【咲-saki-】京太郎「最強の遺伝子?」【安価】

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1 : ◆pPbGA./LzQmB :2018/01/01(月) 14:35:00.97 ID:D9fXJqgAO

赤阪「せやで〜日本全国5000万人の男の遺伝子データベースを照合して選ばれたのがアンタなんや、須賀君」

京太郎「でも俺、勉強も中の下くらいだし、スポーツはそこそこ自信ありますけどトップアスリートになれるほど自惚れちゃいませんよ。容姿も自分で言うのも何ですけど及第点って感じで」

赤阪「ん〜〜否定はせんなぁ」

京太郎「否定して下さいよ」

赤阪「でもアンタの遺伝子が最強たる由縁はその雀力にあるんや」

京太郎「ファッ!?雀力?俺、麻雀は…」

京太郎(橋にも棒にもかからなくて、牌を握るのを辞めてもう1年になる)

赤阪「いや、間違いない。アンタは雀力に関連する遺伝子型が理論上、世界最高値を叩き出しているんや。すべての遺伝子が発現していれば、否!20%程の遺伝子の発現であったとしても、当時のインハイチャンピオン宮永照を優に上回る程の雀力を手にしていたはず」

京太郎「冗談きついっすよ、男子地区予選ですら突破できない俺が、インハイチャンピオンだなんて」

赤阪「須賀君、麻雀において男子が女子に劣る理由を知ってる〜?」

京太郎「レズパワーっすか?」

赤阪「アホ!そんなのは過去の迷信や!男性だけが持つY遺伝子が雀力関連遺伝子に作用することで、男子の雀力を強力に抑制しているという説が学会では主流なんやで〜」

京太郎「ほえ〜じゃあ俺のY遺伝子がなくなれば、麻雀で最強になれるってことですかね」

赤阪「まあそういうことやけど、あんたの体からY遺伝子を取り除く事は現代の科学では不可能なんや〜」

京太郎「じゃあ何のためにこんな話をしに来たんですか……」

赤阪「あんた自身は弱いままやけど、あんたの子が最強になる可能性を秘めているからやで」

2 : ◆pPbGA./LzQmB :2018/01/01(月) 16:55:42.15 ID:8NWknJjVO

それから赤阪さんは恐ろしい事実を語り始めた。

今から10年後、世界は雀力を持つものが支配する時代が訪れる。大麻雀時代の到来。すでに予兆はあり、各国は雀力の高い子供の確保に力を入れ始めている。
インターハイもその一環らしい。この時代に突入すると、雀力上位0.5%以下の限られた人間が麻雀貴族として世界の富の99%を保有するようになる。

そしてさらに10年後……行き過ぎた麻雀至上主義は文明の発達も促進し、麻雀貴族たちはより強い敵を求めて人工知能-AI-の進化も促進する。

そして今から約30年後……進化を極めたAIが人類を蹂躙し、機械文明にとって変わられる。

50年後……人類は動物園で展示され、「麻雀ができる珍しい動物」として保護区でのみ生存を許される存在となる。

京太郎「ゴクッ…」

赤阪「50年後の人間にとって、世界は地獄やねん。平均寿命は16歳。日々のパンを得る為に血で血を洗う闘牌の日々。5体満足で20歳を超えられる人間なんておらへん」

赤阪「ウチがその世界から逃げたのは15歳の時や〜うまいことAI共から時航機をパクって……この平和な世界にやってきたっちゅう訳」

赤阪「ええ〜時代やな〜みんな楽しそうに麻雀打って〜こんな時代が永遠に続けばなぁ〜〜そういう出会が何度かあった」

赤阪「それからや。ウチが研究を始めたのは。ターニングポイントは今からおよそ30年後。人類史上最強と謳われる小鍛治健夜がAIに破れ、麻雀史は塗り替えられる。その勝負は当時の最強AIと人類代表が、お互いの生存権を賭けて10半荘の激闘や」

赤阪「当時の小鍛治は還暦を迎えつつあり、すでにかつての輝きはなかった。誰もが言った。30年前の小鍛治健夜なら。40年前の無敗の小鍛治健夜なら。

人類が、あそこで滅びることはなかったろうに、と。力のピークは30歳や。それでもなお、当時の若い雀士より強かった小鍛治健夜の圧倒的な雀力を褒めるべきではあるんやけどな」

赤阪「須賀君。ウチは人類の未来をアンタの子に託したいねん。最強の遺伝子を持ちつつ、ウチのおった未来では、雀力が低いが故に出会いに恵まれず、童貞として生を全うしてしまった、アンタの最強の遺伝子を受け継ぐ子が30年後の運命の卓に衰えた小鍛治健夜の代わりに着いて、AIに勝利すると信じて…!」

3 : ◆pPbGA./LzQmB :2018/01/01(月) 16:57:08.59 ID:8NWknJjVO

京太郎「あいにく彼女もいないし……いや、もしいたとしても子供とかお金や責任の問題が……って、その話を聞くと俺、童貞のまま死ぬんっすか!?」

赤阪「ウチのいた世界線ではそうなるで」

京太郎「あんまりだ……」

赤阪「でも安心して〜〜ウチが卒業させたるから〜〜」

京太郎「ファッ!?赤阪さんで!?ですが俺、初体験は同世代がいいんですが…」

赤阪「贅沢やな〜〜でもええよ!ウチの政治力と雀力でとびっきりの別嬪さん用意したるから〜」

京太郎(突然現れた胡散臭いおばさんにホイホイ釣れられて、この日から俺の運命は静かに回りはじめた)
4 : ◆pPbGA./LzQmB :2018/01/01(月) 17:03:36.90 ID:8NWknJjVO

