他の閲覧方法【
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報R
更新
全部
最新50
【がっこうぐらし】安価ぐらしDAY1【生き延びよう!】
Tweet
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/20(日) 16:00:37.90 ID:z4rZna3aO
1
350 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/20(日) 16:51:25.56 ID:K0NqizJJO
アリス「……解ったわ」
多少の不安要素はあるけれど、それぞれが問題ないと考えているし
手持無沙汰でやることが無いのなら、何かやれることをやらせてあげておくべきだ
悠里はともかく、由紀は戦闘することはできないだろうけれど
何か道具を手に入れたときなど、持っていてもらったりする荷物持ち的な役割としては
充分手伝いになって貰えるはずだ
胡桃「おっし、準備しようぜ」
悠里「胡桃、張り切りすぎないでね?」
胡桃「解ってるって」
悠里「もう、解ってないでしょ」
慈「…………」
出かけることが決まって、胡桃たちが各々準備をし始める
その姿を黙ってみていた慈はふと、私の方に目を向けて、困ったように笑みを浮かべた
何か、あったのかしら
慈「アリスさん、ずっと不安そうだけど……大丈夫?」
アリス「私が?」
慈「ええ」
本当なのかと自分で自分の顔に触れる
口元も目元も眉毛も、定位置で、特に変わった様子はない
そもそも、私は顔に出ないタイプだから、そんな表情をしているわけはないのに、
なぜか、不思議と。
慈は自分のその目(私が不安になっていると気づいたこと)を疑っていないのだと、感じて
アリス「雨だからかしら。あまりいい気分にはなれないの」
自分が思う不安な要素を答えておく
ただそれだけ、”今は”その程度
今後何かが起こるかもしれないし、起こらないかもしれない
不確定なのはいつものことで、当たり前のことで
――だから私は、深く考えることはなかった
351 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/20(日) 18:18:02.65 ID:K0NqizJJO
【巡ヶ丘学園高校3階 未解放区画(3階) DAY7 朝の部】
【アリス:体力:53/53:精神:110/110 感染15% 状態:小感染】
【 胡桃:体力:80/80:精神:60/60 状態:良好】
【 悠里:体力:70/70:精神:50/50 状態:良好】
【 由紀:体力:90/90:精神:45/45 状態:普通】
【 慈:体力:60/60:精神:75/75 状態:良好】
3階:【
http://i.imgur.com/1e4BqRK.png
】
〇:現在位置
×:侵入不可
――――――――――――――――――――――――――――――――
3階に関しては、バリケードでふさいであるわけではないけれど
科学準備室、音楽準備室に関しては解放済み
残っているのも放課後に生徒が多くいるような教室は少なく
安全……と言いたいところだけれど
何か問題があった場合、生徒が駆けこもうとするのが職員室
であれば、当時も必然的にそこに人が集まっただろう
噛まれた人は保健室に……いったと信じたいけれど
感染した人が行った可能性も無きにしも非ず
とはいえ……いずれにしても陥落してしまっていることは事実
”彼ら”がいないことはまず、ないだろう
アリス「君たちはすでに通った道よね? 状況は?」
胡桃「数は意外といるんだ。向こうの階段も塞げてないし……」
そう言った胡桃が指さした方向は職員室方面
その正面の階段の事だあろう
あそこをふさがない限り、”彼ら”は登って来てしまうが
その資材がないから諦めるしかない
悠里「恐らく、放送機器、放送室、生徒会室、生徒指導室は鍵が閉められていたはずなので、中は安全だと思います」
アリス「安全だし、中にも入れないってことね」
悠里「そう言うことになります」
ということはつまり、目指すべきは職員室で変わらないが
道中で中に隠れることが出来る教室は大きく限られてくるということになる
1.音楽室
2.LL準備室
3.LL室
4.校長室
5.職員室
↓1
【1.2判定:1.2.3 無 4.6 3人 5.7 4人 8.9 5人 0 7人 (室内)+(コンマ左側÷2)】
【3判定:1.2.4.6 2人 3.5.7 3人 8.9 4人 0 5人 (室内)+(コンマ左側×0.75)】
【4判定:1 無 2.4.6 2人 3.5.7 3人 8.9 4人 0 5人 (室内)+(コンマ左側)】
【5判定:1.2.3 5人 4.5 7人 6.7 9人 8.9 10人 0 15人 (室内)+(コンマ左側×1.5)】
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/20(日) 18:20:49.90 ID:r5HVNPoZo
2
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/20(日) 19:33:25.27 ID:DOsdQyT3O
アカン
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/20(日) 19:36:16.19 ID:t2hK8eJi0
いつもコンマが奮わんな
355 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/20(日) 20:38:38.69 ID:K0NqizJJO
【巡ヶ丘学園高校3階 未解放区画(3階) DAY7 朝の部】
【アリス:体力:53/53:精神:110/110 感染15% 状態:小感染】
【 胡桃:体力:80/80:精神:60/60 状態:良好】
【 悠里:体力:70/70:精神:50/50 状態:良好】
【 由紀:体力:90/90:精神:45/45 状態:普通】
【 慈:体力:60/60:精神:75/75 状態:良好】
3階:【
http://i.imgur.com/1e4BqRK.png
】
〇:現在位置
×:侵入不可
――――――――――――――――――――――――――――――――
【2:判定:90=室内7人+廊下4人=11人】
アリス「駄目ね」
鍵が閉まっている化学実験室の隣、LL準備室の扉を開けた私は
即時に判断して、扉を閉める
あれは無理だ。私たち全員が戦闘員ならいざ知らず、
私を含めても二人しかいないメンバーで7人もの相手は――
慈「アリスさんっ」
アリス「!」
振り返ろうとした瞬間、肩を掴まれ耳元で囁かれる声
その不意をついてきた行為には驚くことはなかったけれど
そこに続いた言葉には、流石に目を見開かずにはいられなかった
慈「4人来てるわ」
悠里「っ!」
由紀「ぅ……うぅっ」
悠里が由紀を庇うようにしながら周囲を警戒して
そのすぐ横で胡桃がスコップを構える
そして……左右から2人ずつ
それはつまり……私達は囲まれたということだ
356 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/21(月) 09:36:45.85 ID:9YcuialO0
アリス「慈、下がって」
私から見て後方、”彼ら”から見て前方にいた慈の肩を掴んでやや強引に後ろへと引き下げる
私と同じように非力で、私以上に戦闘意欲に欠けた慈では怪我するだけだ
前回の購買部で手に入れた金属バット、そのグリップを強く握り、
胡桃と背中合わせのように”彼ら”と向かい合う
胡桃「アリスさん、突破してどっかに駆け抜けるってのは無しだからな」
アリス「それが嫌なら奮闘して見せる事ね」
胡桃「なーに言ってんだ、すんのはアリスさんだろっ」
確かにそうだ。私よりも胡桃は力強いし上手く戦うことが出来る
今までと同じように”守るため”にそして”彼ら”になり果てた人間を救うために
そんな覚悟までできたのだから、彼女はきっとためらいはない、迷いはない
それは、戦ううえでとても大切な事、だと思う
悠里「胡桃、油断はしないで」
慈「アリスさんも、気を付けて」
悠里の声は胡桃へと、慈の声は私へと
なぜだか慈だけは、不安そうに私の手に触れて来ていて
ちらりと目を向けた胡桃が、苦笑する
アリス「なに?」
胡桃「いや、互いにヒロイン持つと大変だなって」
慈「な、なに言ってるの胡桃ちゃんっ」
悠里「胡桃、余裕は危険よっ」
胡桃「悪い悪い」
明らかに悪びれていない様子で、謝罪をする胡桃は、
切り替えるように小さなため息をついて、スコップを身構える
胡桃「でも、緊張しすぎたって危ないからさ」
