【安価】住人(♀)「白百合荘で過ごす日々」【百合】

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793 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:07:19.27 ID:aPpOXDllo
>>787
>>788
>>789
>>790
>>791
を採用します

>>792
指摘ありがとうございます!
完全に勘違いしてました
794 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:07:56.44 ID:aPpOXDllo
綾子サイドーー


神社ーー


綾子「ほいっ」チャリン

綾子「……」ペコペコ パンッパンッ

綾子(今年一年いい年でありますように……)ムムム

綾子「……」ペコリ


透「あ……」


綾子「あ」

綾子(透……なぜかレイラにキスされてた奴だ)

綾子(付き合ってはいないみたいだけど……)キッ


透(琴崎……さん。レイラさんをよく家に呼んでる人……)

透(特別な関係ではないみたいだけど……)ムムッ


綾子「……どうも」ペコリ


透「……」ペコリ


ーーーーー


綾子(せっかくだしおみくじでもやってくか)

綾子「すみません、おみくじ一回……」


レイラ「おお、アヤコ! オミクジ?」


透「れ、レイラ……さん!」


レイラ「トオルもいる! なになに、二人でデート?」


綾子「ちがう!」


透「っ!」ブンブン


綾子「ってかなんでお前がここに!?」


レイラ「バイトだよバイト。日本の巫女を見学してたら声かけられてさー」


綾子「だから巫女服なのか……。あ、ならおみくじ頼むよ」


透「あ、わ、わたしも……」


レイラ「はいよー!」
795 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:08:25.22 ID:aPpOXDllo
ーーーーー


綾子(中吉……まずまずだな)

綾子(待ち人……来る)

綾子(透は……)チラッ


透(吉……やった)

透(待ち人……来る……!)

透(琴崎さんは……)チラッ


綾子(吉か。ふっ、私の方が上のようだな)ドヤ


透(ーーとか考えてるのかな……。中吉より吉の方が上なんだけどね……)ドヤ


綾子「そうだレイラ、バイト終わったらうち来いよ。白百合荘のみんなで新年会するんだ」


レイラ「いいの!? いくいく!」


透(なっ……!?)

透「わ、わたしも……行きたい……!」


綾子「んー……? んー……まあいいか。じゃあ透は先に私と戻ろう」


レイラ「あ、もう行くんだね。こっちも終わったらすぐ行くからー!」


綾子「おー!」
796 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:08:52.60 ID:aPpOXDllo
白百合荘ーー


ピンポーン


真央「……」

真央「あれ」


ピンポーン


真央「……出ない」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗『真央ちゃん、霞さんたちを呼んできてくれる〜?』

早苗『どこかに出かけた様子はないから、多分お部屋にいると思うの〜』


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


真央「うーん……開いてたりするのかな……」グッ


ガチャ……


真央「あ」

真央(開いた……)

真央「かすみさーん? 入りますよー?」


???「な、え、ちょ、ちょっと待っ……!」


真央「……な」


菫「なあ……!///」


真央「『七色乙女☆彡』! 魔法使いピンクちゃんっ!!」


菫「な、え……!?」


霞「おお〜、まおまお当たり〜」パチパチ


真央「ど、どうしたのそのコスプレ! すっごい似合ってる! アレンジ完璧じゃん!」
797 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:09:19.16 ID:aPpOXDllo
菫「こ、これは私が……作り……ました……」モニョモニョ


真央「ほ、ほんと!? すごい! すごいすごい!! 身近にこんな奇才が潜んでたなんて……!」


菫「そ、それほどでも……///」テレテレ


真央「え、でもそうだ……なんで七色乙女のコスプレなんかしてるのさ?」


霞「それはわたしの要望〜。本格異世界ファンタジーものの小説を書こうかって話になって〜……」

霞「でも魔法使いのイメージが湧かないから、菫にイメージの取っ掛かりを作ってもらおうとコスプレしてもらったわけさ〜」


真央「なるほど……。それでアニメのコスプレをしてたのか……」


菫「////」


真央「そのカッコじゃドア開けて外に出られないし、霞さんはいつも通り面倒くさくてドアを開けに来なかったと……だから無反応だったんだ」


霞「おお〜、名探偵まおまおまたもだいせいか〜い」


真央「そんなことより!」ビシッ

真央「そのコスプレを作る技術、今までに何度も作ってきて培われたものと見た!」

真央「いったい七色乙女以外になんのコスプレをしているのか! ぜひ! 聞きたいっ!」ズイッ


菫「うぇ……!? あ、あの……『ゆるっとピクニック』とか……『おらおら迷路帳』とか……」


真央「くぁー! どっちも好きな作品だよー! ね、ね、誰のコスプレしてるの!?」


菫「『ゆるック』の方は尾崎千春……『おらおら』は立木幸……」


真央「分かってる! 菫ちゃん分かってる!! 菫ちゃんにピッタリだよ! あのねあのね、真央のお気に入りのシーンの再現とかーー」


霞「こらこら、わたしの菫をあんま困らすんじゃないよ〜」

霞「なんか用があるんじゃないの? 呼びに来たってことはさ〜」


真央「はっ、そうだった……」

真央「えーっと、そろそろ新年会の用意ができるから天使さんの部屋に集合、だそうだよ」


霞「りょうか〜い、菫のこと着替えさせたら行くね〜」


菫「あ、あの真央さんっ」


真央「ん?」


菫「よかったらあとでお部屋に伺ってもよろしいでしょうか! ぜひ、語りたいです!」キラキラ


真央「もっちろん!」
798 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:09:47.02 ID:aPpOXDllo
ーーーーー


早苗「それでは〜、白百合荘新年会、開催しま〜す!」


一同「おー!」パチパチ


早苗「それではみなさ〜ん……」スッ

早苗「かんぱ〜いっ!」


かんぱーい!


ーーーーー


奏「あの……」


翼「ん?」


奏「翼さんって、ここの住人さんだったんですね。知らなくて……」


翼「あーいいよいいよ、ボクそれなりに外泊多いから家にいない時間長いんだよね。だからボクも奏のこと見たことなかったし……」

翼「そんな話よりそうだな……。ボクの手品のお手伝いしてくれない?」


奏「へ? 手品……ですか?」


翼「そそ。このあとみんなに見せるんだけど、お手伝いさんがいてくれると助かるなーって」


奏「私でよければ手伝います」


翼「まじ? じゃ、頼んだよ。何をするかはそのとき教えるからねー」
799 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:10:14.18 ID:aPpOXDllo
翼「さーそれではみなさんお待ちかね! 千場翼のマジックショーのお時間でーす!」


綾子「待ってましたー!」


翼「っとその前に……奏くん、こっちへ」チョイチョイ


奏「はい」スクッ


翼「君にはこれから手紙を書いてもらおう。この場にいる誰かに宛てた手紙を頼むよ」


奏「手紙……それがお手伝い、ですか?」


翼「うむ。ささ、書いてくれ」

翼「ではではその間マジックショーをやっていきますよー!」


ーーーーー


奏(誰かに……手紙)チラッ


サラ「ハートの4! なんで分かったんですか!?」キャイキャイ


奏(どうせ手品にしか使わない手紙だし……)

奏(「サラさんへ、やはりあなたを普通の目で見ることはできません。
   きっと好きにさせてみせます。もう一度私と話し合ってくれませんか。」)カキカキ

奏(なーんて……)


翼「お、できた?」


奏「はい……」


翼「ではこの手紙を畳んで……ここにサインを書いてくれる? なんでもいいよ。丸でも星でも」


綾子「丸と星は書かない方がいいな。なんかタネがあるかも」


奏「じゃあ……音符で」カキカキ


翼「おっと音符か……まあいいよ。じゃあこの手紙は後で使うからとりあえず置いておくね」

翼「さて、じゃあ次はコインのマジックだよ。普通のお金でもいいんだけど……あ、サラさん。イギリスのお金ない?」


サラ「あ、あります」ゴソゴソ

サラ「……消したりしないでくださいよ?」ハイ


翼「お任せあれ」
800 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:10:40.83 ID:aPpOXDllo
翼「右手にコインを持ってーー」グッ

翼「左手に持ち替える」


トントン


翼「でも手を開くと……」パッ

翼「まだ右手の中」


理緒「おお……」


翼「おっと」グッ

翼「恥ずかしがり屋のコインさんは消えてしまいました」ヒラヒラ

翼「でもこの子振動に弱いので」グッグッ

翼「はい出てきた」


霞「お〜」


翼「ああまた消えちゃった」ヒラヒラ

翼「今度は投げればーー」ヒョイッ

翼「ーーっと」チャリンッ

翼「出てきてくれました」


茅「おおお……」パチパチ


翼「さ、このコインはサラさんに返そう。外国のお金なんて初めて触ったよ」ハイ


サラ「? コインはどこに……」


翼「あれー? また消えちゃったか……ちょっと失礼」ズボッ


サラ「ひゃっ!?」


翼「あったあった。一足先にサラさんのポケットに帰ってたみたい」ハイ


奏(さっき私がやられたやつ……! 指の間でコイン挟んで見えないようにしてたのか……手品のタネ気づいちゃった)ドキドキ
801 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:11:46.26 ID:aPpOXDllo
翼「じゃあ次はこの奏くんのお手紙を使おう。これをーー」


ビリィッ!!


