【R18】八幡「…………しっぽ?」沙希「見た?」姫菜「え、しっぽり?」【俺ガイル】

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272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/09(火) 22:28:56.22 ID:Ua7/PORCO
「大きな胸を見たら触ったりつついたり揉んだり吸ったり舐めたり顔埋めたり背中に押し付けてもらったり腕組んで押し付けてもらったり男のアレを挟ませたり擦り付けたりしたいんですよなんなら揺れるのを見ただけで有頂天になりますし谷間がちらっと見えるだけでもその日は御機嫌で過ごせますしそれくらい女性の胸には男の夢が詰まってるんですつまり大きければ大きいほど多数の男性の夢が詰まってるということですねちなみに胸が二つあるのは夢の他に希望もあるからだと言われてます」

「あ、ああ」

 なぜか平塚先生が引いている。
 ちょっと一般的男性の意見を述べただけなのだが。

「まあ要するに、胸が大きいのは男相手には有利ってことですよ。ってか言われるまでもないんじゃないですか?」

「あー、いや…………」

「何です?」

「つまり、私はこの有利な武器を持っているのに性格や態度がそれ以上に足を引っ張ってたのかと思ってな」

「大丈夫、これからですこれから」

「否定するとかのフォローはないのか」

 そう呆れつつ平塚先生はコーヒーを飲み干し、立ち上がって俺の隣に座る。
 そういえば今日はずいぶんラフな格好だな。
 まあ出掛ける予定もないならそんなもんか。小町も家ではよく下着に近い格好でうろついてるし。

「とにかく、男というのは私が思っているよりずっと胸が好きなのだな」

「そりゃそうですよ。争いも平和も産み出せますし」

「ならこれからも上手いこと活用していかないとな」

 そう言って平塚先生はぐいっと俺の頭を引き寄せて自分の胸に埋めさせる。
 とりあえず抵抗はせず、されるがままになった。ていうか抗えないだろこんなの。

「比企谷も私の特製ベッドがお気に入りだろう。早速使うか?」

「……………………お願いします」

「うむ、ベッド目的以外でも好きに使うがいい」

 平塚先生は嬉しそうに笑い、上着とブラを脱いで横たわる。
 さすがのモノをお持ちで、海老名さんとはボリュームが全然違う。以前本人が言ったように、サキュバスたる川崎もこれには敵わないだろう。
 俺は手を伸ばし、夢中になってその柔肉を揉みしだいた。
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/09(火) 22:29:52.96 ID:Ua7/PORCO
「うん……やっぱこれ、思春期男子の多い高校の教師が持ってていいもんじゃないですよ。授業に集中できなくなります」

「好き放題揉んでる状態で言われてもな……それに教師に限らず発育のいい女子ならうちの生徒にも何人かいるだろう?」

 確かに。実際のところ由比ヶ浜や川崎のスタイルは結構男子の目を引いているし。
 そんなことを考えながら俺は平塚先生の胸に顔を埋めようとして思いとどまる。
 このまま俺の好き放題に動いたって駄目だ。川崎にも少しレベルアップしろと言われたしな。
 川崎に不満を持たせているわけではないが、満足度が上がることにこしたことはない。俺は一旦手の動きを止めて平塚先生の下半身の服に手を掛ける。
 平塚先生は特に抵抗せずに腰を浮かし、脱がされやすくしてくれた。

「んっ…………」

 全裸になった平塚先生の足を開かせて秘所に指を這わせると、ぴくんと身体を痙攣させた。
 すでに濡れているそこは秘口にも指をあっさりと受け入れる。

「ん……はうっ…………」

 身体を震わすたびにその大きな胸がふるふると揺れる。まるで男を誘うように。
 俺は我慢が効かず、自分の服を脱いで肉棒をさらけ出し、平塚先生の腰を跨いだ。
 それを待ってましたと言わんばかりに平塚先生は自分の胸に手を添え、双丘の間に設置された肉棒を柔肉で挟み込む。

「う、あっ…………」

「ふふっ。ほら、比企谷はこれが好きだろう?」

 左右からもみくちゃにされ、かと思うとぎゅうっと圧迫される。
 本来自分の手でやろうとしたことを平塚先生が先回りしているので、俺は一切動かずにされるがままになっていた。
 そして視覚的にも刺激が強すぎる。何しろ生徒のために教師が率先して自分の胸で肉棒をしごいてくれているのだから。
 腰を振りたい欲求をどうにか抑え、目を閉じて与えられる柔らかな快感に集中する。
 多分今俺はものすごく気持ち悪い表情をしていることだろうが、平塚先生は構わず動いて快感を与えていく。

「へえ、気持ち良さそうじゃないのさ」

 が、突然聞こえた声に俺は驚く。まさか今の声は!?
 目を開けて振り向くとそこには川崎がいた。

「な、何でここに!? 温泉旅行じゃなかったのか?」

「ん? 旅行から帰ってきたの午前中だしね。それよりいいことしてるじゃない」
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/09(火) 22:31:06.32 ID:Ua7/PORCO
 特定の場面と一部の台詞だけ切り取るとまるで浮気がばれた男みたいだ。
 実際は全然違うが。
 というか、平塚先生が今日の待ち合わせを午後にした理由がわかった気がする。多分川崎を旅行が終わったあとにでもと誘ったのだろう。
 だから音もなく侵入してきた川崎を見てもこうして俺の下で平然としているわけで。
 可笑しそうににやつきながら胸の動きを続けられ、耐えたはずの射精感がまた込み上げてくる。

「う、あ……出そう…………」

「駄目だぞ、このまま出されて飛び散らせたら部屋が汚れてしまう」

 そう言って平塚先生は動きを止め、俺の身体を押して胸から肉棒を解放させた。
 いや、このタイミングで川崎が来たことといい、絶対言い訳でしょそれ。
 が、それに突っ込みを入れるような野暮なことはせず、川崎の方を窺うと笑顔でゴーサインが出る。
 俺は平塚先生の足を開かせて身体を割って入らせ、肉棒を濡れた秘口に押し当てた。

「先生、そんなに川崎に見られながらこれが欲しかったんですか?」

「見られながらというか、川崎がいないと比企谷は入れて…………あああっ!」

 俺は平塚先生の返答を待たず、腰を進めて肉棒を穴に突き入れる。
 平塚先生はびくんっと身体を震わせ、背中を仰け反らせた。

「それに、部屋を汚したくないなんて言うってことは、このまま射精して欲しいってことですよね? 教え子チンポでまんこ抉られて、精液中出しして欲しいから、それを許可してもらうために川崎を呼んだんでしょう? だったら言ってくださいよ、中出しされて気持ち良くなりたいって」

「いっ、意地悪、言わないでくれぇっ…………ああっ……んむっ」

 腰をリズミカルに打ち付けながら平塚先生を責めると、いやいやするように首を振る。
 さらに大きな声が上がるかというタイミングで下着姿になった川崎が唇を塞ぐ。
 当然それだけでなく、舌も絡めながら平塚先生の口内に唾液を注ぎ込んでいた。
 あ、あれ感度上がるやつだ。
 よっぽど溜まっていたのだろう。平塚先生はその効果により、一瞬で上り詰めてしまう。
 ぴんっと爪先が伸び、くぐもった声が合わさった唇から漏れ出る。全身を痙攣させ、腰をくねらせる。
 それに連動して膣が肉棒を締め付け、更なる快感を与えてきた。

「あ、あ、出るっ……平塚先生の中にっ、出しますっ…………!」

 宣言と同時に川崎が身体を起こし、下着を取って胸をさらけ出して俺の眼前に持ってくる。
 俺は躊躇いなくそれに顔を埋め、乳首に吸い付きながら射精した。
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 01:55:29.78 ID:P3auqqjqo
わっふるわっふる
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 06:14:58.46 ID:Vllncf0GO
ふぅ
乙です
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 12:25:34.39 ID:bW7IpWfAO
ヒッキーおっぱい星人すぎない・・・?
278 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2020/07/07(火) 21:25:50.22 ID:9J9fdFNYO
 別に母乳とかが出るわけでもないのに俺は必死に川崎の乳首を吸い続けた。
 いつか。出るように俺がしてやれたら。
 そんな不謹慎なことを考えた背徳感で精液の飛び出る勢いが増した気がする。
 すべて平塚先生の中に出し終えると、俺も川崎の胸から唇を離す。

「はあ…………はあ…………」

「ふふ、頑張ったね」

 再び川崎は俺の顔を胸に引き寄せて埋めさせ、頭を撫でてくる。
 そんな誉められ方をするとますます駄目人間になっちまうからやめて欲しい。俺から拒否する気は一切ないし。
 ひとしきり俺の頭を撫でたあと、今度は俺と平塚先生の繋がってるところに顔を寄せ、うっとりとした表情で平塚先生の下腹部に手を当てた。
 はあ、と甘い吐息を漏らすのは、放たれた精液のエネルギーを美味しく摂取しているからだろう。
 頃合いを見計らって肉棒を中から抜くと、すぐに咥え込んでくる。

「んっ…………」

「ん、ちゅ……れろ…………じゅる…………」

 達した直後で敏感になっているが、それを意に介さず激しくお掃除された。
 舌と唇が這い、吸われ、しごかれる。
 その快感に俺の肉棒は射精前と変わらない固さと大きさを取り戻してしまう。
 このままもっと続けて欲しいと思ったが、川崎は口を放して今度は平塚先生の局部へと吸い付いた。
 中に注ぎきれずに溢れ出た精液を啜り、指で届く範囲のものまで掻き出されて口に含む。
 それに附随する快感に平塚先生は足をバタつかせて身体をくねらせながら声をあげたが、川崎にのし掛かられている上に俺が足を押さえ付けたので翻弄されるままの状態だ。
 幾度も達したのだろう、川崎が身体を起こした頃には、平塚先生はびくっびくっと全身を痙攣させながら人様に見せられない表情をしていた。

「ちょっと刺激強すぎたんじゃねえか?」

「でも満足そうだよ。あんたはどうだった? 気持ち良かった?」

「あ、ああ」

「へえ…………」

 川崎は俺の頬を撫でたあと、指を顎に添えて見つめ合う体勢になる。
 その目は少しだけサディスティックな光を帯びていた。

「あたし以外の女に出すのがそんなに良かったんだ…………?」
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/07/07(火) 21:26:42.64 ID:9J9fdFNYO
 一瞬言葉に詰まったが、特にやましいことをしてるわけでもない。いや、世間一般的にはしてるんだけど。
 俺は川崎から目を逸らさずに答える。

「ああ。川崎がいてくれて、川崎が見ててくれたからな」

「ふうん」

 俺の返答に川崎はくすりと笑い、ちゅ、と軽く唇を合わせてきた。
 もっと激しくしたいと思ったが、残念ながらその前に離れられてしまう。

「さて…………先生、大丈夫?」

「気を失ったりは、してないぞ…………」

「普通はセックスで気絶なんかしないよ」

 どの口が言うんだ御主人様。
 俺を含めて被害者は複数いるぞ。平塚先生も経験者だし。

「でも、ま、気持ち良かったでしょ?」

「そうだな。比企谷のぺニスの凶悪さに翻弄されまくってしまったよ」

 いや違います。俺にそんなテクニックはありません。
 全部サキュバスの能力のおかげです。

「今日は先生のための日だからね。思う存分味わってってよ」

「ま、待て待て! 少し休ませてくれてもいいだろう?」

「でも比企谷のチンポはまだやる気満々だよ。ほら、ここに入りたがってる」

 川崎は平塚先生の足を大きく開かせる。
 どうやら下半身に力が入らないらしく、抵抗なく秘所をさらけ出した。
 ぐりぐりと陰核を弄りながら秘口を指で広げる。

「比企谷、入れてやって」

「あっ、ちょ、ちょっと待っ……ああっ!」

 すいません先生。でも俺、御主人様には逆らえないんで。
 俺は平塚先生の中に肉棒を遠慮なく突っ込んだ。
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/07/07(火) 21:27:36.88 ID:9J9fdFNYO
「ふ、ああっ!」

 びくんと平塚先生の身体が跳ね、表情が快楽に歪む。
 襞が絡み付いてきゅっと肉棒を締め付け、言葉とは裏腹に待ち望んでいたことを証明する。
 その期待に応えるべく、俺はゆっくりと腰を振り始めた。

「あー……すっごい締め付けてきますよ先生のまんこ。そんなに喜んでくれるなんて、俺嬉しいです」

「あっ! あっ! あひぃっ! こ、擦れるぅっ…………!」

 何度も達した直後なうえにサキュバスの能力によって感度も上がっているようで、少し動くだけで平塚先生は全身を悶えさせる。
 俺は平塚先生を引っ張り起こして一瞬だけ対面座位の体勢になり、そのまま俺だけ後ろに倒れ込んで騎乗位にさせた。

「ほら、自分の好きなペースで動いていいですよ。嫌なんだったら抜いてもいいですし」

 一瞬躊躇したが、平塚先生はゆっくりと腰を上下し始める。さっきの俺よりもなお遅い速度であったが。
 揺れる胸を下から支えるように掴み、揉みしだく。
 声が漏れる前に川崎が平塚先生の唇を塞ぎ、舌を絡め合う。
 その光景に俺の肉棒はますますいきり立ち、中を抉った。

「ふ、う…………んうっ!」

 肉棒の出っ張りで腹の内側、気持ちいい部分を小刻みに擦らせていた平塚先生が小さく悲鳴をあげる。
 どうやらまたもや達したらしい。身体を震わせながら川崎にしがみつく。

「ん……先生、早すぎ。そんなに比企谷のチンポ気持ち良かったの?」

「い、いや、こんなはずは…………」

 自分でも戸惑っているようだ。まあサキュバスの能力を使われてるなんて夢にも思わないだろう。
 これを繰り返されるとますます俺自身が勘違いされかねないので少し控えてほしいのだが。
 それはさておき。そろそろ俺も動きたい。
 平塚先生の膣肉でしごかれて射精感が近付いてきているのだ。

「ところで、比企谷の方もそろそろ限界みたいだよ。先生のおまんこでイきたいってさ」

「え、いや、ちょっとだけ休ませて…………」

「比企谷、いいよ」

「ああ」
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/07/07(火) 21:28:34.94 ID:9J9fdFNYO
 川崎の許可が出たので、俺は平塚先生の胸から手を離して臀部を掴み、腰を下から突き上げる。

「ひうっ!?」

 最奥部を亀頭で突かれた平塚先生は仰け反りながら悲鳴をあげた。
 同時に揺れる胸の迫力はそばで見ていた川崎も感心するほどで、それを見たくて俺は幾度も突き上げを繰り返す。

「あっ、あっ、や、やめっ…………」

「大丈夫だよ先生。さっきも言ったように今日は先生の日だからね。たっぷり気持ちよくしてあげるよ」

 川崎が平塚先生の背後に回って抱き付き、腕を伸ばして指で陰核と乳首を摘まむ。
 それと同時に陰嚢に尻尾が絡み付いてきた。あ、これ強制的に射精させられるやつだ。
 おそらくすぐに平塚先生もイかされるだろう。俺は覚悟を決めて襲い来る快感に備える。

「…………っ! ……………………っ!」

 平塚先生は大きく身体を震わせ、声にならない声をあげた。
 俺も歯を食い縛り、快感に翻弄されながら精液を放つ。
 腰を揺すって肉棒を擦り、平塚先生の中にたっぷりと射精する。

「はあ………………」

 出し切って余韻に浸り終わり、俺は四肢を投げ出して大きく息を吐いた。
 平塚先生もふらりと脱力し、後ろの川崎にもたれ掛かりながら息を荒くしている。

「ど、どうだ…………気を、失ってないぞ…………」

「いや、何と戦ってんすか……」

 まあ川崎に本気で責められたらそれもしょうがないかもしれないが。
 普段からそれを受けている俺だって意識ぶっ飛ぶことがあるし。

「まだ余裕ありそうだね先生。もう一回くらいヤっとく?」

「いやいやいや恐ろしいことを言わないでくれ。もう充分満足したから」

「比企谷はどう? まだ先生のおまんこで出したい?」

「えーっと」

「も、もう今日は勘弁してくれ。そうだ、また胸でしてやるから、な?」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/07/07(火) 21:29:21.34 ID:9J9fdFNYO
 平塚先生は慌てて手を振る。
 まあ充分性欲は解消しただろうし、今日は平塚先生のための日であって本人がもういいと言うなら無理強いはしない。

「なら残り時間はあたしがもらってもいい?」

「ああ、構わん。持ってってくれ」

「でも最後にお掃除だけ」

 川崎は肉棒が抜かれた秘口に吸い付き、溢れ出てきた精液を啜る。
 舌では届かないところも指で掻き出し、舌で掬い取っていく。
 その行為でまたもや平塚先生は達してしまった。

