【R18】八幡「…………しっぽ?」沙希「見た?」姫菜「え、しっぽり?」【俺ガイル】

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308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/09/24(木) 00:40:56.92 ID:WQATNzTjO
「お待たせ。さ、足もっと開きなよ」

 言われるままに足を開き、そこに川崎が身体を差し入れる。
 そのまま前屈みになって泡だらけの胸の間に肉棒を挟み、両手で左右からむにゅうっと押し付けた。

「う、あ…………」

「ほらほら、気持ちいい?」

「いいっ…………あったかくて柔らかくて、気持ちいい…………」

 川崎は嬉しそうに微笑みながら肉棒を胸でもみくちゃにする。
 強く押し付けたり上下に揺らして擦ったり。
 正直もういつ暴発してもおかしくない。頼み込んで射精させてもらおうか、と考えたところでまたもや川崎は身体を離す。
 なんかさっきからタイミングがいいのか悪いのか。

「もう充分綺麗になったでしょ。流すよ」

 シャワーを用意して互いの石鹸を流していく。
 がちがちに固くなっている肉棒から洗い流されると、川崎は愛おしそうに先端に口付けをしてきた。

「ちゅ…………ふふ、すっごい元気。こっちもずっしり詰まっててたくさん出そう…………」

 そう言って陰嚢を手で転がすように撫でる。そう思ってるなら早く出させて欲しい。
 しかし川崎はまだ焦らすつもりのようで、二人で浴槽に浸かり、俺の頭を自分胸元に抱き抱える。
 当然それに逆らうわけもなく、俺は顔を胸に押し付けつつ乳首を唇で挟み込んで吸う。

「んっ…………お風呂から上がったら、今度はおまんこにチンポ突っ込みながら吸って…………あたし、あれ好きなんだよ」

「…………上がってからじゃなきゃ、駄目か?」

「ふふ、そうだね。それじゃ」

 川崎は正面に来て俺の身体を跨ぎ、肉棒を秘口に押し当てる。
 対面座位の体勢で腰を下ろして肉棒を体内に受け入れ、喘ぎながら身体を反らして胸を晒す。
 女子にしては川崎は高身長なのでこの体勢もそんなに無理はなく、俺は遠慮なくその胸にしゃぶりついた。

「んっ、あっ…………八幡っ……」

 川崎が切なげな声で俺を呼ぶ。
 ダイレクトに俺の脳を刺激してきたが、どうにか理性を失わず両の乳首を吸い続ける。
 もちろん腰を動かしたりすると一瞬で絶頂に達しかねないのでそっちはじっとしているが。
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/09/24(木) 00:42:24.83 ID:WQATNzTjO
 しかし川崎が悶えるたびに柔肉が肉棒を締め付け、俺自身が動かなくともどんどん快感が与えられて昂っていく。
 もうそろそろ限界が近く、胸から顔を離すと、川崎もそれを察したようだ。

「出そう?」

「ああ。御主人様の中に、思いっきり出したい」

「いいよ。キスしながら、して」

 最近学校では御無沙汰だったので、久々の対面座位でキスハメからの膣内射精だ。
 川崎は俺の腰に自らの足を巻き付けてしがみつきながら唇を合わせてくる。
 俺は突き出される舌に自分のを絡め、強く抱き締めながら身体を揺すった。
 互いに喘ぎ声を漏らし、快感を求めあう。
 やがて俺は耐えられなくなり、川崎の一番奥で射精する。
 信じられない程の量が川崎の中に注ぎ込まれ、気を失いかねない悦楽の波が全身を襲う。
 風呂場であることを思い出してぎりぎりのところで意識を繋ぎ止めることができたのは僥倖だろう。
 川崎は達し終わったあとも余韻に浸っているのか目が虚ろで、脱力して俺に体重を預けているし。
 これがベッドの上とかだったらそのまま寝かせてやりたいところだが、生憎そうもいかない。
 気付け代わりというわけでもないが、俺は川崎の頭と背中を軽く撫でてやる。

「ん…………気持ちよかった…………八幡の精液、美味しい…………」

 川崎は俺の頬に軽く口付け、きゅっと抱き締めてきた。
 ちなみに俺の肉棒は全然萎えていない。

「とりあえずお風呂から上がろっか。今度はベッドの上でお願い」

「ああ。嫌だって言っても止めないぜ御主人様」

「ふふ、頼もしいね」

 繋がったままベッドまで行こうかとも思ったが、さすがに濡れた身体では良くない。
 いや、川崎のサキュバスの能力を使えばなんてことないんだろうけど、それは情緒がないだろう。
 俺たちは少しふざけあいながら互いの身体を拭きあう。仕上げは結局その能力を使ったけど。
 ちょっとだけ格好つけてベッドまでは川崎を横抱きにして運ぶ。いわゆるお姫様抱っこというやつだ。

「いつも思うけど、あたしって軽い方じゃないのによく平然と持ち上がるね。運動部でもないのに」

「まあ筋トレくらいはしてるからな」

「何か目的あんの?」
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/09/24(木) 00:45:12.94 ID:WQATNzTjO
 こういう時のために、とはさすがに言いづらい。
 幸いすぐにベッドに着いたので、川崎を寝かせてその上に覆い被さる。
 すぐに川崎も俺の背中に腕を回してきたのでそのまま抱き合いながら唇を重ねた。
 肉棒が準備万端とは言ってももう二回も出したし多少の余裕はある。俺は唇と舌で川崎の全身を愛し始めていく。
 頬や顎、首筋から鎖骨。
 二の腕から指先まで。
 豊満な胸やへそ周り。
 足の付け根に太もも。
 もちろん足の指だって一本一本丁寧にしゃぶる。
 そして最後はこれ、俺にしか見えない尻尾だ。
 川崎をうつ伏せにさせ、根元部分を甘噛みしつつ舌を丁寧に這わせながら先端までじっくりと。
 それらに感じてくれているようで、足の間に見える秘口からとろとろと蜜が溢れ出てきていた。
 もう充分だろう。
 俺はそのまま川崎に背中から覆い被さり、尻の辺りを跨ぐようにして肉棒をその秘口に挿入する。
 いわゆる寝バックという体位だ。

「あ、んっ…………チンポ、きたぁっ…………」

「無許可で入れて悪いな。お仕置きならいくらでも受けるぜ」

「じゃあ、あたしもあんたもイくまで、抜かないで…………」

「お仕置きになってないぞ」

「あたしがそうしてほしいから、いいの」

 俺はその言葉を聞いて了承し、ゆっくりと腰を動かし始めた。
 川崎の弱いところを擦るように肉棒を出し入れし、その膣内の温かさと柔らかさと締め付けをたっぷり堪能する。
 そろそろ限界が近くなり、俺は身体を起こし、繋がったまま川崎の腰を持ち上げて膝立ちにさせた。
 寝バックのままだとあまり二人で一緒に激しく腰を動かすことがしにくいからな。

「んっ…………はちま…………ああっ!」

 ずんっと奥を突くと、川崎の身体が跳ねてぐうっと仰け反った。
 苦しそうな声を上げるが、自分からも腰を揺すってより気持ち良く肉棒を受け入れようとしている。
 さらに興奮が高まった俺は川崎の腰を掴んで何度も子宮口を突く。
 川崎は学校内や京華の前では絶対に上げることのない艶やかな声を部屋中に響かせ、何度も絶頂に達していた。
 その声を聞きながら俺は亀頭を一番奥に押し付け、小刻みに腰を揺すりながら射精して大量の精液を川崎の中に注ぎ込んだ。
311 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2020/09/24(木) 00:46:12.56 ID:WQATNzTjO
「はあ……あん…………」

 長い射精が終わって肉棒を引き抜くと、川崎はころんと横になりながら大きな溜め息を吐く。
 表情から察するに、満足してくれたようだ。
 目が少し虚ろだったが、軽く頭を撫でてやるとすぐにこちらを向き、大きく口を開いた。
 俺がその口に肉棒を差し入れると、すぐに唇や舌でお掃除をし始める。
 あー……気持ちいい…………。
 中のものまで全部吸い出され、綺麗にされたあとは川崎の隣に横たわる。
 川崎はすぐに俺の胸に顔を埋め、背中に手を回してきた。

「ね……このまま少し寝ていい?」

「ああ。ゆっくり眠りなよ御主人様」

「ん…………」

 頭を撫でてやるとすぐに川崎は寝息をたて始める。
 普段は大家族の長女として忙しない身だしな。こういうときは少しでも休ませてやりたい。
 もちろん精神的にも肉体的にも癒した上で、だが。
 満足げに、安心感に溢れた表情で寝ている川崎に、俺は奴隷としての達成感を得て一緒に夢の中へと落ちていった。
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 05:25:29.94 ID:wJhbK21io
ふぅ
乙です
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 00:36:10.78 ID:ccFqV69M0
きてた、乙
いつも楽しみにしてます
314 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2020/10/26(月) 22:32:46.94 ID:j7KybH0EO
 意識が覚醒し、俺は目蓋を開ける。
 時計を確認すると、まだそんなに時間は経っていないようだ。
 横で寝ている川崎を起こさないように注意しながら、俺はそっとベッドから降りた。

「ふう…………」

 備え付けの冷蔵庫に入れていたペットボトルの水を飲み、一息つく。
 汗をかいたので水分が身体中に染み渡るのが心地好い。
 …………しかし水分といえば不可思議なことがある。川崎といるときはほとんどトイレに行きたくならないのだ。
 いや、なんとなくサキュバスの能力の一つだろうなと当たりはつけているのだが、本人に確認したことはない。
 気にしなくてもいいのかもしれないが、海老名さんや平塚先生もそうなので、そこから疑問に思われたりしないかと疑心暗鬼気味になっているのだ。
 そんなところから答えに辿り着くなんてまずあり得ないことだろうけども。

「ん…………」

 声がして振り向くと、ベッドの上で川崎が身を起こしていた。
 まだ少し眠そうな表情のまま俺を見て、誘うように両手を広げる。
 御主人様の御要望通りすぐに戻ってベッドのシーツに潜り込むと、ぎゅうっと力強く俺に抱き着く。

「目が覚めたとき、傍にいてくれなきゃイヤ…………」

「ああ、悪かった」

 そっと川崎の頭に手を乗せて撫でてやると、川崎は心地好さそうにすりすりと俺の胸に頬を擦り付ける。
 しかし、俺達は二人とも全裸なわけで、当然川崎の柔らかいものが押し付けられるわけで。
 肉棒が固くなっているのは隠しきれるものではない。どころか、川崎は少し身体を下げ、胸の間に肉棒を挟み込む始末である。

「うっ…………」

「ふふ。腰振ってもいいよ。なんならこのまま出しちゃっても」

 抗いがたい誘惑をしてくるが、俺は首を振って断る。
 その柔らかい胸で擦り始めたら多分止まれない。射精の許可は下りたが、できることなら川崎の中か口で出したい。
 それを察したか、川崎は俺を仰向けにさせて起き上がる。

「ほら、八幡。あんたの大好きな奴隷チンポ専用のおまんこ。ここに出したかったらおねだりしなよ」

 そう言って川崎は指で広げて俺に秘口を見せ付けてきた。
 綺麗な色のそこは愛液を溢れさせながらひくついており、俺の理性を剥がす匂いを放つ。
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/10/26(月) 22:33:46.60 ID:j7KybH0EO
「ご、御主人様っ!」

「なに?」

「お、俺は御主人様専用精液製造器です…………俺の性奴隷の務め、果たさせてください…………御主人様の中で、射精させてくださいっ…………!」

「あたしのおまんこに飲ませたい?」

「はいっ……御主人様のために、頑張って作りましたっ…………」

「ふふ、遠慮なくいただいちゃうね」

 川崎は俺の身体を跨いで肉棒を掴み、先端を自分の秘口に押し当ててゆっくりと腰を沈めていく。
 熱くて柔らかい襞を押し広げていく感触に俺は思わず仰け反ってしまう。

「ああ……八幡のその顔……可愛い」

 そう呟いたあと、川崎は俺と唇を合わせて舌を口内に侵入させてくる。
 口内をたっぷりと凌辱されながら蜜壺で肉棒をしごかれ、凄まじい快感が全身を襲った。
 俺は川崎の臀部を鷲掴みにし、腰を突き上げて肉棒の先端を子宮口に届かせる。

「ああんっ!」

 びくんと川崎の身体が跳ね、離れた唇から淫靡な声が漏れ出た。
 何度も繰り返すとその都度声が出てより強く肉棒を締め付けてくる。
 入れた瞬間から射精しそうなのをずっと堪えていたが、そろそろ限界が近い。
 俺は改めて御主人様におねだりをしようとしたが、その前に再び唇を塞がれてしまう。
 激しく舌が絡まり、川崎の身体全部が俺の射精を求めてくる。
 尻尾で陰嚢をぐりぐりと撫でられて中のものを全部寄越せと要求され、俺は幾度も痙攣しながら精液を吐き出した。
 ああ…………川崎の中に出すの、気持ちいい…………。
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/10/26(月) 22:34:32.61 ID:j7KybH0EO
 全て出し切って唇が離れ、俺は肩で息をする。
 川崎も満足そうに俺の頬に自分の頬を擦り付けてきた。

「んー…………今回も気持ちよかったぁ」

「俺もだ。すげぇ良かった」

「うん、すっごく美味しかったしね。気持ちいいの、伝わってきたよ」

 そう言って川崎は何度か俺の頬にキスをし、身体を起こす。
 そして肉棒を抜こうと腰を浮かせたところで俺は両手で臀部を掴んで止めた。

「……………………」

「……………………」

 …………いや違うんだ。俺の意思じゃなく腕が勝手に。
 川崎が俺を見てにぃっと笑う。

「まだ出し足りないの?」

「い、いや」

「嘘ばっかり。まだチンポ固いまんまじゃないのさ」

「その、出し足りないんじゃなくて、まだ、御主人様まんこを、感じてたいから…………」

「ふふ、いいよ。動かないで包んでてあげるから、じっくり味わいな」

 再び川崎は俺に覆い被さってくる。
 その身体を受け止め、俺は川崎の背中に腕を回して少し強めに抱き締めた。
 あー、すっげぇ幸せ…………。
 好きになった美少女クラスメートと思う存分身体を貪りあって。
 セックスして。
 生で中出しして。
 抱き合いながら余韻に浸って。
 これ以上の何かを求めたらバチが当たりそうだが、この御主人様は更に色んなものを俺に与えてくれる。
 絶対。絶対離さないし大事にするし俺の全てをもって尽くす。
 改めてそう決心して俺は抱き締める力を強めた。
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/10/26(月) 22:35:19.52 ID:j7KybH0EO
 そんなカッコつけた心情ではあったが、身体の方はまた川崎を求めたくなってしまった。固いままの肉棒がさらに膨張して脈打ち、呼吸が熱を持つ。
 察した川崎はそれを受け入れ、むしろ望むところだと言わんばかりに腰を動かし、そのまま抜かずに追加で二回ほど搾り取られてしまった。

「はぁー…………おなか、いっぱい…………」

 俺の上で乱れまくった川崎は満足そうに自分の腹を撫で回す。
 さすがに少し疲れたか、一旦ベッドから降りて水分補給をしてソファーに腰掛けようとする。
 これはさっきの誓いを実行するチャンス!
 すかさずソファーの前に移って、御主人様の疲れた足を楽にさせるべく足置きになるために四つん這いになる。
 が、その俺の献身的な行動はドン引かれただけで終わってしまった。

「そんなこと海老名だってしないでしょ」

 いや、すると思うけど…………。
 M気質と言う面では俺と海老名さんは結構似通っているところがあるしな。
 しかし御主人様がお望みでないのなら仕方ない。俺は素直に身体を起こし、御主人様の足を取ってマッサージをし始める。
 これには川崎も御満悦のようで、されるがままだ。

「あー、気持ちいい……この手技で色んな女を落としてるんだね」

「人聞きの悪いこと言うな」

 ほとんど俺じゃなく川崎のせいだろうに。
 それにマッサージなんて川崎以外にはしてないぞ。

「お返しは何がいい? 膝枕で耳掻きか、おっぱい枕でもう一眠りか」

 魅力的な提案だったが、俺の行動自体が御主人様への感謝の返礼のつもりだったので遠慮しておく。
 あ、ついでに足の指も舐めておこう。

「んっ……あんたそれ好きだね。味なんかしないでしょ?」

 それを言ったら身体のどこを舐めたってほとんど味のするとこなんかないぞ。
 まあ好きなのは事実だし、少々特殊かもしれないが川崎限定なので構わないだろう。
 じっくりたっぷり丁寧に味わっていると、案の定俺の肉棒は再びそそり立つ。

