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【艦これ】マジカルチ○ポ提督 3スレ目【ア艦これ】

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617 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/02(火) 23:24:21.23 ID:SF4/FLjN0

【姫初め企画SS:夕立編】


 駆逐艦・夕立。

 言わずと知れた白露型四番艦、第三次ソロモン海戦において大いなる武勲を立てた駆逐艦である。

 『ソロモンの悪夢』『夜に吼えるもの』『阿修羅』『狂犬』と呼ばれ、不合理にして不条理な行動から大物喰いを果たし、駆逐艦としては異例の大戦果を挙げた。


「………誰? 夕立の事、知ってるの?」


 ……おや。君も私を認識できる類の艦娘か。あの提督らや艦娘らと違って、特別目につきやすいよう自己アピールしたつもりはないんだがね。

 雪風や瑞鶴あたりはフツーに私と会話できるから凄いよね。


「雪風ちゃんに、瑞鶴さん? あなた――――――何者っぽい? 悪者ではないよね? 夕立とお話しましょ?」


 質問を質問で返すが、どうして私が悪者じゃないと思うんだい?


「ちょっと抜けてる瑞鶴さんはともかく、雪風ちゃんは悪者とお話ししたりしないっぽい。

 雪風ちゃんの人を見る目は確かだし、雪風ちゃんのモットーは『悪・即・沈』だもの。悪者だったら、あなたは今頃死んでるっぽい!」


 …………うーん、久々の超感覚派な上級戦闘民族との会話だ。

 漣提督んところの初霜ズグズ様を思い出すねェ。メッチャいあいあされたっけなあ。イ級のモツを供物に用いられてもどうしろというのだ。


「それで、どこのどなたさまなの? ひょっとして神さまっぽい?」


 ああうん、私が何者であるかはさして重要なことではないし、意味のないことだ。

 ただ呼び名に困るのならば、私の事はナレーションさんと呼びなさい。


「ナレーションさんっぽい? ここはどこ? 夕立は確か……そう、白露たちと忘年会でどんちゃん騒ぎをしてて……」


 白露がいっちばんに酔いつぶれていたね。慣れない洋酒をぱかぱか飲むからああなる。


「そうなの! もうおかしくって……って、なんで知ってるっぽい?」


 そりゃあ神さまだからねー、見守ってますよー。


「むー、嘘くさいっぽい」


 …………じ、地味にやりにくいなこの子。これだから感覚派は鋭くて嫌なんだ。

 まあ、それはさておき、聞いていいかな?


「あ、今度は夕立に質問っぽい? なぁに?」


 忘年会が終わった後、お風呂に入って振袖に着替えていたよね。まだ日付が切り替わる前だっていうのに。お披露目にしてはすこーし速すぎる時間帯じゃないかな? 他の子たちは酔いつぶれてんのに。


「あ、本当に見てたっぽい? えと、じゃあ、これから夕立が何をしようとしてるかも……その、知ってるっぽい……?」


 うん。提督とセックスするんでしょ? 姫はじめ。


「ぽ、ぽい……あなた、女の子?」


 どっちでもあるとだけ。


「ど、どっちでもあるっぽい? うーん、うーん……なら、いいかな。女子トークっぽい!」


 そうね。ナレーションさんは性別不詳だから女子トークでもきっと大丈夫。めいびー。
618 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/02(火) 23:30:21.26 ID:SF4/FLjN0

「………うん、そうだよ。夕立、これからてーとくさんのところに行って、いっぱいえっちな事するっぽい! きもちいいっぽい! ぽい!」


 だよねー。それを踏まえて聞きたいことがあるんだけど、君ってセックスをどう捉えてる? 多分、ナレーションさんの持つ答えとは違うんだろうけどね。

 五月雨んところの提督には演習後にでも聞いてみようと思うんだけど、君はどう思う?


「……えっちな事をどう捉えてるかっぽい? 夕立、あんまり頭良くないよ?」


 ぽい。感覚的なものでもいいのよ?


「うーん…………そーだなぁ、感覚………ある種の――――戦闘感覚に近いものを感じるっぽい」


 その戦闘民族全開な愉快な見解はどこから来てるのかな? その縦に割れた瞳孔でナレーションさんを見るのやめてくれない?

 とっても怖いっぽいよ?


「この目は自前っぽい」


 開き直りやがった。っていうか何でもかんでもバトル化かい? 少年ジャンプかい? それとも競争社会の弊害かな?


「相手のことを知ること、自分のことを知ること。それ即ち戦いっぽい」


 ――――おちゃらけるのはやめておこうか。どうしてそう思う?


「えと、那珂ちゃんから教わったことなんだけどね?」


 うん。那珂さんね。あのバッケモンの方の那珂さんね。深海棲艦のモツ引き抜いて『なかにだぁれもいないよぉ』って言う方の那珂さんね。

 ナレーションさんがファンになった方の那珂さんだよね?


「多分、そうっぽい。まず夕立の場合、戦う時にはまず「夕立が何をしたいか?」を改めて考えるべきなんだって。戦う時はもちろんだけど「ていとくさんを困らせる悪い深海棲艦たちをやっつけたい」って考えるの。

 じゃあ戦うかってなるのは、ちょっとだけストップ。まず「今戦うのは『ベスト』か?」を、正しい事かどうかを考えるっぽい。その時の夕立の艤装の燃料や弾薬や魚雷の残数とか、できること、やれることが何があるかをしっかり見極めるっぽい?

 その上で戦うなら、じゃあ「どうすればやっつけられるか?」って考えるっぽい。那珂ちゃんから色んな戦術行動は教え込まれてるけど、敵だってそういう戦術を知ってる子はいる。

 だからあえてその「じょうせき」って奴を崩してみたりするの。軍艦だった頃と違って、戦場の空気は艦娘になってからはより感じ取りやすいっぽい。だって、相手の顔が見えるもの。手に取るように感情や動揺が分かるっぽいよ?

 その上で相手が一番嫌がることや、思いもよらない行動を起こしてやってやればいいっぽい。

 ……えっと、そんな感じっぽい? それでね、えっちな事が戦いの感覚に似てるっていうのはね、えっちではもっとシンプルに組み敷いたり組み敷かれたりするっぽい。

 相手が何して欲しいか探りながら、次に何をすればいいか考える―――――ほら、戦いと同じっぽいよ?」


 ………。


「そもそも生きることは競争っぽ……ぽい? ナレーションさん? お返事がないっぽい?」


 ――――い、いかん! 不覚にもこのナレーションさん、返答に詰まった上にどっか納得しかけた! 那珂さんめ! 強化しすぎだ!


「あ………でも、単なる戦いとは少し違うっぽい」


 ほぉ? と言うと?


「まずは戦うための権利がいる。そこを戦場と認識して、どうすれば戦場に出られるかを知らなきゃだめ――――提督さんに近づくほかの女の子たちとの、見えない戦いっぽい?」


 何この子、真理の扉の内側でも垣間見てんの? 正しいわ。的を得ている。


「でもね、夕立ってあんまり頭良くないから、できることなんてあんまりないんだ」


 絶対頭良いよね君。で、その出来ることって何?

619 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/02(火) 23:49:32.75 ID:SF4/FLjN0

「てーとくさんのために、強くなること。深海棲艦をいっぱいやっつけること。てーとくさんに褒めてもらうと、夕立、いくらだってがんばれるの。いっぱいいっぱいやっつけて、いつの日かきっと――――」


 きっと?


「…………平和な海を、取り戻すの。そうしたら、提督さんや白露型のみんなで、いっぱい遊ぶっぽい。南の海とか行くの。

 お嫁さんにも、なれたらいいなあ。白くてきれいなお家を立てて、おっきなわんこを飼ってね、いっぱいいっぱい可愛がってね。

 夕立も素敵な大人の女の人になって、てーとくさんの赤ちゃん産んで、幸せに暮らすの」


 戦争が終わらなかったら?


「む、ナレーションさんって、結構いじわるっぽい? 大丈夫っぽい! 夕立一人じゃ厳しいかもだけど、みんなで頑張れば、きっと素敵な結果でだいだんえん!」


 迷いのない真っ直ぐな瞳で言い切るとは、これぞまさしく白露魂。叢雲提督にもこれぐらいの純粋さが欲しかったところだ。アイツ人間性捨てすぎ。グリフィスかよ。

 …………やっぱ愛かな。愛が足りなかったのかな。


「あい? 何の話?」


 ……うん、まあ確かに意地悪言ったね。ごめんよ。叶うといいね、その願い。


「叶うんじゃないっぽい。掴むっぽい!」


 ……このナレーションさんの持つ答えとは違うけれど、君のその価値観や感性もまた一つの真実だろう。

 大事にするといい。時に現実は恐ろしく残酷になる。

 
「ぽい? どうしたの、ナレーションさん? 悲しそうだよ? どこか、痛いっぽい?」


 このナレーションさんの身を案じるとは、優しくも不敬な小娘め! ここで起こったことは朧げにしか覚えていないだろうが、せいぜい提督にあんあんあひんあひんさせられて無様にアヘ顔晒すがよいぞよいぞ。


「ぽいっ!? なんか、すっごく恥ずかしいところを見られちゃうっぽい?」


 何にしてもいい話を聞かせてもらった餞別だ。君にとてもいいものをやろう。役に立つよ。


「いいもの!? お菓子? ケーキ? なにかな、なにかな……♪」


 ――――【マジカル的な何か】だ。


「何の光!? すっごくいやらしい感じがするっぽい!? あっ、あっ、近づいてくるっぽい!? 来ないで―――――速っ!? 島風ちゃんより速いっぽい!?」


 使い方は君の身体が知っている。企画ものだからこれぐらいのお年玉的役得があってもよかろうよ。


「よくわかんないけど、それいらないっぽい! ぜったいアカンやつっぽい! ぽい!」


 遠慮すんなよ……逃げんな、逃げんなって……【本編で夕立が選ばれた際にも適用】される類のスペシャルだぞ。超レアもんだぞ。

 あのような【紛い物】が付与するヤツとは違う正真正銘の天然オーガニック由来マジカル成分配合でお肌に優しい感じなんだぞ。提督が持ってるのと同じタイプだ。

 練度上昇で様々な術も使えるようになるが、【どの提督由来のものかは】安価で決まるよ。


「意味が分からないっぽい!? あっ、やっ………!? ゆ、夕立のお腹に、光が溶け込んでくっぽい!?」


 提督との夜戦(隠語)で役立つ装備だ。その性能はこれから――――確かみてみろ!(誤植)


