[安価] 「奴隷が誤配送されてきた」

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35 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 18:57:42.75 ID:eAnqLIi10
(······アルトさん、何してるんだろ)

(あれは······ノート?)

(すごく集中してるみたい······)

ギシッ

「っ!?」

「······? 誰かいるのか?」

(見つかったら、ぶたれるかも)

(どうしよう······!)

↓1
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 18:59:50.20 ID:wyufMvWDO
姿を表し、邪魔するつもりはなかったんです、ごめんなさいと謝る
37 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 19:06:51.03 ID:eAnqLIi10
「アルトさん、ごめんなさい」

「······シア。どうしたんだ?」

「邪魔するつもりはなかったんですけど、目が覚めてしまって······」

「そっか。······」

(怒ってるのかな······な、なにか言ってぇ)


アルトの行動
↓1
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 19:11:04.07 ID:Qh6M15S9O
エロ漫画のネームを見られないように優しくシアを部屋へ戻す
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 19:11:56.40 ID:w+OXFEcDO
安眠できるような飲み物を用意する
40 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 19:15:14.64 ID:eAnqLIi10
「······本、みたいなものを描いてたんだ。さ、もうおやすみ」

(びっくりした······見られてはいないみたいだな)

「はい」

(怒ってなかった、よかったぁ······)
(けっこう、いい人なのかな?)

「······えへへ」



「やれやれ······いくら報酬出るとはいえ、きついな」
41 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 19:21:09.07 ID:eAnqLIi10
これからは↓2でいきますね。


翌朝

「シア、起きて」

「ん、んー······アルトさん······?」

「ご飯だよ」

「ふわぁぁ······んん」



「今日は少しでかけようか」

「お出かけ、ですか?」

「うん。行き先は↓2だよ」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 19:22:23.00 ID:1wL23t+to
古書堂
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 19:22:50.69 ID:w+OXFEcDO
市場
44 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 19:33:57.76 ID:eAnqLIi10
「市場と、古書堂に行こう」

「こしょどう······?」

「古い本が置いてある店。字は読める?」

「は、はい」

「じゃあ退屈しのぎにはなるかな。それと、シアの服も買おうと思う」

「私の······? そんな、もったいないです」

「だめ。清潔な着替えは必要だよ」

「·········」オロオロ

「誰でもそうだと思うよ? 引っ越したら、まず必要な物をそろえる」ナデナデ



どっちへ先に行く?
↓1
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 19:34:40.27 ID:SnDxQDabO
市場
46 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 19:55:47.22 ID:eAnqLIi10
「ここが市場だよ。賑やかだろ?」

「·········」ソデツカミ

「······確かに、ちょっと騒がしいけどね。手を繋ごう」

「え······?」

「そしたらはぐれないよ。ほら」キュ

「·········はい」キュッ


服屋

「邪魔するよ」

「おや、アルトさん。どうなさい·····やぁ、可愛らしいお嬢さんだ」

「ああ。いろいろあってね。この子に合う服を見繕ってほしい」

「そりゃぁもう。お嬢さん、サイズを失礼」

「ひっ」ビクン ギュゥゥ

「······すまない、人見知りがちでね」
「シア、あの人は怖くないよ」

「·········本当に?」

「もちろん。サイズを測るだけだから」



「······肩幅、と。これでよし」
「じゃ、色々持ってきますんでね」



持ってきた服↓3
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 19:56:49.25 ID:SnDxQDabO
ksk
青のワンピース
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 19:59:26.47 ID:HE4q9gpSO
メイド服
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 20:01:07.98 ID:Qh6M15S9O
スケスケパンツ
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 20:01:58.18 ID:w+OXFEcDO
甘ロリ系
51 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 20:10:16.98 ID:eAnqLIi10
>>48
「ああ、似合うね。ちょっと背伸びした感じ、可愛いよ」

>>49
(は······恥ずかしいっ///)

>>50
「似合うんだけど······うーん」


再安価······(下着系なしで)
↓3
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 20:14:41.76 ID:K6G+IhYcO
メイド服(露出多め
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 20:14:54.11 ID:1wL23t+to
ブラウスにロングスカート
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 20:16:20.32 ID:w+OXFEcDO
上品で清楚な感じのツーピース
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 20:26:46.11 ID:7xF+28UAO
>>51
「↓3」って指定した場合、書き込まれたレスから3つ先のレスを採用するって意味やで
>>51からだと「↓3」は>>54を採用