奏「なっ!? なんで破っちゃうんですか!」


翼「ストップストップ。みなさん、ポケットに何か入ってませんか?」


渚「特に何も……」


早苗「……入ってないわね〜」


サラ「! は、入ってます! 手紙!」


奏「えっ!?」


翼「どうやら手紙はサラさんのところに行きたかったみたいだ。サインは付いてるかい?」


サラ「音符マークがついてます……」


翼「うんうん。じゃ、それは後で読んであげてね」

翼「……さ、こんなところでボクのマジックショーはおしまい。みなさんご覧いただきありがとうございました!」


パチパチパチパチ
802 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:12:12.71 ID:aPpOXDllo
ーーーーー


霞「帰りたくな〜い……」


菫「ああもう、早くこたつから出てよ! お部屋戻らないと……」


霞「戻らないと?」


菫「さ、早苗さんの迷惑になるでしょ?」


霞「あとまおまおと語る時間が少なくなるね〜」


菫「なっ……! わ、分かってるなら協力してよ!」


霞「はいはい、仕方ないな〜」モゾモゾ


真央「……なんかさ」


霞「うん?」


真央「二人って夫婦みたいだね」


菫「夫婦……?」


霞「わたしはダメ旦那〜?」


真央「うん。それに対してなんだかんだ手を焼く奥さんみたいな」


菫「うーん……?」


霞「確かに菫が奥さんならいいね〜。菫の旦那さんになる人が羨ましいよ〜」

霞「ほんじゃ、わたしは部屋で寝てるから、菫もまおまおの迷惑にならない内に戻ってくるんだよ」


菫「あ、うん……」
803 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:12:39.64 ID:aPpOXDllo
早苗「あら、茅ちゃんは〜?」


真央「帰っちゃった。新年だし家で少しゴロゴロしたいんだってさ」


早苗「それで菫ちゃんなのね〜」


真央「そそ。菫ちゃんとお話するんだ♪」


渚「あ、あの早苗さん。私達もそろそろ失礼しますね。理緒さんが寝ちゃって……」


早苗「あら。ゆっくりおやすみなさい。じゃあね〜」


渚「はい、失礼します」


レイラ「楽しかったー! 手品面白かったよー!」


翼「それはなにより。楽しんでもらえたならやった甲斐があるよ」


綾子「帰るのか?」


レイラ「うん、ついでに透と散歩でもしてくるよ」


綾子「あ、ああ、そうか」


サラ「それじゃあ、ワタシも奏ちゃんのことを送ってきますね」


翼「あ、ボクもいくよ。帰りがサラさん一人じゃ危険だし」


早苗「わかったわ〜」


ーーーーー


亜利砂「早苗さん、片付け終わりましたよ」


早苗「ありがとうございます、亜利砂さん」

早苗「それでは、飲み直しといきますか〜?」


亜利砂「ばっちこいです」
804 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:13:06.30 ID:aPpOXDllo
ピンポーン


早苗「あら? 誰かしら〜……」ガチャ


綾子「……ごめん、さっき出てったばっかりなのに」


早苗「別にいいわよ〜、どうしたの? 忘れ物?」


綾子「いや、その……早苗に相談というかなんというか……」モゴモゴ


亜利砂「お邪魔……かしら」


綾子「あ、いや、別に急ぐことでもないんだ。また今度にするよ」


亜利砂「早苗さん、私おつまみ買ってきますよ。30分くらいかかりますけど……」


早苗「ええ、お願い。……さ、綾子さん上がって? 聞かせてくれると嬉しいわ」


綾子「……うん」


ーーーーー


綾子「簡単に言うとレイラにキスされたってことなんだけど……」


早苗「あら」


綾子「なんかもう分かんないんだよ。嫌とか気持ちよかったとかはどうでもよくて……気になるんだ」

綾子「キスの経験なんか多いわけじゃないけど、アイツのキスだけイヤに印象に残って……」

綾子「なんか、ほんとによく分かんなくて……とにかく誰かに聞いてほしかった」


早苗「そう……」

早苗(渚ちゃんも私も悩んで……ふふっ、キスって不思議ね〜)

早苗「こういうとあれかもしれないけれど、レイラちゃんならいつでもキスしてくれるんじゃないかしら〜」

早苗「だから、頭のどこかで『またしてくれるかも』って思っちゃって、ソワソワしちゃうんじゃないかしら」


綾子「うん……かも」


早苗「う〜ん……それならいっそ遠ざけちゃうのは」


綾子「それはやだっ!」

綾子「あっ……お、大きい声出してごめん。……でも……それは……や、やだ……」
805 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:13:33.73 ID:aPpOXDllo
早苗「『やだ』……って」ハッ

早苗「ふふっ」クスッ

早苗「じゃあそうね〜、逆にもっとくっついてみるのはどう?」


綾子「くっつく?」


早苗「またしてみたくなった時すぐにしてもらえるようによ〜」


綾子「き、キスを?」


早苗「ええ〜、モヤモヤ〜ってしたときすぐに確かめたら、もしかしたらあっさり解決しちゃうかもしれないじゃない?」


綾子「そうかな……」


早苗「どうにかしたいなら離れるかくっつくかしてアクションを起こしてみた方がいいと思うわ〜」


綾子「……わかった、やってみる」

綾子「……うん、じゃあ先生が戻って来ない内に部屋に帰るよ。相談乗ってくれてありがとね」


早苗「いいのよ〜、また来てね〜」


ーーーーー


カシュッ


早苗「んく、んくっ……ぷはっ」


亜利砂「それで、さっきの人はどうなったんですか?」


早苗「好きな人ができたけど、誰かに取られそうでヒヤヒヤしてるって感じかしら……?」


亜利砂「難儀ですね……」


早苗「あの子水泳ばっかりで浮いた話全然聞かなかったから、不謹慎かもだけど今少し楽しいんですよ〜♪」


亜利砂「ふふ、上手くいくといいですね」


早苗「そうですね〜♪」
806 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:14:01.85 ID:aPpOXDllo
奏宅前ーー


奏「送ってくれてありがとうございました」ペコリ


サラ「いえいえ、おやすみなさい」


翼「新年早々風邪引かないようにねー」


奏「はい。それでは」


バタン


翼「よし、じゃあボクたちも帰ろうか」


サラ「はい」


てくてく


翼「そういえばさ、手紙読んだ?」


サラ「いえ、まだ……」


翼「読んであげるといいよ。きっとサラさんに宛てて書いた手紙だからさ」


サラ「……」ガサ


奏『サラさんへ、やはりあなたを普通の目で見ることはできません。
  きっと好きにさせてみせます。もう一度私と話し合ってくれませんか』


サラ「……」


翼「どう?」


サラ「確かに……ワタシへの手紙です」


翼「……ねえ」


サラ「……っ」ギュウ


翼「なんでそんなに辛そうな顔をしてるの?」
807 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:14:32.48 ID:aPpOXDllo
サラ「翼さんに話しても……分かりませんよ」


翼「かもね。でも、ボクのマジックが原因でその手紙を読むことになって、そのせいで暗い顔になってしまった……」

翼「だったらボクは責任を持って明るくさせてあげなくちゃじゃない?」


サラ「ずるい……ですよ」


翼「へへ。ま、どうかな。話してもいいなら話してほしい」


サラ「……じゃあ、聞いてください」


翼「うん」


サラ「……奏ちゃんに、告白されたんです」


翼「奏くんに……? 女の子同士じゃない」


サラ「それは……そうですが。女の子同士だとかそういうのを越えて、その、好きになってしまったのかと」


翼「ふーん……。ああそうか、茅くんの漫画みたいなことか」


サラ「そうですそうです」コクコク


翼「で、OKしたの?」


サラ「いえ。お断りしました」


翼「ふむ」


サラ「女の子同士というのは関係ないんです。でも、年の差……言ってしまえば奏ちゃんが若すぎると思うんです」

サラ「まだ中学生で……。……それに、奏ちゃんならもっといい人を見つけられるから……」
808 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:14:59.28 ID:aPpOXDllo
翼「……手紙見せてもらってもいいかな」


サラ「……はい」


翼「ふむ……」ガサガサ

翼「……」

翼「……なるほどねえ」


サラ「……」


翼「サラさんはさ、奏くんが嫌いなわけではないんだよね。むしろ好きな方だ」


サラ「はい、それはもちろん」


翼「それで……少なからず恋もしている」


サラ「なっ……!?」


翼「サラさんは、奏くんに恋してる。違うかな? サラさんがフッた方なのにすごく辛そうだし……」

翼「でも多分、素直になれない事情かなんかがある」


サラ「やめて……言わないでください……」


翼「あ、そうか。留学生ってことは……」


サラ「やめてっ!!」

サラ「やめてください……! それ以上、言わないで……!」


翼「……ごめん」

翼「……このままだとボクたちの方が風邪を引いちゃう。……一度帰ろう」


サラ「……」コクッ
809 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:15:26.31 ID:aPpOXDllo
奏宅ーー


奏(て、手紙どうしよう……読まれないと思ってたから気持ち悪いこと書いちゃった気がする……)

奏(普通の目で見れないって何!? 引かれるよそんなの!)

奏「あうあうあ〜……」ボフン

奏(いっそ開き直る……?)


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


奏「サラさん大好きです〜! ちゅーしましょー!」


サラ「もー、奏ちゃん。仕方ないですねー……」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


奏「むっ……!!」カアアッ

奏(無理! 無理無理無理!!)ブンブン

奏(でも、だからってどうしようも……多分手紙は読まれちゃうし……ああもう……)

奏(……寝よう)


翌日以降の行動を安価↓から募集
810 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:16:22.80 ID:aPpOXDllo
新年どころか新年度になってしまった
完結まであと少しお付き合いください
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 20:57:27.27 ID:aXSFHgIi0
お、来てたのか!完結まで楽しみにさせていただきます
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 01:09:29.90 ID:6wnW00AmO
霞がレイラを取材、官能小説の為のネタ集めの為にレイラの故郷の性事情に興味を持って根ほり葉ほり聞き出す霞と等身大の性体験を聞いて赤面する菫
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 22:43:01.80 ID:fpoq8oFe0
言われて意識してしまうようになったために会話や表情には出さないが奏から避けるようにして過ごすサラと
それを知ってか知らずかイケイケドンドンに突っ込んでいく奏
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 01:10:29.96 ID:1mckoHAcO
偶然入った喫茶店で透と相席になった綾子
透から「レイラが好きなのか」と切り出されて困惑する
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 23:56:25.99 ID:2rTLSC7A0
綾子の部屋に遊びに行った際にどこかぎこちなくも珍しく綾子から寄って来るがぎこちないので解すために悪戯で胸を揉むレイラ
嫌とは思わず自分の気持ちがよく分からない綾子がなすがままなのでそのまま悪ノリしてテクを発揮
816 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 19:57:09.10 ID:0jAAj3Sco
喫茶店ーー


カランカラン……


綾子「あの、一人なんですけど……」


店員「申し訳ございません、ただいま大変混み合っておりまして……相席となりますがよろしいでしょうか?」


綾子「あ、はい、大丈夫です」


店員「ではご案内しますね。こちらへどうぞ」


綾子「え」


透「あ」


綾子「……カフェモカ一つお願いします」


店員「はい、ただいまお持ちいたしますね」


透「……」


綾子「……」ストン


透(相席って……よりによってこの人と……)


綾子(んー……なんかこの人苦手なんだよなあ。レイラと仲いいし……)


透「……」チラッ


綾子(あー、練習終わりだからってこんなとこで休憩しなきゃ良かったかなー……)


透「……あの」


綾子(レイラと相席だったら楽しいんだけどな……上手くいかないもんだ)


透「……あのっ」


綾子「わっ、え、なに?」


透「……聞きたい、こと、が……」


綾子「聞きたいこと?」


透「……あなたは、レイラさんが好きなん……ですか?」


綾子「は、はあっ!?」ガタッ


店員「きゃっ!」


綾子「あ、す、すみません……」オズオズ


店員「いえ……あ、こちらカフェモカになります」コトッ

店員「し、失礼しましたっ」ピュー
817 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 19:57:36.18 ID:0jAAj3Sco
綾子「れ、レイラを好きって……」


透「レイラさんといると、笑顔が多いから……わたしといても楽しくないからかもしれないけど……そういうのを抜きにしても、綾子さんはレイラさんといる時が一番嬉しそう、だから」


綾子「ま、待って。考える」

綾子(好きって、いや……あいつといるのは楽しいけど、キスも気持ちいいけど、いや、ええ?)