「ぽ、ぽ、ぽぎゃあああああああああああああああああああああああああ!?」



……
………
620 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/02(火) 23:54:16.74 ID:SF4/FLjN0
※導入編終わり。エロ? エロは時間かかるんだよ。明日か、どんなに遅くても週末土日あたりで

 日向や神風型以来のドエロい感じの仕上げをめざしてー
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/03(水) 00:04:35.90 ID:dVk4h5hto
おつん
622 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/05(金) 23:33:06.09 ID:1Thsxyi30
※もうちょっと書きたいので今日はお茶濁す。明日か明後日あたりに夕立いくよん


【おまけ:惜しくも姫始め多数決安価で敗北し、しょんぼりしている艦娘9名に勃起チ○ポを見せてみた〜萩風編〜】



 ベッドに腰かけて、さらさらとした髪を所在なさげに指先で弄りながら、しょんぼりとした表情で俯く少女がいる。

 萩風だ。愁いを帯びた表情は美しかった。


 ――――信じられるか? この美少女ったらこんな哀愁漂う表情しながら、頭の中じゃ「はぁ……チ○ポ欲しい」って考えてるんだぜ?


 さて、そんな萩風の待機する部屋に、突如勃起チ〇ポ見せつけるように仁王立ちする提督を放り込んだらどうなるか。

 何が起こるというんです?



萩風「けきぃぇえええええええええええええええええ!!!」



 ――――キャラ崩壊だ。


 奇声を上げながら座ったままの姿勢で跳躍し、ち○ぽに向かって飛んでいく身体。

 誰の身体? 萩風? これを萩風と言い張る勇気はナレーションさんにはない。でも萩風らしいよ。確証はない情報だけどな。

 着弾もとい着床地点である提督のチ○ポめがけて一直線、じゃなかった放物線。股間の雌穴が丁度ズブリと行く軌跡である。

 どんどんと彼我の距離が近づくにつれて瞬着ならぬ瞬脱で、空中で衣服を脱ぎ払うその鮮やかな手際。

 常識とか羞恥とかも完全に脱ぎ払っており、もはや餓えた狼や夜戦馬鹿もドン引きな、どこに出しても恥ずかしくない(本人は)チ〇ポ狂いとなり果てた。

 ズドン、という聞いたこともないような挿入音の後に、牛が屠殺された際に上げる断末魔に似た嬌声が響くのは、この僅か一秒後のことであった。

 私の方がエロくなるとか何ほざいてたんだろうなこの子は。

 とてつもないお手軽肉便器仕様である。実際にその雌壺は名器であったが、その感触を味わう側の提督はともかく見てる側の我々としてはドン引きである。

 ――――チ○ポのためならどんなことでもする。

 その素晴らしいM気質に、五月雨も大天使のニッコリ顔を見せて「早くうちの艦隊に欲しい」と思ったり思わなかったりした。
623 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/05(金) 23:39:08.18 ID:1Thsxyi30

【おまけ:惜しくも姫始め多数決安価で敗北し、しょんぼりしている艦娘9名に勃起チ○ポを見せてみた〜羽黒編〜】


 世の中にはお約束というものがある。

 オークの群れの中で、気高い女騎士が一人「くっ殺!」と叫ぶこと。

 初デート中の初々しいカップルの背後にいかにもなチンピラ集団がいて「おい」「ああ」みたいなやり取りが発生すること。

 美少女とハイエース。美少女がランドセルを背負ってたらもう確定である。

 そして、羽黒にチ〇ポ。密室が組み合わさるとああヤバい!

 共通している点は、予測可能回避不可能という点である――――。


羽黒「………!?」


 羽黒フィット砲に変身したマジカルチ〇ポはかなりエグい形状をしている。

 処女喪失時、これで雌穴をほじられた羽黒は涙を流しながら恍惚の表情でアクメ絶頂を決めたのは記憶に新しい。知らない? 遅れてるぅー。執筆が? それ以上言うな。


羽黒「ひっ……!」


 そそり立つ男根を向けられた羽黒は、やはり怯える。彼女は警戒心が強い。小型犬にありがちな、己よりも体の大きなものにはとりあえず怯えておくという反応である。

 小型犬と違うのは吼えないところだ。プルプル震える様は臆病なチワワそのもので、それが男の加虐心をそそったり、逆に庇護欲を刺激したりするのだから男ってのは勝手な生き物なのだわ。

 でも羽黒もそれを分かっててやってるようなそぶりがあるからとってもあざといのだわ。

 ところで小型犬には小型犬なりの可愛さというものがあり、警戒心は強くとも好奇心は旺盛である。羽黒もまた例外ではなかった。

 俯きながらもしきりに提督の股間をチラ見しつつ、もじもじと太腿をすり合わせながら、何かを堪えるような表情でチ○ポの様子を見ること数分。

 数分も持ったところからして、流石は重巡である。これが山風なら一分と持たずにPOINU―プラグインを暴走させて愛玩犬化しただろう。春雨なら一瞬で発情期の雌犬化だ。

 涼風なんか涎だらだら垂れ流しにしながら「ちょ、ちょっとだけ……ちょっとだけなら……」と言いながらにじり寄る。流石の提督もこれには思わず一歩後退しそうになったとか。


羽黒「………はぁ、はぁ、はぁ」


 さておき羽黒である。マジカルチ○ポの発情効果に侵され、情欲の抑えが効かなくなってきた身体は、無意識のうちに提督のチ○ポにゆっくりと這い寄って行く。文字通りに這い寄る。

 胸部にぶら下がった乳を強調するように四つん這いで這うあたりが本当にあざとい。いやあ眼福ですね。

 気が付けば提督のチ○ポが目の前というところで、羽黒は正気に戻った。


羽黒「ッ、あ………♥」


 だが時すでに時間切れ。「おまえこのチ○ポで犯すわ……」とでも言いたげにエグいチ○ポをぴたぴたと羽黒の紅潮した頬に押し付け、擦ってみる提督。

 人体からは退化して失われたはずのフェロモンを感知する器官が蘇ったかのように、羽黒は瞳にハートマークを浮かび上がらせて、くんくん、すぅすぅ、はぁはぁとマジカルフェロモンを嗅ぎまくる。

 ひとしきりチ○ポの匂いを堪能した後、濡れる唇をぱくりと開き、淫液でぬめり糸を引く口中をお披露目した後、羽黒がとてもお見せできないメス顔で上の口を最上級のザーメン搾り機として活用し出すのは、この僅か三秒後のことであった。

 続き? ナレーションだけで見てるよ。うおお、すごい。えっ、こんなテクまで!? わぁー、うわぁー、やらしー、うわー、わー……。
624 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/05(金) 23:49:26.07 ID:1Thsxyi30

【おまけ:惜しくも姫始め多数決安価で敗北し、しょんぼりしている艦娘9名に勃起チ○ポを見せてみた〜阿武隈編〜】


 乱れ牡丹を警戒しつつも「おち○ぽなんかに敗けないんだから!」と、これから勃起チ○ポ丸出しで現れるだろう提督を待つ阿武隈であったが、



阿武隈「なんでっ♥ あたしだけっ♥ い、いきなり、挿入ッ……んんんんんんんんんんっ♥」



 駄目でした。既に乱れ牡丹の体勢でハメられまくっている。

 「阿武隈を相手にする際、開幕からの乱れ牡丹ぶっぱ(暴発)は基本中の基本だ」と、後に提督は神妙な面持ちで語る。

 提督曰く「これは慈悲である」――――何が慈悲だ寝ぼけんな、と言いたいところだが、ちょっと待ってほしい。

 もしかすると、これは本当に提督にとっても、いやさ、我々にとっても慈悲でないだろうか?

 なにせ主導権を握ろうとする阿武隈に対し、チ○ポ見せつける行為は拷問に等しい。だって阿武隈は淫乱だからだ。

 あの長良型の血を引いているのだから淫乱なのだ。長良型は全員膣道が長い七変化雌壺という裏設定があったりもするぐらいだ。

 太いの好きな子はみんな淫乱ったら淫乱だ。魚雷つかえる子は淫乱だ。まして甲標的とかド淫乱だ。

 諸君らも納得のいくところであろう。しかも可愛い。声がとても可愛い。更に膣内がドエロくて、初体験から膣内イキまでできる。

 もちろん阿武隈は淫乱なだけではなく、清純さも兼ね備えている。軽巡にして甲標的も大発動艇も使えるという実力を鼻にかけるところもなく、駆逐艦らから慕われつつも弄られるという美味しいキャラクター性を有している。しかも美少女だ。声が可愛い。

 主力としても遠征部隊としてもオールラウンダーなセーラー服美少女軽巡で、月に変わってお仕置きしちゃう感じの子なもんだから、まあとにかく阿武隈は美少女なのだ。声が可愛い。

 そんな阿武隈に勃起チ○ポを見せつけるなど、極悪非道の所業である。

 なんせそんなことをしたら、結果は不知火を見るより明らかだ。その心? 落ち度しかない。

 当初こそ顔を真っ赤にして「隠して、かくしてぇ……」と言いながら片手で表情を隠し、もう片方の手をわちゃわちゃさせる阿武隈である。

 しかし段々とうめくような声を上げながら部屋の隅に逃げ、どうしようもなく淫乱な長良型の血が目覚めて押さえが効かなくなると、もう大変だ。

 泣きながら提督の名を呼び、おそるおそる自慰行為を始めるも「い、イケない……なんで、なんでぇ……♥」と必死に股間が真っ赤になるまで掻き続けるようになり、結局最後には「おま〇こして、してください、して、してぇ……♥」と提督に懇願してしまうのだ。

