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学園生活SS LRという名の校則
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175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 19:52:36.73 ID:KZX/BUL40
なにをしてるの?
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 19:57:44.33 ID:DID031N4O
あ、体育館裏か
アホの子にしてすまん
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 20:27:39.58 ID:rNOa01XDO
えー最悪
178 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/05(日) 21:21:11.34 ID:6ufZ9MFFO
「うわっ! わわわああ!」
叫んでいた。
前を抑えて、足を右に左に前に後ろにじったんばったん。
空中でこの上なく無様に騒いでいた。
まるでバカだ。
突然やってきた女の子の前で、こんな。
しかも背が高く髪も長い。
やけに大人っぽい。気がする。
ぼくより背が高いってだけなのに、中学生の女の子を年上に感じてしまった。
オマケに、すでにぼくは、この情けない姿を見られているんだ。
前を、また両手で隠そうか。それも十分に……いや、さっきまでよりカッコ悪い。
バカだぼくは。
そんなことをものすごい速さで考えた。
その直後に聞こえたもう一つの声にも、対処しなければならない。
「校舎裏で何をしてるの?」
そう、星ヶ谷さん……じゃない、朝野さん。星ヶ谷さんは、そっちの中等部の人だ。前に文化祭で見た人だ。どっちも背が高くて髪が長いから間違えた。ごめん。
179 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/05(日) 21:33:09.14 ID:6ufZ9MFFO
「と、とにかく違うんです違うんですぅううう!」
「何も警護使わなくても……お、男の人ならだれでもすることですから」
中等部の子が気を使ってるぅ! うわああ!!
「え? 何をしたの? 男の人なら普通……って何が?」
朝野さん、変に説明させないで!
「あ、あの、ここは一人にさせてあげるのが良いと思うのですが」
「どういうこと? ……はっ」
星ヶ谷さんのどこか冷静な説明が、朝野さんにすべてを告げる。
同時に、ぼくをよりかっこ悪くする。
二人の顔は、真っ赤だった。
−−−−−
この、高等部の先輩、鈍いのかな?
この高等部の男の子。あ、そう言ったら失礼だけど、”子”って感じだから。
どうみてもこの場でその……えっと。たまに……う。
わ、私も……あああ、名前が言えない! 考えただけで死んじゃう!
と、とにかく同じように、好きな人を想って変なことをしてしまうから!
だから、この高等部の男の子の気持ちはわかってる。
もう一人の、鈍い先輩がよくわかってないみたいだったから……ぜ、全力を以って教えてあげた。
『あ、あの、ここは一人にさせてあげるのが良いと思うのですが』
すると先輩は、一度考え込んでからはっとした顔をして、真っ赤になってしまう。
私の顔も熱い……真っ赤だったのだと思う。
180 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/05(日) 21:41:56.40 ID:6ufZ9MFFO
朝野さんが、一度うなずいた。
わかってくれたような誤解されたような気がするが、直後。
彼女は、顔をばっと上げて、想像もしないことを言い放った。
「わ、私が手伝ってあげるわ! 何とかしましょう!」
ええええーーーーーーーーー!?
筒川先輩に続いて、朝野さんまで!? や、やめてーっ!!
星ヶ谷さんまで目を真ん丸にしてるじゃないかあ!!
「ぼ、ぼくは、その、あ、あの!」
「頑張りましょう!」
ひえええ!
いつも凛として、時折筒川先輩(普段)くらいのきっつい顔をしている朝野さんが、まさかこんなことを!
ぼくの目の前に迫り、かがんでその顔をもうすぐくっつくんじゃないかってくらいのところに浮かばせる朝野さん。
さらりとした髪と、すらりとした曲線を描いている……ようなイメージの体が胸を熱くする。
う。む、胸もちょっと下がってるし。
ここからそれを隠す布が無くなったら大変なことに……うわああああ! ぼくは何をかんがえてるんだーーっ!!
思考安価
>>181
弘
>>183
沙綾(場合によっては弘の行動に対するものになる)
>>184
詩乃
番号よく見てね
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 21:43:56.95 ID:KZX/BUL40
足が持つれて後ろに倒れる状況が飲み込めず動けない
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 21:44:31.12 ID:QsLTdITGO
あ
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 21:45:03.46 ID:gXuf5gWxo
優しく胸に抱きしめて落ち着かせる
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 21:45:06.65 ID:Ov2Ep7ndo
なんとか二人をなだめる
185 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/05(日) 21:46:08.61 ID:6ufZ9MFFO
>>181
この後何をするか、という思考でなく状況を決めてるから再安価↓
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 21:51:20.72 ID:ri2n/6rDO
思わず詩乃に救いの視線を向けてしまう
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 21:52:22.81 ID:rNOa01XDO
逃げよう
188 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/05(日) 21:59:23.26 ID:6ufZ9MFFO
どうしよう。
どうしよう!
ぼくは、思わず、星ヶ谷さんに視線を向けていた。
この場では背が一番高いから、頼りになるとでも思ったんだろうか!?
