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シンジ「僕が?」
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53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:19:10.19 ID:xddyXNiy0
アスカ「……そ。それなら私もあんたを守ってあげる」
シンジ「えっ?」
アスカ「約束破ったら承知しないからね!」
シンジ「わかったってば、しつこいなぁ、なんなんだよもう……」
アスカ「話は終わり! さ、もう昼休み終わっちゃうから戻りましょ!」
シンジ「あ! ちょ! ちょっと待ってよ! アスカぁ!」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:20:05.19 ID:xddyXNiy0
- 夜 ミサト宅 -
シンジ「アスカ、そっちに皿並べてくれる?」
アスカ「わかったわ」
ミサト「………………」
シンジ「それと、箸も」
アスカ「もう持ってるわよ、ミサト、邪魔」
ミサト「………………」
アスカ「まだ焼けないの?」
シンジ「うん、もうちょっとかな」
アスカ「私、わりとハンバーグ好きなのよ」
シンジ「そうなの? なら、丁度よかったね」
ミサト「………………」
アスカ「あんた、いつもいつ買い出ししてるの?」
シンジ「特に決まってない。学校の帰りとか」
アスカ「そ。なら今度からは私もついていってあげる」
ミサト「ちょお〜〜〜〜っとストップ」
シンジ&アスカ「……………?」
ミサト「シンちゃん? アスカ? ちょっちそこに座りなさい」
シンジ「なんですか? ミサトさん今忙しいんですけど」
アスカ「そうよ、ミサトもちょっとは自分のことしなさい。シンジばっかりさせてないで」
ミサト「……………いいから、座りなさい」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:22:06.82 ID:xddyXNiy0
ミサト「…………これはどういうこと?」
シンジ&ミサト「……………?」
ミサト「(本人達に自覚なしか……)」
シンジ「あの、ミサトさん――」
ミサト「シンちゃん、ちょっと部屋で音楽でも聴いてきてくれない?」
アスカ「ちょっとミサト、なんでシンジを邪険にするのよ」
シンジ「あ、えっと」
ミサト「邪険になんてしてないわよ。ね? お願い、シンちゃん」
シンジ「………わかりました」
アスカ「シンジはいかなくていいわよ。ミサトがどっかいけばいいのに」
ミサト「……………」
シンジ「いや、うん、ちょっと音楽聴いてきます」
ミサト「……ありがと」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:25:20.51 ID:xddyXNiy0
アスカ「それで? なに?」
ミサト「……(聞きたいのはこっちの方よ)」
アスカ「はやくしてくれる? シンジが部屋で待ってるし」
ミサト「アスカ、シンちゃんとなにかあった?」
アスカ「……あぁ。なんだそんなこと」
ミサト「そんなことって」
アスカ「別に。ちょっと目をかけてやろうと思っただけ」
ミサト「そ、それにしたって距離が近づきすぎじゃないかしらん?」
アスカ「ミサトには関係ないでしょ? エヴァのパイロットの管轄義務はそこまで含まれてるの?」
ミサト「そこまではないけど…………昨日の今日よ?」
アスカ「私たちはなにもやましいことなんかしてないわ」
ミサト「や、やましいことって?」
アスカ「不潔。なにか今変なこと考えたでしょ?」
ミサト「……………」
アスカ「……………」
ミサト「と、とにかく! すこし離れなさい!」
アスカ「いやよ」
ミサト「いやって……」
アスカ「絶対にいや」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:28:14.53 ID:xddyXNiy0
ミサト「(これはちょぉっちマズイわね……)」
アスカ「あぁ、それと私の部屋、引越しの荷物がまだ片付いてないのよね。だからシンジの部屋で寝るから」
ミサト「えぇ⁉︎」
アスカ「シンジにはまだ言ってないけど、後から言うわ」
ミサト「だ、だぁめよ! なにかあったらどうするつもり⁉︎」
アスカ「昨日は家をあけてたじゃない」
ミサト「そ、それは……」
アスカ「大丈夫よ。あいつヘタレだから」
ミサト「そ、そうは言ってもシンジくんもお年頃なのよ⁉︎」
アスカ「いざとなったら私の方が強いわよ」
ミサト「(こ、この子、本気なの?)」
アスカ「もういい? シンジのハンバーグはやく食べたいんだけど」
ミサト「だめよ! 認められません! 部屋が片付いてないんだったら私の部屋で寝なさい!」
アスカ「ミサトの部屋ぁ? あの状態で?」
ミサト「ぐ、ぐぬぅ……シンジくんを呼んできて」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:29:42.61 ID:xddyXNiy0
シンジ「――えぇ⁉︎ アスカが僕の部屋で⁉︎」
ミサト「シンちゃんは、もちろん嫌よね?(……お願いシンジくん! 断って!)」
アスカ「………………」
シンジ「ほ、本気なの? アスカ」
アスカ「なによ、嫌なの?」
シンジ「い、嫌ってわけじゃあ……」
アスカ「ならいいんじゃない」
ミサト「ちょっちそれは強引すぎない?」
アスカ「…………うざい」
ミサト「ちょ、ちょっとアスカ」
アスカ「私達はエヴァのパイロットなのよ! 普通にしててなにが悪いのよ!!」
ミサト「…………落ち着きなさい」
アスカ「ミサトのは越権行為よ!」
シンジ「あ、あの」
アスカ「シンジだってパイロットなんだしなにも起きるはずない! それともそんなに信用できないわけ⁉︎」
ミサト「……………」
アスカ「……………」
ミサト「…………わかったわ、ただし、荷物は近日中に片付けること。いいわね?」
アスカ「…………ふん」
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:31:31.43 ID:xddyXNiy0
- 深夜 シンジ部屋 -
シンジ「(結局、ミサトさんは部屋に仕切りのカーテンをつけることで妥協した)」
シンジ「(けど、これってマズイんじゃないのかなぁ)」
アスカ「…………シンジ? もう寝た?」
シンジ「…………ん? ど、どしたの?」
アスカ「なんだか、眠れないの」
シンジ「へ、へぇ、そうなんだ」
アスカ「そっち、行っていい?」
シンジ「ぇ、ええ⁉︎」
アスカ「だめなの?」
シンジ「あー、えーっと」
アスカ「ん……………」ゴソゴソ
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:34:09.01 ID:xddyXNiy0
シンジ「(ち、近い、数十センチ近くにアスカの顔が……)」
アスカ「なによ、あんた、もしかして緊張してるの?」
シンジ「す、するわけないだろ!」
アスカ「……ふふ、うそつくのが下手ね」
シンジ「……………」
アスカ「今日は、ありがと」
シンジ「あ………」
アスカ「なんか、色々とふっきれた気分だわ」
シンジ「もしかして、それを言うために?」
アスカ「それもあったけど、部屋が片付いてないのはほんとよ」
シンジ「(やっぱり、悪い人じゃないんだ)」
アスカ「……シンジ、シャンプーなに使ってるの?」
シンジ「スーパーのやつだよ」
アスカ「もっと良いのつかったら?」
シンジ「うーん、あんまり興味ないから」
アスカ「でも、悪い匂いじゃないわね……」スンスン
シンジ「うわ、ちょ、ちょっ(嗅がれてる⁉︎)」
アスカ「……うん、良い匂い」
シンジ「あ、あの、アスカ――」
アスカ「………………」
シンジ「アスカ……?」
アスカ「………………」スヤァ
シンジ「ね、寝ちゃったのか……」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:36:32.90 ID:xddyXNiy0
- 翌日 第三新東京市立第壱中学校 昼休み -
シンジ「……………」
トウジ「なんや、センセ、えらいクマやのー」
シンジ「うん、ちょっとね」
ケンスケ「夜更かしでもしたのかぁ?」
シンジ「(ほとんど寝られなかった)」
トウジ「……しっかし、昨日はどうなることかと思ったでー」
ケンスケ「ほんとほんと。アスカが戻ってきたときにはケロってしてたけどさぁ」
シンジ「なんでもなくてよかったよ」
アスカ「――シンジっ!」
トウジ&ケンスケ「うわぁ!」
アスカ「なによ、レディに対していきなり驚くとは失礼ね」
トウジ「いきなり現れるな!」
シンジ「どしたの? アスカ」
アスカ「お昼一緒に食べましょ!」
シンジ「えーと、洞木さんはいいの?」
アスカ「ヒカリなら平気よ。ちゃんと言ってあるから」
シンジ「あー、うん。わかった」
アスカ「それじゃ移動しましょ! 屋上でもいい?」
トウジ「……………」
ケンスケ「……………」
シンジ「アスカにまかせるよ」
アスカ「殊勝な心がけね、あ、これシンジが作ってくれたお弁当なんだけど――」
トウジ「まてまてまてまてまてぇいっ!」
シンジ&アスカ「……?」
トウジ「お前らどうなっとんねん!」
ケンスケ「こ、これはひょっとして……」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:39:04.56 ID:xddyXNiy0
トウジ「シンジ! お前は今ワシらと一緒に食べようとしてたんちゃうんか!」
シンジ「あ、それは、そうだね」
アスカ「…………」
トウジ「ワシらとそこの女とどっちとんねん!」
シンジ「えぇ? いや、あの」
アスカ「…………チッ、バッカみたい、行きましょ。シンジ」
ケンスケ「いかりぃ〜。一人で抜けがけする気かぁ〜」
アスカ「……あぁ〜んもう、うっさい! だいたいねぇ、あんた達も食べたいんなら誰かを誘えばいいじゃない!」
トウジ「ぬぐっ」
アスカ「自分じゃなんにもできないくせにシンジの足ひっぱるんじゃないわよ」
トウジ「な、なんやとぉ⁉︎」
アスカ「なによ⁉︎」
ケンスケ「お、おい、トウジ」
トウジ「…………………」
アスカ「……………ふん」
シンジ「あの、アスカ」
アスカ「シンジ! 行くの⁉︎ 行かないの⁉︎」
シンジ「――トウジ、ごめん」
トウジ「……………」
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:41:21.91 ID:xddyXNiy0
- 屋上 -
アスカ「さ、食べましょ」
シンジ「――あの、アスカ」
アスカ「なに?」
シンジ「さっきのトウジのことなんだけど……」
アスカ「あぁ。それがなに?」
シンジ「あの、ちょっと言いすぎじゃないかなって」
アスカ「………………」
シンジ「悪気があるわけじゃないんだ。ただ、先に約束してたから」
アスカ「………わかったわ。後で謝っとく」
シンジ「えっ? いいの?」
アスカ「友情ってやつなんでしょ? 男のは気持ちよくないけど、悪かったわよ」
シンジ「アスカ……ありがとう」
アスカ「ん。食べましょ」モグモグ
シンジ「いただきます。………そういえば洞木さんと仲良くなったんだね」
アスカ「……昨日の借りもあったしね。面倒見がいいから悪い子じゃないみたい」
シンジ「(あぁ、クラスの女子からなにか聞いたのかな)」
アスカ「シンジ、聞きたいことがあるんだけどいい?」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:42:13.53 ID:xddyXNiy0
シンジ「ん? なに?」
アスカ「あんた、ファーストとどういう関係なの?」
シンジ「綾波? えーと、エヴァのパイロット仲間、かな」
アスカ「ふぅ〜ん」
シンジ「アスカも仲良くなれると思うよ」
アスカ「私は別にいいかな。なんか興味なくなったし」
シンジ「興味って…………」
アスカ「ねぇ、シンジ。私があんたを守ってあげるからファーストとあんまり話さないで」
シンジ「えぇ?」
アスカ「私思うのよね。人間関係ってあまり多様性必要ないって」
シンジ「…………」
アスカ「一人の親友には何人の友達が束になってもかなわないじゃない? それなのに何人も仲良くなろうとする?」
シンジ「…………」
アスカ「何人も何人も、友達100人なんて言っても薄くなるだけよ。そんなの不毛だわ」
シンジ「…………」
アスカ「だから心を許せる人は大切なのよ」
シンジ「………アスカは僕に心を許してるの?」
アスカ「まだあんまり。でも許そうとはしてるわよ?」
シンジ「そうなんだ」
アスカ「うん」
シンジ「…………アスカは僕が綾波と話するのが嫌なの?」
アスカ「う〜ん、なんかザワザワすんのよね」
シンジ「そっか。…………うん。わかった」
アスカ「ほんとっ⁉︎」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:44:10.98 ID:xddyXNiy0
シンジ「うわ⁉︎ ちょ! 顔近い!」
アスカ「……あ、だってそう言うとは思わなかったから」
