幼女魔王N「小さなお城で甘えたい」 母性巫女「晴れ渡る雨の新世界」

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52 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/26(金) 00:00:43.08 ID:cv7yiFHuo


母性巫女 (黒くて、子どもがやっと入れるくらいの小さな棺……)


棺ミミック 「…………」


ズル ズル ズル


母性巫女 (どんどん近づいてくる。どうしたら良いの)

母性巫女 (……あの棺、中に何か入っているのかしら)



タ タ タ タ


母性巫女 「!」

母性巫女 (逆の方向から足音が近づいてくる)

母性巫女 (こっちは走っているみたい)


ダ ダ ダ ダ

ズデン


母性巫女 「…………」

母性巫女 (……転んだ?)


53 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/26(金) 00:14:51.07 ID:cv7yiFHuo


ダ ダ ダ ダ ダ


??? 「はあっ、はあっ、はあっ……」

幼女魔王(妊娠) 「誰か、いるの!?」



幼女魔王(妊娠) が あらわれた!



母性巫女 「……!」

母性巫女 「N………!?」


幼女魔王(妊娠) 「えっ……」

幼女魔王(妊娠) 「誰、あなた。どこから来たの」


母性巫女 「え……」



ズル ズル ズル


棺ミミック 「…………」



幼女魔王(妊娠) 「……いけない!」

幼女魔王(妊娠) 「早くこっちに来て! あいつが来る前に!」


母性巫女 「あいつって……」

母性巫女 「あの棺?」


棺ミミック 「…………」



幼女魔王(妊娠) 「早く!」

幼女魔王(妊娠) 「そいつは死神よ!」



54 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/26(金) 00:38:18.10 ID:cv7yiFHuo



母性巫女 「死神?」




デ デ デ デ


棺ミミック 「…………」


おや? 棺ミミックの様子が……


棺ミミック 「…………」


ギギ ゴゴゴゴ……



母性巫女 「棺の蓋が開いていく」


幼女魔王(妊娠) 「まずい……!」




棺ミミック 「…………」


ジャキン ジャキン ジャキン


棺ミミック 「…………」

鎌棺ミミック 「グギギギ……」


おめでとう! 棺ミミックは 鎌棺ミミックに 進化してしまった!



母性巫女 (少し開いた棺から、たくさんの長柄の鎌が出てきた!)


幼女魔王(妊娠) 「早くこっちへ! 上に逃げるわよ!」



55 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/26(金) 00:43:23.65 ID:cv7yiFHuo


母性巫女 「でも…………」


幼女魔王(妊娠) 「もう!」


タ タ タ タ

ハシッ


母性巫女 「!!」

母性巫女 (Nに手を握られた)

母性巫女 「…………?」

母性巫女 「あれ、何とも無い……」


幼女魔王(妊娠) 「何してるの、早く走るわよ!」


母性巫女 「は、はい……」


タ タ タ タ タ


56 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/26(金) 00:55:59.99 ID:cv7yiFHuo



タ タ タ タ タ



幼女魔王(妊娠) 「私はTの字を持つ幼女魔王」

幼女魔王(妊娠) 「卵スライムの卵を産み付けられた幼女魔王」

幼女魔王T 「幼女魔王T」

幼女魔王T 「そしてここは、幼女魔王の塔」

幼女魔王T 「進むことのない、停滞と忘失が支配するところ」



タ タ タ タ タ




57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 01:06:55.32 ID:Q9X4DiFIo
Nより後…
58 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/26(金) 01:12:16.04 ID:cv7yiFHuo


交差波動迷宮改

幼女魔王の塔 最下層上層



タ タ タ タ タ


母性巫女 (幼女魔王の塔……)

母性巫女 (私の過去との交差はどうなっているのかしら)


幼女魔王T 「はあっ、ひいっ、おえっ、ひいっ……」


母性巫女 「あの、N……T?」


幼女魔王T 「はあっ、はあっ……何」


母性巫女 「もうさっきの棺は見えません」

母性巫女 「つらそうですし、もう走らなくて良いんじゃありませんか」


幼女魔王T 「はあっ、はあっ……そうね」

幼女魔王T 「階段までもう少しだし……」

幼女魔王T 「ふひぃ……」


母性巫女 (丸くぱんぱんに膨らんだお腹)

母性巫女 「あの、そのお腹……」


幼女魔王T 「ああ、あなた、もしかして新しく生まれた子? そうよね、見たことないもの」

幼女魔王T 「……昔、卵スライムにお尻から卵を詰め込まれたことがあるのよ」


母性巫女 「え……」

母性巫女 (意味が分からない……)

母性巫女 (私の記憶と何の関係があるのかしら)




59 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/26(金) 02:14:34.65 ID:cv7yiFHuo


幼女魔王T 「私の紹介はこれで十分よね」

幼女魔王T 「それで、あなたはいったい何なの?」


母性巫女 「えっと」


幼女魔王T 「本当に新しく生まれた子?」

幼女魔王T 「私に比べて髪の毛は黒いし、背はだいぶ高いし、おっぱいは大きいし」

幼女魔王T 「もしかして、おっぱいに痺れ巨大蜂の卵と毒を詰め込まれたの?」


母性巫女 「いえ……」

母性巫女 (触れても大丈夫なこととか、気になることはあるけれど)

母性巫女 (とにかくこのN……Tは、私のことを知らないのね)

母性巫女 「私は、母性巫女です」


幼女魔王T 「ええっ!?」


ビクン


母性巫女 「!?」


幼女魔王T 「嘘……母性巫女!? い、いえ、まさか、そんなわけないわよね」

幼女魔王T 「ここに来られるはずが無いもの」

幼女魔王T 「でも、たしかにその姿は……」


ジロ ジロ


母性巫女 (本当に、どうなっているのかしら)


幼女魔王T 「黒い髪、おっぱい、優しい目、おっぱい、おっぱい……話に聞く母性巫女そのもの……」

幼女魔王T 「どうしてここに……」


母性巫女 「あの……」


幼女魔王T 「K!」


母性巫女 「えっ?」


幼女魔王T 「ここにいる以上、あなたはきっと幼女魔王よ」

幼女魔王T 「あなたは、幼女魔王K!」


母性巫女 「えー……?」


60 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/26(金) 02:28:42.33 ID:cv7yiFHuo


母性巫女 「あの、私は……」


幼女魔王T 「やめて!」


母性巫女 「!」


幼女魔王T 「私はあんまり難しいことを考えることがあんまり、あんまりなの! 私なんだから知ってるでしょ!」

幼女魔王T 「だからややこしいことになったら困るの」

幼女魔王T 「あなたは幼女魔王K!」


母性巫女 「ええ……」

母性巫女 (でもこの感じ、この子はNそのもの……のような気がする)

母性巫女 「じゃあ、分かりました。Kで良いですから」


幼女魔王T 「うん」

幼女魔王T 「それであなた、どうしてこんなところにいたの」


母性巫女 「こんなところって」

母性巫女 「ここはどんなところなんですか?」

母性巫女 「それにあの棺はいったい……」


幼女魔王T 「ここは塔の、捨てられた最下層の上層」


母性巫女 「捨てられた?」


幼女魔王T 「昔は使われていたのだけど」

幼女魔王T 「あの棺の死神がやってきて暴れまわるようになってから」

幼女魔王T 「誰も住めなくなってしまったの」


母性巫女 「はあ……」

母性巫女 「あの、そもそもこの塔はいったい、何のためにあるんですか」


幼女魔王T 「?」

幼女魔王T 「何のためも何も、これが無きゃ私は生きていけないじゃない」

幼女魔王T 「幼女魔王の塔は、幼女魔王の塔よ」



61 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/26(金) 02:37:31.03 ID:cv7yiFHuo


母性巫女 「うーん……」


幼女魔王T 「あなた、私の中でも相当アレなようね。良いわ、続きは上で話しましょう」


母性巫女 「上……」


幼女魔王T 「あの棺の死神は、ここより上の層には上がってこないの」

幼女魔王T 「今のところは、だけど」


ザ ザ ザ 


母性巫女 「そうですか……」

母性巫女 (物騒なところなのね)


