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【安価&コンマ】あかり「艦娘?」若葉「その26」【ゆるゆり×艦これ】
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 23:04:24.27 ID:AHKL3KauO
- 4瑞鳳と瑞鶴が遊びに来る
- 854 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/26(木) 23:11:43.91 ID:ql8tZRgr0
- <ピンポーン
離島棲鬼「お客さん?」
あかり「誰か来ましたね」
深海鶴棲姫「あかり、出て」
あかり「あかりもお客さんですよぉ!?」
離島棲鬼「ただでさえ温度上げられたんだから、このスペースから出たくない」
深海鶴棲姫「同じく」
あかり「もぉ〜アイさんもずいずいさんも引きこもりですよぉ」テクテク
あかり「はぁ〜い」ガチャ
瑞鶴「えっ、何で妹ちゃんが出て来るの?」
瑞鳳「遊びに来てたの?」
あかり「瑞鶴さんと瑞鳳ちゃん!」
- 855 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/26(木) 23:20:43.12 ID:ql8tZRgr0
- 瑞鶴「うわっさむっ!?」
瑞鳳「寒暖差にクラっと来るわ」
離島棲鬼「あっ、ずいずいのゴッドファーザーコンビだ」
瑞鶴「いや由来と名付け親は別でしょ」
瑞鳳「んん、確かにパッと見て瑞鶴にそっくりだけど、私の要素も混じってる気がするわね」
深海鶴棲姫「よくわからんけどね〜」
あかり「瑞鳳ちゃん達はずいずいさんに会いに来たの?」
瑞鳳「そうよ。名前の由来になってるんだから会っておかないと」
深海鶴棲姫「いやお気遣いなく」
離島棲鬼「ずいずいなのに玉子焼きあんまり上手く焼けないのよこの子」
瑞鳳「なんですって? それじゃあずいの名は没収しないと!」
深海鶴棲姫「名無しになるんですけど!?」
- 856 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/26(木) 23:32:13.63 ID:ql8tZRgr0
- 瑞鶴「外暑いからってアイスとか買ってきちゃったんだけど」
瑞鳳「アイがこんなことやってんだろうなとは思ってたけどね」
離島棲鬼「やだ、以心伝心……」
深海鶴棲姫「あえてこの中でアイスを食べる」
離島棲鬼「ある意味で我慢比べかもね」
瑞鶴「ふむ、それもいいかもしれないわね」
あかり「お、お腹壊しちゃいますよぉ」
瑞鳳「あかりは普通に食べてていいわよ」
瑞鶴「はい、じゃあずいずいはこれね」
深海鶴棲姫「いやそれドライアイスじゃん」
瑞鳳「我慢比べ!」
深海鶴棲姫「普通に虐めだから!」
- 857 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/26(木) 23:44:53.67 ID:ql8tZRgr0
- 深海鶴棲姫「スイカバーうめぇ」
離島棲鬼「魂を一緒に連れて行かれそうになるけど」
あかり「ずいずいさん、垂れちゃいますよぉ」
深海鶴棲姫「おおっと」
瑞鳳「ドライアイスから離れちゃってたかしら」
離島棲鬼「原形保ってただけマシかもね」
あかり「動かないでくださいね〜」フキフキ
深海鶴棲姫「ん、ありがと」
離島棲鬼「あかりちゃん! 私もめっちゃ垂れてる!」
あかり「はいはい、って涎じゃないですか!」
離島棲鬼「ペロってしてくれないの?」
あかり「アイスだったらしていいですけど!」
瑞鶴「アイスだったらしていいって」
瑞鳳「溶けろ〜!」グリグリ
あかり「わざとするのはなしだからね!?」
- 858 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/27(金) 00:04:13.57 ID:uW8jw6ai0
- 瑞鳳「そういえば貴女引きこもりなんですって?」
深海鶴棲姫「そうよ!」
瑞鶴「なぜ胸を張る」
離島棲鬼「私でさえちゃんと学校に通ってるというのに」
深海鶴棲姫「それ学生って肩書がほしかっただけだって言ってたよね?」
離島棲鬼「記憶にございません」
あかり「皆で引っ張り出しましょう!」
深海鶴棲姫「楽しいこと教えてくれたら出るって言ったじゃん」
瑞鳳「外にはいっぱい楽しいことあるわよ」
深海鶴棲姫「例えば?」
瑞鳳「燦燦と輝く太陽と日差しを照り返すアスファルト、むわっとした空気に生ぬるい風」
瑞鶴「今の外何も楽しいことなかった……」
瑞鳳「夏は引きこもりが正解だわ……」
深海鶴棲姫「私、時代の最先端行っちゃってたわ」
あかり「ちょっと!」
- 859 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/27(金) 00:17:02.73 ID:uW8jw6ai0
- 瑞鶴「まあ、真面目な話すると今年はわりとシャレになってないからね」
瑞鳳「ほぼ災害レベルだって言ってたわよ」
離島棲鬼「熱中症やら日射病やらの話題が例年の比じゃないしね」
深海鶴棲姫「ほら、こういう時無理やり外に出すと、かえって外に対する拒絶が強くなっちゃうわ」
あかり「むむむぅ〜」
瑞鶴「でも海には行きたいわよね」
瑞鳳「艦娘だしね」
深海鶴棲姫「海、海ねぇ」
あかり「ずいずいさんもやっぱり海に引かれますか?」
深海鶴棲姫「いやもう一生分は海水に浸かってたし」
瑞鶴「それでもまたってなるもんでしょ?」
深海鶴棲姫「……」
- 860 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/27(金) 00:29:10.32 ID:uW8jw6ai0
- 離島棲鬼「じゃあとりあえず水着だけ先行実装しようか」
あかり「えっ、部屋の中で?」
瑞鶴「瑞鶴持って来てないんだけど」
離島棲鬼「ダイソンかレ級の着れば平気でしょ」
瑞鶴「いやぁ、さすがにあれには劣るわよ」
瑞鳳「私は?」
離島棲鬼「ほっぽの」
瑞鳳「ぶち殺すぞ」
深海鶴棲姫「逆に私のもないんだけど」
あかり「じゃあ行きましょう、買いに!」
深海鶴棲姫「ええっ、あかり買って来てよ」
あかり「サイズとかわかりませんし」
深海鶴棲姫「測ればいいじゃん、ほら」ムニ
あかり「触ってもわかりませんから〜!」
瑞鶴「こら! ここで一番の瑞鶴を差し置いて何やってるのよ! 瑞鶴のを測りなさい!」
離島棲鬼「いやいや、私のが一番でしょ?」
瑞鳳「測らなくてもわかる、私が一番下であること。いや、あかりよりは」
深海鶴棲姫「掌このサイズのだからね? その手のまま水着屋へGO!」
あかり「暑さで頭おかしくなったと思われますよぉ!」
瑞鶴「ええい、こうなったら全員で行くわよ!」
瑞鳳「一番センスいいのが勝ちだからね!」
深海鶴棲姫「えっ、なんでその流れに?」
離島棲鬼「まあまあいいでしょ。せっかくだし」
あかり「ずいずいさん、行きましょう!」
深海鶴棲姫「はぁ、しょうがないなぁ」
深海鶴棲姫(結局毎回こうやって外に連れ出されてる気がする。あかりって意外に策士なのかもね)
- 861 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/27(金) 00:30:19.99 ID:uW8jw6ai0
- 今回はここまでです
次は京子の榛名の話です
海の話はまたやるかもしれないしやらないかもしれません
↓1 榛名の話
1 エロ有り
2 エロなし
- 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 00:36:54.91 ID:HVm+YM/kO
- 1
- 863 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/27(金) 22:46:30.93 ID:uW8jw6ai0
- 開始します
- 864 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/27(金) 22:58:24.64 ID:uW8jw6ai0
- 京子「夏かぁ」
榛名「夏ですね」
京子「そろそろあの祭典があるわけだけど」
榛名「行くんですか?」
京子「いや落ちたし、サクチケなしだとガチで死にかねんから」
榛名「あっても中の熱気が凄そうですもんね」
京子「クーラーの効いた部屋から実況を楽しみますわ〜」
榛名「皆無事に帰って来られるといいんですけど」
京子「けど一応用意してたんだよね」
榛名「何をです?」
京子「コスプレ衣装」
榛名「ここで着ればいいじゃないですか」
京子「その言葉を待っていた!」
榛名「えっ!? 榛名のですか!?」
京子「そうだよ。まさか言い出しっぺが拒否らないよね?」
榛名「うぅ、いいですけど、あんまりいやらしいのはやりませんからね?」
- 865 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/27(金) 23:14:06.59 ID:uW8jw6ai0
- 榛名「だいぶシンプルですね」
京子「胸とか腕の飾りは大変だったけど、服自体はただのワンピースだからね」
榛名「これミラクるんのキャラなんです?」
京子「いや違うよ。ちょっとはわわ〜って言ってみ」
榛名「は、はわわ〜?」
京子「うむ」
榛名「あの〜?」
京子「おおっ! 今のも似てる!」
榛名「何の話ですか?」
京子「いやそのキャラと声が似てるんだよ榛名は」
榛名「このキャラとですか?」
京子「そう! まるで中の人が同じみたいだ〜」
榛名「もぉ! いませんから中の人なんて!」
京子「それも似てる〜! ねぇねぇ、これ言ってこれ!」
榛名「ええっと、何々。始原の竜、闇の炎の子――」
- 866 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/27(金) 23:25:20.17 ID:uW8jw6ai0
- 京子「でもちょっと背が高すぎたかなぁ。あと胸が大きいのが」
榛名「身体的特徴はどうしようもありませんよ」
京子「結構ぱつんぱつんだから、浮いちゃうね」
榛名「それに透けてしまってますし……」
京子「やっぱり行かなくてよかった」
榛名「えっ?」
京子「人前でそんなの着せられないもん」
榛名「そ、そうですよね!」
京子「榛名が露出プレイに目覚めてしまう」
榛名「目覚めませんよ!」
京子「えっ!?」