綾子(好き、好きってなんだ? キスして、え、えっちしたりしたくなることか? それって私がレイラに感じてること……か?)グルグル


透「……あの、ごめんなさい、そんなに悩むとは思ってなかった」


綾子「ん、ん? もういいの?」


透「うん、もういい。……また時間取れるときにでも聞くかもしれないけど、今は早く席空けてあげた方がいいと思うし……」


綾子「そ、それもそうだな。さっさと飲んで帰ろう」ガバッ ゴクゴク

綾子「ぅあちっ!」


透(焦りすぎ……)


ーーーーー


カランカラン


店員「ありがとうございましたー」


綾子(あーもー……透の奴が変なこと言うからレイラのことしか考えられないじゃないか)

綾子(……レイラの唇気持ちよかったな……)

綾子(じゃなくて! あーもー!)
818 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 19:58:02.65 ID:0jAAj3Sco
白百合荘ーー


レイラ「あ、おかえりー」


綾子「れ、レイラ!? なんでここに……」


レイラ「近くまで来たからせっかくだし寄ってみた。都合悪かった?」


綾子「いや、それは大丈夫だけど……」


レイラ「よかったー。じゃ早く部屋に行こうよ。寒くてかなわないや」


綾子「あ、ああ……」


ガチャ


綾子(こんな状態でレイラに会うなんて……どうしたらいいんだ)モンモン


レイラ「コーヒー淹れるねー」


綾子「あ、ああ……私にも頼む」


レイラ「はいよー」コポコポ


綾子「……なあ」


レイラ「んー?」


綾子「あー……なんだ、その……」

綾子「んと……」

綾子「……な、なんでもない」


レイラ「んー。はい、コーヒー」


綾子「あ、ああ……ありがとう」


レイラ「……」ジーッ


綾子「……」ポケーッ


レイラ(……変なの。アヤコがこんなにぼーっとしてるの初めて見たかも)


綾子「な、なあレイラ……き、キスしてくれないか?」


レイラ「おおう、突然だね。したくなっちゃった?」


綾子「したくなったっていうか、確かめたくなったっていうか……」ゴニョゴニョ


レイラ「してもいいけど……そうだな、アヤコからしてみてよ」


綾子「私から……?」


レイラ「そ。アヤコから私にキスするの」

レイラ「できないならー……今回はなしかな?」


綾子「す、するっ、するよ」
819 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 19:59:09.00 ID:0jAAj3Sco
レイラ「ではいつでもどーぞ」


綾子「……っ」ギュッ


ちゅっ


綾子(……柔らかい。あったかい)


レイラ「……おしまい?」


綾子「……うん、もういい」


レイラ(なんだ、つまんないの)

レイラ(イタズラでもしてあげようかな)ニヒッ

レイラ「ア、ヤ、コー」スリスリッ


むにゅむにゅ


綾子「な、お、おい!」


レイラ「対価対価ー。キスしてあげたんだからちょっとぐらいいいじゃん?」


綾子「はぁ……っ、レイ、ラ……!」


レイラ「……っと、イタズラはこんなもんでいいや。あんまりしつこくして嫌がられてもあれだしねー」ピタッ


綾子「……ゃじゃない」


レイラ「ん?」


綾子「いやじゃ……ない」


レイラ「……アヤコ、それはずるい」

レイラ「今拒否しなかったらまた最後までしちゃうよ?」スリ…


綾子「……っ」ギュッ
820 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 19:59:37.62 ID:0jAAj3Sco
レイラ「ふー……」


綾子「っ!」ゾクゾクッ


レイラ(あー、これはマズい……。私も止まれない……)スルッ


ふにっ、むにゅっ


綾子「は、あ……っ」


レイラ「ほんと、でかいね」


もにっ、きゅっきゅ


綾子「ちくび、だめ……っ」


レイラ「もっとして、でしょ……?」


綾子「あ、う……!」ゾクゾクッ

綾子「も、もっと……して……」


レイラ「よくできました♪」


ぎゅうぅっ


綾子「あぁっ! は、あぁんっ!!」ビクビクッ


レイラ「でっかくて感度もいいとかお得だねー」クニクニ
821 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:00:04.03 ID:0jAAj3Sco
綾子「れいら、れいら……っ」ギュウウッ


レイラ「……っ」


するっ


レイラ「したも触るよ……?」


綾子「っ」コクコクッ


くちっ くちゅっ


綾子「あっ……ぅ……」フルフル


ぐちゅっ、ぬちゅっ


綾子「あ゛っ……は、あ……!」ビクン


レイラ(すご……どろどろだ……)


ぐぢゅ、ぶちゅ、ずちゅ


綾子「あ、んぁ……!! ひ、っ、ーーーっ」ビクビクッ


レイラ(イった……)


綾子「はっ、はっ、はぁ……っ」フルフル

綾子(こんな、また、簡単に……)ヒクッヒクッ


レイラ「あー、えっと……ご、ごめん帰るねっ」

レイラ「なんかさ、どっちも冷静じゃなかったし、ね、一回落ち着こう!」バタバタ


レイラ「じ、じゃあねっ!」


バタンッ
822 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:00:36.01 ID:0jAAj3Sco
奏サイドーー


奏「サラさん、おはようございます」


サラ「あ、奏ちゃん。お、おはようございます」


奏「サラさ……」


サラ「す、すみません奏ちゃん。ワタシもう行くので、失礼しますねっ」タタッ


奏「……」

奏(えーっと……)

奏(この反応は手紙を読んだってことで間違いない……ですよね)

奏(嫌われた……かな)


ーーーーー


綾子の部屋ーー


綾子「突然どうしたの、奏。あ、お茶どうぞ」コトッ


奏「ありがとうございます……」ズズ…

奏「……サラさんのことで、相談があります」


綾子「お、おう」ゴクリ


奏「実は、去年のクリスマスに告白をして……」


綾子「お、おお! ど、どうだった?」


奏「……振られてしまいました。友達でいましょうって」


綾子「そっか……」


奏「それは、まあいいんです。気持ち悪いとか、そういうことを言われなかっただけでも嬉しかったです」

奏「でもその……最近サラさんが冷たい……っていうより、避けられてるみたいで」


綾子「そうか……」

綾子「サラが奏のことを嫌いになったわけではないもんな」


奏「嫌われた……かもしれません」

奏「新年パーティのとき書いた手紙に、もしかしたら引かれてしまったのかも……」
823 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:01:15.96 ID:0jAAj3Sco
綾子「手紙? 何書いたんだ?」


奏「ええと……『私はまだサラさんのことが好きです、きっと私のことを好きにさせてみせます。もう一度お話しさせてくれませんか』みたいなことを書きました」


綾子「ふむ……随分大胆な……」


奏「ま、まさかサラさんのところに手紙が行くなんて思ってなくて……手品ってすごいです」


綾子「でもそうだな……サラが奏を嫌ってるのはないと思うぞ」

綾子「ここで何度か会ってるけど、むしろ奏のことを心配してて……ああ、振ったから奏が落ち込んでないか不安だったのかな」

綾子「まあつまり、サラは奏を避けてなんかいない。むしろ奏のことは気にしてるよ」


奏「ほ、ホントですか?」


綾子「不安になる必要なんてないさ。友達でいようって言うくらいだから、奏と一緒にいたくないってわけじゃないんだ」

綾子「それよりさ、もう一回話そうって手紙に書いちゃったんだから、どうせだしもう一度話し合ってみたらいいと思うよ」

綾子「なんで避けるのか、とかやっぱ本人に聞いた方が早いもんね」


奏「そう、ですね……。うん、そうですよねっ」


綾子「お、いい返事だ。頑張れ」


奏「頑張ります! 綾子さんも何かあったら……いや、中学生になんか相談しても意味ないかもですけど、お話し聞くくらいならできますから!」


綾子「わ、私!? 私はいいよ、そんな、相談なんてないし、うん」


奏「と、とにかくっ私行かないと! サラさん!」


綾子「そんなに焦らなくても……。ま、行ってらっしゃい」


奏「はいっ、行ってきます!」
824 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:01:42.88 ID:0jAAj3Sco
ーーーーー


奏(サラさんのお部屋に来たけど……)


サラ「……」


奏(何も喋らない……)

奏「……サラさん?」


サラ「は、はいっ!?」ビクッ


奏「えと、そんなビックリされると……」


サラ「それは、あの、手紙の……」モニョモニョ


奏「手紙……」

奏(や、やっぱり読んでるよね……)


サラ「そう、です」


奏「えーっと」

奏(完全に嫌われたわけではないんですよね……。友達ではいてくれるって……)

奏「……サラさん」

奏「なんで避けるんですか。手紙、気持ち悪かったですか」


サラ「そ、そんなことありませんっ」


奏「だったらなんで……」


サラ「それは……」


奏「それは……?」ジッ


サラ「っ」ドキッ

サラ(変にドキドキしてしまうから……なんて言えませんよ)


奏「……言えないならいいです。無理には聞きません」
825 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:02:31.39 ID:0jAAj3Sco
奏「私はまだ、サラさんのことが好きですから。……無理に聞いて嫌われたくありません」


サラ「っ」


奏「確かに、何年も経ったら他に好きな人もできるのかもしれません」


サラ「そう、そうですよ。それでいいんです。ワタシのことなんてその内忘れてーー」


奏「いえ、逆です。今はサラさんのことしか考えられません。だから……」

奏「だから、私のことを好きになってもらえるよう努力します」


サラ「奏……ちゃん」


奏「私の言いたいことは以上です。明日からよろしくおねがいします」ペコリ


サラ「は、はい」


奏「では、失礼しました」


がちゃ……ばたん


サラ「ーーーっ」カアアッ

サラ「奏ちゃん、奏……ちゃん……っ」ドキドキ


ーーーーー


奏(い、言いましたっ、言いましたよ、綾子さん!)

