【安価】愛玩奴隷を買うことにした

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62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 19:39:45.14 ID:UDEdcuT/O
Rの奴隷スレは絶対こうなるってわかってるだろ
陵辱展開にしたいなら>>1に救済禁止って書くか奴隷♀が主人公じゃないと絶対ならないぞ
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 19:43:05.80 ID:LmPyaL2Co
他の安価スレは>>62みたいな奴が毎回凌辱展開にするからほのぼの展開期待
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 19:47:29.98 ID:DshnSKG0o
ここにほのぼのじゃない奴隷スレあるか?見たことない
65 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/25(月) 20:46:25.52 ID:00gCKmsD0


 数時間後。私たち4人を乗せた馬車は、市街をゆっくりと自宅へ向かっていた。
 そう、『4人』である。

「ねえお父様、お家には後どのくらいで着くのかしら?」

 隣に座った一人目の娘が、期待に満ちた顔で私に尋ねる。向かいには二人目の少女がぐったりと疲れた様子で座り、更にその隣には一番幼い三人目の娘がもたれかかるようにして眠っていた。

 そう。結局、三人とも引き取ることにしたのだ。何も一人に決める必要は無い。大仕事の直後で懐は暖かかったし、身の上を聞いてしまった以上、このまま彼女らが誰かの慰み者になるのが忍びなかったのもある。妻の驚く顔が目に浮かぶようだ。

 一人目の彼女は、選ばれたことがよほど嬉しかったようだ。商談がまとまるやすぐに私を『お父様』と呼んで抱きついてきた。二人目の娘も、奴隷の身を脱することを喜んでいた。それでも、人足や給仕として売られた友達のことを思い出して複雑な顔をしていた。三人目は……もう大騒ぎだ。奴隷商人のもとを離れるのが嫌でたまらないらしく、わんわん泣いて離れなかった。どうにか馬車に乗せた後も、一人目の娘に何度窘められても泣き止まず、結局泣き疲れて眠ってしまった。

「…」

 それにしても、見知って間もない娘たちとの沈黙は、何と重苦しいものか。私は、話題を探った。



↓1〜3 何か話題を
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 20:48:05.08 ID:u+ZchT8lo
食事の好みや苦手なものを聞く
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 20:50:04.87 ID:lEYmES0X0
こうしてほしいとかそういう要望はないか聞く。先にできる限りのことはすると言って置いて
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 20:50:23.78 ID:vzQ4opNj0
そういえば名前を聞いていない
あるならそう呼ぶし無いなら今からつける
69 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/25(月) 21:28:58.25 ID:00gCKmsD0
「……そう言えば、名前をまだ聞いていなかったね」

「奴隷として売り物になった時点で、わたしたちに名前はありません」

「それはそうだが、その前は何と呼ばれていたんだい」

 すると、彼女は美しい顔を曇らせた。

「…ナー、と。ですが名前ではありません。向こうの言葉で、『それ』という意味です」

「ああ、なるほど…」

「あたしは、ステファニーで通ってたわ。あそこでもそう呼ばれてたし、そのままにしてくれると嬉しいかも」

「分かった。で、この娘は…」

 眠りこけている幼女に視線を移すと、残りの二人が困ったように首を傾げた。

「あんまりこの娘と話したこと、無いのよね」

「いつも旦那様にべったりでしたから。何と呼んでいたのやら」

「…イーフェ」

「えっ?」

 ぎょっとして私の方を見る二人。私は、細く溜め息を吐いた。

「スカアの処刑には、間に合わなかったようだ」

「では、この娘は」

 言いかけた少女を制止して、私は強く言った。

「君たちの、妹だ。それ以上でも、それ以下でもない」
70 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/25(月) 22:40:28.08 ID:00gCKmsD0
 静まり返る車内。私は、努めて明るく言った。

「……さて、これから私は君たちの親父になるわけだが。何か、言っておきたいことはあるかね? 出来る限りのことはしよう。特に、食べ物の好みとか」

「多くは求めません」

 ナー…一人目の少女が即答した。

「誰かの愛妾にでもなれれば良かったはずが、こうして人の子としての暮らしを取り戻せた。これだけで、わたしには十分な幸せです」

「そうか…」

 過去と決別したいという意志は伝わってくる。ただしそのために、彼女は自分を抑えているように思える。もう少し仲良くなってからなら、砕けた話もできるだろうか。
 そこで、私はふと思いついた。彼女が特に疎んでいるのは、東洋人の母らしい。なら、そこから引き離してはどうだろうか。具体的には…

