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【がっこうぐらし】安価ぐらしDAY1【生き延びよう!】
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402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 18:52:03.42 ID:1YnwAUcHO
3で
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 18:54:36.65 ID:VtR6j5DPo
3
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 18:55:54.64 ID:E8mg5hTGO
3
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 18:57:38.50 ID:1pbpRVlDO
3
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 18:57:51.46 ID:QKNka4CWO
5
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:02:11.33 ID:vwgtpMBEO
3
コンマ振るわなさすぎ
408 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 19:12:35.39 ID:VU8xezxh0
アリスは神様信じていないせいか、コンマが悉く酷い有様でしたね
とりあえずコンテニュー準備中。下記から選んでください
(19:20)まで
―――――――――――――【NOW LOADING】―――――――――――――
強くてコンティニューをします
1つ、ステータスUP(コンマ判定をして数値分上昇 判定結果への増減は無い)
2つ、アイテム付与(武器またはアイテム。一つだけ)
3つ、ゾンビ耐性つけるべきだろ、バイハのアリス様だぞ
4つ、良いから黙って全部よこせよ。アイテムも武器と装備品で二つだぞ
―――――――――――――【NOW LOADING】―――――――――――――
409 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2017/08/22(火) 19:16:16.24 ID:lEU50inKO
コンマの振るわなさ考慮したら4
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:16:38.62 ID:E8mg5hTGO
1か2かなー
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:20:17.05 ID:VtR6j5DPo
4
412 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 19:28:49.05 ID:VU8xezxh0
では、武器から
1.鈍器系
2.鋭利系
3.遠射系
↓1
【判定: 1(最弱)→0(最強) ぞろ目は0】
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:31:18.21 ID:1pbpRVlDO
3
414 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 19:35:32.57 ID:VU8xezxh0
では、装備品
1.音響系
2.光源系
3.お守り系
【判定: 1(最弱)→0(最強) ぞろ目は0】
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:40:10.04 ID:tu7CKk6p0
へい
416 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:40:40.42 ID:tu7CKk6p0
ごめん3番で
417 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 19:43:53.80 ID:VU8xezxh0
武器は遠距離系統(1) 金属バットがあるし硬球ボールかな
装備はお守り系統(2) ちょっとだけ運が良くなるかな
感染耐性
↓1
【判定: 1(最弱)→0(最強) ぞろ目は0】
418 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:45:08.12 ID:VtR6j5DPo
あ
419 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 19:50:34.04 ID:E8mg5hTGO
早速コンマ低くてワロタ
420 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 19:59:25.88 ID:S9uCdhqnO
では、ステータス判定(コンマ二桁.ゾロ目補正無し)
体力
↓1
精神
↓2
力
↓3
敏捷
↓4
421 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 20:01:15.08 ID:VtR6j5DPo
あ
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 20:02:07.58 ID:fgTG5Ugwo
はい
423 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 20:04:11.28 ID:ajSNwOT+O
あ
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 20:06:33.21 ID:1pbpRVlDO
あ
425 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 20:33:25.40 ID:S9uCdhqnO
知力
↓1
器用
↓2
426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 20:40:39.58 ID:fgTG5Ugwo
あ
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 20:49:54.21 ID:tu7CKk6p0
あ
428 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 21:00:42.59 ID:S9uCdhqnO
・アリス
体力【53】 →【61】
精神【110】 →【168】
筋力【44】 → 【82】
敏捷【118】 → 【139】
知力【14】 → 【72】
器用【30】 → 【51】
感染【15】
追加
硬球ボール
安物の御守り
アビリティ
【鋼の精神】
どのような状況下においても決して行動を鈍らせることはなく
脅しや脅迫と言った人間による敵対行為にも屈することもない
【感染耐性Lv2】
ゾンビの愉快なお友達システムによる精神汚染への抵抗力
【????】←NEW
詳細不明
429 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/22(火) 21:04:27.47 ID:S9uCdhqnO
ちょっとコンマが振るわなすぎますが
このステイタスでリスタートになります
区切り良いし再開は明日かな
安価さんくす
430 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 21:11:24.11 ID:QGcjB+2R0
乙
コンマ神の御加護を…
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 21:15:26.27 ID:gBVS/RElo
乙
アリスちゃんのメンタルすごい
ゾンビ化しても迷惑かけさせてくれないとこやばい
432 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 21:22:09.73 ID:E8mg5hTGO
乙乙
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 21:26:21.90 ID:VtR6j5DPo
乙
434 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/22(火) 21:57:19.67 ID:1YnwAUcHO
雨の日はむやみやたらに探索しない方がいいかな?
