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【がっこうぐらし】安価ぐらしDAY1【生き延びよう!】
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97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/12(土) 20:02:50.25 ID:4IL5ozvDO
あ
98 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/12(土) 20:15:20.23 ID:mlVu7OhFO
「うっう……」
アリス「……あら、ゾンビかと思ったわ」
「たす…け」
呻き声に加えて覚束ない足取りで近づいてきた影に振り上げていたフライパンを下げて携帯のライトを真っ直ぐ向ける
真っ赤に汚れた制服を着た男の子は怪我をしている左腕を抑え、酷く疲れきった表情を私に見せて、手を伸ばしてきた
ゾンビ映画における負傷は死と同義
その状況を前にして、私の心はぶれることはなかった
他人だから?
アリス「助けてほしいの?」
「た…す…」
1.フライパンで頭を殴る(判定1.4.6.9成功)
2.手を取る
3.君は助からないよ。ゾンビにやられたらワクチン無しには助からない
↓1
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/12(土) 20:17:26.92 ID:P4TDVGEC0
3
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/12(土) 20:23:05.95 ID:RPIYSAmTO
現実は非情である
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/12(土) 20:27:56.21 ID:R/ik7+UhO
ゾンビにやられたとは限らないから…(震え声)
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/12(土) 21:30:10.91 ID:HnAumshcO
めぐねえならきっと2だな
103 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/12(土) 22:11:25.84 ID:mlVu7OhFO
「た、す……け」
アリス「…………」
彼に私はどんな風に見えているのだろうか
小学生の頃、母親譲りの白髪のおかげで私は良く天使と言われたけれど
この子の目に、私は光とともに現れた天使のように見えているのだろうか
だとしたら、私は失望させることになるかもしれない
アリス「君は助からないよ。ゾンビにやられたらワクチンなしには助からない」
「……! ……ぁ……」
アリス「私が君の目にどう映っているのか知らないけれど。少なくとも、君を救うことのできる人間じゃない」
非情だろうか、冷酷だろうか
そう思う心とは裏腹に言葉は彼を責めるように流れ出していく
伸びていた血まみれの手が止まって私を見つめる瞳に涙が浮かぶ
ゾンビに怪我を負わされたこと
その瞬間を思い出したのか、男の子は目を見開いて傷口を強く握りしめる
開いた傷口、あふれ出る血、漂う鉄臭さと腐敗臭
普通の女の子だったら、逃げ出すかな
アリス「幸い、君はまだ人間。望むなら君を人間のままでいさせてあげることも厭わないよ」
「…………」
104 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/12(土) 22:27:42.78 ID:mlVu7OhFO
アリス「とはいっても、生憎私が持ってるのはフライパンしかないからね。すごく痛いけれど」
「……ばけ……もの……みた……いだ」
アリス「……そっか」
男の子はかろうじて紡ぐことのできる声で、私への印象を口にする
化け物みたいだ。って
死と絶望が渦巻いている状況で余裕を見せていて
他人とはいえ人の死を目前にして自分のくだらない言葉に笑うことが出来てしまう
それを化け物以外の言い方があるのか
慈ならきっと、そんなことないわ。と言ってくれると思う
慈ならきっと、私と違って男の子を救おうとすると思う
ゆっくりと目を瞑って、息を吐く
別に緊張はしてないけど、ただ何となく
そうしてみれば人間らしい覚悟のようなものが見せられるのかなと思った
アリス「き」
「あ゛ぅ゛あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
もう一度声をかけようとした瞬間に項垂れた男の子が呻き声を上げて頭を振る
ごつん。ごつんっと壁に頭がぶつかって鈍い音がする
もう限界なのだろう……だから、言ったのに
アリス「限界、だね」
「あ゛あぁぁ……うぅぅ……た、す……け……」
男の子はまだなりかけの、人間の瞳から涙を流して私に手を伸ばす
求めてる救いは、何なのだろう
ゾンビ化の回避?それとも、人間としての最期?
だけど私は……非力だ
1.フライパンで殴る(1.4.8.0.成功)
2.上の階に急ぐ
↓1
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2017/08/12(土) 22:37:33.09 ID:Oo1adxc7O
1
106 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/12(土) 23:28:38.16 ID:mlVu7OhFO
アリス「かなり、痛いからね」
宣言してから 動きの鈍い少年の頭頂部目がけて、フライパンを振り下ろす
ゴンッっという強い衝撃音
腕に響く振動と、ゾンビとはまだ違う男の子の苦しそうな呻き声
――失敗した
すぐにそう気づいた
男の子は倒れ込んでぴくぴくと痙攣し、
どこからともなくゾンビたちの呻き声が聞こえ、距離を詰めてくる
暗闇の中から走ってこないだけましだけど、
それでもこの狭い通路で囲まれるのは得策じゃない
アリス「力がなくてごめんね」
「あ゛が……う゛ぅ゛」
頭蓋を割り切れず、額から血を流す駄犬にとどまった男の子は呻き、もがいて頭を抱える
痛そうで苦しそうで辛そうで
でも、非力な私の力では男の子を殺してあげるほどの威力には程遠い
アリス「…………」
チラッとフライパンを見る
焦げ付いて、すぐに壊れてしまいそうなフライパン
我が家でブラック企業顔負けの重労働を強いられてきた可哀想な調理器具
今の私が持つ最後の武器
これが壊れるくらいに全力でやれば、絶命させられるかもしれない
武器が無くなるのは不安だけど
アリス「君が痛いのは、私のせいよね」
1.全力でぶん殴る(武器破壊確定)
2.通常殴打(1.5.7 成功)
3.今回は見送る(2階へ)
↓1
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/12(土) 23:30:17.82 ID:YIOG3MhXo
3
108 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 00:34:56.49 ID:egq5MBkwO
アリス「……ごめんね。また会いに来るわ」
その時には、きっと
その時には必ず私が殺してあげるからと、倒れ込んだ男の子に告げて駆け出す
後ろからまた、助けてと声がする
けれど私は振り返らない
彼の願いを今の私が叶えてあげることは出来ないから
アリス「……」
少しだけ、罪悪感というものを感じた
けれど、ほんの少しだけ
前を向けば、違う目的を見つければ消えてしまうような
そんなちっぽけな罪悪感だ
私がいた1-B、そのすぐ隣のAクラスのさらに隣
2階への階段を駆け上がってすぐに携帯の明かりで周囲を照らす
携帯バッテリー(70%)
アリス「ここまで来ると、少しは楽になるかな」
ゾンビは階段を登るのが得意ではないのか、
1階のように普通に廊下を歩いているなんていうことはなくて
とりあえず一息つく
アリス「……あ」
次の瞬間にはふらりと体が揺れて、壁に左肩がぶつかって痛みが走る
走り続けて、戦って、ほとんど休みらしい休みを取れなかった私の体はもう、
歩くのすら限界なほどで、仕方がなくすぐ横の3-Aの教室を覗き、ゾンビがいない(大惨事ではあるけど)ことを確認して
意味はともかく施錠を施して、比較的綺麗な床に座り込む
アリス「 もう疲れたわ」
慈に会いにここまで来たけれど、まだゾンビになった慈の姿は見ていない
生きてるのか死んでるのか何も分からない状況
そのあと先を考えるような気力もなくて
私は下りていく瞼に抵抗せずに目を瞑る
アリス「慈……」
きっと生きている
貴女は優しい人だから。生きているべき人だから
そんな思いを胸に抱きながら、私は眠るのではなく……気を失った
【DAY1 巡ヶ丘学園編 クリア?】
【疑問:ゾンビの修正】
【疑問:アリスの生きる意味】
【約束:男子生徒の介錯】
109 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 00:55:21.97 ID:egq5MBkwO
まずは【DAY1】お疲れ様でした
【DAY2】は通知通り疲弊しきったアリスは朝の行動を行えませんので昼からとなります
・アリス
他人に関しては殆ど無関心を貫くが
関わってくる相手には一応相手をする
冷酷で無感情に思われやすいが、そんなことはなく慈と話しているときなどは良く笑ったりする
メンタルは強靭で何事にも動じないがそれは単に世界そのものを自分とは無関係と異次元的理論があるためでそれゆえに生き方は自由で我が道を突き進む
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/13(日) 06:08:06.28 ID:YeHEn6cbO
乙乙
111 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 14:16:12.43 ID:PcdSnmA4O
【DAY2 巡ヶ丘学園高校2階:3-A】
【アリス:体力:18/42】
【疲弊により昼スタート】
アリス「ん……」
ゴンッゴンッという鈍い音で目を覚ます
学校によくある壁上に設置された時計はもうすでにお昼の時間を指していて
自分がどれほど疲弊していたのかを自覚する
その間にも扉にぶつかる音は続き、教室の扉の大きな窓枠には頭を打ち付けるゾンビの姿が見えた
アリス「あ……失敗しちゃったわね」
昨日の疲れで気絶するように眠ってしまったせいで
学園内に侵入してきた、あるいは元々いたゾンビが教室に入ろうとしているのに全く気付かなかったのね
1階だったらもっとたくさん集まられていたのかと思うと
無理にでも2階に上がって来ていたのは正解……かな
アリス「壊れそうなフライパン片手にゾンビに勝てるのかと言えば……無理ね」
学園までの道のり、学園に来てから
いずれもゾンビとの遭遇はあったし、逃げずに立ち向かおうとしてみたけれど
残念ながら倒しきるまで行くことは出来なかった
つまり非力なせいで武器が心許ない状態では全くもって歯が立たないと言うことになる
アリス「まともに休めたわけじゃないから、まだ体力も全快には程遠いし」
さてどうするべきかしら
逃げるならとりあえず、ゾンビがいる左ではなく右の扉よね
校内図的には……3-B側
向こうにも階段はあるから、上手く良ければ真ん中から行くより早く職員室にたどり着くことが出来るけど……
1.とりあえず周囲の状況把握
2.右の扉から脱出
3.あえてゾンビを招き入れる
↓1
【各判定:1-7 普通 8.9成功 0失敗】
【各判定:1-3 無し 4-7遭遇 8-9遭遇中 0大成功】
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/13(日) 14:24:48.16 ID:ma5G5wQto
2
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/13(日) 14:24:49.42 ID:wPIfJ774o
1
114 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 14:58:27.72 ID:PcdSnmA4O
【右から脱出 判定:6:遭遇】
アリス「悪いけど、君たちの相手をする気はないわ」
左側の出入り口の扉を叩くゾンビを無視して、右側の扉から勢いよく飛び出す
振り返れば群がるゾンビ、扉を開けた音のせいか何人かの目が私へと向いて
そして、そのゾンビ達に背を向けた瞬間、あんまり見たくないものが見えた
「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛……」
アリス「私に死ねと言いたいの? そんなに、私を殺したいのかしら」
後門のゾンビ、前門のゾンビ
狭い廊下で、私はゾンビに囲まれることになったのだ
ただ、幸いにも前門のゾンビは後門と違って単体で
何とか頑張れば、気に抜けられるはずだ
そもそも、今の私に全力疾走できるほどの余力はない
限界を超えて力を使えばまた気絶するのは必須
なら、戦うしかない……?