赤阪「最初はチュートリアルや!安価で人類の未来を救う最強の雀士を育成していくんやで〜!」

赤阪「重要なパラメーターは@相性A才能B愛情やな」

赤阪「@相性はパートナーとの遺伝的な相性のことや。これが高くないと遺伝的に麻雀に強い子は生まれにくいで!」

赤阪「A才能は麻雀センスのことやな。これはその子供別に持つ麻雀の資質の事や!どのくらい麻雀に強くなる遺伝子が発現するかにかかっているで」

赤阪「Bはどれだけパートナーが子供に愛情を注いでくれるかやな。子供の環境と言っても差し支えがないで!愛のある環境で育った方が強くなりやすいけど、劣悪な環境でも稀にブーストがかかって強くなるで〜ま、往々にして後者の強さは脆いんやけどな」

赤阪「というわけで、須賀君、最初の子作りの相手を選ぶんや〜〜とりあえず今月号のWeekly麻雀Todayに載ってる子から選ぶんやで〜相手もやっぱり麻雀強い娘のほうが、強い子生まれる確率は高いと思うねん」

京太郎「じゃあ一番強い娘ってことになりますね。となると宮永照さんっすか」

赤阪「なんや〜〜不満あるんか〜〜?」

京太郎「友達の家族ってのはちと気まずいっすよぉ!それにおもちが」ゴニョゴニョ

赤阪「かぁ〜〜!そんな選り好みしてるから出会いがないんやで〜!でも、まあ別に強い親同士から強い子が生まれるとは限らんしな。小鍛治プロの親かて素質はあったんやろけどパンピーやし〜まあ色々試して相性いい娘を見つけていこうやないか」

京太郎「じゃあ最初は↓1の娘にしよっかな」

↓1 誰にしますか?
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 17:04:53.03 ID:b0e9qkubO
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 17:05:00.98 ID:RE2bzmQ00
竜華
7 : ◆pPbGA./LzQmB :2018/01/01(月) 17:19:01.62 ID:8NWknJjVO

京太郎「うーん……初めての相手……」

赤阪「はよ決めて〜〜」フラフラ

京太郎「静かにしてください。心はもう決まってますよ」

赤阪「誰誰〜?」

京太郎「引かないっすかね?」

赤阪「テキ屋のクジの1等賞〜〜引かないで〜〜」

京太郎「ほら、この……永水女子の……この娘でオナシャス」

赤阪「ほうほう。お客さんお目が高いなぁ〜〜ほな、セッティングまで2週間くらい待って〜〜」

……2週間後……

京太郎(赤阪先生からの連絡は途絶え、もう2週間目だ)

京太郎(正直、信用していなかった。未来の世界がどうのというオカルト話をされて、お金の話になったらすぐ切り上げようと思っていたから)

京太郎(でも2週間近く禁欲生活を送ってしまったのは)

京太郎(心のどこかで信じたかったんだ。人間の善意を。それをあの人は踏みにじったのだ)

京太郎「はぁ……今日は久しぶりの和で抜こっかな。噂の学祭裏休憩室サイコー!」

そんな時、電話が鳴った。知らない番号だった。胸が、ドクンと脈を打った。

赤阪「あ〜〜須賀く〜ん、今日空けてるやろ〜〜これから●●駅の西口改札来て〜〜19時集合やで〜〜」
8 : ◆pPbGA./LzQmB :2018/01/01(月) 18:02:37.47 ID:8NWknJjVO
京太郎(約束の時間よりちょいと遅れたけど)

京太郎(赤阪先生いないなぁ)キョロキョロ

霞「あの〜須賀、京太郎さん、ですよね?」

京太郎「え?」

〜〜〜

霞「よかったぁ、人違いじゃなくて」

京太郎(とりあえず近くのイタメシ屋に二人で入ったけど)

京太郎(二人きりとか聞いてないっすよー!)

霞「赤阪先生から、人相と髪型しか聞いていなかったから……あっ、自己紹介まだでしたよね、石戸霞と申します」ペッコリン

京太郎「あっ、須賀京太郎っす、ども」ペコリ

京太郎(制服姿だけど、わかる…!圧倒的ボリュームッ…!和のを原爆と形容するならば、この人のはツァーリ・ボンバといっても差し支えないッ…!やべっ、見てるだけでクる…!)

霞「?」キョトン
9 : ◆pPbGA./LzQmB :2018/01/01(月) 18:03:37.16 ID:8NWknJjVO

京太郎「あー、すみません。ええっと、赤阪先生から詳しくは聞いてるんですかね」

霞「はい…」

そう言って石戸さんは顔を赤らめてうつむいてしまった。

長い沈黙で、お互い黙々と出てきたパスタを食べていた。正直、俺は幸せだった。石戸さんと二人きりで食事が出来るなんで想像もしていなかったから。

霞「ごちそうさまです」フキフキ

京太郎「ごちそうさまです。チェーンの割にうまいんですよね、ここ。アハハ」

霞「そうですね」

京太郎「なんかデザート頼みます?」

霞「お腹いっぱいですから……遠慮しておきます」

京太郎「まあ腹八分目って言いますしね」

霞「じゃあ次はどうしましょう?」

京太郎「次……」

霞「私、あまりそういう経験なくて」

京太郎「まあ俺もあまりある方ではないっすけどね」

霞「はぁ」

京太郎「とりあえず会計は俺が払っておきます」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 18:04:32.34 ID:vH4tLKvA0
普通にいい感じになれそうな気がするけどな。霞さんって癖があるイメージないし
11 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 18:04:42.38 ID:8NWknJjVO

