【安価】住人(♀)「白百合荘で過ごす日々」【百合】

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200 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/19(水) 18:15:12.84 ID:aWT5CGxto
茅「セブンティーンって雑誌。JKの必読書みたいなもんだよ」


真央「ああ、高校生向けにファッションのこと書いてたりする雑誌ね。真央は読んだことないなあ」


茅「真央ちゃんには必要ないよ。メイクしなくてもいいくらい……可愛い顔してるもん」

茅(危ない。ちっちゃいもんって言いそうになった……)


真央「そうかなー……」


茅「……」

茅(この部屋にいるとき、あたしは一番あたしらしくなれる)

茅(友達に「同性愛ってキモい」って言われてからあまり考えないようにしてる、けど……)

茅(あたしは、多分女の子も好きなんだと思う。でもこの部屋にいれば「同性愛は気持ち悪くない、間違ってない」ものだって思えるから)

茅「真央ちゃん」


真央「んー?」


茅「またこの辺の漫画読んでもいい?」


真央「お、茅ちゃんやっぱり百合に目覚めましたかな?」


茅「そうじゃないけど……読んでたいんだ」

茅(自分を肯定するために)


真央「いいよいいよ、好きに読んで」ニコッ

真央(いやあ、着実に百合に染まってる気がするなあ……)ニコニコ


安価↓から先着3つ
今までの登場人物のこれからの行動安価
安価1つにつき行動を指定できる人物は1人のみ
○○が□□に会いに行く、お出かけに誘う、など1人の行動によって誰かを巻き込むことは可能

◆参考
澄野渚:1号室の住人。東谷理緒にキスされたことあり。最近は理緒と仲良し。胸の痛みの原因を探るため、理緒ともう一度キスしたがっている。
東谷理緒:2号室の住人。春のお花見のときに澄野渚にキスした。ゆっくりだけど、頑張って渚と仲良くなろうとしてる。
天使早苗:白百合荘の管理人。あらあらうふふでふわふわしてるが、住人に愛される良き管理人。相談に乗ったり、アパートの修理をしたりする。
神ヶ原亜利砂:東谷理緒の中学のときの担任。昔とある女の子が好きで、同じ境遇の理緒のことを気にかけていた。
大岸茅:白百合荘の住人。ギャルっぽいが、見た目が派手なだけで楽しいことを楽しみたいだけの元気な子。
桃山真央:白百合荘の住人。可愛いもの、可愛い女の子が好きで、部屋に百合漫画なども置いている。最近は茅にも漫画を読ませている様子。
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 18:25:47.62 ID:LSSnCbQC0
渚、真央が同性愛に詳しいと聞きレクチャーを受けにいく
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 18:25:55.29 ID:b0RGZoBho
管理人天使さんの白百合荘住民訪問面談
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 18:44:32.87 ID:oz8aEib4O
茅ちゃん、理緒に勉強を見てもらう。
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/20(木) 14:40:03.20 ID:XS4dd6KAO
乙です

展開によって管理人さんとくっつくこともあるのかな?
205 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/20(木) 18:58:15.57 ID:9kvWDJUIo
>>204
もちろん管理人さんも恋愛の可能性があります
安価で幸せにしてあげましょう
206 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/20(木) 18:58:53.86 ID:9kvWDJUIo
ピンポーン


理緒「はい」ガチャッ


茅「どもっ! また勉強教えてもらいにきた!」

茅「今度は十字軍とからしいんだけどサッパリで」


理緒「ん、どうぞ上がって」


茅「おっじゃま〜」

茅「教師の卵がいるとほんと助かるよー」


理緒「こっちこそ勉強を教える練習になるし、お互い様」

理緒「じゃ、やろうか」


茅「うっす。ここかな」ペラッ


理緒「えーっと……そもそも十字軍は、キリスト教の聖地エルサレムを奪回するために送られた軍で……」カリカリ


茅「ほうほう」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


理緒「何度も遠征して、結局エルサレムは奪回できなかった、と」


茅「ええーっ、負けたの? 意味ないじゃん」


理緒「まあまあ。ここの面白いところは……」


ピンポーン


理緒「あ、ごめん。待ってて」


ガチャ


早苗「こんにちは〜」


理緒「あ、管理人さん。どうしました?」
207 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/20(木) 18:59:35.69 ID:9kvWDJUIo
早苗「久しぶりにみんなにお話を聞いて回ってるの〜。理緒ちゃん、何か最近困ったこととかない?」


理緒「んー……いえ、特には……」


早苗(理緒ちゃんはやっぱり私のこと頼ってくれないわね〜)

早苗「そう……あら? 茅ちゃんもいたのね」


茅「うっす早苗ちゃん!」


早苗「茅ちゃんは何か困ったこととか、ない?」


茅「それならテストがムズくてさー……夏休み前に少しでも勉強しとこうと思ってるんだけど」


早苗「あら〜。だったら私にも聞きに来ていいわよ〜。こう見えて私頭はいいから〜」


茅「うっそ!」


理緒「ほんとみたいだよ。学生時代ほとんど勉強してばっかだったって」


早苗「そうなのよ〜。昔は学生は勉強してなんぼだと思ってたから〜」


茅「想像つかないわ……」


早苗「うふふ〜。それじゃ、理緒ちゃんでも教えられないところは私が教えるから、いつでも来てね〜」


茅「おー、頼りにしてるよ早苗ちゃん!」


バタン


理緒「……さ、続けよっか」


茅「おー!」
208 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/20(木) 19:00:21.28 ID:9kvWDJUIo
ピンポーン


渚「はい……」ガチャッ


早苗「どうも〜、渚ちゃん」


渚「あ、管理人さん。どうしました?」


早苗「たまにやってるんだけどね〜、住人のみんなに私が直接悩みを聞いて回ってるのよ〜」

早苗「渚ちゃんは初めてよね〜。何か悩みごととかあるかしら〜?」


渚「悩み……。……あの、上がってもらっていいですか」


早苗「ええ。失礼するわね〜」


渚「えと……あの……」モジモジ


早苗「言いにくいことなら無理に今言わなくてもいいのよ〜。いつでも相談になら乗るから〜」


渚「いえ、言います。自分から相談はもっとハードル高いし……」

渚「すー……はー……」


早苗「……」ニコニコ


渚「こ、恋の悩みだと思うんですけどっ!」


早苗「だと思う?」


渚「えっと、あの。き、キスをしたくてたまらない人がいるんです。女の人で……でも同性だし、キスとかハードル高いし……」

渚「それに、キスしたいだけで……好きとか嫌いとかは分からないんです」


早苗「そうねえ……それなら私より適任の子がいるわよ〜」


渚「え……?」


早苗「うちの住人の桃山真央ちゃん。あの子ならそういうことに詳しいと思うわ〜」

早苗「恥ずかしながら私恋愛の経験がなくて……」テレテレ


渚「……じゃあ、桃山さんに相談してみます」


早苗「ええ、それがいいわ〜。悩みを聞きに来たのに役に立てなくてごめんなさいね〜」


渚「いえ、そんな。私、桃山さんがそういうことに詳しいって知らなかったし、それだけでも助かります」


早苗「あ、そうだわ〜。ついでに真央ちゃんの悩みも私聞きに行くわね〜」


渚「はい。じゃあ行きましょう」
209 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/20(木) 19:00:54.30 ID:9kvWDJUIo
ピンポーン


真央「はいはーい」ガチャッ


早苗「こんちには〜真央ちゃん」


真央「てんしさんキターーーーーー!!」


早苗「天使(あまつか)よ〜。まったく、もう……」


真央「今日も一段と可愛いねえてんしさん」


早苗「も〜。そうじゃなくて、いつもの悩み相談に来たのよ〜」


真央「えー? てんしさんが天使コスしてくれないことが悩みかなあ。こんなにエロエロボディで女から見ても羨ましい体してんのにもったいない……」


早苗「それはだーめ。もう、悩みがないなら次行くわよ〜?」


真央「んー……。特に悩みはないかな。いつもアパートの管理してくれてありがとね!」


早苗「うふふ。そう言われると嬉しいわ〜。じゃあ私は次のところに行くけど……渚ちゃん」


渚「は、はい……」


真央「? 渚さんどうしたの?」


早苗「渚ちゃんが真央ちゃんに相談したいことがあるって〜。じゃ、任せたわね〜」バイバーイ


真央「ふむん……。ま、上がんなよ」


渚「お、おじゃまします……」
210 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/20(木) 19:01:22.79 ID:9kvWDJUIo
真央「で、相談ってのは?」


