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【がっこうぐらし】安価ぐらしDAY1【生き延びよう!】
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445 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/23(水) 16:54:01.92 ID:xn9H8iJWO
一応2で
446 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/23(水) 18:07:25.46 ID:6eLTSk3b0
【慈・胡桃】
アリス「はぁ」
胡桃が行く。慈は冷静さを欠いているから戦力だろうと連れて行かせられない
なら、誰がこの活発な女子生徒のお守りをするというのだろう
由紀? だめね、戦力にはならないし今の状態ではお荷物にしかならない
悠里? それは間違いではないけれど、”生徒2人”に委ねることができるだろうか
ちらりと目を向けると、完全に取り乱しているなんて言う醜態こそ晒してはいないけれど
空気の読めないコミュニケーション能力に欠けると言われる私でさえ
表情から不安を察してしまえるほどに慈は動揺を隠せていない
アリス「解ったわ。私も一緒に行く。胡桃と私で行く。慈もそれで平気でしょう?」
慈「アリスさんは平気?」
アリス「一応、家からここまで来るくらいには慣れていたつもりだけど」
冗談っぽさを感じさせるように、笑いながら言って見せると
慈は不安を残したまま笑みを浮かべて「お願い」と言う
ここには私がいる”大人が2人”いる
だから慈そこまで後ろめたさを感じずに済んでいるんだとは思うけれど
これが”慈一人”だったらと思うと、嫌な予感しか思い浮かばない
何もかも一人で抱え込んで、墓にまで持って行ってしまいそうなほど。
胡桃「それなら安心だな。つい最近かなり無茶された気がするけど」
アリス「それを否定する気も恥じる気も無いわ。私はあの場で最善を尽くしたつもりだから」
胡桃「冗談だって」
アリス「いいのよ。別にね。誰かの最善が万人の最善であるとはいえないことくらい、理解しているつもりだもの」
447 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 13:12:39.79 ID:3LFR2Yvm0
胡桃に無茶させると悠里が悲しむ(´・ω・`)
448 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/24(木) 22:00:55.80 ID:AT0ERLFCO
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY7 朝の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:良好】
【食料:150(園芸)・650(備蓄)】
【 胡桃:体力:80/80:精神:60/60 状態:良好】
3階:【
http://i.imgur.com/1e4BqRK.png
】
【雨が……降っています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
アリス「なるほどね」
先日胡桃たちは職員休憩室にまで行っているため、情報を共有した結果
一部の教室は扉が閉まっており、放課後は利用されない部屋ということもあって
鍵さえあれば、安全圏としての活用が出来るという
とはいえ、その肝心の鍵の在り処が一番の鬼門であろう職員室なのだから
全くもって、無理は出来ない
この調査を失敗したなら、一度バリケードの奥に引っ込むか
最悪、手持ちのボールを通路に投げて気を逸らして逃げればいい
想像や想定ほど現実の自分の体が上手く動くなんて言うのは、基本的にないけれど
それを加味したうえで考えておけば、想定通りの行動くらいは出来るはずだ
胡桃「こっちには……いないな」
アリス「問題ないわ」
バリケードを超えてすぐ、念のための控室である音楽準備室および科学準備室を同時にチェックして、
互いに目を向け頷く
外開きの扉を新規っていたのだから当然と言えば当然ではあるけれど
いつ、何が起こるか分からない以上油断はできない
だから、確認は必要不可欠なのだ
胡桃「さっきは、ありがとな。アリスさん」
アリス「無駄話は通路に響くわ」
胡桃「小さい声なら平気だよ」
アリス「…………」
外の雨のおかげか、多少の声なら”彼ら”に届かないことは
現状ですでに確認が取れているけれど
私としては、万が一の状況も許せはしないから
無駄話はしたくないのだけれど……
胡桃から出てきたのは感謝の言葉
これは、正しておいた方が良いと思う
だって、私は感謝されるようなことはしていないのだから
449 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/24(木) 22:20:24.54 ID:AT0ERLFCO
アリス「君の感謝の意味が、分からないんだけれど」
胡桃は”さっき”と言った
であれば、私が昨日胡桃と話したことに関しての感謝ではないはずだし
それであるのだとしても、私は私の持論を語っただけでしかないから
感謝の気持ちを伝えられても困るというのが、正直な気持ちだったりもするわけで
アリス「私は別に、感謝されるようなことをしたつもりはないわ」
少し冷たいかもしれないとは思ったけれど、私は私が意図していない感謝を受け取るというのはあまり気分が良くない
もちろん、由紀に話したように
自分がそうしたいと思った上での”幸運”が起こしたことなのであれば
もちろん、運が良かったのもあると付け加えることはするけれども
しっかりと自分の功績として受け取る気はある
だけれど、これは違う
胡桃を救おうと思っていないのに救っていたのだとしたら
それは幸運ですらない。もはや勘違いである可能性ですらある
そんなものは、早々に解消しなければいけない
出所不明な情報のようなものだから
いわば、そう。私にとって私が理解できていない感謝は”嘘”でしかない
胡桃「そか……でも、アリスさんが言わなかったら、めぐねえが無茶してただろうし」
アリス「私が丸く収めたことに対しての感謝と?」
胡桃「そうだよ。アリスさんため息ついてたし、面倒くさくなりそうとか思ったんじゃないかなって」
450 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/24(木) 23:09:10.18 ID:AT0ERLFCO
面倒くさく感じたかと言えばそんなことなかったと言えるけれど
あの場面でため息をついたのは確かに、そう取られてもおかしくなかったと思う
そうとられたから何か問題があるわけでもないから 別に放置しても良いと言えばいい
とはいえ、胡桃の感謝は多少外れているとはいえ、私の目的に通じたものであると言えなくもない
しかし、改めて言うけれど。
私は別に胡桃の為に行ったわけじゃないから、感謝されても困る
アリス「面倒に思ったわけではないわ。癖のようなものよ」
胡桃「アリスさんって、やっぱり仲良くなろうとしてない感じがする」
アリス「そうかしら」
その通りだった
仲良くなって利のある人ならば、多少なりと関係を持つかもしれないけれど
それ自体、相手から関わってくるのなら。というだけで
私自身から積極的に……ということは一切ない
というより、相手からというものでさえ今までも数えるほどしかない
誤魔化すように即答してから「そうかもしれないわね」と
恍けたように呟いて、金属バットを強く握る
今はそんな無駄話に花を咲かせている場合ではない
アリス「今は探索に出ているのだから、集中しましょう」
胡桃「じゃぁ、あとで時間があったら付き合ってくれよな」
アリス「無事に帰れたら。の話になるわね」
通路を歩く”彼ら”の存在を目視した瞬間、後ろで息を飲む音がした
覚悟を決めたからと、戦いたいわけではないと思う
だって、殴る感触は変わらない
ただ、そこに”理由”を付けただけでしかないのだから
ちらりと胡桃の様子を見てから、”彼ら”に向き直る
近づいてくる様子はないけれど
1.音楽室を覗く
2.”彼ら”の様子を見る
3.ボールを投げる
↓1
451 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 23:16:50.54 ID:Jyif1VabO
2
452 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/25(金) 14:00:32.47 ID:akrXjuS40
【様子を見る】
アリス「胡桃下がってて」
胡桃「アリスさん?」
まだこちらに気づいていないからと、出て行こうとする胡桃を制して”彼ら”の様子を伺う
私の示した戦う理由では、ここで出て行って殺してあげることは正しいのかもしれないけれど
今回は天候の変化による影響の調査も兼ねているのだから、出て行かせるわけには行かない
私は別に構わないけれど、胡桃になにかが起きた場合、
今も壊れかけている由紀はもちろん、悠里や慈は精神的な影響がかなり強く出てくることになるはず
そうなった場合、今の一応は安全な状態は完全崩壊する
それはダメ。それは危険
なにより、下手なことをさせないための二人組なのだから
アリス「下手に戦う必要は無いわ。避けられるのなら避けるのよ」
胡桃「でも……いや、そうだよな」
一瞬不満がありそうな表情を見せた胡桃は、
すぐに自分の考えを否定したのか、首を横に振って肯定する
文句の一つや二つ、別に言うことは構わないけれど
本人がその必要が無いと判断したのなら、それでいい
そう考えて、下手に追求せずに一息つく
胡桃「……なんか、前回よりも声が多いような気がする」
アリス「気のせいじゃなく?」
胡桃「うーん……」
自信は無いけど、と零した胡桃の視線の先
都合よく(”彼ら”にとっては)曇りゆえに奥まで見通すことの出来ない通路は
そこまで異常なほどの”彼ら”がいるようには思えない
もっとも、それは先日の一件ゆえに感覚がおかしくなったからかもしれないけれど
耳を澄ましてみると、確かに声は目に見えるよりは聞こえる。ような気がしないでもない
453 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/25(金) 14:49:17.89 ID:JIv3yDM/0
情報が不確定である以上、さらに調査する必要があるのだけれど
ここで深追いするのは少し……不穏だ
というのも、声が増えているように聞こえるということは
それが気のせいではなかった場合”彼ら”の数は増えているということになる
そうなった場合、二人で対処しきれるのか、生き残れるのか
その辺りが不安定になってしまう
私は生きる意味こそ求めてはいるけれど
生きる意味が解らないから死にたいなんていう短絡的な思考はしていない
職員室にでもいければ、カメラだったり
最悪携帯の充電器を手に入れることが出来て
連絡手段ではなく、調査用だったり明かり用だったりと扱い易くなるし