京太郎「狭いところっすけど」

霞「おじゃまします」

京太郎(結局、ホテルの場所がわからなくてさまよった挙句、部屋に来てもらうことになった)

京太郎「あ、そこ適当に片付けて座っていいっすよ」

霞「座布団お借りしていいですか?」

京太郎「すみません、座布団なんて粋なモンないんで……」

霞「ごめんなさいっ、私、気が利かなくって」

京太郎「いや、俺の方こそ。急だったもんで…麦茶で良けりゃ出しますよ(まさかだったんでなんの準備もしてなかったぜ…!一応AVは一通り見返したけど)」

霞「いえ、いいです」キョロキョロ

12 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 18:07:25.22 ID:8NWknJjVO

石戸さんは落ち着きがなさそうにあたりを見渡している。

4畳半の一人暮らしの男の居間だ。そこそこきれい好きな自覚はあるけど、いきなりの来客に対応できるほどじゃあない。

万年床に床の周りに転がる麻雀雑誌や漫画、衣服、ビールの空き缶にいつのかわからない乾燥したおつまみのカスが転がっている。

石戸さんのことはしっかり予習していた。鹿児島の神社の名門の娘さん。おっぱいオバケ。永水女子の大将。推定I-Jカップ。おっぱいさん。おっぱいの人。おっぱいが顔をつけて歩いている女。

霞「あのっ……」

京太郎「あっ、すみません、おっぱいばかり見てて!」

霞「……」

京太郎「いや、言葉の綾で…」

霞「……見て、いいですよ」

13 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 18:08:38.11 ID:8NWknJjVO

京太郎(なんのプレイだ…)

それから30分、床に正座する制服姿の霞さんのおっぱいを、俺も正座して相対して見続けた。

喉がカラカラに乾いていた。ずっとはちきれんばかりの股間が痛かった。俺の部屋の匂いに混じって、女の石鹸のいい匂いまでこちらに届いた。脳が溶ける。

霞「……」

霞さんは顔をほんのり赤めて俺と目を合わせないよう、時々天井を仰いで、目線を切った。

京太郎「なんでこんな事OKしたんっすか?」

野暮な質問かもしれない。でも、理性が壊れる前に聞いておく必要があった。本能に任せた乱暴を働く前に、罪悪感を薄める理由が必要だったのかもしれない。

霞「人類のーーためですっ」

↓1
相性 コンマ/100
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 18:09:20.98 ID:VdLnSJh9o
はい
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 18:10:21.67 ID:vH4tLKvA0
>>14
ありがとう
16 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 19:23:59.04 ID:8NWknJjVO


無性に煙草が吸いたくなった。

手にまだあの重量感、吸い付くような感触が残っている。

日はとっぷり暮れていた。

なれない動きで体のあちこちが痛くて、特に股間のあたりがヒリヒリ痛かった。

隣に女が背を向けて寝ている。でも俺は全く眠れなかった。

体をムクリと起こしてシャワーへ向かった。幼さない垢も洗い流したかった。

シャワーから上がると、むせ返るような匂いが部屋にこもっていることに気がついた。

「とりあえず、しばらくここでお世話になります」

布団に戻ると、霞さんがそう言った。

「仕事は?」

「引き継いできました。後輩もしっかりした娘ばっかりだから大丈夫です」

「悪いな、変なことに巻き込んじまって」

「いいえ、いいんですよ。最初は驚いて反発したりもしましたけどーー人類の未来の一部始終を知って、断れますか?」

そういう霞さんの目は決意の光が漲っていた。そして、その微笑みは慈愛に満ちていてーー

17 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 19:24:52.08 ID:8NWknJjVO

はぁ…はぁ……はぁ……あんっ……くっ……

蕩けるような吐息が耳元で聞こえる。項にかぶりついて、左手で胸を揉みしだきながら腰を回し、奥にゆっくり出し入れした。

あれから3週間近く、俺達は誰にも連絡を取らず、この4畳半の小さなアパートの一室で、営みにふけっていた。

着の身着のままで俺の部屋に来た霞さんは、着替えがなくて俺のTシャツとジャージを着て過ごしている。男物ののを着ても自己主張が激しいパイオツは驚嘆に値する。

3日に1回、外に買い出しに行って、それ以外は二人で暇さえあれば体を交わらせていた。

おっぱいで俺のを挟んでもらったり、パフパフしてもらったり、一晩中乳首をこねくり回したり、時間を使ってゆっくり出し入れしたり……

お互い、人類の未来のためという使命感で一杯だった。

恐るべきは霞さんの体だ。ハマればハマるほど逃がさない。一向に飽きが来なくて、俺を深いところに誘ってくれる。

あっ……はぁ……はぁっ……だめっ……

そう言ってギュッと締め付けられると、背筋に電気が走ったような快感がビリッと走って、反射的に吸い上げられる。

はぁ……はぁ……

繋がったまま、深い深いまどろみに沈んでいく、心地のよい多幸感。俺はずうっと昔のことを思い出していた……

霞さんがぎゅっと抱きしめてくれた。まだ言葉も介さない赤子の頃。まだ目も開かない赤子の頃。

この暖かさを覚えている。
18 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 19:25:30.42 ID:8NWknJjVO

そんな霞さんが四つん這いになって尻を出しながら、一突き毎に悲鳴を上げている。

大きな尻のくびれを掴んで、それにのしかかるようにして腰を振った。

アッ!アアッ!イヤッ…!んっ!

肉が打ち付けられる音が部屋に響く。

ああぁ〜〜、ああぁ〜〜〜あぁ〜〜、アッ!

