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【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる

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487 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/01(木) 21:21:39.94 ID:IZnV3XmB0
>>483
あー……今のところはないですね。ごめんなさい
そもそもまずは帝国城内を散策できるようにならないと会うのも大変です

>>484
考えてなかったです……
折角なんでこの後ちょっと判定とっときますか

>>485
>>486
つまり二人とも幼少期から過去編?
あまり凝った長いのは書けませんが、頑張ります……
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 21:25:02.56 ID:n0HlKHtWO
エメリナ以外のセトとかアイネは選ばれ無かったけど出たら出たでカイン救われてそうだし面白そうだったね。
でも他のメイド一部カインが逆に追い詰められてしまうようなきもするような……ともかくエメリナひいて良かったねカイン
489 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/01(木) 21:25:20.48 ID:IZnV3XmB0
エリスのメイド服、どんなの?
ついでに皇子仕えメイド同士でエメリナとエリスは面識あるの?

↓1〜3コンマ最大値採用
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 21:25:39.93 ID:hrk76f8tO
動きやすさ重視。防刃仕様だけどミニスカメイド
面識あり
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 21:27:20.98 ID:ddrj2pSI0
正当派のフリルのないメイド服、膝は出てないタイプ
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 21:29:12.57 ID:ddrj2pSI0
あ、ごめんなさい面識ありで安下↓
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 21:34:49.64 ID:JbMn72SiO
ミニスカゴシックなメイド服、面識あり
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 21:35:33.17 ID:pjM2xsDT0
>>490
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 21:40:04.39 ID:hrk76f8tO
むう、とれなかったか
質問まだ大丈夫?
今皇帝に殴り込み行ったら勝率どのくらい?
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 21:54:50.37 ID:FW3NBGMCo
お付きの者査定参加できなかった悲しみ
497 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/01(木) 21:55:45.81 ID:IZnV3XmB0
※エリスは正統派のロングタイプのメイド服だったようです
 戦闘特化なのを踏まえると、強靭かつ色々仕込んでいるかもしれません

>>495
やめてください(切実)十中八九このストーリーのラスボスです
今、仮にアベル他皇族全員が手を組んで戦闘を挑んだところで、判定が出る前に全員即死するとだけ言っておきます
皇帝の能力はマスクデータの一つですが、実はアベルとカインへの関心に反比例して強さが増しています
今後の展開次第で色々変わるとは思いますが、ヒロインの好感度100ボーナススキルは取っておいた方がいいでしょう
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 22:03:11.62 ID:ddrj2pSI0
えっ、そんなに強いの!…………関心的にかなりエグいじゃん
エメリナちゃんでカインお兄ちゃんの心の安寧とったけどバトれる子にしたらそれはそれで皇帝戦に雀の涙でも足せたんだろうけど
カインお兄ちゃんしごいてレベル上げって出来ますか?
499 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/01(木) 22:34:21.68 ID:IZnV3XmB0
>>498
展開次第、ですね
アベル達も含めて、鍛錬の改善は現在模索中です

申し訳ありません、一つ大事な判定を忘れていたのでそこまでだけ投下します
500 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/01(木) 22:35:32.57 ID:IZnV3XmB0
アドルラン「……またあいつは、魔法をそのようなことに使っているのか」

帝国兵「し、しかしカイン様が情報を聞き出してくれるおかげで、我らも動きやすいといいますか……」

アドルラン「わかっている。わかってはいるのだが……」

アドルラン(カイン、お前はどうしてそこまで……)

アドルラン「しかし王国と繋がりを持つ者がいたとはな。捕縛に協力してくれた者は?」

帝国兵「はっ、それがすぐさま去って行ってそうで……目撃者の話では黒い人だったそうですが」

アドルラン「黒い人か……黒いローブは広く出回っているからな。流石にわからん」

アドルラン(……黒といえば、アベルは元気にしているだろうか? 最近会えていなかったが……)



※アドルランは一連の事件とアベルを結び付けられませんでした
 よって追加イベントは消滅します
※アドルランはカインが過去に身代わりとして襲われたことを知らないようです


――
501 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/01(木) 22:36:16.82 ID:IZnV3XmB0
――


カイン「ほらほら、まだ何か隠しているんだろう? 早く吐いた方が身のためだよ?」

ナルジェス「――!!! ―――!!!」

貴族「尻があああぁぁぁぁ!!!」

カイン「五月蠅いなぁ。そんなに尻が好きなら君の口と繋げてあげようか?」

エメリナ「あ、あのカイン様! そろそろお食事のお時間ですので、一旦切り上げた方がいいかな、なんて……」

カイン「何? もうそんな時間なのか。思ったよりしぶとい連中だな……」


――


カイン「しかしエメリナ、何も君も尋問に付き合う必要はなかったんだぞ? 奴隷商などあまりいい記憶もないだろうに」スタスタ

エメリナ「い、いえ私はカイン様のメイドですから……」トコトコ

カイン「ふ、ふふ……そうだな。君はメイドとはいえまだまだ半人前」

カイン「戦いも未熟だ。ここで僕の庇護が無くなれば、この帝国じゃ生きていけないだろうねぇ」

エメリナ「はいぃ……」

カイン「それが嫌なら――せいぜい僕の傍から離れないことだね」

カイン「強者の僕の傍にいれば、安全なんだからさ」
502 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/01(木) 22:36:57.00 ID:IZnV3XmB0
帝国兵1「おい……カイン様だぞ……」ヒソヒソ

帝国兵2「指さすな! 失礼だぞ!」ヒソヒソ

帝国兵3「目が見えないんだから大丈夫だろ?」ヒソヒソ

帝国兵4「馬鹿かお前? この前敵の大群まとめて薙ぎ払ったの見てなかったのか!?」ヒソヒソ

帝国兵5「確かに強いんだろうが……態度がなぁ。アドルラン様と比べるとどうしても劣るというか……」ヒソヒソ

帝国兵6「そりゃそうだが……あの第三皇子、アベルと比べたらずっとマシだろ」ヒソヒソ

帝国兵7「比較対象下げ過ぎだろお前……カイン様に同情するわ」ヒソヒソ

帝国兵8「……俺はアベル様の方を評価するがな。考えの読めない人だが、少なくとも部下を手にかけたりはしない」ヒソヒソ

帝国兵9「お前変わってんなぁ……でも確かに、何されるかわからないって意味じゃカイン様が一番怖いな」ヒソヒソ



カイン(全部聞こえているぞ、間抜け共が……!)