「…そうだ。君をヴィクトリアと名付けよう。大英帝国を創った女王様だ」

「! …そんな、勿体無い」

「勿体無いものか。君はもう、堂々たる英国民だ。胸を張って生きることだよ」

「! あ、ありがとうございます…」

 彼女は…ヴィクトリアは、おずおずと頭を下げた。

「……水を差してごめんなさいね。あたしも特に言うことは無いけど。お料理とかお裁縫とかさせてもらえれば、頑張るわ。ご飯も、食べられるだけありがたいし」

 と、ここで顔をしかめて一言。

「あ、でもお勉強とかは勘弁ね。読み書きとか、別に要らないし」

「分かった、良い家庭教師を付けよう」

「うへぇー。 …あら」

 いつの間にか、イーフェが目を覚ましていた。相変わらず不機嫌そうな顔だが、もう泣いたりはせずに黙り込んでいる。

「…イーフェ」

「!!」

 私が名前を呼ぶのに驚いて、彼女はこちらを向いた。

「何か、言いたいことはあるかい?」

「…」

 彼女はしばし、膨れっ面で私の顔を見ていたが、やがてぼそっと呟いた。

「…おっぱい」

「えっ?」

 きょとんとする私とヴィクトリア。ステファニーだけが「ああ」と頷いた。

「家が貧しかったのね。この歳でも乳離れしてない子、ざらにいたもの」

「だが、妻は無理だし、ばあやもそんな歳じゃないし…」

「普通にご飯があるなら、そっちで良いでしょ。もう歯も生えてるし」

「そう、だな」

 そうこうしているうちに、馬車は我が家に辿り着いた。
71 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/25(月) 22:42:29.46 ID:00gCKmsD0
↓1

@「おかえりなさい」

A「だ、旦那様!!」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 22:43:06.70 ID:lEYmES0X0
1
73 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/25(月) 22:45:02.29 ID:00gCKmsD0
今夜はここまで
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 22:46:06.98 ID:vzQ4opNj0
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 22:46:35.69 ID:helQa6kL0
乙ー
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 22:54:14.22 ID:E9NG1+AOo
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 23:02:11.39 ID:zLtlNJP9o
乙でしたー
奥さんが出迎えに来てくれたっぽい?
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 20:39:06.54 ID:2T4DN9En0
楽しみにしています
79 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/26(火) 23:24:23.67 ID:2CElxSK10
 馬車から降りると、ばあやに付き添われて妻が玄関先で待っていた。

「おかえりなさい」

「ステラ! 体は大丈夫なのかい?」

 頬にキスをすると、彼女は笑顔で頷いた。

「何だか今日は、とても調子が良いの」

「わたくしは止めたのですが…」

「そうかそうか。…」

 いつの間にかヴィクトリアが、馬車から降りて私の隣に立っていた。彼女は妻を認めると、丁寧にお辞儀した。

「初めまして、お母様。今日からお世話になります、ヴィクトリアと申します」

「その娘が、貰ってきた子なのね」

 妻がヴィクトリアに向かって何か言いかけたその時、彼女の視線が馬車の方に釘付けになった。ちょうど、ステファニーがイーフェを抱っこして、よたよたと降りてくるところであった。

「…あ、あの娘たちは」

「ああ、それなんだが」

 私は済まなそうに笑った。それから、ばあやに向かって言った。

「ちょっと悪いが、この子達と一緒に着替えとかを買ってきてくれないか。迎える準備をすっかり忘れていてね。帰ってくる頃には夕食もできているだろう」



「まさか、3人も買ってくるなんて」

「驚いたかい」

 笑いながら言うと、妻は顔をしかめた。

「そんな余裕はあるの? うちにはばあやと、料理人が一人しかいないのに」

「大丈夫さ。それに…」



↓1

@この家には活気が必要だ

Aこの子達には愛が必要だ

Bこの子達には親が必要だ

Cその他、要記述
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 23:26:12.53 ID:jbgnNJ93o
81 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/26(火) 23:50:48.37 ID:2CElxSK10
 私は妻を真っ直ぐに見て、続けた。

「商人からあの子達の経歴を聞いて、思ったんだ。あの子達には、愛が必要だって」

「!」

 私の言葉に、妻は一瞬、目を見開いた。が、すぐにふっと息を吐くと、静かに目を瞑った。

「…そう」

「ステラ?」

 彼女の物言いに、言い様のない不安に駆られて、私は思わず身を乗り出した。

「どうした? やっぱり、具合が悪いんじゃ」

「いいえ。私は大丈夫よ」

 彼女はティーカップを置くと、立ち上がった。そうして去り際、静かに言った。

「…愛してあげてね」
82 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/26(火) 23:51:16.10 ID:2CElxSK10





 ___翌朝、妻はベッドの上で冷たくなっていた。



83 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/26(火) 23:51:44.23 ID:2CElxSK10
今夜はここまで
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 23:54:22.67 ID:2T4DN9En0
>>72で1にしたのが間違えだったのか?
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 23:55:53.94 ID:jbgnNJ93o

選択肢間違えたかな・・・すまん
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 23:56:34.09 ID:GCA+hrzw0
乙ー
いきなりシングルファザーになってしまった
87 : ◆eXipHdytqM [sage saga]:2017/12/26(火) 23:59:36.12 ID:2CElxSK10
次でバラすけど、妻の自殺を止めるのは結構難しかった
仕方ない
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 00:00:19.29 ID:JUb/K75f0
>>79で4で君が必要だとか言うべきだったのかな?
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 00:25:34.16 ID:upwloAeK0