それがあれば定点カメラでも設置して調査……ということも出来るのだけど
アリス「それは望みすぎというものよね」
胡桃「?」
アリス「定点カメラでも設置できたらって思っただけよ。今は無理」
長考に浸っていた私の横で疑問符を浮かべる胡桃に答えて、一息
考え、悩んだわりにこのあとの行動を考えていないのだから
なんとも酷い話だと思う
出来ないことを考えるなんて、無駄なのに。
もちろん、それが”出来ない”と解ったことに意味はあるのだけど。
1.音楽室にまで行って見る
2.携帯のフラッシュを使いながら撮影してみる
3.撤退
↓1
【1判定 1.2.3 0人 4.5.6 3人 7.8.9 5人 0 8人 ぞろ奇数 0人 ぞろ偶数(数値分) 遭遇・感知 】
454 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/25(金) 14:50:06.16 ID:HbH4aBgMo
3
455 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/25(金) 15:07:28.58 ID:JIv3yDM/0
【撤退】
アリス「しかたがないわね……撤退よ」
大きな変化を見せない”彼ら”を尻目に胡桃へと向き直ってそう告げる
なんで。と勢いのある疑問符を浮かべる胡桃のそれは、当たり前のことだとは思うし
私の判断が必ず正しいとも限らないけれど……
アリス「疑わしいからよ。危険を冒す必要は無いわ」
胡桃「だけど」
アリス「人に無茶するな。と言ったのは君でしょう? 私はするべきときにした。君はここがその時だと?」
少し厳しい言い方だったのかもしれない
胡桃は図星を突かれた表情を一瞬浮かべると手にあるスコップの持ち手を強く握って俯く
胡桃が一生懸命にやろうとするのも理解できるけれど
命をかけるような場面ではないのは確かだと私は思う
まだ子供だから、本当にそうするべき瞬間ではないのだとしても勢いで出てしまうのは普通といえば普通だし
胡桃のその考えを空くとする木はまったく無い
アリス「少しずつ学べば良いわ。大人は面倒くさいのよ。その辺りがね」
胡桃「う、うん……」
気落ちしてしまった胡桃は私の指示に反対することなく
大人しく後についてきてくれた
ああいわれてもなお無茶できるのなら
それはそれで賞賛に値するものだったけど
されたら面倒だからされなくて良かった。と安堵の息を零す
アリス「…………」
”彼ら”の声がする。それはバリケードを超えてもなお、聞こえなくなることはなかった
456 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/25(金) 18:21:34.93 ID:JIv3yDM/0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY7 昼の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:良好】
【食料:150(園芸)・650(備蓄)】
3階:【
http://i.imgur.com/1e4BqRK.png
】
【雨が降っています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
早期撤退のおかげ……ではなく
そのせいで、と今回は言っておくべきだと思うけれど
確信できる情報は何一つ得ることはできなかった
とはいえ、そのおかげで(当然のことではあるけれど)胡桃も私も無事に生還することができたし
悠里や慈にとっては、成果が得られることよりも
無事であることの方が、余程ありがたいことだったようで
戻るや否や、ほんの少しの時間だったにも拘らず
無事でよかった……と、心の底から安堵した表情を浮かべていた
アリス「…………」
雨が打ち付けられる窓に触れると、ひんやりと冷たい感覚が伝わってくる
この物理準備室から外を見ても大したものを見ることは出来ないけれど
どこと無く、不穏なものは感じ取れるような気がする……なんて
意味の解らないことを考えても仕方が無い
ただ、元の数を知らない私にははっきりとしたことはいえないけれど
胡桃は声が増えていると言ったし、そんな嘘をつくとは思えない
彼女を信じているわけでも、信じていないわけでもないけれど
それは確証を得ておくべきだったかもしれないと、僅かながら後悔を覚える
雨が続くとは限らないけれど、確証が得られるまでは
雨の日とその翌日等は慎重に行動するべきかもしれない
アリス「はぁ……」
ため息一つで雲が吹き飛ぶことはないだろうけれど
世界中の人がため息を突けば天気は少しだけ変わるんじゃないだろうか
そんなことを考えた子供時代を思い出して、首を振る
退屈は……毒だ
1.由紀と話す
2.悠里と話す
3.胡桃と話す
4.慈と話す
5.屋上に出る
↓1
457 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/25(金) 18:22:31.36 ID:KeRy/O6A0
4
458 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/25(金) 19:17:53.16 ID:JIv3yDM/0
【慈と話す】
アリス「慈、ちょっといい?」
慈「え、ええ」
声をかけられると思っていなかったのか、上の空だったのか
慈は声をかけるだけで少し驚いたように振り返る
何かアクションを起こしたならともかく、ただ声をかけただけなのに
今回のゾンビの件で何かわかっていてそのうえで話せずにいる……とか?
慈のことだから、それは無いとは思うけど。
とにかく胡桃たちとは一度話したことだし、慈とも話しておくべきだろう
慈「どうしたの?」
1.場所を変えよう
2.この学校について
3.ゾンビについて
4.慈について
↓1
【2判定:72以下】
【3判定:72以下】
459 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/25(金) 19:23:53.13 ID:DukbnezwO
1
460 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/26(土) 11:51:56.83 ID:c6fYx1rK0
【場所を変える】
アリス「その前に慈、場所を変えよう」
慈「良いけど……」
何か大切な話だと思ったのだろう、慈は少し不安そうに言いながら出入り口へと向かう
どこか行くのかと問う胡桃と悠里には少し別の教室に。と
別段嘘をつく必要も感じられなかったから、事実を話しておく
万が一にも尾行してくるなんてことは、無いだろうけれど
あったらどうしようか、などと考えつつ、教室へと移動する
降り頻る雨の音は時間が経つに連れて酷くなっているように感じる
割れた窓の周囲はもう、取り返しがつかないほどに水浸しで
上を歩くと靴底の音が致命的なほどに隠密性を殺ぐ
アリス「掃除をすべきかもしれないわ」
慈「そうね。いざという時に滑っちゃったりすると危ないから」
アリス「そこで良いわ。そこに入りましょ」
3年生の適当な空き教室に入って、扉を閉める
廊下側の窓は割れているし、外側の窓も割れていて
残念ながらしめる意味も何も無いけれど。
一つ一つの行動が無意味で、けれどなぜだかしてしまう
失われた日常を求めてしまうというのはこういうことなのかもしれないと、実感する
そして、そこに入り込んでしまったが最後、現実が実感できなくなるのだと思う
慈「胡桃ちゃん、連れ帰ってきてくれてありがとう。アリスさん」
アリス「その分、情報は持ち帰れなかったわ。無駄足だったわけだし、胡桃が無事なのは当然でしかない」
慈「アリスさんならそう言うと思ったし、みんなにもそう言ってたけど。アリスさんだからこそ、無駄足で済んだだけだと思うの」
アリス「希望的観測ね。と、言うべきかしら」
461 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/26(土) 13:01:18.23 ID:c6fYx1rK0
慈「そんなことはないと思うわ。やっぱり、アリスさんのおかげよ」
慈は少し困った様子で笑みを浮かべて私を一瞥する
私だからこそ、無駄足。それは確かにそうだったとは思う
胡桃が出て行こうとしたときに止めたりしたのは私だし、撤退を指示したのも私
胡桃自身は戦うつもりでいたのだから
私ではなかった場合に、戦っていた可能性が無いとは言いがたい
そして、その場合に無事で済んだ可能性は50:50
それはただ単にその可能性に向かったことがないからで、
実際はどちらかに傾くのだろうけれど
もしも胡桃の感じたものが事実であるならば、それは無事ではなかった方に傾いていたかもしれない
アリス「……まぁ、確かに。ね」
そこまで考えれば、だけれど。
慈「アリスさんは本当、謙虚というよりも欲が無いように思えるわね」
アリス「そうかしら」
慈「初めて会ったときもそう。なにかして褒められても。自分の目的の外なら自分の手柄としようとしないとか」
アリス「実際に私はその人を救うつもりは無かったもの。そこで無意味に賞賛を受け入れては、善人だと思われる」
私はそれが嫌いだった。だから、自分の目的の外であれば
絶対にその賞賛を自分のものにしないようにという生き方をしてきた
何かがあったとき、”彼女なら”そういわれるのが、嫌だったから
ヒーローもののアニメなどは殆どそう。それが気持ち悪くて仕方が無い
彼女なら、彼なら。そう信じ、そう頼りきり
それが倒れた瞬間に絶望に浸る惨めさ
自分達で抗おうという気は無いのかと、そう不思議だった
お父さん達は”アニメだから”というけれど、理解が出来ない
そのアニメやドラマを作るのは誰だ。人間だ
そして、その人間はそういうことが受け入れられると考えているということで
そういったものが見られているということはつまり、そういうことだから
アリス「私は善人じゃないもの」
慈「アリスさん……」
余計な話をしすぎている……本題に入ろう
1.”彼ら”について
2.学校について
3.慈について
4.戦うことについて
↓1
【1判定:72以下】
【2判定:72以下】
462 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 13:04:19.29 ID:pH0pRBej0
2
463 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/26(土) 16:40:17.79 ID:c6fYx1rK0
【学校について】
アリス「ねぇ、慈。疑問があるのだけど」
そう言って切り出したのは、この学校のこと
在学中にも気にはなったけれど、気にすることでもないと切り離していたこと
今思えば(どうせ答えてもらえないにしても)聞いておけば良かったと少しばかり後悔する
――学校の設備が整いすぎているのは、なぜなのか。と
この学校が避難所とされているのなら、そう言う事態が起こった際に
断水や停電等が起こらないようにと対策を積み込んだといわれればそれまでかもしれないけれど