幼女魔王T 「急ぎましょう」

幼女魔王T 「そろそろ幼女魔王会議が始まるわ」


母性巫女 (幼女魔王会議……)

母性巫女 (私の過去とはいつ交差できるのかしら)


ザ ザ ザ



62 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/26(金) 02:46:53.54 ID:cv7yiFHuo


幼女魔王の塔 最下層上層

階段前




ザ ザ


幼女魔王T 「……うっ」


ドサ


母性巫女 「N!? どうしたんですか!」


幼女魔王T 「Tよ……」

幼女魔王T 「分かんない……お腹が……」

幼女魔王T 「ううっ!!」


ガク ガクン


母性巫女 (Nがお腹を押さえて苦しんでいる……)

母性巫女 (抱えていこう)

母性巫女 「N……」


幼女魔王T 「ひぎぃいっ!!!?」


ビクンッ


母性巫女 「!?」


幼女魔王T 「お、お腹……中で……」

幼女魔王T 「ほへひぇっ!?」


グニョン

ビクンッ


母性巫女 (ぱんぱんに膨らんだNのお腹が……)


幼女魔王T 「んぎゅっ……ふぎゅううううぅぅ……っ!?」


ボコン モコモコ

モ゛モ゛モ゛モ゛

グニョン グニョン グニョン


母性巫女 (別の生き物みたいに波うちだした!)


63 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/26(金) 03:10:39.49 ID:cv7yiFHuo


ドクン プチュヂュヂュ

ギュルルル ブキュ ブキュ


母性巫女 「Nのお腹から、変な音が……」


卵スライム(幼生)17の 出産液!
幼女魔王Tの胃袋で 媚薬効果のある液を 勢いよく撒き散らした!


幼女魔王T 「ふぅ゛ッッッ!?」

幼女魔王T 「……ンっひぇ!? ……ぉ、へっ……ほぉぇ………」

幼女魔王T 「んぉっ、ぉお……ぇええぇへぇへぇへへへ……」


ビクンッ ピクンッ ピクンッ

グニョグニョグニョグニョグニョ


母性巫女 (Nがヨダレを垂らして、力なく笑いだした)

母性巫女 (お腹は勢いを増して歪んでいく)

母性巫女 「N、N!」


幼女魔王T 「ひひぃぃ……おにゃかの壁……こひゅっ……、こひゅっひゃ嫌らぁ……」

幼女魔王T 「はっひぇえ………ひひぇええ……ひゃへ、ひゃへ、んへ、へ、ひぇ、んへえぇえええええッッ……ッッ」


ビグンッ

ビクビクビクビクビク


幼女魔王T 「ッッ! 〜〜〜〜〜……ッ!」

幼女魔王T 「ッ! ッ! ッ!」


ビクンッ ビクンッ ビクンッ


母性巫女 「ぐったりしたまま、今度は痙攣……!」


幼女魔王T 「カヒュッ……!!」

幼女魔王T 「は……ぁ……」


ブヂュ


幼女魔王T 「ほぇ゛っ……」


プヂュゥウウウウ プヂュジュ ジュピュ

ギュルルルル

ゴニュニュニュ グニョングニョングニョン


幼女魔王T 「ひゃっへええ゛ええ゛え……まひゃ、まひゃあああ……」

幼女魔王T 「知らひゃ……こんにゃ……」

幼女魔王T 「ッ!! 〜〜〜〜〜ッッッ!」


ビクンッ ビクンッ ビクンッ

64 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/26(金) 03:25:44.34 ID:cv7yiFHuo


母性巫女 「…………!」


スリュ


母性巫女の 脱がすこうげき!
幼女魔王Tのスパッツを はぎとった!


幼女魔王T 「はあきゅっ……ふひっ、ふひひぃい……」


母性巫女 「しかたありません。ここで出してください、お腹の中のもの!」


幼女魔王T 「はぴゅ? ひっひぇ……」


母性巫女 「このままだと苦しいままですよ。棺が来たら私が何とかします」

母性巫女 「だから……」





幼女魔王T 「くっひゅ……ひぅ……ぅ……」


ニョゴゴ グニュ ニュ……


母性巫女 (手をそえたら、Nのお腹のうねりがおさまった)

母性巫女 「落ち着いて……怖くありませんから……」


幼女魔王T 「ふっ……ふっ……」


母性巫女 「力を抜いて………そう」

母性巫女 「少しずつ、焦らず、ゆっくりゆっくり、押し出していきましょうね……」


幼女魔王T 「うぅうぅ……」


ギュ


母性巫女 (私の手を握ってきた)

母性巫女 (……平気だわ。吐き気も眩暈もしない)


幼女魔王T 「あぅ……あぅ……」


母性巫女 (顔、涙と鼻水でぐしゃぐしゃ……)

母性巫女 「大丈夫。大丈夫ですからね」

母性巫女 「さあ……」


ボロッ


母性巫女 「!?」


幼女魔王T 「ぁ……」


母性巫女 (私の手を握るNの手が、乾いた土みたいに崩れた……)


65 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/26(金) 03:34:43.57 ID:cv7yiFHuo


母性巫女 「N……」


幼女魔王T 「……ぁ……ぁあ」


モギュギョギョ


幼女魔王T 「ふげぎゅっ!?」

幼女魔王T 「モギュゴッ……ろ゛ぇお゛お゛……」


ゴギュギュギュギュギュ


母性巫女 「!」

母性巫女 (上がってくる!?)


幼女魔王T 「おぇ゛っ……」



幼女魔王Tの 出産!
卵スライム(幼生)5〜9 が現れた!



母性巫女 「ひっ……」


ズボッ


母性巫女 「!?」

母性巫女 (また地面が崩れる!)

母性巫女 (Nを連れて逃げないと……)


ボロロロ


幼女魔王T 「ぉ……ぉ……」


母性巫女 「……なんてこと」

母性巫女 (Nが、崩れていく)


幼女魔王T 「…………」


ボロ ボロ


幼女魔王T 「…………」

幼女魔王Tの上半身 「…………」

幼女魔王Tの塵 「…………」


ボロロ ボロ

バララ ヒュウウウ


66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 05:26:36.35 ID:Q9X4DiFIo
早速ひどい目に…
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 20:15:13.12 ID:lJ9VQX9bo
ボドボドダァ!!!
68 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/26(金) 22:09:27.73 ID:cv7yiFHuo


バララ モク モク モク


母性巫女 「…………」

母性巫女 (Nが地面もろとも崩れ去った)

母性巫女 (あとには、底知れない大きな穴が空いているだけ)

母性巫女 (この場所に現実感は無いけれど、私の記憶と関係があるとも思えない)

母性巫女 (……崩れてしまったN。まさか本当のあの子じゃないわよね?)


ズズ……


母性巫女 「!」

母性巫女 「この音……」



ズル ズル ズル


鎌棺ミミック 「…………」


母性巫女 (棺……)


鎌棺ミミック 「…………」


母性巫女 (止まった。こっちの様子をうかがっているみたい)

母性巫女 (……穴を飛び越えてきたりするのかしら)


鎌棺ミミック 「…………」


ズル ズル ズル


母性巫女 「…………」

母性巫女 「引き返していく……」


ズル ズル ズル

ズ ズ


母性巫女 「……階段」

母性巫女 「のぼってみましょう」




69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 01:05:39.28 ID:7nYqkCU+0
これはあれか、俺の期待に応えてくれてありがとうっていうべきか幼女魔王AtoZってなんか強そうって言っておくべきか
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 01:48:24.56 ID:29UFDQZno
おつ!!!!!!!!
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 13:39:43.53 ID:ityvk2ZKO
幼女魔王AtoZ…
仮面ライダーAmazon的な
72 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/28(日) 19:13:11.74 ID:k/+7tOQ9o


幼女魔王の塔 下層階段




ザ ザ ザ ザ


母性巫女 (……狭い。これじゃあ、すれ違うのも大変そう)

母性巫女 (どこにも明かりは無いようだけど、わりと先の方まで見通せる)

母性巫女 (ずっと赤黄まだらの冷たい土だらけだけれど)


ザ ザ ザ


母性巫女 (あんな風にNと触れ合ったのはいつ以来かしら)

母性巫女 (ずいぶん前のことに感じる……)



……シュルルル


母性巫女 「!」

母性巫女 (どこかで壁を這うような音)

母性巫女 「…………」


シイン


母性巫女 「…………」

母性巫女 「……空耳かしら」



73 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/28(日) 19:39:36.76 ID:k/+7tOQ9o


…………

ザ ザ ザ ザ



母性巫女 「…………」

母性巫女 (あれから、あやしい音は聞こえてこないけれど)

母性巫女 (どこまで続くのかしら、このゆるやかな上り階段)


ザ ザ ザ゙……


母性巫女 (過去の私との交差……過去の私と会える?)

