学園生活SS LRという名の校則

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137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 09:49:42.05 ID:n12gNm7DO
いつまでもズボンを上げないことについて煽る
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 09:51:54.06 ID:laoDJs+bO
緑谷に対する周囲の対応に、イラつく
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 09:52:14.62 ID:dYXuMfVeO
顔に出さないようにしてるが本気で気持ち悪いという思ってる
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 10:00:53.71 ID:bO+neUItO
走ってはかせにいく
141 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/04(土) 10:09:35.41 ID:lVaEIQQHO
「お前らいい加減にしろーーーーっ!」


勇気が怒号を上げた。皆、黙った。

ズボンを拾い上げてくれた勇気に促されるままに、ぼくはみんなの見ている前で、片足を上げてズボンを穿いた。

この上なく情けない姿だと思った。

もう、誰の顔も見られなかった。


「ふみたまえ」


ズボンが脱げる前にぶつかった人が、意味の解らないことを言っている。ぼくをからかっているんだろうか。

知らない。もうどうでもいい。帰る。

もう、二度とサッカー部には来ない。学校にもきたくない……。


−−−−−−

緑谷君の姿を見て、私はどうしていいかわからなかった。

女の子が大勢いる前で、異性が大勢いる前で、あれは。

私だけなら、まだいい。黙っていてあげればいいことだから。

あの日の惨めな……あの日の屈辱がよみがえる。

もう、思い出したくもないあの過去。

もう、誰も知らないはずのあの過去。

もう、思い出さなくていい筈の過去。

もう、誰にも知られる事のない過去。

最後に、そこ安価先なんだが……という、あの日に聞いたあの人の一言が思い返された。

ごめん、緑谷君。あなたがいなくなるまで、私はなにも動けなかった。
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 10:10:40.05 ID:JtGEIPxMO
キャラにそぐわない安価は最安価とか何だったのか
143 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/04(土) 10:15:43.04 ID:lVaEIQQHO
−−−−

「あははは!」

「無様すぎでしょ!」

「高村君とかと同じ男とは思えないわねー」

緑谷君を応援すれば仲良くなれると思った。

だけど、こんな状態の彼を応援なんて。

可哀想だけど、ここで彼の味方をしたら、周囲の別の皆が私を変に思うだろう。

そうなったら、友達ができない。

逆に、一緒になって彼を笑い、彼女らと同じ気持ちを共有すれば、大勢友達ができるかもしれない。

悪いけど、申し訳ないけど、私も彼を笑うしかない。

どう言えばいい?

考える必要はない。

何時ものように言えばいいだけ。

最っ低。と。


「お前ら、いい加減にしろーーーーーーーーっ!!」


青井君の声で、はっと我に返る。危ないところだった……。

私は、とぼとぼと力なく去っていく緑谷君へ駆け寄る……ことまではためらわれたが、気づかれないようにこの場を後にした。

後で、彼を励ましてあげればいいのよね?
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 10:18:59.71 ID:n12gNm7DO
>>137>>134のつもりで安価した
すまなかった
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 10:19:39.20 ID:3BVRBMn2O
gdgdすぎる
146 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/04(土) 10:25:03.41 ID:lVaEIQQHO
家。

あの後、何をしたか覚えていない。

ただ一人で家に帰ってベッドに横になった気がする。

でも、勇気が何も言ってくれないわけがない。

たぶん、その声も聞こえずに無視してしまったんだ。

ごめん勇気。

先輩はどうしただろう?

先輩にも合わす顔がない……いや。

はっとなって起きた。

先輩は、ぼくがズボンを濡らしている姿を見ても、誘ってくれた人だよ?

そうだ、簡単に僕を見捨てるはずない……ない、よね?

すくなくとも、約束を破るはずはない……けど。

あああ、だけど、もしも、ぼくのことを軽蔑した状態で美術館に行くことになったら?

そんなの、一日恥ずかしい地獄に落ちるだけじゃないかあ! ああああ!

自分の頭を叩きまくって、枕に顔を押し付けじたばたと脚を叩きつけた。


「うるさい!!」


妹の叫び声が下の階からした。足の動きを止めた。

妹にまで怒られて、足が動かなくなるなんて。やっぱりぼくはだめだ……。


明日はどうしよう……思考安価↓
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 10:30:06.45 ID:bO+neUItO
学校にはいくが誰にも話しかけてほしくないため授業が終わるとすぐ人気のないところにいく
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 10:31:07.45 ID:zmfCn+Q1o
約束を守って美術館に行く
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 10:32:10.37 ID:n12gNm7DO
あれ?
デートはいつするんだっけ?
明日だった?
150 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/04(土) 11:03:50.32 ID:lVaEIQQHO
次の日、通学路。

今日はわざと遅れた。勇気にも、七宮さんにも会ってない。もちろん部活の朝練も終わってる。

あの時の事を知っている人がその場にいないことを祈りつつ、熱いだけのアスファルトの上で右足、左足、と交互に前に出す。

重い。

右足も、左足も。

どうせ教室につけば、勇気はいる。

サッカー部も、そのファンの女の子達もたくさんいる。廊下を歩けば笑いものだ。

いや、写真にとられて学校中、いや! いや! 世界中に知れ渡っているかもしれない。

マヌケな高校生の、爆笑ハプニング! とか言って。

誰にも会いたくない。誰とも話したくない……

明日のデート、断ろうか。

LINE……ああ、スマホに手を出す気力もない。


「緑谷君、遅刻ギリギリよ?」


こんな時に、筒川先輩。厳しい顔つきで立っていた。
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 11:09:58.46 ID:zmfCn+Q1o
デートは明日だったか
勘違いごめんなさい
152 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/04(土) 11:17:04.86 ID:lVaEIQQHO
「ごめんなさい、先輩」