アリス「それには一理あるわ」
気が緩みすぎているというのも危険ではあるが、
緊張感を持ちすぎているというのも、やはり危険だ
緊張していればしているほど視野は狭まっていく、周りが見えなくなっていく
すぐ横にいる何かにすら気づかずに、気が付けば追い込まれている。なんて言うことにだってなりかねない
もっとも、この場に関しては仲間がいる分視野は広く持てるのだけど。
357 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/21(月) 09:48:50.38 ID:9YcuialO0
由紀「うぅぅぅっ……」
アリス「………… 」
そんな場に似つかわしくないふざけた会話をしていても
由紀は怯えたように帽子を引っ張って顔を覆おうとする
怖いから、嫌だから、見たくないから
現実逃避をしようとしているような、姿
胡桃「アリスさん、来るぞ」
アリス「ええ」
慈たちがいるし、囲まれているし、由紀は動けない
この逃走ルートもない現状では、真っ向勝負で戦う他ない
この廊下での戦闘、どれだけ響いて、どれだけ”彼ら”を呼び込んでしまうのか
いずれにしても早く処理するほかないと、一息
呻き声を上げながら近づいてくる”彼ら”を見据え、
ゆっくりと前傾姿勢に、そして、金属バットを左腰の方へと引き下げて……
アリス「……慈、目を瞑っていても良いのよ」
慈「……大丈夫よ」
目を向けずに声をかけて、返ってきた微かな震え声に
私はなにも返すことなく、ただ聞こえないように小さく笑みを浮かべる
無理してる。教師だから、大人だから、自分は現実を、世界を
見ていなければいけないと。
アリス「少しだけ、我慢しなさいね」
殴り飛ばす”彼ら”にむけて、私は適当に優しく、呟いた
先制↓1
【判定:0169 成功 7000失敗 ゾロ目大成功】
(44+20=69:金属バット)
胡桃↓2
【判定:0180 成功 8190失敗 9100.ゾロ目大成功】
(70+35=105:スコップ)
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/21(月) 09:50:26.90 ID:jv/6fO/P0
かっ飛ばっせホームラン
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/21(月) 09:59:39.44 ID:fCq0qPepo
あ
360 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/21(月) 11:12:11.94 ID:9YcuialO0
【アリス:判定:90:失敗】
【 胡桃:判定:44:クリティカル】
アリス「ふっ!」
勢い良く振りかぶる
スコップと違って、金属バットで出来るのは頭を割るというグロテスクなことだけ
強く歯を食い縛り、踏み込んだ足を一気伸ばして距離を詰める
アリス「…………」
人間だったもの。腐り穢れた”彼ら”の顔
ソレを見据えて、左へと控えさせていたバッドを引き伸ばしていく
それは、抜刀術であるかのように
前傾姿勢を保っていた左足が完全に伸びきる
右足が着地するための準備に入っていく
その一瞬、その刹那を的確に感じ取ってつま先が触れた瞬間に――振るう
アリス「あ……そう……」
だが、感触は無かった。感覚も無かった
振りぬいたバットが何も無く虚空に舞う
後ろから慈の声が飛ぶ。格好がつかないなぁ……と
みっともない自分に苦笑する
だけれど、仕方がないじゃないかと、笑みを浮かべる
濡れた足場、僅かに滑って後ろへと引き下がった”彼ら”その偶然が命運を分けた
偶然に、運のよさに
救われた私はまたしても、それらに救われた
いや――足を”掬われた”
後ろで上手く撃退した音が響く
良かった、胡桃はうまくやれたのね……
↓1判定
【エネミー:1.2.3押し倒し 4.5ひっかき 6.7.鷲掴み 8.9武器封じ 0噛み付き ぞろ目偶数カウンタ】
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/21(月) 11:14:54.46 ID:O1HbW1hyO
あ
362 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/21(月) 11:32:02.43 ID:9YcuialO0
【鷲掴み】
バットを振りぬき前につんのめってしまう姿勢に移った私の目の前で
同じく姿勢を崩した”彼ら”の手は私の頬を掠めるように下って
突出していた私の胸部を鷲掴みにする
アリス「っ」
こんな異形相手に恥じらいも何も無いし、たとえ人間相手でも侮辱こそすれ
羞恥心を覚えるような性格ではないけれど
しかし”女だから”という理由で掴まれるという場面は、流石に屈辱的で
ギリギリと握り締められて、立った爪がブラを越えて食い込んでいく痛みに眉を潜めて
アリス「こんな醜態晒させるなんて……君、性格悪いわ」
胸の痛みに呼吸が僅かに乱れる
けれど、だからどうだというのだろうか
このまま片胸がもぎ取られるとしても
目の前の”彼ら”を殴り飛ばせるならそれでいい
私はそうとしか――思わなかった
先制↓1
【判定:0159 成功 7089失敗 60.69.90.00ゾロ目大成功】
(44+20=69:金属バット)
363 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/21(月) 11:35:24.71 ID:3UGuNhz7o
あ
364 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/21(月) 14:08:13.88 ID:9YcuialO0
【判定:失敗】
アリス「っ……このっ」
無造作に振るった金属バットは身長差も相まって”彼ら”の顔面を掠めるだけで終わる
引きちぎられそうな痛みが乳房から伝わってくる
大きくなりたくてなったわけじゃない。むしろ、こんなものいらないと思っていた
羨ましいという女子がいた。卑猥な視線を向けてくる男子がいた
良いことなんてなにもなかった、なにも
――今でさえ
アリス「っ!」
ビリッと嫌な音が体から聞こえて、訪れる浮遊感
”彼ら”との距離はゆっくりと離れていき、どさりと臀部への鈍い痛み
肌を撫でる空気に目を向ければ、着ていた服は強引に引き裂かれていて、変に胸部が露出する
慈「アリスさんっ」
慈の声がした。切迫した悲鳴にも似た声
振り向かなくても分かる、不安と恐れと絶望の入り混じった表情をしているんだって
私は本当、力が無い
私は本当、何も出来ない
自由に生きているのだって、本当は
アリス「…………」
目の前に”彼ら”が迫る
これで、終わるのだろうか
本当……何の救いも無い人生だったなと、思う
右手が握る金属バットのグリップの感触
転がる金属音が、カラリと響く
1.蹴りを入れる
2.バットを振るう
3.バットを投げる
↓1
【1判定:1.2.3.4 成功 5 掴まれる 6 噛み付き 7 押し倒される 8.9 成功 0 慈 ぞろ目 大成功】
【2判定:1.2.3 成功 5 掴まれる 6 弾かれる 7 噛み付き 8.9 成功 0.ぞろ目 クリティカル】
【3判定:1.2.3 3人 4.5.6 5人 7.8.9 7人 0 9人】
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/21(月) 14:09:30.51 ID:41+jr4bpO
3
366 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/21(月) 14:51:11.75 ID:9YcuialO0
【3人】
アリス「最低ね……」
右手に感じる感触を自分に向かってくる”彼ら”の方へと投げる
床に落ちた甲高い金属音は私に向かってきていた者達はもちろん、
少し離れたところにいた3人の”彼ら”の興味をひきつける
その瞬間、後ろから襟首が掴まれて
慈「アリスさん、急いで!」
悠里「由紀ちゃんっ!」
胡桃「そこをどけっ!」
私が立ち上がると同時に、悠里が由紀を引き立たせて
胡桃が血路を開こうと目の前に残っていた”彼ら”を叩き伏せる
けれど……
慈「アリスさん」
私の前にいたはずの慈の声が、後ろから聞こえた
慈「この数は、確実にバリケードを破壊されちゃうわ」
アリス「慈……」
何を言おうとしているのか、何をしようとしようとしているのか
彼女は笑みを浮かべる”先生だから”と。
みんなを守る義務があるから。と
悠里「アリスさんっ、めぐねえっ!」
由紀「めぐねえ……?」
ここで慈の行動を見逃せば、バリケードは壊されずに済む
みんなが無事に戻れると思う
けれど
それで、良いの?
