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【安価・コンマ】女神「もう一度、青春を味わってみない?」 無職「んえ?」
- 775 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/07/17(火) 23:21:52.96 ID:3gDSyncG0
- ゴミキャラ図書委員死ね
- 776 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/07/17(火) 23:22:19.72 ID:3gDSyncG0
- ゴリ押しした信者も死ね
- 777 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/07/17(火) 23:22:49.57 ID:3gDSyncG0
- ゴミキャラ図書委員死ね
- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/07/17(火) 23:23:15.96 ID:3gDSyncG0
- ゴリ押しした信者も死ね
- 779 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/07/17(火) 23:23:49.93 ID:3gDSyncG0
- ゴミキャラ図書委員死ね
- 780 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/07/17(火) 23:24:28.27 ID:3gDSyncG0
- ゴリ押しした信者も死ね
- 781 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 00:11:26.10 ID:8+ZlglOS0
- 異様にレスが伸びていると思ったら……
あ、図書委員ちゃんは可愛かったです
- 782 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 07:21:41.31 ID:0krS+h7T0
- 乙でした
あくまで魔法の失敗による状態のままで突き進んでも逆に気まずい関係になりそうだし、これぐらいでいいと思います
図書委員とはこれからも普通に絆を深めていって欲しい
(できればハプニングキスも見て見たかったけど)
あと図書委員は他のキャラとの交流が薄いように感じたけど、今回の剣姫との関りでどうなっていくのかな
- 783 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 16:40:07.28 ID:QeeIDjAc0
- (再開します。軍神のイベントからです)
…………。
……………………。
屋台のおっちゃん「さぁさぁ寄ってらっしゃい見てらっしゃい!! 今ならなんと―――」ガヤガヤ
無職(……うん、やはり屋台のソフトクリームはうまいな……これがあったことには驚きだが、まあなんだっていい、甘味だ)ペロペロ
無職(砂糖もあれば、こういう技術もある。どことなく地球に似ているから、ここがどっか、テーマパークなんじゃないかとふと思うことがある)
無職(胡蝶の夢……ってやつか? ……今見ている世界も、地球も、現実であることには変わりない、か)
無職「…………ん」
軍神「…………」ジー
無職(パ、パフェの屋台の前に……軍神がいる……)
無職(なにあれ、まさか悩んでいるのか?)
無職(…………)
無職(見かけたら見かけたで、気にかけてしまうな……よし)
無職「…………>>安価↓」(なんて声をかけよう?)
- 784 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/07/18(水) 16:41:49.16 ID:5lBcsAUf0
- ミナッカッタコトニシヨウ(大声で)
- 785 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 17:12:19.83 ID:QeeIDjAc0
-
軍神「……待ってください」グイッ
無職「な、なんですか? 僕こんな魔王みたいな幼女知らな〜い!」
軍神「知ってるんじゃないですか」
軍神「それに今完全に私を見てから叫びましたよね?」
無職「…………あーもーそっすよそれでいいっすよ!」
軍神「なぜ逆切れするんですか……」
無職「クハハ……で、そっちは何をしていたんだ? パフェをずっと見つめていたが」
軍神「やっぱり見て……ただ、持ち合わせがなかっただけですよ」
無職「王女なのにか?」
軍神「今借りている旅籠屋に置いてきてしまっただけで……」
軍神「しかしパフェの残りが少ないので、どうしようか考えていたところなんです。取りに行こうにも、売り切れてしまっては骨折り損ですから」
無職「……おっちょこちょいめ。お前も甘味が好きなのか? 意外だが」
軍神「この世にいます? 甘味が嫌いなんて、そんな奇特な御方」
無職「いないね!!!!!!!!」
無職「ハァ……しょうがないから奢ってやる」
軍神「……流石に悪いですよ。今日でなくとも明日がありますし」
無職「なに、こうしてあったのも何かの縁、だろ。明日じゃなくて、今日できることは今日しようぜ」
無職「甘味が好きなんなら、俺だってわかるからさ、その気持ち」
軍神「……貴方も貴方で、奇特な人物なのですね」
無職「相変わらず不愛想だな……そういう時は年相応に笑って、『ありがとう』って言っとくもんだ」
軍神「…………感謝します」
無職「つれねー奴だな」
軍神「私が年相応に笑ったところで、貴方は何を思いますか?」
無職「……不気味だ」
軍神「そういうことですよ。これが私のデフォルトなのですから、我慢して受け入れてください」
無職(……もったいないな、女の子としてのポテンシャルは十分にあるんだが……王女だから、か?)
無職(ま、俺の踏み入るような問題でもない)
無職「あいよ。で、お前は何を食べたいんだ―――?」
- 786 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 18:10:27.89 ID:QeeIDjAc0
-
軍神「買ってもらったはいいですが……貴方まで買う必要があったのですか?」パクパク
無職「甘味はいくら食っても満たされないからな」
軍神「…………同感です」パクパク
無職「…………」
軍神「…………」
軍神「……いつまでついてくるつもりで?」
無職「え? 一緒に街を回ろうって話じゃないの?」
軍神「そんな話は一度も……まぁ良いです。貴方がそうしたいのであれば、これのお礼も兼ねて叶えてあげましょう」
軍神「ああ、無論、料金は後日返却いたしますが」
無職「……きっちりしてんな」
無職「ま、お前と回るのは退屈しなさそうだからな。早速だが、回るとしようぜ?」
軍神「本来の予定にはありませんでしたが……構いませんよ」
無職(…………さて、どこから行こうかな)
(どこに行く? …………>>安価↓ ありそうな場所であれば大丈夫です。>>383の選択肢から選んでもらっても。もしかしたら誰かと会うかも?)
- 787 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 18:13:22.73 ID:XqagaR/l0
- 中央広場(路上パフォーマンスが良く行われてる)
- 788 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 18:44:17.02 ID:QeeIDjAc0
-
無職(…………! これは……歌、か?)