「いいのよ、実際に遅刻したわけじゃないし」


厳しい顔つきのまま、先輩が言った。気づくと周囲にはもう誰もいない。足取りの重いぼくより、ずっとはやく教室についたんだ。

鳥の声が聞こえた。風は来ない。


「さ、行きましょ」

「あ、あの先輩」

「何?」

「お、おとといの事……なんですけど」


口から不意に、出た。

あまり思い出したくない出来事の筈なのに。

最悪の日々の、きっかけ。

でも、先輩の顔は、冷たく乾いた砂地が、熱くじっとりした泥沼に変わっていくかのように変容していく。

ぬっぷりと、口を開き、ぬばっ、と舌を出す。

先輩の下あごの上で、その怪物のような赤いものが、透明な唾を這わせてべえろりと。

ぼくは、怖くて動けなくなった。

先輩は、言った。


「楽しかったわね……」


じゅるり、と音がした。

ぼくのあそこが、張り詰める。




今回ここまで。次の書き始め(今日の夜か明日の朝かと思う)まで、>>1と同じテンプレでサブキャラ(先生とか既存キャラの家族・友人など自由)を募集。
ただしこちらはちょい役の可能性が高かったり、出ない可能性、さらには都合で書かれた設定を変更する可能性もあるので、承知の上の事。
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 11:34:40.07 ID:bO+neUItO
名前:國松茂夫
性別:男
年齢・学年:36・生徒指導の先生
外見(身体的特徴)筋肉質でデカイ
外見(服装・髪型など)角刈りでジャージ
外見:(休日での服装)ジャージかスウェット
性格:スケベで声がでかくよくセクハラをする
特徴:風俗に通いつめテクニシャン
夢・願望:気に入っているウチの学校の女子とヤりたい
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 11:59:11.07 ID:L7TMTj2GO
レスに対して文句や言いたいことあってもせめて安価の範囲外まで待たないとなぁ
ミスに対する弁明を要らないし
誤爆であっても修正はできないって>>1で言ってるから

あと、我先にとレス送信する前に絶対リロードも忘れたらダメだな

155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 12:02:45.88 ID:n12gNm7DO
>>154
お前だって終わったあとに、あーだこーだ批判(笑)してている点で同類だぞ
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 12:13:42.63 ID:L7TMTj2GO
>>155
同類でもなんでもいいけど終わった後だから言ってるんだろ
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 13:38:07.40 ID:hjIpTv4NO
名前 大江 文歌 (おおえ ふみか)
性別 女
年齢・学年 18歳・高校3年
外見(身体的特徴) 平均以上の胸と身長
外見(服装・髪型など) ミニスカ・黒髪ロング片目隠れ
外見(休日での服装) 季節に合わせた服装だが全体的に黒い
性格 普段は無口だが誰が相手でも言いたいことがあればはっきり物申す。
特徴 平瀬恋とは親しい間柄だが性格や立ち振舞いも平瀬とは正反対のため彼女以外の友人は皆無に等しい。学校の自由時間のほとんどを読書に充てている。時折哲学的な命題を投げかける。学業成績も優秀で学年トップだが本人は全く興味がない。休日は本屋でバイトをしているが目的は不明。
夢・希望 家を買う
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/03/04(土) 16:44:43.48 ID:4uBDz/69O
名前 夕凪 海(ゆうなぎ うみ)
性別 女
年齢・学年 16才 高校二年
外見(身体的特徴) 150cm程度の小柄な身長。スタイルはそれなりに良い。
外見(服装・髪型など) リボンで結ったツインテール。きちんと整えた制服。
外見(休日での服装) 派手すぎない、しかしかわいらしいワンピースなど。白や藍色を好む。
性格 元気一杯、真っ直ぐ
特徴 強い子、良い子、頑張る子。ちょっと目立ちたがりで子供っぽいところもあるけど、それは自立心と皆の役に立ちたいと思う心の発露である。ふとしたときにズバリと勘の鋭かったり、的を得た発言や行動をする。
青昂学園の生徒会長。生徒のみんなから支持と信頼を受けながらも、一方でマスコット的に可愛がられている
高村秋斗の幼なじみであり、彼のサッカーバカに呆れたポーズを取りながらも、一番の理解者で応援者である。
夢・願望 青昂学園、自分の住んでいるこの町が楽しい場所であること。秋斗の夢の応援
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 19:46:33.76 ID:sa4V3IfDO
名前 アイリース
性別 女
年齢 16高2
外見 ナイスバディでかわいい
外見茶髪ロング
外見  ロングスカート
性格 清楚だが想い人のことになると変態
特徴 優秀だがいちどパニくるとばかみたいに叫ぶ。また不幸体質。乙女とは友達ながら表向きはついていけない
夢 想い人の嫁
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 13:20:39.76 ID:KZX/BUL40
よるかな?
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/03/05(日) 13:56:50.89 ID:6bffPRyyO
名前 朝野 紗綾(あさの さや)
性別 女
年齢・学年 16才 高1
外見(身体的特徴) すらっとしたやや高めの身長。
外見(服装・髪型など) 髪はロングのストレート。規則正しく、きちんと制服を着ている
外見(休日での服装) 白や緑を中心としたかわいらしい服装を好む
性格 真面目で努力家、優しい
特徴 弘のクラスの委員長。真面目で何事も頑張る。凛としているイメージだが、その実非常に親切で、他人のささいな変化や悩みに気がついて配慮できる。
七宮ナナの友人。夕凪海を尊敬している。また、弘についてはなにかと力になってあげたいと思っている。
夢・願望 教師になること
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 18:15:48.96 ID:6ufZ9MFFO
ものすごい貌に、ぼくは固まった。