1.慈の手を取る
2.慈の手を引いて、入れ替わる
3.許可する
4.一緒に残る
↓1
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/21(月) 14:57:10.58 ID:3vwdIeH2o
4
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/21(月) 15:36:46.80 ID:wwntYpU4O
毎回ピンチだな
369 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/21(月) 16:04:15.57 ID:9YcuialO0
【一緒に残る】
アリス「待って、慈」
こちら側へ来ないようにとするためだろう
あえて”彼ら”の方に向かおうとする慈に声をかけ、呼び止める
後ろでは必死な声がする。早くと、急げと、声がする
この選択は正しいのだろうとか、間違っているのだろうとか
そんな考えを持たずに、私は慈の覚悟を阻む
約束したことがある。頼まれたことがある
だから慈は嫌がるだろうし、戻ってと言うだろうけれど
私にとって、少なくとも逃げる場ではないから
アリス「私も残るわ」
慈「アリスさんっ」
アリス「この状況を引き起こしたのは私だから、私が何とかするべきことよ」
胡桃「アリスさん! めぐねえ!」
二人を逃がした胡桃が声を上げる
今はもう向かってきているから、いくら声を出そうと関係ないからだろう
胡桃は、”私達”に戻ってきて欲しいんだと思う
だけど、私も慈もどちらも退く気はなくて
たとえどちらか一方が身を引いたとしてその残った方が助かることはまず、無い
どうするか、どうすべきか、考えようとして、破棄する
悩んでも、躊躇っても、時間切れが来てしまうのなら
どちらかが必ず残る必要があるのなら
アリス「慈、行くわよ」
慈「でも……」
アリス「信じなさい、あの3人を」
たとえ自分達が助からなくても、どちらかしか助からなくても
あの子達がやっていくことはできるのだと
ここさえ凌いで上げられれば、あの子達はきっと、先に進むことが出来るのだと
だから
アリス「また戻れる可能性に賭けてみても良いでしょう?」
慈「……胡桃ちゃん、由紀ちゃん、悠里ちゃん。またね」
由紀「めぐねえ!」
胡桃「くそっ、なんでっ!」
悠里「ダメよ胡桃!」
後ろで少しだけ争う声が聞こえて、すぐに止んで
私達は絶望へと――足を向けた
370 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/21(月) 18:27:19.93 ID:9YcuialO0
【巡ヶ丘学園高校3階 未解放区画(3階) DAY7 昼の部�@】
【アリス:体力:53/53:精神:110/110 感染15% 状態:小感染】
【 慈:体力:60/60:精神:75/75 状態:良好】
3階:【
http://i.imgur.com/731uym0.png
】
〇:現在位置
×:侵入不可
――――――――――――――――――――――――――――――――
アリス「…………っ」
通路の先には蠢く"彼ら"の姿が見えているけれど、引き返すことも何も出来ない
武器があればまだ状況も違うのだろうけど
残念ながらソレは投げ捨てたし、拾おうものならその隙に襲われる可能性は十分にある
八方塞の絶体絶命の状況で、私は唇を噛み切った
無駄に考えても仕方が無い
状況に追い詰められて冷静さを失ってもしょうがない
選んだのは自分だ、見捨てることも、強がることも何も出来ずに
ただ欲張ってしまったのは私
安全圏は唯一みんなが立ち入った休憩室
だけど、道中には"彼ら"が溢れているし、その休憩室の扉が破られないとは限らない
もちろん一時凌ぎには、なるだろうけれど
慈「アリスさん!」
アリス「こっちも……」
騒ぎを聞きつけてか、扉をガタガタと揺らしていた音楽室にいた数人もの”彼ら”が廊下へと出てきて
そして、少し前に覗いたLL準備室の扉までもが揺れ始める
教室ゆえに、スライド式の扉は、脆い
慈「とにかく離れないと」
バリケードを壊させるわけには行かない
だから、私達はすぐ近くで隠れるなんてわけにはいかなかった
アリス「慈、行くわよ」
1.校長室へ
2.職員休憩室へ
3.2階へ
↓1
371 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/21(月) 18:38:05.44 ID:B3mWYHiho
2
372 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/21(月) 19:40:06.08 ID:9YcuialO0
移動中判定。1/3
↓1(アリス)
↓2(慈)
【アリス:1.3.5.7 回避 2.4.6 捕まる 8.9 引っ掻かれる 0 転倒】
【 慈:1.3.5.7 回避 2.4.6 捕まる 8.9 引っ掻かれる 0 転倒】
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/21(月) 19:44:53.57 ID:3vwdIeH2o
あ
374 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/21(月) 19:55:08.49 ID:fCq0qPepo
あ
375 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/21(月) 19:59:54.14 ID:W1+Yoe3bO
ちょっと今日はこれ以上続き出来ないかもしれない
コンマが振るわないけど逃走成功まであと判定2回あります
毎度安価さんくす
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/21(月) 20:24:51.33 ID:B3mWYHiho
乙
2人ともいきて(懇願)
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/21(月) 23:23:19.80 ID:rFUE1dMZo
2人とも死にそう
378 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 09:34:37.55 ID:VU8xezxh0
アリス「慈、休憩室まで行くわ」
慈「え、ええ!」
呻いて近づく”彼ら”に目を向け強く道を蹴り出す
近づいて、近づいて、真正面にまで来た瞬間
ゆらりと持ち上がったその腕に手の甲を押し当て――振り抜く
アリス「どいて」
体重の重みがあった、力の抵抗があった
払い除けて倒すほどのことは出来なかったけれど、 ”彼ら”の一人はよろめいて道を開ける
そして尋常じゃない数の”彼ら”が見えた
騒ぎが広がっているから? 緊急時人が集まりそうな職員室があるから?