 そんな阿武隈ちゃんのみじめな姿を見るのは、我々とて心が痛む。そうではないか? むしろ見たいと? なるほど、貴様はシベリア送りだ。

 だから有無を言わさず乱れ牡丹は有情だ。有情破顔ズブリだ。アヘ顔に破壊されるのは阿武隈の顔である。

 凛とした表情と初心さを兼ね備えた奇跡の造詣が、雌の淫蕩に堕ちる瞬間の顔こそ美しい。

 せめて屈辱を知らずアヘらかにイくがよいぞ……よいぞ……(睦)月に代わって膣出しよ。


阿武隈「あ、あひ……♥ あへ……は、ひ……♥」


 奥深い膣内にびっしり生えそろった襞をうぞうぞきゅうきゅうさせながら、阿武隈は己の子宮口をゴツンゴツンと打ち上げる亀頭、その先端から熱い迸りがはじける強烈な感覚と共に、意識を失った。
625 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/06(土) 00:19:16.28 ID:ougI1oO30

【おまけ:惜しくも姫始め多数決安価で敗北し、しょんぼりしている艦娘9名に勃起チ○ポを見せてみた〜天津風編〜】


 ――――いかぬ。


 勃起チ○ポを引っ提げて「ぐへへ、次は天津風をあひんあひんさせてやるぜぇ」と天津風が待機するであろう部屋に突入した提督は、一歩目にして戦慄を禁じ得なかった。

 その下種顔が一瞬で凍り付く。


天津風「んっ、ん、んんん……♥」


 天津風はそこにいた。

 何故か目隠し+後ろ手に手錠を掛けられた状態でベッドの縁に上半身を預ける形で投げ出された姿勢だ。

 当然尻は部屋のドアに――――提督に向かう形で固定されていて、その股間を隠すはずの黒下着は太腿までずり下げられている。ガーターベルトは標準装備だ。

 真っ白な太腿をより強調するようなエロ下着は、よりセックスを燃え上がらせる素敵アイテムであることは、諸兄らも十二分にご存知のことであろう。

 しかも平常時は綺麗な縦筋おま〇この形状を保っている天津風のそこは、性的興奮のためか少しほころんだ糸のように桜色の肉襞をはみ出させていて、とろとろとした淫液が太腿にまで滴っている始末。

 思わず絶句する提督であったが、その寸毫ほどの隙を見計らったように、さもドアを開ける音で侵入者に気づいたとばかりに天津風が声を上げる。


天津風「ッ、だ、誰、誰、なの……? ひょっとして、あなたなの? た、助けてっ……」


 演技とは思えぬ声だ。そう、演技である――――ロールプレイとも言えるし、シチュエーションプレイとも言える。

 そもそも濡れそぼった股間を丸出しにして発情艦丸出しな時点で、演技でないと誰が思うだろう。


 ―――――いかぬ!


 だからこそ、提督は敗北を悟った。


天津風「な、なんで……? 何で、何も言ってくれないの……っ!? ま、まさか、あ、あなたじゃ、ないの……? 司令官じゃ、ない、の……? い、いや、いやああ、見ないでっ! 見ないでよぉっ!!」


 身をよじって、侵入者が向けているであろう視線から逃れようともがく天津風、されどそれはむしろ左右に振られる小振りながらも丸く突き出した尻を強調させ、男を誘う淫らな動きを演出する。マジカルチ○ポの全ステータスが一段階増強した。

 そう、提督は部屋に入った瞬間から、詰んでいたのだ。


 ――――そういうプレイか!


 目隠しされ、縛られ、四つん這い体勢で密室に放置。

 部屋に誰かが入ってきたから、きっとそれが提督だと思ってホッとしたのもつかの間、「ひょっとしたら提督ではない、見知らぬ誰かなのではないか?」という他人チ○ポ疑似レイププレイである。

 何が不味いってこの提督、このシチュエーションが大好物であった。いい趣味してんね。

 かくして誘蛾灯に誘われる蛾のような心地でふらふらと天津風のまるく突き出した尻に両手を置き、無言のままに膣口をほぐす様に亀頭を押し付け、擦る。


天津風「ひっ……!? ね、ねぇ……? あ、あなた、なのよね? そ、そうよね……? あ、あなた、だったら……お願い、何か、言って、言ってよ……い、いやよ、あなた以外だったら、わ、わたし……」


 迫真の演技である。AV会社からスカウトが来るぐらいの。

 かくして――――。


天津風「いやあああ! あの人の、あの人以外のチ○ポで感じたくないっ♥ いやあああっ♥ この大人チ○ポ太いのぉっ♥ ばかにされりゅぅうううっ♥」


 とか。


天津風「ゃぁあっ、先っぽ、膨らんでるっ……せーし、だしたがってりゅっ♥ だめっ、膣内射精だめぇっ♥ それだけはだめぇっ♥ 私のあかちゃんのおへや、あの人にしかゆるしゃにゃいんだからぁッ♥」


 てな具合にノリノリでレイププレイを楽しむ天津風の一人勝ち……

 ……と見せかけて提督もどこか敗北感を感じつつも燃えるシチュエーションで無言のまま存分に無責任膣射精イメージプレイを楽しむのであった。
626 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/06(土) 01:04:40.55 ID:ougI1oO30

【おまけ:惜しくも姫始め多数決安価で敗北し、しょんぼりしている艦娘9名に勃起チ○ポを見せてみた〜村雨編〜】


 謎の村雨嬢。

 駆逐艦・夕立と対を成す、あるいは双子とも噂をされる白露型随一の巨乳の持ち主である。あんまり目立たないって言った奴、誰だ? 火刑にしてやる。

 ぽいぽいとはいはい。ぽ犬とは犬。POIとHAI。

 どちらも了承の意を示す言葉であるため、つまり「やらせて?」と言うお誘いにはきっと「はいはーい♪」と返してくれる子、それが村雨であるという風潮というか風評被害である。夕立はどっか噛み千切りそうな雰囲気あるから注意だ。

 そんな子に勃起チ○ポを見せつけたらどうなるか―――――。


村雨「ッ!? ………!! ちょ、な、なにっ……!?」


 こうなった。驚くほど自然な反応である。

 一瞬呆気にとられたような表情で提督の股間を見据えた後、さっと頬を朱に染めて顔を逸らす。初心な反応に提督の気持ちはアゲアゲである。大潮に謝れ。

 気を良くした提督は「ヘイヘーイ!」と時津風ばりに図々しく村雨に近づき、ディフェンスよろしく、目を逸らす村雨の眼前にチ○ポ突き出してノリノリであった。


村雨「………もぅ、馬鹿♥」


 めっ、とたしなめるように指先でちょんと亀頭をつつくと、村雨は下唇を舐め、くすりと笑みを浮かべた。その反応に提督もまた微笑む。きっとご奉仕してくれるのだろうと――――そう驕っていた。

 予想に反し、村雨は立ち上がり、提督に背を向けた。訝しむ提督をよそに村雨はぽふっと音を立ててベッドの上に身を投げ出し、


村雨「ん………ふ……ぁ、は………」


 自慰を開始し出した。クロッチ部分を見せつけるように大股開きで、下着の上からクレバスを指先でなぞっていく。

 体勢こそ大胆ではあったが、その指先は稚拙な動きだ。すりすりと縦筋に沿って、それも布地の上からなぞり上げるだけの児戯に等しき愛撫。


村雨「ンふ……♥ そういう悪い子には、んっ……♥ 村雨だってぇ……こうしちゃう、んだから……♥」


 呆気にとられながらもその光景から目を逸らせない提督の様子をつぶさに観察しながら、村雨は頃合いを見て反対の手を制服の内側に潜り込ませ、年齢不相応な膨らみを揉みしだく。

 やがてツンとした自己主張が胸部の布越しに浮かび上がるのが見えた。そう――――ノーブラである。全ては村雨の手の中であった。全は乳、乳は全。かの有名な『鋼の錬チン術師』エロワード・エロリックもそう言っているカス!

 全てを悟った提督がアホヅラを晒したところで、村雨は次の行動に出た――――ショーツを脱ぎ払い、その秘部を大胆にさらけ出しながら、更に自慰を続けたのである。

 肥大化した芽芯はツンと真上を向いていて、指先の刺激に反応してぴくぴくと脈動するように跳ねた。逆の手は膣口の中へずぶずぶと埋没していく。

 先ほどまでの稚拙な自慰とは程遠い、肉をほぐし掻き回すようなドエロいオナニーだ。いつのまにか制服の上着もはだけ、大きな乳に頂く乳首が露わになっている。

 提督はその時「残念長良、もう遅い」と、長良の声でそんな幻聴を聞いた気がした。村雨の、超エロい所見せてあげる――――これはそういう趣旨なのだと、今更ながらに悟った。


村雨「ふぁ、ん……♥ 村雨、の、ここ・……ぽっかり、穴が、開いちゃってる……ふっとい装備で、誰かが埋めてくれ………な・い・か・な………ん、ちゅ、れろ……♥」


 駆逐艦とは思えぬほどに豊満な胸を引き寄せ、硬く尖った乳首に赤い舌を這わせながら、村雨の瞳が怪しく光る。


村雨「……ね♥」


 何が「ね♥」なのかはわからないが、提督は飛び掛かった。本能故に? 否! 「これは敗北ではない。村雨を犯したいと思った気持ちに、間違いなんてないんだから……!」と己に言い聞かせながら。性技の味方リスペクトかな? 微妙に分かりづらい。

 そうだ、提督がチ○ポで魅了しようとするのを逆に誘惑してくるけしからん駆逐艦に教育的指導のためであり、そしてその雌壺の仕上がりっぷりを試すためであり、決して村雨の色香に屈したわけではないのだ。後付けにも程がある。

 部下の指導もまた指揮官の嗜み。そう、可愛がりである。可愛がるんだからこれだって可愛がりなんだと言い聞かせる。憲兵の前で同じこと言ってみろォオン?