奏(これで避けられたりはしなくなる……はずです。やった、やった!)


奏ちゃんの行動にドキドキします。

  なんでレイラなんかにドキドキするんだろう。

きっとワタシはもう……。

  まさか私がレイラを……?

『一月のパーティ』

826 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:02:58.13 ID:0jAAj3Sco
奏「私はまだ、サラさんのことが好きですから。……無理に聞いて嫌われたくありません」


サラ「っ」


奏「確かに、何年も経ったら他に好きな人もできるのかもしれません」


サラ「そう、そうですよ。それでいいんです。ワタシのことなんてその内忘れてーー」


奏「いえ、逆です。今はサラさんのことしか考えられません。だから……」

奏「だから、私のことを好きになってもらえるよう努力します」


サラ「奏……ちゃん」


奏「私の言いたいことは以上です。明日からよろしくおねがいします」ペコリ


サラ「は、はい」


奏「では、失礼しました」


がちゃ……ばたん


サラ「ーーーっ」

サラ「奏ちゃん、奏……ちゃん……っ」ドキドキ


ーーーーー


奏(い、言いましたっ、言いましたよ、綾子さん!)

奏(これで避けられたりはしなくなる……はずです。やった、やった!)


奏ちゃんの行動にドキドキします。

  なんでレイラなんかにドキドキするんだろう。

きっとワタシはもう……。

  まさか私がレイラを……?

『一月のパーティ』

827 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:04:11.47 ID:0jAAj3Sco
最後連投してしまいました…

>>813
>>814
>>815
を採用しました
828 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:04:49.49 ID:0jAAj3Sco
霞「……さむ」

霞「さむいさむいさむい〜っ」ブルルッ

霞「菫も学校始まっちゃったからいないし〜……」

霞「ていうか受験生だもんね。もうなかなか来れないよな〜……」

霞「……ネタ探し行くのもめんどいなあ〜……」


安価↓から2月中のイベントを募集
誰かの行動を指定してもいいです(ただし渚、理緒、茅、真央、早苗、亜利砂の優先度は下がります)
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/18(金) 23:02:38.95 ID:Zk0KcH/OO
おつ

サラ、故郷のママに好きな人ができたかもしれない、でもこの気持ちが本当に恋なのかわからない、相手にどう伝えるべきかもわからない、と電話で相談
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 03:08:11.87 ID:XVnSC0Vh0
2、3日来れなかった間に汚部屋と化してしまった霞の部屋を掃除する菫だが受験勉強の疲れから途中で寝てしまう
目が覚めたら霞が膝枕してくれていた
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 03:33:45.29 ID:KbT3nelAO
綾子との関係でモヤモヤしているレイラを偶然見かけた翼がマジックでレイラを笑顔にする
その後レイラの恋愛相談に乗りアドバイス、レイラは綾子への想いを自覚する
832 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/21(月) 19:12:09.43 ID:QcS//QwQo
>>829
>>830
>>831
を採用します
833 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/21(月) 19:12:49.94 ID:QcS//QwQo
霞の部屋ーー


菫「あーもー! また! 汚い!」


霞「お〜、久しぶり菫〜」


菫「なんでまだ三日も経ってないのになんでこんな汚くできるの……」


霞「不思議だね〜」


菫「もー……片付けるからゴミ袋出してくれる?」


霞「はいよ〜」


ーーーーー

ーーー




菫「っ、あ、あれ……」ゴシゴシ


霞「おはよ〜」ナデナデ


菫「わたし、ねてた……?」


霞「ん、寝てたね。ちょっとソファに腰掛けた瞬間に横になってたよ〜」


菫「ごめん、片付けの途中で……」ムクッ


ぐいっ ぽすんっ


霞「たまには寝てな〜。掃除させてたわたしが言っても説得力ないけど、とりあえず掃除はいいからさ〜」

霞「……もう少しで受験……ってかセンターももう終わってるんだもんね〜。せめて試験までは余計なこと考えなくていいよ〜」ナデナデ


菫「……そんなこと言うなら最初から部屋を汚くしないでくれればいいのに」


霞「これは手厳しい〜」


菫「でもま、ありがと。少し楽になったかも」

菫「……私がこうして片付けに来れるのもあとちょっとなんだね」


霞「……うん」

霞「……寂しくなるね〜……」ナデ…
834 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/21(月) 19:13:25.74 ID:QcS//QwQo
サラサイドーー


プルルルル……プルルルル……


サラ母「もしもし、サラ?」


サラ「もしもし、ママ、久しぶり」


サラ母「元気にしてるかしら?」


サラ「うん、元気。……あのねママ、お話があるの」


サラ母「どうしたの?」


サラ「ワタシね、好きな子ができたの」


サラ母「あら」


サラ「でも、ホントに好きなのか分からなくて、それに、告白すべきなのかも分からなくて……」


サラ母「うーん……」

サラ母「『好きな子』って……女の子かしら? 普通男の人に『子』なんて使わないわよね?」


サラ「あっ」

サラ「……うん、そう。女の子」


サラ母「ふふ、日本語って難しいわよね」

サラ母「ま、それは置いといて……女の子ねえ……」


サラ「変……かな」


サラ母「別に変じゃないわよ? というより変だって言われても好きなことには変わりないでしょう?」


サラ「うん」


サラ母「ならいいじゃない。私は応援するわよ」

サラ母「あ、ホントに好きなのか分からないんだったかしら。あと、告白するかも迷ってる」


サラ「うん、そう」
835 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/21(月) 19:14:04.66 ID:QcS//QwQo
サラ母「じゃあ聞くけど、あなたの留学の期限はいつまでかしら?」


サラ「……3月いっぱい」


サラ母「もう残り2ヶ月もないけど、伝えないで帰ってきても後悔しない?」


サラ「……する」


サラ母「はい、決まり。告白しなさい。で、私にその子の写真の一つでも見せてちょうだい」


サラ「……ママ、さっき言わなかったけどその子ね、まだ中学生なの」


サラ母「……」


サラ「きっと困らせちゃうよ……」


サラ母「……あーあ。私のサラがこんなに乙女になるなんて……」

サラ母「いい? サラはすごく良い子なの。そんなサラが理由もなく中学生を好きになるはずない」


サラ「……奏ちゃんは……」


サラ母「カナデちゃんっていうのね。そのカナデちゃんはサラから見て素敵な人?」


サラ「うん。小さいけど一生懸命で、すごく素敵な子だよ」


サラ母「サラにそこまで言わせる子よ。きっと応えてくれるわ」

サラ母「とにかく、残された時間は大してないんだから、後悔しない内に告白する! いいわね?」


サラ「……うん、ありがとうママ。スッキリした」


サラ母「ふふん、ママは強いのよ。じゃあね、しっかりやんなさいよ」


ブツッ


サラ「……よしっ」
836 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/21(月) 19:14:39.34 ID:QcS//QwQo
翼サイドーー


翼(まずった……)


レイラ「……」


翼(手品見せて調子に乗ってたらいつの間にか恋愛相談されることになった……)

翼(どうしてこうなった。いやほんとに)

翼「あー、レイラさん? なんで僕に相談を?」


レイラ「なんとなく?」


翼「そうですか……」

翼「……まあいいや。それで、相談って?」


レイラ「んーと、アヤコのことが好きなのかどうか分からないの」


翼「……はい?」


レイラ「だから、アヤコのことを好きなのか分からないの」


翼「あー、うん分かった。分かんないけど分かった」


レイラ「初めてなんだよ、こんな、自分から誰かに触りたいと思ったの」

レイラ「何人も抱いたことはあるけど……こんな感情はじめてで」


翼「だ……っ」

翼「……他の人に抱いたことのない感情を抱くって、それだけで特別なことなんじゃない」

翼「それが好意なのかどうかはボクには分からないけど、充分恋する人の顔してるように見えるよ」


レイラ「特別……アヤコは特別なのか……」

レイラ「なんかスッキリしたかも! ありがとう!」


がちゃっ ばたんっ 


翼「……ま、ボクに相談するのは違う気もするけどね」

翼「恋ねー……ボクもいずれするのかなー……」


安価↓からバレンタインのイベントを募集
誰かの行動を指定してもいいです(ただし渚、理緒、茅、真央、早苗、亜利砂の優先度は下がります)
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/21(月) 19:44:10.73 ID:FuRBSg1h0
翼が白百合荘面子なチョコを配って回る
うち一つに『激辛チョコ』を混ぜており、見事に真央が引き当ててしまう
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 10:28:23.97 ID:gyOEkhMd0
透がレイラにチョコを渡している所を目撃する綾子
見るからに本命のチョコに自分のチョコと比較して落ち込むがレイラは綾子から貰った方が嬉しいと発言する
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 16:21:55.87 ID:jC8pDH8j0
チョコをひたすらサラにアタックする奏とそれを避けるサラ
840 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:10:56.65 ID:geADgcs4o
>>837
>>838
>>839
を採用します
841 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:12:43.77 ID:geADgcs4o
綾子サイドーー


透「れ、レイラさん……こ、これっ」


レイラ「お、チョコくれるの!? そういえば今日バレンタインだったっけ」


透「っ」コクコク


レイラ「あーでもお返しするものないや……どうしよう」


透「お、お返しとか、そんな、いらないからっ」


レイラ「んー……じゃ、ちゅーしたげる。お返しになるかな」チュッ


透「……!!!」カアアッ


レイラ「ほんじゃね! 私これからアヤコのとこ行くから!」バイバーイ


綾子(アイツはまた家の前で……)