年下を頼るなんてやっぱり僕はダメだ……
と落ち込むか落ち込まないかのうちに、朝野さんが体を押し付けてきていた。
いや、ぼくを抱きしめていた。
胸がどきんとした。
顔が、熱い。
風も感じないし、鳥の声も、しない。
189 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/05(日) 22:03:19.90 ID:6ufZ9MFFO
−−−−−
私は何をしているんだろう。
緑谷君を、抱き寄せてしまった。
あまりにもはかなく、今にも死にそうな……そんなじゃない。
今にも、泣き出しそうな感じだったから。
儚い花を守るというより、泣き出しそうな小動物を撫でてあげる感情に等しい。
その割には、下腹部に触れるものが熱いけど。
つつかれてる感じがなんというか、不快。
不快というよりは、胸が傷つきながら落ちていくような変な感覚に見舞われる。
股間からなにか、凝縮して引きよせてくるような感覚を覚えた。
今はとにかく、恥ずかしい思いをしているだろう緑谷君を助けたいと考えての行動を、そのまま続けたいだけ。
そう思ったはずなのに。うう……
190 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/05(日) 22:09:36.74 ID:6ufZ9MFFO
−−−−−
私は、ただこの場で考えたかっただけ。
それなのに、こんな状況に遭って、あまつさえ年上の筈の男の子が、私をじっと見る。
自分でも思わない行動だったのだろうか、すぐに目をそらした。
すると、もう一人の女の先輩が、男の子を抱きしめる。
やだ……二人で何かするつもり?
噂では、なにか大人なグッズが裏門あたりに落ちてたらしいというし……。
と、止めなくっちゃ。
「あ、あの、せ、先輩方、そ、そそ、そういうことはもう少し大人になってからのほうが」
「え……え!? ち、違うのよこれは!」
顔をより真っ赤にして、女の先輩は男の子の先輩を突き放した。
男の子の先輩は、よろめきながらも腕をぐるぐると回して、そこに立った。
あ、アレはと言えば、未だにズボンの布地を引き寄せて恥ずかしい形を作っている。
う。あうっ、うああああうううう。
チャイムが、鳴った。
−−−−
チャイムが、鳴った。
二人の女の子の前で情けない。
どうしたらいいんだろう。その結論は出なかった。
でも、代わりにこう思った。
もう一度ここにきて、一人で考えよう。さすがに次の休み時間には現れない……よね?
次の休み時間、どうする二人(体育館裏に来ないなら出番もない)?
沙綾
>>192
詩乃
>>194
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 22:17:05.23 ID:QsLTdITGO
体育館裏
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 22:17:12.61 ID:kyZ1LIRnO
弘が気になるからやっぱり来る
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 22:17:58.56 ID:KZX/BUL40
体育館裏
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 22:18:13.06 ID:Ov2Ep7ndo
体育館裏に行ってみる
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 22:18:14.71 ID:ri2n/6rDO
体育館裏にいる
196 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/05(日) 22:20:58.48 ID:6ufZ9MFFO
>>184
連投で再安価↓
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 22:26:11.32 ID:KZX/BUL40
裏で
198 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/05(日) 22:37:23.74 ID:6ufZ9MFFO
今回ここまで
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 23:36:09.28 ID:ri2n/6rDO
乙
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 23:36:22.56 ID:gXuf5gWxo
乙です
201 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/06(月) 15:52:29.25 ID:3aQ0svExO
誰にも会いたくないはずなのに、なんでまたいるの。
ぼくが恥ずかしいものをいきり立たせてしまったんだから、そのまま来ずに忘れてくれれば助かるのに。
朝野さんも、星ヶ谷さんも。
なにか、他に用事があるのか。
じゃあぼく、邪魔?
「ん……と。緑谷君」
「あ、へ?」
朝野さんが、ぼくを見つめている。
なんだか顔が赤い。息も荒い。
さっきのを見て、ぼくに対してすごく怒るつもりなんだろうか。
少なくとも5分はあるし。
でもやめて。後輩の星ヶ谷さんの前ではやめてよお。
『こんなところであそこを立てて発情するなんて変態だわ!!』とか言われたら……。
人前でパンツ姿にさえなったのに。
このままじゃ……あああ。
「さっきは、突き飛ばしてごめんなさい」
あ、そ、そっちか。いいよ、と告げた。お願いだから去って。
202 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/06(月) 16:05:12.29 ID:3aQ0svExO
それから1分は過ぎただろうか。
10分とか1時間とか経ったかと思ったけど、さすがにそれは無い。
たぶん1分だと思う。たぶん。
無言のまま時が過ぎたから、わからないけど。
もしかしたら2分かもしれないし、やっぱり5分かもしれないし……そんなことどうでもいいよっ!!!
……朝野さん、もういいよ。
真っ赤になったまま、手を前に押し当てて、唇をぐにぐにさせて。
お願いだから、もうそろそろやめてよ……。
そう思ったあたりだ。
星ヶ谷さんが、星ヶ谷さんが……
>>204
。
203 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/06(月) 16:06:51.29 ID:3aQ0svExO
−−−−−−
気になって、しょうがなかった。
もう一度ここに来れば、また何かあるような気がしていた。
どうしてこんなことを考えてしまったんだろう。
ああ。
だけど、ああ。
……名前は出せないっ!