 ちょっと性的であろうと男と女なのだからきっと自然でネイチャーなのだ。ありがちなファンタジー世界に広がる大自然ぐらいにネイチャーだ。全裸エルフがかなりマジに絶叫しながら発情オーク軍団に追われる光景ぐらいありきたりなネイチャーったらネイチャーだ。

 だって指先を動かして、濡れそぼった桃色の秘肉を開いては閉じ、潤んだ瞳を切なげに揺らして「提督、提督ぅ……♥」と小声でつぶやきながら乳首を弄る村雨のお色気の術なんかに、提督が屈するわけがないんだからねっ! 勘違いしないでよねっ!

 ふざけるな馬鹿野郎、初潮前の小娘だって騙されねーよそんな建前。


村雨「ふぁ……♥ やっぱり、提督さんのチ○ポ、いいなぁ……村雨、の……すっごく、イイトコ……突いてくれるぅ……♥」


 とろとろでやわやわできゅきゅっと締めてくる膣内の感触もさることながら、チ○ポを味わうようにピストン運動に合わせて腰をくねらせ、淫らにほほ笑む村雨の表情はエロすぎた。指導はどうしたサル!

 それだけでイケるほどの流石の仕上がりであり、提督の指導は加速の一途をたどったとかなんとか。
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/06(土) 01:07:42.88 ID:vJ0I47SJo
なんというか控えめに言っても最高ですよこれら
628 : ◆9.kFoFDWlA [sage]:2018/01/06(土) 01:12:20.63 ID:ougI1oO30
※とりあえず今日は五人だ。ねりゅ
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/06(土) 13:28:04.89 ID:XofsDQbA0
おつんぽ
ワザマエである
村雨改の中破姿大好きです
630 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/07(日) 20:26:53.83 ID:KzD7KgnZ0

【おまけ:惜しくも姫始め多数決安価で敗北し、しょんぼりしている艦娘9名に勃起チ○ポを見せてみた〜金剛編〜】

 高速戦艦・金剛――――ご存知の通り、即堕ち艦娘の中ではいっとう酷い類の堕ち方をした戦艦である。

 「婚前交渉はNGなんだからネー!」なんてクッソ生温い幻想なんぞ現実の前には「無駄無駄無駄無駄」であった。あっけなく理性ごと処女膜ブチ破られて射精おねだり、だらしなく舌を出したトロ顔で腰をカクカク、雌声でアヘアヘしたのだわ。これには榛名も無言で半笑い、まだ即堕ち前の比叡と霧島も「………はは」とか笑うほかなかったんだってさ。

 淫蕩の極みに達した思考から知性と共に似非外人風の口調までもが消え失せて、「せーしっ♥ せーしぴゅっぴゅっ♥」という率直に言って幼児退行でも起こしたかのよーな無知性っぷりで、本能のままに腰を振りたくって提督に射精おねだりするという醜態であったよ。

 しかもその一回だけでは終わらず、むしろマジカルチ○ポに対し無駄に抵抗したことによるマジカルチ○ポリベンジャーの作用と思いのほか金剛の恥裂の内に備えられたモノの感触が素晴らしかったこともあり、精子と蜜の絡んだ熱い肉襞は、日頃からバーニングラブを謳う彼女の情熱を宿したかのように――――。


金剛(バラすんじゃねェデェエエエエエエエエエエエッス!!)


 うわあ凄い恥ずかしそうな乙女顔。涙混じりの声で言われてもイヤだフォイ、バラすフォイ。このナレーションさんの素敵な趣味は「弄りがいのある艦娘へのセクハラ」と「五月雨提督への嫌がらせ」だ。胸を張って自慢できる崇高な趣味であろう?

 そんなことよりこれから提督が金剛フィット砲(意外なほどまっすぐでカリ高な硬度MAXダイヤチ○ポ)をおっ勃てながら君の所へやってくるんだが、どうするおつもり?

 どうせ無駄だろうけどそのバーニングなブレインからひり出したアンサーをトークしてくだサーイ!


金剛(ッ……て、提督にワタシがかつてルーズしたのは、そ……そう! テートクのマジカルチャームを、無理にレジストしようとしたからデース! れ、レディとしての誇りや体面を護りつつ、焦らしてコンゴウチャームすれば、きっと程よく素敵なバーニングラーヴなフューチャーが私をウェイトしているはずデース……!)


 ……うん、天津風や村雨、この後に控える大井っちや朧を見習うといい。

 では答え合わせの時間と行こう――――提督の登場である。

 部屋のドアを開けた提督は、やはり勃起スタイルである。ポルナレフを見下すDIO様っぽい立ち方がややナレーションさん的にイラッとするが、金剛好みのガチガチ○ポを隆起させ、金剛に向かって六歩を踏み出す。金剛まで残り四歩。


金剛「! て、テートクゥー♥ な、なぁにをおっきくしてるデース♥」


 見ろよこの男受けするぶりっ子アクション。一瞬で外面を切り替える変わり身である。やはりエア提督ラブ勢という風潮は本当で、変わり身の早さは汚いニンジャの類であるという噂は本当だったようだな。

 やんちゃ坊主を窘めようとするものの動揺しまくりな様子であったが、提督はその初々しさがむしろ気に入ったのか、さらに一歩を踏み出す。残り三歩。金剛の喉がゴクリと鳴る。視線はチ○ポに釘付けだ。フシューフシューと鼻が鳴っている。


金剛「い、いくらそのぅ……わ、ワタシとのセックスがグッドだったからってぇ……ま、真昼間からワンちゃんみたいに盛るのは、の、ノーなんだからネ……♥」


 内心では既にチ○ポのことばかりなのによー言うわホント。乙女のする顔かねこれが? 男女逆転して例えるなら童貞を失ったばかりの中学生男子が美女の裸が迫ってきてるのを余裕ぶった態度で迎え入れようとしているそれである。

 だからこそ、金剛まで残り二歩になろうというところで、提督の歩みが止まる――――どころか、提督は三歩引いた。金剛までの距離、残り六歩。


金剛「!?」


 更に提督は一歩後退。やや表情が冷めだしている。ガチガチ○ポも少し硬度を失っていた。距離が七歩まで開く。


金剛「あ、い、イヤ、その……ば、場所は弁えてるかもデス、けど、その、時間、時間が……」


 ああ駄目だこれグダグダだ。更に提督は三歩を引く。距離、とうとう十歩。そしてあと一歩提督が退けば、部屋の出入り口たるドアの向こうへ消えてしまうだろう。


金剛「――――――――――――――――――――――――――」


 「フフフ、一つチャンスをやろう」とでも言いたげな提督の表情から、金剛は悟った。選択を迫られていると。
631 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/07(日) 20:32:42.08 ID:KzD7KgnZ0

 誇りか、情欲か。

 どちらかを選べ必ず選べというヤツだ。

 この二択を迫られているのだと。前者はこの二つ後の大井っちが見せてくれるだろう。後者の極みは本編の五月雨だ。

 「半端は許さぬ」と、提督の冷ややかな目が語っていた。媚びねば提督は立ち去るだろう、一切の容赦なく。

 しかし媚びれば愛してくれるだろう、ただし誇りは失われ、今後の提督とのセックスにおけるイニシアチブは提督が握り続けるであろう。

 そう、金剛もまた阿武隈と同じく主導権を握りたいタイプであった。

 だがキャラクター的にワンチャンある阿武隈と違い、賢しい金剛は賢しさゆえに駆け引きを仕掛けられ、その駆け引きに気づいてもドストレートであるが故に腹芸ができるタイプではない。

 攻めてる間は強いが受けは弱い。ガンガンと愛を前面に出していくキャラクターにはありがちなことである。

 日頃から愛を惜しみなく、しかし笑顔でさらけ出すが故に、いざという場面――――決しておちゃらけることが許されない場面で、最後の一歩に怖じ気づく。

 金剛が今後どのような扱いになるのかが決まる――――ここが分水嶺であった。しばし沈黙し、金剛は俯いた。涙が目いっぱい溜まった瞳を揺らして、消え入りそうな声でつぶやく。


金剛「ふぁ、ふぁ……………ふぁっく、みー………ていとく」


 舌足らずな震え声で、素直な言葉を口にした。顔から火が出るほど恥ずかしいだろうに、それでも確かに言葉にした。


金剛「あ、あい、らびゅー………………抱いて、ください。し、したい、デス……提督と、えっち、したい、デース……可愛がって、欲しい、です……♥」


 膝の上でぎゅっと握りしめられた拳は震えていたし、紅茶色の髪の向こう側の赤面が隠しきれていない。

 瞬間――――提督との距離が一瞬でゼロになっていた。一歩ではない。ゼロだ。つまり――――。


金剛「あひぇっ♥ ふぇへひふぃッ♥ んひゅぁああああああああああああああああっ♥」


 金剛の勝利である。野郎、このナレーションさんの予想を覆しやがった。辛勝ではあるが、つい数瞬前に見せた表情と態度は「冷静と情熱の狭間で揺れ動きつつも、悩んだ末に熱を取った」と見做された。恥じらい、恥じらいです。

 淫らな女のテクよりも、時に純朴な素人女の赤心が欲しいと思う時がある。

 本当に男って言うのは勝手な生き物なのだわ。ところで金剛、何回イッた?