榛名「なんでそこで驚いたような表情をするんですか!?」
- 867 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/27(金) 23:45:05.30 ID:uW8jw6ai0
- 京子「ごめんて。冗談だって」
榛名「京子は榛名に見ず知らずの他人に裸を晒すようになってほしいんですね!」
京子「だから違うって」
榛名「ふ〜ん……」プイッ
京子「も〜しょうがないなぁ榛名は」ドンッ
榛名「きゃあっ!」バタッ
京子「榛名はうちの子だから、知らん人に見せさせたりしないから」
榛名「うちの子、ですか?」
京子「あぁ、はい、わかったよ。私のだから! 榛名は私のだから、露出とかさせないから!」
榛名「それが冗談だとは言いませんよね?」
京子「冗談で言ってこんなはずかしくならないから……」
榛名「なら、榛名が京子にしかさせないこと、してください……」
京子「ええっ?」
榛名「コスプレって、本当はそういうことするものなんでしょう……?」
京子「その子そんなこと言わないからね……」スッ
- 868 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/28(土) 00:00:24.78 ID:3l4ky8Ui0
- 京子「ん〜、やっぱり榛名は榛名が一番だな」モミモミ
榛名「んぅ、どういう意味です?」
京子「いや、そのままの意味。コスプレするより、そのままの榛名がいいってこと」ムニュムニュ
榛名「じ、自分からぁ、させたくせに……」
京子「それは声が似てるからやってほしかっただけだよ。一番いいのは普段の榛名ってこと」
榛名「はぁっ、普段の格好がコスプレみたいだからですか?」
京子「格好だけじゃないし、裸の榛名も好きだよ」チョン
榛名「うぁっ……」
京子「誰かになりきるより、普段通りの榛名が一番好きだよ」
榛名「そ、そうですか……」
京子「今喜んでるでしょ?」
榛名「な、なぜ?」
京子「今榛名のおっぱい触ってるんだから普通に伝わるから」
榛名「んむぅ……」
京子「あはは、表情にも出てたから」
榛名「取ってつけたみたいに。表情とか感情より、おっぱいの方が好きなんですね?」
京子「じゃあ、おっぱい弄るのやめてずっと顔見てるけどいいの?」
榛名「……おっぱい弄ってください」
京子「ふふふっ、そうやって恥じらってる榛名を見るのが好きなのだよ。わかったかね」ムニッ
榛名「あぁ、いっ!」
- 869 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/28(土) 00:18:27.75 ID:3l4ky8Ui0
- 京子「リクエストを聞いてやろう」
榛名「ふぇ……?」
京子「どう弄ってほしいか、リクエスト」
榛名「リクエストって……」
京子「それとも安価スレ立てようかな」
榛名「やめてくださいっ!」
京子「じゃあ早く〜」クニクニ
榛名「ふぅっ! 催促しながら弄るの、やめっ、ああっ……」
京子「ひひ〜、中学生にこんなされて喜ぶような変態だってバレたらはずかしいもんね。こりゃ露出なんかさせられないよ」
榛名「はぁ、はぁ、ひどい……」
京子「事実じゃん。私がこうしたら」ピンッ
榛名「んんぅっ……!」
京子「そんな声出しちゃうんだからさ」
榛名「はぁ、はぁ……」
京子「で? リクエストは?」
榛名「今のを……」
京子「ん〜?」
榛名「今の感じで続けてください……」
京子「ふふっ、やっぱり他の人には見せらんないねこれは」ゾクゾク
- 870 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/28(土) 00:39:06.64 ID:3l4ky8Ui0
- 榛名「あっ、あぁ……」
京子「落ち着いた?」
榛名「はぁっ、はぁっ……」
京子「まだみたいだね」
榛名「もう、落ち着きました」
京子「よし、じゃあ2ラウンド目だ!」
榛名「ちょ、ちょっと待って!」
京子「なんだよ〜基本は2ラウンド先取だろ?」
榛名「格ゲーじゃないんですから」
京子「降参ってことで私の勝ちね」
榛名「何の勝負なんですか、もう」
京子「へへへっ」
榛名「まったく……」
榛名(こんな小さな女の子の一挙手一投足に心をかき乱されて。最初はどうしたものかと悩みもしたけど)
榛名(そんなことがどうでもよくなるくらい、目まぐるしく榛名を振り回すこの子が、本当に愛おしい)
榛名「京子」
京子「ん?」
榛名「愛してます」
京子「おおうっ、エッチした後に聞くと目にハート付いてるように見えるねその台詞」
榛名「いかがわしい漫画の読み過ぎです!」
京子「わかるってことは榛名もじゃん」
榛名「それは京子が〜!」
京子「布教はファンの義務なんじゃ〜!」
榛名(この目まぐるしくも穏やかな日常を、これからもたくさん楽しませてくださいね京子)
- 871 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/28(土) 00:40:31.77 ID:3l4ky8Ui0
- 今回はここまでです
次は結衣の北上の話ですがその前に小ネタです
京子はこれで全員(大和型以外全員いるという設定ですが)なので、次回以降は複数選択になります
↓1 北上の話
1 エロ有り
2 エロなし
- 872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/28(土) 00:41:36.14 ID:nReDrydxO
- 2
- 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/28(土) 01:29:24.46 ID:kQfRD32/0
- 全員いる割には姉妹関係や元での関係の話とかないうえに特定のキャラとしか付き合ってないんじゃないの?(いちゃもん)
まぁ真面目にやると輪姦状態になりそうだけど
- 874 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/28(土) 04:11:11.53 ID:esFbylrdo
- 京子の鎮守府の主要キャラがこれだけなんだししゃーない他の艦娘は所謂モブってやつよ
あくまでもメインはあかりなんだし京子が艦娘全員持ってるからってそこ掘り下げても仕方ないじゃろ
- 875 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/28(土) 22:47:18.79 ID:3l4ky8Ui0
- >>873
各々の艦隊の艦娘は安価で選んでいただいているので、それ以外をホイホイ出すのもどうかと思ってあまり出してません
たまに困ったときの行数稼ぎ……もとい出したいときにちょこっとだけ出せるくらいにしています
3Pでも四苦八苦しているのであまり複数人の話とか書きたくないとか、そういうことではないですはい
>>639でふしぎなあめを食べさせたifから
- 876 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/28(土) 22:59:11.08 ID:3l4ky8Ui0
- 神風「あかりの用事からどうぞ」
あかり「う〜ん、あかりの用事もそこまでのことじゃないけど」
神風「いえいえ、あかりよりも優先するよなことはありませんよ」
国後「私は今のところ神風さんの方が優先ですよ」
あかり「話進まなさそうだし、あかりの用事から話ちゃうね」
国後「何かしら?」
あかり「国後ちゃん、練度上げたい?」
国後「練度を? だってもう深海棲艦もいないんだからあげる意味ないでしょ」
あかり「でも能力が上がって元気になるんだよぉ」
国後「今でも日常生活では困らない程度の能力はあるし、腐っても艦娘だから人並み以上だからなぁ」
あかり「まあ、気にならないならいいよぉ。わりと気にする人いるから、上げたいなら上げられるよって教えようかと思ってたの」
神風「簡単なことではありませんけどね」
国後「そりゃあ、技術の習熟具合を数値化したものを便宜上練度と呼んでるだけですから。簡単にしてて上がるわけありませんよ」
あかり「このあめを食べれば最大まで上がるよぉ」
国後「めちゃくちゃ簡単じゃないの!」
- 877 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/28(土) 23:08:00.04 ID:3l4ky8Ui0
- 国後「えっ、なに? 練度ってそんなゲームのレベルみたいな感じで上がるものなの!?」
神風「そもそもゲームのレベルですからね私達の練度って」
国後「そんな馬鹿な」
あかり「神風ちゃんもいっぱい食べたもんねぇ」
神風「アップデートタイミングの都合で3個食べる羽目に……」
国後「でも、どこが簡単なことじゃないんですか?」
神風「副作用が酷いんですよ」
あかり「すごいことになっちゃうの」
国後「すごいことってどんな?」
神風「とても口では言えないようなことに」
国後「そ、そこまでのことが……」
- 878 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/28(土) 23:22:57.75 ID:3l4ky8Ui0
- あかり「一応方法があるってことを教えたかっただけだからね。無理してやることはないよぉ」
神風「ええ、その通りです」
国後「でも、神風さんはやったんですよね?」
神風「ま、まあ」
国後「神風さんがあかりの鎮守府に来たのも、戦争が終わってからだって聞きました」
あかり「うん。そういう人もいるから、国後ちゃんにも聞きに来たの」
国後「幾つなんですか?」
神風「私の練度ですか?」
国後「はい」
神風「165です」
国後「私は1……これじゃ吊り合いが……」
神風「練度なんてそこまで気になりませんから。何なら近代化改修もありますし」
あかり「改修とか開発とか建造はもうできないよぉ。ていうか近代化改修は1回もやらなかったよぉ」
国後「私、やります! 練度上げます!」
神風「いや、本当にやめておいた方がいいですよ?」
国後「私を慮ってくれるのは嬉しいです。けれど、私はもっと神風さんに近づきたい! だからっ、やるんです!」パシッ
あかり「あっ、あめを! 国後ちゃん、一回落ち着いて!」
国後「いざっ!」パクッ
- 879 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/28(土) 23:34:04.86 ID:3l4ky8Ui0