無職「とりあえず人の流れに乗って歩いてきたが……まさかパフォーマンスが行われてるとはな」
軍神「…………」ジトー
無職「あん? どうしたんだ?」
軍神「なぜずっと手を繋ぎっぱなしなのですか……?」
無職「お前をすぐ見失うからだよ……悪いな」
軍神「嫌ではありませんから。ただ理由が聞きたかっただけです」
無職(……嫌じゃないのか……一見父親と娘って感じなのだが……言わぬが仏ってやつか)
軍神「……懐かしいですね、この歌は」
無職「聞いたことがあるのか?」
無職(この曲調……言語はよくわからないが、おそらくイギリスの民謡、スカボロ―・フェアだろう)
無職(リュートみたいな楽器、笛、そして二人の歌手に……あの宙に浮く水球やらは……あの後ろの魔法使いたちの演出か)
軍神「あれは私の故郷に伝わる詩ですから。国の祭りとかは、大体ああやって街中で演奏されます」
軍神「……出自は不明ですが、何やら男女の物語だったと記憶しています」
軍神「分かっているのは、それが何よりも旧い、故も知らぬ時代の人々の詩であること、それだけです」
無職「…………」
無職「そうか。……良い歌だよな、これ」
無職「男女のデュエットか……確か、分かたれた恋人が、決して出来もしないことを出来たら恋人になれる、とか何だか言って」
無職「それが、無意味であること……まぁ、結局戻れはしない、って……そんな意味だった気がする」
軍神「…………」
軍神「意味が、分かるのですか?」
無職「ん、ああ……。ってか自分の国の詩なら、お前も意味を知っているんじゃないのか?」
軍神「まさか。それっぽい発音とそれっぽい演奏でなんとなく歌ってるだけです。騒ぐための喧騒と同じようなものですから」
無職「え」
無職(……マズったな。同じものがあるのかと思ったが……そうでもなかったのか)
無職「いや俺は適当に―――」
軍神「もっと教えてもらえますか!?」ギュ
無職「んお!」
無職「…………教えるって、この詩をか?」
軍神「おっと……すみません、取り乱してしまいました」
軍神「何分翻訳も一向に進まぬ詩でしたから……あそこのベンチで休めます。どうか、教えてはいただけませんか?」
無職「…………」
無職(知識欲豊富ってとこか? 曲がりなりにも王女ってことなのかもしれないな。自国のことを、そこまで知ろうとするなんて)
無職(それを、正解かどうかなんて証明することは出来ないだろうが)
無職(こいつのそれに付き合うのも、悪くはない)
無職「良いよ、そこまで長い詩でもないしな。はぐれるなよ? 手はつないだままだからな」
軍神「ええ、構いませんよ。世紀の大発見かもしれませんからね」
無職(こいつもしかしてプライドとかあまりないタイプ? いやまあそれだけ目先のことが魅力的ってことなのだろう。うん)
無職「じゃ、教えてやるよ―――」
- 789 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 19:07:26.61 ID:QeeIDjAc0
-
…………。
……………………。
軍神「……満足です。これを持ち帰れば、途方もない努力をしていた古語学の研究者たちもある程度救われるでしょう」
無職「本当かどうかは、保証しないがな」
軍神「いえ、これだけでもありがたいですよ。意味さえ分かれば、それだけで進歩なのですから」
無職(それさえ合っているか不安なんだけども)
無職「ああ、そういえば。軍神はこの詩を昔から聞いていたんだろ?」
軍神「ええ。それがなにか?」
無職「謡えるのか?」
無職(正直言って、謡える姿をあまり想像できないのだが)
軍神「謡えますよ。これでも王族の血筋ですから、幼少期にいろいろ叩き込まれています」
無職「へぇ! 謡ってみてはくれないか?」
軍神「…………」
軍神「…………丁重に、お断りします」
無職「ん、なんでだ? ……謡えるなら、聞きたかったんだが」
軍神「…………」
軍神「この詩を一人の異性に聞かせるというものは、求婚と同じ意味合いなのですよ?」
無職「」
無職「…………ごめん」
軍神「謝ってほしいわけではないのですが……他の人間にはあまり言わないようにしてくださいね、セクハラですから」
無職「いやホントごめぇん!!!!!!!」
軍神「クハハ、それに、フォローもしてあげませんからね?」ニコッ
無職(ひゃぉSモード!! 怖いけど……なんか目覚めそうな眼差し!!!)
無職(……しっかし、この詩をプロポーズにしたのか……それはダメじゃね? これ二度と戻らない二人の詩だぞ?)
無職(まぁ……それと同時に指輪でも渡して、『不可能を可能にした』っていうなら、それはそれは惚れ惚れするものなんだが)
軍神「…………来るといいですね、謡われる日が」
無職「……そうだな。こんな俺でも来るのなら、だけど」
軍神「…………あまり、自分を卑下しすぎないほうがいいのでは?」
無職「これが俺のデフォルトだ。黙って受け入れな……なんてね」
軍神「意趣返しですか。随分と意地悪な方ですね」
無職「クハハ、無職ジョークだ。……俺は俺が一番分かってるよ。そんなもんだろ?」
軍神「……そうですか。ならもう、言うことはありません」
無職「ああ、それでいいんだ―――」
- 790 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 19:08:06.72 ID:QeeIDjAc0
-
無職(さて…………次はどこに行くか)
(次は…………>>安価↓ ありそうな場所か、>>383の選択肢か)
- 791 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 19:08:51.06 ID:5lBcsAUf0
- 市場
- 792 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 19:08:57.48 ID:Q8FwgIJDO
- 市場
- 793 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 19:40:04.61 ID:QeeIDjAc0
-
無職「……やっぱり、こっちもこっちで騒がしいな」
無職(大通りと比べると比較的人の数は少ないものの、かと言って多くないわけではない)
軍神「何か買いたいものでもあったのですか?」
無職「ん、ああ……特に決めてなかったが……そうだな、ぬいぐるみが買いたい」
軍神「ぬいぐるみ? 貴方がですか?」
無職「そんな汚物を見るような眼で見ないでくれ。友人のだよ……。……ハハ、軍神も欲しかったりするのか? なら買ってあげないことも……」ニヤニヤ
軍神「…………どうしても、というのなら」
無職「え゛」ピタッ
軍神「何か?」
無職「い、いや……良いとも、どうせなら一気に買った方が良いしな」
無職(おま……確かに年相応ってか見た目相応だけれどもぉ!!! これほどまでに似つかわしくない可愛らしさはないよ!!!!!)
無職(…………)
無職(いや案外似合いそうだな)
無職「で、簡単に……クマのぬいぐるみにでもしようと思ったが、どうだ?」
軍神「…………別に、どれでも」チラッ
無職「…………おっちゃん、このぬいぐるみと、あっちの黒兎のぬいぐるみを一つ」
市のおっちゃん「へへ、あいよ! 銀貨6枚だ!」
無職「これで」チャリーン
市のおっちゃん「毎度あり! 少し待っててな、すぐ持ってくるからよ!」
軍神「私は何でもよかったのですが」
無職「……そうだろうな。だから俺は、一番お前に似合いそうなものをチョイスしてやったんだ」
軍神「…………」
軍神「そうですか」
無職(心なしかうれしそうな……実は根は女の子なのか? あんな魔王みたいなやつなのに。鬼の目にも涙?)
