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城ヶ崎莉嘉「あんなお姉ちゃん嫌だっ!」
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88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/22(月) 00:26:27.53 ID:cJ6UJm0po
きっつw
89 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:27:30.21 ID:CTJfZgkAO
未央「そうか! かみやん!」
未央「その手があったか!」
卯月「しょくしゅ……?」
莉嘉「知っているの未央ちゃん!?」
未央「かみやんが言った『触手』――それはマンガやアニメといった、いわゆる二次元カテゴリーの話題だよ」
未央「AVやヌードといったコンテンツがあるように――当然、二次元においてもアダルトな作品群は存在する」
莉嘉「う、うん、それは知ってるけど……。少女漫画とか、割と過激なシーンとかあるし、アニメでも、えんばん? になるとすごいんでしょ?」
莉嘉「でも、それがどうしたの? 別にリアルでもアニメでも、エッチなのには変わりがないんじゃ……」
未央「一つ、二次元作品がリアル作品より、圧倒的に有利な点がある」
未央「二次元作品はリアル作品に比べて、その描写できるものの自由度が圧倒的に高い!!」
90 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:31:34.78 ID:CTJfZgkAO
卯月「自由度……?」
未央「つまりは、どんなアクションだろうとエフェクトだろうと、キャラクターだろうと、絵に描けば、二次元作品ではそれを存在させられる」
未央「現実ではありえないような物も事も、自由に、そして容易に登場させられるんだよ!」
「容易に用意できるんですね〜。ふふっ」
莉嘉「それって……」
未央「あくまでフィクション。でもそんな絵に描いた餅だからこそ、いくらでも豪華にできる」
未央「いくらでも豪華に――」
未央「いくらでもエロくできるんだ!!」
莉嘉「――!!」
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/22(月) 00:32:22.73 ID:cJ6UJm0po
おいメープル
92 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:33:40.35 ID:CTJfZgkAO
美嘉「しょ、触手……? それってどんなカンジなの……?」
奈緒「まあアニメとかマンガの話なんだけどな?」
奈緒「タコとかイカみたいな巨大な触手に、美少女が捕まって、イロイロされちゃうんだよ」
美嘉「い、イロイロ……!?」
奈緒「そうそう!」
奈緒「例えば、美少女がいくつもの触手に捕まって、身動き取れなくなってさ――」
奈緒「それで、服の中に触手がうねって入ってきてな?」
奈緒「そのまま胸とかお尻とか、そういうところに巻き付くんだよなー」
美嘉「えっ……、ええっ!?///」カァアア
奈緒「それで、触手の先端が美少女の敏感な部分を、こう、吸ったりしごいたりしてだな……」
美嘉「ええええっ!?///」
93 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:37:32.10 ID:CTJfZgkAO
莉嘉「ありえないもの……」
莉嘉「じゃあ奈緒ちゃんの言ってた触手も、その一つってこと?」
未央「うん。筆頭と言ってもいいかもね」
未央「グロテスクな化け物に少女が一方的に辱められる」
未央「通常ではありえないシチュエーション、叶わない展開だからこそ、そこにはありとあらゆる人間の欲望が詰め込まれているんだ」
未央「オーク、スライム、拘束凌辱、催眠調教――――感度3000倍!!」
莉嘉「さ、三千倍っ!?」
未央「美嘉ねぇの下ネタは、即席で取り繕ったってのもあるけど――元々の美嘉ねぇの性格から考えて、こういうモンスター系でさらに凌辱系のジャンルは、そもそも知らなかった可能性が高い」
未央「そんな美嘉ねぇに、全く予想外の方向から、こんな淫蕩と背徳の権化をぶつけることは、もはや暴力にも等しい――彼女のキャパだって容易にパンクするはず」
未央「驚いたよ。あのかみやんが、これほど攻撃的な方法を取るなんてね」
94 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:45:07.24 ID:CTJfZgkAO