シンジ「エヴァに関することは無理だけど――」
アスカ「うんっ! それでもいい! ありがとうシンジ!」
シンジ「(うーん、よかったのかな………)」
アスカ「あ、それとあんたが朝使ってたマグカップ、お揃いのがほしいんだけどどこで買ったの?」
シンジ「え? あれは、たしかミサトさんが選んでくれたやつで――」
アスカ「ミサトがぁ?」
シンジ「うん。こっちに来た時、荷物ほとんどなかったから」
アスカ「……………ふぅ〜ん」
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:46:18.44 ID:xddyXNiy0
- ネルフ本部 ラボ -
リツコ「別にかまわないんじゃなくて?」
ミサト「もし間違いがあったらどーすんのよ……」
リツコ「避妊さえしてくれればかまわないわよ」
ミサト「え? そうなの?」
リツコ「エヴァはA10神経で接続しているし、良い結果が得られるかもしれないわね」
ミサト「もし、(子供)できちゃった場合は――」
リツコ「……クビじゃ済まないわね。間違いなく」
ミサト「どぉすんのよぉ⁉︎」
リツコ「気が早すぎるんじゃない? まだあの子達が開通したわけじゃないでしょう?」
ミサト「う〜」
リツコ「………………」
ミサト「しかし、最近は中学生でここまでマセてんのねぇ〜」
リツコ「あら、アスカは元々背伸びをしているし、エヴァのパイロット同士という吊り橋効果を考えれば不思議ではないわよ?」
ミサト「……………家に帰るのが億劫だわ」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:51:51.45 ID:xddyXNiy0
リツコ「……あまり態度に出さないほうがいいかもしれないわね」
ミサト「どういうこと?」
リツコ「ミサトにとっては所轄問題でしょうけど、子供達にとっては当人同士の問題でしかない、ということよ」
ミサト「…………」
リツコ「特にアスカは過敏よ? そんなんじゃ、簡単に勘づかれるわよ」
ミサト「…………はぁ」
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:53:10.26 ID:xddyXNiy0
- 夜 ミサト宅 -
ガラガラ
ガチャーンッ
アスカ「――――いったぁ〜〜〜」
シンジ「ど、どしたの⁉︎ アスカ!」
アスカ「……指切っちゃった」
シンジ「大丈夫? 今絆創膏持ってくるから」
アスカ「……あっ。シンジのマグカップ――」
シンジ「これを落としたんだ?」
アスカ「割れちゃった」
シンジ「うん。でもいいよ、また買えばいいから。破片があるかもしれないから動かないでね」
アスカ「うん――」
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:54:59.11 ID:xddyXNiy0
- 1時間後 ミサト宅 -
ミサト「たっだいまぁ〜!」
アスカ「ねぇ、シンジ。シンジってこういうのが好きなの?」
シンジ「うーん、あんまり」
アスカ「でも、クラスの男子はみんなかわいいって言ってるじゃない」
シンジ「僕はあんまり好きじゃないかな」
アスカ「この子は?」
ミサト「……ただいまぁ〜」
シンジ「うーん」
アスカ「はっきりしないわねぇ〜」
シンジ「あんまりテレビのアイドルとか見ないから」
ミサト「………………」
シンジ「ん? あ、おかえりなさい、ミサトさん」
アスカ「あら? いたの。ミサト」
ミサト「あんたたち! テレビ見てないでこっち座りなさい!」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 01:58:24.46 ID:xddyXNiy0
シンジ「………………」
アスカ「………………」
ミサト「………………」
シンジ「……………え、えと」
ミサト「シンちゃん?」
シンジ「は、はい!」
ミサト「ソファーでテレビを見るのはいいけど。距離が近すぎないかしら?」
シンジ「す、すみません」
アスカ「………………」
ミサト「アスカは部屋の片付け進んでるの?」
シンジ「あ、あの。今日は僕が手伝いをお願いしてて――」
ミサト「どうなの? アスカ」
アスカ「やってるわよ!」
ミサト「…………はぁ。シンちゃんは今日は私の部屋で寝なさい」
アスカ「――――っ⁉︎」
シンジ「み、ミサトさんの部屋でですか?」
ミサト「アスカはシンジくんの部屋で寝ること。いいわね?」
シンジ「でも、ミサトさんは?」
ミサト「私はソファーで寝るわ」
アスカ「…………………はん」
ミサト「……………アスカ?」
アスカ「……なによ? 結局、ミサトも保身なのね?」
ミサト「私はあなた達を保護しています」
アスカ「保護ぉ? 勝手に住まい決めておいて。仲良くやってたら勝手に仕切るのが? なにかあって責任問題になるのがこわいんでしょ?」
ミサト「あなた達は適切な距離感を保てなくなってるわ」
アスカ「まだ三日じゃない! 様子見しないでなにを焦ってるのよ!」
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 02:01:29.06 ID:xddyXNiy0
ミサト「………仲良くやるのは否定しないわ。でも、あなた達は男と女なのよ?」
アスカ「不潔。なんにでもそんな風にしか考えられないのね」
シンジ「あ、アスカ――」
アスカ「あぁ〜〜あ。やだな。こんな大人になんかなりたくない」
ミサト「……………これは命令よ。現時刻をもって一緒に寝るのを禁じます」
アスカ「――っ!!」
ミサト「シンジくんも。いいわね?」
シンジ「……………」
アスカ「――ふざけるんじゃないわよ! やってらんないわ!」
シンジ「あ、あの。ミサトさん」
ミサト「……………」
アスカ「……わかったわよ。私は自分の部屋で寝る。だからシンジも自分の部屋で寝て」
ミサト「ほんとなのね……?」
アスカ「――職権乱用されちゃお手上げよ!!」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 02:04:33.30 ID:xddyXNiy0
- 深夜 シンジ部屋 -
シンジ「……………」スヤァ
アスカ「シンジ、シンジ」
シンジ「……………ん? あすか?」
アスカ「シッ、声下げて話して」
シンジ「今何時……って夜中の3時じゃないか」
アスカ「ミサトもようやく寝たみたい」
シンジ「あぁ………寝るまで待ってたの?」
アスカ「あんたムカつかないの? 勝手な言い草で行動を制限されちゃってさ」
シンジ「うん、でも、一緒に寝るのはまずいよ」
アスカ「どうして? やましいことなにもしてないじゃない」
シンジ「(僕が我慢してるだけなんだけどなぁ)」
アスカ「ミサト、加持さんとうまくいってないのかしら?」
シンジ「加持さんってミサトさんとなにかあるの?」
アスカ「あんたバカァ? あの二人デキてんのよ」
シンジ「えっ? そうだったの?」
アスカ「うまくいってるならあっちで勝手にすればいいのに――」
シンジ「でも船のデッキでアスカも加持さんに抱きついてたじゃないか」
アスカ「――あっ。それは、その」
シンジ「アスカは、いいの?」
アスカ「いいの。シンジ、今、嫌な気分になってる?」
シンジ「ん? んー」
アスカ「……加持さんのことはもういいの。他の大人にも抱きついたりするのやめる」
シンジ「そうなんだ」
アスカ「ごめんね?」
シンジ「いや、僕は…………」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 02:08:16.61 ID:xddyXNiy0
アスカ「明日、エントリープラグのテスト日よね」
シンジ「あぁ、そうだったね」
アスカ「私、エヴァに関しては誰にも負けたくない」
シンジ「うん」
アスカ「シンジならいいかなって思うけど、やっぱり、弐号機は私の全てだから」
シンジ「それならそれでいいよ」
アスカ「…………いいの?」
シンジ「うん。大切ならいいんじゃないかな」
アスカ「ありがと。なんかちょっとシンジって加持さんに似てる」
シンジ「そうかな?」
アスカ「うん、いると安心するし」
シンジ「そっか」
アスカ「ねぇ、シンジ。昨日、誰かの役に立ちたいって言ってたじゃない?」
シンジ「…………うん」
アスカ「それならもう役に立ってるのよ。私達はエヴァに乗ってるだけで役にたってる」
シンジ「…………そうだね」
アスカ「パレードしたっていいぐらいよ?」
シンジ「はじめて乗った時、僕はわけがわからなくて、トウジの妹を傷つけちゃったらしいんだ」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 02:10:00.81 ID:xddyXNiy0
アスカ「……………」
シンジ「乗りたくて乗ってるわけじゃないのに、なんでトウジから殴られなきゃいけないんだろうって思った」
アスカ「………殴られたの?」
シンジ「うん、でもそれはいいんだ。トウジもエヴァの大変さを知って僕にワイを殴れって言ってきたし」
アスカ「……………」
シンジ「あれがなかったら、きっと今も、他人のことなんか考えずにエヴァに乗っていたと思う」
アスカ「……………」
シンジ「アスカは僕とは違う。プライドを持って乗ってるんだろ。エヴァの一番はアスカがふさわしいと思うよ」
アスカ「ありがと」
シンジ「…………うん」
アスカ「今日はもう部屋に帰る」
シンジ「わかったよ」
アスカ「おやすみ、シンジ」
シンジ「――おやすみ、アスカ」
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 02:11:56.89 ID:xddyXNiy0
- 翌日 第三新東京市立第壱中学生 昼休み -
ヒカリ「アスカ、今日は碇くんとご飯食べなくていいの?」
アスカ「うん、一緒に食べましょ。ヒカリ」
ヒカリ「――えへへ、なんだか嬉しいな」
アスカ「……………」モグモグ
ヒカリ「……………」
アスカ「……………」
ヒカリ「…………あの、アスカ」
アスカ「なぁに?」
ヒカリ「碇くんばっかり見てない?」
アスカ「違うわよ、まぁ多少は気にかけてやってるけど?」
ヒカリ「でも、碇くん達の方――」
アスカ「たまたまシンジが私の見てるところにいるだけ」
ヒカリ「そ、そうなんだ」
アスカ「………………」
ヒカリ「碇くんってわりと人気あるよね」
アスカ「…………どういうこと?」
ヒカリ「ひっ⁉︎ あ、アスカ。ちょっとこわい」
アスカ「……ごめんごめん。それで?」
ヒカリ「他のクラスでも碇くんって結構人気あったりするよ。エヴァのパイロットだし」
アスカ「……ふぅ〜ん」
ヒカリ「碇くんは鈴原たちと喋ってるから気がついてないみたいだけど……あ、ほら」
アスカ「…………」
ヒカリ「あの子も話しかけるタイミングいつも伺ってるみたいだけど、鈴原達が邪魔で話しかけられないみたい」
アスカ「知らなかったわ……」
ヒカリ「アスカは碇くんしか見てないでしょ?」
アスカ「そ、そんなことっ!」
ヒカリ「ない?」
アスカ「ないわ!」
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 02:14:41.73 ID:xddyXNiy0
ヒカリ「(今も碇くんのこと見ながら話してるのに……)」
アスカ「だいたいあんなののどこがいいのよ。そりゃエヴァのパイロットっていうのはステータスだろうけど」
ヒカリ「うーん」
アスカ「ちょぉっとは、ほんのちょぉっとは頼りになるかな、なんて思う時もあるわよ? けど、それはエヴァに乗ってる時だけだし」
ヒカリ「…………」
アスカ「だから、あんなのに話しかける子が不幸にならないよう、私からあいつのダメなとこ言いまくってやるわ」
ヒカリ「…………そうだね、碇くんってダメダメだよね」モグモグ
アスカ「――ヒカリ。今なんつったの?」
ヒカリ「私もあの人のどこがいいのかわかんない。かっこわるいし――」
アスカ「――やめて」
ヒカリ「…………アスカ、やっぱり怒るんじゃない」
アスカ「えっ?」
ヒカリ「なんで止めようとするの?」
アスカ「え? え〜それはその〜」
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 02:17:19.19 ID:xddyXNiy0
ヒカリ「ずっと碇くんのこと見てるよね? ううん、目で追ってる」
アスカ「うっ」
ヒカリ「碇くんは今日はなにしてた?」
アスカ「…………今日?」
ヒカリ「うん」
アスカ「えっと、朝一緒に登校してから、ホームルーム前にトイレに行ってたわね。でもあんまり時間かからなかったから、たぶん小だったみたい。
それで、教室に帰ってきたら鈴原達と少し話して授業の準備。パソコン立ち上げてたんだけど調子悪かったのかな? ……なんだか顔しかめてたから。
そのあとは授業を受けて四回、窓の外を見てた。授業中によそ見しちゃだめよね。でもたまーに横顔もいいかな、なんて。
なにか気になることあるのかなって思って私も窓の外を見たんだけど、なにもなかったわ。
それからまたトイレに行って、今度は少し時間かかってたから大だったのかも。そのあと体育だったでしょ?
