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麻子「raison d'etre」【ガルパンSS】
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18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/12/25(月) 08:42:50.67 ID:hvIie1nSO
作品も違うのに前スレと違うって宣伝するのはどうかと思う
19 :
しぃな
◆CB7w5rWLD6
[saga]:2017/12/25(月) 23:44:14.70 ID:D9JpgHrr0
>>18
さん
ご指摘ありがとうございます。そうですね、考えてみようと思います。
20 :
しぃな
◆CB7w5rWLD6
[saga]:2017/12/25(月) 23:45:02.73 ID:D9JpgHrr0
「沙織……」
返事はない。こちらを振り向こうともしない。だが、私には気づいているようだった。
「本当にすまなかった。沙織にあんなことをして、信頼まで裏切って」
これ以上近くに寄ってはいけないような気がした。彼女との距離は5mも無いはずなのに、心の距離はそれ以上に感じる。
時刻は4時、誰もいない深夜の町へ飛び出して1時間が経つ頃、歩道橋の上で立ち尽くしている彼女を見つけた。
「頼む、家に帰ってくれないか。私が出て行くから……」
たまに通る車は私たちのことなんてお構いなしに音が、ライトがとても煩わしかった。
「どれだけ謝っても許してもらえるとは思ってない。本当にすまなかった」
どれくらいの時間、頭を下げていただろう。しかし彼女からの返事は何も無かった。
これ以上は沙織も邪魔だと思うだろう。だから私はもう行くことに決めた。
「さようなら、沙織。本当にごめん。それじゃあ……」
重い足取りで来た道を戻っていく。それはたった5歩もなかっただろうが。
21 :
しぃな
◆CB7w5rWLD6
[saga]:2017/12/25(月) 23:45:34.09 ID:D9JpgHrr0
「待ってよ」
「沙織……」
その声のする方に、顔を向けることができない。足音がこちらに近づいてくる。
「あんなことされてね、さっきは怖かったよ。怒ったよ。悲しかったよ。でもね……。
麻子が不安に思っていたのに気づけなかった私も悪いんだよ。
全部麻子に背負わせて、私は何も考えずに過ごしてきちゃったから。だから、私のほうこそ、ごめん……。
あんなことをしちゃったのは、麻子が私を想っていてくれたからなんでしょ?」
「それじゃ、釣り合わない……。私は沙織の心まで踏みにじったんだぞ? 許されていいはずが、」
「許さないよ」
「え……?」
「だから償ってよ。私を想うなら、これからもずっと一緒にいて」
その言葉とともに、彼女は私の後ろから腕を回すと、優しく抱擁した。
「それで沙織はいいのか? 沙織は……」
「……いいよ。こんなに必死に探して、私を見つけてくれたんだもん」
「でも、でも私は……」
「それ以上言うと怒るよ? もういいから、ね? 私がいいって言ってるんだから。それとも麻子はイヤ?」
「イヤなワケ無い! 私は、もっと沙織といたい。一緒に生きたい。沙織、私とずっといてほしい」
「うん。これからは一緒に考えよう? 二人で上手に生きていける方法をさ」
私は今までの人生で初めて、人目も憚らず嬉しくて泣いた。
22 :
しぃな
◆CB7w5rWLD6
[saga]:2017/12/25(月) 23:46:13.59 ID:D9JpgHrr0
◆◇
家に着いたのはそれから1時間後の早朝5時過ぎ。お互い汚れていたので久しぶりに一緒にお風呂に入ることになった。
「起きたらもう一度、ケーキを買いに行こう。私が沙織のケーキを買うから」
「そうだね。それなら私は帰ったら美味しいご飯しっかり作ろうっと」
二人で対面に湯船に浸かるとちょっと狭い。私は、ぎこちなくだが後ろを向くと、沙織の胸に背中を預けた。
意図を汲んだのか、沙織は私の胸まで腕を回し、私の後頭部に額をコツンと近づけた。
「あったかいね」
「あぁ、温かい」
二人の声は、その言葉は―――互いへの福音だった。
おわり
23 :
しぃな
◆CB7w5rWLD6
[saga]:2017/12/25(月) 23:46:46.11 ID:D9JpgHrr0
テテテテンッ デデデンッ!
オワリナンダナ
読んでくれた方、ありがとうございました。
某まとめサイト様、並びに各所でコメントくださる方、いつもありがとうございます。
それでは、また。
ストパンT.V.Aアルマデ戦線ヲ維持シツツ別命アルマデ書キ続ケルンダナ
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