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【けものフレンズ】俺「アライさん・・・ゆるさねぇ・・・絶対に!」
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147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/24(土) 01:09:56.42 ID:+UvKk7KJO
アライさん、またヤられてしまったね
148 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/24(土) 10:17:04.65 ID:fZj+S+ye0
〜朝
作業員1「朝だ!!! とっとと起きろ」
アライさん達「まだ眠いのだ」
アライさん達「ご飯なのだ、貰いに行くのだ」
アライさん達「早く並ぶのだ」
作業員に叩き起こされ、のんきなことをのたまっているアライさん達は配給の列に並ぼうとするが・・・
作業員1「勘違いしている奴らが居るようだが、今日の朝飯は抜きだ!!! 昨日やらかした者たちの連帯責任だ!!!」
アライさん達「!! そんな」
アライさん達「なんでなのだ」
アライさん達「アライさんは何も悪くないのだ」
作業員にブーイングをかますアライさん達。 自分達のご飯が貰えないことが分かると凶暴になる動物たちであった
作業員はアライさん達のウザい抗議に堪忍袋の緒が切れた
作業員1「いい加減にしろ害獣共が!!! これ以上騒ぐと貴様らもお仕置きをするぞ」
アライさん達「!!!!」
アライさん達「おしおきは・・・・嫌なのだ」
アライさん達「やめてほしいのだ」
アライさん達「静かにするのだ、おしごとの時間まで眠るのだ」
149 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/24(土) 10:18:13.75 ID:fZj+S+ye0
作業員1「おいおい、お前ら勘違いしているようだが、朝食の時間がない分これからすぐ労働だ!!! それから今日は休憩時間はねぇからな!!!」
アライさん達「そ、そんな」
作業員1「まだ何か文句があるのか!!!」
アライさん達「ないのだ、すぐにおしごとするのだ」
作業員に連れられ、アライさん達は作業場へ向かって行った
だが、アライさん達の数は明らかに昨日よりもかなり減っていたのだった
昨日懲罰室へ連行されたアライさん達がこの時間まで帰ってこなかったのである
アライさん達はそれに気づいていたが、皆口をつぐんでいた
それは今までにも何度もあったことだったから・・・・
アライさん「昨日連れて行かれたアライさん達がいないのだ、どうしてなのだ?」
〜作業場
アライさん達「ツライのだ」
アライさん達「作業が多いのだ」シクシク
アライさん達「いやなのだ」ボロボロ
流石の脳天気だったアライさん達も人数が減り、負担が大きくなったため泣き言を言い始めている
中には涙を流しながら作業に取り組む者も居るようだ
過酷な作業をしていると作業場に作業長が現れた
150 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/24(土) 10:19:31.66 ID:fZj+S+ye0
作業長「諸君、朗報だ、作業の手を止めないで聞いてくれ」
作業長「これから人員を補充する、さあ、入ってこい」
作業長が伝えると、別室の扉からアライさん達がぞろぞろと現れた
アライさん「アライさんがたくさん来たのだ」
新アライさん達「きたのだ」ウジャウジャ
新アライさん達「おしごとなのだ」ワイワイ
新アライさん達「アライさんにおまかせなのだ」ノダーノダー
そこには大勢の新しいアライさんが作業員として連れてこられたのである
アライさん達は痩せて傷だらけの者や幼い者が多かった
作業長「新入りの奴らは持ち場について作業を始めろ」
アライさん「新しいアライさん達が来たのだ、昨日連れて行かれたアライさん達はどうなったのだ?」
増員にアライさんは困惑しながら、昨日連れて行かれた者たちについて疑問を感じていた
今まさにアライさんが箱詰めしている肉こそが昨日連れて行かれた者達だということを知らずに・・・・・
151 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/24(土) 18:28:04.20 ID:fZj+S+ye0
--------------------------
-----------------------------------
それから一ヶ月近くアライさんは働かされ続けた。時には折檻を受け、過酷な労働に倒れるときもあった
労働を強要され思考が麻痺し、立派な家畜になったときにそれは起こった
アライさん「今日も乗り切ったのだ、明日のおしごとに備えて寝るのだ」
アライさんが翌日の作業のことを考えていると、別のアライさんが話しかけてきた
ツライさん「まだ起きているのか? 新入り」
アライさん「起きているのだ」
今まで他のアライさん達に溶け込めずに、話し相手もいなかったのだが珍しく話しかけてくる者がいた
アライさんは驚きながらも話を聞くことにした
アライさん「どうしたのだ?」
ツライさん「お前、ここで働いていて何とも思わないのか?」
アライさん「毎日ツライのだ、だから明日のために早く寝るのだ」
ツライさん「そうじゃないはずなのだ、ここにずっといていいのか?」
アライさん「でもここにいればご飯はもらえるのだ」
ツライさん「確かに食べ物ももらえるし、寝床もあるが、外にいたときよりも酷いことをされるのだ」
152 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/24(土) 18:29:38.79 ID:fZj+S+ye0
アライさん「うぅ、あんな目に会うのはもういやなのだ。 でもここなら生きていけるかもしれないのだ」
ツライさん「それだけじゃないのだ、お前は分かっていないのだ。 お前とアライさん達のお腹には・・・・・・」
アライさん「?」
ツライさん「いや、なんでもない・・・・・他にもわけがあるのだ。いつも箱詰めしている肉・・・・これは何だと思うのだ?」
アライさん「わからないのだ」
ツライさん「以前、たくさんの仲間が連れて行かれたはずなのだ。その時の仲間はまだ帰ってきていないのだ」
アライさん「どういうことなのだ?」
ツライさん「あの肉は連れて行かれた仲間の肉なのだ」
アライさん「!!!」
ツライさん「どのみちここにいればアライさん達は殺されてお肉にされてしまうのだ」
アライさん「そんな!!! どうしてなのだ!!!」
ツライさん「いつも作業員達が話しているのだ、商品にすると・・・・」
アライさん「みんなに教えなきゃいけないのだ!!! アライさん達の危機なのだ!!!」
ツライさん「やめるのだ、もし教えたらアライさん達が暴れだすのだ。そうしたら作業員達はきっとアライさん達を殺してしまうのだ」
153 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/24(土) 18:32:04.10 ID:fZj+S+ye0
アライさん「でもこのままだとアライさん達が殺されてしまうのだ!!!」
ツライさん「だから『さくせん』を考えたのだ、ここを脱出するための・・・・」
アライさん「さくせん?」
ツライさん「ここを逃げ出すための方法なのだ」
アライさん「すごいのだ! どうやってやるのだ」
ツライさん「いつのタイミングかは言えないが、作業終了後の収容室に移動するときがチャンスなのだ」
ツライさん「脱出する場所は作業場から出た廊下の突き当りなのだ」
ツライさん「そこには板が立てかけてあるから、その裏にアライさんが予め空けておいた穴があるからそこから外に脱出するのだ」
ツライさん「夜だから作業員も少ないし、作業長もいない。さらにアライさん達は夜行性だから動きやすい。脱出の可能性は高いはずなのだ」
ツライさん「みんなが脱出した後アライさんは別の場所に収容されている仲間たちも助けるのだ、アライさんのことは気にせず逃げてほしいのだ」
アライさん「ここ以外にもアライさんがいるのか?」
ツライさん「そうなのだ、アライさんはこの施設の色々な箇所で労働を任されているのだ。だから内部構造は詳しいのだ」
154 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/24(土) 18:32:50.69 ID:fZj+S+ye0
アライさん「すごいのだ!!! ふぇねっくみたいに賢いのだ!!!」
ツライさん「昔、ヒトと一緒に生活していたことがあるのだ。だからアライさんは色々と知っているのだ、でも・・・・・」
アライさん「?」
ツライさん「なんでもないのだ・・・・実行のタイミングはその時に指示するのだ、だから腹をくくっておくのだ」
それからアライさんは脱出できる機会を今か今かと待ち続けた
ついにその日がやってきた
155 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/24(土) 19:02:02.71 ID:fZj+S+ye0
〜脱出の日
ツライさん「今日は月1回の繁忙日・・・・遅い時間まで作業をしているから、作業員も少ないし作業長も不在なのだ」
作業員1「あ〜ついてねぇな、繁忙日を任されるとは、早く帰りてぇ」
ツライさん「作業員の注意も散漫になっているのだ」
作業員1「ん?そろそろ終了だな。お前ら今日の作業は終了だ! さっさと寝床に戻りやがれ!!」
アライさん達は作業を切り上げ、寝床である収容室までの廊下を歩いていた
ついにそのときがやってきたのである
ツライさん「今なのだ!!」
ツライさんはアライさん達に合図を送った
アライさん達「脱出なのだー!」
アライさん達「逃げるのだー!」
アライさん達「のだー!」
アライさん達は一斉に脱出口へ駆け出した
作業員1「な、なんだ」
作業員は異常事態に気づきアライさん達を追いかけようとする
アライさん達「なのだー」
アライさん達「なのだー」
アライさん達「なのだー」
作業員1「おい!! 止まれ! どこに行きやがる!!!」
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2017/06/24(土) 19:26:37.68 ID:FEMIFjFH0
さあどうなる