435 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/23(水) 09:35:08.50 ID:6eLTSk3b0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY7 朝の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:良好】
【食料:150(園芸)・650(備蓄)】
【雨が……降っています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
慈「大丈夫? アリスさん」
アリス「平気よ」
寝ていると、というよりも夢を見ているときにたまに起こる体の痙攣
どんな夢を見ていたのかなんて全く思い出せないし
興味もないけれど、どこかから落ちるような感じがした
落ちて、自分の体に自分の魂が戻ってきたかのような、不思議な感覚
それを身近で見られ感じられてしまったせいか、慈は少し不安そうに聞いてくる
こんなこと、誰にだって起こる事なのに
私はどこかしこの誰かよりもずっと、精神的にはタフだって知っているのに
慈は分け隔てなく、私を”普通の女”として扱う
昔からそうだった。私は誰かが線引きしてしまうような存在だったというのに
佐倉慈という”面倒な女子”はアリスという”偏屈な女子”にかかわりを持とうとした
いや、持っているつもりで接してくることが多かった
本当、面倒な相手だった
アリス「ふふっ」
悠里「アリスさんが一人で笑って……」
胡桃「めぐねえが笑われてるんじゃなくて?」
慈「胡桃ちゃん!?」
胡桃たちの冗談めかした会話に慈の驚いた声が割り込む
驚いて悲しげに、けれど少し嬉しそうな表情で
慈「そうなの……?」
アリス「そんな不安そうに聞かれても困るわ」
私はそもそも女だし、たとえ男であっても今のままの性格ならば
女の涙などという意味の理解できないくだらない代物に屈するなんてことはあり得ないけれど
それと似たような仕草を見せる慈には少し、感じるものがある
アリス「肯定したくなるから」
慈「アリスさん!?」
もちろん、悪戯心が。だけれども。
436 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/23(水) 09:56:23.50 ID:6eLTSk3b0
しょぼんと落ち込んで見せる慈を心なく慰めながら 雨風を凌ぐ窓を眺める
昨日もそうだったけれど、当然のように続く雨
だからと言って何かがあるわけではないと思うけれど
少なくとも気分が晴れやかになるのを若干とはいえ阻害するものになるし
屋上にある園芸にも規模にもよるだろうけれど、被害は少しあるだろう
悠里は自然のものだから。と、仕方がないと言ってあきらめてはいたけれど
ふとしたところで外を見てはため息をついてしまっていたから
気にしていないことはないはずだ
もちろん、それが園芸に関してのみであるとは、言い切れないけれど。
肌に感じるじっとりとした湿気が、少しばかり不快感を呼び起こす
そんな中、剣先を拭いて手入れしていた胡桃が「みんな」と、全員を見渡しながら声を上げる
胡桃「今日は探索に出よう。昨日休んだし、3階の解放も進めないと」
慈「そうね……じっとしているわけにもいかないから」
胡桃の進言に慈は肯定の意思を示し、考え込むように息をつく
由紀はまり乗り気ではなさそうだけれど、それはいつものことだし、
悠里は屋上の様子も見に行けないから。と、3階ならみんなで行くべきだと言う
気落ちしそうな空気の中、悠里も何かをすることで気を紛らわせたいのだろう
気落ちするなんて言うのはあまり経験がないから分からないけれど
そういうことは普通なら良くあることだという
恋愛において失恋したりすると暴食に走ったりするようなもの……だろう
慈「アリスさんはどう思う?」
アリス「私の意見、聞く必要あるの?」
私以外は肯定(と言っても由紀も微妙なラインではあるが)なのだから
多数決で決めるであろうこの場において、私の意見なんて無用なはずなのに。
もっとも、無駄だろうが無意味だろうが
意見は一応言わせておくというのが、あと腐れないやり方なのかもしれない
私に言わせれば、聞いておいて結局駄目だとか
変に希望を持たせないでほしい。という意見も出てくる可能性があると思ってしまうけれど。
やっぱり、ひねくれているんだと思う
1.肯定
2.否定
↓1
437 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 10:02:46.23 ID:I6IJxba+o
2
438 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/23(水) 12:22:49.83 ID:6eLTSk3b0
【拒否】
アリス「私はやらないべきだと思うわ」
全員が賛成の中で、たった一人の反対意見
向けられるみんなの視線が”なぜ?”と、問いかけてくる
人はそれが怖いから、自分の意見を封殺する
自分がこの中でこれを言ったらみんながどういう反応を示すのか
それが怖くて、恐ろしくて。
胡桃「アリスさん、聞いても良いか?」
正直に言ってしまうと、これは”嫌な予感”だけでしかない
気のせいかもしれないし、自分が天気の変化に影響されて
嫌な考えに陥ってしまっているだけなのかもしれない
しかし、反対だと言ってしまったし、胡桃からは聞かれてしまった以上
私の考えを言わなければいけない
それが納得のいくものであればみんなを傾けることができるだろうし
沈黙あるいは納得出来ないものであれば、結局探索することになる
慈「何か気になることがあるの?」
1.嫌な予感がするの
2.いつもと条件が違うから
3.連休でも良いじゃない
4.なんとなく
↓1
439 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 12:24:40.95 ID:OL516RZpO
2
440 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/23(水) 14:37:50.11 ID:6eLTSk3b0
【条件】
アリス「いつもと条件が違うからよ」
胡桃「条件?」
悠里「何か……」
何か違うのかと言いかけた悠里だったけれど、気づいたのだろう
窓の方に目を向けると、私に向き直って観察するような視線を向けて
悠里「雨、ですか?」
慈「雨?」
悠里の疑問に慈は不思議そうに言葉を重ねてきた
誰も気づかないと思っていたわけではないけれど
何のヒントもなしに即座に気づいた悠里の洞察力というべきか、
発想力には素直に感心しつつ、頷く
もちろん、それで何かが変わるとかいう確証があるわけではないし、
そのためにも3階の解放含め未解放区画に出るというのはなんら誤った考えではない
そういわれたら、私には”行動自体”を阻むことはできない
アリス「そうよ。雨が降っているときの”彼ら”の習性を私達は知らないわ」
胡桃「でも、だからこそ行くべきだと思うんだけど……」
慈「確かに胡桃ちゃんが言うように、解らないからこそ行かないとダメよね」
ずっと避けているわけにもいかないから出来うる限り”彼ら”について調べておく必要がある
私だって別に”彼ら”のスパイでみんなを真実から遠ざけたいというような
理由のわからない考えがあるわけでもないから別に構わないのだけれど
アリス「調査なら、全員で行かなくても良いと思うのよ」
441 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/23(水) 15:41:39.63 ID:6eLTSk3b0
慈「この場合だと2人3人よね……? それで調査に出るべきだって考えなのね?」
アリス「少なければ不測の事態に陥っても逃げ切れるかもしれないし、最悪……」
犠牲は少なくて済むから。
言葉は飲み込んだものの意思は伝わったらしく、
悠里も胡桃も言いたいことはあるけれど。と言った様子で首を振る
私にとって厳しくもなんとも無い、ごくごく当たり前の考えで、計算
けれど、普通の人にとって犠牲が少ないのだから別に良いだろう。なんていう考え方は
きっと簡単なことではないし、そもそも出来ないことかもしれない
正直、こんな世界になってしまった以上
切り捨てることが出来るようになって欲しいとは思うけれど……
私自身がその場に立たされて、間違いなく他を切り捨てることができるのかと言われれば
断言するほどの自信は無いのだから、そんな強制はできるはずもない
だから、言葉だって濁したり飲み込んでしまう
胡桃「アリスさんの考えはわかったよ。大きな違いがあるとは思えないけど、ゲームだって天候影響ってあるしな」
悠里「ゲームとは違うと思うけど……そもそも”あの存在”自体が現実離れしてるものね」
慈「…………」
アリス「君は、何かあるの?」
慈「……ううん、なんにも」
胡桃「そしたら誰がいくか……だよなぁ」
442 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/23(水) 16:30:52.90 ID:6eLTSk3b0
悩ましげに声を漏らした胡桃から由紀を終点に見回す
全員での行動を避けることはできたし、教室解放目的ではないから