アリス「君は、もう少し頑張れるかな?」
握りしめたフライパンの、少しへこんでしまった底を撫でて
砕け散りそうな持ち手の部分を指でなぞる
新品ならまだまだいける。攻撃力だってきっとあった
でも、これは我が家の相棒。ゆえにもう限界が近い
アリス「君が私を守りたいなら、守ってくれるのなら。御願いね。でも……」
別に無理にとは言わないよ。と、呟きながら笑う
この追い詰められた状況で笑うのはやっぱりおかしいのかもしれない
でも、別にいいやと思うのだ
死ぬなら死ぬで、それは運命のようなものだと私は思うから
それが私の限界だっていうことだから
アリス「ちょっとだけ頑張ろうか」
1.右から
2.左から
3.真正面から
↓1
【力29+敏捷112 コンマ70以下成功 ぞろ目クリティカル】
【各判定コンマ右側:1-7 回避 8.9命中 0噛みつき(左奇数) 0カウンター(左偶数)】
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/13(日) 15:01:51.88 ID:xApavu67O
2
116 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 15:51:00.77 ID:PcdSnmA4O
【左から:判定:88:クリティカル】
アリス「ここらでちょっと……頑張らなきゃね」
右手に持つフライパンに力を込めて、一息つく
研ぎ澄まされていく感覚にゾンビの声が割り込んでくるけれど
それさえも気にせずに踏み込む足に力を込めていく
靴底のゴムがズリズリと擦れていくにつれて体が前傾姿勢へと傾いていくのを感じながら
それを手伝うように身をかがめて右腕を左側へと待機させて身構える
「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」
アリス「耳障りね……君たちは」
少しずつ近づいてくる彼らの声を背中に受けながら
もう少し、もう少しだけと踏み込む力を蓄えて……蹴り出す
アリス「少しだけ……頑張ってね」
一気に距離の詰まったゾンビの左側に飛び退いて
狭い通路ゆえに接触しかけた壁を足蹴にする
普通ならここまでする必要はないとは思う
けれど私には力がない私には一撃で頭を破壊するような腕力も武器もない
ならどするか
アリス「ふっ!」
ぐるりと半周分の勢いを上乗せし、全力で振り抜 いたフライパンは ゾンビの後頭部を強打
打ち飛ばされた頭は壁に衝突して鈍く痛々しい音を響かせる
ズルズルと崩れていくゾンビのぶつかった後には、グロテスクな赤黒い肉片がこびりつく
アリス「……お疲れ様」
ビキリと壊音を鳴らしたフライパンは根元からひび割れてころりと落ち
高い金属音を響かせてカラカラと群がるゾンビの 方へと転がって
ぐわぐわんと、まるで誘うかのようにその場で終息をへと向かっていく
アリス「ありがとう、君は私の英雄よ」
【喪失:武器のフライパンが壊れました】
フライパンがゾンビの気を引いてくれている間に
廊下を駆けて資料室の斜め向かいにある階段から3階へと向かった
117 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 16:29:01.13 ID:PcdSnmA4O
【巡ヶ丘学園:3階】
アリス「あら」
階段を上ってすぐに曲がった先には机を一生懸命に組み上げたと思われるバリケードがくみ上げられていた
もっとも、まだ完成と呼ぶには程遠く脆そうで
大量のゾンビに襲撃などされれば脆く崩れ去ってしまうだろう
とはいっても、現状でくみ上げられるのはこの程度なのかなと少しだけバリケードを押してみる
思ったよりは頑丈そうで、弱い力では問題なかった
アリス「さて……」
机といすの隙間からバリケードの奥を覗く
今は人がいない廊下だけど、バリケードの中に人はいるはずだ。
それも、生存者が
とはいってもその生存者の中の誰かがゾンビになる寸前とかだったりしたら
見事な袋のネズミというものになりかねないのだけど
アリス「とりあえず」
1.声をかける
2.バリケードをよじ登る
3.慈の名前を呼ぶ
↓1
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/13(日) 16:30:22.32 ID:ol+vGtUIo
3
119 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 17:09:59.72 ID:c5MmQd3VO
アリス「慈、慈はいる?」
とりあえず目的の慈の名前を呼ぶと
少し離れた物理室か物理準備室から人影がゆっくりと出てきた
最初はゾンビかと警戒したけれど
歩き方は普通に人間で、しっかりとした意識を保った目が私を見る
「……誰だ?」
アリス「あら、学生さん……よね?」
「…………」
濃紺色の髪をツインテールに結び、スコップを片手に持って身構える学生は
私の質問には答えずに警戒を解かないままで
そのすぐあとから、見慣れている人物が走り寄ってきた
慈「恵飛須沢さん、待って!」
「めぐねぇ? 知り合いか?」
慈「ええ……」
見覚えのあるシスターのような紫系統の服に、十字架のネックレス
明るい桃色の髪、白いリボン
慈「アリスさん。よね?」
慌ててきたのだろう
息を切らしている慈は伺うように隙間から私を見て、私も見返す
少なくとも、ゾンビになっていることはないらしい
そう分かって、自分が安心したのがすぐに分かった
アリス「……良く生き残れてるね。慈」
慈「アリスさん……」
アリス「私は怪我をしていないし、とりあえずそっちに行っていいかな」
「一応……見させてもらうけどいいなら」
アリス「疑うのはもっともだわ。好きにして」
恵飛須沢と呼ばれた女の子にお伺いを立てて
許可と言えないような許可を貰ってからバリケードを乗り越えて慈たちと合流する
嬉しそうに安心した表情を見せる慈の一方、恵飛須沢と呼ばれた子からの警戒心はまだ強く感じた
【慈:胡桃:由紀:悠里との合流に成功しました】
120 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 18:04:57.11 ID:c5MmQd3VO
胡桃「………」
アリス「生存者はこれだけ?」
慈「アリスさんが下で見かけてないなら……」
アリス「そっか」
慈の浮かない表情から目を背けて、室内を見渡す
まだ腰を据えていない仮の休憩室には生生活用品と呼べるようなものは一切なくて
昨日の着の身着のままと言った様子
生存者は私を除いて4人
私が目的としていた学園の教師、佐倉慈
私を強く警戒していた運動部の恵飛須沢胡桃
園芸部に所属していて、運よく屋上にいたという若狭悠里
慈と一緒に屋上に来ていたおかげで助かった丈槍由紀
それがこの学園の生き残り
胡桃「問題なさそうだ」
私の体をチェックしていた女の子は警戒心の抜けきらない声で言うと
ふぅっとため息をついて私と慈を見比べる
胡桃「めぐねぇ、知り合い……なんだよな?」
慈「アリスさんは少し大人びてるから年上に見られがちだけど、私の同級生なの」
アリス「私がというより、慈が下に見られてるのよ」
慈「うぅ……」
アリス「とにかく貴女が無事でよかったわ。慈」
1.ゾンビになってたら、殺さなくちゃいけなかったから
2.これからどうするつもりなの?
3.スミス・アリス。両親は外国人だけど、生まれたときから日本で生活してきたから、言葉とかちゃんと分るわよ
4.慈は今回のこれ……何かわかる?