その無様な姿を見て、より筒川先輩の表情が乱れる。

べつのせかいをおもわせるほどの、ぐにゃりとしたかおつき。

ほんとうに怖かった。

だけど、それから先は何もしなかった。

ぼくは筒川先輩と一緒に昇降口に立ち、靴を履き替えたのちに自分の教室へ行った。

1年3組。

たまに誰かがさわやか3組と言うけどなんのことだかわからない。

ともかく、息を切らせてぼくは自分の机についた。

今日は水無月さんも座っていない。

委員長の浅野さんが水無月さんを睨み続けているけど、そのせいだろうか。

ぼく自身は、怖くて何もできずに、ただ何事もなかったかのように過ごすだけ。

HRの前に、現国の授業の準備をしておく。

教科書、ノート、筆記用具。

それだけ机の棚の、一番上においておけばいい。

何事も、なかったかのように……誰かに、指摘されるまでは。

あぅう、恥ずかしいよおおお! カッコ悪いぃいい!
163 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/05(日) 18:38:42.38 ID:6ufZ9MFFO
ふう……。

勇気が話しかけてきたけど、

ぼくが黙っているのを見て話すのをやめた。

気遣ってくれたんだろうな。そう思う。

ふう。


HRでは、先生がいつものように話をする。

もうすぐテストだとか、頑張っていい大学には入れだとか。

変な人が出たとか。

それって、筒川先輩なんだろうか。


恥ずかしい。

あんなことにまたなってしまったらと思うと。あああ。

筒川先輩が、いつ『またやりましょう』とか言ったらどうしよう! あああ。

そのうち、ぼくと筒川先輩が『スクープ! 変態カップル!』とか学校新聞に晒されたらおしまいだ。

平瀬先輩とのデートもまだなのに……。

それ以前に、昨日のアレは大丈夫なんだろうか。

それについて、筒川先輩に知られたら……?

どうして今は大丈夫なんだろう。誰にも何も言われず……怖い状態のまま、1時間目は5分後に迫っていた。
164 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/05(日) 18:49:14.70 ID:6ufZ9MFFO
その瞬間に気づいた。

もうすぐテストだ。

ああもう、この2日、何もしてないじゃないか!

先生の言葉も聞こえなかった! 何か重要なことを言っていたりしてないだろうか!

先輩とのことや、サッカー部のことに注意が行って、それを忘れてたあ!

それまでの日は頑張って勉強はしてきたのに! ああどうしよう!

どうしよ、どうしよ!? あと1週間しかないよー!


……平瀬先輩と一緒に勉強するとか?


うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!

恥ずかしぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!


頭の中で大爆発が起こった。

とにかく、その辺に頭を働かせるのはやめよう。

勇気ならまじめだから、ノートくらいとってるはずだ。

一緒に勉強すれば教えてくれるよね……あはは、あっははは……


はあ。ぼくって、本当に情けない。

1時間目が終わった後、勇気に声をかけられる前に早々に人気のない場所へ行った。


そうして、それこそ誰も近寄らない、体育館裏へ行ったんだ。

なのに、まさか人に遭うなんて。


誰に遭ったか選択安価↓2、&↓3(コンマ50以上の時のみ)。募集キャラの中から選択で。
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 18:54:31.71 ID:/MY0j68V0
川本 真奈

人気のない所で怪しげな事してても違和感のないキャラということで
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 18:54:36.35 ID:gi6wEM1MO
朝野 紗綾
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 18:54:51.94 ID:Ov2Ep7ndo
中学生組はありですか?
可能なら星ヶ谷詩乃
168 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/05(日) 19:36:09.10 ID:6ufZ9MFFO
------

私は朝野沙綾。

そう、私は朝野沙綾。

自分で確認する必要もなく、朝野沙綾。

誰も疑いようもなく、朝野沙綾。

朝野沙綾。

1年3組で委員長をしている。

皆、私を慕ってくれたり、頼りにしてくれたりしている。

……でも、悩みがある。

おとといくらいから、緑谷君の様子がおかしい。

顔を赤くしたと思えば、急に落ち込んだり、眉をしかめたり、ああああー、と叫ばんかの勢いで落ち込みだしたり。

彼は大丈夫のなのかしら。

前々から、気弱そうなのに周囲に振り回されてて心配なのに。

……よし。


今日こそ秘密を掴もう。

1時間目の現国、漢文についての授業。それが終わったら彼に話を聞いてみよう。

レ点……難しいわね。


あっと。危ない。彼に話を聞かなくちゃ。

1時間目が終わってすぐあと、私は教室から出ていく彼を追いかけた。


169 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/05(日) 19:38:16.71 ID:6ufZ9MFFO
----


うたの、うたのと気やすく呼ばないで。

みんなそう呼ぶ。

クラスに、同じ干賀矢という、読み方だけが同じ人がいるだけで。

いいな、あの子は。いつも賑やかなクラスの人気者。

大勢のクラスメイトとLINEでつながっているし、このご時世にガラケーって子のメーアド……メルアドだっけ。とにかくそれも知っているらしい。

うらやましい。

私がつながっている人と言えば、家族と幼馴染だけ。

幼馴染の……あああ。

私、結婚したい。

だけど、そんなことを言ったら迷惑するだろうな。

私なんて。

誰も……誰にも好かれない、私なんて。

誰もいない、体育館裏で考えよう。

ああ……。


そう思ってせっかく体育館裏にいったのに。

既に、知らない男子がそこにいた。

後輩かと思ったけど、制服から高等部みたい。

あんな男の子がこの世にいたのね……。


って。あ、ああっ。ああああ……!
170 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/05(日) 19:39:12.83 ID:6ufZ9MFFO
体育館裏に来た。ここならきっと、誰もいない。筒川先輩も、今日はぼくを呼んでいないからいないだろう。

ここでなら、すこしはゆっくりできる。

誰もいないから。

はあ……う。筒川先輩とのことが、また頭に浮かぶ。



と思ったとたん、がたっと音がした。

何か知らない、金属の缶のようなものが倒れていた。

その場で最初から何かがあったのを、誰かが倒したのだろう。

ちょうど、脚が見えたから。

その上に、見覚えのない顔があった。


「え、ええっと?」

「えっと?」


ほぼ同時に声が出た。

誰だろ、かわいい女の子。制服から、中等部とわかる。

一瞬恐怖が生まれた。もし、年下の子にまで恥ずかしい姿を見られたら?