157 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/24(土) 20:58:54.60 ID:fZj+S+ye0
>>156
ふふふ、どうなるんでしょうね
パイレーツオブカリビアン見てから戻ってきます
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/24(土) 21:03:42.95 ID:JeW3eeLqo
今日は投稿数多くていいゾ^〜これ
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/24(土) 21:21:43.01 ID:J5JbyRSao
害獣が立場もわきまえずに反乱かよ
寝床と食事を与えてくれた作業員たちに歯向かうとか、恩知らずにも程があるだろ
いや、アライさんを甘やかしすぎた作業員にも非はあるのかも知れんけどさ
160 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 00:10:34.75 ID:VixYZep70
ただいま
録画物を見ていて遅くなりました
マッチョな男性っていいですね〜
>>158
遅筆ですみません
投下します
161 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 00:11:57.73 ID:VixYZep70
アライさん達は作業員の制止を振り切り、脱出していく
アライさん「出口なのだ!! あそこをくぐれば自由なのだ!!!」
廊下の壁の突き当たりの脱出口からアライさん達が出て行く
その姿はまるで怒涛の羊・・・いや、怒涛のアライさん達だった
作業員1「貴様ら!! 止まらんとお仕置きだぞ!!!」
作業員の制止もむなしくアライさん達は走り続けた
その結果、工場の敷地からアライさん達は脱出出来たのだった
アライさん「やったのだ!!!」
ツライさん「アライさんはこれから他の仲間を助けに行くのだ。だから早く逃げるのだ」
アライさん「わかったのだ!!! 逃げるのだ!!」
こうして大勢のアライさん達は夜闇に紛れて草むらへと消えていったのである
162 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 00:12:43.03 ID:VixYZep70
--------------------------
〜ボテ腹アライさん収容所
ボテ腹アライさん達「うぅ・・・・ツライのだ」
ボテ腹アライさん達「また繁殖してしまうのだ」
ボテ腹アライさん達「動けないのだ・・・・」
ここには身重になってしまい、作業するのも困難になってしまったアライさん達が収容されていた
皆お腹が大きくなっており辛そうにしていた
ツライさん「ここにはたくさんのアライさんの仲間が収容されているのだ」
ツライさん「作業員1は恐らく、一番遠くの屠殺場にいる他の作業員達を真っ先に呼びに行くはずなのだ」
ツライさん「まずはここから助けるのだ」
収容所内にツライさんが侵入し、ボテ腹アライさん達に脱出を促す
ボテ腹アライさん達「ここから逃げ出すのか?」
ボテ腹アライさん達「アライさん達はもうこんなことしなくていいのだ?」
ボテ腹アライさん達「うぅ・・・苦しいのだ」
ツライさんに先導され、ボテ腹アライさん達は工場を脱出していった
その腹に子を宿した害獣が大量に野に放たれた瞬間だった
163 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 00:13:53.79 ID:VixYZep70
--------------------------
〜屠殺場
作業員2「おら!! 次の奴!! 前へ出ろ!!」
アライさん1「うぅ・・・・お願いなのだ、やめてほしいのだ」
そこには作業員に促され、屠殺場に進まされているアライさんがいた
さらにその後ろにはおびえるアライさん達が列を作っている
アライさん達「うぅ・・・・怖いのだ」
アライさん達「もうおしまいなのだ」
アライさん達「もうやめてほしいのだ・・・・おうちに帰してほしいのだ」
アライさん達「お願いなのだ・・・アライさんは悪くないのだ・・・・アライさんが可愛そうなのだ」
作業員は屠殺のハンマーを振り下ろした
ドチャッ
アライさん「のあ・・・・」ドン
ベシャ
頭をハンマーで打たれたアライさんがひざから崩れ落ちる
そこですかさず作業員が首を掻っ切り血を抜いていく
その猟奇的で衝撃的な光景に後に待機しているアライさんたちは戦慄した
164 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 00:14:48.15 ID:VixYZep70
アライさん達「えう・・・・ひっく」
アライさん達「怖いのだぁ」
アライさん達「嫌なのだ・・・やめるのだ」
作業員3「うるせぇ奴らだ・・・・」
愚痴りながらも作業員は屠殺したアライさんをつるしていく
ツライさん「ここは・・・・作業員がいるのだ」
ツライさん「だけどそろそろ他の作業員も応援要請に来るのだ」
ツライさんは今か今かとチャンスを待つ
そこに入り口から作業員が現れた
作業員1「おい、害獣共が逃げ出したぞ!!!」
作業員2「なんだって!?」
作業員3「早く現場に行くぞ!!!」
作業員達は脱出したアライさん達を捕まえに現場へ向かった
165 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 00:15:35.45 ID:VixYZep70
ツライさん「いなくなったのだ、今がチャンスなのだ」
ツライさん「ここには鍵がかかっているのだ。でもアライさんは鍵を予め拝借してあるのだ」
ツライさんは器用に鍵を使い、屠殺場の扉を開ける
フレンズとは言え動物だったツライさんには、鍵の認識や使い方など知るはずがない
だが、ツライさんは道具を認識し、それを使いこなしていく
ツライさん「開いたのだ・・・・・みんな、アライさんが助けに来たのだ」
アライさん達「助けにきたのか?」
アライさん達「助かったのだ」
アライさん達「早くここから出るのだ」
そそくさと礼も言わずに立ち去っていくアライさん達
ツライさんは全員の脱出を見届けると次の行動に移った
166 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 00:20:43.30 ID:VixYZep70
--------------------------
〜赤子アライさん収容所
アライちゃん達「すぅーすぅー」zzz
アライちゃん達「の・・・だー」zzz
アライちゃん達「のだ・・・ぁ」zzz
ツライさんが覗き込むとそこには何百匹ものアライちゃんが、のんきに寝息を立てて眠っていた
収容室は広く、アライちゃん用の2段以上のベッドが大量に並べられていた
ツライさん「こいつらに説明してもきっと理解できないのだ。それに、脱出なんて無理なのだ」
ツライさん「こいつらには囮になってもらうのだ」
ツライさんはアライちゃん達が収容されている部屋を開け放ち、音をたててアライちゃん達を一斉に起こした
アライちゃん達「の・・・だ?」
アライちゃん達「のあー?」
アライちゃん達「なのだ?」
アライちゃん達「のだー」
アライちゃん達「なのだー」
ツライさんは手を叩いて出口へと誘導する
アライちゃん達「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん達「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん達「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん達「のあー」ヨチヨチ
アライちゃん達「のだー」ボテッ
167 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 00:22:06.19 ID:VixYZep70
2段以上のベッドに寝ているアライちゃん達は落っこちながら脱出口を目指していく
段数が比較的上のアライちゃん達は落下の衝撃で意識を失う者や、泣き出すものも居るようだ
アライちゃん達「の・・・・だっ!」ボテッ
アライちゃん達「のだー」ベシャ 「の・・・・だぁ」
アライちゃん達「のあっ!」ドン 「の・・・のだぁぁぁぁ!! うえぇぇぇぇん!!」
アライちゃん達「のだー!」グキッ 「のっ! ピギッ・・・・・・・」シーン
アライちゃん達「のあぁあ」ボテッ 「のだーのだー」ヨチヨチ
アライちゃん達「なのだー」グチャ 「・・・・」ピクピク
どうやら間抜けにもベッドから落っこちて死んでいく者もまれに見られる
出口から次々に脱出していくアライちゃん達
ヒタヒタと施設内の廊下を自由に歩き回っていく
その頃作業員がアライちゃん達の部屋に迫っていた
作業員1「あいつらおせえな・・・・・早くこねぇとみんな逃げちまう」
作業員が悪態をついていると、ウザい鳴き声が聞こえてきた
アライちゃん1「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「のあー」スリスリ
アライちゃん3「なのだー」ヨジヨジ
作業員の足元に小さいアライさん達がまとわりついてきた
168 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 00:24:13.59 ID:VixYZep70
作業員1「な、なんだこいつら!! なんでこんな所にいやがる!!」
アライちゃん1「のだー」ブリブリブリブリブリ
アライちゃん2「の・・・のあぁ」ブッブブブブブー
作業員1「!!! 何しやがる!!」ガシッ
驚いた作業員はアライちゃんと掴み上げた
アライちゃん3「あうー・・・のだー」ジョー
作業員の周辺でやりたい放題糞尿を垂れ流すアライちゃん達
だが幸いにもアライちゃんはしょっちゅう漏らすので、全員にオムツを履かせていた
そんなアライちゃん達に作業員は呆れ果てていた
作業員1「邪魔だ!!! どけ!!!」ゲシッ
アライちゃん1「のだ!!」ドン
アライちゃん2「のだぁ!!」ドゴッ
アライちゃん3「のだぁ・・・・ぐすっ・・・・のあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ビエェェン
169 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 00:47:03.90 ID:VixYZep70