奈緒「で、そのあとは当然、触手は女の子の大事な穴にも入りこんでくるんだ」
美嘉「あ、穴って!!///」
美嘉「だ、大体そんなの入ったら、い、痛いでしょ!?」
奈緒「ところが触手の粘液には媚薬効果があってな。痛みも快感に変わっちゃうんだよ」
美嘉「しょ、しょんな……!!/////」
奈緒「想像してみろよ、美嘉」
奈緒「例えば、高潔な女騎士とか――」
美嘉「お、女騎士っ!? ち、千秋さんがやったみたいな……!?」
奈緒「そうそう。あとは、美しいくのいちとか――」
美嘉「そ、それって、あやめちゃんみたいな……!?」
奈緒「ああそうだ。それから……」
奈緒「そうそう、可憐でキュートな魔法少女とかかな」
美嘉「ま、魔法少女!? ちちちち、千佳ちゃんみたいな!?/////////」カァアアアア
奈緒「そういう美少女たちが、おぞましい触手に捕まって、自由を奪われてさ――」
奈緒「それからさらに前の穴も後ろの穴も、上の穴まで好き放題に犯されまくってさ――大切な純潔も奪われちゃうんだ……!」
美嘉「おおおお、おかっ――!?///」ビクッ
95 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:46:17.20 ID:CTJfZgkAO
奈緒「多数の触手で、身体中の敏感な部分を責められながら、容赦なく何回も奥を突かれて、媚薬の効果で何回も絶頂して、それでも離してもらえず――」
美嘉「は、はぅぅうう――!!////////」カァアア
奈緒「触手に対する嫌悪や犯される屈辱も、とめどなく与えられる快感に上塗りされていって――」
美嘉「はわっ……! はぁああああ////////」カァアアアア
奈緒「もはや使命も理性も失って、ただただ自分が肉人形であることしか分からなくなって――」
美嘉「に、にくぅ……!?////////////」カァアアアアアアア
奈緒「可愛い顔と、綺麗な身体を、涙と涎と汗と蜜とでグチャグチャにしながら、呂律の回らない口で、下品な嬌声をあげるんだ」
美嘉「ひゃ、ひゃあああああああ――!!!////////////」プシュー
莉嘉「あ、あのお姉ちゃんが手も足も出ない……!」
卯月「な、なんだかすごいですね、奈緒ちゃん……!」
未央「かみやんの戦法は、美嘉ねぇの想定の範囲外――レンジの外からの攻撃」
未央「例えるなら、そう、刀と騎馬の世における、種子島と三段撃ち!」
未央「今日ほど私は、かみやんを敵に回したくないと思った日はないよ……」ゴクリ
96 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:47:34.31 ID:CTJfZgkAO
美嘉「うぅぅ……、そ、そんなのがあったなんて……///」プシュー
奈緒「おっと、美嘉にはまだ早かったか」
美嘉「お、女の子がそんなことされちゃうなんて……うぅ……」
奈緒「まあ、マニアックなジャンルだしな。無理もないか」
奈緒「まあ、美嘉には美嘉のペースがあるからさ」
奈緒「無理せずにさ、美嘉は美嘉らしくしていれば、それがいずれ誇らしくなって――」
美嘉「そんなのって……そんなのって……」
美嘉「そういうの、もっと教えてくれないっ!?」キラキラ
奈緒「えっ……」
97 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:48:31.21 ID:CTJfZgkAO
莉嘉「えっ……」
莉嘉「あ、あれ……? 気のせいかな……?」
莉嘉「お姉ちゃん、なんかキラキラしてない……?」
莉嘉「奈緒ちゃんの話で……キャパオーバーしたんじゃ……ないの……?」
未央「……迂闊だった」
莉嘉「未央ちゃん……?」
未央「私たちはもっとよく考えるべきだったんだ」
未央「『腐ってもカリスマ』……『まだ以前のメンタルが残っている』……」
未央「そう――下ネタキャラになろうとも、根本は元の城ヶ崎美嘉のままであるって事実……!」
未央「ヒントはずっと前から示されていたのに……」
莉嘉「ど、どういうこと未央ちゃん!?」
莉嘉「一体、今、何が起きているの!?」
98 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:50:07.81 ID:CTJfZgkAO
未央「当たり前だけど――美嘉ねぇだって生まれた時からカリスマギャルだったわけじゃない」
未央「最初はただの少女で、そしていつからかギャルに憧れ、誰かのファッションやメイクを真似たりしていた時期が必ずあるはずなんだ」
莉嘉「そ、それは、そうだね?」
未央「でも、そこから彼女は、ただの他者の模倣でなく――カリスマギャル・城ヶ崎美嘉としての立場を確立するに至った」