幼馴染の……あ、あの人が同じような感じになった気がして。
ほんとうにどうすればいいか。
ああ。
そのまま、二人の先輩の姿を見ているとどうしようもなくなる。
あああああ。
私、星ヶ谷詩乃は気づくと、
>>204
していた。
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/06(月) 16:18:13.74 ID:mM1B+1pIO
ウジウジするなと励まし
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/06(月) 16:21:51.87 ID:A9Cls5LTo
スケッチをはじめた
206 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/06(月) 16:26:46.69 ID:3aQ0svExO
本人も驚いた顔をしていた。
『うじうじするな』。
言葉としては、言われたぼくがカッコ悪いけど。
でも、なんだろ。
彼女自身、勇気を出して絞り出すようにしていたあの言い方。
どこまでもがんばって、ぼくを励ましてくれたんだと思う。
そう実感する。
勘違いかもしれないけど。
朝野さんにもお礼を言った。
そして、ぼくは堂々と胸を張って……せ、背を丸めてないって程度だけど。
……とにかく、ぼくは。
ふう、後輩のおかげでってところがやっぱり情けないなあ。
そう思ったけどぼくの心は、なにか軽くて力強かった。
207 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/06(月) 16:30:57.48 ID:3aQ0svExO
窓から透けてくる、日差しの強い廊下を行く。
そうだ、どんな恥ずかしい目に遭ったって、何も変わらないんだ。
ぼくが堂々としてさえいれば。
うじうじしているから、余計に恥ずかしいんだ。
より、人からダメな奴だと思われるんだ。
うん。
堂々と。
どんな恥ずかしい姿になったって。
……パンツ姿をいろんな人に見られた。
た、確かに情けなくて恥ずかしい。でも別に、ネットにも流されてないし、誰かから指摘されたってわけじゃないし。
う、うん。うんうん。
明日のこともあるし、がんばろ! うん、がんばろ!
……あれ以上の人達に、見られてませんようにーーーーーーっ!!
208 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/06(月) 16:39:59.85 ID:3aQ0svExO
−−−−−
どうやら、元気が出たみたい。
いつも引っ込み思案というか臆病な彼が、なんだかいい顔をして、お礼を言って去っていった。
私より、中等部の後輩の子に言われたことで奮起したみたいだったのは無念だけど。
せっかく気にしてあげたのに。これじゃ私がバカみたい。
……ま、いいか。どうせ私、ただ周囲の皆を気にしてるだけだもの。
なにかあったら、また言ってね?
待ってるから。
顔がちょっと熱い。
−−−−−−
それから昼休み。
ぼくは、階段を歩いていると、その窓から体育館裏が見えた。
すると
>>210
(安価での募集キャラから)が、星ヶ谷さんに
>>212
しているのを見てしまった。
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/06(月) 16:54:41.24 ID:mM1B+1pIO
踏み台
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/06(月) 17:00:16.60 ID:oKevqgMlO
海藤
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/06(月) 17:02:02.89 ID:ePKpOhoDO
言い寄っている
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/06(月) 17:02:13.21 ID:A9Cls5LTo
絵を書いてもらっている
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/06(月) 19:34:24.16 ID:oKevqgMlO
キャラ的にどうかいていいのかわからない感じ?
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/06(月) 19:42:47.05 ID:JQGxHTfGO
それ以前にスレの方向性がよくわからない
ずっとこんな蔑まれる描写が続くのかな?
215 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/07(火) 18:13:23.91 ID:2jsFEocLO
驚いて、頭の中で文章を間違えてしまった。
絵を描いてもらっているしている、なんて。ぼくはバカか。
あの海藤先輩が星ヶ谷さんのモデルになって……確かにそう見える。
背が高く金髪で、崩した着方の服。
悪い噂ばっかり聞いてるけど、こんな素朴な姿を見るなんて。
意外といい人なのかな、と思ってその場を立ち去ろうとすると。
えっ。
星ヶ谷さんが、手を止めて顔を俯いた。
なんだろ。
あっ。
海藤先輩が明らかに怒った素振りで星ヶ谷さんに迫っていく。
どうしたんだろ。
気が付くと、ぼくの脚が震えてる。
でも、いかないと。
走り出していた。途中で水無月さんにぶつかりかけて謝って、そのまま靴も履き替えずに体育館裏へ走ったんだ。
216 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/07(火) 18:16:39.12 ID:2jsFEocLO
「ほ、星ヶ谷さん!?」
「あ」
「なんだお前」
う。振り返った海藤先輩は、すごく怖い。
2,3メートルくらい先にいるその人の眼光に怯み、勢いがピタリと止まる。
「なんだよお前」
「あ、あ、ああ、あ、あのっ、あのっ」
どもってしまって何一つ言えない。このままだと殴られるんじゃないだろうか。
星ヶ谷さんはと言えば、スケッチブックを膝の上に置いたまま、震えている。
スケッチブックの上に、青いシャーペンと真っ白な消しゴムが置いてあるのが目に映ったけど、そんなことを気にしている暇はなかった。
海藤先輩が、ものすごい速さでこちらへ足を延ばしてきたんだ。右、左、右、左。うわわわわ!!!
217 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/07(火) 18:21:00.46 ID:2jsFEocLO
逃げることもできずに詰め寄られていた。
海藤先輩は、ぼくを嫌な顔で睨んでいる。顔が近い。
かなりかがんでる。慎重には差がある。
首に何かが光ってる。シルバーのネックレスだ。光に気を取られた、その矢先。
「誰だお前」
「あうっ」
「あうじゃねーよバカ」
「そ、その」
「そのじゃねーよクソ」
ぼくのおびえる姿にすっかり呆れてしまったのか、海藤先輩はぼくの目の前で、横の地面に向けて唾を吐いて、くるりとまた振り返った。
大きな背中だ。
「あ、あっと! 何を、何をしてたんですか!?」
「あぁ?」
ぼくが今更になって大声で話しかけてきたことで、振り返った貌には明らかないら立ちが見えていた。
218 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/07(火) 18:27:40.73 ID:2jsFEocLO
「おいシノ、そいつお前の彼氏か?」
「え!? ち、違います」
びくびくしながら答える星ヶ谷さん。
ぼくもおなじくらいおびえてると思うと情けない。
後輩の女の子と同じって……。
「関係ねえのに口出すなよクソ」
また、唾を吐いた。今度はぼくの足元だ。うっ、とたじろぐ。
海藤先輩はそれを見て表情に笑みが浮かんだようだったけど、それが確認できる頃にはまた、ぼくに背を向けている。
「俺はな、楽しく絵を描いてもらってただけだよ。早く続き、描いてくれ」
「う……はい」
本当に、ただ描いているだけだろうか?