「お返しは決まったね。ベッドで横になんなよ」

 川崎はその肉棒を見て妖艶な笑みを浮かべながら俺に命令した。
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/10/26(月) 22:35:59.27 ID:j7KybH0EO
 御主人様の指示通りベッドに横たわると、そのまま俺の身体にのし掛かってくる。
 焦点を合わせて肉棒を呑み込んだあと、腕を押さえ付けられ、足も絡ませられ、身動きが取れなくなってしまう。
 口内を舌で蹂躙されながら小刻みな動きで少しずつ快感が与えられるその様は、ゆっくりと補食される生け贄のようだ。
 しかし俺は一切抵抗も逆らいもせず、されるがままになる。御主人様に全てを捧げた性奴隷なのだから当然だろう。
 唾液を飲まされて感度も上昇させられるが、自分から動くのはなんとか堪える。
 やがて川崎の腰の動きが速くなっていき、肉棒に与えられる快感がさらに高まっていく。
 もうそろそろ限界だ、といったところで少し体勢を変えて最奥部まで肉棒を招き入れられた。
 亀頭が子宮口に吸い付かれ、俺は耐えきれずに射精してしまう。

「うっ……! んっ……! んううっ…………!」

 繋がったままの唇から二人の声が漏れ、凄まじい快感を互いに与え合う。
 達し終わったあとも俺達は長い間余韻に浸り、離れることはなかった。
319 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2020/10/26(月) 22:37:27.84 ID:j7KybH0EO
「んんー…………満足したよ……」

 時間になって後始末を終え、部屋から出る前に川崎が大きく伸びをした。
 心なしか肌もつやつやしている気がする。

「俺の仕事に御満足いただけたようで幸いです。御主人様」

「うん。あんただけにしか出来ない、あんただけにしかさせたくないお役目だからね。ありがと」

 そう言って俺の頬にキスをしてくる川崎。
 御機嫌な様子で腕を組んできてそのままホテルを出る。

「でもだいぶ搾り取っちゃったけど明日は平気? 海老名もいるし。なんなら少し回復させとこうか?」

「大丈夫だ。御主人様がいてくれたらそれだけで何度だっていける」

「ふふ、優秀な奴隷だこと」

 それに関しては自分でも恐ろしいくらいだが。
 でも多分サキュバスの能力関係なしに川崎以外の女だったらここまで頑張れない気はする。
 そんな世界線は有り得ないだろうから考察するだけ無駄だろうけどな。
 俺は川崎を家まで送り届け、明日の予定を確認してから帰路についたのだった。
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/27(火) 05:50:46.77 ID:iNuv1kmLO
乙です
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 15:57:27.74 ID:6No4X70x0
さす八

322 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2020/11/18(水) 22:48:25.64 ID:2IZO2NtqO
「あれ?」

 海老名さんが訝し気な声を出した。
 何かと思って視線を辿って、それを理解する。
 川崎もどうしようかと思案顔だ。

「んー、別のとこにしよっか」

 そう。
 三人で待ち合わせて向かったいつものラブホテルは満室の表示が出ていたのだ。
 三連休の中日な上に朝早めなので泊まりの連中もまだほとんどチェックアウトしていないのだろう。

「別のとこって、心当たりでもあるのか?」

 俺が他に知っているといえば平塚先生と車で行ったところか京華を連れていったところくらいしかない。
 どちらもここからでは少し遠いのでちょっと候補にはならないか。

「ここら辺はどこも一杯みたいだし、あっちの方行ってみる? いくつかあったでしょ?」

「そだねー。出鼻挫かれちゃったけどまだまだやる気満々だし」

 少しくらいはへこたれてもいいんですよ海老名さん?
 まあこの状況で女性陣に逆らえるはずもなし。俺は黙って二人のあとを付いていく。
 しばらくして目的地に到着する。見たところ満室はなく、どこでも入れそうな感じだ。だが。

「三人以上お断りとかされないか? 駄目なところもあるだろ」

「それだったら入口で止められるでしょ。とりあえずどっか入ってみようよ。八幡くん、選んで」

 俺かよ。
 とりあえずなんとなく目についたところを指差し、そちらに向かう。
 料金なんてどこも似たり寄ったりだし、実際に中を見ないとわからないだろうから、どれを選んだって変わらないだろうしな。
 そして、敷地内に入って建物入口をくぐろうとしたところで、その事件は起こった。
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/18(水) 22:49:15.30 ID:2IZO2NtqO
「あ、すいま、せ……ん…………」

「いえ、こちらこ……そ…………」

 ちょうど出てきた人とぶつかりそうになり、咄嗟に止まってお互いに謝り合う。
 その声にやけに聞き覚えがあった。
 というか葉山だった。

「え、あ…………えっと」

「隼人ー、どしたん?」

 マジかよ。
 葉山の後ろから顔を覗かせたのは我がクラスの獄炎の女王こと三浦だった。
 しかしこの二人ならまあ有り得なくもない組み合わせかなとどこかで納得はできる。川崎も海老名さんも二人に驚きはしているが、絶句といった感じでもない。
 が、俺と川崎と海老名さんという組み合わせは向こうにとってどれだけの衝撃なのか想像もつかないだろう。

「へえ。優美子と隼人くん、そういう関係だったんだ」

「……………………ちょっと話をしたいんだけど、いい?」

 先にいち早く冷静になったのは三浦の方で、海老名さんの言葉に反応する。
 この場面では何も誤魔化しようがないし、話をしたいというのもわからないでもない。
 が。

「悪いね。そっちは終わってすっきりしてんだろうけど、こっちは今からで溜まるもの溜まってんの。あとにしてくれる?」

「…………じゃあ夕ご飯一緒にどう? 何も話し合わないのは落ち着かないっしょ」

「ん、なら海老名経由で連絡するよ」

 基本的に相性がよくない川崎と三浦ではあるが、さすがにこんなところで言い争ったりはしない。
 それ以降言葉を交わすことなくすれ違い、俺達はホテルの中に入る。
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/18(水) 22:49:59.76 ID:2IZO2NtqO
「いやびっくりしたな」

「そうだね」

 特に三人でも問題なく、部屋に入ったところでようやく俺はそんな言葉を口にした。
 川崎も平静を装っていたが、内心ではそれなりにテンパっていたようだ。意外と人見知り、というかコミュ障だしな。
 え? 俺が言うなって? はい、その通りです。

「私も全然気付かなかったよ。学校じゃ変化なかったしいつからなんだろ?」

「海老名さんも知らなかったのか。なら話ってのは互いに秘密にしとこうってんだろうな」

「向こうからしてみればこっちの関係の方が驚きだろうけどねー」

 というか海老名さんは結構平然としている。
 俺たちや葉山たちも含めて立場的に一番アレなのは海老名さんだと思うのだが…………。

「ま、悪いようにはならないでしょ。ところで、どうする? とりあえずお風呂からにする?」

「うん、そうしよそうしよ。あっ、ここマットがある!」

 風呂場を覗いた海老名さんがそんな声をあげる。
 まあ一瞬冷や汗もかいたし、風呂に入るのは賛成だ。
 お湯を張るまでの間、葉山たちに聞かれたらどう答えるかの打ち合わせをしておく。

「ん、準備できたみたいだね」

 完了を知らせるアラーム音が鳴り、俺達はソファーから立ち上がって風呂場へと向かった。
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/18(水) 22:50:41.18 ID:2IZO2NtqO
 無駄な抵抗と知りつつもタオルを腰に巻いて二人のあとに続くが、やはりすぐに剥ぎ取られてしまった。
 全裸で堂々としている女子二人とは反対に恐縮して縮こまっている俺だが、股間の肉棒だけは自信満々に自己主張して反り返っている。
 それを見た川崎も海老名さんもギラギラした目をしながら唾を飲み込む。

「すご…………ね、触っていい?」

「あー、えっと…………」

 どうしようかと川崎を窺うと、川崎は伸ばしかけている海老名さんの手を押さえた。
 どうやら許可が下りなかったようだ。

「サ、サキサキ……?」

「海老名、あんたは八幡の何なの? ちゃんと自分で準備しないと駄目でしょ。チンポに奉仕したいなら手以外でしなよ」

「!? そ、そうだね」

 ?
 いまいち川崎の言っていることがわからない。
 が、海老名さんは理解したようで、俺に向き直る。

「あ、あのっ、ご主人様のおチンポ迎え入れるために、おまんこ濡らしてほぐしておきます。その間、顔や口でおチンポにご奉仕して、よろしいですか?」

 もう海老名さんのその表情はすっかり発情しており、息を荒くしている。
 すでに手は俺の許可なく自分の股間をまさぐり始め、全身を上気させていた。

「ああ、好きにしていいぞ」

「ありがとうございますっ」

 俺の言葉に返事するなり即座に座り込み、肉棒を顔に擦り付けるように頭を振る。
 まるでマーキングのようだが、普通俺が動いて海老名さんにするもんなんじゃねえかなあ?

「あっ……はっ……おチンポ…………おチンポ、好きぃ…………」

 って。
 何かヤバい薬キメたみたいな反応になってんぞ。多分川崎のサキュバスの能力なんだろうけど。
 その川崎も俺の前にしゃがみこみ、海老名さんと同じように肉棒に頬擦りし始めた。

「あ、うっ…………」

 美少女二人の頬に肉棒を挟まれてしごかれる光景は凄まじく興奮を煽り、昂りがとんでもないことになっていく。
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/18(水) 22:51:42.29 ID:2IZO2NtqO
 このまま射精したい欲求をなんとかはね除け、俺は腰を引いて肉棒を二人の顔から引き離した。

「あ、おチンポ…………」

「んー? あたしたちの顔擦り、気に入らなかった?」

 海老名さんは残念そうな表情をし、川崎はからかうように言ってくる。絶対わかってて言ってるだろそれ。
 肉棒はびくびくと震え、早く射精させろと要求しているようだ。
 が、まだ川崎は準備ができていないし、むしろそれは折り込み済みだろう。サキュバスはその気になったら一瞬で整えられる。

「…………姫菜」

「っ、は、はいっ!」

 名前を呼ばれたことで期待を高めたか、海老名さんの返事の声が少し上擦った。
 まあその期待は間違ってないのだが。

「俺に好きなように扱われて道具みたいにされるのと、自分で動いて俺に奉仕するの、どっちがいい?」

「っ…………ど、道具がいいです! 私の身体、オモチャにしてください!」

 その返事に満足そうに頷いたのは俺じゃなく川崎で、そのまま立ち上がって海老名さんをマットの方まで連れていく。
 ついでに何か耳打ちしていたが、またアドバイスか何かしているのだろうか?
 俺が近付くと海老名さんはマット上で横になり、脚を開いて秘口を指で広げてさらけ出した。

「ご、ご主人様のおチンポ専用穴です。好きなように、使ってください」

 ひくひくと蠢く穴からは大量の蜜が溢れ出ており、受け入れる準備は万端のようで、俺は遠慮なくその穴に肉棒を突っ込んだ。
 それと同時に川崎が海老名さんとキスをし、唾液を流し込んで飲み込ませる。

「はうっ! うああんっ!」

 おそらく感度上昇の能力を使われたのだろう。海老名さんは一瞬で達してしまい、離れた唇から矯声を上げながら全身を震わせる。

「う、嘘っ、おチンポ入れただけで…………はううっ!」

 構わず肉棒の出し入れを始めると海老名さんはさらに身体をくねらせる。
 快感のあまり無意識に逃げるように身体が動いていくが、俺は海老名さんの腰を掴んで引き寄せ、子宮口を突くように肉棒を奥まで埋めた。
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/18(水) 22:52:57.89 ID:2IZO2NtqO
「あんっ! くる、くる、すごいのきちゃうっ! 壊れちゃう!」

「壊してほしいだろ? チンポ気持ちいいって言え。中出ししてくださいっておねだりするんだ」

「おっ、おチンポ気持ちいいですっ! おまんこ壊れるくらい激しくしてっ、御主人様の精液っ、中に出してくださいっ!」

 その言葉の直後、川崎が今度は俺と唇を合わせて舌を絡めてくる。
 今回の唾液には何の付与もなかったが、それでも俺を興奮させるには充分だった。
 スパートをかけるように俺は腰を振る動きを速め、幾度も海老名さんの奥を突く。

「んっ……! んううっ……! うっ……!」

 短い呻き声とともに俺は海老名さんの中に精液を吐き出し、快感に打ち震える。
 全て出しきり、唇が離れた川崎は俺の顔を見て微笑む。

「ふふ……気持ち良さそうな八幡の顔、かわいい…………」

 だらしなくなっているであろう俺の表情をそう評価し、頬に軽くキスをする。
 しばらくしてようやく余韻が晴れ、海老名さんを窺う余裕が出来た。

「あっ…………あっ…………」

 いまだに身体を痙攣させながら声を漏らす海老名さん。どうやら相当激しく達してしまったようだ。
 とは言ってもその顔はとても満足げなものだったが。
 とりあえず連動して揺れる胸に手を伸ばして揉みながら呼び掛ける。

「おい姫菜、お礼の言葉はどうした?」

「んっ、はあ…………おまんこオナホ使っていただいて、ありがとうございます…………私なんかのおまんこで気持ちよくなってもらえて、光栄でした…………んんっ……!」

 自分の台詞に自分で興奮して感じるという器用なことをする海老名さんであった。
 俺もその言葉に満足し、腰を上げて海老名さんの中から肉棒を引き抜く。
328 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2020/11/18(水) 22:53:52.45 ID:2IZO2NtqO
1は隼人×優美子も好きなんです
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 05:56:21.12 ID:Ur5RIMnAO
乙です
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 06:36:50.92 ID:lvtt2n9uO


まさかのはやゆみ
期待
331 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2020/11/30(月) 21:56:38.99 ID:txsiyndEO
 二人分の体液にまみれた肉棒にすぐさま川崎は顔を寄せて、口内に咥えこむ。
 舌が這ったり尿道内のを吸い出されたりとお掃除をされて、その心地好さについため息が出てしまう。
 川崎も良質の栄養を摂取できて御機嫌のようだ。リズミカルに頭を動かして唇で肉棒をしごき、一滴残らず搾り取っていく。
 手の方は海老名さんの下腹部を撫でており、中に出された精液からエネルギーを吸収している。

「んっ…………か、川崎っ…………!」

 ところが、川崎は一向に肉棒から口を離さず、それどころかさらに舌の動きが激しくなっていく。
 達したばかりで敏感になっている俺は思わず抗議するが、もちろんそれで止まる御主人様じゃない。
 口内の奥までずっぽりと咥えこみ、口全体で肉棒に刺激を与えてくる。
 昨日も散々搾り取ったのに、他人の体内に出したのやお掃除分では物足りないらしく、直飲みを御所望のようだ。
 それが御主人様の望みとあらば性奴隷兼精液製造器としては叶えないわけにはいかない。
 というか俺の意思に関係なく俺の下半身はフル稼働して、精液を新たに作って放つ準備をしている。
 やがて川崎の口内愛撫に耐えられなくなり、俺は声を上げながら全身を震わせて射精した。
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/30(月) 21:57:44.94 ID:txsiyndEO
 全て出し終わったあとも川崎はなかなか肉棒から口を離さず、散々っぱら唇と舌でいじめられた。
 顔が離れた瞬間に俺は脱力し、へたりこんでしまう。下半身に力が入らず、手をついて身体を支えている状態だ。
 時間が経って復活した海老名さんがその様子を見て驚愕する。

「嘘でしょ…………私でイったばっかなのにもうサキサキの口で出したの?」

「八幡の精力と回復力は半端ないからね。二回目でもすごく粘っこくて喉に絡み付いて、美味しいけど飲み込むのも一苦労さ」

 くすくすと笑いながら川崎は俺の腕を引っ張り、海老名さんと入れ替えるように俺をマットに寝かせる。
 仰向けでなくうつ伏せ状態にだ。

「じゃ、そんな頑張った八幡にはご褒美をあげないとね」

 ご褒美。何だろう?
 うつ伏せってことはエロいことじゃなく、背中をマッサージでもしてくれるんだろうか?
 横目で見てみると、川崎はボディソープのボトルを取って、自分の手で泡立てている。
 ああ、背中洗ってくれるのかな?
 案の定その泡が俺の背中に塗りたくられていく。川崎だけでなく、海老名さんの手も一緒にだ。
 なるほど、確かに女子二人に背中を洗ってもらうなんてなかなか出来ない経験だろう。洗うというより撫でられている感じだが、そこはあまり気にすることでもない。
 なんて思って油断していたら、いきなり重さとともに柔らかい感触が俺の背中を襲う。