後ろで慈の息を飲む声がかすかに聞こえ
覆い隠すような、地響きにも似た重なり合う”彼ら”の悲鳴が鼓膜を震わせる
怖くはない、嫌でもない
規模はどうあれこうなることは分かっていたから
いつかは死ぬ。それが人間で
私は一度、死んだようなものだから
だけどそれは――私だけだ
慈「あ……あぁっ」
アリス「慈」
慈「っ……」
胸元から下り落ちる十字架のネックレスを強く握りしめた慈は
私の呼び声に恐怖に満ちた表情を見せる
自分で選んだことだから、皆のところへと逃げ出すようなことはないみたいだけど
けれどだからと言って怖くないわけがなかったのだ
死にたいわけがなかったのだ
死んでもいい。でも、死にたいわけではない
アリス「めぐ――」
慈「きゃぁっ!?」
立ち止まっていてはいけない
そう言い手を引こうとした瞬間慈は悲鳴を上げてよろめく
慈が動いたことで重なるように隣接していた”彼ら”の姿が後ろに見えて
倒れ込むように近づいてきた慈の背中に、引っかき傷が刻まれているのが見えた
379 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 09:43:05.27 ID:VU8xezxh0
アリス「慈、走れる?」
慈「大丈夫……」
痛みに顔を歪ませ、冷汗を浮かべながら慈は頷く
怪我に対する処置もしてあげたいところだけれど
今ここで出来る事なんて何もない
だから今は我慢してくれと心の中で告げて、 また、前を向く
後ろから迫る”彼ら”も、前から迫る”彼ら”も
ゆっくりとした足取りながら、確実に距離を詰めて来ていて
そののろまな足取りが煩わしく思えた
それはなんというか、渋滞してのろのろとしか動いてくれない道路のようだからだろうか
アリス「邪魔」
左側を歩く”彼ら”は出来る限り右側へ
右側を歩く”彼ら”は出来る限り左側へ
正面を歩く”彼ら”はなぎ倒すように払い除けて
アリス「…………」
明らかに数が多かった
私が購買部で身動きが取れない時にみんなはこちら側へときたはずなのに
どうたどり着けたのかが不思議に思えるほど”彼ら”は闊歩する
少なくとも十数人はいる。あるいは、二十数人
まだ室内にいるのもいるだろうから、全てを含めればもっとだ
アリス「何が起きてるの……?」
形振り構わない足音が呼び寄せているだけ。なのだろうか?
移動中判定。2/3
↓1(アリス)
↓2(慈)
【アリス:1.3 回避 2.4.6 捕まる 7.8 引っ掻かれる 0 転倒 5.7抵抗】
【 慈:1.3 回避 2.4 捕まる 5.9 引っ掻かれる 8.0 転倒 6.7抵抗】
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 09:47:05.03 ID:261Qov+1O
はい
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 09:47:10.99 ID:+6CXAXfzo
あ
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 10:54:43.41 ID:1bOGi6OXO
めぐねえ集中攻撃
383 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 11:38:16.78 ID:VU8xezxh0
【巡ヶ丘学園高校3階 未解放区画(3階) DAY7 昼の部�@】
【アリス:体力:47/53:精神:110/110 感染15% 状態:小感染】
【 慈:体力:50/60:精神:63/75 状態:軽傷】
【アリス:判定:捕まる】
【 慈:判定:負傷】
――――――――――――――――――――――――――――――――
通り道を塞ぐように立ちふさがる”彼ら”は何とかして怯ませるしかなく
それが出来るのは先頭を走る私だけしかいなくて
けれど、武器が無い以上、使うことができるのは素手
それも……非力な私の学んですらいない格闘術
アリス「!」
それゆえに私が殴り倒そうと振りぬいた拳は威力が足らず、
目の前にいた”彼ら”は微かによろめきこそすれ、倒すには至らなくて
グニュリと水分の少ない泥を塗りつけられた感触が腕から伝わる
慈「アリスさん、今――」
アリス「私に構わないで!」
慈「見捨」
私の腕を掴み、今にでも噛み付こうとする”彼ら”を、
慈は背負っていたリュックで叩いて阻止する
それでも非力で、倒すことも手を離させることも出来なくて
それどころかすぐ横の扉から出てきた”彼ら”の爪が慈の柔肌を抉るように傷つける
慈「あっ……痛……!」
ポタポタと血が床に滴って、汚れに混じっていく
よろめき倒れそうになった慈は呻きながら、荒々しくなりつつある呼吸になりながら、
なんとか、倒れずに顔を上げる
1.慈には逃げさせる
2.慈と協力して目の前の”彼ら”を倒す
↓1
【2判定:1.2.3 成功 4.5.6 失敗 7.8.9 大成功 0ガブリ】
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 12:27:04.88 ID:rhA7nANTO
アリスの判定は回避じゃないの?
安価下
385 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 12:32:32.39 ID:VU8xezxho
>>384
いつから回避出来たと錯覚…すみません
普通に見違えしてますね
ちょっと仕切り直します
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 12:53:10.89 ID:u88P/mm8O
しかし本当に綱渡りだな……
387 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 13:34:27.73 ID:VU8xezxh0
【巡ヶ丘学園高校3階 未解放区画(3階) DAY7 昼の部�@】
【アリス:体力:47/53:精神:110/110 感染15% 状態:小感染】
【 慈:体力:50/60:精神:63/75 状態:軽傷】
【アリス:判定:回避】
【 慈:判定:負傷】
――――――――――――――――――――――――――――――――
時間が経てば経つほど”彼ら”は集まってくる
私達が静かにしていたとしても、うめき声が、足音が、叩きつける音が
通路に響いて各教室、2階から”彼ら”を呼び出してしまう
普段ならなんとも無い休憩室までの距離が果てしなく遠くに感じてしまう
持久力の無さが呼吸を乱し、疲れが思考を鈍らせる
精神的にはさほど影響は無く感じるのに
それさえも、爪を立てられているような感覚に陥るような気がして
アリス「慈、避けて!」
通路の真ん中ではなく両端を少し間隔をあけながら不安定に進んでくる”彼ら”を睨み、叫ぶ
どちらか片方を相手していたら武器が無く非力な力では押し負ける可能性があるし、
押さえ込まれてしまう可能性だってある
だから、回避するしかないと瞬時に判断して――けれど
アリス「慈?」
慈「え?」
返事が聞こえなくて、不味いと思った
けれど、迫り来る”彼ら”の対処を優先するほか無く避けた瞬間
横に振りぬかれたその手が、慈の腕に傷を付ける
じわりじわりと滲み出す痛みを庇うように慈は腕を抑える
表情だけ見れば今にも倒れてしまいそうで、浮かぶ冷や汗が、辛さを示す
388 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 14:06:22.10 ID:VU8xezxh0
通路に出来た”彼ら”のいない”余白”
そこで立ち止まった慈は、血の流れ出る腕をぎゅっと抱きしめながら、私を見る
覚悟を決めた表情にも見える。けれど
私にとってそれは、諦めた表情にしか思えない
慈「このままじゃ2人とも……だから、アリスさん。行って」
アリス「…………」
慈「私一人じゃここまでこれなかったわ。きっと、手前で囲まれてダメだったと思う」
だけど、ここまで来れたから。もう、みんなは大丈夫だと思うから
慈は諦めの言葉を口にして、笑みを浮かべる
苦しみと、痛みと、悲しみと……決して納得の言っていない表情だった
慈「ありがとう」
それでも慈は感謝を述べる
私は果たして、感謝を受け取るに値する働きをしたのだろうか?