男子はグラウンドで走っててシンジは中間ぐらい。ほんとなんにでも中間ぐらいよね。
それから――――ヒカリ? どうしたの?」
ヒカリ「………………」
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 02:20:01.02 ID:xddyXNiy0
アスカ「ひ、ヒカリ? 箸が落ちてるわよ?」
ヒカリ「あ、アスカ。碇くんは見られてること気がついてる?」
アスカ「え? 気がついてないわよ。夢にも思ってないんじゃない?」
ヒカリ「そ、そう。それならよかった」
アスカ「…………ヒカリって私の友達よね?」
ヒカリ「えっ? う、うん」
アスカ「まだ日は浅いけど、私と仲良くしてくれる?」
ヒカリ「も、もちろんよ」
アスカ「ちょっと声をさげてほしいんだけど…………絶対に大声あげないでね?」
ヒカリ「う、うん。わかった」
アスカ「実は――ネルフの意向でシンジと私、一緒に住んでるの」コショコショ
ヒカリ「え、えぇえええぇ!?」
アスカ「――声が大きい! みんなこっち見てるじゃない!」
ヒカリ「ご、ごめんなさい。でも、大丈夫なの?」
アスカ「なにが?」
ヒカリ「だって碇くんだって男の子だよね……」
アスカ「はぁ……。ヒカリまでそんなこと言うのね。大丈夫よ。あいつヘタレだし」
ヒカリ「アスカがそう言うなら……」
アスカ「うん、私も誰かに話聞いてほしかったの」
ヒカリ「話?――ちょっと待ってお茶飲ませて」
アスカ「――どうやってシンジと一緒に寝られるかなって」
ヒカリ「――ぶふぅっっっ!!」
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 02:21:32.63 ID:xddyXNiy0
アスカ「きゃあ⁉︎ ちょっとヒカリ汚いっ!」
ヒカリ「ご、ごごめんなさ――アスカ! 碇くんと寝るの⁉︎」
アスカ「シンジと一緒に寝るとぐっすり眠れたのよ」
ヒカリ「…………え? ってことはもう寝たの⁉︎」
アスカ「一晩だけだけど……ヒカリ、大丈夫?」
ヒカリ「………………い、碇くんは、その、大丈夫だった?」
アスカ「最初は戸惑ってたけど、受け入れてくれたみたい」
ヒカリ「………その、なにもなくて寝るだけなんだよね?」
アスカ「そうよ?」
ヒカリ「そ、そっかぁ」
アスカ「ヒカリ、顔真っ赤だけど………」
ヒカリ「なんでアスカは真顔で話せるの⁉︎」
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 02:24:34.61 ID:xddyXNiy0
アスカ「そんなにおかしい?」
ヒカリ「おかしいわよ!」
アスカ「そうなのかな……そうかも」
ヒカリ「例えば、誰でもいいけど相田くんとかと一緒に寝たいと思う?」
アスカ「むしずがはしるわね」
ヒカリ「鈴原がそばで寝てたらどうする?」
アスカ「ぶちのめした挙句、屋上から突き落とすわ」
ヒカリ「碇くんは?」
アスカ「…………んー、まぁ、シンジだしいいかな」
ヒカリ「アスカって碇くんのことが好きなんだね」
アスカ「……なんでそうなるの?」
ヒカリ「………………」
アスカ「ひ、ヒカリ? こめかみがひくついてるわよ?」
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 02:28:22.41 ID:xddyXNiy0
ヒカリ「……落ち着くから一緒に寝たいんだったよね?」
アスカ「うん」
ヒカリ「碇くんが受け入れてくれるなら、大丈夫なんじゃない?」
アスカ「それがそうもいかなくて、ネルフの管理人がいるんだけどその女が邪魔なのよ」
ヒカリ「え?」
アスカ「そう、あんまりにもムカつくから刺し殺してやろうかと思ったけど。死体の処理方法に良いアイディアが浮かばなかったからやめたの」
ヒカリ「…………」
アスカ「なにかいい方法ないかしらぁ、昨日はシンジの服を持ってきて寝たんだけど、あれはたまらなかった……じゃなかった、イマイチだったのよね」
ヒカリ「ふ、ふく………」
アスカ「そう、シンジの服って結構いい匂いするのよ。私も昨日知ったんだけど。シンジがシャワー浴びてる時に脱衣所で歯磨きしてたら目に入って、部屋に持って帰っちゃった」
ヒカリ「…………」
アスカ「ずーーーーーっと匂い嗅いでたらなんだかふわふわしちゃったけど」
ヒカリ「あ、アスカって服かぐのが趣味なの?」
アスカ「ううん。シンジのがはじめて」
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 02:30:30.37 ID:xddyXNiy0
ヒカリ「…………ど、どうしよう」
アスカ「ヒカリ? どしたの?」
ヒカリ「………アスカの心配してたけど……碇くんのほうが危ないかも……」
アスカ「シンジがぁ? 大丈夫よ。私が守ってあげるって約束したし」
ヒカリ「……やっぱり、自覚ないんだよね」
アスカ「ヒカリ? なに言って――」
ヒカリ「大丈夫! 私は応援するよ!」
アスカ「あ、ありがとう?」
ヒカリ「碇くんにもなにも言わな………ううん、なにも言えないから安心して!」
アスカ「そ、そう?」
ヒカリ「あの、だから、他の子になにかしちゃだめだよ?」
アスカ「私が? 誰に?」
ヒカリ「――碇くんが告白されたらどうする?」
アスカ「――――…………」バキィッ
ヒカリ「ひぃ⁉︎ 箸が折れっ⁉︎」
アスカ「――誰が告白するの?」
ヒカリ「しないしないしないしないっ! 誰も告白しない!」
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 02:34:21.78 ID:xddyXNiy0
- ネルフ本部 -
マヤ「LCL電荷」
オペレーター「パルス送信。リスト、ヒトサンゴーマルまでオールクリア」
リツコ「レイ、シンジくん、アスカ。いつも通り、リラックスして」
ミサト「……………」
リツコ「テストスタート」
マヤ「ハーモニスク正常値。深度さげます。0.1、0.2、0.3………」
リツコ「……………」
マヤ「0番、シンクロ率50.3%。1番、シンクロ率53.4%。共に精神汚染ギリギリです。………2番にはかなりの余裕があります」
リツコ「あと0コンマ3さげてみて」
マヤ「了解。…………これはっ! す、すごいです! シンクロ率72.3%! 過去最高です!」
リツコ「……………」
ミサト「どういうこと?」
リツコ「見たままよ」
ミサト「アスカのドイツでのデータは?」
リツコ「平均して50%未満といったところかしらね」
ミサト「かなりの上昇率ね……理由として考えられることは? 赤木博士」
リツコ「第一に、アスカの精神状態がとても安定していることが考えられるわね」
ミサト「…………」
リツコ「エヴァとのシンクロは精神汚染とのせめぎ合いでもあるわ。より深く、高いシンクロ率をだすためには多幸感、すなわち心身共に健康であることが重要なのよ」
ミサト「…………シンジくんと一緒に住んでるから?」
リツコ「可能性としてはありえるわね。ただし、断定はできない。さらに検証するためには二人を引き離すことになるけど」
ミサト「うーん」
リツコ「科学者としては実験に賛同したいところだけど、あまりオススメはできないわ。とりかえしがつかなくなる可能性もある」
ミサト「…………ふぅ」
リツコ「どうするの? 作戦本部長さん」
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 02:38:36.80 ID:xddyXNiy0
- ネルフ 第三通路 自販機前 -
アスカ「ふんふふ〜んっ♪」
シンジ「ご機嫌だね、アスカ」
アスカ「あったりまえよ! なんてったって、この私がシンクロ率70%を叩きだしたんだから!」
レイ「……………」
アスカ「まぁ、私がちょっと本気になればこの程度お茶の子さいさいなんだけど!」
シンジ「あはは」
アスカ「シンジはいいとして、あんたは残念ねぇ〜」
レイ「……………」
シンジ「あ、アスカ」
アスカ「……なんとか言ったらどうなの?」
レイ「……………別に」
アスカ「はぁ。あんたってほんと変わった子よね」
レイ「…………………」
アスカ「シカトしてるの? 優等生みたいになんでもはいはい聞く子は私なんか相手にする気ないのかしら〜?」
レイ「……………シンクロ率が高いと、そんなに嬉しい? なぜ?」
アスカ「嬉しいに決まってるじゃない! みんなが褒めてくれる! ミサトだってバツの悪そうな顔してたわ!」
レイ「…………あなたは人に褒められるために、エヴァに乗ってるの?」
アスカ「――っ! 悪いっ⁉︎」
レイ「…………………」
アスカ「…………………」
シンジ「……二人とも、やめなよ」
アスカ「………はんっ。あんた、人形みたい」
レイ「……………私は人形じゃない」
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 02:45:57.48 ID:xddyXNiy0
加持「――とりこみ中かな?」
アスカ「あっ! かじさぁ……ごほん……加持さん、どうしたの?」
加持「やれやれ、別れた男を目の前にしているみたいな反応じゃないか」
アスカ「シ、シンジの前で変なことっ――」
シンジ「……………」
加持「すこし、シンジくんと話がしたくてね」
アスカ「シンジとぉ?」
レイ「………………」
シンジ「……わかりました」
加持「すまないな。アスカ、シンジくんを借りてもいいかい?」
アスカ「え? えーと、その〜」
シンジ「アスカは先に帰ってなよ」
アスカ「……いや!」
シンジ「すこし、遅くなるかもしれないよ」
アスカ「加持さん、遅くなるの?」
加持「いや、そんなに手間はとらせないさ」
アスカ「なら、待ってる」
シンジ「……わかったよ、それじゃ行きましょうか。加持さん」
加持「ああ――」
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 13:42:28.28 ID:xddyXNiy0
- ネルフ本部 男子ロッカールーム -
加持「アスカのシンクロ率を聞いた時は驚いたよ。うまく暮らしてるみたいじゃないか」
シンジ「そんな、僕とアスカは別に」
加持「これからもアスカのサポートを続けてやってくれ」
シンジ「…………はい。大事な友達ですから」
加持「友達……ね」
シンジ「……?」
加持「ドイツでの暮らしぶり、アスカからなにか聞いたかい?」
シンジ「いえ、まだ、家族がいることだけ」