「う、おお…………」

「ふふ。じゃ、ご褒美始めるよ」

「八幡くんの身体、きれいにしてあげるからね」

 その正体は二人の身体自身であり、やはり泡まみれになっている胸をスポンジに見立てるようにして俺の背中を擦る。
 むにゅむにゅとした四つの柔らかな山が俺の背中全体を這い回り、俺の興奮を高めていく。

「んー、ソープランドってこんな感じなのかな?」

「ふふ、だったらさぞかし高い料金だろうね。二人の現役女子高生にこんなことさせるなんてさ」

「ていうか年齢的にアウトでしょ」

 川崎と海老名さんはリズミカルに身体を動かしながらそんな会話をしている。
 こっちは下半身も疼いてそんなに余裕はないというのに。
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/30(月) 21:59:11.09 ID:txsiyndEO
「サキサキと八幡くんだけの時もよくこういうことしてる?」

「んー、どうだろ? 昨日は石鹸付けた胸で挟んでチンポ洗ってあげたけど、身体全体をこんなふうにってことはあんまりしてないね」

 あの。
 当事者の前でそういう生々しい会話やめてもらえませんかね?
 いや、川崎も当事者だけど。

「でも喜んでるみたいだし、これからはもっとしてあげてもいいかな。せっかくだから背中以外もね」

 そう言って川崎はだんだんと身体を下の方にずらし、腰回りや尻、太ももへと移っていく。
 足にしがみつくように腕を回し、胸に挟むようにしながらボディソープを擦り付けて洗っていった。
 海老名さんは動きを大きくし、川崎がいなくなって広くなった背中全体をフォローするように動く。
 正直なところ背中側で良かったと思う。もしこの光景が視界に入ったらそれだけで理性を失いかねないだろうからな。
 いや、当たり前だろ。女子二人が胸を使って身体洗ってくれるなんてシチュエーションを目にしたら、理性なんて一瞬で吹っ飛んで絶対何かやらかしている。
 二人の身体のどこかに肉棒を挟ませてしごくか、はたまたどっちかの穴に突っ込んで腰を振りまくるか。
 いずれにせよ、そうやってすぐに射精してしまっていただろう。
 今でもいっぱいいっぱいだし。
 しかし川崎はそのあと絶望的な言葉を口にした。

「よし。じゃ、八幡。今度は仰向けになんなよ」

 その言葉に俺は動かない。
 意志は強い方だと自負しているが、川崎に対しての煩悩関係では耐えられなかった時が怖いし。
 が、躊躇って動かない俺に業を煮やした川崎は、強引に俺の身体を表返した。

「あ…………」

「わ…………」

 びくんびくんと脈打って震えている肉棒を目の当たりにして二人が声を出す。
 俺は俺で上半身を泡まみれにした二人の姿にごくりと唾を飲み込んだ。
 場が一瞬沈黙に包まれるが、いち早く川崎が動く。

「また昨日みたいに洗ってあげるけど、今度はそのまま出しちゃってもいいからね」

 言うなり川崎は俺の足の間に身体を入れ、自分の胸で肉棒を挟んで左右から押し付けつつ揺すって擦りあげる。
 昨日より余裕がなく、俺は腰を振りたい欲望を必死で押さえ付けた。
 そんな俺の胸板に海老名さんが横から自分の胸を押し付けるように上半身をのし掛からせてくる。
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/30(月) 22:00:29.77 ID:txsiyndEO
「感じちゃうからおまんこは触らないでね」

 海老名さんはそう言いながら俺の手を取って自分のお尻に導きつつ、柔らかな胸をごしごしと俺に擦り付けた。
 もう。
 駄目だ。

「んっ……いいよ、しっかり挟んでてあげるからいっぱい動きな」

「あんっ……揉み方、やらしー…………でも、もっとぉ……」

 俺は海老名さんのお尻をむにむにと揉みしだきながら腰を動かす。
 昂った欲望に抑えがきかない。勿体無いと思いつつも川崎の胸で肉棒をしごくのをやめられない。
 あ。あ。出る、出る…………!

「あうっ!」

 短い悲鳴とともに精液が肉棒の先端から飛び出た。
 撒き散らされる前に川崎は先っぽを胸で包み込むようにし、射精の勢いで暴れるのを押さえ付ける。

「あは、出てる出てる。すごい量…………おっぱいから妊娠しちゃいそう…………」

 うっとりしながらそんな言葉を呟き、小刻みに揺すって最後まで搾り取りにくる。
 俺はびくっびくっと痙攣しながらそれを受け入れ、快感の余韻に浸った。
 対象は違うがあそこに口に胸にと女体三ヵ所射精フルコースを味わって、これ以上ないほどの幸福感だ。

「石鹸まみれだから舐めたりできないね、これ」

「そうだね、シャワーで洗うしかないよ。八幡、流すからね」

 胸から肉棒を解放した川崎は、シャワーを取って俺達の身体の石鹸や精液を洗い流していく。
 ちゃんとエネルギーは吸収したようで、ずいぶん肌が艶々しているのは気のせいではないだろう。
 が、何故か少し不機嫌な表情になっている。何だ?

「…………ねえ、海老名だけじゃなくてあたしのも触ってよ」

 そう言われて俺は気付く。
 片手がまだ海老名さんのお尻に触れたままだったが、なんとなくそれが気に入らなくて拗ねていたらしい。
 嫉妬されているようでちょっとだけ嬉しくなり、それを悟られないよう俺はもう片手を川崎のお尻に伸ばす。
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/30(月) 22:01:44.88 ID:txsiyndEO
 すべすべで肉付きのいいそのお尻を揉みしだくと、川崎の表情が嬉しそうなものに変わった。
 シャワーのあとに肉棒を咥えられて尿道内に残ったものを吸い出され、俺はびくんと腰を震わす。
 快感の余韻に少し身体をふらつかせながらもどうにか起き上がり、三人で浴槽に浸かる。

「あー…………」

 思わず溜め息のような声が出るが、川崎も海老名さんもご満悦の表情だった。
 ここの浴槽はそこそこの広さがあったが、それでも二人は俺に身体を引っ付けてくる。

「んー、極楽…………エッチした後のお風呂って気持ちいいよね。八幡くんとサキサキには感謝感謝」

「え、あたしも?」

「そりゃそうでしょ。八幡くん貸してくれるし、それどころか一緒にやってくれるし」

「独り占めの方がいいんじゃないの?」

「ううん、それは多分無理。サキサキいないと最後までしてもらえないし、してもらっても私だけじゃ受け止めきれないし」

「まあ確かにね。あたしもかなり性欲強い方だけど、時々八幡に負けちゃうし」

 そうかなあ?
 俺が川崎にギリギリ着いていけてるくらいだと思うんだが。
 むしろ普通の人間がサキュバスに敵うわけないと思うぞ。

「すごいよね。もう三回も出しちゃってるのにまだ元気で、余裕そうだし」

「昨日もあたしがあんだけ搾り取ったのにね」

 そう言って二人して俺の肉棒に手を伸ばして撫で回す。
 左右から柔らかい身体を押し付けられているので当然それは勃起状態にあるわけで。

「ふふ、また出したいってぴくぴくしてる…………ね、八幡、どうやって出したい?」

「どうやって、って…………」

「さっきちょっとやったみたいに、あたしと海老名の顔で挟んでそのまま出してみる?」

「あ、いいね。顔ズリって言うんだっけ?」
336 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2020/11/30(月) 22:03:03.60 ID:txsiyndEO
「せっかくだからもっと二人でないとできないところで挟んであげよっか?」

「私たちがキスしてる唇の間におチンポ差し込んでしごくとか」

「あたしたちが抱き合ってる横から胸の間にチンポ入れて腰を振るとか」

「二人でおまんこくっ付けて擦り合わせてる時に真ん中におチンポ入れてみるとか」

「いいよ、何でも叶えてあげる。してみたいこと、言ってみな」

 なにお前ら。いつの間に打ち合わせとかしてたの?
 息の合った耳元での囁きに、俺の肉棒がさらに硬度を増す。

「その、とりあえず…………」

「うん?」

「沙希の中に、出したい…………」

 俺の言葉に海老名さんは呆れ、川崎は苦笑する。
 何でだよ? 今の俺の存在の原点はそれだぞ。
 それに今日はまだ川崎の中に出してないし。

「いや、さっき言われたようなこともやってみたいけどさ、一番はとりあえずそれかなって」

「はあー……ま、八幡くんだししょうがないか。サキサキのこと好き過ぎだもんね」

「ま、まあな」

 そうはっきり言われると若干照れが入ってしまう。
 心なしか川崎も少しもじもじしているようだ。

「…………とりあえずそろそろ上がろっか。汗かいて喉も渇いたし」

「そうだねー。あ、サキサキ。またドライヤーお願いしていい?」

「はいはい。なんなら耳掻きもする?」

「え、いいの? じゃあまた私の穴にサキサキが固い棒を突っ込んで掻き回してもらおっかな」

「言い方」

 そんなふうにじゃれあいながら俺たちは風呂から上がったのだった。
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/01(火) 05:19:09.92 ID:wntvf6DFO
乙です
こういうプレイ好み
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/01(火) 06:11:08.71 ID:8ZuepxM/O

ほんと性豪だなヒッキー
339 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2020/12/09(水) 19:22:13.28 ID:r0E5dlp2O
 海老名さんも、ついでに俺も川崎のテクニックでベッドの上でぐったりとしていた。
 いや、髪を乾かすのと耳掻きをしてもらっただけなんだが。

「ねー、八幡くん。サキサキ私のお嫁さんにちょうだい?」

「やらねえよ。俺は川崎の所有物だけどそればっかりは認めねえ」

「むう、ケチー」

 そんな俺たちを呆れたような目で見ている川崎。
 二人ともこんな状態のため、タオルやドライヤーを片付けさせてしまった。申し訳ない。
 が、いつまでも余韻に浸っているわけにはいかない。俺は身体を起こす。
 川崎がやれやれとソファーに腰を下ろしたところで、俺より先に海老名さんが動いた。

「あ、サキサキ、ありがと。お礼と言ったらなんだけど、良かったら私の身体、足置きに使う?」

 ごほっと飲みかけていたペットボトルのお茶を吹き出しそうになる川崎。
 そのあとジト目で俺を見るが、俺は慌てて首を振った。何も言ってねえって!

「どうしたの?」

「いや…………海老名、それ八幡に言わされてんの?」

「え、何で?」

 きょとんとするその表情に川崎は溜め息を吐く。
 うむ。昨日の俺の説が証明されて何よりだ。とりあえずドヤ顔を川崎に向けておこう。

「くっ、ムカつくねその顔…………二人とも、今からお仕置きするよ」

「「はい!!」」

「何でそんな嬉しそうなのさ…………」

 俺はともかく海老名さんはノリだろう。足置き関連の説明もしてないし。
 が、ハモるほどのいい返事の前に川崎はこめかみを押さえる。
 俺たちはベッドの上で正座をしながら川崎を待つが、残念ながらお仕置きは諦めてしまったようだ。
 呆れた表情で羽織っていたバスローブを脱ぎながらベッドに上がってくる。
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/12/09(水) 19:23:29.63 ID:r0E5dlp2O
「でもさすがにあの短時間で三回も出したからまだ元気ないみたいだよ」

 海老名さんはそう言って俺の下半身を見る。
 それはインターバルあったうえに耳掻きやらの癒しタイムだったからな。ちょっとの刺激だけですぐに立つ。

「そんなもんあたしが一言言えばすぐに大きくなるよ」

 川崎が俺の肩に手を置き、耳元に口を寄せる。
 そこから囁かれた言葉が俺の脳を刺激し、下半身に血流を集めた。

「八幡。あんたのチンポであたしのおまんこの奥を突いて、美味しい精液でお腹の中を満たしてほしいんだけど」

「…………っ!」

「もちろんキスしながら、舌擦り合わせて絡めながら、ね?」

「うわ……一瞬でこんな大きく…………」

 海老名さんが俺の肉棒の変化に驚愕する。
 川崎が満足そうに微笑み、ベッドに寝転がりながら脚を開いた。

「ほら、あたしのおまんこ、八幡のチンポ欲しくてもうこんなに濡れてる。きて…………」

 両腕を広げて俺を誘う川崎。
 もちろん逆らうことなく俺は川崎に覆い被さり、唇を合わせながら肉棒を秘口に押し当て、そのままゆっくりと埋めていく。
 大量の蜜を溢れ出させているそこはほとんど抵抗なく俺の肉棒を受け入れたが、奥まで挿入された瞬間にぎゅううっと全方位から締め付けてくる。
 …………嘘だろ? ついさっき連続であれだけ出して、精力回復や増強もされてないのに、早くも射精感が込み上げてきた。
 まあそれは仕方ない。むしろ川崎の中が気持ち良すぎるのが悪いんだ。
 心の中で責任転嫁をして俺は腰を振って肉棒を出し入れしようとしたが、その前に身体から力が抜けてしまう。
 どうやら絡めた舌から啜った唾液によって脱力の呪いをかけられてしまったらしい。
 何故このタイミングでと思ったが、喋れないくらい効果が強く、俺にはどうすることもできない。

「海老名」

「はっ、はい」

「一人でオナってないで、ほら」

「!? い、いいの?」

「いっぱい舐めてやってよ」
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/12/09(水) 19:24:59.52 ID:r0E5dlp2O
 どうやら海老名さんは自分で慰めていたらしい。って、おい。何を!?
 俺の背中に回されていた川崎の腕が下半身に伸びて尻を掴み、左右に押し広げた。
 そのさらけ出された穴に海老名さんの舌が這う。

「う、あ…………」

 条件反射のように声が出て腰が震える。
 羞恥心込みの快感がヤバイけどマジで恥ずかしい。

「れろ……ご主人様…………お尻の穴、舐めながら…………オナニーさせていただきます…………んっ…………」

 尻に熱い吐息がかかると同時に舌の動きが大胆になっていく。
 散々っぱら舐められたあと、突き出した舌がずぷぷっと穴の中に侵入してき、くいくいと掻き回される。
 ああ。
 出したい。出したい。射精したい。
 海老名さんの舌が直接脳を掻き回しているかのようで、快感が暴れまわる。
 さらに川崎の尻尾が先端で陰嚢を撫でてきて、気が狂いそうなほどだった。

「海老名、八幡そろそろイきそうだってさ。激しくしてやって」

「んー」

 川崎の言葉に海老名さんは呻くように返事をし、舌の動きを大きくする。
 蜜壺の肉棒への締め付けがより一層強くなると共に、尻尾が陰嚢に絡み付いて揉むような動きになる。

「さ、美味しいのいっぱいあたしのおまんこに出しちゃおっか」

 川崎にキスされ、舌を絡められて少し強めに吸われる。
 それと同時に脱力の呪いが解かれ、俺はすぐに亀頭を子宮口にぐりぐりと押し付けた。
 あ、あ、出る、出る…………。
 尻の穴を舌で掻き回されながら、陰嚢を尻尾で揉まれながら、舌を絡める激しいキスをしながら、子宮口に亀頭を吸われて射精するぅっ…………!