エメリナ「……」

エメリナ特殊判定
↓1〜3コンマ二桁(カインへの好感度は無いのでご安心ください)
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 22:37:53.60 ID:hh0D+BjLO
ん
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 22:38:20.83 ID:mSKwPD68O
はい
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 22:38:29.48 ID:hrk76f8tO
せ
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 22:40:52.88 ID:SK6XvNql0
今回はハプニング話かな?
507 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/01(木) 22:50:54.37 ID:IZnV3XmB0
三連特殊判定結果

1
エメリナカイン抑止レベル
60(並より上になれました。カインを宥めて攻撃行動を鈍らせることはできます)

2
アベルへの理解度
83(悪い人では無さそう。カイン様と仲良くしてほしい)
3
アドルランへの理解度
48(カイン様への視線が鋭いからちょっとだけ苦手……)


――

とりあえず帝国兵の命は助かりそうです
そして相変わらず戦闘以外の特殊コンマは安定しているアベルである

それでは改めまして今日はここまで。過去編は出来次第、まとめて投下いたします
本日もありがとうございました
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 22:56:32.08 ID:DByASQTAo
おつおつ
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 23:01:51.65 ID:ddrj2pSI0
乙です
しかしカインは不運なのに本当アベルは安定してるよね
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 23:10:05.39 ID:hrk76f8tO
乙
なんだかんだ言いながらエメリナ気遣ってるぽいカインに安らぎの時は訪れるのか
しかし皇帝そんなバケモンなのか……
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/01(木) 23:32:24.66 ID:5/jJfXMDO
乙です
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/02(金) 00:53:20.83 ID:I0FdZm4BO
おつおつ。
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/02(金) 13:22:55.67 ID:G30iRR2FO
大人しい子で、慕ってどこにでもついてきてくれる、しかも夜の勉強もしてるメイド

これで何故カインはまだ童貞なのか
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/02(金) 19:06:59.56 ID:H+p69gdsO
カインはまず夜戦力が致命的だしな……
そういやアドルラン兄貴の夜判定取り忘れてね?
515 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/02(金) 23:25:18.34 ID:Tu4VgvvG0
こんばんは
それじゃあ短いですけどカインの過去話を落としていきます
今日は安価もコンマも無しの垂れ流しで申し訳ないです
516 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/02(金) 23:26:13.49 ID:Tu4VgvvG0
カイン「……」スッ…

エメリナ「カ、カイン様! 早く行きましょう?」クイッ

カイン「こ、こら引っ張るな。ったく仕方がない奴だな……」


帝国兵「?」

帝国兵(何故だか命拾いした気がする……)


――


エメリナ「……」プンプン

カイン「……歩幅が変わったな。怒っているのか?」スタスタ

エメリナ「あ、あの人達は、カイン様を何もわかっていません!」

カイン「……そうだな。僕はアベルより強い。今は無理でも、いずれは兄さんだって……」

エメリナ(ち、違いますよカイン様……)

エメリナ(カイン様はきっと否定するだろうけど、カイン様は私を助けてくれた)

エメリナ(さっきだって……私を気遣ってくれたじゃないですか)

エメリナ(確かに尋問してる時のカイン様は怖いし、喧嘩っ早いけど……)

エメリナ(誰か、本当のカイン様を理解してあげてよ……)


カイン(……あの兵士達、適当にばらしてやるつもりだったんだけどなぁ)

カイン(エメリナが怒って……少なからず僕の溜飲が下がったとでも?)

カイン(わからないな)

カイン(そもそもなんで僕は、こんな冴えない弱者を手元に置いているんだろう?)

カイン(かといって他に誰か置こうって気にもならないし、不思議なものだな)

カイン(こいつと初めて会ったのは……そう、丁度今回みたいな連中の尋問をしている時だったか)

カイン(思えば……今の地位に上り詰めるのも大変だった)

カイン(そう、昔は――)
517 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/02(金) 23:27:01.56 ID:Tu4VgvvG0
…………

………

……

…


【数年前】



――




ザシュッ!


カイン「うあ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁ!?」

王国暗部長「なっ、こいつはアドルラン皇子じゃないっ!?」

帝国親衛隊「かかったぞ! 今こそ奴を仕留めろ!」

王国暗部長「しまっ――」


……


帝国親衛隊「皇帝陛下! 王国の暗部の長と思われる者を仕留めました!」

皇帝「そうか……よくやった」

帝国親衛隊「アドルラン皇子はご無事です。しかし……」

帝国親衛隊「敵は我々の予想以上に素早く、代わりに寝かせていたカイン皇子を守り切れませんでした……」

皇帝「そうか……」

帝国親衛隊「しかも闇の呪術が施された短剣だったようで、カイン様の眼はもう……」

皇帝「治らぬ、か」

帝国親衛隊「残念ながら……」

皇帝「……戦えぬ弱者は我が城には不要だ。捨ててこい」

帝国親衛隊「し、しかし!?」

皇帝「真の強者であるならば、眼が見えずとも這い上がれるだろう」

皇帝「餞別に……そうだな、アベルの奴もつけてやろうではないか」

帝国親衛隊「アベル様まで!?」

皇帝「我としたことがとんだ気の迷いだったわ。やはり弱き女の子供なぞ、弱き子にしかならぬ」

皇帝「出来損ないにくれてやれる父としてのせめてもの慈悲は――今一度這い上がる機会を与えることだけだ」

皇帝「理解できたならば、行け」

帝国親衛隊「しょ、承知いたしました!?」

518 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/02(金) 23:27:45.69 ID:Tu4VgvvG0
――



カイン「やめろ、僕をどこにつれていくんだ!? 暗い、何も見えないんだ! 助けてくれ!」

アベル「落ち着いて下さい、兄様! 俺が見て……っ、ど、どこだここは!?」

帝国兵「喚くな餓鬼ども! 貴様らはもう『弱者』だと皇帝陛下から烙印を押されている!」

帝国兵「弱者に生きる道は無し! 嫌ならばこの『暗黒街』を生き延び、城まで帰ってこれる強者になれとのことだ!」

帝国兵「さあ、どっちが生き延びるかなぁ?」ポイッ


カイン「うわ!?」ドサ!

アベル「ぐっ!?」ドサ!


帝国兵「せいぜい頑張んなぁ!」


アベル「くそっ……なんだって言うんだよ……!」ズキズキ

カイン「嘘だ、嘘だ……」ズキズキ

アベル「だ、大丈夫ですか兄様!?」スッ

カイン「ああああぁぁぁぁ!!?」ドゴッ!

アベル「ぐっ!? なにを、兄様……」ドサッ

カイン「寄るな、寄るなアベル! ど、どうせ僕を殺すんだろう!?」ガタガタ

アベル「なにを馬鹿な……」

カイン「今の兵士は言ってた! どっちが生き延びるかって! お、お前ももう敵だ!」ガタガタ

カイン「父さんは絶対の存在だ……だからこそ、嘘はつかない……!」ガタガタ

カイン「ぼ、僕は生き延びてやるんだ……! 絶対に、城に帰ってやるんだ……死にたく、ない……!」ガタガタ

カイン「う、うあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ダダダ…

アベル「に、さま……」ガクッ


――
519 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/02(金) 23:28:38.62 ID:Tu4VgvvG0
――


【暗黒街・???】


カイン「はぁ……はぁ……!」ブルブル

カイン(くそ、何にも見えない! 見知らぬ土地でこんなの、どうしろっていうんだ……!)