未央「つまり美嘉ねぇは、何かを吸収し、それを自らのものとするのが得意なんだよ」
未央「その持ち前の好奇心と適応能力が、彼女をカリスマへと押し上げた」
未央「――そして今、それと同じことがあそこで起こっている……!!」
莉嘉「そ、それって……!!」
99 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:52:26.49 ID:CTJfZgkAO
美嘉「いやー、そんなジャンルがあるなんてねー! 偉そうにしてたのが恥ずかしいよっ!」
美嘉「だからさ奈緒! 今の話、もっと詳しく事細かく、教えてよー!」
奈緒「えっ、ええ!?」
奈緒「い、いやっ! 美嘉にはこういうの早いと思うぞっ!?」
美嘉「奈緒が知ってるんだから、同い年のアタシでも問題ないって!」
美嘉「それにこう見えてアタシ、結構、勉強家だからさー!」
美嘉「ねぇねぇ! それで? 触手に美少女は他にどんなことされちゃうの?」ワクワク
奈緒「えっ、い、いや、あの――」
未央「目の前に示された、触手という未知のジャンル」
未央「それに対し、美嘉ねぇの恐怖心や羞恥心よりも、好奇心が勝ったのさ」
未央「偏見も固執もなく――抵抗なく新しきを求め、節操なく自らに取り込む、その貪欲なまでの精神」
未央「どうやら織田信長は美嘉ねぇのほうだったみたいだね……」
100 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:54:14.91 ID:CTJfZgkAO
莉嘉「そ、そんな! じゃあ奈緒ちゃんはどうなるの!?」
未央「有効ではあっても、かみやんの戦法は自らもダメージを受ける諸刃の剣だからね」
未央「対し美嘉ねぇにとっては、もはやかみやんの攻撃が、攻撃として成立しない」
莉嘉「で、でもお姉ちゃんだって、恥ずかしいってダメージが入るんじゃ……」
未央「元々、美嘉ねぇが下ネタキャラになったのは、処女というイメージから脱却したいという渇望ゆえにだよ」
未央「だから、エッチな話題を恥ずかしいと思っても――でも、求めていないわけじゃないんだよ」
未央「そこでかみやんの話を聞いて――目覚めたんだ、彼女が……」
101 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:55:21.54 ID:CTJfZgkAO
美嘉「それでそれで? 触手に捕まった美少女たちは、どうなっちゃうの……!?」キラキラ
奈緒「そ、それは……、あのっ……///」
奈緒「ま、前の穴も後ろの穴も……攻められて……だな……///」
美嘉「うんうん! それで?」
奈緒「な、なか……に……! は、白濁した液体を出されたり……しちゃって……//////」カァアアア
美嘉「うわぁー……! どれくらい出されちゃうの?」
奈緒「た、大量に……そそがれて……///」
奈緒「ぎゃ、逆流とか……しちゃって……/////」
美嘉「うっわ! えぐいねー!」
美嘉「で、他にはないの?」
奈緒「あ、あとは……///」
奈緒「た、卵とか……しきゅうに……いれられちゃって……//////」プシュー
莉嘉「奈緒ちゃんの話に……食いついてる……」
未央「新ジャンルを自らに取り込んでいるというの……!?」
102 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:56:19.50 ID:CTJfZgkAO
美嘉「卵!? なになにー!? それもいっぱい入れられちゃったりするわけっ?」キラキラ
奈緒「い、いっぱい入れられちゃって……お、お腹が……///」
美嘉「どうなっちゃうの……!?」キラキラ
奈緒「それで……お腹が……ボコッ……って……//////」
美嘉「えげつなく膨らんじゃうんだっ! へぇ……!」キラキラ
美嘉「んでんで? そのあとは!?」ワクワク
奈緒「た、卵が……いっこずつ……、あ、穴から産卵されて……//////」
美嘉「されて? それで?」ワクワク
奈緒「さ、さんらん……しゅるたびに……ぜっちょうを……///////」プシュー
莉嘉「もう見てられない!」
莉嘉「見たく……ない……!」グスッ
未央「か、かみやん……!」
103 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:56:56.91 ID:CTJfZgkAO
美嘉「さ、産卵かー! そんなのもあるんだねー!」
美嘉「なるほど! マークしてなかったよー!」
奈緒(約束……したんだ……)
奈緒(莉嘉がもう……悲しまなくていいようにする……)
奈緒(だから美嘉……お前を……!)