邪魔するアライちゃん達を蹴り飛ばし、廊下の角を曲がると目を覆いたくなる光景が広がっていた
ウジャウジャウジャウジャ
アライちゃん達「のあっのあっ!」ヨチヨチ
アライちゃん達「のだぁ」ブリブリブリブリブリ
アライちゃん達「のあぁ」ジョー
アライちゃん達「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん達「なのだー///」ブッブブブブブブブブー
アライちゃん達「なのあー」ヨチヨチ
作業員1「」
そこには廊下一面に100匹を超えるアライちゃん達が歩き回っていた
収容されている部屋の扉が開いているようだ
部屋の中を確認すると、まだ数百匹のアライちゃん達が動き回っている。
中にはベッドから落っこちたのか、血を流して動かない者や泣きわめいているもの、のんきに脱糞しているものも居るようだ
作業員1「なんだよ・・・・・・これ」
作業員は目の前の異常事態にただただ呆然としていた
--------------------------
〜工場外
ツライさん「みんな逃げたのだ、アライさんもどこかに身を隠すのだ」
ツライさん「落ち着いたらどこかに生活ができる場所を探すのだ・・・・どこか遠くへ」
ツライさんは皆の脱出を見届けて森の奥へと消えていった
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/25(日) 08:42:12.41 ID:ffdvf+xA0
チビアライさんがうじゃうじゃしてるとか怖すぎるわ
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/25(日) 09:56:25.00 ID:BiKGsgzKo
ツライさんいい子だな
自分だけ脱出するんじゃなくて、仲間ですらない見ず知らずの他アライさん達まで助けるなんて…
けもフレアライさんの魂が受け継がれている
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/25(日) 10:41:37.98 ID:RjvaEIOVO
ツライさんは義憤に駆られているんじゃなくて、自分が逃げ延びる確率を高めるために囮を増やしたくてみんなを逃したのではないかと
車を一台盗んでもすぐに捕まるが、何十台も一気にバラバラに盗めば追手が分散される理論だな
一見英雄的に見えても所詮はアライさん
自分以外のすべては餌か道具にしか見えてないだろ
173 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 12:45:26.88 ID:2FQ0Oly70
--------------------------
〜森
アライさん「ここまで来れば大丈夫なのだ、アライさんはここにおうちを作るのだ」
アライさん「ここには食べ物もいっぱいあるのだ、木の実が美味しいのだ」
アライさんはこの森に住むことに決めた
適当な朽木の下に穴を掘り、住居を作っていく
アライさん「わっせっわっせ」
しばらく掘り続けると、アライさんが住むには十分な広さのスペースが出来た
アライさん「ここは快適なのだ、アライさんだけのおうちなのだ」
今までは人にたかり、迷惑行為を続けていたアライさんだったが、森に巣を作り食べ物を調達し
慎ましく生活することになっていった
アライさん「ふはははは、きのぼりたーのしーのだー」ヨジヨジ
アライさん「虫を捕まえたのだ」ノダー
アライさん「うさぎがいるのだ、捕まえて今日のご飯にするのだ」
アライさんは今完全に野生動物になっていたのである
森での生活に慣れ、ここはアライさんにとって安息の地だと思った
だが、そんな生活も最初のうちだけだった、
アライさん「今日も食べ物を取れなかったのだ。近くに畑があるからそこから食べ物をもらうのだ」
次第に人の生活圏に侵入しては、食べ物を奪うようになっていった
それも当然のことだろう。アライさん以外の野生動物でも日常的に人里に降り、人間の生活する建物に危害を加えたり、
ゴミを漁り、食べ物を奪ったり、農作物に被害を及ぼしている。
そういったものを我々はなんと呼んでいるのか
そう・・・・・・
『害獣』である
畑を荒らし、ごみを漁り、人の施しを受けたアライさんは
人の生活の味をしめてしまっていたのだった
174 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 12:47:31.58 ID:2FQ0Oly70
ある日アライさんが商店街に侵入し、ゴミをあさっている時だった
電気屋のショーウィンドウにおいてあるテレビが目についた
テレビ「では『ぺぱぷ』に新曲を歌っていただきましょう」
アライさん「ぺぱぷ?」
テレビの中にはペンギンのフレンズで構成されたアイドルグループが映っていた
アライさん「アライさんと同じフレンズなのだ?」
ペンギンのグループは楽しそうに歌って踊る姿を観客に披露している
観客も熱狂的に応援し、とても楽しそうにしている
アライさんとって初めて見る光景であり、とても輝いて見えたのだった
更にショーウィンドウの前にもいつの間にか人だかりができ、ぺぱぷについて話し合っている
野次馬達「やっぱりぺぱぷかわいいよなー」
野次馬達「ホントそう思う」
野次馬達「実際に見てみたい」
野次馬達「応援でじゃぱりまん差し出したい」
アライさん「おおーすごいのだ!ぺぱぷは大人気なのだー」
アライさん「アライさんもぺぱぷのようになりたいのだー」
野次馬達「ああ、ぺぱぷにじゃぱりまんを献上したい」
野次馬達「やっぱ踊りがいいよな」
アライさん「そうなのだ、アライさんもぺぱぷのようになればきっと食べ物をもらいたい放題なのだー」
また、ろくでもないことを考えているようだ
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/25(日) 15:38:45.62 ID:VSDdXP3OO
アライグマの肉は臭みを取ってちゃんと下処理すれば大変美味で
フランス料理などで重宝されるらしいですね
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/25(日) 15:55:59.43 ID:vSZEQD6Oo
そういやこの話ではフレンズ化の際に病原菌や寄生虫はなくなるんだったな
食用にアライさんの養殖をするのは意外と理に叶う話なのかもしれん
177 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 17:44:10.50 ID:2FQ0Oly70
>>175
アライグマもフランスでは一般的なジビエなんですね
>>176
そうですね、あくまでこの話の設定ですが
178 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 17:45:07.05 ID:2FQ0Oly70
〜翌日
商店街の路上にて、アライさんはひとり佇んでいた
アライさん「注目するのだ! アライさんは今からあいどるになるのだ!」
アライさんの突然の意味不明で失礼な発言に民衆は足を止めて注目した
野次馬達「なんだなんだ」
野次馬達「何が始まるんだ」
野次馬達「なんかアライさんが居るぞ」
野次馬達「通報したほうがいいかな」
アライさん「だから食べ物をよこすのだぁ!!」
先日電気屋のショーウィンドウのテレビに映るぺぱぷを見て、憧れたのだろう
踊りや歌を披露して食べ物を貰おうという魂胆だ
アライさん「はじめるのだー!!!」
勢い良くイベントを始めるアライさん、だが、一度も踊りや歌を練習したことがなかったので
ただの滑稽な動きにしか見えない
野次馬達「なんだよあの動き」
野次馬達「キモー」
野次馬達「不愉快だな」
アライさん「なのだー!!!」
179 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 17:46:31.02 ID:2FQ0Oly70
野次馬の文句を歓声と勘違いしたアライさんは更に調子に乗り出す
とてつもない滑稽な動きが観客へ不快感を伝染させていく
野次馬達「いつまでこんなの見せられるんだ?」イライラ
野次馬達「何なんだよこいつ・・・・」ムカムカ
野次馬達「もう帰ろうか・・・いや通報しようか」
野次馬達の怒りのボルテージが順調に上がっていくようだ
それもそうだ、先程から滑稽な動きに加え、アライグマの習性のような両手をこすり合わせる仕草をしているだけなのだから
野次馬達「もう帰るぜ・・・・」
野次馬達「道の真中で邪魔だからさっさとどけよ」
野次馬達「どっかいけ」
アライさんのただの迷惑行為に対しついに野次馬たちから抗議の声が上がっている
アライさん「どうしたのだ? みんな何で怒っているのだ?」
野次馬「さっさとどけ! 邪魔だ!!」
アライさん「ひっ! わかったのだ! 怖いのだ!!」
アライさんは野次馬たちに商店街を追い出されてしまった
アライさん「はあはあ・・・・ひどいのだ・・・・追い出されてしまったのだ」
アライさん「た、食べ物・・・・最近なんだかよくお腹がすくのだ」
アライさん「あまり食べていないのに、なんでだかお腹が膨れているのだ」
アライさんはまだ気づいていない
これから自分の身に起こることを・・・・
180 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 17:47:43.02 ID:2FQ0Oly70
-----------------------------------
〜数日後
アライさんは巣穴の中で痛みに耐えてうずくまっていた
アライさん「うぅ・・・・・痛いのだ、お腹が痛いのだ・・・・」
初めて味わう異常な腹痛にアライさんは苦しんでいた
アライさん「おかしいのだ、そんなにご飯を食べていないのにお腹がどんどん大きくなっているのだ」
アライさんはまだ分かっていない、自分の身に宿る命を
そしてそれらが生まれる前兆であるということも
アライさん「うぅ、あぁっ! 痛い、痛いのだぁ!!」
ついに陣痛が始まった
アライさん「うっ・・・・うう、痛いのだ! もう我慢出来ないのだぁ!!」
アライさん「ああああぁ! 何かが・・・・出てくるのだ!!」
そしてアライさんは・・・・・
アライさん「ああぁぁぁ!! のだぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ポコッポコッポコォ