無職(他にも何を買おう……所持金のことは心配いらないが、無駄遣いもしたくない)
無職(そうだな……>>安価↓でも買うか?) なんかありそうな物を。あと良ければ用途まで。例えば、ぬいぐるみ。エルフにプレゼント……のように
- 794 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 19:42:46.83 ID:Q8FwgIJDO
- お菓子
可能なら皆で分けられる小分けのタイプで
- 795 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 19:43:59.80 ID:2SJfuTGd0
- ネックレスとかのアクセサリー
- 796 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 20:32:34.41 ID:QeeIDjAc0
-
軍神「…………クッキー?」
無職「ああ。ここ最近、いろんな人にお世話になってたんだが……まだそのお礼ができて無くてな」
無職「そこで思いついたのが、お菓子をプレゼントするってことだ」
無職「面と向かって甘味を差し出されたら、もう言葉も出ないだろう!!!!」
軍神「……それにしては安直すぎはしませんか? もっと、カップケーキのようなものが良さげですが」
無職(……その。ぬいぐるみ二つを左手に抱えて、右手で俺の手をつかんでる、もはや少女らしい軍神さんやい。まだ少女力を高める気ですかぇ)
無職「それも考えたが……小分けってなるとどうしてもな」
無職「クッキーは比較的安価だし、それにアレンジも加えやすい」
無職「見ろ、これなんかジャムと一緒に焼いたクッキーらしいぞ」
軍神「! ……まるで宝石が埋まっているみたいですね」
無職(ハート形に星型……可愛らしいこのクッキーは、お礼代わりの贈り物としては最適だろう)
無職「じゃあ、お姉さん! これを、あるだけ!!」
市のお姉さん「はいよ、銀貨12枚と、銅貨9枚だ」
無職「はい」チャリーン
市のお姉さん「彼女さんに贈り物かい? それとも、その子に?」
無職「……まぁ、そんな感じですかねー」
軍神「……私、子供に見られてません?」
無職(そのぬいぐるみ置いてから文句言ってね)
市のお姉さん「はい、味は保証するから……また今度来ておくれよ。感想と、今度は安くしてあげるからさ」
無職「商売上手め。また今度来るよ、それまでここで市を開いてくれると助かる!」
市のお姉さん「ここは私だけの市さ。もう行商することもなくなったからね、ずっといるよ」
無職「そうか。……じゃあ、また―――!」
- 797 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 20:36:47.80 ID:QeeIDjAc0
-
軍神「―――ああいう市の人ともすぐに仲良くなるのですね」
無職「……そうだなぁ、やっぱ接しやすいからかもな?」
軍神「そう、ですか。少しだけ……羨ましく思えますね」
無職「…………その不愛想さだけでもやめたら、お前だって仲良くなれると思うんだがな……あ、そうだ」ガサゴソ
無職「ほら」
軍神「クッキー、ですか? 悪いですよ、今日はいろいろ買ってもらいすぎました」
無職「良いっての。これはまあ、お近づきのしるしだ」
無職「意外な一面も見られたしな。これは本当に、俺のおごりだ」
軍神「それなら……遠慮なく」
軍神「…………」
軍神「……あーん」
無職「…………」
無職「…………は?」
軍神「左手にはこれが。右手は掴まれて空いてません。食べさせてもらえますか?」
無職(いやどんだけ俺の中でギャップを更新していくのぉ!!!!!!!)
無職(いや。いやいや待って。これは……これは、ダメでは!?)
無職(なんかもう父性感じるぐらいに幼女幼女してるんだけどぉ!)
軍神「…………ん」
無職(…………>>安価↓) あーんして食べさせるか、自分で食べさせるか
- 798 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 20:39:45.75 ID:2SJfuTGd0
- あーんして食べさせるか
- 799 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 20:48:27.20 ID:QeeIDjAc0
-
無職ボーイ(事案じゃね)
無職(黙ってろタコ)
無職「じゃ、じゃあ……行くぞ?」
軍神「…………んっ」パクッ
無職「―――っ!? ちょっ!?」
軍神「ふむ……思った以上に美味しいですね、このクッキー」ペロッ
無職「あ、ああ……そうか……それなら、良かった……」
無職(コイツ俺の指ごと食おうとしてきたぞ)
無職(幼女の口に指を突っ込む実年齢おっさんの図、か……地球じゃ、警察に即逮捕される事案だろうなぁ)
軍神「もう少し、いただけますか?」
無職「え」
軍神「…………」
無職(いやこれを何回も続けるとか苦行だろうがぁあ!!!!!!!)
軍神「…………ん」パクッ
無職(まあ続けるんだけども)
軍神「……やはり、美味しいですね」
無職(上機嫌そうなコイツの顔は……嫌いではないからな)
無職(こっちが、軍神の素、だったりするのかもな―――)
- 800 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 21:05:16.37 ID:5mamzjRw0
- いい感じで好きだわ
- 801 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 21:08:50.64 ID:QeeIDjAc0
-
軍神「―――おや、ここは……アクセサリー屋、でしょうか?」
無職「そうみたいだな。宝石商みたく煌びやかではないが、なんともお洒落な」
無職(宝石を使わないアクセサリー屋か……こういうのって大体行くの女子とかだから、場違い感を感じてしまうな)
軍神「…………これとか、似合うんじゃないですか?」
無職「ん? ……って、チョーカーか」
軍神「まるで犬みた……似合ってますよ」
無職「犬みたいって、お前なぁ……これは首輪じゃないんだぞ? デザインはまぁ、似たり寄ったりだけど!」
無職「お前こそ……こういうものが似合うんじゃないか?」
軍神「……私にも、チョーカーですか?」
無職「ハハ、こういうの似合うかとも思ってな。黒兎の色に合わせてみたんだが……お、これ裏に兎のレリーフが彫られてるな」
軍神「こちらはこちらで……金の紋様が、貴方のローブと合っていますが」
無職「…………」
軍神「…………」
無職「……せっかくだし、買っちまうか」
軍神「……良いのですか? さすがに散財のし過ぎでは」
無職「お金は使わなきゃ回らないんだ。それに、プレゼントするんだから、こういうのもありだろ?」
軍神「私にも、ですか?」
無職「当たり前だろ? おっちゃん! これ売ってくれ―――!!」
- 802 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 21:40:54.86 ID:QeeIDjAc0
-
軍神「―――こうですか? ……こういうのはあまりしてきませんでしたから、良く分かりませんが」
無職「あ、ああ……似合ってる、ぞ?」
無職(手に持っているぬいぐるみと、黒色のチョーカーがゴシックな感じに調和している)
無職(軍神が不思議ちゃんみたいな……正直、似合いすぎている、というか)
軍神「そちらは……しゃがんでもらっても?」
無職「ん? ああ、構わんが…………ぅお!?」
軍神「感謝します。少し……ずれていますから」ズィッ
無職(顔、かっかかか顔がお近いでございますわよ―――!?)