泣きつかれて、ハスキーになった霞さんのだらしない声。

容赦なく犯し続けると、泣きそうな顔で振り返りながら、俺の方を見つめてくる。

イクイク〜の嬌声から、許してっ、許してっと体を、乳を、全身を震わせながら懇願してくる。

母性をかなぐり捨てて、いいように体を支配されて、悦んでいる。

体の相性は怖いくらい抜群だった。最後には霞さんも「京太郎さんのがイイの〜!」なんてよがり声を上げていたっけ。

19 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 19:27:17.45 ID:8NWknJjVO

あれだけ濃いのを毎日注いでいたら、できるのは時間の問題であった。

生理が止まったのを確認して、一応検査してから産科に連れて行った。

妊娠が確認できてからは、お互いエッチしかしていない関係が、妙に恥ずかしくなって、一緒に映画に行ったり、霞さんの好きな寺社仏閣めぐりをしたり、恋人っぽいこともたくさんしてみた。

お腹がだんだん大きくなってくるに連れて、乳首もますます大きく太くなって、霞さんはそのことをとても気にしていた。

ベッドの中でそれをたくさんいじめてやった。

8ヶ月も超えると、お互い落ち着きも出てきて、俺も子供の事が気になってきた。

赤阪先生から連絡があったのは、霞さんが臨月を迎えて、鹿児島の実家に帰ったあとだ。

万全を期すために、実家の近くで産みたいという希望はかねてから強かった。こういう経緯があって、家を実質勘当されていた霞さんだったけれども、神代小蒔が骨を折って色々調停したらしい。

俺としても、そのほうが安心できる。予定日1週間前には鹿児島市内のホテルの予約を取っていた。

20 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 19:31:55.21 ID:8NWknJjVO

赤阪「まずはご苦労さん〜〜」

京太郎「先生、その節は色々ご面倒をおかけしました」

赤阪「久しぶりにあったら随分男前になってるや〜ん、いくのんも惚れてまうやろ〜〜」フラフラ

京太郎「で、今日は何用で?」

赤阪「まあこれからのことを話さなあかんと思ってな」

赤阪「とりあえず産まれて女の子だったらウチに視せて〜才能測っとくで〜」

赤阪「才能十分やったら、遺伝的な相性がかなりええし、育ててみようや」

赤阪「全部90overくらいで全盛期すこやんくらいには育つやろから〜そうなりゃとりあえず人類の未来をその娘に託す、っちゅう話になるなぁ〜もちろんバックアップがあるに望ましいことはないんやろけど〜」

京太郎「まあ、気長な話になりますね。なにせ30年後だ」

赤阪「せやなぁ。ま、楽しみやなぁ、ええ女の子産んでもらえるよう、ウチ、明日はお宮参り行ってくるで〜〜あと、出産お祝い何がええかな〜?やっぱベビー服はセンスあるやろ〜〜?うーん、やっぱお金がいい?」

京太郎「先生のプレゼントならなんでも嬉しいっすよ」

赤阪「金がええんやろ〜?ん〜?正直になり〜〜」

京太郎「ハハッ、まあ霞さんと赤ん坊のために一生懸命働いてるんっすけどね、お金稼ぐのって大変だなー」

赤阪「石戸家なんて鹿児島じゃ神代と島津に次ぐ大名家やないか〜何謙遜してんねん〜」

京太郎「決めたんっすよ、親の力に頼らないで二人で育てようって。だから先生、お金はいらないです。」

赤阪「ご立派〜〜でも、資質十分やったら環境整えるためにウチ、カカア質屋に入れてでも金用意したるよ〜、ほな須賀くん。人類の未来に」

京太郎「乾杯」
21 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 19:33:20.25 ID:8NWknJjVO

霞さんが分娩室に行ったあと、俺は廊下でいろいろなことを考えていた。

人類の未来のため、と胡散臭い話を持ってきた赤阪先生との出会い。

そして、霞さんとの出会い。一緒に過ごした日々。甘くて、幸せな日々。

赤阪「緊張しとるんか〜」

京太郎「まあ、そりゃ」

赤阪「遺伝的相性抜群やし、期待大や〜〜普通ならウチが一緒に待つことなんてありえへん〜〜」

京太郎「ひと目見たらどっか行ってくださいよ。家族水入らずで過ごしたいんですから」

赤阪「モチのロン〜才能80以上だったらすぐに動いて環境整えなあかんし〜」フラフラ

おぎゃあぁ、おぎゃあぁ!

産まれたぁ!

赤阪先生の目が真剣になった。緊張の瞬間だ。

扉が開いて、中にどうぞと、声がかかった。流石に赤阪先生は中にまでは入って来ない。

霞「あなた……抱いてやって」

京太郎「ああ」

命の重み。驚くほど、重い。手足をつっぱらせながら、動いている。もがいている。俺と霞さんの運命にあがらうように藻掻いている!

「おめでとうございます、須賀さん!元気な↓1ですよ!」

↓1
コンマ
偶数:男の子
奇数:女の子
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 19:34:03.78 ID:C6NRJqluO
はい
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 19:35:28.93 ID:vH4tLKvA0
男の子かー
24 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 19:57:58.95 ID:8NWknJjVO

おぎゃあ!おぎゃああ!!