今回みたいに複数採用するなら「↓1〜3」って書き方になるかと
56 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 20:33:32.05 ID:eAnqLIi10
ごめんなさい。普通にここから3レスと思ってました。
気をつけます
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 20:38:56.91 ID:J1l1p7fGo
ガンバッテ
58 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 20:56:25.25 ID:eAnqLIi10
>>52
「さっきのメイド服の方が似合ってたかな······」

>>53
「良いじゃないか。すごくよく似合ってる。可愛い」

>>54
「髪の毛とよく合ってて、綺麗だよ」


「うん、じゃあ>>48>>53>>54を貰おうかな」

「まいど。どうします、どれか着ていかれますか?」

「どうする、シア?」

↓1
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 20:58:56.29 ID:HiwLQfm1o
ブラウスにロングスカート
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 20:59:59.62 ID:1wL23t+to
>>54
61 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 21:11:39.31 ID:eAnqLIi10
「気に入った?」

「はい!」ニコニコ

「よかった。······人形みたいに可愛いな」

「······照れくさいです······///」プシュー



「·········ん、着いた。ここだよ、古書堂」

「わぁ、本がいっぱい······」

「適当に読んでおいで。気に入ったのがあったら、買ってあげる」

「はい~······」フラフラ

「······上の空だね。本の虫になりそうだ」
「店主、久しぶり」



「············」ペラ

パタン スッ

「············」ペラ

パタン スッ

「······シア?」

「············」ペラ

「シア。聞こえてる?」

「ぅひゃっ」ビクン

「ずいぶんたくさん読んだね。面白いのはあった?」

「はい、とてもいっぱい」ポーッ

「·········ちょっと待った、何を読んで······」
「なっ!?」


シアが読んでいた本は······↓1
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 21:13:55.22 ID:1wL23t+to
様々な外国のおとぎ話についての絵本
63 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 21:16:56.18 ID:eAnqLIi10
おとぎ話についての絵本ってどういうものなんですか?
ごめんなさい、再安価↓1
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 21:22:24.17 ID:w+OXFEcDO
恋愛小説
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 21:32:13.29 ID:IQXR3GDQ0
白雪姫とかシンデレラの絵本なのでは?
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 21:32:22.16 ID:N2U92CNio
>>1はコミュ障か?
67 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 21:35:49.85 ID:eAnqLIi10
「シア······なんて言うか」

「······?」

「いや、好きな本に関してとやかく言うつもりはないけど······面白いかい?」

「はい、なんだか胸がきゅぅってして、幸せです」

「そ、そんなものなのかな······?」

(シアも普通の女の子なんだなぁ······)



帰り道

「アルトさん、ちょっとだけかがんでください」

「うん?」

「んっ······」チュ
「······ぷは。えへへ」

「············!?」

「あの本に、一緒にいて幸せになれる人にはこうするもの、って書いてました」

「·········っ////」
「シア、よく聞いて。あんまりいろんな人にキスしたらだめだよ」

「はい!」

(·········心臓が止まるかと思うほどびっくりした)
68 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 21:39:33.43 ID:eAnqLIi10
>>65 >>66
単純に外国のおとぎ話でしたか。
おとぎ話についての哲学書っぽいの想像しかけてました
コミュ障っていうか、そのまま深読みしすぎるんです
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 21:45:42.65 ID:K7ya5oQTO
全レスいらねえ
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 21:52:13.62 ID:1wL23t+to
普通に童話とか絵本すればよかったですね
すみません
71 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 21:53:17.40 ID:eAnqLIi10
一週間ほどが経ち、シアの笑顔を見ることも多くなりました。
半分兄妹、半分主従の関係が続いています。