自殺だったのですかい。てっきり寿命がきたのかと
自殺がなかったとしても死は免れなかった感はありそう
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 01:43:14.12 ID:hDRJI9sko
超展開
まあ奥さん生きてたらエロに持っていきづらいからね
あれでもこれ奥さん自殺してもエロ厳しくね?
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 03:38:05.26 ID:KtwIK34VO
元々ダークなシナリオしか用意してなかった感じか
やっぱり強引に和み展開に持っていくの誰も得しない結果なるだけじゃないかなあ
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 08:24:31.01 ID:78Yn9rJDo
奴隷が慰めックスでもするのか
93 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/27(水) 17:34:39.76 ID:kKbj5k4l0
『突然このようなことをしてしまい、申し訳ありません。ですが、私は神に背くこの行為が、貴方と、貴方が選んだ子供たちにとって最も良い選択であると信じています。

 貴方と結婚して7年の間、私は貴方の妻としての役目を、何一つ果たせませんでした。交渉に出向く貴方に付き添うことも、留守の家を守ることも、___貴方の子供を産むことも。

 貴方が選んだ子供たち…まさか、3人も連れてくるとは思いませんでしたが…それぞれに、貴方や私と似ている部分を見つけました。きっと貴方は、夫婦の実の子のように彼女らを愛せるよう、意識して選んだのですね。妻として完全に失格であった私を、最後まで疎まず妻として愛してくれたことに感謝します。

 本当は、貴方が選んだ娘を、貴方の次の妻にするつもりでいました。だからこそ、女の子にこだわったのです。
 思っていたのとは少し違いましたが……彼女らに、愛が必要であるのなら。愛してあげてください。そして、彼女らに注ぐための愛が減らないよう、非力な私はこの世を去ります。

 最期まで、敬愛する貴方へ。 ステラ』
94 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/27(水) 17:48:01.50 ID:kKbj5k4l0
………

……



 真新しい墓石の前に花束を置くと、私はそのままがっくりと膝を突いた。

「何が…何が、いけなかったんだい…ステラ…」

 震える声で呟いた。
 一人で考え込んでも、夜通し泣いても、ナイトテーブルに遺された手紙を読んでも。
 どうして、彼女が死を選んだのか。これから、家族として暮らすはずだった、3人の子供たちを置いて…

「お父様…」

 ヴィクトリアが隣に佇んでいる。少し後ろには、ステファニーとイーフェも。3人とも、どういう顔をすべきか困っているだろう。何しろ、自分たちに母親だったとは言え、たった一日しか暮らしていないのだ。彼女らにとっては、ほとんど赤の他人に等しい。

「お母様のことは、とても残念に思います…」

「…」

 横目に彼女の方を見ると、彼女は不安げな顔で私を見ていた。

「…どうかしたかい」

「その…こんな時に、言うべきでないというのは分かっているのですが」

「言ってご覧」

 私が促すと、彼女はちらりと後ろの二人を覗き見、それから言った。

「わたしたち…このまま、ここにいても良いのでしょうか?」

「!」

 はっとなった。二親で育てるつもりが、片親になってしまった。だから最初の約束が消えて、自分たちはまた奴隷に逆戻りするのではないか。そう、彼女は言っているのだ。

「心配ない」

「!!」

「もう、君たちは私の娘だ。手放したりはしないよ」

「良かった…」

 安堵する彼女に、初めて12歳相応の少女らしい表情を見た。

「ステフ、イーフェ。おいで」

「あ、うん。…ほら、あんたも」

「…」

 末っ子の手を引いて、ステファニーが近寄ってくる。イーフェは、いつものように嫌がるでもなく、ただ黙って俯いていた。

「不安かも知れないが、私はもう、君たちを棄てはしないよ」

「…うん。ありがと」

「…」

 黙り込んでいたイーフェの唇が、小さく動いた。

「何だい?」

「…しな、ないで」

 消え入りそうな声で、呟く少女。

「おとさまも、おかさまも、ねえさまも、にいさまも…もう、ひとりぼっちに、しないで…」

「…約束するよ」

 私は、彼女を抱き締めた。他人だった男の腕の中で、彼女は泣いていた。
95 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/27(水) 17:50:19.58 ID:kKbj5k4l0


 葬儀を終え、部屋に帰ってきた。3人とも、今は着替えている頃だろう。まさか、初めての晴れ着が喪服になるなんて。
 私は書斎で一人、ふさぎ込んでいた。考える気力が起きない。確かに、妻は病弱だった。いつ死んでもおかしくないといつも言っていた。だが、それは私も同じだ。いつ殺されたっておかしくない自生を歩んできたし、これからも歩んでいくのだ。彼女はそんな生活に、安らぎを与えてくれる存在だと、私は思っていた。

「…ああ」

 ふと、思う。
 そう言えば、遺書の内容を娘たちには伝えていない。まさか、彼女らに期待された役割が、養子ではなく妻だったなんて。本当なら、伝えるべきではないのだろう。だが…