渚「えっと……あの……その……」モジモジ


真央「言いにくいのか。……ずばり恋の悩みと見た!」


渚「!」カアアッ


真央「しかしなあ。恋の悩みかあ……。具体的な話聞かせてくれる?」


渚「は、はい」

渚「その……き、キスしたい人がいるんです」


真央「飛ばすねえ。好きな人がいるとかじゃなくて?」


渚「好きかどうか分かんなくて……でも、キスはしたいんです」


真央「ふーん……」


渚「でも、相手が女の人で……」 


真央「女ぁ!!?」ガタッ


渚「ひっ」ビクッ


真央「あ、ご、ごめん……」ストン

真央「なるほどねえ……。てんしさんが真央を頼るわけだ」


渚「ま、まさか桃山さん同性愛者……とか?」


真央「んー。ちょっと違う。可愛い女の子を見るのが好きでさ、それが高じて百合作品をよく見るんだよ」


渚「ゆ、百合……?」


真央「簡単に言えば女の子同士の恋愛、かなあ」


渚「な、なるほど……」


真央「真央はね、そういう漫画とかたくさん持ってるんだ。正直漫画とリアルじゃ全然違うけど、他の人よりかは相談に乗れると思うから」
211 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/20(木) 19:01:59.52 ID:9kvWDJUIo
渚「じゃああの……女の子にキスしたいのって、どうしたらいいですか」


真央「ふむ。他の子にはキスしたくなる? 例えば……真央とか」


渚「いえ。それはない、です。桃山さんはいい人だけど、キスしたいとかはなくて……」


真央「ってことはだ。気になってるのはその人一人だけなんだよね?」


渚「はい」


真央「じゃあしちゃえ、って言うだけなら簡単だけど……。キスなんて簡単にできるものでもないしなあ」

真央「キスするだけなら、何かの罰ゲームにするとか、王様ゲームで指示されるとか? それなら遊びの結果で流せるし」


渚「た、確かに……」


真央「しかしなあ……そのゲームに持ち込むまでが難しい」ムムム

真央「あとはそうだなあ……いい雰囲気に持ち込んでマジでキスしちゃうとか」


渚「ま、マジで……」


真央「こっちはめちゃムズいけどね。漫画なら簡単にちゅっちゅーってするんだけどなあ」

真央「真央がアドバイスできるのはこんなとこだよ。……あ、よかったら漫画読んでみる? もしかしたら何かヒントになるかもだし」


渚「じゃあ、何冊か……」
212 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/20(木) 19:02:39.69 ID:9kvWDJUIo
真央「にしてもまさかこのアパートに女の子に興味ある人がいるなんてね」

真央(茅ちゃんは漫画読んでくれるし、二人目だよ)


渚「お、女の子に興味あるわけじゃ……それより桃山さんこそ自分は好きな女の子とかいないんですか」


真央「真央は可愛いものを見るのが好きなの! そこに混ざろうだなんて思わないよ!」プンプン


渚「そ、そうなんですか」

渚(よく分からないけど、ちゃんとした信念があるんだ)


真央「じゃあ、また悩んだら相談しに来てね。応援してるから」


渚「そう言ってもらえると頼もしいです」


真央「んじゃーね! 頑張ってね!」


渚「はい。失礼します」


バタン



安価↓以降自由イベント安価
誰がどうした、誰と誰がどうした、といったものを書き込んでください
コンマが高いものを優先的に採用し、キャラが上手いことバラけるようにこちらで調整して採用します

明日書き始めるまで募集
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/20(木) 19:15:33.84 ID:PKOlRRxI0
理緒がゼミのコンパでベロンベロンに酔っぱらい渚の部屋に間違えて入ってくる。
できれば二日酔いの看病までセットで。
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/20(木) 19:15:46.73 ID:uN1JqHo/0
真央が茅にどういうカップリングや漫画が良かったか聞く
それらのカップリングを白百合荘の住民に当てはめてみたりする真央
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/20(木) 19:18:45.21 ID:LYBwJrKxO
天使さん、出掛け先の喫茶店で神ヶ原先生と相席。意外と話が合い友人となる。
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/20(木) 19:20:54.62 ID:uHz37sQEO
茅が白百合荘の住人に同性愛について尋ねて回ってみる
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/20(木) 19:34:59.95 ID:6q4AUVrPO
早苗が認定ダンス指導員の資格に挑戦。新しいイベントに「ダンス教室」を開催しようとのこと。
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 02:00:56.28 ID:UPs87e9zO


真央はロリロリな娘さんなのかなと思ってたけど、渚の相談にばっちり対応してるのを見て認識が変わったわ
真央パイセンすてきだ
219 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 18:51:08.94 ID:a/dScZ3no
茅「真央ちゃーん」ドサドサッ


真央「あ、本持ってきたの?」


茅「うん。借りてるの全部読んじゃったから」


真央「なんか気になったのとかあった?」


茅「気になったの? そうだなあ……」

茅「『とにかく明るい記憶喪失』とか『ひまわりと瀬歌さん』とかは読んでてドキドキしたり笑ったりしたかな」

茅「『そのうちあなたになる』とか『聖母様がみてる』は……ドキドキっていうより、ハラハラしたり見ちゃいけないものを見てるみたいな気がしたよ」


真央「なるほどなるほど。茅ちゃんは楽しい作品の方が好きなわけだ」


茅「かなあ」


真央(ちゃくちゃくと茅ちゃんが染まっていく……)

真央「あ、そうだ。同性愛について話したいならてんしさんと渚さんとかいいかもよ?」


茅「早苗ちゃんと渚さん?」


真央「そ。あ、でもてんしさんは違うかも。恋したことないとか言ってたし……」


茅「渚さんは?」


真央「この間相談受けたんだ。だから真央の本もオススメの貸したりしてるの」


茅「へえ……」

茅(なら渚さんに話聞いてみようかな……)
220 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 18:51:51.47 ID:a/dScZ3no
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ピンポーン


渚「はい」ガチャッ


茅「ども。相談したいことあるんだけど……上がってもいい?」


渚「はい……ど、どうぞ」


茅「失礼しまーす」


渚「で、えと……私に相談って?」


茅「えと……恥ずかしい話なんですけど、同性愛について聞きたくて」


理緒「……」


茅「うわぁっ!!? 理緒さん!?」


理緒「いや、ごめん……。立ち聞きする気はなかった。さっきまで澄野さんと歴史小説のおしゃべりしてて、今お手洗いを借りてたんだ」


茅「うぁー恥ずいー……////」

茅「こうなりゃ理緒さんにも聞くよ! 理緒さんは同性愛ってどう思う?」


理緒「え、いや……いいんじゃない?」

理緒(凪沙のこと好きだった手前、同性愛はありえないとかキモいとか思わないし)


茅「渚さんは!?」


渚「私も悪いこととは思わないけど……世間一般から見れば変かも……?」

渚(桃山さんから漫画を借りてる私は変とか思わなくなってきてるけど……)


茅「お、おお……!」
221 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 18:52:19.35 ID:a/dScZ3no
理緒「聞いてどうするの? 好きな女の人でもいるの?」


茅「いや、そうじゃないけど……。今まで女の子にも恋愛感情を何度か抱いたことがあってさ」

茅「学校の友達に聞いたら「気持ち悪い」って言われて、それなら一生黙ってようと思ってたんだよ」

茅「でも白百合荘のみんなは変じゃないって言うからさ……それならあたしも隠さないで女の子のこと好きになってみよっかなって」


理緒「勇気あるね。応援するよ」


渚「わ、私も応援しますっ。いい恋できるように頑張ってくださいね」


茅「うんっ!」

茅(聞いてよかった……。すごい心が軽くなった気分)

茅「それじゃあ聞くこと聞いたんであたしはこの辺で失礼します! お邪魔しました!」


バタン


ガチャッ


早苗「どうも〜」


渚「今度は管理人さんですか……どうしました?」


早苗「これを渡しに来たのよ。はい、理緒ちゃんもどうぞ〜」


渚「『ダンスレッスンのご案内』……?」


理緒「またなんか資格取ったんですか?」


早苗「そ。ダンス講師の資格……みたいな〜?」
222 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 18:53:37.21 ID:a/dScZ3no
早苗「具体的にはね、夏祭りでダンスしようと思うのよ〜」


理緒「ああ、そういう……」


渚「?」


理緒「ああ、澄野さんは初めてだもんね。説明するよ」

理緒「近くの神社で、毎年夏祭りをやるんだ。それでカラオケ大会ってのがあって、白百合荘からも毎年何人か出てるの」

理緒「去年は管理人さんが優勝。綺麗な歌声だったよ」


早苗「そうそう。それで、今年はみんなに協力して歌に踊りをつけようと思って〜」


渚「む、無理無理! 無理です! 人の前で踊るなんて……!」


早苗「後ろの方で小さく踊るだけよ〜。人も大して集まらないし、渚ちゃんも踊りましょ〜?」


渚「ひ、人がいないならいいですけど……」


理緒「私も踊るから大丈夫だよ。管理人さん、レッスンお願いしますね」


早苗「任せて〜。可愛くて踊りやすい振り付けを考えるから〜」


理緒「管理人さんはぽわっとしてるけど、仕事は完璧だから。安心していいよ」コソコソ


渚「そうなんですか?」コソコソ


早苗「さー、頑張るわよ〜!」
223 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 18:54:04.39 ID:a/dScZ3no
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ある日の夜ーー


渚(まずいまずい……夏休みになる前にいろいろ手掛けようと思って作業してたらこんな時間に……)