霞「ほら、目元とか、あなたそっくり」

京太郎「あ、ああ」

京太郎「流石に元気だなー、男の子は」

助産師「それじゃあお父さんは先に病室で待っててくださいね、これから戻りますから」

霞「……よしよし」

霞さんは胸に赤ん坊を抱いていた。産まれたときからあの胸にしゃぶりつけるとは果報者だ。

廊下に出ると、赤阪先生はすでにいなかった。

25 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 20:03:03.16 ID:8NWknJjVO

病室でも極力俺は明るく、何も気にしていない風に振る舞った。

俺の遠い祖先の時代には日本では男の子が重宝されて、女の子は蔑ろにされていたという風俗を聞いたことがある。

なんて前時代的で、全く今の女尊男卑の時代に比べると素晴らしい時代なんだと半ば関心もしたけれど

俺はこの子を蔑ろにする気なんて何もない。

でも、俺と霞さんの繋がりは

人類の未来を託す子を作る、その一点にあったのであり

霞さんは微笑みながら、こいつに乳を与えていたけれども

霞さんの家族が誰一人、見舞いに来ない

霞さんの友達も誰一人、見舞いに来ない

そういう現実を見ると、意識せざるを得ない訳で
26 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 20:21:04.27 ID:8NWknJjVO

俺も、内心、子育てに関しては赤阪先生や石戸家の見えない形での援助を当てにしていた面があって

こうなってしまうと、バツが悪かった。

産後1週間で問題無しとして退院となって、俺と霞さんと赤ん坊は新幹線で逃げるように鹿児島をあとにした。

車内で泣き叫ぶ赤ん坊を、霞さんはおっとりなだめていた。

赤ん坊も察しているのかもしれない。俺のこの、言いようのない不安を。

心無い乗客が大声で俺たちを叱り飛ばして、俺と霞さんは席を立って車両と車両の間の、静かなスペースで、赤ん坊をなだめた。

産後間もない霞さんに立たせっぱなしは難儀なんで、俺が赤ん坊の子守を引き受けて、霞さんには席に戻ってもらった。

これでもか、というくらいに俺の息子は泣いていた。運命のいたずらで、ちょっとさいの目がずれたら、今頃はみんなに祝福されて、人類の希望になっていたかもしれないのに!

月収10万円の雀荘のアルバイトくらいしか仕事の宛がない俺。

今にして思う。正直、この若さで、子供と妻1人を背負いきれる自信なんてない。

かっこをつけて出産費用も貯金を崩して工面した。産まれる前のタイミングなら、赤阪先生に頼めばいくらでも出してくれそうな空気だったのに、何バカなことしちまったんだと後悔した。

結局、何も見えていなかったのだ。
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 20:22:14.66 ID:vH4tLKvA0
これはBADエンド?
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/01/01(月) 20:35:25.00 ID:AYdvs8WH0
二人目つくろう
29 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 20:44:44.98 ID:8NWknJjVO

4畳半の部屋に戻ってしばらく三人で過ごした。

夜は赤ん坊の夜泣き。2時間毎に乳を与えないと、俺の息子は満足しないらしい。

かと思えば、昼間に熱を出してぐったりして、俺は病院に連れていくも、休日だからとか、俺の成りを見て足元でも見てるのか、5-6件くらい断られて、やっと受けてくれた病院でも3時間待ちの末、診察を受けられて、熱冷ましだけもらって帰宅。さすがの霞さんも怒っていた。でも、怒ったって仕方ない。苦情を言ったって、何も届かない。

その日はぐったり疲れて、眠るんだけれども、また夜泣きが始まって、叩き起こされる。

そんな慌ただしい日々が2週間くらい続いて、若い二人はすっかり参っちまった。

霞さんが、突然大声を上げて、赤ん坊を黙らせようと体を揺さぶってる姿を見て、俺の中の霞さんの像がガラガラガシャーンと音を立てて崩れてしまった。

流石にこのままじゃまずい。でも頼れるのは、一人しかいなかった。俺も親に勘当された身だ。

30 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 20:50:27.17 ID:8NWknJjVO

赤阪「うーん、いくのん未来人やしママ経験もないからそういう相談されても〜〜」

赤阪「とりあえずどっちかの両親の力借りるってのは〜?石戸さんのとこはああいう経緯もあったから厳しいかもやけど〜〜須賀くんの家はどうなんやろ〜?」

赤阪「厳しい?そっかぁ〜〜なら予後不良やな〜〜」

赤阪「あ、なんでもあらへん〜〜忘れて〜〜」

赤阪「お金貸してほしい?」

赤阪「あ、いや、土下座はせんといて〜〜」

赤阪「土下座しても足舐めても返す当てあらへんと貸せへんなあ〜〜今時肝臓なんてiPS細胞のせいで担保にもならへんし〜〜」

赤阪「それにウチから金借りる前に消費者金融とかあるやん、あっちのほうが良心的〜〜」

赤阪「あと霞さんならいくらでもお仕事あるやろ〜〜夜のお仕事〜〜若いんやし〜〜甘ったれるな〜〜」

赤阪「まあ育てるのどうしてもきついってんなら引き取り手はたくさんあるけどぉ〜〜赤ちゃん人気やねん」

赤阪「え?どんなところか?ああ、教えたら多分断られるから言わなーい」

赤阪「流れたと思って割り切れるなら連絡頂戴〜〜その時はすぐ引き取るから〜〜ウチと須賀くんの誼や〜〜お値段も弾みまっせ〜〜」

31 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 20:57:54.77 ID:8NWknJjVO