↓1 遺書の内容を

@一人だけに伝える(相手を指定)

A全員に伝える

B黙っておく
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 17:54:07.38 ID:JUb/K75f0
3かな?2は論外だとしても1だとしてもヴィクトリアでも苦しいだろう
重要そうだから安価↓で
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 18:04:49.12 ID:myaaP2HB0
判断が難しいな…1ならヴィクトリアなんだろうけど…3が無難か?
安価下
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 18:14:19.32 ID:gCrtoR4DO
重要そうだし多数決でもいい気がする
個人的には3だけど
99 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/27(水) 18:16:59.63 ID:kKbj5k4l0
じゃあこうしよう

↓ 20:00まで多数決
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 18:24:16.05 ID:myaaP2HB0
3
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 18:30:44.44 ID:JUb/K75f0
3
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 18:32:16.94 ID:qV89WtR7o
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 18:51:54.13 ID:hDRJI9sko
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 18:52:48.84 ID:SssNgLiWO

妻がどうたら〜の部分がのちのち面倒になりそう
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 18:58:42.75 ID:JUb/K75f0
今後は重要過ぎる奴は多数決でいいかもね
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 19:19:08.52 ID:Z5GnrOhSO
1ステファニー
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 19:44:40.46 ID:gCrtoR4DO
108 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/27(水) 20:05:52.53 ID:kKbj5k4l0
「…いや、私は何を考えているんだ…」

 首を横に振り、遺書を引き出しに仕舞って鍵を掛けた。
 あの子達は、私の娘だ。それは今でも変わらない。亡き妻がどう考えていたとしても…父親として、彼女らを愛すると決めたのだ。だから、このことは私一人の胸に仕舞っておこう。
109 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/27(水) 20:07:43.96 ID:kKbj5k4l0


「君の奥さんのことを聞いたよ。気の毒だった」

「…はい、閣下」

 私は今、外務大臣に呼び出されて外務省に来ている。

「こんな時期に、非常に心苦しいことではあるのだが」

「新たな仕事ですか」

 大臣は頷いた。私は寧ろ、ほっとしたように応えた。

「いえ、大丈夫です。今は逆に、仕事に没頭したい」

「そうか。何、この間のような大きなものではないから安心したまえ。…時に」

「はい?」

「君は最近、養子を貰ったそうだね」

「お聞きになりましたか。いやはや」

「連れて行ってはどうだね」

「…はい?」

「こう言っては何だが、君の奥さんは体が弱く、ロンドンから出せなかったろう。だが、子供はそうではないのだろう?」

「はあ、そうですが」

「何、社会勉強だよ。色々見せてやると良い」

 そう言って大臣は、下手くそなウインクをしてみせた。



「ポーツマス、か…」

 日露戦争が終結しつつある。何と、ロシアが降参するのだそうだ。そこでアメリカが仲介役を引き受け、近々ポーツマスで講和会議を行うらしい。
 私の役目は、同盟国である日本の国益を確保するとともに、アメリカが余計なことをしないよう目を光らせるという、何とも具体性に欠けるものであった。

「まあ、命の危険は少ないか」

 これなら、娘を連れて行っても良さそうだ。ただ、アメリカまでは長旅だ。全員は厳しいだろう。連れて行って一人、といったところか…



↓5まで多数決 誰を連れて行くかor一人で行くか
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 20:11:26.27 ID:Da3mxTguO
ヴィクトリア
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 20:12:09.49 ID:qV89WtR7o
イーフェ
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 20:16:12.81 ID:4Z/5jfbfo
一人
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 20:20:07.99 ID:gCrtoR4DO
イーフェ
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 20:20:08.97 ID:USUqtfbG0
ステファニー
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 20:30:38.67 ID:HplqH3o/O
でもこれって選ばれなかった二人は一か月ぐらい留守番する事になるんだよな
史実からだと8月10日から9月4日まで交渉してたっぽいし
116 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/27(水) 20:56:54.63 ID:kKbj5k4l0


「酔ってないかい」

「…ん」

 蒸気船の客室はお世辞にも快適とは言い難い。ベッドに腰掛けて足をぶらぶらさせるイーフェに声をかけると、彼女は小さく頷いた。
 彼女は、未だに私を親と認めていない。ヴィクトリアはあの通りだし、ステファニーも数日の間どうにかパパと呼ぼうと意識している様子であったが、イーフェだけは私と会話すらままならなかった。だから、こうして連れてきた。私としては、できるだけ早めに仲良くなりたかったのだ。
 ポーツマスまでは船で一週間強。それまでに、どうにか会話ができると良いのだが。

↓3まで 船内での会話や行動
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 20:57:55.86 ID:JUb/K75f0
船の旅はどうか
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 21:06:37.95 ID:HplqH3o/O
船旅がつまらなそうなら
トランプとか(船の中で出来るもので)好きな遊びはないか聞く
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 21:22:53.49 ID:K67Y3P4xo
ヴィクトリアとステファニーについて
120 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/27(水) 21:55:37.24 ID:kKbj5k4l0
「イーフェ」