アルトは科学者としてはとても有能です。
外交関係が雲行き怪しいのなどお構い無し。
しかし、化学戦を重視し始めた軍は······


「アルトさ 「ふざけるな!」バン! ひゃっ!?」

「僕の研究を軍事転用するだと? 冗談じゃない、帰れ!」

「貴様、愛国心はないのか!」

「そんなものは心理学者にでも言わせてろ!」

「ならば力ずくでも」ジャキ


「やめてください!」


「シア、奥にいろ」

「アルトさんに剣を向けないで」

「シアッ!」

「ひっ」


「······今日のところは帰る。だが、次は引かぬと思え」バタン
72 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 21:59:37.15 ID:eAnqLIi10
「·········シア。どうして出てきた」ギリッ

「········っ」ブルブル

「答えろ。なぜだ」

「あ、っ······」

「なぜだと聞いている!!」

「···········っっ!」タッ

タタタ······

「シア、待て! 外に出るな!」

バタン

「·········どうしてだ·········」ドサ
「なぜいつも、こうなる······?」


アルトの行動
↓1
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 22:07:13.33 ID:1wL23t+to
シアを探す
74 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 22:23:53.27 ID:eAnqLIi10
「っ······シア」


「シア! どこだ!?」タッタッタッ


「シアッ!」


「はぁ、はぁ······げほっ」

「シア······どこにいるんだ······?」


MP「おや、どうかされましたか?」

「この辺りで、銀髪の女の子を見なかっただろうか?」

MP「ああ、その子でしたらさっき軍の方々がお迎えに来られてましたよ」

「なんだと·········?」
「クソッ! だからシアを会わせたくなかったのに······」ポタッ
「雨······か」ザァァァァ



「···············」バタン

「·········また、失ってしまった」

(······前と同じだ)
(··········)


(シアと······科学者のプライド)

(僕は、どっちを守ればいいんだ······)



彼が孤独になった理由。
それは、彼が鋭すぎたからでした。


良くない男と見抜いて姉に教えようとしたとき。
アルトはただ、別れろとだけ言いました。
姉さんが苦労するから。

結果、姉は家を飛び出したまま帰ってきませんでした。


そしてさっき、彼は奥にいろとだけ言いました。
軍の人質にされるから。

シアは恐怖し、さらわれてしまいました。


(·········しょせん、その程度なのか)
(······僕には、誰も守れないっていうのか)


アルトの結論↓1
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 22:29:00.83 ID:w+OXFEcDO
それでも今度こそ守りたい
76 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 22:46:44.53 ID:eAnqLIi10
(······違う)
(科学者が失敗を恐れてどうする)
(やれるだろう、まだ)

(実験の挫折など、味わったこともないけれど)

(今度こそ――――)
(そうだ、今度こそは)


「待ってろ、シア。すぐに行く」



軍施設

「·········うっ···ひくっ···」

シアはすすり泣いていました。
きっと私は、もう彼には必要ないんだ。
そう思うと、どれだけ泣いても止まらないのでした。
夕暮れの帰り道でキスしたとき。
大好きだと、あのときわかっていたから。

外は大雨で、車の音も聞こえません。

「············」

彼女の心の中で、何かが割れました。
とたんに泣き声は止まり、目にあった悲しげな光も消えます。

(·········なんでもいい)
(もう······どうなったっていい)


(だって私は、奴隷なんだから)



一方のアルトは、科学者らしからぬことをしていました。
雨で音がかき消され、視界もないのをいいことに、ロープで侵入したのです。

知り合いの武器商人から買い求めたサプレッサー付きの拳銃を手に。
77 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 22:59:34.60 ID:eAnqLIi10
とはいえそう簡単に使うほど警備はいません。
楽々中へ入ることができました。

ところが、地図を見つけて鍵も奪って、あと少しというとき。

予想外の人物が立ちふさがりました。


「姉さん······?」

「久しぶりね、アルト」

「そこをどいてくれ」

「そうはいかないわ。私の仕事はあなたを捕らえることなんだから」

「············」


「なら、撃つ」


「なんですって?」

「姉さんは4年前に出ていった。もう僕には、シアだけだ」

「·········そう。なら、撃ちなさい」


姉は嘲るように両手を広げました。

撃てるの?
そう尋ねるように。

トリガーが軋みます。
あと少し引けば、姉は死ぬ。



撃つ?
↓1
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 23:07:50.79 ID:1wL23t+to
撃たない
79 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 23:08:01.47 ID:eAnqLIi10
ここまで全くエログロなくて申し訳ない······
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 23:10:43.17 ID:1wL23t+to
続きが気になるから大丈夫
81 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 23:18:57.45 ID:eAnqLIi10
「······無理だ」カチャン