少し様子を見て撤退すれば良いという程度で済む
胡桃「一人はあたしが行く」
これはある意味挑戦のようなもの
言ってしまえば人柱というものが近いものに当たる
それが解っていないはずがないのに、胡桃は自分からいくと宣言する
私が与えた彼女の戦う理由それがあるのかもしれないし
戦う人間は私か胡桃
それなら自分が行こうという勇気のようなものかもしれない
慈「胡桃ちゃんが行くなら私も――」
胡桃「いや、めぐねえは残ってた方が良いと思う。めぐねえに何かあったら大変だし」
慈「でもっ」
胡桃「めぐねえドジだし」
慈「そ、そういう問題じゃないでしょっ」
胡桃にとっては冗談だったのだとは思う
けれど本気で身を案じている慈としてはそんな気持ちの余裕は無かったのかもしれない
自分のことについて恥らうような様子は無く
ただ、茶化そうとする胡桃に対して少し怒ったような様子で。
慈が怒る気持ちがわかるわけではないけれど、
必死になってしまうその考えに至るのが解らないことはない
けれど、私は冷静であるべきだと思う
胡桃のことが心配になる気持ちはわかるけれど
ちゃんと考えられる状態でいなければ、選択を失敗しかねないし
平静さを損なった人間を、誰がお供に選ぶというのだろうか
1.胡桃、私がいくから、君は残りなさい
2.慈、胡桃と私が行くから安心しなさい
3.あとは胡桃に任せるわ
↓1
443 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 16:37:05.52 ID:9WSWRABC0
3
444 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 16:38:05.82 ID:9WSWRABC0
すいません…2でした…ナチュラルに間違えました…
駄目なら下にして下さい…
445 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 16:54:01.92 ID:xn9H8iJWO
一応2で
446 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/23(水) 18:07:25.46 ID:6eLTSk3b0
【慈・胡桃】
アリス「はぁ」
胡桃が行く。慈は冷静さを欠いているから戦力だろうと連れて行かせられない
なら、誰がこの活発な女子生徒のお守りをするというのだろう
由紀? だめね、戦力にはならないし今の状態ではお荷物にしかならない
悠里? それは間違いではないけれど、”生徒2人”に委ねることができるだろうか
ちらりと目を向けると、完全に取り乱しているなんて言う醜態こそ晒してはいないけれど
空気の読めないコミュニケーション能力に欠けると言われる私でさえ
表情から不安を察してしまえるほどに慈は動揺を隠せていない
アリス「解ったわ。私も一緒に行く。胡桃と私で行く。慈もそれで平気でしょう?」
慈「アリスさんは平気?」
アリス「一応、家からここまで来るくらいには慣れていたつもりだけど」
冗談っぽさを感じさせるように、笑いながら言って見せると
慈は不安を残したまま笑みを浮かべて「お願い」と言う
ここには私がいる”大人が2人”いる
だから慈そこまで後ろめたさを感じずに済んでいるんだとは思うけれど
これが”慈一人”だったらと思うと、嫌な予感しか思い浮かばない
何もかも一人で抱え込んで、墓にまで持って行ってしまいそうなほど。
胡桃「それなら安心だな。つい最近かなり無茶された気がするけど」
アリス「それを否定する気も恥じる気も無いわ。私はあの場で最善を尽くしたつもりだから」
胡桃「冗談だって」
アリス「いいのよ。別にね。誰かの最善が万人の最善であるとはいえないことくらい、理解しているつもりだもの」
447 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 13:12:39.79 ID:3LFR2Yvm0
胡桃に無茶させると悠里が悲しむ(´・ω・`)
448 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/24(木) 22:00:55.80 ID:AT0ERLFCO
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY7 朝の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:良好】
【食料:150(園芸)・650(備蓄)】
【 胡桃:体力:80/80:精神:60/60 状態:良好】
3階:【
http://i.imgur.com/1e4BqRK.png
】
【雨が……降っています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
アリス「なるほどね」
先日胡桃たちは職員休憩室にまで行っているため、情報を共有した結果
一部の教室は扉が閉まっており、放課後は利用されない部屋ということもあって
鍵さえあれば、安全圏としての活用が出来るという
とはいえ、その肝心の鍵の在り処が一番の鬼門であろう職員室なのだから
全くもって、無理は出来ない
この調査を失敗したなら、一度バリケードの奥に引っ込むか
最悪、手持ちのボールを通路に投げて気を逸らして逃げればいい
想像や想定ほど現実の自分の体が上手く動くなんて言うのは、基本的にないけれど
それを加味したうえで考えておけば、想定通りの行動くらいは出来るはずだ
胡桃「こっちには……いないな」
アリス「問題ないわ」
バリケードを超えてすぐ、念のための控室である音楽準備室および科学準備室を同時にチェックして、
互いに目を向け頷く
外開きの扉を新規っていたのだから当然と言えば当然ではあるけれど
いつ、何が起こるか分からない以上油断はできない
だから、確認は必要不可欠なのだ
胡桃「さっきは、ありがとな。アリスさん」
アリス「無駄話は通路に響くわ」
胡桃「小さい声なら平気だよ」
アリス「…………」
外の雨のおかげか、多少の声なら”彼ら”に届かないことは
現状ですでに確認が取れているけれど
私としては、万が一の状況も許せはしないから
無駄話はしたくないのだけれど……
胡桃から出てきたのは感謝の言葉
これは、正しておいた方が良いと思う
だって、私は感謝されるようなことはしていないのだから
449 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/24(木) 22:20:24.54 ID:AT0ERLFCO
アリス「君の感謝の意味が、分からないんだけれど」
胡桃は”さっき”と言った
であれば、私が昨日胡桃と話したことに関しての感謝ではないはずだし
それであるのだとしても、私は私の持論を語っただけでしかないから
感謝の気持ちを伝えられても困るというのが、正直な気持ちだったりもするわけで
アリス「私は別に、感謝されるようなことをしたつもりはないわ」
少し冷たいかもしれないとは思ったけれど、私は私が意図していない感謝を受け取るというのはあまり気分が良くない
もちろん、由紀に話したように
自分がそうしたいと思った上での”幸運”が起こしたことなのであれば
もちろん、運が良かったのもあると付け加えることはするけれども
しっかりと自分の功績として受け取る気はある
だけれど、これは違う
胡桃を救おうと思っていないのに救っていたのだとしたら
それは幸運ですらない。もはや勘違いである可能性ですらある
そんなものは、早々に解消しなければいけない
出所不明な情報のようなものだから
いわば、そう。私にとって私が理解できていない感謝は”嘘”でしかない
胡桃「そか……でも、アリスさんが言わなかったら、めぐねえが無茶してただろうし」
アリス「私が丸く収めたことに対しての感謝と?」
胡桃「そうだよ。アリスさんため息ついてたし、面倒くさくなりそうとか思ったんじゃないかなって」
450 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/24(木) 23:09:10.18 ID:AT0ERLFCO
面倒くさく感じたかと言えばそんなことなかったと言えるけれど
あの場面でため息をついたのは確かに、そう取られてもおかしくなかったと思う
そうとられたから何か問題があるわけでもないから 別に放置しても良いと言えばいい
とはいえ、胡桃の感謝は多少外れているとはいえ、私の目的に通じたものであると言えなくもない
しかし、改めて言うけれど。
私は別に胡桃の為に行ったわけじゃないから、感謝されても困る
アリス「面倒に思ったわけではないわ。癖のようなものよ」
胡桃「アリスさんって、やっぱり仲良くなろうとしてない感じがする」
アリス「そうかしら」
その通りだった
仲良くなって利のある人ならば、多少なりと関係を持つかもしれないけれど
それ自体、相手から関わってくるのなら。というだけで
私自身から積極的に……ということは一切ない
というより、相手からというものでさえ今までも数えるほどしかない
誤魔化すように即答してから「そうかもしれないわね」と