「…」

 名前を呼ぶと、彼女は黙ってこちらを向いた。

「初めての船旅はどうだい? こんな大きな船、見たことないだろう」

「こわい」

「はは、怖いか」

 思い返すと、自分も幼い頃は、大きいものは何でも怖かったものだ。それが、唸りを上げて大西洋を突き進む巨大な鉄の船ならば、尚更だろう。

「…じゃあ、気分転換に一緒に遊ぼうか。何をするのが好きだった?」

「…」

 少し考えて、彼女はおもむろに立ち上がった。

「みんな、こうして」

 その場で、足踏みしてみせる。

「がたがたって、おどってた」

「! シャン・ノースか…あんまり人前でやっちゃ駄目だよ」

「なんで?」

「その…まだ、パパたちの国では流行ってないんだ」

 去年までの戦争は、ある種こういった文化への弾圧に対する反抗がきっかけであったと言える。誇り高きアイルランドの民は…未だ、魔術の類を実用として扱っていた。少し前まではイングランドでも広く行われていたそうだが、今となってはおまじないか、呪い程度しか使われない。
 境界近くにあった領地の主を捕らえて、見せしめに処刑するなどという前時代的な行為が行われたのは、彼らに対する恐怖心の裏返しに他ならない。
 最も、だからと言って許されるものではない。言葉、ダンスの禁止は、既に解かれた。しかし、それでも殆どのイングランド人はそれを受け入れようとしない。

「…じゃ、いい」

 幸い、彼女はあっさり引き下がった。
121 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/27(水) 22:18:17.86 ID:kKbj5k4l0
 私は、話題を変えることにした。

「…お姉ちゃんたちは好きかい?」

「?」

 彼女は、きょとんとした顔で私を見返した。

「その…トリアと、ステフとは、仲良くできてるかい?」

 するとイーフェは、一瞬顔をしかめて、それからぱっと明るい顔になって言った。

「ステフがいい」

「ステフは好きなのかい。トリアは?」

 と、しかめっ面に逆戻り。

「すぐおこる」

 思わず私は吹き出した。確かに、駄々をこねるイーフェを叱るのは、いつもヴィクトリアだ。それに対して、「まあまあ」と間に入るのがステファニーの役目だった。

「まあ、トリアもお前のことを思って言ってるんだ…」

「あと、おっぱい」

「…ん?」

「ステフ、おっぱいくれる」

「!? 出るのか、おっぱいが?」

「でないけど」

「あ、ああ…」

 ヒヤッとした。なるほど、最初の時以来、イーフェが食事についてわがままを言うことは殆どなくなったのだが、こういうことだったのか。ステファニーは歳の割に膨らんだ乳房を、イーフェに吸わせてやっていたらしい。

「だが、いつまでもそうしてるわけにはいかないよ。ご飯はちゃんと食べてるだろう」

「…」

 また、だんまり。私は彼女の頭を撫でると、鞄の中からトランプの箱を出した。

「時間はたっぷりある。どれ、神経衰弱でも教えてあげようか」

122 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/27(水) 22:22:01.08 ID:kKbj5k4l0
今夜はここまで

殆ど史実っぽいですが、平行世界です
この世界では、まだ魔法がちょっと残ってます
あと、アイルランドがやったら強くて北部を巡ってちょいちょいイングランドと衝突してます
主人公が終結させたのはその一つで、同時期にイギリスは南アでも戦ってたので相当疲弊してます
同時に倒れられると困るので、同盟国の日本には結構気を遣ってます
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 22:33:40.13 ID:cPgp55Azo
乙ー
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 22:55:09.17 ID:K67Y3P4xo
125 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/28(木) 20:15:29.65 ID:dv+mhB040


 7月のポーツマスは暖かく、しとしとと雨が降っていた。秘書官の案内で、私たちはホテルに入った。両国の代表者は、まだ来ていないらしい。取り敢えず日本の代表者とは話しておく必要があるが、その前に会場でも見ておこうか。

「イーフェ、一緒に来るかい」

「…ん」

 意外にも、彼女はコクンと頷いた。

「よし分かった。…君、一応目を離さないようにしてくれるかい」

「かしこまりました」

 荷物を置くと、連れ立ってホテルを出た。
 道中、偶然通った店の軒先で新聞を売っているのに気付いた。一部買って、歩きながら読んでみた。

「先生、何か気になることが?」

「ああ、ちょうど今度の講話について書かれているよ。どうやら、双方の代表者はワシントンにいるらしい…」

 言いながら、ふと私は足を止めた。

「先生?」

「…これはマズい。すぐにワシントンへ行くぞ!」



 私が危惧したのは、日本人の新聞記者への対応だ。日本人は誠実だが、とかく口下手だ。新聞を読んで、すぐに記者連中がロシア贔屓になっていることに気付いた。間違いなく、記者対応がまずかったのだ。加えて、ロシア側はその辺りを心得ている。
 どうやら日本は、予想以上に戦ったらしい。だが、最後の最後で世論を敵に回しては、お終いだ。