ガチャッ


渚(ええと、もう夜遅いしシャワー浴びて寝ようかな……)クツヌギヌギ


ガチャッ


渚「っ!?」

渚(誰!? へ、変質者!? なんで部屋に入ってーー)


理緒「…………」

理緒「……あれ」

理緒「……なんで澄野さんが……わたしのへやに……」


渚「え、東谷……さん?」


理緒「……ああ、そっか……なにかたのみに……きたの……?」


渚「いえ、あの……」


理緒「……でも、ごめん……今日はねむいから……あした……」フラッ


渚「あ、あぶないっ」ギュウッ


理緒「んぅ……すう……」


渚(お、お酒の匂いが……酔っ払って部屋間違っちゃったのかな……)

渚(鍵を勝手に開けて部屋に入るわけにも行かないし……私のお布団で寝かせてあげよう)
224 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 18:54:33.39 ID:a/dScZ3no
ぽふん


理緒「んー……くぅ……」


渚「……」ナデナテ

渚(こうしてると東谷さんの方が年下に思えてくるな……)

渚(……あ)

渚(今なら、キス、できそう……)


理緒「ん……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


真央『あとはそうだなあ……いい雰囲気に持ち込んでマジでキスしちゃうとか』


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


渚(ダメだ)ブンブン

渚(東谷さんとは、罰ゲームとかこっそり勝手にとか……そういうのでしたくない)

渚「おやすみなさい……」ボソッ

渚(私も寝よう……クッション並べてタオルケットかけるだけの簡易ベッドだけどね)


ごろん


渚「ふぁ……」

渚(おやすみ……なさい……)
225 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 18:55:03.18 ID:a/dScZ3no
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


理緒「ぅ……」ガンガン

理緒(頭痛い……)


渚「あ、東谷さんおはようございます」


理緒「んぇ……? あ、あれ?」キョロキョロ


渚「昨日、東谷さんが部屋を間違えて入ってきたんですよ。東谷さん寝ちゃったので、そのまま寝てもらいました」ジャー

渚「はい、お水です」


理緒「ありがと……んっ」コクコク

理緒「……ふぅ、少し落ち着いたよ。ありがとね」

理緒「それじゃあ私は部屋に戻るから……」


ぐらっ


渚「っ!」ギュッ


理緒「す、すごい反射神経だね……」


渚「今のは体が勝手に……っていうか、そんな状態の東谷さんを帰らせられませんよ」


理緒「でも……」


渚「また「頼りたくない」とか言わないでくださいね。部屋で倒れられたら私が嫌なんですから」


理緒(最初に会ったころに比べて澄野さんがどんどん強情に……)


渚「二日酔いの対処法を知らないので……おかゆとか作ってみたんですけど、食べれますか?」


理緒「……ん、いただくよ」


渚「よかった。卵がゆにしてみたんです。あっついので気をつけてください」コトッ


理緒「ふー、ふー……あぐっ」


渚「ど、どうですか?」


理緒「……ん、美味しい。これなら全部食べられそう」モグモグ


渚(よかった……)


理緒「食べたら、また少し寝かせてもらってもいいかな……そしたら今度こそ部屋に戻っても大丈夫なくらいに回復すると思うから」


渚「分かりました。ゆっくり休んでくださいね」

渚「……あ、そうだ。少し外に出てきます」


バタン
226 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 18:55:47.17 ID:a/dScZ3no
理緒(東谷さん、いい子だな……)

理緒(凪沙とはまた違う……って失礼だな。また東谷さんに凪沙を重ねようとしてた)

理緒(……よし、決めた)

理緒「……ごちそうさま」


ガチャッ


渚「管理人さんにお薬もらってきました! これ飲んで寝てください」


理緒「……ありがと」ニコッ


渚「……」


理緒「んくっ」ゴクン

理緒「……。……あのさ、さっき考えてたんだ」


渚「は、はい」


理緒「……夏祭り、なんだけど……」

理緒「一緒に行こう……?」


渚「!」

渚(東谷さんから、頼み事……!)

渚「はい! ぜひ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茅「夏祭り? 行くけど……」


真央「一緒に回ろうよ! 真央一人だったらすぐ大人の人に迷子センターに連れてかれるんだもん!」


茅「わかった、いいよ。あたしが真央ちゃんの保護者になったげる」


真央「む、それもなんかやだな……」


茅「保護者じゃなくて友達?」


真央「それだ! 友達と回ってることにすればいいんだよ!」


茅「じゃあそれで行こっか」


真央「うん!」


七月も終わりに近づき、学生は次々と夏休みに突入していきます。

  女の子を好きになるのはおかしくないんだって。ちょっと自信が持てた七月。

顔が熱いのは、気温が上がったから? 東谷さんと夏祭りに行けるから?

  隣に同性愛の良き理解者。そんな心強い味方と一緒に夏祭りに行くことに。

少し高鳴る心臓。

  自然とほころぶ顔。

『七月の恋相談』

227 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 18:59:37.77 ID:a/dScZ3no
短いですが七月編はここまでです。
八月は一大イベントの夏祭りとなります。

そろそろどこかの組み合わせをくっつけて、エロにも入れたらと思います。
渚と理緒が今のところ一番仲良しなので八月中にくっつくかも。

どこかの組み合わせがくっついたら、その二人は出番を抑えめにして別の住人も出していきます。

では、八月編を少し書き溜めてきます。
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 19:00:18.12 ID:ESY5GPPD0
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 19:02:22.85 ID:yaH2bcDzO
おつおつ

くうう、顔のにやつきがおさまりませんぞー
230 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 19:45:43.59 ID:a/dScZ3no
夏祭り会場ーー


ガヤガヤ ガヤガヤ


早苗「盛り上がってるわね〜」


渚「な、な、な……!」

渚「なんですかこの人の数! こんな中で踊るんですか!?」


早苗「そうよ〜」


渚「うう……無理だ……無理ですもう……」


早苗「そ、そんなこと言わないで、ね? 一通り回って来たらきっと楽しくなって踊れると思うから〜」アセアセ


カランカラン


理緒「管理人さん、どうしました?」


早苗「あ、理緒ちゃん……渚ちゃんが恥ずかしがっちゃって……」


理緒「澄野さん」トントン


渚「はい……」クルッ


理緒「とりあえず、出店見て回ろうよ。ステージ前に人いるか確認してさ、それで後になってダメそうだったらやめてもいいから」


渚「……」


理緒「……澄野さん?」


渚「え、あ……はい、そうですねっ」

渚(いつものポニテじゃなくて、後ろで髪をまとめてるからうなじが……! しかも浴衣すごい似合ってるし……)


理緒「じゃ、行こうか」ニコッ
231 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 19:46:27.33 ID:a/dScZ3no
真央「さー行こう!」


茅「おおー!」


真央「しかし夏祭り、いいなあ……」

真央「浴衣姿の可愛い子がたくさん……ほんと目の保養になるよ……」


茅「あはは、真央ちゃんはどこにいても真央ちゃんだね」


真央「もち! 真央から可愛いものを取ったら何も残んないよ!」


茅「……お! あれって……」


真央「りんご飴! 食べたい!」


茅「あたしも! おじちゃん、2つちょうだい!」


おじさん「あいよー!」


茅「ありがとー!」


真央「んまんま」ペロペロ


茅「さーどんどん楽しもう!」
232 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 19:48:59.95 ID:a/dScZ3no
亜利砂「……」キョロキョロ


理緒「あ、先生」


亜利砂「あら、理緒さん。来てたのね」


早苗「あら、お知り合い?」


亜利砂「……!」


理緒「はい。私の中学のときの担任で……」


亜利砂「神ヶ原亜利砂といいます」


早苗(かがはらありさ……?)