この巡ヶ丘でそんな対応に重きを置くような大規模な災害があった記憶はない(隠滅なら別だけれど)
アリス「君も教師になったのだから、何か知っているんじゃないかなと思って」
慈「…………」
アリス「別に沈黙の全てが肯定などと意地悪を言うつもりは無いけれど。その表情、その沈黙は肯定と取って問題ないかしら」
意地悪するわけでもなく、単に”知っている”と感じた私の問いかけに、慈はビクリと体を震わせて、俯く
何かを知っていると判断するには不十分だけれど、何も知らないというには物足りない仕草
知らないのなら知らないでいい。知っていても知らないのなら知らないでいい
知っているのなら、知っているでいい。私は別に、慈を責めるつもりなど微塵も無いのだから
たとえこの学校が今のような状況に対する保険であるのだとしても、その責は慈には無い
そうしたのも、そうさせたのも、慈では無いからだ
アリス「……そっか、それならそれでも良いわ」
長引く沈黙に向けて、私は小さく切り込みを入れる
言葉以上の意味なんて無かった、何も無かった
けれど、慈は私の服の裾を抓むと、「待って」と、顔を上げた
アリス「なにかあるの?」
慈「私も何か知ってるわけじゃないの。でも、アリスさんが言うように、明らかにこの学校は何かを想定して作られてる」
そう切り出した慈は服を手放して祈るように手を握り合うと、
覚悟を決めたばかりの、不安がまだ残る表情を浮かべる
慈「実は……非常事態があったときだけ開封を許される資料があるの」
アリス「非常事態のみ……?」
慈「そう。それが今職員室にある……はずなの」
464 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/26(土) 18:34:31.90 ID:c6fYx1rK0
アリス「職員室……ね。今はとてもいけそうに無いけれど」
慈「ええ……」
浮かない表情で答えた慈は、あからさまに落ち込んだ様子で息をつく
その資料が気になっているのは確実だと思う
もしかしたら、そこに全部の情報が残っているかもしれないから
もし、そこに載っていたのなら、自分は無知ゆえに、それに関与してしまっていたということになるから
そして、そうであるならば。
救えなかった生徒達の責任は(他に誰も教師がいないため)自分が負うべきだと思うに違いない
実際、今の慈にあるのはその自責の念だろう
アリス「私も気にはなるわね、それ」
慈「それで、なんだけど……」
アリス「?」
言葉が不自然に途切れた
言うべきだと、言わないべきだと対立する二つの言動がひしめき合っているかのように
慈は複雑な表情を浮かべ、自信の手を強く握り合わせて……首を降る
慈「それでなんだけど、出来たら職員室を先に解放したいの」
アリス「3階の解放は目的通りだから変わらないわよ」
慈「そうだけど、他にも部屋はあるじゃない? それよりも……ね?」
アリス「んー……」
別に拒否するようなことでもないし
その非常事態のみにみる資料が気になるというのも良く解る
1.わかったわ
2.ソレ、私は一緒に確認しなくて平気なの?
3.その代わり、私にも見せなさい
4.あまり気負わないことね。君は優しすぎるわ。慈
↓1
465 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 18:36:11.36 ID:f+qskkKy0
4
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 18:36:14.64 ID:XmAsdvndo
4
467 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/26(土) 19:40:06.93 ID:c6fYx1rK0
【あまり気負わない】
アリス「…………」
急く気持ちはわからない事もないけれど、それはきっと慈のことを傷つけてしまう真実
だからというわけではないけれど、その可能性があるものに対して
ただ、責任があるからというだけで突っ走っていく姿は痛々しいものを通り越していると私は思う
だから、口を挟む
アリス「あまり気負わないほうが良いわ。君は優しすぎるからね、慈」
慈「それは、私を心配しての言葉なの? それとも、それ以外の何かによる言葉なの?」
アリス「え?」
私がさっき言ったことをそのまま返してきただけというのは言われなくても解る
けれど、この場面で使う理由が私には解らなかった
私の言葉は編に捻じ曲げて解釈しない限り、慈に対しての言葉
つまり……いや、そう、なのかしら
アリス「私が、君を心配?」
言われてみて、思うと確かにそうなのかもしれない
こうやって声をかけたのだって、元を辿れば慈の様子に違和感を覚えたからと言うのもある
それに、私が気にしたのは慈が気負うこと
それが心配をしていないのであれば、なんなのだろうと今更ながらに思う
ついさっき話した副産物的な救済などではなく、まさしく目的のものだ
アリス「そうね……私は君を心配しているわ。せっかく生き残った知り合いだし、子供達を繋ぎ止める鍵でもある。慈を失うのは手痛いわ」
慈「アリスさんとは長い付き合いだと思うけれど、未だに本当の意味で理解できたことが無い気がする」
困ったように笑う慈は、どこか嬉しそうにしているように見えて
その瞬間だけは抱え込んだ悩みを下ろせているようにも、見えて
アリス「そう簡単にはわからないよ。私のことはね」
冗談っぽく、返した
468 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/26(土) 19:43:44.66 ID:c6fYx1rK0
最近中々出来ないな…すまん(初めて1週間足らず)
今日は多分これ以上できないと思う
毎度安価さんくす
469 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 19:50:44.78 ID:2pczGPGJO
乙乙
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 19:58:11.79 ID:DfFIe8fK0
乙
471 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/26(土) 23:52:36.28 ID:bTd/CtStO
乙乙
472 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 10:31:08.53 ID:8zFwJf5t0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY7 夕の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:良好】
【食料:150(園芸)・650(備蓄)】
3階:【
http://i.imgur.com/1e4BqRK.png
】
【雨が降っています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
時計を見なければ時間がわからないような空
物理準備室の窓から下を見ると、相変わらず死んだ街が佇んでいるだけで何の変化も無い
不自然に自然が増えているなんて言うことはないけれど、
時折飛んでいく鳥の数は多く、その中でも比較的カラスが多いように思える
やっぱり、”彼ら”の肉も食べるのだろうか
それとも、それ以外の何かを食べているのだろうか
いずれにしても、動物が”彼ら”の仲間にならないという保障は無い
万が一にも鳥が”彼ら”の仲間入りするともなれば、屋上庭園は破棄すべきだ
アリス「……それも調べるべきでしょうね」
【疑問:”彼ら”の範囲】
アリス「といっても、それはかなり危険だわ」
鳥ならば群れているだろうし、カラスならば余計に。
そんな相手の調査なんて、犠牲を作りに行くようなものだ
もちろん、問題が無いのなら良いけれど
問題があった場合はそのまま犠牲がほぼ確定となる
行くならば自分が行くべきだろうかと考えて、首を振る
なぜ率先して危険な道を行かないといけないのだろうか
慈ならともかく、調査に出るであろう子供達を絶対に守らないといけない束縛は無い
もちろん、慈の精神面もあるし、無事であることに越したことはないのだが
1.全員で話す
2.慈と話す
3.悠里と話す
4.由紀と話す
5.胡桃と話す
6.廊下に出る
7.休憩しておく
↓1
473 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 10:38:32.41 ID:MKSrci4L0
5
474 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 14:01:21.84 ID:8zFwJf5t0
【胡桃】
アリス「胡桃、少し良いかしら」
胡桃「ん? 良いよ」
最初に会ったときと比べて、胡桃の態度は大分軟化したように思える
というより、頼りにされてしまっているように思えるし
どこか慈と似たような扱いを受け始めているようにさえ、感じる
それは女子高生ゆえの気さくさなのかもしれないし
今では多少悪くは無いと思えてきているとは言え、やはり煩わしさを覚えてしまう
もっとも、胡桃が私に対して心を開くようになったのは
私自身がここで生活していく中で多少なりは。と、意識したことではあるし
仕方がないことなのだけれど。
やっぱり、私としては子供は好かないのかもしれない
胡桃「なんか、嬉しいな」
アリス「まだ何もしてないと思うけれど」
胡桃「そうなんだけどさ、ほら、アリスさんはこうやって声をかけてくれるじゃん」
それの何が嬉しいのだろうか
私の知らない、何か幸福があるのだろうか
だとしたら、それは私の意図したものではないし
勘違いされないように弁解……は少し違うが、話しておかなければいけない
胡桃「最初は気難しい人だなって思ったし、なんていうか」
こういっちゃアレだけど。と。罪悪感を滲ませながら胡桃は私を見上げる
罪の意識に混じって、羞恥心も見える。様な気がするが
恥ずかしいのなら、悪いと思うのなら
それを初めから言わなければ良いのにと思ってしまうのはやはり意地悪なのだろう
なんなの? と急かしそうになる口を閉ざしてため息を飲み込む
なんとなく、それはいけない気がしたから
胡桃「慈の知り合いだなんて思えなかった。あんまり関わりたくないなとか、思った」
アリス「…………」
胡桃「正直、男だったら見捨てる……なんてことは無いけど、隔離してたな。縛ったりして」
475 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 14:29:16.59 ID:8zFwJf5t0
アリス「そう」
それは私も同じことをした可能性が高い
私のような人間に好意を抱く男性がいるのかどうかは別にして
前にも思ったことではあるけれどこのような無法な世界において
異性を目の前にして男性が何もしないというのは、中々に考えにくい
私が女だから、男というものは……という偏見を持っている可能性も否めないけれど