↓1
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/13(日) 18:05:35.83 ID:UGzn+dzjo
4
122 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 18:30:34.97 ID:c5MmQd3VO
アリス「……ふむ」
生存者のうち3人はただの学生で、一人が教師
大人だからと言って知っているとは限らないけど
アリス「慈は今回のこれ……何かわかる?」
慈「…………」
慈は悲しそうに眼を伏せるだけで口を閉じ、首を横に振る
解ってた。慈がこんなことについて何かを知っているはずがないって
それでも、私よりは多くを見ていた慈なら
私よりも社会を経験した慈ならと、少しだけ期待していた
……なんて、ね
アリス「だよね。私も何が何だかさっぱりなんだ。君たちも……さすがに分かるわけがないよね」
胡桃「……」
悠里「……」
由紀「……」
黙り込む生徒3人にそれぞれ目を向けてから また慈へと目を向ける
昨日いきなり日常が崩壊して、みんなの精神状態はまだよくなって来てるとは言い難いと思う
だけど、私にはみんなをどうにかするような力はないし、そんな性分でもない
ここは、慈に頑張ってもらうしかないけど……。
慈「……」
今はまだ、頼り切れる状況じゃなさそうね
仕方がない……優しい子だから。すごく、傷つき続けているだろうから
123 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 18:53:45.64 ID:c5MmQd3VO
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) 昼の部A】
【アリス:体力:18/42 状態:疲れ気味】
アリス「……」
当初の目的だった慈とは無事に合流することが出来たけど
そのあとのことを考えていたわけじゃないし
私はこの後、どうしようか……
折角合流したのだから、慈たちと行動はしていたいわよね
それにしても、まだ疲れが抜けてない
戦闘の影響か、右手も少し痛いし
昨日だって気絶しただけで休めたとは言い難いから
さて、どうしようかしら
1.休ませてもらう
2.胡桃と話す
3.由紀と話す
4.悠里と話す
5.慈と話す
6.全員、これからについて
↓1
【6判定:1-3.問題なし 4.7.由紀 5.8.悠里 6.9.胡桃 0.ファンブル】
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/13(日) 18:59:27.66 ID:cRscUD9Bo
1
125 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 19:25:53.68 ID:c5MmQd3VO
アリス「慈、申し訳ないけど休ませてもらっていい?」
慈「良いけど……布団とかがないの。大丈夫?」
アリス「うん、それは覚悟してるから」
室内をみる限り、そんな優良とまではいかなくても
可を貰えるような設備が整っていないことは明白だった
胡桃「大丈夫なのか?」
慈「大きな怪我はしてなかったから、おかしくなっちゃう心配はないと思うわ」
由紀「……」
アリス「心配しなくても、疲れたから寝るだけよ。君達に会うまで、私は外で頑張ってきたんだから」
胡桃「別に、そんな心配はしてないけど」
何かを言いたげにするスコップの子
膝を抱えたままの帽子の子
中で一番落ち着いて見える子は、黙って私を見る
そこにはどこか不安を感じるものがあったけれど
私は気にせずに、リュックを枕にして横になる
アリス「私が必要になったら声をかけてもいいよ」
胡桃「戦える……のか?」
アリス「……zzzz」
胡桃「早っ!?」
慈「アリスさんはそう言う人なの。悪い人じゃ、ないんだけどね」
胡桃「そっか……とりあえず、めぐねえ。バリケードの補強と物資調達に行こう」
慈「そうね……丈槍さんと若狭さんはここで待機していてね?」
悠里「……解りました」
126 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 19:44:37.45 ID:c5MmQd3VO
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) 夕方の部】
【アリス:体力:30/42 状態:普通】
他キャラがいる為、イベントの有無を判定
0.1 悠里
2.3 胡桃
4.5 由紀
6.7 慈
8 悠里
9 慈
↓1
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/13(日) 19:46:43.65 ID:TeCNWFxUO
ぬ
128 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 20:42:37.91 ID:A9GyMLdrO
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) 夕方の部】
由紀「……zzz」
ふと目が覚めると、すぐ隣で帽子の子が寝息を立てていて
一応起こさないようにと周りを見てみると、この子以外の誰も居なくなっていた
アリス「んっ」
固い床で寝てしまった痛みを解すように体を伸ばして息を殺す
廊下の少し離れたところから鈍い音と誰かの声……多分、慈以外の女性徒のどちらかの声がする
窓の外を見れば日が暮れた夕方
大分疲れはとれたように感じるけれど、まだ万全とは言い難い
やっぱり、ちゃんとしたところで休むべきだ
アリス「それにしても……君は私への警戒心が足りないわ」
どんな人間かもわからないのに
すぐそばで無防備に眠って、なぜだか手を握っている
誰かの隣にいる、誰かがいる
そう言う安心感が欲しかったのかもしれないけれど
アリス「まったく、慈は厄介な拾い物をしたわね。子供のお守なんて……」
あぁ、でもそれが先生というものなのかな
それが、佐倉慈という人間だったよね
私にはちょっと、良く分からない考えだ
私にとって、他人は他人でしかないから
アリス「そんなことを言ったら、慈は怒るかな? 優しい声で。あんな怒っていない声で」
さて、二度寝するのはさすがに部外者として失礼にあたるだろう
とりあえずは、武器を探すべきかな
物理準備室、それなりの鈍器があればいいけれど
↓1 コンマの大きさ=武器能力(ぞろ目は再安価で自由安価による武器取得)
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/13(日) 20:52:17.32 ID:gfZaOfYFO
はい
130 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 21:18:13.47 ID:A9GyMLdrO
【判定:32:そんなに強くない武器】
アリス「こんなものか」
殆どの実験道具は騒動のせいか壊れてしまっていて
まともに武器として使えそうなものは木で作られた長方形の箱のようなもの
いたるところに数字が書かれていて、実験道具ではあるのだろうけど
私にはどんな用途のものなのか分からない
強度も多少は持ちそうだけど、さほど長くは使えなそうな感じだ
アリス「もっといい武器…あのスコップとか、予備があれば嬉しいけど」
スコップならうまく使えば首を切り落とすこともできるはず
それなら、一撃が決定打
昨日仕留め損ねた男の子だって殺してあげることが出来るに違いない
由紀「アリス……さん……?」
アリス「少し騒がしくしちゃったかな?」
由紀「……どこか、行くの?」
不安そうな表情
やっぱり、誰かと一緒に居たいんだろう
あるいは、誰かにいて欲しいのだ
自分一人ではこの状況でどうにもできなくて死んでしまうかもしれないから
――多分だけど
私には精神鑑定なんて力もないし、憶測になるくらいは許して欲しいところだ
1.少し道具を探しただけよ。心配しないで
2 .私も少し外に出るわ。君はここに居なさい
3.外に出るのよ? 君はどうする?
4.……昨日、何があったのか話してくれるかな?
↓1
【4判定:0.5.8 のみ】
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/13(日) 21:18:45.79 ID:NzrxcTX1o
2
132 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 21:58:04.55 ID:A9GyMLdrO
アリス「はぁ……」
ため息をつく、ただただ面倒くさいから
子供と戯れるような趣味はないし
誰かに頼られてあげるような性分でもないけれど
こうなってしまったら、仕方がない
アリス「私は外に出るわ。君はここに居なさい」
由紀「で、でもっ……外、はっ」
アリス「危険なものが歩いてる。けど、そこに慈たちがいるんだから。仕方がない」
由紀「……」
アリス「あのスコップの子が頑張ってくれたから、慈は無事なんでしょう? だったら、私はその借りを返してあげなくちゃならない」
殺すことに抵抗があるわけじゃない
でも、唯一私の本当の友人足り得る慈を守ってくれたことに感謝はすべきだ
であれば、その負担を少しでも軽減してあげるべきだろう
私のような人間ならともかく、ごくありふれた普通の女の子だったのなら
ゾンビになったとはいえ、それを殺すと言うのは精神的に大きなストレスになりかねない。と、思うし
アリス「君は怖いんでしょう? だったらここにいると良い。大丈夫、別に間違ってないわ。それが普通なのよ」
由紀「だ、けど……けどっ」
アリス「手遅れになる前に行くわね。何か話がしたいのなら、また後できて頂戴。話くらいなら聞いてあげるわ」
泣きそうだったから。 そんな面倒ごと、泣き虫の相手は御免だとその部屋から足早に出ていく
私は冷たい人間だろうか
でも、私にとって帽子の子はその他大勢にすぎない
だからごめんね。君の相手はしていられない
133 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 22:18:50.22 ID:A9GyMLdrO
【アリス:体力:30/42 状態:普通】
胡桃「りーさん、下がれ!」
悠里「で、でもっ」
胡桃「あたしがやる!」
慈「恵飛須沢さんっ!」
ツインテールの子が、スコップを振るう
鈍い音、赤黒い飛沫が壁に付着し彼女を汚す
外側から見ていると、とても薄気味悪くて
普通の女の子、あの帽子の子ならトラウマになりかねないなと思う
いや……あの子だけでは、ないかな
アリス「慈」
慈「アリスさん……良かった。起きれたのね」
アリス「そんなに熟睡してたかしら」
悠里「全く目を覚ましそうには……あ、あのっ」
アリス「ん?」
口を挟んできた細目の子が私の後ろを見て
気づいたように慌てて口を開く
悠里「あの子は……」
アリス「帽子の子は置いてきたわ。見せられないでしょ?」
そう言うと、細目の子は俯いてしまって
スコップの子も気まずそうにかちゃりと金属音を立てる
胡桃「…………」
アリス「…………」
少し気になった
だからと言って関わる気は毛頭ないけれど
暇なときには触れてみるべきかもしれない
スコップの子がなぜ、こんなにも戦うことが出来るのか
反応を見るに望んでこうなったわけではなさそうだ
慈「とりあえず……戻りましょうか」
慈の指示だ
1.従う
2.従わない
↓1
【2判定 1.7.悠里 5.8胡桃】
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/13(日) 22:33:05.78 ID:gfZaOfYFO
1
135 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/13(日) 23:47:58.28 ID:A9GyMLdrO
アリス「解った、そうしよう」
慈の願うような視線を向けられて、仕方がなく承諾する
私としては武器を探しに行ったり、
もう少しマシな寝具を手に入れたかったけれど
慈が言うなら、仕方がない
アリス「慈がリーダーだから」
慈「そんなっ、リーダーだなんて」
アリス「私と慈が同級生でも、学園の知識は先生である慈の方が上よ」
慈「………」
アリス「ね?」
少し明るめの口調で肯定を求めると 慈は少し困り顔を浮かべながらため息をつく
私はそんな困らせるようなことを言ったつもりはないけど
慈にとっては、そうだったらしい
慈「相変わらずでなんだか安心するわ。アリスさん」
アリス「それは良かった」
何もわかってないけれど
とりあえずそう答えて、ほかの二人と一緒に物理準備室へと戻った
136 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 00:05:11.25 ID:ZK3autM0O
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) 夕方の部A】
【アリス:体力:30/42 状態:普通】
さて、暇になってしまった
何とか取り戻した区画である物理実験準備室から私が上がってきた階段
そこまでは一応の安全圏と言えるけれど
それ以外の区画はすべてアウト
当日は確か早めに帰れる日だったはずだけど
それでも部活も相まって人は多かっただろうし、3階 には職員室まである
誰かが真っ先に向かうであろう場所
要するに、かなりの危険区域
夜でもいないわけじゃないと言うのが、聊か面倒だ
アリス「………」
この際だ、誰かと交流を深めてみるのも悪くはないかも知れない
慈はこれから最低限二人一組だと言っていたし
常に慈と一緒に行動すると言うのも難しいと思う
慈の代役に誰かがなるかもしれないし
それでなくても、誰かを加えた三人一組になる可能性もあるから
1.由紀
2.悠里
3.胡桃
4.慈
5.何もしない
↓1
【5判定:1.9由紀 3.0胡桃 5.2悠里 7.4慈 6.8無】
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/14(月) 00:07:25.12 ID:bLoExD+Go
1
138 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 00:15:26.93 ID:ZK3autM0O
そしたら投下ここまで続きは明日
疑問ですが普通に○○室とか出してますが巡ヶ丘学園の校内図は把握できてます?