「はっ……はっ…………私を、壊す気か…………?」

「まさか」

 くっくっと楽しそうに笑う川崎。
 平塚先生は脱力して横になってしまった。なんだかんだ満足そうではあるが。

「さて、比企谷はどうする? お掃除なしでもうあたしのここに入れちゃう?」

 こくこくと馬鹿みたいに俺は頷く。
 溢れる愛液を啜りたい気持ちもあったが、そこに入れる快感を思い出すともう我慢が効かない。
 川崎は俺の身体を跨ぎ、亀頭を自分の秘口に押し当てる。

「あんたと先生の体液たっぷりのチンポ、いただきます、っと」

「う、ああっ…………」

 腰が沈められて肉棒が川崎に飲み込まれる。凄まじい快感が俺を襲い、思わず声が漏れ出てしまう。
 海老名さんより。平塚先生より。御主人様のが一番気持ちいい。
 さすがにここでそれを口にすることはないが。

「あは……美味し…………もっとぉ…………」

 川崎はうっとりとした表情をしながら呟き、腰を揺すった。
 肉棒がさまざまに締め付けられ、更なる快感が俺に降り注ぐ。
 駄目だ。気持ちよさのあまり何を口走るかわからない。平塚先生もこの場にいる以上それはまずい。
 自分の口を塞ぐために俺は平塚先生を誘う。
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/07/07(火) 21:29:50.73 ID:9J9fdFNYO
「せ、先生っ……胸、いいですか?」

「ああ、ほら」

 平塚先生は身体を起こして俺の顔に自分の豊満な胸を被せてくる。
 それに顔を押し付けながら乳首を吸う。
 同時に川崎が更に動きを速め、精液を搾り取ろうと肉棒を激しく擦りあげてきた。
 そんな責めに今の俺が抵抗できるはずもなく、とどめと言わんばかりに子宮口に亀頭を押し付けさせて吸い付かれ、あっという間に射精まで導かれてしまう。
 俺は平塚先生の乳首をくわえながら全身を震わせ、大量の精液を川崎の中に吐き出した。
 ああ…………すっげ……気持ち、いい…………。
284 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2020/07/07(火) 21:30:41.72 ID:9J9fdFNYO
「今日はわざわざ来てもらってすまなかったな」

「いえ」

 コトを終えて後始末をし、寛いだところで平塚先生がそう声をかけてきた。
 だいぶ満足そうで、心なしか肌が艶々している気もする。

「これからもよろしく頼むぞ。その代わり私の胸でよければいつでも比企谷のぺニスを挟んでやる。今日はしなかったがそのまま射精するのも好きだろう?」

「う……まあ、そん時はお願いします」

 隣に座る川崎は俺の反応にくすくすと笑いながら茶を飲んでいた。何だかなあ。
 そんなふうにしばらく歓談し、そろそろおいとまする時間になった。

「じゃ、あたしたちはこれで」

「うむ、世話になった。気をつけて帰るようにな」

「ええ、ではまた学校で」

 俺と川崎は平塚先生の家を出て、川崎家に向かう。
 もちろん川崎を送り届けるためだ。

「あたしのいない間はどうだった? どんなことしたか、聞かせてよ」

 人通りが少ないとはいえ、往来でなんて事を聞くんだこの御主人様は。
 一応周囲に気を遣い、小声で昨日と今日の出来事を聞かせながら、俺は川崎を家まで送り届けたのだった。
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/08(水) 05:56:57.20 ID:bgmJp3oZO
乙です
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/08(水) 23:15:22.53 ID:+KX/muh1O
もうすぐけーちゃんwktk
287 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2020/07/31(金) 21:07:14.77 ID:wk/d1eXmO
 何だかここ最近のことを思い返してみると川崎とヤったとか川崎とヤったとか川崎とヤったとか他の女子(平塚先生含む)とヤったとかそういう記憶ばかりが鮮明だが、俺とて一介の学生である。
 そんなわけで先日行われた定期テストの結果に一喜一憂するのであった。
 が。

「すごいじゃんヒキタニくん。私は平均点より少し上かなってくらいだったよ」

「簡単にしたつもりはなかったのだがな、自分の採点を何度も見直してしまったぞ。いや、驚いた」

 こんなメンツで称え合うとは思いもよらなかった。
 月曜日の昼休み。例によって例のごとくいつもの場所に行こうとしたら川崎から『今日も海老名と平塚先生がいるから扉手前で』との連絡があったのだ。
 そこで直前の授業で返却された国語のテストの話になったのは自然ではあるが。

「満点なんてやるじゃない。得意科目っていっても一位取ったの初めてなんでしょ?」

 そう、俺は満点を取ってしまったのである。しかも学年でただ一人の。
 川崎の言う通り、雪ノ下と葉山を抜いてのトップだ。
 確かに嬉しいし目標としていたことではあるが、こうも複数人にストレートに誉められると戸惑ってしまう。

「いや、俺が得意なの国語だけだし、数学とかは、ほら……」

「しかし点数は伸びていて赤点は余裕で回避したのだろう?」

「なんで平塚先生がそれ知ってるんすか?」

「数学だけではない。比企谷の成績は他の教科もチェックしているぞ!」

「何偉そうに言ってるんですか!? 担任でもないのに!」

「部活の顧問ではあるぞ。勉学に差し支えたら部活動について考えねばならんだろう」

「成績落ちたらやめさせてくれるんですか?」

「徹底的にスパルタ教育するよう雪ノ下に進言する」

「勘弁してください」

 命がいくつあっても足りない。
 まあ実際は雪ノ下でなく、川崎に苦手分野をちょこちょこ教えてもらっていたわけだが。
 川崎には本当に感謝している。
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/07/31(金) 21:07:56.23 ID:wk/d1eXmO
 それに教えてくれたことそのものだけでなく、モチベーションも川崎によるものだ。
 勉強は出来ないより出来る方がいいのは当たり前だが、川崎と今の関係になってそれを明確に意識するようになった。
 普通とは少し違う道を歩んでいる、歩まなければならない川崎と俺。
 ならばどんなことがあっても選択肢が増えているに越したことはないだろう。苦手な数学だっていつか何かで必要になるかもしれない。
 できることなら資格関係も取っておいた方がいいのだろうが、それは大学以降にと計画している。

「ま、最近比企谷頑張ってるからね。御褒美あげよっか?」

 これ以上俺のモチベーションを向上させてどうしようってんだ、という提案を御主人様がしてきた。
 もちろん断れる俺ではないのでついつい箸を止めて期待に満ちた目で川崎を見る。

「ほら、頭撫でてあげるからこっち来なよ」

「いや、子供じゃねえんだから…………」

 腕を広げて誘う川崎に俺は呆れた声を出した。
 そんなんで喜ぶくらい単純だと思われてんのか俺は。
 が、御主人様に反論するわけにもいかないので、黙って箸を置いて頭を寄せる。
 川崎はそれを受け止めて顔を自分の胸に埋めさせるように抱き抱え、そっと頭を撫でてきた。

「よしよし、偉い偉い。学校でも予備校でも頑張ってたもんね。あたしはちゃんと見てたから」

 やめよう。そういうガチなのはやめてくれ。泣きそうになってきちゃうだろ。
 正直川崎と二人だけだったら思いっきりしがみついてたかもしれないが、海老名さんと平塚先生の存在がそれを押し止めた。
 まあ胸の柔らかさはしっかり堪能するんですけどね。

「おい、校内で不純異性行為をするんじゃない」

「あたしと比企谷は不純じゃないからいいの」

 平塚先生の咎めに川崎は軽く返す。
 が、俺はその川崎の言葉にどきりとしてしまう。
 こういう何気ない一言にいつまで心を掻き乱されるのだろうか。少しは慣れないと恥ずかしい。

「まったく隙あらばいちゃつきおって…………昨日もそうだったしな」

「え?」

 平塚先生の言葉に反応したのは俺でも川崎でもなく、海老名さんだった。
 しまった、という表情になるが、時すでに遅く、海老名さんは平塚先生に詰め寄る。
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/07/31(金) 21:08:34.17 ID:wk/d1eXmO
 結局平塚先生は昨日あったことを吐かされ、それを聞いた海老名さんは不満顔になった。

「でも、それもこれもヒキタニくんが悪いんだよ。サキサキがいないと最後までしてくれないから」

「じゃあ他に男作ればいいじゃない。比企谷はあたしのものなんだよ」

「それは嫌」

 川崎の提案は即座に否定される。
 ていうか海老名さんが俺にこだわるのって後腐れがないのと、勘違いによるテクニックなんだろうなあ。
 性癖的には好条件の相手ではあると思う。特に前者。
 トップカーストに属していることからもわかるように海老名さんは外見は良く、端的に言えばモテる。自分の恋愛沙汰が煩わしいと思っている海老名さんには迷惑なんだろうけど。
 氷の女王たる三浦のガードがなければもっとちやほやされて男子の取り巻きも大勢いたことだろう。その辺は由比ヶ浜も同じようなものか。
 そう考えると三浦っていいやつなのかもな。基本怖いとしか思わないが。

「じゃあ今週末にでもする? 月曜の祝日入れて三連休だし一日かけてたっぷりと」

「え、いやー、それはちょっとキツいかなー……って」

「最後までしたいんじゃないの?」

「一日中ってのは無理だよ、私じゃ耐えきれないもん…………」

「だったらやっぱりあたしがいる時の方がいいじゃないのさ」

「まあ海老名と私の二人がかりでも比企谷の本気を受け止めきれんだろうしな。素直に川崎と一緒の方がいいんじゃないか」

「先生は来られないんですか?」

「仕事と里帰りで時間があまり取れそうにないから今回はパスだな。昨日充分満足させてもらったし」

「じゃあまた三人でだね」

 なんか俺の意思を確認しないままどんどん話が進んでいる。いや、逆らうつもりもないけれど。
 口を開くくらいならこのまま川崎の胸を堪能してる方がいい。
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/07/31(金) 21:09:01.80 ID:wk/d1eXmO
 そんなふうに昼休みを過ごしていたらついつい昼飯を途中から食べ損ねるところだった。
 川崎の胸を堪能するのに時間を使いすぎてしまったようだ。
 なんとか急いで食べ終え、予鈴と同時に俺達四人は腰を上げる。

「じゃ、海老名は日曜の朝からってことで。時間はまた知らせるよ」

「オッケー、よろしくね」

「今さら節度どうこう言う気はないが、ほどほどにな」

「善処します」

 ちなみに土曜は川崎の一人占めである。
 多分明日京華に飲ませたあとは土曜までおあずけになるんだろう。そしてきっとたっぷりいじめられるに違いない。
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/07/31(金) 21:09:44.88 ID:wk/d1eXmO
 翌日もいくつかの教科のテストが返ってきたが、特に不満はなかった。どれも予想通りかそれ以上の点数だったしな。
 そんな結果を反芻しながら待ち合わせ場所でしばらく待っていると、川崎と京華が手を繋ぎながら姿を現した。
 いつもの温泉施設に向かう途中、俺とも手を繋いだ京華が話し掛けてくる。

「ねー、はーちゃん。はーちゃん学校のお勉強で一番だったってほんと?」

「国語だけな。さすがに全部じゃない」

「でもすごい! あとでけーかがはーちゃんにごほうびあげるね」

「お、そいつは楽しみだ」

 まあそうは言っても子供の言うことだ。そんな大したものじゃないだろう。
 むしろ川崎に頭を撫でられたのこそ子供っぽい扱いだが。
 そんなふうに油断していた時期が、俺にもありました。

「け、京華っ…………んっ…………」

「んー、ちゅ、んむ」

 いつものように受付で手続きを済ませ、浴場に入った俺は京華に翻弄されていた。
 椅子に座らされてまずキスをされ、そのまま小さな舌を使って俺の口内に唾液を流し込んできたのだ。
 それを受け入れて嚥下した途端、サキュバスの能力が発動する。
 しかも一つじゃない。感度上昇、精力増強に加え、脱力もだ。しかも何度も重ねがけされ、それでいて射精禁止が俺を縛る。
 まだ触れられてさえいない俺の肉棒が痛いほどに膨らんでそそりたち、びくんびくんと痙攣している。
 やっと唇が離れた時にはようやく終わったかと一息つく。
 そんなわけがないのに。

「じゃあはーちゃん、約束通り今からごほうびー。けーかがおちんちん洗ってあげるね」

「ま、待っ…………」

 むしろ今からが本番であった。
 射精も封じられているこの状態で敏感な肉棒に触れられたらそれだけでどうにかなってしまうかもしれない。
 しかし身体の力が入らず、倒れないように背中で支えてくれている川崎も抵抗を防ぐ体勢だ。
 苦笑いしながら見ているので助けは期待できない。
 石鹸を泡立てている京華の手が恐ろしいものに見えてしまう。

「おちんちんさん、きれいになーれ」
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/07/31(金) 21:10:10.87 ID:wk/d1eXmO
 泡まみれの小さな両手が肉棒を優しく撫でる。
 普段だったらそれだけで射精してしまうほどの快感だったが、呪いによってそれも叶わない。
 まともに声も出ず、その手の動きにただただ翻弄される。
 撫でられるだけでなく時折しごかれ、陰嚢を揉まれ、亀頭を手のひらで包まれ、泡をシャワーで流される頃にはもう俺にはまともな理性がなかった。

「終わりー。はーちゃん、きもちよかった?」

「ちょっとけーちゃん、やりすぎだよ。はーちゃん壊れちゃいそう」

 俺はぐったりと川崎にもたれ掛かっており、元気なのは股間の肉棒だけだった。
 背中に川崎の胸が押し付けられているが、今はそれを喜ぶ余裕すらない。

「ほら、はーちゃんの精液出すからお口用意して」

「はーい。はーちゃん、けーかのおくちにいっぱい出してね」

 京華が肉棒の尿道口に唇を付け、川崎の尻尾が肉棒に絡みつつ先端で陰嚢を撫で始める。
 射精禁止の呪いをかけたのは京華なのだが、別個体である川崎でもそれを解かせることができるんだろうか?
 快感でぼうっとした頭でどうでもいいことを考えるが、すぐにそんなのは弾け飛ぶ。
 尻尾でしごかれると同時に呪いが解除されて強制的に射精させられ、全身に悦楽の波が襲いかかった。
 脱力の呪いは解かれなかったので堪えることも声を出すこともできず、ただただ身を任せるのみだ。

「んっ、んっ、んくっ…………」

 京華の口内に大量の精液を勢い良く吐き出し、それを京華は喉を鳴らして懸命に飲み込む。
 が、その勢いと量のあまり、唇の端から漏れてしまう。
 まだその小さな口では無理もないことだろうが、川崎は苦笑しながら腕を伸ばしてそれを指で掬い取る。

「こく、こく…………ぷはっ」

「こらけーちゃん、まだお口離しちゃダメでしょ。はーちゃんイき終わってないよ」

「う、うん…………はむっ」

 息苦しかったのか京華は一旦口を離し、深呼吸する。
 が、川崎に注意されてまだ精液が出てる尿道口に再び唇を付けた。

「そうそう。けーちゃんがイかせたんだからちゃんと最後まで責任持って飲まないと」
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/07/31(金) 21:10:38.13 ID:wk/d1eXmO
 最後に残ったものまで吸い出され、しっかりお掃除もされて、俺はだらしない表情を晒しながら快感の余韻に浸っていた。
 とことん感度を上げられたせいか、なかなか意識がはっきり戻らない。それを察した川崎は京華を風呂へと促す。

「けーちゃん、はーちゃんはまだしばらくこのまんまみたいだからお湯に浸かっておいで。泳いだりしたらダメだからね」

「うん、わかった」

 京華はにこっと笑いながら立ち上がり、湯船の方に向かう。
 それを見届けた川崎はそっと俺と唇を重ねて唾液を飲ませてくる。
 ようやくそれで脱力の呪いも解け、手足も動くようになった。

「う、あ…………」

「大丈夫? あの子結構無茶させてきたでしょ」

「まあ何とか…………」

「あたしもちょっとだけ飲ませてもらったけどすごく美味しかったよ。気持ちよかったみたいだね」

 どうやら感覚のリンクはしていなかったらしい。
 まあここで発情するのもどうかと思うしな。

「ああ。すっげぇいっぱい出たしな…………あんなに出たの久しぶりだ」

「え、あの量を出したことあんの?」

 いや、何で川崎が知らないんだよ。
 どう考えたって川崎の中に出す時だろうが。

「あそこまでの量を出すなんて…………ああ」

 何かに思い当たった声を出すが、そのまま黙りこくってしまう。
 続きを促すと少し顔を赤くしながらそれを話した。

「た、たぶんあたしも理性トんだ時だと思う。そ、その、美味しくて気持ちよすぎて、はっきり覚えてないけど、すごい量だった」

「そ、そうか」

 その表情やめてください御主人様。
 また発情してしまいます。
294 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2020/07/31(金) 21:11:21.57 ID:wk/d1eXmO
 しばらくしてようやく落ち着き、湯船に浸かってからロビーのソファーでのんびり座る。
 隣で一緒に牛乳を飲んでいた京華が周囲を確認し、人がいないのを見計らってそっと俺に謝ってきた。

「はーちゃん、ごめんなさい。ちゃんと全部飲めなくて…………」

「ん、気にすんな。今日は特別多かったし、もうちょっと大人になったらできるようになるさ。充分気持ち良かったしな」

 そう言って頭を撫でてやると不安そうな表情がたちまち笑顔になる。
 それにほっとし、そのまま三人で川崎家へと向かった。
 二人を送り届けて俺も帰ろうとしたが、その前に京華を先に家に入れた川崎に呼び止められる。何だ?