「んうっ!」

 俺はびくんと身体を震わせる。
 出た、出たっ…………!
 射精っ…………精液中出しっ…………気持ち、いいっ…………!
 川崎の肉襞も、舌も、子宮口も、尻尾も、海老名さんの舌も。
 全てが俺に快感を与えて射精を促す。
 まだ、出る…………すげ……いい…………。
342 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2020/12/09(水) 19:26:12.87 ID:r0E5dlp2O
「うあっ…………」

 全て出し切ってぼうっとしながら余韻に浸っていた俺は、海老名さんの舌が抜かれる感触に思わず声をあげてしまった。
 お陰ですっかり意識ははっきりしたが。

「ふふ、いっぱい出たね」

 頑張った御褒美と言わんばかりに川崎が俺の頭を抱き締めながら撫でてくる。
 こんなふうに射精を褒められると心がどんどん堕落していきそうだ。とっくに堕ちきっている気もするが。

「ほら、チンポお掃除してあげるから抜いてこっちに入れなよ。海老名はあたしのおまんこね」

 川崎はそう指示を出して口を開ける。
 俺は言われた通り身体を起こして川崎の中から肉棒を抜き、その口内に差し込む。

「んっ…………」

 唇と舌で綺麗にされ、尿道内に残ったものを吸い出される。
 時折呻くのは海老名さんの舌が秘口周りを這っているせいだろうか。
 終わった頃にはやはり変わらない固さを保ったままの肉棒がそそりたっていた。

「まだ頑張れそうだけど体力的には少しキツいでしょ? 少し休もっか」

「そうしようよ。私も八幡くんのお尻舐めながらのオナニーが気持ち良すぎて下半身がくがくー」

 確かに海老名さんの足の動きが少々覚束ないようだ。
 俺もさすがにちょっと疲れた。

「じゃ、一眠りだね。起きたらお昼ごはんにしよ」

「うん。三大欲求を満喫しちゃお」

 俺は二人の間に寝かされ、それぞれに腕枕をする形で左右から身体を寄せられる。
 これじゃ寝れるものも寝れないじゃないかと思ったが、すぐに聞こえてきた二人の寝息に釣られるように俺もいつの間にか夢の世界に落ちていった。
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/09(水) 20:04:26.46 ID:cZ7pr/GVO
乙です
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/10(木) 19:55:10.89 ID:aannCLRx0

海老名さんいいわぁ
345 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2021/01/08(金) 12:42:32.77 ID:bK/yOKitO
 この二人の場合、目を覚ましたら何かしら悪戯されていた、というパターンは多い。
 しかし今日は俺が目覚めてもまだ眠ったままだった。
 とはいっても左右の腕も足もがっちりとそれぞれ二人にホールドされていてろくに動けない。
 押し付けられる柔らかい感触から逃げる気もないが。

「……………………」

 右を見ても左を見ても全裸の美少女である。俺は改めて今の状況と幸運を噛み締めてしまう。
 ほんと、人生ってわからねえもんだな。去年の俺に言っても絶対信じてもらえないぞこれ。いや、今だって夢じゃないかと疑うこともあるが。
 しばらくすると川崎も目を覚まし、俺と視線が合う。
 ぎゅ、とより強く抱き付いてきつつ手を俺の肉棒へと伸ばす。
 当然のようにそれは肥大化しており、確認した川崎はくすりと笑いながら陰茎を指先で撫で始めた。
 快感で身動ぎしたせいで海老名さんも目を覚まし、状況をすぐさま把握したようで、同じように指先で陰嚢を撫でてくる。

「う、あっ…………」

 思わず声が漏れ出てしまう。
 両手両足ともしがみつかれているので抵抗もできない。する気もないけど。
 指先だけから掌で。
 そして撫でるだけから揉むような動きに変化していく。
 それに合わせてつい腰が動いてしまい、しごかせるような動きになる。

「ふふ、気持ちよさそうだね。今回はおまんこやおっぱいじゃなくて手で出しちゃう?」

「あ、あ…………ま、待って、待ってくれっ」

 俺が情けない声で懇願すると二人の手の動きが止まる。
 魅力的な提案ではあったが、それよりも…………。

「…………ん、顔がいいの?」

 言い澱んでしまったが、川崎が目線で察したのか聞いてきて、俺は躊躇いがちに頷く。
 さっき二人に顔でされたのが忘れられず、あのまま射精してみたいという欲求が燻っていたのだ。

「どうする? このままあたしたちがする? それとも立ってする?」

 あっさりと俺の要求は受け入れられ、むしろやり方を尋ねられた。
 俺が無言で立ち上がると、二人は心得たようにすぐに俺の肉棒の前に座って顔を寄せる。
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/01/08(金) 12:43:15.48 ID:bK/yOKitO
「ほら、どうするか命令してもいいし自分で好きなように押さえ付けたりしてもいいよ」

「八幡くん、私の顔、好きに使ってぇ…………」

 そう言われて俺は半分ほど理性が飛び、二人の後頭部に手を回して二つの唇で肉棒を挟み込む。
 そのまま腰を前後に振って、しごかせるように動く。

「うっ…………し、舌っ……口開けて、舌出してくれ」

「ん……」

「んー……」

 二人が言われた通りにし、舌と唇が激しく肉棒を這う。
 唾液が絡みながら時折吸われ、油断するとすぐに達してしまいそうだ。
 一旦動きを止めて一息ついたところで、川崎が顔の方向を変えて頬を肉棒に押し付ける形になる。

「これもいいんでしょ? ほらほら」

「えへへ、マーキングマーキング」

 海老名さんも便乗して二人でごしごしと頬擦りをしてきた。
 ヤバいヤバい!
 出る、出る!

「うあっ! あっ! あっ!」

 俺は堪える暇もなく二人の顔によってあっさりと射精まで導かれてしまう。
 とっさに川崎が亀頭を包むように手を添えたので精液が飛び散るようなことはなく、どぷどぷとその柔らかな手のひらに放たれる。
 全て出し終わったあと、俺は押さえていた二人の頭を解放して大きく息を吐いた。

「どう? あたし達の顔、気持ち良かった?」

「ああ……すっげ、良かった…………」

「だよねー。サキサキの手にすごいいっぱい出てるし」

「飲む?」

「うん」
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/01/08(金) 12:43:46.61 ID:bK/yOKitO
 短いやり取りのあと、海老名さんは川崎の手に溜められた俺の精液を舌で掬い取り、喉を鳴らして飲み込んでいく。
 そして川崎は射精を終えたばかりの肉棒を口内に含み、お掃除をし始める。
 尿道内のを吸い出される快感は何度やられても慣れることはなく、つい呻き声をあげてしまう。

「ん、ごちそうさま。美味しかったよ」

「八幡くん、お疲れさま」

「……………………おう」

 俺は短く返事をし、その場に座り込む。
 さすがに少し足がガクガクしている。

「さて、そんじゃそろそろお昼ごはんにしよっか」

「そうだな」

「そだねー。たんぱく質はもうたっぷりいただいたけど」

「なにエロ親父みたいな下ネタ言ってんのさ」

 俺たちはベッドから下り、備え付けのバスローブを羽織った。
 下着はつけていないのでチラチラといろんな物が見えそうで、つい目線をやってしまう。
 それに気付いた川崎はギリギリ見えるか見えないかくらいまで裾や襟を捲ったり拡げたりと俺を挑発する。
 あの。やっと落ち着いた下半身がまた反応してしまうんで止めてもらえないですかね。
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/01/08(金) 12:44:16.31 ID:bK/yOKitO
 持ち寄った昼食を摂り、片付けたあと川崎と海老名さんはベッドでごろごろしている。
 俺はソファーでソウルドリンク、いわゆるマックスコーヒーを飲んでいた。

「サキサキのごはん美味しかったー。料理の腕前も半端ないよねー」

「見栄えのするものやお菓子とかはそんなに得意じゃないけどね。家の手伝いしてるし、まあ慣れかな」

「家事以外に弟妹のお世話もしてるんでしょ? ほんとすごいなあ…………」

「大変と言えば大変だけど好きでやってることだしね。予行演習だと思えば苦にならないさ」

「予行演習? 何の?」

「八幡と結婚して子供生んだ後の話」

 それを聞いてコーヒーを噴き出しそうになってしまう。
 いやいやいやいや、何言っちゃってるの川崎さん!?

「け、結婚って…………」

「この間さ、八幡に…………むぐっ」

 俺は慌ててベッドに駆け寄り、川崎の口を手で覆う。何で平然とそんなこと話してんだ!?
 目が笑っていてからかっているのはわかるが、恥ずかしいのでマジやめて。

「ふふ、情熱的だね」

「え、あ」

 ベッドの上で押し倒し、口を手で塞ぐ。
 端から見れば強引にコトを及ぼうとしているふうに見えなくもない。
 俺は慌てて離れようとするが、その前に川崎はバスローブをはだけさせて胸をさらけ出す。
 揺れるその双丘を目にして一瞬動きが止まり、その隙に抱き寄せられて身体の位置を入れ替えられた。
 半裸、というかほぼ全裸の川崎にのし掛かられながら見下ろされる。

「ん…………ふふ、大きくなったのがおしりに当たったよ」

「あ、う…………んっ」

 俺が何か言う前に唇が合わさって舌で口内を蹂躙される。
 能力も使われていないのに身体の力が抜けていく。
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/01/08(金) 12:44:46.77 ID:bK/yOKitO
 絡め取られた舌が吸われて引っ張り出されたところで一旦川崎は唇を離す。

「ほら、海老名も来なよ」

「え、い、いいの?」

「今さら遠慮するものでもないでしょ」

 川崎の呼び掛けに海老名さんは眼鏡を外してこちらに顔を寄せる。
 三人で舌を突き出して激しく擦り合わせ、唾液を啜った。
 互いのバスローブに手をかけて脱がせ合い、舌だけでなく身体も密着させて直に体温を伝えていく。

「はあ…………頭、くらくらする…………キスだけで、イっちゃいそう…………あんっ!」

「おまんここんなに濡らしてる。指があっさり入っちゃった」

「あっ、やあ…………指じゃなくて、八幡くんのおチンポがいい…………」

「ふふ、だってさ八幡。使わせてやんなよ」

「あ、ああ。姫菜、俺のを姫菜のまんこで気持ち良くしてくれよ」

「は、はいっ…………」

 海老名さんの局部を指でいじっていた川崎が一旦俺の上からどき、海老名さんが騎乗位の体勢で俺にまたがる。
 肉棒に手を添えて自らの秘口に押し当て、ゆっくりと沈めていく。

「はあっ……はあっ…………おチンポ…………気持ちいい…………」

 海老名さんは腰を上下させてずぷずぷと肉棒を出し入れさせる。
 自ら動かなくとも肉襞に擦られるのは気持ち良い、が。

「海老名、知ってるでしょ。八幡はチンポの先っぽをおまんこの奥でぐりぐりされるのが好きなのさ。ちゃんと一番奥まで突っ込ませないと」

「っ…………で、でもっ…………刺激強すぎて、壊れちゃいそうで…………」

「知らないよそんなの。チンポ使わせてやってる時点であんたの要望は叶えたんだから、あとはしっかりオナホールとしてのお役目を果たしな」

 川崎はそういって海老名さんの腰に手を添え、背中にのし掛かるように体重をかけた。
 ずんっ、と肉棒がより深く挿入され、子宮口まで到達する。
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/01/08(金) 12:45:13.76 ID:bK/yOKitO
 海老名さんは感極まった声をあげるが、川崎は容赦なく身体を揺すり、海老名さんに更なる快感を与えていく。

「ほら、腰振って。ご主人様の精液をおまんこにくださいって言いなよ」

「あっ! あっ! 精液っ! ご主人様の精液くださいっ! おまんこオナホに、中出ししてくださいっ!」

 是非もない。
 すでに限界まで快感を与えられていた俺はベッドのスプリングを利用して下から幾度も突き上げる。
 達する直前に海老名さんの最奥部に亀頭を押し付け、遠慮なく思うがままに射精した。

「あはあっ! 出されたっ……! ご主人様のおチンポでイかされながら中出しされたぁっ…………」

 俺は射精するたび、海老名さんはそれを受け止めるたびに身体を痙攣させ、快感にうち震える。
 全て出し切った頃には海老名さんは全身を脱力させ、俺の方に倒れ込んできた。
 それを受け止め、お礼代わりに軽く頭を撫でてやると、ほう、と溜め息を漏らす。

「ね、八幡くん」

「あん?」

「あのさ、変なおクスリとか使ってないよね?」

「何だ突然? 何でだよ」

「だって、おかしくない? いつまで経っても慣れないくらい気持ちいいし、全身すごい敏感になっちゃってるし」

 実は心当たりがないわけでもない。
 いやまあ川崎の、サキュバスの能力なんだけど。

「ちょっと妄想すると、すぐ暴走しちゃうし…………」

「「それは元から」」

 おお、突っ込みがハモってしまった。
 川崎が苦笑いしながら続ける。

「ただ単に海老名がとんでもなくエロいってだけでしょ。思考も身体も性癖も」

「それはまあ否定しないけど…………」

「それより八幡のチンポお掃除フェラするから早くどきなよ。そんで今度はあたしのおまんこの奥でぐりぐりするんだから」
351 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2021/01/08(金) 12:45:41.76 ID:bK/yOKitO
「んんっ……! 嘘……おチンポ、また大きくなってびくんってした…………」

「ほら、八幡のチンポがあたしのおまんこ待ちわびてんのさ」

 川崎の言葉に肉棒が反応してしまったうえに、即座にバレた。いや、隠すことでもないんだけど。
 海老名さんの中から抜かれると、すぐに川崎の口内にくわえられ、舌と唇を使ってじっくりと丁寧にお掃除される。
 ヤバい。情けない声が出そう。
 俺は咄嗟に海老名さんを抱き寄せ、胸の突起に吸い付く。
 が、その行動がよくなかったのか偶々か、肉棒から感度上昇と精力回復を付与されてしまう。

「ん、うっ…………」

「ふう、もうチンポこんなに固くて大きい…………入れちゃうからね」

 川崎は海老名さんと同じように俺の身体を跨ぎ、肉棒を体内に呑み込むべくゆっくりと焦点を合わせて腰を下ろしていく。
 一番奥まで到達した瞬間、子宮口が亀頭に吸い付き、早く精液を飲ませろと言わんばかりに快感を与えてくる。
 もちろん先っぽだけでなく、襞が全体を締め付けながらうねっているし、数ヶ所で不規則に特に強く締まるのがヤバい。
 これで腰を振ったりして擦られていたら一瞬で射精していたに違いない。
 むしろそうしない理由は何だと川崎の顔を窺うと、子宮口を突かれたせいか蕩けきった表情でだらしなく口を開けていた。
 そりゃそうか。川崎にとっても弱点だもんな。

「……………………」

 その淫靡な表情は海老名さんにも、誰にも見られたくない。
 俺が海老名さんの頭を掴んで自分の胸に寄せると、海老名さんはすぐに察して俺の乳首に舌を這わし始める。
 顔を上げないよう片手で押さえ付け、もう片手を川崎の胸に伸ばしてそれを揉みしだく。
 俺も川崎も腰を動かすことはなかったが、それでも少しずつ快感はどんどん高まっていく。
 あ、ヤバいヤバい。もう、出そう。
 そろそろ堪えるのも限界な頃、海老名さんが俺の乳首を強めに吸ってきた。
 それを皮切りに俺は射精へと導かれ、全身が快感の波に包まれる。

「うっ! うあっ! ああっ!」

「んっ! 来たぁっ! 八幡の精液! 奥ぐりぐりされてっ!中出しイき、いいっ!」

 川崎の中で大量の精液を放ち、それを受け止めた川崎が絶頂に達した。
 俺は腰を突き上げて子宮口に亀頭を押し付けながら射精し、川崎はそのたびに身体を痙攣させながら仰け反らす。
 うああ…………気持ちいい…………。
 意識……遠くなりそう…………。
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/08(金) 19:59:51.56 ID:8/118uWvO
ふぅ
乙です
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/09(土) 17:46:20.35 ID:e+NRO47T0

エロすぎて抜くのが追い付かない
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/09(土) 23:18:21.16 ID:TKRbyA1Co
更新おっおっ
355 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2021/01/24(日) 20:25:16.02 ID:QdwuSFalO
 達し終わって大きく息をしながら余韻に浸っていると、川崎も落ち着いたのか振り乱した髪を整えながら掻いた汗を拭う。
 今度は海老名さんがお掃除をしようと結合部付近に顔を寄せてくる。
 川崎は苦笑しながら腰を上げて肉棒を抜き、すかさず海老名さんはそれを咥えて体液を舐め取っていく。
 そのお掃除が終わったあと、俺達は並んでベッドに寝転がった。

「っはー…………満足したぁ…………」

 海老名さんがぐうっと伸びをしながら呟く。
 川崎がその様子を見つつ俺に身体を密着させてくる。

「海老名はああ言ってるけどあんたはどう? 騎乗位じゃなくて、もっと自分で思う存分腰振って射精したいとかはない?」

「あー、そうだな…………」

 そんな会話のあと、二人で海老名さんを見る。
 視線に気付いた海老名さんは慌ててベッドの端まで後ずさった。

「いやいや、無理無理無理無理」

「でもご主人様に逆らうとお仕置きが怖いよ?」

「あ、う…………」

 しばらく絶句した海老名さんだったが、川崎のにやけた表情に気付いてむくれた顔に変わる。
 俺もにじり寄る振りを止めた。

「ちょっと、からかうなんてひどくない?」

「ふふ、悪かったね。でもまだ八幡は全然余裕で頑張れるよ」

「え」

 いや、別に余裕ってわけじゃないからね。確かにまだ可能だけれども。
 襲われる心配はなさそうだと判断したのか、海老名さんは再び俺に身体を寄せてくる。
 俺は左右に腕を伸ばし、二人に腕枕をする体勢になった。

「ま、今日の目的は充分に達成できたかな」

 海老名さんの不満を解消する。それが本来の今日の目的だった。
 途中ですっかり忘れていたけども。
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/01/24(日) 20:26:08.28 ID:QdwuSFalO
「でもやっぱ私一人じゃ耐えられないなあ。ていうかサキサキと二人でもいっぱいいっぱいかも」