奈緒「……戻してやる」
104 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:58:11.57 ID:CTJfZgkAO
奈緒「戻してやる戻してやる……!」
奈緒「戻してやる戻してやる戻してやる……!」
奈緒「戻してやる戻してやる戻してやる戻してやる……!」グググ
未央「かみやん、まだ力が……!?」
莉嘉「やめて! もうやめて奈緒ちゃん!」
奈緒「戻してやる戻してやる戻してやる戻してやる戻してやる」グググ
奈緒「戻してやる戻してやる戻してやるモドシテヤルモドシテヤルモドシテヤルモドシテヤル」グググググ
奈緒「モドシテヤルモドシテヤルモドシテヤルモドシテヤルモドシテヤルモドシテヤルモドシテヤルモドシテヤル……!」グググググ
美嘉「いやー。まさかこんなマニアックなセカイがあったなんてねー!」
美嘉「でも、こんなに詳しいだなんて――」
105 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:58:57.55 ID:CTJfZgkAO
美嘉「奈緒ってムッツリスケベだね!」
奈緒「」グサグサグサグサグサグサグサグサグサ
莉嘉「なおちゃぁああああんっ!!!」
奈緒「」チーン
未央「かみやん……活動停止……」
莉嘉「いやぁああ! 卯月ちゃん! 奈緒ちゃんが! 奈緒ちゃんがぁああ!!」ダキッ
卯月「わ、わぁ!? よ、よーしよーし……!?」ギュッ
106 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 00:59:47.85 ID:CTJfZgkAO
未央「これでこちらの戦力は全滅……!」
未央「もう、美嘉ねぇを止める手段は……」
莉嘉「うぅ……! うわぁん……」グスッ
卯月「ええぇと……どうすれば……」ナデナデ
ガチャ
赤城みりあ「おはようございまーす☆」
「「「!!!!」」」
107 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:01:34.67 ID:CTJfZgkAO
美嘉「み、みりあちゃん!」
美嘉「おはよう! 今日のその服、とってもカワイイね!!」
みりあ「あっ、美嘉ちゃん! おはようございます!」
みりあ「えへへ! これ、頑張って私なりにオシャレしてみたんだ!」
みりあ「褒めて褒めて♪」
未央「ここでまさかのみりあちゃんだけど……」
未央「これはチャンスだね。美嘉ねぇがみりあちゃんと話している間に、体勢を立て直そう……!」
莉嘉「そ、そうだね……!」
莉嘉「いくらお姉ちゃんでも、みりあちゃんにまで変なコトは言わないと思うし――」
108 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:03:21.29 ID:CTJfZgkAO
みりあ「あれ? 奈緒ちゃん?」
みりあ「おはよー! どうしたの……?」
奈緒「」チーン
美嘉「あ、ああ! 奈緒とはさっきまで話してたんだけどねー?」
美嘉「ちょっとお互いエキサイトしちゃってさ」
みりあ「お話? 何を話してたのー?」
美嘉「えっ……、何ってそれは――」
美嘉「ナニの話を……」
莉嘉「えっ、う、嘘だよね……?」
莉嘉「さすがにお姉ちゃん、みりあちゃんまでは巻き込まないよね……!?」