「今日はありがと。無茶させてごめん、大丈夫?」

「ああ、もう平気だ」

「じゃ、なんかお礼でしてほしいこと考えといて。エッチなことは土曜までお預けだけど」

「あー…………じゃあ、その」

「うん」

「御主人様が俺にしたいこと、してほしいことを俺に叶えさせてください」

「はあ?」

「俺は、御主人様のもので、御主人様の奴隷だから、御主人様に尽くしたい」

 すこし恥ずかしがりながらもそう伝えると、川崎は突然顔を伏せてしゃがみこむ。
 え、どうしたんだ?

「やめてよ…………そんなこと言われたら、土曜まで我慢できなくなっちゃうじゃないのさ…………」

「あ、えっと、悪い…………」

「も、もう今日はこれで。また明日ね」

 川崎は目も合わせずに家に入ってしまった。
 ……………………なにそれ可愛い。
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/31(金) 21:19:29.84 ID:ht9ERvVbo
乙です
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/01(土) 22:36:59.69 ID:gY193UmuO

いつも楽しみにしてる
297 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2020/08/27(木) 22:37:10.19 ID:rMocGcMNO
 パコーン、パコーンとテニスボールがラケットで打たれる音が昼休みに響く。
 そんなテニス部の自主練を眺めながら俺は昼食を取っていた。そう、最近あまり来なくなったかつてのベストプレイスだ。
 ラケットを振るテニス部員の片割れである戸塚を眺めながら食う昼飯は旨い。
 時々俺の方を見ては小さく手を振る戸塚に、実に癒される。

「あれ?」

 そんな俺を見かけて声を上げたのは海老名さんだった。
 いつもなら教室で例のグループで飯を食っているはずなのだが、いくつかの飲み物を抱えているのを見る限り、食後の飲み物をじゃんけんで負けた人が買いに行くやつをやったのだろう。
 パシリにされる性格でもないし、負けたらちゃんと役目を果たそうとするだろうし。

「サキサキといないなんて珍しいね。喧嘩でもした? 私が付け入る隙ある?」

「ねえよ。喧嘩もしてない。これも川崎の作ってくれた弁当だし」

「あ、そうなんだ」

 珍しく川崎と一緒ではない昼休み。
 実は接近禁止令を出されてしまい、簡単な挨拶と弁当箱の受け渡しくらいしか許されていない。
 理由は『週末まで我慢できなくなるから』だそうだ。今まで似たようなことがあったのに近付くことも許されないのは、たぶん例の発作が原因だと俺は推測する。
 そう、いじめたくなってしまうというアレだ。
 俺は平日だってどんと来いなのだがあっちはあっちで何かあるのだろう。御主人様とのスキンシップが不足気味だが、奴隷としては耐えねばなるまい。

「じゃあ今度の日曜は予定通りだね。よろしくー」

「ああ」

 深くは突っ込まれなかった。飲み物を運ぶ最中だったのは幸いだったな。
 日曜に三人でする約束を控えた海老名さんには悪いが、正直俺にはその前日のことで頭がいっぱいになりかけている。戸塚は除くけど。
 そんな平日を過ごし、やがてやってきた週末。
 気が急いてしまった俺はだいぶ早く家を出て待ち合わせ場所へと向かってしまった。
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/08/27(木) 22:38:02.81 ID:rMocGcMNO
「おはよ」

「おう」

「早いね」

「そっちこそな」

 俺たちの会話はそれだけだった。
 お互い無言で歩き出す。
 ふわっと漂う川崎の匂いがヤバい。何か色々としてしまいそうになるのをなんとか堪えている状態だ。
 多分川崎も同じだったのだろう。心なしかホテルに向かう速度がいつもより少し早い。
 部屋を決める時間すら惜しいかのようにさっさと指定し、エレベーターに乗り込む。
 早く。
 早く早く。
 早く早く早く。
 駆け込むように部屋に入ると、すぐに俺たちは力一杯抱き締め合う。
 性的欲求ではなく、ただただ川崎に触れられることが嬉しい。俺は腕の中の川崎をより愛しく思った。
 しばらくそうしていて多少満足した俺が力を弛めると、川崎が顔を俺の方に向けて目を閉じる。

「はち、まん…………」

 切なそうな声を出すその唇に自分のを重ねると、嬉しそうな雰囲気が伝わってきた。
 が、川崎はそこから何をするでもなく、ただ俺に身を委ねている。
 舌を絡めるでもなく、吸い合うわけでもない。
 これは。

「んっ……もっと…………」

 一旦唇を離すと、すぐにまたとろんとした表情でキスをねだってくる。
 間違いない。いつものいじめっこモードではなく、甘えん坊モードだ。
 結構レアで、ドSでなくM気味になる。サキュバスの本能とは違って川崎自身が心の奥底で持っている願望だが、滅多に表には出てこない。
 お尻の穴を責められまくったり、かしづいて足の指を一本一本丁寧にしゃぶらされたりしないのは性奴隷としては残念だが、これはこれでそそるので御主人様のために尽くしがいがある。
 もっともこの状況では俺が性奴隷として振る舞うのを川崎は嫌がるので注意しなければならないが。

「沙希、脱ごうぜ。もっと沙希の体温とかを感じたい」

「ん」

 俺の言葉に川崎は素直に頷いて自分の服に手を掛ける。
 やがて俺たちは全裸で向き合った。
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/08/27(木) 22:39:11.56 ID:rMocGcMNO
 しかしそれもつかの間で、すぐに川崎が抱き付いてくる。
 押し付けられる柔らかな胸の感触に俺の肉棒が反応し、すでに大きくなっているのにますます硬度を増してしまう。
 自分の腹でそれを確認した川崎は息を荒くしつつ俺に懇願してきた。

「は、八幡っ、チンポ、舐めて、いい?」

 いつもなら命令するか問答無用でベッドに組伏せてしてくるのに、今回はわざわざ許可を求めてくる。
 もちろん断る理由もないが、その前にしておかなければならないこともあったので一旦ストップをかけた。

「その前に射精できないようにしてくれよ。今まで溜めてた分は全部沙希の中で出したいからな」

「うんっ、うんっ、チンポに直接射精禁止の呪いをかけてあげるっ、だから」

「いいぞ。これ、好きにしろよ」

 俺は川崎の手を取って肉棒を握らせる。
 すぐにその場にしゃがみこみ、川崎はいきり立ったそれに舌を這わせ始めた。
 唾液を擦り付けて呪いをかけたあとは好き放題にしゃぶってくる。
 舌を這わせるだけにとどまらず、付着した唾液ごと啜ったり咥えて唇でしごいたり。

「ん、はぁ…………チンポ、おいし…………」

「沙希、玉の方もしてくれよ。好きだろ?」

「好き、好きぃ…………」

「んじゃ、こっち来いよ」

 俺は川崎を立ち上がらせてからベッドに誘う。
 後ろに手をついて座り、足を開くとすぐに川崎はその間に顔を埋めてくる。
 陰嚢に舌の生暖かい感触が何度も走り、頬張られて吸われるたびに俺は声を漏らした。
 たっぷりと川崎の玉舐めを堪能したあと、俺は川崎に尋ねる。

「沙希、俺は沙希のまんこに出したいけど、お前がそのまま飲みたいなら口でもいいぞ?」

「やっ、嫌っ…………八幡の精液、あたしのおまんこに欲しいっ…………」

「わかった。どうする、自分で動くか?」

「ううん。八幡に、してほしい…………」
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/08/27(木) 22:40:21.30 ID:rMocGcMNO
 川崎はそう言ってベッドに横たわり、足を開いて俺に向けて秘口をさらけ出す。
 そこはもう前戯も必要ないほどに濡れそぼっていた。

「この八幡専用サキュバスおまんこに、チンポと精液ちょうだい…………」

 この言葉で理性を失わなかった俺を誉めてもらいたい。
 暴走してたら間違いなくさっさと一番奥まで突っ込んで射精していたことだろう。
 いや、それこそ川崎の望み通りなのだろうけれど。
 俺は奥まで入れず、入り口辺りをカリ首で擦るように小刻みに出し入れする。
 これだけでも充分すぎる程に気持ちよく、呪いがかかってなければすぐにでも達していたに違いない。
 射精できないのは苦しいけど、川崎が髪を振り乱しながら喘ぐ光景はその価値があるものだった。
 が、さすがにもう限界だ。

「沙希、奥まで入れるぞ」

「ま、待って……あたし、壊れちゃう…………もっと、ゆっくり…………」

「愛してるぜ、沙希」

 川崎の制止の声など聞かず、俺は一気に川崎の奥まで肉棒を突っ込んだ。
 先端が子宮口に吸われる感触が心地よく、逃げられないよう腰をしっかり押さえてぐりぐりと亀頭を押し付ける。
 射精禁止の呪いは解けたのだがまだ堪え、川崎の乱れる様をじっくりと観察した。
 身体を仰け反らせながら矯声を上げ、全身を痙攣させて何度も絶頂に包まれていく。
 それを見届けたあと、俺はもう我慢できなくなり、溜まった欲望を川崎の奥に解放する。

「沙希っ、沙希ぃっ! あっ! ああっ!」

 出てる。
 出てる。
 すっげぇ出る。
 凄まじい量の精液が放たれて川崎の中に注ぎ込まれる。
 気を失いそうなほどの快感に襲われながら俺は幾度も射精を繰り返した。
301 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2020/08/27(木) 22:41:29.16 ID:rMocGcMNO
「はあっ…………はあっ…………」

 長い射精が終わり、肩で息をする。気持ち良かった…………。
 川崎も快感の余韻に浸っているようで、投げ出した四肢を時折震わせながら満足そうな笑みを浮かべていた。
 が、突然我に返ったようにはっとした表情をし、しばらく呆然と俺を見つめたあと、顔を逸らしてシーツを引っ張って隠す体勢になる。
 あ、これ。甘えん坊モードが解けて恥ずかしくなったんだな。
 俺からすればそこまで大したことでもないし可愛いと思うのだが、川崎はそうでもないようだ。
 まあいつも御主人様として振る舞っているし、川崎からすれば何か思うこともあるんだろう。
 俺はあまり触れないようにする。

「沙希、口で綺麗にしてくれよ」

「……………………ん」

 しばらく躊躇っていたが、やがて顔を出してこちらに向け、口を大きく開ける。
 俺は川崎の中から肉棒を引き抜き、川崎の顔を跨ぐようにしてその開かれた口内に差し入れた。

「ん……ちゅ、れろ…………ちゅう…………」

 舌が絡み付いて体液が舐め取られ、残ったものまで吸い出される。
 そんなお掃除フェラを堪能し、心地好い感触を存分に味わった。
 やがてすっかり肉棒は綺麗にされたが、当然と言えば当然のように出す前と変わらぬ固さと大きさになってしまっている。
 それを確認した川崎は身体を起こしながら俺の耳元で囁く。

「ね、今度はお風呂でしよ…………いつも京華がやってるチンポ洗い、あたしがやってあげる」

 その言葉に俺はこくこくと頷く。
 それを見た川崎はくすりと笑い、待ってろと俺に言い残して準備をすべく浴室へと向かう。
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/28(金) 05:05:05.37 ID:ET4AhufFO
ふぅ、乙です
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/28(金) 12:59:30.03 ID:j+/BVwbb0
サキサキかわいい
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 05:21:34.24 ID:zEIGLlbA0
八幡さあ
いじめられるの超期待してんじゃん
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 00:13:49.03 ID:nyP5locm0
いつでも待ってる
306 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2020/09/24(木) 00:37:50.31 ID:WQATNzTjO
 とりあえず浴槽にお湯が溜まるまで待つことになったが、戻ってくるときに川崎の足取りが一瞬ふらついたのを俺は見逃していない。いつものことを考えるとさもありなんといったところだ。
 それでも弱みを見せたくないのか甘えたことが恥ずかしいのか、いかにも平気ですって表情で俺の隣に座る。
 まあ俺もそれを言及するほど野暮ではない。たぶんこの先も誤魔化しのために俺に色々要求してくるだろうが、それは俺も望むところなので問題ない。
 むしろもっと甘えてくれても構わなかったのだが。あの運命の日にした約束もあるし。

「ね、八幡…………キス、しよ。激しいやつ」

「おう」

 そんなことを考えていると川崎からおねだりがくる。
 命令でないあたりまだ甘えん坊が抜けきっていないようだが、本人が気付かないうちに俺は唇を重ねた。

「んっ…………」

 川崎の唇の端から切なげな声が漏れる。
 それに興奮した俺はすぐに舌同士絡めつつ、川崎の豊満な胸に手を伸ばした。
 その弾力と柔らかさは何度触れても飽きることはなく、夢中で揉みしだく。

「ん……八幡…………強く、吸って…………」

 一瞬唇を離したところでそう請われ、俺は川崎の舌を自分の口内に招き入れて強めに吸う。
 唇で挟み込み、唾液を啜ると川崎の身体がびくんと跳ねた。
 そうしてたっぷりと舌をいじめ抜き、一呼吸置いた頃にはもう川崎の表情はだらしなくとろんとしている。
 これはもしかしたらもう一度甘えん坊モードが来るかもしれない。

「ね、八幡…………」

「お、おう。何だ?」

「お尻、こっち向けて…………」

「え?」

 期待していたのとは裏腹に、川崎の口から出た言葉はそれだった。
 いや、ちょっといきなりすぎだろ!

「早く四つん這いになって…………まさか、嫌なの?」

「い、嫌ってわけじゃないんだが」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/09/24(木) 00:39:12.45 ID:WQATNzTjO
 ちょっとテンパっていると、タイミング良くピーという音が響いた。
 どうやら風呂の準備が終わったらしい。

「ん、残念…………お尻はまた後でね」

 どうやらやめる気はないらしい。
 川崎は立ち上がり、俺の手を取って一緒に浴室へ向かう。

「さ、そこ座って足開いて」

 俺にそう指示し、ボディソープを取って泡立て始める。
 その泡としなやかな指で洗われるのだと思うと、ますます俺の肉棒はいきり立ってしまった。

「いつもお疲れさま。これからもよろしくね」

 川崎は俺の前に座って慈しむようにそっと肉棒に触れ、ゆっくりと撫でるように手のひらを擦り付けてくる。
 時折指先で陰嚢を転がしたり、小刻みに震わせてみたり。
 与えてくる快感が心地好く、俺は思わず溜め息を漏らした。

「はあ…………ぬるぬる……気持ちいい…………」

 いつもしてくれる京華には悪いが、やっぱり川崎にしてもらうのが一番気持ちいい。
 もっとしごいて欲しい、と思ったところで川崎の手が一旦離れる。
 あれ、もう終わりか?