アライちゃん1「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん3「のだー」ヨチヨチ
アライさん「ハァハァ・・・・え? 何なのだ?」
181 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 17:49:14.23 ID:2FQ0Oly70
アライさんは3匹の赤ちゃんを出産した
自分の腹から赤ちゃんが生まれた事実を呆然と眺めるが・・・・・
アライさん「うっ!! あぁぁぁぁぁぁぁぁのだぁぁぁ!!!」
ポコッポコッポコッ
アライちゃん4「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん5「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん6「なのだー」ヨチヨチ
アライさん「ハァハァ・・・・・小さいアライさんがいっぱいなのだ・・・・」
アライちゃん達「のだー」ヨチヨチ
アライさん「この子達は・・・・・アライさんが産んだ・・・・・アライさんの子供なのだ」
森に潜む害獣は誰にも知られず新たな生命を産み落としたのである
新たな害獣達を・・・・
--------------------------
〜数日後
アライちゃん達「のだー」ヨチヨチ
アライさん「アライさんの子供たちはアライさんに似て可愛いのだ」
アライさんは巣穴の中で自分の子供たちを愛でていた
アライちゃん1「のだー」ブリブリブリブリブリ
アライちゃん2「のあー」ブッブブブブブー
アライちゃん3「の・・・だぁぁ」ジョーーー
当の本人達は元気にクソを垂れ流していた
182 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 17:50:57.37 ID:2FQ0Oly70
アライさん「そうなのだ、今日はお天気だからどこかへ出かけるのだ」
アライさん「今日は子供たちの初めてのお出かけなのだ。みんな!お出かけするのだ! アライさんについてくるのだ!!」
アライちゃん1「のだ?」
アライちゃん2「のぁぁ?」
アライちゃん3「なのあー!」
アライちゃん4「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん5「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん6「なのだー」ヨチヨチ
何をするのか分かっていないがアライちゃん達はアライさんの後についていった
その姿はカルガモの親子のようである
まあ、目撃したものがいれば恐らく即刻通報されるような光景だろう
害獣が繁殖して、子を育てている状態にあるのだから世間的に見れば緊急事態である
〜畑
アライさん「今日は畑にやってきたのだ」
アライちゃん達「のだー」ノダー
アライさん「アライさんは子育てをしなきゃいけないのだ。だから食べ物を手に入れるのだ」
アライさんはアライちゃん達を連れて近所の畑にやってきた
もちろんその目的は作物を手に入れることである
183 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 17:54:06.83 ID:2FQ0Oly70
アライさん「・・・・食べ物が無いのだ」
畑には何も実っていない、収穫どころかまだ作物が出来ていないようである
アライさんが困って立ち尽くしていると農家のヒトが作業している姿が見えた
農家「ふぅーなかなか作物も育ってきたな、例年よりもいいかもしれんな」
農家の男が一息ついていると後ろから誰かが服の裾を引っ張っている
農家「ん? 誰だ」
アライさん「アライさんなのだ」クイクイ
振り向くとアライさんが服を引っ張っている
農家「なんだこいつ・・・・もしかしてアライさんてやつか?」ゾクッ
農家の男が恐怖を感じるのも無理はないだろう
畑を食い荒らす害獣として有名なのだから
アライさん「アライさんは食べ物が欲しいのだ、分けるのだ」
図々しくも農家の男に食べ物を要求する
農家「お前にやる食い物はねぇ!!」
アライさん「それじゃ困るのだ、このままだと・・・・このままだと」
アライさん「生活の危機なのだ!」
184 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 17:55:38.41 ID:2FQ0Oly70
農家がうざったそうにアライさんの相手をしているとアライさんの後ろから小さいアライさんが顔を出した
アライちゃん1「のだ!」
アライちゃん2「なのだ」
アライさん「子供たちに餌をあげないといけないのだ!」
農家「」
なんということだろう、害獣が一匹話しかけてきただけではなく、子供の害獣も居るではないか
農家の男は戦慄した、自分の畑の近所で害獣が繁殖しているという事実に・・・
農家「食べ物はやらん! 代わりにお前を捕まえて駆除してやる!!」
農家の男はアライさんを捕まえに掛かった
アライさん「何をするのだ! 危ないのだ!!」
アライちゃん達「のだっのだっ」ソソクサ
アライちゃん達「なのだーなのだー」ヨチヨチ
アライちゃん達「のだーのだー」ブッブブブブブー
アライさんはなんとか避けられた
アライちゃん達は驚いて森の中へそそくさと逃げていった
アライさん「まずいのだ! このまま捕まったらアライさんの危機なのだぁ!!」
農家「待ちやがれ!!」
アライさん「のだっ!!」バリッ
アライさんは農家の男の手を引っ掻いた
185 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 17:57:11.73 ID:2FQ0Oly70
農家「っ!!」
アライさん「今なのだ! 逃げるのだ!!」
アライさんは子供たちを連れて森の奥へと逃げていった
農家「いてぇ・・・・・害獣め必ずあいつを駆除してやる」
--------------------------
アライさん「ハァ・・・・ハァ」
アライさん達は巣穴へ帰ろうと森の中を駆けていた
アライちゃん1「の・・・だ」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2「はぁ・・はぁ・・の・・だぁ」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん3「な・・・・のだぁ」ヨチヨチヨチヨチ
野生動物とは言え子供のアライちゃん達は体力の限界に達していた
アライさん「ちびたち!! 早く来るのだ!!!」
アライちゃん4「のだぁ」グデー
アライちゃん5「の・・・だ」ボテッ
アライちゃん6「あうーだぁ」ボテッ
アライさん「どうして速く走れないのだ!! お前たちはアライさんの子供なのだ!!」
アライちゃん達「の・・・だぁ」ハァハァ
もう限界なのだろう、アライちゃん達は苦しそうにその場に座り込んでいる
186 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 18:31:58.72 ID:2FQ0Oly70
席外します
今日中にはこの2部を完結させる予定です
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/25(日) 19:15:16.73 ID:ffdvf+xA0
見てる、面白いぞー
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/25(日) 20:29:15.47 ID:vSZEQD6O0
農家の人、頑張って
農家の人、負けないで
189 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 23:44:50.11 ID:2FQ0Oly70
ただいま戻りました
閲覧ありがとうございます
続けます
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/25(日) 23:46:11.84 ID:RloxG8Rto
おかえりー
191 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 23:48:09.14 ID:2FQ0Oly70
アライさん「〜〜〜〜〜〜〜!! ・・・・・・・はぁ、仕方ないのだ」
流石のアライさんも子供たちの様子を察したようだ
アライさん「とりあえずここまでくれば大丈夫なのだ、少し休憩していくのだ」
アライさんは休憩することに決め、アライちゃん達を遊ばせ始めた
アライちゃん1「のだぁ」トテトテ
アライちゃん2「のだー!」ヨチヨチ
アライちゃん3「なのだー」ヨジヨジ
アライちゃん4「のだっ」ピョン
アライちゃん5「なのだっ」ピョン
アライさん「休憩したら子供たちが元気になったのだ!! みんな楽しそうなのだ」
アライさんは子供たちが自由に遊んでいる姿を見ているとおかしなことに気づいた
アライさん「? 末っ子がいないのだ」
アライさんが一匹子供がいないことに気づき辺りを捜索する
アライさん「どこへいったのだ、返事するのだ!」
アライさん「・・・・・・っ!!!」
数メートル先にアライちゃんを発見した、しかしアライちゃんが向かっているその先は・・・
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/25(日) 23:48:15.68 ID:BiKGsgzKo
アライちゃん達は立って歩けるの?
妊娠〜出産までの期間はどんくらいだったんですかね?
193 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 23:50:36.55 ID:2FQ0Oly70
アライちゃん6「なのだー」ヨチヨチ
ギザギザの歯をちらつかせる害獣用の罠があったのである
先程の農家の男の仕業だろうか、いずれにせよ近隣住民の用意したものだろう
罠の中にある餌に興味を持ったアライちゃんは一直線に罠に向かって歩いている
アライさん「だめなのだ!! 止まるのだ!! アライさんの言うこと聞くのだ!!!」
アライちゃん6「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんが罠に到達し餌を食べようと首を突っ込んだ
アライさん「待つのだぁ!!」
アライちゃん6「のだー」ノダー
ガキンッ!!!