早苗「ご丁寧にどうも〜。私は天使早苗です。理緒ちゃんの住んでるアパートの管理人です〜」


理緒「先生は何を?」


亜利砂「え、ああ……うちの生徒が遊んでないか見回りよ」

亜利砂「中学生は19時までに帰らないとダメだからね。見つけたら帰らせるのよ」


理緒「先生って大変ですね……」


ステージが始まるまでのみんなの行動
誰がどうするといった安価でお願いします
安価↓から↓4程度

ちなみにお祭り関係のタイムテーブル
18:30 現在
19:00 中学生の門限
20:00 ステージ開始
20:50 ステージ終了、結果発表
21:00 花火大会開始
21:30 花火大会終了
22:00 夏祭り終了
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 19:53:43.68 ID:ESY5GPPD0
真央、茅と一緒に神社の巫女さんがいないか探し回る。
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 20:01:06.91 ID:jspDOVmVo
花火大会を背景にすごくいい雰囲気の中、渚が理緒に告白する
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 20:01:45.56 ID:3cImUznnO
早苗さんが亜利砂の見回りを手伝いながら一緒に屋台巡り。
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 20:26:33.15 ID:KTXa7f6A0
出店を見て回る途中に人が多いため手を繋ぎ内心意識する渚と理緒

>>234
ステージ開始までの行動だからまだ早いんじゃね?
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 20:34:45.86 ID:jspDOVmVo
おっと本当だ、見てなかったすいません

亜利砂がたまたま一人でいる真央を○学生と勘違いしてはよ帰れと指導、ガチ論争に
に変更で、無理なら安価下で
238 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 20:38:13.04 ID:a/dScZ3no
>>234
めっちゃいい安価なんですけど指定時間の範囲外なので>>237を採用します
239 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 23:07:18.27 ID:a/dScZ3no
茅「やばいやばいやばいっ」

茅「目離したらすぐ真央ちゃん消えちゃったよ、どこ行ったー?」

茅「早くしないと勘違いした大人の人に補導されちゃう……」


「真央は19だっつってんでしょー!!」


茅「そうそうこんな風に……」

茅(……本屋のときのデジャヴが)


「なんなのあんた! いきなりしゃしゃり出てきて帰れって!」


「私は教師です! 学生を見過ごすわけにはいきません!」


茅「ちょ……ちょっと通してくださーい」グイグイ

茅「真央ちゃーん」ヒョコッ


真央「茅ちゃん! こいつ真央のこと中学生だと思ってるんだけど!」


亜利砂「どう見ても子供でしょう! 早く帰らないと親が心配しますよ!」


真央「19だし! 子供じゃないもん!」


茅「……身分証は?」


真央「……こんなことになると思ってなかったから持ってきてない」


茅「……しゃーない。また取りに帰るか……」


早苗「あら〜真央ちゃん、どうしたの〜?」


真央「てんしさん!」


亜利砂「……早苗さんのお知り合いですか?」


早苗「ええ、この子もうちの住人よ〜。子供じゃないわ〜」


亜利砂「……ならいいですけど」


真央「はあ!? なにそれ! ちゃんと謝んなさいよ!」


茅「ち、ちょっと真央ちゃん落ち着いて……!」
240 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 23:07:45.66 ID:a/dScZ3no
亜利砂「……ごめんなさい。私の早とちりでした」ペコリ


真央「ふんっ」


茅「あー……」

茅(完全に不機嫌モードだ……)

茅「あ、真央ちゃん。巫女さん探しに行こうよ! ここ神社だし、可愛い巫女さんいるかもよ! ね?」


真央「……うん、行く」


茅「もうはぐれないように手繋ごっか」


真央「……うん」ギュッ


早苗「亜利砂さん、あまり決めてかかるのはよくないわよ〜」


亜利砂「……うん、反省してる」


早苗「そうね〜。私と見回りしますか〜? 私この辺りの人に顔利くし、さっきみたいな間違いは減ると思うけど〜」


亜利砂「お、お願いしてもいいですか。正直私一人だと不安で……」


早苗「決まりですね〜。ステージがあるからそれまでだけど、一生懸命手伝います〜」


亜利砂「はい、お願いします」
241 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 23:08:12.82 ID:a/dScZ3no
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


渚(うう、人が多い……)

渚(まずい……人波で酔ってきちゃった……)クラッ


理緒「澄野さん、大丈夫?」


渚「だ、大丈夫で……」フラッ


理緒「おっと」ガシッ


渚「あ、あはは……ちょっとよろけちゃいました……」


理緒「んー……」

理緒「澄野さん、手繋ごうか。これなら倒れなくて済むし、はぐれたりもしないでいいからさ」


渚「うう、すみません……」ギュッ


理緒「行こっか。何か飲み物置いてる出店があればな」


渚(左手が熱い……あとほっぺたも赤くなってる気がする……)ドキドキ

渚(鼓動が早くなってるのが酔いのせいなのか手を繋いでるせいなのか分かんないよ……)


理緒(小さい手……力は弱いけど、離さないように指を絡めてきてる)

理緒(なんか……変な気分だ)ドキドキ

理緒「あっ。ドリンクありますだって。何飲む?」


渚「えと、スポーツドリンクとかあれば……」


理緒「じゃあこれ、お願いします」


店員「はいよ」


理緒「はい。これ飲んで一旦落ち着こう」


渚「はい……」
242 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 23:08:40.30 ID:a/dScZ3no
中学生's「!」


早苗「ぁ……」

早苗「ね、亜利砂さん。型抜きってやったことあるかしら〜」


亜利砂「ええまあ……昔は上手かったですね」


早苗「そう? じゃああそこでやってみましょうよ〜」


亜利砂「型抜き屋さんなんてあったんですね。……いいですよ、やりましょう」


早苗「……」ニコッ


中学生's「!」ペコペコ

おい早く帰るぞ 見つかる前にどっかから抜けろ
 そっちから出れば駅近いはず 走れ走れっ


亜利砂「あら……割れちゃった」


早苗「次は私もしますね〜」

早苗「……」


ぱきっ


早苗「あら〜……難しいですね〜」


亜利砂「ですねえ……ってこんな場合じゃない! 見回りしないと!」


早苗「あんまり根を詰めすぎてもダメですよ〜。適度に屋台も楽しみましょうね〜」


亜利砂「そ、それもそうですね。屋台も少しくらいなら……」


早苗「そういうわけで次はヨーヨーすくいですよ〜」


亜利砂「あ、待ってください! 早いですよー!」
243 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 23:09:13.02 ID:a/dScZ3no
ステージ前ーー


渚「……」


理緒「結構な数の椅子だね……」


渚「もう今から緊張で胃が……」キリキリ


理緒「よ、よしよーし」ナデナデ


渚「うう……無理ですよこんなところで……」


理緒「大丈夫だって。たくさん練習したじゃんか」


渚「そうですけど……」


理緒「んー……あ、そうだ」


渚「?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


神社前ーー


真央「いない……」


茅(まあお祭りだしね……巫女さんは必要ないし)


真央「ちぇっ。つまんないのー」


茅「つ、つまんないかー」


真央「せっかく可愛い巫女さんが見れるかと思ったのにな」プクー


茅「じゃあさ、冒険でもしてみる? きっと楽しいよ」


真央「冒険?」
244 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 23:09:44.87 ID:a/dScZ3no
茅「神社の裏まで回ってみるの! なんか面白いものありそうじゃん!?」キラキラ


真央「おお! 面白そう!」


茅「レッツゴー!」


真央「おー!」


ガサガサ ガサガサ


真央「しかし神社でやるお祭りなのに、神社に参拝にくるような人はほとんどいないんだね」


茅「確かに……。あたしも今まで露店で食べ物買うしか知らなかったしなあ。神社の夏祭りなのに変なの」


ガサガサ ガサガサ


茅「ここが裏かな?」


真央「なんもないねー」


茅「そだね。でもさ……多分あっちだと思うんだけど」


真央「?」


茅「今日の花火大会。あっちの方で花火上げるんじゃなかったかな」


真央「おお! てことはここに来たら誰にも邪魔されずに花火が見れるかも!?」


茅「かもよ! すげー! テンション上がってきたー!」


真央「あとで見にこようね!」


茅「うん!」


ぴぴぴっ


茅「っと。セットしたアラームが鳴ったってことは……19:30か。そろそろステージに向かおうかな」


真央「おお、そうだった。今回は真央も歌うんだよ!」


茅「今回のカラオケ参戦はあたしと真央ちゃんと早苗ちゃんか」


真央「だね。負けないよ!」
245 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 23:10:48.65 ID:a/dScZ3no
ステージーー


司会「あーあー、マイクテストマイクテスト」

司会「ごほんっ」

司会「これより! ステージ発表のお時間です! はくしゅー!」


ワアアアアアアアッ!


司会「近くの大学や個人的な出場者を募り、今回は15組の参加者が集まりました!」

司会「採点はこちら、様々な年代の方を全部で10名集め、各発表ごとに採点していただきます。その平均点が得点となり、もっとも点の高かった参加者には商品が送られます!」

司会「代表の方に挨拶をしていただきましょう」


透「どうも……。遠州透です……。参加者の方たち、頑張ってくださいね……」


司会「物静かなクールビューティ遠州透さんでした! はくしゅ!」

司会「ではでは早速ステージに移りましょう! エントリーナンバー1! レイラ・リトルビーチ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


真央「緊張してきた……」


茅「ドーンといけばいいんだよ! バックダンサーに渚さんも理緒さんもいるんだから!」


真央「そ、そか。二人は3ステージ全部でダンスするんだったね」


渚「はーっ、はーっ」


理緒「はい、澄野さん」


渚「は、ははははい。こ、これでなんとか……」


茅「お面?」


渚「か、顔を見られたら恥ずかしくなっちゃうので、お面をつけようと……」


茅「なるほどなるほど」


司会『では続いてエントリーナンバー6! 桃山真央さん!』


真央「い、行ってくるね!」


茅「おう! ダンサーの二人も頑張れ!」


安価↓真央が歌った歌(できれば可愛い歌で)
該当レスのコンマ2ケタが得点
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 23:33:09.23 ID:mzF3c8gko
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 23:33:36.30 ID:mzF3c8gko
すみません上は無効でお願いします
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 23:33:52.24 ID:m4sJtzuUO
A○B48「ヘビー○ーテーション」
249 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/21(金) 23:42:15.57 ID:a/dScZ3no
真央「あいうぉんちゅー! あいにーぢゅー! あいらーびゅー! はあーとーの、おーく!」


渚(お、お面……苦しい……)フリフリ


\可愛いよー/ \頑張れー!/


真央「じゃーんじゃんあーふーれーるいとしーさーはー! へびーいーろーてーしょーん!」

真央「へびーいーろおていしょおおおんっ!」


ワアアアアアアアッ!