母性巫女 (じゃあ、ここのどこかに過去の私がいるということ? Nは幼女魔王の塔とか言っていたけれど……)

母性巫女 (ここにいたのは変な棺とN、あとは不思議な仮面も落ちていたっけ)

母性巫女 (もしかして、下を探していたら色々見つかったのかもしれない)

母性巫女 (戻ってみるべきかしら……)

母性巫女 (あと少し歩いて何も見えてこなかったら、そうしてみましょうか)

母性巫女 (棺も、話の分かる棺かもしれないし)



ザ ザ ザ ザ

ザ ザ ザ



「…………おーい」


74 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/28(日) 20:16:29.45 ID:k/+7tOQ9o


母性巫女 「え?」


クルリ


母性巫女 「…………」

母性巫女 (今、うしろから男の人の声、したわよね?)


ゆるやかな下り階段が 深い闇の中へ続いている……


母性巫女 「…………」

母性巫女 (かなり遠くからだったみたいだけど)

母性巫女 (途中に部屋のようなものはなかったし……)

母性巫女 (動く棺のいた牢獄みたいな場所から、誰かが上ってきている?)



「……おーい」



母性巫女 「…………」

母性巫女 (また……。空耳じゃないのね)

母性巫女 (……さっきより、近づいているみたい)



「……………おーい」



母性巫女 (遠ざかった……)


75 :I分岐点くらい [saga sage]:2017/05/28(日) 20:23:32.40 ID:k/+7tOQ9o


「………………おーい」



母性巫女 (どうしようかしら)




>>76

男の人の呼び声に……

1.こたえる
2.こたえない



76 :I分岐点くらい [saga sage]:2017/05/28(日) 20:23:59.07 ID:k/+7tOQ9o


2


77 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/28(日) 20:49:37.25 ID:k/+7tOQ9o


「………おーい」



母性巫女 「…………」

母性巫女 (行ったり来たり、何かを探しているのかしら)

母性巫女 (答えてみましょう……)


キイン


母性巫女 (…………)

母性巫女 (そういえば、故郷の森で子守役をしていたとき……)


ポワ ポワ ポワ




過去

精霊の森 精霊騎士団本部 



母性巫女(14) 『ひとりで部屋にいるときや、外に出ているとき』

母性巫女(14) 『知らない人……とくに、知らない男の人から声をかけられても』

母性巫女(14) 『すぐに返事をしたり、無闇に近づいたりしてはいけませんよ』


見習い幼女A 『どうしてでちゅか、ぼせーみこちぇんぱい』


母性巫女(14) 『悪い人だったら、悪いことをされてしまいます』

母性巫女(14) 『この森でも、あなたたちみたいにまだ小さくて可愛い女の子をさらおうとする人さらいが、何人か捕まっています』

母性巫女(14) 『とくに最近は魔王再臨の予言のせいか、外の国では悪い人たちも増えてきているそうですし……』


見習い幼女B 『母性巫女せんぱい、このまえ知らない男の人と話してたじゃん』


母性巫女(14) 『え?』


見習い幼女B 『オレ、見たもん。でっかいカゴを背負ったおっちゃんと、話してたの』


母性巫女(14) 『あ、あれは……』


78 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/28(日) 21:09:37.38 ID:k/+7tOQ9o


見習い幼女C 『本当なの? 母性巫女せんぱい』


見習い幼女D 『私たちに言っていることと違うー』


母性巫女(14) 『あれは、旅の商人さんです。おいしい果物を安く売ってくれるというので、売ってもらったんです』

母性巫女(14) 『それに私はもう大人です。一人前の、精霊騎士団の戦士なんですよ』


見習い幼女G 『じゃあセンパイは、精霊酒を飲めるのかー?』


母性巫女(14) 『それは、まだ……お酒はまだ飲んじゃいけない歳だから……』


見習い幼女H 『じゃあせんぱいも子供じゃん。精霊酒は大人だけが飲めるんだぞ』

見習い幼女H 『母性巫女せんぱい嘘つきだあ。しかも知らない人と話すのは悪いって言ってるくせに話したから』

見習い幼女H 『嘘つきの極悪人じゃん!』


見習い幼女B 『うえーい、あくにーん』


見習い幼女C 『地獄に落ちろー』


見習い幼女たち 『嘘つきー』


ワア ワア



母性巫女(14) 『うう……』



見習い幼女E 『やめなさいよ、あんたたち!』



79 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/28(日) 21:16:38.44 ID:k/+7tOQ9o


見習い幼女E 『母性巫女せんぱいはりっぱな大人よ!』


見習い幼女H 『なんだよー、分かるのかよー』


見習い幼女E 『分かるわよ』

見習い幼女E 『母性巫女せんぱい、ママよりおっぱい大きいもん!』


母性巫女 『え?』


見習い幼女B 『それが何だってんだよー。関係あんのかよコノヤロー』


見習い幼女E 『フフン……知ってる? 赤ちゃんはおっぱいで育てるのよ』


見習い幼女B 『えっ!?』


見習い幼女E 『大人の人は、おっぱいからミルクがでるの』


見習い幼女たち 『!?』


ザワ


見習い幼女E 『だから、いっぱいミルクの溜められるおっぱいを持っている母性巫女せんぱいは』

見習い幼女E 『すごく大人なのよ!』


見習い幼女たち 『……お、おおー』


母性巫女(14) 『あ、あの……』



見習い幼女N 『それは違うよ!』


80 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/28(日) 21:28:45.51 ID:k/+7tOQ9o


見習い幼女E 『違わないわ!』


見習い幼女N 『じゃあ、謎の精霊戦士せんぱいはどうなのさ!』

見習い幼女N 『精霊酒も飲めて、何年も前から騎士団一の立派な戦士だけど』

見習い幼女N 『ボクたちと変わらない、摩擦ゼロの垂直おっぱいじゃないか!』


見習い幼女E 『!!』


見習い幼女H 『……そ』

見習い幼女H 『そーだそーだー! うちの母ちゃんもおっぱい小ちゃいぞー!』


ワア ワア


見習い幼女E 『う、うぅ……』

見習い幼女E 『うるさーい! せんぱいは立派な大人よ』

見習い幼女E 『私がそう言うんだから、そうなの!』


見習い幼女B 『うっせー、じこちゅーブスー!』


見習い幼女H 『精霊さまに呪われろー!』


見習い幼女E 『なんですってえ!』


ギャアギャア

81 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/28(日) 21:54:43.80 ID:k/+7tOQ9o



ギャアギャア


母性巫女(14) 『あ、あの、みんな落ち着いて……』



見習い幼女H 『だいたいお前気持ちわるいんだよ、良い子ぶりやがってよー』


見習い幼女E 『あなたなんて、短足でデブの乱暴者のくせに!』


見習い幼女H 『はぁー!? 何言ってんのかわかんないんですけどー!?』


見習い幼女E 『おまけに顔中ぶつぶつのブス! ぶよぶよの背中はしみだらけで汚いし、私が男だったらあなたみたいなゴミ、吐き気がして話したくもない!』


母性巫女(14) 『人にそういう言葉つかっちゃだめですよぉ……』


見習い幼女E 『せんぱいが可愛いから、うらやましくていじわるしてるだけでしょ!』

見習い幼女E 『みんな、あんたのこと嫌いなのよ! すぐに暴力ふるう馬鹿だから、面倒くさいから言わないだけで!』

見習い幼女E 『あんたがいないところで、みんなあんたの悪口言ってるんだから! この嫌われ者の汚いゲロ豚!』


見習い幼女B 『それがどうしたってんだよー! 今は、みんながそいつをゲロ豚って呼んでんのは関係ないだろー!』


見習い幼女H 『!? ………ぎぃ』

見習い幼女H 『ぶきぃいいいいいあぎゃあばばばぼぁがあ゛〜〜〜〜!!』


ワアワア


母性巫女(14) 『うぅ……』

母性巫女(14) 『……や』

母性巫女(14) 『やめなさーい……!』


母性巫女の こうげき(弱)!
時空が歪む……!
見習い幼女たちのHP が 1 になった! 