無職(く、首に……柔らかい、小さな指の感触が…………)
無職(…………なんか娘って感じだなー)
軍神「治りましたが……よく見ると、デザインが似たようなものになってしまいましたね」
無職「そうだな……外側だけ見るなら、金の紋様が描かれているかそうじゃないかの違いしかないもんなぁ」
無職「……もしかして、嫌だったか?」
軍神「いえ。ここまでされて、感謝してもしきれないほどですよ」
軍神「ただ…………」
無職「?」
軍神「黒兎というのは、『秘密』や『ウラ』という意味なのです」
軍神「……このチョーカーの裏側を知る……これは私たち二人だけの、ヒミツですね」クスッ
無職(笑っ―――)
軍神「では行きましょうか。日も暮れてきましたし、急ぎましょう」
無職「…………そうだな」
無職「……んじゃま、行くとしますか―――」
- 803 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 21:47:08.96 ID:QeeIDjAc0
-
無職(さて。どこに行くかな)
(…………>>安価↓に行こう) ありそうな場所か、>>383の選択肢か ラスト
- 804 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 21:48:49.39 ID:Q8FwgIJDO
- 夕焼けの見える高台
- 805 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 21:58:04.29 ID:xITqzH4L0
- この無職デートプラン完璧かよ
- 806 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 22:15:17.23 ID:QeeIDjAc0
-
…………。
……………………。
軍神「―――こんなところに連れてくるなんて、随分とロマンチストなんですね?」
無職「なぁに。数ある宝物のうち一つを、誰かと共有したくなってきてな」
無職「ここは……あまり人のこない場所だ。風の向きを測るときとかだけに使うらしいんだが……一般開放されててね。気になって登ってみたら……」
無職「……この絶景さ」
軍神「ここ、向こうの海が少しだけ見えるんですね。夕焼けもまた、良い味を出しています」
無職「喧騒からも逃れて、でもにぎやかな街がすぐそこにある」
無職「不思議な気分にならないか? ちょっとだけ、特別って思えるようなさ」
軍神「分からなくもありません。ここは……魅力的ですから」
軍神「あの、人の数に疲れ切った心を癒してくれますね」
無職「……お前も人ごみは苦手なのか?」
軍神「私は一人で静かに街中を闊歩したいって人ですから」
軍神「だからと言って、祖国の命で学園に入学しに来た以上、慣れていかなければいけないと思っていたのですが」
軍神「今日は楽しかったですよ。それにここの存在も、憩いの場として、たまにここに来てみるのも良いかもしれません」
無職「そりゃ良かった。お前は顔に出ないからな……でも、楽しんでもらえた用で何よりだよ」
軍神「…………」カツカツ
無職「…………? 軍神―――」
軍神「…………」カッカッカッ!
無職「なっ!? 待て! 軍神!!」
無職「っ!! …………って、ん?」
軍神「……クハハ、心配しすぎですよ」
無職「んなっ……驚かせるなよ」
無職(急に柵のほうに走っていったかと思えば……今度はその柵に立って、夕日と海をバックに俺を見つめてくる)
軍神「…………」スゥ
軍神「―――Are you going to Scarborough Fair?」
無職「!!」
軍神「―――Parsley, sage, rosemary and thyme,」
無職(この詩は……スカボロー・フェア! でも……異性に聞かせるのって…………)
軍神「―――Remember me to one who lives there,」
無職(……きれいな、声だ。聞くものすべてを魅了してしまうかのような、詩)
軍神「―――For she once was a true love of mine.」
無職(だがそれはプロポーズのはず。どういう……ことなんだ?)
- 807 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 22:24:51.50 ID:QeeIDjAc0
-
軍神「……クハハ、どうしたんですか? 鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして」
無職「え……?」
軍神「どうせプロポーズかなんかだと、勘違いしたのでしょう?」
無職「勘違いって、おま……お前がこの前そう言ったんだろ?」
軍神「ええ。……ですがそれは、最後まで謡った限りのことです」
無職「…………」
軍神「まだ、ここまでです」カツン
軍神「もしも、最後まで謡ってほしいのなら―――」
軍神「―――死ぬ気で頑張ってくださいね?」
無職「ハハ…………望むところだ」
無職(……夕日が彼女に当たったからだろうか? どうしてか、軍神の頬が赤く染まったような気がした)
無職(そしてこれも……彼女が夕日を背にしているからだろうか? 彼女の表情に、影が差したような気がした)
無職(とても物悲しい……表情だ)
軍神「……よろしくお願いしますよ、無職殿」
無職(俺の贈ったチョーカーを愛おしそうに撫でる軍神は、何を思っていたのか)
無職(分からないが―――)
無職「ああ、よろしく頼むよ、軍神」
無職(俺も彼女も、互いのことが嫌いではないのだろう―――)
- 808 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/18(水) 22:29:00.86 ID:QeeIDjAc0
-
(入学前に青春してどうすんの?)
(ってことで軍神のイベント終了です!!!!!!)
(今回は健全回でしたが、どうでしたでしょうか)
(うまくかけているでしょうか!!!!!!)
(今日はキリがいいのでここまでです)
(青春をしっかり書けるといいなぁと思いつつ。アドバイスとか下さったら幸いです!)
(次回は行商人回から。たぶんカオスになる)
(では!!!!!! おやすみなすぁい!!!!!!!)
(あ、いつも通り感想とか送ってください。乙や感想くれる人、読んでくださっている人、ありがとうございます)
(では本当におやすみなさい)
- 809 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 22:37:54.26 ID:xITqzH4L0
- 乙
軍神最初ちょっと苦手だったけど今回ので好きになったかもしれん…
- 810 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 22:40:39.02 ID:5mamzjRw0
- 乙
でも軍神とはフラグ建っているよね
- 811 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 22:41:44.01 ID:Q8FwgIJDO
- 乙です
行商人回はカオス回か……
楽しみだけどある意味不安
- 812 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 16:57:05.56 ID:RZyoWL9c0
-
(再開……の前に少しだけ。ってか安価を取ります)
行商人『……ドワーフの火酒?』 …………>>安価↓1〜5
1 …………安価を取って登場させたキャラが、ドワーフの火酒を飲んでしまう
2 …………無職が火酒を飲んでしまい、安価でキャラのとこに行きしっちゃかめっちゃかする
(あとスカボロー・フェアを貼っておきます。…………『https://www.youtube.com/watch?v=He-LXx0dsL4』)
- 813 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 16:58:37.40 ID:CsB10SeK0
- 1 薬師
- 814 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 17:00:22.68 ID:VUtGtXcT0
- 2行商人
- 815 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/07/19(木) 17:00:29.88 ID:xbVH7iYg0
- >>813
出番少ないしね
- 816 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 17:02:55.81 ID:WiLpK0ypO
- 2 エルフ
- 817 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 17:03:41.70 ID:G1/qyhjl0
- 2図書委員
- 818 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 17:04:22.36 ID:nA6MhbvDO
- これって多数決?