 それは多分川崎も海老名さんを攻めてるからだと思うんだが。
 川崎はサキュバスとしてのエネルギーを得るために相手を気持ち良くしているからな。快感が強いほど良質のエネルギーらしいし。
 まああえて反論はしない。隠れ蓑くらいにはなってやろう。

「何ならもうやめとく?」

「やめないってわかってて聞いてるよねそれ」

 くすくすと笑う川崎に憮然とする海老名さん。
 が、すぐに表情を変えて俺の方を向く。

「飽きられないように努力するからこれからもよろしくね」

「努力って、何だよ?」

「んー、スタイル維持とか、好みのプレイとか」

「好みとか言っても俺は別に特殊な性癖してないぞ」

「え、でもコスプレエッチとかハメ撮りとか好きでしょ?」

「誰がいつそんなこと言った?」

「じゃ、想像してみてよ」

「想像って…………」

「看護士さんの格好をしたサキサキに『おチンポ腫れてますね。今治療しますので』って言われたり」

「っ……!」

「ビデオカメラ持ってるサキサキにおチンポ踏まれて『何こんなに大きくしてんの? あんたの恥ずかしいとこ、全部撮ってるよ』って言われたり」

「…………!」

「どうかな……って」

「ちょっと八幡、なんでチンポ大きくさせてんのさ…………」
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/01/24(日) 20:26:47.68 ID:QdwuSFalO
 いや、海老名さんに言われたことを想像したら下半身が勝手に。
 というか相手が川崎だからなのであって、そういうプレイ自体を積極的にしたいわけじゃない。

「そういえばあたしのエロ画像見ながらオナったこともあったもんね。新しいオカズ提供のために今度やってみる?」

「初めてヤった時は色々私を撮ってくれたでしょ。スマホでもいいから撮りながらしてよ」

 それは今までもやったことはあったと思ったが、大半は事後だったかな。
 というか海老名さんを攻めている時ってだいたい俺も川崎に攻められてたりするし、あまり余裕もないのだが。
 しかし二人は結構乗り気なようで、もう次回の計画を立てたりしている。
 こうなるともう俺に反論の余地はなく、されるがままに流されるのみだ。
 そしてやはり体力を消耗していたのか、二人の会話をBGMにいつの間にか俺は寝入ってしまっていた。
358 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2021/01/24(日) 20:28:02.60 ID:QdwuSFalO
 目を覚ますと二人も寝息を立てていた。
 ていうか腕を組んできている川崎はともかく、海老名さんはなんで俺の足にしがみついているんだ…………?
 そして気怠い下半身と体力で察する。これ、寝ている間に二、三発くらい搾り取られたな。
 川崎専用の精液製造器としては別に不満はないが。

「……っと、そろそろ起こさないとヤバいか」

 時計を見ると、後始末のことを考えたらそんなに余裕があるわけでもない時間だ。
 俺は二人を揺すって起こす。
 順番にシャワーを浴び、身嗜みを整えてホテルを出た。

「はぁー、充実した一日だった」

 海老名さんが満足そうに呟く。
 川崎も似たような表情で御機嫌のようだ。
 一方俺は精力回復まで使われていたようで体力が回復しきれておらず、少し足元がふらつく。辛いと言うほどでもないので誤魔化す必要はないが。
 ちなみに寝ている間に何をされたかは聞いていない。あの場でまたエロい事を言われたらさらに延長戦しかねなかったからな。

「じゃ、今日はありがとうね」

「ん、また学校で」

 海老名さんが手を上げ、川崎がそれに返事をする。
 …………って。

「おい、葉山や三浦たちはいいのか?」

「「あっ」」

 二人して忘れていたらしい。マジか。
 余計なことを言わなければ面倒を回避できたのか。しまった。
 慌ててスマホを取り出した海老名さんはなにやら連絡をしていた。
 しばらくして俺らに振り向き、確認してくる。

「夕ごはん一緒に食べようって言ってるけど、サイゼでいい?」

「サイゼなら構わないぜ」

「あたしも大丈夫。今日は遅くなるって言ってあるし」

 返事を聞いた海老名さんは再びスマホで連絡をし、俺達は揃って指定のファミレスへと歩き出した。
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/24(日) 22:00:34.59 ID:CE1X9g1NO
乙です
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/25(月) 13:46:31.51 ID:z1A1KbuoO
おつ
なにげに会話劇も楽しみにしてる
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/25(月) 13:48:12.41 ID:z6VcoIeyo
おつおつ
ちなみに過去のスレ分ってまとめてどっか投稿されてたりする?
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/28(木) 19:52:28.41 ID:bwWXV0BUO
まとめサイトってことか?
完結してないから無いんじゃない?
363 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2021/02/25(木) 22:12:02.30 ID:sK93XjMSO
 そろそろ目的地が見えてくるか、というところで海老名さんがスマホを取り出す。
 たぶん三浦あたりから連絡が来たのだろう。

「優美子たち今お店に入ったとこだって。席取ってあるみたいだよ」

「そうか」

「あ、それでね、男女別でお話したいらしいから私とサキサキと優美子ってのと、八幡くんと隼人くんのグループね」

「……………………」

 俺と川崎が同じタイミングで回れ右をするが、すかさず海老名さんは俺達の腕を掴んで逃がさないようにする。
 いやいや、葉山と二人でってどんな罰ゲームだよ。え、むしろ俺を相手にする方が罰ゲームだって?
 そんな過去の黒歴史は忘れた。

「はいはい、さっさと行くよー」

 一応約束した以上無理に抵抗するのもあれだし、おとなしく海老名さんに引きずられる。
 川崎も似たようなもので、いまいち気が乗らないようだ。なんだかんだこいつも人見知りだしな。サキュバスになってもそれは変わらない。
 …………俺がいるかいないかでこうも変わるのは何となく嬉しい気がするが。
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/02/25(木) 22:13:01.61 ID:sK93XjMSO
「やあ」

「…………おう」

 俺が近付くと爽やかなイケメンが笑顔で手を上げる。
 言うまでもなく葉山だ。

「まだ何も注文してないけど俺はもう決めてある。ほら、メニュー」

「いや、大丈夫だ。店員呼ぶぞ」

 そう言って俺は呼び出しベルを押す。
 葉山は怪訝な顔をしているが、やってきた店員に淀み無く注文する俺に少し驚いたようだ。
 俺くらいのサイゼリストになればメニューを暗記していることなんて当然なんだがな。
 ドリンクバーで飲み物を用意し、二人とも腰を落ち着けたところで早速葉山が切り出してくる。

「ちょっと聞きにくいことを聞くかもしれないが…………」

「気を使うほどの仲でもないだろ俺らは」

「そうか、気の置けない親友だと思ってくれているのか」

「おい待てふざけんな」

 葉山の薄ら笑いに俺は突っ込みを入れる。
 何で俺みたいなのがお前のような陽キャと親友にならねばならんのだ。

「俺はそれなりに比企谷を気に入ってるんだけどな…………まあそれはともかく」

 葉山はぎゅっと真面目な表情になる。
 俺も茶化す雰囲気を潜め、居住まいを正した。

「大事なことから聞いておく。姫菜を泣かせたりはしてないか? ああ、もちろん下ネタ的な意味じゃないぞ」

 後半でいきなり雰囲気ぶち壊してんじゃねえよ。
 お前そんなキャラだっけ?

「姫菜は性格や趣味嗜好があれなところもあるが、大事な仲間だしな。不幸な目にあっているならどうにかしたいと思っている」

 そんで突然真面目に戻るな。
 突っ込んでいいかわかんねえよ。
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/02/25(木) 22:13:57.74 ID:sK93XjMSO
「あー…………とりあえず今の状況は海老名さんが自分で望んでる通りなはずだ。本人にも確認してもらっていいが」

「そうか…………で、だ」

 ずいっと葉山はこちらに身体を乗り出してくる。
 テーブルを挟んで対面に座っているからそれほど近くなったわけではないが、少し声を潜めながら聞いてきた。

「どっちが本命なんだ? 両方か? それとも身体だけの関係だったりするのかい?」

「おい、さっきからキャラがブレてねえか? そんな興味津々な表情してんなよ」

「らしくないのは認めるが…………わかるだろ? こんな会話できる相手なんていないし、少しテンションが高くなっているんだ」

 確かにわからないでもない。葉山の周囲、というかうちの学校は男女とも外見レベルが全体的に高めな割に恋人持ちが多くない。
 こそこそ男同士で集まってエロ話をすることはあっても実体験の話などなかなかする機会はないだろう。
 いつもクールぶっている葉山も健全な男子高校生だったというわけだ。

「まあ意外と言えばお前が三浦とそういう関係だってのも意外だな。そんな素振りは見えなかったと思うが」

「あー……いや、元々そんなつもりはなかったんだ……………………だけどな」

「別に言いたくなければ言わなくていいぞ。聞きたいとも思わんし」

「ある日カラオケに行こうって集まりがあったんだが」

「言いたいのかよ」

「ちょっとみんな都合が悪かったり用事があって途中で抜けたりしてさ」

「腹減った。ミラノ風ドリアまだかな」

「その日の優美子はいつもより少し大人っぽくて」

「ガムシロたっぷりのコーヒーうめぇ」

「おい聞いてくれ比企谷」

「おかわりどうすっかな。たまにはコーヒー以外でも…………」

「部長会議の時に活動記録としてスマホで撮った写真に戸塚が写っているんだが」

「話を聞こうじゃないか。相談事とかもあれば遠慮するな。一応これでも奉仕部在籍だからな」

「君のその変わり身の早さには感心するよ」
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/02/25(木) 22:14:46.85 ID:sK93XjMSO
 そこまで話したところで注文したものが届いたので、一旦話を打ち切った。店員に聞かれるのは気まずい。
 ドリアはまだ熱いのでハンバーグを切り分けつつ、店員が近くにいないのを確認してから話を再開する。

「で、何だっけ? いつもと違う三浦の色っぽさにムラムラして誘われるままホテルにしけこんで肉欲に負けてヤってしまってそのままずるずると今の関係になってるって話だったか?」

「言い方! しかもまだそこまで話してない」

「違うところあったら訂正してくれ」

「合ってるけどさぁ…………」

 葉山は拗ねたように延々とフォークでくるくるパスタを巻いている。
 なんだろう。こいつこんなに気安く話せるやつだったか? たぶんある種の仲間意識が働いているのだろうけど。

「ちゃんと正式に付き合ってんのか?」

「ん、ああ。ちょっと順序が逆だけど、ホテルでコトが終わったあとにね」

 その辺は俺も似たようなものかもしれない。
 むしろ俺の方が特殊な事例だろう。当たり前だが。

「本当は高校時代には彼女なんて作らないつもりだったんだけどな」

 作れない、ではなく、作らないというあたりモテ男の余裕を感じる。
 昔の俺なら脳内でぶん殴ろうとしてカウンターくらってボロボロにされるところだ。あれ、想像でも引き立て役?

「でも、一応秘密にしておいてくれよ。まだ誰にも言ってないんだ」

「ああ。別に言いふらすような相手もいないしな」

「そうでもないだろ。しかもわりと俺達の人間関係って被ってないか?」

「それもそう…………いや違う。お前の繋がりが広すぎてその中に俺の知り合いが含まれてるだけだ」

 奉仕部だってクラスメートだって生徒会だってそうだ。
 広義の意味では被っているんだろうけど、全体量では俺と葉山じゃ比べるまでもないし。
 だからって言いふらすことはないのには変わらないが。
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/02/25(木) 22:16:05.50 ID:sK93XjMSO
「それに多くの女子が騒いだら煩わしいしな。休み時間の寝たふりがつらい」

「寝るんじゃなくて寝たふりなのか…………」

 最近は減ってきてるけどな。
 川崎とか戸塚とか戸塚とか戸塚とか戸塚が話し掛けてくれたりするし。

「でもま、三浦とくっつくってのもそこまで意外じゃない。どっちかと言えば一番可能性高かっただろ」

「ん、まあな。なんだかんだ優美子が一番近くにいる女子だしね。むしろ君の方が意外だよ。改めて聞くけど本命はどっちだ?」

「あー、川崎だよ。俺は川崎とくっついてる」

「まあそうだろうな。聞いておいてなんだけど姫菜ではないと思っていた。姫菜が君に熱い視線を送っていたことなんかないからね」

「それじゃ川崎が俺に熱い視線を送っていたように聞こえるんだが」

「そうじゃないか」

「え?」

「俺もちょっとだけ駆り出された川崎さんに対する奉仕部の活動あっただろう? あの後辺りから少しずつ視線が向き始めていたじゃないか。文化祭以降くらいからは特に顕著に」

 え、マジで?
 しかも他人にバレるくらい?

「あとこの前あった教室で川崎さんが告白された時の出来事、大半は冗談だと思っていたようだけど、俺には本気に見えたし」

 …………あれか。
 今思い出しても少し恥ずかしくなるセリフを川崎は言っていたな。

「だからそれはいいんだ。気になるのはなんでそこに姫菜が絡んでいるんだろうってところだ」

「あー、単刀直入に言うとだな、俺と川崎が校舎の人が来ない場所でイチャついてるのを見られてバラされたくなかったら自分も混ぜろって脅してきたんだ」

「え」

「まあ信じられないだろうけど」

「…………いや、ありそうなことかもしれない。というか姫菜なら何でもありな気がする」

 マジかよ。
 嘘ではないが、そんなあっさり信じられるとは予想外だ。
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/02/25(木) 22:17:20.48 ID:sK93XjMSO
「それより脅されるようなイチャつきって、まさか学校で…………」

「……………………」

 俺が顔を逸らすと葉山は信じられないというような表情になる。
 いやまあ俺も油断していた。まさかあの場所が見つかるなんて思ってなかった。

「もっと周りに気をつけろよ。それとその場所を教えてくれ」

「いやいやお前利用する気満々じゃねえか。目立つやつはリスク高いからやめとけっつうの」

「ちっ」

「舌打ちすんな」

「しかし姫菜がねえ…………迷惑だったら一言言っとこうか? 優美子から」

「自分じゃなくて三浦かよ。まあ大丈夫だ、なんだかんだ楽しんでるからな」

「しかし川崎さんがいい気しないだろう?」

「ん?」

「え?」

「ああ、それなら尚更平気だ。楽しんでるのは俺じゃなく川崎の方だから」

「…………マジか」

「俺は川崎だけで構わないっていうか手一杯っていうか…………でも川崎も楽しそうだし俺も嫌ってわけじゃないからな」

「俺の中の川崎さんのイメージがだいぶ変わったな…………」
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/02/25(木) 22:18:33.35 ID:sK93XjMSO
「まああれだ、俺と川崎の関係は別に隠しているわけじゃないが、わざわざ言いふらすものでもない。ただ海老名さんとかの方は黙ってた方がいいだろ」

「そうだな。ちなみに君と川崎さんの関係を知っている人は他にいるのか?」

「海老名さんを除けば、互いの家族と平塚先生と戸塚くらいかな」

 家族と言っても大志辺りはまだ知らないかも知れないが。
 俺んちはもう両親まで知ってるどころか紹介までしちゃってるし。

「戸塚はともかく平塚先生が意外だな。何か言われてないか?」

「快く祝福してくれているよ」

 嘘ではない。
 それ以上の関係があるだけだ。

「結衣や雪ノ下さんも知らないのか?」

「たぶんな。知ってても聞かれたことはないのでわからんが」

「しかし、そうか…………」

「何だ?」

「いや、何でもない」

 そんな話をしつつ注文したものを食べ終えるが、女子たちの方は一向に話し終わる様子がない。
 声こそ潜めているものの盛り上がっているようだ。

「俺の恥ずかしい話とか暴露されてねえだろうな…………」

「やめろ比企谷、俺まで不安になってきたじゃないか」

「なんだ、恥ずかしい話あるのか?」

「ノーコメントで」

「ほぼ答えじゃねえか」

 そこからもだいぶだらだらと話し、業を煮やした葉山が女子たちの席に行くと、時間を指摘されて皆慌てて帰る準備をし始める。
 どうやら本人達が思っている以上に時間が経過していたようだ。
370 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2021/02/25(木) 22:20:36.48 ID:sK93XjMSO
 レジで会計を済ませ、店前で解散する。

「ヒキオとは話せなかったし、今度あーしともお喋りしよ。それと、二人のことよろしく」

「あ、ああ」

 別れ際に三浦がそんなことを言ってきて俺は短く返答する。
 川崎とはそんなに相性よくなかった気がするが、随分柔らかくなったな。
 葉山は三浦を送っていき、海老名さんとは駅前のバス停で別れた。俺は川崎を送っていく途中で確認する。