レイラ「アーヤコー」


ぴんぽーん


がちゃっ


綾子「はいはい、いらっしゃいレイラ」


レイラ「やほ。で、用事ってなにかな」


綾子「あー、その、私もチョコを用意したんだが……」


レイラ「!!」


綾子「なんか、透のやつの後だとどうしても見劣りするっていうか……」


レイラ「ほしい! ちょうだい!」ガバッ


綾子「あ、ああ……そんなに言うなら……これ」スッ


レイラ「わぁ……!」

レイラ「ふへ、なんか、アヤコからもらうと嬉しいねえ」ニヨニヨ


綾子「っ」ドキッ


レイラ「トオルのも嬉しくないわけじゃないけど、アヤコのがすごく嬉しい。ありがとね!」


綾子「……それは良かったな。ま、用事はそんだけだ」


レイラ「おー、じゃあ帰って大事に食べるよ」


綾子「ん。じゃあな」


ばたん


綾子「……へへ」ドキドキ
842 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:13:20.59 ID:geADgcs4o
奏サイドーー


奏「サラさん」


サラ「!」ビクッ


奏「あの、これ」


サラ「し、失礼しますっ」ピューッ


ーーーーー


奏「チョコ……」


サラ「……」ダダッ


ーーーーー


奏(また避けられ……いや、それはない)

奏(だって、ついこの間話し合ったばかりだし、変な事だってしてない……はず)

奏(……もしかして)
843 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:13:51.66 ID:geADgcs4o
奏「サラさんっ!」ガシッ


サラ「! な、なんですか奏ちゃ、けほっ」


奏「お部屋に入ってください!」グイグイ


サラ「げほっ、こほっ」


奏「咳してるじゃないですか! なんで歩き回ってるんです!」


サラ「だ、って、こほっ。熱は出てないから、けほっ」


奏「あーもー! 薬! 薬はどこですか!」


サラ「そ、そこの棚の下に薬箱が……」


奏「あった、咳止め……」ガサガサ

奏「とりあえず熱も測ってください」スッ


サラ「は、はい」


……ぴぴぴっ ぴぴぴっ


サラ「……38度1分……」


奏「熱あるじゃないですか……。食欲はありますか?」


サラ「はい、大丈夫です……」


奏「おかゆ作りますから、待っててください。すぐできますから」
844 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:14:26.72 ID:geADgcs4o
ーーーーー


ことっ


奏「どうぞ」


サラ「ふー、ふー……あむっ」

サラ「……あむ……んぐっ」


奏「食べたら薬飲んでくださいね。咳止めと、解熱剤と」

奏「病院……明日平日だし……学校はお休みしてもらって……」ブツブツ


サラ「……奏ちゃん」


奏「はい?」


サラ「……なんでここまでしてくれるんですか?」


奏「?」キョト

奏「……理由なんていりますか? 好きな人が苦しんでたから、すこしでも楽にしてあげようと……」


サラ「……」ギュッ

サラ「奏ちゃん……こっち、来てください」トントン


奏「? はい……」ストッ


ぎゅうっ


奏「っ!? なぅあ!?」ビクッ


サラ「少しだけ、こうさせてください……」

サラ「今は誰かに甘えたい気分なんです……」ギュウ


奏「……」ナデナデ

奏「私でよければ、甘やかしてあげますよ」

奏(……今までサラさんが私にしてくれたように)
845 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:14:54.69 ID:geADgcs4o
翼サイドーー


翼「あ、早苗さん! チョコどうぞ!」


早苗「あらいいの〜? いただきま〜す」パクッ

早苗「ん〜、甘くて美味しいわね〜」


翼「ハズレかー。次つぎー」


早苗「ハズレ……?」


ーーーーー


翼「あ、お二人! チョコどうぞ!」


渚「あ、ありがとうございます……」パクッ


理央「いただくね、あむっ」パクッ


渚「おいしい……」


理央「甘いねー」


翼「またもハズレか。そろそろ誰か当たらないかなー」テッテッテ…


渚理央「?」


ーーーーー


ぴんぽーん


翼「……あれ?」


ぴんぽーん


ーーーーー


奏サイドーー


ぴんぽーん


奏「あの、インターホン……」


サラ「いいです、出なくて」ギュウ…


奏「……」ナデナデ


ーーーーー


翼サイドーー


翼「出てこないや。別のとこ行こっと」
846 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:15:27.43 ID:geADgcs4o
ぴんぽーん


がちゃっ


真央「はーい?」


茅「あ、手品師の人」


翼「あ、二人ともいた! チョコあげる!」


真央「おー! いいの!?」パクッ


茅「ラッキー。いただきまーす!」パクッ

茅「ん、んまっ!」


真央「……っ!!」

真央「かっ、っ!! ん、んんぅっ!!」ジタバタ


茅「ま、真央ちゃん!?」


翼「お、当たった当たった! 激辛ロシアンチョコレート!」


真央「ふん゛んん〜〜〜!!」ダンダン


茅「あああ……! だ、出して出して! あたしの手に出していいから!」


真央「んべっ! ひ、からっ! からいっ!」


翼「いひひ! じゃーねー!」


茅「アイツ……! と、とにかく部屋戻ろう! 水飲んで水!」


真央「ッ!」コクコクッ


茅「はいっ、お水!」


真央「んくっ、んぐっ……ぷはっ!」

真央「……まりゃひりひりする……」
847 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:16:16.23 ID:geADgcs4o
茅「あ、甘いの食べたら治るかな……」


真央「? なにかあるの?」


茅「いや、ほんとはもっと後でかっこよく渡そうと思ってたんだけどさ……」ゴソゴソ

茅「その、チョコ、あたしも作ってきたから。これ食べて口直しして?」


真央「! うん! いただきます!」

真央「あ……」ピタッ


茅「?」


真央「茅ちゃんが食べさせてくれたらもっと効くかなー、なんて……」


茅「……ふふ、いいよ。あーんして」


真央「あー……」


茅「あむっ」パクッ

茅「んっ」チュッ


真央「んむっ!? ん、んぅ……」


茅「れろ、ちゅ……」


真央「んぁ、む、ちゅう……」


茅「……ぷはっ、どう? 甘かった?」


真央「……ん、甘かった。……もう一回して……?」


茅「っ」キューン

茅「お望みなら何度でも」パクッ


ちゅうっ


安価↓から2月のイベントを募集
誰かの行動を指定してもいいです(ただし渚、理緒、茅、真央、早苗、亜利砂の優先度は下がります)
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 18:23:55.88 ID:K2ZxnizG0
師匠命令でミニスカサンタ(スパッツ無し)のコスでマジックショーの宣伝をさせられてる翼を見つけた白百合荘メンツ+亜利沙
恥ずかしがってる翼に対し真央は仕返しとばかりに写真を撮ったりするがその後マジックショーを観覧する
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 20:40:43.43 ID:fyIcOOlCO
雪が降った事でテンションMAXなレイラを発見した綾子と偶然居合わせた透
ふざけたレイラに雪玉をぶつけられて童心に帰り三つ巴の雪合戦が始まる
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 21:39:26.52 ID:p/kzWHfA0
サラの風邪も無事全快したので当日でなくなってしまったけど改めてチョコを渡しまた自分の気持ちを伝えようとする奏、しかし奏が言おうとするのをやんわりと止め今度は自分から告白するサラ
851 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:51:08.13 ID:uxG9M8nho
>>848
>>849
>>850
を採用します
852 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:51:47.89 ID:uxG9M8nho
茅「あ」


真央「あー!」


翼「お、おねがいしまーす……っ! マジックショー、見てってくださーい……!」モジモジ

翼(す、スースーする……!)モジモジ


茅「どうする、真央ちゃん」


真央「んへへ……」スチャッ

真央「激辛チョコの恨みもあるけど……それを差し置いてもあの子も美少女だからねえ……」フヘヘ


カシャッ! カシャカシャ!


翼「!」ビクッ


真央「あ、こっちは気にせずどうぞー♪」


翼「んぐぐ……!!」モジモジ

翼「これからマジックショーやりまーす! 見てってくださーい!」


ーーーーー


早苗「マジックショー……」


亜利砂「見に行きますか?」


早苗「そうですね〜、うちの住人の晴れ舞台だし、見に行ってみましょうか〜」


ーーーーー


理央「渚、こ、これ……」


渚「マジックショー? あ、翼さんの……」


理央「い、一緒に見に行かない……?」


渚「っ」キュン

渚「理央さんの頼み事ならぜひっ、行きましょう!」
853 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:52:15.67 ID:uxG9M8nho
ーーーーー


菫「おーきーてー!」


霞「や〜だ〜……!」


菫「翼さんに来てって言われてるんだから、早くー……!」グイー


霞「あ〜も〜……。わかった、わかりましたよ〜」シブシブ


菫「まったく……早く支度してよね」


ーーーーー


綾子「サラ、大丈夫か?」


サラ「お医者さん曰く『心労から来る発熱なので、少し寝てれば治る』と。お薬も貰いましたし、大丈夫です」


綾子「そうか……。私は翼のとこ行ってくるけど、何かあったら連絡入れてくれよ」


サラ「ふふ、それも大丈夫です。なんたって奏ちゃんがいてくれますからね」


奏「わ、私ですか?」


綾子「ああ、確かにそれは安心だな。奏ってホントしっかりしてるよな。いろいろと」


奏「あ、ありがとうございます……」テレテレ


綾子「じゃ、行ってくるな」


サラ「はい、行ってらっしゃいです」
854 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:52:45.79 ID:uxG9M8nho
ーーーーー


翼(師匠はどっかズレてるんだよな……もう2月も終わるのにサンタの服って……)

翼(とりあえずやるか……)モジッ


ーーーーー


翼「どうもー! 今日はボク、千場翼のマジックショーに来てくれてありがとうございまーす!」

翼「さてでは、あいさつ代わりにこんなものを……」ゴソゴソ

翼「……あれ、名刺がここに……あ、あったあった」ズルッ

翼「お、おおっ」ズルズルズル

翼「おおーーーー」ズルズルズルズルズルズル


観客「あはははっ、すごいすごーい!」ドッ


翼「いや失敬失敬。ではちょっと名刺をばら撒かせてもらおうかな」グイッ


ばっ!!


翼「はっ!」


ふわっ


観客「あれ、名刺は!?」

観客「なにこれ、雪?」

観客「溶けた!? すごーい!」


翼(なんだ、ミニスカでもやれるじゃないかボク!)