とりあえず
1巫女
- 819 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/07/19(木) 17:05:29.16 ID:xbVH7iYg0
- ここまで割れるとは思わなかった。>>815はなしで
- 820 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 17:07:02.21 ID:RZyoWL9c0
-
(すみません、言葉足らずでした……キャラ安価はまたあとで取ります)
(2の『無職がしっちゃかめっちゃかする』を選択させていただきます)
(では再開します↓)
- 821 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 17:07:53.17 ID:CsB10SeK0
- ああ、後々安価取るのね…勘違いしてすまない
- 822 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/07/19(木) 17:22:16.58 ID:InCg3KgU0
- バン はよ
バン (∩`・ω・) バン はよ
/ ミつ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄\/___/
- 823 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 17:22:56.10 ID:RZyoWL9c0
-
…………。
……………………。
行商人「……んー……いろいろと仕入れてみたっすけど……どれがどれだか、これじゃあ分からないっすね……」
行商人(もうすぐで自分の市が開けるからと調子乗りすぎたっす)
行商人(……そもそも自分の客をつかまなきゃ、こんな量の品を捌ききることなんてできっこないっす……)
行商人「どうしたもんっすかね……って、あれ?」ゴロン
行商人(これは……瓶っすか? お酒……っすかね……?)ヒョイ
行商人「…………」
行商人「……『龍殺し』? 裏には……『ドワーフ印』のって……こんなもの、いつ買ったっすかね?」
行商人「…………まあお客さんはきっとわかってくれるっす! あ、そうだ……あれも―――」バタバタ…
- 824 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 17:41:24.42 ID:RZyoWL9c0
-
無職(……あー疲れた。まさか秘書さんのお誘いで、学園長の仕事を手伝わされるとは思わなかった……)
無職(しきりに俺に向かって学園長の腕が伸びてくるわ、それを見かねて秘書さんがお仕置きしてるわで…………)
無職(初めて『静かに仕事させろ!』って叫んだ気がする)
無職(ま、試験のことを秘書さんに褒められたりして、悪い気はしなかったが。あの人かなりの美人さんだからな……って、ん?)
龍殺し「キラーン」
無職「……なんで無造作にこんなもんが置かれてるんだ……ってこの部屋きたねぇ! いや荷物が多いだけか……?」
無職(何個か食品っぽいものが見えたが、気にしないでおくとしよう)
無職(で、これは……見た感じは完全に酒だな、こりゃ)ヒョイ
無職(……しっかし、龍殺しねぇ。鬼じゃないのはまぁ、地球との違いだろう)
無職(それにしても……これ瓶じゃないか。まるっきり地球の日本酒と…………)キュポン!
無職「…………あ」
無職(……っべー、開けちまったよ。っべーわ)
無職(匂いは普通の酒って感じなんだが……というかこの世界に来てから酒は飲んでなかったな……)
無職(来たばっかのごたごたでご無沙汰だったが、今は落ち着いたからな。自分へのご褒美ってことで、良いだろ!)
無職「…………」ゴクッ
無職「…………!!!!」
無職(うまい! 最近飲んでなかったからかもしれないが、それでもこれはかなりうまいぞ!)
無職(この世界でこんな銘酒と出会えるとはな! 一升瓶……丸ごといけそうだ…………っ!)ゴクッゴクッゴクッ
無職「…………」
…………。
……………………。
行商人「―――わー! ちょ、無職さん!? そ、それ売り物っすよ! 勝手に開けちゃったんすか!?」
無職「…………」
行商人「も、もぅ! 飲みたいのならウチに言ってくれれば…………」
無職「…………」ジリ
行商人「…………無職さん?」
無職「…………」ジリ…ジリ…
行商人「な……なんで、近づいてくるっすか……?」
行商人「か、顔が怖いっすよ、無職さん……無職さん?」
無職「…………」
(度数の高い酒を一気に飲み干したせいか、悪酔いしてしまったようだ。悪酔いの内容>>安価…………↓1〜3コンマ判定 例:絡み酒、など)
- 825 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 17:44:11.82 ID:WnkWTYVR0
- 幼児化
- 826 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 17:45:11.92 ID:nA6MhbvDO
- 褒め殺し
- 827 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/07/19(木) 17:45:40.89 ID:xbVH7iYg0
- ナンパ男化
- 828 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 17:57:01.44 ID:RZyoWL9c0
-
無職「かわいいな、行商人」イケボゥ
行商人「…………」
行商人「ふぇ!?」ボンッ!
行商人「ん、んなぁ、何を言ってるっすか! か、からかうのはやめるっす!」
無職「顔を真っ赤に染めて、ああ、そんなところもかわいいよ。素直になってくれれば、俺もうれしいんだけど」
無職「…………やっぱり、嫌?」
行商人「……い、嫌じゃ、ないっす、けど……」
無職「…………」
行商人「…………もっと」
無職「ん?」
行商人「もっと、褒めてほしいっす。頭も撫でてほしいっす」ギュー
無職「ハハハ、急に素直になったね。こうやって抱き着いてくるのは久しぶりだ」ナデナデ
行商人「それは……無職さんがうれしいからって……それに、久しぶりじゃないっす」
無職「え?」
行商人「夜一緒に寝るとき……実は抱き着いてたり、してたっすから」
行商人「久しぶりじゃないっす。日課っす」ギューーー
無職「そうだったのか……ごめん、気づかなくて」
行商人「きっ、気づいてたら! ……やっぱり、恥ずかしいっす」
無職「……じゃあ、これからは?」
行商人「…………嫌じゃ、ないっすか?」
無職「……君はしたいんだろ? なら俺もしたいんだ」
行商人「〜〜〜〜〜っ!!!!」ギュー!
無職(なんて可愛らしいんだ……まだまだ褒めたいところがいっぱいあるんだけど、そうだな、>>安価↓を褒めよう)
- 829 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 18:01:27.09 ID:QuVG2BjQO
- 性格
- 830 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 18:16:16.64 ID:RZyoWL9c0
-
無職「君は優しい。誰とも親しく接することができる割には、君は気配り上手だ」
無職「俺も、君のそんなところに救われたんだ。本当に、良い子だね」ナデナデ
行商人「…………ふへへ」ニヘラ
無職「エルフだって同じだよ。彼女の師匠だって、きっと」
無職「この前、三人で出かけたときなんか……幸せすぎて、泣きそうなほどだった」
行商人「う、ウチだって幸せっすよ? 無職さんも幸せそうで、良かったっす」
無職「ほら。そういうとこも、君のやさしさなんだろうね」
行商人「…………」
無職「どうした?」
行商人「あっ、ダメっす……今、顔、見ないでくださいっす」
行商人「幸せすぎて……絶対に変な顔してるっす……!」
無職「……見せて」クイッ
行商人「ぁ…………」
無職「…………」
行商人「…………」
無職「やっぱり、かわいいよ」
行商人「―――っ!!!!!」
行商人「…………嬉しい、っす///」ボソ
無職「俺だって、君と今、ここにいられることがうれしくてたまらないよ」
行商人「うへ……うへへへ―――」クネクネ
無職「…………行商人?」
行商人「へへへへへ―――」
無職(そんなにやけて……そんなところもかわいい―――ッ!?)ズキッ!