3巻を持ってないと多分解らないけど
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/14(月) 01:04:01.97 ID:N1k860xSO
乙乙
一応原作持ってるから確認できるけど雰囲気で良いかなと
詳細把握してた方が有利に働くかな?
140 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 08:23:28.49 ID:LVjTwsRlO
一応解放区画等あるので簡易な校内図です
赤塗りが未解放区画
原作では放送室が休憩室?(周辺機器的に)
アニメでは資料室が休憩室
現状では資料室前が階段、放送室が未解放なので
物理準備室を仮眠室としています
http://i.imgur.com/ckgiD1i.png
141 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 08:48:09.95 ID:LVjTwsRlO
【お話:丈槍由紀】
アリス「随分と暗い顔をしてるわね」
由紀「……」
帽子の子は私が初めて会った時からだけど
随分と陰気な顔をしている
もちろんこんな状況下に置かれ楽しんでいられたら
それはそれで気が狂っているということになるし
さっきも言ったことだけど、これが普通だ
アリス「少し、お話でもどうかしら」
由紀「話……?」
アリス「ええ。君にだって私にぶつけたいものがあるだろうし」
そう言ってみると、帽子の子は光の無い目を向けてくる
全くもって似合わない目だ
1.丈槍由紀について
2.アリスについて
3.この状況について
4.普通であること
↓1
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/14(月) 09:00:00.34 ID:eVjE1sWdO
1
143 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 09:38:43.50 ID:Xxt/+gFI0
【会話:丈槍由紀について】
アリス「君は、えっと……」
由紀「……由紀、丈槍由紀です」
名前がぱっと出てこないでいると、帽子の子は表情も変えることなく
私に向かって自分の名前を呟く
覇気も何もない、痛々しい声だった
アリス「あぁ、そう。そうだったね」
由紀「……」
アリス「わざとじゃないのよ。私は人の名前とか覚えるの全然得意じゃないから」
どうせ短い付き合いなのだから
別に覚える必要なんて無いと思っているのが本当のところだった
名前を呼ぶのなんてめったに無くて、適当な言葉をくっつければ相手は自分に対してだと思ってくれる
だからこそ、慈は私にとって特別に値するんだろうと思うわけで。
アリス「だから要するに、少し君の話が聞いてみたいのよ。もちろん、無理にとは言わないけど」
由紀「私は……特に、話すようなことなんてないんです」
か細い声で漏らした帽子の子は、膝を抱えていた腕をより強くして
また小さく縮こまってしまう
自責の念が強い……というところか
生きてきた中で一度は見たことのある挫折の姿だ
由紀「めぐねえが、一緒に居てくれたから。めぐねえが、補習をしてそれで、だから……」
”助かっただけ”
アリス「君は自分が一人ぼっちだったら死んでいたと?」
由紀「……だって、私、何も出来ないから、足手纏いになっちゃうから」
アリス「なるほど……君という人間が少しだけ分かった気がする」
1.君は天才と凡人を比べてしまう人間だね
2.それの何がいけないのかな?
3.なら努力をするべきじゃないかな
↓1
【各判定 0.2.4.6.8 可 1.3.5 良 7.9 不可 ぞろ目 優】
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/14(月) 10:17:32.02 ID:bAZPEL0Zo
3
145 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 10:58:55.06 ID:Xxt/+gFI0
【3:判定:2 可】
アリス「……だったら、君は努力をするべきじゃないかな」
由紀「努力……」
アリス「そうね。例えばさっき私が出て行ったときに、後ろからついてくるとか」
ついてこられたら足手まといなのだけど
それでも、足手纏いになると分かっているのなら
何が足手纏いになるのかを学ぶべきだ
それを知って、なら自分はどうするべきなのか
それを考え、学んで少しずつ変わっていく
それが人間というものなのだと私は思う
アリス「君が現状の自分に不満があるのなら行動するべきだわ」
由紀「……」
アリス「もちろん、私は強要する気は無いけどね」
それに、私は保護者でも慈のような教育者でもない
だから正直、守ってあげる義理も無いから
足手纏いになられては困るけど
アリス「君達には慈がいるんでしょう? 頼ってあげるといい。彼女は何も語られないより、語られた方がいいはずだから」
由紀「アリスさんは……めぐねえの友達……ですか?」
アリス「そうね。友人といえると思う。だからと言って頼られても困るよ? 私はそういうのに慣れていないからね」
146 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 11:13:04.06 ID:Xxt/+gFI0
帽子の子は私の拒絶に対して少し残念そうに頷く
私とこの子は他人だったのだから当然のことなのに
アリス「君がこの先生きていくことができたら、いつか、君も私の友人になれるかもしれないよ」
由紀「今は」
アリス「さてどうかしらね。少なくとも、陰気な子との付き合いはするつもりは無いわよ?」
だって、そんなのは何も楽しくはないし
なにも変化を起こしてくれることはないから
頑張ろうとしている子、変わろうとしている子
そういうこの相手なら、吝かでもないけど
由紀「でも、迷惑じゃ……ないかな」
アリス「君が頑張ることが?」
帽子の子は頷く
足手纏い、だから自分の行動は迷惑になるんじゃないか
そう言う考えは、持って当たり前だけど
アリス「それはみんなに聞いて見るといいわ。私よりみんなの方が、君に対する態度は親身なはずだよ」
【交流:丈槍由紀】
【交流結果:並】
【由紀→アリス 他人(大人の人)】
147 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 11:37:06.27 ID:Xxt/+gFI0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) 夜の部】
慈「私が見回りするから、みんなは休んで」
そう言い出したのは、慈自身からだった
自分が教師である等立場上、たとえ戦力であるスコップの子であろうと
見回りを任せて自分が休むのはありえないという考えからだろう
アリス「まったく……」
慈は優しい人間だ
自らよりも他をとろうとする愚かな子
だから時々そういう無茶をしてしまう
自分だって、相当疲れているだろうに
ちらりと部屋を見渡す
女生徒3人は固まって横になっていて、
スコップの子はやはり、スコップを手放そうとしていない
アリス「まだ、眠れていなそうだけど」
慈が見回りしてくれるとはいえ、どこからともなく声がする
落ち着いて寝られるわけが無い
1.由紀たちと話す
2.慈と見回りする
3.単独行動(自由)
↓1
【各判定:1.2.3.4 可 5.6.7 良 8.9 不可 0優良】
【不可・優良は2の場合 ゾンビ遭遇】
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/14(月) 11:45:29.16 ID:EPA2UpwBo
1
149 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 12:10:02.21 ID:Xxt/+gFI0
【由紀たちと話す:判定:6】
アリス「起きてる?」
そう声をかけてみると、子供達はモゾモゾと動いて私のほうへと目を向けてくる
本当に、誰も眠れていなかったらしい
胡桃「アリス……さんは、寝れるのか?」
アリス「私は問題なく。そう言う人間だもの」
胡桃「……声がするんだ。ずっと、昨日だって……」
スコップの子は恐怖に駆られたように震えだして
その手を隣の園芸部が掴む
二人は帽子の子を除いて仲が良いらしい
悠里「胡桃、落ち着いて」
胡桃「分かってるけど……っ」
私は戦えるなら戦えるなりに、何かがあったのではないかと最初に考えた
そして、それは間違っていなかったらしい
君は何を殺したのかな……
トラウマになってしまうほど、やってはいけないことをしたの?