思うに、”力のある男性”出ない限りは、緊迫感や恐怖に負けて狂い
そういった”人間でも奴らでもない何か”に成り果ててしまう可能性はある
もちろん、力があっても狂う男はいるだろうし、女だから狂わないという保証は無い
そして、狂っていることを理解していない狂人ほど恐ろしいものは無いとも思う
できれば、今後生きていく中で出会わないで欲しいと思うほどには。
アリス「君のその考えを否定しない。寧ろ肯定するし推奨する。この世界において異性と接触するのは危険だわ」
自分が男であり、その抑制が出来るのならば話は別になるけれど
それは今、ありえない話なのだから省いても問題はないだろう
胡桃「そういうと思った」
嬉しそうに、胡桃は言う
なにが嬉しいのかわからないけれど、それはきっと私が意図したものではない
アリス「笑うようなことを言ったつもりは無いけれど」
胡桃「笑ったのはおかしいからじゃないしな」
アリス「それは解っ」
胡桃「それより、なんで呼んだのさ」
はぐらかすつもりだろうか
大きな問題ではないし、構わないけれど
1.見回りに行きましょう
2.由紀について
3.悠里について
4.胡桃について
5.アリスについて
6.学校について
↓1
476 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 14:29:37.56 ID:AFEdkmw9o
2
477 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 14:46:01.59 ID:8zFwJf5t0
【由紀について】
アリス「胡桃はどう思う? 由紀について」
その一言で、胡桃の表情からは笑顔が消えて暗い面持ちになって首を振る
まるで夕立のような暗転の機敏さにはその絶望感が強く現れているようにも思う
胡桃「由紀は頑張ってるとは思うよ。けど、なんていうか」
アリス「できることが見つかってないのね」
胡桃「それもそうだけど、”奴ら”を極端に避けてるっていうか……」
胡桃が歯切れの悪い言葉になってしまうのも無理は無いと思う
由紀は確かに頑張ろうとしているし、まだ壊れているわけではない
けれど、皹は確かに走っている
ゆっくりと、じっくりと、バキリ、バキリと軋んでは破片が零れ落ちていっているような感じがする
私達が探索に出て行くときなどは一切喋ろうとしない
私としては話がスムーズに進むから害は無いと考えるけれど
探索を除き、丈槍由紀のことをとして考えるのならば
それは確かに何かがおかしく、心配すべきことだろうと思う
圧倒的な恐怖だったと思う。少なくとも、一般人である由紀にとっては。
胡桃「何とかした方がいいと思う」
アリス「なんとか。といわれてもね」
胡桃「やっぱさ、日常が壊れたってのが効いたんだと思う。あたしは……その」
アリス「?」
胡桃「壊れる切っ掛けって言うか、こっち側に来る機会があったからアレだけどさ」
アリス「……そうね」
胡桃「あいつにはソレがなかったんだよ。どっちにもいられないし、居たくなくて。だから疲れていってるんだと思う」
478 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 15:09:05.81 ID:8zFwJf5t0
ふと、2人で由紀の方に目を向ける
部屋の隅で、じっと固まったように動かない
もう死んでしまったのではないか、とさえ考えてしまいそうになる
何か頼めば喜んでやってくれるだろう
けれど、それだけだ
そこで何かを掴もうとはするのだろうけれど、そこから先に進むことができなくて
結局、留まって
胡桃「アリスさん、なんとか出来ないかな」
アリス「なぜ私にいうの」
胡桃「いや、この話題振ってきたのアリスさんだし」
困ったようにいう胡桃は私を一瞥するとため息をついてスコップを握る
何かがあっても無くても、常に傍にあるスコップ
思い人を殺めたそれを常に携帯しているのは、ただ”彼ら”に対応するためというわけでもないとは思う
胡桃はこちら側に来たと言っていたけれど
それはある意味で狂っているということでもある
胡桃「めぐねえとアリスさんでさ、なんかできるんじゃないかなって」
アリス「はぁ」
これが、嫌いなのだ
彼女なら、彼なら。そう頼られてしまうのが
今回は私が関係を多少なりと深めようとした結果だから
胡桃には何も言うことは出来ないけれど……
――私は”善人”じゃない
アリス「私と慈というより、慈ね。話しておいたほうが良いわ」
慈は教師で私はただのその知り合いで、大人というだけ
子供は好きではないし、極力関わるのは避けたいとさえ思ってしまうような人間
それが、絶望の淵から人を助けるなんて、出来るとは思えない
479 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 16:20:55.50 ID:8zFwJf5t0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY7 夜の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:良好】
【食料:150(園芸)・650(備蓄)】
3階:【
http://i.imgur.com/1e4BqRK.png
】
【雨が降っています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
夜になってもまだ雨は降っていて、明日もまだ降り続いているのではないかと少しだけ心配になる
もちろん、だからどうということもないけれど
屋上庭園を諦めることになりかねないし、そうでなくても不出来な食料になってしまう可能性がある
それは少し、困ってしまう
購買部に行くことができたとはいえ、そこにある食料も無限ではないし
近いうちにここを出て行く必要があると思う
だとしたら、慈の車が必要になってくるけれど……
今はまだ、必要ないこと、だろうか
アリス「……お母さん」
はっきり言って、私はお母さんを見捨てたといってもいい
多少なりと距離があったとはいえ、人が集まる場所だからとはいえ、
誰かが何とかするだろう。と希望的観測に委ねて
自分はこちら側へと来てしまったのだから
その罪悪感は無い、悲しいけれど
どちらかしか選ぶことしかできなかったから
アリス「……私にとって、慈はそれなりに重要な人ってこと?」
心配したり、なんだりと……
今までそこまで真面目に考えたことはないけれど、でも少なくとも
母親よりは重要だって考えていることになる
1.早めに休む(翌朝:状態絶好調)
2.慈と話す
3.悠里と話す
4.由紀と話す
5.胡桃と話す
6.廊下に出る
↓1
480 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 16:24:37.08 ID:MKSrci4L0
1
481 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 16:34:34.88 ID:8zFwJf5t0
【早めに休む】
アリス「もう寝ておこう」
明日も雨が続くのなら調査に出るし、止んでいるなら探索に出る
他にもやることがあるだろうし、特にやることもないのなら、早めに休んでしまうべきだろう
そう考えて、今の考えから抜け出していく
いつかは考えないといけないかもしれないけれど
今は、あまり考えていたいことではないから
でもきっと、これが現実逃避というものなのかもしれない
私にとって、他人なんてどうでもいい存在だ
この世界でだって、前の世界でだって
大切な人なんていなかった。大切にしたい人なんていなかった
アリス「…………」
目を瞑ってから暫くして、白い服を着込んだ男の人を見た
彼は”アリス”と私の名前を呼ぶ
家に帰ることもあれば帰らないこともある
まめに手入れもしていない髭は不恰好で不衛生
小さい頃から触らないで欲しいと思いながら、触れてくる大きく熱い手のざらざらとした感触は
痒いところに触れてくれているような心地よさがあった
彼は”アリス”と私の名前を呼ぶ
優しく、温かく、愛おしそうに彼は呼ぶ
それは――私の父だ
482 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 16:56:46.83 ID:8zFwJf5t0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY7:集計】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:良好】 →変化なし
関係性変動
【由紀 大人(姉のような人)→大人(姉のような人)】
【胡桃 恩人(尊敬)→恩人(尊敬)】
【悠里 知合(不思議な人)→知合(優しい人)】
【 慈 友人(心配)→友人(信頼)】
巡ヶ丘学院高校解放率:変化なし)
【
http://i.imgur.com/FSDyFPo.png
】
【疑問:ゾンビの習性1/3:音に反応】
【疑問:命の使い方】
【疑問:”彼ら”の範囲】
【約束:男子生徒の介錯】
483 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 17:01:24.67 ID:8zFwJf5t0
↓1
1.5.8.0 止む
484 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 17:02:43.87 ID:4RnhAO/po
止め
485 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 17:32:37.97 ID:8zFwJf5t0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY8 朝の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:絶好調】
【食料:150(園芸)・600(備蓄)】
【雨が……降っています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
アリス「…………」
ゆっくりと目覚めに向かっていく間にも雨音は途絶えることはなくて
窓から見える景色がどんよりと曇り、歪んでいるのが見えて思うのはやっぱりね。という
なんともつまらない感想だった
止んで欲しいときには止まず、降って欲しいときには降らない
人間はそれを物欲センサーと呼んでいるけれど、私もあながちそれはあるものだと思っている
とはいえ、信じ切っているわけでもない
そんなものはただの運によるもので
当選したいと願う人間が宝くじを買って当選することがあるように、
結局のところ、その瞬間、その当たりを引くことができたかどうかでしかないと思うからだ
慈「雨……止まないわね」
アリス「長引くとは思ったけど、ここまで続くと辛いわね」
じめじめとした空気、晴れ間の無い空
電気が合ってもそれは人工の光でしかないから
不安を完全に払拭するほどの力はない
慈「どこと無く体が重くなった感じもする」