加持「…………そうか」
シンジ「加持さんはアスカとずっと一緒に暮らしていたんですか?」
加持「いや、日本に来るまでの三年間だけだ」
シンジ「……………」
加持「シンジくんと違い、彼女は幼い頃からエヴァ弐号機のパイロットとして選ばれてから英才教育を受けてきた」
シンジ「……………」
加持「あの歳で大学を卒業してるってこと、知ってたかい?」
シンジ「え、えぇ⁉︎ アスカってそんなに頭いいんですか⁉︎」
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 13:43:10.60 ID:xddyXNiy0
加持「もともとの物覚えの良さもあったんだろうが、努力の賜物だろうね」
シンジ「し、知らなかった」
加持「シンジくん。――アスカは愛情に飢えている」
シンジ「…………」
加持「まだ中学生の君には荷が重いかもしれないが、支えてやってくれ」
シンジ「…………加持さんは支えてあげないんですか?」
加持「ふっ。俺じゃダメなのさ。俺は大人の中で唯一アスカを女扱いしただけだからな」
シンジ「……………」
加持「難儀なことに、トラウマもかかえていてね」
シンジ「……………」
加持「そのトラウマを取り除くには、アスカ自身ときちんと向き合う異性が必要なのさ」
シンジ「……………」
加持「シンジくんさえよければ、アスカと向き合ってやってくれ。そうすれば、おのずとアスカからシンジくんに全てをさらけだすだろう」
シンジ「………………ずるいや、そんなの」
加持「君にはいつも謝ってばかりだが、すまないな」
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 13:43:45.03 ID:xddyXNiy0
- 夜 ミサト宅 -
アスカ「…………」もぐもぐ
シンジ「…………」
アスカ「……だめ。我慢できない。どうかしたの?」
シンジ「…………ん?」
アスカ「帰ってからずっと変よ、あんた」
シンジ「あぁ……そうかな」
アスカ「加持さんとなにかあったの?」
シンジ「……………」
アスカ「加持さんは、悪い人じゃないと思うけど……なにか言われたの?」
シンジ「そうじゃないんだ」
アスカ「………?」
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 13:44:47.54 ID:xddyXNiy0
シンジ「アスカは、加持さんのことが好きだったの?」
アスカ「えっ⁉︎ なに、いきなり」
シンジ「…………」
アスカ「あ、あんた………もしかして、ヤキモチ妬いてるの?」
シンジ「なんでそうなるんだよ!」ズッコケ
アスカ「だっていきなりそんなこと聞くなんておかしいじゃない!」
シンジ「……………」
アスカ「し、シンジ? そんなに嫌だった?」
シンジ「僕は、別に」
アスカ「うそ! ずぅぇ〜ったい変!」
シンジ「………はぁ」
アスカ「そ、その、加持さんのことはそりゃあ前はちょっと、ううん、かなりいいかなって思った時も…………あるけど」
シンジ「……………」
アスカ「でも! それはもう過去の話よ! 今は別になんともない!」
シンジ「……………」
アスカ「シンジ? ……なんとか言いなさいよ!」
シンジ「ごちそうさま」
アスカ「ぁ………」
シンジ「僕、ちょっとコンビニに行ってくるよ」
アスカ「………………」
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 13:51:11.58 ID:xddyXNiy0
ミサト「ただいまぁ〜………あら? 電気ついてない? シンちゃぁ〜ん? アスカぁ〜? いないの〜?」
電気パチッ
ミサト「――――………………いぃっっっっ⁉︎」
アスカ「……………」
ミサト「あ、アスカ……あんた、電気もつけないでなにやってるの………?」
アスカ「……………」
ミサト「ちょ、ちょっと?」
アスカ「……………」
ミサト「し、シンジくんは?」
アスカ「……………ない」
ミサト「はい?」
アスカ「いないって言ってんのっ!!!!!」バンッ
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 13:52:34.34 ID:xddyXNiy0
- 近くの公園 -
シンジ「はぁ、なにやってんだろ」
加持『アスカを、支えてやってくれ』
シンジ「ふぅ。僕は…………」
レイ「――………碇くん?」
シンジ「……綾波?」
レイ「………………」
シンジ「こんなところで、どうしたの?」
レイ「…………いま、帰りだから」
シンジ「あぁ、そっか。この公園、通り道なんだね」
レイ「…………碇くんは、どうして?」
シンジ「僕は、なんとなく、帰りたくなくて」
レイ「………………そう」
シンジ「うん」
レイ「…………うち、くる?」
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 13:53:57.47 ID:xddyXNiy0
- アスカ 部屋 -
アスカ「なによなによなによっ! なんなのよ!」ドカンッ
アスカ「(昔のことなんかどうだっていいじゃない!)」
アスカ「(私だって、シンジにそんなのいても……。うーん、嫌かも?)」
アスカ「(待って。落ち着くのよ、アスカ。私、シンジが嫌なことしたのかな?)」
アスカ「(シンジが他の女と腕を組む……嫌。シンジが他の女に抱きつく……嫌。でも、私にとって加持さんはシンジにとってのミサトみたいな……そう、保護者?)」
アスカ「(加持さんは私のことを女の子、お姫様扱いしてくれた。だから良かった。好きだと思ってた)」
アスカ「(シンジがミサトに抱きついてたら………? 不潔。嫌。信じらんない)」
アスカ「(私、シンジにそういうこと見せつけてた………?)」
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 13:56:56.02 ID:xddyXNiy0
- ミサト宅 リビング -
ミサト「ペンペン〜。いつからこの家はこうなってしまったのかしらね〜。毎日密度が濃すぎると思うのよ」
ペンペン「クエ〜」
ドタドタドタドタッ!
アスカ「ミサトッッッ!!!!」
ミサト「は、はい⁉︎」
アスカ「シンジは⁉︎ どこ⁉︎」
ミサト「さ、さぁ〜?」
アスカ「保安部でもなんでもいいからはやく連絡取りなさいよ!!! 私気づいてるんだからね!!警護についてるの!!!」
ミサト「――っ⁉︎」
アスカ「シンジになにかあったらどうするつもり⁉︎」
ミサト「ちょっと、落ち着きなさい」
アスカ「チッ、押し問答にかまってる暇なんてないのよ! 私、探しに行ってくる!」
ミサト「アスカ⁉︎ ちょ! 待ちなさい!」
ダダダダダッ ガチャン バタンッ!
ミサト「………はぁ」
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 13:58:54.12 ID:xddyXNiy0
- 近くの公園 -
シンジ「――綾波のうち?」
レイ「…………」コクリ
シンジ「あぁ、うん。でも、悪いよ」
レイ「……………いい」
シンジ「うーん」
アスカ「――――シンジッ!!」
シンジ「あ、アスカ?」
レイ「……………」
アスカ「はぁっはぁっ……(ファーストがなんでこんなところに! でも今は……)……シンジ、私が悪かったわ。謝る。ごめん」
シンジ「……………」
アスカ「ごめん。加持さんとはもう本当になんでもないの。そう、気がついたから」
シンジ「…………アスカが謝ることないよ」
アスカ「……………」
シンジ「僕は、すこし、反抗してたのかもしれない」
アスカ「えっ?」
シンジ「(そう、誰かに押しつけられるのが嫌だったんだ。そうされなくてもアスカは友達なのに)」
アスカ「……私から加持さんに文句いってくる!」
シンジ「えぇ⁉︎ いいよ! やめてよ!」
アスカ「だって、シンジ、なにか言われたんでしょ?」
シンジ「加持さんは、アスカのこと心配してた」
アスカ「――え? え、そうなの?」
シンジ「うん。だから、悪い人じゃないんだと思う」
アスカ「……そう。…………あの、一緒に帰ってくれる?」
シンジ「…………そうだね。……綾波も、ありがとう」
レイ「……………もういいの?」
シンジ「うん。僕になにができるかわからないけど」
レイ「……………そう」
アスカ「し、シンジ? ファーストとなにしてたの?」
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:00:39.99 ID:xddyXNiy0
シンジ「綾波は僕のこと心配してくれてたんだ」
レイ「………………」
アスカ「………………」
レイ「……………嫌になったら、言って」
アスカ「――なっなぁんですって〜⁉︎」
シンジ「あ、ありがとう」
アスカ「ふ、ファースト! あんた………っ!!」
シンジ「あ、アスカ! 帰ろう! 綾波も、また学校で!」
レイ「………………」
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:02:03.21 ID:xddyXNiy0
- ミサト宅 -
アスカ「ねぇ、シンジ。ソファーもっとそっちつめてよ」
シンジ「これ以上、向こうにいけないんだけど」
アスカ「それじゃ私が寝転がれないじゃなぁ〜い」
シンジ「……………」
アスカ「よいしょっと。う〜いい感じ。膝枕ってわりといいのね」
シンジ「足、痺れそう……」
アスカ「そんぐらい我慢しなさいよ。……私の髪さわれるんだから役得でしょ?」
シンジ「え? 触っていいの?」
アスカ「…………触りたいの?」
ミサト「……………帰ってきてからずっとあの調子」
ペンペン「クエ〜」
ミサト「歳をとるってこういうことなのかしらねぇ〜〜」
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:03:56.08 ID:xddyXNiy0
- 翌日 第三新東京市立第壱中学校 昼休み -
アスカ「――それでさぁ、シンジってば加持さんにヤキモチ妬いたらしくて、帰ってから様子おかしかったのよね。ずっと変だとは思ってたけど。
でも、私も悪いことしたなって気がつくことができて、謝ったの。そしたらシンジも許してくれて――ヒカリ、聞いてる?」
ヒカリ「……うん」
アスカ「それで、今日の朝なんだけど、私の好きなおかずお弁当にいれてくれて。これ見て? すごくない?