「······だと思ったわ。さて······」ピピッ
「あら? ······幸運ね、アルト」
「私の勤務時間は終わったわ」

「············」

「もう今日の仕事は終わり。行っていいわよ」

「っ――――!!」ダッ

「·········ふふ。強くなったわね、アルト」チャキッ

パシュ
トサッ



「·········!」
「シア!」

「······アルト···さん···?」

「助けに来た。おいで」

「············」

「どうした、早く」

「············」

「······仕方ない」

アルトはシアを背負って帰りました。



アルト宅

「······シア、すまなかった」

「············」
「どうして······」
「どうしてこんなに、苦しいんでしょう」ポロッ
「アルトさん」
「まだ、好きでいていいですか·········?」


行動↓1
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 23:27:04.91 ID:w+OXFEcDO
抱きしめる
83 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 23:32:07.48 ID:eAnqLIi10
ギュ

「うっ······ひっ、ぐす······」
「うぇぇぇん······」

「·········」ナデナデ


泣き崩れたシア。
廻された腕に、もう怯えはありませんでした。


(·········やれたじゃないか。僕だって)

「シア」

「ひぐ、は、い······」

「僕も、愛してるよ」チュ


さらに↓1
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 23:32:56.33 ID:ZKRkEaW70
おでこにキスを
85 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/23(木) 23:44:48.20 ID:eAnqLIi10
服に顔を埋めて、さらに泣きじゃくるシア。
少しでも落ち着かせようと、額にもキスをひとつ。
ふわりと甘い匂いが鼻をくすぐります。

さらさらになった髪を手で梳けば、時折身体を震わせ。
その度に強くなる力は、それでも痛くはありませんでした。

どきどき、爆発しそうなほどシアの心臓はハイビートです。

ちなみに、本人の胸中は窒息しそうなほどきゅんきゅんしています。


「苦しい······もっと、もっとキスしてください······」
「ううん、キスだけじゃやだ、大好きって、もっと······!!」

スイッチが入ったのか、当分鎮まりそうにはありません。


行動↓1
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 23:46:21.63 ID:w+OXFEcDO
ベッドに運ぶ
87 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 00:03:07.28 ID:yxZJnU3j0
「·········ん」

頬を染めつつも嬉しそうなシアを抱きかかえてベッドの上へ。

二人分の重みが掛かってなお軋まないベッド、凄いです。

「·········アルトさん」

「·········あとでいいだろう?」

「は、ふっ······んぅ、ちゅ···」
「はぁ、ふあぁ······♡」

目に涙をいっぱいにためながら、とろとろと舌を絡め。

未知の感覚にぞくぞくと震えながら、きゅんきゅんと期待を高め。

シアの身体は、すっかり臨戦態勢になっていました。
88 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 00:14:57.58 ID:yxZJnU3j0
けれど二人とも経験などありません。

友人の手伝いをさせられていたアルトも、知識くらいしかない有り様。

どこをどう触れば気持ちいいのか。
どう触ったら、痛いのか。

ためらうアルトの手を自分の左胸に当て、シアは恥ずかしげに言います。

「······好きになってくれて······ありがとう」


手に伝わるのは鼓動だけではなく、つんと尖ったなにか。

「······あんまりないのに、ここは一人前?」

「ひゃ······あ」
「やっ······そ、こぉ······」
「変な感じ······しゅきぃ♡」

「·········」

「ひあぁっあ···!?」
「なんで、耳、こんにゃに、ふあぁ······!!」
89 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 00:29:29.60 ID:yxZJnU3j0
「ふぅん······なるほどね。痛みが嫌いなのは本能か」
「いや······本当は痛みを与えられると、蔑まれると」
「·········感じてしまうから、だろう?」