アリス「…………」
横に並んで窓の外を眺める慈は、疲れた様子で息をつく
どんな状況だろうと無関係な私はともかく、普通の人はそろそろ辛いころあいだと思う
電気や水道、食事が何とかなっている分救いはあるけれど
それでもやっぱり、限界はある
1.全員で会議
2.慈と話す
3.悠里と話す
4.胡桃と話す
5.由紀と話す
6.廊下に出る
↓1
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 17:33:37.85 ID:rOMKo6x1o
3
487 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 18:03:07.00 ID:8zFwJf5t0
【悠里】
アリス「…………」
屋上に出ることが難しい現状、それだけが取り得だというつもりは無いけれど
屋上庭園の手入れも何も出来ない悠里は、とても沈んでいるように見える
由紀と同じというのは言いすぎだろうけれど、自分の出来ることがなくなってしまっている今、
食事の変わりに惰眠を貪るように精神が刻一刻と磨り減っていってしまっているんだろう
胡桃には、言わなかったけれど。
私は”善人”ではない。ましてや”英雄様”でも”主人公様”でもない
だから悠里を救って上げられる保障なんて無い
けれども、生活圏内。無視することもできないから
アリス「悠里」
悠里「え? あ、はいっ」
アリス「……疲れてるわね」
悠里「い、いえ……大丈夫です」
反応もも悪いし、言葉が変に乱れて真っ直ぐ飛ばずに落ちていく
私もそう言う診断の出来る人間ではないから確信を持てるわけではないけれど
少なくとも好調ではないことだけは確信が持てるくらいには、疲れている
当初、園芸部の作業をしていたからか、他の人よりは疲れていただろうし、汗もかいていたと思う
ぬらしたタオルで体を拭うことができるとはいっても、
せっけんや、せめてシャワーを使えないとその不快感の一切を拭うことができない
それも、年頃の女の子なら当然。
そのまま一週間経過しているともなれば……疲れていないというのは無理がある
488 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 18:34:31.31 ID:8zFwJf5t0
アリス「…………」
失礼な話(と言っても自分もではあるが)悠里の体は
この天気による張り付くような気色悪い空気も相極まって、非情に臭う
由紀が離れているのか悠里が自分から離れたのか定かではないけれど
みんながみんな互いに距離を取ってしまうのもそのせいだと思う
でも、だからどうだというのだろうか
何が出来るというのだろうか
悠里にそのことを告げたところで、何かが解決できるわけでもない
せめて菜園の手入れでも出来れば、気を紛らわすことができるのだろうけど
それは少し難しい
屋上に出られないわけではないけれど
出たところでさらに汚れ、直した場所を壊されてしまうだけだろうから
やっても無駄なことを繰り返す
それほど無意味な苦痛はそうそう無い
今の悠里の精神状況からして、下手な言葉をかけても意味はないし
寧ろ逆効果になってしまう可能性もある
私と悠里はそこまで仲の良い関係だっただろうか……
踏み込みすぎてはいけないような、気がする
1.屋上に行かない?
2.制服を洗いましょうか
3.濡れタオルを持参する
4.何かあるなら聞くわよ
5.何か、する?
6.悠里について
7.アリスについて
↓1
489 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 18:37:00.88 ID:nCyd7cCDO
3
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 18:37:24.04 ID:4RnhAO/po
5
491 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 18:55:55.56 ID:8zFwJf5t0
【タオルを持参】
含ませた水がにじみでることがないように絞って、タオルを悠里のところに持っていく
何が出来るのかわからないのは私も一緒だ
けれど、少なくとも体が不衛生なままでいるよりは
少しだけでも清潔さを保つことができるようにするべきだと思う
アリス「悠里、タオルを持ってきたわ」
悠里「私……」
アリス「何も言ってないけれど、何もしていないとしても。毎日するのが女の子というものでしょう?」
シャワーを浴びたりお風呂に入れるというのが一番の清涼剤ではあるのだけれど
それが出来ないのだから仕方が無い
正直に言って、これも焼け石に水だと私は思ってしまうけれど
悠里に言った言葉も、別に嘘ではない
私とて、我慢できることではあるけれど
出来るのなら衛生的でいたいと思う
狂っていても。捻くれていても。私も一応女の子ではあるから
悠里「そんなこと……しても……」
アリス「…………」
悠里は言いかけて、沈む
叫んでも良いのに、怒鳴っても良いのに
それが何も正しくは無く、ただの八つ当たりでしかなく
その声が”彼ら”を呼んでしまうかもしれないと解っているから
悠里は叫ぶことをやめて、唇を噛んだのだろう
悠里「……なんにも、ならないと思います」
だけれど、悠里は俯いたまま続けた
492 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 19:23:18.90 ID:8zFwJf5t0
悠里「臭いが気にならなくなりました。体の痒みも気にならなくなりました」
自分が臭っているのかいないのか、
不衛生なのか、衛生的なのか、ただボーっとしているだけではわからない
何かをしていても解らない
ふと、髪に触れたときにべっとりと不快な感触が伝わってきて思いだすのだと、悠里は語る
悠里「体を拭くと、少しだけ救われたような感じがして……また、纏わりついてくるんです」
アリス「……貴女、いつから体を拭いていないの?」
悠里「拭いています。拭いて、拭いて……空しくなって……」
アリス「…………」
悠里は目の前でさらに体を抱きしめて、小さくなっていく
私には感じ取れる臭いも、悠里本人にはその自覚が無いのだろう
髪が無造作に擦れて乱れて、においのきつさが増していく
その気持ちが私には解らない
私もきっと同じ状況なのだろうけど、精神が止んでしまうほどの不快感は感じていない
だから、それを解って上げられない
女らしくない。ということだろうか
悠里「シャワー浴びたいです」
アリス「そうね」
悠里「もう……嫌になってきました」
アリス「…………」
1.職員更衣室になら、シャワー室があったはずよ
2.とりあえず体を拭きなさい
3.もう少し頑張りなさい。せっかく生き残ったのだから
4.死にたければ死ねば良いわ。私は気にしない
5.もういっそ、脱がす
↓1
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 19:25:16.77 ID:4RnhAO/po
1
494 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/28(月) 19:37:46.37 ID:8zFwJf5t0
もう少しやりたいけど今日はもう無理かもしれん
毎度安価さんくす
臭い
495 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 19:40:00.59 ID:rOMKo6x1o
乙
496 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 19:45:05.98 ID:4RnhAO/po
乙
497 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 22:25:36.35 ID:7KAT6HlcO
乙乙
498 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/29(火) 10:07:53.88 ID:QHHVhLAY0
臭い悠里か…ふむ
499 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/03(日) 19:59:26.87 ID:SvaZZ6Lp0
舞ってる
500 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/05(火) 13:10:54.99 ID:AXqnTRrc0
アリス「……」
本来なら、慈に何とかしてもらうところなのだろうけど、聞いたのは私だ
悠里のもういやだという言葉に同意も出来ない私では、
私の独特の気にしない方法を説いたところで何の意味もないことは明白
ならどうするかと考えながら、まだ生徒だった頃の記憶を思い出してため息をつく
そういえば……
アリス「職員皇室にならシャワー室が併設されてたはずよ」
悠里「え?」
アリス「私の記憶通りなら、だけど」
たしか、それ以外にも部室棟だったかに施設はあったような気がするけれど
現状、そこまで行くのは自殺行為以外の何ものでもない
もちろん、職員更衣室も
悠里「職員更衣室……ですか」
アリス「ええ」
ぼそりと呟く悠里の姿は、まるで亡霊のようにも思えた
長い髪も相極まって、それらしさが増しているからかもしれないけれど
言うのは失礼だと流石に私でも解るから、言わないでおく
雨さえ止めば……解放できるのだけど、惜しい
そう思うと、この雨が憎たらしく思えてくる
アリス「……」
窓に打ち付ける雨音は、あてつけのように激しさを増していく
501 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/05(火) 13:51:52.09 ID:AXqnTRrc0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY8 昼の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:絶好調】
【食料:150(園芸)・600(備蓄)】
【雨が降り続いています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
アリス「…………」
振り注ぐ雨音は止む気配を一切感じさせず、
窓から見える曇天も分厚く大きく晴れ間が見える様子は無い
その永遠に続くとも思える雨は、私達の日常に溶け込み始めていて
それはやはり、希望を浸してダメにしていく
アリス「流石に空気が重い」
誰も元気な声を上げられず、鬱屈とした空気が漂うだけ
慈が同じかはわからないけれどどんな言葉が慰めになるのかわからないどころか
自分で思うたびにどれもこれもが気休めにしか思えなくて、中々に触れ難い
せめて雨さえ止めば、何か言えることもあるのだけど……
いや、止めば言える以前に行動を起こせるか
アリス「……」
下手に疲れるのもアレだから、休んでおくべきかしら
それともこっそり抜け出す?