「どんなこと話してたんだ?」

「そっちと大差ないと思うよ。関係とかきっかけとか。秘密を共有してる仲ってことで険悪になったりはしなかったし」

「それなら何よりだ」

「ところで、明日の祝日は暇?」

「俺に川崎以外の用事があると思うなよ。あったらとっくに話してる」

「自慢気に言うことじゃないでしょ…………なら、コブ付きデートしない?」

「コブ付き? …………ああ、京華か」

「うん。明日は京華とあたしだけ予定がなくてね。よかったら一緒に動物園でも行かない?」

「ああ。是非」

 確か県内の学生以下なら無料で入れる動物園だ。俺も小さい頃小町と行ったことがある。
 そこそこ施設も充実していたし、今の俺でも充分楽しめるだろう。

「よかった。じゃ、あとで時間と待ち合わせ時間、連絡するね」

「おう、頼む」

 やがて川崎家に到着し、軽く唇を合わせてから川崎が家に入るのを見届けて俺も帰路に着く。
 そういえば俺たちって普通のデートとかあんましてねえな…………。
 あ、葉山から戸塚の写真もらうの忘れた。
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 01:05:08.86 ID:qVHCdi0HO
乙です
エロ以外な会話珍しい
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 20:03:26.33 ID:c8l9+MTu0

果たして普通のデートが普通のまま終わるのか
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 22:05:59.95 ID:3r4S8Sxho
おつおつ
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2021/02/27(土) 08:35:51.90 ID:k6PuXpz6O
これ、三浦さんもサキュバスの可能性が微レ存
375 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2021/03/12(金) 23:55:34.83 ID:Ku68pYgcO
 川崎と二人だけなら自転車でもよかったかも知れないが、京華がいるならバスで移動しようということになった。
 昼食は作ってきてくれるとのことなので、朝飯を食ってしばらくしてから出掛ける準備を始める。と言っても荷物なんて財布とスマホくらいのものだが。
 そろそろ家を出るかという時間になった頃、惰眠を貪っていた両親が起きてきて姿を現した。
 川崎と動物園に行ってくる話をすると、明らかに多すぎる小遣いを渡される。
 いや、それはありがたいんだけど、『一生分の運を使って射止めた女性なんだからどんな手段を使ってでも手放すな』とはどういうことだ。金の力を使えってか?
 まあ何でもいい。まだ俺たちは学生の身。もらえるものはもらっておこう。
 ちなみに補足しておくと、一生分の運を使ったというのはまるっと同意する。
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/03/12(金) 23:56:08.60 ID:Ku68pYgcO
 待ち合わせ場所に着くと、ちょうど向こうもやってきたところだった。

「よう、おはよう」

「ん、おはよ」

「はーちゃんおはよー」

 もう早くもない時間だが、とりあえず定型文の挨拶をする。
 川崎の荷物を持ってやり、動物園に向かうバスの列に並んで乗り込む。
 そこそこ混んでいて座ることは出来なかったが、ある程度の常識がインストールされている京華ははしゃいだり騒いだりすることもなくおとなしくしていた。
 手間のかかった小さい頃の小町を思い返してみると実に楽だ。お礼というか御褒美に今日はうんと楽しませてやろう。
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/03/12(金) 23:56:51.52 ID:Ku68pYgcO
 しかし大人しかったのもバスから降りて動物園の入口受付を通るまでで、柵の中で歩いている鹿を見つけた京華はぐいぐいと繋いでいる俺たちの手を引っ張る。

「さーちゃん、はーちゃん、鹿さん! 鹿さん!」

「はいはい、慌てなくても鹿さんは逃げないよ。もう少し近くで見てみようね」

「うん!」

 近くまで寄ってみるとなかなか立派な角を持つ個体もいた。
 その角で客に怪我をさせたりしないためだろう、柵は二重になっていて触れ合う距離までは近付けない。
 それでも京華は目をきらきらさせながら鹿が闊歩する様子を見ている。

「けーちゃん、鹿さんを背景に写真撮ろっか。比企谷、京華を抱き上げてやって」

「お、おう」

 そう言って川崎はデジカメを取り出したが、俺じゃ誘拐犯の写真に見えたりしないだろうか?
 そんな心配をしつつ京華を抱えると、タイミングよく鹿がこちらを向いたので良い写真が撮れたようだ。
 確認するとちょうど京華の腕で俺の顔の大半が隠されており、腐った目もそこまで気にならなかった。一安心。
 まだ入口付近なので入場口がよく見えるが、どんどん新しい客が増えてきている。家族連れだったりカップルだったり。

「京華、よかったら肩車するか?」

「いーの? するする!」

 はぐれにくいようにそう提案すると、京華は喜んで返事をした。
 ひょいと抱え上げて肩車の体勢になると、頭上ではしゃぐ声がする。

「はーちゃんあっち! お猿さんがいっぱいいる!」

「ああ。じゃ、鹿さんにバイバイして行ってみようか」

「うん!」

 京華が鹿に手を振ったのを確認して俺は猿山に向かって歩き出し、川崎は微笑ましいものを見るような表情をしながら俺たちの後を着いてくる。
 うん。たまにはこういうのも悪くない、な。
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/03/12(金) 23:57:38.34 ID:Ku68pYgcO
 猿から始まり、キリン、象、ライオンなどのメジャーな哺乳類を見ていき、中央の広場に着いた頃にはそろそろ昼食かという時間になっていた。

「お昼作ってきてるから、あの空いてるベンチで食べよ」

「ん、そうすっか」

 京華を頭上から下ろし、備え付けの水道で手を洗ってから皆でベンチに座る。
 川崎が用意したのはおにぎりとおかずの詰め合わせだ。
 京華用に少し小さめのおにぎりもあるのもすごいし、ピクニックみたいにウインナーがタコさんになっていたり卵焼きもわざわざ甘いのと甘くないのと両方あったりする。マジですごくね?

「じゃ、いただきます」

「いただきまーす」

「ん、召し上がれ」

 俺はおにぎりを一つ手に取り、ぱくりとかぶり付く。
 うん、旨い…………いや、ほんとに旨い。早く次のを食べたいのとじっくり味わいたいのの二つの気持ちがせめぎ合う。
 ぎりぎりで後者が勝ち、ゆっくりと咀嚼する。
 言葉にせずともその様子で悟ったか、川崎は少し照れ臭そうに笑った。

「さーちゃんのごはん、今日は特においしー!」

「ふふ、ありがとけーちゃん。よく噛んで食べるんだよ」

「うん!」

 京華もそう感じてるってことは雰囲気や気のせいではないってことか。特別な日だから栄養とか度外視して旨さだけを求めた結果とかだろうか?
 俺はそれらをじっくり味わいながら腹を満たしていった。
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/03/12(金) 23:58:16.09 ID:Ku68pYgcO
 昼食を終えて後片付けをした俺たちは、今度は小動物触れ合い広場に向かう。
 恐る恐る差し出したニンジンスティックを勢いよく食べていく兎を見て京華は歓声を上げる。
 ペンギンコーナーでは予想外の羽毛の手触りに俺も川崎も驚きの声を出してしまう。
 最後に爬虫類区画を少し怖いので遠目に眺めて動物園を出た。

「京華、楽しかったか?」

「うん! 象さんが大きくてね、兎さんが可愛くてね」

 一緒にいたからわかっているのにそれを懸命に伝えようとしてくるところはやはり子供なんだなと感じる。
 もちろんそれが可愛いし微笑ましいんだが。

「そういやこの後ってどっか行くのか?」

 夕飯までには帰るという予定だったが、それにはまだ早い。
 いや、別にもう解散でも構わないんだが。

「んー、そうだね…………けーちゃん」

「なにー?」

「いつもの温泉、今から行っちゃう?」

「行くー!」

 いつもの温泉、ということは。
 今日は搾精はなしだと思っていたので、俺はごくりと唾を飲み込む。

「あんたもいいよね?」

「ああ、大丈夫だ」

 なんとか平静を装い、バス停でバスに乗り込む。
 まあ確かにいつもなら明日する予定だったし、今日会っているなら今日になるくらい予想できたことだったな。
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/03/12(金) 23:58:51.43 ID:Ku68pYgcO
 祝日なので、周囲に知り合いがいないかどうかいつもより念入りに確認しながら温泉施設に入る。
 手続きをして脱衣所に入った頃にはもう俺の肉棒は期待で大きくなっており、二人に隠し通せるものでもないので開き直ってさっさと全裸になった。

「はーちゃん、早く早く」

「あ、こら、お行儀悪いよ…………もう」

 同じく手早く服を脱ぎ散らかした京華が俺の手を引っ張り、川崎が苦笑しながらそれをまとめる。
 いつもならちゃんと叱るのだろうけど、今日は仕方ないといった感じだ。
 かけ湯をしたあと京華は俺の肉棒に手を伸ばし、固さを確かめるようにそっと撫で回す。

「んうっ…………」

「はーちゃんのおちんちん、熱くて固い……」

「ふふ、いっぱい飲ませてもらいなよ」

 やってきた川崎も俺の肉棒に触れ、びくっと俺の身体が仰け反った。
 その反応を楽しむかのようにサキュバス姉妹は笑いながら俺の肉棒とその周辺を撫でる。

「さ、けーちゃん、いつもみたいに綺麗にしてあげなよ。また石鹸でぬるぬるのお手々でごしごししてあげちゃう?」

「ううん、今日はねー、京華のベロでぺろぺろして綺麗にするのー」

 そう言って京華は小さな口から小さな舌を出す。
 俺が何かを言い返す前に川崎が俺をひと睨みしてそれを封じた。
 いや、あの、今日は歩き回って汗かいたし、それを舐めさせるのはどうかと。

「ほら八幡、京華が綺麗にしてくれるってさ。嬉しいでしょ?」

 …………御主人様にそこまで言われたらもはや断ることも出来ない。
 俺は京華に向き直る。

「京華、その小さくて可愛い舌で舐めてくれるか?」

「うん! おちんちん綺麗にして、いっぱい気持ちよくしてあげるー」

 京華は仁王立ちする俺の前に来て肉棒に顔を寄せ、舌を這わせ始める。
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/03/12(金) 23:59:22.86 ID:Ku68pYgcO
「う、あ、あ」

「こら、けーちゃん、サキュバスの能力ばかりに頼ってちゃダメ。最初くらいは手とベロだけで気持ちよくしてあげなさい」

「ん、はぁーい」

 いきなり能力を使われまくって精力増強されたり感度上昇されたりで俺は思わず呻いたが、すぐに川崎が止めてくれた。
 京華はちょっとだけ拗ねた返事をしたあと、能力を解除して再び肉棒に舌を這わせていく。
 すぐに達することはなくなったが、一度精力増強されて作られた精液は消えるわけもなく、早く外に出たいと精巣内で暴れまわる。
 それを知ってか知らずか京華は根元から陰嚢の方へと舌を移動させていく。
 玉を頬張られて吸われる快感は何度されても慣れることはなく、足をがくがくさせながら俺は身体を仰け反らせた。

「はーちゃん、京華の玉舐め、気持ちいーい?」

「ああ……すっげ…………気持ちいいぜ」

「じゃあ、頑張ったごほうびに、はーちゃんの精液飲ませてくれる?」

「お、おう。えっと、直接飲むか?」

「うん! あー…………」

 元気よく返事をし、京華は大きく口を開けて肉棒の先端を含む。
 大きく、といっても元が小さいので咥え込んだりは出来ないのだが。
 ぺろぺろと亀頭に舌が這わされるが、まだすぐに射精するほどでもなく、ただ快感を甘受する。
 なのに京華は口を離して突然とんでもないことを聞いてきた。

「はーちゃん。はーちゃんは京華がおちんちん舐めてるとき、さーちゃんに何をされたら嬉しい?」

「……!?」

「ベロ絡ませながらのちゅー? お顔をおっぱいでぱふぱふ?」

「そ、そのっ…………」

「けーちゃん、そんなの決まってるでしょ。当然八幡の大好きなアレさ」

 俺が戸惑って言葉が出る前に川崎が代わりに答える。
 アレって何だ、と思う間もなく川崎は俺の後ろに回り込んでしゃがみ、躊躇なく俺の尻に顔を寄せて穴に舌を這わせた。
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/03/12(金) 23:59:49.79 ID:Ku68pYgcO
「あうっ!」

 身体と同時に肉棒も反応し、京華の頬をぺちんと叩く。
 川崎は容赦なくぐいぐいと舌を中まで押し込む。

「あは、はーちゃんの顔、気持ちよさそう。京華も頑張るから、精液いっぱい出してー」

 そう言って京華は再び亀頭を咥えて舌を這わせ始め、尿道口を的確に刺激しながら肉棒を両手でしごき、射精に導こうとする。
 川崎は穴の中を舌でかき回し、陰嚢を激しく揉みしだく。
 サキュバス姉妹に前後の穴を舌でほじくられ、肉棒をしごかれながら陰嚢を揉まれる。こんな刺激に耐えられるわけがない。
 俺は一瞬で射精まで持っていかれ、声が出ない程の快感に打ち震えながら京華の口内に精液を吐き出した。
 昨日あんなに出しまくったのに、何日溜めたんだと思われるほどの量が出て、京華はそれを飲み干していく。

「んっ…………んっ…………」

 懸命に手を動かしながら喉を鳴らし、射精が終わったあとも尿道内のを吸出してお掃除を終えるまで口を亀頭に付けっぱなしだった。
 ようやくそれが離れたと同時に川崎も後ろの穴から舌を抜き、俺はその場にへたりこんでしまう。

「はあっ…………はあっ…………すげ……気持ち良かった…………」

「はーちゃんの、おいしかったー」

「よかったねけーちゃん。どうする、おかわりする?」

「いいの? するー」

「え? ちょ、ちょっと待っ…………んぐっ……」

 反論する前に川崎が俺の頭を抱き抱え、豊満な胸で口を塞がれてしまう。
 達した直後で力が入らない状態でははね除けることもできず、抵抗する気力も奪われる。
 京華が再び亀頭を咥えた瞬間、川崎の尻尾が肉棒に絡み付き、しごきながら強制射精の能力が使われた。
 さっきので溜まったものは全部出したと思ったのにまたもや大量の精液が放たれて京華の口内に飛び散っていく。
 やべ…………あたま、イっちまいそう…………。
383 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2021/03/13(土) 00:00:18.62 ID:fs4k0tLiO
「ふう…………」

 あー……お湯が気持ちいい。
 さっき京華に二発分、そのあと川崎に一発搾り取られて疲れた身体に染み渡る。
 京華はお湯をぱちゃぱちゃと跳ねさせて遊んでいて、川崎はそれの相手をしていた。
 元気だなと思ったが、よく考えたらエネルギーを摂取したばかりなので当然と言えば当然か。
 充分暖まってから湯船を出て、能力で水分を弾いて服を着る。
 コーヒー牛乳をみんなで飲んでから温泉施設を出ると、そろそろ帰宅時間になる頃だった。

「じゃ、送っていくぜ」

「大丈夫? 疲れてない?」

「まあ平気だ」

 少しだけ足がふらついていたが、そこまで気にするほどのものでもない。京華を真ん中にして三人で手を繋ぎ、川崎家に向かって歩き出す。
 他愛もない話をいくつかしているとやがて川崎家が見えてきた。京華を家に入れたあともう一度川崎が出てくる。

「今日は、ううん、いつもかな。ありがとうね」

「こっちこそ、な。畏まって言われるほどでもないぜ」

「ふふ、そうだね。でもちょっと搾り取り過ぎちゃったかな? 今週は週末までナシで」

「ええー…………」

「その代わり、今度の土日は泊まり掛けでいっぱいしよ? あたしも予定空けとくから、ね?」

 くすりと笑う川崎に俺は馬鹿みたいにこくこくと頷く。
 二人きりとは言ってないが、それでも楽しみである。まだ連休も明けてないのに、俺はもう週末が待ち遠しくてたまらなかった。
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 00:59:20.23 ID:rmL0GXESO
ふぅ
乙です
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 06:40:19.30 ID:kSjnPfEo0

ほんと八幡絶倫やな
386 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2021/03/21(日) 12:14:00.04 ID:f752nLs3O
 翌日。俺はいつものように屋上で川崎と昼食を取っていた。
 昨日のに比べて野菜多めだったが、そこまで気にはならない。味もしっかりしてるしな。
 腹が満たされ、空の弁当箱を回収した川崎は俺に向けて両腕を広げる。

「ほら、昨日のお礼。京華を甘やかしてくれた分、今度はあたしがあんたを甘やかしてあげるよ」

 園児と一緒にしないでほしい。
 なぜなら俺は子供ではあり得ないヨコシマな気持ちを持っているからな!
 胸に顔を埋めるようにもたれ掛かると、川崎は頭を抱き締めて撫でてくれる。
 あー……めっちゃ癒される…………。
 胸の柔らかさに対しての邪念も霧散して心地好さだけが残り、俺も川崎の腰に腕を回す。
 このまま眠れたら幸せだろうなと思ったが、授業をサボるわけにもいかない。
 平塚先生の授業なので二人揃ってサボっていたらバレバレでお小言が飛んでくることだろう。