同年代でこんなやつなかなかいないと思うのよね。だめだめ。そんなに見たってあげないからね。これは私のなんだから」
ヒカリ「……うん、あのアスカ」
アスカ「シンジったらさぁ………ん? なに?」
ヒカリ「も、もう、碇くんの話はいいかなー」
アスカ「そう? でもかわいいとこあんのよねあいつ。なんていうか小動物? 無害っぽいしだから気が休まるのかしら――」
ヒカリ「あ、アスカ!」
アスカ「えっ?」
ヒカリ「もう! 碇くんの話は! いいから!」
アスカ「う、うん。わかった」
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:05:16.38 ID:xddyXNiy0
ヒカリ「………………」もぐもぐ
アスカ「………………」もぐもぐ
ヒカリ「………………」もぐもぐ
アスカ「………………」もぐもぐ
ヒカリ「………………はぁ。アスカ、いいよ。碇くんの話して」
アスカ「えっ? だってさっき――」
ヒカリ「碇くんの話しないと何も喋らないじゃないっ!!」
アスカ「そ、そんなことないわよ」
ヒカリ「ふぅ。碇くんとは一緒に、その、寝れたの?」
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:06:31.92 ID:xddyXNiy0
アスカ「んーん。それはまだ」
ヒカリ「だから今日は眠そうなんだ」
アスカ「うん、一晩中起きてたから」
ヒカリ「……えっ。アスカってもしかして不眠症?」
アスカ「ううん。一晩中、シンジの顔ながめてたの」
ヒカリ「――――えっ?」
アスカ「…………」もぐもぐ
ヒカリ「アスカ。お願い、私の聞き間違いよね? ずっと起きて碇くんの顔見てたの?」
アスカ「そうよ?」
ヒカリ「その間、碇くんは?」
アスカ「寝てたわ」
ヒカリ「明かりもつけずに一晩中?」
アスカ「目が慣れてくるとけっこう見えるのよ?」
ヒカリ「あ、アスカっ! しっかりして!」
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:07:38.44 ID:xddyXNiy0
アスカ「ど、どうしたのよ? ヒカリ」
ヒカリ「碇くんはどこにもいかないよ!」
アスカ「なによ、突然。どっか行っても捕まえるわ」
ヒカリ「そういう意味じゃなくて……!」
アスカ「じゃあどういう意味?」
ヒカリ「もしかして、碇くんに、依存、しだしてるんじゃ……⁉︎」
アスカ「……?」
ヒカリ「どうしよう、碇くんに伝えた方がいいのかな………でも…………」
アスカ「ヒカリ、さっきからブツブツ言ってどうしたの?」
ヒカリ「いくらなんでも早すぎるわよ!」バンッ
アスカ「うわぁ⁉︎ な、なにが?」
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:08:38.51 ID:xddyXNiy0
ヒカリ「アスカ。お願い。真剣に聞いて」
アスカ「う、うん」
ヒカリ「私たちまだ日が浅い友達だけど……ううん、碇くんとなにがあったかわからないけど」
アスカ「そうね?」
ヒカリ「アスカの、その、まっすぐなところは凄く良いとこだと思うの」
アスカ「ありがと」もぐもぐ
ヒカリ「碇くんと、一度話合った方がいいんじゃないかなぁ?」
アスカ「………なにを?」
ヒカリ「……(しっかりするのよヒカリ! くじけちゃだめ! でもどうしたら伝わるの!)」
アスカ「――ぷっ!」
ヒカリ「あ、アスカ?」
アスカ「ヒカリって本当に良い子なのね。みんなから委員長って言われてるのがわかるわ」
ヒカリ「あ……」
アスカ「うん、私達、親友になれそうな気がする」
ヒカリ「えっ?」
アスカ「これからもよろしくね! ヒーッカリ!」
ヒカリ「う、うん!」
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:10:04.61 ID:jD8JEN7Oo
まだSS速報のほうに追いつかないか…
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:10:15.44 ID:xddyXNiy0
ヒカリ「そ、それでね、アスカ――」
女生徒「あの、碇くん」
シンジ「ん、えーと」
女生徒「あの、放課後、体育館裏まで来てくれませんか………待ってますから……!」
トウジ「な、なんやぁ?」
ケンスケ「ひゅ〜。やるもんだなぁ〜」
シンジ「あの……! 行っちゃった」
トウジ「センセ、今のはもしかして告白なんちゃいまっか?」
シンジ「えぇ⁉︎」
ヒカリ「さっきの子って、いつも話しかけるのを伺ってた――――」
アスカ「――――………」
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:12:57.11 ID:xddyXNiy0
>>102
200近くあるのと誤字を見直したり修正しながらなので大変ですね
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:14:20.56 ID:xddyXNiy0
ヒカリ「す、鈴原ぁっ! あんたちょっと黙りなさいよっ!」
トウジ「なんや委員長! 昼休みぐらい好きに騒いだってええやろがいっ!」
ケンスケ「まぁまぁ」
ヒカリ「――あ、アスカ? 」
アスカ「……どしたの? ヒカリ」
ヒカリ「あ、あれ? なんでもない?」
アスカ「さっきの子。大丈夫かな?」
ヒカリ「……え? うん。もう教室に帰ったみたいだけど」
アスカ「そうじゃなくて、シンジにフラれちゃうでしょ?」
ヒカリ「ん?」
アスカ「なぁに?」
ヒカリ「碇くんがフるかはまだわからないんじゃない?」
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:15:40.70 ID:xddyXNiy0
アスカ「だって、シンジには私がいるでしょ?」
ヒカリ「……あのね、アスカ。碇くんとアスカはお友達なんだよね?」
アスカ「あったりまえじゃない!」
ヒカリ「碇くんと付き合ってるわけじゃないんだよね?」
アスカ「なぁっ⁉︎ な、なななななんで私がバカシンジと⁉︎」
ヒカリ「(…………これって………ひょっとして………)」
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:17:24.40 ID:xddyXNiy0
- 放課後 体育館裏 -
ケンスケ「ほら! こっちだよこっち!」
トウジ「ほほ〜、こんなええスポットがあったとはのー」
ケンスケ「(本当は隠し撮りのスポットなんだけどさぁ)」
ヒカリ「アスカ、こっちこっち」
アスカ「……はぁ。私は別に」
トウジ「しっかし、委員長から覗きを提案してくるとは………おぬしも悪やのう」
ヒカリ「ち、違うわよっ! これはアスカのためで――」
トウジ「はぁ? なんや、それ?」
ヒカリ「(アスカはきっと好きってことを認められてない――だから、認めさせればいいのよ)」
ケンスケ「シッ! 誰かきた!」
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:19:14.22 ID:xddyXNiy0
シンジ「………………」
ケンスケ「先にシンジかー」
トウジ「なんや、えらいソワソワしてないか? ――いだだだだだだっ!」
アスカ「………っ!」ギリギリッ
トウジ「ちょ! おまっ! 指が肩に! どんな握力――」
ヒカリ「鈴原! 静かに我慢して!」
トウジ「ぬ、ぐぐぐ…………」
ケンスケ「おっ、あっちから誰かくる」
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:22:13.25 ID:xddyXNiy0
女生徒「……ぇ……あ………」
シンジ「――……」
ヒカリ「〜〜っ! 全然声が聞こえないじゃない!」
ケンスケ「(しかたないだろ〜隠し撮りスポットなんだから)」
アスカ「…………」ギリギリッ
トウジ「いっ⁉︎ ほ、骨がミシミシいうとる!」
ヒカリ「これじゃアスカが自覚できないじゃない!」
ケンスケ「……なぁるほど。そういうことかあ」
トウジ「ちょ、誰かこいつを止め……っ!」
ヒカリ「相田くん、わかったの?」
ケンスケ「まぁ、なんとなく」
ヒカリ「っ! あっ!碇くんの胸に飛び込んだっ――」
女生徒「……っ!」
シンジ「…………………」
アスカ「――――このっ!」
トウジ「あっ! いっ⁉︎ 」ゴキン
ヒカリ「あ、アスカ⁉︎ ちょ。ちょっとまって!」
ケンスケ「お、おい! トウジ! しっかりしろ!」
トウジ「……………」
ケンスケ「あ、泡ふいて………」
ヒカリ「だめ! 相田くん! アスカ止めて!」
ケンスケ「わあぁ⁉︎」
アスカ「――ちょっと! なにやってんのよっ!!!」
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:23:41.99 ID:xddyXNiy0
シンジ「あ、アスカ?」
女生徒「えっ……あの……その……」
アスカ「はやく離れなさいよっ!」
女生徒「………ご、ごめんなさいっ!」
タタタタッ
ケンスケ「いてて……」
ヒカリ「もう! 覗かせるだけのはずだったのに!」
ケンスケ「あの女生徒はどっか行っちゃったのかぁ」
ヒカリ「私たちも碇くんの前に行かないと――!」
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:25:46.43 ID:xddyXNiy0
ヒカリ「――い、碇くん!」
シンジ「洞木さん、ケンスケまで?」
ケンスケ「よ、よぅ……」
アスカ「………………」
ヒカリ「あのっ! ごめんなさい! こんなつもりじゃなかったの!」
シンジ「え、えーと」
ケンスケ「……………はぁ」
シンジ「とりあえず、落ち着いてよ」
ヒカリ「どうしよう! 私、碇くんに言うべきだったのに!」
アスカ「ヒカリ……」
ケンスケ「(こりゃパニックになっちゃってるなぁ)」
シンジ「アスカ」
アスカ「なによ?」
シンジ「とりあえず、洞木さんを落ち着かせよう」
アスカ「……そうね。ほら、ヒカリ、大丈夫よ」
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:27:36.87 ID:xddyXNiy0
――――
―――
ヒカリ「……ごめんなさい、取り乱しちゃって」
ケンスケ「(委員長はまじめだからなぁ)」
アスカ「……ん。もう平気?」
ヒカリ「……うん」
シンジ「ケンスケ、トウジは?」
ケンスケ「あっちで伸びてる」
シンジ「……やっぱり、いたんだ」
ケンスケ「なぁ、碇。………ごめんな?」
シンジ「……うん、まぁ、なんて言ったらいいか」
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:29:52.91 ID:xddyXNiy0
ケンスケ「さっきの子は、フったんだろ?」
シンジ「うん……」
ヒカリ「…………あ、あの。碇くん」
シンジ「…………?」
ヒカリ「今回のこと、私がアスカたちを誘ったの」
シンジ「洞木さんが?」
ヒカリ「ごめんなさい――」
シンジ「えっと」
アスカ「ヒカリ……私が出て行ったから……」
ヒカリ「ううん。やっぱり良くなかったのよ」
ケンスケ「碇! 頼む! この地獄を早く終わらせてくれ!」コショコショ
シンジ「………はぁ。洞木さん、アスカ、ケンスケ。わかった。もういいよ」
ヒカリ「ほ、ほんと――?」
シンジ「きっと何か理由があったんだろうから」
アスカ「…………シンジ」
ケンスケ「よしっ! これでもう終わりっ!」
ヒカリ「(碇くんに今言わなくちゃ――)」
ウーーーッ
『緊急警報、緊急警報、市民の皆さんは速やかに避難してください――』
シンジ「――アスカ!」
アスカ「使徒ぉ⁉︎」
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:32:07.93 ID:xddyXNiy0
- ネルフ本部 発令所 -
シゲル「警戒中の巡洋艦、「はるな」より入電、「ワレ、キイハントウオキニテ、キョダイナセンコウブッタイヲハッケン。データオクル」」
マコト「受信データを照合……波長パターン青、使徒と確認!」
冬月「総員、第一種戦闘配置」
ミサト「……先の戦闘によって第3新東京市の迎撃システムは、大きなダメージを受け、現在までの復旧率は26%。実戦における稼働率はゼロといっていいわ」
ミサト「したがって今回は、上陸直前の目標を水際で一気に叩く!」
ミサト「初号機ならびに弐号機は、交互に目標に対し波状攻撃、近接戦闘で行くわよ」
シンジ&アスカ「了解!」
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:34:21.77 ID:xddyXNiy0