ザクッ!!!
アライちゃん6「の・・・・だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
アライさん「あ・・・・あ・・・」ビクビク
アライちゃんの小さな胴体に鋭い歯が食い込んだ
アライちゃん6「びえぇぇぇぇぇぇん!!! のだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ブリッブリブリブリブリブリ
アライちゃんは激しい痛みに泣き叫び脱糞している
194 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 23:53:16.52 ID:2FQ0Oly70
アライさん「大変なのだ!! 今すぐアライさんが助けるのだ!!!」
アライちゃん6「のだっ!! のだぁ!!!」
出血が酷い、アライちゃんの胴体から血がドクドク溢れ出ている
アライさんは必死に罠を外そうとする
アライさん「はずれない!! はずれないのだ!!! あのときはふぇねっくが外したのに!!」
そう、以前アライさんは同様の罠にはまり、フェネックに助けてもらったことがある
だが今回の罠は、どんなに力を入れても外れることはない
恐らく熊用などの猛獣用の罠なのだろう
アライちゃん6「のだ・・・・・の・・・あ」ブリュ・・・ブリュ
アライちゃんは泣き叫ぶのをやめ、苦しそうに呼吸をしている
アライさん「なんで!! なんではずれないのだぁ!!!」
アライさんは諦めずに罠解除を試みるが・・・・
アライちゃん6「のっ・・・・・あ」ジョー
アライちゃんは小便を垂れ流し、そのまま動かなくなってしまった
195 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 23:54:42.11 ID:2FQ0Oly70
アライさん「あ・・・・・・そんな、そんな」
我が子を目の前で亡くし、アライさんはその場に立ち尽くした
アライさん「死体だけでも連れて帰るのだ・・・・」
アライさんが再度罠を外そうとするが
アライさん「はずれないのだ・・・・どうして」
もう、諦めるしかなかった
--------------------------
その後、残った子供たちを連れて巣穴に帰り、アライさんは悲しみにくれた
アライさん「チビ達をおそとに連れて行くのは危険なのだ・・・・育つまでアライさんが食べ物を運ぶのだ」
アライちゃん達「のだぁ」スピー
アライちゃん達「のだ」スピー
アライちゃん達「なのだ」スピー
これからの方針を決めたアライさんを尻目に、アライちゃん達はのんきに寝息を立てて眠っていた
196 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/25(日) 23:57:30.97 ID:2FQ0Oly70
〜朝
アライさん「アライさんは今から出かけてくるのだ、お前たちは何があってもここから出てはいけないのだ」
アライちゃん達「のだー」ハーイ
アライちゃん達「のだー」ハーイ
アライちゃん達「のだー」ハーイ
とりあえずは理解したようである
アライさんは巣穴を後にし、昨日の現場へと向かった
アライさん「確か・・・この辺なのだ・・・・・あったのだ!」
昨日の現場へとたどり着き、子供の亡骸へ駆け寄ろうとした時だった
アライさん「? 誰かいるのだ」
何者かの気配を感じアライさんはそっと近寄ると、恐ろしい光景を目にした
アライさん「!!!」
くちゃくちゃ・・・バリバリバリ・・・・むしゃむしゃ
野アライさん「はぐっはぐ!! 久々の食べ物なのだ!!」ムシャムシャ
アライちゃん6「」グチャグチャ
そこには別個体のアライさんが、罠にかかっているアライちゃんの死体を貪っていた
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/25(日) 23:57:39.95 ID:ffdvf+xA0
待ってたぞ
198 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/26(月) 00:02:35.89 ID:3lQIOWCc0
>>190
>>197
お待たせしました
>>192
アライちゃんはまだ立てません
4足歩行のハイハイ歩きです
アライさんの妊娠期間は2ヶ月ちょっとです
アライグマの平均妊娠期間と同じです
ちなみにアライさんの出産数は平均より少し多めですね
199 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/26(月) 00:03:56.17 ID:3lQIOWCc0
アライさん「あぅ・・・・酷いのだぁ」
グチャグチャ・・・ムシャムシャ
野アライさん「美味しいのだ!! 美味しいのだ!!」クチャクチャ
昨日までアライちゃんだったものを食べている
アライちゃんの死体は酷いものだった
顔面の皮は剥がされ、頭蓋骨は砕かれ食べられていた
野アライさんは脳みそと内蔵を美味しそうに貪っている
野アライさん「お味噌なのだ!!! ここが美味しいのだ!!!」
あまりの衝撃に立ち尽くしていたアライさんだったが、意識を取り戻し野アライさんに掴みかかった
アライさん「やめるのだ!!」
野アライさん「!!? 何なのだ! これはアライさんが見つけたのだ!! アライさんの餌なのだ!!」
アライさん「だめなのだ!!! それは・・・それは・・・アライさんの子供なのだ!!!」
二匹のアライさんは取っ組み合い、互いの主張をぶつける
アライさん「やめるのだ!! 返すのだぁ!!」バリッ
200 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/26(月) 00:04:39.76 ID:3lQIOWCc0
野アライさん「!!!」
アライさんの激しい攻撃に野アライさんは怯み撤退することを決めた
野アライさん「このままだとアライさんが危ないのだぁ!! ここは逃げるのだ」
アライさん「さっさとどっかへいくのだぁ!!」
野アライさん「でも食べ物だけは持っていくのだ!!」ブチブチブチ
そう言って野アライさんはアライちゃんの胴体を引きちぎり奪い去っていった
アライさん「あ・・・・ひどいのだぁ・・・・」
そこにはもう殆ど亡骸は残っていなかった
アライさん「ご飯を探しに行くのだ・・・・」
アライさんは歩き出した
201 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/26(月) 00:06:21.62 ID:3lQIOWCc0
--------------------------
-----------------------------------
〜数年後
アライさんの子供たちも自立し、それぞれの道へ旅立っていった
この数年色々あったがアライさんは立派に人々に迷惑をかける害獣として活躍していた
畑に忍び込み作物を荒らしたり、民家に侵入し食べ物を奪いヒトを襲い、ゴミを漁り続け
時には怒った人々にひどい目に合わされたり犯されたり、それでも図々しく生き延びたのである
今は新しく繁殖し、数匹のアライちゃん達を育てている
アライさん「ご飯をとってきたのだ、食べるのだ」
アライちゃん達「のだぁ」ガツガツ
アライちゃん達「なのだー」ムシャムシャ
アライちゃん達「のだー」モグモグ
巣穴の中でアライちゃん達はアライさんの盗ってきたご飯を平らげていく
アライさん「最近食べる量が増えてきたのだ・・・・今日はちょっと遠出して食べ物を探すのだ」
まだ小さくてよちよち歩きしか出来ないアライちゃん達だが、成長しているのだろう食事の量が増えているようだ
この近辺には他のアライさん達も生息しているため、食べ物を探すのも難しくなっている
そこでアライさんは別の場所で餌を探すことにしたのだ
しかし、それはアライさんにとってしてはいけない選択だったのだが、それを知るすべはなかった・・・・・
202 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/26(月) 00:17:07.99 ID:3lQIOWCc0
--------------------------
〜草むら
アライさん「ここなら虫も木の実もあるかも知れないのだ」
アライさんは早速食べ物を探し始めた
アライさん「ばったげっとなのだー!」
昆虫を手に入れ、調子よくスタートを切り始めたアライさんだったが
それ以外はなかなか食べ物を見つけられない
アライさん「おかしいのだ、木の実も取り尽くされているのだ」
それはそのはず、ここにも他のアライさんたちが生息しているのである
野アライさん達「なのだー」ガサッ
野アライさん達「のだ!!」ガサガサ
アライさん「うぅ・・・ここにも他のアライさんたちが生息しているのだ」
ここ数年、アライさん達は生息規模を広げ、どんどん繁殖している
実際に餌を探しに来たこのアライさんも増加に一役買っている
アライさんの生態は驚くべき物がある
アライさんは生後1歳から妊娠できるが、2歳を超えたアライさんは交尾後の妊娠率がほぼ100%という高い妊娠率を誇っている
また、アライさんの平均出生数は4〜7匹と大変多い
今では草むらを通りかかるとほとんどの確率で『のだのだ』とアライさんの鳴き声が聞こえてくる始末である
アライさん「アライさんはこのまま食べ物を見つけられないのか・・・」
そう思って歩いていると、次第に他のアライさんに出くわさないようになった
アライさん「? 他のアライさんがいないのだ」
アライさん「! あそこに木の実があるのだ!! あそこにも! あっちにも!」
203 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/26(月) 00:19:33.62 ID:3lQIOWCc0
次々に食料をゲットしていくアライさん
食べ物を求めてどんどん先へ進んでいく
そしてその先でなにか音が聞こえた
ガシャンガシャン!