ただ単に、怖い先輩に頼まれて、怖いながらも断れなかった程度の話なんだろうか。
だとしたらぼくはただの邪魔かもしれないけど。
その場を一歩引こうとした瞬間、こんどは星ヶ谷さんが怯えた色の目を向けてくる。
逃げられない、逃げたらいけない。そう思った。
どうしよう……
思考安価↓
描かれている絵の内容(ポーズ・シチュなど) 安価↓3
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 18:31:52.39 ID:cgMxOyCDO
星ヶ谷さんをなんとかして連れ出す
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 18:34:25.70 ID:ArIb7q3yo
女性が裸で卑猥な格好をしている絵が精巧に書かれている
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 18:34:56.96 ID:ZELAnX/7O
ラオウの我が生涯に一片の悔いなしのポーズ
222 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/07(火) 18:52:09.36 ID:2jsFEocLO
どうしよう。なんとかして、星ヶ谷さんを連れ出さないと。
いきなり走って星ヶ谷さんの腕をつかんで引っ張ったとして、座ってるしすぐに立てない。
逃げる前に後頭部にパンチされるところを想像してしまった。
いや、向かってっただけで殴られるだろう。
避けながら走るの絶対無理だし……うー。
だめだ。いきなりは無理だ。
なにかいい方法を考えなくちゃ。
そうだ。
「あ、あの、なんの絵を描いているんですか?」
「あぁ?」
「い、いや、それが気になってここに来たんですけどね」
変に引きつった愛想笑いで、数歩近寄る。
さっき吐かれた唾を踏んだかもしれないことに気づく。
あっと思ったけど、遅かった。
でも、海藤先輩は何も言わず、ぼくが近づくのを止めようとしない。
い、今のうちに少しでも近づこうかなー。
223 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/07(火) 19:04:27.09 ID:2jsFEocLO
「えっと……い、いいかな?」
「はい……」
シュンとした顔から、ぼくが近づくにつれて驚いた顔になったけど、ぼくがスケッチブックに手を伸ばした瞬間またがっかり。
す、すぐに助けられるわけじゃないよ!?
と、スケッチブックを見ると……なにこれ。
海藤先輩が、片手をぐっと上げて空を見上げている……。
これ、ラ王だよね。北斗の拳って有名な漫画の。
わが生涯になんとかかんとか。
カッコいいシーンだけど……海藤先輩、これを描かせたの?
自分からそんなのを描かせようとするなんて……
中二病と言おうかナルシストというか。
ちょっと、憐みの視線を向けた。
224 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/07(火) 19:08:39.70 ID:2jsFEocLO
その途端。わ!
「あぁん!? なんだそれはよ!!」
すごい怒った!! まずい!
「ほほほほ星ヶ谷さあん!」
「きゃ!!」
星ヶ谷さんの腕を捕まえて、そのまま一気に逃げようとした!
でも、互いに慌てて、すぐに立ち上がることもできないし脚はもつれるしで……
結局、ぼくは星ヶ谷さんの上に覆いかぶさってしまった。
「いやああああーーーーーーーーーーーーーっ!!」
「ごめええええんっ!!」
「お前ふざけんじゃねぇええええっ!!」
星ヶ谷さんの悲鳴と、ぼくの謝罪、そしてラ王……じゃない、海藤先輩の怒りが同時に響き渡った。
225 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/07(火) 19:15:39.38 ID:2jsFEocLO
−−−−−
どういうことなの。
さっきのことがまだ気になって、体育館裏のちょっとしたスペースで座って、絵でも描こうと思っていたら。
いきなり高等部の悪名高い海藤先輩がやってきた。
私のスケッチブックに書いている名前を見たのか、それとも前から知ってたのかな。
いきなり『シノ』と呼ばれた。
『うたのです』、と訂正したかったけど、大変なことになりそうだからやめた。
すると海藤先輩は、『お前、絵がうまいんだって? 俺を描いてみろよ』と言う。
だから描いた。
怖かったけど、いや、怖かったから、描いた。
大事な人からもらったシャープペンシルで、何も考えず一気に描いた。
描いている間、先輩がこぶしを握って、上にあげた。
その時、私のインスピレーションががっと働き、イメージが浮かび上がった。
北斗の拳のラオウを重ねて描こう。
一気に、一気に……あ。
やっちゃった。
これを見せたら怒られるかも……って絵が出来上がった。
どうしよ……膝の上にスケッチブックとシャープペンシル、それと消しゴムを置いて俯いてしまう。
「何やってんだよ?」
先輩が、急な私の動きが気に入らなかったのかツカツカと詰め寄ってきた。どうしよ。
226 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/07(火) 19:28:52.04 ID:2jsFEocLO
「おい、どうした? 描き終わったなら見せろよ」
肩に手を置かれた。少しずつ、手に力がこもっているのがわかる。
背中にしっとりと濡れた感触が生まれる。
汗だと思う。
その時だった。
「星ヶ谷さん!」と声がした。
顔を上げると、あの先輩の男の子がいる。
顔は可愛い感じだけど、変態っぽいみたい。
でも、もしかして、私を助けに来てくれた……?