答えは否だ。そんな立派な働きなんて出来ていない
慈を守るためにここに来たわけでも、残ったわけでもないけれど
だけれど、一人よりは二人のほうが助かる可能性が高いからと
こうしてきたはずなのに。
一人を逃がすために一人が犠牲になる
それでは一体、私は何のためにここにいるのだろうか
慈「みんなのこと、お願いね」
1.手を引く
2.馬鹿なこといわないで
3.……分かったわ
↓1
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 14:06:57.16 ID:4ATcskNio
1
390 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 16:06:49.84 ID:VU8xezxh0
【手を引く:拒絶B】
慈「アリス……さん?」
手を取ると、慈は間の抜けた表情で私を見下ろした
背が低い私、背の高い私、だけどきっと心が強いのは私の方、諦めが悪いのも私の方
いつかも見たことのある、慈の表情
それは昔よりも大人びていて、子供っぽい
”ギャラリー”のわめき声が聞こえる
ゆっくりと、じっくりと、私達を追い込もうとする音がする
逃げ切れる自信は無いし、守りきれる自信だってない
人は自信を持つべきだというだろうけれど、私は自信を持てそうにはない
誰かは違うというだろうけど、私は慢心だと思うから
そうできると信じる必要は無い、出来るかもしれないと信じるだけで良い
出来ないかもしれないから、出来たいという努力をするのだから
アリス「……不思議ね」
慈「え?」
アリス「私は君を殺すことも厭わなかった。なのに、君を見捨てるということはできない」
慈「…………」
アリス「一人しか助からないかもしれない、二人とも助からないかもしれない。だけど、君がその命を捨てるなら、私と一緒に賭けをしよう」
”1”か”0”か……いや、”0”か”2”か
全てが残るか全てが消えるか、消えては困るものが消えてしまうくらいなら
いっそ、全てが消える可能性と共に全てが残る賭けがしたい
人はきっと、私のことを馬鹿だという
人はきっと、私のことを愚かだという
べつに良い。私はそういう人間だったから
愚かで、馬鹿で、親不孝で、ただ自由だけを謳歌してきた人間だから
だからこそ
アリス「私は今ここで、自由に生きる」
慈「だけど、このままじゃ」
アリス「それで良い、賭けは公平であるべきだから。私は信じていないけれど、君は信じているんでしょう? 祈りなさい、慈が望む本当の結末を」
私は慈の手を引く。離れたらそのまま消えてしまいそうだから
消えないように、奪われないように
私は改めて勝負に出た。生か死か。両極端な勝負へと
391 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 16:11:46.90 ID:VU8xezxh0
移動中判定。3/3
↓1(アリス)
↓2(慈)
【アリス:1.3.7 成功 2.4.6 捕まる 5.7.8 引っ掻かれる 0 転倒 ぞろ目クリア】
【 慈:1.3.7 成功 2.4 捕まる 6.5.9 引っ掻かれる 8.0 転倒 ぞろ目クリア】
392 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 16:15:23.86 ID:4ATcskNio
あ
393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 16:15:50.63 ID:1pbpRVlDO
はい
394 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 16:53:55.78 ID:VU8xezxh0
【判定:アリス捕縛・慈成功】
アリス「急いで慈!」
慈「はぁっはぁっ」
普段は私よりも体力があるはずの慈は”彼ら”によって怪我をしてしまっているからか、
足は遅く、私よりもすぐにバテ初めていて
通路を埋め尽くすような”彼ら”の合間を抜けることは簡単では無かった
怪我はもちろん、精神的にも疲労困憊
そうなってしまいそうな慈の手を強く引いて前に出し、背中を押す
慈「きゃぁっ!?」
躓いたように休憩室へと転がり入った慈の悲鳴
突き飛ばすようにしたことをわびようと思った
無様だなんだと笑って、手を差し出せば許してくれるだろうかと余計なことも考えてみた
慈「あ、アリス……さん?」
アリス「怪我はしなかった? してたら、ごめんね」
慈「待っ」
外開きの扉を蹴飛ばすように閉めて、深く息をつく
私は中に入らなかった。入れなかった”入れては貰えなかった”
どうやら、素行不良で先生に捕まってしまったらしい
――なんて現実逃避も甚だしい
私は最後の最後で、慈を先に逃がすためにと踏み込んだその一歩で追いつかれた
僅かに後ろに下がっていた腕を、つかまれた
死ぬ恐怖は無かった。食いつかれる嫌悪感も無かった
私は賭けた。賭けて、自分を失って彼女を得た
ただそれだけのこと
アリス「公平ね。公平だわ」
慈「アリスさんっ、だめっ!」
扉越しのくぐもった声がする
慈には悪いことをしたと思う。けれど、こうするしかなかった。これしかなかった
非力で武器のない私には振り払える力じゃないから
395 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 17:10:47.41 ID:E8mg5hTGO
ま、まだワンチャン……
396 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 17:53:47.90 ID:VU8xezxh0
アリス「私一人に群がるなんて、趣味が悪いわ」
それが性的な行為が目的だったとしても、人数差があまりにも酷い
もちろん、中には”女の子だった何か”もいるにはいるし
そんなわけがないと分かってもいるけれど
せっかくの状況なのだから、と、なぜだか言ってみたくなった
慈「アリスさん、まだ、まだ何かっ」
アリス「慈、静かにしないとダメよ」
慈「アリスさん……っ」
アリス「自分は止めたくせに。君がそう言いたいのは分かるわ」
だけど、それは賭ける前の話であってこれは賭けた後の話だ
払うべきものは払わなければいけない。それが、私の命
――ダブルアップはしてみるかい?
私は賭けに負け賭けに勝った。それはつまり”一勝”はしたということになる
なら、それを元手に賭けをしてみても良いのではないだろうか?