「ね、八幡。あたしのおっぱい好き?」

「あ、ああ」

「じゃあさ、おっぱい吸いながら手で洗われるのとおっぱいでチンポ洗われるの、どっちがいい?」

「!?」

 いきなり究極とも言える二択を出されて俺は戸惑ってしまう。
 が、すぐに答えは出た。

「む、胸で、洗って、ほしいです」

「ん。ちょっと待ってね」

 川崎は追加でボディソープを泡立て、それを自分の胸に塗りたくっていく。
 その際にふるふると揺れるのがまた扇情的だ。
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/09/24(木) 00:40:56.92 ID:WQATNzTjO
「お待たせ。さ、足もっと開きなよ」

 言われるままに足を開き、そこに川崎が身体を差し入れる。
 そのまま前屈みになって泡だらけの胸の間に肉棒を挟み、両手で左右からむにゅうっと押し付けた。

「う、あ…………」

「ほらほら、気持ちいい?」

「いいっ…………あったかくて柔らかくて、気持ちいい…………」

 川崎は嬉しそうに微笑みながら肉棒を胸でもみくちゃにする。
 強く押し付けたり上下に揺らして擦ったり。
 正直もういつ暴発してもおかしくない。頼み込んで射精させてもらおうか、と考えたところでまたもや川崎は身体を離す。
 なんかさっきからタイミングがいいのか悪いのか。

「もう充分綺麗になったでしょ。流すよ」

 シャワーを用意して互いの石鹸を流していく。
 がちがちに固くなっている肉棒から洗い流されると、川崎は愛おしそうに先端に口付けをしてきた。

「ちゅ…………ふふ、すっごい元気。こっちもずっしり詰まっててたくさん出そう…………」

 そう言って陰嚢を手で転がすように撫でる。そう思ってるなら早く出させて欲しい。
 しかし川崎はまだ焦らすつもりのようで、二人で浴槽に浸かり、俺の頭を自分胸元に抱き抱える。
 当然それに逆らうわけもなく、俺は顔を胸に押し付けつつ乳首を唇で挟み込んで吸う。

「んっ…………お風呂から上がったら、今度はおまんこにチンポ突っ込みながら吸って…………あたし、あれ好きなんだよ」

「…………上がってからじゃなきゃ、駄目か?」

「ふふ、そうだね。それじゃ」

 川崎は正面に来て俺の身体を跨ぎ、肉棒を秘口に押し当てる。
 対面座位の体勢で腰を下ろして肉棒を体内に受け入れ、喘ぎながら身体を反らして胸を晒す。
 女子にしては川崎は高身長なのでこの体勢もそんなに無理はなく、俺は遠慮なくその胸にしゃぶりついた。

「んっ、あっ…………八幡っ……」

 川崎が切なげな声で俺を呼ぶ。
 ダイレクトに俺の脳を刺激してきたが、どうにか理性を失わず両の乳首を吸い続ける。
 もちろん腰を動かしたりすると一瞬で絶頂に達しかねないのでそっちはじっとしているが。
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/09/24(木) 00:42:24.83 ID:WQATNzTjO
 しかし川崎が悶えるたびに柔肉が肉棒を締め付け、俺自身が動かなくともどんどん快感が与えられて昂っていく。
 もうそろそろ限界が近く、胸から顔を離すと、川崎もそれを察したようだ。

「出そう?」

「ああ。御主人様の中に、思いっきり出したい」

「いいよ。キスしながら、して」

 最近学校では御無沙汰だったので、久々の対面座位でキスハメからの膣内射精だ。
 川崎は俺の腰に自らの足を巻き付けてしがみつきながら唇を合わせてくる。
 俺は突き出される舌に自分のを絡め、強く抱き締めながら身体を揺すった。
 互いに喘ぎ声を漏らし、快感を求めあう。
 やがて俺は耐えられなくなり、川崎の一番奥で射精する。
 信じられない程の量が川崎の中に注ぎ込まれ、気を失いかねない悦楽の波が全身を襲う。
 風呂場であることを思い出してぎりぎりのところで意識を繋ぎ止めることができたのは僥倖だろう。
 川崎は達し終わったあとも余韻に浸っているのか目が虚ろで、脱力して俺に体重を預けているし。
 これがベッドの上とかだったらそのまま寝かせてやりたいところだが、生憎そうもいかない。
 気付け代わりというわけでもないが、俺は川崎の頭と背中を軽く撫でてやる。

「ん…………気持ちよかった…………八幡の精液、美味しい…………」

 川崎は俺の頬に軽く口付け、きゅっと抱き締めてきた。
 ちなみに俺の肉棒は全然萎えていない。

「とりあえずお風呂から上がろっか。今度はベッドの上でお願い」

「ああ。嫌だって言っても止めないぜ御主人様」

「ふふ、頼もしいね」

 繋がったままベッドまで行こうかとも思ったが、さすがに濡れた身体では良くない。
 いや、川崎のサキュバスの能力を使えばなんてことないんだろうけど、それは情緒がないだろう。
 俺たちは少しふざけあいながら互いの身体を拭きあう。仕上げは結局その能力を使ったけど。
 ちょっとだけ格好つけてベッドまでは川崎を横抱きにして運ぶ。いわゆるお姫様抱っこというやつだ。

「いつも思うけど、あたしって軽い方じゃないのによく平然と持ち上がるね。運動部でもないのに」

「まあ筋トレくらいはしてるからな」

「何か目的あんの?」
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/09/24(木) 00:45:12.94 ID:WQATNzTjO
 こういう時のために、とはさすがに言いづらい。
 幸いすぐにベッドに着いたので、川崎を寝かせてその上に覆い被さる。
 すぐに川崎も俺の背中に腕を回してきたのでそのまま抱き合いながら唇を重ねた。
 肉棒が準備万端とは言ってももう二回も出したし多少の余裕はある。俺は唇と舌で川崎の全身を愛し始めていく。
 頬や顎、首筋から鎖骨。
 二の腕から指先まで。
 豊満な胸やへそ周り。
 足の付け根に太もも。
 もちろん足の指だって一本一本丁寧にしゃぶる。
 そして最後はこれ、俺にしか見えない尻尾だ。
 川崎をうつ伏せにさせ、根元部分を甘噛みしつつ舌を丁寧に這わせながら先端までじっくりと。
 それらに感じてくれているようで、足の間に見える秘口からとろとろと蜜が溢れ出てきていた。
 もう充分だろう。
 俺はそのまま川崎に背中から覆い被さり、尻の辺りを跨ぐようにして肉棒をその秘口に挿入する。
 いわゆる寝バックという体位だ。

「あ、んっ…………チンポ、きたぁっ…………」

「無許可で入れて悪いな。お仕置きならいくらでも受けるぜ」

「じゃあ、あたしもあんたもイくまで、抜かないで…………」

「お仕置きになってないぞ」

「あたしがそうしてほしいから、いいの」

 俺はその言葉を聞いて了承し、ゆっくりと腰を動かし始めた。
 川崎の弱いところを擦るように肉棒を出し入れし、その膣内の温かさと柔らかさと締め付けをたっぷり堪能する。
 そろそろ限界が近くなり、俺は身体を起こし、繋がったまま川崎の腰を持ち上げて膝立ちにさせた。
 寝バックのままだとあまり二人で一緒に激しく腰を動かすことがしにくいからな。

「んっ…………はちま…………ああっ!」

 ずんっと奥を突くと、川崎の身体が跳ねてぐうっと仰け反った。
 苦しそうな声を上げるが、自分からも腰を揺すってより気持ち良く肉棒を受け入れようとしている。
 さらに興奮が高まった俺は川崎の腰を掴んで何度も子宮口を突く。
 川崎は学校内や京華の前では絶対に上げることのない艶やかな声を部屋中に響かせ、何度も絶頂に達していた。
 その声を聞きながら俺は亀頭を一番奥に押し付け、小刻みに腰を揺すりながら射精して大量の精液を川崎の中に注ぎ込んだ。
311 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2020/09/24(木) 00:46:12.56 ID:WQATNzTjO
「はあ……あん…………」

 長い射精が終わって肉棒を引き抜くと、川崎はころんと横になりながら大きな溜め息を吐く。
 表情から察するに、満足してくれたようだ。
 目が少し虚ろだったが、軽く頭を撫でてやるとすぐにこちらを向き、大きく口を開いた。
 俺がその口に肉棒を差し入れると、すぐに唇や舌でお掃除をし始める。
 あー……気持ちいい…………。
 中のものまで全部吸い出され、綺麗にされたあとは川崎の隣に横たわる。
 川崎はすぐに俺の胸に顔を埋め、背中に手を回してきた。

「ね……このまま少し寝ていい?」

「ああ。ゆっくり眠りなよ御主人様」

「ん…………」

 頭を撫でてやるとすぐに川崎は寝息をたて始める。
 普段は大家族の長女として忙しない身だしな。こういうときは少しでも休ませてやりたい。
 もちろん精神的にも肉体的にも癒した上で、だが。
 満足げに、安心感に溢れた表情で寝ている川崎に、俺は奴隷としての達成感を得て一緒に夢の中へと落ちていった。
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 05:25:29.94 ID:wJhbK21io
ふぅ
乙です
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 00:36:10.78 ID:ccFqV69M0
きてた、乙
いつも楽しみにしてます
314 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2020/10/26(月) 22:32:46.94 ID:j7KybH0EO
 意識が覚醒し、俺は目蓋を開ける。
 時計を確認すると、まだそんなに時間は経っていないようだ。
 横で寝ている川崎を起こさないように注意しながら、俺はそっとベッドから降りた。

「ふう…………」

 備え付けの冷蔵庫に入れていたペットボトルの水を飲み、一息つく。
 汗をかいたので水分が身体中に染み渡るのが心地好い。
 …………しかし水分といえば不可思議なことがある。川崎といるときはほとんどトイレに行きたくならないのだ。
 いや、なんとなくサキュバスの能力の一つだろうなと当たりはつけているのだが、本人に確認したことはない。
 気にしなくてもいいのかもしれないが、海老名さんや平塚先生もそうなので、そこから疑問に思われたりしないかと疑心暗鬼気味になっているのだ。
 そんなところから答えに辿り着くなんてまずあり得ないことだろうけども。

「ん…………」

 声がして振り向くと、ベッドの上で川崎が身を起こしていた。
 まだ少し眠そうな表情のまま俺を見て、誘うように両手を広げる。
 御主人様の御要望通りすぐに戻ってベッドのシーツに潜り込むと、ぎゅうっと力強く俺に抱き着く。

「目が覚めたとき、傍にいてくれなきゃイヤ…………」

「ああ、悪かった」

 そっと川崎の頭に手を乗せて撫でてやると、川崎は心地好さそうにすりすりと俺の胸に頬を擦り付ける。
 しかし、俺達は二人とも全裸なわけで、当然川崎の柔らかいものが押し付けられるわけで。
 肉棒が固くなっているのは隠しきれるものではない。どころか、川崎は少し身体を下げ、胸の間に肉棒を挟み込む始末である。

「うっ…………」

「ふふ。腰振ってもいいよ。なんならこのまま出しちゃっても」

 抗いがたい誘惑をしてくるが、俺は首を振って断る。
 その柔らかい胸で擦り始めたら多分止まれない。射精の許可は下りたが、できることなら川崎の中か口で出したい。
 それを察したか、川崎は俺を仰向けにさせて起き上がる。

「ほら、八幡。あんたの大好きな奴隷チンポ専用のおまんこ。ここに出したかったらおねだりしなよ」

 そう言って川崎は指で広げて俺に秘口を見せ付けてきた。
 綺麗な色のそこは愛液を溢れさせながらひくついており、俺の理性を剥がす匂いを放つ。
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/10/26(月) 22:33:46.60 ID:j7KybH0EO
「ご、御主人様っ!」

「なに?」

「お、俺は御主人様専用精液製造器です…………俺の性奴隷の務め、果たさせてください…………御主人様の中で、射精させてくださいっ…………!」

「あたしのおまんこに飲ませたい?」

「はいっ……御主人様のために、頑張って作りましたっ…………」

「ふふ、遠慮なくいただいちゃうね」

 川崎は俺の身体を跨いで肉棒を掴み、先端を自分の秘口に押し当ててゆっくりと腰を沈めていく。
 熱くて柔らかい襞を押し広げていく感触に俺は思わず仰け反ってしまう。

「ああ……八幡のその顔……可愛い」

 そう呟いたあと、川崎は俺と唇を合わせて舌を口内に侵入させてくる。
 口内をたっぷりと凌辱されながら蜜壺で肉棒をしごかれ、凄まじい快感が全身を襲った。
 俺は川崎の臀部を鷲掴みにし、腰を突き上げて肉棒の先端を子宮口に届かせる。

「ああんっ!」

 びくんと川崎の身体が跳ね、離れた唇から淫靡な声が漏れ出た。
 何度も繰り返すとその都度声が出てより強く肉棒を締め付けてくる。
 入れた瞬間から射精しそうなのをずっと堪えていたが、そろそろ限界が近い。
 俺は改めて御主人様におねだりをしようとしたが、その前に再び唇を塞がれてしまう。
 激しく舌が絡まり、川崎の身体全部が俺の射精を求めてくる。
 尻尾で陰嚢をぐりぐりと撫でられて中のものを全部寄越せと要求され、俺は幾度も痙攣しながら精液を吐き出した。
 ああ…………川崎の中に出すの、気持ちいい…………。
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/10/26(月) 22:34:32.61 ID:j7KybH0EO
 全て出し切って唇が離れ、俺は肩で息をする。
 川崎も満足そうに俺の頬に自分の頬を擦り付けてきた。

「んー…………今回も気持ちよかったぁ」

「俺もだ。すげぇ良かった」

「うん、すっごく美味しかったしね。気持ちいいの、伝わってきたよ」

 そう言って川崎は何度か俺の頬にキスをし、身体を起こす。
 そして肉棒を抜こうと腰を浮かせたところで俺は両手で臀部を掴んで止めた。

「……………………」

「……………………」

 …………いや違うんだ。俺の意思じゃなく腕が勝手に。
 川崎が俺を見てにぃっと笑う。

「まだ出し足りないの?」

「い、いや」

「嘘ばっかり。まだチンポ固いまんまじゃないのさ」

「その、出し足りないんじゃなくて、まだ、御主人様まんこを、感じてたいから…………」

「ふふ、いいよ。動かないで包んでてあげるから、じっくり味わいな」

 再び川崎は俺に覆い被さってくる。
 その身体を受け止め、俺は川崎の背中に腕を回して少し強めに抱き締めた。
 あー、すっげぇ幸せ…………。
 好きになった美少女クラスメートと思う存分身体を貪りあって。
 セックスして。
 生で中出しして。
 抱き合いながら余韻に浸って。
 これ以上の何かを求めたらバチが当たりそうだが、この御主人様は更に色んなものを俺に与えてくれる。
 絶対。絶対離さないし大事にするし俺の全てをもって尽くす。
 改めてそう決心して俺は抱き締める力を強めた。
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/10/26(月) 22:35:19.52 ID:j7KybH0EO
 そんなカッコつけた心情ではあったが、身体の方はまた川崎を求めたくなってしまった。固いままの肉棒がさらに膨張して脈打ち、呼吸が熱を持つ。
 察した川崎はそれを受け入れ、むしろ望むところだと言わんばかりに腰を動かし、そのまま抜かずに追加で二回ほど搾り取られてしまった。

「はぁー…………おなか、いっぱい…………」

 俺の上で乱れまくった川崎は満足そうに自分の腹を撫で回す。
 さすがに少し疲れたか、一旦ベッドから降りて水分補給をしてソファーに腰掛けようとする。
 これはさっきの誓いを実行するチャンス!
 すかさずソファーの前に移って、御主人様の疲れた足を楽にさせるべく足置きになるために四つん這いになる。
 が、その俺の献身的な行動はドン引かれただけで終わってしまった。

「そんなこと海老名だってしないでしょ」

 いや、すると思うけど…………。
 M気質と言う面では俺と海老名さんは結構似通っているところがあるしな。
 しかし御主人様がお望みでないのなら仕方ない。俺は素直に身体を起こし、御主人様の足を取ってマッサージをし始める。
 これには川崎も御満悦のようで、されるがままだ。

「あー、気持ちいい……この手技で色んな女を落としてるんだね」

「人聞きの悪いこと言うな」

 ほとんど俺じゃなく川崎のせいだろうに。
 それにマッサージなんて川崎以外にはしてないぞ。

「お返しは何がいい? 膝枕で耳掻きか、おっぱい枕でもう一眠りか」

 魅力的な提案だったが、俺の行動自体が御主人様への感謝の返礼のつもりだったので遠慮しておく。
 あ、ついでに足の指も舐めておこう。

「んっ……あんたそれ好きだね。味なんかしないでしょ?」

 それを言ったら身体のどこを舐めたってほとんど味のするとこなんかないぞ。
 まあ好きなのは事実だし、少々特殊かもしれないが川崎限定なので構わないだろう。
 じっくりたっぷり丁寧に味わっていると、案の定俺の肉棒は再びそそり立つ。

「お返しは決まったね。ベッドで横になんなよ」

 川崎はその肉棒を見て妖艶な笑みを浮かべながら俺に命令した。
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/10/26(月) 22:35:59.27 ID:j7KybH0EO
 御主人様の指示通りベッドに横たわると、そのまま俺の身体にのし掛かってくる。
 焦点を合わせて肉棒を呑み込んだあと、腕を押さえ付けられ、足も絡ませられ、身動きが取れなくなってしまう。
 口内を舌で蹂躙されながら小刻みな動きで少しずつ快感が与えられるその様は、ゆっくりと補食される生け贄のようだ。
 しかし俺は一切抵抗も逆らいもせず、されるがままになる。御主人様に全てを捧げた性奴隷なのだから当然だろう。
 唾液を飲まされて感度も上昇させられるが、自分から動くのはなんとか堪える。
 やがて川崎の腰の動きが速くなっていき、肉棒に与えられる快感がさらに高まっていく。
 もうそろそろ限界だ、といったところで少し体勢を変えて最奥部まで肉棒を招き入れられた。
 亀頭が子宮口に吸い付かれ、俺は耐えきれずに射精してしまう。