アライさん「? なんなのだ? 行ってみるのだ」
音のした方向へアライさんが向かうと
ガシャガシャ
野アライさん「だして! ここから出してほしいのだ!!」
そこにはアライさん用の罠に掛かってしまった野生のアライさんがいた
アライさん「アライさんが捕まっているのだ」
野アライさん「ちょうどよかったのだ!! ここから出してほしいのだ」ガシャガシャ
野アライさん「何をやっても出られないのだ! 助けてほしいのだ!!」ガシャガシャ
必死にカゴに噛み付いたり引っ掻いたりする野アライさんだが、害獣用の罠はそんなに甘くは無い
野アライさん「お願いなのだ! 助けるのだ!」
アライさん「わかったのだ! アライさんが今助けるのだ!」
野アライさんが捉えられているかごをこじ開けようとするアライさん
アライさん「だめなのだ! 開かないのだ!」ガジガジ
必死に牙や爪で引っ掻くが頑丈な罠はびくともしない
次第にアライさんの体力は尽きていった
204 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/26(月) 00:20:43.05 ID:3lQIOWCc0
アライさん「はぁはぁ・・・・開かないのだ」
野アライさん「諦めてはだめなのだ!! アライさんが出られないのだ!」
アライさん「でも・・・・開かないのだ」
野アライさん「早く出すのだ! でないとアライさんが可哀想なのだ!!」
アライさん「うぅ・・・・」
野アライさんは必死にカゴを開けるようにアライさんに命令する
しかし、アライさんにはそれは出来ないことだった
アライさんが途方に暮れていると、カゴのそばに食べ物が落ちていることに気がついた
アライさん「食べ物なのだ!」ガシッ
アライさんが食べ物を掴み上げると
野アライさん「!! やめるのだ! それはアライさんのなのだ!! 返すのだぁ!!」
アライさん「ご飯が手に入ったのだ!! おうちへ帰るのだ!」
野アライさん「待つのだ! アライさんをおいていってはだめなのだ!!」
野アライさんの必死の言葉もアライさんの耳には入らず、アライさんはその場を後にした
アライさん「よかったのだ、食べ物が手に入ったのだ!!」
食べ物が手に入ってご満悦なアライさん
調子よく他の食べ物の捜索をしていると
アライさん「あ! あれはじゃぱりまん!! じゃぱりまんが落ちているのだ!」
205 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/26(月) 00:26:49.76 ID:3lQIOWCc0
数メートル先に食べ物が落ちている
その事実に疑いもせず、アライさんは食べ物のある場所へ突進した
自然の場所にじゃぱりまんなどあるはずが無いというのに・・・・
アライさん「やったのだ!! じゃぱりまんなのだ!!」
それにアライさんは気がつくことはなかった
ガシャンッ
檻の扉が閉まる
アライさん「?」
アライさんはまだ気づいていない
アライさん「じゃぱりまんも手に入ったし帰るのだ」
踵を返し巣穴に戻ろうとするが
アライさん「なんなのだ? 邪魔なのだ、出られないのだ」
ようやく自分の置かれた状況に気がついたようである
アライさん「そんな・・・・・開かないのだ!」ガシャンガシャン
アライさん「捕まってしまったのだ・・・・」
これまで数々の危機を乗り越えてきたアライさんだったが
ついに罠に捕獲されてしまった
??「このうぜぇ鳴き声は・・・・」
罠を仕掛けた主がアライさんに近づく
??「やっと見つけたぞ・・・・・害獣!!」
続く
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/26(月) 00:31:50.20 ID:uHtgh3yXo
いい展開
無垢な幼女が死ぬのは興奮する
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/26(月) 00:37:58.20 ID:Q33Vl48Ho
おつ!
遂に第二部完結かぁ、アライさんのいろいろな場面が見れておもろかったで〜
第三部期待してます!
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/26(月) 00:45:17.33 ID:NwMoF02h0
乙でした。
第三部も期待なのだ
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/26(月) 01:01:00.98 ID:GmzbM129O
こんな害獣でも犯そうとする物好きはいるのか
乙でした
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/26(月) 05:50:13.60 ID:htYkc4Uso
乙
現実のアライグマも人間に駆除されない限りは六年で十倍に増えると聞いたわ
その増え方は、ネズミ算ならぬアライ算…失礼しました
211 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/27(火) 00:08:09.60 ID:4I9fUxgX0
閲覧ありがとうございました
調子に乗って長々と書いてしまいました
多分ですが次で完結です
筆が乗れば続くかもしれませんが
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/27(火) 00:10:30.74 ID:qAh+v6IXo
>>209
いちおう見た目はけもフレのアライさんだし、
ウンコの臭いがくっついてなければ美少女なんじゃない?
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/27(火) 01:21:17.11 ID:hjBAarYK0
フレンズでもアライさんだけが当然の様に繁殖して糞してるのが笑える
あとアライちゃんうぜえ
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/27(火) 15:07:05.84 ID:eJiUxgr/o
害獣としてのうざさが伝わってきて面白いわ乙
215 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/27(火) 18:43:53.56 ID:63P5JAS+0
お知らせです
第3部のスレ立てました
216 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/27(火) 19:15:55.60 ID:63P5JAS+0
本当はSSの中でハエガイジムーブとか、そういった用語を使いたいんですけど
より醜く、うざく伝わると思いますし
アンチスレ見てない人には通じなさそうなので使っていません
使いたいんですが
ハエガイジムーブって考えた人誰なんでしょうね
わたしはすごく気に入ってる表現なんです
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/27(火) 19:31:37.54 ID:5W0XgJBvO
乙
しかしアライさんのウンコがところどころにでてくるが、誰一人その臭いについて言及しとらんな
まさか、本当にいい匂いがするのだろうか
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/27(火) 19:40:04.36 ID:qAh+v6IXo
これのこと?
http://i.imgur.
com/kfEmGYu.gif
219 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/27(火) 21:57:46.80 ID:63P5JAS+0
>>218
リンク先が見れませんのでわかりませんが
12.1話の博士と助手とフェネックとアライさんが映っているシーンで
アライさんが手をこすり合わせている仕草です
バスてきなものでフェネックと出発する前のシーンですね
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/06/27(火) 22:45:00.40 ID:Ec/751jd0
ハエガイジムーブほんと好き
というか、まずハエガイジって呼び方がセンスに満ちてるよね
221 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/06/28(水) 00:48:39.84 ID:10YGA8h/0
ハエガイジって呼び方もいいですよね
222 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/01(土) 10:54:33.21 ID:XSrrH4jJ0
〜Side Episode 侵略の害獣〜
〜北海道
キタキツネ「うぅ・・・・・ギンギツネ・・・・どこいったの」
キタキツネは友達のギンギツネとはぐれてしまったようだ
キタキツネ「さみしいよぉ」
ギンギツネを探しながら吹雪の中一人でトボトボ歩いていると
ヒト「まずいな・・・・吹雪いてきたな。何処かで休める場所を・・・・ん? こんな所にキタキツネがいる・・・・」
ヒトがキタキツネを発見した
ヒト「へぇ、こんな所に居るなんて珍しいな」
キタキツネ「ひっ・・・・ヒトがいるよぉ」
キタキツネはヒトを見て怯えているようだ
キタキツネ「うぐっ・・・・・ギンギツネぇ・・・・ぐす」ジワ
ヒト「怖がらせちゃったかな・・・・」
キタキツネはよっぽど怖いのか、目に涙を浮かべている
223 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/02(日) 17:49:06.56 ID:fyz0OsdP0
ヒト「怖がらなくても大丈夫だよ。おじさん何もしないから」
キタキツネ「うぅ・・・・ギンギツネぇ・・・・・」グスッ
ヒト「どうしよう・・・・そうだ!」
男はかばんからチョコレートを取り出すと、キタキツネに与えた
ヒト「これ、あげるよ。これ食べて落ち着いて」
キタキツネ「なにこれ・・・・」
ヒト「甘くて美味しい食べ物だよ」
キタキツネ「あまい?」
ヒト「うん、おじさんも半分食べるから・・・・モグモグ・・・・毒なんかないよ」
キタキツネ「うん・・・・・・モグモグ・・・・・!」
キタキツネ「おいしい・・・・」
ヒト「そうかそうか、それはよかった」
キタキツネ「ん・・・・・ありがと・・・・・」