「そういえば平塚先生から打診があったよ、どうする?」

「どうするって、俺が判断することじゃない。俺は御主人様に従うだけだぞ?」

「たまには自分の意見も言ってみなよ」

「つってもな…………ちなみに平塚先生はどこまでご所望なんだ?」

 三日に一回くらいのペースでやってくる小町みたいに自慰の手伝いで指を貸す程度ならいつでもいいのだが。
 しかし残念ながらそうではないようだ。どうやらがっつりを希望らしい。

「そろそろあたしより大きいおっぱいが恋しいんじゃない?」

「いや、御主人様ので間に合ってるし」

「そう? そういえば最近また少し大きくなったけどわかる?」

「もしかしたら、と思ってたけどやっぱりそうなのか」

「たぶんもう由比ヶ浜より大きいと思うよ、どう?」

「あいつの正確な大きさを知っているかのような前提で話すな」
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/03/21(日) 12:14:32.94 ID:f752nLs3O
 とりあえず平塚先生に関してはもう一度川崎が話をするということになった。
 放課後。いつもなら野暮用で奉仕部を休むのだが、その野暮用は昨日のうちに済ませてあるので、今日は素直に部室に向かう。
 その旨は由比ヶ浜経由で雪ノ下まで伝えてあるので、顔を見せても特に疑問には思われなかった。
 しかし滅多に訪問者などいないのだから理由なんかなくても少しくらいサボらせてくれてもいいんじゃねえかなあ?
 などと考えつつラノベの新刊を読んでいると、部室のドアがノックされる。あれ、俺フラグ建てちゃいました?
 由比ヶ浜が軽く返事をしながらトテトテとドアに駆け寄って開けると、悩みなんぞなさそうなイケメンが姿を現す。
 なら陰キャぼっちの俺にはかかわり合いのないことだな。

「あれ、隼人くんどうしたの?」

「ちょっと比企谷に男同士の相談があってね。彼を借りても構わないか?」

「へえ、珍しいね。ゆきのん、大丈夫?」

「ええ、構わないわ」

「というわけだ比企谷。少し付き合ってもらえるか?」

「……………………」

「おーい、比企谷」

「……………………」

「…………そういえば戸塚の写真渡してなかったな」

「よし、自販機のとこでも行くか? あそこなら今なら人もそんなにいないだろ」

「ヒッキー…………」

「比企谷くん…………」

 本を閉じて立ち上がった俺に何やらゴミを見るような視線を向ける雪ノ下と由比ヶ浜。
 奉仕部として労働しようという俺に対して向けていい目じゃないぞそれは。
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/03/21(日) 12:15:10.70 ID:f752nLs3O
「ほら」

「サンキュ」

 俺は葉山が差し出したマッ缶を受け取る。
 いけすかない奴からの施しとはいえマッ缶に罪はないのでありがたく戴いておく。

「相談事のお礼と言ったじゃないか。何だよ施しって」

「高身長イケメン文武両道陽キャが陰キャぼっちに奢るんだ。施し以外の何物でもない」

「卑屈になりすぎだろ…………言っとくけど美少女クラスメート二人と肉体関係持ってる時点で比企谷は相当恵まれてる方だからな」

 葉山は呆れたように言う。
 実際はもうちょっと関係を持ってる相手はいるのだが、わざわざここで言う意味もない。
 マッ缶の蓋を開けながら俺は話を切り出す。

「で、相談って何だよ? 三浦か?」

「よくわかったな」

「むしろ他にないだろ…………倦怠期で別れたかざまあ」

「そんなわけない…………と言いたいが、少しは当たっているかもしれない」

「何?」

 倦怠期と言うには早すぎるだろうから別れるの方か? しかし端から見て問題があるとも思えないのだが。
 雪ノ下にやり込められたイメージが強いが、三浦だって結構な優良物件である。
 外見は言わずもがな、成績だって悪いわけではないし、我が強いが一度懐に入れた相手には面倒見がいいし。少なくともそこら辺の有象無象の女子よりは葉山の隣にいるのに相応しいだろう。

「正直に言うと俺は優美子が好きだしちゃんと大事にしてやりたいと思ってる。ただ、優美子は少し嫉妬深いみたいでね…………」

「ははあ…………束縛してくるのか、不安そうにしてるのか、どっちだ?」

「後者だ、ていうか今のでわかったのか?」

 わからいでか。俺や川崎にはほぼ無用な心配だが、葉山は違う。
 葉山の周りには人が多く集まり、葉山はそれを邪険にすることはない。例えそれが葉山目的で近付く女子相手でもだ。やんわりと窘めたりそれとなく回避することはあっても。
 ひょっとしたらそんな女子たちに奪われてしまうのでは、という不安は三浦がどんなに自信家であっても拭いきれないに違いない。
 そして葉山はそれがわかっていてもなお、自分の葉山隼人というキャラクターを崩すことはない。崩すことはできない。
 それは葉山の美点であり、欠点でもあるのだろう。
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/03/21(日) 12:15:55.91 ID:f752nLs3O
「同じような立場だったら、比企谷はどうする?」

「まず同じような立場にはならない。俺には群がる人がいないからな」

 同じような立場というならむしろ三浦の気持ちの方がまだわかる。
 相手が優れた異性だという点においては。

「じゃあ例えばだ、例え話として聞いてくれ。仮にだな」

 やたら仮定を強調してくる。
 いいから早く言え。

「雪ノ下さんや結衣が比企谷のことを好きだったとして、川崎さんがそれを不安がっていたら、どうする?」

「……………………」

 まずその仮定があり得ないのだが、もしそんなことになっても今の川崎なら『愛人くらいの立場にならしてあげてもいいんじゃない? もちろんあんたが向こうに本気になったら死ぬ寸前まで搾り取ったあと一生た勃たないようにしてあげるよ』くらいは言いそうだ。
 もっともそんなことを葉山に馬鹿正直に言うわけないが。

「切り捨てるよ。今の俺にとって奉仕部は大切な居場所の一つだけど、川崎がいい思いをしないのなら、俺はそれを躊躇わない」

「…………強いな、比企谷は」

「そんなことねえよ。ただの人間性の違いだ。俺と川崎はそうなっても構わないと思ってるが、お前が同じような行動をしたら三浦は逆に悲しむだろ。そういうのができないのが葉山であって、三浦はそういう葉山が好きになったんじゃねえのか?」

 俺がそこまで話したところで沈黙が下り、葉山は自分の持つコーラを口に含む。
 俺も珍しく饒舌になってしまい、喉を潤すためにマッ缶をあおる。
 改めて考えるとすげえ恥ずかしい会話してんな俺。しかもあの葉山と。

「俺は、どうするべきだと思う?」

「知るかそんなもん。ただ、そうだな…………二人きりの時はたまにはキャラを変えてたらどうだ?」

「どういうことだ?」

「例えば、めちゃくちゃに甘えてみるとか。ギャップ萌えとか意識して」

「…………ふむ」

 マジかこいつ。
 適当に言っただけなのに真剣に考え始めやがった。
390 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2021/03/21(日) 12:17:16.16 ID:f752nLs3O
 話すだけでも楽になる、という効果があったのかは知らないが、葉山は俺に礼を言って去っていった。
 マッ缶を飲み干して部室に戻ると雪ノ下と由比ヶ浜に少し質問されたが、一応守秘義務ということで黙っておく。葉山と三浦がくっついたこと自体話せないしな。
 しかしすでに事情を知っている川崎は例外だろう。翌日の昼休みの昼食時に川崎にかいつまんで話す。もしかしたらアドバイスがあるかもしれないし。

「まあ余計なことしなくていいんじゃない? そうそう離れることはないと思うよあの二人なら」

「俺もそこまで心配してねえけどな。でも本人達からしてみりゃ深刻な問題なんだろ」

「でもギャップ萌えは面白いかもね。あたしもあんたの可愛いとことか甘えるとこ見てドキッてするし」

「…………キモいだけじゃねえか?」

「そんなことないって。でも、そうだね。今日はあたしが甘やかしてもらおうかな」

 昼食を食べ終えた後、川崎は俺にもたれ掛かってぎゅうっと抱き付いてきて、俺は柔らかさと匂いにどぎまぎしながらも川崎の頭を撫でてやった。
 嬉しそうに微笑みながら俺の胸に顔を埋めているのを見て思い当たる。
 そういえば俺も川崎の笑顔を見た時ドキッとしたな。知り合った頃は仏頂面だったり気だるそうだったりの表情が多かったから。
 なるほど。俺はともかく美男美女のギャップというのは適当に言った割に悪くないのかもしれない。

「ところで今週末の件だけど、お泊まりは平気?」

「ああ、大丈夫だ。時間も資金もな」

「資金はスポンサーいるから心配しなくていいよ」

「スポンサーて、平塚先生か?」

「そ。ついでに海老名もいるから」

「俺は構わないけど、海老名さんまでいて先生はいいのか?」

「むしろ先生から言い出したんだよ。一晩中だったらあんたの情欲を受け止めきれないかもしれないから応援を呼ぶぞって」

「え?」

「ふふ、遠慮しないであたし達三人に思う存分滾ったものをぶちまけなよ」

 川崎はくすくすと笑いながら顔を上げ、俺の頬にキスをする。
 それが離れると同時に昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 12:26:55.31 ID:B6GDnj3co
おっつおっつ
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 12:46:55.79 ID:oatu8O6MO
乙です
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 15:05:10.63 ID:MpKo0wpC0
さあ、エロヒロイン三人の出番だ!
394 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2021/03/28(日) 18:51:12.58 ID:W9/3crTjO
 なんだかんだ上手くいったのだろう。あれから葉山が相談に来ることはなかった。
 が、ちょくちょくどうでもいいことで声を掛けてくることが多くなり、安寧の時間を崩されている。
 戸塚とのお喋りの最中に交じってくるなんて万死に値するぞこの野郎。戸塚も楽しそうにしているから何も言わないけど。
 ちなみに三浦にも挨拶くらいされるようになったので、まさかこの前のアドバイスが原因ではと疑っている。

「あたしも三浦に少し話し掛けられてるね」

「そうなのか。以前は水が合わなかったみたいだけど」

「あー、一応原因みたいなのはあってさ。ほら、あたしが夜のバイトしてた頃」

「あれか」

「あんた達が差し向けた葉山のあれ、三浦が見てたみたいでさ」

「え」

「それで葉山があたしに気があるんじゃないかと疑って、あたしに当たりが強かったんだって。事情話したら謝られたよ」

「そんなことがあったのか。悪いな、俺らの行動で迷惑かけて」

「別に平気だけどね…………あ、来たよ」

 俺と川崎の前に平塚先生の車が止まる。
 助手席にはすでに海老名さんが乗っていた。

「待たせたな、乗りたまえ」

「はい、お邪魔します」

 俺と川崎は後部座席に乗り込んだ。
 そう、現在は土曜の昼下がり。俺達はお泊まり会の待ち合わせをしていたのである。

「コンビニかスーパーかに寄っていくかね? 一応あそこはルームサービスで食事も出来るが」

「飲み物くらいは買っていこうかと。コンビニ寄ってもらっていいすか?」

「わかった」
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/03/28(日) 18:51:40.19 ID:W9/3crTjO
 途中でコンビニに寄り、いくつか買い物をする。
 そして車に戻るときに気付いたので平塚先生に確認してみた。

「窓にスモークかけたんすね」

「ああ、内部が日焼けしそうだから前々から考えていたんだ。この前時間あったからようやくだな」

「これなら今からここであたしと八幡がサカっても外からは見えないね」

「おいやめろずるいぞ。ホテルに着いてからにしたまえ」

「そうだよ。私だって早くしたいのに」

「はいはい」

 そんな会話をしつつ車は山の方へと入っていく。
 しばらくして見えてきたのは以前にも使った車訪問専用のラブホテルだった。
 門をくぐり、車を止めてシャッターを下ろし、四人で部屋内に入る。

「さて、急く気持ちもあるがとりあえずシャワーだな。どうする?」

 平塚先生が荷物を置くなり聞いてきた。
 そのどうするには湯を溜めて浸かるのかとか一人ずつなのかとか色んな意味があるのだろう。
 そういえばこの前この四人で来た時は俺が一人でシャワー浴びてる間に三人がベッドでおっ始めてたな。

「そうだね…………八幡のチンポももうギンギンだけど、焦らす意味も込めてみんなでお風呂入ろっか。もちろん身体洗うだけでヤらないよ」

「オッケー。じゃ、準備しちゃうね」

 川崎の言葉に海老名さんがそそくさと動いてお風呂のタイマーをセットする。
 え、あれ、俺の意見は?
 はい、ありませんね。

「しかし比企谷も好き者だな。こんなものを用意させるとか」

「え、何の話ですか?」

「ハメ撮りするからそれぞれデジカメを持ってこいなんて言うとはな。撮るのは構わないがやはり少し恥ずかしいぞ」

「言ってません!」

 言ったのは主に海老名さんだ!
 川崎が積極的賛成で俺が消極的賛成、どう考えても海老名さんが首謀者である。
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/03/28(日) 18:52:32.69 ID:W9/3crTjO
 しかし、三人とも俺の前にデジカメを置いて並べられて、俺は何も言えなくなった。

「ふふ、あたしのやらしいとこ、たくさん撮ってよ」

「許可なんかいらないからね、好きなだけ撮って」

「動画も撮れるやつだ。写真も動画もいっぱい撮るがいい」

 三人に言われて俺はごくりと唾を飲み込む。
 ていうかいつも暴走しがちな俺にカメラを構える余裕はあるのだろうか。
 そんなことを考えているうちにお湯が溜まったようで、タイマーが鳴った。
 とりあえず風呂に入ってから考えよう。
 なんて思っていたが、そんなことを考える余裕などなかった。
 結局みんなで入ることになったので三人の裸体が俺の眼前にあるわけで、情欲を抑えるのにいっぱいいっぱいなのである。
 順番にシャワーを浴びつつも俺の股間をちらちらと窺う女性陣だが、俺だってみんなの身体から目が離せない。
 浴槽に浸かって身体が湯に隠れたときはついほっとしてしまった。

「んー、残念。デジカメが防水だったらこのお風呂シーンも撮られていたのになあ」

「どうせ湯気で曇って見えづらいと思うがな」

「八幡。風呂から上がったらそのギンギンのチンポ、誰のどこで抜きながら撮るか考えとくんだよ」

「……………………」

 駄目だ、全然気が休まらねえ。
 心臓がばくばくしてるのは風呂で身体が温まったからだけじゃない。期待と興奮が限界突破しそうだ。
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/03/28(日) 18:53:27.66 ID:W9/3crTjO
 風呂から出て身体を拭き、俺はとりあえず裸のままソファーに座る。
 バスローブはさすがに四人分は用意されていなかったしな。

「そういえば八幡、デジカメの使い方わかる?」

「ん、ああ、たぶん大丈夫だろ」

「ならそれぞれ一回試してみようか」

 川崎が自分の持ってきたデジカメを俺に渡して簡単に説明する。
 そのあと俺の前に座り込み、顔を肉棒に寄せてきた。

「お、おい」

「テストテスト。ほら、撮って」

 そのまま川崎は大きく口を開けて肉棒を咥え込み、目線をこちらに向ける。
 俺は言い様のない興奮は覚えながらカメラを構え、シャッターを切った。
 カシャリとシャッター音が鳴り、川崎は身を震わせながら口を離し、恍惚とした表情で画面を覗き込む。

「ん、撮れてる撮れてる。エロいね…………」

「じゃ、次は私のやつの番だね」

 海老名さんがデジカメを俺に渡したあと、同じように俺の股間に顔を寄せた。
 眼鏡を外してそそりたつ肉棒に頬擦りし、カメラを向けると微笑みながらピースまでしてくる。
 その撮影が終わると今度は平塚先生の番だ。
 平塚先生はその豊満な胸で肉棒を挟み込む。

「ほら、比企谷はこれが好きだろう? ぺニスが私の胸で包まれているところ、撮るといい」

 俺は平塚先生から受け取ったカメラを構え、こちらに顔を向かせながらシャッターを切る。
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/03/28(日) 18:54:01.57 ID:W9/3crTjO
 三人のフェラ、顔ズリ、パイズリの撮影を終えた俺は、昂った情欲に息を荒くする。
 肉棒がびくんびくんと脈打ち、それを見た三人が俺をベッドに誘う。