「うっ……! んっ……! んううっ…………!」

 繋がったままの唇から二人の声が漏れ、凄まじい快感を互いに与え合う。
 達し終わったあとも俺達は長い間余韻に浸り、離れることはなかった。
319 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2020/10/26(月) 22:37:27.84 ID:j7KybH0EO
「んんー…………満足したよ……」

 時間になって後始末を終え、部屋から出る前に川崎が大きく伸びをした。
 心なしか肌もつやつやしている気がする。

「俺の仕事に御満足いただけたようで幸いです。御主人様」

「うん。あんただけにしか出来ない、あんただけにしかさせたくないお役目だからね。ありがと」

 そう言って俺の頬にキスをしてくる川崎。
 御機嫌な様子で腕を組んできてそのままホテルを出る。

「でもだいぶ搾り取っちゃったけど明日は平気? 海老名もいるし。なんなら少し回復させとこうか?」

「大丈夫だ。御主人様がいてくれたらそれだけで何度だっていける」

「ふふ、優秀な奴隷だこと」

 それに関しては自分でも恐ろしいくらいだが。
 でも多分サキュバスの能力関係なしに川崎以外の女だったらここまで頑張れない気はする。
 そんな世界線は有り得ないだろうから考察するだけ無駄だろうけどな。
 俺は川崎を家まで送り届け、明日の予定を確認してから帰路についたのだった。
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/27(火) 05:50:46.77 ID:iNuv1kmLO
乙です
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 15:57:27.74 ID:6No4X70x0
さす八

322 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2020/11/18(水) 22:48:25.64 ID:2IZO2NtqO
「あれ?」

 海老名さんが訝し気な声を出した。
 何かと思って視線を辿って、それを理解する。
 川崎もどうしようかと思案顔だ。

「んー、別のとこにしよっか」

 そう。
 三人で待ち合わせて向かったいつものラブホテルは満室の表示が出ていたのだ。
 三連休の中日な上に朝早めなので泊まりの連中もまだほとんどチェックアウトしていないのだろう。

「別のとこって、心当たりでもあるのか?」

 俺が他に知っているといえば平塚先生と車で行ったところか京華を連れていったところくらいしかない。
 どちらもここからでは少し遠いのでちょっと候補にはならないか。

「ここら辺はどこも一杯みたいだし、あっちの方行ってみる? いくつかあったでしょ?」

「そだねー。出鼻挫かれちゃったけどまだまだやる気満々だし」

 少しくらいはへこたれてもいいんですよ海老名さん?
 まあこの状況で女性陣に逆らえるはずもなし。俺は黙って二人のあとを付いていく。
 しばらくして目的地に到着する。見たところ満室はなく、どこでも入れそうな感じだ。だが。

「三人以上お断りとかされないか? 駄目なところもあるだろ」

「それだったら入口で止められるでしょ。とりあえずどっか入ってみようよ。八幡くん、選んで」

 俺かよ。
 とりあえずなんとなく目についたところを指差し、そちらに向かう。
 料金なんてどこも似たり寄ったりだし、実際に中を見ないとわからないだろうから、どれを選んだって変わらないだろうしな。
 そして、敷地内に入って建物入口をくぐろうとしたところで、その事件は起こった。
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/18(水) 22:49:15.30 ID:2IZO2NtqO
「あ、すいま、せ……ん…………」

「いえ、こちらこ……そ…………」

 ちょうど出てきた人とぶつかりそうになり、咄嗟に止まってお互いに謝り合う。
 その声にやけに聞き覚えがあった。
 というか葉山だった。

「え、あ…………えっと」

「隼人ー、どしたん?」

 マジかよ。
 葉山の後ろから顔を覗かせたのは我がクラスの獄炎の女王こと三浦だった。
 しかしこの二人ならまあ有り得なくもない組み合わせかなとどこかで納得はできる。川崎も海老名さんも二人に驚きはしているが、絶句といった感じでもない。
 が、俺と川崎と海老名さんという組み合わせは向こうにとってどれだけの衝撃なのか想像もつかないだろう。

「へえ。優美子と隼人くん、そういう関係だったんだ」

「……………………ちょっと話をしたいんだけど、いい?」

 先にいち早く冷静になったのは三浦の方で、海老名さんの言葉に反応する。
 この場面では何も誤魔化しようがないし、話をしたいというのもわからないでもない。
 が。

「悪いね。そっちは終わってすっきりしてんだろうけど、こっちは今からで溜まるもの溜まってんの。あとにしてくれる?」

「…………じゃあ夕ご飯一緒にどう? 何も話し合わないのは落ち着かないっしょ」

「ん、なら海老名経由で連絡するよ」

 基本的に相性がよくない川崎と三浦ではあるが、さすがにこんなところで言い争ったりはしない。
 それ以降言葉を交わすことなくすれ違い、俺達はホテルの中に入る。
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/18(水) 22:49:59.76 ID:2IZO2NtqO
「いやびっくりしたな」

「そうだね」

 特に三人でも問題なく、部屋に入ったところでようやく俺はそんな言葉を口にした。
 川崎も平静を装っていたが、内心ではそれなりにテンパっていたようだ。意外と人見知り、というかコミュ障だしな。
 え? 俺が言うなって? はい、その通りです。

「私も全然気付かなかったよ。学校じゃ変化なかったしいつからなんだろ?」

「海老名さんも知らなかったのか。なら話ってのは互いに秘密にしとこうってんだろうな」

「向こうからしてみればこっちの関係の方が驚きだろうけどねー」

 というか海老名さんは結構平然としている。
 俺たちや葉山たちも含めて立場的に一番アレなのは海老名さんだと思うのだが…………。

「ま、悪いようにはならないでしょ。ところで、どうする? とりあえずお風呂からにする?」

「うん、そうしよそうしよ。あっ、ここマットがある!」

 風呂場を覗いた海老名さんがそんな声をあげる。
 まあ一瞬冷や汗もかいたし、風呂に入るのは賛成だ。
 お湯を張るまでの間、葉山たちに聞かれたらどう答えるかの打ち合わせをしておく。

「ん、準備できたみたいだね」

 完了を知らせるアラーム音が鳴り、俺達はソファーから立ち上がって風呂場へと向かった。
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/18(水) 22:50:41.18 ID:2IZO2NtqO
 無駄な抵抗と知りつつもタオルを腰に巻いて二人のあとに続くが、やはりすぐに剥ぎ取られてしまった。
 全裸で堂々としている女子二人とは反対に恐縮して縮こまっている俺だが、股間の肉棒だけは自信満々に自己主張して反り返っている。
 それを見た川崎も海老名さんもギラギラした目をしながら唾を飲み込む。

「すご…………ね、触っていい?」

「あー、えっと…………」

 どうしようかと川崎を窺うと、川崎は伸ばしかけている海老名さんの手を押さえた。
 どうやら許可が下りなかったようだ。

「サ、サキサキ……?」

「海老名、あんたは八幡の何なの? ちゃんと自分で準備しないと駄目でしょ。チンポに奉仕したいなら手以外でしなよ」

「!? そ、そうだね」

 ?
 いまいち川崎の言っていることがわからない。
 が、海老名さんは理解したようで、俺に向き直る。

「あ、あのっ、ご主人様のおチンポ迎え入れるために、おまんこ濡らしてほぐしておきます。その間、顔や口でおチンポにご奉仕して、よろしいですか?」

 もう海老名さんのその表情はすっかり発情しており、息を荒くしている。
 すでに手は俺の許可なく自分の股間をまさぐり始め、全身を上気させていた。

「ああ、好きにしていいぞ」

「ありがとうございますっ」

 俺の言葉に返事するなり即座に座り込み、肉棒を顔に擦り付けるように頭を振る。
 まるでマーキングのようだが、普通俺が動いて海老名さんにするもんなんじゃねえかなあ?

「あっ……はっ……おチンポ…………おチンポ、好きぃ…………」

 って。
 何かヤバい薬キメたみたいな反応になってんぞ。多分川崎のサキュバスの能力なんだろうけど。
 その川崎も俺の前にしゃがみこみ、海老名さんと同じように肉棒に頬擦りし始めた。

「あ、うっ…………」

 美少女二人の頬に肉棒を挟まれてしごかれる光景は凄まじく興奮を煽り、昂りがとんでもないことになっていく。
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/18(水) 22:51:42.29 ID:2IZO2NtqO
 このまま射精したい欲求をなんとかはね除け、俺は腰を引いて肉棒を二人の顔から引き離した。

「あ、おチンポ…………」

「んー? あたしたちの顔擦り、気に入らなかった?」

 海老名さんは残念そうな表情をし、川崎はからかうように言ってくる。絶対わかってて言ってるだろそれ。
 肉棒はびくびくと震え、早く射精させろと要求しているようだ。
 が、まだ川崎は準備ができていないし、むしろそれは折り込み済みだろう。サキュバスはその気になったら一瞬で整えられる。

「…………姫菜」

「っ、は、はいっ!」

 名前を呼ばれたことで期待を高めたか、海老名さんの返事の声が少し上擦った。
 まあその期待は間違ってないのだが。

「俺に好きなように扱われて道具みたいにされるのと、自分で動いて俺に奉仕するの、どっちがいい?」

「っ…………ど、道具がいいです! 私の身体、オモチャにしてください!」

 その返事に満足そうに頷いたのは俺じゃなく川崎で、そのまま立ち上がって海老名さんをマットの方まで連れていく。
 ついでに何か耳打ちしていたが、またアドバイスか何かしているのだろうか?
 俺が近付くと海老名さんはマット上で横になり、脚を開いて秘口を指で広げてさらけ出した。

「ご、ご主人様のおチンポ専用穴です。好きなように、使ってください」

 ひくひくと蠢く穴からは大量の蜜が溢れ出ており、受け入れる準備は万端のようで、俺は遠慮なくその穴に肉棒を突っ込んだ。
 それと同時に川崎が海老名さんとキスをし、唾液を流し込んで飲み込ませる。

「はうっ! うああんっ!」

 おそらく感度上昇の能力を使われたのだろう。海老名さんは一瞬で達してしまい、離れた唇から矯声を上げながら全身を震わせる。

「う、嘘っ、おチンポ入れただけで…………はううっ!」

 構わず肉棒の出し入れを始めると海老名さんはさらに身体をくねらせる。
 快感のあまり無意識に逃げるように身体が動いていくが、俺は海老名さんの腰を掴んで引き寄せ、子宮口を突くように肉棒を奥まで埋めた。
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/18(水) 22:52:57.89 ID:2IZO2NtqO
「あんっ! くる、くる、すごいのきちゃうっ! 壊れちゃう!」

「壊してほしいだろ? チンポ気持ちいいって言え。中出ししてくださいっておねだりするんだ」

「おっ、おチンポ気持ちいいですっ! おまんこ壊れるくらい激しくしてっ、御主人様の精液っ、中に出してくださいっ!」

 その言葉の直後、川崎が今度は俺と唇を合わせて舌を絡めてくる。
 今回の唾液には何の付与もなかったが、それでも俺を興奮させるには充分だった。
 スパートをかけるように俺は腰を振る動きを速め、幾度も海老名さんの奥を突く。

「んっ……! んううっ……! うっ……!」

 短い呻き声とともに俺は海老名さんの中に精液を吐き出し、快感に打ち震える。
 全て出しきり、唇が離れた川崎は俺の顔を見て微笑む。

「ふふ……気持ち良さそうな八幡の顔、かわいい…………」

 だらしなくなっているであろう俺の表情をそう評価し、頬に軽くキスをする。
 しばらくしてようやく余韻が晴れ、海老名さんを窺う余裕が出来た。

「あっ…………あっ…………」

 いまだに身体を痙攣させながら声を漏らす海老名さん。どうやら相当激しく達してしまったようだ。
 とは言ってもその顔はとても満足げなものだったが。
 とりあえず連動して揺れる胸に手を伸ばして揉みながら呼び掛ける。

「おい姫菜、お礼の言葉はどうした?」

「んっ、はあ…………おまんこオナホ使っていただいて、ありがとうございます…………私なんかのおまんこで気持ちよくなってもらえて、光栄でした…………んんっ……!」

 自分の台詞に自分で興奮して感じるという器用なことをする海老名さんであった。
 俺もその言葉に満足し、腰を上げて海老名さんの中から肉棒を引き抜く。
328 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2020/11/18(水) 22:53:52.45 ID:2IZO2NtqO
1は隼人×優美子も好きなんです
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 05:56:21.12 ID:Ur5RIMnAO
乙です
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 06:36:50.92 ID:lvtt2n9uO


まさかのはやゆみ
期待
331 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2020/11/30(月) 21:56:38.99 ID:txsiyndEO
 二人分の体液にまみれた肉棒にすぐさま川崎は顔を寄せて、口内に咥えこむ。
 舌が這ったり尿道内のを吸い出されたりとお掃除をされて、その心地好さについため息が出てしまう。
 川崎も良質の栄養を摂取できて御機嫌のようだ。リズミカルに頭を動かして唇で肉棒をしごき、一滴残らず搾り取っていく。
 手の方は海老名さんの下腹部を撫でており、中に出された精液からエネルギーを吸収している。

「んっ…………か、川崎っ…………!」

 ところが、川崎は一向に肉棒から口を離さず、それどころかさらに舌の動きが激しくなっていく。
 達したばかりで敏感になっている俺は思わず抗議するが、もちろんそれで止まる御主人様じゃない。
 口内の奥までずっぽりと咥えこみ、口全体で肉棒に刺激を与えてくる。
 昨日も散々搾り取ったのに、他人の体内に出したのやお掃除分では物足りないらしく、直飲みを御所望のようだ。
 それが御主人様の望みとあらば性奴隷兼精液製造器としては叶えないわけにはいかない。
 というか俺の意思に関係なく俺の下半身はフル稼働して、精液を新たに作って放つ準備をしている。
 やがて川崎の口内愛撫に耐えられなくなり、俺は声を上げながら全身を震わせて射精した。
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/30(月) 21:57:44.94 ID:txsiyndEO
 全て出し終わったあとも川崎はなかなか肉棒から口を離さず、散々っぱら唇と舌でいじめられた。
 顔が離れた瞬間に俺は脱力し、へたりこんでしまう。下半身に力が入らず、手をついて身体を支えている状態だ。
 時間が経って復活した海老名さんがその様子を見て驚愕する。

「嘘でしょ…………私でイったばっかなのにもうサキサキの口で出したの?」

「八幡の精力と回復力は半端ないからね。二回目でもすごく粘っこくて喉に絡み付いて、美味しいけど飲み込むのも一苦労さ」

 くすくすと笑いながら川崎は俺の腕を引っ張り、海老名さんと入れ替えるように俺をマットに寝かせる。
 仰向けでなくうつ伏せ状態にだ。

「じゃ、そんな頑張った八幡にはご褒美をあげないとね」

 ご褒美。何だろう?
 うつ伏せってことはエロいことじゃなく、背中をマッサージでもしてくれるんだろうか?
 横目で見てみると、川崎はボディソープのボトルを取って、自分の手で泡立てている。
 ああ、背中洗ってくれるのかな?
 案の定その泡が俺の背中に塗りたくられていく。川崎だけでなく、海老名さんの手も一緒にだ。
 なるほど、確かに女子二人に背中を洗ってもらうなんてなかなか出来ない経験だろう。洗うというより撫でられている感じだが、そこはあまり気にすることでもない。
 なんて思って油断していたら、いきなり重さとともに柔らかい感触が俺の背中を襲う。

「う、おお…………」

「ふふ。じゃ、ご褒美始めるよ」

「八幡くんの身体、きれいにしてあげるからね」

 その正体は二人の身体自身であり、やはり泡まみれになっている胸をスポンジに見立てるようにして俺の背中を擦る。
 むにゅむにゅとした四つの柔らかな山が俺の背中全体を這い回り、俺の興奮を高めていく。

「んー、ソープランドってこんな感じなのかな?」

「ふふ、だったらさぞかし高い料金だろうね。二人の現役女子高生にこんなことさせるなんてさ」

「ていうか年齢的にアウトでしょ」

 川崎と海老名さんはリズミカルに身体を動かしながらそんな会話をしている。
 こっちは下半身も疼いてそんなに余裕はないというのに。
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/30(月) 21:59:11.09 ID:txsiyndEO
「サキサキと八幡くんだけの時もよくこういうことしてる?」