- 国後「こ、これはっ……!」
あかり「ふしぎな味っていうのはもういいからね」
国後「あかりは聞きなれたかもしれないけど、私にとってははじめての味よ」
あかり「確かに」
国後「これのどこが辛いんですか? てっきりめちゃくちゃ不味いとか辛いとかを想像してたんですが」
神風「副作用だと言ったでしょう? 練度が上がるというのは、全体的に身体能力が上がるということなの」
国後「ふむふむ」
神風「段々と感覚が鋭敏になっていくんです。また、練度の上昇にはある種の高揚感のようなものも付随します」
国後「高揚感ですか?」
神風「簡単に言えば気持ちよくなるんですね。本来、段階を重ねて得るはずの気持ちよさを、段々と鋭敏になっていく感覚で味わうことになるんです」
国後「それって……」
神風「ええ、そうです。気持ちよくなりすぎるんですよ」
国後「まさかっ、あぁ……」
- 880 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/28(土) 23:47:53.80 ID:3l4ky8Ui0
- 国後「ぐっ、くぅ……」バタッ
あかり「副作用始まったっぽい?」
国後「だい、じょうぶよ……」ググッ
神風「そんなテーブルにへばりつきながら言われても」
国後「問題、ない、です……すぐに、こんな、はぁっ……!」バタッ
あかり「国後ちゃん!」
国後「はぁっ、はぁっ、うぅ……本当に、簡単じゃない……」
神風「だからあれほど警告したのに」
国後「すい、ません……ああっ! ちょっとだけ、1人に、してもらえませんか……」
あかり「そういうわけにはいかないよぉ。こんな状態で」
国後「こんな状態っ、だからこそっ……!」
神風「こうなっては仕方ありません。あかり、今回は私も手伝います」
あかり「うん、お願い」
国後「な、何を……? あっ、何で、服……」
あかり「辛いのを紛らわせるためだよぉ」
神風「その状態では1人ではままならないでしょう? 私達が、してあげます」
- 881 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/29(日) 00:10:48.78 ID:+TO9AFEw0
- 国後「だ、ダメっ、見ちゃだめですっ……!」
神風「どうしてですか?」
国後「こんなっ、神風さんのに及びもつかないくせに、発情したような胸、なんて……」
あかり「あかりよりはおっきいよぉ」ツンツン
国後「ふあぁぁっ、な、なにして、やめぇ、きゃぁっ……」
神風「大きかろうと小さかろうと、そういう気持ちになれば反応してしまうことには変わりありませんよ」プニッ
国後「ああっ、神風さんっ……!」
神風「生理現象……私達がただの艦ではなく、艦娘であることの証左です。隠さず、誇るべきことです」
国後「だってこんな、誇る、んっ……!」
あかり「国後ちゃんは案外脇とか弱そうな気がするよぉ」スリスリ
国後「はわっ、や、ああっ……」
神風「というか今の状態なら大体どこも弱いですよ」
あかり「それもそうだよね」
国後「変なぁっ、感覚を覚えさせ、ないで……!」
神風「そうなった時点でもう今のことは忘れられなくなりますから」
国後「あぁっ、いいぃ……」
- 882 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/29(日) 00:29:23.43 ID:+TO9AFEw0
- 国後「ふーっ! ふーっ!」
神風「少し、危険な感じになってきましたね」
あかり「これは、危ないよぉ」
神風「あかり、できるだけ早く」スッ
あかり「うん」スッ
国後「あっ、まっ……」
あかり「こうなってるってことはだいぶきてるから」
神風「すぐに達せてしまうはず……!」
国後「あああ〜……!」
あかり「国後ちゃん、もう少し我慢してて」
神風「これで副作用は収まらないでしょうけどっ」
国後「そんな絶望的なことを、おぉぉぉ〜〜〜っ……!?」ビクンビクン
- 883 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/29(日) 00:45:49.92 ID:+TO9AFEw0
- 国後「はぁっ、ふぅ〜っ……!」
あかり「そろそろ落ち着いた?」
神風「痙攣は収まっていますけど」
国後「落ち着き、ました……」
神風「それはよかった」
国後「はぁ……」
あかり「どうしたの? 練度上がったのに元気ないね」
国後「だって、初めてこんなのなんて……」
あかり「あかりもはじめてされたのは、あめの副作用受けてた叢雲ちゃんだしね」
国後「ええ……そんな軽々しく……」
神風「軽々しい、と思うかもしれませんが、心が決まっているならそれくらいでいいのかもしれませんよ」
あかり「落ち着いてしようとするとはずかしかったり、色々考えてできなかったりしちゃうから」
神風「好きな相手だというならなおのこと考えすぎてしまうものです」
国後「だから、勢いで超えちゃうんですか?」
神風「まあ、好きだと思ってる相手に踏み出さないときは、ですが」
あかり「そ、それはもう言いっこなしでしょ!」
国後「そう、ですか。でも、そっか、超えたんですね私、一線を」
神風「ええ、まあ、そうですね……だからって、いきなり恋人みたいな雰囲気を出したりはしませんからね?」
あかり「ちゃんと責任は取るから!」
国後「ふ、ふふっ……」
国後(あかりがこのタイミングで持って来てくれてよかったわ。あかり1人にされてたら、完全にあかりに傾いてしまうところだったもの)
- 884 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/29(日) 00:49:26.93 ID:+TO9AFEw0
- 今回はここまでです
次は言われた通りにしてた朝風にご褒美をあげるあかりの裏人格小ネタです
ふしぎなあめは降霊装置由来ではないので今でも作れるということになっています
そんなに使う機会はないと思いますが
- 885 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/29(日) 22:47:10.64 ID:+TO9AFEw0
- 開始します
- 886 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/29(日) 22:55:06.24 ID:+TO9AFEw0
- >>812の続き
あかり「でもなんで胸だけずっと触ってたの?」
朝風「み、見てたの!?」
あかり「ま、まあ」
朝風「そこは気を利かせてどこか行きなさいよ!」
あかり「だっていつ終わるかわからなかったし」
朝風「だからってねぇ……」
あかり「それで、何でなの?」
朝風「それは貴女が……って、こっちのあかりじゃないんだ」
あかり「うん?」
朝風「あかり、頭打ってかない?」
あかり「どんな提案なのそれは!?」
朝風「とりあえず1回」
あかり「見てたのは謝るからぁ!」ダッ
朝風「いや怒ってるわけじゃなくてね!」
あかり「あっ!」バタッ
朝風「あっ、こけた」
- 887 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/29(日) 23:13:01.91 ID:+TO9AFEw0
- あかり「……頭打てば毎回出て来るわけじゃないんだけど」
朝風「でも出てきてるじゃない」
あかり「結構痛いからそろそろ別の方法で安定して出られるようになりたい」
朝風「貴女はあくまでイレギュラーな存在なんだから、そんな簡単に出て来られても」
あかり「あかりはあかりだよぉ」
朝風「いやわかってるけどね」
あかり「ピラミッド型のパズルでも作ってもらおうかな」
朝風「早く光の中へ完結してほしいわね」
あかり「思ってもないことを。呼ぼうとしてたくせに」
朝風「うっ……」
あかり「命令をしっかり守ってくれる子にはごほうびを上げないといけないものね」
朝風「命令、とか……」
あかり「どうしてほしいか言ってみて」
朝風「どうしてほしいとか、そんなのわかるでしょ……」
あかり「ごほうびなんだから、言った通りにしてあげるんだよ?」
朝風「くぅっ、どっちへのごほうびなのよ……!」
あかり「ふふふっ、さあ、ちゃんとどうしてほしいのか教えて」
朝風「い、言われた通り、胸だけでい、達する、練習したから……成果を、確かめなさい、よ……」バサッ
あかり「うん、わかった」
- 888 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/29(日) 23:25:01.27 ID:+TO9AFEw0
- あかり「だけど、もう成果は見てるんだけどね」
朝風「自分でするのと、他人にされるのでは違うでしょ……」
あかり「自分でするより私にされる方がいい?」
朝風「……これも言わないとダメなの?」
あかり「ううん、これは言わなくてもいいかなぁ」
朝風「だったら聞かないでよ……」
あかり「その顔が見たかったから聞いたんだよ。ふふっ、さっきあれだけしたばっかりなのに、もうこんなになってる」
朝風「さっきしたからなってるのよ」
あかり「本当にぃ? 私に触られることを期待してるように見えるけどなぁ〜」
朝風「し、してないっ」
あかり「自分から触ってって言ったのに?」
朝風「ううっ!」
あかり「口の方もおっぱいくらい素直にならないものかなぁ?」トントン
朝風「う、んんぅ……!」ピクン
あかり「こうすればなるね」
- 889 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/29(日) 23:41:22.36 ID:+TO9AFEw0
- あかり「本当におっぱいだけしか弄らないけど〜」クリクリ
朝風「うっ、あぁぅ……」
あかり「ダメそうなときはちゃんと言ってね?」
朝風「いけなきゃ、意味ないんじゃないの……?」
あかり「ううん、朝風ちゃんがやってくれたことに対してのごほうびだから。結果は関係ないの」
あかり「ちゃんと私のいうこと、ね?」ピンッ
朝風「あああっ……!」
あかり「ふふっ、こねるのと弾くのはどっちが好み?」
朝風「うぅ、それも見て判断しなさいよ……」
あかり「どっちももっとやってみないとわからないなぁ」
朝風「はぁっ、はぁっ……」
あかり「期待してるね、朝風ちゃん……」
朝風「して、ないっ……」
あかり「どうしてもお口だけは素直にならないねぇ。それとも、さっきああいったからもっとおっぱい弄ってほしいってことなのかな?」ツンツン