恍けたように呟いて、金属バットを強く握る
今はそんな無駄話に花を咲かせている場合ではない
アリス「今は探索に出ているのだから、集中しましょう」
胡桃「じゃぁ、あとで時間があったら付き合ってくれよな」
アリス「無事に帰れたら。の話になるわね」
通路を歩く”彼ら”の存在を目視した瞬間、後ろで息を飲む音がした
覚悟を決めたからと、戦いたいわけではないと思う
だって、殴る感触は変わらない
ただ、そこに”理由”を付けただけでしかないのだから
ちらりと胡桃の様子を見てから、”彼ら”に向き直る
近づいてくる様子はないけれど
1.音楽室を覗く
2.”彼ら”の様子を見る
3.ボールを投げる
↓1
451 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 23:16:50.54 ID:Jyif1VabO
2
452 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/25(金) 14:00:32.47 ID:akrXjuS40
【様子を見る】
アリス「胡桃下がってて」
胡桃「アリスさん?」
まだこちらに気づいていないからと、出て行こうとする胡桃を制して”彼ら”の様子を伺う
私の示した戦う理由では、ここで出て行って殺してあげることは正しいのかもしれないけれど
今回は天候の変化による影響の調査も兼ねているのだから、出て行かせるわけには行かない
私は別に構わないけれど、胡桃になにかが起きた場合、
今も壊れかけている由紀はもちろん、悠里や慈は精神的な影響がかなり強く出てくることになるはず
そうなった場合、今の一応は安全な状態は完全崩壊する
それはダメ。それは危険
なにより、下手なことをさせないための二人組なのだから
アリス「下手に戦う必要は無いわ。避けられるのなら避けるのよ」
胡桃「でも……いや、そうだよな」
一瞬不満がありそうな表情を見せた胡桃は、
すぐに自分の考えを否定したのか、首を横に振って肯定する
文句の一つや二つ、別に言うことは構わないけれど
本人がその必要が無いと判断したのなら、それでいい
そう考えて、下手に追求せずに一息つく
胡桃「……なんか、前回よりも声が多いような気がする」
アリス「気のせいじゃなく?」
胡桃「うーん……」
自信は無いけど、と零した胡桃の視線の先
都合よく(”彼ら”にとっては)曇りゆえに奥まで見通すことの出来ない通路は
そこまで異常なほどの”彼ら”がいるようには思えない
もっとも、それは先日の一件ゆえに感覚がおかしくなったからかもしれないけれど
耳を澄ましてみると、確かに声は目に見えるよりは聞こえる。ような気がしないでもない
453 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/25(金) 14:49:17.89 ID:JIv3yDM/0
情報が不確定である以上、さらに調査する必要があるのだけれど
ここで深追いするのは少し……不穏だ
というのも、声が増えているように聞こえるということは
それが気のせいではなかった場合”彼ら”の数は増えているということになる
そうなった場合、二人で対処しきれるのか、生き残れるのか
その辺りが不安定になってしまう
私は生きる意味こそ求めてはいるけれど
生きる意味が解らないから死にたいなんていう短絡的な思考はしていない
職員室にでもいければ、カメラだったり
最悪携帯の充電器を手に入れることが出来て
連絡手段ではなく、調査用だったり明かり用だったりと扱い易くなるし
それがあれば定点カメラでも設置して調査……ということも出来るのだけど
アリス「それは望みすぎというものよね」
胡桃「?」
アリス「定点カメラでも設置できたらって思っただけよ。今は無理」
長考に浸っていた私の横で疑問符を浮かべる胡桃に答えて、一息
考え、悩んだわりにこのあとの行動を考えていないのだから
なんとも酷い話だと思う
出来ないことを考えるなんて、無駄なのに。
もちろん、それが”出来ない”と解ったことに意味はあるのだけど。
1.音楽室にまで行って見る
2.携帯のフラッシュを使いながら撮影してみる
3.撤退
↓1
【1判定 1.2.3 0人 4.5.6 3人 7.8.9 5人 0 8人 ぞろ奇数 0人 ぞろ偶数(数値分) 遭遇・感知 】
454 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/25(金) 14:50:06.16 ID:HbH4aBgMo
3
455 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/25(金) 15:07:28.58 ID:JIv3yDM/0
【撤退】
アリス「しかたがないわね……撤退よ」
大きな変化を見せない”彼ら”を尻目に胡桃へと向き直ってそう告げる
なんで。と勢いのある疑問符を浮かべる胡桃のそれは、当たり前のことだとは思うし
私の判断が必ず正しいとも限らないけれど……
アリス「疑わしいからよ。危険を冒す必要は無いわ」
胡桃「だけど」
アリス「人に無茶するな。と言ったのは君でしょう? 私はするべきときにした。君はここがその時だと?」
少し厳しい言い方だったのかもしれない
胡桃は図星を突かれた表情を一瞬浮かべると手にあるスコップの持ち手を強く握って俯く
胡桃が一生懸命にやろうとするのも理解できるけれど
命をかけるような場面ではないのは確かだと私は思う
まだ子供だから、本当にそうするべき瞬間ではないのだとしても勢いで出てしまうのは普通といえば普通だし
胡桃のその考えを空くとする木はまったく無い
アリス「少しずつ学べば良いわ。大人は面倒くさいのよ。その辺りがね」
胡桃「う、うん……」
気落ちしてしまった胡桃は私の指示に反対することなく
大人しく後についてきてくれた
ああいわれてもなお無茶できるのなら
それはそれで賞賛に値するものだったけど
されたら面倒だからされなくて良かった。と安堵の息を零す
アリス「…………」
”彼ら”の声がする。それはバリケードを超えてもなお、聞こえなくなることはなかった
456 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/25(金) 18:21:34.93 ID:JIv3yDM/0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY7 昼の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:良好】
【食料:150(園芸)・650(備蓄)】
3階:【
http://i.imgur.com/1e4BqRK.png
】
【雨が降っています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
早期撤退のおかげ……ではなく
そのせいで、と今回は言っておくべきだと思うけれど
確信できる情報は何一つ得ることはできなかった
とはいえ、そのおかげで(当然のことではあるけれど)胡桃も私も無事に生還することができたし
悠里や慈にとっては、成果が得られることよりも
無事であることの方が、余程ありがたいことだったようで
戻るや否や、ほんの少しの時間だったにも拘らず
無事でよかった……と、心の底から安堵した表情を浮かべていた
アリス「…………」
雨が打ち付けられる窓に触れると、ひんやりと冷たい感覚が伝わってくる
この物理準備室から外を見ても大したものを見ることは出来ないけれど
どこと無く、不穏なものは感じ取れるような気がする……なんて
意味の解らないことを考えても仕方が無い
ただ、元の数を知らない私にははっきりとしたことはいえないけれど
胡桃は声が増えていると言ったし、そんな嘘をつくとは思えない
彼女を信じているわけでも、信じていないわけでもないけれど
それは確証を得ておくべきだったかもしれないと、僅かながら後悔を覚える
雨が続くとは限らないけれど、確証が得られるまでは
雨の日とその翌日等は慎重に行動するべきかもしれない
アリス「はぁ……」
ため息一つで雲が吹き飛ぶことはないだろうけれど
世界中の人がため息を突けば天気は少しだけ変わるんじゃないだろうか
そんなことを考えた子供時代を思い出して、首を振る
退屈は……毒だ
1.由紀と話す
2.悠里と話す
3.胡桃と話す
4.慈と話す
5.屋上に出る
↓1
457 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/25(金) 18:22:31.36 ID:KeRy/O6A0
4
458 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/25(金) 19:17:53.16 ID:JIv3yDM/0
【慈と話す】
アリス「慈、ちょっといい?」
慈「え、ええ」
声をかけられると思っていなかったのか、上の空だったのか
慈は声をかけるだけで少し驚いたように振り返る
何かアクションを起こしたならともかく、ただ声をかけただけなのに
今回のゾンビの件で何かわかっていてそのうえで話せずにいる……とか?