アリス「ごめんね。君を怖がらせるつもりは無かったんだけど」
胡桃「!」
ぽんっと項垂れる頭に手を乗せる
撫でないけど、友人のような軽く叩くことはしないけど
アリス「君は良く頑張ってる。だから無理はしちゃいけない。辛いなら言えば良い、苦しいのなら言えば良い」
胡桃「そん、な……こと」
アリス「仕方がないと割り切れるのは頭だけだよ。心までそれで何とか出来たりはしない」
私は先生ではないし、医者でもない
慈ほどの人生経験を積んできたわけでもないけれど
でも、私だって一応は24年間生きてきた人間だから
アリス「君はもっと頼って良い。みんなが頼る分だけ頼って良い。少なくとも私はそう思う」
悠里「そうよ、胡桃……一人で頑張らないで」
胡桃「りーさん……」
150 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 12:43:21.45 ID:Xxt/+gFIo
園芸部の子の言葉にスコップの子は頷く
辛そうな笑いかただったけど
少しは、解消できるようになったはずだ
由紀「ぁ……」
帽子の子も言葉をかけようとして、手を伸ばして
スコップの子がなんだよ。と、少し呆れ気味に受け取る
由紀「私も……」
胡桃「ありがとな」
由紀「わわっ」
がしがしと頭を頭を弄くられて驚く帽子の子
多少の無理はまだあるだろうけど
笑顔を見せるスコップの子、園芸部
アリス「……」
何があったのかは……まだ聞くべきじゃないだろう
私とみんなはまだ他人でしかないから
そう思って距離を置いていると
胡桃「アリスさんも……頼らせて貰います」
許可していないのに、そう言ってきた
151 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 13:35:55.57 ID:Xxt/+gFI0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY2:集計】
【アリス:体力:30/42 状態:普通】→【アリス:体力:42/42 状態:良好】
関係性変動
【由紀 他人(大人)→知合(怖い)】
【胡桃 他人(不信)→大人(優しい)】
【悠里 他人(警戒)→他人(普通)】
【 慈 友人(信頼)→友人(信頼)】
巡ヶ丘学院高校解放率変化無し
152 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 14:00:18.04 ID:Xxt/+gFI0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY3】
【アリス:体力:42/42 状態:良好】
【食料残り40】
【合流:慈.由紀.胡桃.悠里】
胡桃「食料が、無い」
朝、スコップの子は切迫した表情でそう言った
まぁ、仕方が無いことだとは思うけれど
現在確保できた区画で食料が調達できるのは屋上の園芸部の栽培している野菜のみ
それもまだ完全に育ち切っているとは言いがたい野菜
アリス「それは大変ね」
胡桃「それは大変ねって……アリスさん」
アリス「何か?」
少し挑発するように聞き返すとすぐに間に入ってくる影が見えた
確認するまでも無く、慈だ
慈「アリスさん、ちょっと良い?」
アリス「緊急の話?」
慈「そう……大切な話」
これから適度に朝食をとろうと思ってや矢先の呼び出し
少し不快ではあったけれど、字が言うのならと承諾して一緒に部屋を出る
向かったのは、すぐ傍の2-Aの教室だった
153 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 14:16:28.92 ID:Xxt/+gFI0
アリス「……なんとなく言いたいことは分かるよ」
教室に入ってすぐ、背中を見せる慈に向かって言う
むしろ分からないわけがない
この食糧危機の状況で、食料がある自分への申し出なんだから
アリス「食料のこと、よね?」
慈「うん……」
一昨日の夕方から何も口に出来ていない(水は除く)なら、
空腹は相当なものだろうし、健康面でも心配になってくる頃だろう
それに、寝ているときにも子供達の空腹の音は聞こえていたし
慈「アリスさんも、それが大事だって言うのは分かるの……分かるけど」
アリス「……」
慈はとても切り出しにくそうに
罪悪感さえ抱いていそうな表情で、願うように口を開く
慈「私はいいから。せめてみんなには分けてあげて欲しいの」
アリス「……そう来るのね。慈らしいわ」
慈「お願い、アリスさんっ」
そんなに”他人”が大事なのか
自分も苦しい状況なのに、自分はいいからと自分を切り捨ててまで
他人に尽くすほどなのか
私にはまるで理解が出来ないよ。慈
慈「お願い」
別に威嚇するつもりで目を細めたわけじゃないけど
慈は私が怒っているように見えたらしい
なんともはや、優しい目つきをしていないのはそれだけでマイナスということか
1.私と慈は友人でしょう? だから食料を譲るくらい気にはしないよ。それをどう扱うかもね
2.なら、一つ条件がある。慈は私に何をしてくれる?
3.申しわけないけど私も底を尽きる寸前で、分ける余裕は無いのよ
4.なら、私がみんなの命を救うわけだ。その命、貰ってもいいかな?
↓1
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/14(月) 14:18:42.24 ID:FiW0ktj5O
1
155 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 14:32:32.20 ID:Xxt/+gFI0
アリス「はぁ……」
慈「!」
びくりと慈の体が震える
私は別に怒っていないし、怯えさせるつもりも無かったのだけど……
まぁ、仕方が無い
天使だったのは小学生まで
怠惰に伸ばした長い髪、翡翠の瞳、少しつった感じの目
24年間の完成系がこれなのだから
アリス「そう怖がられると少し傷つくわ」
慈「ごめん……なさい」
アリス「私がため息をついた理由、分かる?」
慈「えっと……」
急な質問に困惑する慈は、
答えに迷って視線をさまよわせて、恐る恐ると言った目を私に向けてくる
正直、そういうのが気に入らなかったりするんだけど
慈「こ、交換条件……?」
アリス「本気で言っているの? 君は」
慈「うっ」
アリス「君と私は友人でしょう? 食料を譲るくらい構わないし、それを君がどう扱おうと気にはしない」
分かってくれない友人に向かって投げやりに食料を渡してため息をつく
唯一、本当に友人といえる相手だからこそ、呆れることもある
アリス「それを慈はこう……畏まって」
慈「ご、ごめんなさい。でも、大切なものだから」
アリス「こんな世界になって君に会いに来た私にとって、佐倉慈はどういう存在なのかな」
慈「そ、そう、よね……」
慈は少し照れくさそうにはにかみながら
私が譲り渡した食料を大切そうに抱きしめる
アリス「慈もしっかり食事を取りなさい。彼女達のリーダーは君であって私じゃないんだから」
156 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 14:54:32.75 ID:Xxt/+gFI0
慈「え、ええ……ありがとうアリスさん」
アリス「気にしなくて良い」
慈「でも……そうだわ。私に出来ることがあったら何でも言ってね? 何でもするから」
アリス「何か、あったらね」
嬉しそうな笑顔を見せる慈に、とりあえずそう返しておいて
ふと、落ち着いたため息を零す
食糧難……解消するためにはせめて購買まで解放区画を広げる必要がある
あるいは、もう少しだけ安全圏を広げて、
購買部との距離を縮めていく必要がある
アリス「慈、君はこのままでいいと思う?」
慈「ううん……でも、無理はさせられないから。少しずつ安全圏を広げられたらなって」
アリス「そっか」
慈「アリスさんは……ここから出て行くべきだと思う?」
アリス「さて。雨風凌げる拠点というだけでも運がいいからね。甲乙付けがたいわ。慈に任せるわ」
本心で告げた言葉に、慈は意表をつかれた表情を見せて
どこか儚さを感じるような笑みを浮かべて、私の服の袖を掴む
慈「貴女がいてくれて……良かった。きてくれて、良かった」
アリス「それは良かったよ。頑張って来た甲斐はあったみたいだね」
私の方が背が低いから、慈の頭を全うになでてあげることもできないけれど
すがるような慈に体を貸してあげる事くらいはできる
こんな私でも……まだ、”天使”であれるということだろうか
157 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 15:46:44.76 ID:Xxt/+gFI0
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY3 昼の部】
【アリス:体力:42/42 状態:良好】
慈「ということで、まずはせめて購買部にいけるようにしたいの」
アリス「それはこの3階を放置して……ということ?」
慈「食糧問題が深刻だから、まずは少しでも集めておきたいわ」
慈はそう言って不安そうに眉を潜める
まだ未解放の物理実験室から先、職員室側には平然とゾンビが闊歩してる
食糧問題が無ければ、真っ先に3階の全域解放をしてから、
2階の購買部に攻め入るというのが理想系
だけど……
胡桃「めぐねえの言うとおりだよな。今回はアリスさんのおかげで何とかなったけどさ」
悠里「せめて作物がもう少し育っていれば……すみません」
由紀「りーさんのせいじゃ、ないよ」
理想だけでは生きていけない
それに、物資が調達できるというのは希望にもなる
だからこそ少しでも購買部に近付いておきたい
”だが、本当にそれでいいのだろうか”
あまり良い予感がしない
購買部に攻め入ることが悪いこととはいわないし
そこで何かが起きるわけではないと思いたいけど
アリス「とはいえ、現実を見なくちゃいけないのよね」
慈「アリスさんは……不安?」
慈のその言葉につられたように、他3人の視線が私へと向けられる
そんな期待するような目を向けられても困る
1.慈に従う
2.3階を確保するべきだと思う
↓1
【2のみ判定 1.3.5.7 不可】
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/14(月) 16:09:38.46 ID:GrpCXJBt0
2
159 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 17:25:14.93 ID:Xxt/+gFI0
【反対:判定:通過】
アリス「悪いけど、まずは3階の掃除をすべきだと思うよ」
はっきりと、反対意見を述べると
アリスさん聞きたいんだけど、と礼儀正しく挙手をしながら
スコップの子が私を見る
胡桃「あたしは食料確保すべきだと思う。圧倒的に足りないし、無いとどうにもならなくなると思うから」
アリス「そうね」
胡桃「だけど、アリスさんは反対するんだろ? 理由を教えてくれないか?」
彼女の言葉に同意といわんばかりにみんなが頷いて、私への視線が再び集まってくる
こういうのにはなれていないから、正直止めて欲しいし
でたらめなことを言いたくなってしまうので、止めて欲しい
アリス「例えば、私達が購買に言っている間にバリケードが崩されたら?」