82 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/28(日) 22:19:32.31 ID:k/+7tOQ9o



母性巫女(14) (かつてない手ごたえ。今の攻撃を磨いていけば、すごい技になるかもしれない)

母性巫女(14) 『コホン……とにかく、私は大人です。お酒を飲めない大人だっているんです』


見習い幼女たち 『はい、せんぱい』


母性巫女(14) 『そして、この前私とお話ししていたのは、悪くない旅の商人さんです』

母性巫女(14) 『それどころか、お金があまりなかった私に、おっぱいを揉ませたら珍しいおいしい果物を半額にしてくれると言ってくれた、善い商人さんなんです』


見習い幼女たち 『はい、せんぱい』


見習い幼女E 『……ん?』


母性巫女(14) 『だけど私も先輩として、みんなから勘違いされないように、これから気をつけます』

母性巫女(14) 『なので、みんなも知らない人、とくに知らない男の人と無闇にお話をしてはいけませんよ』


見習い幼女たち 『はい、せんぱい』



ポワ ポワ ポワ ポワ



母性巫女 (……いま思えば、善い商人じゃなかったのかもしれない)

母性巫女 (女の人は無闇に体を触らせないものだと知ったのは、魔王討伐隊に参加したときだったっけ)

母性巫女 (とにかく、あの男の人の声にこたえるのはやめましょう)

母性巫女 (……それにしても、懐かしいことを思い出しちゃったなあ)

母性巫女 (あ、もしかして、過去の私と交差するっていうのはこういうことなのかしら?)

母性巫女 (もう少し、波さんに詳しく尋ねておくべきだったかな……)



「……………………おーい」


母性巫女 「はーい?」

母性巫女 「……あ」




83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 22:24:02.03 ID:bRRAmRYZo
結局答えるんかい
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 22:41:50.24 ID:VSogsNtlo
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 22:42:35.75 ID:VSogsNtlo
いいえ選んでもループするけど小話聞ける的なあれか
86 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/28(日) 22:53:51.97 ID:k/+7tOQ9o


母性巫女 「しまった……」


……ドシン


母性巫女 (下の方から、何かが落ちる音がした……)



「………………おおーい!」


ドス ドス

ドス ドス ドス ドス


母性巫女 (上ってくる)


ドス ドス ドス ドス

ドスドスドスドス


「……………おおーい」


母性巫女 (速い。どうしよう、待ってみま……)

母性巫女 「ぅぷ……!?」


ガクン


母性巫女 (何これ……)

母性巫女 (ねばっこくて、怖い……お腹のそこが重たい……)

母性巫女 (声がこっちに向けられた途端……声で攻撃されてるみたい……)


87 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/28(日) 22:56:16.11 ID:k/+7tOQ9o


「…………おおーい」

「………おおーいぃ……ひひひひ」


ドスドスドスドス

ドドドドドドドド


「…フヒッ、ハヒッ」

「……おおーい……クヒッ」


ハッ ハッ ハッ ハッ

フガ フガ フガ フガ



母性巫女 (粗い息遣い、足音、声……全部が怖い)

母性巫女 (駄目……逃げ……立てない。くらくらする、視界が揺れて……逃げなきゃ)


『キャハハハハハ……』


母性巫女 「!?」


ゾクン ヘタリ


母性巫女 (ああ、今度は、よく知ってる声……)


ドドドドド


「…おおーい」


母性巫女 (そうだ、この感じ……)

母性巫女 (絶対にこたえちゃ駄目だったのね……)



ドドドドドド


「おおーい」




88 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/28(日) 23:14:36.25 ID:k/+7tOQ9o


スタ

??? が現れた!



??? 「まま……!」


母性巫女 「?」

母性巫女 (子供の声……)


??? 「ま……」

幼女魔王? 「間に合った!」


母性巫女 「……N」


幼女魔王? 「ち、違う、わたし……」



???2 「おしゃべりの暇は無いわよ、A!」


スタ

???2 が現れた!



???2 「美触手……」

幼女魔王?2 「キャアァァムヒア!」


母性巫女 「Nが二人……」



シュルルルル


美触手 「……クュルルルルッ」


母性巫女 「! これは……」


幼女魔王?2 「行け、美触手!」

幼女魔王?2 「あいつを追い返して!」


美触手 「クュルルォォーー!」


シュルルルル


母性巫女 (綺麗な生き物が、声が近づいてくる闇へ猛然と突っ込んでいった……)


89 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/28(日) 23:45:09.65 ID:k/+7tOQ9o


シュルルルル


美触手の声 「クュルルルル……!」


「おおー……ブギィイイイイ!」


…………シイン




母性巫女 「…………」

母性巫女 (……闇の中で悲鳴が上がって、それきり静かになった)


幼女魔王? 「……だ」

幼女魔王A 「だいじょうぶ?」


母性巫女 「え? ええ」

母性巫女 「ありがとうございます」


ニコ


幼女魔王A 「……あ。うん……」


モジ モジ

ポッ


母性巫女 (なんだかこの子、いつものNよりさらに幼いような……)


幼女魔王?2 「……ったく。Tの様子を見に行った美触手が、変なのがいるって言うんで来てみたら」

幼女魔王?2 「なかなか、グッドタイミングだったみたいね」


母性巫女 (こっちのNは、少し頼もしい感じがする)

母性巫女 (……どうして帽子を被っているのかしら)


幼女魔王?2 「初めての子……よね? 今までとずいぶん違うのね」

幼女魔王M 「私は幼女魔王M。Mの字を持つ、モンスター使いの幼女魔王よ」

幼女魔王M 「そしてこっちは、幼女魔王A」

幼女魔王M 「Aの字を持つ、見ての通りの甘えん坊ね」


幼女魔王A 「あ……う……」


モジ モジ



90 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/29(月) 00:02:18.47 ID:xZfW1jcLo



幼女魔王A 「けが……無い?」


母性巫女 「はい」

母性巫女 「助けてくれて、ありがとうございます」


幼女魔王A 「わ、わたしなんて、何も……ないよ……」

幼女魔王A 「えへ、へ……」


モジ モジ


幼女魔王M 「へえ、Aがこんなに早く笑顔を見せるなんて珍しいね」

幼女魔王M 「あなた……は、きっと私なんでしょうけど、どの字を持っているの?」


母性巫女 「ええと……」


幼女魔王M 「……まさか、奴らの側じゃないでしょうね」


母性巫女 「奴ら?」


幼女魔王A 「棺の死神とか、今の、大きな悪魔とか、嫌われ者の毛玉とか……」


幼女魔王M 「…………」


母性巫女 「ち、違いますよ」

母性巫女 「……そうだ、K! K、かなあ……」


幼女魔王A 「K!?」


91 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/29(月) 00:25:17.82 ID:xZfW1jcLo


母性巫女 「あ、えっと……」


幼女魔王M 「いえ、ごめんなさい大声を出して。ちょっと驚いたものだから」

幼女魔王M 「K……Kね……」


母性巫女 「?」


幼女魔王M 「それで、何の幼女魔王でKなの?」


母性巫女 「え?」


幼女魔王M 「私はモンスターを使う幼女魔王でM」

幼女魔王M 「その子は甘えん坊の幼女魔王でA」

幼女魔王M 「あなたにもあるはずよ、私たちに無い字の由来が」


母性巫女 「ええーっと」

母性巫女 「きゅ、九官ちょ……」


幼女魔王A 「黒髪……」


母性巫女 「え……」


幼女魔王M 「なるほど」

幼女魔王M 「黒髪ね」

幼女魔王M 「たしかに私たちとの目だった違いはそこくらいのものよね」


ツル ペタン


母性巫女 「……はい」


プルン バイン



92 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/29(月) 00:35:09.92 ID:xZfW1jcLo