朝風「そんなわけぁぁっ……!」
- 890 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/29(日) 23:54:09.15 ID:+TO9AFEw0
- 朝風「はぁ〜……」
あかり「まだかかりそう?」
朝風「ふぅ、ふぅ……」
あかり「今日はごほうびだから、あんまりかかるようならギブアップしてね」
朝風「ギブアップって、要するに……おねだりしろって、ことでしょ……」
あかり「さっきと同じ、してほしいことを言ってほしいだけだよ」
朝風「絶対に、しない……!」
あかり「強情だなぁ。まあ、反応が良くなってるのは確かだし、もしかするとかもしれないねぇ」フニフニ
朝風「う、んぅ……!」
あかり「そろそろ舌を使いましょう」ベェ
朝風「……っ!」
あかり「そんなに喜ばれると嬉しくなっちゃうね」レロレロ
朝風「ああああっ……!」
あかり「指でされるより好きっぽい? 確かにこれは1人ではできないものね」チュゥ
朝風「んっ……くぁぁぁ……」
あかり「しっかりごほうびになってるようで嬉しいわぁ」
- 891 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/30(月) 00:10:17.14 ID:PRBTru630
- 朝風「あか、あかりっ……」
あかり「ん〜?」
朝風「あか、りのも……あかりの胸、見たい……」
あかり「ええ? 私のが見たいの?」
朝風「……」コクリ
あかり「こんなの見て喜ぶのなんてうちの鎮守府の艦娘さん達くらいだよぉ」ヌギッ
朝風「あ、ああぁ……」
あかり「どうしたの? 興奮してるんだってわかって嬉しかった?」
あかり「当たり前でしょ。私はね、朝風ちゃんのことが好きなの。好きな子とエッチなことしてたら、興奮するに決まってるでしょう?」
朝風「あぁ、ああ……」
あかり「ふふっ、だ〜め。今はおっぱい吸わせてあげない。朝風ちゃんのおっぱいの成果を見てるんだもん」
あかり「だから、あかりのおっぱいは、朝風ちゃんのおっぱいに使うの」スリスリ
朝風「あっ、ああっ……!」
あかり「んっ……ごめんね、神風ちゃんくらいあればこんなゴリゴリしなかったでしょうに」
朝風「いいっ、あかり、おっぱい……私、ああっ……!」
あかり「自分の体で喜んでもらえると嬉しいよ。だから、もっと喜ばせたくなっちゃうわ」
- 892 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/30(月) 00:25:13.89 ID:PRBTru630
- 朝風「ん、んくぅ……」
あかり「朝風ちゃん、そろそろギブアップは?」
朝風「もうちょっと、もうちょっとで、イケるから……!」
あかり「……」
朝風「もうちょっとなのにぃ……!」
あかり「朝風ちゃん、下脱がすね」
朝風「ま、待ってよっ!」
あかり「そんな必死にするのは違うわ。私は朝風ちゃんを追い詰めたいんじゃないの。気持ちよくなってほしいのよ」
朝風「あ、あかり……」
あかり「ごめんね、私がおっぱいだけでなんて言うから、できるようになろうと頑張ってくれてたのよね」
あかり「でも、そんなに鬼気迫るほどしなくていいの。今日はやってくれたことのごほうびだって言ったでしょう?」
あかり「大丈夫。まだできなくてもこれからできるようになればいいんだから」
朝風「これからも、してくれる……?」
あかり「勿論。これからもたくさん朝風ちゃんのおっぱいを可愛がってあげるからね」
朝風(あぁ、やっぱり……本当のあかりにこっちのあかりっぽさがあるように、こっちのあかりも本当のあかりみたいに、私達のことを思いやって、愛してくれてるんだ……)
あかり「だからね、朝風ちゃん」
朝風「うん……あかり、イカせて……」
- 893 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/30(月) 00:44:59.42 ID:PRBTru630
- 朝風「……あぁぁっ!」
あかり「2回目以降はおっぱいだけでも大丈夫だねぇ」
朝風「はぁっ……ふぅ……」
あかり「満足してる?」
朝風「最初からできないと、意味ないわ……」
あかり「それは追々ね」
朝風「……」
あかり「そんなにおっぱい見つめてどうしたの? またしてほしい?」
朝風「違うわよ……色変わったりしないかなって」
あかり「艦娘とか関係なく、触ってることが原因でそんなに変わらないって聞いたけど」
朝風「そう……」
あかり「変わってほしいの?」
朝風「い、いや、別に……」
あかり「目には見えなくても、ここにはもうあかりの痕がいっぱい刻み込まれてるから」ツン
朝風「んぅ……!」
あかり「そんなふうには見えないけど、触ってみたらわかる秘密。なんだか興奮しちゃうわね」
朝風「そもそも、あかり以外には見せないわよ……姉さんとかと一緒じゃなきゃ」
あかり「ふふふっ、そうだね。あかりの痕は、絆創膏で隠すもんね」
朝風「いつも絆創膏使ってるわけじゃっ、ああっ、ちょっと……!」
あかり「もう1回!」
朝風「結局、あかりがやりたいだけじゃないのよ、もう……」
朝風(手玉に取られてるって何回自覚すればいいのかしら、まったく……)
- 894 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/30(月) 00:46:32.66 ID:PRBTru630
- 今回はここまでです
次は本編からです
あんまり頭を打ちすぎるのはよくないので真似しないようにしましょう
- 895 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/30(月) 22:42:52.12 ID:PRBTru630
- 開始します
- 896 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/30(月) 22:52:43.37 ID:PRBTru630
- 北上「結衣〜飯〜」
結衣「お前ちょっとだらけすぎだぞ」
北上「だって専門家様も日中の外出控えろって言ってるも〜ん」
結衣「だらけることと何の関係があるんだよ」
北上「家の中いたらだらけるでしょ普通」
結衣「だらけねぇよ」
北上「じゃあ結衣は家の中でもいつもシャキっとしてんのか〜? 寝てるときも〜?」
結衣「小学生か!」
北上「たまの休みくらいゆっくりさせてつかぁさい」
結衣「今夏休みだからたまの休みじゃないだろ」
北上「お気になさらず〜」
結衣「お前が気にしろ!」
- 897 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/30(月) 23:03:25.35 ID:PRBTru630
- 北上「いいじゃんあたしらめっちゃ頑張ったんだし。せめて最初の1年くらいはだらだらさせて〜」
結衣「頑張ってからもう1年は経っとるわ!」
北上「そうだっけ?」
結衣「そうだよ。というか、私はだらだらできないんだけど」
北上「あたしがだらだらだらけて、結衣は汗をだらだら流して料理して、んであたしがだらだら涎流すってわけ」
結衣「こん、だらず!」
北上「なぜ急に訛った?」
結衣「まあ、お前がそうなのは今に始まったことじゃないけど」
北上「そうそう、結衣はこんなあたしを好きになったんだもんねぇ」
結衣「そういうところは好きになってない」
北上「またまた〜」
結衣「いや、本当に」
- 898 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/30(月) 23:14:34.22 ID:PRBTru630
- 結衣「はい、飯」
北上「ええ〜カップ麺〜? 結衣の汗だらだら入った料理は〜?」
結衣「入れるか!」
北上「はぁ、侘しいねぇ」
結衣「羽黒達に買い出し行ってもらってるんだからしょうがないだろ」
北上「食材は常に切らさないようにしないといかんぞ。たるんでるな!」
結衣「……」
北上「うおあっ!? マジの熱湯入ったやかん傾けんのやめて!?」
結衣「ちょっとでも買い出し組の暑さを思い知れるようにな」
北上「さすがにそれは熱すぎだから!」
結衣「全員分だよ」
北上「それだと逆に低すぎる」
結衣「ならかけていいな」
北上「よくねぇよ!」
- 899 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/30(月) 23:25:43.73 ID:PRBTru630
- 結衣「まったく、なんだって誰もいないのにこんなコントみたいなことしなきゃいけないんだ」
北上「誰かいたら見世物としてやってもいいって?」
結衣「いない方がよかったか」
北上「あたしにだけ見せてくれる結衣の姿……」
結衣「わりと他の皆にも見せてるけどな」
北上「ちぇ〜」
結衣「ほら、3分経ったぞ」
北上「いただきま〜す」
結衣「いただきます」
北上「あぁこのしょっぱいスープ。失った塩分が充足されていくわ……」
結衣「この冷房ガンガン効かせた部屋のどこで失ったんだよ」
北上「結衣が冷たくて流した涙かな」
結衣「熱かっただろ?」
北上「物理的にはね」
- 900 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/30(月) 23:38:32.09 ID:PRBTru630
- 北上「はぁ、食った食った〜」ゴロン
結衣「食ってすぐ寝るなよ」
北上「艦娘様だぞ〜」
結衣「はいはい、羨ましいことです」
北上「でも太ったらあれだから運動するか。寝ながら」
結衣「寝ながらってなんだよ」
北上「むしろ寝る運動」
結衣「はぁ?」
北上「んもぉ、やだぁ結衣ったらぁ。結衣と寝るってことだよぉん」
結衣「バカ言ってないでちゃんとカップゴミ箱捨てて」
北上「ああん」
- 901 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/30(月) 23:57:00.54 ID:PRBTru630
- 北上「なんだかんだで結衣もだらだらしてんじゃ〜ん」
結衣「私は掃除やらなんやら色々やったんだけど」
北上「じゃあ、あたしはそんな結衣を労う仕事するね」ダキッ
結衣「暑いから離れて」
北上「照れるな照れるな」グリグリ
結衣「いや痛いからぐりぐりするのやめて」
北上「い、痛いほどなくないだろ! 大井っちやら隼鷹やらのおっぱいに慣れすぎなんだよ!」グリグリ