金剛「に、にじゅうしゃんかいっ♥ い、いきまひたぁあああああっ♥」


 そして素直過ぎる子はネタキャラである。とどのつまり、金剛のネタキャラ化は加速する一方であった――――どうあがいても朝潮系。
632 : ◆9.kFoFDWlA [sage]:2018/01/07(日) 21:00:20.30 ID:KzD7KgnZ0

【おまけ:惜しくも姫始めを逃してしょんぼりしている艦娘9名に勃起チ○ポを見せてみた〜大井編〜】


 部屋に入った瞬間、提督は「部屋を間違えたか?」と思った。

 間違いなく提督は、部屋に踏み入る前に、部屋のドア横にある【大井っち待機部屋】という表札を確認したはずだ。なのに、


朧「あ………っ いらっしゃい、提督…… 今宵も、朧を御指名ですか……


 ベッドの上には薄いスケスケネグリジェを着た朧が妖艶にほほ笑んでいる。かつてない朧がそこにいた。

 まず薄く紅を引いた唇。既にエロい。やや溌溂さを感じさせた頬の絆創膏は今はなく、代わりとばかりに白粉が塗られている。

 提督が来てくれたことを、朧は本心から喜んでいるようだった。ほころんだ笑みの幼さが、提督に背徳的な淫靡を覚えさせる。

 元々駆逐艦平均を軽く上回る質量を誇る乳は、妊娠したことでより丸く突き出していて、重量感たっぷりに薄絹の向こうで揺れていた。

 非合法でかつイリーガルな未成年娼婦――――提督の頭に両手をお縄にかけられる未来が何故かよぎる。天津風の時には欠片ほども思わなかったのに、どうしてか焦燥感が体中を駆け巡っていく。


朧「………安定期、入ったんです だから、『大丈夫』ですよ、提督……


 「ここに、いっぱいどぴゅどぴゅしても……」――――そう言って、ぽっこりとした下腹を撫でさする指先の動きすら嫌らしい、ああ嫌らしい嫌らしい。

 提督は謀られたことを理解した。そう、部屋の表札はすり替えられていた。

 本当は提督は朧だけはスルーするつもりだったのだ。妊娠していることを言い訳にだ。だがそれももうどうにもならねえ。つまり、


×:【おまけ:惜しくも姫始めを逃してしょんぼりしている艦娘9名に勃起チ○ポを見せてみた〜大井編〜】

○:【おまけ:惜しくも姫始めを逃してしょんぼりしている艦娘9名に勃起チ○ポを見せてみた〜朧編〜】


 これが正しい。そもそも金剛の二つ後に大井っちだって言ったダルォ?

 提督はドアノブを後ろ手に掴み、部屋からの離脱をはかる。だが、何故かドアノブが回らない。

 ギョッとして振り返り、今度こそ力いっぱいにドアノブを回す。だがビクともしない。鍵がかかっているわけではない――――反対側から恐ろしい力で掴み止められている。鎬紅葉かな?

 唖然としつつもドアの覗き窓に目を向ける提督―――――それがまずかった。

 目が合ったのだ。ドアの外にいる人物が、のぞき窓から逆にこちらを覗いている―――――。



潮「――――――――――――――――――――――――ごゆるりと」



 魔 性 の 潮。

 綾波型は提督を陥落させるために共同戦線を張ることがしばしばある。ななく

 提督は漏らしそうになった。小便ではない、精液をだ。何故なら――――。


朧「あは 提督のオチ○チン、もうこんなにカチカチです……


 背後を取った朧が、両手を提督の勃起チ○ポに回し、手コキを開始し始めていた。


朧「提督……手でシュッシュするのも、朧、嫌いじゃないんですけど……久々のオチ○チン、お口やおま〇こで、味わいたいなあ……
 

 たっぷりとした質量を誇る人肌の餅を背中に押し付けられながら、自身の太腿を提督の太腿に搦めておねだりしてくる朧である。

 凶獣・綾波の妹の面目躍如と言ったところか。理性を[ピーーー]ことにかけては、その積極性から秋月型にも匹敵するやもしれぬ脅威の綾波型であった。



朧「提督も、朧の『今』の膣内……興味ないですか? 久々に、味わいたくないですか……? 駆逐艦の妊婦おま〇こなんて………今しか、味わえませんよ……



 プレミア感まで煽ってきおるオーバーキル戦術―――――提督は綾波型には(一部を除いて)勝てない。これはもはや常識である。
633 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/07(日) 21:06:43.61 ID:KzD7KgnZ0
※間違ってsageちゃった。再投下


【おまけ:惜しくも姫始めを逃してしょんぼりしている艦娘9名に勃起チ○ポを見せてみた〜大井編〜】


 部屋に入った瞬間、提督は「部屋を間違えたか?」と思った。

 間違いなく提督は、部屋に踏み入る前に、部屋のドア横にある【大井っち待機部屋】という表札を確認したはずだ。なのに、


朧「あ………っ♥ いらっしゃい、提督……♥ 今宵も、朧を御指名ですか……♥」


 ベッドの上には薄いスケスケネグリジェを着た朧が妖艶にほほ笑んでいる。かつてない朧がそこにいた。

 まず薄く紅を引いた唇。既にエロい。やや溌溂さを感じさせた頬の絆創膏は今はなく、代わりとばかりに白粉が塗られている。

 提督が来てくれたことを、朧は本心から喜んでいるようだった。ほころんだ笑みの幼さが、提督に背徳的な淫靡を覚えさせる。

 元々駆逐艦平均を軽く上回る質量を誇る乳は、妊娠したことでより丸く突き出していて、重量感たっぷりに薄絹の向こうで揺れていた。

 非合法でかつイリーガルな未成年娼婦――――提督の頭に両手をお縄にかけられる未来が何故かよぎる。天津風の時には欠片ほども思わなかったのに、どうしてか焦燥感が体中を駆け巡っていく。


朧「………安定期、入ったんです♥ だから、『大丈夫』ですよ、提督……♥」


 「ここに、いっぱいどぴゅどぴゅしても……♥」――――そう言って、ぽっこりとした下腹を撫でさする指先の動きすら嫌らしい、ああ嫌らしい嫌らしい。

 提督は謀られたことを理解した。そう、部屋の表札はすり替えられていた。

 本当は提督は朧だけはスルーするつもりだったのだ。妊娠していることを言い訳にだ。だがそれももうどうにもならねえ。つまり、


×:【おまけ:惜しくも姫始めを逃してしょんぼりしている艦娘9名に勃起チ○ポを見せてみた〜大井編〜】

○:【おまけ:惜しくも姫始めを逃してしょんぼりしている艦娘9名に勃起チ○ポを見せてみた〜朧編〜】


 これが正しい。そもそも金剛の二つ後に大井っちだって言ったダルォ?

 提督はドアノブを後ろ手に掴み、部屋からの離脱をはかる。だが、何故かドアノブが回らない。

 ギョッとして振り返り、今度こそ力いっぱいにドアノブを回す。だがビクともしない。鍵がかかっているわけではない――――反対側から恐ろしい力で掴み止められている。鎬紅葉かな?

 唖然としつつもドアの覗き窓に目を向ける提督―――――それがまずかった。

 目が合ったのだ。ドアの外にいる人物が、のぞき窓から逆にこちらを覗いている―――――。


潮「――――――――――――――――――――――――ごゆるりと」


 魔 性 の 潮。

 綾波型は提督を陥落させるために共同戦線を張ることがしばしばある。

 特に第七駆逐隊の連携は密で、容赦がない。彼女たちは駆逐艦の武器が『幼さ故のためらいのなさ』であることを熟知している。

 提督は漏らしそうになった。小便ではない、精液をだ。何故なら――――。


朧「あは♥ 提督のオチ○チン、もうこんなにカチカチです……♥」


 背後を取った朧が、両手を提督の勃起チ○ポに回し、手コキを開始し始めていた。その手つきと言ったら無敵である。左手で提督の睾丸を撫でさすりながら、適度な力で竿を掴み、上下にしごきたてる。


朧「ね、提督……朧、おててでシュッシュするのも、嫌いじゃないんですけど……久々のオチ○チン、お口やおま〇こで、味わいたいなあ……♥ ご馳走してくれませんか……♥」


 たっぷりとした質量を誇る人肌の餅を背中に押し付けられながら、自身の太腿を提督の太腿に搦めておねだりしてくる朧である。

 凶獣・綾波の妹の面目躍如と言ったところか。理性を殺すことにかけては、その積極性から秋月型にも匹敵するやもしれぬ脅威の綾波型であった。



朧「提督も、朧の『今』の膣内……興味ないですか? 久々に、味わいたくないですか……? 駆逐艦の妊婦おま〇こなんて………今しか、味わえませんよ……♥」



 プレミア感まで煽ってきおるオーバーキル戦術―――――提督は綾波型には(一部を除いて)勝てない。これはもはや常識である。
634 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/07(日) 23:27:36.34 ID:KzD7KgnZ0

【おまけ:惜しくも姫始め多数決安価で敗北し、しょんぼりしている艦娘9名に勃起チ○ポを見せてみた〜大井編〜】


 重雷装巡洋艦・大井。ケッコンという節目においても「たった二人の重雷装艦」とナチュラルに木曾をハブる清々しいまでの図太さは、ナレーションさんお気に入りである。腹が痛い。

 後付け設定とはいえ北上ラブな風潮のある彼女であるが、提督に対する想いはラブ勢のそれである。

 むしろ「裏切ったら海に沈める」発言から愛が重すぎて重愛葬巡洋艦とか呼ばれたりしている。

 愛の裏切りとはやはり浮気か。利用する者される者か。果たして、艦娘らをチ○ポでずぼずぼしまくってる提督の行為は裏切りと取られるのか。

 そんな彼女に厚顔無恥にも提督の勃起チ○ポを差し出したらどんな態度を取るのか……不知火を見るより明らかだとは思うのだが、ナレーションさん、気になります。

 朧に散々に搾られたものの、腐ってもマジカルチ○ポ――――やや目の下がくぼんでいるが、しっかりとした足取りとチ○ポで大井の部屋のドアを開く。

 提督を出迎えたのは、迫りくる砲撃だった。眼前に迫る砲弾を認識することすらできず、提督の頭蓋は瞬刻の後に爆ぜるだろう――――仮に提督がただの人間で、そしてこのまま何もしなければ。

 提督の目は、迫りくる砲弾の細やかな傷の一つ一つまでを確実に捉えていた。抜き放った刀を、音速を超えて迫る砲弾を、まるでまな板の上の魚に串を刺すような気軽さで突き刺した。

 貫いたままに振り抜き、小刻みに手首を左右に切り返すと鮮やかな火花が散って、砲弾は両断された。――――二つに分かたれた砲弾が、提督のやや上方の左右の壁に風穴を開ける。