「んー、どうだろ? 昨日は石鹸付けた胸で挟んでチンポ洗ってあげたけど、身体全体をこんなふうにってことはあんまりしてないね」

 あの。
 当事者の前でそういう生々しい会話やめてもらえませんかね?
 いや、川崎も当事者だけど。

「でも喜んでるみたいだし、これからはもっとしてあげてもいいかな。せっかくだから背中以外もね」

 そう言って川崎はだんだんと身体を下の方にずらし、腰回りや尻、太ももへと移っていく。
 足にしがみつくように腕を回し、胸に挟むようにしながらボディソープを擦り付けて洗っていった。
 海老名さんは動きを大きくし、川崎がいなくなって広くなった背中全体をフォローするように動く。
 正直なところ背中側で良かったと思う。もしこの光景が視界に入ったらそれだけで理性を失いかねないだろうからな。
 いや、当たり前だろ。女子二人が胸を使って身体洗ってくれるなんてシチュエーションを目にしたら、理性なんて一瞬で吹っ飛んで絶対何かやらかしている。
 二人の身体のどこかに肉棒を挟ませてしごくか、はたまたどっちかの穴に突っ込んで腰を振りまくるか。
 いずれにせよ、そうやってすぐに射精してしまっていただろう。
 今でもいっぱいいっぱいだし。
 しかし川崎はそのあと絶望的な言葉を口にした。

「よし。じゃ、八幡。今度は仰向けになんなよ」

 その言葉に俺は動かない。
 意志は強い方だと自負しているが、川崎に対しての煩悩関係では耐えられなかった時が怖いし。
 が、躊躇って動かない俺に業を煮やした川崎は、強引に俺の身体を表返した。

「あ…………」

「わ…………」

 びくんびくんと脈打って震えている肉棒を目の当たりにして二人が声を出す。
 俺は俺で上半身を泡まみれにした二人の姿にごくりと唾を飲み込んだ。
 場が一瞬沈黙に包まれるが、いち早く川崎が動く。

「また昨日みたいに洗ってあげるけど、今度はそのまま出しちゃってもいいからね」

 言うなり川崎は俺の足の間に身体を入れ、自分の胸で肉棒を挟んで左右から押し付けつつ揺すって擦りあげる。
 昨日より余裕がなく、俺は腰を振りたい欲望を必死で押さえ付けた。
 そんな俺の胸板に海老名さんが横から自分の胸を押し付けるように上半身をのし掛からせてくる。
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/30(月) 22:00:29.77 ID:txsiyndEO
「感じちゃうからおまんこは触らないでね」

 海老名さんはそう言いながら俺の手を取って自分のお尻に導きつつ、柔らかな胸をごしごしと俺に擦り付けた。
 もう。
 駄目だ。

「んっ……いいよ、しっかり挟んでてあげるからいっぱい動きな」

「あんっ……揉み方、やらしー…………でも、もっとぉ……」

 俺は海老名さんのお尻をむにむにと揉みしだきながら腰を動かす。
 昂った欲望に抑えがきかない。勿体無いと思いつつも川崎の胸で肉棒をしごくのをやめられない。
 あ。あ。出る、出る…………!

「あうっ!」

 短い悲鳴とともに精液が肉棒の先端から飛び出た。
 撒き散らされる前に川崎は先っぽを胸で包み込むようにし、射精の勢いで暴れるのを押さえ付ける。

「あは、出てる出てる。すごい量…………おっぱいから妊娠しちゃいそう…………」

 うっとりしながらそんな言葉を呟き、小刻みに揺すって最後まで搾り取りにくる。
 俺はびくっびくっと痙攣しながらそれを受け入れ、快感の余韻に浸った。
 対象は違うがあそこに口に胸にと女体三ヵ所射精フルコースを味わって、これ以上ないほどの幸福感だ。

「石鹸まみれだから舐めたりできないね、これ」

「そうだね、シャワーで洗うしかないよ。八幡、流すからね」

 胸から肉棒を解放した川崎は、シャワーを取って俺達の身体の石鹸や精液を洗い流していく。
 ちゃんとエネルギーは吸収したようで、ずいぶん肌が艶々しているのは気のせいではないだろう。
 が、何故か少し不機嫌な表情になっている。何だ?

「…………ねえ、海老名だけじゃなくてあたしのも触ってよ」

 そう言われて俺は気付く。
 片手がまだ海老名さんのお尻に触れたままだったが、なんとなくそれが気に入らなくて拗ねていたらしい。
 嫉妬されているようでちょっとだけ嬉しくなり、それを悟られないよう俺はもう片手を川崎のお尻に伸ばす。
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/30(月) 22:01:44.88 ID:txsiyndEO
 すべすべで肉付きのいいそのお尻を揉みしだくと、川崎の表情が嬉しそうなものに変わった。
 シャワーのあとに肉棒を咥えられて尿道内に残ったものを吸い出され、俺はびくんと腰を震わす。
 快感の余韻に少し身体をふらつかせながらもどうにか起き上がり、三人で浴槽に浸かる。

「あー…………」

 思わず溜め息のような声が出るが、川崎も海老名さんもご満悦の表情だった。
 ここの浴槽はそこそこの広さがあったが、それでも二人は俺に身体を引っ付けてくる。

「んー、極楽…………エッチした後のお風呂って気持ちいいよね。八幡くんとサキサキには感謝感謝」

「え、あたしも?」

「そりゃそうでしょ。八幡くん貸してくれるし、それどころか一緒にやってくれるし」

「独り占めの方がいいんじゃないの?」

「ううん、それは多分無理。サキサキいないと最後までしてもらえないし、してもらっても私だけじゃ受け止めきれないし」

「まあ確かにね。あたしもかなり性欲強い方だけど、時々八幡に負けちゃうし」

 そうかなあ?
 俺が川崎にギリギリ着いていけてるくらいだと思うんだが。
 むしろ普通の人間がサキュバスに敵うわけないと思うぞ。

「すごいよね。もう三回も出しちゃってるのにまだ元気で、余裕そうだし」

「昨日もあたしがあんだけ搾り取ったのにね」

 そう言って二人して俺の肉棒に手を伸ばして撫で回す。
 左右から柔らかい身体を押し付けられているので当然それは勃起状態にあるわけで。

「ふふ、また出したいってぴくぴくしてる…………ね、八幡、どうやって出したい?」

「どうやって、って…………」

「さっきちょっとやったみたいに、あたしと海老名の顔で挟んでそのまま出してみる?」

「あ、いいね。顔ズリって言うんだっけ?」
336 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2020/11/30(月) 22:03:03.60 ID:txsiyndEO
「せっかくだからもっと二人でないとできないところで挟んであげよっか?」

「私たちがキスしてる唇の間におチンポ差し込んでしごくとか」

「あたしたちが抱き合ってる横から胸の間にチンポ入れて腰を振るとか」

「二人でおまんこくっ付けて擦り合わせてる時に真ん中におチンポ入れてみるとか」

「いいよ、何でも叶えてあげる。してみたいこと、言ってみな」

 なにお前ら。いつの間に打ち合わせとかしてたの?
 息の合った耳元での囁きに、俺の肉棒がさらに硬度を増す。

「その、とりあえず…………」

「うん?」

「沙希の中に、出したい…………」

 俺の言葉に海老名さんは呆れ、川崎は苦笑する。
 何でだよ? 今の俺の存在の原点はそれだぞ。
 それに今日はまだ川崎の中に出してないし。

「いや、さっき言われたようなこともやってみたいけどさ、一番はとりあえずそれかなって」

「はあー……ま、八幡くんだししょうがないか。サキサキのこと好き過ぎだもんね」

「ま、まあな」

 そうはっきり言われると若干照れが入ってしまう。
 心なしか川崎も少しもじもじしているようだ。

「…………とりあえずそろそろ上がろっか。汗かいて喉も渇いたし」

「そうだねー。あ、サキサキ。またドライヤーお願いしていい?」

「はいはい。なんなら耳掻きもする?」

「え、いいの? じゃあまた私の穴にサキサキが固い棒を突っ込んで掻き回してもらおっかな」

「言い方」

 そんなふうにじゃれあいながら俺たちは風呂から上がったのだった。
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/01(火) 05:19:09.92 ID:wntvf6DFO
乙です
こういうプレイ好み
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/01(火) 06:11:08.71 ID:8ZuepxM/O

ほんと性豪だなヒッキー
339 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2020/12/09(水) 19:22:13.28 ID:r0E5dlp2O
 海老名さんも、ついでに俺も川崎のテクニックでベッドの上でぐったりとしていた。
 いや、髪を乾かすのと耳掻きをしてもらっただけなんだが。

「ねー、八幡くん。サキサキ私のお嫁さんにちょうだい?」

「やらねえよ。俺は川崎の所有物だけどそればっかりは認めねえ」

「むう、ケチー」

 そんな俺たちを呆れたような目で見ている川崎。
 二人ともこんな状態のため、タオルやドライヤーを片付けさせてしまった。申し訳ない。
 が、いつまでも余韻に浸っているわけにはいかない。俺は身体を起こす。
 川崎がやれやれとソファーに腰を下ろしたところで、俺より先に海老名さんが動いた。

「あ、サキサキ、ありがと。お礼と言ったらなんだけど、良かったら私の身体、足置きに使う?」

 ごほっと飲みかけていたペットボトルのお茶を吹き出しそうになる川崎。
 そのあとジト目で俺を見るが、俺は慌てて首を振った。何も言ってねえって!

「どうしたの?」

「いや…………海老名、それ八幡に言わされてんの?」

「え、何で?」

 きょとんとするその表情に川崎は溜め息を吐く。
 うむ。昨日の俺の説が証明されて何よりだ。とりあえずドヤ顔を川崎に向けておこう。

「くっ、ムカつくねその顔…………二人とも、今からお仕置きするよ」

「「はい!!」」

「何でそんな嬉しそうなのさ…………」

 俺はともかく海老名さんはノリだろう。足置き関連の説明もしてないし。
 が、ハモるほどのいい返事の前に川崎はこめかみを押さえる。
 俺たちはベッドの上で正座をしながら川崎を待つが、残念ながらお仕置きは諦めてしまったようだ。
 呆れた表情で羽織っていたバスローブを脱ぎながらベッドに上がってくる。
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/12/09(水) 19:23:29.63 ID:r0E5dlp2O
「でもさすがにあの短時間で三回も出したからまだ元気ないみたいだよ」

 海老名さんはそう言って俺の下半身を見る。
 それはインターバルあったうえに耳掻きやらの癒しタイムだったからな。ちょっとの刺激だけですぐに立つ。

「そんなもんあたしが一言言えばすぐに大きくなるよ」

 川崎が俺の肩に手を置き、耳元に口を寄せる。
 そこから囁かれた言葉が俺の脳を刺激し、下半身に血流を集めた。

「八幡。あんたのチンポであたしのおまんこの奥を突いて、美味しい精液でお腹の中を満たしてほしいんだけど」

「…………っ!」

「もちろんキスしながら、舌擦り合わせて絡めながら、ね?」

「うわ……一瞬でこんな大きく…………」

 海老名さんが俺の肉棒の変化に驚愕する。
 川崎が満足そうに微笑み、ベッドに寝転がりながら脚を開いた。

「ほら、あたしのおまんこ、八幡のチンポ欲しくてもうこんなに濡れてる。きて…………」

 両腕を広げて俺を誘う川崎。
 もちろん逆らうことなく俺は川崎に覆い被さり、唇を合わせながら肉棒を秘口に押し当て、そのままゆっくりと埋めていく。
 大量の蜜を溢れ出させているそこはほとんど抵抗なく俺の肉棒を受け入れたが、奥まで挿入された瞬間にぎゅううっと全方位から締め付けてくる。
 …………嘘だろ? ついさっき連続であれだけ出して、精力回復や増強もされてないのに、早くも射精感が込み上げてきた。
 まあそれは仕方ない。むしろ川崎の中が気持ち良すぎるのが悪いんだ。
 心の中で責任転嫁をして俺は腰を振って肉棒を出し入れしようとしたが、その前に身体から力が抜けてしまう。
 どうやら絡めた舌から啜った唾液によって脱力の呪いをかけられてしまったらしい。
 何故このタイミングでと思ったが、喋れないくらい効果が強く、俺にはどうすることもできない。

「海老名」

「はっ、はい」

「一人でオナってないで、ほら」

「!? い、いいの?」

「いっぱい舐めてやってよ」
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/12/09(水) 19:24:59.52 ID:r0E5dlp2O
 どうやら海老名さんは自分で慰めていたらしい。って、おい。何を!?
 俺の背中に回されていた川崎の腕が下半身に伸びて尻を掴み、左右に押し広げた。
 そのさらけ出された穴に海老名さんの舌が這う。

「う、あ…………」

 条件反射のように声が出て腰が震える。
 羞恥心込みの快感がヤバイけどマジで恥ずかしい。

「れろ……ご主人様…………お尻の穴、舐めながら…………オナニーさせていただきます…………んっ…………」

 尻に熱い吐息がかかると同時に舌の動きが大胆になっていく。
 散々っぱら舐められたあと、突き出した舌がずぷぷっと穴の中に侵入してき、くいくいと掻き回される。
 ああ。
 出したい。出したい。射精したい。
 海老名さんの舌が直接脳を掻き回しているかのようで、快感が暴れまわる。
 さらに川崎の尻尾が先端で陰嚢を撫でてきて、気が狂いそうなほどだった。

「海老名、八幡そろそろイきそうだってさ。激しくしてやって」

「んー」

 川崎の言葉に海老名さんは呻くように返事をし、舌の動きを大きくする。
 蜜壺の肉棒への締め付けがより一層強くなると共に、尻尾が陰嚢に絡み付いて揉むような動きになる。

「さ、美味しいのいっぱいあたしのおまんこに出しちゃおっか」

 川崎にキスされ、舌を絡められて少し強めに吸われる。
 それと同時に脱力の呪いが解かれ、俺はすぐに亀頭を子宮口にぐりぐりと押し付けた。
 あ、あ、出る、出る…………。
 尻の穴を舌で掻き回されながら、陰嚢を尻尾で揉まれながら、舌を絡める激しいキスをしながら、子宮口に亀頭を吸われて射精するぅっ…………!

「んうっ!」

 俺はびくんと身体を震わせる。
 出た、出たっ…………!
 射精っ…………精液中出しっ…………気持ち、いいっ…………!
 川崎の肉襞も、舌も、子宮口も、尻尾も、海老名さんの舌も。
 全てが俺に快感を与えて射精を促す。
 まだ、出る…………すげ……いい…………。
342 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2020/12/09(水) 19:26:12.87 ID:r0E5dlp2O
「うあっ…………」

 全て出し切ってぼうっとしながら余韻に浸っていた俺は、海老名さんの舌が抜かれる感触に思わず声をあげてしまった。
 お陰ですっかり意識ははっきりしたが。

「ふふ、いっぱい出たね」

 頑張った御褒美と言わんばかりに川崎が俺の頭を抱き締めながら撫でてくる。
 こんなふうに射精を褒められると心がどんどん堕落していきそうだ。とっくに堕ちきっている気もするが。

「ほら、チンポお掃除してあげるから抜いてこっちに入れなよ。海老名はあたしのおまんこね」

 川崎はそう指示を出して口を開ける。
 俺は言われた通り身体を起こして川崎の中から肉棒を抜き、その口内に差し込む。

「んっ…………」

 唇と舌で綺麗にされ、尿道内に残ったものを吸い出される。
 時折呻くのは海老名さんの舌が秘口周りを這っているせいだろうか。
 終わった頃にはやはり変わらない固さを保ったままの肉棒がそそりたっていた。

「まだ頑張れそうだけど体力的には少しキツいでしょ? 少し休もっか」

「そうしようよ。私も八幡くんのお尻舐めながらのオナニーが気持ち良すぎて下半身がくがくー」

 確かに海老名さんの足の動きが少々覚束ないようだ。
 俺もさすがにちょっと疲れた。

「じゃ、一眠りだね。起きたらお昼ごはんにしよ」

「うん。三大欲求を満喫しちゃお」

 俺は二人の間に寝かされ、それぞれに腕枕をする形で左右から身体を寄せられる。
 これじゃ寝れるものも寝れないじゃないかと思ったが、すぐに聞こえてきた二人の寝息に釣られるように俺もいつの間にか夢の世界に落ちていった。
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/09(水) 20:04:26.46 ID:cZ7pr/GVO
乙です
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/10(木) 19:55:10.89 ID:aannCLRx0

海老名さんいいわぁ
345 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2021/01/08(金) 12:42:32.77 ID:bK/yOKitO
 この二人の場合、目を覚ましたら何かしら悪戯されていた、というパターンは多い。
 しかし今日は俺が目覚めてもまだ眠ったままだった。
 とはいっても左右の腕も足もがっちりとそれぞれ二人にホールドされていてろくに動けない。
 押し付けられる柔らかい感触から逃げる気もないが。