未央「いや、これはマズイ……暴走しているっ!」
未央「さっきまでのかみやんとのトークのせいで、自制心の歯止めが効いてないんだ!」
莉嘉「そんなっ! それは駄目だよっ!」
莉嘉「みりあちゃんまで犠牲になるなんて……!」
109 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:04:02.63 ID:CTJfZgkAO
未央「こうなったら、もう一度、私が――」
莉嘉「そ、それも駄目だよ! 未央ちゃんだってまだ完全に傷が治ってないでしょ!?」
未央「じゃ、じゃあどうすれば……!」
美嘉「みみみ、みりあちゃんも、アタシたちのお話……興味あるかな……!?」ハァハァ
美嘉「お、お姉ちゃんが……色々、教えてあげるから……」ジリジリ
みりあ「お話……?」
美嘉「そうそう!」
美嘉「大人の……!」
美嘉「大人のおはなし――」
みりあ「あっ、お話と言えばね!」
110 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:05:22.78 ID:CTJfZgkAO
みりあ「美嘉ちゃん、最近、莉嘉ちゃんとお話しした?」
美嘉「え……?」
美嘉「莉嘉、と……?」
みりあ「莉嘉ちゃんはね、いつもみりあに美嘉ちゃんのお話、いっぱいしてくれるんだ」
みりあ「『この前、お姉ちゃんとこんなことがあった』とか、『今日はお姉ちゃんに叱られた』とか」
みりあ「『この時のお姉ちゃんがカッコよかった』とか、『自分もお姉ちゃんみたいにステップが踏めた』とかね!」
みりあ「莉嘉ちゃん、本当に嬉しそうに、楽しそうに話してくれるの☆」
美嘉「へ、へぇ……?」
111 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:06:57.07 ID:CTJfZgkAO
みりあ「そうやってお話を聞いてるとね、私、お姉ちゃんの話をしてる莉嘉ちゃんも、そんな風に愛されてる美嘉ちゃんも、もっともっと好きになるんだっ!」
みりあ「でも最近、お互い忙しいんでしょ?」
みりあ「美嘉ちゃん、ちゃんと莉嘉ちゃんとお話できてる?」
美嘉「アタシ……アタシは……」
美嘉「あれ……、最後に莉嘉と話したの……」
美嘉「あの子の話、聞いてあげたの……いつだっけ……」
莉嘉「お姉ちゃんの動きが止まった……!?」
未央「これは一体……!?」
卯月「――莉嘉ちゃん」
卯月「今ですよ」
112 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:08:16.85 ID:CTJfZgkAO
卯月「今です。行ってあげてください」
卯月「美嘉ちゃんのところに」
莉嘉「卯月ちゃん……?」
卯月「それで伝えるんです。莉嘉ちゃんの気持ちを」
莉嘉「で、でも! お姉ちゃんはアタシの話なんか――」
卯月「届きますよ、今なら」
卯月「むしろ今しかないです!」
卯月「言いたいこと、莉嘉ちゃんの思ってる通りのこと、全部、伝えてきてあげてください」
莉嘉「――――!!」
113 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:08:57.57 ID:CTJfZgkAO
美嘉(あれ……、なんでアタシ、こんなことしてるんだっけ……?)