カイン(やっぱり、アベルと一緒にいた方がよかったのかな……)

カイン(いや、眼が見えない僕なんてアベルのいい餌食だ。あれでよかったんだ……あれで……)

カイン(落ち着け、考えるんだ。父さんは嘘はつかない。城に帰るだけでいいんだ……)

サワサワ……

カイン(風の音……そうだ、耳は聞こえる! 神経を研ぎ澄ませるんだ、カイン!)

フワァ……

カイン(そうだ、それに匂い! 鼻も使えるぞ!)クンクン

チリチリ……

カイン(熱い……これは太陽の光か?)

チリチリ……

カイン(人の気配は感じない……少しだけここでじっとしていよう)



……
520 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/02(金) 23:29:58.21 ID:Tu4VgvvG0
……



カイン(熱かったが、時間経過と共に暑さを感じる位置も変わっていくのがわかった)

カイン(こっちから、こう……つまり太陽が昇って沈むのがこっちだから、北と南はこっちで……)

カイン(よし、方位もわかったぞ!)

カイン(どうだ、たとえ眼が見えなくてもこのくらい! 僕は――生き残れる強者なんだ!)



???「オラァ!」



カイン(ひぃっ!?)ビクッ



???「とっとと今日の分の食い物寄越しやがれ!」

???2「や、やめてくれ!それまで取られたら俺は……」

???「つべこべいわず、寄越しやがれ」

???「ひっ!?」

ドゴッ! バキィ! グシャ……

???「ち、やりすぎて死んじまったか」

???「げ、もったいねえ。これは潰れちまったうえにこのゴミの血までついてもう食えねえぞ……」ポイ

???「まあ他は大丈夫そうか……悪く思うなよぉ? 全ては弱いてめえが悪いんだからよぉ?」スタスタ






カイン(……行った、か?)ガタガタ

カイン(弱者に権利の無いこの国の縮図……やっぱり貧民街のどこかなのか、ここは?)

カイン(冗談じゃない! 転移魔法も使わず、貧民街から城まで盲目の状態で歩けだって!?)

カイン(誰もいなければ、できないことはないかもしれない。だけどさっきみたいな奴がいれば……)

カイン(駄目だ……小手先の技じゃ。戦えなきゃ、強者じゃなきゃ、生き残れない……)グゥゥ…

カイン(それに腹も減った……)クンクン…

カイン(……濃い血の臭いの中に、果実の匂い)

カイン(いまさっき殺された奴のものか)モゾモゾ

カイン(あった! くそ、こんなものでも、無いよりはずっといい……!)グッチャグッチャ…

カイン(生き延びてやる、絶対に! 強者になって、帰るんだ……! 死にたくない……!)
521 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/02(金) 23:30:51.72 ID:Tu4VgvvG0
――月日は流れ――



カイン(今、ここはどこなんだろう)

カイン(帝国の皇子がハイエナのようなことを続けて惨めに生き延びて……)

カイン(どれだけの時間が経っただろう……)

カイン(川を見つけられたのは幸いだった)ゴクゴク

カイン(そしてなにより……流れ果てうち捨てられていたこの魔導書……!)

カイン(読める! 魔力の籠った文字なら僕でも読める……!)ツツツ……

カイン(僕自身でも驚きだ。僕にこんな魔法の才があったなんてねぇ……!)ブツブツ

カイン「中級風魔法!」ゴォッ!

カイン(よしっこれも使える! それにこの威力なら、魔導書から手を放しても十分な威力だ!)

カイン(イメージしろ、この風をもっと研ぎ澄ませ。相手を切り刻めるように……!)

カイン(相手に逃げられちゃ駄目だ。音や気配の感知が難しい大群でこられてもまずい……)

カイン(研ぎ澄まして……そう、かつ広い範囲を薙ぎ払うんだ。そうすれば……)

カイン(くく、くくくく……今日までだ。今日までで惨めなこの生活も終わる……!)

522 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/02(金) 23:31:50.93 ID:Tu4VgvvG0
【暗黒街・とある民家】

コンコン

???「んあ? どちらさんだ?」ガチャ

???2「ってなんでぇ、小汚い餓鬼じゃねえか」

カイン「……」

???「お家を間違えてんぜ。はえーとこママのいる家に帰んな」

カイン「ああ、そのつもりだよ。でもね、もう外で寝過ごすのはうんざりなんだ」

カイン「だからさ――とりあえず、今晩はこの家をくれよ?」

???2「んだとこの餓鬼――」

カイン(声の角度から、首の位置予測可能。奥に気配なし、獲物は冴えない成人男二人のみ)

カイン(簡単だ)



『全てを薙ぎ払う暴風』



ザシュザシュ!


???「」ゴトッ……

???2「」ゴトッ………

523 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/02(金) 23:32:31.46 ID:Tu4VgvvG0
カイン「くくく、あっけない……」

カイン「あっはははははは! 馬鹿馬鹿しい! 僕は、今までこんなつまらない連中に怯えていたのか!?」

カイン「貧民街に落ちぶれた『弱者』が! 皇子の、『強者』の僕に勝てるわけがなかったんだ!」

カイン「強者は絶対だ。弱者から全てを奪える。こうやって、何もかもをだ!」

カイン「しかし……」クンクン

カイン「なんだ。思ったより食糧は少なそうだな」

カイン「――もう一軒、行っておくか」



――

――さらに月日はながれ――


カイン「なんだなんだ。今日はここは僕の家だぞ?」

???「黙れ! てめえだな、最近この辺りで暴れまわっているって餓鬼は!?」

???2「逃がすなよ、全員で囲んじまえ!」

カイン「やれやれ……弱者は群れなきゃなにもできないのか?」

カイン「僕みたいな強者になればねぇ……一人で、なんでもできるんだよぉ!」バッ!


『全てを薙ぎ払う暴風』



ザシュザシュザシュザシュザシュ!

カイン「あはははは! あっははははははははは!」

???「う、うぅ……」

カイン「おや、一人仕留めそこなったか」

カイン「いけないいけない。手負いの獣は何をするかわからないからな」

カイン「きっちり止めを刺さないと」

???「や、やめ……死にたく、ない……」

カイン「この国は、強者が全てを決める。弱者は生きることを許されず捨てられる……」

カイン「だが僕はここまで生き延びた強者だ。お前の生殺与奪を握れる強者だ……!」

カイン「そうだな……そうだ。もうこんな劣悪な環境に留まる必要もない。城まで道案内するなら……考えてあげよう」


――
524 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/02(金) 23:33:08.24 ID:Tu4VgvvG0
【帝国・???】