無職(な、なんだ……なぜだか他のところに行かなきゃいけない使命感が…………)
行商人「…………幸せ」ポー
無職(まあ彼女は大丈夫だろう…………誰のところに行こう……)
(>>安価↓ …………この学園の生徒だけでなくともオッケーです。コルミスの方とかは無理ですが)
(あ、今なら何の憂いもなくどんな目的地にも無事にたどり着くことができます)
- 831 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 18:19:19.31 ID:N/ktR/f20
- 薬師
- 832 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 18:38:43.09 ID:RZyoWL9c0
-
薬師「…………」カランカラン
薬師「! いらっしゃ―――」
無職「やあ」
薬師「……ん、無職……って、この匂い……お酒?」
薬師「無職、もしかして……お酒飲んだの?」
無職「ああ、偶然見つけたお酒が想像以上に美味しくてね、ついつい飲み切ってしまったんだ」
薬師「……ふぅん。あ、酔いさましの薬なら―――わっ」ギッ
薬師「机に手をついて……本当にどうしたの? なんだか……様子が変だけど」
無職「…………」
無職「なんだか素っ気ないな、って思って」
薬師「…………」
無職「この間の件、まだ怒ってる?」
薬師「そうじゃ、ないよ……その件に関しては、少し前に終わったから」
薬師「……無職の様子が変だったからだよ。あまり話を長引かせようとするのは、良くないのかなって思ってね」
薬師「それとも何? ……ボクとお話ししたかったの?」
無職「ああ」
薬師「! へ……へぇ、どんなことをお話ししたいの? なんだって聞くよ?」
無職「そうだな…………」
無職(さて何を褒めよう…………>>安価↓)
- 833 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 18:41:11.59 ID:nA6MhbvDO
- 赤い瞳
- 834 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 19:07:59.29 ID:RZyoWL9c0
-
無職「…………」スッ
薬師「ひゃっ!? ちょ、ちょっと無職! こ、ここはお触り厳禁だよ―――」
無職「きれいな瞳をしている……魅了されてしまうかのような、宝石みたいに輝かしい瞳だ」
無職(顔も、女の子って感じで柔らかい……いつまでも、触り続けていられそうだ)プニプニ
薬師「だ……ダメだってば! もう、出禁にしちゃうよ!」
無職「本当のことを言ってるのに。かわいいんだから、もっとそれを主張していけば良いのにな」
薬師「かわっ!?」
無職「この黒い髪だって……しっかりと手入れがされてる。身だしなみを整えてるんだから、もっと前面に出していこうよ」サラサラ
薬師「くっ、くすぐったい……っ! ほっ、本当に、どうしたの―――ぁっ!」
無職「おっと……ごめんごめん。あまりにも触り心地が良くてさ……耳、弱かった?」
薬師「わ……わざとやっているの……?」
無職「ハハハ、耳まで真っ赤っかだな……照れてるんだ?」
薬師「〜〜っ!」バッ!
無職「……隠さなくっても良いのに」
薬師「う……うるしゃい! きゅ、急に! 変なこと言いだして! へ、変態!!」
無職「…………かわいい」
薬師「ぅ…………」
薬師「…………うるさいってばぁ―――///!」
- 835 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 19:09:41.28 ID:RZyoWL9c0
-
…………。
……………………。
無職(満更でもなさそうだったが、追い出されてしまった)
無職(…………まだ使命感は止まない)ズキズキ
無職(次は、誰のところに行こう?)
…………>>安価↓
- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 19:11:14.58 ID:WnkWTYVR0
- 風紀委員
- 837 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 20:20:44.92 ID:RZyoWL9c0
-
…………。
……………………。
無職(……再び学園に戻ってきたけど、あれは……)
風紀委員「…………」ジョロロロ
無職(風紀委員か。ここの花壇に水をやってるのかな?)
風紀委員「…………」ジョロロロ
無職(……なんか同じ場所にずっと水をかけてるが……心ここにあらずってやつだろうか?)
無職(だがそれでも随分と絵になる光景だ)
無職(話しかけたいが、すぐに逃げられるみたいなことは避けたい)
無職(んー…………)
無職「…………>>安価↓」(なんて声をかけよう?)
- 838 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 20:30:51.68 ID:dACH0Yb7O
- やあ、そこのきれいなお嬢さん(精一杯のイケボ)
- 839 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 20:49:32.51 ID:RZyoWL9c0
-
風紀委員「…………んぇ!」ビクッ!
無職「ご機嫌麗しゅう……なんてね。ごめんよ、あまりにも……君がきれいだったから」
風紀委員「…………は、はいっ」ポー
無職「! 逃げないんだね?」
風紀委員「え、えっと……その、ごめんなさい!」
無職「謝ってほしいわけじゃなくてね……まぁ良いよ、俺も手伝うからさ」
無職「……さすがに、花が枯れるよ?」
風紀委員「? ……わぁ!! ど、どどどどうしましょう!?」アタフタ
無職「あ……落ち着いて!」ギュ
風紀委員「ふぇ」
無職「じょうろの水がこぼれたら目も当てられないよ? 大丈夫だから、ここはこれ以上触らないようにしよう。いいね?」
風紀委員「手、手……っ!」
無職「…………あ、ああ! ご、ごめん…………」バッ
無職(つい握ってしまっていたな……悪いことをした、かな?)
無職「…………」
風紀委員「…………あ、あの」
無職「……どうしたの?」
風紀委員「も、もうちょっとだけ……握ってもらってても、良いですか?」スッ
無職「え?」
無職(冗談……ってわけでもなさそうだ。顔が真っ赤っかだし……初めてすんなりと彼女が文を発せていたような気がする)
風紀委員「あ! あ……ご、ごめんなさいぃ!! わ、私なんかが、その、おこがましいことを……!!」
無職「―――まさか」ギュ
風紀委員「…………ぁ」
無職「光栄、だよ?」
風紀委員「…………///」ギュ
無職「じゃあ、じょうろに水を入れてこようか」
風紀委員「…………っ!」コクコク
- 840 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 21:01:53.80 ID:RZyoWL9c0
-
―――
『―――蟷ク遖上r莠ォ蜿励@縺ヲ』ザザ
『―――縺企。倥>』ザザ
『―――雍也スェ縺ァ縺励°蜆溘∴縺ャ』ザザ
『―――隨代▲縺ヲ』ザザ
『―――譚??髢??蟷ク縺帙r』ザザ
『…………クハハ、分かってるさ。それも…………わかってる』
『だから……黙って見てろ』
『救いようのない、死人たちが』
―――
- 841 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 21:06:48.44 ID:RZyoWL9c0
-
無職「―――ッ!?」ズキッ!
