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【艦これ】マジカルチ○ポ提督 3スレ目【ア艦これ】

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23 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/07/04(火) 22:40:25.71 ID:fA/81eec0

【本日の即堕ち二コマ艦娘〜雷〜】


【before】


 ――――その日、秘書艦を務めた雷は、提督に処女を散らされた。


 明るく元気な艦娘という印象だった。提督に対し素直に好意を示してくれる子という印象で、きっとその認識は間違っていなかったのだろう。

 スキンシップも多く、ほのかに膨らんだ胸を押し付けるように抱き付いてくる無邪気さがあった。

 しかし一方で恥じらいもあるのか、提督の男の視線を感じると頬を膨らませ、やや困った顔で窘めてくる年頃の振る舞いもあった。

 そんな彼女はきっと受け入れてくれると思った。これまでの艦娘と同じく。愚かにも。何の根拠もなく。

 だから、



雷「ぅ、うっ……ひっぐ、ひぐ……ひ、ひどいよぅ、司令官……」



 その姿は、信じがたいものだった。これが合意の上で、愛を交わした相手の取る様か?

 白濁した粘液に全身を塗れさせ、股間からとめどなく血と精液混じりの液体を垂れ流す、幼い少女は泣きじゃくっていた。

 その光景に、その様子に、提督は手を口元に押し当てて、絶句した。

 これが、陵辱でなくて、なんなのか、と。



雷「は、じめて、だったのに……こんな、こんな、のって……私、司令官のこと…………ったのに」



 荒い呼吸と涙混じりのか細い声は震えていて、提督には途切れ途切れにしか聞こえなかった。

 一時間ほど前のことだ。雷を閨に誘ったのは提督からだった。頬を染めて「そういうの、私にはまだ早いわ」と困ったように笑う雷を、強引にベッドに連れ込んだ。

 その抵抗が、形だけのものと思ったのは、ただの傲慢だったのだろうか。

 半ば強引に服を脱がした彼女の肌は、震えていなかったか。己をいつも笑顔で見上げてくれた彼女の真ん丸の瞳は――――恐怖に怯えてはいなかったか。

 犯した時、絶叫を上げて制止を促していなかったか?

 優しい司令官に戻って、と懇願しなかったか?

 司令官、司令官、という耳に残る感触と――――撫でられたような、頭に残る感触は、なんなのか。

 分からない。分からない。分からない。

 だから提督は、己を睨みつける、憎悪に満ちたその目から、目を逸らせなかった。



雷「き、らい……貴方なんて、嫌い、嫌い!! 大嫌い……!!」



 糾弾する雷の声を、ただ絶望に満ちた顔で聞いていることしかできなかった。
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/04(火) 22:44:59.53 ID:zl0DLoKrO
やったぜ
25 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/07/04(火) 22:45:36.88 ID:fA/81eec0

【after】

 ハイ。この話のオチでーすーがー。



雷(――――計画通り……!!)



 提督の認識は、間違ってなかったんだなこれが。御覧の有様だよ――――即堕ち時空における雷は、どの時空においても一二を争う腹黒である。

 即堕ち時空の朝潮とは違う。彼女は自己愛に満ち過ぎていて、身体を張ることを善しとはしない。そも選択肢にすら入れない、言ってみれば小物である。ナレーションさんそういう子って大好き。

 だがこの雷は違った。己の身を文字通り削ってでも、艦隊内におけるイニシアチブを握ろうとするタイプの性格である。己の武器を十全に理解して使いこなしてくる厄介なタイプであった。

 本編における響とは、ある意味同じ系統……己を弁えつつ、やれることをやり、結果を最大限にという方針だ。

 ナレーションさんは苦手である。だって頭いいから実況しづらいんだもんげェ……。


雷(これで司令官は私に対して特大の罪悪感が芽生えた筈……でも、それによって目に見えて私に対する贔屓をするような人ではないことは分かってる)

雷(司令官は私に詫びようとする。それを突っぱねる。異動を持ちかけるかもしれない。それも突っぱねる。私は言う――――なかったことにするわ、と)

雷(司令官は気まずさを感じて、距離を取ろうとするでしょうね。そして時間経過で、自然と罪悪感は薄れていくわ……)

雷(でも――――それは『私が司令官にその後……なにもしなかったら』よね?)


 うわぁ……やだよぉ……怖いよぉ……。


雷(そうはさせない。距離なんて取らせない。私は司令官に献身的に尽くしていくの……)

雷(あれだけ無理やりに犯して、事後に泣きじゃくっていた女が、そんな素振りも見せずに自分に優しく振る舞ってきた場合、男性はどう感じるか。大別して三つ)

雷(ひとつ――――『自分に気があるのでは?』と思う。これはただのどうしようもない馬鹿。願い下げね。殺すわ)

雷(ふたつ――――『許してくれたのか?』と思う。これは愛おしいお馬鹿さん。可愛いわ。とても好きよ)

雷(みっつ――――『何かを企んでいる』と思う。正解よ――――でもそんな察しのいい男は大嫌いだわ。捩じり切っちゃいたいぐらいに……♥)

雷(でも……私が見るに、提督は二つ目。愛しいお馬鹿さんよ――――でも『許してくれたのか』という認識は、時間経過でひとつめに推移していく)

雷(『許してくれたのは気があるからかな?』という風にね。その過程で、それをあえて壊すわ)

雷(私に、時間の経過では決して消えない『罪悪感』を抱かせる。私は決して許してなんかいないんだと、貴方に犯されたことを決して許さないという意志を、折りを見て示す)

雷(これはもちろん虚勢。私は貴方にメロメロよ? 貴方に犯された時、私ね、ずっとずぅーっとイッてたもの……♥ 嬉しくて、気持ち良くて、でも――――それで安い女と思われるのだけは嫌よ)

雷(貴方が同じ過ちを犯さないか見張るという名目で、貴方と過ごす時間を少しずつ増やしていくわ――――他の勘のいい艦娘が気づかないぐらい、自然に。焦らずに)

雷(そうして時間を重ねて………段々と、その緊張をほぐすの。最高の機会に最高のタイミングで最高の台詞で『許さないうえで、愛している』ことを伝えるの――――本心よ? 好きだもの、貴方の事)

雷(好きで、好きで、好きで、大好きだから、私のものにしちゃうの)

雷(貴女の心を、わたしで埋め尽くしてあげる。決して消えない存在になってあげるの。だって私にとって司令官は既に『そう』なんだもの。だから両思いにならなきゃ。そうじゃなきゃ釣り合いが取れないじゃない……私はこんなにも司令官のことを想っているのに!!)


雷「大嫌いなんて嘘よ、ごめんね司令官…………愛してるわ。愛してるの。愛しているのよ、司令官」



 ドブの底のような目で虚空を見つめながら、雷は云う。高らかに。賛美歌を歌うように。



雷「だからそんな怯えた目をしなくてもいいの―――――大丈夫よ? 私がいるじゃない……ずうっと、ずうっとね……♥」



 ε=ε=ε= ┌(;´゚ェ゚)┘



提督「ナレーションが逃げたぞ! 誰かあの馬鹿を捕まえて仕事させろ!!」



 やめろー! 離せー! 死にたくないー! 死にたくなーーい!!


【完】
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