- 初号機 弐号機 プラグ内通信 -
アスカ「シンジ。あんたは私が守ってあげるから後方で支援」
シンジ「えぇ⁉︎ 交互に近接なんじゃ?」
アスカ「怪我したらどうすんのよ! 私は日本でのデビュー戦なんだし……まぁ見てなさいって」
シンジ「命令違反はまずいよ! 僕独房に入ったことあるんだ!」
アスカ「……あんたがぁ?」
シンジ「その、二体目の使徒で………」
アスカ「……あんたも逆らうことあんのね」
シンジ「うん、まぁ」
アスカ「ファーストまではいかないけど、あんたも優等生だと思ってたわ」
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:39:19.30 ID:xddyXNiy0
第7使徒イスラフェル「……………」ググッ
シンジ「……くるよ!」
アスカ「チッ、通信中にしゃらくさいわねぇ!」
ザンザンッ ビュンッ
アスカ「どぉうりゃあぁ〜〜〜〜」ズパーン
第7使徒イスラフェル「」
シンジ「え? 終わった? ――お見事」
アスカ「ま、シンクロ率70%の私にかかれば当然よね。戦いは、常に無駄なく美しくよ」
シンジ「(なんだ? なにか違和感が………)」
アスカ「(これで、終わり、じゃないような……)」
第7使徒イスラフェル「…………」ギュルギュル
シンジ「――アスカぁッッ!!! まだ!」
アスカ「シンジぃッッ!!!」
ミサト「分裂⁉︎ ぬぁんてインチキッ!」
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:42:09.13 ID:xddyXNiy0
- ネルフ本部 モニター室 -
マヤ「本日午前10時58分15秒、2体に分離した目標甲の攻撃を受けた初号機は、駿河湾沖合い2キロの海上に水没」
マヤ「同20秒、弐号機は目標乙の攻撃により活動停止。この状況に対するE計画責任者、赤木リツコ博士からのコメント……」
リツコ『無様ね』
マヤ「……午前11時3分をもって、ネルフは作戦の遂行を断念、国連第2方面軍に指揮権を譲渡」
冬月「まったく恥をかかせおって!」
マヤ「同05分、N2爆雷により目標を攻撃」
冬月「また地図を書き直さなきゃならんな」
マヤ「構成物質の28%を焼却に成功」
アスカ「……………」
シンジ「……………」
冬月「再度侵攻は時間の問題だな」
加持「ま、建て直しの時間が稼げただけでも、儲けもんっすよ」
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:45:06.66 ID:xddyXNiy0
- ネルフ本部 ミサト デスク -
リツコ「関係各省からの抗議文と被害報告書。で、これがUNからの請求書、広報部からの苦情もあるわよ」
ミサト「ふ〜……」
リツコ「ちゃんと目を通しておいてね」
ミサト「……読まなくても分かってるわよ、喧嘩をするならここでやれ、って言うんでしょう?」
リツコ「ご明察」
ミサト「はいはい。いわれなくったって、使徒が片付けばここでやるわよ」
リツコ「副司令官はカンカンよ。今度恥かかせたら左遷ね、間違いなく」
ミサト「碇司令が留守だったのは不幸中の幸いだったけどさぁ」
リツコ「いたら即刻クビよ。この書類の山を見ることもなく、ね」
ミサト「……で、私の首がつながるアイディア、持ってきてくれたんでしょ?」
リツコ「一つだけね」
ミサト「さっすが赤木リツコ博士、持つべきものは心優しき旧友ね〜」
リツコ「残念ながら、旧友のピンチを救うのは私じゃないわ」
リツコ「このアイディアは加持くんよ」
ミサト「――加持の?」
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:46:16.63 ID:xddyXNiy0
- ネルフ本部 第三通路 自販機前 -
シンジ「(あの瞬間、なにかデジャヴみたいな――)」
アスカ「(ううん、なにか、もっとはっきりした――)」
シンジ&アスカ「(――なんだろう?)」
加持「二人とも、残念だったな」
シンジ「…………」
アスカ「…………」
加持「――どうした?」
シンジ「あ、いえ……なんでも」
アスカ「ミサトは?」
加持「大人は片付けがあるものさ」
アスカ「……そ」
加持「おそらく、2日は缶詰めだろうな」
アスカ「え? それって……」
加持「俺が二人の監督を頼まれてるんだが、あいにく、暇じゃなくてね。口裏を合わせてくれるかい?」
シンジ「え? でも――」
アスカ「――合わせる! 加持さんはうちにいたことにすればいいのね!」
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:48:11.44 ID:xddyXNiy0
- 夜 ミサト宅 -
シンジ「あ、あの…………アスカ」
アスカ「ん〜?」
シンジ「あの、ソファーでテレビ見るのはいいんだけど……ちょっとひっつきすぎなんじゃ」
アスカ「そぅ? 前に膝枕してたじゃない?」
シンジ「今日は僕が座って、あ、アスカがピッタリくっついてるじゃないかぁ!」
アスカ「…………だめ?」
シンジ「まずいよ! 胸あたってるよ!」
アスカ「当ててるって言ったら……?」
シンジ「………………」ゴクリッ
アスカ「いやらしい顔してるわよ……?」
シンジ「テレビ、見ないの?」
アスカ「シンジの顔見てる」
シンジ「(だめだ、だめだ、流されちゃだめだ!)」
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:49:03.70 ID:xddyXNiy0
シンジ「そうだ! 風呂はいらなきゃ!」
アスカ「え〜」
シンジ「あ、アスカもLCLの匂いついてるよね?」
アスカ「シャワーで洗い流すじゃない」
シンジ「あ……そうだった」
アスカ「でも、いいわよ。はいりたいんでしょ?」
シンジ「う、うん」
アスカ「……そ。なら入ってきなさい」
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:51:01.00 ID:xddyXNiy0
- シンジ 風呂の中 -
シンジ「(……なにか、すごい危機を感じる)」
シンジ「(はぁ……どう接したらいいのかな)」
シンジ「(アスカと向き合うには……)」
シンジ「(とりあえず、上がったら普通にしよう)」ザパァン
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:52:16.41 ID:xddyXNiy0
- ミサト宅 リビング -
シンジ「…………あれ? アスカ?」
シンジ「(いない、寝たのかな)」
ゴンッ!
シンジ「――痛っ!」
アスカ「……………」
シンジ「(頭、殴られ)………あ……(意識が)……アスカ」ドサァ
アスカ「……………」
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:53:22.17 ID:xddyXNiy0
アスカ「シンジ、やっと二人になれたね。今日はあんたが告白されるからびっくりしたわ。あんた、押しに弱そうだから抱きつかれた時は思わず止めに入っちゃった。
だいたいあの子――あの女もムカつくのよね。私たちみたいにエヴァパイロットじゃないのに勘違いしちゃってさぁ。
ありえなくない? 普通告白する? しないわよ。きっとあの女はシンジを騙そうとしてたんだわ。だから私が守ってあげたの」
シンジ「………」
アスカ「ヒカリも色々心配してくれて良い子なんだけどイラっとしちゃった。あぁ〜あ。せっかく親友になれると思ったのに。……でも、シンジがいればいい。私にはシンジがいればいいの。
とりあえず、あの女の自宅を今度エヴァで出撃したときにさりげなくふんずけとくわ」
シンジ「…………」
アスカ「加持さんのこと、本当にごめんね。でも私はもうシンジだけだから。シンジしかいないから。だから、もっと私を見て」
アスカ『私だけを見て』
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:55:06.13 ID:xddyXNiy0
- 翌日 ミサト宅 アスカ部屋 -
シンジ「――……う……うぅん」
シンジ「(この天井は……部屋の……昨日はたしか……)」
ギシッ ギシッ
シンジ「(……なんだよこれ⁉︎ なんなんだよこれっ⁉︎)」
シンジ「(ベットに縛りつけられてる! 手足が動かせない……っ! それに口もガムテープで……喋れない!)」
アスカ「…………シンジ。起きた?」
シンジ「ふごふご……んんぅーっ⁉︎」
アスカ「昨日はごめんね? 痛かった?」
アスカ「今日は学校は行かなくていいみたいだから、ずっと一緒にいましょ。本当は、ずっとこうしていたいけど、ミサトにバレたら一緒に住めなくなるし」
シンジ「(アスカ……! これほどいてよ!)」
アスカ「暴れちゃいけないから、縛ったの。一応、口も。でも安心して。今日一日シンジのことはなんでも私がやってあげる。もちろんトイレも。なにも汚くなんかないよ」
シンジ「(どこ見てるんだよ……アスカ……あれは? 古い………人形? なんだ?)」
アスカ「ずっと、ずっと、ずっとずっとずっとズット。こうなる日を待ち望んでたのかもしれないわ。――だって! 私はこれまでで一番幸せを感じてる!」
アスカ「エヴァと比べたら……まだわからないけど、でも、きっとこのままいけば………!」
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:57:18.17 ID:xddyXNiy0
シンジ「(アスカ………それは人形だよ!)」
アスカ「――私は、私は、よくわからなくなっちゃったの」
アスカ「どうしたらいいのか……ママは……私を見てくれない」
シンジ「(……! ママ?)」
アスカ「どうしたらママは私を見てくれたの? わからないのよ! シンジ! ねぇ! どうしたらママは私だけを見てくれたの⁉︎」
シンジ「(もしかして………アスカのトラウマって………! うっ!)」
ギュゥー ギリギリ
シンジ「(アスカッ……! 首を締めてきてる……!)」
アスカ「お願いだから私だけを見て! もうどこにも行かないで!」
シンジ「(い……息がッ……!)」
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 14:58:52.20 ID:xddyXNiy0
アスカ「――…………ッ⁉︎ ご、ごめん! シンジ!」
シンジ「げほっげほっ! ……ふーふー……」
アスカ「私……ママと同じこと……ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」
アスカ「息が苦しいの? ガムテープはがした方がいい?」
シンジ「ふーっふーっ」コクコク
アスカ「………でも、騒いだりしない?」
シンジ「…………」コクリ
アスカ「わかった……。首赤くなってる。ごめん。今はがすね」
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:01:50.72 ID:xddyXNiy0
シンジ「あ、アスカ……」
アスカ「…………」
シンジ「(ここは何て言うべきか、間違えちゃいけない気がする……でも、どうしたら……)」
アスカ「…………」
シンジ「その人形は?」
アスカ「――――ッ」ビクッ
シンジ「どうしても知りたいんだ。もしかしてお母さんに関係あることなの?」
アスカ「…………うん」
シンジ「(向き合わないと……! 逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ……!)」
シンジ「………アスカ。お腹すいてない?」
アスカ「――――えっ?」
シンジ「お腹すいてるなら、なにか作るよ」
アスカ「縛ってるのをほどいてほしいの?」
シンジ「そうじゃないんだ。アスカが心配なだけで」
アスカ「うそっ! いきなりこんな状態で私の心配なんかするはずないっ!」
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:04:04.16 ID:xddyXNiy0
シンジ「……心配なんだ。アスカのことが」
アスカ「あんたバカァ⁉︎ 大バカよ! 私のこと嫌わないとおかしいじゃない!」
シンジ「(やっぱり、アスカはきっと揺れてるんだ。おかしいことがわかるってことは……)」
アスカ「シンジ! あんたまさか私を騙そうとしてるの⁉︎」
シンジ「(だけど、振り幅が大きい。不安になると信じられなくなって、疑って、傷つけようとする)」
アスカ「………もう私………」
シンジ「アスカ。本当なんだ。本当に心配してる」
シンジ「(だから、アスカには、気持ちで話すんだっ!)」
アスカ「嘘よ! だってまだ一週間もたってないじゃない! それなのに、こんなの信じられない!」