慈のことだから、それは無いとは思うけど。
とにかく胡桃たちとは一度話したことだし、慈とも話しておくべきだろう
慈「どうしたの?」
1.場所を変えよう
2.この学校について
3.ゾンビについて
4.慈について
↓1
【2判定:72以下】
【3判定:72以下】
459 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/25(金) 19:23:53.13 ID:DukbnezwO
1
460 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/26(土) 11:51:56.83 ID:c6fYx1rK0
【場所を変える】
アリス「その前に慈、場所を変えよう」
慈「良いけど……」
何か大切な話だと思ったのだろう、慈は少し不安そうに言いながら出入り口へと向かう
どこか行くのかと問う胡桃と悠里には少し別の教室に。と
別段嘘をつく必要も感じられなかったから、事実を話しておく
万が一にも尾行してくるなんてことは、無いだろうけれど
あったらどうしようか、などと考えつつ、教室へと移動する
降り頻る雨の音は時間が経つに連れて酷くなっているように感じる
割れた窓の周囲はもう、取り返しがつかないほどに水浸しで
上を歩くと靴底の音が致命的なほどに隠密性を殺ぐ
アリス「掃除をすべきかもしれないわ」
慈「そうね。いざという時に滑っちゃったりすると危ないから」
アリス「そこで良いわ。そこに入りましょ」
3年生の適当な空き教室に入って、扉を閉める
廊下側の窓は割れているし、外側の窓も割れていて
残念ながらしめる意味も何も無いけれど。
一つ一つの行動が無意味で、けれどなぜだかしてしまう
失われた日常を求めてしまうというのはこういうことなのかもしれないと、実感する
そして、そこに入り込んでしまったが最後、現実が実感できなくなるのだと思う
慈「胡桃ちゃん、連れ帰ってきてくれてありがとう。アリスさん」
アリス「その分、情報は持ち帰れなかったわ。無駄足だったわけだし、胡桃が無事なのは当然でしかない」
慈「アリスさんならそう言うと思ったし、みんなにもそう言ってたけど。アリスさんだからこそ、無駄足で済んだだけだと思うの」
アリス「希望的観測ね。と、言うべきかしら」
461 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/26(土) 13:01:18.23 ID:c6fYx1rK0
慈「そんなことはないと思うわ。やっぱり、アリスさんのおかげよ」
慈は少し困った様子で笑みを浮かべて私を一瞥する
私だからこそ、無駄足。それは確かにそうだったとは思う
胡桃が出て行こうとしたときに止めたりしたのは私だし、撤退を指示したのも私
胡桃自身は戦うつもりでいたのだから
私ではなかった場合に、戦っていた可能性が無いとは言いがたい
そして、その場合に無事で済んだ可能性は50:50
それはただ単にその可能性に向かったことがないからで、
実際はどちらかに傾くのだろうけれど
もしも胡桃の感じたものが事実であるならば、それは無事ではなかった方に傾いていたかもしれない
アリス「……まぁ、確かに。ね」
そこまで考えれば、だけれど。
慈「アリスさんは本当、謙虚というよりも欲が無いように思えるわね」
アリス「そうかしら」
慈「初めて会ったときもそう。なにかして褒められても。自分の目的の外なら自分の手柄としようとしないとか」
アリス「実際に私はその人を救うつもりは無かったもの。そこで無意味に賞賛を受け入れては、善人だと思われる」
私はそれが嫌いだった。だから、自分の目的の外であれば
絶対にその賞賛を自分のものにしないようにという生き方をしてきた
何かがあったとき、”彼女なら”そういわれるのが、嫌だったから
ヒーローもののアニメなどは殆どそう。それが気持ち悪くて仕方が無い
彼女なら、彼なら。そう信じ、そう頼りきり
それが倒れた瞬間に絶望に浸る惨めさ
自分達で抗おうという気は無いのかと、そう不思議だった
お父さん達は”アニメだから”というけれど、理解が出来ない
そのアニメやドラマを作るのは誰だ。人間だ
そして、その人間はそういうことが受け入れられると考えているということで
そういったものが見られているということはつまり、そういうことだから
アリス「私は善人じゃないもの」
慈「アリスさん……」
余計な話をしすぎている……本題に入ろう
1.”彼ら”について
2.学校について
3.慈について
4.戦うことについて
↓1
【1判定:72以下】
【2判定:72以下】
462 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 13:04:19.29 ID:pH0pRBej0
2
463 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/26(土) 16:40:17.79 ID:c6fYx1rK0
【学校について】
アリス「ねぇ、慈。疑問があるのだけど」
そう言って切り出したのは、この学校のこと
在学中にも気にはなったけれど、気にすることでもないと切り離していたこと
今思えば(どうせ答えてもらえないにしても)聞いておけば良かったと少しばかり後悔する
――学校の設備が整いすぎているのは、なぜなのか。と
この学校が避難所とされているのなら、そう言う事態が起こった際に
断水や停電等が起こらないようにと対策を積み込んだといわれればそれまでかもしれないけれど
この巡ヶ丘でそんな対応に重きを置くような大規模な災害があった記憶はない(隠滅なら別だけれど)
アリス「君も教師になったのだから、何か知っているんじゃないかなと思って」
慈「…………」
アリス「別に沈黙の全てが肯定などと意地悪を言うつもりは無いけれど。その表情、その沈黙は肯定と取って問題ないかしら」
意地悪するわけでもなく、単に”知っている”と感じた私の問いかけに、慈はビクリと体を震わせて、俯く
何かを知っていると判断するには不十分だけれど、何も知らないというには物足りない仕草
知らないのなら知らないでいい。知っていても知らないのなら知らないでいい
知っているのなら、知っているでいい。私は別に、慈を責めるつもりなど微塵も無いのだから
たとえこの学校が今のような状況に対する保険であるのだとしても、その責は慈には無い
そうしたのも、そうさせたのも、慈では無いからだ
アリス「……そっか、それならそれでも良いわ」
長引く沈黙に向けて、私は小さく切り込みを入れる
言葉以上の意味なんて無かった、何も無かった
けれど、慈は私の服の裾を抓むと、「待って」と、顔を上げた
アリス「なにかあるの?」
慈「私も何か知ってるわけじゃないの。でも、アリスさんが言うように、明らかにこの学校は何かを想定して作られてる」
そう切り出した慈は服を手放して祈るように手を握り合うと、
覚悟を決めたばかりの、不安がまだ残る表情を浮かべる
慈「実は……非常事態があったときだけ開封を許される資料があるの」
アリス「非常事態のみ……?」
慈「そう。それが今職員室にある……はずなの」
464 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/26(土) 18:34:31.90 ID:c6fYx1rK0
アリス「職員室……ね。今はとてもいけそうに無いけれど」
慈「ええ……」
浮かない表情で答えた慈は、あからさまに落ち込んだ様子で息をつく
その資料が気になっているのは確実だと思う
もしかしたら、そこに全部の情報が残っているかもしれないから
もし、そこに載っていたのなら、自分は無知ゆえに、それに関与してしまっていたということになるから
そして、そうであるならば。
救えなかった生徒達の責任は(他に誰も教師がいないため)自分が負うべきだと思うに違いない
実際、今の慈にあるのはその自責の念だろう
アリス「私も気にはなるわね、それ」
慈「それで、なんだけど……」
アリス「?」
言葉が不自然に途切れた
言うべきだと、言わないべきだと対立する二つの言動がひしめき合っているかのように
慈は複雑な表情を浮かべ、自信の手を強く握り合わせて……首を降る
慈「それでなんだけど、出来たら職員室を先に解放したいの」
アリス「3階の解放は目的通りだから変わらないわよ」
慈「そうだけど、他にも部屋はあるじゃない? それよりも……ね?」
アリス「んー……」
別に拒否するようなことでもないし
その非常事態のみにみる資料が気になるというのも良く解る
1.わかったわ
2.ソレ、私は一緒に確認しなくて平気なの?