 この時空のマジカルチ○ポ提督は、剣術スキルを100%活かす類の剣鬼。

 澄み渡る三本杉の尖り刃が連なる冴え冴えとした刃文の特徴は、他に類を見ない芸術品としての側面をも併せ持つ――――最上大業物が一振り、初代孫六であった。

 油断なく刀を正眼に構えて残心する腕前は見事としか言いようがなかったが、勃起チ○ポ丸出しで揮うようなものではないぞ罰当たりめが。

 その視線の先には、開幕即死砲撃をやらかした存在――――硝煙のヴェールにくゆる空間の向こう側に、大井がいた。

 大井っちの判断は、もちろん裏切りも裏切り、万死に値するというものである。当たり前だ。誰だってそう思う。

 
大井「殺してやるわ―――――言ったわよね。裏切ったら、殺すって……言ったわよね、言ったわよね、言ったわよね、私……? なのに、なんで裏切るの……? 馬鹿なの……? 死にたいの……?」


 底なしの泥沼みたいな目を見開いて、凄絶な笑みを浮かべる大井がそこにいた。全裸である。

 美しいシルエットが粉塵に浮かび上がる。僅かにかしげた首の角度といい、蒼ざめた唇といい、血走った眼球といい、カチカチ鳴ってる歯ぎしりの音といい――――大井っちはまさに絶好調の美少女であった。ヤンデレは病んでる状態が健常なのだ。ワハハ。


大井「……ああ、そうなのね―――――殺すって言ったのに、浮気なんかするってことは……」


 砲撃によって舞い上がった粉塵と硝煙が満ちた部屋は、その空気の動きを容易に可視化していた。

 提督は一瞬、その空気が静止したような錯覚を覚えた。大井の姿が掻き消え、提督の真横から粘ついた囁き声が漏れた――――縮地。


大井「ほかでもない私に、殺してほしかったんだ?」


 返答を求めていないことは、囁きとほぼ同時に放たれた二撃目の砲撃から明らかである。確実に殺しにかかっている一撃だ。

 その砲撃もまた脳天狙いであることが幸いした。前転する要領で身を投げたことで、提督は一撃目よりもずいぶん余裕をもって回避することに成功した。チ○ポ丸出しで。締まらねえな。まだ挿入していないからなおさらである。


大井「嗚呼……♥ すごく嬉しいわ……愛してます、提督……だから、今すぐ私に殺されて頂戴……♥ 受け止めて、くれるでしょ……? 提督……提督……提督……て、い、と、く……♥」


 次弾装填中の大井に接近して当身を喰らわせ、ここで気絶させるべきか、提督は大いに迷った。大井だけにな。笑えよ。ナレーションさんは実況で忙しい。

 なんせ恐らく、確実に、間違いなく――――大井は正気である。故にこそ迷う。ここで曖昧に誤魔化し、やり過ごしたところで、大井は結局のところ提督を殺しにかかってくる。


大井「大丈夫……貴方を殺した後、私は後を追ったりしませんよ? その睾丸ブチ抜いて精子を取り出して、私の卵子と受精させてちゃんと妊娠してあげる……私とあなたの愛の結晶は、確実にこの世に残るのよ……♥」


 大井っちは「貴方を殺して私は生きる」類のヤンデレである。流石の提督も肝が冷える笑みであった。


大井「だから、ねえ、おねがいよ……愛してるなら、殺されてよ……? 殺されたいから、裏切ったんでしょ……? 違うの……?」


 イエスと言ってもノーと言っても死ぬ。普通なら詰みであった。故に―――提督は大井の説得を速攻で諦めた。この後、三日三晩に渡り死闘を繰り広げ、組み伏せた大井を犯してめでたく懐妊させた。

 提督、苦肉の策である。妊娠してる間は、大井は殺しにかかってこない。その後、出産を終えた後に育児期間を経て、復調した途端に再び殺しにかかってくる大井を返り討ちにし、また妊娠させるというローテーションが組まれた。

 人、それを問題の先送りという――――。


大井(―――――計算通り……!!)


 そして、全ては大井の手の中。
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:30:26.52 ID:OaEDQAjKo
愛が重い
636 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/08(月) 00:34:52.73 ID:A3q6bgfn0

【おまけ:惜しくも姫始め多数決安価で敗北し、しょんぼりしている艦娘9名に勃起チ○ポを見せてみた〜筑摩編〜】


 利根型航空巡洋艦・筑摩。姉のような妹である。

 断じて乳首ではないしオカマでもないし、ましてや膣魔でもない。確かにサキュバスめいた膣と雰囲気を備えちゃいるが、そんな卑しい事を云う奴はどこのどいつじゃ!

 そんな筑摩に提督の勃起チ○ポを見せつけたが、筑摩は――――。


筑摩「…………ご奉仕、しますね」


 儚げな笑みを浮かべて、そう言った。提督が下半身を露出させたまま部屋を訪れた時、少しだけ傷ついたような顔をした。


筑摩「ん、ぶ……ちゅ……ぐ、ぼっ、じゅぼ……はぁっ、ふ……じゅる、じゅ、チュ……ん、ず、ぐぷ……」


 提督の前に跪き、音を立てて尺八に勤しむ筑摩の顔は、林檎よりも赤く染まっている。

 成熟した肉体と裏腹に、興奮よりも羞恥が勝っている様子であったが、その舌遣いは巧みだ。竿の根元から亀頭にかけてを丁寧に舐め上げ、舌を小刻みに動かして刺激を絶やさぬフェラチオだ。

 柔らかく張りのある唇を惜しげもなく醜悪な男根に押し付けながら、下品な水音を惜しげもなく奏でながらしゃぶりつく、愛情たっぷりの奉仕である。鼻息を荒げてとろんとした瞳で男根を見つめる表情は、酷く淫らだった。

 筑摩は時折、ちらちらと不安そうに提督の顔を見て様子をうかがう。

 視線がかち合って、慌てて筑摩は目を閉じると、そんな筑摩の頭上から「おしゃぶりがとても上手になったな」という声が降り注ぎ、頭を撫ぜられる。
 

筑摩「っ、し、知りません……」


 不本意そうに眉根を寄せつつも、どこか満更でもない喜悦をにじませた表情で俯く。

 そんな筑摩が再び口淫を続けようと顔を上げ、あ、と舌を伸ばしながら口を開けるが、提督は筑摩を手で制してベッドの上に寝転がる。 

 筑摩の唾液でぬめる男根だけを屹立させ、仰向けの姿勢で寝転ぶ姿に、筑摩はその意を悟った。

 筑摩は静々と提督の寝転ぶ寝台へと上がり、その体を跨いだ。蟹股開きの慎みのない体勢だったが、真に慎みがないものが斯様な羞恥と悲哀に塗れた顔をするだろうか。

 ぱっくりと開いた雌壺は、しっかりと発情していた。股を開いた途端、一条の粘液が膣口からとろりと糸を引いて提督の亀頭との間に橋をかける。ますます筑摩の顔色が鮮やかに朱に染まった。


筑摩「………ん、ふっ……♥ はっ、はぁっ、は……♥」


 誤魔化す様に、筑摩は大きく実った左右の乳房を、自らの両手で揉みしだきはじめた。

 既に男の怒張を受け入れる準備が整っているにもかかわらず、筑摩は淫裂に男根をこすり付ける。手淫や口淫の技巧に比して、はるかに劣った幼げな自慰である。

 唾液に塗れた男根を、己の淫液で上書きするように擦り付け、時折膣口に亀頭をめり込ませるように腰をくねらせる。その度に艶やかな声が悩ましい吐息と共に喉を鳴らし、ぶるりと体が震えた。軽く達している様子だ。

 不思議なことにその一つ一つの動作は、幾度となく提督と体を重ねてきて、未だぎこちない。

 酷く淫らなことをしている、はしたないことをしている、それを提督に見られている羞恥――――それもある。

 だが、それにも慣れというものはある筈だ。筑摩は、初体験の時からずっと提督に「こうするように」と仕込まれていた。

 一度も提督と、正常位で交わったことがない。ただただ、提督に奉仕するだけの役割を命じられ、筑摩はそれに従ってきた。筑摩はその外見と裏腹に、純な性癖の持ち主だった。

 けど――――嬉しかったのだ。

 筑摩は、しばしば誤解されるが―――――面倒見がいいわけではない。奉仕する側というよりは、受け身に近い。

 だが、彼女は己が必要とされることに喜びを抱く。褒められたいのだ。必要とされたいのだ。必要とされる自分が好きなのだ。だから奉仕する。あべこべなのだ。

 利根に対する甲斐甲斐しい態度がまさにそれであり、共依存の関係にもつながる歪さを持っている――――ダメ男が好きになる典型的なパターンである。DVすら愛だと受け止めてしまう類の。 

 だから提督から求められたとき、意外なほどあっさりと筑摩は提督を受け入れた。当時、利根が鎮守府に着任していなかったことの寂しさも、その選択の後押しとなった。

 ――――とても嬉しかったのだ。

 利根が着任してから、筑摩は日に日に怖くなった。
637 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/08(月) 01:09:14.52 ID:A3q6bgfn0

 利根との姉妹関係は良好だ。利根は筑摩を受け入れ、妹として可愛がってくれる。頼ってくれる。必要としてくれる。褒めてくれる。ああ、やはり利根のことが大好きだ。だけど、同じぐらい提督のことも好きだ。

 どちらも好きだ。こんな愛は、おかしいだろうか。

 どっちつかずで、どっちも半端ならば、今は良くても、これから先はどうなるだろうか。

 提督と利根が肉体関係になったと聞いたとき、筑摩は「それ」を自覚した。

 ――――もしも、提督と利根が、互いしか求めないようになったら?