それとも、誰かと話をする……?
1.悠里
2.由紀
3.慈
4.胡桃
5.こっそり抜け出す
6.休んでおく
↓1
502 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/05(火) 13:52:32.75 ID:xr1ExQuQo
2
503 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/05(火) 15:27:21.45 ID:AXqnTRrc0
【由紀】
由紀にはこちら側に来る切っ掛けが無かったのだと胡桃は言っていた
だから中途半端な立ち位置になってしまって不安定なのだと
どうにかするべき……だとは思うけれど
……仮にパンデミックと名付ける
パンデミック事件が起きてからもうすでに数日経過した今、
改めて彼女にショックを与えてもあまり好転する気がしない
寧ろ、現状よりも酷いことになりそうな気さえする
もちろん、私は心理学者ではないから、
そうはならない可能性のほうが高い。かも知れないが。
正直、由紀と話しただけでどうにかなる気がしない
とはいえ、ただ無言で時間を無駄にしていくのは、彼女の停滞にさえならない可能性があるから
アリス「由紀」
少し面倒ではあるけれど、仕方が無い
だれもが絶望に満たされているのなら、仕方が無い
初めから壊れている私が、仕方がないから相手をしよう
ただし、自体が悪化しても責任は取れないけれど。
1.由紀について
2.アリスについて
3.慈について
4."彼ら"について
5.学校について
6.動物について
↓1
504 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/05(火) 15:40:37.83 ID:HpbX/GjVo
6
505 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/05(火) 19:10:57.12 ID:AXqnTRrc0
【動物について】
アリス「……由紀は動物は好き?」
由紀「え?」
流石に唐突過ぎたかしら?
いや、でもそれ以外に何か話すようなことは特にないし
何か趣味だったり興味があるものに関して聞くのは
突拍子が無いのだとしても、何かを遮るようなときではない限りは
不自然ではない、と思う
由紀は呆然とした無感情に見える虚ろな瞳で私を見ると
抱えた膝に顎を付けて頷く
由紀「……好き、だよ」
アリス「そう……例えば、犬とか。猫とか、鳥とか」
由紀「可愛いのは、好き……犬も、好き」
アリス「……」
途切れ途切れの言葉遣いではあるけれど
一応、しっかりと話はしてくれている
掴みは悪くないはず
とはいえ由紀の瞳はまだ空虚で、声に力は無い
私に出来るのかしら。
由紀を元気付けることなんて
私に出来るのかしら。
誰かに希望を与えることができるのかしら
―アリス、君は私達の希望だよ―
アリス「……」
そう私に言ったのは誰だったか
確か、父……だったような気がする
506 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/05(火) 19:33:12.83 ID:AXqnTRrc0
由紀「アリスさん?」
アリス「!」
ふと、聞こえなくなっていた由紀の声が急に聞こえて、びくりと動く
回想に浸っていただけだとは思うけれど
それだけで無意識になるとは疲れているのかもしれないと
眉間に指を宛がって首を振る
由紀「大丈夫?」
アリス「平気」
由紀の方がダメだろうに、私の心配をするなんて馬鹿にされたものね……
なんて、嫌味たらしく考えながら、一息つく
新しくも何にも無い
寧ろ汚れていそうな空気が身体の中を巡る
アリス「それで、なにか言った?」
由紀「えっと……アリスさんは、動物、好きですか?」
恐る恐ると怯えた様子で、由紀は問う
私との会話を続ける気はあるということだろう
まだそのくらいの気力はあってよかった……と、思うべきか
1.好き(好きな動物も合わせて。明記なしなら全般)
2.嫌い(嫌いな動物も合わせて。明記無しなら全般)
↓1
507 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/05(火) 19:35:18.00 ID:1bTPNSfX0
1 狼
508 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/05(火) 19:37:10.45 ID:AXqnTRrc0
今日はここまでかな
できたらまたあとでやるけど無理なら明日
長く空いてすまん
毎度安価あんくす
509 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/05(火) 19:38:25.15 ID:2OGX5zsZO
乙
510 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/05(火) 19:39:50.32 ID:u2Pui7sWO
乙乙
511 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/05(火) 20:04:18.94 ID:6Vjxz7Cp0
乙
512 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/05(火) 20:52:46.52 ID:BJe6Zn0io
乙
513 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/06(水) 16:55:46.33 ID:kDouMOa70
アリス「私ね……私は狼が好きよ」
由紀「狼……」
アリス「そう、狼」
私が何の皮肉もなしに答えたのが珍しかったのかもしれない
由紀は少し驚いたように繰り返して、私を見る
こういった話をした相手も、当然のごとく数えるほどにも居ないし
居ても覚えていない、せいぜい慈くらいだ
相手の印象が薄かったのもあるけれど
そう言った人間は最終的に私の傍から離れていった
歳を重ねていくごとに、私という人間の気味悪さが彼女達の間で強くなったのだと思う
私は私で対して変化した覚えは無いから、きっとそう
だからと言って、私が追うこともなく変化することもなかったから
最終的に喪失へと繋がったのだろうけれど
アリス「私の生き方が一匹狼のまさにそれだから」
由紀「……どうして?」
アリス「どうして、と、言われてもね。単に群れ為す意味が見出せなかった。輪に加わるセンスが私には欠けていたから。じゃないかしら」
かしら? と疑問符を織り交ぜながら言っては見たものの、自分でははっきりと理由がわかっている
くだらなかった。馴染めなかった。必要がないと見限っていた
だって、誰かと付き合うということは、私の自由が殺がれるということに他ならない
そんなことになって何の利点があるのだろう
何でも成す事が出来るはずの貴重な時間を、なぜ、どうでもいい他人に捧げなければならないのか
カウンセラーの女医は言った
それは生きていくうえでの経験を積むためだと。
だから私は言った
付き合いが無駄だと言うことは学んでいるから必要ない。と
アリス「私は面倒くさい子供だったのよ」
由紀「それで、狼が好きになったの?」
514 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/06(水) 17:19:06.82 ID:kDouMOa70
興味を持ったのか、踏み込むように顔を覗きこんでくる由紀を見下ろして、息づく
面倒くさいという気持ちが早くも湧き出してきているけれど
今回に関しては、私が自分から踏み込んだことだからとその思いを飲み込む
アリス「私の髪は白いから、狼だと呼ばれたことがあるのよ。あと、目つき」
由紀「…………」
じっと見つめてくる由紀の視線に、私は思わず呆れた笑みを零して首を振る
今はもう、馴染みすぎて怯えることはないのだろうか
本気で睨めばまだ、怯えさせることも出来るかもしれないけれど
――する意味はまるでない
アリス「人を殺しそうな目だと、昔は言われたわね。だから、なんとなく」
それでも友人が慈を除いてもいたことはあるというのだから、奇跡的だと思う
もっとも、表面上の付き合いでしかなかったけれど……それは今の大学も、同じだ
由紀「最近はいわれなかったの?」
アリス「異性には言われるわ。同性にはあまり」
由紀「アリスさんは……」
アリス「でも、それは間違ってないわ。どんな理由があれ、何であれ。”彼ら”は人間のそれと変わりがない」
けれど私は躊躇無く殴り殺すことができる
その力こそ不足していて、あまり上手くいかないことばかりではあるけれど
出来るか否かといわれれば、答えはできる。一択
胡桃のように切っ掛けがあったわけじゃない
私は初めからそうすることができた。まるで、この世界こそが私のいるべき世界であるかのように。
由紀「私は、言わないよ」
考え込む私に、由紀はそう言った
アリス「?」
由紀「私はアリスさんが、そんな怖い人だなんていわないよ」
アリス「……」
由紀「だから……」
私が泣くとでも? 苦しんでるとでも? 辛いとでも?