「っ〜〜〜♡♡」

「いままで名前で呼ばせてたけど」
「呼んでごらん? ご主人様って」

「ご主人様ぁ······からだ、へん······むずむずして、せつないよ······!」

「いい子だ。ほら、脱いで見せて」

シュル···パサ

「綺麗な肌だ······」

行動↓1
90 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 00:31:25.68 ID:yxZJnU3j0
安価出しといて申し訳ないけど、もう寝ます···
ひとまずここまで。
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 00:31:52.60 ID:eiHeNWxbo
性感帯を探して全身を愛撫する
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 00:32:15.01 ID:R2zHr62DO
キスしながら、体の至るところを撫でる
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 00:32:46.54 ID:R2zHr62DO
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 00:37:38.59 ID:B+VjpwvDO
乙でした
95 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 12:00:45.26 ID:yxZJnU3j0
「······どこが弱いんだ?」

「っ······ふぁ―――あんっ!」

「へぇ······ここか?」

シアをからかうように、尾てい骨の少し上を指先でなぞります。
そのたびにぞくぞくと震え、びくんと跳ねる姿は、アルトの奥に隠れていた嗜虐心をそそるばかり。

抵抗する力も残っていないシアはされるがまま。

優しいけれど容赦ない愛撫に、怯えながら高まっていくだけ。

「······ご主人様ぁ」
「私···もう、溶けそうです」

「·········ふふふ」

「あ······♡」ゾクッ


行動↓2
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 12:05:25.49 ID:eiHeNWxbo
愛撫だけで絶頂させる
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 12:08:30.28 ID:B+VjpwvDO
寸止めしておねだりするのを待つ
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/03/24(金) 12:11:01.77 ID:l9jt6+WJO
この>>1の安価慣れしてしてない初々しい感じ…堪らないねぇ
おじさんとバトルしないかい…?カードデッキトリダシー

あ、安価下で
99 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 12:40:20.91 ID:yxZJnU3j0
「ふあ、あぅ······ご主人様、きます、なにかきます······!」
「あ――――あっ」
「く、る······!」ピタ

「······どうして······やめちゃうんですか······?」

「欲しいなら、おねだりしてごらん?」

「おねだり······? んんっ!」クチュ
「は、んぁ、あっ······」
「また、きます······!」ピタ

「おねだりしないと、ずっとこのままだよ」

「きゃんっ! ひぁぁ······」
「ご主人様、いじわるしないでぇ······!」
「やめないで、ください······!」


どうする?
↓1
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 12:43:50.18 ID:eiHeNWxbo
イジワルしたことを謝りつつ絶頂させる
101 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 12:56:17.59 ID:yxZJnU3j0
「ごめんよ。シアがあんまり可愛いから、つい意地悪しちゃった」

「んっ···はっ、はぁ、はぁ······気持ちいい······気持ちいい、よぉ······!」
「も、あたま、まっしろ······あ、くる······っ」
「やめないで······っ♡」ゾクゾクゾク

「っ―――――!!!」


高められ、焦らされ続けたシアの身体は、満たされた一瞬を一瞬でなくしました。

初めてで何回も焦らされたら、誰だってそうでしょう。

ただし、アルトは単に焦らすのをやめたわけではありません。

やめないでという言葉通り、やめなかったのです。
102 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 13:08:22.22 ID:yxZJnU3j0
「きゃぁぁぁん······ごひゅじんひゃま、もう、らめ······っ」ガクガク

「どうした? お望み通り、止めてないぞ?」

「おかひくなりゅ······ごひゅじんひゃまのこと、しか、考えられにゃい······♡」
「ひゅき······ひゅきぃ······!」
「ちゅーしてぇ······♡」

「なあ、シア?」チュ

「ひゃいっ······ふわぁぁっ!」ゾクッ

「結婚、してくれないか?」

「え······?」

「ずっと一緒にいよう。何度だって言うけど」
「愛してる、シア」

「はい······わたしも、だいすきです······」コテン
「すー···すー···」

「·········寝ちゃったか。ゆっくりおやすみ」ナデナデ


シアの見る夢
↓1
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 13:17:47.64 ID:eiHeNWxbo
アルトと共に年老いて、子供や孫に囲まれた夢
104 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 13:41:42.60 ID:yxZJnU3j0
「ん······」