 自分が必要とされなくなったら、どうしよう。飽きられたらどうしよう。

 そんな不安が、提督との情事の時すら押し寄せてくる。だから、必死に奉仕する。教えられたことには従順に、恥ずかしくても我慢して、提督が喜んでくれると嬉しくなった。

 でも不安は消えない。その繰り返しになって―――――あっさりと気づいた。


筑摩(………提督とのセックスで、提督が主導となってしてくれたことなんて、一度もない)


 いつだって筑摩が与える側で、提督はそれを甘受する。筑摩は気づいていない。筑摩がそれを望むから、提督はそれを甘んじて受けている。あべこべなのだ。

 ――――本当に自分は必要とされているのだろうか。

 疑問に思ったことがないわけがない。だが、聞かなかった。聞けなかった。筑摩は怖かった。

 性的なつながりだけでも、必要とされているのが嬉しかった。でも、もうそれは慣れた。成れた。だから次が欲しくなる。

 ――――愛は、どこにあるんだろう。 

 ふっと心の中に浮かんでは、靄となって消えていく。霞となって消えていく。雲をつかむような話だ。

 「愛して」と叫んで、掴めるものならそうしよう。想いを込めて意思を伝えれば、案外それで容易く得られるものかもしれない。

 でも、そうじゃなかったら?

 いつだってそこに行きついて、ぐるぐると同じところを回っている。

 だから、筑摩は―――――。


筑摩「っ、は、は……あはっ♥」
 

 一筋の涙が頬を伝う。提督が一瞬それに気を取られ、怪訝に思った矢先――――熱く湿ったうねりの中に自身が飲み込まれていく感触で、疑問は消えていく。

 解消されたのではなく、霧消する。

 見せつけるように、筑摩が男根を受け入れ、腰をくねらせ始めた。酷く抵抗感のある膣襞が与える刺激が、否応なくその行為に意識を集中させていく。

 ペニス全体をぎゅうぎゅうと締め付ける、熱い雌壺だった。襞の一本一本が意思を持ったかのような巧みさで、吐精を求めて不随意に絡みつく。

 思わず筑摩の腰を掴んで、腰を突き上げたくなるほどに蠱惑的な名器だった。だが伸ばした腕は誰あろう、筑摩自身の両手につかみ取られ、次いで激しい腰の上下動によって阻止される。


筑摩「ぁっ♥ いっ♥ いいっ♥ いっ、イッ……てい、とくっ♥ きもちっ、いい、ですかっ♥ ちくまのっ、おま〇こっ……すけべな、おま〇こっ……♥」


 痛々しいほどに稚拙な淫語を叫ぶ。嬉々を匂わせ、それでも隠し切れない悲哀を宿す震えた声は、性感に乱れるだけの女が出すものではなかった。


筑摩「み、てぇっ♥ ちくまの、えっちな、ところっ♥ みて、みてぇ……♥ みて、ください、よ……♥」


 ぐちぐちと水音を立てる秘部を見せつけるように、両足を広げながら腰を振る。

 その淫蕩に乱れる姿への興奮と刺激に耐え兼ね、提督はたまらず射精する。合わせるように筑摩も「ああ」と一際甲高い声を上げて背筋をのけぞらせ、びくびくと腰を痙攣させた。ぶしゃりと膣口から白い汚液が溢れかえる感触に、天井を仰ぐ筑摩は酷く淫らな笑みを浮かべていた。嬉しい、嬉しいと。

 やがて糸の切れた人形のように、持たれるように提督の身体にうつ伏せになる筑摩は、そのまま提督の首にしがみ付いた。激しく動機する心臓の音と、情事に乱れ絶頂の余韻に蕩ける熱い吐息を耳元に感じながら、提督は筑摩に一つだけ質問した。

 聞かざるを得なかった。



 ―――――なんで泣いてんだよ筑摩、と。



 筑摩はより強く提督の身体にしがみ付きながら、泣き顔のまま微笑んだ。

 心配そうに、絹糸のような筑摩の長髪を撫ぜる提督の手が、とても嬉しかった。

 きっと、どんなに歪でも、少なくても、やがて離れてしまうものでも、消えてしまうものでも、愛は必ずそこにあって、またやってくるものだと――――筑摩はこの手が愛なのだと、そう思った。
638 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/08(月) 01:28:10.02 ID:A3q6bgfn0

【おまけのおまけ:姫始め多数決安価で敗北して勃起チ○ポを見せられた艦娘9名】


萩風「何か私に恨みでもあるんですか?」

羽黒「妙高姉さん逃げて……!! 絶対碌なことになりませんこれ……!!」

村雨「む、村雨ってホラ、く、駆逐艦だし、夜戦に強いのは仕様だから……ねっ? べ、別に、淫乱ってわけじゃないから、せ、戦術だから、ねっ?(震え声)」

阿武隈「予 感 的 中。そもそも趣旨が違うんですけど?」

朧「やっぱりそういうこと、でしたね……♥」

天津風「もっとガーターベルト強調した描写が欲しいわよね。無責任射精された後、無言のままにあの人が立ち去るか、目隠しを取ってネタ晴らし後にらぶらぶちゅっちゅな二回戦をするかで大分仕上がりが変わると思うのよ。あと勃起チ○ポ見せつけられてないんだけど」

大井「コンスタントにポコポコ孕んで産んでの繰り返しというオチですか」

金剛「………(思ってたよりはいい扱いデース)」

筑摩「私がすっごくメンヘラっぽくなってる……需要あるのかしらこれ? そもそも私はあんな子じゃないですよ―――――ねえ、利根姉さん?」



 夕立はちからをためている。
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 10:18:07.60 ID:bR+jIPVA0
おバカな文章もいいが筑摩みたいなのも割と好き
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 10:32:16.34 ID:K1MwIbWVO
所謂オコトワリ勢や裏提督love勢って提督との関係に至るまでの過程が必要になるから結果的にストーリー性が濃密なヒロインになることが多い
作者の力量も加算されての今回の筑摩良いゾ〜これ
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 13:24:23.83 ID:4vtimcOxo
この提督が勝てない綾波型マジぱない
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 22:20:42.65 ID:N74I0Ppzo
鬼神がネームシップだからね仕方ないね
643 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/08(月) 23:38:31.91 ID:A3q6bgfn0

【夕立の姫始め〜前哨戦〜】


 かくして出番と相成った夕立である。着付けを終えていざ提督のところへ出撃と言う段で、不意に意識が途切れて夢の中――――その意識が戻った瞬間のことであった。


「酷い白昼夢を見たっぽい……ソロモンの悪夢ばりにひどかったっぽい……よく覚えてないけど、とてもひどかったのは覚えてるっぽい……!」


 うんざりした表情で「ぽいー」と呟きながら、駆逐艦寮を出る。

 新年を迎えて間もない時間だ。日の落ちた冬の野外。その空気は冷え込み、相応の暗闇に包まれてはいたが、夕立には温かく感じた。

 道を挟んだ他の艦種の寮は未だに忘年会からぶっ続けで新年会を行っているのか、灯りがついているところが多かったし、これから提督の元に向かって「する」ことを思えばそれも不思議ではなかった。

 てくてくぽいぽいと提督が寝起きする本館への道中を、足取りも軽く進む。カランコロンと草履の底を小気味よく鳴らしながら、ぽいぽいと進む。

 既に駆逐艦寮は遠く、僅かに灯る電灯が、振り返れば遠く見えるかどうか。

 そんな中、夕立は考える。夜戦における戦術のおさらいだ。ここで言う夜戦は当然、提督との情事のことである。


(まずは夕立の持ってる武器を再確認する……)


 まずは容姿。それこそ艦娘として世に顕現した時には、夕立は己の容姿に驚いたものだった。まさかの金髪に緑眼という、西洋人形を思わせる容姿である。


(自分で言うのもアレっぽいけど、夕立って本当に日本人なのかしら……?)


 そいつを言っちゃあおしめえよ、夕立ちゃん。

 ドピンク髪(淫乱)とか緑髪(バリエーション豊か)とか紫髪(個性的)とか蒼髪(不人気)とか、自然発生したとは考えにくい髪色の子が集結してるのだ。


(吹雪ちゃんとかはとても芋っぽいのに……あ、でも叢雲ちゃんは同じ吹雪型なのに違うっぽい? えっと、あれだ、そう――――きっと叢雲ちゃんは妾の子っぽい!)


 同日同刻―――――駆逐艦寮・吹雪型が寝泊まりする区画の一部が、根こそぎ『割断』された。

 「い、いっちゃううううう年、き、きちゃうぅうううう年」を見終わって、今年もよろしく、此方こそよろしく、じゃあ挨拶も済んだし眠りましょう、朝早くに起きてしっかり身支度を整えて、司令官にご挨拶に伺いましょうね、と吹雪のなんら当たり障りのない芋っぽい締めの言葉で忘年会を終えた吹雪型だった。


「打ちたて申す御剱の、刃は雲を乱したれば……――――」


 突如、とてもシツレイな夕立の侮辱めいた感想を、いかなる外法の類か察知した叢雲は、艤装を量子展開――――槍を振り上げ、こう叫んだ。


「――――天叢雲ともこれなれや」


 後に叢雲はこう語る。「なんか、ついカッとなった。そして夕立を殺さねばと思った」と。最近の若者は男も女も迫力満点である。

 顕現する圧倒的暴力。オロオロしながらも止めようとする深雪様。邪魔者は皆殺すと聞かぬ叢雲。響く爆音。吹き飛ばされる深雪様。ギリギリで槍の暴虐を回避する磯波と浦波が迎撃態勢を取るも、一目で彼我の実力差を悟り戦意喪失。

 不意打ちにも拘らず余裕をもって回避した吹雪・白雪・初雪の芋トリオは「ああ、今年の初仕事は妹とのバカ騒ぎだ」と悟り、それぞれが艤装展開――――傍目には殺し合いにしか見えない格闘戦を繰り広げる。

 ところでこの時、飲み会帰りのほろ酔い陸奥が運悪く吹雪型の住まいの外を歩いていて、槍に割断された建物の破片が第三砲塔に直撃して大爆発。むっちゃんの霊圧が消えた。

 「今年こそ健常でいましょうね、ね、第三砲塔?」と艤装を顕現させて妖精さんたちと挨拶していた最中のことであった。あまりにも不憫すぎる。この後の大鳳ぐらいに。


 遠く爆音が響くところ、元凶といえば元凶の夕立と言えば、未だに己の武器に関しての考察を進めていた。
644 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/08(月) 23:46:47.17 ID:A3q6bgfn0

(改二になってからというもの、夕立ったら、どんどん体つきが女の子っぽくなってるっぽい?)