ーーーーー


真央「パンツ見えてるね、チラチラ」


茅「うん……恥ずかしくないのかな」


ーーーーー


翼「まだまだいきますよー!」ワーッ


ーーーーー


渚「気にしてなさそうですし、いいんじゃないでしょうか……」


理央「良くはないけど、どうもできないもんね……」
855 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:53:15.55 ID:uxG9M8nho
ーーーーー


翼「ありがとうございましたー!」


ぱちぱちぱちぱちぱち


翼「へへっ、大成功だったな♪」


ーーーーー


しんしん……


綾子「……雪?」


早苗「あら、少し寒いとは思ってましたけど〜……」


亜利砂「一度帰りましょうか」


渚「……」ギュッ


理央「!」

理央「……」ギュウ


茅「外にいちゃ冷えるよ、帰ろう!」


真央「うん!」タタッ


ーーーーー


レイラ「うわはー! 雪ー!」


透「……きれい」


綾子「お、二人とも家の前でなにやってんだ」


レイラ「雪がすごいから外出てきたの! そしたらトオルもいた!」


透「……」ペコリ


綾子「んー……外じゃ寒いだろ、中入っ」ボスッ


レイラ「Yes! 命中!」


綾子「レーイラー!」ギュッギュッ


ひゅっ


透「んぶっ!?」


綾子「あ……」
856 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:53:45.88 ID:uxG9M8nho
透「……」ギュッギュッ


ひゅっ


レイラ「うおっ!?」

レイラ「トオル私のこと狙っ」ボスッ


綾子「油断大敵だぞレイラ! ははは!」


レイラ「ぬー!」ギュッギュッ


ひゅっ ひゅっ


透(……ちょっと楽しい)ワクワク


綾子「でりゃっ!」


レイラ「あまい!」


透「そこっ」


ひゅっ ひゅっ わーわー


ーーーーー


綾子の部屋ーー


綾子「あー……年甲斐もなくなにしてたんだ私たちは……」


レイラ「顔痛いよー」ジンジン


透「手が……」ジンジン


綾子「楽しかったけど、もうこりごりだな……」コポコポ


透「……同感」


レイラ「トオルー、手貸してー」ヒョイッ


ぴとっ


レイラ「うひゃー、私のほっぺよりトオルの手の方が冷たいー」


透「っ」ドキドキ


綾子「ほら、コーヒー淹れたぞ。二人とも飲め」


レイラ「わーい、いただきまーす」


透「……えへへ」ドキドキ
857 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:54:45.50 ID:uxG9M8nho
奏サイドーー


ぴぴぴっ ぴぴぴっ


奏「……36度7分。……良かった」


サラ「奏ちゃんの看病のおかげですっかり良くなりました!」ムンッ


奏「そうだ、あの、ほんとはバレンタインに渡そうと思ってたんですけど……」

奏「これ、チョコレートです。正真正銘、本命です」


サラ「あ、ありがとうございます」ドキッ


奏「サラさんっ、やっぱり私……」


サラ「……奏ちゃん、待ってください」


奏「は、はい?」


サラ「その続きは、ワタシに言わせてください」


奏「え……」


サラ「……すぅ」

サラ「……好きです。奏ちゃんのことが、大好きです」


奏「あ、え……!」


サラ「こんなにお返事が遅くなってごめんなさい」

サラ「ホントは、あの告白されたときにでもオーケーしたかったくらいです」


奏「……」


サラ「でも……」

サラ「ワタシ、もう少しでイギリスに帰ってしまうんです」
858 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:55:20.08 ID:uxG9M8nho
サラ「だから、別れることが分かっているなら最初からオーケーしないでおこうと……でも、ダメでした」

サラ「このまま帰ったら、絶対に後悔するなって思ったんです」

サラ「それくらい、好きなんです」


奏「っ!」ガバッ

奏「サラさん……っ」


サラ「ほんの2ヶ月もありませんけど……それでも、お付き合いしていただけますか?」


奏「はい、はい……っ」グスッ


サラ「あはは、なんか照れますね……」


奏「サラさん、好きです、好き……っ」


サラ「っ」キュウ…

サラ(どうしましょう……ワタシ、思ったよりも奏ちゃんのことが好きみたいです)

サラ(ドキドキして、すごい……っ)


自分の気持ちに素直になれば、なんてことはありませんでした。

  多分私はレイラのことが好きなんだろう。

奏ちゃんのことが好きで、とても暖かい気持ち。

  奏の恋愛は上手くいったのかな。今度は私が相談してみようか。

『二月のバレンタイン』

859 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:56:30.99 ID:uxG9M8nho
いよいよ最終月です。

現状誰とも付き合っていないのは
琴崎綾子
語部霞
甲斐菫
千場翼
(レイラ・リトルビーチ)
(遠州透)
(沖上要)
となっています。
()は白百合荘外の人間です。

それと最終的な部屋状況はこうなっています。

早真綾
苗央子翼
管876(2階)

5321(1階)
サ霞理渚
ラ&緒
 菫

誰がどうなるかはみなさんの安価次第です。
ぜひハッピーエンドに導いてあげましょう。
860 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:57:01.06 ID:uxG9M8nho
翼サイドーー


翼(年度末って少し暇だなー)

翼(催し物も少ないから、パフォーマーとしても呼ばれないし……)

翼(どこか遊びにでも出かけようかな……)


安価↓から3月のイベントを募集
誰かの行動を指定してもいいです(ただし渚、理緒、茅、真央、早苗、亜利砂、奏、サラの優先度は下がります)
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 22:13:23.28 ID:whwt5WBfO
遂にこのスレもラストか…

奏、今更ながらサラの「もう少しでイギリスに帰る」という言葉を反芻し、彼女ともっと一緒にいるためにどうにかできないか考える
最終的に「サラを引き留めるのではなく、自分が彼女についていけばいいのでは?」と考え、将来的にイギリスに留学することを検討し始める
862 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 22:20:54.37 ID:uxG9M8nho
そういえば、スレが終わり次第それぞれのカップルに最後にセックスでもさせようと思ってます
今の内からでも見てみたいシチュエーションとかあればレスしていってください
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 00:47:12.15 ID:iSIxBxjL0
透が意を決してレイラに告白、それを目撃した綾子も勢いのまま告白し、どちらが選ばれるのかドギマギしていたがレイラは両方と付き合うと宣言
レイラの文化圏は一夫多妻とか一妻多夫なり同性カップルと愛人など普通に存在していた為「だれか一人を選ぶ」といえ価値観がわからなかった
「無駄に緊張して損した」と笑う綾子と透はその関係を承諾する
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 00:48:58.43 ID:iSIxBxjL0
エロシュチュとしては
レイラの熟練テクになすすべなくイカされ続ける二人
二人同時手マンやキスなどで思考をドロドロに溶かされる
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 01:59:34.40 ID:em+POSwZ0
翼の部屋を訪れた菫
どうやら受験に成功したら前々から想いを寄せていた翼に告白しようと考えていた
突然の告白に思わず承諾してしまう翼であるが、どうやら満更でもないようだ
866 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/25(金) 20:44:40.56 ID:YRvLuFJ4o
3月は一度にストーリーを進めようと思います
ラストにダラダラと時間をかけてもレスを無駄に消費してしまいますし

よって今回の安価をストーリー上ラストとします
もう少し募集するので、みなさんガンガンレスしてください
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 22:51:40.47 ID:DIKLulR9O
イギリスに帰るサラのお別れ会が開かれる
奏、意を決して「いつか必ず迎えに行くから、少しの間待っていてほしい」とサラに伝える
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 22:56:26.98 ID:qTWE2deF0
理緒&渚、茅&真央が『ダブルデート』と評して理緒の運転する車で桜の名所まで旅行に行き旅先で浴衣エッチ
その頃、白百合荘で亜利沙&早苗は窓から見える夜桜を肴に晩酌からのホロ酔いエッチ
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 23:52:58.80 ID:O1/K8TmA0
霞に百合カップル面子が集められネタ集め協力のためみんなそれぞれどんな付き合い方をしてるのかとか相手を好きになったきっかけ等を話し合う、そこから渚・真央・奏等による自分の彼女が一番可愛い論争に発展
870 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:35:50.55 ID:6bfu+x8Qo
>>861
>>863
>>865
>>867
>>869
を採用します
871 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:36:31.79 ID:6bfu+x8Qo
菫サイドーー


某大学前ーー


ざっ……


菫「……」ドクン ドクン


じぃ……


菫「……っ、よしっ、よしっ!」


霞「お、その反応は〜」


菫「うん、あった! 私の番号!」


霞「合格おめでと〜!」ワー

霞「それじゃ、見たいものは見たし、さくっと帰ろうか〜」


菫「ごめんね、霞ちゃん。車出してもらって……」


霞「いいのいいの〜、こういうとこは大人に甘えなさいな〜」


ばたんっ ぶろろろろ……


菫「……」ドキドキ


霞「さ、帰ったら翼っちに告白するのかな〜」


菫「な!? なんで、それ、を……!」


霞「何年見てると思ってんの〜。大人舐めちゃいけないよ〜」


菫「……うん。合格したら告白しようって決めてたから……」


霞「おお、菫ちゃんが大人になってゆく〜」


菫「もう、茶化さないで!」


霞「ごめんごめん〜」


ぶろろろろ……
872 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:37:00.42 ID:6bfu+x8Qo
ーーーーー


霞「さ、ついたよ。……頑張れ」


菫「……」コクッ


翼の部屋ーー


ぴんぽーん


翼「はいはーい」ガチャッ


菫「こんにちは、翼さん」


翼「およ、菫くん。どしたの? あ、上がって上がって」


菫「失礼しますね」


翼「珍しいね、菫くんがうちに来るなんて」


菫「ちょっと、言いたいことがありまして」


翼「ん、なになに?」


菫「大学、合格しました」


翼「おお! おめでとー!」パチパチ


菫「それで、合格したら言おうと思ってたことがあるんです」


翼「ふむ?」


菫「……好きです、翼さん」

菫「……それだけです」


翼「す……は、へっ!!?」カアアッ


菫「いつの間にか、惹かれてました。理由は……よく分からないんですけど」

菫「好き、です」


翼「あ……うん……///」
873 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:37:27.74 ID:6bfu+x8Qo
翼「でもそんな、今更言われたって……」