「おはよう、シア」

「あ、母さん起きた?」

「グランマ!」ギュー

「········?」

「はは、また夢を見てたんだな」

鏡に映った自分の顔は、すっかり老いていました。
どれだけ時が経ったのか定かではありません。

けれどもその日は暖かく、幸せな一日でした。




寝ている間の出来事
↓1
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 13:56:40.26 ID:B+VjpwvDO
姉が出ていく切っ掛けとなった男がやってくる
106 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 13:58:06.68 ID:yxZJnU3j0
シアの見た目をイメージする方法
バイオハザード リベレーションズ2のナタリア(デフォルト)にノゲノラの白を合成
が、一番近いです。
107 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 14:03:12.72 ID:yxZJnU3j0
「······んたのせ···で、姉さ······だろ」

「·········?」


目を覚ましたシアは、漏れ聞こえる話し声が気になってリビングへ向かいました。

「まあそう言うなって。義理とはいえ弟だろ?」

「何の用だか知らないけど、少なくともこの家は僕のうちだ。帰ってくれ」

「············」



声をかける?
↓1
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 14:10:07.17 ID:eiHeNWxbo
かけない
109 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 14:27:00.18 ID:yxZJnU3j0
(話しかけない方が良さそう······)

シアはその場を離れました。


夕食時


「アルトさん、お昼の人は······」

「······見てたのか」

「ご、ごめんなさい!」

「いや、怒ってるわけじゃないんだ。······あいつは、姉さんが出ていく原因になった男だよ」

「·········!」

「見た目真面目そうだけど、中身は正反対。なんと言うか、僕と決定的に反りがあわない」

「······どうして、来たんでしょう?」

「さあな。どうだっていい」


感情を押し殺した声。
それでも、震える手から半端ではない激情が伝わっています。

(·········どうすればいいんだろう)

シアの行動↓1
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 14:38:28.35 ID:eiHeNWxbo
震えが止まるまで手を握る
111 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 15:06:06.61 ID:yxZJnU3j0
そっと、シアの手がアルトのそれを包みました。

「············」

アルトのさざめきたった心が、ゆっくりと凪いでいきます。

「······ありがとう、シア。もう大丈夫だよ」
「·········本当にありがとう」

「えっと·········?」

「シアがうちに来てから、なんだか生き返ったような気がする」

「生き···返る?」

「そう。姉さんがいなくなって、ずいぶんの間一人だった」
「慣れて、それでいいと思ってたけど」
「僕は、心のどこかが死んでいたんだと思う」
「出会えたのが、シアでよかった」ギュ

「············」
「ずるいです」

「ずるいって、何が?」

「私だって······どきどきさせられっぱなしです」

(·········可愛すぎる)

ぽうっと赤くなって、小さな手で袖を掴むシア。
重ねた唇は、とろけた甘い味でした。


アルトの行動↓1
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 15:07:36.07 ID:1jIxz9x0O
ちゅっちゅし続ける
113 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 15:36:00.59 ID:yxZJnU3j0
「ん······アルトさん、はむ······」

「なんだい······?」

「も、よる、おそ·····んー♡」

いちおう言ってはみるものの、キスされるシアは幸せいっぱいでした。
理由なんて考えてはいけません。
かれこれ一時間以上ぐだぐだいちゃいちゃしています。

「······アルトさん、お風呂、入らなきゃ······」

「············まだ離れたくないな」

「そんなこと、言っても······んぅ♡」



アルトの決断↓1
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 15:40:04.42 ID:B+VjpwvDO
一緒にお風呂に入り、いちゃいちゃ
115 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 16:04:04.84 ID:yxZJnU3j0
「あ、アルトさん······そんなにじっと見られたら、恥ずかしいです······」

「ん、ああ。いや、本当に―――」カプ

「ひゃぁん!?」

「敏感で可愛いなって」

「はぅ······////」

「つい、いじめたくなるよ」

「·········痛いのは···やです」

「わかってる」

「は···ん、ふゃん···♡」

シャワーのお湯でもごまかせないくらい、シアは濡れていました。
そこへ優しく指がさしこまれ、あえて入り口だけを刺激します。
頑張って立ち続けていたシアも限界、くすぐったいような奥をきゅんきゅんさせるような感覚に
へなへなと腰が砕けてしまいました。