いや、さすがにそれは無い。

だって、そういう意思を持ってるような……筒川先輩や、サッカー部の人達はここにいない。

ふう。


……落ち着くなんて、なんて愚かなんだろう。

筒川先輩のことを思って、ぼくは……ぼ、ぼくのあそこは……あああ、とても恥ずかしいことになっていたんだ!

ぼくのあそこを凝視して真っ赤になって、しばらく口を閉じ……その子は口を開いた。



>>172


しかも、直後。後ろから、聞き覚えのある声がした。


>>174


クラス委員の、星ヶ谷さんがそこにいた。


*どちらも思考安価からの一言
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 19:48:16.37 ID:b9ATXw4V0
私は何も見てないから気にしないで
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 19:48:50.61 ID:ri2n/6rDO
・・・私邪魔だった?
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 19:50:12.04 ID:Ov2Ep7ndo
な、何やってんの!緑谷君!
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 19:52:33.03 ID:DID031N4O
校舎裏で何をしてるの?
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 19:52:36.73 ID:KZX/BUL40
なにをしてるの?
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 19:57:44.33 ID:DID031N4O
あ、体育館裏か
アホの子にしてすまん
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 20:27:39.58 ID:rNOa01XDO
えー最悪
178 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/05(日) 21:21:11.34 ID:6ufZ9MFFO
「うわっ! わわわああ!」


叫んでいた。

前を抑えて、足を右に左に前に後ろにじったんばったん。

空中でこの上なく無様に騒いでいた。

まるでバカだ。

突然やってきた女の子の前で、こんな。

しかも背が高く髪も長い。

やけに大人っぽい。気がする。

ぼくより背が高いってだけなのに、中学生の女の子を年上に感じてしまった。

オマケに、すでにぼくは、この情けない姿を見られているんだ。

前を、また両手で隠そうか。それも十分に……いや、さっきまでよりカッコ悪い。

バカだぼくは。


そんなことをものすごい速さで考えた。

その直後に聞こえたもう一つの声にも、対処しなければならない。


「校舎裏で何をしてるの?」


そう、星ヶ谷さん……じゃない、朝野さん。星ヶ谷さんは、そっちの中等部の人だ。前に文化祭で見た人だ。どっちも背が高くて髪が長いから間違えた。ごめん。
179 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/05(日) 21:33:09.14 ID:6ufZ9MFFO
「と、とにかく違うんです違うんですぅううう!」

「何も警護使わなくても……お、男の人ならだれでもすることですから」


中等部の子が気を使ってるぅ! うわああ!!


「え? 何をしたの? 男の人なら普通……って何が?」


朝野さん、変に説明させないで!


「あ、あの、ここは一人にさせてあげるのが良いと思うのですが」

「どういうこと? ……はっ」


星ヶ谷さんのどこか冷静な説明が、朝野さんにすべてを告げる。

同時に、ぼくをよりかっこ悪くする。

二人の顔は、真っ赤だった。



−−−−−

この、高等部の先輩、鈍いのかな?

この高等部の男の子。あ、そう言ったら失礼だけど、”子”って感じだから。

どうみてもこの場でその……えっと。たまに……う。

わ、私も……あああ、名前が言えない! 考えただけで死んじゃう!

と、とにかく同じように、好きな人を想って変なことをしてしまうから!

だから、この高等部の男の子の気持ちはわかってる。

もう一人の、鈍い先輩がよくわかってないみたいだったから……ぜ、全力を以って教えてあげた。

『あ、あの、ここは一人にさせてあげるのが良いと思うのですが』

すると先輩は、一度考え込んでからはっとした顔をして、真っ赤になってしまう。

私の顔も熱い……真っ赤だったのだと思う。
180 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/05(日) 21:41:56.40 ID:6ufZ9MFFO
朝野さんが、一度うなずいた。

わかってくれたような誤解されたような気がするが、直後。

彼女は、顔をばっと上げて、想像もしないことを言い放った。


「わ、私が手伝ってあげるわ! 何とかしましょう!」


ええええーーーーーーーーー!?

筒川先輩に続いて、朝野さんまで!? や、やめてーっ!!

星ヶ谷さんまで目を真ん丸にしてるじゃないかあ!!


「ぼ、ぼくは、その、あ、あの!」

「頑張りましょう!」


ひえええ!

いつも凛として、時折筒川先輩(普段)くらいのきっつい顔をしている朝野さんが、まさかこんなことを!

ぼくの目の前に迫り、かがんでその顔をもうすぐくっつくんじゃないかってくらいのところに浮かばせる朝野さん。

さらりとした髪と、すらりとした曲線を描いている……ようなイメージの体が胸を熱くする。

う。む、胸もちょっと下がってるし。

ここからそれを隠す布が無くなったら大変なことに……うわああああ! ぼくは何をかんがえてるんだーーっ!!



思考安価

>>181

>>183 沙綾(場合によっては弘の行動に対するものになる)

>>184 詩乃


番号よく見てね
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 21:43:56.95 ID:KZX/BUL40
足が持つれて後ろに倒れる状況が飲み込めず動けない
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 21:44:31.12 ID:QsLTdITGO
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 21:45:03.46 ID:gXuf5gWxo
優しく胸に抱きしめて落ち着かせる
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 21:45:06.65 ID:Ov2Ep7ndo
なんとか二人をなだめる
185 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/05(日) 21:46:08.61 ID:6ufZ9MFFO
>>181
この後何をするか、という思考でなく状況を決めてるから再安価↓
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 21:51:20.72 ID:ri2n/6rDO
思わず詩乃に救いの視線を向けてしまう
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 21:52:22.81 ID:rNOa01XDO
逃げよう
188 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/05(日) 21:59:23.26 ID:6ufZ9MFFO
どうしよう。

どうしよう!

