【安価】愛玩奴隷を買うことにした

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399 : ◆eXipHdytqM [saga]:2018/01/11(木) 19:56:47.75 ID:bONuIL2d0
 ___ガアン!!

 轟音。何かが爆ぜる音とともに、リーゼントの頭の上半分が粉々に吹き飛んだ。

「…えっ」

 呆然と、鼻から上を無くしたリーゼントを見る、モヒカンとテスト。その顔に、脳味噌の破片が降り注いだ。

「ふん」

 男は鼻を鳴らすと、煙を吹く筒をモヒカンに向けた。

「日が暮れる前に死体を引き揚げろ! さもなきゃ、てめえも同じ目に遭わすぞ」



 相方を叩き起こして、深い淵から腐りかかった男の死体を引き上げたモヒカンの頭を、男は容赦なく例の筒で吹き飛ばした。それから逃げようとするアフロを捕まえると、赤熱した筒で文字通り死ぬまで殴り続けた。この間、テストは5回嘔吐した。
 アフロが息絶えたのを確認すると、男は何と、俺の前に手を突いて謝罪した。

「申し訳ねえ、旦那! ウチのボケカス共が、とんだ迷惑を…」

 俺たちなんて纏めて一捻りにできそうなこの大男が、冷や汗に涙まで浮かべている。

「あんたほどの男が、何だってこんな奴らとつるんでる」

「酔っ払いの集団に絡まれてるところを、一度だけ助けてやったんだ。こいつら、それで調子に乗りやがって…しょうもない悪行ばかりしやがるから無視してたんだが、とうとうこんなことになっちまった」

「そうかい」

 俺は男の前に屈み込むと、肩に手を置いた。

「ま、こういうこともあるわな。あんたみたいな良い男に頭を下げさせちゃ、こっちが申し訳ねえ。俺だって綺麗な身とは言えねえしな。お互い助け合っていこうぜ」

 言いながら懐から名前と連絡先を書いた紙切れを取り出し、男の手に握らせた。

「ここで知り合ったのも何かの縁。困った時はいつでも頼ってくれよ」

「旦那…かたじけねえ!」

「よし、クズどものことは忘れちまおう。…テスト、警察兵呼んでこい。その間に俺がこの辺を片付けとく」

「…う゛っ、お゛えっ」

「馬鹿野郎、いつまでゲロってやがる。さっさと行け!」

「うぅ…はい…」

 よろよろと駆けていくテストを見送ると、俺は河原を見回した。頭の欠けた3つの死体。ズルズルに腐って異臭を放つ死体。飛び散った血と脳味噌。それから、胃袋を経て生地まで先祖返りしたマフィンケーキ。
 俺は、また溜め息を吐いた。多分、明日を迎える幸運まで吐いてしまっただろう。
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