シンジ「……僕も、そう思う。だけど、ほっとけないのは本当だから」
アスカ「シンジ……私、あんたにはじめて会った時、懐かしいって思ったの。ねぇ、あんた、なんなの?」
シンジ「――それは僕にもわからない。けど、今は、そんなことよりもアスカのことが心配なんだ」
アスカ「…………」
シンジ「信じてほしいんだ。アスカ」
アスカ「…………」
シンジ「僕はどこにもいかないよ。お母さんと何があったのかも、話せるときに話してくれたらいい。アスカが話やすい時に」
アスカ「………ぅっ……うっ……」
シンジ「焦らなくていいんだ。だって僕たちはまだ子供なんだから」
アスカ「シ、シンジィ………」ポロポロ
加持『そうしてれば、アスカから全てをさらけだすだろう』
シンジ「これからの時間も、これまでのアスカのことも、ゆっくり解決していけばいいんだよ。アスカ」
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:06:43.47 ID:xddyXNiy0
――――
―――
アスカ「シンジ、縛ってたところ、痛くない?」
シンジ「うん」
アスカ「本当? 頭も、病院行かなくて平気?」
シンジ「血はでてないし、大丈夫だよ」
アスカ「な、なんでもするから。なにかあったら言うのよ?」
シンジ「大丈夫だよ、アスカ」
アスカ「あの、シンジ……」
シンジ「ん?」
アスカ「私、少し頭冷やしてくる。ヒカリにも、告白した子にも、なんだか悪いことしちゃったから」
シンジ「え? けど、今日は学校行ってないからあんまり出歩かない方がいいんじゃ」
アスカ「少し、考えたいの」
シンジ「………そっか」
アスカ「体調大丈夫よね? い、いなくならないわよね?」
シンジ「うん……」
アスカ「わかった。それじゃぁ……」
シンジ「――いってらっしゃい」
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:12:12.18 ID:xddyXNiy0
- ネルフ本部 ラボ -
加持「よっ」
リツコ「あら、あの子達はもういいの?」
加持「俺の出る幕じゃないさ。多少余計な口出しはしてしまったみたいだがね」
リツコ「終わりよければすべてよし、とも言うわよ? それにシンジくんは理想的な成長をしているといえるんじゃないかしら?」
加持「…………」
リツコ「あの子、加持くん以上の女たらしになるかもしれないわね」
加持「ふっ。たしかに、シンジくんの働きぶりには感心させられるよ……アスカのトラウマは克服できそうじゃないか?」
リツコ「……四歳にして母親が首吊り自殺をしている現場を目撃するのは並大抵のことではない」
加持「深層心理にすりこまれているのは厄介だな」
リツコ「未来は不確定だけど、条件付きならば、はやい段階で――とは言えるんじゃないかしらね」
加持「フォースの選定に間に合えばいいんだが――」
リツコ「(おそらく、あの子たちの立場が逆転することになる)」
加持「マルドゥック機関には介入できないかい?」
リツコ「口出しすれば、碇司令が黙ってないわよ」
加持「……ふぅ〜」
リツコ「加持くん、あまり根を詰めすぎると死ぬわよ。これは友人としての忠告」
加持「ご忠告痛みいるよ。しかし、俺はなんでも自分で確かめないと気が済まないタチでね」
リツコ「(やるつもりなのね、介入)」
加持「それじゃリッちゃん、また今度」
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:14:46.50 ID:xddyXNiy0
- 第三新東京都市 繁華街 -
アスカ「(はぁ。今さらになって凄い自己嫌悪だわ……)」
アスカ「(冷静になってみると、痛いやつよね。私って)」
アスカ「(碇シンジ……。もうすぐ一週間だけど……普通に考えたらここまで心の距離が近づくなんてありえない)」
アスカ「(違う。そうじゃない。私から心を開くなんてありえないのよ………だけど――――)」
アスカ「(――――惹きつけられる)」
アスカ「(これまでの人生で、加持さんだって、ううん、出会ってきた中でこんなことなかった)」
アスカ「(シンジ………懐かしいことと関係があるの?)」
カップル男「なぁなぁ、あの子かわいいな?」
カップル女「どこ見てるの! 信じられない!」
アスカ「(……はん。バッカみたい。昼間からイチャつくとか。しかも男も薄っぺらいし、あんなのならシンジのほうがよっぽど………)」
アスカ「(――いつから? 屋上で私を守るって言ってくれた時から、ずっとシンジのこと見てた)」
アスカ「(………もしかして、はじめて会った時から?)」
アスカ「………はぁ」
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:16:20.91 ID:xddyXNiy0
- ミサト宅 -
ミサト「シンジくーん? アスカー? いるー?」
シンジ「――あれ? ミサトさん? 明日まで泊まりこみで仕事じゃなかったんですか?」
ミサト「えへへ、日向くんにお願いして切り上げてきちゃった」
シンジ「(昨日じゃなくてよかった)……はぁ、いいんですか?」
ミサト「まぁまぁ。それよりアスカは? ちょっと二人に話があるのよ」
シンジ「アスカなら今出てますよ」
ミサト「ん〜そっかぁ〜。帰りは遅くなるのかしら? あんまり時間がないのよねぇ〜」
シンジ「今日はすこし、時間を与えてあげてください。僕でできることならしますから」
ミサト「……なんかあったの?」
シンジ「いえ、仲直りしただけです」
ミサト「ふぅん。時間……必要なのね?」
シンジ「……はい」
ミサト「……わかったわ。今回の話は二人の協力が不可欠だし……どーんと! のんびりして待ちましょうか!」
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:17:17.65 ID:xddyXNiy0
- 第三新東京都市立第壱中学校 放課後 校舎前 -
ヒカリ「…………」テクテク
アスカ「ヒカリっ! ヒカリっ!」
ヒカリ「………? ――アスカ?」
アスカ「ずっと待ってたのよ。よかった」
ヒカリ「待ってたってここで?」
アスカ「うん、昨日のこと謝ろうと思って」
ヒカリ「ううん。もういいの」
アスカ「昨日の、あの子は……」
ヒカリ「あの子には、私から謝っておいたから大丈夫よ。私のせいなんだし」
アスカ「…………」
ヒカリ「…………」
アスカ&ヒカリ「…………あの」
アスカ「……あ」
ヒカリ「……えへへ。ねぇ、よかったら、うちに遊びにこない?」
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:18:39.77 ID:xddyXNiy0
- 洞木宅 -
ヒカリ「もうすぐしたらご飯だけど、アスカも食べてく?」
アスカ「うぅん。そこまでしてもらっちゃ悪いし、いいわ。シンジも待ってるだろうし」
ヒカリ「――ふふ」
アスカ「なによ?」
ヒカリ「本当にアスカは碇くんのことが好きなんだなぁって」
アスカ「ヒカリ、前もそれ言ってたわよね」
ヒカリ「うん、だってそうなんだもん」
アスカ「……はぁ。シンジのことは、たしかに、うん、これまでにないぐらいの人だとは気がついたわよ」
ヒカリ「――ほんとっ⁉︎」
アスカ「……私がこれほどまでに気になるなんて、悔しいけど、認めざるをえないわ」
ヒカリ「アスカ、前に碇くんのこと「気にかけてやってる」って言ってたのってやっぱり認めたくなかったから?」
アスカ「……ん。そうなのかも。私からいくのは大人の余裕のある人ばかりだったから」
ヒカリ「…………」
アスカ「受け入れてくれるっていう安心感がないとだめなのよ。だから大人を求めてたのかもしれないわ」
ヒカリ「うんうん。年上ってそういうところあるよね」
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:22:12.13 ID:xddyXNiy0
アスカ「だけど、大人はみんな私のことエヴァのパイロットとしてしか見てくれなかった。私のことを見てくれたのは加持さんだけ」
ヒカリ「…………」
アスカ「………そう思ってた。加持さんは私のことを女の子として扱ってたけど、子供としても扱っていた。そのことに薄々と勘づいていたけど見ないように、気がつかないふりをしてた」
ヒカリ「…………」
アスカ「加持さんしかいなかったから。シンジは、シンジは違う。私と対等に、エヴァのパイロットとしても、子供同士としても向き合ってくれた。見ないふりをしなくてもいいの」
ヒカリ「………なんだか、ずるいな」
アスカ「えっ?」
ヒカリ「恋愛って、自分と向き合ったり、人と向き合わなきゃできないことだから、アスカが大人に見える」
アスカ「そうかしら……」
ヒカリ「うらやましいよ。昨日はまったくそんなとこ見せなかったのに。気がつくことができたじゃない」
アスカ「…………うん。でも、ヒカリもそういうことわかってるってことじゃないの?」
ヒカリ「私は、少女漫画の影響だから……えへへ」
アスカ「…………ふふ」
ヒカリ「アスカも見たいなら言ってね? 少女漫画うちにたくさんあるから」
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:25:03.32 ID:xddyXNiy0
ヒカリ「……でも、よかった」
アスカ「ん?」
ヒカリ「アスカ、このままだとなにしでかすかわからない感じだったから」
アスカ「――――あー、うん」
ヒカリ「……?」
アスカ「ヒカリ、引かないで聞いてくれる?」
ヒカリ「もう夜中見てたとか言われても引かないわよ」お茶グビグビ
アスカ「――シンジを監禁したの」
ヒカリ「ぶふぅっっっ!!」
アスカ「うわぁっ⁉︎」
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:27:14.34 ID:xddyXNiy0
ヒカリ「あ、アスカァ⁉︎」
アスカ「も、もう大丈夫。解放してあるから」
ヒカリ「解放って――碇くんは大丈夫なの⁉︎」
アスカ「う、うん。なんともないっていつも通りしてくれてる」
ヒカリ「…………」
アスカ「さ、さすがにやりすぎたとは思ってるわよ」
ヒカリ「………すごいね」
アスカ「………うん。でもあいつバカだから。凄いと思ってないんだろうけど」
ヒカリ「…………碇くんってね、転校してきた時、孤立してたのよ」
アスカ「そうなの?」
ヒカリ「うん。エヴァのパイロットっていうこともあったけど、昼休みは一人でいることが多かった。だから、そんな人とは思わなかったな」
アスカ「鈴原から殴られたことあるって聞いたことあるわ」
ヒカリ「……鈴原は妹さんが巻き込まれたから」
アスカ「でも、それは事故よ。シンジがそんなことしたくてするわけない」
ヒカリ「……うん。私たちにはできないこと、碇くんやアスカたちはしてる」
アスカ「………」
ヒカリ「みんな感謝してるのよ。口にださないだけで。だから、鈴原のことあんまり悪く言わないであげて」
アスカ「……わかった」
ヒカリ「あのね、アスカ」
アスカ「うん?」
ヒカリ「ちょっと耳かしてくれる?」
アスカ「はぁ? だってここには誰も……まぁいいわ、なに?」
ヒカリ「実は、私――」コショコショ
アスカ「――――――よりによって、すずはらぁっっっっ⁉︎」
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:29:20.60 ID:xddyXNiy0
- ミサト宅 夜 -
アスカ「すぅー……はぁーっ。よしっ!」
ガチャ
アスカ「シンジ! ただい――」
ミサト「お帰りなさ〜い!」
アスカ「――ミ、ミサトっ? なんで玄関に」
ミサト「待ってたわよん」
アスカ「仕事は?」
ミサト「まぁまぁ。いいからいいから。それじゃ、はじめましょーか!」
アスカ「なにを?」
ミサト「今度の作戦準備。ほら、シンちゃんはリビングで待ってるからさっさと行って」
ミサト「――第7使徒の弱点は1つ! 分離中のコアに対する二点同時の荷重攻撃、これしかないわ」
シンジ「……荷重攻撃?」
ミサト「つまり、エヴァ2体のタイミングを完璧に合わせた攻撃よ。――そのためには2人の協調、完璧なユニゾンが必要なの」
アスカ「ユニゾンってそんな無茶な……」
ミサト「そ・こ・で、無茶を可能にする方法。二人の完璧なユニゾンをマスターするため、この曲に合わせた攻撃パターンを覚え込むのよ」
アスカ「…………」
シンジ「…………」
ミサト「使徒は現在自己修復中。既に2日ロスしたから第2波は4日後、時間がないわ。頼むわね」
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:31:09.63 ID:xddyXNiy0
- 翌日 ミサト宅 アスカ部屋 -
アスカ「な、なによこれぇ〜〜〜⁉︎」