ぼくは、思わず、星ヶ谷さんに視線を向けていた。

この場では背が一番高いから、頼りになるとでも思ったんだろうか!?

年下を頼るなんてやっぱり僕はダメだ……

と落ち込むか落ち込まないかのうちに、朝野さんが体を押し付けてきていた。

いや、ぼくを抱きしめていた。

胸がどきんとした。

顔が、熱い。


風も感じないし、鳥の声も、しない。

189 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/05(日) 22:03:19.90 ID:6ufZ9MFFO
−−−−−

私は何をしているんだろう。

緑谷君を、抱き寄せてしまった。

あまりにもはかなく、今にも死にそうな……そんなじゃない。

今にも、泣き出しそうな感じだったから。

儚い花を守るというより、泣き出しそうな小動物を撫でてあげる感情に等しい。

その割には、下腹部に触れるものが熱いけど。

つつかれてる感じがなんというか、不快。

不快というよりは、胸が傷つきながら落ちていくような変な感覚に見舞われる。

股間からなにか、凝縮して引きよせてくるような感覚を覚えた。

今はとにかく、恥ずかしい思いをしているだろう緑谷君を助けたいと考えての行動を、そのまま続けたいだけ。


そう思ったはずなのに。うう……
190 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/05(日) 22:09:36.74 ID:6ufZ9MFFO
−−−−−

私は、ただこの場で考えたかっただけ。

それなのに、こんな状況に遭って、あまつさえ年上の筈の男の子が、私をじっと見る。

自分でも思わない行動だったのだろうか、すぐに目をそらした。

すると、もう一人の女の先輩が、男の子を抱きしめる。

やだ……二人で何かするつもり?

噂では、なにか大人なグッズが裏門あたりに落ちてたらしいというし……。

と、止めなくっちゃ。


「あ、あの、せ、先輩方、そ、そそ、そういうことはもう少し大人になってからのほうが」

「え……え!? ち、違うのよこれは!」


顔をより真っ赤にして、女の先輩は男の子の先輩を突き放した。

男の子の先輩は、よろめきながらも腕をぐるぐると回して、そこに立った。

あ、アレはと言えば、未だにズボンの布地を引き寄せて恥ずかしい形を作っている。

う。あうっ、うああああうううう。


チャイムが、鳴った。



−−−−



チャイムが、鳴った。

二人の女の子の前で情けない。

どうしたらいいんだろう。その結論は出なかった。

でも、代わりにこう思った。

もう一度ここにきて、一人で考えよう。さすがに次の休み時間には現れない……よね?




次の休み時間、どうする二人(体育館裏に来ないなら出番もない)?

沙綾 >>192

詩乃 >>194
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 22:17:05.23 ID:QsLTdITGO
体育館裏
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 22:17:12.61 ID:kyZ1LIRnO
弘が気になるからやっぱり来る
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 22:17:58.56 ID:KZX/BUL40
体育館裏
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 22:18:13.06 ID:Ov2Ep7ndo
体育館裏に行ってみる
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 22:18:14.71 ID:ri2n/6rDO
体育館裏にいる
196 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/05(日) 22:20:58.48 ID:6ufZ9MFFO
>>184  連投で再安価↓
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 22:26:11.32 ID:KZX/BUL40
裏で
198 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/05(日) 22:37:23.74 ID:6ufZ9MFFO
今回ここまで
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 23:36:09.28 ID:ri2n/6rDO
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 23:36:22.56 ID:gXuf5gWxo
乙です
201 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/06(月) 15:52:29.25 ID:3aQ0svExO
誰にも会いたくないはずなのに、なんでまたいるの。

ぼくが恥ずかしいものをいきり立たせてしまったんだから、そのまま来ずに忘れてくれれば助かるのに。

朝野さんも、星ヶ谷さんも。

なにか、他に用事があるのか。

じゃあぼく、邪魔?


「ん……と。緑谷君」

「あ、へ?」


朝野さんが、ぼくを見つめている。

なんだか顔が赤い。息も荒い。

さっきのを見て、ぼくに対してすごく怒るつもりなんだろうか。

少なくとも5分はあるし。

でもやめて。後輩の星ヶ谷さんの前ではやめてよお。

『こんなところであそこを立てて発情するなんて変態だわ!!』とか言われたら……。

人前でパンツ姿にさえなったのに。

このままじゃ……あああ。


「さっきは、突き飛ばしてごめんなさい」


あ、そ、そっちか。いいよ、と告げた。お願いだから去って。

202 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/06(月) 16:05:12.29 ID:3aQ0svExO
それから1分は過ぎただろうか。

10分とか1時間とか経ったかと思ったけど、さすがにそれは無い。

たぶん1分だと思う。たぶん。

無言のまま時が過ぎたから、わからないけど。

もしかしたら2分かもしれないし、やっぱり5分かもしれないし……そんなことどうでもいいよっ!!!

……朝野さん、もういいよ。

真っ赤になったまま、手を前に押し当てて、唇をぐにぐにさせて。

お願いだから、もうそろそろやめてよ……。


そう思ったあたりだ。

星ヶ谷さんが、星ヶ谷さんが……>>204



203 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/06(月) 16:06:51.29 ID:3aQ0svExO
−−−−−−

気になって、しょうがなかった。

もう一度ここに来れば、また何かあるような気がしていた。

どうしてこんなことを考えてしまったんだろう。

ああ。

だけど、ああ。

……名前は出せないっ!