菫「そうですよね、今更です。私は来月にはまた引っ越してしまいますから」

菫「でも、だからこそそれでいいんです」


翼「……?」


菫「翼さんを困らせることは分かってましたから。でも、気持ちも伝えたかった。だから、絶対に離れることが分かってから告白したんです」


翼「……そか。ホントにキミはしっかりしてる子だね」


菫「ただ……」


翼「ただ?」


菫「思い出として、最後に抱きしめてくれませんか?」


翼「……ん、いいよ」スクッ


ぎゅう……


菫「……ふふっ、幸せです」


翼「菫くん」


菫「?」


ちゅっ


菫「んっ、んぅ……!?」


翼「……へへ、これがボクの、菫くんにできる最後のドッキリだ」ニコッ


菫「……っ」ギュッ

菫(ありがとうございます……翼さん)

菫(ホントに……大好きです)

菫(……さよなら)
874 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:38:00.01 ID:6bfu+x8Qo
綾子サイドーー


綾子(雪合戦をしてから、透も交えてよく三人で遊ぶようになった)

綾子(今は喫茶店で平和にお茶をしている)ズズ…


レイラ「……」モジ


綾子透「「どうした?」の?」


レイラ「二人とも私のこと見すぎ……」


綾子「あ……悪い」プイッ


レイラ「見られるのは好きだけど、見つめられ続けたらさすがに恥ずかしいなー、なんて」


透「ご、ごめん……」


綾子(……今のレイラ可愛かったな)


透「……あ、あのねっ!」


レイラ「お、おお? トオルが大声なんて珍しいね」


透「す、しゅ……き、だからっ、み、見ちゃう……」ボソボソ


綾子「!?」


レイラ「ん? ありがとー」


綾子「れ、レイラ!」


レイラ「今度はアヤコ?」


綾子「今お前、こ、告白されたんだぞ!?」


レイラ「え? あ、好きって……ええっ!?」

レイラ「お、おー、そっか。そっかそっか」テレッ


綾子「てか待て! 私もお前のこと……! す、好きだぞ!」


透「!!」
875 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:38:27.97 ID:6bfu+x8Qo
レイラ「ふ、二人ともか……!」


綾子「っ」ドキドキ


透「……」ドクンドクン


レイラ「えっと……よろしくお願いします」ペコリ


綾子「……?」

綾子「……レイラ?」


レイラ「ん?」


綾子「今のはどっちに対して……?」


レイラ「どっちにって……どっちもだけど」


綾子「は、はあ!?」


レイラ「え、あ、そっか! 日本って一夫一妻か! てことは付き合うのも一対一……?」


透「え、ま、まさか……故郷は一夫多妻……とか?」


レイラ「一夫多妻っていうか、付き合うことに対して制限がないっていうか……二人が好きなら二人ともと付き合えばいいし、五人と結婚したければ結婚したらいい、みたいな?」


綾子「な、なんだよそれ……」ヘナヘナ


レイラ「えと、だから……二人ともと付き合えるなら付き合いたい。……どっちも好きだし」


透「私は……それでいいなら、いい……」

透「好きだって言ってくれるなら、嬉しいし……」


綾子「……私もそれでいいよ」

綾子「ま、現状私の方がレイラに好かれてるみたいだしな」フフン


透「そんなの関係ない……これからもっと仲良くなる……」


レイラ「あー、喧嘩しない喧嘩しない。ね?」


綾子透「「……レイラ(さん)がそう言うなら」」
876 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:38:56.79 ID:6bfu+x8Qo
奏サイドーー


奏(本当に……本当にあっという間に三月の終わりが近づいてきました)

奏(それはつまり……サラさんとの別れが近づいているということ)

奏(もっと……もっと一緒にいたいよ……!)


ーーーーー


早苗「それでは、年度末パーティーを開催しま〜す!」ワーッ


ぱちぱちぱちぱちぱち


早苗「まず、菫ちゃん。大学合格おめでとう」


霞「おめでと〜」


渚「おめでとうございます」


菫「ありがとうございますっ」


早苗「そして、サラちゃん」


サラ「はい」


早苗「サラちゃんとは今月でお別れになっちゃいます」

早苗「でも、最後だからこそ、楽しんでね〜!」


サラ「はいっ!」


早苗「では……かんぱーいっ!」


「「「かんぱーいっ!!!」」」
877 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:39:30.05 ID:6bfu+x8Qo
ーーーーー


わいわい がやがや


亜利砂「んー……! おいひい……!」


霞「元気でやるんだよ〜」


菫「大丈夫だよ」チラッ


翼「……」コクンッ


菫「それより、霞ちゃんの方が心配。ちゃんと片付けられるようになるの?」


霞「あ〜、うん〜」モグモグ


菫「ちょっと! 無視しない!」


真央「菫ぢゃ〜ん゛……最後にコスプレについて語ろうね〜……」


菫「あ、はい、ぜひ!」


ーーーーー


奏「……っ」

奏「サラさんっ!!!」スクッ


みんな「!!」ビクッ


しーん……


サラ「は、はい……?」


奏「私、いつかピアノで有名になります。絶対にです」


ーーサラさんは故郷に帰ってしまう


奏「そして、世界中をツアーで回れるくらいのピアニストになります」


ーーとても、とても遠いところに


奏「そしたら、そしたらっ、一番にイギリスに行きます……っ!」


ーー来月には、サラさんはもういない


奏「だからっ、待ってて……っ、待っててください……!!」グスッ


ーーそんなの嫌だ、けど。きっと


奏「いつか……迎えにいきますからっ! それまで、少しだけ待っててください……!!」ニコッ


ーーきっと、また会えるから


ぎゅっ


サラ「……待ってます。……ずっと」
878 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:39:58.02 ID:6bfu+x8Qo
真央「……お、おお! かっこいいぞ奏ちゃん!」パチパチ


茅「奏ぇ……! そんなに立派なこと……!」ウルッ


亜利砂「ま、まさか目の前で自分の生徒の告白を見ることになるなんて……」ドキドキ


奏「え、あ……」カアアッ


サラ「ふふ、お部屋に行きましょうか」


奏「っ」コクコクッ


サラ「それじゃあ、失礼しますね」ニコッ


ばたんっ


渚「わ、わー……//// 情熱的でしたね……////」


理緒「うん、すごかった……」


早苗「ほらほら、みんなあんまり騒いじゃ奏ちゃんが可哀想よ〜」


綾子「ん、それもそうだ。サラはいなくなっちゃったけど、菫のお祝いもちゃんとしないとね」


わいわい がやがや
879 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:40:38.54 ID:6bfu+x8Qo
ーーーーー


サラの部屋ーー


奏「……もう荷物もほとんどないんですね」


サラ「はい。出発はもう数日後ですから」


奏「……あんな、みんなの前で、ごめんなさい。恥ずかしい思いをさせて……」


サラ「恥ずかしくなんてありませんでしたよ。むしろ嬉しさと幸せで胸がいっぱいです」

サラ「……ふふ」ニコッ


奏「う」ドキッ

奏(微笑んでるだけなのに……綺麗すぎる)


サラ「奏ちゃん、キス、しましょうか」


奏「へ……」


サラ「思い出と、証と。両方のために」


とんっ


奏「……っ」ギュッ


サラ「そんなに固く目をつぶらなくても……」クスッ


なでなで……


サラ「……んっ」


ちゅう……


奏「ん……!」

奏(あった、かい……柔らかくて、幸せで……)


サラ「……ぷは」

サラ「……どうでしたか?」


奏「……す、すごかった……です」ポヤン


サラ「この続きは、いつか奏ちゃんが大人になったらにとっておきましょう」


奏「続き……?」


サラ「ふふ、分からないなら分からなくて大丈夫ですよ」ナデナデ

サラ「それより、せっかくなのでハグもしましょう。そして、今日はお泊りです!」


ぎゅうっ!


奏「は、はいっ!」

奏(も、もう今日のことは一生忘れないようにしよう……!)
880 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:41:10.87 ID:6bfu+x8Qo
霞サイドーー


霞「え〜、諸君に集まってもらったのは他でもありません」


渚「……」


真央「……」


奏「……」


綾子「……」


早苗「……」


霞「実はみなさんが女性の方とお付き合いしているのは調べがついているのです〜」

霞「そこで〜……え〜っと? そうそう、女性同士のお付き合いをテーマに本を書きたいので、お力をお貸しください〜」

霞「ということでお呼びしました〜」


早苗「え、っと……」


霞「好きになったきっかけとか〜、相手が女性だからこその話とか〜、そういうのを聞かせてもらえたらな〜と」


渚「それは……」


真央「あのね、茅ちゃんはね、向こうから告白してきてくれたの! でもでも真央もその時には茅ちゃんのことが好きになっててね!」

真央「あーもー、何話そう! 何話したらいい!? 茅ちゃんの可愛いところとか話したらどこに惹かれたか分かるかな!?」


綾子「お、おい真央……」


霞「ぜひぜひお話しください〜」メモメモ
881 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:42:08.01 ID:6bfu+x8Qo
真央「なんといってもね! やっぱり年下だから時々困ることがあると年上に頼るの! まあそれは真央のことなんだけど、そのときの「迷惑じゃないかな……?」みたいな目線がもうね……!」


渚「ま、待ってください! 頼み事をするときの可愛さなら絶対に理緒さんの方が上です! 私より大人なのに眉尻を下げて肩もすくめて「なぎさ……」って……! あんなの可愛いに決まってるじゃないですか!」


早苗「大人なのに、っていうなら亜利砂さんが一番よ〜? 褒めてあげると子犬みたいに目を輝かせて喜ぶの〜。きっと亜利砂さんが本物の犬だったら尻尾も振ってるわ〜」


綾子「いや、レイラを差し置いてそういう話はできないでしょ。元気印だけかと思ったら大事な舞台ではちっちゃくなって緊張したりさ、ギャップってやつ? そういうのズルいよね、レイラは」


奏「可愛さという話ならサラさんが一番に決まってますよ。ていうかみなさんよくあの美貌を前に普通でいられますね」


真央「サラちゃんは確かにすごい可愛いけど、真央的には茅ちゃんの方が上だなー」


奏「むっ……茅お姉ちゃんだって確かに可愛い系ですけど、サラさんには敵いません!」


早苗「大人の魅力っていうのをやっぱりみんなは分からないのよね〜」フウ


綾子「色気とは無縁だからじゃない? やっぱレイラくらいアクティブだとみんなクラっとくるよ」


早苗「むむ〜……!」


霞「おお〜、みんな彼女さんが好きなんだね〜」


渚「当然です!」
真央「当たり前でしょ!」
早苗「もちろんよ〜!」
綾子「決まってるだろ!」
奏「無論ですっ!」


ぎゃいぎゃい!