いや、それは出来ない
私の手元にあるのは”慈”だけ。銀行に入れてしまったからもう使えない
金属バットでも持っていればまだ、抵抗の余地もあったかもしれないけど
それは、言っても後の祭りだ
アリス「…………」
↓1
【判定:1.3.5.7.8.9 終わり 2.4.6.0 神は言って(ry】
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 17:56:05.83 ID:1pbpRVlDO
頼む
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 17:56:11.91 ID:VtR6j5DPo
あ
399 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 18:28:08.55 ID:VU8xezxh0
アリス「このっ!」
捕まれた腕を振るって”彼ら”の腹部を強く蹴飛ばす
それが人間だったならきっと、隙を作ることができたと思う
けれどそれは
アリス「っ」
人間ではなかったから。
アリス「痛っ」
その痛みは一瞬じゃなかった。
ゆっくりと、しっかりと、馴染ませるように、苦しませるように
噛み付く”彼ら”の歯は私の肉に食い込んでいく
圧迫感が皮膚を超えて肉に届いて初めて本格的な痛みが脳を打つ
アリス「あ゛」
針を通すのがプスリ。という微かな亀裂の痛みであるならば、
噛み千切られるのはブツリ。という、重い亀裂の痛みだった
どちらかと言えば、握り締めた風船が指の隙間から逃れるように膨らんで破裂するような感覚
アリス「ぅ……」
一瞬で力が抜けた。考えが吹き飛んだ。
噛み付かれたのではなく――噛み千切られたから
膝を突いた瞬間、群がってきていた”彼ら”が押し寄せてきて
指が踏み砕かれ、踏まれた足がへし折れて
全身から血が抜けていくのが分かった
みっともなく、子供のように、力が入らないがゆえに漏らしてしまったのを感じた
ゆっくりと確実に死んでいく。痛みと熱さに焼かれるように
それが分かっても、怖くは無かった、後悔はなかった
ただ、ただ扉の向こうにいる”遺産”が、願わくば無事に救出されて欲しいと
それの足枷に、手枷に、躊躇いになってはいけないのだと
立ち上がれない足で床を這って、物を握れない手を窓枠に引っ掛けて
最後の力でよじ登ってみる
アリス「…………」
心地のいい、浮遊感だった。自由であることを感じた
ゆっくりと、目を瞑る
――ねぇ慈。今の私は、君は笑うことができてる?
何かが、弾け飛んで消えていく。それでも雨は……降り続けた
400 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 18:37:29.14 ID:E8mg5hTGO
ミスがあったというよりは
終始コンマが振るわなかった感じだな
401 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 18:51:06.94 ID:VU8xezxh0
19時くらいまでアンケートとってそれで始めるのが良いかな
丁度10分だし、多くても3人くらいだろうから公平に決まるよね
―――――――――――――【GAME OVER】―――――――――――――
ゲームオーバーとなりました。
以下の選択をすることが可能です
19時までに多かったもので始めます
1つ、このゲームを終了して中古屋に売り払う(\0円)
2つ、コンティニュー(
>>348
から)
3つ、強くてコンティニュー(
>>348
から アリスに何か付与)
4つ、ニューゲーム(キャラメイクから)
5つ、強くてニューゲーム(キャラメイクから 基礎値補正)
―――――――――――――【GAME OVER】―――――――――――――
402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 18:52:03.42 ID:1YnwAUcHO
3で
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 18:54:36.65 ID:VtR6j5DPo
3
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 18:55:54.64 ID:E8mg5hTGO
3
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 18:57:38.50 ID:1pbpRVlDO
3
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 18:57:51.46 ID:QKNka4CWO
5
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:02:11.33 ID:vwgtpMBEO
3
コンマ振るわなさすぎ
408 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 19:12:35.39 ID:VU8xezxh0
アリスは神様信じていないせいか、コンマが悉く酷い有様でしたね
とりあえずコンテニュー準備中。下記から選んでください
(19:20)まで
―――――――――――――【NOW LOADING】―――――――――――――
強くてコンティニューをします
1つ、ステータスUP(コンマ判定をして数値分上昇 判定結果への増減は無い)
2つ、アイテム付与(武器またはアイテム。一つだけ)
3つ、ゾンビ耐性つけるべきだろ、バイハのアリス様だぞ
4つ、良いから黙って全部よこせよ。アイテムも武器と装備品で二つだぞ
―――――――――――――【NOW LOADING】―――――――――――――
409 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2017/08/22(火) 19:16:16.24 ID:lEU50inKO
コンマの振るわなさ考慮したら4
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:16:38.62 ID:E8mg5hTGO
1か2かなー
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:20:17.05 ID:VtR6j5DPo
4
412 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 19:28:49.05 ID:VU8xezxh0
では、武器から
1.鈍器系
2.鋭利系
3.遠射系
↓1
【判定: 1(最弱)→0(最強) ぞろ目は0】
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:31:18.21 ID:1pbpRVlDO
3
414 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 19:35:32.57 ID:VU8xezxh0
では、装備品
1.音響系
2.光源系
3.お守り系
【判定: 1(最弱)→0(最強) ぞろ目は0】
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:40:10.04 ID:tu7CKk6p0
へい
416 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:40:40.42 ID:tu7CKk6p0
ごめん3番で
417 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 19:43:53.80 ID:VU8xezxh0
武器は遠距離系統(1) 金属バットがあるし硬球ボールかな
装備はお守り系統(2) ちょっとだけ運が良くなるかな
感染耐性
↓1
【判定: 1(最弱)→0(最強) ぞろ目は0】
418 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:45:08.12 ID:VtR6j5DPo
あ
419 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:50:34.04 ID:E8mg5hTGO
早速コンマ低くてワロタ
420 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 19:59:25.88 ID:S9uCdhqnO
では、ステータス判定(コンマ二桁.ゾロ目補正無し)
体力
↓1
精神
↓2
力
↓3
敏捷
↓4
421 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 20:01:15.08 ID:VtR6j5DPo
あ
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 20:02:07.58 ID:fgTG5Ugwo
はい
423 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 20:04:11.28 ID:ajSNwOT+O
あ
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 20:06:33.21 ID:1pbpRVlDO
あ
425 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 20:33:25.40 ID:S9uCdhqnO
知力
↓1
器用
↓2
426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 20:40:39.58 ID:fgTG5Ugwo
あ
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 20:49:54.21 ID:tu7CKk6p0
あ
428 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 21:00:42.59 ID:S9uCdhqnO
・アリス
体力【53】 →【61】
精神【110】 →【168】
筋力【44】 → 【82】
敏捷【118】 → 【139】
知力【14】 → 【72】
器用【30】 → 【51】
感染【15】
追加
硬球ボール
安物の御守り
アビリティ
【鋼の精神】
どのような状況下においても決して行動を鈍らせることはなく
脅しや脅迫と言った人間による敵対行為にも屈することもない
【感染耐性Lv2】
ゾンビの愉快なお友達システムによる精神汚染への抵抗力
【????】←NEW
詳細不明
429 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 21:04:27.47 ID:S9uCdhqnO
ちょっとコンマが振るわなすぎますが
このステイタスでリスタートになります
区切り良いし再開は明日かな
安価さんくす
430 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 21:11:24.11 ID:QGcjB+2R0
乙
コンマ神の御加護を…
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 21:15:26.27 ID:gBVS/RElo
乙
アリスちゃんのメンタルすごい
ゾンビ化しても迷惑かけさせてくれないとこやばい
432 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 21:22:09.73 ID:E8mg5hTGO
乙乙
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 21:26:21.90 ID:VtR6j5DPo
乙
434 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 21:57:19.67 ID:1YnwAUcHO
雨の日はむやみやたらに探索しない方がいいかな?