結衣「わぁ〜かったわかった。北上のも気持ちいいです〜!」
北上「それでよし!」
結衣「労うどころかもっと疲れてんだけど」
北上「はっはっは〜気にするな〜」
結衣「だからお前が気にしろ」
- 902 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/31(火) 00:17:39.59 ID:ElchIz3o0
- 結衣「めちゃくちゃ無為な時間過ごしてる気がするけど、いいのか私はこれで」
北上「結衣が無為な時間を!」
結衣「何かやるべきなんじゃないんだろうか」
北上「無視が一番辛いのですが」
結衣「なんか夏っぽいことを……」
北上「いいじゃん、無為な時間でもさ。あたしは結衣とこうやってだらだらしてるの好きだよ」
北上「こういう何気ない部屋で、何気ない日常を過ごすの。鎮守府にいた頃とはやっぱりちょっと違うよ」
北上「あたしはそれだけで楽しい。結衣と普通に過ごせてる。それだけでね」
結衣「……でも楽しいこともあった方がいいだろ?」
北上「そりゃあればいいけど、無理して楽しませようとしなくていいってことだよ。それを見るのは全然楽しくないからね」
結衣「そっか……」
北上「暮らす部屋が狭くなって、一緒にいる頻度が多くなったから色々面倒見なきゃって思っちゃうんだろうけどね」
北上「あたしは結衣にもちゃんとリラックスしてほしいよ。結衣の家なんだからさここ。素でいる結衣と一緒にいたいの」
結衣「北上……お前がちゃんとしないから私が面倒見なきゃってなるんだぞ?」
北上「うぇ〜い、反省してま〜す」
結衣「なんだよもう……まったく」
北上「ふふっ。ゆ〜い。これからもずっとここでだらだらしようね」
結衣「気が向いたらね」
北上「ほんと、素直じゃないんだからぁ」ツンツン
結衣「うるさい。やめろ、ほっぺたつつくな」
- 903 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/31(火) 00:21:06.32 ID:ElchIz3o0
- 今回はここまでです
次はちなつの高雄の話です
これで結衣も全員なので次からは複数指定になります
結衣は最後までエロなしでしたがこのまま描写上はプラトニックを貫けるのでしょうか
↓1 高雄の話
1 エロ有り
2 エロなし
- 904 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/31(火) 00:29:11.12 ID:GTXuJuMtO
- 2
- 905 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/31(火) 22:47:33.96 ID:ElchIz3o0
- 開始します
- 906 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/31(火) 22:54:36.81 ID:ElchIz3o0
- ともこ「高雄ちゃ〜ん。ちょっとこっち来て〜」
高雄「はい」
ともこ「はいこれ。離れに持って行って」
高雄「お菓子ですか? アイスもありますね」
ともこ「うん。あかねちゃんから貰ったの」
高雄「赤座提督……じゃなくて、あかりちゃんのお姉さんですね」
ともこ「そう。あかりちゃんが間宮さんから貰って帰って来たのを、量が多すぎるからってお裾分けされたのよ」
高雄「貰い物のお裾分けですか……」
ともこ「だけど私が貰った分だけでもまだこんなにあるから」
高雄「うわっ、これは間宮さんちょっと作り過ぎ。というかあかりちゃんはどうやって持って帰ったんでしょう」
ともこ「ていうことでおかわりもあるから、皆でどんどん食べちゃってね」
高雄「はい、わかりました」
- 907 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/31(火) 23:04:59.10 ID:ElchIz3o0
- ともこ「高雄ちゃんもいっぱい食べてね〜」ナデナデ
高雄「……っ」
ともこ「あらごめんなさい。頭なでられるのはいやだった?」
高雄「いえ……私、長姉なのでそういうの経験があんまりなくて」
ともこ「お姉ちゃん憧れるわよね!」
高雄「憧れ、はしないですけど」
ともこ「ええ〜! 姉は自分よりも姉を欲しがるものだと思ってた」
高雄「姉と言ってもあまり姉妹での交流はありませんしね」
ともこ「もったいないなぁ」
高雄「榛名さん以外ずっと駆逐艦の子とちなつといましたしね。あとで雲龍さんも加わりましたが」
ともこ「そっか。今は私の方が戸籍上は年上だし、ちなつのお嫁さんなら私はお義姉さんよね?」
高雄「よ、嫁ではありませんよ!」
ともこ「お姉ちゃんって呼んでもいいのよ」
高雄「もう、やめてください! お菓子、ありがとうございます!」
ともこ「うふふっ」
- 908 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/31(火) 23:15:14.85 ID:ElchIz3o0
- 高雄「お姉ちゃん……いやいや、私がそんな」
高雄「ちなつ、皆、ともこさんからお菓子貰ってきましたよ――」
ちなつ「もぉ〜雲龍! ちゃんと服着てって言ってるでしょ!」
雲龍「着てるよ?」
ちなつ「それはもはや着てるじゃなくて張ってるとか付けてるっていうのが正しいレベル!」
雲龍「そこまでかな?」
ちなつ「そこまでだよ! 目のやり場に困るでしょ!」
雲龍「ちなつならどこにやってもいいよ。むしろをどこをやっても」
ちなつ「あぁ、もういいから! せめて下着くらいは付けて来て!」
雲龍「付けるレベルじゃダメなんじゃないの?」
ちなつ「揚げ足取らないの! ほらっ!」
雲龍「下着ならいいんだ」テクテク
ちなつ「ったく、しょうがないんだから。あっ、どうしたの高雄?」
高雄「ともこさんから差し入れです」
ちなつ「お姉ちゃん気が利くじゃない! みんなに持って行ってあげましょ」
高雄「そうしましょうか」
- 909 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/31(火) 23:24:51.94 ID:ElchIz3o0
- 電「間宮さんのアイスなのです!」
暁「あぁ、なんだか落ち着くわぁ」
大潮「テンションアゲアゲですね!」
荒潮「真逆のこと言ってるわね〜」
叢雲「そういえば、うちの間宮と伊良湖はどこに……」
榛名「それ以上いけませんよ叢雲さん」
雲龍「間宮のお菓子ならちょっと多めに食べられる」
高雄「おかわりもあるそうですから、どんどん食べてとのことです」
大潮「食べまくりますよ〜!」
ちなつ「大潮ちゃん、ペース配分は間違えちゃだめだからね?」
暁「ふぐおっ!?」キーン
電「暁ちゃんが早速間違えてキーンってなってるのです!」
- 910 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/31(火) 23:37:06.21 ID:ElchIz3o0
- ちなつ「しかしまあ、雲龍はもういいとしても、高雄もだいぶ目の毒だよね」
高雄「えっ、私がですか? あまり派手な服は選んでいないつもりですが」
ちなつ「でもぴっちりしてるじゃない? 地味だから返って目立つのよラインが。てか胸が」
高雄「そ、そうなんですね……」
雲龍「見せたがりさん?」
高雄「違いますっ!」
暁「じゃあなんでぴちぴちなのよ〜?」
高雄「それは、その……ゆったりしているのだと着膨れして見えるというか……」
榛名「胸に余裕がある服は全体的に膨らみが出来てしまいますからね」
高雄「太ってると思われたくないんですよ」
ちなつ「でもそれここで見せる必要ある? 皆わかってるのに」
高雄「ここに一番見せたい人がいるですからしょうがないじゃないですか」
- 911 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/07/31(火) 23:49:52.89 ID:ElchIz3o0
- 電「でもそういうラフな格好していると印象変わりますね」
大潮「いつも大人っぽい高雄さんと別人みたいです!」
高雄「子供っぽく見えますか?」
榛名「あの格好よりは子供らしさが出ていると思いますが」
荒潮「子供っぽくないところも強調されてるわけですし〜」
雲龍「私は子供っぽい?」
ちなつ「格好より平気でその格好でいられるところがね」
高雄「子供っぽい、ですか……」
叢雲「どうしたの?」
高雄「いえ、先ほどもともこさんに戸籍上は年下だからと頭をなでられて」
ちなつ「戸籍上年下でもお姉ちゃんよりお姉ちゃんに見えるんだけどね」
暁「事実暁達の方が上だもの!」
ちなつ「いや、暁ちゃんは普通にお姉ちゃんより下に見えるよ」
暁「なんですって!?」
電「身長の問題はどうしようもないですよ暁ちゃん」
- 912 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/01(水) 00:02:20.57 ID:36Inz12+0
- ちなつ「子供っぽいって言われるのいや?」
高雄「そんなことありませんよ。ただ、どうすればいいのかわからなくて」
ちなつ「どうすればいいかって?」
高雄「経験がないので、どうしていればいいのかというのが」
ちなつ「私、高雄の頭なでたことなかったっけ?」
高雄「ありませんよ。私がなでたことならありますけど」
大潮「どうするも何もないんじゃないですか? 大潮はともこお姉さんになでなでされると嬉しいですよ!」
荒潮「別に意識して何かする必要はないんじゃないでしょうか〜」
高雄「そう、なんでしょうけど、戸惑ってしまうんです。どういう表情をすればいいのか、とか」
ちなつ「お姉ちゃん結構なでなで好きだからね。あかりちゃんにもよくやってるし」
電「電もよくされるのです!」
暁「やめてって言ってるのにするからしょうがなくやらせてあげてるわ!」
叢雲「一番喜んでるでしょうに」
雲龍「叢雲もね」
榛名「榛名達は戸籍上も年上なのであまりされませんね」
高雄「私も大学生にすればよかったかしら」
- 913 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/01(水) 00:08:39.89 ID:36Inz12+0
- ちなつ「高雄、こっち来て」
高雄「はい?」
ちなつ「ここ、膝の上に頭乗せて」
高雄「あの、膝枕を?」
ちなつ「そう」
高雄「なぜ今膝枕を?」