頭がぼうっとしてなにも考えられないシアを、アルトの手が撫でていきます。

「·········こら」
「洗っているだけなのにこんなに濡らして······いけない子だ」
「おしおきが要るかな?」

「はぁ···はぁ···ぬるぬる···とろとろぉ······♡」
「大好き······♡」


おしおきする?
↓1
116 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 16:05:28.24 ID:yxZJnU3j0
ごめんなさい、おしおきの内容も
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 16:14:49.90 ID:B+VjpwvDO
しっかり洗わないとなと言いつつお尻のほうも弄ってみる
118 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 16:35:58.41 ID:yxZJnU3j0
「じゃあ隅々まで、しっかり洗ってあげよう」

「ひぇんっ!? あ、アルトさん、そこ、おしり······!?」

「知ってるよ」


あふれでた蜜を指ですくいあげ、痛くないように塗りつけ。
つぷ、と入り込みました。

「きゅぅっ······変な感じ······」

「具体的にどんな感じなのか、しっかり教えて」

「っあ···お尻の中で、指、が···動いっ、てぇ······!」
「すごく······きもちいいです······っ!」
「やぁ······このままされてたら···」
「すぐいっちゃう······!」

「なんだ、ここも弱いの?」

「アルトさんが触ったら、どこでも、気持ちいい······♡」

「ならこれはどう?」

前と後ろ、両方一度に責め始めました。
悲鳴すらあげられず、ばたばたと脚がけいれんします。
中はきゅうきゅうとしまり、半分いきっぱなしの状態。

アルトがシアを放すころには、もうすっかり力が抜けて立つこともできません。

「シア、ちゃんと起きてないとのぼせるよ?」

「ふにゃぁ······」ポヤーン

「シアってば。······何か気付けが欲しいな」


シアの目をさましてあげましょう
↓1
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 16:40:01.45 ID:UqOcnFaj0
乳首を甘噛み
120 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 17:04:31.37 ID:yxZJnU3j0
「·········」カプ

「ひあぁっ!? ·········あ、あれ? 私、なにして······」

「ほら、身体流して」

「ひゃ」ザー



「······あの、アルトさん?」チャプン

「んー?」

「た、たまになら······また、一緒にはいりましょう?」

「·········いいよ」
121 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 17:10:06.72 ID:yxZJnU3j0
少ししたら戻ってきます
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 17:12:33.23 ID:eiHeNWxbo
了解
123 :少し前に開戦しました ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 18:16:39.90 ID:yxZJnU3j0
シアがアルトにすっかりなついて数日後。
彼のもとに、ある電話がかかってきました。

「もしもし? ······ああ、リチャード。久しぶりだな」

「よーう、アルト。戦時下の暮らしはどうだい?」

「戦時下っていっても、こっちは最後方だ。いつもと変わらないよ」

「そーか。こっちは最前線だ。っつーか、もう聞いたか?」

「何をだ?」

「敵の新型兵器。えげつない破壊力のくせして、構造はさっぱりなんだとさ」

「ふーん。それがどうかしたのか?」

「解析のために国中の科学者集めてるって話だ。お前ん家にもそのうちくるかもな」

「ははは、かもしれないな」

「おっと、呼ばれてるんでもう切るぜ。じゃ、元気でな」

「じゃあな」

ガチャ ツーツーツー

「······新型兵器······まさかな」

「アルトさん、今のお電話は······?」

「ああ、シア。 古い友達さ」
124 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 18:56:40.59 ID:yxZJnU3j0
そして、当然のごとく。

「また来やがったのか。蹴り出されたいか?」チャキッ

「ま、待って。話を聞いてくれ」

「·········2分だ」

「今我々はかつてないほど困っている。敵の――」

「敵の新型兵器の構造がさっぱりわからなくて、泣きついてきたのか?」

「なっ! どうしてそれを······」

「最前線にコネがあってな。威力はどのくらいだ?」

「半径1km以内にいた兵士は即死というありさまだ。頼む、助けてくれ!」

「······その兵器、爆心地の周辺で変わったことは?」

「······調査部隊が気分を悪くしたらしいが」

「······しまった······やられたかもしれないぞ」

「我々としては、射程や威力の拡張を恐れている」

「ああ。非常にまずいぞ。いいだろう、手を貸す」
125 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 19:06:37.30 ID:yxZJnU3j0
「とは言ったが······シアにどう言うかな」
「下手なことを言えばついてきかねない」
「何かいい方法は······」