224 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/04(火) 19:16:14.57 ID:OXo85jAY0
ヒト(これは俺が猟師だなんて言えないな・・・・・)以下猟師
キタキツネ「ところで、ギンギツネ見なかった?」
猟師「え? ギンギツネ? 知らないなあ」
キタキツネ「ギンギツネはボクの友達なの・・・・・・どこかに行っちゃったんだ」
猟師「それは大変だ! 一緒に探そう! ・・・・・・でも、この吹雪だから下手に動くと危険かもしれない」
キタキツネ「ヒトは寒さに弱いって聞いたよ、とりあえずボクのおうちに連れて行ってあげる」
--------------------------
〜キタキツネ達の巣穴
キタキツネ「ここなら暖かいと思う・・・・・」
猟師「すごいな・・・・ここなら休めそうだ」
キタキツネの好意でどうにか吹雪が収まるまで休ませてもらうことになった
キタキツネ「ところでなんでこんな所に来たの?」
猟師(フレンズの手前熊狩りとはいえないな・・・・・)
猟師「ちょっとハイキング・・・・・散歩にね」
キタキツネ「そうなんだ・・・・・」
猟師「・・・・・・・・」
キタキツネ「・・・・・・・・」
225 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/04(火) 20:21:59.82 ID:OXo85jAY0
猟師(あんまりしゃべらない子なのかな・・・・)
間が持たない、猟師は暇なので少しくつろぐことにした
猟師「ちょっと休ませてもらうね」
キタキツネ「・・・・・・・」
猟師(しかし、なんか落ち着かないな・・・・・・そうだ、あれをやろう)
猟師は自分のかばんからゲーム機を取り出し、プレイし始めた
キタキツネ「?」
猟師「折角暇だから、ここまでクリアしよう・・・・」
猟師がゲームの世界にのめり込もうとした時だった
キタキツネ「それ・・・・・・なに?」
猟師「ゲームだよ」
キタキツネ「ゲーム?」
どうやらキタキツネはゲームに興味を持ったようだ
猟師「やってみる?」
キタキツネ「うん・・・・・」
キタキツネに操作を教えてやらせてみた
猟師「けっこう上手だね」
キタキツネ「うん・・・・・・こういうの好き」
夢中でゲームをするキタキツネはとても楽しそうだ
だが・・・・・
猟師「そろそろ寝ないか・・・・・おじさん疲れちゃった・・・・」
キタキツネ「うぅ・・・・・・あと一回やってから」
はまってしまったようだ
226 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/04(火) 20:28:13.37 ID:OXo85jAY0
〜翌日
猟師「よかった、今日は天気がいいぞ」
キタキツネ「うん・・・・・・帰っちゃうの?」
猟師はここで迷った、天気もいいし帰ることは可能だろう
だが、宿を提供してくれたキタキツネの友人はまだ見つかってない
キタキツネ「帰るなら・・・・・・吹雪かないうちがいいよ」
キタキツネもこう言ってくれている
しかし猟師は
猟師「いや、まだ君の友人を見つけていない。 一緒に探そう」
キタキツネ「ありがとう・・・・・///」
とりあえずギンギツネが行きそうな場所を当たってみる
キタキツネ「この辺はよく来る狩場なんだ」
猟師「へぇここが・・・・・」
猟師(帰ったら猟師仲間に注意しておこう、キタキツネ達が怪我をしないようにな)
猟師「ちなみに匂いは辿れない?」
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/07/04(火) 20:32:33.00 ID:W9+YJAQUo
ほぅ
228 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/04(火) 21:54:50.00 ID:OXo85jAY0
>>227
こっそりやってましたが
気づかれましたか
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/07/04(火) 22:12:35.15 ID:Bn5wnWQZo
ちゃんと見てるで〜
230 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 00:34:20.27 ID:vTwjbO2A0
気づいていない人も居るでしょうし、近いうちに3スレ目あたりでお知らせしましょう
そのままお楽しみ下さい
231 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 00:35:31.88 ID:vTwjbO2A0
キタキツネ「昨日の吹雪で消えちゃっててわからない」
猟師「そうか・・・・・」
キタキツネ「きっとどこかで穴をほって休んでるかも」
猟師「他に行きそうな場所を当たってみよう」
キタキツネに場所を聞いて幾つか場所を当たることにした
--------------------------
〜キタキツネ達の巣穴
ヒョコッ
野アライさん「穴があるのだ」
ヒョコッヒョコッヒョコッ
子アライさん1「寒いのだ」ノダー
子アライさん2「ここをアライさんのおうちにするのだ」ノダー
子アライさん3「ふはははは」ノダー
危機が迫っていた
232 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 00:36:44.10 ID:vTwjbO2A0
--------------------------
ギンギツネ「すごい吹雪だったわ・・・・・早くもどりましょ」
ギンギツネは昨日の吹雪を乗り切っていた
ギンギツネ「キタキツネは大丈夫かしら」
友人を心配し、巣穴へ向かう
ギンギツネ「やっとついたわ・・・・・キタキツネいるかしら」
巣穴についたギンギツネは友人の顔を見ようと奥へ進んでいく
ギンギツネ「なんか変な匂いがするわね・・・・・それに何か居る・・・・キタキツネ?」
キタキツネではない気配が複数感じられた
巣の最深部に到着すると、そこには・・・・・
野アライさん「誰なのだ?」
ギンギツネ「え?」
野生のアライさんが数匹居座っていた
野アライさん「ここはアライさんのおうちなのだ」
ギンギツネ「あなた達こそだれよ? ここは私達のお家よ」
233 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 00:38:44.45 ID:vTwjbO2A0
野アライさん「そんなことないのだ!! アライさんが最初に見つけたのだぁ!! アライさんのものなのだぁ!!」
ギンギツネ「何をいっているの? ここは私達が作ったお家なんだから!」
野アライさん「アライさんのおうちなのだ!! お家ドロボーめ!」
自分たちが留守の間にいつの間にか居座り、所有権を主張するアライさん
両者が言い争っている時だった
子アライさん1「たぁ〜〜〜!」ガシッ
ギンギツネ「っ!!!」ドサッ
他のアライさんがギンギツネにタックルをかましたのである
子アライさん1「捕まえたのだおうちドロボーめ!! 大人しくしているのだ!!」
野アライさん「ふはははは、よくやったのだ」
ギンギツネ「うぅ・・・・はなしなさいよぉ」
ギンギツネは子アライさんに捕まってしまった
234 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 00:39:41.12 ID:vTwjbO2A0
子アライさん2「ここはかいてきなのだぁ」
子アライさん3「ごはんもあるのだぁ」モグモグ
ギンギツネ「ああ・・・・やめて、それは蓄えなの」
子アライさん2「うんちするのだぁ」ブッブブブーブリュブリュブリュ
ギンギツネ「そんな・・・・・私達のおうちが・・・・」
されるがままアライさん達に蹂躙されていく・・・・
--------------------------
猟師「いなかったね・・・・お友達」
キタキツネ「うん・・・・・・もしかしたら戻ってるかも」
猟師「そうだね」
キタキツネ「・・・・・! ギンギツネの匂いがする」
猟師「え!」
キタキツネ「巣の方からだ、ギンギツネが帰ってきた」
巣の方へ走るキタキツネはとてもうれしそうだ
きっとその友達のことが大好きなのだろう
235 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 00:42:07.26 ID:vTwjbO2A0
キタキツネ「ギンギツネ!」
巣穴にたどり着いた
どんな子なんだろう、きっとキタキツネみたいにいい子なんだろうな
俺はギンギツネのことを考えていると
キタキツネ「・・・・・・巣の中から変な臭いがする」
猟師「え?」
キタキツネ「キタキツネと・・・・・誰かわからない・・・・・・でもいい匂いじゃない」
キタキツネは警戒している、巣の中で何かが起こっている
いざという時に背中に背負ったこれを使うことになるかもしれない
慎重になりつつ、巣の中を進んでいくと
キタキツネ「・・・・・・!!」
野アライさん「快適なのだぁ」
子アライさん1「おとなしくするのだ!!」
子アライさん2「おいしいのだぁ」ガツガツ
子アライさん3「うんちするのだぁ」ブリブリブリブリブリー
そこには自分たちの巣穴で好き放題するアライさん達がいた
ギンギツネ「うぅ・・・・・・・」
キタキツネ「ギンギツネ!!」
236 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 00:43:24.59 ID:vTwjbO2A0
さらに大切な友達が捕まってしまっている
ギンギツネ「キタキツネ・・・・・来ちゃだめ・・・・・お願い、逃げて」
キタキツネ「っ!! ギンギツネを離して!!!」
アライさん達「?」
野アライさん「またドロボーなのだ!! おうちの危機なのだぁ!!」
子アライさん1「ぐぬぬぬ・・・・おうちドロボーめ!!」
子アライさん1「たぁ〜〜〜!!」
自分たちの敵を排除しようとアライさんがキタキツネに突進してきた
キタキツネ「ひっ・・・・・」
子アライさん1「たぁ〜〜〜!!」
ドン!
キタキツネ「い・・・・・痛い」
子アライさん1「出ていくのだぁ!!」
キタキツネ「うぅ・・・・・・いたいよぉ・・・・怖いよぉ」
ギンギツネ「キタキツネ!」
237 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 00:45:47.99 ID:vTwjbO2A0
子アライさん1「もう一発おみまいするのだー!!」
キタキツネにアライさんが追撃をする
その時だった
ドォン!!