435 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/23(水) 09:35:08.50 ID:6eLTSk3b0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY7 朝の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:良好】
【食料:150(園芸)・650(備蓄)】
【雨が……降っています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
慈「大丈夫? アリスさん」
アリス「平気よ」
寝ていると、というよりも夢を見ているときにたまに起こる体の痙攣
どんな夢を見ていたのかなんて全く思い出せないし
興味もないけれど、どこかから落ちるような感じがした
落ちて、自分の体に自分の魂が戻ってきたかのような、不思議な感覚
それを身近で見られ感じられてしまったせいか、慈は少し不安そうに聞いてくる
こんなこと、誰にだって起こる事なのに
私はどこかしこの誰かよりもずっと、精神的にはタフだって知っているのに
慈は分け隔てなく、私を”普通の女”として扱う
昔からそうだった。私は誰かが線引きしてしまうような存在だったというのに
佐倉慈という”面倒な女子”はアリスという”偏屈な女子”にかかわりを持とうとした
いや、持っているつもりで接してくることが多かった
本当、面倒な相手だった
アリス「ふふっ」
悠里「アリスさんが一人で笑って……」
胡桃「めぐねえが笑われてるんじゃなくて?」
慈「胡桃ちゃん!?」
胡桃たちの冗談めかした会話に慈の驚いた声が割り込む
驚いて悲しげに、けれど少し嬉しそうな表情で
慈「そうなの……?」
アリス「そんな不安そうに聞かれても困るわ」
私はそもそも女だし、たとえ男であっても今のままの性格ならば
女の涙などという意味の理解できないくだらない代物に屈するなんてことはあり得ないけれど
それと似たような仕草を見せる慈には少し、感じるものがある
アリス「肯定したくなるから」
慈「アリスさん!?」
もちろん、悪戯心が。だけれども。
436 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/23(水) 09:56:23.50 ID:6eLTSk3b0
しょぼんと落ち込んで見せる慈を心なく慰めながら 雨風を凌ぐ窓を眺める
昨日もそうだったけれど、当然のように続く雨
だからと言って何かがあるわけではないと思うけれど
少なくとも気分が晴れやかになるのを若干とはいえ阻害するものになるし
屋上にある園芸にも規模にもよるだろうけれど、被害は少しあるだろう
悠里は自然のものだから。と、仕方がないと言ってあきらめてはいたけれど
ふとしたところで外を見てはため息をついてしまっていたから
気にしていないことはないはずだ
もちろん、それが園芸に関してのみであるとは、言い切れないけれど。
肌に感じるじっとりとした湿気が、少しばかり不快感を呼び起こす
そんな中、剣先を拭いて手入れしていた胡桃が「みんな」と、全員を見渡しながら声を上げる
胡桃「今日は探索に出よう。昨日休んだし、3階の解放も進めないと」
慈「そうね……じっとしているわけにもいかないから」
胡桃の進言に慈は肯定の意思を示し、考え込むように息をつく
由紀はまり乗り気ではなさそうだけれど、それはいつものことだし、
悠里は屋上の様子も見に行けないから。と、3階ならみんなで行くべきだと言う
気落ちしそうな空気の中、悠里も何かをすることで気を紛らわせたいのだろう
気落ちするなんて言うのはあまり経験がないから分からないけれど
そういうことは普通なら良くあることだという
恋愛において失恋したりすると暴食に走ったりするようなもの……だろう
慈「アリスさんはどう思う?」
アリス「私の意見、聞く必要あるの?」
私以外は肯定(と言っても由紀も微妙なラインではあるが)なのだから
多数決で決めるであろうこの場において、私の意見なんて無用なはずなのに。
もっとも、無駄だろうが無意味だろうが
意見は一応言わせておくというのが、あと腐れないやり方なのかもしれない
私に言わせれば、聞いておいて結局駄目だとか
変に希望を持たせないでほしい。という意見も出てくる可能性があると思ってしまうけれど。
やっぱり、ひねくれているんだと思う
1.肯定
2.否定
↓1
437 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 10:02:46.23 ID:I6IJxba+o
2
438 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/23(水) 12:22:49.83 ID:6eLTSk3b0
【拒否】
アリス「私はやらないべきだと思うわ」
全員が賛成の中で、たった一人の反対意見
向けられるみんなの視線が”なぜ?”と、問いかけてくる
人はそれが怖いから、自分の意見を封殺する
自分がこの中でこれを言ったらみんながどういう反応を示すのか
それが怖くて、恐ろしくて。
胡桃「アリスさん、聞いても良いか?」
正直に言ってしまうと、これは”嫌な予感”だけでしかない
気のせいかもしれないし、自分が天気の変化に影響されて
嫌な考えに陥ってしまっているだけなのかもしれない
しかし、反対だと言ってしまったし、胡桃からは聞かれてしまった以上
私の考えを言わなければいけない
それが納得のいくものであればみんなを傾けることができるだろうし
沈黙あるいは納得出来ないものであれば、結局探索することになる
慈「何か気になることがあるの?」
1.嫌な予感がするの
2.いつもと条件が違うから
3.連休でも良いじゃない
4.なんとなく
↓1
439 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 12:24:40.95 ID:OL516RZpO
2
440 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/23(水) 14:37:50.11 ID:6eLTSk3b0
【条件】
アリス「いつもと条件が違うからよ」
胡桃「条件?」
悠里「何か……」
何か違うのかと言いかけた悠里だったけれど、気づいたのだろう
窓の方に目を向けると、私に向き直って観察するような視線を向けて
悠里「雨、ですか?」
慈「雨?」
悠里の疑問に慈は不思議そうに言葉を重ねてきた
誰も気づかないと思っていたわけではないけれど
何のヒントもなしに即座に気づいた悠里の洞察力というべきか、
発想力には素直に感心しつつ、頷く
もちろん、それで何かが変わるとかいう確証があるわけではないし、
そのためにも3階の解放含め未解放区画に出るというのはなんら誤った考えではない
そういわれたら、私には”行動自体”を阻むことはできない
アリス「そうよ。雨が降っているときの”彼ら”の習性を私達は知らないわ」
胡桃「でも、だからこそ行くべきだと思うんだけど……」
慈「確かに胡桃ちゃんが言うように、解らないからこそ行かないとダメよね」
ずっと避けているわけにもいかないから出来うる限り”彼ら”について調べておく必要がある
私だって別に”彼ら”のスパイでみんなを真実から遠ざけたいというような
理由のわからない考えがあるわけでもないから別に構わないのだけれど
アリス「調査なら、全員で行かなくても良いと思うのよ」
441 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/23(水) 15:41:39.63 ID:6eLTSk3b0
慈「この場合だと2人3人よね……? それで調査に出るべきだって考えなのね?」
アリス「少なければ不測の事態に陥っても逃げ切れるかもしれないし、最悪……」
犠牲は少なくて済むから。
言葉は飲み込んだものの意思は伝わったらしく、
悠里も胡桃も言いたいことはあるけれど。と言った様子で首を振る
私にとって厳しくもなんとも無い、ごくごく当たり前の考えで、計算