美嘉(処女って言われたくなくて……認めてもらいたくて……)
美嘉(それで……だから……)
莉嘉「お姉ちゃんっ!!」
美嘉「莉嘉っ!?」
114 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:10:19.17 ID:CTJfZgkAO
莉嘉「お姉ちゃん! もうやめよう?」
莉嘉「処女だって言われるからって、下ネタを振りまくなんて、そんなの、もうやめようよ!!」
美嘉「り、莉嘉……」
美嘉「だって……アタシは……」
美嘉「アタシ、カリスマギャルなんだよ……!?」
美嘉「みんなの先に立って、引っ張って、頼られて……、そういう存在なんだよっ!?」
美嘉「そんなアタシが処女なんてこと、あっちゃいけないでしょ!?」
美嘉「処女のアタシなんて……」
莉嘉「なんで!? なんでそう思うの!?」
115 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:11:39.65 ID:CTJfZgkAO
莉嘉「アタシ、お姉ちゃんに憧れてアイドルになった」
莉嘉「お姉ちゃんみたいにカッコよくて、セクシーで、キラキラしてるアイドルになりたいって思ってた!」
莉嘉「お姉ちゃんみたいに、輝きたいって、思ってた!」
莉嘉「――でも、実際にアイドルになったら、大変なことばっかりだったよ」
莉嘉「レッスンはキツいし、お仕事も少ないし、オーディションは落ちてばっかりだし、やっとお仕事来ても、地味なことばっかりだし」
莉嘉「ステージなんて、全然、見えなくって……」
莉嘉「でもね、だからこそ思ったよ」
莉嘉「やっぱり、お姉ちゃんはすごいんだって!」
美嘉「莉嘉……?」
116 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:14:18.72 ID:CTJfZgkAO
莉嘉「アイドル業は、アタシが想像してたよりずっと大変だった」
莉嘉「でも、そんな大変なアイドル業で、あんなに大変な思いをして――それでも、あんなに輝いてるお姉ちゃんは、やっぱり最高にカッコイイって!」
美嘉「――――!!」
莉嘉「お姉ちゃんがカリスマギャルになったのは、お姉ちゃん自身が頑張ったからでしょ?」
莉嘉「お姉ちゃんが努力して、苦労して――その結果が、今の城ヶ崎美嘉でしょ!?」
莉嘉「そうやって積み重ねてきたことが、処女ってことぐらいで崩れちゃうの!?」
莉嘉「お姉ちゃんがここまで経験してきた本当を、そんな嘘で台無しにしちゃうの!?」
美嘉「でも……だって……アタシ……」
美嘉「処女なんだよ!? カリスマギャルなのに……恋愛相談とか受けたのに……、彼氏とかいたことないんだよ!?」
莉嘉「彼氏も作らず頑張ってたから、カリスマギャルなんでしょ!」
莉嘉「恋愛相談だって、お姉ちゃんなりに勉強して、お姉ちゃんのセンスで考えて、答えたんでしょ!」
莉嘉「彼氏はいなくても、大事に思える人たちは、いっぱいいるじゃん!!」
莉嘉「莉嘉がここにいるじゃん!!」
美嘉「――――!!」
117 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:14:59.52 ID:CTJfZgkAO
未央「……どうして、今になって莉嘉ち―の言葉が美嘉ねぇに届いたんだろう」
卯月「それはきっと、美嘉ちゃんが気づいたからですよ」
未央「気づいた? 何に?」
卯月「自分の、求めていたもの、かな」
118 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:16:07.75 ID:CTJfZgkAO
卯月「私、いつも思ってたんです」
卯月「美嘉ちゃんはすごいって」
卯月「同い年なのに、私より人気もあるし、歌やダンスも上手いし、頼りになるし、輝いているし……」
卯月「いつも、いつでもカッコイイなって」
卯月「でも、こうも思ってたんです」
卯月「私には、レッスンが上手く行かなくても、お仕事で振るわなくても、励ましてくれる、凛ちゃんや未央ちゃんたちがいます」
卯月「それに家に帰れば、温かく迎えてくれるママとパパがいます」
卯月「私には、凛ちゃんや未央ちゃん、ママとパパ――そういう場所があります」
卯月「でもじゃあ、美嘉ちゃんはどうなのかなって」
119 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:18:41.18 ID:CTJfZgkAO
卯月「いつもカッコよくて、輝いていて、頼られている美嘉ちゃんが、失敗しても、調子が悪くても――それでもいていい居場所は、ちゃんとあるのかなって」
未央「いてもいい場所……心の居場所」