幼女魔王M 「それで、K」

幼女魔王M 「あなた、下から来たの?」


母性巫女 「ええ……」


幼女魔王M 「下で生まれたってこと?」

幼女魔王M 「もしかして、棺の死神の牢獄より下から……!?」


母性巫女 (死神の牢獄……)

母性巫女 「いえ」

母性巫女 「気づいたら下の牢屋の中にいました」


幼女魔王M 「そっか。まあ、そうよね」

幼女魔王M 「……あの、ところで、Tはどこ?」


母性巫女 「え……」


幼女魔王M 「卵スライムの卵を孕みし幼女魔王よ」

幼女魔王M 「お腹が大きいの」

幼女魔王M 「下から新しい子の気配がするって、出て行ったのよ」

幼女魔王M 「ほら、あの子生まれる系のことに敏感みたいで」

幼女魔王M 「会わなかった?」


母性巫女 「…………」

母性巫女 「会いました」



…………



93 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/29(月) 01:10:44.38 ID:xZfW1jcLo



…………


幼女魔王の塔 下層階段




ザ ザ ザ


母性巫女 (二人のNに、死神の牢獄でのことを話した……)


幼女魔王M 「そうか、とうとうTもいっちゃったのね」


幼女魔王A 「クスン……」


母性巫女 「ごめんなさい、何もできなくて」


幼女魔王M 「あやまること無いわよ」

幼女魔王M 「きっとあの子は幸せな方だと思うから」


母性巫女 「幸せ……?」


幼女魔王M 「でも困ったなあ」

幼女魔王M 「あの子、私たちの中でも頭が良い方だったから」


母性巫女 「……………」



ポワ ポワ ポワ


幼女魔王T 『私はあんまり難しいことを考えることがあんまり、あんまりなの!』


ポワ ポワ ポワ



母性巫女 「…………」



ザ ザ ザ ザ……


94 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/05/29(月) 01:30:12.59 ID:xZfW1jcLo



幼女魔王M 「もう少しで上に着くよ」

幼女魔王M 「詳しいことはそこで話そ」


母性巫女 「はい」

母性巫女 (上。幼女魔王の塔。増えていくN……)

母性巫女 (もしかして、ここはNの……)


幼女魔王A 「……あ、うあ」


母性巫女 「?」

母性巫女 「どうしました? N……A」


幼女魔王A 「あの、わたし、あのね……」

幼女魔王A 「上についたら、まま、上、あの、案内……する……したい……」


母性巫女 「あら」


キュン


母性巫女 「お願いします」

母性巫女 「いろんなところ、教えてくださいね」


幼女魔王A 「ぅ……うん!」


母性巫女は 幼女魔王Aの 手を握った!


幼女魔王A 「!!!」

幼女魔王A 「あぅ、あ……」


ポー……


幼女魔王M 「恥ずかしがりのAだけじゃ大変でしょ。私も付き合うからね」



95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 10:28:12.54 ID:u759m31lO
更新多くていいね! 乙
Nってなんの頭文字だったけか
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 19:17:59.43 ID:xYFzxnmGO
抜け殻じゃないか
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 19:20:20.01 ID:z7V8/r9eo
なめなめだよ
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 20:57:32.04 ID:T9kRFiQOo
にゅーとらるかも
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 12:58:18.02 ID:Ja8TMB+9O
なんで黒髪のKなんだよ!
巨乳のKだと誰しも思っただろ
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 09:19:32.78 ID:Yeor8/nrO
ねっちょりにゅるにゅるのNだな間違いない
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 19:44:15.82 ID:kel6xM1ko
更新はよと言いたいけど最近一杯更新してくれたし流石になぁ……

更新はよ
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 00:45:12.50 ID:N/uQnC+E0
NはニヨラのNだと思ってたけどこれは他にも何かありそうだな
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 19:59:25.26 ID:A0+BeJvmo
ニッコールクラブだよ
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/06(火) 00:19:04.56 ID:rN6ZVMcgO
ナナカマドだよ
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/06(火) 21:56:32.19 ID:mGrNHcNzo
ネイキッド……とかはカッコいいからあわないな、やめよう
ナース服にしよう
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 21:40:12.31 ID:h3QJuJTRo
更新マダー?( ・∀・)っ/っチンチン
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/17(土) 02:38:47.67 ID:JY7aQJnfo
更新待ちなのですがいつ頃になりますか?
108 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/06/18(日) 04:19:30.62 ID:v9TFi4H7o


テク テク



幼女魔王A 「あのね、あのね、私のお部屋を一番に見せてあげる」

幼女魔王A 「大事な人にしか見せてあげないの……」


母性巫女 「あら、ありがとうございます」


幼女魔王A 「えへへ……」


ギュ


幼女魔王M 「本当に珍しいね。Aがそこまで積極的になるなんて」

幼女魔王M 「だけど、城の案内はあとだね。先に幼女魔王会議があるから」


幼女魔王A 「あ……うん」


母性巫女 「幼女魔王会議」


幼女魔王M 「この塔が出来た頃から定期的にひらかれているという、大事な会議だよ」

幼女魔王M 「まあ、このところはずっと……」



??? 「……おおっと、そこの三人、そこで止まってもらおうか!」




母性巫女 「!」



???1 が現れた!
???2 が現れた!
???3 が現れた!

109 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga]:2017/06/18(日) 04:44:15.08 ID:v9TFi4H7o


???たち 「ふっふっふ」

???たち 「ここから先、簡単には通さないぞ!」


母性巫女 (新しいNが三人、私たちをを通せんぼしている……)


幼女魔王M 「……あんたたち、またやってるのね」

幼女魔王M 「悪いけど、今は……」


???1 「私は幼女魔王F!」

幼女魔王F 「Fの字を持つ幼女魔王!」

幼女魔王F 「幼女魔王……フェニックス!」


ビシィ


母性巫女 (……ん?)


???2 「そして私は幼女魔王H!」

幼女魔王H 「Hの字を持つ幼女魔王!」

幼女魔王H 「幼女魔王……フェニックス!」


ビシィ


母性巫女 「えっ……」


???3 「最後に私は幼女魔王W!」

幼女魔王W 「Wの字を持つ幼女魔王!」

幼女魔王W 「幼女魔王……」

幼女魔王W 「フェニックス!!」


ズバアン


母性巫女 「…………」


110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 08:48:56.04 ID:NRKf1K6io
更新乙
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 16:36:45.67 ID:3AXn9UrUO
トライペガサスアタックですねわかります
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 18:43:34.96 ID:ZrBHkGjRO
7月になってしまった
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/16(日) 18:11:51.15 ID:6Sycy0ZDo
そろそろ来ますかね?
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 00:16:44.46 ID:HmrOqBhN0
夏だぞ
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 06:23:54.79 ID:vFXbtNmk0
これはイカちゃんに夢中になってますね
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 07:46:55.50 ID:ozhszSQ/o
まじかよDQサイテーだな
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 17:46:11.57 ID:pRxACdU0O
おいおい冨樫病は不治の病やぞ
118 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/05(土) 07:10:01.41 ID:Bie0A8nYo


幼女魔王W 「私たちフェニックス隊は塔の未来のために頑張っている、選ばれた者しか入れないすごい隊!」


幼女魔王H 「仲良しでコンビネーションがすごい!」


幼女魔王F 「でも頑張ってるからすごいお腹がすく!」


幼女魔王WHF 「ここを通りたかったら、何かお菓子をください!」


母性巫女 「お菓子……そういえば、箒少女から貰ったスルメガムがボケットに」

母性巫女 (……無い。お城にいたときの持ち物が無くなっている……?)