けれど、普通の人にとって犠牲が少ないのだから別に良いだろう。なんていう考え方は
きっと簡単なことではないし、そもそも出来ないことかもしれない
正直、こんな世界になってしまった以上
切り捨てることが出来るようになって欲しいとは思うけれど……
私自身がその場に立たされて、間違いなく他を切り捨てることができるのかと言われれば
断言するほどの自信は無いのだから、そんな強制はできるはずもない
だから、言葉だって濁したり飲み込んでしまう
胡桃「アリスさんの考えはわかったよ。大きな違いがあるとは思えないけど、ゲームだって天候影響ってあるしな」
悠里「ゲームとは違うと思うけど……そもそも”あの存在”自体が現実離れしてるものね」
慈「…………」
アリス「君は、何かあるの?」
慈「……ううん、なんにも」
胡桃「そしたら誰がいくか……だよなぁ」
442 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/23(水) 16:30:52.90 ID:6eLTSk3b0
悩ましげに声を漏らした胡桃から由紀を終点に見回す
全員での行動を避けることはできたし、教室解放目的ではないから
少し様子を見て撤退すれば良いという程度で済む
胡桃「一人はあたしが行く」
これはある意味挑戦のようなもの
言ってしまえば人柱というものが近いものに当たる
それが解っていないはずがないのに、胡桃は自分からいくと宣言する
私が与えた彼女の戦う理由それがあるのかもしれないし
戦う人間は私か胡桃
それなら自分が行こうという勇気のようなものかもしれない
慈「胡桃ちゃんが行くなら私も――」
胡桃「いや、めぐねえは残ってた方が良いと思う。めぐねえに何かあったら大変だし」
慈「でもっ」
胡桃「めぐねえドジだし」
慈「そ、そういう問題じゃないでしょっ」
胡桃にとっては冗談だったのだとは思う
けれど本気で身を案じている慈としてはそんな気持ちの余裕は無かったのかもしれない
自分のことについて恥らうような様子は無く
ただ、茶化そうとする胡桃に対して少し怒ったような様子で。
慈が怒る気持ちがわかるわけではないけれど、
必死になってしまうその考えに至るのが解らないことはない
けれど、私は冷静であるべきだと思う
胡桃のことが心配になる気持ちはわかるけれど
ちゃんと考えられる状態でいなければ、選択を失敗しかねないし
平静さを損なった人間を、誰がお供に選ぶというのだろうか
1.胡桃、私がいくから、君は残りなさい
2.慈、胡桃と私が行くから安心しなさい
3.あとは胡桃に任せるわ
↓1
443 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 16:37:05.52 ID:9WSWRABC0
3
444 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 16:38:05.82 ID:9WSWRABC0
すいません…2でした…ナチュラルに間違えました…
駄目なら下にして下さい…
445 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 16:54:01.92 ID:xn9H8iJWO
一応2で
446 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/23(水) 18:07:25.46 ID:6eLTSk3b0
【慈・胡桃】
アリス「はぁ」
胡桃が行く。慈は冷静さを欠いているから戦力だろうと連れて行かせられない
なら、誰がこの活発な女子生徒のお守りをするというのだろう
由紀? だめね、戦力にはならないし今の状態ではお荷物にしかならない
悠里? それは間違いではないけれど、”生徒2人”に委ねることができるだろうか
ちらりと目を向けると、完全に取り乱しているなんて言う醜態こそ晒してはいないけれど
空気の読めないコミュニケーション能力に欠けると言われる私でさえ
表情から不安を察してしまえるほどに慈は動揺を隠せていない
アリス「解ったわ。私も一緒に行く。胡桃と私で行く。慈もそれで平気でしょう?」
慈「アリスさんは平気?」
アリス「一応、家からここまで来るくらいには慣れていたつもりだけど」
冗談っぽさを感じさせるように、笑いながら言って見せると
慈は不安を残したまま笑みを浮かべて「お願い」と言う
ここには私がいる”大人が2人”いる
だから慈そこまで後ろめたさを感じずに済んでいるんだとは思うけれど
これが”慈一人”だったらと思うと、嫌な予感しか思い浮かばない
何もかも一人で抱え込んで、墓にまで持って行ってしまいそうなほど。
胡桃「それなら安心だな。つい最近かなり無茶された気がするけど」
アリス「それを否定する気も恥じる気も無いわ。私はあの場で最善を尽くしたつもりだから」
胡桃「冗談だって」
アリス「いいのよ。別にね。誰かの最善が万人の最善であるとはいえないことくらい、理解しているつもりだもの」
447 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 13:12:39.79 ID:3LFR2Yvm0
胡桃に無茶させると悠里が悲しむ(´・ω・`)
448 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/24(木) 22:00:55.80 ID:AT0ERLFCO
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY7 朝の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:良好】
【食料:150(園芸)・650(備蓄)】
【 胡桃:体力:80/80:精神:60/60 状態:良好】
3階:【
http://i.imgur.com/1e4BqRK.png
】
【雨が……降っています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
アリス「なるほどね」
先日胡桃たちは職員休憩室にまで行っているため、情報を共有した結果
一部の教室は扉が閉まっており、放課後は利用されない部屋ということもあって
鍵さえあれば、安全圏としての活用が出来るという
とはいえ、その肝心の鍵の在り処が一番の鬼門であろう職員室なのだから
全くもって、無理は出来ない
この調査を失敗したなら、一度バリケードの奥に引っ込むか
最悪、手持ちのボールを通路に投げて気を逸らして逃げればいい
想像や想定ほど現実の自分の体が上手く動くなんて言うのは、基本的にないけれど
それを加味したうえで考えておけば、想定通りの行動くらいは出来るはずだ
胡桃「こっちには……いないな」
アリス「問題ないわ」
バリケードを超えてすぐ、念のための控室である音楽準備室および科学準備室を同時にチェックして、
互いに目を向け頷く
外開きの扉を新規っていたのだから当然と言えば当然ではあるけれど
いつ、何が起こるか分からない以上油断はできない
だから、確認は必要不可欠なのだ
胡桃「さっきは、ありがとな。アリスさん」
アリス「無駄話は通路に響くわ」
胡桃「小さい声なら平気だよ」
アリス「…………」
外の雨のおかげか、多少の声なら”彼ら”に届かないことは
現状ですでに確認が取れているけれど
私としては、万が一の状況も許せはしないから
無駄話はしたくないのだけれど……
胡桃から出てきたのは感謝の言葉
これは、正しておいた方が良いと思う
だって、私は感謝されるようなことはしていないのだから
380.72 KB
Speed:0.1
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報R
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
スポンサードリンク
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2026/05/10 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)