悠里「囲まれる……?」
アリス「そう。急く気持ちはわかるけど、安全圏はしっかりと作っていきたいわ」
別に死ぬのが怖いわけではないけれど
だからと言って死にたいわけじゃないんだから
安全性は確実に考慮していきたい
どうせ、生きていくのなら
由紀「で、でも……私達がアリス、さんの……」
アリス「食料はいいわよ。あれは慈にあげた物だから。どう扱おうと気にしないから」
胡桃「でも、足らないのは事実なんだ」
アリス「分かってる。でも、死に急ぐ理由にはならないわ。まだ完全じゃなくても園芸部の作物が少しなら繋いでくれるでしょ?」
反対意見はあるかどうか
最初に異議を示そうとしたスコップの子から順番に目を向けて
最後、慈の方へと目を向ける
慈「……分かったわ。そうしましょう」
慈は何か気になる様子だったけれど
それに関しては何か言うことなく頷いて私の提案を肯定する
別にみんなが間違っているわけじゃなかった
でも、何か嫌な予感がした
ただの思い過ごしなら、よかったけど。
コンテニューが出来ない現実だから
160 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 17:56:21.13 ID:Xxt/+gFI0
【ルート変更:3階の解放】
【メンバー変更:悠里・由紀離脱】
慈「それじゃ、いってくるわね」
悠里「先生、気をつけてください。胡桃と、アリスさんも」
胡桃「任せろ」
私の意見で3階制圧へと目的が切り替わり、
向かうにも逃げるにもバリケードを肥えなければいけないという状況のため、
帽子の子とその子守役として、園芸部の子を残すことにした
正直二人組でもいい気がしたけど、
支援としていた方がいいという慈の強い要望を下しきれず
仕方が無く、3人になった
アリス「慈はどんくさいんだから、無茶しないで」
慈「アリスさんだって、決して戦えるタイプじゃないでしょう?」
アリス「その否定は出来ないけど……慈よりはマシだわ」
そんな場所が場所なら他愛ない会話に「しーっ」とスコップの子が割り込んで
二人とも静かに、と小声で抑える
アリス「失礼」
慈「ごめんなさい」
まだ不確定ではあるけれど、ゾンビは光と音に反応する可能性が高いらしい
昨日と一昨日で大体そんな兆候が感じられたというのだ
確証が持てない以上危険ではあるけれど
その可能性があるなら、経過はするべきだろう
胡桃「石を投げるぞ」
バリケードの上から、園芸部で使っているであろう石をヒョイッと投げる
からからと音がするのに遅れてうめき声がどこからともなく聞こえてくる
胡桃「成功だ。音に反応するのは確実だな」
悠里「本当に、気をつけてください」
由紀「気をつけて、めぐねえ」
留守番組の不安な送り出しを受けて、
私たちはバリケードの向こう側へと向かった
161 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 18:07:31.12 ID:Xxt/+gFI0
胡桃「アリスさん、どっちに行く?」
アリス「………」
左手に科学準備室、右手に音楽準備室
どちらに行くべきか
1.科学準備室
2.音楽準備室
↓1
【判定: 1.3.5 無し 6.7 1人 8.9 2人 0 3人 ぞろ目4人】
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/14(月) 18:09:25.34 ID:IeAD6xXWo
2
163 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 19:24:51.58 ID:Xxt/+gFI0
アリス「まずは音楽準備室に行こう」
警戒を死ながら、極力音を立てないように扉を開けて音楽準備室へと忍び込む
昼間の明かりが入る室内は多少荒らされてはいるが、彼らの姿は無い
胡桃「いない、な」
慈「良かった……」
私の隣、私の後ろ。それぞれから声がして辺りを見渡す
荒らされているため、彼らが来なかったことはないのだろうが
襲われた人が感染が中途半端なうちに抜け出し、扉を閉めていったのだろう
でなければ、何もいないのに閉まっていた理由の説明がつかない
アリス「他の部屋も全部これなら楽だけど……」
胡桃「いや、それは難しいと思う」
アリス「準備室はって、話」
胡桃「分かってるよ、ごめん」
別に怒ったつもりは無いけど、なんだか怒っていると思われたらしい
小学校以降から良く言われるようになったのは
やっぱり、顔つきの問題なんでしょうね
アリス「ねぇ」
音楽準備室の軽くとも荒れた状況に悲しそうな顔をする慈に声をかける
一度では返事が無くて、もう一度名前を呼ぶと
はっとしたような驚きが私へと向けられて
アリス「私の顔って怖いの?」
慈「え?」
アリス「いや、スコップの子もそうだけど昔から良く謝られるから」
慈「あ、えーっと……少し、ね?」
遠慮がちな言い方は怖いってことだ
まぁ、他人からどう思われているのかというのは別にそんな気にはしないけど
少しだけ、ほんの少しだけ、ちょっぴり傷つく
特に同年代ではなく、子供だと。
164 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 19:36:31.03 ID:Xxt/+gFI0
胡桃「めぐねえ、アリスさん。次行こう」
慈「めぐねえじゃなくて佐倉先生でしょ?」
アリス「めぐねえ、今は呼びやすいほうが良いわ。下手に矯正して呼びかけが遅れるのは怖い」
慈「うぅ……なら、今だけよ」
怖いと認めた本の仕返しのつもりだったのだけど、
本気にしてしまったらしい
けれど、めぐねえと愛称で呼ばれることは信頼されているということだ
馬鹿にされているとか、下に見られているようにも思われるけど
別にそんなことはないだろう。と、勝手に思う
胡桃「科学準備室もドアが閉まってる……どううる? アリスさん」
アリス「……」
隣の音楽室も、科学室もドアが開いていて、通路にはゾンビがちらほらと見えている
なら科学準備室をチェックするか
すぐ傍にいるゾンビをとりあえず叩いておくか
1.科学準備室へ
2.科学室へ
3.音楽室へ
4.ゾンビを叩く
↓1
【2.3判定: 1.3.5 無し 6.7 1人 8.9 2人 0 3人 ぞろ目4人 2.4 5人】
【1判定: 1.3.5.7.9 無し 2.6 1人 8 2人 4 3人 ぞろ目4人 0 5人 】
【4判定: 1.3.4 普通 2.5.7 不可 8.9 成功 0ファンブル ぞろ目(奇)成功 (偶)ファンブル大】
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/14(月) 19:39:50.91 ID:wgeEz4AVO
1
166 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 19:59:52.16 ID:Xxt/+gFI0
【科学準備室:判定 無】
アリス「ううん、科学準備室に行きましょ」
胡桃「でも閉まって……」
アリス「油断したくないから。一つの穴が壊滅を招くのよ」
少しでも奥に進みたい
そんな気持ちが先行してしまうのもわかるけれどそれは良くない
急がば回れという言葉があるように、しっかりと一つずつしらみつぶしに見て行く必要がある
アリス「あの園芸部の子。泣かせたくはないでしょ?」
胡桃「分かったよ」
ちょっと意地悪な説得だっただろうか
ふいっと顔を逸らしたスコップの子は扉から顔を覗かせてゾンビの様子を伺い、
さっと科学準備室の扉前へと移動
私達も続き、ゆっくり扉を開ける
慈「いない……わね」
アリス「良かった。これで後ろから襲撃される心配は無いわ」
胡桃「ふぅ……」
アリス「………」
ゾンビは扉を壊すことはあっても
引き戸を開けて中に入ることはない
なら、この扉を閉めれば一応安全圏という事になる
スコップの子は緊張感で精神的に疲れてきているし、
ここは下がるべきだろうか
それとも……私だけもう少し様子を見る?
1.先に進む
2.撤退
3.アリスだけ進む
↓1
【1.3判定: 1.3.5 無し 6.7 1人 8.9 2人 0 3人 ぞろ目4人 2.4 5人】
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/14(月) 20:08:03.29 ID:IeAD6xXWo
2
168 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 21:11:40.74 ID:yu9S+o2CO
【撤退】
アリス「二人とも、撤退するわ」
胡桃「な……」
アリス「分かるはずよ」
スコップの子は不満しかなさそうな表情で強く唇を噛むと、俯く
私がなぜ撤退だと言い出したのか
それはきっと分かってくれているとは思う
だけど子供だから
そして分かってしまうからこそ、スコップの子は不服なのだろう
自分はまだやれると
アリス「慈も、それでいい?」
慈「……」
慈はすぐに答えなかったけど
私とスコップの子を交互に見つめると、心配そうに眉を潜めた
慈「分かったわ」
胡桃「! めぐ……」
言いかけて、スコップの子はぎゅっと強く握りしめた拳を震わせながら首を振る
このまま行こう。そう言ってくれると思っていたのが
私に同調してしまったからだろう
場所が場所なら怒鳴ってさえいたと思う
169 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 21:24:38.47 ID:yu9S+o2CO
胡桃「……分かった」
悔しそうに絞り出した彼女は落胆した様子でバリケードの方へと移動していき、
置いていかれる形になった私が動こうとした途端
慈が私の手を掴んだ
アリス「何?」
慈「後で……良い?」
後で話がしたいということなのは明白で
今は変に迷っている場合ではないからと
とりあえず後でと流して
慈の手を引いてバリケードの方へと向かう
【撤退:心象変化】
170 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 22:34:24.62 ID:yu9S+o2CO
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY3 夕方の部】
【アリス:体力:42/42 状態:良好】
アリス「……」
胡桃「……」
アリス「……」
何と言えば良いか、対応を間違ってしまった感じがする
あのままこまを進めていても、それはもちろん、無事に解放区画を広げられた可能性だってあるにはある
けれど、それは身体的な意味であって、精神的な部分までなんとかできたのか? と言われれば
そんなことはない気がする
アリス「……なんて」
別に私が考えてあげることではないのに、
なぜか考えてあげてしまう
これは有難迷惑というやつで、頼まれてもいないのに
アリス「はぁ……」
別にここの生徒に好かれるつもりはないし
英雄的な何かになるつもりも毛頭ないけど
こう言うのは少し気分が悪い
死にたければ死ねばいい。はっきりそう言って――
慈「アリスさん」
アリス「?」
不意に声をかけられて、振り向く
ちょっと、良い?と伺うように手招きする慈は
ちらりとスコップの子へと目を向ける
彼女に関しての事だろうか?