幼女魔王M 「K、相手しなくて良いよ」

幼女魔王M 「WHF、会議がもうすぐ始まるよ。あんたたちも出席者でしょ」

幼女魔王M 「さっさとそこをどいて……」


幼女魔王WHF 「うわーん、お菓子ちょうだい! お菓子ちょうだい!」


ジタバタ ジタバタ


母性巫女 (床を転がって駄々をこねだした)

母性巫女 (ああ、泣いてる、何とかしなきゃ)


キュン


母性巫女 「あの、よかったら……」


幼女魔王M 「仕方ないわね、あの手を使いましょう」


母性巫女 「?」



119 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/05(土) 07:27:17.93 ID:Bie0A8nYo


幼女魔王M 「あんたたち」


幼女魔王WHF 「お菓子ぃ、お菓子お菓子お菓子ぃ!」


ジタバタ ジタバタ


幼女魔王M 「……これから覇権を握ることになる魔法ゲーム器は何か、教えていただけるかしら」


幼女魔王WHF 「お菓……」

幼女魔王WHF 「……!!」


ピタ


母性巫女 (一瞬で泣き止んだ……!)


幼女魔王W 「ふっふっふ……」


幼女魔王H 「次世代の遊び道具を模索し続ける私たちフェニックス隊にとっては、その程度の問題……」


母性巫女 (そういう隊なのね……)


幼女魔王F 「オチャノコサイサイよ!」


母性巫女 (オチャノコ……?)


幼女魔王W 「これから覇権を握る魔法ゲーム器、そう、それは……!」


幼女魔王H 「ニンシンドーsbitchよ!」
幼女魔王F 「ペニーステーション4よ!」
幼女魔王W 「セイガサカーンよ!」


120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 08:11:38.46 ID:gsFe0Jlqo
どいつとは言わんが既に覇権どころか滅んだゲーム機が一つ混ざってますね…
121 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/05(土) 08:51:41.33 ID:Bie0A8nYo


母性巫女 「…………?」



幼女魔王H 「ちょっと、何でそうなるのよ。sbitchしかありえないでしょう!」

幼女魔王H 「ペニステなんて見栄えばかりにこだわって中身すっかすかのゲームしか無いじゃない!」

幼女魔王H 「sbitchは携帯魔法ゲーム器としての運用も可能なのよ!」

幼女魔王H 「乙女ゲーと劣化美少女ゲーまみれのペニーステーションバイタと合わせてかかってきても、sbitchの足元にも及ばないわ」


幼女魔王F 「何を言っているの! 次世代の遊び道具を追求する私たちが推すにふさわしいのはペニステよ!」

幼女魔王F 「sbitchの性能では次世代の領域であるVR機能に対応できるとは思えない!」

幼女魔王F 「そして面白いゲームだってたくさん出ているわ! SO5とかFF15とかFF15とかFF15とか!」

幼女魔王F 「たしかにヘボゲーもたまにあるけれど、それはつまり、それだけたくさんのゲームが出ているということ!」

幼女魔王F 「玉石混交は覇権の器ゆえのこと!」


幼女魔王W 「いいえ待って、XXXboxやANARIboxを語らずしてどうするというの!」


ガミガミ ギャーギャー


母性巫女 「何の話をしているのか全然分からない……」


幼女魔王A 「あのね、私、分かるよ。聞きたい?」


母性巫女 「あら、それじゃあゆっくりしているときに教えてもらえますか?」


幼女魔王A 「うん……! えへへ」


幼女魔王M 「さあ、今のうちに行きましょう」


122 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/05(土) 09:01:41.12 ID:Bie0A8nYo


母性巫女 「え、でも……三人がせっかく答えを……」


幼女魔王M 「大丈夫よ」

幼女魔王M 「答えなんて何もない質問なのだから」


母性巫女 「そうなんですか?」


幼女魔王M 「ここはもう、ずっとそういうところ。ここにあるどんな問題にも、答えなんて無い」

幼女魔王M 「誰も答えてくれやしない。誰も答えられやしない」


母性巫女 「……?」


幼女魔王M 「すぐに分かるわ」

幼女魔王M 「……WHF、あんたたち、会議が始まる頃にはちゃんと来なさいよね」



幼女魔王WHF 「ギャーギャー、ワーワー」



幼女魔王M 「……フン」

幼女魔王M 「行くわよ、A、K」


テク テク テク


母性巫女 「あ、ちょっと……」


幼女魔王A 「まま、行こう」


母性巫女 「……は、はい」



テク テク テク テク

………

123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 16:26:36.64 ID:nSeZxs1Ao
更新乙
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 01:59:47.89 ID:3pQ1uSC8o
わーい
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 03:54:03.18 ID:WDFZDe6CO
待ってた
126 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 02:57:17.64 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王の塔 円形広間



ザ ザ ザ ザ

コツ コツ コツ



母性巫女 「ここは……お城の広間?」

母性巫女 (Nの城とはつくりが全然違う)

母性巫女 (暗い無骨な石畳。広くて寒々しい)


幼女魔王A 「まま、上を見ちゃいけないの」

幼女魔王A 「天井に張り付いた逆さまお化けが、暗闇を吐きながら、誰かと目が合うのをじっと待っているのよ」


母性巫女 「あら」


幼女魔王M 「ただの思い込み。逆さまお化けなんていないの」

幼女魔王M 「高すぎて天井が見えないだけ」


母性巫女 「あら?」


幼女魔王A 「……い、いるもん。本当だもん」


幼女魔王M 「はいはい」

幼女魔王M 「早くKに教えてあげなさい。ここは何?」


幼女魔王A 「う、うん」

幼女魔王A 「ここはね、ええとね、広間なの」

幼女魔王A 「ここから廊下がいっぱいあってね、みんなの部屋に繋がっててね、みんなでお菓子を食べたりね、お話ししたりね、遊んだりね、ええとね……」


母性巫女 「はい。はい……」


127 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 03:14:58.31 ID:3VmAHDZuo


コツ コツ コツ


??? 「あら、珍しいわね」

幼女魔王C 「M、A、あなたたちが一番だなんて」



幼女魔王C があらわれた!



母性巫女 (また新しいN……)

母性巫女 (Aと同じくらい小さいけれど、どこか落ち着いている)


幼女魔王C 「……?」

幼女魔王C 「ずいぶん大きい子がいるわね」

幼女魔王C 「そうは見えないけれど、新しい私たちなのかしら?」


幼女魔王M 「さすがC、その通りだよ」

幼女魔王M 「この子は幼女魔王K」


母性巫女 「ええと、よろしく、お願いします……」


幼女魔王C 「……!」

幼女魔王C 「そんなはずは……」


母性巫女 (Kではまずいことでもあるのかしら)

母性巫女 (というか私、幼女魔王Kじゃ無いし……)


幼女魔王M 「そう思うのも分かるけれど……どうしてそう思うのかはよく分からないけれど」

幼女魔王M 「問題は無いはずだよ」


幼女魔王C 「……そうね。よく考えてみれば、そういえばKはずっと空いていたわね」

幼女魔王C 「でも……いいえ、きっと気のせいね」

幼女魔王C 「よろしくお願いするわ、K」

幼女魔王C 「私は幼女魔王C。クールな幼女魔王よ」


母性巫女 「はい。よろしくお願いします……」


128 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 03:22:35.43 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王C 「本当に珍しい子ね」

幼女魔王C 「髪が黒いのなんて、今までいたかしら」


幼女魔王M 「私が知っている限りでは、ないね」

幼女魔王M 「Rあたりなら分かるかもしれないけれど、まだ病気中だっけ」


幼女魔王C 「ええ、日に日に弱っていくわ。次はあの子なのかもしれないわね」


幼女魔王M 「そう。寂しくなるね……」



母性巫女 「R……?」


幼女魔王A 「料理が得意な幼女魔王」

幼女魔王A 「ずっと前からここに住んでいるの。でも、最近調子が悪いみたい」


母性巫女 「そうなんですか。ありがとうございます、A」


幼女魔王A 「ど、どういたしまして」

幼女魔王A 「えへへ……」


129 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 03:30:13.33 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王C 「Tの姿が見えないのだけど」