「クソッ、鉄道でも半日はかかる…」

「ワシントンまで行きたいのかい?」

「!」

 駅前で、突然声を掛けられた。
 見ると、一人の青年がにこにことこちらを見ていた。

「何だね、君は?」

「もっと速い乗り物があるよ。今なら、実験も兼ねて乗せてあげてもいい」

「…?」

「君。先生は急いでおられるんだ。邪魔をしないでくれ」

 割り込んできた秘書官に、青年は慌てて手を振った。

「待って待って、僕は真剣だ。…ほら、こないだライト兄弟がニュースになったろう。あれ、実は僕も、同じことを考えてたんだ」

「何を言ってるのか…」

「…そら」

 突然、退屈そうに私の手を握っていたイーフェが、口を開いた。

「おそら、びゅーんって」

「そうそう、それ! 飛行機だ! 計算が合ってれば、ワシントンまで2時間だよ」

「…それは本当か?」

「せ、先生?」

「もちろんだ! 約束するよ。生憎、僕以外には一人しか乗れないけど」

 私は秘書官に向き直ると、言った。

「電話か電報で、アポイントを頼む。私は…」

 イーフェの前にかがみ込み、私は尋ねた。

「飛んでみたいかい、鳥さんみたいに?」

「うん!」
126 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/28(木) 20:16:34.79 ID:dv+mhB040


 この未知の体験は、予想以上の結果をもたらした。
 まず、本題の仕事としては、少ない額ではあるものの日本が賠償金を勝ち取ることに成功した。これは、私の助言で世論を半分ほど取り戻せたことと、こちらの要求を呑まなければ戦争を継続すると脅しをかけさせたのが理由だ。
 無論、継戦能力で言えばロシアに軍配が上がるのは明白だ。最初、ロシアが降参したと聞いたが、どうやらそれは内紛の激化を懸念してのことだったらしい。ならば、こちらにも付け入る隙があるというものだ。
 まあ、それはそれとして。私にとって最も大きかったのは…

「おそら! おそら、びゅーんっ! もういっかい!」

「また今度な。ほら、もう帰るぞ」

 イーフェは飛行機をいたく気に入って、青年に何度も乗せるようねだった。青年も、スポンサー集めに役に立つからと、快く私たちを乗せて飛んでくれた。正直、地面を離れている間は気が気でなかったのだが、膝の上に抱えた彼女はご機嫌で、それ以来彼女は、絶えて久しい笑顔を見せてくれるようになった。

「先生、どうもありがとうございました」

「いやいや、それはこっちの台詞だ。娘も大いに気に入ってくれたようだし」

「おにいちゃん、またのりたい!」

「ああ、また会った時にね。……僕は、ケイン・マクフライと言います。お帰りになってからも、覚えていてくれると嬉しいです」

「ああ。また会おう」

「ばいばーい!」

127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 20:33:47.53 ID:PS9+UBezO
マクフライって名前だとバックトゥザフューチャーしか思いつかないがまさか未来人だったり?
ライト兄弟がフライヤー号での初飛行は1903年
ポーツマス条約は1905年
ポーツマスからワシントンまで飛べる飛行機があるかは微妙
と思ったが並行世界だし問題ないな
128 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/28(木) 21:08:56.54 ID:dv+mhB040


 さて、実に一ヶ月ぶりの我が家だ。イーフェと一緒にドアをくぐると、ヴィクトリアが待っていた。

「おかえりなさい、お父様」

「ああ、ただいま」

「イーフェ、ちゃんといい子にしてた?」

「うん」

「ああ、してたとも」

 笑顔で頷くイーフェに、ヴィクトリアは少し驚いた様子だった。
 そこへ、ばあやがやって来た。

「あらっ、旦那様。おかえりなさいませ。旦那様へお手紙が届いてましたので、書斎の机に置いておきましたよ」

「分かった。後で読んでおくよ」



 結局、私がその手紙に目を通したのは夜になってからだった。上の二人に、アメリカでの土産話をせがまれたからだ。
 ほっと一息ついた私は、ウイスキーで唇を湿しながら、薄く埃の載った封筒を取り上げた。

「…誰だ、この宛名?」

 ペーパーナイフで、封を切った。便箋を取り出したその時、書斎のドアが鳴った。



↓ 22:00まで多数決 誰が来た?
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 21:10:55.56 ID:IdRh5PMz0
ヴィクトリア
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 21:11:32.29 ID:OlPhsESQ0
漠然的な質問だけど、ここまで出てきたキャラじゃなくていいの?
例えば「長年付き合いがある友人」とか
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 21:12:34.36 ID:OlPhsESQ0
>>130は忘れてください。安価ならステファニー
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 21:15:24.61 ID:reIV/i6Go
ヴィクトリア
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 21:22:53.55 ID:KB5TgbFRo
ステフ
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 21:24:30.46 ID:SWd5/k7DO
ヴィクトリア
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 21:40:29.51 ID:o4L24Gboo
ヴィクトリア
136 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/28(木) 22:07:37.91 ID:dv+mhB040
「どうぞ?」