と思いきや、いちいち怖がって、何一つまともに言えない。
一度、私にどんどん近づいてきたから連れ出して走ってくれるかと思って期待したのに。
私の横に座って、結局スケッチブックに手を伸ばした。ばか……。
そう思ってると、急に海藤先輩が怒鳴りだした。
それにびっくりして、立ち上がりそうになる。
同時に男の子もびっくりして、脚が絡まって腕が引っかかって。
わ、私は……私は、その男の子に……いやあああああああああ!!
わ、私には、幼馴染の……
>>228
がいるのよ! いやいやいや変態ーーーーーーっ!!
そして、同時に、海藤先輩も怒鳴り声を上げながらすごい勢いでこっちに来た!!
−−−−−
海藤の思考安価
>>230
*
>>228
は詩乃の幼馴染で唯一の友達、詩乃は
>>227
と結婚したいと思ってる。
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 19:31:59.03 ID:cgMxOyCDO
これは募集キャラからかな?
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 19:32:17.58 ID:ArIb7q3yo
真々島 歩
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 19:34:01.44 ID:DjQsQQeeO
有村春希
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 19:34:10.04 ID:okWdj3niO
さっさと見せろよ
231 :
◆x.53aZIM6g
[ saga]:2017/03/07(火) 19:53:31.70 ID:2jsFEocLO
>>227
こちらは何も指定していないのだから、ルールにのっとっていれば何でも構わなかった
無論募集キャラでもいいけど
232 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 20:01:02.00 ID:2jsFEocLO
がつっと掴まれた。右のわき腹だ。
そのまま、物をどかすかのように、というかどけるかのように。放り投げるというのが一番正しいかもしれない。
捕まれたのと、コンクリートの地面に軽く左半身がぶつかった二つの痛み。
理不尽さに怖さより、怒りがこみ上げた。
だからって何かできるわけじゃないけど、体を回して、海藤先輩と星ヶ谷さんのほうを向く。
海藤先輩はスケッチブックを乱暴に一枚一枚めくり、自分の姿が描かれているだろうページを探している。
星ヶ谷さんは……ああ。こっちをすごい嫌な目で見てる。
でもすぐに、慌てたようなおびえたような目で、スケッチブックと海藤先輩に視線を交互に向けるようになる。
なにかまずいものでも描いてあるのだろうか?
233 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 20:16:18.04 ID:2jsFEocLO
「あ?」
海藤先輩の手が止まった。一つのページに注目している。
一度、前のページが落ちたけどすぐに戻し、もう一度見る。
気に入ったの? ラ王。
より覗き込むようにじーっと見て、それから数秒……先輩は不意に笑い出した。
「ははっ、ははは! へーそーかあ。お前、あいつに惚れてんのか」
「や、やめてー! 歩君とは違うの!!」
あゆむくん? だれの事だろう。
スケッチブックの中に描かれていたんだろう。海藤先輩はそれを見て、星ヶ谷さんがその人を好きなんだと言っているんだ。
眉を吊り上げたり下げたり、とてもいじわるそうな顔で、仰向けに倒れ込んだまま顔を真っ赤にしている星ヶ谷さんを笑う。
「そーかそーか……歩君に惚れてんのなー、そっかそっか」
「ち、違う、違うの……やめて」
もう泣きそうな顔をしている星ヶ谷さん。赤ちゃんのように身を縮ませて、小さく震えている。
234 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 20:22:47.68 ID:2jsFEocLO
ぼくは、立ち上がった。
小さな石や砂が制服から転げ落ちた。かちっ、と音がした。
目の前に涙が浮かんでいる。
歯が鳴っている。自分でも止められないくらいにがちがち、がちがちと。
「やめてください」
「は? まだいたのか」
「やめて……ください」
二度、言った。意識が真っ赤になってまともに火も噴けない。
口の中から何かが出そうだ。
脚も震えるし、地面も震える。
肩がよろめいて頭が逆さになる。
ああ。ぼくは何を考えているんだ。
つ、次にいうべきことは……えっと。
「な、なか、泣かすな!! ばか!」
……ばか。
直後、顔からあったかい水が出た。ぬるりとしていた。そのあとにいたみがきたた。
つぎにうしろがぶつかった。ごつんといった。
ごつん
235 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 20:28:52.22 ID:2jsFEocLO
−−−−−
なんだこいつ。
バカだ。完全にバカだ。
あーあ、面白かったのによ。
クソみてーに叫びやがるから一発ぶん殴ったら死んじまった。
シノの奴、俺がせっかく口説きに来てやろうとしてたのにママ島なんかにベタ惚れしてやがってよ。
なんだこれ。
しかも、からかっただけで泣き始めやがった。ガキじゃねえか。
俺が大人にしてやってもよかったのによ。
そーいや、前に付き合ってた女は俺が何度も楽しませてやったのに『もう嫌』ってよ。
仕方ねーから無理やり寝かせて床に頭を押し付けて、横向かせて、鼻だけ思いっきり踏んだんだった。
鼻を抑えてひっくり返るマヌケな格好は笑えた。そのあと俺からフったんだ。おめーみてーな鼻が腫れた女、誰が相手にするんだよ!って。
いつもなら思い返すと笑えるんだが、今日は笑えねえ。
おいシノ……どうしてやろうか?
どうしてやろうか? 思考安価↓2
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 20:32:25.83 ID:j+Xr7dHXO
つまらないから放っておく
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 20:32:37.46 ID:VIg0XWZJO
そこの雑魚とやらせる
しないとブッ[
ピーーー
]
238 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 20:42:18.05 ID:2jsFEocLO
「おい、そこの死んでる雑魚とやれ」
「え?」
信じられない、って顔してやがるな。
へっ。
つかその雑魚、本当に死んでねえだろうな?