1.慈と話す
2.胡桃に声をかける
3.一人で出る
↓1
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/14(月) 22:36:21.52 ID:k5Zm6MVfo
1
172 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/14(月) 23:21:26.85 ID:yu9S+o2CO
アリス「ん、良いよ」
スコップの子の視線だけが私へと向いたのを感じたけれど
それに目を向けることなく、私は慈と一緒に仮眠室を出て、教室へと向かう
慈「恵飛須沢さんについて、話しておこうと思って」
アリス「本人を置いて話しても平気な事なの?」
慈「アリスさんは思慮深い人だって、分かってるから」
慈は信頼を置いていると言った笑みを浮かべて見せたけれど
私は別に、そんな思慮深いわけじゃない
私の勝手な言動がたまたまそんな方向へと動いているだけで……
そもそも、私は慈よりも
下手をしたら現高校生よりも頭が悪い可能性だってあるのに
アリス「!」
ガラリと扉が開いた音がして前を向くと 教室へと入った慈が手招きをしていて
大人しく後に続いて教室の中へと入る
いけない、いつもの余裕が薄れてるわ……
慈「恵飛須沢さんは最初、部活のOBの先輩を連れてきたの」
アリス「……それだけで嫌な予感がするんだけど」
慈「ええ、そう。私と若狭さん。それと丈槍さんは屋上の出入り口まで来たゾンビを押しとどめるのに必死で、手が回せなかった」
慈は辛そうに語る。 罪悪感の滲む表情で語る
それはきっと、生徒の誰にも見せられない表情だ
恵飛須沢胡桃は、自らが想いを抱いた先輩を自らの手で殺したのだという
すぐそばにあったスコップで頭を殴り、ただただ追い込まれ過ぎたがゆえの無感情、無意識なままに
見るも無残に、残虐な殺し方をしてしまったという
なるほどと。思った
そんな体験をしたのだから、有象無象のゾンビと戦うことだってできるだろう
戦力にならない帽子の子、戦力と呼ぶには少しばかり不十分な園芸部
失うわけにはいかなくて、戦って貰うわけにはいかない慈
アリス「自分がやらなくちゃいけない……か。君はそれでいいと思っては、いないのね……」
慈は自分の腕を抱きしめるようにしながら、首を振る
それはそうだ、あの慈が平然としていられるわけがない
自分が年長者なのに、トラウマになってもおかしくない経験をした生徒に戦いを任せてしまっていること
そんなことがありながら、普段通りという時点で慈もおかしかったのだ
173 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/15(火) 00:16:08.11 ID:MnzAUcsHO
慈「でも、私が戦ったところで、力になることはできないの」
アリス「君は私と同じくらいに非力なのに、どんくさいからね」
園芸部はともかくとして
足手纏い二人を連れてスコップの子がどこまで頑張ることが出来るのか
そう考えて、最悪の想像が出来てしまった私はため息をついて流す
今でも危ういと言うのに
そんなストレスのたまる状況に陥ったら確実に壊れてしまう
ゾンビ以上に厄介な存在になり果ててしまうだろう
アリス「それで、まさかとは思うけれど……私にスコップの子を救ってほしいと?」
慈「ううん、もしものことがあったら。アリスさんにみんなのことをお願いすることになると思うから」
アリス「勘弁してほしいのだけど……私は慈がいるからここに来たしここにいるのよ? 君が死んだあとあの子達を見てあげるような人間じゃないわ」
はっきりと拒絶する。
慈は私がどんな人間なのかよく知っているはずだ
興味がないものに対しては守るだとかどうとかするような人間ではないって
慈「やっぱり……だめ。かしら」
私の答えが分かっていた
けれど少しは期待していたのよとでも言いたげな口ぶり
浮かべる笑みは切なくて、儚くて
同じ年長者。頼れるのが自分だけというのは分かっているけれど
私は人付き合いなんて得意な方じゃない
むしろ苦手と言ってもいい
本当の意味で友人と呼べるのが慈だけしかいない、
そんな軽い付き合いしかしてこなかった時点で、明白だ
174 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/15(火) 00:30:51.29 ID:MnzAUcsHO
アリス「まったく……」
慈はきっと、生徒に弱音を吐くことはできない
先生であるべきだと 年長者であるべきだと
自分が常に先導していかなければいけないのだと気を張って生きていくことになるだろう
アリス「…………」
さて、どうするべきだろうか
慈の死後、彼女たちの事を見捨てずにいてあげると約束して安心させてあげるべきか
それとも、頑張ってくれと突き放すべきか
慈「アリスさん、あの。数日考えて貰っても良いから」
アリス「数日、慈が生き残れる保証はあるの?」
慈「約束はできない。けど、全力で生きるために頑張るつもりよ」
その力強い言葉に反して
慈の握って見せたこぶしはとても弱弱しくて、頼りには出来そうもなかった
1.解ったわ。何とかしてあげる
2.私は嫌よ。心配なら、君が全力で生き残ればいい
3.あぁそうだ……慈は私に何でもしてくれるのよね?(自由安価。慈へのお願い)
↓1
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/15(火) 00:34:35.18 ID:F5HPHOtWO
1
176 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/15(火) 00:40:22.28 ID:MnzAUcsHO
さて続きは明日
今回は音楽準備室と科学準備室を解放しました
あとアリスさんがただのツンデレ疑惑浮上しました
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/15(火) 01:10:45.34 ID:0KQfDE5mO
乙乙
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/15(火) 06:17:33.91 ID:TQ9XkB69o
乙
179 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/15(火) 08:12:22.15 ID:dJJJg5/UO
http://i.imgur.com/FSDyFPo.png
【開放率変動】
180 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/15(火) 08:32:16.64 ID:qfqXPxBkO
アリス「はぁ……君という人は本当に狡いわ」
慈「えっ?」
アリス「…………」
恍けている……ということはないと思いたいけど
呆けたように声を漏らした慈をちらりと一瞥して、またため息をつく
なぜそんなにも信頼しているのか
私は他人に対して優しい人間ではないのに
なぜ、私が直接的関係のない子供を守ってあげるなどと思うのか
アリス「解ったわ。何とかしてあげる」
慈「本当?」
アリス「嘘と言って欲しいの?」
慈「あ、ううん。ごめんなさいっ」
嬉しさのにじみ出ている謝罪は謝罪らしくはなくて
相変わらずだなと、思ってしまう
私が佐倉慈を友人として認めた理由は何だったか
そもそも、そう言う関係であると定まったのはいつの事だったか
アリス「会いに来てしまった私の負けよ。出来る限り慈の我儘に付き合ってあげるわ」
慈「アリスさ――」
アリス「だからと言って」
ぐっと距離を詰めて、慈の首元
少し汚れているように見える白いリボンを指で押し込んで、
慈の驚いた顔を見上げる
アリス「そう簡単に死なれても困る。私は君を死なせるために君の願いを引き受けるわけじゃない。その自覚はあるわね?」
慈「もちろんよ……私はあの子達の先生だから」
アリス「その言葉を忘れないべきよ。君はあの子達を支えているのだから。君の死はみんなを苦しめることになる」
181 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/15(火) 08:48:30.53 ID:qfqXPxBkO
慈「……そうね」
アリス「…………」
慈は呟きながら顔を逸らす
解っていてもどうにもならないことがあると
そう言っているような気がした
アリス「私は教師ではないけれど、君の友人ではあるつもりよ。同級生には我慢する必要はないわ」
慈「本当……アリスさんは優しいわ」
アリス「私は別に優しいなんて」
慈「あるわ」
慈は嬉しそうに言う。懐かしむような表情で幸せそうな表情を見せる
この世界において似つかわしくないような笑顔は、なんだか少し異質ではあったけれど
でも、その笑顔を見せられる慈は凄いのだと、感じた
慈「アリスさんはいつも冷たく言うことが多いけど、でも裏を返せば心配してくれてるから」
アリス「受け取り方は十人十色。私は思ったことを口にしてるだけ、優しさじゃないわ」
慈「私が優しいって思ってるんだから、優しいってことでいいかしらっ」
アリス「……」
引こうとしない慈の冗談めいた雰囲気、弾んだ声
呆れて言葉も出ないとはこういうことか。と
開いただけの口を閉じて、ため息をつく
アリス「そんなだから、君はいつまでたっても子供なのよ」
慈「うっ」
アリス「めぐねえ」
慈「はうっ……せめて慈にしてっ皆がそれで良いって思っちゃうからっ」
アリス「さて、どうするかな」
この壊れてしまった世界がまるで幻想であったかのように
今、私達を取り巻く空気はいつもと何も変わらない、日常的なものだった
けれど、どこかから聞こえるゾンビの声が、
血まみれの床、散らばった教材、乱暴に扱われた机や椅子
その光景が私達の目を覚ます
アリス「慈、前にも言ったけど。それは君の長所だと私は思うよ」
慈「……」
アリス「誰かが短所というそれを、君は君のやり方で上手に扱えばいい。愛されることは、誰にでも出来る事ではないからね」
182 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/15(火) 08:51:35.63 ID:qfqXPxBkO
↓1(慈判定 2.7.0)
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/15(火) 08:55:19.10 ID:dBAaHV1iO
はい
184 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/15(火) 09:05:05.02 ID:qfqXPxBkO
アリス「さて、そろそろ戻ろう」
そう言って慈の隣を通って出口へと向かった時だった
後ろから腕を取られたかと思えば引かれて
後頭部にはふくよかな感触がぶつかり、
私の体を力の弱い細腕が抱き締めた
慈「……」
アリス「……みんなが心配するわよ?」
慈「分かってる……けど。少しだけ」
耳元で慈の声がする。か細く震えている声が…
アリス「……」
私と比べると、慈の身長は10cmは上になる
だから私は抱かれるだけに留まる
私が抱いてやっても、それは子供が親に抱きつく程度でしかないから
アリス「慈……」
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/08/15(火) 09:48:19.51 ID:VkYsGr070
私はどうしてあげることができるだろう
こんな状況は今までおきたことがない
完全な経験不足
慈が求めていることはなんなのかを考えても
確実にこれが答えだという断定が出来そうもない
慈「……みんなの前では、ちゃんと、してないといけないから」
アリス「そうね」
慈「だから、少しだけ」
慈だってこの状況で強くいられるわけじゃないのは分かっていた
ただ、自分が最年長であり教師であるということだけを支えにして
無理矢理に強く見せていただけ
アリス「…………」
私の存在はそれを揺らがせてしまうのじゃないかと
いざという時に強くいられないんじゃないかと
少しだけ、不安になった
慈「…………」
そう思うと、体に触れる慈の腕はしがみついているようにも感じて
1.じっとする
2.後ろ手に頭を抱く
3.甘えん坊だね……やっぱり、君は子供だ
↓1
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/15(火) 09:49:59.25 ID:gZ6vYrnCo
2
187 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/15(火) 10:07:38.22 ID:VkYsGr070
少しだけ頑張って、肩に触れる慈の頭を後ろ手に優しく抱きこむ
これが正しいのかは分からない
けれど、離れるのは何か違うと思うし
茶化すのも、ちょっと違うような気がしたから
慈にとって私は同級生だ
この学園に現存する(分かっている中で)生存者
その中で唯一、自分と歳が同じで頑張って見せる必要が無い存在
だからこそ、こうやって弱さを見せてくる
はちきれそうな心、それを守るためにすがろうとしてくる
だったら私は、それを受け止めてあげよう
私が慈にしてあげられることそれがまだ分からないから
とりあえずは、受身の姿勢でいてあげていいのだろう
アリス「好きなだけ甘えるといい。車椅子にはなれないけれど、松葉杖くらいにはなってあげるから」
慈「ありがとう……アリスさん」
アリス「気にすることはないよ」
元々、ここに来たのは慈を心配してのこと
最悪、慈を楽にしてあげるため
その楽という意味合いが変わっただけでしかない
あぁ、そういえば……お母さんは無事だろうか?