霞「ごめんなさい…あなた、さっきは取り乱しちゃって」

京太郎「いや……あいつも疲れて寝ちまってるな」

霞「ねえ、どうだった?あなたのお父さん、お母さん」

京太郎「悪い、俺もかなり不義理重ねてるせいで……そういう会話どころか、人としての会話も難しいくらいに関係が」

霞「そう…」

京太郎「霞さんも働く?神社の仕事とかあるでしょ、こっちにも」

霞「私が働いている間誰がこの子の面倒見るのかしら…」

京太郎「ふー……何がズレちまったんだろうな」

霞「同じ、私達の、子、なのにねぇ、よしよし、よしよし」

京太郎「俺の親父もお袋も、俺を見てこんな気分だったんだろうか」

霞「……それで絶縁?」

京太郎「ま、そんなところさ。今時才能もない野郎が夢を追っかけていつまでも麻雀打ってりゃ勘当もされらぁ」

霞「あなた、どうしよっか。私、疲れちゃった」

京太郎「……」

↓1
@「実家、帰れよ。俺と別れれば受け入れてくれるんだろ」
A「やっぱり赤阪先生に頼んでみるか」
B「この子のためにも二人で一生懸命頑張ろうぜ」

Bad Endが含まれています
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 20:59:46.16 ID:vH4tLKvA0
どれが正しいかわからん。@選びそうになるが…
安価↓で
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 21:00:12.73 ID:zhIDWlk6O
地雷かもしれんが1で
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 21:01:47.86 ID:NAghEg2vO
パッと見どれも地雷くさいな
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 21:02:41.38 ID:SCypSDxNo
とりあえず赤阪ぶん殴りたいわ
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 21:05:58.23 ID:vH4tLKvA0
てか、第二、第三の子供を作る選択肢はないのか?
女の子を作れば掌返しそうなのに…
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 21:20:10.85 ID:c7+9w7Tpo
かつての白糸台スレを彷彿とさせますね……
38 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 21:23:39.11 ID:8NWknJjVO

霞さんとあいつが鹿児島に帰って1ヶ月。

部屋はガランとしたままで、主を失ったベビィベッドの柵にホコリが溜まって来た。

俺はぼんやり、あいつの顔を思い出した。

今頃、元気にやってるんだろうか。

ふとした拍子に、霞さんとの甘くて濃厚な日々を思い出す。

あんな上物の女を抱けるなんて、まるで夢見たいな話さ。

浮き草の俺にとっては、あの日々はもう遠い過去。

霞さんが巫女に戻るときの制約。二度と男の体に触れない。男に体を触らせない。破ったら即死の枷を背負って、今は神境の最深部で修行をし直していると風のうわさで聞いた。

俺と霞さんの子供は、薄墨家に引き取られて、薄墨の養子としてこちらも生涯悪石島を出ないという枷を背負って育てられるとのこと。

多分、俺が二人に会うことは二度とない。

でも、悪くはないと思うんだ。あいつが、麻雀だとか人類の未来だとか、そういうドロドロした俗世と離れて、南の島で健やかに育ってくれるのであれば。

これ以上の条件は叶うはずもない。

赤阪「これも一種のハッピーエンドやなぁ」

京太郎「鍵、開けっ放しでしたか」

赤阪「おじゃま〜〜前はつっけんどんにしてごめ〜〜ん、いくのん謝りに来たねん」

京太郎「赤阪先生には世話になりました。結局、鹿児島の頭の固い連中に上の条件飲ませたのもあなたの力なんでしょ?」

赤阪「ん〜?そんな力あらへんよ〜〜」

京太郎「最悪、俺とあの赤ん坊は呪詛殺しで、霞さんは人身御供だった。それを救ってくれて感謝しています」

赤阪「でもまだ須賀くん、人類は救われてないねん。せっかくの大チャンスを不意にしてしまったんやから、次こそは頑張って救世主を仕込んでや〜!」

京太郎「……」

赤阪「ほら、カタログ。今月号のweekly麻雀todayから好きな娘選んで〜」

↓1 誰にしますか?
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 21:23:58.49 ID:IfD3A3bYo
ひろえ
40 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 21:30:47.74 ID:8NWknJjVO
京太郎「はぁ……霞さんと比べるとどいつもこいつも貧相でちんちくりんにしか見えねぇ」

赤阪「まあそう言わんといてーな、この子とかかわええやろ〜」

京太郎「そうっすか?霞さんに比べたらガキ臭いっていうか」

赤阪「案外引きずるタイプやね〜」

京太郎「じゃあ赤阪先生のおすすめ教えて下さいよ、そいつでいいっすよ」

赤阪「ふんふむ」

赤阪「ウチのオススメは〜〜せやなぁ〜〜愛宕のおね〜ちゃんとかどうやろ?」

赤阪「傷心の須賀君の心を癒やしてくれるかもやで〜」

41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 21:33:37.31 ID:vH4tLKvA0
体の相性が悪かったらよくなさそうだけどな
42 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 22:05:33.34 ID:8NWknJjVO
京太郎「須賀京太郎と申します」ペッコリン

洋榎「愛宕洋榎と申します、よろしゅう」ペッコリン

赤阪「ほなあとは若いお二人で〜」ヒラヒラ

赤阪先生の引き合わせで、俺は愛宕さんと渋々会うことにした。

まるでお見合いのようで、俺はスーツ、向こうは着物という出で立ち。

京太郎「はぁ……本日はお日柄もよく……こんな日にご高名な愛宕先生とお引き合わせいただけるとは、いや、この須賀、観心の至に御座いますで候」

洋榎「なんやあんた頭大丈夫か?」

京太郎「ふえ?」

洋榎「ウチもオカンがうるさいからこんな着物コテコテにされてさっきから暑くてたまらんわ、なァ!」

洋榎「所詮名門愛宕とのたまって格式張っとるけど、中身はこんなもんや。あんたも所詮、赤阪のバアサンに引き立てられただけの野良犬やろ?あのバアサン相変わらず元気にやっとるみたいやな」

京太郎「赤阪先生とはお知り合いで?」

洋榎「おお、学生の頃ちっと、な」
43 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 22:16:13.50 ID:8NWknJjVO