風紀委員「大丈夫……ですか?」オロオロ
無職「づ……ああ、熱に浴びせられたのかもしれない。ほんの頭痛だよ」
風紀委員「だ、大丈夫じゃないですよぅ! ね、熱中症かも……知れないですしぃ!」ジョロロロ
無職(あらら、いらない心配をかけさせてしまったようだ)
風紀委員「ご、ごめんなさいぃ! わ、私がこんな水やりだなんて仕事を手伝わせてしまってぇ!」
無職「大丈夫だから、安心して」
風紀委員「でも…………」
無職(これじゃあ水掛け論になるだけだな。水やりだけに)
無職(…………話題を変えるか)
無職(よし、なんて褒めよう?…………>>安価↓)
- 842 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 21:12:20.17 ID:ZfVSJEj80
- 今の花壇の水やりのように、他の人がやらないことを率先して行っているところ
- 843 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 21:28:40.77 ID:RZyoWL9c0
-
無職「そういうとこ……君の素敵な部分だと思うな」
風紀委員「…………!?」
無職「いつもは逃げられて……君のことを知ろうとしても知れなかったんだけどさ」
無職「試験の時診てもらってからずっと思ってたよ。君は本当に、素敵で、きれいな子なんだって」
風紀委員「な、なな…………あぅ」プシュー
風紀委員「―――そ、それを言うなら…………」
無職「?」
風紀委員「無職さんだって、素敵な方じゃないですか」
風紀委員「そ、その……こ、こんな私にだって、話しかけてくれるし……こ、こんな……私に…………」
風紀委員「手まで、握ってもらえました、からっ!」ギュ
無職「……嬉しいよ、君にそう言ってもらえるなんて」
無職「…………気が合うのかもね、俺たち」
風紀委員「気が…………?」
無職「俺は君ともっと仲良くなりたいよ」
無職「君は……どうだ? 俺と、仲良くなりたい?」
風紀委員「……私で、いいのですか……?」
無職「君以外に、誰がいる?」
風紀委員「…………仲良く、してくれますか?」
無職「ああ」
風紀委員「いじめたりとか、しませんか?」
無職「当たり前だ」
風紀委員「こんな見た目なのに?」
無職「なに。嫌う部分が一つもない。どころか好きだよ?」
風紀委員「すっ…………」
風紀委員「…………えへへ///」
無職「じゃあ、続けよっか」
風紀委員「…………はいっ!」
- 844 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 21:31:00.38 ID:RZyoWL9c0
-
…………。
……………………。
無職(…………純粋で良い子だけど、ネガティブすぎるのが玉に瑕かな)
無職(―――さて、なんだか使命感も薄れてきたような気がするし)
無職(これで最後にしよう…………>>安価↓のところに行こうか)
- 845 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 21:31:57.38 ID:dBr8qCcF0
- エルフ
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/07/19(木) 21:31:57.71 ID:N/ktR/f20
- エルフ
- 847 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 21:40:53.30 ID:CsB10SeK0
- やっぱりトリはメインヒロイン
- 848 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 21:43:03.99 ID:dBr8qCcF0
- (別にメインヒロインとか意識して取ったわけではないけど…)
- 849 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 21:45:47.83 ID:QuVG2BjQO
- 何!?エルフはメインヒロインではないのか!?
- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 21:48:05.89 ID:PpFyFuGn0
- 何?暗にエルフを真っ先に攻略しろと強制してる?
本当こういう信者ウザい
- 851 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 21:48:50.42 ID:RZyoWL9c0
-
…………。
……………………。
無職(…………どうしようもない)
無職(とりあえず……恥ずかしすぎて死にたいというか)
無職(何だよあのテンション気持ち悪いわ。いやまあ……相手方の反応が新鮮で役得だったわけだが)
無職(その勢いのままエルフのいるこの女子寮にまで来てしまったのは、もう救いようがない)
無職(そして目の前には、エルフの部屋のドア……)
無職(ここまで来たからには、エルフの反応も気になるところだがな……)
無職(マジでこのタイミングで酔い覚めるんじゃねぇよ…………ったく)コンコンコン
エルフ「はい! …………無職! どうしたの……って、一人で来たの?」ガチャ
無職「あ、ああ…………まぁ、な」
エルフ「そう。今は私しかいないけど……上がって。お茶を出すわ」
無職「そうか……悪いな」
無職(コイツの場合は……どんな反応を示してくれるのか)
無職(ドン引きだけはあってほしくないな…………)
- 852 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/07/19(木) 21:51:15.81 ID:lFj72EYn0
- 結局他のヒロインなんてエルフのかませwww
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 21:58:29.64 ID:nA6MhbvDO
- でも一応行商人がメインイベントだしトリは行商人にして欲しかったという気持ちはある
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/07/19(木) 22:02:04.53 ID:kpCH8Uef0
- 糞
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/07/19(木) 22:02:17.36 ID:N/ktR/f20
- 行商人の所に戻る感じで終わるかと思っていたわ
- 856 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 22:08:06.88 ID:RZyoWL9c0
- (もちろん戻りますので。行商人のイベントだしね!!! ってか部屋一緒だもんね!!!!!)
エルフ「どうして急に来たの? 何か用があった?」
無職(用は……あるにはある、が…………)
無職「い、いや……エルフと、会いたくなってな」
無職(あああああああああ恥ずかしぃいいいいいい!!!!)
エルフ「! ふふ……私もよ。今から会いに行こうかって、少し考えていたところなの」
エルフ「運命ってものなのかしらね」クスッ
無職「あ……ああ、不思議なこともあるんだな…………」
無職(一枚上手……いや! まだだ!!!!)
無職(こ、こんなもの……ただの日常会話に他ならない)
無職(だが…………俺にはまだ、奥の手がある!!!)
エルフ「…………?」
無職(さて、と。なんて褒めよう!? …………>>安価↓)
- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/07/19(木) 22:12:01.96 ID:m4tjO5or0
- 逆ギレかwww
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 22:12:35.28 ID:0hkdvmjKo
- 髪の綺麗さを誉めつつ腰に手をやる
- 859 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 22:12:38.79 ID:N/ktR/f20
- 俺はエルフのボディガードになれてよかったとか?
安価下
- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 22:13:01.90 ID:nA6MhbvDO
- 強くて優しくてがんばり屋な所
- 861 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 22:15:51.53 ID:N/ktR/f20
- >>860を書きたかったよ…
- 862 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 22:31:56.46 ID:RZyoWL9c0
- (良さげなのでミックスします。>>858と>>860を)
無職「ああ……きれいな髪だね。緑色が、きらめいているようだ」サラサラ
エルフ「ちょ、ちょっと!?」
無職「エルフはさ、強くて……それでいて、やさしいだろ? それにあのことだって……お前は頑張り屋だ」
無職「とても……素敵な人だよ」
無職(調子乗って腰に手を回したりして……普通なら興奮するのに、緊張でそれどころじゃないが……!)
エルフ「…………ハァ」
無職(?)
無職「どうし―――いだぁっ!?」パチッ
無職「な、なぜデコピン……?」
エルフ「柄にもないことを言うからよ。そんな顔真っ赤っかで、こっちが恥ずかしくなってくるじゃない」
無職「!」
無職(そうか……顔に出ていたのか…………)
無職「ほ、本音だぜ? そりゃまあ……恥ずかしいは恥ずかしいが、まぎれもない、俺の思っていることだ」
エルフ「…………やっぱり、恥ずかしくなっちゃうわ」
無職(その割には飄々として…………ん?)