帝国兵「こ、皇帝陛下!」

皇帝「……騒々しい。何事だ」

帝国兵「カ、カイン様がお戻りになられましたっ!」

皇帝「……ほぅ。いいだろう、通せ」



……



カイン「お久しぶりです、父上」

皇帝「カインか……久しいな」

カイン「僕は父上の息子。強者ですから」

皇帝「……」

カイン「父上?」

皇帝「いいだろう……お前が再びこの城で暮らすことを許してやろう……」

カイン「父上!」

皇帝「時にカインよ……我が血を引く強者よ。お前は、血の気は多いが弱者しかいないあの暗黒街で……」

皇帝「弱者を蹴散らし、何を感じた……?」

カイン「そう、ですね……やはり、強者としての実感。優越感というものでしょうか?」

皇帝「……そうか。ならばカインよ、戻ってきたお前には役職を与えよう」

カイン「ほ、本当ですか!?」

皇帝「王国や聖国……我らに刃向うものや裏切り者、愚かな弱者を嬲り、情報を吐き出させる尋問官の役職だ……」

皇帝「お前には……丁度いいであろう?」

カイン「は、はい!」



――
525 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/02(金) 23:33:51.32 ID:Tu4VgvvG0
皇帝「……」

親衛隊「陛下、どうなされたのですか?」

皇帝「やはり奴は、カインは――失敗作だったようだ」

親衛隊「えっ!? し、しかしカイン様は暗黒街を生き延びて……」

皇帝「そこは評価しておこう。問題なのは……奴が弱者を狩り、優越感を得て強者に『なったつもりでいる』ことだ」

皇帝「真の強者ならば……」

皇帝「弱者を狩っているうちに、虚しさを覚えるはずなのだ……」

親衛隊「虚しさ、ですか?」

皇帝「うむ。有象無象をいくら殺したところで満たされぬ。己と同格、それ以上の相手を渇望せずにはいられない……」

皇帝「奴は生き延びこそすれ、本質は弱者のまま……」

皇帝「そして完全な弱者でもない故に、もう這い上がろうとする牙もない……実につまらぬ存在となってしまった」

皇帝「我は約束は違えぬ。違えぬが――」



――――

―――

――

―
526 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/02(金) 23:34:36.09 ID:Tu4VgvvG0
【現在】


エメリナ「――様、カイン様!」

カイン「っは!?」

エメリナ「よかったぁ、お気づきになられて……」

カイン(僕としたことが、昔を思いだしただけでこんな醜態を晒すなんて)

カイン(エメリナ以外がいたら、危ないところだったな……)

エメリナ「だ、大丈夫ですか? 先日もお部屋に閉じこもってしまわれましたし、お身体が優れないなら……」

カイン「ああ、いや大丈夫さ。ちょっとこの後の尋問方法を考えていただけだよ」

エメリナ「……またすぐに、尋問なのですね」

カイン「勿論。父上から僕に一任された、大切な仕事だしね」

エメリナ「で、ではせめて、それまでの時間は楽しいお食事にしましょう!」

カイン「……僕にとって食事は、生命を繋ぐための行為でしかない。皇子の身だと毒殺される危険もある。楽しくないさ」

エメリナ「わ、私はカイン様にそんなことしませんよぉ!?」

カイン「はははは! 僕だって君なんかに暗殺されるほど間抜けじゃないさ」

カイン(そう。彼女はたとえできたとしても、それをやらないと断言できる)

カイン(この感情はなんなんだろう?)

エメリナ「は、はわー!?」ガシャーン!

カイン「……メイド服の裾を踏んだな。君は服を新調するか背を伸ばすことをお勧めするよ」

エメリナ「うぅー……」

カイン(……単に半人前過ぎて無理だとわかりきっているからかな?)


――
527 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/02(金) 23:35:52.80 ID:Tu4VgvvG0
【帝国・カイン私室】

カイン「……」

カイン(あの王国貴族の言葉が本当なら、あの王国領地は夜襲で落とせる)

カイン(広すぎる領地の弊害だな。末端まで正規兵の管理が及んでいないなんて)

カイン(そして末端とはいえ、自然豊かな王国領には違いない。これは帝国の収入増に繋がるぞ)

カイン「……」

カイン(しかし有益な情報を聞き出すためとはいえ、あの豚の声を長時間聞くのはきつかったな……)

カイン(耳がいいのも考え物だ)

カイン「……」

カイン「……エメリナ、外にいるか?」

<は、はいぃ!? 寝てないです! ちゃんと警護していますぅ!

カイン「はは、君の警護の意味なんて今の僕にはほとんど意味ないんだけどね」

エメリナ「うぅ……お呼びですか、カイン様?」

カイン「色々考えていたらちょっと眼が冴えて、耳が疲れていたの思い出してね」

カイン「少しでいい。適当な話し相手になってくれよ」

エメリナ「えぇ!?」

カイン「別につまらないからって切り捨てやしないよ」

カイン「……不思議と、君と話した後はよく眠れるしね」

カイン(本当に、不思議なことが多いものだ)


――
528 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/02(金) 23:39:18.61 ID:Tu4VgvvG0
というわけで短いですがカインの過去編でした。もっとしっかりとした壮大なの期待していた方はごめんね
アベルは明日か明後日までには投下できるといいなあ

あとご指摘の通り、アドルランの夜判定が漏れていました
流石に弟二人だけ暴露されて、長兄だけが逃げるわけにもいかないでしょう

というわけでアドルランレベル(夜)
↓1コンマ二桁
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/02(金) 23:40:30.73 ID:nhEEDe44O
や
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/02(金) 23:43:51.98 ID:QgJu4AE10
おつ
わりとカイン悲惨過ぎる、視力失って疑心暗鬼でこんなんになったのもう仕方ないきもするけど夜の戦闘レベル系は完全に運に見放されてるからなんとも言えないね
531 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/02(金) 23:46:44.49 ID:Tu4VgvvG0
アドルラン夜レベル
73(流石の第一皇子、夜の技術も戦闘レベル同様の高水準です)

……カインはきっとエメリナがなんとかしてくれると信じましょう

それではまた明日あたりに
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 00:04:31.46 ID:hRwTjGIH0
そうだちょっと強引かも、バイアグラ的な魔法か魔法の薬で短時間だけ夜戦ブーストさせてあげられるとか出来ますか?
…………いやむりか
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 00:22:35.43 ID:1Mcc2PvNO
おつおつ。これはカイン歪んじゃうというか、強者にしがみつくわな
しかし見る限りスタート地点はアベルと同じなのか?どこで差がついたのやら
アベルとカインの夜レベルはどんだけだったかな……
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 04:14:35.13 ID:QgVmMxr+0
聖国の将ってまだ募集してるかな?
してるなら投下

【名前】 アルフォンス
【年齢】 26
【性別】 男
【所属】 聖国
【外見】 腰まで伸ばした白髪をうなじで束ねた、銀縁眼鏡が印象的な知的な男
【性格】 質実剛健
【情報】聖王シュタイナーの実弟で、兄と同様敬虔な神の使徒である。聖国の将の1人であり、騎馬兵と魔法兵の連携を用いた電撃戦を得意とする。
将として前線で活躍しながら、後方では聖国の政治を取り仕切っている。
【その他備考など】
本人自体は聖国の生まれとしては珍しく魔法の才能が皆無。しかし武才と知力・政治力に長けており、その性格もあって部下からは慕われている。
535 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 19:19:42.54 ID:B/q+9qWV0
>>532
その手があったか
ちょっと試験的に道具屋とか考えてみますね

夜の再開前に、カインに続きアベルの過去編を落としていきます
>>518から分岐する形で、アベルサイドとなっています
ざっくりした流れですが、他の小話などはまた別の機会に挟めたらと思います
536 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 19:20:18.13 ID:B/q+9qWV0
――――

―――

――

―


【暗黒街・???】


アベル「でやぁ!」シュッ

ゴロツキ「ぐげぇ!?」ドサッ!