シアに何て言う?
↓1
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 19:16:59.42 ID:eiHeNWxbo
大人しく留守番してたら、なんでも願い事かなえてあげるぞ
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/03/24(金) 19:17:57.61 ID:+VAuyKR80
これから少し戦いに行く、何心配するなオレは100歳まで生きるて決めてるんだ後80歳分はあるこんな所で死なないさ
128 :両方採用 ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 19:54:50.97 ID:yxZJnU3j0
「シア、ちょっと長い間出かけないといけなくなった」

「え······どこに、ですか······?」

「······大丈夫、ちゃんと帰ってくるよ。いい子で留守番できてたら、帰ってから
なんでもお願いを聞いてあげる」

「·········っ」ジワァ
「お仕事······なんですか?」

「·········うん。シアを守るための、仕事」

「約束、ですよ······!」

「うん。約束する」ギュ

「っ······っ·········!!」クスン コク

「·········いってきます」


「絶対······ですからね······!」


「·········ああ」バタン




「準備はよろしいですか」

「ああ。行くぞ」


アルトの乗った車は、最前線へと向かいました。
そしてちょうど戦況が悪化し、3ヶ月もの間音信不通となったのです······
129 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 20:03:27.32 ID:yxZJnU3j0
本国との回線が復活して数日。
アルトは兵器の構造分析にかかりきりで、生活は一般兵同然でした。

「わかった······そういうことか」

「何がです?」

「あの兵器の構造だ! あれは原子の核が分裂するときに発生する熱を兵器に転用したものだ!」

「·········はい?」

(説明は長くなるので割愛)


「では、最近射程が伸びているのは······!?」

「中央への長距離攻撃だろう」

「······なんたることだ」

「すぐに部隊を動かせ! 破壊させるんだ!」

「しかし構造を理解したのはあなたしかいない!」

「·········なら僕も行く。待っていろ」



出発前にシアに電話する?
↓2
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 20:09:42.58 ID:B+VjpwvDO
しない
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 20:09:45.35 ID:juNF55nWO
する
132 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 20:21:54.53 ID:yxZJnU3j0
「·········」prrrr

「······もし、もし」

「シア、聞いてくれ」

「―――――!!」
「アルトさん!!」

「すまない、ずっと連絡がつかなくて」

「っ······本当ですよ、アルトさんの、ばかぁ······!」ウェェェ

「悪かった。それで、もうひとつ謝らないといけない」

「もうひとつ·········?」

「敵地に向かう。だから、もうしばらく帰れない」

「敵地って······危なくないんですか?」

「下手をすれば死ぬ」

「そんな――――」

「僕はシアに約束しただろ? ずっと一緒にいようって。だから、大丈夫」

「············っ」

「待ってて。必ず帰るから」ガチャ


(·········確証はないけど、ね)


「行くぞ」

「目的地まで、空輸で行きます! HALO降下は!?」

「一応できる!」

「安心しました!」
133 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 20:25:25.54 ID:yxZJnU3j0
ゴォォォォ

(·········僕もずいぶん熱くなったな)
(······必ず帰るから、か)
(たまには、非科学的でもいいだろう)
(神だって、気まぐれでサイコロを振るかもしれないじゃないか)

「降下20秒前!」

「ドクター、用意してください!」



「降下!」
134 : ◆C6qWh73Y.g [saga]:2017/03/24(金) 20:37:55.94 ID:yxZJnU3j0
「ドクター、我々の任務はあなたを敵の基地まで護衛することです」

「ああ。頼んだ」


ドカァン

「!?」

「輸送機撃墜! 気づかれてる!」

「こっちへ、早く!」


ダダダダダダ


「マシンガン! 伏せろ!」

「よせ、止まるんじゃない――――」

「ぐぁぁぁっ!!」ブシャァ

「しっかりしろ! 兵士なんだろう!?」

「先にいってください! 自分が時間を稼ぎます!」

「何を言ってる!」

「婚約者が中央にいるんです。頼みましたよ」

「·········!」

「さあ行って!」ババババッ




「すまない······」



後ろで手榴弾が爆発する音を聞きながら、アルトはぽつりと呟きました。
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