「…こんばんは」

 恐る恐る入ってきたのは、ヴィクトリア。

「どうしたんだい? こんな夜に」

「あの、いえ、特に用事は無いんですけど…」

「…まあ、ベッドにでも座りなさい」

 言われた通りベッドに腰掛ける彼女を尻目に、便箋に目を通した。

「ちょっと待っててくれ、今手紙を読んでるから…」



『お客様へ

 いつも商会をご贔屓にしていただき、誠にありがとうございます。
 このお手紙は、初めて私どもの商会から愛玩奴隷を購入された全ての方にお送りしております。
 お気に入りの奴隷で、お楽しみの頃と思われます。しかし、快楽とは慣れるもの。新たな刺激がほしいと思われる方も多いのでは?

 そこで、私どもからの提案です。
 現在、愛玩奴隷所有者様による互助会を開催いたしております。
 他のお客様が、どのような楽しみ方をされているのか。また、どのような奴隷がいるのか。そういった、表立って言えないような事情を互いに共有する場となっております。
 つきましては、同封の招待券に詳細を___』
137 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/28(木) 22:09:27.32 ID:dv+mhB040
 ここまで読んで、私は手紙を握り潰した。

「…ふざけるな…!」

 唸るように言った私の声に、びくりとヴィクトリアが竦み上がった。

「お…お父様…?」

「あっ、ああ…済まない。こっちの話だ」

 繕うように笑いながら、私はその手紙を…



↓1

@抽斗に仕舞った

Aゴミ箱に捨てた

B火を付けて燃やした
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 22:09:55.68 ID:KB5TgbFRo
1
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 22:15:03.03 ID:Qz6ydbOSO
ありがちなパターン
140 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/28(木) 22:50:13.03 ID:dv+mhB040
 繕うように笑いながら、私はその手紙を抽斗に突っ込んだ。彼女らには、絶対に見られるわけにはいかない…
 私は溜め息を吐いた。それから、ヴィクトリアに言った。

「…何か飲むかい?」

「いえ、結構です」

「そうか…」

 沈黙が流れる。私は困ったように頭を掻いた。
 取り敢えず何か喋ろう。そう思い、口を開こうとしたその時、ヴィクトリアが小さく呟いた。

「…わたしじゃ、駄目だったんですか」

「えっ?」

「お仕事に…わたしでは、不足でしたか」

 思わず、椅子から立ち上がった。

「そんなことはないよ。君はとても良い子だ。だから、留守も任せられると思って」

「イーフェが、お仕事に役立ちましたか」

 私は、ぎょっとした。

「ま、待ってくれ。別に、仕事を手伝わせようとして連れて行ったんじゃない。ただ、仲良くなる良い機会だと思ったんだ」

「…」

 ヴィクトリアは黙り込んだまま、じっと私の方を見つめている。その頬を、一筋の涙が伝った。

「…わたし…もう、棄てられたくない…」

「トリア…」

「生まれた時から要らない子って言われて…頑張って、この国の作法や礼儀を覚えたのに、結局は奴隷として売られて…折角、ここに来れたのに、また置いてけぼりなんて、もう…」

 私は、彼女を抱き締めた。

「棄てはしない。何度でも言うよ。3人とも、愛しているから。もちろん、お前も」

「お父様…」

「さあ、トリア…」
141 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/28(木) 22:51:06.75 ID:dv+mhB040
↓5まで多数決

@「もう、部屋に戻りなさい」

A「今夜は、一緒に寝てあげよう」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 22:51:34.29 ID:OlPhsESQ0
2
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 22:52:13.84 ID:IdRh5PMz0
2
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 22:52:37.47 ID:IwzEa2Gd0
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 22:56:38.39 ID:o4L24Gboo
2
146 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/28(木) 23:00:33.81 ID:dv+mhB040
今夜はここまで
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 23:07:18.61 ID:o4L24Gboo
乙ー
ヴィクトリアは思ったよりも昔の事引きずってそう
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 23:08:56.69 ID:KB5TgbFRo
おつ
149 :覚悟決めろ(ヒゲクマ)  ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/29(金) 20:34:13.70 ID:Z10KACAd0
 私はデスクの灯りを消すと、ベッドに歩み寄った。

「おいで。今夜は、一緒に寝てあげよう」

「! …はい、お父様」

 シーツの隙間に体を入れると、ヴィクトリアも一緒に入ってきた。

「おやすみ、トリア」

「おやすみなさい」

 娘にキスをして、私は目を閉じた。







「…」

 眠れない。
 すっかり油断していた。12歳の少女が、これほどまでに『女』であったなんて。細い両腕を私の体に絡めて寝息を立てるこの少女が、これほどまでに妻に似ていたなんて。腕に纏わる柔らかい熱と、寄せられた首筋から漂う芳香が、眠りを妨げる。