「……………………」

 右を見ても左を見ても全裸の美少女である。俺は改めて今の状況と幸運を噛み締めてしまう。
 ほんと、人生ってわからねえもんだな。去年の俺に言っても絶対信じてもらえないぞこれ。いや、今だって夢じゃないかと疑うこともあるが。
 しばらくすると川崎も目を覚まし、俺と視線が合う。
 ぎゅ、とより強く抱き付いてきつつ手を俺の肉棒へと伸ばす。
 当然のようにそれは肥大化しており、確認した川崎はくすりと笑いながら陰茎を指先で撫で始めた。
 快感で身動ぎしたせいで海老名さんも目を覚まし、状況をすぐさま把握したようで、同じように指先で陰嚢を撫でてくる。

「う、あっ…………」

 思わず声が漏れ出てしまう。
 両手両足ともしがみつかれているので抵抗もできない。する気もないけど。
 指先だけから掌で。
 そして撫でるだけから揉むような動きに変化していく。
 それに合わせてつい腰が動いてしまい、しごかせるような動きになる。

「ふふ、気持ちよさそうだね。今回はおまんこやおっぱいじゃなくて手で出しちゃう?」

「あ、あ…………ま、待って、待ってくれっ」

 俺が情けない声で懇願すると二人の手の動きが止まる。
 魅力的な提案ではあったが、それよりも…………。

「…………ん、顔がいいの?」

 言い澱んでしまったが、川崎が目線で察したのか聞いてきて、俺は躊躇いがちに頷く。
 さっき二人に顔でされたのが忘れられず、あのまま射精してみたいという欲求が燻っていたのだ。

「どうする? このままあたしたちがする? それとも立ってする?」

 あっさりと俺の要求は受け入れられ、むしろやり方を尋ねられた。
 俺が無言で立ち上がると、二人は心得たようにすぐに俺の肉棒の前に座って顔を寄せる。
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/01/08(金) 12:43:15.48 ID:bK/yOKitO
「ほら、どうするか命令してもいいし自分で好きなように押さえ付けたりしてもいいよ」

「八幡くん、私の顔、好きに使ってぇ…………」

 そう言われて俺は半分ほど理性が飛び、二人の後頭部に手を回して二つの唇で肉棒を挟み込む。
 そのまま腰を前後に振って、しごかせるように動く。

「うっ…………し、舌っ……口開けて、舌出してくれ」

「ん……」

「んー……」

 二人が言われた通りにし、舌と唇が激しく肉棒を這う。
 唾液が絡みながら時折吸われ、油断するとすぐに達してしまいそうだ。
 一旦動きを止めて一息ついたところで、川崎が顔の方向を変えて頬を肉棒に押し付ける形になる。

「これもいいんでしょ? ほらほら」

「えへへ、マーキングマーキング」

 海老名さんも便乗して二人でごしごしと頬擦りをしてきた。
 ヤバいヤバい!
 出る、出る!

「うあっ! あっ! あっ!」

 俺は堪える暇もなく二人の顔によってあっさりと射精まで導かれてしまう。
 とっさに川崎が亀頭を包むように手を添えたので精液が飛び散るようなことはなく、どぷどぷとその柔らかな手のひらに放たれる。
 全て出し終わったあと、俺は押さえていた二人の頭を解放して大きく息を吐いた。

「どう? あたし達の顔、気持ち良かった?」

「ああ……すっげ、良かった…………」

「だよねー。サキサキの手にすごいいっぱい出てるし」

「飲む?」

「うん」
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/01/08(金) 12:43:46.61 ID:bK/yOKitO
 短いやり取りのあと、海老名さんは川崎の手に溜められた俺の精液を舌で掬い取り、喉を鳴らして飲み込んでいく。
 そして川崎は射精を終えたばかりの肉棒を口内に含み、お掃除をし始める。
 尿道内のを吸い出される快感は何度やられても慣れることはなく、つい呻き声をあげてしまう。

「ん、ごちそうさま。美味しかったよ」

「八幡くん、お疲れさま」

「……………………おう」

 俺は短く返事をし、その場に座り込む。
 さすがに少し足がガクガクしている。

「さて、そんじゃそろそろお昼ごはんにしよっか」

「そうだな」

「そだねー。たんぱく質はもうたっぷりいただいたけど」

「なにエロ親父みたいな下ネタ言ってんのさ」

 俺たちはベッドから下り、備え付けのバスローブを羽織った。
 下着はつけていないのでチラチラといろんな物が見えそうで、つい目線をやってしまう。
 それに気付いた川崎はギリギリ見えるか見えないかくらいまで裾や襟を捲ったり拡げたりと俺を挑発する。
 あの。やっと落ち着いた下半身がまた反応してしまうんで止めてもらえないですかね。
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/01/08(金) 12:44:16.31 ID:bK/yOKitO
 持ち寄った昼食を摂り、片付けたあと川崎と海老名さんはベッドでごろごろしている。
 俺はソファーでソウルドリンク、いわゆるマックスコーヒーを飲んでいた。

「サキサキのごはん美味しかったー。料理の腕前も半端ないよねー」

「見栄えのするものやお菓子とかはそんなに得意じゃないけどね。家の手伝いしてるし、まあ慣れかな」

「家事以外に弟妹のお世話もしてるんでしょ? ほんとすごいなあ…………」

「大変と言えば大変だけど好きでやってることだしね。予行演習だと思えば苦にならないさ」

「予行演習? 何の?」

「八幡と結婚して子供生んだ後の話」

 それを聞いてコーヒーを噴き出しそうになってしまう。
 いやいやいやいや、何言っちゃってるの川崎さん!?

「け、結婚って…………」

「この間さ、八幡に…………むぐっ」

 俺は慌ててベッドに駆け寄り、川崎の口を手で覆う。何で平然とそんなこと話してんだ!?
 目が笑っていてからかっているのはわかるが、恥ずかしいのでマジやめて。

「ふふ、情熱的だね」

「え、あ」

 ベッドの上で押し倒し、口を手で塞ぐ。
 端から見れば強引にコトを及ぼうとしているふうに見えなくもない。
 俺は慌てて離れようとするが、その前に川崎はバスローブをはだけさせて胸をさらけ出す。
 揺れるその双丘を目にして一瞬動きが止まり、その隙に抱き寄せられて身体の位置を入れ替えられた。
 半裸、というかほぼ全裸の川崎にのし掛かられながら見下ろされる。

「ん…………ふふ、大きくなったのがおしりに当たったよ」

「あ、う…………んっ」

 俺が何か言う前に唇が合わさって舌で口内を蹂躙される。
 能力も使われていないのに身体の力が抜けていく。
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/01/08(金) 12:44:46.77 ID:bK/yOKitO
 絡め取られた舌が吸われて引っ張り出されたところで一旦川崎は唇を離す。

「ほら、海老名も来なよ」

「え、い、いいの?」

「今さら遠慮するものでもないでしょ」

 川崎の呼び掛けに海老名さんは眼鏡を外してこちらに顔を寄せる。
 三人で舌を突き出して激しく擦り合わせ、唾液を啜った。
 互いのバスローブに手をかけて脱がせ合い、舌だけでなく身体も密着させて直に体温を伝えていく。

「はあ…………頭、くらくらする…………キスだけで、イっちゃいそう…………あんっ!」

「おまんここんなに濡らしてる。指があっさり入っちゃった」

「あっ、やあ…………指じゃなくて、八幡くんのおチンポがいい…………」

「ふふ、だってさ八幡。使わせてやんなよ」

「あ、ああ。姫菜、俺のを姫菜のまんこで気持ち良くしてくれよ」

「は、はいっ…………」

 海老名さんの局部を指でいじっていた川崎が一旦俺の上からどき、海老名さんが騎乗位の体勢で俺にまたがる。
 肉棒に手を添えて自らの秘口に押し当て、ゆっくりと沈めていく。

「はあっ……はあっ…………おチンポ…………気持ちいい…………」

 海老名さんは腰を上下させてずぷずぷと肉棒を出し入れさせる。
 自ら動かなくとも肉襞に擦られるのは気持ち良い、が。

「海老名、知ってるでしょ。八幡はチンポの先っぽをおまんこの奥でぐりぐりされるのが好きなのさ。ちゃんと一番奥まで突っ込ませないと」

「っ…………で、でもっ…………刺激強すぎて、壊れちゃいそうで…………」

「知らないよそんなの。チンポ使わせてやってる時点であんたの要望は叶えたんだから、あとはしっかりオナホールとしてのお役目を果たしな」

 川崎はそういって海老名さんの腰に手を添え、背中にのし掛かるように体重をかけた。
 ずんっ、と肉棒がより深く挿入され、子宮口まで到達する。
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/01/08(金) 12:45:13.76 ID:bK/yOKitO
 海老名さんは感極まった声をあげるが、川崎は容赦なく身体を揺すり、海老名さんに更なる快感を与えていく。

「ほら、腰振って。ご主人様の精液をおまんこにくださいって言いなよ」

「あっ! あっ! 精液っ! ご主人様の精液くださいっ! おまんこオナホに、中出ししてくださいっ!」

 是非もない。
 すでに限界まで快感を与えられていた俺はベッドのスプリングを利用して下から幾度も突き上げる。
 達する直前に海老名さんの最奥部に亀頭を押し付け、遠慮なく思うがままに射精した。

「あはあっ! 出されたっ……! ご主人様のおチンポでイかされながら中出しされたぁっ…………」

 俺は射精するたび、海老名さんはそれを受け止めるたびに身体を痙攣させ、快感にうち震える。
 全て出し切った頃には海老名さんは全身を脱力させ、俺の方に倒れ込んできた。
 それを受け止め、お礼代わりに軽く頭を撫でてやると、ほう、と溜め息を漏らす。

「ね、八幡くん」

「あん?」

「あのさ、変なおクスリとか使ってないよね?」

「何だ突然? 何でだよ」

「だって、おかしくない? いつまで経っても慣れないくらい気持ちいいし、全身すごい敏感になっちゃってるし」

 実は心当たりがないわけでもない。
 いやまあ川崎の、サキュバスの能力なんだけど。

「ちょっと妄想すると、すぐ暴走しちゃうし…………」

「「それは元から」」

 おお、突っ込みがハモってしまった。
 川崎が苦笑いしながら続ける。

「ただ単に海老名がとんでもなくエロいってだけでしょ。思考も身体も性癖も」

「それはまあ否定しないけど…………」

「それより八幡のチンポお掃除フェラするから早くどきなよ。そんで今度はあたしのおまんこの奥でぐりぐりするんだから」
351 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2021/01/08(金) 12:45:41.76 ID:bK/yOKitO
「んんっ……! 嘘……おチンポ、また大きくなってびくんってした…………」

「ほら、八幡のチンポがあたしのおまんこ待ちわびてんのさ」

 川崎の言葉に肉棒が反応してしまったうえに、即座にバレた。いや、隠すことでもないんだけど。
 海老名さんの中から抜かれると、すぐに川崎の口内にくわえられ、舌と唇を使ってじっくりと丁寧にお掃除される。
 ヤバい。情けない声が出そう。
 俺は咄嗟に海老名さんを抱き寄せ、胸の突起に吸い付く。
 が、その行動がよくなかったのか偶々か、肉棒から感度上昇と精力回復を付与されてしまう。

「ん、うっ…………」

「ふう、もうチンポこんなに固くて大きい…………入れちゃうからね」

 川崎は海老名さんと同じように俺の身体を跨ぎ、肉棒を体内に呑み込むべくゆっくりと焦点を合わせて腰を下ろしていく。
 一番奥まで到達した瞬間、子宮口が亀頭に吸い付き、早く精液を飲ませろと言わんばかりに快感を与えてくる。
 もちろん先っぽだけでなく、襞が全体を締め付けながらうねっているし、数ヶ所で不規則に特に強く締まるのがヤバい。
 これで腰を振ったりして擦られていたら一瞬で射精していたに違いない。
 むしろそうしない理由は何だと川崎の顔を窺うと、子宮口を突かれたせいか蕩けきった表情でだらしなく口を開けていた。
 そりゃそうか。川崎にとっても弱点だもんな。

「……………………」

 その淫靡な表情は海老名さんにも、誰にも見られたくない。
 俺が海老名さんの頭を掴んで自分の胸に寄せると、海老名さんはすぐに察して俺の乳首に舌を這わし始める。
 顔を上げないよう片手で押さえ付け、もう片手を川崎の胸に伸ばしてそれを揉みしだく。
 俺も川崎も腰を動かすことはなかったが、それでも少しずつ快感はどんどん高まっていく。
 あ、ヤバいヤバい。もう、出そう。
 そろそろ堪えるのも限界な頃、海老名さんが俺の乳首を強めに吸ってきた。
 それを皮切りに俺は射精へと導かれ、全身が快感の波に包まれる。

「うっ! うあっ! ああっ!」

「んっ! 来たぁっ! 八幡の精液! 奥ぐりぐりされてっ!中出しイき、いいっ!」

 川崎の中で大量の精液を放ち、それを受け止めた川崎が絶頂に達した。
 俺は腰を突き上げて子宮口に亀頭を押し付けながら射精し、川崎はそのたびに身体を痙攣させながら仰け反らす。
 うああ…………気持ちいい…………。
 意識……遠くなりそう…………。
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/08(金) 19:59:51.56 ID:8/118uWvO
ふぅ
乙です
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/09(土) 17:46:20.35 ID:e+NRO47T0

エロすぎて抜くのが追い付かない
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/09(土) 23:18:21.16 ID:TKRbyA1Co
更新おっおっ
355 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2021/01/24(日) 20:25:16.02 ID:QdwuSFalO
 達し終わって大きく息をしながら余韻に浸っていると、川崎も落ち着いたのか振り乱した髪を整えながら掻いた汗を拭う。
 今度は海老名さんがお掃除をしようと結合部付近に顔を寄せてくる。
 川崎は苦笑しながら腰を上げて肉棒を抜き、すかさず海老名さんはそれを咥えて体液を舐め取っていく。
 そのお掃除が終わったあと、俺達は並んでベッドに寝転がった。

「っはー…………満足したぁ…………」

 海老名さんがぐうっと伸びをしながら呟く。
 川崎がその様子を見つつ俺に身体を密着させてくる。

「海老名はああ言ってるけどあんたはどう? 騎乗位じゃなくて、もっと自分で思う存分腰振って射精したいとかはない?」

「あー、そうだな…………」

 そんな会話のあと、二人で海老名さんを見る。
 視線に気付いた海老名さんは慌ててベッドの端まで後ずさった。

「いやいや、無理無理無理無理」

「でもご主人様に逆らうとお仕置きが怖いよ?」

「あ、う…………」

 しばらく絶句した海老名さんだったが、川崎のにやけた表情に気付いてむくれた顔に変わる。
 俺もにじり寄る振りを止めた。

「ちょっと、からかうなんてひどくない?」

「ふふ、悪かったね。でもまだ八幡は全然余裕で頑張れるよ」

「え」

 いや、別に余裕ってわけじゃないからね。確かにまだ可能だけれども。
 襲われる心配はなさそうだと判断したのか、海老名さんは再び俺に身体を寄せてくる。
 俺は左右に腕を伸ばし、二人に腕枕をする体勢になった。

「ま、今日の目的は充分に達成できたかな」

 海老名さんの不満を解消する。それが本来の今日の目的だった。
 途中ですっかり忘れていたけども。
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/01/24(日) 20:26:08.28 ID:QdwuSFalO
「でもやっぱ私一人じゃ耐えられないなあ。ていうかサキサキと二人でもいっぱいいっぱいかも」

 それは多分川崎も海老名さんを攻めてるからだと思うんだが。
 川崎はサキュバスとしてのエネルギーを得るために相手を気持ち良くしているからな。快感が強いほど良質のエネルギーらしいし。
 まああえて反論はしない。隠れ蓑くらいにはなってやろう。

「何ならもうやめとく?」

「やめないってわかってて聞いてるよねそれ」

 くすくすと笑う川崎に憮然とする海老名さん。
 が、すぐに表情を変えて俺の方を向く。

「飽きられないように努力するからこれからもよろしくね」

「努力って、何だよ?」

「んー、スタイル維持とか、好みのプレイとか」

「好みとか言っても俺は別に特殊な性癖してないぞ」

「え、でもコスプレエッチとかハメ撮りとか好きでしょ?」

「誰がいつそんなこと言った?」

「じゃ、想像してみてよ」

「想像って…………」

「看護士さんの格好をしたサキサキに『おチンポ腫れてますね。今治療しますので』って言われたり」

「っ……!」

「ビデオカメラ持ってるサキサキにおチンポ踏まれて『何こんなに大きくしてんの? あんたの恥ずかしいとこ、全部撮ってるよ』って言われたり」

「…………!」

「どうかな……って」

「ちょっと八幡、なんでチンポ大きくさせてんのさ…………」
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/01/24(日) 20:26:47.68 ID:QdwuSFalO
 いや、海老名さんに言われたことを想像したら下半身が勝手に。
 というか相手が川崎だからなのであって、そういうプレイ自体を積極的にしたいわけじゃない。