「八幡、こっち来なよ。時間はたっぷりあるしたくさん気持ちよくなろ?」

「八幡くん、いっぱい犯して、いっぱい撮って」

「ほら比企谷、私達がそのぺニス鎮めてやるから、来い」

 花の蜜に誘われる虫のように、俺はふらふらとベッドに向かって歩き出す。
 むしろ駆け寄って飛び掛かって襲わなかっただけ褒めてもらいたい。理性をフル稼働させてサイドテーブルにデジカメ類を置き、ゆっくりとベッドに上がった。
 川崎が俺の隣に座り、耳許で囁く。

「遠慮しないでね。何でもしていいし何でもしてあげるから、あんたの好きにしちゃって」

 残念ながら俺の理性はその言葉で吹き飛んでしまった。
 川崎を押し倒し、ベッドに組み伏せる。

「ん、どこがいい? おまんこもお口も、あんたのチンポ気持ちよくさせる準備ができてるよ」

 が、俺はその言葉に首を振る。
 訝し気な表情の川崎の耳許に口を寄せて小声で聞く。

「沙希の、顔を、汚したい…………いいか…………?」

 一瞬ののち、すぐに理解したようで川崎は頷いた。
 本当にあれだけで解ったのかと疑ったが、自分の胸を横から支える姿勢を取ってくる。
 俺がわかりやすいだけなのか……?
 ともあれ希望は叶えてくれるらしい。俺は川崎の身体を跨ぎ、肉棒を胸の間に挟ませた。
 ぎゅっと左右から押さえてくれて、柔らかいものに包まれて思わず呻く。

「んぅ……気持ちいい…………」

「ふふ。ほら、撮らなくていいの?」

「あ、ああ」

 俺は傍らに置いた川崎のデジカメを撮って構える。
 画面越しに見るその光景はいつもとまた違って見え、より強い興奮を覚えた俺は夢中でシャッターを切った。
399 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2021/03/28(日) 18:54:39.52 ID:W9/3crTjO
「むう。胸ならむしろ私の方だろうに」

「まあまあ平塚先生、たぶん八幡くんはサキサキの顔が精液で汚されるのを見たいんですよ」

 横でそんな会話が聞こえるが、気にする余裕はない。
 無意識に快感を求めて腰が前後に動いてしまう。

「いいよ、八幡。顔で受け止めてあげるから、思いっきり射精しちゃいなよ」

「う、あ、あ……出る…………一週間溜めた精液っ…………沙希の、胸でしごいて……沙希の、顔に、かけるっ……!」

「ほら、イっちゃいなよ。腰振って気持ちよくなって、びゅーって出して」

「あ、あ…………あうっ! うっ! ううっ!」

 胸に挟まれた肉棒が震え、我先にと飛び出た精液が川崎の顔に降り注がれる。
 顔を上げて口を開けながら川崎はそれを受け止め、俺は快感に身を委ねながら射精を繰り返した。

「はあっ…………はあっ…………」

 全て出し切り、ようやく落ち着いてきた俺は大きく肩で息をする。
 のろのろと腕を上げてカメラを構えると、川崎はにこりと精液まみれの笑顔をこちらに向けた。
 何枚か撮ったあとに口を開いてお掃除させろと要求してきたので、俺はその口内に胸から離した肉棒を差し込む。
 散々に舌が這い、そのシーンも撮っておけばよかったと思い当たったのは中のものまで吸い出された後だった。

「ん、こく…………八幡の美味し…………」

「沙希……すげえ気持ち良かった…………」

「ふふ…………海老名、あたしの顔を掃除して。先生は八幡の相手してやって」

 川崎は脇の二人に声をかける。
 海老名さんは川崎に寄って顔に舌を這わせて精液を舐め取り始めた。
 それを見つつ俺は川崎のデジカメを置いて平塚先生を抱き寄せる。

「先生、俺まだ全然出し足りないんで、先生のまんこ使わせてもらっていいですか?」

 俺の言葉に平塚先生は少し恥ずかしそうにしながら小さく頷き、ベッドに横になる。
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 19:39:36.95 ID:4sn5a0lPO
乙です
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 06:27:17.08 ID:Hkrzo/jWO
おつ
402 : ◆zO7AQfurSQ [sage saga]:2021/04/30(金) 22:21:37.00 ID:Xug+bEhDO
 指で秘口に触れるとすでにそこは愛液が溢れてとろとろになっていた。
 余程期待して興奮したか自分で慰めていたのかはわからないが、これなら前戯も必要ないだろう。俺は平塚先生の足を開かせて身体を割って入らせ、肉棒を押し当てる。

「んんっ!」

 半分ほど挿入したところで平塚先生はびくんと身体を震わせ、甘い吐息を漏らす。特に敏感な箇所が擦られたようだ。
 俺はそこで一旦動きを止めて平塚先生のデジカメを手にし、結合部や平塚先生の身体を撮る。

「はあっ…………んんっ…………」

 平塚先生はシャッター音が鳴るたびに興奮で身を捩らせ、艶やかな声をあげた。
 ぐっと腰を進めて肉棒を最奥部まで埋めると、その豊満な胸を揺らしながら全身を震わせる。
 先ほど川崎にお掃除された際に肉棒にたっぷりとサキュバス特製唾液がまぶされたが、それが平塚先生の膣内にも塗り込まれていく。
 付与された感度上昇やその他諸々の能力のせいで全身に広がる快感がとんでもないものになり、俺は止まれずに肉棒を出し入れし始めた。
 奥を突くたびに川崎よりも大きなその胸が淫靡に揺れ、それを見つつ俺はデジカメを操作する。

「平塚先生、今度は動画です。教え子チンポで感じてるとこ、撮ってあげますからね」

「はうっ……ああっ…………!」

「ほら、気持ちいいって言ってくださいよ。撮られながらハメられてる感想、カメラに向かって言ってください」

「い、いいっ! 私の感じるところ、
教え子ぺニスに突かれて擦られて、気持ちいいっ!」

「俺もすげえ気持ちよくって腰が止まらないです。だからこのまま中に出してもいいですよね? ありがとうございます」

 返事を聞く前に有無を言わさせずお礼を言い、俺は動きを早めた。
 サキュバスの唾液は飲むよりも性器に塗り込まれる方が効果が高いようで、俺も平塚先生も快感に翻弄される。

「あっ! あっ! ああっ!」

「ああ……先生のまんこ、気持ちいいです…………そろそろ中出ししますよ。もちろん責任なんか取りませんけど」

 より一層動きを激しくすると、平塚先生は身体をくねらせながら声をあげる。
 柔らかな肉襞の締め付けがさらにきつくなり、射精を促すように快感を与えてきた。
 感じている平塚先生の顔や出し入れしている結合部などを撮っていたが、そろそろ余裕がなくなっている。
 もちろん俺は遠慮することなどなく、亀頭を最奥部に押し付けながら精液を吐き出した。
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/04/30(金) 22:22:29.92 ID:Xug+bEhDO
「…………っ! …………っ!」

 平塚先生も達したようで、口を大きく開けながらもかすれた声しか出ないままに身体を仰け反らす。
 俺は射精の快感に包まれながらも、悶える平塚先生をしっかりと動画に収めた。

「ふぅ…………あー……気持ち良かったですよ、先生」

 腰を揺すって最後の一滴まで奥に注ぎ込んだあと平塚先生に礼を言うが、虚ろな目をしたまま返事がない。気を失っているわけではなさそうだが、意識半ばといった感じだ。
 とりあえず肉棒を引き抜いて身体を痙攣させるのと、だらしなく手足を投げ出して秘口をひくつかせているのを撮っておく。
 ついでに動画だけでなく写真も。

「ふふ、なんだかんだノリノリじゃないのさ」

 川崎が寄ってきて笑ったあと、肉棒をくわえてお掃除をしてくれる。
 海老名さんはというと、いつの間にかぐったりと横になっていた。
 たぶん興奮して自分で慰めたか川崎にちょっかい出して反撃されたかして
達してしまったのだろう。
 となると再び昂った肉棒は川崎が相手をしてくれるのだろうか…………って、川崎の動きがお掃除の域を超えている。
 もう中のも全部吸い出されているのに唇でしごいてくるし、まぶされる唾液にはまた能力が付与されていた。
 このままだと遠からず達してしまうかもしれないと思ったところで川崎は顔を上げ、海老名さんのデジカメを俺に手渡しながら持ち主を指差す。

「さ、今度は海老名をいじめてやってよ。軽くしかイってないからもっと激しく、ね」

「…………おう」

 本当にいいのかと思ったが、御主人様には逆らうまい。
 俺はデジカメを動画撮影モードにして構えながら海老名さんの足の間に身体を割って入れる。

「え、あ…………」

「姫菜、自分で広げた足を抱えて、入れてくださいって言うんだ」

 こちらに気が付いた海老名さんはすぐに俺の言うことに従い、膝裏に手を通してデジカメに視線を向けた。
 達した直後なうえに更なる興奮のせいで息が荒かったが、どうにか言葉を紡ぐ。

「お、おチンポ…………入れてください…………イったばっかりの敏感おまんこごしごし擦って……壊れるとこ、撮ってくださいっ…………あっ、ああっ!」

 俺は望み通りに肉棒を秘口に突っ込み、最初から容赦なく出し入れし始める。
 海老名さんは襲い来る快感に悲鳴を上げ、顔をぶんぶんと振った。
 やはり塗り込まれた川崎の唾液のせいで感度が増幅しており、早くも絶頂に達してしまったようだ。俺は一旦動きを緩め、身体を震わす海老名さんを撮る。
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/04/30(金) 22:23:34.21 ID:Xug+bEhDO
「ご、ごめんなさいっ…………ご主人様のおチンポを気持ちよくさせるためだけのおまんこオナホなのに、また先にイってしまいましたぁっ…………」

「気にするな。それより顔、こっち向けろ」

 海老名さんは俺が構えたデジカメに向かってピースサインをしながら笑顔になろうとするが、乳首を指で軽くつねってやるとその表情が快楽に歪む。
 俺は静止画撮影モードに切り替えて幾度となくシャッターを切ってやる。
 今は眼鏡を外しているが、その分首に着けているチョーカーが目立つ。まさに首輪のようだ。

「はあっ…………はあっ…………」

 撮られるたびに達する勢いで海老名さんは身震いし、俺がデジカメを下ろすときにはもう肩で大きく息をしていた。
 川崎も俺の背中側から抱き付きながらその様子を興味津々で見ている。

「海老名、どう? たっぷり撮られて満足した?」

「い、いえ……オナホのお務めが、まだ終わってませんから…………」

「ふふ、だって、八幡。海老名の中に出すまで頑張りなよ」

 頑張る、というほどのものでもない。
 このシチュエーションなうえに回復させられた精力や上げられた感度のせいでさっきから我慢を繰り返しているのだ。

「安心しろ姫菜、ちゃんと生で中出しするとこまで撮ってやるよ。嬉しいだろ?」

「は、はいっ! お願いしますっ…………あっ、ああっ!」

 俺が腰の動きを再開すると海老名さんは大きく仰け反る。
 再び動画撮影モードに切り替えて撮り始めるとこちらに顔を向けようとするが、肉棒で膣内を抉られるととてもそんな余裕はなく、ただ声をあげ続けるだけだった。
 幾度も出し入れし続けてそろそろ限界が近くなった俺はデジカメを自分の下腹部に向ける。
 亀頭を一番奥に押し付けながら射精し、結合部ぎりぎりまでレンズを寄せてその様子を動画に収めた。
 画面越しに見るその光景にまた興奮を覚え、腰を揺すって最後の一滴までしっかり注ぎ込む。
 もちろん肉棒を抜いた後の秘口や海老名さんの蕩けた表情を撮るのも忘れない。

「あんたほんと凄いね。海老名までそんな状態にしちゃって」

 確かに海老名さんも平塚先生と同じように意識は失っていないものの、その痴態を隠すことなく四肢を投げ出していた。
 が、俺が思うに原因は肉棒に塗り込まれた川崎の唾液のせいなのだが。
 慣れてない二人はサキュバスの能力によって引き出された性的欲求に体力が追い付いておらず、こんな状態になってしまったのだろう。
 精液を中に出されるまで満足しきれずに達し続けるとかある意味地獄ではある。
 …………おっと、川崎が海老名さんの秘口に口を付けて精液をすすり始めた。これもちゃんと撮っておかないと。
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/04/30(金) 22:24:21.34 ID:Xug+bEhDO
「さて、あたしの番…………って言いたいとこだけど」

 ちら、と川崎はベッドの上を見る。
 二人が手足を伸ばして寝転がっているので少々手狭だ。
 が、いち早く復活した平塚先生が俺達の視線に気付き、海老名さんを引っ張って二人でベッドの端に寄る。
 海老名さんは半分無意識のまま平塚先生に抱き付いていた。ちょっと眼福。

「あたしがしてあげるから、あんたは好きなように撮ってなよ」

 そう言って川崎は自分のデジカメを渡しながら俺を押し倒し、まだそそりたつ肉棒に顔を寄せる。
 お掃除しつつじっくり快感を与えてくる舌の動きを俺はしっかりと動画に収めておく。

「ん……れろ…………今から玉の方もしてあげるから、ちゃんと撮ってね」

「ああ、撮るから頼む」

 レンズを更に近付け、川崎が俺の陰嚢を頬張るさまを撮る。
 時々静止画モードにしてシャッターを切るのも忘れない。
 そうしてじっくりたっぷり弄くられて、肉棒は早くもっと気持ち良くなりたいと主張するようにびくんびくんと脈打っていた。

「ふふ、すっごい美味しそう…………どうする? 精液あたしの口の中に出して飲むとこ撮る? それともおまんこでしごかれる方がいい?」

「…………さ、沙希のまんこで、しごかれたい、です」

「いいよ。あんた専用のおまんこでチンポしごいてあげる。入れるとこからちゃんと撮っときなよ」

 川崎は身体を起こして俺の下半身を跨ぎ、肉棒の先端を秘口に押し当てる。
 カメラ写りを気にしながらゆっくりと腰を下ろしていき、肉棒を飲み込んでいく。

「んんっ…………久々のチンポ、奥まで来たぁっ…………」

 それまで余裕そうだった川崎が、肉棒が奥に届いた瞬間から雌の表情になる。
 もちろんその様子も撮ったし、小刻みに腰を振るのに合わせて胸が揺れるのも逃さない。
 そんなふうにデジカメを構えている俺に川崎は結合部を見せ付けるような体勢になった。

「チンポで擦られて、すっごい気持ちいい…………今、クリ弄られたら、すぐにイっちゃいそう…………」

 俺に向けて挑発するように言う。
 一度静止画モードにして繋がっているところをアップで撮ったあと、再び動画撮影モードにしながら片手を結合部に伸ばす。
 親指の腹で陰核を撫でるように擦ってやると、川崎は一瞬で達してしまった。
406 : ◆zO7AQfurSQ [saga]:2021/04/30(金) 22:25:53.97 ID:Xug+bEhDO
 俺は蠕動しながら肉棒を締め付ける膣内にイかされそうになるのを必死で堪える。
 矯声を上げながら全身を痙攣させる川崎をしっかりと動画に撮った。

「はあ…………八幡……あんたもイきそうなんでしょ? いいよ、このまま出しちゃって」

 確かにもう限界寸前ではある。しかしこのまま出したくはない。
 俺はデジカメの撮影モードを終えて傍らに置き、川崎の身体を引っ張って抱き寄せた。
 そのまま肌を密着させながら唇を合わせて舌を絡め、ぐりぐりと腰を揺すって亀頭を子宮口に擦らせる。
 吸い付いてくるその感触に俺は我慢が効かなくなり、思いっきり川崎の中に射精した。

「んっ…………んっ…………」

 ぐちゅぐちゅと絡ませた舌の間から呻き声が漏れる。
 すっげ、いっぱい出る…………気持ちいい…………。
 快感で頭が真っ白になりながらも舌と腰を動かし続け、川崎に精液を注いでいく。
 長い射精が終わって唇が離れると、俺は脱力して荒い息を吐いた。

「はあっ…………はあっ…………」

「ふふ、すごく気持ちよかったし美味しかったよ。お疲れさま」

「ああ……俺も…………」

「無理しないでいいよ、だいぶ体力を精力に変換しちゃったからね。ゆっくり休んでなよ」

 川崎はそう言って俺に唾液を飲ませてくる。
 導眠効果があるのか、すぐに目蓋が重くなってきた。

「少し……寝る…………」

「いいよ、お休み」

 ちゅ、と頬に唇が当てられる。
 その感触を最後に俺は深い眠りへと落ちたのだった。











ちょっと前に八幡×静を投下しました
良ければ読んでやって下さい
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/01(土) 21:59:32.72 ID:OQL6P/OWO
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