「…はぁっ」

 思わず、息が漏れた。思えば、妻との営みは数えるほどしか無かった。元から体が弱かったのが、結婚してすぐに悪くなったからだ。加えて私は仕事があれば、月単位で家を空ける。神に誓って私は妻以外と関係を持ったことは無かったし、それを苦に感じたことも無かったから、私の『男』はとうに枯れたと思い込んでいた。いたのだが…

「…」

 私は、唾を呑んだ。性欲というものは、錆び付くということが無いのか。パジャマのズボンの中の『それ』が、熱く張っているのが分かる。微かに痛いくらいだ。それ以上に、心臓が痛い。

 ___もう、耐えきれない。私は



↓1〜5まで多数決

@ベッドを抜け出した

Aヴィクトリアの体に手を伸ばした
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/12/29(金) 20:37:41.44 ID:LaLkrzJs0
1
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/29(金) 20:38:24.94 ID:7LasSJVR0
1
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/29(金) 20:38:35.72 ID:EAL21ANSo
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/29(金) 20:39:10.07 ID:cllCCx6DO
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/12/29(金) 20:42:40.51 ID:LaLkrzJs0
ここで2を選んだら今までの心理描写はなんだったんだとかいろいろ問題になるな
安価↓
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/29(金) 20:46:58.65 ID:Fc72EeuS0
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/29(金) 20:53:56.93 ID:4pF9etaeO
R-18板のエロスレなのにこの父親と養女達には普通の幸せな生活を送って欲しいと思ってしまう…
157 :覚悟決めろ(ヒゲクマ)  ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/29(金) 21:12:54.17 ID:Z10KACAd0
この先ぶっ続けで安価取ることになるので小休止

日付が変わる頃に再開します
158 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/29(金) 22:27:43.26 ID:Z10KACAd0
今の内に無駄話をば

女冒険者メイカーはごめんなさい、エタりました
展開は思いつくんだけど、どうあがいても面白くなる未来が見えなかった
文章力とテンポは永遠の課題ですね

このスレ、本当は完全にファンタジーの世界にする予定だったのですが、元々主人公はある程度の社会的地位のある人物と決めていた(医者、騎士団長など)ので、交渉人と来た時に国の全権大使が思い浮かんで、そこから広げていった結果、そういう案件が多そうな近代のイギリス帝国となりました。無教養な人間がウィキとにらめっこしながら書いてます、はい

それにしても次女の名前をステファニーにしたのは失敗でしたね。ステフと書く度にフルハウスのテーマが脳内再生されます
159 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/29(金) 22:57:55.30 ID:Z10KACAd0
ちょっと早いけど23:00から再開します
160 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/29(金) 23:00:30.49 ID:Z10KACAd0
私は、そっと彼女の手を掴んで、自分の身体から引き剥がした。それから、慎重にベッドから体を抜き取ると、部屋を出た。



「…ふぅ」

 テムズ川のように重たい煙を吐き出すと、私はまたパイプを一口吸った。
 これは、実に良くない。親として、娘と添い寝をするのは、何もおかしなことではない。しかし、その度に今のような気分になるのであれば話は別だ。年相応の体をしたヴィクトリアでさえこうなのだから、早熟なステファニーを相手にした日には…

「っ、いかん…」

 頭を振ると、深く煙を吸った。
 私は、彼女らの父親だ。彼女らを愛するのが私の務めなのだ。傷付けるなど、以ての外だ。
 ……ああ、それにしてもヴィクトリア。愛玩奴隷として目をつけられただけのことはある。12歳にして、何という色気だろう。あの甘い香りは、どこから漂ってくるのだろう。あの、浅黒くも柔らかな肌は…
161 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/12/29(金) 23:02:14.98 ID:Z10KACAd0
「…くそっ!」

 思わず、手にしたパイプを床に叩きつけた。そうして飛び散った煙草から絨毯に火が点きそうになって、慌てて踏み消した。
 もう、戻ろう。少なくとも体の疼きは収まった。床に転がったパイプを拾い上げ、首が折れていないことに安堵しながら、部屋に戻った。
 また速くなる心臓を抑え、ヴィクトリアの隣に横たわる。そうして深呼吸すると、私は目を閉じ

「…お父様」

「っ!!?」

 突然、眠っていると思っていたヴィクトリアが、口を開いた。

「どこに行かれてたのですか?」

「ああ…ちょっと、一服しに」

「眠れないのですか? ……わたしが隣りにいると、眠れませんか」

「っ、そ、そういうわけじゃ」

「…」

 言葉を濁していると…ヴィクトリアは、不意に私の胸に手を触れた。

「とっ、トリア、何を」

「お父様…愛してくださるのなら…わたしは、『娘』でなくても構いません」

「!!」

 はっと、彼女の方を見た。
 カーテンの隙間から、月明かりが差している。しかし、彼女の顔は影になっていて見えない。

「お父様の…『貴方』の、思うままに…」



↓ 今から20分以内の書き込みで最もコンマが高かったもの
  ヴィクトリアにかける言葉もしくは行動
  書き込みがない場合は無言かつ無抵抗とみなします
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