幼女魔王C 「今日の幼女魔王会議について、少し話しておきたかったのに」


幼女魔王M 「ああ……あの子はいったよ」


幼女魔王C 「!」

幼女魔王C 「……そう、分からないものね。予兆はなかったと思ってた」

幼女魔王C 「私が気づけなかっただけかしら」


幼女魔王M 「私も分からなかった」

幼女魔王M 「新しい子の気配を感じるって私に言って、下へ行ったんだ」

幼女魔王M 「そして、それっきり」

幼女魔王M 「最期はこのKが立ち会ったんだよ」


幼女魔王C 「そう。あなたが……」


母性巫女 「はい」


幼女魔王C 「それは幸せなことね」


母性巫女 「幸せ……」


幼女魔王C 「誰にも知られずに生まれること」

幼女魔王C 「誰にも知られずに生きること」

幼女魔王C 「誰にも知られずに死んでいくこと」

幼女魔王C 「そんなの、とても悲しいじゃない」


130 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 03:41:35.89 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王C 「そう、いったのね、T」

幼女魔王C 「……Tが感じた新しい子は、では、あなただったのかしら」


母性巫女 「それは……たぶん」


幼女魔王C 「まあ、生まれたてで分かるはず無いわよね。ごめんなさい」

幼女魔王C 「でも運が良かったわね。下はとても危険な場所なのよ」

幼女魔王C 「生まれてすぐにいってしまうということにも、なりかねなかった」


母性巫女 (……小さな棺、不気味な男の人の声)

母性巫女 (MとAが来てくれなかったら、私、あの声の主に……)

母性巫女 「うっ……」


ゾクン ガク


幼女魔王A 「まま……!」


幼女魔王M 「危ないところだったんだよ」

幼女魔王M 「あの声に捕まりかけていたんだ」

幼女魔王M 「あと少し声との距離が近かったら、連れていかれていたかもしれない」


幼女魔王C 「そうだったの……」

幼女魔王C 「ごめんなさい。そんなつもりは無かったけれど、とても恐ろしいことを思い出させてしまって」


母性巫女 「大丈夫です……」



131 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 16:58:05.16 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王C 「……ねえ、K」

幼女魔王C 「もしかしてだけど、あなたは」

幼女魔王C 「知らない私、ではないの?」


母性巫女 「知らない……?」


幼女魔王C 「本当ならこの塔にいない私」

幼女魔王C 「生まれるはずのなかった私」


母性巫女 (生まれるはずのなかった?)


幼女魔王A 「…………」


幼女魔王M 「そうか。たしかに、そう言われるとそう見えなくもないかな」



母性巫女 「…………」

母性巫女 (幼女魔王の塔……何人ものN……ワタシたち……知らないワタシ……)


幼女魔王A 「まま……」


母性巫女 (甘えん坊)


幼女魔王M 「だとしたら、私たちが普段いかないような場所にいたのも納得できる」


母性巫女 (モンスターを操る)

母性巫女 (WHFは、おもちゃで遊ぶのが好き……)

母性巫女 (やっぱり、この塔は……)

132 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 17:04:45.41 ID:3VmAHDZuo


グチョ ヌジュジュ ヌップヌップ

ドプドプドプ



母性巫女 「!?」

母性巫女 (嫌な音が広間に鳴り響いた)


幼女魔王C 「……予鈴ね」

幼女魔王C 「続きは後にしましょう」

幼女魔王C 「K、これから幼女魔王会議が始まるわ」

幼女魔王C 「あなたも参加してちょうだい」


母性巫女 「はい」

母性巫女 (会議……)




ゾロゾロゾロ

ガヤガヤガヤ



幼女魔王たち 「おはよう」

幼女魔王たち 「こんにちは」

幼女魔王たち 「こんばんは」



幼女魔王たち が現れた!

















133 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 17:18:16.75 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王D 「今日もクソみたいな一日になりそうね」


幼女魔王E 「さっさと終わらせましょう。はやくお風呂場での石鹸遊びに戻りたいわ」


幼女魔王P 「私も、孵化マラソンに戻りたい」


幼女魔王L 「今日のおやつは何かしら。Lサイズのパフェ? すごく大きなLサイズのパフェ?」


ザワ ザワ



幼女魔王G 「こんにちは、C。さすが、早いね」

幼女魔王G 「連続一番乗り記録は更新中というわけだ」


幼女魔王C 「おはよう、G。今日で途切れたわ、四番目」


幼女魔王G 「驚いた。変なことでも起きるんじゃないか」

幼女魔王G 「たとえば黒髪で背の高い私が現れるとか」


母性巫女 「…………」

母性巫女 (この子……)


幼女魔王C 「それだけじゃないわ」

幼女魔王C 「Tがいってしまった」


幼女魔王G 「おや……」


134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 17:21:33.35 ID:AyRW/i/Xo
更新乙
135 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 17:25:41.00 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王G 「それではいよいよ袋小路」


幼女魔王C 「いつものことよ」

幼女魔王C 「M、お願い」


幼女魔王M 「ええ」

幼女魔王M 「……死の……先を往く者たちよ!」


ボワン


イボ触手 「プチュプチュ」


ドリル触手 「ドルル」


ヒトデ触手 「チュパチュパ」


鎧触手 「メガメガ」


触手たち が現れた!
触手たち は なれた手つきで作業を始めた!
なんと! 広間に不細工な円卓が現れた!


136 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 17:34:17.05 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王M 「魂の束縛は潰えた。この場に……」
幼女魔王C 「ご苦労様、ありがとう」


幼女魔王C 「それでは私たち、席について」


幼女魔王たち 「はーい」


テク テク テク

ストン ストン ストン


母性巫女 (床に座った……椅子は無いのね……)


幼女魔王A 「まま、こっち、お隣……」


母性巫女 「あら、はいはい」


テク テク ストン



幼女魔王C 「今日はこれで……」



トタタタタタタ


幼女魔王W 「うおおおお」


幼女魔王H 「間に合ったあ」


幼女魔王F 「セーフ、セーフ!」


ストン ストン ストン



幼女魔王C 「……全員かしら」

幼女魔王C 「では、私たち、幼女魔王会議を始めましょう」


137 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 17:48:50.90 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王の塔 円形広間

いびつな円卓



幼女魔王J 「モグモグ……やっぱり味は落ちてるわね」


幼女魔王R 「お料理担当だったRがいないと、こうなるわよね」


モシャ モシャ


幼女魔王W 「結局あれよね、花札よね」


幼女魔王H 「突き詰めていくとそうなるわよね」


幼女魔王F 「流行って回帰するのよね」


ペチャクチャ


幼女魔王I 「ハア、ハア……ああ、素敵な気持ち悪さ」

幼女魔王I 「この口でヌチョヌチョいじめられちゃったらどうしよう……」


ヒトデ触手 「チュパチュパ」


ウニョウニョ


幼女魔王G 「Oは欠席か」


幼女魔王C 「男のミルクを見つけるまで帰って来ないと言って出て行ったきりだけど」


幼女魔王M 「いま思えば、止めるべきだったのかもしれないね」


ペチャクチャ


幼女魔王A 「まま、私のお菓子、一緒に食べよ……」


母性巫女 「あら、ありがとうございます」

母性巫女 「じゃあ私のお菓子も一緒に食べましょうね」


キャッキャッ ウフフ

138 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 17:55:15.13 ID:3VmAHDZuo


ペチャ クチャ

ダラダラ ダラダラ ダラダラ ダラダラ


幼女魔王C 「……待って」

幼女魔王C 「これ、たぶん会議じゃないわ」

幼女魔王C 「やり直しましょう」


幼女魔王たち 「賛成」


ピタ


幼女魔王C 「……コホン」

幼女魔王C 「では、会議を始めましょう」


幼女魔王たち 「はーい」



…… …… ……



幼女魔王S 「ふうん、今日は焼き菓子なのね……」


幼女魔王J 「モグモグ……」


139 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 17:58:36.47 ID:3VmAHDZuo


サイコロを3回振り、出た目の数の合計に10000をかけた回数だけ
>>137->>138を繰り返す。
なお、3回とも同じ目の場合、繰り返しは発生しない。



140 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 18:11:10.17 ID:3VmAHDZuo





淫魔幼女のアイテムメモ


■プレミアムステップアップサイコロ 
 ノーマルサイコロに比べ、三連続で同じ目の出る確率が1%も高いサイコロ。
 一個につき白貨6000枚。一度使うと消滅する。
 購入するたびに、緑の薬と赤の薬を8個ずつ貰えるぞ。
 
  

141 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 18:15:27.20 ID:3VmAHDZuo