笑みがこぼれるのがわかる。鼻血出してマヌケ面晒してんだ。笑えるとしか言いようがねえ。
「しないとブッ殺す」
「え、え!?」
そいつのほうへ、首を振って、慌てるシノ。
ようやく笑えそうだな。
俺のことをないがしろにしやがったクソを全裸にして、土の上でヤ……いや、交尾させてやるんだ。
まるで雌豚になった気分を味わえるようにいろいろ演出してやろうか?
「ははっ!」
「あ、あの、何をやればいいのでしょう……か?」
あ?
ホントにつまんねえ奴だな。手順説明も兼ねて、はっきりと言ってやった。
「素っ裸になれ」
239 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 20:45:05.03 ID:2jsFEocLO
−−−−−
ああああ、あああああ。
うそ、うそ。
やれって、そう言うこと?
裸になれ、ですって?
そして、そこの変態な男の子と……ああああ。
歩君、助けて。
逃げようにも、まだ倒れてるし、先輩は怖いし。
倒れている変態な男の子は、死んでしまったかのように動かない。
怖い。恐い。こわい。
どうしたら……ああ。
歩君、助けて。歩君、助けて。
このままじゃ私……絶対いやあ!
「立てよ、コラ!!」
腕を掴まれて、無理やり立ち上がらされた。
240 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 20:50:36.50 ID:2jsFEocLO
そして、数メートル先の、すこし陰になっているところに引きずられるように連れて行かれた。
ここでやれということなの? いや、嫌。
涙で視界がにじんでいる。
震えながら首を振っても、先輩は背中を向けている。
振り返ると同時に、変態の男の子の足をもっているのがわかった。
今度は本当に引きずってここに連れてきた。
その間も、怖くて動けない。
「ほら、早く脱げよ」
「い、ひい、違……やめ」
声を震わせながら、膝から崩れそうになる。
だけど、無理やり首と頭を掴まれ、その場で立っていないといけないようにされた。
どうしよう。どうしよう。
私……こんな外で、学校で。ほとんど知らない先輩の……変態で、男らしさもない人と恥ずかしいことをするの。
ひどい人に命令されて。
裸で。
何も着ないで。
素っ裸で。
すっぽんぽんで。
頭がぐるぐる回りだした。あああ……
私は泣きながら、制服に手をかけた。
歩君助けて……!!
海藤の思考安価
>>242
弘の思考安価
>>244
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 20:54:06.23 ID:Iz2dTo3i0
さっさとしろよメスガキが
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2017/03/07(火) 20:55:40.64 ID:JaZmInWIo
↑で
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 20:58:00.62 ID:ArIb7q3yo
自分の弱さに絶望する
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 20:58:11.57 ID:PChcfcYPO
酷いと思いながらも凝視してしまう
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 20:58:17.12 ID:cgMxOyCDO
なんとか彼女だけでも助けたい
246 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 21:11:42.94 ID:2jsFEocLO
震えていたら、恫喝された。メスガキ、と呼ばれた。
止まらない振るえの中、どうにかYシャツを脱いだ。
熱い日差しから陰に隠れた、ひんやりとした土の上に、汚れることを考える余裕さえなくそれを置いた。
もう、ただの白い布だった。寒くもないのに、震えがくる。
無理をして付けた白いブラジャーを見られた。
ニヤニヤと笑う海藤先輩。私をあざ笑っているのがよくわかる。
いろんな女の人と付き合ってるらしい。色々なことをしてきたんだろう。
それらと比べて、私は魅力がない。
そんな私を笑っているんだと悔しくなった。
その悔しさは、惨めな今の状態に上乗せされる。
靴と靴下を脱いだ。
裸足だ。土が冷たい。
次は……スカートを、脱いだ。
ぱさりと寂しい音がした。
「タイツねえ。パンツのラインが良く見えるな」
笑わないで。悔しい。もっと悔しい。唇をかんだ。
パンツを見せるよりは、胸を見せてしまうほうがまだ私にはマシだったのか、先にブラジャーを脱いだ。
成長のない乳房……胸板と言っていいそれがあらわになる。
また、笑われた。次は……ほんの少し見せるのが延びただけだった。パンツを見せるために、タイツを脱ぐんだ。
247 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 21:14:09.76 ID:2jsFEocLO
純白のパンツを、他人に見せた。
顔が熱くなったのは一瞬、すぐひえた。
つめたい。私は死んだの?
ああ、あああ。
青ざめているのがわかる。
人生の終了を告げる鐘の音が聞こえる。
歩君の顔が、お母さんの顔が、お父さんの顔が、おじいちゃんやおばあちゃんの顔が、交互に浮かぶ。
私、私……ああ、ごめんなさい。
怖くて何もできない。ただ、残った二枚の白い布を自分の身から剝ぐことしか。
248 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 21:18:11.12 ID:2jsFEocLO
「色気ねえな。 付き合わなくてよかったなこんなの」
「っ!!」
ひどすぎる。余りにも。涙が頬へつたって、ぼろぼろとこぼれる。
足やつま先を濡らした。
「泣いてんのかよ」
先輩が言う。情けを期待できるような言い方じゃない。
「胸に涙がたまったらエロかったろうに、おまえじゃな」
胸が張り裂けそうよこっちは!! ああっ! ああっ! ああっ! ああっ!!