ちなつ「お姉ちゃんのなでなでに戸惑わないように、今ここで練習しておきましょう」
高雄「いや、ともこさんにされるのとちなつにされるのとでは違いますからね!?」
ちなつ「私の方が戸惑い強いんでしょ。なら、こっちに慣れてたらお姉ちゃんのなんか何でもなくなるってわけ」
高雄「ですが……」
雲龍「高雄がしないなら私が」
ちなつ「雲龍何にも動じないでしょ」
雲龍「そんなことないけど……」
高雄「や、やりますよ!」
ちなつ「じゃ、はい。頭」
高雄「失礼します……」
- 914 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/01(水) 00:26:42.00 ID:36Inz12+0
- ちなつ「頭っていうか、額なでる感じになっちゃうね」
高雄「体勢的に仕方ありませんよ」
ちなつ「こうやって皆の前で寝っ転がるっていうのも、あんまり経験ないでしょ」
高雄「そういえば」
ちなつ「そんなラフな格好してるんだから、もっと態度もラフで行こうよ。雲龍はちょっとラフすぎるけど」
雲龍「え〜」
高雄「態度をラフに……」
ちなつ「どうすれば、とか難しいこと考えなくて、感じた通りにすればいいんだよ。なでられるの鬱陶しいときもあれば、気持ちいいときもあるんだから」
高雄「一概にどうすればいいというのはないということですね」
ちなつ「そう。感じたことを感じた通りに言えばいいだけ。何も難しいことないよ」
高雄「私は考えすぎていたんでしょうか」
ちなつ「ううん。そうやって何でもしっかり考察してくれるところにはすごく助けられたよ。でも、今はもう少し肩の力抜いていいよってこと」
ちなつ「高雄のやりたいように、感じる通りに過ごせばいい」
雲龍「私の過ごし方には文句言うくせに」
ちなつ「あのね、好き勝手していいって言ってるわけじゃないからね? そこはわかるでしょ?」
高雄「……ふぅ」
ちなつ「そうそう、息吐いて」
高雄「ちなつ、もっとなでてください」
ちなつ「うん。満足するまでなでてあげるからね!」
高雄(感じたままに動くことを良しとしてくれるのは、面倒を見てくれる人がいるからなのかな。姉がほしいっていう心理はそういうところから来るのかもしれません)
- 915 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/01(水) 00:29:30.89 ID:36Inz12+0
- 今回はここまでです
次は綾乃の武蔵の話です
離れがもはやもう一つの家というくらい広いですが気にしないでください
↓1 武蔵の話
1 エロ有り
2 エロなし
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/01(水) 00:34:23.66 ID:rs+afViiO
- 2
- 917 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/01(水) 22:41:45.67 ID:36Inz12+0
- 開始します
- 918 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/01(水) 22:47:21.00 ID:36Inz12+0
- 武蔵「……ふぅ」
あきつ丸「こんなところにいたでありますか」
武蔵「どうしたあきつ丸?」
あきつ丸「武蔵さんの服が脱ぎ捨てられていたので気になった探していたであります」
武蔵「あぁ、こう暑くては服など着ていられんからな」
あきつ丸「また包帯に逆戻りでありますな」
武蔵「逆戻りというか服の下はいつも包帯だ」
あきつ丸「やれやれ、普通に着るだけより面倒でしょうに」
武蔵「こうしていないと落ち着かんのだ」
あきつ丸「難儀でありますな」
武蔵「自分でいうのもなんだが、こういうこだわりがあるのはいいと思わないか?」
綾乃「もっと別のことにこだわってほしいけどね」
武蔵「綾乃、いたのか」
- 919 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/01(水) 23:01:07.93 ID:36Inz12+0
- 綾乃「上着まで脱いだら前より酷いじゃないの」
武蔵「そんなにひどいか? 私の体」
綾乃「いや、体は綺麗だと思うけど……そういうことじゃなくて!」
あきつ丸「みだりに肌を晒すものではありませんよ」
武蔵「固いことを言うな。ここには見せてもいい奴と見せたい奴しかいない」
綾乃「なっ……!」
武蔵「ついでに言えば、もう見られてる奴だけだしな」
綾乃「そうだけど、そうだけどっ!」
武蔵「ふっ、本当にお前は可愛いな綾乃」グイッ
綾乃「あっ、ちょっ……」
武蔵「こんな格好してる私の前で無防備すぎるぞ」
綾乃「や、やめっ、武蔵っ……!」
あきつ丸「ええい、やめるであります昼間から!」
武蔵「そう妬くな。お前も一緒にどうだ?」
あきつ丸「一緒に、でありますか……?」ゴクリ
綾乃「唾飲んでないで助けなさいあきつ丸!」
- 920 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/01(水) 23:10:48.96 ID:36Inz12+0
- 綾乃「武蔵、貴女酔ってるの?」
武蔵「いや?」
綾乃「だったらそのグラスはなによ?」
武蔵「ただの水だ。雰囲気が出るかと思ってな」
綾乃「本当に?」
武蔵「これだけ近くにいて酒の匂いがするか?」
綾乃「それはしないわね」
武蔵「何なら好きに嗅いでいいぞ。少し汗臭いかもしれんがな」
綾乃「汗のにおいもしないわ」
武蔵「ほう。なら何の匂いがする?」
綾乃「えっ? それは、武蔵の匂いよ」
武蔵「私の匂いを判別できるのかそれは嬉しいことだな」
綾乃「な、何言ってるのよもう!」
あきつ丸「そうであります! 綾乃は自分の匂いの方が好みであると言っていたであります!」
綾乃「あきつ丸も変な張り合いしないで!?」
- 921 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/01(水) 23:25:37.52 ID:36Inz12+0
- 武蔵「しかし、綾乃が飲めないというのは残念だな」
綾乃「そう? お酒なんてあまり飲みたいとは思わないわ」
武蔵「甘い酒というのもたくさんあるんだぞ?」
綾乃「それならジュースで間に合ってるわ」
武蔵「ジュースとはまた違った味わいがあるんだが、なぁあきつ丸?」
あきつ丸「まあ確かに酒精の含まれた飲み物とジュースではまるで違うであります」
綾乃「へぇ、どんな感じなのかしら?」
武蔵「試してみるか?」クイッ
綾乃「いや私未成年……って、やっぱりそれお酒なのね!?」
武蔵「冗談だよ」
綾乃「何が主語なのかわからないんだけど!?」
- 922 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/01(水) 23:34:07.70 ID:36Inz12+0
- あきつ丸「というか、いつまで綾乃を抱っこしてるでありますか?」
武蔵「ん? さあ、いつまででもかな?」
綾乃「私も自然にそのままでいちゃってたわ!」
武蔵「それだけ私に抱かれるのが心地よかったということだろう。ならここにいればいいさ」
あきつ丸「自分の方が心地よいと言っていたであります!」
綾乃「だから張り合うな! てか言ってない!」
武蔵「と言ってるが?」
あきつ丸「むむむ〜! なら今比べるであります!」
綾乃「単純に比較できるようなことじゃないからやめて!?」
武蔵「条件を同じにしなくてはな。あきつ丸も包帯だけに」
あきつ丸「巻いて来るであります!」
綾乃「私の話を聞きなさいよ!」
- 923 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/01(水) 23:47:21.09 ID:36Inz12+0
- 武蔵「愛されているな綾乃」
綾乃「あのねぇ」
武蔵「そう睨むな。ちょっとした遊び心だ」
綾乃「そうやっていつも煙に巻くというか、色々ひっかきまわすのよね武蔵は」
武蔵「そうすると楽しい反応が返ってくるからな」
綾乃「あまり私で遊ばないでほしいのだけど」
武蔵「お前のことは遊びではなく本気だぞ?」
綾乃「私との関係じゃなくて、私を使って遊ぶなって言ってるの!」
武蔵「こんなに楽しいのに酷なことを言う」
綾乃「私は楽しくないわよ!」
武蔵「楽しくない、か?」
綾乃「……面白くはないわよ。手玉に取られたら」
武蔵「そこは年の功というやつだ。私にも人並みにあるからなプライドが」
- 924 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/02(木) 00:04:02.65 ID:53oCx9Ei0
- 武蔵「綾乃のような小さな女の子に惚れてしまう程度には安いプライドだがな」
綾乃「私に惚れるのが安いって?」
武蔵「世間一般的な私とお前の立場から言えばだよ。少なくとも大多数の人間は惚れたとしてそれを成就させようとはせんさ」
綾乃「まあ、ね」
武蔵「だが私はした。それは何故か。そうやりやすい環境であった、というのもあるが、それ以上にそれだけ感情が強かったからだ」
綾乃「私のどこにそんな魅力があったのよ」
武蔵「子供だてらに物怖じせずに命令を下すような豪胆さがあるように見せかけて、実は脆く儚い素顔を秘めているところかな」
綾乃「見せかけなんかじゃ――」
武蔵「そうだな。どちらも嘘というわけはではないんだろう。だが、強さの裏に秘められた少女らしさというものに、非常に庇護欲を掻き立てられた」
綾乃「庇護欲なの?」
武蔵「最初はな。段々と庇護欲から愛情へと変わっていった。強くて、でも儚いそのあり方を、美しいと思うようになった」
綾乃「う、美しいなんて、初めて言われたわ……」
武蔵「お前はお前が思っているよりも魅力的だ。何せ自分の艦隊全員を魅了してみせたんだからな」
綾乃「ん、んう……」
武蔵「普段強がっているくせに、そうやって戸惑いを見せるようなところがな。たまらなく愛おしいんだよ、綾乃」
綾乃「は、はずかしいからやめてよ!」
武蔵「いいや、もっとはずかしがらせるさ」
綾乃「ええ〜!?」
- 925 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/02(木) 00:13:08.08 ID:53oCx9Ei0
- 綾乃(こ、こうなったらこっちから攻めるしか……!)