京太郎「というと、名門姫松女子」

洋榎「関西でエラ張ってるだけの二流校や。名門扱いやめてーな」

京太郎「赤阪先生って昔からあんな感じだったんですか?」

洋榎「おお、昔は善野さん、あ、赤阪の前の監督やな、に毒を盛っただの、恭子、ウチの同期な、を改造しているだの、黒い噂が絶えなかったんやで」

洋榎「まあノンキャリアで姫松女子の監督になるくらいやから政治力は相当なもんやろうけど、いかんせん雀力がなぁ」

京太郎「あの人麻雀弱いんですか?」

洋榎「教え方が適当すぎるねんって、部員の指導は全部恭子の仕事で、あの監督は外部から強いプロ引っ張ってくるとかはするけど、指導は完全に放棄!というかインハイ前にプロの指導受けさせるとかかなりグレーなことも平気でやりよる」

京太郎「未来人らしいっすよ、赤阪さん。だから倫理観ずれてるんじゃあないっすかね」

洋榎「未来人?あのバアサンが?カッカッカ、傑作やなぁ。恭子には麻雀星人って言ってたらしいで。未来人であの服装センスはないやろ〜」

この時、人を取って食ったような面白い顔の笑い方に俺は黙りこくってしまった。
44 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 22:18:09.32 ID:8NWknJjVO

女は自分でお猪口に酒を継いで呷った。

洋榎「未来人だか麻雀星人なんだか知らんが、あのバアサンがウチのオカンより麻雀が強かった、それは事実や」

京太郎「……」

洋榎「抱いてええよ、須賀。そういうキメやから。名門愛宕が一度吐いた唾は何があっても飲めんのや」

京太郎(この時の愛宕さんは無理して強がっているように見えた。抑えきれない感情、やり場のない想いを全て噛み殺して、初対面の素性のしれない男に身を捧げる結果になった、そこに至るまでの彼女に一体どんな勝負があって、どんな葛藤があったのかは俺の預かり知るところではない)

京太郎(ただ、結果として)

洋榎「……お願い申します、旦那様。不束者ですが、よろしゅうお頼み申し上げます」ペッコリン

京太郎(愛宕洋榎は三つ指をついて俺の子種を欲しがっている。それが結果なんだ)

↓1
相性 コンマ/100
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 22:18:43.14 ID:4/0/fadlO
はい
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 22:18:54.45 ID:AYyWfDaYO
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 22:19:02.09 ID:Zfz0SGNtO
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 22:19:45.98 ID:Zfz0SGNtO
今回は外れか
まあ。こんなもんか
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 22:20:31.13 ID:AYyWfDaYO
確率なんて乗り越えればいーのよ
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 22:23:14.45 ID:0oA/8XLd0
もう霞さんとはお別れで終わりなんかな
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 22:24:38.62 ID:sizyapIFo
霞さんより相性のいい人はまず出ないだろうに惜しすぎる
52 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 23:31:52.15 ID:8NWknJjVO
洋榎「アッ、痛ッ」

京太郎「あれ、洋榎さん初めてですか?」

洋榎「せやから優しくしてゆーたやん」

京太郎「優しくして……なんて押すなよ、絶対押すなよ!と本質は同じだと思っていました」

洋榎「アホ」

京太郎「じゃあもうちょっと前戯しますぅ?」

洋榎「いや、ええよもう…」

京太郎「じゃあ少しの辛抱で。天井のシミ数えているうちに終わらせますから」

ムードも何もあったものじゃない。正直霞さんに慣れた後に洋榎さんで満足しろってのは酷な話だ。

例えるならば、メルセデス・ベンツに乗った後に軽トラに乗るような居心地の悪さ。

軽トラだって捨てたもんじゃないけど、どうしても比べてしまうと、そりゃ乗り心地は全然違う。

まず膣内の滑りが全然違う。まあそれは慣れてくものだから仕方ないにしても、目の前の慎ましやかな双丘を見て、揉んでしゃぶって見てもどうしても違うのだ。

53 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 23:32:27.95 ID:8NWknJjVO
洋榎「あっ、クッ」

京太郎「はぁ〜」ヘコヘコ

洋榎「あっ、うっ」ギュッ

喘ぎ方も、痛みに堪えるようで、色っぽさがまるでない。

京太郎「うぅっ、そろそろ一発行きますよ」ヘコヘコ

洋榎「あ?あ、ああ…」

京太郎「うぅ〜〜」

どぷっどぷどぷっドぴゅっ

洋榎「……ッ!」ギューッ

京太郎「あぁ〜抜きます、はぁ、はぁ」

洋榎「あっ…これで終わり…」

京太郎「ティッシュで適当に拭いておいてください、先、シャワー浴びますね」

洋榎「あ、ああ…」

京太郎「とりあえずこれ毎日してたら出来ると思うんで、よろしくお願いします」

54 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 23:33:17.21 ID:8NWknJjVO

最初はどうも事務的なセックスだった。それから生理期間は空けて、愛宕さんから危険日前に連絡をもらって前後3日間交渉を持つ。その繰り返し。

そうして4ヶ月近く、当たらずに大阪参りを続けていると、自然に情も移ってくる。

洋榎「京太郎明日もう帰るん?」

京太郎「一応明日朝一でチケット取ってるんですけど」

洋榎「明日ウチ休みやしー、暇なら一緒に街でもどうや?と思ったんやけど」

京太郎「そういうことなら行きますよー!洋榎さんの行きつけの店旨いからなぁ」

洋榎さんとは、一緒に飯食ってる方が楽しい。そういう関係だった。

京太郎「今日は飲みに行きません?」

洋榎「でも、あんまり酒は良くないって」ブツブツ

京太郎「あんまり頑張りすぎるのも良くないっすよ。こればっかりは天からの授かりものなんだから」

洋榎「最近、家から色々言われて煩いねん。はよ子供作れやら、石女やら、妹の方が良かったやら言われてなあ、さすがのウチも心にクるねん」

洋榎「なあ京太郎……一生懸命、やるから、今日はお願い……」

その晩、洋榎さんは精一杯体を使って俺に奉仕してきた。

そりゃ霞さんは乗り心地抜群の高級外車だ。それに比べると、乗り心地は悪いけれども、居心地のいい大阪娘も悪くない。その晩は、随分ハッスルして3発も中に出したあとで、昼過ぎまで一緒にホテルで寝ていた。
55 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 23:34:08.88 ID:8NWknJjVO