まったくもって不愉快だ
そんな心の弱い”化け物”だと思われているのね……心外だわ
1.そんな心配要らないわ
2.そう。好きにして良いわ
3.君がそう思わなくても、私は君を非常食と見ているかもしれないわ
↓1
515 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/06(水) 17:23:27.91 ID:wd7BsESDO
2
516 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/06(水) 17:33:08.30 ID:RsejocyUo
やっぱりただのツンデレじゃないか!
517 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/06(水) 19:22:26.23 ID:kDouMOa70
アリス「そう……好きにして良いわ」
由紀がそう思っているのならそれでもいい
それで丈槍由紀という人間が満足できるのなら
由紀にとっての私の人間像が、私にとって害悪とならない限りは、気にする必要も無いと思う
それに、由紀の言葉は慈の言葉と大差ない
まったくの同一人物ということでもないけれど
反応が同じになるのなら、ここからさらに面倒なことになっていくのは間違いない
そうなるくらいなら、触れないほうがいい
アリス「はぁ」
ため息をつく
由紀はびくりと驚きながらも、私の傍に寄り添うようにして
立っている私の膝辺りに頭をくっつける
由紀「アリスさんは、優しいよ」
アリス「そう思うならそうなんでしょうね、君の中では」
由紀「うんっ」
少しだけ、元気になっただろうか
由紀の中での私が変なことになっているかもしれないけれど、
共同で生活しているうちの一人
不本意ではあるけれど、空想のアリスという人間が出来上がる程度で
足手纏いが半分でも消えてくれるのであれば、そのほうがいい
大人が嫌いだ。面倒くさいから。無意味に群れようとするから
自分達は動物から一線を敷いていると言いながら、結局集団行動をし、
働き蟻や蜂のように毎日を”生きていた”から
子供が嫌いだ。面倒くさいから。無意味に関わろうとしてくるから
なりきれて居ない大人を演じようとするから
なにより、面倒だから
アリス「……仕方が無い」
ここに来てしまったのは私なのだから
由紀に触れてしまったのは、私なのだから
518 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/06(水) 19:27:26.04 ID:kDouMOa70
無言で間隔空く前に中断しときます
出来るかぎり明日もやる
毎度安価さんくす
519 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/06(水) 19:31:17.06 ID:V2ZCqsO20
乙
520 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/06(水) 19:32:35.19 ID:IA6m2twNo
乙でした
521 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/06(水) 19:35:23.11 ID:kW57TI6mo
乙
アリスさんはやさしいなあ
522 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/06(水) 21:01:56.95 ID:+FYFthY50
乙
523 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/08(金) 10:13:08.67 ID:VOnp9baq0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY8 夕方の部】
【アリス:体力:61/61:精神:168/168 感染15% 状態:絶好調】
【食料:150(園芸)・600(備蓄)】
【雨が降り続いています】
――――――――――――――――――――――――――――――――
慈「アリスさんは優しいわね」
アリス「……勝手なこと言わないで」
すぐ横で寝息を立てる由紀に目を向けて慈は呟くと
笑みを浮かべながら私へと目を向けてきて、同意を求めるように口元を動かす
だからと言って、私が同意するわけがない
冷たく突き放すように言うと、慈はそうかしら? と茶化すように笑いながら目を逸らす
これは別に優しいからしているのではなう、いわば義務感にも似たようなもの
誰しもが勝手に作り出し、不要なときは邪険に扱いながら
使いたいときには躊躇無く、それも邪険に扱っていた記憶など消え去ったかのようにそれはもう行使しようとする
”年上と年下”
もっと理不尽なたとえをするのなら
私は使ったことはないとはいえ、女だから言うべきではないのかもしれないが
”男なんだから”
というものだろうか。
私としては性別がなんであろうが、自分が出来るのならばすべきことだろうとは思う
もちろん、向こうがそれを一つの理由としてやろうとしているのならば構わないけれど
それを押し付けるというのは、まったく持って不愉快で、不可解で、理解しがたい
ならば、女は”女なんだから”と言われて良い気分になれるのか
とにもかくにも、私は別に由紀に触れることに関して優しさなどと言う甘えを持っているつもりは微塵も無い
アリス「君がしていることと、私がしていることに違いはないわ。一周り近く歳が離れているから。そうせざるを得ないというだけ」
慈「私の記憶にあるアリスさんは、だから何? って、離れていくような人だった覚えがあるけれど」
アリス「今は違う。何もかも……ね。助けてしまったから。ここに居ると決めてしまったからには最後まで責任は持つ」
慈「心強いわ」
アリス「私は電信柱ではないから、頼るだけではそのまま倒れるわよ。生きたいのなら、自分で歩くことね」
524 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/08(金) 10:29:13.68 ID:VOnp9baq0
慈「手厳しい」
アリス「君の記憶の中の私は、いつだってそういう人間だったはずよ」
慈に呟きにはっきりと言い捨てて、息をつく
淀んだ空気を吸い込むことにはもう慣れた
けれど、他の子供や、慈がそうとは限らない
だからこその、息抜き
しかしそれを阻害するのが今なお廊下に蠢く”彼ら”の声
そして、止まない雨
前者を何とかするのはまずできることじゃない
私か胡桃、どちらかが死ぬ覚悟で何かを実行したとしても
向こう側の棟を自爆で崩壊させるくらいしか方法が無さそうに思う
それでも結局、校舎が倒壊して壊滅するのだからどうしようもない
かといって、降り続く雨なんかは運が味方してくれない限り
どうしようもないことだから
アリス「はぁ……」
やっていられない
1.悠里
2.由紀
3.慈
4.胡桃
5.こっそり抜け出す
6.休んでおく
↓1
525 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 10:31:55.86 ID:IIWbzOODO
3
526 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 11:06:04.42 ID:ONnwDrfzO
抜け出すことで進展があるんだろうか
リスクはかなり高そうだが……
527 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/08(金) 14:51:30.64 ID:VOnp9baq0
【慈】
慈「その癖は変わらないのね、アリスさん」
アリス「……つかせるものが絶えないからよ。お酒やタバコのように自分の意志でやめられるそれとは違うのよ」
けれど、お酒やタバコに関しては嗜好で楽しむのとは別に
ストレスからの逃避も含まれているかもしれないし
それはそれで、私のため息とまったく違うものとは言い切れないかもしれない
慈はまだ明るさを失い切っては居ないように見えるけれど
その実、限界が近いのだろうとは思う
笑みこそ見せては来るけれど、確かな疲れがそこに現れてしまっているから
とはいえ、由紀たちはまだ年下だから何とかできる可能性もあるけれど
慈に関しては、私にできることがあるのだろうか
いや、そもそも慈は私と同年代
そのような義務も責任も無いはず
アリス「……」
それが理解できているのに、なぜどうにかできるのかと考える必要があるのだろう
私は優しくない。と、思う
けれど、今あるこの生活を改善しようという意思はある
生き難いよりは生き易い空間にしたいのだ
少なくとも、この安全圏内では。
慈「ごめんね、負担をかけちゃって」
アリス「仕方が無いわ。世界が変わったのだから」
慈「それでも、ね」
先細りしていく慈の声
表情こそ笑みを形作ってはいるけれどその内面はボロボロなのが良く解る
晴れ間も見えないようなこの世界で、自由に出歩けないこんな世界で
穏やかに過ごせるのが寧ろ珍しいのだけど。
1.別室で話す
2.悠里について
3.由紀について
4.胡桃について
5.慈について
6.職員更衣室
↓1
528 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 14:53:52.04 ID:MY2oFSI8o
1
529 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/08(金) 17:26:08.30 ID:VOnp9baq0
【別室】
悠里「どこかいかれるんですか?」
慈「ちょっと隣の教室に行くだけよ」
アリス「私が居るから、心配するようなことはないわ」
一人で移動だったり、慈と由紀の組み合わせだったりしたら問題はあるし
誰かがやはり追加で行くべきだとは思うけれど、私が居る
もちろん、それでも最善の対策とはいえないけれど
別に安全圏内から出る予定はないし、すぐ隣の教室に移動する程度だ
悠里「私も一緒では、ダメ……ですか?」
アリス「……」
話の内容にもよるけれど、絶対に悠里が居てはいけないなんてことはない
寧ろ、何か相談事をするのなら学生代表として悠里が居てくれた方が話はしやすくなるといっても良い
けれど、私が移動する理由の一つとして、慈の心のケアも目的としてはある
年下であり、生徒
そんな悠里たちの傍では”年上”であり”強者”でなければいけないと思うだろう慈は
まったく心を休めることはできない
それでは、別室に移動する意味が無い
とはいえ、悠里の心も限界なのよね……
だからこそ、疑心暗鬼に近い様子で私達が部屋を離れる理由を気にする
悠里の同席、断れば少し面倒なことになるかしら……
530 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/08(金) 18:37:12.91 ID:VOnp9baq0
ちらりと慈を見ると、慈は困った様子で私を見る
それもそうだろう、別室に誘導したのは私なのだから
別室に行かなければいけない理由を把握しているのは私だけ
心を慰めようというのも、慈に頼まれたからではなく、私個人の……
だから、そう。別に、それが出来なくても良いはずだ
私の義務ではないし、責任でもない
ただ、私が環境を良くしたいという”わがまま”なのだから
――わがまま?
