あなたの目の前に、ひとりの少女が座り込んでいます。

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625 : ◆ALICE2/HGg [saga]:2018/01/06(土) 23:46:12.16 ID:3qY6FRSLo
>>620
 ではあなたは朱色の道を正しい手順で進み、小屋の前へと辿り着きます。
 あなたが扉を開けば、そこにある間取りは以前あなたが見たものと全く同一です。
 部屋の中心にある囲炉裏には鍋が吊り下げられ、その中身は沸騰してぐつぐつと音を立て、香ばしい薫りを放っています。
 幾つかの違いとして、まず部屋のそこかしこに置かれていた灯籠は存在しません。
 部屋の光源は中央にある囲炉裏の火だけですが、それでも十分すぎるほどに部屋は照らされています。
 部屋の中に居れば、何をしていないにも関わらず何かを織るような音が聞こえてくるでしょう。
 その音の発生源は、囲炉裏の近くであるように思えます。

 次にあなたは橙色の通路を更に進み、存在する3つの扉の前でリモコンのダイヤルを回します。
 あなたがダイヤルを「TRIAL」に切り替えれば、瞬間周囲の景色が反転し、あなたはいつのまにか天井に立っています。
 部屋の3つの扉を見れば、右手側にある扉はいつのまにか石の扉になっています。石の扉には石のネームプレートが設置されており、そこには「#DC143C」の文字が見えます。
 左手側にある扉も、また石のままです。扉には石のネームプレートが設置されており、そこには「#DC143C」の文字が刻まれています。
 中央にある扉は、いつのまにかあなたがこれまでよく見てきた、いつもの扉が存在しています。扉には「#DC143C」のネームプレートが存在し、更にその上から衝立が強く貼り付けられ、扉に入ることを拒絶しています。

 次にあなたはダイヤルを「NETHER」に切り替え、周囲の様子を確認します。
 ダイヤルを切り替えた瞬間、あなたの全身は寒気と孤絶感に襲われます。
 いつのまにか周囲には青白い炎の球らしきものが浮かび、どこからか梵鐘の重い音が、継続して鳴り響いています。
 あなたの右手側にある扉は、いつのまにか石の扉になっています。石の扉には石のネームプレートが設置されており、そこには「#DC143C」の文字が見えます。
 中央にある扉もまた、再び石の扉になっています。石のネームプレートには、「#DC143C」の文字が刻まれています。
 左手側にある扉は、いつのまにかあなたがこれまで何度も目にした扉に変化しています。扉には「#DC143C」の文字が刻まれたネームプレートがかかっています。
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