白百合荘は季節を巡る。
そこにほんの少しの恋の風を乗せて。

『三月の白百合荘』

882 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:43:27.08 ID:6bfu+x8Qo


 
883 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:43:54.21 ID:6bfu+x8Qo
ーーーーー

ーーー

884 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:44:42.98 ID:6bfu+x8Qo
「ここが白百合荘か……」

「5号室……ここが私の部屋か」ガチャッ

「よし、荷解きして……あ、隣の人にあいさつくらいしなきゃ」


がちゃっ


「5号室は一階の角部屋。つまり隣は3号室一つだけ……っと」


ピンポーン


霞「は〜い……」ガチャッ


「はじめまして、私、隣に越してきた者です」ペコリ


霞「おお、お隣さんか〜。ん〜と、お名前は……」


「私の名前はーー」


白百合荘は季節を巡る。
何度でも、何度でも。


『四月からの日々』


「ーーみかん」


霞「……へ?」


「漢字は美しいに甘い、で美甘。両親曰く、長生きできるように、人生という物語が完結してしまわないように、なんて大仰な理由でつけられたみたいですけどね」


霞「そっか、美甘ちゃんか」


この物語は完結しない。


霞「じゃ、これから隣人としてよろしくね〜」


白百合荘で過ごす日々は続いていく。
今までも、これからも。
885 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:45:10.09 ID:6bfu+x8Qo
以上でこのスレの本編終了となります。
十ヶ月もの間のお付き合いありがとうございました。

残りのレスは>>862でも言ったようにエロシーンに充てようと思います。

奏とサラで書く場合は数年後の設定になると思われます。

見たいシチュエーションをどんどんお書きください。

あらためて、長々とお付き合いありがとうございました。
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 20:38:54.56 ID:kbk3gpSZ0
乙です。良い百合でした。これから先もまたあれば楽しみ
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 23:12:37.40 ID:+/rJiuRW0
乙乙、良い百合でした
菫の通う大学の文化祭でマジックショーをすることになった翼
終了後の控え室で菫との『一生忘れない思い出』を作る為に百合セックス(貝合わせ、手マンなど)
翼の器用な手さばきに散々イカされる菫
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/27(日) 07:48:43.42 ID:Q9yWzAXI0
サラと再会を果たす奏。外で食事を終わらせた後サラの家に行き「あの日の続きをしましょう」と奏がサラに言うが、サラは恥ずかしさもありはぐらかしてしまう。
そこで奏はサラがしたいと言うまでディープキスをする。
そしてサラが自分もずっとやりたかった我慢してたと言う姿に奏がキュンとしサラを押し倒し奏攻めで百合セックスをする

すみませんちょっと意味がわからない文章になってしまったかもしれないです....
主さん乙でした。このスレが建てられた時から追っていましたが、とうとう終わってしまうということで少し残念です。主さんの月終わりの所に書かれる文がとても好きでした。日常パートはもちろんエロ描写も濃厚で良い百合を書いて頂きありがとうございました。また書かれることがあれば是非読ませて頂きたいです。
長文失礼しました。
889 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/27(日) 21:29:51.97 ID:4Ze3LvyIo
>>864
投下します
890 :レイラと綾子と透の後日談 ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/27(日) 21:30:21.70 ID:4Ze3LvyIo
「わ、私、抱いてもらってない……」

透の発言に私の部屋が凍りつく。

なぜ抱くだのという話になったかと言えば、それはレイラの身の上話にある。
透はレイラの故郷のことを聞いたことがなく、興味深々に話を聞いていた。
私はまたセックスしまくってたどうのという話を聞くのもあれだったので、コーヒーを淹れるふりをしてその場から離れていた。

しかし、レイラは悪びれもせず言い放ったのだ。

「アヤコとも何回かやったよ!」

と。

それがどう透に響いたのかは知らないが、どういうわけか冒頭の言葉へと繋がったのだ。

「確かに。彼女になったのに抱いてないね。する?」

「おいレイラ!」

すでにレイラは立ち上がり透のすぐそばまで近寄っていた。
というより肩に手をやり今にもキスせんという距離だ。

「どしたの、アヤコ。あ、アヤコもしたい?」

「はあ!? さ、三人でなんかするかよ!」

透もこくこくと頷いている。

「またそれ……。二人じゃないとしないって神経がよく分からないんだよなー。んっ」

「ひあっ……!」

こ、こいつ目の前でキスしやがった!
あ、すご、舌も……。透気持ち良さそう……。

「じゃなくて! ここ私の部屋だぞ!」

「何か問題が?」

「なんで私の部屋で私以外の奴らが、セッ……し、しようとしてるんだよ!」

「いいじゃない別に。んっ、ぢゅ……。どこでしてもさ」

ああ、ダメだ。レイラに貞操観念とかそういうものを教えるのは不可能だったんだ。
諦めて家から出ようとする。一時間も外で時間を潰せばさすがに終わってるだろう。

「ひ、ん……! ん、くぁ……!」

「あは、トオルの声かわいーんだ」

う。
後ろからぴちゃぴちゃというキスの音と同時に衣擦れの音も聞こえる。
私も胸、触ってもらったとき……。
レイラの手付きを思い出すと、下腹部に熱が籠もるのを感じてしまう。

「はぁ、そこ……だめ……っ」

あ、あ。ヤバい、下着濡れちゃう。
な、なんで。興奮してる? 私が?
891 :レイラと綾子と透の後日談 ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/27(日) 21:30:48.36 ID:4Ze3LvyIo
くるりと後ろを振り向くと、そこにはすでに全裸の二人がいた。
透は赤い顔を蕩けさせ、よだれまでだらしなく垂らしている。

「……ふふっ」

ばちりとレイラと目が合うと、意味深に笑みを浮かべてくる。
多分もう私はレイラから逃れられないのだろう。

するするとまるで自動人形のように服を脱ぎ去っていきながら、私はなんの迷いもなくレイラたちに近づく。

「レイラ、私も……」

私の声に驚いた透が顔を跳ね上げるが、レイラのキスによって容赦なく口を塞がれる。
その状態のままちょいちょいと手招きをして、自分のそばに来いと命令してくる。
大人しく脇に腰を降ろすと、私の腰を優しく抱き寄せ、そのまま上まで手を上げていく。

「くっ、ふぁ……っ」

「んぢゅ、ん、んぅ……!」

ふにふにと優しい手付きではあるものの、私の体は正直に反応してしまう。
胸を軽く揺すられるようにされると、私のやや人より大きい胸はたゆんと弾む。

「この大きさは……ん、ほんと羨ましい……れろ、ぢゅ……」

透とのキスを継続しながら私にも手を伸ばし続けているレイラ。
レイラは余裕な顔で私達を責めているが、逆に私達二人はもう息も絶え絶えだった。

「ぷはっ、はっ、はっ……!」

やっと透が口を離してもらい、存分に酸素を吸い込む。
そのときレイラが私の背中をグイと押しーー。

「ーーはぶっ!?」

「んぁっ!?」

左胸が上手いこと透の口の中に吸い込まれていってしまった。

「ほらトオル、舐めてあげて?」

私を跳ね除けようとしたのか、透は腕が上がっていた。
しかしその腕がゆるゆると私を抱きしめ、より密着させようと力をこめてくる。

「ん、れろ、れる……ぢゅ」

「とお、る……やめ……ぇ! あぁんっ!」

「んへへ、こっひも舐めへあげう、ん、ぺろ、んー……」

透だけかと思いきや、もう片方にレイラが吸い付いてくる。
左右バラバラの刺激にぐんぐんと快感が高まってしまう。

「ひ、だ、め……! ふ、ぅーーーーーっ……!」

きゅうううっと、自分の胸の奥から快感が爆ぜるのをゆっくりと感じる。
腰がカクカクと跳ね、やがて数秒してからへたりと座り込んだ。
892 :レイラと綾子と透の後日談 ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/27(日) 21:31:24.52 ID:4Ze3LvyIo
「ひっ、はっ、あっ……」

舌もうまく動かない。
よく分からない音を発しながらなんとか胸に酸素を取り入れる。

「トオル、えっちの才能あるかもね」

「そ、それはいらない……」

くたりと倒れ込んだ私を放置し、二人が行為を再開させる。
レイラがくにくにと透の胸を揉みながら首を舐めて……あ、イッた。
透はぎゅっと目をつぶり、びくびくと体に溢れる快感に耐えていた。

「うはは〜、二人ともイキやすいんだねー」

呑気に声を上げるレイラは私の肩を掴むと、優しく抱き上げ壁に寄りかからせるように座らせた。
同じように透のことも隣に座らせる。
そして何もできないでいる私達の様子を見て、軽く足を広げさせソコを観察し始めた。

「わ、すご。アヤコ太ももまでベタベタじゃん。って透もすごい。床に糸引いてるよ」

くぱくぱと広げたりして遊んでいたが、不意にレイラが笑みを浮かべた。

「えいっ♪」

「「あぁっ!!?」」

透と嬌声のハーモニーを奏でてしまう。
見ると、片手ずつで私達へ指を挿入しているようだった。

「お゛っ、あ、あぁっ! は、あ゛っ!」

奥までゴリゴリと責められ、喘ぎ声とともによだれも飛び出してしまう。
視界の端に映る透も同じように指を咥え入れ、情けない声を出していた。
しかし透に気をやっている場合でもなかった。
レイラは中指と薬指を挿入しつつ、親指の腹でクリトリスをなで上げてくる。

「ひっ、ああぁぁ……!」

ぞわぞわと全身が再び快感に染まっていく。
足先までがピンと張り、いよいよ絶頂が近づいてくる。

「二人とも……イっちゃえ!」

ぢゅぷぢゅぷぢゅぷ!
レイラのその声とほぼ同時に、膣内を激しく擦られる。
そして、喉を反らせるようにして私達二人はほぼ同時に達した。

「く、ひっ……! ん、あああああああっ!」

「ん、んんんんっ! や、やぁあ……! あ、ぁぁぁあ……っ!!」

ぶじゃっ、と何かが噴き出す音と同時に下腹部の収縮を感じる。
飛びかけた意識ではあるが、それが私の潮吹きではあると理解できた。

「おお、トオルの方が遠くまで潮吹いたねー」

なんだそれ、と心の中でレイラにツッコミを入れながら私は気だるい快感に飲まれて、ゆっくりとまどろみに落ちていくのだった。
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