司会「可愛い歌声でしたねー。得点は……」


24点


透「可愛い……けど、歌はあまり……」


司会「厳しい! それでも可愛い歌をありがとうございました! はくしゅー!」


パチパチパチパチ……


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


真央「うう……完全にアガっちゃったよう……」


茅「まあまあ、あたしがカタキをとるよ!」


司会『じゃんじゃん行きましょう! エントリーナンバー9! 大岸茅さん!』


茅「うし! 行くぞー!」


安価↓茅が歌った歌
該当レスのコンマ2ケタが得点
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 23:44:43.03 ID:yaH2bcDzO
西◯カナ「GO F◯R IT!!」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 23:54:57.81 ID:8kL6WXxk0
辛口採点ですなぁ
252 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/22(土) 00:03:54.53 ID:Q0QxPUo4o
茅「『ずーうっとまーえーかーらきみーが好きーでした』! おおう、せいいっぱいのおもいをぜんぶ、いますぐつたえたーいのー!」


理緒(すごい……歌上手い……)フリフリ


茅「おおう、はやくいかなきゃ! ちゃんといわなくちゃ! 誰かにうばわれちゃうまーえにー! ゆうきをだしてっ」


\ごーごー! ごーふぉーいっと!/


茅「明日こそきみをーさそえーるかなー」


\える! おー! ぶいいーわいおーゆー!/


茅「うぉうううぉーいぇえー!」


ワアアアアアアアッ


司会「ものすごい盛り上がりでしたが点数は……!?」


3点


透「……ほんとに恋してる……? 歌は上手いけど……心に……響かない……」


司会「辛口! でも観客はとても盛り上がってました! ありがとうございました! はくしゅー!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茅「だー! ちくしょー!」

茅「恋をしたらほんとに歌上手くなんのかよー……」


真央「さあ……」


渚「く、苦しい……」ゼハー


理緒「もう一曲。頑張ろう」


司会『大トリを飾るのは去年の優勝者! エントリーナンバー15! 天使早苗さん!』


早苗「はっ……はっ……! せ、セーフ……?」


理緒「ぎりぎりですけど……。何かありました?」


早苗「あのね……亜利砂さんとお店回ってたら楽しくなっちゃって……はあ……」

早苗「……ふう、よしっ」


茅「早苗ちゃん! あたしの分も頑張って!」


安価↓早苗が歌った歌
該当レスのコンマ2ケタが得点
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 00:17:17.25 ID:YeS1NiHMO
悲しみよこんにちは(めぞん一刻の)
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 00:21:40.52 ID:znyf/Y6CO
ずいぶん耳の肥えた審査員たちだな……
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 00:25:17.25 ID:31fH/0LKO
果たして耳が肥えているのか
音痴が白百合荘に集まるのか……
256 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/22(土) 18:11:02.55 ID:Q0QxPUo4o
早苗「そうーよっ やさしくとーもだーちーむかえる ようにーわらーうわー」


渚(す、すごい……ふわふわした歌声だ)フリフリ


早苗「きいっとーやくそくーよー♡」


\きょうこさん! 好きじゃー!/


早苗「不意に悲しみはやあーってくーるけーど 仲良くなーってみせーるわー」


亜利砂「!」テフリフリ

亜利砂(頑張れ天使さん!)


早苗「だあってーやくそくーよー♡」ニコッ


ワアアアアアアッッ


司会「アパートの管理人らしい選曲でした! 点数は!?」


25点


透「……一部の人は世代ドンピシャみたいだけど……よく分からなかった……」


司会「ジェネレーションギャップ! そこまで古い歌でもないはずだが厳しい!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


司会「さて、すべての発表が終わりいよいよ優勝者の発表です!」

司会「優勝は!」


安価↓コンマ2ケタ
100-25=75以上で天使早苗が優勝
74以下でレイラ・リトルビーチが優勝
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 18:13:27.14 ID:nH0sVeYJo
はい
258 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/22(土) 18:20:57.88 ID:Q0QxPUo4o
(レイラの点数100-14=86点)


司会「エントリーナンバー1番! レイラ・リトルビーチさんです!」


レイラ「やったーっ!」


司会「86点というぶっちぎりの高得点での優勝、おめでとうございます! 優勝商品の商店街で使える割引券1万円分です!」


レイラ「いえーい!」


透「……おめでとう」


レイラ「ありがとー! 嬉しいからちゅーしちゃう! ちゅっ!」


透「……!」プシュー


司会「ステージは終わりますが、この後は花火大会があります! みなさん最後まで楽しんでください! 出場者のみなさん、ありがとうございましたー!」


ワアアアアアアアッ
パチパチパチパチ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗「けっこう上手く歌えたと思ったのに〜。厳しいわ〜」


茅「あたしもそう思う! 今年の審査員厳しすぎだよ!」


渚「み、みなさんお疲れ様です……これ、飲み物買ってきたのでどうぞ」


真央「ありがとー」ゴクゴク


早苗「このあとはまたみんな別行動ね〜」

早苗「茅ちゃんはまだ高校生だから、あまり遅くならないうちに帰ること。いいわね〜?」


茅「うん、分かってる」


早苗「それじゃ、かいさ〜んっ」


安価↓から↓4程度
花火大会開始〜夏祭り終了までのみんなの行動
誰がどうするといった安価でお願いします
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 18:23:45.09 ID:CK2Kog2a0
理緒、渚と出店を回っていたらレイラに「ダンスよかったよー!」話しかけられる。
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 18:26:01.49 ID:CK2Kog2a0
って出店回ってる時間ないかな?無効なら>>234に変更で。
261 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/22(土) 18:40:00.41 ID:Q0QxPUo4o
お祭り関係のタイムテーブル張り直し
20:50 ステージ終了、結果発表←現在
21:00 花火大会開始
21:30 花火大会終了
22:00 夏祭り終了

花火をゆっくり眺めるんでもいいですし、出店巡り再開でもいいです
ただし、安価同士で矛盾が起きる行動の場合は高コンマのものを優先的に採用します

今のところは>>259を採用とします
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 19:14:02.83 ID:IMrHemtRO
早苗さんが亜利砂と静かなところでお酒を酌み交わしながら花火を見る
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 19:18:24.35 ID:S/A4D0Tu0
茅が透に納得いかんと抗議しに行く
が、有無を言わさぬといった雰囲気で負ける
白百合荘の誰か(真央か早苗か?)に慰められ、その人と花火を見る
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 19:23:02.35 ID:nH0sVeYJo
234で
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 19:39:54.90 ID:HqMi5grDO
理緒が渚に対して、ダンスを頑張ったことをうんと褒める
266 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/23(日) 20:00:26.17 ID:W9wTeKa8o
茅サイドーー


茅「……」ズカズカ


透「……?」


茅「ちょっとあんた」ズイッ

茅「あの採点はなに? ふざけてんの?」


透「……ああ、さっき歌ってた……」


茅「3点ってなによ! あんな低い点数生まれて初めてとったわ!」


透「……さっきも言った。あなたの歌には気持ちが篭ってない……」

透「……あなたは、恋したこと……あるの?」


茅「ぐ……っ」


透「……恋したいと思いつつ……できもしない恋愛に憧れてる……」

透「……それじゃあ歌は上手くても……心に響かない……」


茅「こ、恋したからって歌が上手くなんのかよっ!」


透「……好きな人のことを思いながら歌う歌は……聞く人をドキドキさせる……」

透「……あなたの歌は盛り上がってたけど……それだけ。……観客ももうあなたの歌を忘れてると思う……」


茅「な……あ……!」


透「……ラブソングを歌うなら、恋してみるといい……。歌詞に込められた意味を……自分で理解することが大事……」


真央「茅ちゃーん……あ、いた」


茅「ま、真央ちゃん……」


透「……じゃ」クルッ


真央「茅ちゃん……」


茅「あはは……ボロクソ言われちゃったよ……」


真央「……行こう、茅ちゃん」


茅「行くって……どこに」


真央「出店。引きずっててもしょうがないし……楽しもう?」
267 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/23(日) 20:00:52.29 ID:W9wTeKa8o
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茅「……」トボトボ