3.その代わり、私にも見せなさい
4.あまり気負わないことね。君は優しすぎるわ。慈
↓1
465 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 18:36:11.36 ID:f+qskkKy0
4
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 18:36:14.64 ID:XmAsdvndo
4
467 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/26(土) 19:40:06.93 ID:c6fYx1rK0
【あまり気負わない】
アリス「…………」
急く気持ちはわからない事もないけれど、それはきっと慈のことを傷つけてしまう真実
だからというわけではないけれど、その可能性があるものに対して
ただ、責任があるからというだけで突っ走っていく姿は痛々しいものを通り越していると私は思う
だから、口を挟む
アリス「あまり気負わないほうが良いわ。君は優しすぎるからね、慈」
慈「それは、私を心配しての言葉なの? それとも、それ以外の何かによる言葉なの?」
アリス「え?」
私がさっき言ったことをそのまま返してきただけというのは言われなくても解る
けれど、この場面で使う理由が私には解らなかった
私の言葉は編に捻じ曲げて解釈しない限り、慈に対しての言葉
つまり……いや、そう、なのかしら
アリス「私が、君を心配?」
言われてみて、思うと確かにそうなのかもしれない
こうやって声をかけたのだって、元を辿れば慈の様子に違和感を覚えたからと言うのもある
それに、私が気にしたのは慈が気負うこと
それが心配をしていないのであれば、なんなのだろうと今更ながらに思う
ついさっき話した副産物的な救済などではなく、まさしく目的のものだ
アリス「そうね……私は君を心配しているわ。せっかく生き残った知り合いだし、子供達を繋ぎ止める鍵でもある。慈を失うのは手痛いわ」
慈「アリスさんとは長い付き合いだと思うけれど、未だに本当の意味で理解できたことが無い気がする」
困ったように笑う慈は、どこか嬉しそうにしているように見えて
その瞬間だけは抱え込んだ悩みを下ろせているようにも、見えて
アリス「そう簡単にはわからないよ。私のことはね」
冗談っぽく、返した
468 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/26(土) 19:43:44.66 ID:c6fYx1rK0
最近中々出来ないな…すまん(初めて1週間足らず)
今日は多分これ以上できないと思う
毎度安価さんくす
469 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 19:50:44.78 ID:2pczGPGJO
乙乙
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 19:58:11.79 ID:DfFIe8fK0
乙
471 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 23:52:36.28 ID:bTd/CtStO
乙乙
472 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 10:31:08.53 ID:8zFwJf5t0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY7 夕の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:良好】
【食料:150(園芸)・650(備蓄)】
3階:【
http://i.imgur.com/1e4BqRK.png
】
【雨が降っています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
時計を見なければ時間がわからないような空
物理準備室の窓から下を見ると、相変わらず死んだ街が佇んでいるだけで何の変化も無い
不自然に自然が増えているなんて言うことはないけれど、
時折飛んでいく鳥の数は多く、その中でも比較的カラスが多いように思える
やっぱり、”彼ら”の肉も食べるのだろうか
それとも、それ以外の何かを食べているのだろうか
いずれにしても、動物が”彼ら”の仲間にならないという保障は無い
万が一にも鳥が”彼ら”の仲間入りするともなれば、屋上庭園は破棄すべきだ
アリス「……それも調べるべきでしょうね」
【疑問:”彼ら”の範囲】
アリス「といっても、それはかなり危険だわ」
鳥ならば群れているだろうし、カラスならば余計に。
そんな相手の調査なんて、犠牲を作りに行くようなものだ
もちろん、問題が無いのなら良いけれど
問題があった場合はそのまま犠牲がほぼ確定となる
行くならば自分が行くべきだろうかと考えて、首を振る
なぜ率先して危険な道を行かないといけないのだろうか
慈ならともかく、調査に出るであろう子供達を絶対に守らないといけない束縛は無い
もちろん、慈の精神面もあるし、無事であることに越したことはないのだが
1.全員で話す
2.慈と話す
3.悠里と話す
4.由紀と話す
5.胡桃と話す
6.廊下に出る
7.休憩しておく
↓1
473 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 10:38:32.41 ID:MKSrci4L0
5
474 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 14:01:21.84 ID:8zFwJf5t0
【胡桃】
アリス「胡桃、少し良いかしら」
胡桃「ん? 良いよ」
最初に会ったときと比べて、胡桃の態度は大分軟化したように思える
というより、頼りにされてしまっているように思えるし
どこか慈と似たような扱いを受け始めているようにさえ、感じる
それは女子高生ゆえの気さくさなのかもしれないし
今では多少悪くは無いと思えてきているとは言え、やはり煩わしさを覚えてしまう
もっとも、胡桃が私に対して心を開くようになったのは
私自身がここで生活していく中で多少なりは。と、意識したことではあるし
仕方がないことなのだけれど。
やっぱり、私としては子供は好かないのかもしれない
胡桃「なんか、嬉しいな」
アリス「まだ何もしてないと思うけれど」
胡桃「そうなんだけどさ、ほら、アリスさんはこうやって声をかけてくれるじゃん」
それの何が嬉しいのだろうか
私の知らない、何か幸福があるのだろうか
だとしたら、それは私の意図したものではないし
勘違いされないように弁解……は少し違うが、話しておかなければいけない
胡桃「最初は気難しい人だなって思ったし、なんていうか」
こういっちゃアレだけど。と。罪悪感を滲ませながら胡桃は私を見上げる
罪の意識に混じって、羞恥心も見える。様な気がするが
恥ずかしいのなら、悪いと思うのなら
それを初めから言わなければ良いのにと思ってしまうのはやはり意地悪なのだろう
なんなの? と急かしそうになる口を閉ざしてため息を飲み込む
なんとなく、それはいけない気がしたから
胡桃「慈の知り合いだなんて思えなかった。あんまり関わりたくないなとか、思った」
アリス「…………」
胡桃「正直、男だったら見捨てる……なんてことは無いけど、隔離してたな。縛ったりして」
475 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 14:29:16.59 ID:8zFwJf5t0
アリス「そう」
それは私も同じことをした可能性が高い
私のような人間に好意を抱く男性がいるのかどうかは別にして
前にも思ったことではあるけれどこのような無法な世界において
異性を目の前にして男性が何もしないというのは、中々に考えにくい
私が女だから、男というものは……という偏見を持っている可能性も否めないけれど
思うに、”力のある男性”出ない限りは、緊迫感や恐怖に負けて狂い
そういった”人間でも奴らでもない何か”に成り果ててしまう可能性はある
もちろん、力があっても狂う男はいるだろうし、女だから狂わないという保証は無い
そして、狂っていることを理解していない狂人ほど恐ろしいものは無いとも思う
できれば、今後生きていく中で出会わないで欲しいと思うほどには。
アリス「君のその考えを否定しない。寧ろ肯定するし推奨する。この世界において異性と接触するのは危険だわ」
自分が男であり、その抑制が出来るのならば話は別になるけれど
それは今、ありえない話なのだから省いても問題はないだろう
胡桃「そういうと思った」
嬉しそうに、胡桃は言う
なにが嬉しいのかわからないけれど、それはきっと私が意図したものではない
アリス「笑うようなことを言ったつもりは無いけれど」
胡桃「笑ったのはおかしいからじゃないしな」
アリス「それは解っ」
胡桃「それより、なんで呼んだのさ」
はぐらかすつもりだろうか
大きな問題ではないし、構わないけれど
1.見回りに行きましょう
2.由紀について
3.悠里について
4.胡桃について
5.アリスについて
6.学校について
↓1
476 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 14:29:37.56 ID:AFEdkmw9o
2
477 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 14:46:01.59 ID:8zFwJf5t0
【由紀について】
アリス「胡桃はどう思う? 由紀について」
その一言で、胡桃の表情からは笑顔が消えて暗い面持ちになって首を振る
まるで夕立のような暗転の機敏さにはその絶望感が強く現れているようにも思う
胡桃「由紀は頑張ってるとは思うよ。けど、なんていうか」
アリス「できることが見つかってないのね」
胡桃「それもそうだけど、”奴ら”を極端に避けてるっていうか……」
胡桃が歯切れの悪い言葉になってしまうのも無理は無いと思う
由紀は確かに頑張ろうとしているし、まだ壊れているわけではない
けれど、皹は確かに走っている
ゆっくりと、じっくりと、バキリ、バキリと軋んでは破片が零れ落ちていっているような感じがする
私達が探索に出て行くときなどは一切喋ろうとしない
私としては話がスムーズに進むから害は無いと考えるけれど
探索を除き、丈槍由紀のことをとして考えるのならば
それは確かに何かがおかしく、心配すべきことだろうと思う
圧倒的な恐怖だったと思う。少なくとも、一般人である由紀にとっては。
胡桃「何とかした方がいいと思う」
アリス「なんとか。といわれてもね」
胡桃「やっぱさ、日常が壊れたってのが効いたんだと思う。あたしは……その」
アリス「?」
胡桃「壊れる切っ掛けって言うか、こっち側に来る機会があったからアレだけどさ」
アリス「……そうね」
胡桃「あいつにはソレがなかったんだよ。どっちにもいられないし、居たくなくて。だから疲れていってるんだと思う」
478 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 15:09:05.81 ID:8zFwJf5t0