武蔵「どうした?」
綾乃「ええいっ!」チュゥ
武蔵「……っ!」
綾乃「……ふっ、ふふっ、私だってやられっぱなしじゃないのよ」
武蔵「……ふふ、そうやって追い詰めたときに驚くような行動に出るところもまた魅力だ」
綾乃「余裕ぶっちゃって、声が上ずってるし顔が赤いわ」
武蔵「これは、酒のせいだ」
綾乃「キスしたらさすがに違うってわかるわよ。私も、武蔵の本当は撃たれ弱いところが好きよ」
武蔵「私は耐久力も装甲も一番だぞ」
綾乃「誰も性能の話なんかしてないでしょ」
武蔵「む、むぅ……」
綾乃「可愛い」
武蔵「や、やめろ! 私は可愛がる方が好きなんだ!」
綾乃「奇遇ね、私もよ」
武蔵「くそぉ、不意打ちのキス1回でこうまでさせられるとかずるいぞ!」
綾乃「私だってはずかしいんだからお互い様よ!」
- 926 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/02(木) 00:25:23.40 ID:53oCx9Ei0
- あきつ丸「綾乃!」
綾乃「うえぇっ!? 何事よ!?」
あきつ丸「包帯巻いて来ましたよ! さあ、抱かれ心地を比べましょう!」
綾乃「いや、ちょっと待って――」
熊野「その次は私ですわ!」
綾乃「ええっ!? なんで熊野もいるの!?」
熊野「聞けば何やら競い合いとのことで、私も参じねばならないと思ったんですわ!」
叢雲「胸の大きさで決まるわけじゃないって教えてやるわ」
陸奥「勝ったら綾乃を包帯で巻いてお持ち帰りしていいって聞いたわ」
翔鶴「やる気が出て来ますね」
神通「負けませんから」
綾乃「なんで全員いるのよぉ!? どこから包帯持って来たの!? てか、私をお持ち帰りとか話に尾ひれが〜!」
あきつ丸「いざ勝負!」
綾乃「ええい、だから全員私の話を聞きなさ〜い!」
武蔵「ふっ、やはりこうやって引っ掻き回されて慌てふためく姿を見るのが、一番楽しいな」
- 927 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/02(木) 00:26:58.27 ID:53oCx9Ei0
- 今回はここまでです
次は千歳の伊勢の話です
同じ艦娘はちょこっとでも性格とかに差異が出るようにしていこうとしています
↓1 伊勢の話
1 エロ有り
2 エロなし
- 928 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/02(木) 00:28:27.08 ID:1gUOOIuvO
- 1
- 929 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/02(木) 22:42:46.67 ID:53oCx9Ei0
- 開始します
- 930 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/02(木) 22:49:03.10 ID:53oCx9Ei0
- 伊勢「あ〜」
千鶴「何やってるんですか?」
伊勢「宇宙人ごっこ」
千鶴「どこら辺が?」
伊勢「今の若い子にはわからんか」
千鶴「風体は大人ですけど、相当昔から来たようなもんですよね?」
伊勢「まっ、そうだけどさ〜」
千鶴「クーラー付けてる上に扇風機は寒いです」
伊勢「じゃあ風下から離れな〜」
千鶴「首振ってて逃げられないんですが」
伊勢「私も当たり続けてると寒いんだよ」
千鶴「じゃあ止めろよ!」
伊勢「止める〜」ピッ
- 931 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/02(木) 22:57:01.89 ID:53oCx9Ei0
- 千鶴「扇風機でゴミも飛び散っちゃってますし」
伊勢「一体誰がこんな散らかしたんだ!?」
千鶴「あんただよ!」
伊勢「いやぁ、動く気が起きなくてね〜」
千鶴「こういうことあんまり言いたくないですけど、居候の自覚ありますか?」
伊勢「千歳に自分家だと思っていいって言われたし」
千鶴「限度がありますよ!」
伊勢「これくらい平気平気〜」
千鶴「平気じゃないから言ってんだ!」
千歳「どないしたん騒がしい」
伊勢「千歳〜宇宙人やろうぜ〜!」ピッ
千鶴「だから付けるなって!」
千歳「あちゃ〜ゴミこんなに散らかして」
伊勢「いくら自分の家だからって駄目だぞ千鶴!」
千鶴「ぐ、のぉ……!?」
千歳「伊勢。あんまり千鶴怒らせとると、うちも怒るで」
伊勢「はぁ〜い、片づけま〜す」
千鶴「姉さん」
千歳「堪忍な千鶴。今度うちがよ〜く言い聞かせとくから」
- 932 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/02(木) 23:03:54.31 ID:53oCx9Ei0
- その日の夜
千歳「くぅ〜……」
伊勢「千歳〜」コンコン
千歳「ん〜?」
伊勢「ごめん、寝てた?」
千歳「こんな時間やしそりゃ寝とるよ〜どないしたん?」
伊勢「夜這いしに来たぜ!」
千歳「それ本人にそんな宣言してやることちゃうやろ」
伊勢「伊勢さんは寝込みを無理やりとかそういう愛のないことはしないのさ〜」
千歳「そらどうも。あんま廊下で話すことやないし、入ってき」
伊勢「お邪魔しま〜す」
- 933 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/02(木) 23:11:38.46 ID:53oCx9Ei0
- 伊勢「よし、やろうぜ」ヌギヌギ
千歳「単刀直入やな」
伊勢「だって用件言ったのに入れたってことはそういうことだろ〜?」
千歳「愛は合っても情緒とかはないんやな」
伊勢「私はもう辛抱溜まらんのですよ!」
千歳「雪風といいなんでこううちの子らは直球なんやろうなぁ」
伊勢「真っ向から受け止めてくれるからだよ」
千歳「来るもんは拒まへんよ」
伊勢「えへへ〜ほら千歳も脱いで脱いで」
千歳「はいはい」
千歳(思ったよりも早いチャンス到来やな)
- 934 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/02(木) 23:22:21.29 ID:53oCx9Ei0
- 伊勢「……」
千歳「そない見られるとはずかしいわ。伊勢のがええ体しとるんに」
伊勢「私にとっては千歳の体が一番いい体なんだよ」
千歳「ロリコンなん?」
伊勢「千歳コンだよ!」
千歳「ふふっ、ありがとうな」
伊勢「お礼は体に払ってもらおうかな!」
千歳「で、やなくて、になんやな。まあ、そうやね」スリスリ
伊勢「ん、ふふ、太腿?」
千歳「くすぐったいやろ?」
伊勢「くすぐったいけどさ〜」
千歳「ゆっくりしてこうな〜」
- 935 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/02(木) 23:35:37.91 ID:53oCx9Ei0
- 伊勢「んもぉ、いつまで足なでてんのさ〜?」
千歳「手触りがよくってつい」
伊勢「目の前にもっと手触り良さそうなのが揺れてるでしょ?」プルン
千歳「せやな」スリスリ
伊勢「んひゃっ! お、お腹?」
千歳「お腹揺れ取ったで」
伊勢「うっそ! そんな太ってないし!」
千歳「揉み心地ええよ?」
伊勢「いやいやお腹は誰でも……んっ!」
千歳「ここら辺?」
伊勢「んひゃう、や、やめっ、くすぐった、あひっ……」
千歳「お〜揺れとる揺れとる」
伊勢「揺れとら〜ん!」
- 936 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/02(木) 23:47:24.87 ID:53oCx9Ei0
- 伊勢「おほっ……」
千歳「へそももちゃんと洗わんとあかんで」クリクリ
伊勢「やっ、普通、あらわっ、おぅっ……」
千歳「どしたん?」
伊勢「へそ、ほぉ、んっ……」
千歳「気持ちええん?」
伊勢「ん、ん……」
千歳「なんか見たことない顔しとるな」
伊勢「これ、初めて、んぉ……」
千歳「もっと楽しませたりたいけど、あんまりやるとお腹いたなるからここら辺」
伊勢「ほぉ、うぅ……焦らすねぇ……」
千歳「ゆっくり言うたやん」
- 937 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/02(木) 23:59:48.92 ID:53oCx9Ei0
- 伊勢「んんんっ……脇とか、汗かいてるし……」
千歳「そんなん気にしてたらエッチなんかできひんよ」
伊勢「そ、そうだけどさぁ……」
千歳「情緒ないんかと思ったら、ちゃんと持っとるやん?」
伊勢「ん〜……!」
千歳「かわええなぁ、伊勢……」コチョコチョ
伊勢「ふあぁっ、や、やめてよ、言葉も行為もくすぐったい……」
千歳「心も体ももっとくすぐったるわ」
伊勢「ふぁっ、ひゃん……」
千歳「伊勢もそんな声出すって千鶴が知ったら驚くやろうな」
伊勢「やぁ、めぇて……」
千歳「ふふふっ……」
- 938 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/03(金) 00:18:00.93 ID:nvUZlamK0
- 伊勢「千歳ぇ……」
千歳「なぁに?」
伊勢「なんでおっぱい揉んでくれないんだよぉ……」
千歳「ん〜」
伊勢「おっぱい揉んでよぉ、千歳ぇ……」
千歳「そんなに揉んでほしいん?」
伊勢「してして」
千歳「せやったら、これからはちゃんと自分で出したゴミは自分で片づけること」
伊勢「ええっ?」
千歳「それと、あんまり千鶴を困らせんこと。約束できる?」
伊勢「そ、そのためにわざとおっぱい避けてたんだ?」
千歳「どうなん?」
伊勢「うぅぅ、するから! 約束するから! 早く、早くぅ〜!」
千歳「どうも信用できんなぁ」
伊勢「誓う、誓います……! だからっ……!」
千歳「ちゃんと守るんよ」モミモミ
伊勢「あああ〜、きたっ……はぁぁ……!」ゾクゾク
- 939 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/03(金) 00:26:00.52 ID:nvUZlamK0
- 千歳「伊勢はおっぱいされるん好きやなぁ」
伊勢「はぁ、へへっ……揉まれないとエッチした気にならないんだよ」
千歳「そこまで?」
伊勢「ていうか、んっ……揉まれるとエッチのスイッチが入るというか……」
千歳「スイッチ……」グニッ
伊勢「ああっ……! いや、乳首もそうだけど、おっぱい弄られることでやる気になるっていうか」
千歳「そういうもんかぁ」
伊勢「だから、おっぱい触られずにされてると、すごいもどかしいというか寂しいというか……」