……脱いだ。
…………脱いだ。
頭が真っ白になって、ブラもパンツも一気に脱いだ。
まるで変態だった。
最低の気分。私はこんどこそ、崩れ落ちた。
「おいおい何してんだ? いよいよ本番だぞ、お?」
容赦のない声が私を苛む。
「あ、豚のマネしてんのか。性欲つえーんだな。最後は一瞬で脱いだしな!」
やめて……やめて。
−−−−−
249 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 21:26:09.32 ID:2jsFEocLO
ぼくは、ずっと青い空をみていた。
風で雲が流れているのが見えていた。
痛い。顔も、後ろの頭も。
手や足にも痛みがある。擦りむいたんだ。
ゆっくりと、体を起こす。
すると見えたのは、星ヶ谷さんがブラを外す姿だった。
え、エッチな……どうして?
海藤先輩が急かし、メスガキとどなると、星ヶ谷さんはびくっとしてからもう一枚脱いだ。
靴に靴下、スカート……う。パンツのラインが良く見える黒タイツ。
海藤先輩が無理にやらせているんだ。ひどい!
どうしたら……う、うう。
パンツ丸出しの下着姿……靴も履かずに、地面の上に白い足を置いている。
ああ。あ、あそこが熱い。ズボンとパンツを押し上げ、またみじめな汁を発してる。
どうすれば……ああ、でも。
一気に下着を外してしまう星ヶ谷さんに、ぼくは視線を集中するだけで何一つできなかった。
そして海藤先輩が言う。
「さ、ヤれ」
え。
この後どうなるか安価投票1〜5
1 セックス開始
2 弘が抵抗(もしくは逃げる)
3 詩乃が抵抗(もしくは逃げる)
4 助けが来る(コンマが大きいほど頼れる人)
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 21:26:51.76 ID:HRXetAkf0
4
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 21:27:13.75 ID:DyBlfYNsO
3
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 21:27:17.86 ID:ArIb7q3yo
2
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 21:27:37.99 ID:cgMxOyCDO
3
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 21:27:40.40 ID:VIg0XWZJO
4
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 21:27:43.59 ID:oY5XjnYMO
3
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 21:28:44.99 ID:JaZmInWIo
この場合は…?
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 21:31:19.19 ID:Iz2dTo3i0
先取りで3かな?
ただ範囲内だと4もあり得るが
258 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 21:35:37.54 ID:2jsFEocLO
すまん同率の時のこと考えてなかった。
今回の場合、同率一位で両方起きることにする
ただし今後こういう場合はその場その場で前もって投票前でルール設定しとく
259 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 21:40:34.67 ID:2jsFEocLO
「何やってんだお前らーーーーーーーーーっ!」
どどどどどど……とものすごい勢いで地面を叩く音がする。
後ろからだ。
海藤先輩がぼくのうしろを見て、驚いている。口もだらしなく開いている。
星ヶ谷さんはと言えば、ものすごく怖いものが迫ってくるかのように……いや、これを他の人に見られたらそれは怖いよね。
そんな顔をして、体の全面と顔を隠すようにうずくまる。
直後、ぼくの目の前に、長い脚が現れた。
制服だ。男子の。男の制服。
そう言えば声も男のものだった。それも、聞き覚えのある。
あ。
高村先輩だった。
260 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 21:49:27.68 ID:2jsFEocLO
「いや、うわあああーーーーーーーーーーーっ!!」
星ヶ谷さんが、叫びながら逃げた。
脱ぎ捨てたYシャツを右手で広い、顔に当てて。
左手にはスカート。これで、胸と……ま、前の、肝心な部分を一応かくしている。
そのまま、裸足で走り去った。誰にも見つかりませんように……。
「あ、こらテメエ!」
「何考えてんだお前は! 最悪だな! 今すぐ警察に言うぞ!」
追いかけようとして振り向いた海藤先輩の肩を強く叩き、大声でまくしたてる高村先輩。どうしてここに現れたんだろう。
偶然見たのかな?
とにかく助かった?
でも海藤先輩がすぐに逃げないのが、気になる。
どちらかというと、冷静だ。
「うるせえ」
海藤先輩は、薄く笑っている。
261 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 21:51:46.79 ID:2jsFEocLO
高村先輩が、なんだと、とうなるように言った。
それに対して、海藤先輩は続ける。
「そうなったらな、あいつ、大勢の人間にこうなったことを知らしめられることになるぜ!?」
「なっ」
高村先輩の勢いが、止まった。
「そうだろ? なあ」
「く」
そうだ、海藤先輩が捕まったら、少なくとも警察とか裁判の人達に、星ヶ谷さんが裸にされたことがわかってしまう。
ぼくも人前でパンツ姿を晒したからよくわかる。
でも、だからって……うう。
うう。うううう。
海藤先輩が、高村先輩の手を払いのけた。
「じゃあな」
「待て!!」
ぼくが、さけんだ。
262 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 22:02:42.34 ID:2jsFEocLO
「ぼ、ぼ、ぼくはっ! ぼくはっ!」
震えが今までで一番大きい。
足まで震える。体を支える腕さえ震えてしまう。
でも、でも。でも!
うわ、うあ、うわあ! うわああ!