幼馴染の……あ、あの人が同じような感じになった気がして。

ほんとうにどうすればいいか。

ああ。

そのまま、二人の先輩の姿を見ているとどうしようもなくなる。


あああああ。


私、星ヶ谷詩乃は気づくと、>>204していた。
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 16:18:13.74 ID:mM1B+1pIO
ウジウジするなと励まし
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 16:21:51.87 ID:A9Cls5LTo
スケッチをはじめた
206 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/06(月) 16:26:46.69 ID:3aQ0svExO
本人も驚いた顔をしていた。

『うじうじするな』。

言葉としては、言われたぼくがカッコ悪いけど。

でも、なんだろ。

彼女自身、勇気を出して絞り出すようにしていたあの言い方。

どこまでもがんばって、ぼくを励ましてくれたんだと思う。

そう実感する。

勘違いかもしれないけど。

朝野さんにもお礼を言った。

そして、ぼくは堂々と胸を張って……せ、背を丸めてないって程度だけど。

……とにかく、ぼくは。




ふう、後輩のおかげでってところがやっぱり情けないなあ。

そう思ったけどぼくの心は、なにか軽くて力強かった。
207 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/06(月) 16:30:57.48 ID:3aQ0svExO
窓から透けてくる、日差しの強い廊下を行く。

そうだ、どんな恥ずかしい目に遭ったって、何も変わらないんだ。

ぼくが堂々としてさえいれば。

うじうじしているから、余計に恥ずかしいんだ。

より、人からダメな奴だと思われるんだ。

うん。

堂々と。

どんな恥ずかしい姿になったって。




……パンツ姿をいろんな人に見られた。

た、確かに情けなくて恥ずかしい。でも別に、ネットにも流されてないし、誰かから指摘されたってわけじゃないし。

う、うん。うんうん。

明日のこともあるし、がんばろ! うん、がんばろ!


……あれ以上の人達に、見られてませんようにーーーーーーっ!!



208 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/06(月) 16:39:59.85 ID:3aQ0svExO
−−−−−

どうやら、元気が出たみたい。

いつも引っ込み思案というか臆病な彼が、なんだかいい顔をして、お礼を言って去っていった。

私より、中等部の後輩の子に言われたことで奮起したみたいだったのは無念だけど。

せっかく気にしてあげたのに。これじゃ私がバカみたい。

……ま、いいか。どうせ私、ただ周囲の皆を気にしてるだけだもの。

なにかあったら、また言ってね?

待ってるから。



顔がちょっと熱い。



−−−−−−


それから昼休み。

ぼくは、階段を歩いていると、その窓から体育館裏が見えた。
すると>>210(安価での募集キャラから)が、星ヶ谷さんに>>212しているのを見てしまった。
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 16:54:41.24 ID:mM1B+1pIO
踏み台
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 17:00:16.60 ID:oKevqgMlO
海藤
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 17:02:02.89 ID:ePKpOhoDO
言い寄っている
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 17:02:13.21 ID:A9Cls5LTo
絵を書いてもらっている
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 19:34:24.16 ID:oKevqgMlO
キャラ的にどうかいていいのかわからない感じ?
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 19:42:47.05 ID:JQGxHTfGO
それ以前にスレの方向性がよくわからない
ずっとこんな蔑まれる描写が続くのかな?
215 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/07(火) 18:13:23.91 ID:2jsFEocLO
驚いて、頭の中で文章を間違えてしまった。

絵を描いてもらっているしている、なんて。ぼくはバカか。

あの海藤先輩が星ヶ谷さんのモデルになって……確かにそう見える。

背が高く金髪で、崩した着方の服。

悪い噂ばっかり聞いてるけど、こんな素朴な姿を見るなんて。

意外といい人なのかな、と思ってその場を立ち去ろうとすると。

えっ。

星ヶ谷さんが、手を止めて顔を俯いた。

なんだろ。

あっ。

海藤先輩が明らかに怒った素振りで星ヶ谷さんに迫っていく。

どうしたんだろ。

気が付くと、ぼくの脚が震えてる。

でも、いかないと。

走り出していた。途中で水無月さんにぶつかりかけて謝って、そのまま靴も履き替えずに体育館裏へ走ったんだ。
216 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/07(火) 18:16:39.12 ID:2jsFEocLO
「ほ、星ヶ谷さん!?」

「あ」

「なんだお前」


う。振り返った海藤先輩は、すごく怖い。

2,3メートルくらい先にいるその人の眼光に怯み、勢いがピタリと止まる。


「なんだよお前」

「あ、あ、ああ、あ、あのっ、あのっ」

どもってしまって何一つ言えない。このままだと殴られるんじゃないだろうか。

星ヶ谷さんはと言えば、スケッチブックを膝の上に置いたまま、震えている。

スケッチブックの上に、青いシャーペンと真っ白な消しゴムが置いてあるのが目に映ったけど、そんなことを気にしている暇はなかった。

海藤先輩が、ものすごい速さでこちらへ足を延ばしてきたんだ。右、左、右、左。うわわわわ!!!
217 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/07(火) 18:21:00.46 ID:2jsFEocLO
逃げることもできずに詰め寄られていた。

海藤先輩は、ぼくを嫌な顔で睨んでいる。顔が近い。

かなりかがんでる。慎重には差がある。

首に何かが光ってる。シルバーのネックレスだ。光に気を取られた、その矢先。


「誰だお前」

「あうっ」

「あうじゃねーよバカ」

「そ、その」

「そのじゃねーよクソ」


ぼくのおびえる姿にすっかり呆れてしまったのか、海藤先輩はぼくの目の前で、横の地面に向けて唾を吐いて、くるりとまた振り返った。

大きな背中だ。


「あ、あっと! 何を、何をしてたんですか!?」

「あぁ?」


ぼくが今更になって大声で話しかけてきたことで、振り返った貌には明らかないら立ちが見えていた。
218 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/07(火) 18:27:40.73 ID:2jsFEocLO
「おいシノ、そいつお前の彼氏か?」

「え!? ち、違います」


びくびくしながら答える星ヶ谷さん。

ぼくもおなじくらいおびえてると思うと情けない。

後輩の女の子と同じって……。


「関係ねえのに口出すなよクソ」


また、唾を吐いた。今度はぼくの足元だ。うっ、とたじろぐ。

海藤先輩はそれを見て表情に笑みが浮かんだようだったけど、それが確認できる頃にはまた、ぼくに背を向けている。


「俺はな、楽しく絵を描いてもらってただけだよ。早く続き、描いてくれ」

「う……はい」


本当に、ただ描いているだけだろうか?