アリス「……」
私はしばらく慈に抱きしめられながら、
慈の頭のみを抱くようにして、その場に留まった
【 慈 友人(信頼)→友人(信頼・強)】
188 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/15(火) 10:18:20.72 ID:VkYsGr070
【巡ヶ丘学園高校3階 物理準備室(仮拠点) DAY3 夜の部】
【アリス:体力:42/42 状態:良好】
さて、夜だけどまだ時間的余裕はある
明日の朝もまた区画解放するために頑張る必要があるし
早めに休むべきだろうか
それとも、誰かと話しでもするか
慈とあんな約束をしてしまった手前、もう無関係の子供達として
見限っておくのはダメだろうから
アリス「はぁ……」
そう考えると、途端に面倒くささがこみ上げてきた
約束は約束だから、破棄するつもりは無いけれど。
いつもそう、何かをした後に後悔することばかり
アリス「……そうさせるから、慈。君はずるいのよ」
彼女には聞こえないことと承知の上でぼやいて、ふと息をつく
1.慈
2.胡桃
3.悠里
4.由紀
5.早めの就寝(翌朝バフ:快調・クリティカル及び回避率の上昇)
6.一人で廊下に出る
↓1
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/15(火) 10:19:26.34 ID:dBAaHV1iO
6
190 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/15(火) 11:19:22.24 ID:VkYsGr070
判定↓1
【1.3 慈 2.4 悠里 5.7 由紀 6.8 胡桃 9 ゾンビ 0 発見】
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/15(火) 11:21:23.74 ID:gZ6vYrnCo
あ
192 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/15(火) 11:32:44.24 ID:VkYsGr070
アリス「……ふぅ」
少しだけ一人になりたいと、物理準備室を出て解放区画にある教室へと向かうと
偶然なのか、潜めているのか
僅かに聞き取りにくい足音が聞こえて振り向くと
園芸部の子が、背後に立っていた
アリス「なにか?」
悠里「一人で出歩くのは危険です」
アリス「私は大人よ?」
悠里「それでも、危険が危険であることには変わり有りませんから」
維持でも私を一人にするつもりがなさそうな園芸部の子は
細めた目を私へと向けて、頭を下げる
悠里「ありがとうございました」
アリス「はい?」
突然のことに困惑する私の前で園芸部の子は下げた頭を上げると
困った表情を浮かべて、仮眠室へと振り返る
悠里「胡桃のこと……止めてくれたと聞いたので」
アリス「……ああ」
何の話かと思えば、恵飛須沢胡桃のことだったらしい
彼女は私に対して、何で止めたのかという不満が有りそうだけど
その友人であろう園芸部の子は、感謝したいと。
……というか、名前。忘れたわ
アリス「別に助けたつもりは無いわ。私はそうすることが最善だと考えただけ」
悠里「それでもあのまま戦い続けたら、胡桃は倒れるくらい疲弊していたと思います」
だから、ありがとう御座いました。と、園芸部の子は礼を述べる
193 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/15(火) 11:49:15.69 ID:VkYsGr070
アリス「彼女は一応、私達の重要な戦力だから。損なわないようにしたというのは事実だし……」
はぁ。と、癖になってしまいそうなため息をつきながら
園芸部の子から目を逸らす
高校生のくせして、私よりも背が高いのは少し許せない
いや、殆ど全員私より上なのだけど。
アリス「分かったわ。その礼、受け取っておく」
悠里「ありがとう御座います」
礼に礼を重ねてきた園芸部の子
振り返ってみるとぱっと目を開く
意外にしっかりと、目を開くことができるらしい
悠里「それで、その……アリスさんは先生と同級生なんですよね?」
アリス「見た目で疑うなら、相応の対応させてもらうけど?」
悠里「いえ、そう言うわけではなく」
軽い脅しに後退りした園芸部の子は何かを言おうとしたのか、口を開いて
けれど、考え直したかのように口を閉ざす
別に本気ではなかったのに
悠里「どこかの先生とかだったり、するんですか?」
アリス「私のことについて聞きたいと?」
悠里「はい。こうして出会えたのも何かの縁かと」
アリス「…………」
なるほど。
確かに自分の知っている慈の同級生とはいえ
そうおいそれと信じられるわけが無いわね
礼を言うのと信頼は別。はっきりとしたそう言う姿勢は嫌いじゃない
1.私は大学生よ。自由奔放に生きてきた結果、ちょっとばかり留年とかしてね
2.それなら、君はどうなの? まずは自分を語るべきだわ
3.先生ではないけど、あまり言いたい事じゃないわ。とりあえず、自由を謳歌してる最中だった
↓1
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/08/15(火) 11:54:22.50 ID:G3OAI4rK0
3
195 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/15(火) 13:44:22.12 ID:VkYsGr070
アリス「そうね……」
留年しているだのなんだのは正直、人に誇って言うようなことではないだろうと飲み込んで
答えでは無く見つめてくる私に疑問符を浮かべる園芸部に意味ありげな視線を送って、苦笑する
大した意味は無いけど
アリス「先生ではないけど、あまり言いたいことじゃないわ。とりあえず、自由を謳歌してる最中だった」
悠里「自由ですか?」
アリス「そうよ」
悠里「……大学……あ、いえ、すみません」
高校生にとって自由とは大学生ということなのだろうか
確かに、私達が進学か就職かで悩むことのあった高校生時代、
大学生は自由であるのだと夢を見ている人が多くいたような気がしないでもない
実際はアルバイトしなければお金が無いので、殆どがその時間に持っていかれて
自由といえば自由だけれど、ある意味現実的な窮屈感、拘束感に苛まれることもあるわけで
もちろん、私はそんなことなかったけど
悠里「一度お話を聞いてるとは思いますが、私は園芸部の活動中でした。活動自体は終わっていたんですが、少し手入れしようと残っていたのが幸いして……」
アリス「……運が良かった。というべきかな」
園芸部の表情は幸いした。という割には幸福感を感じることができるものではなく
何か思うことがあるような、そんな気さえしてきてしまう
アリス「私は家にいたよ。何か外が騒がしいなとは思っていたけど、最初は気にしなかったのよ」
悠里「家から、ここまで……?」
アリス「訪問者もあったし、こんな世界では一瞬で死にそうな人がここにいたから」
悠里「佐倉先生……」
アリス「ゾンビになっていたなら、私がこの手で処分してあげようと思ってたけど。それはしなくて済んでよかったわ」
196 :
◆JIAuvu1PvIJ6
[saga]:2017/08/15(火) 14:04:54.79 ID:VkYsGr070
それは冗談のようなものだったから笑ったのに
園芸部は困惑した様子で私を見つめてきて、苦笑へと切り替える
冗談が通じない子達ばかりね
悠里「ためらいとか、無いんですか?」
アリス「慈が自分の意志を持って行動しているのなら、殺すのにも躊躇いはあるわ」
そこには明確な佐倉慈の考え、思いがあって
私がそれを止めること、それを阻むこと
その願いを打ち砕いてしまうことが本当に正しいのかを迷うからだ
けれど、ゾンビになってしまったのなら迷いは無い
そこに慈の意志がないから、考えも思いも何も無く
生前の慈が望み、願い、思い続けてきたことすら壊してしまいかねないから
アリス「でもああなってしまったら、介錯してあげること、それがその人の為だと私は思うもの」
窓から見える外の世界を歩く彼ら
それを見下ろす私の隣に園芸部も近付いてきて、彼らへと目を向ける
悠里「強い……ですね」
アリス「別に強く無いわ。それに私は”異常”なだけ。君達が普通よ」
悠里「…………」
戻りましょ。そう声をかけて園芸部の隣を過ぎると
少しの間をおいて、ゆっくりと足音がついてくる
慈との約束が無ければ関わる必要も無かったのに……
余計な話をしちゃったわね
アリス「あ……」
名前、聞きそびれたわ
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