ミサト「あら? 気に入らなかった?」
アスカ「こんなダサいTシャツを私に着ろってゆーの⁉︎ しかも下はスパッツゥ⁉︎」
ミサト「シンちゃんとペアルックよん?」
アスカ「――ほ、ほんと?」
ミサト「もちろん、シンちゃんは今自分の部屋で着替えてるから」
アスカ「は、はん。ま、まぁ。しかたないわね!」
ミサト「アスカ、あんた素直になったりつんつんしたり忙しいのね」
アスカ「どういう意味よっ⁉︎」
ミサト「ご覧の通り見たままの意味よ、さ、ちゃっちゃと着替えちゃいなさい」
アスカ「む、ムカつく……っ!」
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:49:48.37 ID:xddyXNiy0
- ミサト宅 リビング -
ミサト「さて、それじゃ今日から本格的に特訓スタートよ! はりきって――どうしたの? 二人とも」
シンジ「(こ、この服は……予想以上に)」
アスカ「(恥ずかしい……っ!)」
ミサト「ちょっと、大丈夫?」
アスカ「な、なんでもないわ! 続けて」
ミサト「……まずは、リズムを覚えるところから。曲に合わせてゲーム感覚でやってもらいます」
シンジ「ゲーム……ですか?」
ミサト「シンちゃんはゲームセンターとかいかない? ネルフスタッフがダンスゲームみたいに作ってくれたのよ」
アスカ「ふぅ〜ん」
ミサト「まずは、合わせてみましょうか」
シンジ「はい」
ミサト「それじゃ! ミュージックスタートォゥ!」
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:51:25.75 ID:xddyXNiy0
- 3日後 ミサト宅 玄関前
トウジ「しかし、シンジの奴どないしたんやろなぁ」テクテク
ケンスケ「学校を休んで、もう三日だもんなぁ〜」テクテク
トウジ「この間の出撃となにか関係あるんやろか?」テクテク
ケンスケ「さぁ〜?」テクテク
トウジ「あれ? あそこにおるんは、委員長やんか」テクテク
ヒカリ「す、鈴原、相田くん」テクテク
トウジ「なんで委員長がここにおるんや?」テクテク
ヒカリ「私はアスカのプリント渡しに。あなたたちこそどうしてここに?」テクテク
ケンスケ「碇のプリント渡しに」テクテク
ヒカリ「そうなんだ」ピタッ
トウジ「……なんでここで止まるんや?」ピタッ
ケンスケ「……なんでここで止まるんだ?」ピタッ
ヒカリ「え? えーと、その………(二人はアスカと碇くんが一緒に住んでるって知らないの……?)」
トウジ「……ケンスケ、ほれ、チャイム」
ケンスケ「あ、あぁ……」
ピンポーン
シンジ&アスカ「はぁ〜〜〜い」
トウジ「…………おまっ⁉︎ まままままままぁっ⁉︎」
ケンスケ「……………いやぁ〜んな感じ」
ヒカリ「……………はぁ」
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:52:54.79 ID:xddyXNiy0
- ミサト宅 リビング -
トウジ「――それならそうとはよう言うてくれればよかったのに」
アスカ「…………学校でいいふらしたら承知しないからね」
トウジ「するか! シンジもいい迷惑やろ!」
アスカ「なにが迷惑なのよ⁉︎ いいふらしなさいよ!」
トウジ「どっちやねん!」
ヒカリ「……それでユニゾンはうまくいってるんですか?」
ミサト「それが――」
ケンスケ「うまくいってないんすか?」
ミサト「うまくいっちゃったのよね……」
アスカ「またその話?」
ミサト「だぁってこんなに合うとは思わなかったんだもの! 時間があまりまくっちゃってさぁ」
アスカ「昼間からビール飲めていいじゃない……」
ヒカリ「(……アスカ、うまくできてるんだね)」
トウジ「なぁなぁ、シンジの部屋はどこや?」
シンジ「それなら、あっち――」
ケンスケ「碇! 今日は俺たちからプレゼントがぁ⁉︎」
アスカ「なに? これ」ヒョイ
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:54:16.14 ID:xddyXNiy0
トウジ「そ、そそそそそれはぁ⁉︎」
ケンスケ「と、トウジ! 緊急事態だ! 取り返せ!」
トウジ「よしきた――! ぐへぇ⁉︎」バキッ
アスカ「――フンッ。エリート育ち舐めんじゃないわよ」
ヒカリ「アスカ、それなんなの?」
アスカ「ちょっと待って……なんか……ケースみたいな………⁉︎」
ヒカリ「――ど、どうしたの? アスカ」
アスカ「ヒカリも見てみたら?」
ヒカリ「うん…………こ、これは⁉︎」
ケンスケ「…………碇、部屋に行かせてくれ」
シンジ「部屋なら、そこまっすぐいって左手だよ」
ヒカリ「ちょっと鈴原と相田くん!! アンタたちっ!! そこ座りなさいよっ!!!」
ミサト「(思春期と言ったら、どうせエロ絡みね……)」
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:56:04.38 ID:xddyXNiy0
――――
―――
ヒカリ「わかった⁉︎ 碇くんはあんた達とは違うんだからね!!」
トウジ&ケンスケ「…………はい」
アスカ「………サル」
トウジ「ぐっ⁉︎ ゴミを見るような目で……!」
アスカ「ゴミに失礼ね」
ケンスケ「………はぁ」
シンジ「あ、あの………そろそろ」
トウジ「シンジだって溜まるもの溜まってしょうがないに決まっとるやろがいっ!」
ヒカリ「す、鈴原ぁっ⁉︎」
トウジ「見てみいや! 家に帰ればミサトさん! ……とゴリラ女がおるんやで!」
アスカ「――誰がゴリラですってぇ⁉︎」
トウジ「シャラップッ! ミサトさんのこんなあられもない姿を見たシンジがワシはあわれであわれで……」
ミサト「あはは」
アスカ「遺言はそれだけ?」
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:57:42.73 ID:xddyXNiy0
トウジ「センセも男ならわかるよなぁ⁉︎」
シンジ「いや、えーと」
アスカ「…………」
ヒカリ「…………」
ミサト「(さぁ、シンちゃん。どう切り抜けるのかしら)」
シンジ「うーん、まぁ、少しはあるよ」
トウジ「ほら見て――ぐっ」バキッ
アスカ「シンジッ! 私とミサトどっち⁉︎」
シンジ「あー。んー………」
ヒカリ「ちょ、ちょっとアスカ」
アスカ「……………」
ミサト「(身を乗り出しちゃってまぁ)」
シンジ「アスカ、かな」
アスカ「ほんとっ?」
シンジ「うん」ポリポリ
アスカ「じゃあ部屋行きましょ!」
シンジ&ヒカリ&ケンスケ&ミサト「えぇっ⁉︎」
アスカ「……なによ?」
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 15:59:34.18 ID:xddyXNiy0
ヒカリ「アスカっ! ぜんぜん変わってないじゃない!」
アスカ「私は何事も焦らないようにしただけよ。シンジはいなくならない。それはわかったわ。だけど、そういうことに興味もあるし――」
ミサト「それはちょぉっとストップ!」
ヒカリ「はじめては大切なんだからもっと雰囲気とかあるじゃない!」
アスカ「シンジと私の邪魔する気……?」
ケンスケ「…………いかりぃ。感想はきかせてくれよなぁ」
シンジ「そ、それははやすぎるよ!」
アスカ「シンジなら嫌じゃないし私のことでしょ!」
ヒカリ「アスカはまだ気持ちに気がついたばかりじゃない!」
シンジ「え? 気持ちって?」
アスカ「――ヒカリっ⁉︎」
ヒカリ「え? ――うそ⁉︎ 碇くんまだ知らないの⁉︎」
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 16:00:52.02 ID:xddyXNiy0
アスカ「その、シンジは――」
ケンスケ「(普通、ここまであからさまなら気がつくけどなぁ)」
シンジ「アスカ、ゆっくりでいいよ」
アスカ「…………う」
ヒカリ「(知らないんだわ。アスカがもう受け入れてること……碇くんはアスカを待ってるつもりなのね……でも、待って。碇くんの気持ちは?」
トウジ「いつつ〜」
ヒカリ「(碇くんがアスカを友達だと思ってるだけだとしたら……? きゃーっ! なんか少女漫画っぽい!)」
アスカ「………ヒカリ?」
ヒカリ「――え? な、なに?」
アスカ「鈴原はいいの?」
ヒカリ「え⁉︎ あ、アスカぁっ⁉︎」
トウジ「…………なんや?」
アスカ「ふん……お返しよ」
ミサト「とにかく、これで戦闘準備は万端ってことで」
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 16:08:42.06 ID:xddyXNiy0
- 作戦決行日当日 発令所-
第7使徒イスラフェル「……………」ズシンズシン
シゲル「――目標は、強羅絶対防衛線を突破!」
ミサト「……おいでなすったわね、今度は抜かりないわよ」
ミサト「音楽スタートと同時に、A.T.フィールドを展開。後は作戦通りに。2人とも、いいわね?」
シンジ&アスカ「了解!」
シゲル「――目標は、山間部に侵入!」
アスカ「準備はいい? 最初からフル稼動、最大戦速で行くわよ」
シンジ「分かってるよ。62秒でケリをつける」
アスカ「(こういう時は、かっこいいのよね……)」
シゲル「――目標、ゼロ地点に到達します!」
ミサト「外電源、パージ」
マヤ「了解」
ミサト「期待してるわよぉ。発進っ!」
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 16:10:46.20 ID:xddyXNiy0
- 作戦決行から1日後 第壱中学校 屋上 -
シンジ「アスカはネルフだし、なんだか、久しぶりに一人の気がするや」
シンジ「(短い期間に色々とあったけど……)」
シンジ「(アスカは、トラウマを話てくれるようになってはじめてきちんと向き合うことになるのかな)」
シンジ「(今は、アスカはきっと勘違いしてるだけなんだ……)」
〇〇「どいて、どいてぇ〜〜〜〜!!」
シンジ「――えっ?」
ドカンッ
〇〇「……………いたたぁ〜〜。………ねぇ⁉︎ ちょっと大丈夫⁉︎」
シンジ「……………」
〇〇「あっちゃぁ〜〜。こりゃ完全にオチちゃってるじゃん!」
ピリリリリ
――ピッ
〇〇「――Hello? あぁ。なんだ加持くんか。こちらマリ。予測地点から5kmも離れてるよぉ〜」
マリ「うん………うん………ゲンドウくんには気がつかれてないのね……了解」
マリ「――あぁ〜〜まった! それと、1人処理お願い。中学校の屋上でのびてるから」
ピッ
マリ「さぁてと――」
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 16:13:53.78 ID:xddyXNiy0
- ネルフ本部 ラボ -
リツコ「――月経ね」
アスカ「……女だからってなんでこんな思いしなくちゃならないのよ。生理なんかなくなればいいのに」
リツコ「人という種を残すため。痛み止め、飲んどく?」
アスカ「……ちょうだい」
リツコ「3日もすれば痛みはだいぶなくなると思うわよ。その間はプラグテストもしなくて大丈夫」
アスカ「……………」
リツコ「シンジくんとの生活は慣れた?」
アスカ「……えぇ。問題ないわ」
リツコ「ミサトからかなり親密な関係だと聞いたけれど」
アスカ「ミサトってそんなことまで話すの……」
リツコ「一応、私はパイロットのカウンセリングも仕事なの。アスカにとってシンジくんはどんな存在?」
アスカ「…………」
リツコ「報告させたくはないんだけど?」
アスカ「…………っ! プライベートはないの⁉︎」
リツコ「あなたの精神面に問題がなければ聞きはしないわ」
アスカ「…………」
リツコ「ふぅ。キョウコ博士についてなんだけど――」
アスカ「――やめてっ!! わかった! 言うわよ!」
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 16:15:21.33 ID:xddyXNiy0
リツコ「それで?」
アスカ「…………シンジは、私にとって大切な人よ」
リツコ「具体的には?」
アスカ「そ、それは……」
リツコ「異性として見ている、ということ。かしらね」
アスカ「…………」
リツコ「沈黙は肯定とするわよ」
アスカ「…………」
リツコ「必要なことだから聞くけど――」
アスカ「…………」
リツコ「――シンジくんが死んだらどうするつもり?」
アスカ「――っ⁉︎ シンジは死なないわっ! 私が守るものっ!」
リツコ「なぜそう言いきれるの? 彼もエヴァパイロットなのよ? 常に危険は隣り合わせにある」
アスカ「そんなことないっ! 絶対に死なせない! シンジが死んでほしいの⁉︎」
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