幼女魔王C 「ふむ……どうしてかしらね、同じことの繰り返しになってしまう」

幼女魔王C 「何がいけないというのかしら」


幼女魔王M 「頭脳派のTが欠けたのは痛いね」


幼女魔王G 「嘆いてもいられない。残った私たちで頑張ろう」


幼女魔王C 「そうね」

幼女魔王C 「そうだわ、今日は新しい私がいるのよ」

幼女魔王C 「なので、自己紹介から始めましょう」


幼女魔王M 「……うん、斬新な切り口なんじゃない?」


幼女魔王G 「さすがの発想力だね」


幼女魔王C 「では、Aから順番にお願い」


幼女魔王A 「ふぇっ……!?」


142 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 18:30:59.28 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王A 「あ、あの、あの……あの……あの……」


幼女魔王たち 「…………」


幼女魔王A 「ま、まま……」


母性巫女 「大丈夫、大丈夫ですよ」


幼女魔王A 「……幼、幼女魔王A」

幼女魔王A 「Aの、甘えん坊の、幼女魔王……」

幼女魔王A 「です」


幼女魔王C 「幼女魔王C。Cの字を……次からここは省略で良いかしら、クールな幼女魔王よ」


幼女魔王D 「幼女魔王D。だんご虫の幼女魔王」


幼女魔王E 「幼女魔王E。エロスの幼女魔王」


幼女魔王F 「フェニックス!」


幼女魔王G 「幼女魔王G。ゲーム大好きの幼女魔王だ」


幼女魔王H 「フェニックス!」


幼女魔王I 「幼女魔王I。いじめられたい幼女魔王」


幼女魔王J 「幼女魔王J。上下貫通されたい幼女魔王」


幼女魔王C 「Kは最後でお願いね。お願い、L」


幼女魔王L 「K……!?」


143 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 18:42:31.55 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王L 「……コホン」

幼女魔王L 「L。Lサイズのパフェを友だちと食べたい幼女魔王」


幼女魔王M 「M。モンスターを使う幼女魔王」


幼女魔王P 「プニマン……プニットマンスター大好き。Pよ」


母性巫女 (プニマン……?)


幼女魔王S 「S。処女だけど寂しいから人型のしもべを手に入れて甘えたい幼女魔王」


幼女魔王W 「そしてフェニックス!」



幼女魔王C 「ありがとう、私たち」

幼女魔王C 「では、K」


母性巫女 「はい」

母性巫女 (ええと……)

母性巫女 「幼女魔王K……です。黒い髪の幼女魔王」

母性巫女 「かなあー……」


幼女魔王たち 「K……!?」


144 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 18:54:23.74 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王S 「……って、よく考えたらKで驚くことなんて無いわよねえ?」


幼女魔王D 「どうして反応しちゃったのかしらねえ?」


ザワ ザワ


母性巫女 「…………」


幼女魔王G 「うーん……Kか」


幼女魔王C 「やはり引っかかるのかしら、G」


幼女魔王G 「君もそのようだね」

幼女魔王G 「何と言うか、Kがどうこうではなくて」

幼女魔王G 「それ以前に、根本的に私たちと違う存在というような気がしてね」

幼女魔王G 「そう、あれだよ……」


幼女魔王M 「知らない私?」


幼女魔王G 「それだ」




??? 「つまり、オレの側の存在ということか?」




??? が現れた!



145 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 19:02:42.62 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王たち 「!!!!」


幼女魔王J 「夜の腐婦……」


幼女魔王L 「星を見る風婦……」


幼女魔王C 「……!」

幼女魔王C 「驚いた、Y。あなたの方から降りてくるなんて」


??? 「胸がざわついて、静かに星も見れなくてね」

??? 「こんばんは……K? だっけ」

幼女魔王Y 「オレは幼女魔王Y」

幼女魔王Y 「夜の湖畔に淀む風であり、幼女魔王でないものだ」


母性巫女 「は、はあ……」

146 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 19:31:01.05 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王Y 「魔道の流線、無情の風、黒い花飾り、オレのことは何と呼んでも構わない」

幼女魔王Y 「オレは何者でもないのだから」

幼女魔王Y 「だが、ここの子らとは違う岸に立つことを示すため」

夜の風 「夜の風とでも名乗ろうか」


母性巫女 (この子……人……見た目はNだけど、まったく別のものみたい)

母性巫女 (あっ、髪から覗く耳がロバの耳のよう……)


幼女魔王C 「Y………ウッフ……コホンッ………夜の風」

幼女魔王C 「あなたも会議に参加してくれるのかしら」


幼女魔王Y 「鐘は鳴ったのだろ」

幼女魔王Y 「それに、この会議に意味が無いことは、お前たちも知っているはずじゃないか」

幼女魔王Y 「最も重要な一人を欠いてしまっていては」


幼女魔王C 「重要な一人」

幼女魔王C 「Nのことかしら」


147 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 19:38:05.31 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王H 「そういえばそうね」


幼女魔王F 「Nがいなければ、会議がどうなろうと何にもならないわよね」


母性巫女 (N……)


幼女魔王W 「何か良い案があるっていうの、夜のフェニックス」


幼女魔王Y 「さあ? オレはそこのKに用があってきただけさ」

夜のフェニックス 「夜の風とよべ」

夜の風 「それだけは何か嫌だ」


148 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 19:55:26.29 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王C 「……たとえ意味が無いとしても」

幼女魔王C 「いつか意味が出てくるときのために、これは続けておかなくてはいけない気がするの」


夜の風 「そうか、好きにするべきさ。この塔についての権利はお前のものなのだから」

夜の風 「さて、オレにはせいぜい見守ってやることしかできないが、では、一つ余計なお世話をしてやろう」

夜の風 「会議とやらが終わったら、K、オレの部屋においで」

夜の風 「幼女魔王の塔について話したいことがある」

夜の風 「知らない者同士で」


母性巫女 「知らない者……」


幼女魔王C 「やっぱりこの子は、あなたと同じ側なの?」


夜の風 「オレにお前の答えを求めるな」


幼女魔王C 「…………」


幼女魔王A 「………だ」

幼女魔王A 「駄目!」


幼女魔王M 「A」


幼女魔王A 「会議が終わったら、ままは私と一緒。私が、塔を案内するの」


夜の風 「そうかい」

夜の風 「だったら、一番にオレの部屋へ案内すると良い」


149 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 20:07:18.21 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王A 「……!」

幼女魔王A 「で、でも、道が分からない……」


幼女魔王G 「君たちの部屋への道は崩れて、私たちでは通れないんだ」


夜の風 「……どうにかすれば良い」

夜の風 「できなかったらそれで良い」


幼女魔王A 「…………」


夜の風 「お前たちが望むかどうかだ」

夜の風 「好きにすれば良いさ」


キイイイ


母性巫女 (! ……魔法?)


キイイイ ニョンニョンニョン


夜の風 「じゃあな。願わくば、またあとで」


ニョンニョンニョン

バシュン


母性巫女 「消えた……」


150 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 20:13:21.71 ID:3VmAHDZuo


シイン


母性巫女 「…………」


幼女魔王M 「……さすが、知らない私」

幼女魔王M 「何を言っているかさっぱり分からなかった」


幼女魔王C 「そうね」

幼女魔王C 「……会議に戻りましょう」


幼女魔王G 「何を話そうか」


幼女魔王L 「何でも良いわ。みんなでLサイズのパフェを食べながら話しましょう」


幼女魔王P 「……早くプニマンに戻れるなら、どうでも良い」


幼女魔王C 「まずは、Tのことかしら」



151 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2017/08/07(月) 20:20:57.42 ID:3VmAHDZuo


幼女魔王W 「Tがどうしたって言うの?」

幼女魔王W 「そう言えば、姿が見えないけれど」


幼女魔王C 「M」


幼女魔王M 「いってしまった」

幼女魔王M 「立ち会ったのが、このKなの」

幼女魔王M 「ね?」


母性巫女 「はい……」


幼女魔王P 「! ……ふうん」


幼女魔王S 「私より後に生まれたくせに……複雑だわ」

幼女魔王S 「逝き遅れること、これで何人目かしら」


幼女魔王G 「前向きにとらえよう。いくことが不幸なわけじゃ無い」



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