アベル「悪く思うなよ……ナイフだけは貰ってくからな」

アベル(子供相手でも容赦無く身ぐるみを剥ぎにくるか……)

アベル(この国は弱肉強食の実力主義……王城もここも変わらないのか……)

アベル「兄様は……大丈夫なんだろうか?」

アベル(……いや、余計なことを考えるなアベル。誰かを心配する余裕なんてない)

アベル(わかっていたことじゃないか。父上の俺に向ける視線……その日が今日だっただけなんだ)

アベル(何のために、鍛えてきた? 兄様も言っていたじゃないか。もう周りに味方はいない)

アベル(それなら――誰にも頼らず、自分一人で生き抜くしかないじゃないか……!)

アベル(大丈夫だ。俺は強い。俺は強者だ……!)







――
537 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 19:20:52.66 ID:B/q+9qWV0
アベル「くそ……どっちが城の方角なんだ……?」

アベル「闇雲に動き回るのはやっぱ駄目か。兄様がいれば……」

アベル「……いや、俺は一人で生き延びられる。誰かをあてにするなアベル……!」


「―――ッ!!!」
「〜〜〜っ!!!」


アベル(なんだ? 叫び声……こんな僻地の隅っこでさえ、奪い合いはおきているのか?)

アベル(……上手く行けば残り物を拾えるか? 行ってみよう)タタタ…


……



少女「おとうさん! おかあさん! うわあああぁぁぁぁぁん!!!」ボロボロ

人だったもの「「」」クロコゲ

???「ふん、賢者などと呼ばれても所詮は堕ちた人間か。子供を人質にとられただけでこのザマとは」

???「貴女が悪いのですよ? 穢れた異教徒を庇うばかりか、子まで儲けて帝国に亡命するなど……」

???「まさか帝都ではなくこんな場所に身を潜めていたのは驚きましたが……神を欺くことはできないのです」

少女「ひっく……ひっく……」

???「もう泣かなくて大丈夫ですよ。貴女もすぐに、ご両親と同じところに送ってさしあげます」

少女「!!!」



アベル「おおおおおぉぉぉぉぉぉ!」ダダダ!

???「何っ!?」
538 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 19:21:27.75 ID:B/q+9qWV0
アベル「くらえっ!」ビュッ!

???「くっ……!」ザシュ!

アベル「はぁ、はぁ……」

???「私としたことが、こんな子供に一撃を貰ってしまうとは」

???「神よ、精進の足りない愚かな私を御赦し下さい……」

アベル「な、なんだこいつ……」

???(……本来の目的は達しました。これ以上騒ぎを大きくして帝国軍に感づかれるのも面倒ですね……)

???「……」スッ…

アベル「あ、待て――!」カタカタ

アベル(追いかけ、られない……!? 怯えている? 俺が……!?)


少女「あ……あ……」

アベル「っとそうだった。おいお前、大丈夫か?」

少女「う、うん……でも、おとうさんとおかあさんがぁぁ……」ポロポロ

アベル「うっ……!? これは……」

少女「うわああぁぁぁぁぁん……」ポロポロ

アベル「……」
539 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 19:22:06.38 ID:B/q+9qWV0
アベル「もう、泣くな」ポン

少女「うぇ、ひっく……だって、だってぇ……」

アベル「お前の両親は……多分、お前を守ろうとしたんだろ?」

少女「……うん」

アベル「なら生き延びろ。そして生き延びるには、泣いている余裕なんてない」

アベル「……どんなに理不尽で辛くても、だ。そんな暇があれば、強くなれ」

アベル「自分一人で生き延びられるよう強くなれ。この国では、そうするしかない」

少女「じぶんひとりで……強く……? でも……」

アベル「……ほら、このナイフをやる」スッ

少女「え?」

アベル「さっきの白男を斬ったナイフだ。強くなれば、ちゃんと突き立てられるかもしれない」

アベル「まあ……すぐには難しいだろうけどな。いざって時のお守りだと思えばいいさ」

少女「でも、それじゃああなたが……」

アベル「いーんだよ、俺はもう何本も持ってるし強いからな。頑張れよ……」スタスタ

少女「あっ――」


――


アベル(何をやっているんだ、俺は)

アベル(見ず知らずの子供に、貴重な武器までただで渡して……)

アベル(……武器くらいがなんだ。もっと強くなればいいだけのことじゃないか)

540 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 19:22:47.99 ID:B/q+9qWV0
――月日は流れて――

――


アベル(俺は、つくづく馬鹿なのかもしれない)

男1「おらぁ!」

アベル(ようやくここでの生活も慣れてきたってのに……)

男2「ちょこまかすんじゃねえ!」

アベル(また面倒事に首をつっこもうとしている……)

狼少女「うぅ……」ズタボロ

アベル「ちっ!」

男3「滅多に手に入らねえ希少な商品だ! テメェみたいな餓鬼にやるかよ!」

男1「兄貴! 折角だしこの餓鬼も売っちまいましょう!」

アベル「舐めるなぁ!」ドゴォ!

男1「げふぅ!?」ドサッ

男2「なにやってんだ! 相手は餓鬼一匹だぞ!?」

アベル「圧倒的に強ければ、一人でも複数人と戦える……!」シュッ!

男2「がぁ!?」ドサッ

アベル「お前達なんかに、負けるものか……!」ブオン!

男3「ひげぇ!?」ドサッ

アベル「はぁー……はぁー……どうだ……」


ガンッ!
541 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 19:23:34.35 ID:B/q+9qWV0
アベル「ぐっ……!?」ドサッ

男4「この餓鬼、調子に乗りやがって……!」

アベル(くそ、まだ仲間がいたのか……)ズキズキ

男1「この、野郎……!」ヨロヨロ

アベル(なんてザマだ……もう一人も倒し損ねて……)

男4「死ねぇ!」ゴッ!




少女「やああああぁぁぁぁ!」シュッ!


男4「ぐげっ!?」ブシャァ!

アベル「!?」

男1「な、なんだ!? まだ餓鬼がいやがったのか! このっ!」

少女「っ! 初級、火炎魔法!」ボッ!

男1「あち゛いぃぃぃぃぃ!? てめ、殺して――」

アベル「俺を、忘れるんじゃない……!」ゴッ!