千歳「おっぱいお預けは効果的っちゅーことやな」
伊勢「も、もうやめてよ!」
千歳「うちかてやりたないわ。こんなん目の前にあるんに、お預けされてるんはうちも同じやもん」
伊勢「千歳……」
千歳「ちゃんとええ子にして、うちにおっぱい弄らせてな」
伊勢「うんっ……」
- 940 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/03(金) 00:28:43.30 ID:nvUZlamK0
- 伊勢「ほいっと」
千鶴「ゴミ片づけるようになりましたね」
伊勢「まあね。おっぱいお預けはこりごりだから」
千鶴「はぁ?」
伊勢「あぁ、いや、何でもないよ。千鶴、それも捨てて来てあげるから」
千鶴「いいですよ、自分の分は自分で片づけます」
伊勢「いいっていいって。この前怒らせちゃったお詫び」
千鶴「そういうことなら」
伊勢「収集車来る前に皆の部屋から集めて来るか〜」
千鶴「姉さん、一体何したの?」
千歳「そらぁ……千鶴にはまだ早いことや」
- 941 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/03(金) 00:30:10.92 ID:nvUZlamK0
- 今回はここまでです
次は櫻子の空母棲姫の話です
千歳が眼鏡かけてたかかけてなかったかはお好みでということで
↓1 空母棲姫の話
1 エロ有り
2 エロなし
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/03(金) 00:32:52.50 ID:FqhBIh8XO
- 2
- 943 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/03(金) 22:47:39.31 ID:nvUZlamK0
- 開始します
- 944 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/03(金) 23:02:03.79 ID:nvUZlamK0
- 櫻子「この時期になるとテレビで戦争の話よく見るなぁ」
空母棲姫「色々と大きな出来事が続いたからな」
櫻子「やっぱり、見たくない?」
空母棲姫「そうでもないさ」
櫻子「でも知ってるでしょ?」
空母棲姫「私が知っているのは私が見て来たものだけだよ。もっと広大な範囲でやっていたんだ」
櫻子「そっか」
空母棲姫「もう遥か遠い昔の出来事なのに、こうして伝えようとしてくれているのは喜ばしいな」
櫻子「ソラが知ってること全部話せば?」
空母棲姫「この世界では私のただの人間だ。妄言にしかならんだろう」
空母棲姫「それに、それは生きている人間の仕事だ。私達が出て来るべきじゃない」
櫻子「ソラだって生きてるじゃん」
空母棲姫「ソラとしてな。だから艦としての私はもう出るべきじゃない」
櫻子「難しいな」
空母棲姫「あぁ、難しいさ。けど、考えてくれ」
櫻子「うん……」
- 945 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/03(金) 23:13:25.22 ID:nvUZlamK0
- 空母棲姫「あまり難しい話を振っては、櫻子の頭が爆発してしまうな」
櫻子「頭が爆発するわけないだろ! バカか!」
空母棲姫「はいはい。何か気分が盛り上がる話をしよう」
櫻子「盛り上がる話? う〜ん、あっそうだ。今日また花子がホットケーキ作ってくれるって」
空母棲姫「あぁ、花子は料理も上手だから楽しみだな」
櫻子「今度はちゃんと食べてやらないとな」
空母棲姫「前は食べなかったのか?」
櫻子「いや、夜中に自分で作って食べてて……」
空母棲姫「夜中に1人でホットケーキを?」
櫻子「うるさいな! お腹空いてたんだからしょうがないだろ!」
空母棲姫「櫻子もホットケーキ焼けたのか……」
櫻子「そっちかよ! しかもマジな感じで驚くなよ!」
- 946 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/03(金) 23:28:48.51 ID:nvUZlamK0
- 空母棲姫「そういえば、あかりのところ……と言っても別々で暮らしているが、ほっぽ達のところに新入りが入ったそうだな」
櫻子「だいぶ前の話でしょ? 会いに行った?」
空母棲姫「いや、話には聞いてたいたが時間が合わなくてな」
櫻子「ええ〜はくじょ〜だな」
空母棲姫「そうは言っても私も暇ではないからな」
櫻子「暇そうにしてるじゃん」
空母棲姫「なら今から行ってくるか」
櫻子「ま、待ってよ! 今日は私に付き合う約束だろ!」
空母棲姫「一緒に来るか?」
櫻子「やだよ外出たくない」
空母棲姫「ならまた今度だな」
櫻子「そうだね」
空母棲姫「じゃあ行ってきます」
櫻子「また今度で私に付き合う方がかよ!? 待てって!」
空母棲姫「冗談だよ」
- 947 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/03(金) 23:43:10.32 ID:nvUZlamK0
- 櫻子「でもその深海棲艦会長のところにいたんだよね」
空母棲姫「らしいな」
櫻子「今どれくらいいるんだろう会長のところ」
空母棲姫「さあなぁ。謎が多いからな」
櫻子「もしかしてまだ建造してたりして」
空母棲姫「西垣先生はわりとマッド寄りだが、そこまで倫理観は破綻していないと思うぞ」
櫻子「爆発物だけまだ作ってるかも」
空母棲姫「それは可能性が非常に高いな」
櫻子「先生ん家からここまで届いたりしないよね?」
空母棲姫「さすがにないだろう」
櫻子「……ないよね?」
空母棲姫「……たぶん」
- 948 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/03(金) 23:54:45.73 ID:nvUZlamK0
- 空母棲姫「まあその新入りが水着も買ったし、近々海に行こうという話をしているんだ」
櫻子「海かぁ」
空母棲姫「どうした?」
櫻子「いやぁ、もう一生分は海にいたからね」
空母棲姫「何を言ってるんだまだまだだぞ」
櫻子「もう海行くって言ってテンション上がらないわ」
空母棲姫「嫌いになったのか?」
櫻子「なんかこう、行くって言うか帰るって感じがする」
空母棲姫「海に帰るのか」
櫻子「海に沈むみたいな言い方やめろ!」
空母棲姫「ふっ、櫻子も随分と染まったな」
櫻子「しょうがないだろ! どんだけ海で暮らしたと思ってんだ!」
空母棲姫「あぁ、私達も久しぶりに帰ろうか」
櫻子「ん……」
- 949 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/04(土) 00:09:25.05 ID:Z4IZiBPM0
- 花子「何の話してたし?」
櫻子「花子! ホットケーキまだか?」
花子「まだ3時には早いし。ていうか花子の話聞けし」
空母棲姫「今度皆で海に行こうって話だよ」
花子「海?」
空母棲姫「あぁ、海水浴だな」
櫻子「花子も来るか〜?」
花子「考えとくし」
櫻子「向日葵よりもおっぱいおっきいのいるから気を付けろよ!」
花子「花子はまだ気にする歳じゃないし」
空母棲姫「それを口にできるというのが凄いな」
- 950 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/04(土) 00:19:31.06 ID:Z4IZiBPM0
- 花子「海に帰っちゃうのかと思ったし」
櫻子「なんで花子まで帰るとか言い出すんだ?」
花子「帰って来てからの櫻子、ちょっとだけ海の匂いがしてたし」
櫻子「海の水は塩水だから、汗臭かったってことか!?」
空母棲姫「海水と汗の匂いは違うだろ」
花子「なんか雰囲気もちょっと変わってたし、別人になったみたいで」
櫻子「まあ? 元々パーフェクトだったけど、さらに成長した的な?」
花子「だから、どっか行っちゃうのかなって思って」
櫻子「花子?」
花子「最近引っ越そうとしてるみたいだし、もしかして海での暮らしに戻ろうとしてるのかなって思ってたし」
空母棲姫「気づいてたのか」
櫻子「海、海ねぇ。海辺の方がいいかなぁやっぱり」
花子「……」
- 951 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/04(土) 00:36:12.26 ID:Z4IZiBPM0
- 櫻子「どったの花子?」
花子「なんでもないし!」
櫻子「何怒ってるんだよ〜」
花子「怒ってないし!」
櫻子「ええ〜?」
空母棲姫「花子。はずかしいかもしれないけど、本当の気持ちはちゃんと言った方がいい」
花子「ちゃんと言ってますし!」
空母棲姫「遺言の手紙にすら、本当の気持ちを書けなかった人達だっているんだから」
花子「……櫻子」
櫻子「やっぱり怒ってるの?」
花子「どこにも行かないでほしいし」
櫻子「は?」
花子「たまに、っていうか頻繁に鬱陶しいこともあるけど、やっぱり櫻子には家にいてほしいし!」
花子「だから、引っ越しとかしないでほしいし!」
櫻子「は、花子……」
- 952 : ◆aIl2cyLheeQT [saga]:2018/08/04(土) 00:53:12.32 ID:Z4IZiBPM0
- 空母棲姫「花子は櫻子がどこかに行ってしまうんじゃないかって心配だったんだな」
花子「ソラさん達がいて家の中狭くなったのは我慢するし!」
櫻子「今すぐ出ていくわけじゃないけど、やっぱり今のままは難しいよ。ねーちゃんだって、友達家に呼びづらいって言ってたし」
花子「……」
櫻子「そんな遠くには引っ越さないから、ちゃんとたまに帰ってくるよ」
花子「本当かし?」
櫻子「本当だって! 異世界からだってちゃんと帰って来た櫻子ねーちゃんを信じろ!」ナデナデ
花子「うん……」
空母棲姫「なんだかんだ言って、慕われてるんだな櫻子も」
櫻子「だから言っただろ〜!」
花子「ソラさん。櫻子のこと、よろしくお願いしますし」
空母棲姫「うん、任せろ。たまには首に縄かけてでも連れて帰るから」
櫻子「人を犬扱いするな〜! あっ、でも犬飼いたいよね〜」
空母棲姫「この通り、色々無計画だから本当に家を出る日はまだ遠いよ」
花子「よかったし」
櫻子「ほれほれ〜離れる前に櫻子様の成分を存分に味合わせてやるぞ〜」
花子「やめるし、くっつくなし! もう、さっさと出てけ!」
空母棲姫(家族、か。とても暖かなものだな……)
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