アリス「……は?」
慈「え?」
アリス「いや、なんでもないわ」
思わず声に出た驚嘆を崖下に突き飛ばして息をつく
何を驚くことがあるのだろうか
自分の生活空間をより快適なものにしたいというだけなのに
驚くことではないし、押し黙ることでも隠すことでもない
驚くということはそれ以外に何か意味があるというこの奈の葉重々承知ではあるけれど
このときばかりは知らん振りを決め込んで首を振る
棚上げとは正しくこういうことを言うのだろう
さて、問題は悠里を連れて行くかどうか
下手な答えを返すと面倒なことになりかねない
上手くごまかせれば良いのだけど。
――もちろん、別に誤魔化さなければいけないわけでもないけれど
1.悪いけれど、大人の話だから
2.そうね……良いわ
3.見られたくないことをするのよ
4.いっそ慈にキスでもして、”こういうことだから”と誤魔化す
5.それ以外の自由な安価
↓1
531 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 18:40:27.75 ID:LSRHCa8FO
1
532 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/08(金) 18:46:53.19 ID:VOnp9baq0
【1:下記範囲以外なら回避】
判定↓1:1.3.5.8.0 ぞろ目奇数
533 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 18:47:27.17 ID:55c8GBIyo
あ
534 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 18:55:54.01 ID:WdjrUtj8o
お姉ちゃんのこと取ったりしないわよ、くらいのことは言ってもよかったかもしれない。
535 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/08(金) 19:19:42.24 ID:VOnp9baq0
【大人の話:回避】
アリス「悪いけれど、大人の話だから」
少し問題がある気もしたけれど、特に理由は言わなくても良いだろう。と
凡庸性の高い言葉をぶつけると、悠里は少し感情を揺らして私と慈を交互に見る
悠里「そうですか……」
納得をしてくれたのかは解らない
いや、きっと納得したわけではないのだろうけれど、
悠里はそれ以上の疑いの目を向けることなく呟いた
その声には少し漢詩サガ紛れている気がしたが、こんな世界だ
年長者のみで今後の方針を検討するのもおかしくは無いと考えてくれたのかもしれない
――そんなのはただのばかげた希望的観測でしかない
しかしそうであれば良いとほんの少しだけ思う
私の選択が必ずしも正しいとは限らないけれど、△くらいは評価を付けてもらいたい
所謂コミュニティ傷害である私の精一杯の言い訳なのだから。
もっとも、ここらで自分の経験不足差に悪態をつくことも
ましてや、過去の世界においてもう少し明るく振舞っておけばよかったなどとも思わないけれど。
悠里「そういうのも必要……ですね」
慈「ええ……ごめんなさい。悠里ちゃん」
悠里「いえ。ですが、何か方針を決める際には、私達にも聞かせてください」
アリス「解っているわ」
思った以上に、大人
いや、そうなってしまっているだけかもしれない
そんな様子の有利をおいて、二人で部屋を出てすぐ隣の教室へと向かう
背中にぶつかる”彼ら”の声ゆえか、慈との距離は以前よりも少し近い気がした
536 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/08(金) 19:32:34.01 ID:VOnp9baq0
慈「……」
教室に入った途端、深く息をついた慈は、自分の胸元を撫で下ろすと
首を横に振って、安心したように笑みを浮かべる
時間的に暗いのは当然のこと、それを雨がより暗くしているのだが、
ゾンビが光に集まってきてしまう可能性も考慮して電気がつけられない教室と廊下は、
”彼ら”の声も相極まってより不気味さが増してしまう
アリス「大丈夫?」
慈「ええ……」
社交辞令のごとく聞いてみた言葉は、
不安一杯の笑顔になりきれてない笑顔で返される
そんな表情で返されたら、心配する以外の道が無さそうなのだけれど
それなら良いわ。と返したくなってしまうのが私だ
向こうが平気だというのなら、それで良い
それが私と言う人間だからだ
いや、この状況でも平然としているのだから、化け物と言うのが正しいかもしれない
慈「それで……アリスさん。大人の話って?」
アリス「真に受けたのね」
あの場をやり過ごすためのただの言葉だったのだけど。
ある意味子供っぽい慈は本気にしてしまったのだろうか
さて……
1.大丈夫? 精神的に
2.由紀について
3.悠里について
4.そのほか、自由な言葉か行動
↓1
537 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 19:33:35.35 ID:IIWbzOODO
3
538 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/08(金) 19:45:49.84 ID:54+4BSJOO
今日はこれが限界かな
また後で余裕があればやるけど多分また明日になる
毎度安価さんくす
539 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 19:51:37.79 ID:55c8GBIyo
乙でした
540 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 21:35:03.83 ID:ngL1VZwM0
悠里のメンタルが心配
541 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 23:16:36.57 ID:twYJZHSa0
乙
542 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/11(月) 15:45:18.82 ID:ezW2SvvX0
【悠里について】
アリス「さっき、君も感じたかもしれないけど悠里についてよ」
慈「悠里ちゃん……?」
アリス「思わなかったの? 様子がおかしいって」
とぼけたつもりではなかったのだろうけど、まだ上手く捉え切れていないというようなのんびりとした表情に、
思わず強い口調で追撃を加えて、慈を見る
私のその反応に驚いたのか、慈は少し怯えた表情をしていて
けれど、すぐにそれは悲しげなものへと変わる
慈「……思ったわ」
アリス「そうよね」
気づかなかったらどうしようかと。と余計な一言を加えそうな口を閉ざして、一息
こんな状況下に陥って、なお冷静で居られる自分自身がもはや恐ろしくなってしまうけれど
逆に、追いついて来れない”足手纏い”に対しての私は厳しいものになってしまっているのかもしれない
自由を押し殺して合流した
救ってしまったからと理由を付けてはいるけれど、私の本質は不満を蓄積させているのだろうか
だとすれば、私もまだ人間のような一面もあるということだろうけれど。
それは別に、喜べることではない
アリス「悠里一人を挙げるつもりは無いわ。でも、特に追い込まれてるように見えるのは。ね」
由紀も追い込まれているけれど、あれはまだ酷すぎるほどではないように思える
もちろん、私の独断だから正しいとは限らないけれど
アリス「なにかしら、気を紛らわせるものが必要になってくるでしょうね」
慈「紛らわせるもの……」
543 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/09/11(月) 16:02:51.21 ID:ezW2SvvX0
スコップの子はまだ強くいてくれているけれど、いずれ崩れてしまう可能性はあるし
全員を何とかできる何かがあると良いと私は思う
とはいえ、そう簡単に紛らわせられるのかといえば、そうでもないのよね
まず、環境が悪すぎる
空気の入れ替えはもちろん、一日中”彼ら”の声が絶えない
なにより、自分達が不衛生すぎて(いずれ不感症になるかもしれないけれど)心穏やかになれるものではない
アリス「ねぇ、職員更衣室には今もシャワー室があるのよね?」
慈「ええ、あるけど……」
アリス「この階の奥……よね」
慈が言いよどんだ言葉を引きついで呟く
まるでそこが重要拠点であるかのように”彼ら”が蠢く部分にそれはある
確かにこれがゲームなのだとしたら、第一ステージのラストダンジョン的な部分とでも言うべきかもしれない
ただ、戦力は整っていない、アイテムも心もとない
どこで何をすれば良いのかと攻略サイトを頼りたくなるような状況
人生はハードモードだのなんだの良く聞くけれど
これがハード程度なら、ベリーハード等はどうなるのかと聞きたい
せめて、レベルアップステージでも欲しい
あるいは、武器商人でも欲しい
アリス「ゲームなら、初期装備銃でしょうに」
慈「アリスさん?」
アリス「……何でもないわ」
さて、気を紛らわせるために必要なのは、色々あるけれど……まずは3階の解放?
1.3階の解放を優先すべきだわ
2.慈は何か意見ある?
3.少しは日常感味わえれば……落ち着くかしら
4.自由
↓1
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/09/11(月) 16:03:41.74 ID:/ffRUoSjo
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