男1「っがあ……」ドサッ


……



アベル「お前、どうして……」

少女「たすけてくれたお礼もいえてなかったから……あなたを、さがしてたの……」

少女「やっと見つけたとおもったら、ひとりで戦ってて、危なくて……!」

少女「よかった……よかったよぉぉぉぉ……!」ポロポロ

アベル「あー……頭に響くから泣かないで欲しいんだけど……――ありがとう」ナデナデ
542 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 19:24:08.40 ID:B/q+9qWV0
アベル「立派になったじゃないか……俺は、一人でやれる気になってこんなだってのに……」

少女「ううん、まだこわいよ……ひとりじゃなにもできないし、こわいし、さびしいよ……」

アベル「そう、か……」

アベル(俺も、この子が来てくれなきゃ殺されていた。一人じゃ生き延びれない、弱者か……)

アベル(……弱者であることは、罪……そもそも、どうして……)フラフラ

少女「あ、まだじっとしてないと……」

アベル「俺より、この子の方がまずい……」

狼少女「……」

アベル「弱いのに、必死であいつらに抗っていたらしい……」セオイ

少女「だ、だいじょうぶなの?」

アベル「襲われる前に、なんとか安全な場所をみつけて逃げ込む……」

少女「そ、それなら! 私があなたとその子をまもる!」

アベル「お、おい!?」

少女「ひとりじゃ、また危ないことしちゃう。でもみんなでなら……!」

アベル「…………そう、だな……それじゃあ、一緒に休めそうなところ探すか」

少女「うん!!」

アベル(一人で駄目なら、皆で、か……)


――
543 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 19:25:04.91 ID:B/q+9qWV0
――さらに月日は流れ――


【帝国・???】

帝国兵「こ、皇帝陛下!」

皇帝「……騒々しい。何事だ」

帝国兵「ア、アベル様がお戻りになられましたっ!」

皇帝「……二人とも、帰ってきたか」

帝国兵「ただ、妙な子供を二人連れていまして……」

皇帝「……ほう。その者達は部屋の前で待たせよ。アベルだけ通すのだ」



……




アベル「……お久しぶりです、父上」

皇帝「うむ……まさか、カインだけでなくお前まで帰ってこれようとはな」

アベル「! 兄様も、ご無事だったのですね!?」

皇帝「お前よりもだいぶ前に帰ってきておる。今は捕虜共を嬲る尋問官となっているぞ……」

アベル「なっ!? 兄様、どうして……!?」

皇帝「さてアベルよ……我が血を引く強者よ」

皇帝「カインにも同じ問いを投げたが、お前はあの暗黒街で弱者を蹴散らし、何を感じた?」

アベル「……俺は、強者などではありません」

皇帝「……ほう?」

アベル「父上の言う弱者に助けられなければ、幾度も命を落としていたことでしょう」

皇帝「……だが貴様は、我の前に立っている」

アベル「それは」

皇帝「我は約束は違えぬ。どのような手を使ったにしろ、這い上がってきた事実は変わらぬ」

皇帝「だが、我が城に弱者がいらぬことも事実だ。それを理解したうえで、己を弱者と思うか?」

アベル「心得ています」

皇帝「よかろう……弱者よ。貴様に我が城に住むことは認めぬ」

皇帝「だが這い上がってきた褒美だ。幾許かの金と、城塞の一つをくれてやる。あとは好きにするがいい……」

アベル「っ! ありがとうございます!」


――
544 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 19:25:51.45 ID:B/q+9qWV0
皇帝「……」

親衛隊「陛下、よろしかったのですか……?」

皇帝「奴の言葉通り、奴には強者の覇気はなかった」

皇帝「紛れもない弱者だ。あれが拾ったらしい二人の子供もな……」

親衛隊「……」

皇帝「だが……」

皇帝「弱者は稀に、長き時間をかけてその牙を研ぐ……」

皇帝「あやつがそうなる保証もないがな。いずれにしろ、今の我には不要な存在……」

皇帝「さあアドルランよ、お前は……我を満足させうる存在となれるか……?」



――――

―――

――

―



【現在】



アベル「んっ……」

アベル(昔の、夢……?)

アベル(はは、俺は昔も今も助けられてばっかりだな……)

アベル(一人でできないなら皆で。必ず、この国を――)
545 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 19:28:38.31 ID:B/q+9qWV0
というわけでアベルの過去でした
少し間が空きますが、夜に本編を再開していきたいと思います
アドルランの遠征によって一回分の戦闘がスキップされ、休日から開始です
ただ道具屋の考えがまとまったら、そちらから入るかもです
それではまた後ほど
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 19:31:04.89 ID:6N3fS0wAO
乙
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 19:34:28.41 ID:Fp87V1xCO
おつおつ。
パパンの息子3人に対する態度と考えがこれだから、娘二人に対してのそれも気になるな。
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 20:00:39.07 ID:QVnha1stO
一旦乙
助けた(助けられた)のがエリスとロウルか
兄さんも早くにそういう人に会えてたら人生変わってたのかな
しかしパパンも暴君ながらに考えあるっぽいが、娘にだけ甘いの確かに気になる
549 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 21:33:08.98 ID:B/q+9qWV0
それではゆるく再開していきます
その前に、軽く道具屋のチュートリアルを
550 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 21:33:53.69 ID:B/q+9qWV0
【城塞での休日・特殊イベント】

アベル「さて、今日の予定は……」

ロウル「あ、アベルさん丁度よかった」

エリス「実はですね、帝都とこの城塞の間に道具屋が開いたみたいなんですよ」

アベル「道具屋?」

アーシャ「アベル、何があるのか気になりませんか?」

アベル「まぁ……一応は」

ロウル「それでは、早速行ってみましょうか!」


――
551 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 21:35:43.32 ID:B/q+9qWV0
【道具屋】

店主「おやおや、いらっしゃいませ」

店主「何かご入り用ですかな?」

アベル「とりあえず、商品を見せて貰いたいのだが」

店主「開きたてなもんで、まだこれぐらいしかありませんが……」


1:ヨルツヨクナール(怪しいお薬と教本のセット。夜技が上昇します)

2:ヨルスゴクツヨクナール(パワーアップ版。夜技が大きく上昇します。一品限り)

3:守りの護符(戦闘時、一回だけ劣勢を防ぎます。所持限界数1)

4:???(まだ買えません)


アベル「」

店主「いかがですかな?」


1:何か買ってく(買うものを指定)

2:立ち去る

↓1
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 21:36:33.69 ID:6N3fS0wAO
2
553 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 21:41:18.52 ID:B/q+9qWV0
アベル「い、いや今日は遠慮しておく……」

店主「おやそうですか。ではまたのお越しをー」


――

ロウル「あれ、来たばっかりなのにもう帰るんですか?せっかちですねぇ」

アベル「あ、ああ……あまり品揃えがよくなかったからな。やはり帝都の方が揃うだろう」

アーシャ「あらあら」

エリス「残念です……」

アベル(この店に来るときは今度から一人の方がいいな……)

※以後、休日に道具屋に寄れるようになりました
 正直、現状買わなくても問題ないものが多いです

※限定品は誰かが勝手に買っていくかもしれません
554 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 21:42:46.74 ID:B/q+9qWV0
【城塞での休日】