跳ね上がるように立ち上がった。
逆に、前に倒れそうになったけど。
今でも倒れそうだけど。震えて。
「ぼ、ぼくはお前に殴られた! いきなり、なにもしてないのに!」
「はあ?」
口を大きく開けて、頭だけをぼくに向けて伸ばす海藤先輩。
高村先輩もきょとん顔。
「あ、あなたは、い、いや、おまえ、は、女の人を裸になんてしてない! ぼくの事だけいきなり殴ったんだ! こ、これは、これは暴力事件だ! ただの暴力事件だ! で、でも捕まれ!」
「んだと?」
そうだ。ぼくが殴られただけにすればいい。星ヶ谷さんは何もされなかったことになる。
高村先輩は星ヶ谷さんの顔を見てないし、星ヶ谷さんが逃げた後に裸のところを見つかったりしなければバレることはない。
海藤先輩が『やった』と言ったところで、ただのたわごとにできるし、それ以前に罪が重くなるから言おうともしないだろう。
海藤先輩……どうする!?
海藤の思考安価↓1&↓2(下のほうが優先的に発動)
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 22:03:24.68 ID:KzNk+HnDO
舌打ちし逃げる
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 22:05:21.64 ID:ArIb7q3yo
なんであんなメスガキをかばう?
265 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 22:13:56.02 ID:2jsFEocLO
海藤先輩は、舌打ちをして逃げて行った。
最後に、なんであんなメスガキ庇ってんだよ!って捨て台詞を吐きながら。
どうしよ……警察に言おうか?
なんて考える余裕もなく、ぼくは腰から崩れ落ちた。
横にたたずむ高村先輩が、言った。
「昨日は悪かったな……見直したぜ」
「え? は、はい」
昨日、何か悪いことされたっけ?
よくわからないけど、もう何もする気が起きない。
怖さのせいか……疲れたのか。
ああ、はあ、ふう。
呼吸を何度か繰り返して……はあ。
暫く呆然としていた。
そのあと、目立たない位置に星ヶ谷さんの脱ぎ捨てられた下着とスケッチブックを拾って、近くに置いておいた。
スケッチブックに名前が書いてあったから、ちょっと別々の場所に置いた。
ほかの誰かが拾ったら元も子もないもの……ね。
266 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 22:18:09.48 ID:2jsFEocLO
−−−−
逃げた。
逃げた。
とにかくあの場から離れたかった。
恥ずかしい。恥ずかしい。
歩君に顔を合わせられない。
人前で、それも顔見知りの男の子の目の前で私はすっぽんぽんになった。
顔を隠すために身を丸め、うつぶせたけど、とても惨めなポーズだったに違いない。
あの時来た人、助けに来てくれたと思うけど……ああ。
海藤先輩や変態の男の子に続いて、その人にも見られてしまった。
ああ、恥ずかしい。ああ。恥ずかしい。
生きていられない……あああ。生きていられない。
私は誰も見ていないことを確認しながら、焼却炉の裏にある草むらに隠れて服を着た。
パンツもブラもタイツも、靴も履いてない。惨めな気持ちは終わらなかった。
その時、最悪の声に私はぞっとした。
「なにしてんの詩乃?」
歩君だった。
歩の思考安価↓&↓↓
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 22:19:56.47 ID:JaZmInWIo
こんな所でどうしたんだろう
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 22:20:26.93 ID:XRWEzJ3QO
何かあったんだろうか
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 22:20:58.33 ID:cgMxOyCDO
・・・なんか怯えている?
270 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 22:52:14.76 ID:2jsFEocLO
歩君は、草むらの中からゆっくりと上体を起こして姿を現した。
そこで寝てたの?
「どした〜詩乃こんなとこで」
「な、なんでも。歩君がいるかなーって思ってきてみただけ」
「……なんだ。そう」
ゆるい声だった。服を着た後でよかった。
足だって、草むらに隠れている。
見られたらもう、二度と顔を合わせられない。
年が3つ離れた幼馴染。
私の唯一の……友達。
彼がもう一度横になった。
上から見ると草むらにも隠れることがなく、その顔が見える。
そして、彼がまた声を出す。
今度は、すこし重かった。
「なあ」
「な、なに?」
「なんかあったろお前」
う。
271 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 22:56:46.21 ID:2jsFEocLO
こうなると歩君は厳しい。
何も言えない。
むしろ何か言わなきゃいけないんだけど。
ど、どうしよう。
「何かあったんだろ。言えよ。わざわざこんなところまで来て」
凛々しい。す、すごい素敵……やっぱり素敵!
ああ、結婚したい……!!!
「い、いいの別に。特に何もないから。た、ただえっと」
「……」
「横で寝かせて」
彼の横に、ごろりと。
なんだろう。一度裸にさせられたせいなのかな。
ちょっと大胆になった自分がいた……気がする。
−−−−−
272 :
◆x.53aZIM6g
[saga]:2017/03/07(火) 23:02:17.85 ID:2jsFEocLO
いよいよ明日だ。
ぼくは、ついに明日を迎えることになった。
平瀬先輩との、デート。美術館デートがついに始まる!
いつも何らかのイベントをしてるらしいけど、先輩と連絡を取り合って、それは後の楽しみにしようとわざと知らずにおくことにした。
って。
しまった。どうしよ。
服、どうしよう。
やっぱり男らしく見せたいんだもの。
ワイルドな格好いい男にあこがれて、たくさん用意した服にシルバーアクセサリー。
よーっし、最高の服を選ぶぞ!
どんな服にするか安価↓1〜3(どれか一つ、もしくはミックス)、シルバーアクセサリーはどうする? 安価↓4
恰好の内容とコンマによって好感度が変わる? 今回ここまで
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 23:21:00.52 ID:Iz2dTo3i0
乙
安価はダメージジーンズ
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/03/07(火) 23:21:23.48 ID:HRXetAkf0
乙なのです
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