ドンッ


茅「あ……すみません」


通行人「気をつけてなー」テクテク


真央「……ふむ」

真央「……あー、茅さんや。ひとまずわたあめでも食べようか」


店員「わたあめかい? 1つ400円だよ」


真央「ほい。ありがとー」

真央「はい、茅ちゃん」ズイッ


茅「……いい。気分じゃない」


真央「そうか」モグモグ

真央「……あんま気にしない方がいいよ。真央は茅ちゃんの歌好きだし」


茅「でも……」


真央「でもじゃなくて! 点数低いだかなんだか知らないけどね、真央が! 茅ちゃんの歌を! 好きなの!」

真央「歌上手いし、歌ってるとき楽しそうだし……」

真央「歌ってる茅ちゃんのこと、真央は可愛いなって思ってるんだよ?」


茅「……そか」

茅「……うん、なんか元気出てきた!」


真央「おお! じゃあなんか食べに行こう! 茅ちゃんチョコ好きだったよね? チョコバナナとかどうかな」テクテク


茅「うん! チョコバナナ……って」


ガヤガヤ ガヤガヤ


茅「真央ちゃーん?」キョロキョロ

茅(またはぐれちゃった……)

茅(あ……まずい)ジワッ

茅(一人になったら、また悲しくなってきた……)

茅「真央ちゃーん……」ウロウロ
268 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/23(日) 20:02:06.63 ID:W9wTeKa8o
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗サイドーー


亜利砂「お疲れ様でした、早苗さん」


早苗「亜利砂さん……負けちゃいました」アハハ


亜利砂「レイラさんがすごかっただけですよ。……多分」


早苗「ふふっ、私達結局ステージ何にも見れませんでしたね〜。私の発表もギリギリ滑り込みでしたし〜」


亜利砂「ええ。出店であんなに楽しめたの久しぶりです。おかげで時間が経つのが早くて」


早苗「それじゃあ……また二人で行きます?」


亜利砂「ええ、行きましょう」ニコッ


早苗「では、ご〜♪」
269 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/23(日) 20:02:59.87 ID:W9wTeKa8o
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


渚サイドーー


理緒「お疲れ様」ピトッ


渚「ひゃう!?」ビクッ

渚「あ、かき氷ですか……びっくりした」


理緒「頑張ったから、ご褒美」


渚「東谷さんこそ、お疲れ様です」


理緒「すごい、可愛く踊れてた。練習の成果が出てたよ」ナデナデ


渚「っ」ドキッ


タタタタッ


レイラ「見つけたー!」


渚「!?」ビクッ


レイラ「さっきステージで踊ってた人だよね! よかったよー!」


理緒「ん、ああ……どうも」


レイラ「可愛いダンスだったね! どこで覚えたの?」


理緒「管理人さん……あ、住んでるアパートの管理人さんが教えてくれた」


レイラ「へえ! すごいね、ちゃんと踊れてたよ! こうだっけ」フリッフリッ


理緒「おお」


レイラ「そいえば、もう一人のお面の子ってどこ?」フリフリ


渚「あ、わ、私です……」


レイラ「きみかー! きみもすごかったよー!」

レイラ「素敵なダンスをありがとうね! 楽しかったよ!」


渚「ど、どうも……」ペコリ


理緒「こっちこそ。レイラさんのステージ楽しかったよ」


レイラ「おお、名前を知ってもらえてるとは!」


理緒「優勝してたしね。名前は覚えてたよ」
270 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/23(日) 20:03:34.20 ID:W9wTeKa8o
レイラ「私はダンサーの二人の名前知らないなあ。歌ってる人しか名前紹介されてなかったし」


理緒「そうだね……私は東谷理緒。こっちは澄野渚さん。覚えた?」


レイラ「リオとナギサね! 覚えた!」

レイラ「今度はガッコウサイでダンスするから見に来てね! それか一緒に踊る?」


渚「む、無理です! 無理! 今日でさえ緊張しっぱなしだったのに学校祭なんて……」


レイラ「そかー、残念。でも機会があれば一緒に踊ろうね!」

レイラ「あ、ステージ楽しかったからちゅーしてあげる! ちゅっ」チュッ


理緒「んっ?」

理緒(ほっぺたか)


レイラ「じゃね!」


タタタタッ


渚「あ、東谷さん……! き、キス……!」


理緒「気にすることないよ。外国の人だし挨拶みたいなものだと思うから」


渚「そう、ですよね。挨拶ですよね」

渚(やば、い……胸が痛すぎる……)ズキズキズキ
271 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/23(日) 20:04:03.24 ID:W9wTeKa8o
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茅サイドーー


茅「真央ちゃーん……っ」

茅「真央ちゃん……どこ……?」


ガヤガヤ ガヤガヤ


茅「……真央ちゃーん!!」


がしっ


真央「……やっと見つけた」ギュッ


茅「真央……ちゃん……」


真央「……また悲しくなったの? よしよし」ナデナデ


茅「ううん……真央ちゃんが来たから悲しくないよ……」ギュウッ


真央「今度ははぐれないように手繋ごっか。ね?」


茅「……ぅん」コクッ


真央「よーし、じゃあチョコバナナ買って神社の裏に行こー!」オー!


茅「……っ」ドクン

茅(ああ……)

茅(あたし……真央ちゃんのこと……)ドクン ドクン
272 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/23(日) 20:04:40.43 ID:W9wTeKa8o
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗サイドーー


亜利砂「ここ、いいですねえ……」


早苗「ええ。会場を外れて少し坂道を上がっただけだけど、ここはあんまり人が来ないのよ〜」


亜利砂「……そろそろ、花火が上がりますね」


早苗「そうね〜」


亜利砂「それじゃあ……」スッ


早苗「ええ」スッ


パンッ ヒューーーーーー……


亜利砂「カラオケ大会お疲れ様でした」


早苗「見回りお疲れ様でした」


ドーーーンッ


亜利砂「乾杯」


早苗「ええ、乾杯」ニコッ


コツン


ヒューーーーーー……ドーーーンッ
273 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/23(日) 20:06:33.13 ID:W9wTeKa8o
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


渚サイドーー


ドーン! パラパラパラ……


理緒「花火大会始まったみたいだね」


渚「は、はい」

渚(消えろ消えろ消えろっ! なんでこんなときまで胸が痛くなるの!?)ズキンズキン


理緒「……」

理緒「澄野さん、ちょっと抜けよう」グイッ


渚「え……」テッテッテッ…


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


理緒「どうしたの? さっきから辛そうにしてるけど」


渚「わかんない……です」

渚「さっき東谷さんがレイラさんにキスされてからずっと胸が痛くて……」


理緒「……」


渚「こ、こんなこと言われても困りますよねっ。戻って出店を回りましょう!」


理緒「澄野さん……」

理緒「……キス、しよう」


渚「……へ」


理緒「……もうハッキリさせよう。このままじゃ……ダメだ」

理緒(お花見から3ヶ月以上も澄野さんにモヤモヤさせっぱなし……)


渚「それはどういう……」


理緒「私はこれから澄野さんを「渚」って呼ぶから」

理緒(私も前に進まなきゃ。……もうこれ以上はゆっくりなんてできないよ)


渚「!」


理緒「私は今、渚と、キスしたい。凪沙じゃなくて、渚と。……意味、分かるよね」


渚「分かり……ます」

渚(なぎさって……音は同じなのに、私のことを呼んでるって分かる)


理緒(このキスで凪沙のことを思い出すようなら……私に渚を好きになる資格は無い)


渚(このキスで……今までの胸の痛みの原因が分かる気がする)
274 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/23(日) 20:07:07.41 ID:W9wTeKa8o
理緒「……なぎさ」ドキドキ


渚「……っ」ドキドキ


……ちゅっ
275 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/23(日) 20:07:34.05 ID:W9wTeKa8o
理緒「……は」プハ


渚「……っ」


ドクン ドクン


理緒「渚……私……」


渚「分か……った……」


理緒「渚のこと……!」

渚「私、理緒さんが……!」


理緒「好きだ……!!」
渚「好き……!!」
276 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/23(日) 20:08:57.83 ID:W9wTeKa8o
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茅サイドーー


ドーーーンッ! パラパラパラ……


真央「たーまやー!」


茅「かーぎやー!」


真央「おお、茅ちゃん元気出てきたね! たーまやーー!!」


茅「真央ちゃん! ありがとーー!!」


真央「ぷはっ、なにそれ!? なんで急に真央にありがとうって言うの?」


茅「なんでもいいから叫びたい気分なのー!」

茅「遠州透の! ばかやろーーー!!!」

茅(なんだよなんだよ!)


真央「言ってやれ言ってやれ! 透のばかやろーーーーっ!!」


ドーーーンッ ドドーーーーンッ


茅(真央ちゃん可愛いくせにかっこいいじゃんか! 真央ちゃん……!)