ただ単に、怖い先輩に頼まれて、怖いながらも断れなかった程度の話なんだろうか。

だとしたらぼくはただの邪魔かもしれないけど。

その場を一歩引こうとした瞬間、こんどは星ヶ谷さんが怯えた色の目を向けてくる。

逃げられない、逃げたらいけない。そう思った。

どうしよう……


思考安価↓

描かれている絵の内容(ポーズ・シチュなど) 安価↓3
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 18:31:52.39 ID:cgMxOyCDO
星ヶ谷さんをなんとかして連れ出す
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 18:34:25.70 ID:ArIb7q3yo
女性が裸で卑猥な格好をしている絵が精巧に書かれている
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 18:34:56.96 ID:ZELAnX/7O
ラオウの我が生涯に一片の悔いなしのポーズ
222 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/07(火) 18:52:09.36 ID:2jsFEocLO
どうしよう。なんとかして、星ヶ谷さんを連れ出さないと。

いきなり走って星ヶ谷さんの腕をつかんで引っ張ったとして、座ってるしすぐに立てない。

逃げる前に後頭部にパンチされるところを想像してしまった。

いや、向かってっただけで殴られるだろう。

避けながら走るの絶対無理だし……うー。

だめだ。いきなりは無理だ。

なにかいい方法を考えなくちゃ。

そうだ。


「あ、あの、なんの絵を描いているんですか?」

「あぁ?」

「い、いや、それが気になってここに来たんですけどね」


変に引きつった愛想笑いで、数歩近寄る。

さっき吐かれた唾を踏んだかもしれないことに気づく。

あっと思ったけど、遅かった。

でも、海藤先輩は何も言わず、ぼくが近づくのを止めようとしない。

い、今のうちに少しでも近づこうかなー。
223 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/07(火) 19:04:27.09 ID:2jsFEocLO
「えっと……い、いいかな?」

「はい……」


シュンとした顔から、ぼくが近づくにつれて驚いた顔になったけど、ぼくがスケッチブックに手を伸ばした瞬間またがっかり。

す、すぐに助けられるわけじゃないよ!?

と、スケッチブックを見ると……なにこれ。

海藤先輩が、片手をぐっと上げて空を見上げている……。

これ、ラ王だよね。北斗の拳って有名な漫画の。

わが生涯になんとかかんとか。

カッコいいシーンだけど……海藤先輩、これを描かせたの?

自分からそんなのを描かせようとするなんて……

中二病と言おうかナルシストというか。

ちょっと、憐みの視線を向けた。
224 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/07(火) 19:08:39.70 ID:2jsFEocLO
その途端。わ!


「あぁん!? なんだそれはよ!!」


すごい怒った!! まずい!


「ほほほほ星ヶ谷さあん!」

「きゃ!!」


星ヶ谷さんの腕を捕まえて、そのまま一気に逃げようとした!

でも、互いに慌てて、すぐに立ち上がることもできないし脚はもつれるしで……

結局、ぼくは星ヶ谷さんの上に覆いかぶさってしまった。


「いやああああーーーーーーーーーーーーーっ!!」

「ごめええええんっ!!」

「お前ふざけんじゃねぇええええっ!!」


星ヶ谷さんの悲鳴と、ぼくの謝罪、そしてラ王……じゃない、海藤先輩の怒りが同時に響き渡った。
225 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/07(火) 19:15:39.38 ID:2jsFEocLO
−−−−−

どういうことなの。

さっきのことがまだ気になって、体育館裏のちょっとしたスペースで座って、絵でも描こうと思っていたら。

いきなり高等部の悪名高い海藤先輩がやってきた。

私のスケッチブックに書いている名前を見たのか、それとも前から知ってたのかな。

いきなり『シノ』と呼ばれた。

『うたのです』、と訂正したかったけど、大変なことになりそうだからやめた。

すると海藤先輩は、『お前、絵がうまいんだって? 俺を描いてみろよ』と言う。

だから描いた。

怖かったけど、いや、怖かったから、描いた。

大事な人からもらったシャープペンシルで、何も考えず一気に描いた。

描いている間、先輩がこぶしを握って、上にあげた。

その時、私のインスピレーションががっと働き、イメージが浮かび上がった。

北斗の拳のラオウを重ねて描こう。

一気に、一気に……あ。

やっちゃった。

これを見せたら怒られるかも……って絵が出来上がった。

どうしよ……膝の上にスケッチブックとシャープペンシル、それと消しゴムを置いて俯いてしまう。


「何やってんだよ?」


先輩が、急な私の動きが気に入らなかったのかツカツカと詰め寄ってきた。どうしよ。
226 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/07(火) 19:28:52.04 ID:2jsFEocLO
「おい、どうした? 描き終わったなら見せろよ」


肩に手を置かれた。少しずつ、手に力がこもっているのがわかる。

背中にしっとりと濡れた感触が生まれる。

汗だと思う。

その時だった。


「星ヶ谷さん!」と声がした。


顔を上げると、あの先輩の男の子がいる。

顔は可愛い感じだけど、変態っぽいみたい。

でも、もしかして、私を助けに来てくれた……?