それからしばらくして、あのときのが良かったのか知らないけど、洋榎さんから無事、妊娠したとの報告を電話で受けた。

また今度大阪行きますよ、そう約束して電話を切ったけど。

未だに大阪行きは叶っていない。

半ば、今回のはビジネスだった。孕ませるまでが俺の仕事。孕んだら後は好きにしてくれるだろう。

そのほうが、気楽で良かった。前みたいな苦痛を味あわなくて済むのなら。

それから数ヶ月後、洋榎さんの事もすっかり頭の片隅に追いやられていたある日の夜、久しぶりに洋榎さんから電話があった。

洋榎「久しゅう」

京太郎「どうですか、具合は」

洋榎「昨日、生まれてなあ、一応父親のアンタにはウチから報告しようと思って。元気な↓1の子やったで」

↓1 コンマ
偶数:男
奇数:女

56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 23:34:55.92 ID:vH4tLKvA0
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 23:35:22.64 ID:vH4tLKvA0
ごめん…
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 23:37:53.46 ID:IfD3A3bYo
わかってても男女判定きっついな…
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 23:38:11.44 ID:Fx5g4cCuo
気にすんなしゃーない
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 23:38:38.32 ID:vH4tLKvA0
>>59まで偶数なのが……
61 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/01(月) 23:53:29.98 ID:8NWknJjVO

京太郎「男の子、ですか」ズキン

洋榎「アカンかなぁ、ウチからしたら男女なんてチンチンついてるかどうかの違いしかあらへんのやけど」

洋榎「親戚共はみな露骨にガッカリしてなぁ」

洋榎「でも、オトンもオカンも初孫や言うて大喜びやってん」

洋榎「絹も自分がおばはんになる言うて落ち込んでたけど、いざ産まれるとウチから奪い取ろうって勢いでなあ、赤ん坊あやして…」

洋榎「そうそう、赤阪センセも会いに来てくれたで。遺伝的相性がどうの言うて、もとより期待してなかったんやな。そうなりゃ、昔の教え子の大事な子供や、毒気もなにもあらへん、普通の近所のおばはんや」

洋榎「……まあ、今は無理かもしれへんけど、少し時間できたら連絡」

ブチッ ツー ツー ツー

俺は、この時、洋榎さんの幸せそうな顔が浮かんで

無性に腹が立って電話を切ってしまった。

もう会う事もないだろう。

これ以上、彼女を幸せにする理由も、俺には見当たらないのだから。
62 : ◆pPbGA./LzQmB [saga]:2018/01/02(火) 00:07:28.65 ID:UQw6bfuZO

赤阪「須賀君、洋榎ちゃんの相手ど〜お〜〜赤ちゃんま〜〜だ〜〜」

京太郎「頑張ってるんですけどねえ、中々付かなくて……これってやっぱ相性っすかね」

赤阪「うーん、遺伝的な相性と体の相性も相関しているんかね〜」

京太郎「洋榎さん話したりしてると案外おもしろいんですけどね。正直、抱いているときより一緒にテレビ見てるときのほうが楽しいっすね」

赤阪「コラコラコラ〜〜!もっと子作り頑張り〜〜!人類の未来がかかってんねんで」

京太郎「はあ、でもイマイチやる気が起きないんですよねー」

赤阪「ウチの教え子の中で一番麻雀できる娘勧めたのにえらい扱い悪いやん。泣かせたらシバクで〜〜」

京太郎「そんなぁ」

赤阪「そうそう、前の石戸ショックのときに学んだんやけど〜一人に集中しすぎると、アンタも精神的にダメージが大きいと思うねん、うん」

赤阪「駄目だったとき、絶望するやろ…また1からやり直しかいなって」

赤阪「せやから、同時並行で進めてくのがええと思うねん」

赤阪「よって、いくのんの二股大作戦や〜!」

京太郎「ええっ!?先生、本気ですか!?」

赤阪「ここだけの話、洋榎ちゃんは駄目やと思うねん。せやからリスクヘッジの意味もありや〜〜」

赤阪「ほな次は↓1の娘いったるか?」

↓1誰にしますか?

63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/02(火) 00:07:40.27 ID:Q0flH2jXo
64 : ◆pPbGA./LzQmB [sage]:2018/01/02(火) 00:13:45.96 ID:UQw6bfuZO
続きは明日書きます
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/02(火) 00:14:47.78 ID:8ELnCdnP0

せめてもう一人の方も安価してほしかった…
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/02(火) 00:21:32.69 ID:glX4ICTWo

>>31で他選んでたらどうなったん?
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/02(火) 00:32:27.18 ID:UQw6bfuZO
>>66
Aだと赤阪先生から霞さんの体を担保に1000万円借金して子育てしながら2人目を仕込むルートを予定していました
2人目も男の子だったらBAD ENDでした
BがBADで、2人とも疲れて育児放棄ENDの予定でした
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