ふと、2人で由紀の方に目を向ける
部屋の隅で、じっと固まったように動かない
もう死んでしまったのではないか、とさえ考えてしまいそうになる
何か頼めば喜んでやってくれるだろう
けれど、それだけだ
そこで何かを掴もうとはするのだろうけれど、そこから先に進むことができなくて
結局、留まって
胡桃「アリスさん、なんとか出来ないかな」
アリス「なぜ私にいうの」
胡桃「いや、この話題振ってきたのアリスさんだし」
困ったようにいう胡桃は私を一瞥するとため息をついてスコップを握る
何かがあっても無くても、常に傍にあるスコップ
思い人を殺めたそれを常に携帯しているのは、ただ”彼ら”に対応するためというわけでもないとは思う
胡桃はこちら側に来たと言っていたけれど
それはある意味で狂っているということでもある
胡桃「めぐねえとアリスさんでさ、なんかできるんじゃないかなって」
アリス「はぁ」
これが、嫌いなのだ
彼女なら、彼なら。そう頼られてしまうのが
今回は私が関係を多少なりと深めようとした結果だから
胡桃には何も言うことは出来ないけれど……
――私は”善人”じゃない
アリス「私と慈というより、慈ね。話しておいたほうが良いわ」
慈は教師で私はただのその知り合いで、大人というだけ
子供は好きではないし、極力関わるのは避けたいとさえ思ってしまうような人間
それが、絶望の淵から人を助けるなんて、出来るとは思えない
479 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 16:20:55.50 ID:8zFwJf5t0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY7 夜の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:良好】
【食料:150(園芸)・650(備蓄)】
3階:【
http://i.imgur.com/1e4BqRK.png
】
【雨が降っています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
夜になってもまだ雨は降っていて、明日もまだ降り続いているのではないかと少しだけ心配になる
もちろん、だからどうということもないけれど
屋上庭園を諦めることになりかねないし、そうでなくても不出来な食料になってしまう可能性がある
それは少し、困ってしまう
購買部に行くことができたとはいえ、そこにある食料も無限ではないし
近いうちにここを出て行く必要があると思う
だとしたら、慈の車が必要になってくるけれど……
今はまだ、必要ないこと、だろうか
アリス「……お母さん」
はっきり言って、私はお母さんを見捨てたといってもいい
多少なりと距離があったとはいえ、人が集まる場所だからとはいえ、
誰かが何とかするだろう。と希望的観測に委ねて
自分はこちら側へと来てしまったのだから
その罪悪感は無い、悲しいけれど
どちらかしか選ぶことしかできなかったから
アリス「……私にとって、慈はそれなりに重要な人ってこと?」
心配したり、なんだりと……
今までそこまで真面目に考えたことはないけれど、でも少なくとも
母親よりは重要だって考えていることになる
1.早めに休む(翌朝:状態絶好調)
2.慈と話す
3.悠里と話す
4.由紀と話す
5.胡桃と話す
6.廊下に出る
↓1
480 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 16:24:37.08 ID:MKSrci4L0
1
481 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 16:34:34.88 ID:8zFwJf5t0
【早めに休む】
アリス「もう寝ておこう」
明日も雨が続くのなら調査に出るし、止んでいるなら探索に出る
他にもやることがあるだろうし、特にやることもないのなら、早めに休んでしまうべきだろう
そう考えて、今の考えから抜け出していく
いつかは考えないといけないかもしれないけれど
今は、あまり考えていたいことではないから
でもきっと、これが現実逃避というものなのかもしれない
私にとって、他人なんてどうでもいい存在だ
この世界でだって、前の世界でだって
大切な人なんていなかった。大切にしたい人なんていなかった
アリス「…………」
目を瞑ってから暫くして、白い服を着込んだ男の人を見た
彼は”アリス”と私の名前を呼ぶ
家に帰ることもあれば帰らないこともある
まめに手入れもしていない髭は不恰好で不衛生
小さい頃から触らないで欲しいと思いながら、触れてくる大きく熱い手のざらざらとした感触は
痒いところに触れてくれているような心地よさがあった
彼は”アリス”と私の名前を呼ぶ
優しく、温かく、愛おしそうに彼は呼ぶ
それは――私の父だ
482 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 16:56:46.83 ID:8zFwJf5t0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY7:集計】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:良好】 →変化なし
関係性変動
【由紀 大人(姉のような人)→大人(姉のような人)】
【胡桃 恩人(尊敬)→恩人(尊敬)】
【悠里 知合(不思議な人)→知合(優しい人)】
【 慈 友人(心配)→友人(信頼)】
巡ヶ丘学院高校解放率:変化なし)
【
http://i.imgur.com/FSDyFPo.png
】
【疑問:ゾンビの習性1/3:音に反応】
【疑問:命の使い方】
【疑問:”彼ら”の範囲】
【約束:男子生徒の介錯】
483 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 17:01:24.67 ID:8zFwJf5t0
↓1
1.5.8.0 止む
484 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 17:02:43.87 ID:4RnhAO/po
止め
485 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 17:32:37.97 ID:8zFwJf5t0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY8 朝の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:絶好調】
【食料:150(園芸)・600(備蓄)】
【雨が……降っています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
アリス「…………」
ゆっくりと目覚めに向かっていく間にも雨音は途絶えることはなくて
窓から見える景色がどんよりと曇り、歪んでいるのが見えて思うのはやっぱりね。という
なんともつまらない感想だった
止んで欲しいときには止まず、降って欲しいときには降らない
人間はそれを物欲センサーと呼んでいるけれど、私もあながちそれはあるものだと思っている
とはいえ、信じ切っているわけでもない
そんなものはただの運によるもので
当選したいと願う人間が宝くじを買って当選することがあるように、
結局のところ、その瞬間、その当たりを引くことができたかどうかでしかないと思うからだ
慈「雨……止まないわね」
アリス「長引くとは思ったけど、ここまで続くと辛いわね」
じめじめとした空気、晴れ間の無い空
電気が合ってもそれは人工の光でしかないから
不安を完全に払拭するほどの力はない
慈「どこと無く体が重くなった感じもする」
アリス「…………」
横に並んで窓の外を眺める慈は、疲れた様子で息をつく
どんな状況だろうと無関係な私はともかく、普通の人はそろそろ辛いころあいだと思う
電気や水道、食事が何とかなっている分救いはあるけれど
それでもやっぱり、限界はある
1.全員で会議
2.慈と話す
3.悠里と話す
4.胡桃と話す
5.由紀と話す
6.廊下に出る
↓1
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 17:33:37.85 ID:rOMKo6x1o
3
487 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 18:03:07.00 ID:8zFwJf5t0
【悠里】
アリス「…………」
屋上に出ることが難しい現状、それだけが取り得だというつもりは無いけれど
屋上庭園の手入れも何も出来ない悠里は、とても沈んでいるように見える
由紀と同じというのは言いすぎだろうけれど、自分の出来ることがなくなってしまっている今、
食事の変わりに惰眠を貪るように精神が刻一刻と磨り減っていってしまっているんだろう
胡桃には、言わなかったけれど。
私は”善人”ではない。ましてや”英雄様”でも”主人公様”でもない
だから悠里を救って上げられる保障なんて無い
けれども、生活圏内。無視することもできないから
アリス「悠里」
悠里「え? あ、はいっ」
アリス「……疲れてるわね」
悠里「い、いえ……大丈夫です」
反応もも悪いし、言葉が変に乱れて真っ直ぐ飛ばずに落ちていく
私もそう言う診断の出来る人間ではないから確信を持てるわけではないけれど
少なくとも好調ではないことだけは確信が持てるくらいには、疲れている
当初、園芸部の作業をしていたからか、他の人よりは疲れていただろうし、汗もかいていたと思う
ぬらしたタオルで体を拭うことができるとはいっても、
せっけんや、せめてシャワーを使えないとその不快感の一切を拭うことができない
それも、年頃の女の子なら当然。
そのまま一週間経過しているともなれば……疲れていないというのは無理がある
488 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 18:34:31.31 ID:8zFwJf5t0
アリス「…………」
失礼な話(と言っても自分もではあるが)悠里の体は
この天気による張り付くような気色悪い空気も相極まって、非情に臭う
由紀が離れているのか悠里が自分から離れたのか定かではないけれど
みんながみんな互いに距離を取ってしまうのもそのせいだと思う
でも、だからどうだというのだろうか
何が出来るというのだろうか
悠里にそのことを告げたところで、何かが解決できるわけでもない
せめて菜園の手入れでも出来れば、気を紛らわすことができるのだろうけど
それは少し難しい
屋上に出られないわけではないけれど
出たところでさらに汚れ、直した場所を壊されてしまうだけだろうから
やっても無駄なことを繰り返す
それほど無意味な苦痛はそうそう無い
今の悠里の精神状況からして、下手な言葉をかけても意味はないし
寧ろ逆効果になってしまう可能性もある
私と悠里はそこまで仲の良い関係だっただろうか……
踏み込みすぎてはいけないような、気がする
1.屋上に行かない?