子アライさん1「うっ・・・・・・!」バタッ
背中に背負っていた猟銃でアライさんの心臓を撃ち抜いた
猟師「・・・・・・」
キタキツネ「え・・・・・」
子アライさん1「っ!! っ!!」ビクンッビクンッビクン
子アライさん1「・・・・・」
心臓を撃ち抜かれた後、数秒間痙攣していたようだが
子供のアライさんは絶命した
野アライさん「あ・・・・大変なのだ!」
子アライさん2「のだー」ビクビク
子アライさん3「のだー」ビクビク
アライさん達はようやく事態を把握したようだ
親のアライさんは憤り、子供のアライさん達は怯えている
ギンギツネ「え・・・・・ヒト・・・」
親のアライさんが飛びかかってくるかもしれない
すかさずライフル銃を親のアライさんに向ける
238 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 00:47:40.85 ID:vTwjbO2A0
野アライさん「やめるのだ!! それを向けないでほしいのだ!」
銃口を向けながら一歩一歩アライさんに詰め寄る
猟師「この位置からならお前が動いた瞬間に当てられる」
野アライさん「やめてほしいのだ! アライさんが可哀想なのだ!!」
ギンギツネ「あ・・・・・あ」
キタキツネ「・・・・・・」
猟師の勘だがこいつだけはここで逃したらダメだ!
俺はアライさんに向けて発砲した
ドォン!
野アライさん「のだ!! ・・・・・痛いのだ、痛いのだ」
子アライさん達「うぅ・・・・逃げるのだぁ!!!」ダッ
猟師「あっ!」
子アライさん達には逃げられてしまった
野アライさん「・・・・・」
親のアライさんはピクリとも動かない、どうやら死んでしまったようだ
239 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 00:49:00.22 ID:vTwjbO2A0
キタキツネ「・・・・・・」
ギンギツネ「・・・・・・」
猟師「すまない、怖がらせてしまったな」
猟師「もう出ていくよ」
猟銃の発砲でこの子達はきっと怯えてしまったのだろう
これ以上ここにいてはいけない
そう思い立ち去ろうとした時だった
キタキツネ「待って・・・・・」
猟師「・・・・!」
キタキツネ「出ていかなくていいよ・・・・」
猟師「しかし!」
キタキツネ「ちょっと怖かったけど・・・・・でも助けてくれてありがとう」
猟師「・・・・・」
ギンギツネ「ちょっとキタキツネ、あれはヒトなのよ。 もしかしたら私達も・・・・」
キタキツネ「このヒトはそんなことしない、それに一緒にギンギツネを探してくれたんだよ」
ギンギツネ「・・・・・・」
240 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 00:50:58.98 ID:vTwjbO2A0
キタキツネ「たしかにヒトだし、動物をやつける道具も持っていた」
キタキツネ「私達をやつけるためならあの場でつかっていただろうし」
ギンギツネ「・・・・・そう・・・・かもね」
キタキツネ「それに・・・・今まで私達が怖がらないように道具も隠してくれてた」
キタキツネ「このヒトは信用できるよ」
ギンギツネ「・・・・・はぁ、キタキツネがそう言うならそうなのね」
キタキツネ「ギンギツネ!」
ギンギツネ「あなた・・・その・・・悪かったわ」
猟師「いや、怯えるのは当然だろう」
猟師「それより受け入れてくれてありがとう」
ギンギツネ「やさしいヒトなのね・・・・」
キタキツネ「ギンギツネ・・・」クイクイ
ギンギツネ「何?」
キタキツネ「あれ・・・どうする」
キタキツネがアライさんの死体や排泄物を指差す
ギンギツネ「ああ・・・・・片付けるしかないようね」
ギンギツネが憂鬱そうな顔をする
241 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 00:53:24.32 ID:vTwjbO2A0
猟師「あのーよかったら俺が片付けるよ」
ギンギツネ「ありがとう・・・・でもここは私達のお家だから私達も手伝うわ」
キタキツネ「えー」
ギンギツネ「いいからやるの!!」
こうしてみんなで巣をきれいにすることになった
--------------------------
猟師「ふーなんとかきれいになったな」
ギンギツネ「あなた、掃除が得意なのね」
キタキツネ「よかった・・・きれいになった」
猟師「掃除も終わったことだし、お腹すいてるでしょ?」
猟師「料理を作ってあげるよ」
ギンギツネ&キタキツネ「料理?」
242 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 00:55:31.25 ID:vTwjbO2A0
俺はかばんから材料を取り出し、食材を調理していく
そして3人分の料理が出来上がった
猟師「さあ、出来たぞ! 食べてくれ」
キタキツネ「うん・・・・・頂きます」
ギンギツネ「頂きます」
ギンギツネ&キタキツネ「もぐもぐ・・・・・!!!」
ギンギツネ&キタキツネ「おいしい!!」
猟師「よかったぁ、口にあって」
ギンギツネ「なにこれ食べたことないわ」
キタキツネ「おかわりー」
猟師「はいはい」
今まで動物を狩るばかりだったけど
触れ合ってみればこんなにも嬉しい気持ちになるんだ
このまま猟師を続けていて良いのだろうか
俺は・・・・・・これから・・・・・
243 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 00:57:23.07 ID:vTwjbO2A0
--------------------------
子アライさん3「ぐぬぬぬ・・・・・せっかくのアライさんのお家だったのに」
子アライさん4「とられたのだぁ!! アライさんが最初に見つけたのだぁ!!」
子アライさん3「別のおうちを探すのだ・・・・・・あっ! あんな所に穴があるのだ」
子アライさん4「あそこをおうちにするのだ」
〜穴
子アライさん3「入り口が狭いのだ・・・・」
子アライさん4「暗いのだ・・・・」
子アライさん3「なんかふかふかがあるのだ!」
子アライさん4「なんかけむくじゃらの物があるのだ」
子アライさん3「食べるのだ」
子アライさん達は暗闇の中毛むくじゃらの小さいものに噛み付く
??「ギャー」
子アライさん4「なんなのだ? とりあえず食べられそうなのだ。 食べるのだ!」
244 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 00:59:27.52 ID:vTwjbO2A0
??「キューキュー」
??「グオオオオオオ!」
バリッ!
子アライさん3「痛いのだ!!」
子アライさん4「どうしたのだ?」
ヒグマ(動物)「グオオオオオオオオ!」
子熊「キューキュー」
なんとアライさん達が食べていたのは冬眠中の子熊だった
ヒグマ「グアアアアアアア!」
ガブッ!
子アライさん3「ひいっ! 痛いのだ! 痛いのだぁ!!!」
子アライさんの体に熊が噛み付いたようだ
子アライさん3「うっ・・・・うぅ」ドクドク
子アライさんの胴体からは出血が見られる
ガブッ! ムシャムシャバリバリ
ヒグマが子アライさんの四肢を噛み砕き食べていく
子アライさん3「あぁ・・・・・あ・・・・・・」ピクピク
子アライさん3「」
245 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 01:02:27.15 ID:vTwjbO2A0
ヒグマ「グルルルルル」
子アライさん4「怖いのだ、怖いのだ・・・・・」
子アライさん4「逃げるのだぁ!!」ダッ
ヒグマ「グアアアアアア!」
アライさんの足では当然ヒグマから逃げられるわけがない
ガブッ!
子アライさん4「あ・・・・・ああああああああああ!!」
ヒグマ「グルルルルル」
子アライさん4「痛いのだぁ!! やめてほしいのだ!!」
アライさんがどんなに懇願しても子供を傷つけられたヒグマは許すはずもなく
ヒグマ「ガウッ!」ブン
ヒグマの太い腕がアライさんの頭を薙ぎ払った
子アライさん4「おぶっ!」
ゴキン! グルン!
子アライさん4「」ビクンビクン
アライさんの首が一回転し、アライさんはその場に崩れ落ちた
246 :
araiaraiarai
[sage saga]:2017/07/05(水) 01:03:45.88 ID:vTwjbO2A0
--------------------------
〜出発の朝
ギンギツネ「あなたがいてくれて助かったわ」
キタキツネ「楽しかったよ、またゲームしよ」
猟師「おじさんも一緒にいられて楽しかったし、助かったよ」
猟師「あの吹雪の中助けてもらえなかったらのたれ死んでたところだった」
ギンギツネ「また会えるといいわね」
キタキツネ「じゃーね」
別れの挨拶を済ませ、猟師はその場をあとにした
いや、しようとした
猟師「ねぇ・・・・・君たち」
キタキツネ「?」
ギンギツネ「?」
猟師「おじさん決めたんだ、帰ったら別のおしごとをしようかなって」
キタキツネ「別のおしごと?」
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