俺「アライさんパーク?」

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1 : ◆/87jeglEwfUL [sage]:2018/03/30(金) 20:30:58.32 ID:gP+KXu5o0
友人「アライさんパーク、って知ってるか?」

俺「アライさんパーク?」
2 : ◆/87jeglEwfUL [sage]:2018/03/30(金) 20:31:38.69 ID:gP+KXu5o0
モンスターを狩るゲームに夢中になっている俺に、友人がそう尋ねてきた。

俺「アライさん、ねぇ... 名前ぐらい、か、なっ!」

アライさん。

アライグマが人型になった存在で、フレンズと呼ばれていること。
そして、人型になっても、元の獣と同じように振舞っていること。

これくらいしか知らない。

友人「ニュース見ねぇのかよ。」

俺「あんまり。」

報酬画面から切り替わったタイミングで、俺は友人の顔を見た。

俺「で、それがどうしたんだ?」

友人も雑誌から目を離し、こちらを見た。

友人「今度の休み、一緒に行かないか?」

意外だった。
友人が提案してくることは滅多に無いからだ。

俺「急にどうした?」

友人「たまには外に出て、遊ぼうぜ。」

確かに、俺は仕事以外に関しては出不精だ。
部屋に籠って、ゲームや漫画で時間を潰しているだけ。

俺「いいぜ。」

友人「よし、決まりだな。」

友人と来週の予定を決めて、友人は帰っていった。

俺は、布団に体を預けると、先ほどのことを振り返った。

俺自身、外に遊びに行くことを了承するなんて意外だな、って思った。
だけど、それには理由がある。
友人の目が今まで見たことのない色をしていたから。

俺が人のことを心配するなんて、な。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 21:27:01.81 ID:uY3TNDXYo
久々の新しいアラ虐スレか期待
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 21:42:52.15 ID:S4arhtMy0
おおおおおおお!
5 : ◆/87jeglEwfUL [sage]:2018/03/30(金) 22:02:59.39 ID:gP+KXu5o0
アラ虐を書きますが、アライさんパークにたどり着くまで、描写はないつもりです。
ご了承ください。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 23:39:26.38 ID:3xUvbxpi0
なんか「〜〜〜〜〜〜。」が気になる。
7 : ◆/87jeglEwfUL [sage]:2018/03/31(土) 12:11:31.67 ID:T40RhOzB0
そして、あっという間に1週間が過ぎた。

それまでの間、仕事の合間とかに「アライさんパーク」なるものを検索してみたが、何も引っかからなかった。
ついでに、アライさんについても調べてみた。

どういう原理かは知らないが、突然動物が人の姿になったらしい。
その中でも、害獣と言われているアライグマは酷い、とのこと。
見た目が人に変わっただけで、やっていることは動物の時と変わらないみたい。
まぁ、駆除したくても人殺しみたいになっちゃうから、抵抗あるみたいだな。

そんで、他の害獣はっていうと、特に目ぼしい記事が見当たらなかった。
要は、よく分からん、ってとこ。

友人「よぅ、おまたせ。」

最寄り駅で待っていた俺の前に、ワゴンに乗った友人が現れた。

俺「デカすぎだろ...」

友人「とりあえず、助手席に乗れよ。」

俺は助手席に座った。

バタン

俺「なぁ、他に誰か来るのか?」

友人「いぃや、俺とお前の二人だけだぜ。」

そういうと友人は、車を発進させた。

俺「二人だけなのに、なんでワゴン?」

友人「アライさんパークに行く前に積むものがあってな。」

俺「アライさんパークって、キャンプ場か何かなのか?」

友人「着いてのお楽しみ、ってね。」

俺「あと、時間早すぎない?」

そう、集合時間は朝の5時だった。

友人「積むものが多いからね。」

それから、俺たちの会話は途切れてしまった。

別に、会話が途切れてもこいつとの空気感、っていうのが心地よかった。
久しぶりに感じる人の温もりがそこにはあったような気がする。

つーか、どんどん山に入っていくんだが、大丈夫か?
8 : ◆/87jeglEwfUL [sage]:2018/03/31(土) 12:12:48.03 ID:T40RhOzB0
友人「とうちゃーく、っと。」

俺「山だな。」

友人「とりあえず、降りろよ。」

俺「おぅ。」

バタン

久しぶりに山に来た。
小さいときに遊んで以来かもしれないな。

友人「しばらく、山を登るぞ。」

俺「こんなところに、アライさんパークがあるのか?」

友人「違うって。」

友人が何やら、色々と支度をしているみたいだった。

友人「ワゴンに積むものがあるって言っただろ?」

そういえば、そんなことを言っていた気がする。

俺「で、俺は何か手伝えばいいのか?」

友人「物分かりがよくて助かるぜ。」

友人は、俺に籠を渡してきた。

俺「背負えばいいのか?」

友人「あぁ、頼む。」

俺「栗でも拾うのか?」

しかし、今の季節は初夏。
栗にしては早すぎる。

友人「違うものを拾うのさ。」

そういうと、何かを挟む道具を渡してきた。

友人「火バサミも渡しとくよ。」

これ、そんな名前なんだ。

俺「こんなところに、何があるんだか。」
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