アベル 「あの店は誰に需要があるのか……」

アベル「さて、どうしようか」


アベル:レベル45
夜技:93
【状態】健康
【道具】
『ゾロ目チケット』×1
判定を一度だけゾロ目に変えられます
ただし、特殊判定及びレベル判定では使用不可


1:仲間と交流(好感度上昇やイベントなど、交流相手指定も可能)

・エリス(好感度83)

・アーシャ(好感度70)

・ロウル(好感度70)

・シア (好感度50)

2:鍛錬(レベル上げ、鍛錬方法も指定可能)

3:散策(確率で情報等入手)

4:調査(敵将や戦場の情報入手)

×5:道具屋(道具の購入を行います)


↓1
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 21:43:34.94 ID:W5TwOUEw0
1シア
556 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 21:48:17.50 ID:B/q+9qWV0
1:シアと交流


――


アベル「シア、いるか?」

シア「いますよ〜。いらっしゃいアベルさん〜」

シア「どうぞくつろいでください〜」

アベル「……元は俺の城塞なんだがな」

シア「空いてるお部屋を貸していただき、ありがとうございます〜」

シア「戦い、はまだですよね〜? なんのご用時でしょうか〜?」


シアとどのような交流をしますか?

↓1〜2コンマ最大値採用(混ぜれそうなら混ぜます)
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 21:52:25.98 ID:GR5PspeT0
なにか困ったことや訊きたいことはないか
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 21:53:06.65 ID:ezsrUNwF0
簡単なお茶会
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 21:53:54.58 ID:QVnha1stO
部屋に用意すべきものはあるか?
560 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 22:02:57.22 ID:B/q+9qWV0
アベル「いや、特に用という用はないんだが……」

アベル「元々は俺が連れ去った形だからな、何か困ったことや訊きたいことはないか?」

シア「ん〜……」

アベル「……」

シア「ん〜……」

アベル「……」

シア「ん〜……ないですねぇ〜」

アベル「それだけ悩んでないのか」

シア「強いて言うなら、お祈り用に神様の像が欲しいですかね〜」

アベル「要求難易度が跳ね上がっただと……」

シア「あ〜、大丈夫ですよ〜。無くてもお祈りできますし〜」

シア「ただ、今まであった状態でお祈りしていたので〜……ちょっと物足りない感じなのです〜」

アベル「そういえば聖国の者は、神に何を祈っているんだ?」

シア「勿論、平和ですよ〜!」

シア「……」

シア特殊判定
↓1
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 22:03:56.67 ID:6N3fS0wAO
あ
562 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 22:32:11.79 ID:B/q+9qWV0
35<67

成功

――


シア「そうであって、欲しいです……」

アベル「どういう意味だ?」

シア「聖国の現在の思想は……私が子供の頃の時のものと少し変わっているんです〜」

シア「みんなで仲良く、平等に。私達が崇めている神様はそういう慈愛の溢れるお方なのですが……」

シア「最近はここに、異教徒……正確には神を信じない者の排除が含まれ始めています」

シア「勿論、全ての聖国の人がそうじゃありませんよ〜? みんな困ってる人に手を差し伸べるいい人ばかりで〜……」

シア「いつから、なんでしょう……異教徒の人に手を差し伸べない人が出始めたのは……」

シア「だから私は、より深く皆さんとお話するために、できるってことを証明するために戦場に出たんですよ〜」

アベル「……無謀だな。それこそ、戦場で兄カインと出会っていたら、殺されているぞ」

アベル「確かにそちらの防御陣形は手強かったが……」

アベル「兄は、多数を殲滅することを最も得意としている。あの聖国兵の練度では、全員が一薙ぎで終わりだ」

シア「でも〜出会ったのはアベルさんですよ〜?」

シア「そしてこうやってお話できています〜。神よ、感謝いたします〜」

アベル「……なるほど、そういう時にも祈るのか」

シア「そうですよ〜」
563 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 22:33:02.83 ID:B/q+9qWV0
アベル「まあ……俺も、シアが話の通じる聖国将でよかったと思っているよ」

シア「嬉しいです〜」ポヤポヤ

シア「でも……気を付けてくださいね〜?」

シア「先程も言いましたけど〜、過激な方がいるのも悲しい事実なんです〜……」

シア「『過激派聖国兵の説得は高難易度』と思った方がいいですね〜……」

アベル「わかっているさ」

シア「……ところでアベルさん〜? 今、困っていることに気がつきました〜」

アベル「ん、なんだ?」

シア「私〜実は前はお茶会が日課だったんですよ〜?」

シア「でもアーシャさん達は今お仕事中のようでして〜」チラ

シア「誰か一緒にお茶を飲んでくれないかな〜?」チラチラ

シア「今なら、頑張ってお菓子も焼くのにな〜?」チラチラチラ

アベル「わかったわかった! 少しでよければ、付き合おう……」

シア「わ〜い!」

アベル(平和、か……)


――

シア好感度50+計13
=63(ここの生活も楽しいですね〜)
564 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 22:36:01.31 ID:B/q+9qWV0
【城塞での休日・夜】

アベル 「あのゆったり具合で菓子が炭にならないか不安だったが……美味かった」

アベル「ん〜〜……いかん、少し間延び方がうつっている!?」


アベル:レベル45
夜技:93
【状態】健康
【道具】
『ゾロ目チケット』×1
判定を一度だけゾロ目に変えられます
ただし、特殊判定及びレベル判定では使用不可


1:仲間と交流(好感度上昇やイベントなど、交流相手指定も可能)

・エリス(好感度83)

・アーシャ(好感度70)

・ロウル(好感度70)

・シア (好感度63)

2:鍛錬(レベル上げ、鍛錬方法も指定可能)

3:散策(確率で情報等入手)

4:調査(敵将や戦場の情報入手)

×5:道具屋(道具の購入を行います)


↓1
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 22:36:34.52 ID:6N3fS0wAO
3
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 22:36:56.15 ID:W5TwOUEw0
3
567 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 22:40:16.21 ID:B/q+9qWV0
3:散策

――


アベル「先日は予想外の奴がいたからな」

アベル「もう一度、貧民街を散策しておくか」


どのように散策しますか?

1:一人で

2:誰かを誘って(人物一名指定)

↓1
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 22:40:32.86 ID:yCGAqPr4o
2 ロウル
569 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 22:46:55.80 ID:B/q+9qWV0
アベル「ロウル、すまないが今日も貧民街の散策を……」

ロウル「またですかぁ!? もう、そこまで頼りにされちゃ断れないですねぇ!」ブンブン!