「そういえばあたしのエロ画像見ながらオナったこともあったもんね。新しいオカズ提供のために今度やってみる?」

「初めてヤった時は色々私を撮ってくれたでしょ。スマホでもいいから撮りながらしてよ」

 それは今までもやったことはあったと思ったが、大半は事後だったかな。
 というか海老名さんを攻めている時ってだいたい俺も川崎に攻められてたりするし、あまり余裕もないのだが。
 しかし二人は結構乗り気なようで、もう次回の計画を立てたりしている。
 こうなるともう俺に反論の余地はなく、されるがままに流されるのみだ。
 そしてやはり体力を消耗していたのか、二人の会話をBGMにいつの間にか俺は寝入ってしまっていた。
358 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2021/01/24(日) 20:28:02.60 ID:QdwuSFalO
 目を覚ますと二人も寝息を立てていた。
 ていうか腕を組んできている川崎はともかく、海老名さんはなんで俺の足にしがみついているんだ…………?
 そして気怠い下半身と体力で察する。これ、寝ている間に二、三発くらい搾り取られたな。
 川崎専用の精液製造器としては別に不満はないが。

「……っと、そろそろ起こさないとヤバいか」

 時計を見ると、後始末のことを考えたらそんなに余裕があるわけでもない時間だ。
 俺は二人を揺すって起こす。
 順番にシャワーを浴び、身嗜みを整えてホテルを出た。

「はぁー、充実した一日だった」

 海老名さんが満足そうに呟く。
 川崎も似たような表情で御機嫌のようだ。
 一方俺は精力回復まで使われていたようで体力が回復しきれておらず、少し足元がふらつく。辛いと言うほどでもないので誤魔化す必要はないが。
 ちなみに寝ている間に何をされたかは聞いていない。あの場でまたエロい事を言われたらさらに延長戦しかねなかったからな。

「じゃ、今日はありがとうね」

「ん、また学校で」

 海老名さんが手を上げ、川崎がそれに返事をする。
 …………って。

「おい、葉山や三浦たちはいいのか?」

「「あっ」」

 二人して忘れていたらしい。マジか。
 余計なことを言わなければ面倒を回避できたのか。しまった。
 慌ててスマホを取り出した海老名さんはなにやら連絡をしていた。
 しばらくして俺らに振り向き、確認してくる。

「夕ごはん一緒に食べようって言ってるけど、サイゼでいい?」

「サイゼなら構わないぜ」

「あたしも大丈夫。今日は遅くなるって言ってあるし」

 返事を聞いた海老名さんは再びスマホで連絡をし、俺達は揃って指定のファミレスへと歩き出した。
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/24(日) 22:00:34.59 ID:CE1X9g1NO
乙です
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/25(月) 13:46:31.51 ID:z1A1KbuoO
おつ
なにげに会話劇も楽しみにしてる
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/25(月) 13:48:12.41 ID:z6VcoIeyo
おつおつ
ちなみに過去のスレ分ってまとめてどっか投稿されてたりする?
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/28(木) 19:52:28.41 ID:bwWXV0BUO
まとめサイトってことか?
完結してないから無いんじゃない?
363 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2021/02/25(木) 22:12:02.30 ID:sK93XjMSO
 そろそろ目的地が見えてくるか、というところで海老名さんがスマホを取り出す。
 たぶん三浦あたりから連絡が来たのだろう。

「優美子たち今お店に入ったとこだって。席取ってあるみたいだよ」

「そうか」

「あ、それでね、男女別でお話したいらしいから私とサキサキと優美子ってのと、八幡くんと隼人くんのグループね」

「……………………」

 俺と川崎が同じタイミングで回れ右をするが、すかさず海老名さんは俺達の腕を掴んで逃がさないようにする。
 いやいや、葉山と二人でってどんな罰ゲームだよ。え、むしろ俺を相手にする方が罰ゲームだって?
 そんな過去の黒歴史は忘れた。

「はいはい、さっさと行くよー」

 一応約束した以上無理に抵抗するのもあれだし、おとなしく海老名さんに引きずられる。
 川崎も似たようなもので、いまいち気が乗らないようだ。なんだかんだこいつも人見知りだしな。サキュバスになってもそれは変わらない。
 …………俺がいるかいないかでこうも変わるのは何となく嬉しい気がするが。
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/02/25(木) 22:13:01.61 ID:sK93XjMSO
「やあ」

「…………おう」

 俺が近付くと爽やかなイケメンが笑顔で手を上げる。
 言うまでもなく葉山だ。

「まだ何も注文してないけど俺はもう決めてある。ほら、メニュー」

「いや、大丈夫だ。店員呼ぶぞ」

 そう言って俺は呼び出しベルを押す。
 葉山は怪訝な顔をしているが、やってきた店員に淀み無く注文する俺に少し驚いたようだ。
 俺くらいのサイゼリストになればメニューを暗記していることなんて当然なんだがな。
 ドリンクバーで飲み物を用意し、二人とも腰を落ち着けたところで早速葉山が切り出してくる。

「ちょっと聞きにくいことを聞くかもしれないが…………」

「気を使うほどの仲でもないだろ俺らは」

「そうか、気の置けない親友だと思ってくれているのか」

「おい待てふざけんな」

 葉山の薄ら笑いに俺は突っ込みを入れる。
 何で俺みたいなのがお前のような陽キャと親友にならねばならんのだ。

「俺はそれなりに比企谷を気に入ってるんだけどな…………まあそれはともかく」

 葉山はぎゅっと真面目な表情になる。
 俺も茶化す雰囲気を潜め、居住まいを正した。

「大事なことから聞いておく。姫菜を泣かせたりはしてないか? ああ、もちろん下ネタ的な意味じゃないぞ」

 後半でいきなり雰囲気ぶち壊してんじゃねえよ。
 お前そんなキャラだっけ?

「姫菜は性格や趣味嗜好があれなところもあるが、大事な仲間だしな。不幸な目にあっているならどうにかしたいと思っている」

 そんで突然真面目に戻るな。
 突っ込んでいいかわかんねえよ。
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/02/25(木) 22:13:57.74 ID:sK93XjMSO
「あー…………とりあえず今の状況は海老名さんが自分で望んでる通りなはずだ。本人にも確認してもらっていいが」

「そうか…………で、だ」

 ずいっと葉山はこちらに身体を乗り出してくる。
 テーブルを挟んで対面に座っているからそれほど近くなったわけではないが、少し声を潜めながら聞いてきた。

「どっちが本命なんだ? 両方か? それとも身体だけの関係だったりするのかい?」

「おい、さっきからキャラがブレてねえか? そんな興味津々な表情してんなよ」

「らしくないのは認めるが…………わかるだろ? こんな会話できる相手なんていないし、少しテンションが高くなっているんだ」

 確かにわからないでもない。葉山の周囲、というかうちの学校は男女とも外見レベルが全体的に高めな割に恋人持ちが多くない。
 こそこそ男同士で集まってエロ話をすることはあっても実体験の話などなかなかする機会はないだろう。
 いつもクールぶっている葉山も健全な男子高校生だったというわけだ。

「まあ意外と言えばお前が三浦とそういう関係だってのも意外だな。そんな素振りは見えなかったと思うが」

「あー……いや、元々そんなつもりはなかったんだ……………………だけどな」

「別に言いたくなければ言わなくていいぞ。聞きたいとも思わんし」

「ある日カラオケに行こうって集まりがあったんだが」

「言いたいのかよ」

「ちょっとみんな都合が悪かったり用事があって途中で抜けたりしてさ」

「腹減った。ミラノ風ドリアまだかな」

「その日の優美子はいつもより少し大人っぽくて」

「ガムシロたっぷりのコーヒーうめぇ」

「おい聞いてくれ比企谷」

「おかわりどうすっかな。たまにはコーヒー以外でも…………」

「部長会議の時に活動記録としてスマホで撮った写真に戸塚が写っているんだが」

「話を聞こうじゃないか。相談事とかもあれば遠慮するな。一応これでも奉仕部在籍だからな」

「君のその変わり身の早さには感心するよ」
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/02/25(木) 22:14:46.85 ID:sK93XjMSO
 そこまで話したところで注文したものが届いたので、一旦話を打ち切った。店員に聞かれるのは気まずい。
 ドリアはまだ熱いのでハンバーグを切り分けつつ、店員が近くにいないのを確認してから話を再開する。

「で、何だっけ? いつもと違う三浦の色っぽさにムラムラして誘われるままホテルにしけこんで肉欲に負けてヤってしまってそのままずるずると今の関係になってるって話だったか?」

「言い方! しかもまだそこまで話してない」

「違うところあったら訂正してくれ」

「合ってるけどさぁ…………」

 葉山は拗ねたように延々とフォークでくるくるパスタを巻いている。
 なんだろう。こいつこんなに気安く話せるやつだったか? たぶんある種の仲間意識が働いているのだろうけど。

「ちゃんと正式に付き合ってんのか?」

「ん、ああ。ちょっと順序が逆だけど、ホテルでコトが終わったあとにね」

 その辺は俺も似たようなものかもしれない。
 むしろ俺の方が特殊な事例だろう。当たり前だが。

「本当は高校時代には彼女なんて作らないつもりだったんだけどな」

 作れない、ではなく、作らないというあたりモテ男の余裕を感じる。
 昔の俺なら脳内でぶん殴ろうとしてカウンターくらってボロボロにされるところだ。あれ、想像でも引き立て役?

「でも、一応秘密にしておいてくれよ。まだ誰にも言ってないんだ」

「ああ。別に言いふらすような相手もいないしな」

「そうでもないだろ。しかもわりと俺達の人間関係って被ってないか?」

「それもそう…………いや違う。お前の繋がりが広すぎてその中に俺の知り合いが含まれてるだけだ」

 奉仕部だってクラスメートだって生徒会だってそうだ。
 広義の意味では被っているんだろうけど、全体量では俺と葉山じゃ比べるまでもないし。
 だからって言いふらすことはないのには変わらないが。
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/02/25(木) 22:16:05.50 ID:sK93XjMSO
「それに多くの女子が騒いだら煩わしいしな。休み時間の寝たふりがつらい」

「寝るんじゃなくて寝たふりなのか…………」

 最近は減ってきてるけどな。
 川崎とか戸塚とか戸塚とか戸塚とか戸塚が話し掛けてくれたりするし。

「でもま、三浦とくっつくってのもそこまで意外じゃない。どっちかと言えば一番可能性高かっただろ」

「ん、まあな。なんだかんだ優美子が一番近くにいる女子だしね。むしろ君の方が意外だよ。改めて聞くけど本命はどっちだ?」

「あー、川崎だよ。俺は川崎とくっついてる」

「まあそうだろうな。聞いておいてなんだけど姫菜ではないと思っていた。姫菜が君に熱い視線を送っていたことなんかないからね」

「それじゃ川崎が俺に熱い視線を送っていたように聞こえるんだが」

「そうじゃないか」

「え?」

「俺もちょっとだけ駆り出された川崎さんに対する奉仕部の活動あっただろう? あの後辺りから少しずつ視線が向き始めていたじゃないか。文化祭以降くらいからは特に顕著に」

 え、マジで?
 しかも他人にバレるくらい?

「あとこの前あった教室で川崎さんが告白された時の出来事、大半は冗談だと思っていたようだけど、俺には本気に見えたし」

 …………あれか。
 今思い出しても少し恥ずかしくなるセリフを川崎は言っていたな。

「だからそれはいいんだ。気になるのはなんでそこに姫菜が絡んでいるんだろうってところだ」

「あー、単刀直入に言うとだな、俺と川崎が校舎の人が来ない場所でイチャついてるのを見られてバラされたくなかったら自分も混ぜろって脅してきたんだ」

「え」

「まあ信じられないだろうけど」

「…………いや、ありそうなことかもしれない。というか姫菜なら何でもありな気がする」

 マジかよ。
 嘘ではないが、そんなあっさり信じられるとは予想外だ。
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/02/25(木) 22:17:20.48 ID:sK93XjMSO
「それより脅されるようなイチャつきって、まさか学校で…………」

「……………………」

 俺が顔を逸らすと葉山は信じられないというような表情になる。
 いやまあ俺も油断していた。まさかあの場所が見つかるなんて思ってなかった。

「もっと周りに気をつけろよ。それとその場所を教えてくれ」

「いやいやお前利用する気満々じゃねえか。目立つやつはリスク高いからやめとけっつうの」

「ちっ」

「舌打ちすんな」

「しかし姫菜がねえ…………迷惑だったら一言言っとこうか? 優美子から」

「自分じゃなくて三浦かよ。まあ大丈夫だ、なんだかんだ楽しんでるからな」

「しかし川崎さんがいい気しないだろう?」

「ん?」

「え?」

「ああ、それなら尚更平気だ。楽しんでるのは俺じゃなく川崎の方だから」

「…………マジか」

「俺は川崎だけで構わないっていうか手一杯っていうか…………でも川崎も楽しそうだし俺も嫌ってわけじゃないからな」

「俺の中の川崎さんのイメージがだいぶ変わったな…………」
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/02/25(木) 22:18:33.35 ID:sK93XjMSO
「まああれだ、俺と川崎の関係は別に隠しているわけじゃないが、わざわざ言いふらすものでもない。ただ海老名さんとかの方は黙ってた方がいいだろ」

「そうだな。ちなみに君と川崎さんの関係を知っている人は他にいるのか?」

「海老名さんを除けば、互いの家族と平塚先生と戸塚くらいかな」

 家族と言っても大志辺りはまだ知らないかも知れないが。
 俺んちはもう両親まで知ってるどころか紹介までしちゃってるし。

「戸塚はともかく平塚先生が意外だな。何か言われてないか?」

「快く祝福してくれているよ」

 嘘ではない。
 それ以上の関係があるだけだ。

「結衣や雪ノ下さんも知らないのか?」

「たぶんな。知ってても聞かれたことはないのでわからんが」

「しかし、そうか…………」

「何だ?」

「いや、何でもない」

 そんな話をしつつ注文したものを食べ終えるが、女子たちの方は一向に話し終わる様子がない。
 声こそ潜めているものの盛り上がっているようだ。

「俺の恥ずかしい話とか暴露されてねえだろうな…………」

「やめろ比企谷、俺まで不安になってきたじゃないか」

「なんだ、恥ずかしい話あるのか?」

「ノーコメントで」

「ほぼ答えじゃねえか」

 そこからもだいぶだらだらと話し、業を煮やした葉山が女子たちの席に行くと、時間を指摘されて皆慌てて帰る準備をし始める。
 どうやら本人達が思っている以上に時間が経過していたようだ。
370 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2021/02/25(木) 22:20:36.48 ID:sK93XjMSO
 レジで会計を済ませ、店前で解散する。

「ヒキオとは話せなかったし、今度あーしともお喋りしよ。それと、二人のことよろしく」

「あ、ああ」

 別れ際に三浦がそんなことを言ってきて俺は短く返答する。
 川崎とはそんなに相性よくなかった気がするが、随分柔らかくなったな。
 葉山は三浦を送っていき、海老名さんとは駅前のバス停で別れた。俺は川崎を送っていく途中で確認する。

「どんなこと話してたんだ?」

「そっちと大差ないと思うよ。関係とかきっかけとか。秘密を共有してる仲ってことで険悪になったりはしなかったし」

「それなら何よりだ」

「ところで、明日の祝日は暇?」

「俺に川崎以外の用事があると思うなよ。あったらとっくに話してる」

「自慢気に言うことじゃないでしょ…………なら、コブ付きデートしない?」

「コブ付き? …………ああ、京華か」

「うん。明日は京華とあたしだけ予定がなくてね。よかったら一緒に動物園でも行かない?」

「ああ。是非」

 確か県内の学生以下なら無料で入れる動物園だ。俺も小さい頃小町と行ったことがある。
 そこそこ施設も充実していたし、今の俺でも充分楽しめるだろう。

「よかった。じゃ、あとで時間と待ち合わせ時間、連絡するね」

「おう、頼む」

 やがて川崎家に到着し、軽く唇を合わせてから川崎が家に入るのを見届けて俺も帰路に着く。
 そういえば俺たちって普通のデートとかあんましてねえな…………。
 あ、葉山から戸塚の写真もらうの忘れた。
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 01:05:08.86 ID:qVHCdi0HO
乙です
エロ以外な会話珍しい
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