茅「好きだーーーーーーーーっ!!!」


真央「おお!? またも突然だね!?」


茅「へへ、ツナマヨおにぎりが食べたすぎて愛を叫んじゃったよ」


真央「じゃあ真央も!」

真央「ハンバーグが好きだーーーーーっ!!」


ヒューーーーーー…… ドーーーン!
277 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/23(日) 20:09:27.17 ID:W9wTeKa8o
茅「……くっ」


真央「ふふっ」


茅「あははははは! 叫ぶとスッキリするね!」


真央「するする! もっと叫ぼう!」


茅「チョコレートが好きだーーーーーっ!!」


真央「オムライスが好きだーーーーーーーっっ!」


ドーーーン ドンッドーーーン


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


真央「はーー……」

真央「結構スッキリしたねー……そろそろ帰ろうか?」


茅「うん! あたしもスッキリした!」


真央「よーし、じゃあ一緒に帰ろう!」ギュッ


茅(て、手!?)ドキッ

茅(もうお祭りじゃないんだから手繋がなくてもいいのに……)ドキドキ
278 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/23(日) 20:10:23.01 ID:W9wTeKa8o
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


渚サイドーー


ぎゅうっ


渚「私、ずっとこうしたかったんだと思います」

渚「理緒さんに、触れてほしかった」


理緒「私も……渚に触りたかった」

理緒「今までずっと昔の凪咲を重ねて見てたから、心が拒絶してたのかもしれない。……でも」

理緒「今……すごく幸せ」


渚「私もです……。胸が暖かくて……気持ちいいです」

渚(今なら分かる。会ってすぐいろいろしてくれた理緒さん……私、あのときにはもう惚れてたんだ)

渚(お花見の日にキスされて、無意識で自覚して……だから理緒さんがそっけなかったり他の人に取られそうだって思うと胸が痛んだんだ)


理緒「渚、帰ろう」ニコッ

理緒(一生懸命私のことを理解しようとしてくれて。渚はそんないい子なのに、私が逃げてただけだ)

理緒(渚のことをしっかりと見つめられることが……すごく嬉しい)


渚「……はいっ」ニコッ


ぎゅっ


てくてくてく……


♡安価↓から渚と理緒の初体験の内容を募集(セックス時のしてほしいプレイ募集)
コンマの高低は関係なく、安価の中から書けそうなものを採用します
エロシーンは地の文ありでいきます
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 20:14:31.52 ID:3DkgJdKg0
理緒のクンニで感じすぎてしまい連続絶頂する渚とそんな渚が可愛くてどんどん責める理緒。
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 20:37:22.04 ID:2wOEK4BvO
拘束した理緒に様々な筆を使用した筆責めをする
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 20:41:50.61 ID:apztEdUgo
圧倒的バリタチがみたい
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 20:43:46.07 ID:PhgiZ6VHo
渚が理緒にキス痕を付けまくる
そのお返しに理緒が渚にキス痕を残す
そのお返しに渚が(ry
どう頑張っても翌日隠しきれないほどになる
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 21:05:11.78 ID:HxDleEALO
たどたどしくリードしようとする理緒を優しく受け止める渚
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/07/23(日) 21:13:22.71 ID:yzrQcfAio
最初は啄むようなキスだったのが段々深く
ディープキスの快楽に浸る
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 21:48:24.57 ID:6geD75zA0
理緒がイク時に何度も渚の名前を連呼、理緒にとってのなぎさは今は自分だという嬉しさと独占欲を感じながらもっと言ってと求める渚
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 23:49:54.09 ID:M+bnTODs0
一通り終わった後のピロートーク
大事だと思いますねコレ
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/24(月) 00:07:56.58 ID:UqeLd8kfO
キスしてる最中にはだけた浴衣に大興奮の渚
たまらず喉や胸元にむしゃぶりつくも気が付いたら攻守逆転
288 : ◆ZOSRNJGVq. [sage]:2017/07/26(水) 20:02:51.95 ID:vukE3M7Xo
前スレなら翌日までにはエロシーン書いて上げられたのに、今回全然筆が進みません…
もう少しで書き上げるのでお待ちください
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/26(水) 20:17:44.35 ID:g8Ej6lpG0
焦らずゆっくりやってくださいな
これは個人的な意見なんだけど、ある程度自分のさじ加減で要所要所で妥協、というかやりやすいようにやってもいいと思うんだ
大変だろうにここまで拾えるところはちゃんと拾ってるしね
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/26(水) 20:40:08.21 ID:m7toCbbA0
前スレから見てるけど時間があればほぼ毎日更新だしたまにはそんなことだってあるさ
焦らず無理せずに>>1のペースでな、のんびり待ってるぜ
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/26(水) 23:22:15.44 ID:lQ41mqbTO
無理せずマイペースでいいのよ
カラダニキヲツケテネ
292 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/27(木) 16:59:45.51 ID:bdFGRYYmo
私たちは浴衣の裾から指だけを出すようにして、ほんの少しだけ絡めるようにしながら手を繋いで帰りました。
堂々と手を繋いでいては、変な目で見られるかもしれないからです。
それめも、そのほんの少しだけ触れた指先から、理緒さんの熱が伝わってきます。
ときどき強く握ってみたり、指の腹で相手の手を撫でてみたり。
言葉数は少なくあれど、私たちは幸せでした。

そして幸いにも、人とほとんどすれ違うことなく白百合荘に辿り着くことができました。
名残り惜しいですが、そっと手を離します。

「それじゃあ……また明日」

理緒さんに別れの言葉を告げて、自宅の鍵穴に鍵を差し込みます。

「……やだ」

ぐい、と。
後ろへ強引に引っ張られました。
驚きに硬直した体ではなすすべもありません。
しかし、倒れるかと思いきや後頭部に柔らかな感触。
理緒さんの腕が肩から回り込み、私の胸の前で手を組みます。

背中全体がじわりと暖かくなり、理緒さんの匂いに包み込まれ、そこで私はやっと後ろから抱きしめられたことに気づきました。

「理緒……さん?」

「……今まで触れなかった分、もっと渚に触ってたい」

回された腕に力が込められ、そうすると一層理緒さんの甘い匂いが強くなります。

「じ、じゃあ……うち、来ますか?」

うなじに理緒さんの頭が擦れる感触。どうやら頷いたみたいです。
刺さりっぱなしの鍵を捻り、ドアを開けます。
下駄を玄関に脱ぎ捨て、まっすぐに部屋へと向かいました。

互いに正座で向かい合い、部屋の中央で見つめあいます。
右手に理緒さんの左手が乗っかり、やさしく手の甲を撫でてきました。

「ずっと、こうしたかった。……渚に、触れたかった」

なぎさ。
かつて理緒さんは私と同じ音の名を持つ女の子に恋をしていたと言いました。
でも、今理緒さんの口から発せられた「なぎさ」という音は間違いなく「渚」であり、つまりは私のことを呼んでいるということです。
お花見のときとは違い、耳に入る「なぎさ」という音が脳を揺さぶります。

「渚……もっと、触りたい」

理緒さんが腰を浮かせたかと思うと、今度は膝立ちで正面から抱きすくめてきました。
そのまま後頭部を抱えるようにすると、優しく撫でてきます。

「渚……なぎさ……っ」

「……っ」

突然首にキスを落とされ、ゾワリと鳥肌が立ってしまいます。

「び、びっくりしました……」

未だに首に顔を埋め続ける理緒さんの頭を撫でます。
すると、うっすらと汗ばんだうなじが目に入り、ちょっとした好奇心が沸き起こりました。

「……ちゅ」

私も首にキスを仕返してあげます。

「!」

びっくりして顔を上げる理緒さん。
目が合います。

「んっ……」

引き寄せられるように触れ合う唇。
それだけで、全身に熱が回るようです。
293 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/27(木) 17:00:13.11 ID:bdFGRYYmo
理緒さんは角度を変えて何度もキスしてきます。

「なぎさ、ちゅ……んっ、なぎさ、すき……っ」

これは、まずい流れな気がします。
このままでは襲われるような。そんな雰囲気。
嫌ではありませんが告白して当日に、なんて節操がなさすぎる気も。

「理緒さ……とまって、くださ……い」

「……なん、で……もっと渚に触りたいよ……」

肩を押すと案外簡単に止まってくれましたが、その顔は切なそうです。

「き、今日はもう寝ましょう? ね、お願いです」

しぶしぶ、といった感じで頷きます。
ほっと胸を撫で下ろし、ささっと布団を敷いてしまいます。
もちろんこの部屋には布団は一組しかありませんが、理緒さんとなら同衾しても構いません。

「ほら、お布団敷きましたから。お風呂入って寝ましょう」

理緒さんが自身の帯を緩め、浴衣を着崩します。

「……」

その姿が妙に艶っぽくて。私は知らず、理緒さんへと手を伸ばしていました。
じっとりとした肌に張り付いている下着。
そこに手が向かいかけます。

「渚……?」

声をかけられ、寸前で手が止まります。
止めておいて自分から触ろうとするなんて。自分の顔が熱くなるのが分かりました。

「あっ! ご、ごめんなさい、お風呂入りましょう! ね!」

ふっと笑う理緒さん。
その理緒さんの手が私の右手を掴んできます。

「いいよ、触っても」

手はいつの間にか理緒さんの胸に添えられていました。
小さいけれど、確かな柔らかさを下着の上からも感じます。

「り、理緒さ……っ」

手が止まりません。
手のひら全部で包み込むようにして胸を揉んでしまいます。
手の中でふにふにと形を変える乳房。

「……っ、あ……」

不意に、理緒さんの口から息が漏れます。
色っぽい声。ほんの少しの吐息でしたが、私の脳を揺さぶります。

「なぎ、さ……んっ……」

ゾクゾクと背中を駆け抜けるものがありました。
それが、私も理緒さんに触りたがっている欲望の現れだと気づくのに、大した時間は入りませんでした。
294 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/27(木) 17:00:40.94 ID:bdFGRYYmo
今度はもう止まりませんでした。
敷いてある布団に二人でなだれ込むと、浴衣を脱ぎもせずに体を触り合います。
私も浴衣を前だけはだけさせ、外気に肌を晒しました。