卯月「多分、美嘉ちゃん自身が一番、不安だったんじゃないかな」
卯月「美嘉ちゃんは、事務所では私たちの前で、お家では莉嘉ちゃんの前で、お姉ちゃんであり続けているけど――」
卯月「もし自分がお姉ちゃんじゃなくなったら、カリスマギャルでなくなったら、そんな自分の居場所は、どこにもなくなっちゃうんじゃないかって……」
卯月「未央ちゃんは最初、美嘉ちゃんが迷走してるって言ってたけど――」
卯月「でも、美嘉ちゃんが迷って――見失っていたのは、行くべき道じゃなくて、帰るべき所だったんじゃないかな」
120 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:20:47.47 ID:CTJfZgkAO
未央「帰る所――それが莉嘉ちーってこと?」
卯月「はい!」
卯月「生まれた時から美嘉ちゃんを、カリスマギャルじゃない美嘉ちゃんを知っていて、いつも傍で見ていた莉嘉ちゃん」
卯月「カリスマギャルじゃない、アイドルじゃない自分でも迎えてくれる存在」
卯月「莉嘉ちゃんがそういう存在で、そういう存在が、心の在処がちゃんと自分にもあるって、美嘉ちゃんもやっと気づけたんですよ」
121 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:21:53.31 ID:CTJfZgkAO
美嘉「莉嘉……いいの……?」
美嘉「アタシ……処女なんだよ……?」
美嘉「……カレシいたことないし……合コンとかも……行ったことないんだよ……?
莉嘉「いいじゃん……! 処女だって!」
莉嘉「アタシだって処女だもん! カレシもいないし、合コンも経験ないよ!」
莉嘉「……アタシたち姉妹なんだからさ。いつもお姉ちゃんは先に行っちゃうけど――」
莉嘉「それくらいはおそろいでいようよ☆」ニコッ
美嘉「……莉嘉……★」ジワァ
美嘉「りかぁ!」ダキッ
莉嘉「おかえり、お姉ちゃん」ダキッ
122 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:22:57.79 ID:CTJfZgkAO
未央「いやー、一時はどうなるかと思ったけど」
卯月「これにて一件落着ですね!」
みりあ「んー? よく分かんないけど、でも二人が仲良しなのはみりあも嬉しいな♪」
美嘉「莉嘉、ごめんね……?」
美嘉「猥談とかされていやだったよね……?」
莉嘉「いいの、お姉ちゃん」
莉嘉「もういいんだよ」ギュゥウ
123 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:23:38.95 ID:CTJfZgkAO
みりあ「わいだん……?」
未央「あ、ああー! みりあちゃん! わいだんっていうのは、『わいわい談笑する』の略で――」
みりあ「あっ、知ってるよ!」
みりあ「みりあもよくやるから!」
「「「!?!?★!?☆!?」」」
124 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:24:51.47 ID:CTJfZgkAO
未央「えっ、えっと……」
美嘉「みりあちゃん……?」
みりあ「学校の友達とよくするんだっ!」
みりあ「例えば、友達のえりこちゃんはね? カレシがいつも求めてきて大変なんだって!」
みりあ「でも、カレシのが小さいし、しかもえーぶいのまねばっかで、あんまり気持ちよくないんだってさ」
みりあ「あと、あさみちゃんは、相手が喜ぶからって、声を出してあげてるみたい」
みりあ「ホントはかんじてないけど、そうやって演技したほうが相手が喜んでくれるんだって」
みりあ「でも、早すぎてこっちが満足できないのはやっぱり不満なんだって」
みりあ「あとあと、まやちゃんはねー! せめるほうが好きって言ってたかな」
みりあ「足でしてあげたり、あと、うしろをかいはつ? を最近はよくやってるって」
みりあ「でも、男の子とするより、おじさんとしたほうが気持ちいいって――」
美嘉「」バターン
莉嘉「お姉ちゃん!?」
125 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:25:50.69 ID:CTJfZgkAO
莉嘉「お姉ちゃん! しっかり! しっかりして!!」
美嘉「」ブクブクブク
莉嘉「しっかり! 意識を保ってっ!!」
未央「え、衛生兵っ!? 救急車!? お医者さんっ!?」
卯月「ええと! ええと! ――坊さん?」
ワーワー
ギャーギャー
ア、アナタ、ソロソロフタリメヲ
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