アベル(今日は尻尾が荒ぶっている……)

ロウル「ほら、行きますよ!」フードカブリ


――

【帝国・貧民街】


アベル「ん……今日も静かな感じか?」

ロウル「アベルさんがあの男をボコボコにしましたし。悪人もちょっとは警戒したんですかね?」

アベル「あまり目立つ真似はしたくなかったんだがな……」

コンマ二桁↓1
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 22:48:07.45 ID:W5TwOUEw0
a
571 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 23:01:50.35 ID:B/q+9qWV0
コンマ45+信頼補正+10
=55

小成功


――



男「お、黒騎士様かい?」

アベル「…………ああ」

ロウル「ぷ、ぷふ……」プルプル

男「助かるよ。あんたがこの辺りを警戒してくれてから、他所の貧民街も治安がマシになったらしい」

男「まあ俺もここじゃ強い……どちらかといえば奪う側だが、落ち着けるなら落ち着きたいからな」

アベル「……そうだな」

男「ただ、気をつけなよ……あんたのこと、便利屋の奴は気に食わないって話だ」

アベル「便利屋だと?」

男「『レディック』っていう、あんたみたいに黒づくめの男なんだが……」

男「気をつけた方がいいぜ……」

アベル「……忠告、感謝する」

ロウル「レディック……憶えておきましょうか」


※便利屋『レディック』の情報を手に入れました

※以後、予期せぬタイミングで襲来する可能性があります
572 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 23:02:54.26 ID:B/q+9qWV0
※戦闘パート※

調査依頼をしていないため、敵はコンマ判定です

↓1コンマ二桁
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 23:03:47.10 ID:cauY++h2O
へい
574 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 23:14:11.02 ID:B/q+9qWV0
―――とある戦場――


アベル「随分と久々な戦場な気がする」

アーシャ「油断せずにいきましょう」

エリス「ネストさんの情報がないですから、敵の詳細不明ですけど……」

シア「怪我は治せますけど、しちゃだめですよ〜?」

ロウル「! 見つけました!」





グローヌス「ほっほっ……今日の獲物は帝国軍かの?」タプン

グローヌス「これはよい! この距離からでも、素晴らしい女子揃いなのがよくわかる!」タプン

グローヌス「お前達、わかっておるな?」

私兵×??「「はっ!」」

グローヌス「必ず生け捕るのじゃ! 生け捕った者には褒美をいつもの三倍弾むぞぉ!」

私兵×??「「うおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」」



アベル「これは……」

1:攻める

2:撤退

↓1
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 23:18:17.92 ID:CU/WG/7gO
1
576 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 23:24:17.00 ID:B/q+9qWV0
1:攻める


アベル「攻め込むぞ。ついこの前似たような奴を見ているせいか、余計に腹立たしい」

ロウル「同感です」



グローヌス「むむ、動きおったな!」

私兵「数はこちらが有利です!」

グローヌス「ふふ、我が宝剣のさびにしてくれるわ!」




――戦闘開始――!!!
577 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 23:26:11.57 ID:B/q+9qWV0
【アベル隊】
45+71+65+50=231

『皇子の懐刀』+25
『三すくみ不利』−10
=+10


【グローヌス私兵団】

敵将:グローヌス
レベル:25
スキル
『肥満体型』……このスキルを持つものは逃走できない

私兵×10
レベル:11

25+11×10=135

※補正により、勝利確定
578 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 23:32:29.48 ID:B/q+9qWV0

――完全勝利!!!


エリス「せいっ!」ズパンズパン!

アーシャ「なんというか……」シュッ!

ロウル「数だけの、お粗末な部隊ですねっ!」ドスッ!

私兵「「ぎゃあああぁぁぁぁぁ!?」」


グローヌス「な、なんじゃこのおっそろしい女子達は……」

グローヌス「これはいかん、撤退を――」

アベル「……シアよりも足が遅い」ゴッ!

グローヌス「ぶひぃん!?」ベシャ!


……


アベル「えー……みんな、お疲れ様」

アベル「それでこいつら、どうしようか……」

シア「……」



グローヌスの処遇

1:この場でとどめ

2:捕虜にする

3:その他自由安価

↓1〜3多数決
579 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/03(土) 23:33:03.24 ID:B/q+9qWV0
すみません↓1〜3コンマ最大値採用です
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 23:37:56.15 ID:hRwTjGIH0
とりあえず、カインお兄ちゃんのメンタル回復もかねて2
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 23:38:56.98 ID:ezsrUNwF0
1
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 23:39:04.70 ID:QVnha1stO
流石にこいつを自宅に招きたくない
2で
583 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/04(日) 00:01:04.93 ID:C5O3d7S10
グローヌスの処遇

1:この場でとどめ(特殊判定あり)


――

ロウル「捕虜にするにしても、いい情報はもってそうにないですね」

ロウル「この粗末さ、正規の王国軍ではないでしょうし」

アベル「……兄も、肥えた貴族を二人尋問するのも疲れるだろうしな」

アーシャ「……」

エリス「……」チャキ…


グローヌス「な、何を言っておるのだお前達……!?」

グローヌス「わ、わしが誰だか、わかっておるのか!?」

グローヌス「そ、そこな女子よ!」

シア「!!」

グローヌス「た、助けてくれ! こやつらの刃を、ひかせてくれぃ!」

グローヌス「頼むぅ! なんでもする! だからどうか、命だけは……!」

シア「ア、アベルさ〜ん、こういってますし〜、もう少し穏便になりませんでしょうか〜?」

ロウル「シアさん、騙されないでください。そういう連中は嫌というほど見てきました」

シア「で、でも……」

グローヌス「頼むうううぅぅぅぅ! ワシの家の金品でよければ、全て帝国に献上する! どうか、どうかぁ!」

シア「や、やっぱり駄目ですよ……こんな人を手にかけるなんて……」

グローヌス「おお、おお……なんと優しい女子じゃ……!」ポロポロ









グローヌス「甘いのぉ」ニタリ
584 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/04(日) 00:02:08.44 ID:C5O3d7S10
シア「え、きゃあ!?」グイッ

エリス「シアさん!」

グローヌス「う〜む、柔らかくいい匂いの娘じゃあ……」スンスン

シア「ひっ!?」

グローヌス「動くでない! 動けば、この娘の首はこの宝剣が刎ね飛ばすと――」



アベル「――刎ね飛ぶのは貴様だ」シュン!


グ/ローヌス「は……へ……?」

ゴロン……

私兵「う、うわああああああぁぁぁぁぁ!?」

ロウル「……残りも掃除した方がよさそうですね」



――


アベル「シア、無事か?」

シア「……」


シア特殊判定↓1
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/04(日) 00:03:06.62 ID:6J5dIixho
トゥンク…
586 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/04(日) 00:11:57.02 ID:C5O3d7S10
シア特殊判定

35<62

恐怖心:62(かなりの恐怖を感じました。すぐには治らないでしょう)

――

シア「あ、ああ……」ガタガタ

アベル「すまない。嫌な光景だったな……」

アベル「だがこれが現実だ。帝国内ではなく、世界全体の現実だ」

アベル「誰とでも話しあいができるわけじゃ……」

エリス「……アベル様」

シア「……」ガタガタ

アベル「……すまない」

ロウル「……私兵は全員仕留めました」

アーシャ「ここでできることは終わったわ。帰りましょう……」

アベル「そうだな……」


――
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