と思いきや、いちいち怖がって、何一つまともに言えない。

一度、私にどんどん近づいてきたから連れ出して走ってくれるかと思って期待したのに。

私の横に座って、結局スケッチブックに手を伸ばした。ばか……。

そう思ってると、急に海藤先輩が怒鳴りだした。

それにびっくりして、立ち上がりそうになる。

同時に男の子もびっくりして、脚が絡まって腕が引っかかって。

わ、私は……私は、その男の子に……いやあああああああああ!!


わ、私には、幼馴染の……>>228がいるのよ! いやいやいや変態ーーーーーーっ!!


そして、同時に、海藤先輩も怒鳴り声を上げながらすごい勢いでこっちに来た!!


−−−−−

海藤の思考安価 >>230


*>>228 は詩乃の幼馴染で唯一の友達、詩乃は>>227と結婚したいと思ってる。
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 19:31:59.03 ID:cgMxOyCDO
これは募集キャラからかな?
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 19:32:17.58 ID:ArIb7q3yo
真々島 歩
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 19:34:01.44 ID:DjQsQQeeO
有村春希
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 19:34:10.04 ID:okWdj3niO
さっさと見せろよ
231 : ◆x.53aZIM6g [ saga]:2017/03/07(火) 19:53:31.70 ID:2jsFEocLO
>>227 こちらは何も指定していないのだから、ルールにのっとっていれば何でも構わなかった
無論募集キャラでもいいけど
232 : ◆x.53aZIM6g [saga]:2017/03/07(火) 20:01:02.00 ID:2jsFEocLO
がつっと掴まれた。右のわき腹だ。

そのまま、物をどかすかのように、というかどけるかのように。放り投げるというのが一番正しいかもしれない。

捕まれたのと、コンクリートの地面に軽く左半身がぶつかった二つの痛み。

理不尽さに怖さより、怒りがこみ上げた。

だからって何かできるわけじゃないけど、体を回して、海藤先輩と星ヶ谷さんのほうを向く。

海藤先輩はスケッチブックを乱暴に一枚一枚めくり、自分の姿が描かれているだろうページを探している。

星ヶ谷さんは……ああ。こっちをすごい嫌な目で見てる。

でもすぐに、慌てたようなおびえたような目で、スケッチブックと海藤先輩に視線を交互に向けるようになる。

なにかまずいものでも描いてあるのだろうか?
233 : ◆x.53aZIM6g [saga]:2017/03/07(火) 20:16:18.04 ID:2jsFEocLO
「あ?」


海藤先輩の手が止まった。一つのページに注目している。

一度、前のページが落ちたけどすぐに戻し、もう一度見る。

気に入ったの? ラ王。

より覗き込むようにじーっと見て、それから数秒……先輩は不意に笑い出した。


「ははっ、ははは! へーそーかあ。お前、あいつに惚れてんのか」

「や、やめてー! 歩君とは違うの!!」


あゆむくん? だれの事だろう。

スケッチブックの中に描かれていたんだろう。海藤先輩はそれを見て、星ヶ谷さんがその人を好きなんだと言っているんだ。

眉を吊り上げたり下げたり、とてもいじわるそうな顔で、仰向けに倒れ込んだまま顔を真っ赤にしている星ヶ谷さんを笑う。


「そーかそーか……歩君に惚れてんのなー、そっかそっか」

「ち、違う、違うの……やめて」


もう泣きそうな顔をしている星ヶ谷さん。赤ちゃんのように身を縮ませて、小さく震えている。
234 : ◆x.53aZIM6g [saga]:2017/03/07(火) 20:22:47.68 ID:2jsFEocLO
ぼくは、立ち上がった。

小さな石や砂が制服から転げ落ちた。かちっ、と音がした。

目の前に涙が浮かんでいる。

歯が鳴っている。自分でも止められないくらいにがちがち、がちがちと。


「やめてください」

「は? まだいたのか」

「やめて……ください」


二度、言った。意識が真っ赤になってまともに火も噴けない。

口の中から何かが出そうだ。

脚も震えるし、地面も震える。

肩がよろめいて頭が逆さになる。

ああ。ぼくは何を考えているんだ。

つ、次にいうべきことは……えっと。


「な、なか、泣かすな!! ばか!」


……ばか。

直後、顔からあったかい水が出た。ぬるりとしていた。そのあとにいたみがきたた。

つぎにうしろがぶつかった。ごつんといった。


ごつん
235 : ◆x.53aZIM6g [saga]:2017/03/07(火) 20:28:52.22 ID:2jsFEocLO
−−−−−

なんだこいつ。

バカだ。完全にバカだ。

あーあ、面白かったのによ。

クソみてーに叫びやがるから一発ぶん殴ったら死んじまった。

シノの奴、俺がせっかく口説きに来てやろうとしてたのにママ島なんかにベタ惚れしてやがってよ。

なんだこれ。

しかも、からかっただけで泣き始めやがった。ガキじゃねえか。

俺が大人にしてやってもよかったのによ。

そーいや、前に付き合ってた女は俺が何度も楽しませてやったのに『もう嫌』ってよ。

仕方ねーから無理やり寝かせて床に頭を押し付けて、横向かせて、鼻だけ思いっきり踏んだんだった。

鼻を抑えてひっくり返るマヌケな格好は笑えた。そのあと俺からフったんだ。おめーみてーな鼻が腫れた女、誰が相手にするんだよ!って。

いつもなら思い返すと笑えるんだが、今日は笑えねえ。

おいシノ……どうしてやろうか?


どうしてやろうか? 思考安価↓2
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 20:32:25.83 ID:j+Xr7dHXO
つまらないから放っておく
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