みりあ「――って、私はよく意味が分からないから、いつも聞いてるだけなんだけど……」
みりあ「あ、あれ? みんな?」
莉嘉「お姉ちゃん! しっかりしてー!!」
莉嘉「お姉ちゃんっ! イヤァアアアアアアアア!!!!」
終
126 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:27:10.83 ID:CTJfZgkAO
おまけ
美嘉「よいしょっと……。これで縛って……」
美嘉「ふう。これで買い漁った雑誌類は全部かな」
美嘉「しかし改めて見てると……これとか……ま、丸見え……だし///」カァアア
美嘉「気の迷いとはいえ、よくこんなもの買えたなぁアタシ……」
美嘉「これ、どうやってゴミに出そう……」
美嘉「って、そうだ。そういえばパソコンのほうにも、色々なサイト、ブックマーク入れてたんだっけ……」カチカチ
美嘉「うぅ……/// ホント黒歴史。これも全部消しちゃお……」カチカチカチ
美嘉「………………」
127 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:28:04.98 ID:CTJfZgkAO
美嘉「ま、まあ、でも、もう一生、こんなの目にすることとかないんだし……」
美嘉「そのつもりもないし」
美嘉「――せ、せっかくだから、最後にちょっとだけ……」カチカチ
美嘉「……うっわぁ……これ、マジでやってるの……!?」カチ
美嘉「え、ええっ!? そ、そんなところまで見えちゃうの……!?」カチ
美嘉「アレ!? も、モザイクは!? は、はわっ、な、何その大きさ……」カチ
美嘉「あ、ああ……す、すごい声出てる……!」ゴクリ
美嘉「うわぁ……! うわぁあ……!!」モゾモゾ
莉嘉「お姉ちゃーん! ご飯できたってー!」ガチャ
美嘉「ぎゃあ!?」ガタッ
128 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:29:06.42 ID:CTJfZgkAO
美嘉「あ、あの、莉嘉!? こ、これはね!?」ワタワタ
美嘉「ち、違うの!! み、見ないで! 見ないでぇ!!」ワタワタ
莉嘉「あー……」
莉嘉「あはは。いいよいいよ、続けてなって」
莉嘉「お姉ちゃんの年頃で、そういうの興味あるのって普通だし」
莉嘉「邪魔してゴメンね」
莉嘉「ああでも、ご飯が冷めないうちに来なよー」ガチャ
バタン
美嘉「………………」
129 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:29:41.47 ID:CTJfZgkAO
美嘉「あっ……」
美嘉「あんな妹嫌だっ――!!」ガビーン
了
130 :
◆.UigIU7V92
[saga]:2017/05/22(月) 01:31:20.44 ID:CTJfZgkAO
キャッキャウフフなガールズトークがやりたかった
誤字脱字、苦行ともいえる長さはごめんなさい
読んでくれてありがとう
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/22(月) 01:36:53.24 ID:cJ6UJm0po
オチがひでえww
乙!
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/22(月) 03:32:24.31 ID:nuTL3cpEO
乙
加蓮ちゃんは純情可憐…ふふっ
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/22(月) 06:52:58.04 ID:PfZgTwW7o
乙、これは酷い
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/22(月) 11:45:54.06 ID:MRjMwEAKo
乙
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2017/05/22(月) 16:00:42.93 ID:ece7cADD0
莉嘉がかーちゃんになってしまった
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/22(月) 17:18:34.25 ID:ToH9vK2UO
莉かーちゃん…
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/05/24(水) 07:32:05.14 ID:OmGJlKRx0
ママ・・・ママーッ!
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