「渚、きれいだよ」

理緒さんの手が柔らかくお腹を撫で上げて、私は口を抑えて声を殺します。
肌に触れられている。それだけのことなのに鼓動が加速します。
触れられたところが熱を持って、わけが分からなくなります。

「ぁっ……んぅ……!」

3ヶ月以上も我慢すると、どうやら「触る」という行為だけで興奮することができるようです。
なんて冷静に考えてみますが、実際は余裕なんてありません。
頑張って触り返しますが、気持ちよくできてるのか不安です。
手だけでは足りない……。私はそう考え、首を伸ばしました。

「ちゅうぅ……」

「ひ、ぅ……! な、ぎさ、それ……! んぅっ!」

理緒さんの鎖骨のあたりにキスをします。
二度、三度。
すると、理緒さんからもまた甘い声が出始めました。
舐めたり、吸ったり。
どうやら理緒さんは吸われる方が好きなようです。
ちゅうっと吸うと、目を閉じる程に感じてくれるようでした。

「なぎさ、なぎさ……っ」

理緒さんからもキスが返ってきます。
首、胸元、へそ。
キスをしたりされたりすると、浴衣が邪魔になってきました。
どちらが言うでもなく、互いの浴衣を脱がせます。

とうとう下着姿。体中の血がドクドクと音を立てているような錯覚に陥るほどに興奮してしまいます。
この布さえ取り去ってしまえばどちらも裸。
理緒さんの背中に手を回し、ブラジャーのホックに手をかけると、私のブラジャーにも手が回されました。
ぷちっと小さな音が二つ重なり、ブラジャーが胸から少し浮きます。
そして、私たちは同時にブラジャーを外しました。
その下から現れたのはきれいな双丘。なだらかな膨らみの頂点には、小さなピンク色の突起も見えます。
295 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/27(木) 17:01:10.07 ID:bdFGRYYmo
「渚……」

「理緒……さん」

きゅっと抱き合うと、ピッタリと胸同士がくっつきます。

「すごい……ドキドキしてる」

「私も……してます」

「うん、伝わってくる。ドク、ドク……って」

余分な膨らみがないことに今は感謝しました。
理緒さんの鼓動が伝わってくる。それがたまらなく幸せです。

背中に回された腕が開放され、頭を撫でてきました。

「んぅ……」

あまりの気持ちよさと幸せに眠ってしまいそうになります。
なんとか反撃しようと、目の前の喉元に吸い付きました。
強めに吸ってみると、そこがうっすらと赤みを帯びます。

「なぎさ、さっきから吸いすぎ……んぁっ!」

こんどは首と肩との境目に吸い付きます。
口を離すと、今度はあまり赤くなっていません。
もう一度同じ箇所に。
……今度は上手くいきました。

「キスマークつけてるの……? なぎさ可愛いなあ……」

なでなで。
やはり撫でられるとトロンとして眠ってしまいそうになります。

「んー……ひゃっ!?」

うとうとしていると、今度は理緒さんが首に吸い付いてきました。
吸い上げられたあと、口が離れます。

「……これ、いいな。キスマークつけると私の渚って感じがする」

「理緒さんの……」

ドクドクと、心臓がまたも跳ねます。
「理緒さんの渚の証」首元につけられたので見えませんが、なぞると確かにそこにあるのが分かりました。
改めて私が理緒さんにつけたキスマークを見ると、言い知れぬ興奮が身を包みます。
理緒さんも、私のものである。その事実にクラクラしてしまいそうです。

「……ね、渚。もっとキスマークつけっこしようよ」

今度は腕を取られ、二の腕にキスマークをつけられます。
お返しにへその近くに印をつけると、次は太ももにつけられます。

「は、あ……! りお、さん……」
296 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/27(木) 17:01:47.24 ID:bdFGRYYmo
なんででしょう。
なんで性感帯と呼ばれる部位には触れてもいないのに私は達しそうになっているんでしょう。

「なぎさ……わたし、もう……っ」

目の前の理緒さんが辛そうな顔をしています。
キスをしてやると、理緒さんの体がぶるりと震えました。

「なぎさ、なぎさっ……もっとして? キス、して……んうぅっ」

「ちゅ、ん……ちゅう……!」

体の中から熱が溢れます。

「は、あ……イきます……もうっ……」

「私も、イきそう……なぎさ、なぎさぁっ」

必死に互いの体を抱きしめ合い、求め合います。
そして、また唇をくっつけた瞬間。

「ん、んうう……っ!!」

「なぎしゃ……んうっ、んんん……!」

目の前が真っ白になるかのような絶頂が私を襲いました。
震える体をくっつけて、長い絶頂に浸ります。

やがて私たちは体の緊張を解き、ゆったりとした空気に身を任せました。

「なぎさ……なぎさ、好きだよ……」

恋人との甘い時間。
理緒さんは過去のなぎさなる人物を振り払い、今は私だけを見てくれています。
音は同じでも、それが誰に向けての言葉なのか。今の私には分かります。

「理緒さん……私も、理緒さんのことが大好きです……」

ある夏の夜。
熱帯夜にも関わらず、私たちはくっついたまま眠りに落ちました。
297 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/27(木) 17:04:54.74 ID:bdFGRYYmo
なでなで


渚「ん……」モゾ


理緒「あ、おはよう」ナデナデ


渚「おはようございます……」クシクシ


理緒「渚、おいで」


渚「ん……」ポフン


ぎゅうっ


渚(あったかい……)


理緒「好きな人に触れるって、幸せだね」ナデナデ


渚「はい。すごく……」


理緒「……渚、これからもよろしくね」


渚「はい」


理緒「これから頑張って渚に頼れるようになるから……」


渚「頑張らなくていいんですよ。……ゆっくりでいいんです」


理緒「……そうだね。私たちはゆっくりでいいんだ」


渚「はい。そうです」


理緒「……んっ」チュッ


渚「んっ……ふふ」ニコッ


理緒「大好きだよ、渚」


渚「私もです……理緒さん」


渚と理緒編『なぎさという音』 完
298 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/27(木) 17:05:21.54 ID:bdFGRYYmo
真央(変だ……)

真央(夏祭りが終わってから茅ちゃんが本を見に来なくなった)

真央(貸してた本は返ってきたけど……それっきり)

真央(部屋に来るどころか、外でもすれ違わないし)

真央(……まさか)

真央(……いや、まさかね。とりあえず茅ちゃんの部屋に行ってみよう。遊びに来たよーって)ガチャッ


てくてく


真央「……」ドクン ドクン


ぴんぽーん


真央「……」

真央(出ない……?)


ぴんぽーん


真央(まさか……)


ぴんぽーん


真央「茅ちゃーん?」


早苗「……」テクテク


真央「あ、てんしさん!」


早苗「あ、あら、真央ちゃん」


真央「ねえ、最近茅ちゃん見ないんだけど大丈夫? 風邪とか引いてるの?」


早苗「……あのね真央ちゃん。落ち着いて聞いてくれる?」


真央「ん? うん……」
299 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/07/27(木) 17:06:12.64 ID:bdFGRYYmo
早苗「まず……部屋を見てもらうわね」ガチャッ


真央「……え」

真央「何もない……けど。なに、これ? 茅ちゃんは?」


早苗「茅ちゃんはね、ご実家に帰られたわ」


真央「……は?」

真央「な、なに? どういうこと? なんで? 真央聞いてないよ……?」


早苗「茅ちゃんがね、真央ちゃんには黙ってて……って」

早苗「でも、バレちゃったものね。全部話すわ」


真央「うん……」


早苗「最近茅ちゃんが同性愛の漫画を持ってたのは知ってるわよね」


真央「そりゃ……貸したの真央だし」


早苗「それがね、ご両親に見つかったのよ。夏休みに入って、突然茅ちゃんを訪ねて来たの。『夏休みだからって怠けてないかー』って」

早苗「最初こそ楽しく家族で過ごしてたんだけど……茅ちゃん自身が買った同性愛の本が見つかったのよ。「同性を好きになること」っていうタイトルで、すぐにそういう本だって分かったみたい」

早苗「そしたらあとは芋づるで……真央ちゃんの貸した本が見つかって、茅ちゃんは全部正直に話したらしいの」


茅『あたしは女の子のことを好きになることがおかしいなんて思わない』


早苗「って。そしたらご両親が怒っちゃってね。そんな子に育てた覚えはないだの、精神科に連れて行きましょうだのって話になっちゃって」
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