2.制服を洗いましょうか
3.濡れタオルを持参する
4.何かあるなら聞くわよ
5.何か、する?
6.悠里について
7.アリスについて
↓1
489 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 18:37:00.88 ID:nCyd7cCDO
3
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 18:37:24.04 ID:4RnhAO/po
5
491 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 18:55:55.56 ID:8zFwJf5t0
【タオルを持参】
含ませた水がにじみでることがないように絞って、タオルを悠里のところに持っていく
何が出来るのかわからないのは私も一緒だ
けれど、少なくとも体が不衛生なままでいるよりは
少しだけでも清潔さを保つことができるようにするべきだと思う
アリス「悠里、タオルを持ってきたわ」
悠里「私……」
アリス「何も言ってないけれど、何もしていないとしても。毎日するのが女の子というものでしょう?」
シャワーを浴びたりお風呂に入れるというのが一番の清涼剤ではあるのだけれど
それが出来ないのだから仕方が無い
正直に言って、これも焼け石に水だと私は思ってしまうけれど
悠里に言った言葉も、別に嘘ではない
私とて、我慢できることではあるけれど
出来るのなら衛生的でいたいと思う
狂っていても。捻くれていても。私も一応女の子ではあるから
悠里「そんなこと……しても……」
アリス「…………」
悠里は言いかけて、沈む
叫んでも良いのに、怒鳴っても良いのに
それが何も正しくは無く、ただの八つ当たりでしかなく
その声が”彼ら”を呼んでしまうかもしれないと解っているから
悠里は叫ぶことをやめて、唇を噛んだのだろう
悠里「……なんにも、ならないと思います」
だけれど、悠里は俯いたまま続けた
492 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 19:23:18.90 ID:8zFwJf5t0
悠里「臭いが気にならなくなりました。体の痒みも気にならなくなりました」
自分が臭っているのかいないのか、
不衛生なのか、衛生的なのか、ただボーっとしているだけではわからない
何かをしていても解らない
ふと、髪に触れたときにべっとりと不快な感触が伝わってきて思いだすのだと、悠里は語る
悠里「体を拭くと、少しだけ救われたような感じがして……また、纏わりついてくるんです」
アリス「……貴女、いつから体を拭いていないの?」
悠里「拭いています。拭いて、拭いて……空しくなって……」
アリス「…………」
悠里は目の前でさらに体を抱きしめて、小さくなっていく
私には感じ取れる臭いも、悠里本人にはその自覚が無いのだろう
髪が無造作に擦れて乱れて、においのきつさが増していく
その気持ちが私には解らない
私もきっと同じ状況なのだろうけど、精神が止んでしまうほどの不快感は感じていない
だから、それを解って上げられない
女らしくない。ということだろうか
悠里「シャワー浴びたいです」
アリス「そうね」
悠里「もう……嫌になってきました」
アリス「…………」
1.職員更衣室になら、シャワー室があったはずよ
2.とりあえず体を拭きなさい
3.もう少し頑張りなさい。せっかく生き残ったのだから
4.死にたければ死ねば良いわ。私は気にしない
5.もういっそ、脱がす
↓1
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 19:25:16.77 ID:4RnhAO/po
1
494 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 19:37:46.37 ID:8zFwJf5t0
もう少しやりたいけど今日はもう無理かもしれん
毎度安価さんくす
臭い
495 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 19:40:00.59 ID:rOMKo6x1o
乙
496 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 19:45:05.98 ID:4RnhAO/po
乙
497 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 22:25:36.35 ID:7KAT6HlcO
乙乙
498 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/29(火) 10:07:53.88 ID:QHHVhLAY0
臭い悠里か…ふむ
499 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/03(日) 19:59:26.87 ID:SvaZZ6Lp0
舞ってる
500 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/05(火) 13:10:54.99 ID:AXqnTRrc0
アリス「……」
本来なら、慈に何とかしてもらうところなのだろうけど、聞いたのは私だ
悠里のもういやだという言葉に同意も出来ない私では、
私の独特の気にしない方法を説いたところで何の意味もないことは明白
ならどうするかと考えながら、まだ生徒だった頃の記憶を思い出してため息をつく
そういえば……
アリス「職員皇室にならシャワー室が併設されてたはずよ」
悠里「え?」
アリス「私の記憶通りなら、だけど」
たしか、それ以外にも部室棟だったかに施設はあったような気がするけれど
現状、そこまで行くのは自殺行為以外の何ものでもない
もちろん、職員更衣室も
悠里「職員更衣室……ですか」
アリス「ええ」
ぼそりと呟く悠里の姿は、まるで亡霊のようにも思えた
長い髪も相極まって、それらしさが増しているからかもしれないけれど
言うのは失礼だと流石に私でも解るから、言わないでおく
雨さえ止めば……解放できるのだけど、惜しい
そう思うと、この雨が憎たらしく思えてくる
アリス「……」
窓に打ち付ける雨音は、あてつけのように激しさを増していく
501 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/05(火) 13:51:52.09 ID:AXqnTRrc0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY8 昼の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:絶好調】
【食料:150(園芸)・600(備蓄)】
【雨が降り続いています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
アリス「…………」
振り注ぐ雨音は止む気配を一切感じさせず、
窓から見える曇天も分厚く大きく晴れ間が見える様子は無い
その永遠に続くとも思える雨は、私達の日常に溶け込み始めていて
それはやはり、希望を浸してダメにしていく
アリス「流石に空気が重い」
誰も元気な声を上げられず、鬱屈とした空気が漂うだけ
慈が同じかはわからないけれどどんな言葉が慰めになるのかわからないどころか
自分で思うたびにどれもこれもが気休めにしか思えなくて、中々に触れ難い
せめて雨さえ止めば、何か言えることもあるのだけど……
いや、止めば言える以前に行動を起こせるか
アリス「……」
下手に疲れるのもアレだから、休んでおくべきかしら
それともこっそり抜け出す?
それとも、誰かと話をする……?
1.悠里
2.由紀
3.慈
4.胡桃
5.こっそり抜け出す
6.休んでおく
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