エルフ「はい」ポンポン
無職「せ、正座して……どうしたんだ、急に」
エルフ「良いから、ここに寝なさいってことよ」
無職(寝る? 寝るって言ったって…………)
無職(まさか…………)
無職「―――膝枕しろ、って?」
- 863 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 22:55:13.06 ID:RZyoWL9c0
-
無職「…………」
エルフ「…………」
無職(なぜ……こうなった)
エルフ「……それで、お酒の勢いでいろんな人を口説き落としてたら、引くに引けなくなったってこと?」
無職「……そうなるな」
エルフ「他の子たちは、貴方の心の底からの言葉を貰ったのだろうけど……私はゲームの景品とかじゃないんだから、そんな理由でああいうことを言わないでほしいわ」
無職「すまん。正直、調子乗ってたと思う」
エルフ「……それでも嬉しかったけどね。理由はどうあれ、あれも本心だと思うから」
無職「…………」
無職(見透かされてる、な……偽りとはいえ、ボディーガードの俺の記憶があるんだ、少なからず理解されているのだろう)
エルフ「いろんな人を褒め倒してたのは分かったわ。……でも」
無職「ん」
エルフ「どうして貴方は、自分自身を褒めないの?」
無職「……そんなもん、空しいだけだろ」
無職「自画自賛ほどうすら寒いものはないぜ?」
エルフ「……そう。なら私が褒めるわ」
無職「そうか……って、は!?」
エルフ「貴方は強いわ」
無職「ちょ」
エルフ「貴方だって、やさしいわ」
無職「あの」
エルフ「私も行商人も救ってくれたじゃない」
無職「…………」
エルフ「貴方だって、良いところはいくらでもあるのよ?」
無職「……死ぬほど恥ずかしいぞ」
エルフ「ふふ、貴方は昔から……褒められるのが苦手だったものね」
無職(まあ、慣れてないから、苦手っちゃ苦手だけど)
エルフ「他人ばっか褒めてると、自分のことを段々低く見るようになっちゃうの」
エルフ「貴方には、誇っていい部分がいっぱいある」
無職(…………なぜこんなことを面と向かって言えるんだ……)
エルフ「今日は褒め殺させてもらうわ」ニコ
無職「え」
無職「いや帰―――」ガシッ
エルフ「巫女っちが帰ってくるまで、帰れないでしょう?」
エルフ「嫌……かしら?」
無職(嫌なわけがない。……俺と同じような質問をしてきやがって)
無職「……わかったよ、好きなだけ褒めてみろ。褒める箇所があるのならな」
エルフ「ええ。好きにさせてもらうわね―――」
- 864 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 23:01:54.64 ID:t2Km8WUM0
- なんか扱いが違うのはエルフだから?順番?
正直そういうのは前半のキャラがかませになるだけだから事前に言って欲しい
- 865 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 23:14:58.18 ID:RZyoWL9c0
-
(>>864安価の結果と順番でその場で考えてしまうのですが、その結果不快な思いをさせてしまったようで、申し訳ございません。そういったことは明記しとくべきでした)
…………。
……………………。
エルフ『褒めることだって良いことだけど、褒められることも大事だと思うわよ』
無職「…………」
無職(恥ずかしすぎて……あー死にたい。想像以上に褒められた……というか呼吸とかそういうものにまで褒めを入れられたんだが……)
無職(……でも確かに、自信がついたというか)
無職(気は楽になったな。エルフの言ってたことはこういうことだったのか?)
無職(しかし、結構遅くなってしまった)
無職(行商人を放置して行ってしまったからな……怒ってないといいが)ガチャ
無職「―――ただいま」
行商人「……あっ! 無職さん! おかえりなさいっす!!」
無職「ん、おお……どうしたんだ、その恰好。エプロン?」
行商人「えへへ! ウチ、無職さんのためにご飯を作って待ってたっす!」
無職「本当か! いつもは俺が作ってたが……料理出来たんだな」
行商人「これでも旅をしてきた身っすから! 上がってくださいっす!」
無職「ああ。……行商人」
無職「…………ありがとうな」
行商人「…………!」
行商人「……っす///」
無職(まだ酒が抜け切れてないのか、どうにも素直に言葉が出て行ってしまうな―――)
- 866 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 23:30:24.17 ID:RZyoWL9c0
-
…………。
……………………。
行商人「―――ぅぅ、なんかすっごい褒められたっす……誉め言葉に酔いそうっすよ……」
無職(いや実際料理がおいしくてだな?)
無職「……で、寝ようというわけなんだが」
行商人「…………」チラッ
無職(約束……したもんなぁ……あれは確かに酒の勢いだったが、たぶん本音だ)
行商人「ね、寝るっすか……?」
無職「そうだな。今日は疲れちまったよ」
無職(こうして…………ああ、また。明かりが消えて、部屋が真っ暗になるのを、何度も見た)
無職(だが…………決して違うのは)
行商人「じゃ、じゃあ……失礼するっす」ギュ
無職(彼女がここまで、素直になったことだろう)
無職「…………本当に、ありがとな」
行商人「……無職さんも、ありがとっす」
無職(こりゃ確かに、褒めるのも大事ってことなんだろうな)
無職(なんというか、自分の素をぶつけられるというか、素直になれるというか)
無職(…………)ギュ
行商人「えへへ……夢みたいっす」
無職(酒の力も馬鹿にしたもんじゃないな……)
無職(いつもの夜が……こうも幸せなものになるなんて、なぁ―――)
- 867 :ドーモ=デス ◆GgZ.pGaTW2 [saga]:2018/07/19(木) 23:34:41.18 ID:RZyoWL9c0
-
(今日はここまでです。読んでくださり、ありがとうございます)
(今回、指摘していただいた部分が多く、自分の甘さを露呈させてしまいました)
(出来るだけ精進していこうと考えていますが、それも確実とはいいがたいです)
(今回のような指摘は、本当にありがたいです。それと、申し訳ないです)
(他にも、指摘できる点や、アドバイス等があったら書き込んでください)
(感想や乙くれる人、ありがとうございます)
(では、おやすみなさい)
(閑話のようなものというか、これでイベントは一旦おしまいです。またいつかやるかもしれませんが、それまでにはしっかり書けるようになってたいです)
- 868 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/19(木) 23:38:37.34 ID:CsB10SeK0
- 乙
ちょい自分も無神経なこと言ってしまったのもあったかも
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 00:05:23.57 ID:jZ/4mcZYo
- おつ
- 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 06:47:11.94 ID:0obg4YkM0
- おつです
次は3章かな? 学園編たのしみ
- 871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 08:13:10.79 ID:6RVfGpqu0
- 安価キャラどんどん増えるみたいだが、その分既存キャラの密度も減りそうだし全員分の閑話も見てみたかった。
- 872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 09:15:11.73 ID:jPyJYnhBO
- クラスメイトは今判明している生徒で固めた方がいいかも。
先輩キャラ以外は
- 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 11:22:00.61 ID:Vmnun48ZO
- そこは安価で新しく取った方がよくない?
- 874 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/20(金) 12:08:59.96 ID:Vlw5egSDO
- 3章も楽しみにしてます
クラスメイトはどれくらい安価で募集するかは分からないけど、
今までのような3つの安価の中から最大コンマを採用を1回1回行うより、一気に募集したほうが効率がいい気がします
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