 今は振袖で隠れているものの、その緋色が鮮やかな和装の内には、白露型トップの村雨に次ぐ暴力的な肢体が秘められている。


(やっぱり大きいおっぱいが男の人は好きっぽい! ぽい! 夜戦ではライバルの綾波ちゃんにもない、夕立のあどばんてーじっぽい! というか、完全S勝利っぽい! ぽい!)


 同日同刻、とても無礼で不敬な夕立の内心を何をどうしてか察知した綾波――――その私室の八枚の窓ガラスが、内から外に向かって砕け散る。その身から噴出した濃密な殺意の波動の余波である。

 運悪く駆逐艦寮外を歩いていた宴会帰りの大鳳に唐突に硝子のシャワーが降り注ぎ、即座に入渠施設へ緊急搬送される次第となった。ほろ酔い気分で「今年はいい年になるといいな」と思った次の瞬間の出来事であった。あまりに不憫すぎる。

 なおその時、綾波は就寝中であった。殺意をブチ撒けた後も安定の快眠で、初夢鑑賞中である。本人からすれば「幼子の稚気を窘める際に良識ある年長者が抱く僅かばかりの怒気程度」に過ぎないというのだから恐ろしい。

 ところで綾波の初夢の内容をちょっとナレーションさんはのぞき見してみた。

 視界いっぱいに広がるお花畑に深海棲艦の首塚を築くメルヘンにしてバイオレンスな内容である。これには思わずナレーションさんのSAN値が減少。夢中の返り血塗れの綾波は満面の笑みである。地獄で微笑む釈迦のような面持ちであった。

 本人曰く、


 「なんだかちょっぴりイラッとしちゃいましたぁ」


 意訳:痴れ狗めが……少しばかり第三次ソロモンでやんちゃした程度で、正しく孤軍にて無双し、戦果を残したこの綾波を……見下し愚弄するか!!


 ――――とのことだが、ちょっとイラッとしたぐらいで窓ガラスが粉砕するほどの殺意である。直接叩きつけられた場合はお察しであった。電子レンジでチンされた生き物はこうなるって具合に。

 夜戦夜戦とうるさいあの川内ですら笑顔の綾波に窘められると、冷や汗流して「私が悪かったよ」と言うばかりである。


 ところで、その殺意の波動による被害はガラスと大鳳だけではなかった。

 運悪く左隣の部屋でウノに興じていた第七駆逐隊の面々はアイアンボトムサウンドを彷彿とさせる死の気配がなんら心の準備もなく叩き込まれたせいで泡吹いて失神した。潮や曙などは尊厳を喪失している。

 廊下を挟んだ対面側の部屋ですやすやしていた天霧は「敵襲だと!?」と覚醒し、すぐに「なぁんだ綾波の姉貴かい」と再び二度寝。ぐーすかすかぴーと図太さを示した。

 更にその隣室で秘かにオナニーしていた狭霧もまた泡吹いて失神し、翌日になって部屋から出てこないことを訝しんだ敷波に、股間丸出しのままで発見されて物凄い恥をかいた。明らかにオナニーして寝落ちしたと見做されていた。

 「し、新年早々、なにやってんのさ狭霧……ま、まあ、そういう気分の時って、あ、あるよね……うん」と敷波は姉として窘めつつ、狭霧の尊厳のために僅かばかりに理解を示す。その顔はかなり赤かった。そんな敷波のオナニー頻度は週三ぐらいで、直接的な摩擦ではなく布地の上からくっくっと指で押さえるようなオナニーだとか。あらやだかぁいい。

 階下の暁型も散々である。四人で川+1の字になってすやすや中だった全員が、より深い眠りにつく代償とばかりに正月早々に寝小便という地獄のような新年の幕開けを迎えた。

 阿武隈に「んもぉー! 栄えある一水戦所属の暁型が、皆しておもらしなんて情けないんですけどぉ!」とぷんぷん怒られた。

 電ちゃんはぱっちりおめめに目いっぱいの涙をためて「はわわ」してた。

 クールな響に明るい雷も顔を真っ赤にしてぷるぷるである。

 レディ暁など死体みたいな顔であった。レディはおもらしなんてしないのだ。

 なお敷波の部屋は綾波の部屋の右隣なのだが余裕ですやすやおねむである。


 「今年もいい年になるといいなぁ……司令官と一緒に、初詣……行けたらいいなぁ、へへ……」


 なんて健気なこと考えながら眠りにつき、綺麗な振袖を着た綾波と自分、そして妹たちが、司令官と一緒にお参りに行くという素敵な初夢だったという。ちなみにまだ処女だ。朧や潮が処女散らされてるなんて夢にも思ってない。

 そんな敷波は妹たちからの信頼が極めて厚い。特に狭霧や曙、漣は尊敬のまなざしを向けている。
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 23:50:09.77 ID:ZQaLKxyFo
地獄絵図が量産されてますわ
646 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2018/01/09(火) 00:27:33.60 ID:PRY51uRu0

 そんな騒動など知らないし、知ったとしても「知ったことじゃねえっぽい♪」と言ってのけるであろう夕立は、次々に考察を進める。


(夕立の性格は、うーん……これはよくわからないっぽい? 面倒臭いのはあんまり好きじゃないっぽいけど……なんだかおじさん臭い長波ちゃんよりはましっぽいね! ドラム缶ドラム缶うるさいし、何か改二になったっぽいけど、装備に頼って補正受けてる内は夕立や綾波ちゃんの敵じゃないっぽい!)


 同日同刻――――綾波型駆逐艦寮からやや殺意が減少したが、夕雲型駆逐艦寮が一夜にして崩壊した。


「ブラッドフリート流血闘術……推して参る!」


 血液と燃料を武器に破壊の限りを尽くす長波様である。そのお怒りを鎮めるために奮闘する夕雲・巻雲・風雲・朝霜・清霜であったが、拮抗状態に持ち込むのが精いっぱい。早霜は既に大破した。フフフとか言ってる余裕がない重体である。

 年忘れのあいさつ回りで藤波と沖波が外出中、そしてよりにもよって高波が他の寮の宴会で呑兵衛どもに掴まって不在であることが災いした。

 例によって外を歩いていた飲み会帰りの飛鷹は「今年こそ改二が来ますように」と乙女チックに星に願いをかけていたところ、流星めいた砲撃が脳天を直撃。改二どころか解体寸前ってな有様である。

 なおその費用の真横を歩いていた隼鷹は無傷だ。飛鷹の願いを聞いて内心とは裏腹にゲラゲラ笑っていたのが一変、冷たく研ぎ澄まされた、獲物を狙う鷹の表情へと変貌する。酔いは完全に抜けていた。


「あたしの姉に、ナメた真似しやがった奴は、誰だ……? 天の御柱・地の御柱――――来臨守護急々如律令!」


 放たれる艦載機。烈風改・流星改・彗星の三条の部隊が、既に骨組みのみになっている夕雲型駆逐艦寮をガレキの山へと変えていく。戦線は拡大の一途をたどっていく。

 
 建造物が恐ろしい勢いで倒壊する音が聞こえているはずなのだが、やはり夕立はブレない。考察はどんどん進んでいく。


(後は口調………うーん、あざといって言われるけど、これってキャラ付けじゃない癖っぽいし……にゃしにゃし言ってる子や、ぷっぷくぷっぷく言ってる子、あまりおっぱい大きくないのにお色気キャラを気取っちゃう子……まあ、睦月型の子よりはましっぽい? あんな語尾や思わせぶりな態度、どう考えても『つくり』っぽい!)


 お前いい加減にしろよ悪夢。

 同日同刻―――――睦月型駆逐寮は爆散した。勢い余って望月が大破。もっちーはうわごとのように「司令官、本当はね……気持ち良かった、よ……♥」などと世迷言を抜かしている。コイツ処女だぞ。

 もうお約束となったが、睦月型駆逐寮の外を歩いていた飲み会帰りのほろ酔いガングートは、爆風に吹き飛ばされて頭の打ちどころが悪かったのか、そのまま失神。明け方に発見されたが、寒空の下で気絶していたというのにぴんぴんだったという。おそロシア。

 「この国じゃあちっこいのらにオトーシダマというのを配る伝統があるんだろう? 私も郷に入れば郷に従えという奴だ。ここは奮発してやろうじゃないか」なんてことを考えて、大量のぽち袋を手提げに入れて駆逐艦寮に向かっていたところである。へべれけに酔っていたので時間帯こそ非常識だったが、とてもいい人であった。処女だけど、女にされたらどんな顔をするのかしらん。


(いい年してニャーとかクマーとか言っちゃう人)


 球磨型軽巡寮が吹き飛び、木曾が死んだ。この人でなし!


(軽空母なのに、おっぱいがない人)


 軽空母内におけるバトルロワイヤルが開催。勝者? 胸がフラットな奴が勝つわ。飛鷹・隼鷹不在の中、戦力的には互角。

 果たして鳳翔さんがどちらにつくかが勝負の鍵であろう。


(似非外国人っぽい?)


 金剛型戦艦寮。


(死神っぽい?)


 陽炎型駆逐艦寮。


(私立小学校の児童っぽい?)


 朝潮型駆逐艦寮。


 鎮守府は爆炎に包まれる年明けを迎える。無事なのは白露型駆逐艦寮と提督が住まう本館のみだ。

 相対的に白露型の評価が上がるという不可思議な事態に、しかし白露は「いっちばーん♪」と無邪気に喜んだという。妹たちは皆、そんな白露が大好きであった。

 この日の出来事は、後に『正月の悪夢』……一部ではなぜか「ソロモンの悪夢再来」として語り継がれ、年末年始の鎮守府は外出禁止令が下ることとなる。



……
………
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