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【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その2

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601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/27(火) 22:41:40.51 ID:lwQc+tk00
おれは しょうきに もどった!
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/27(火) 22:42:26.25 ID:UAcqUWCao
でも兄さんいびりは続けます
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/27(火) 22:46:53.40 ID:KEXTMZPI0
>>600
俺はお前の頭の中が心配だ
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/27(火) 22:47:31.34 ID:ynTpkGDmO
アカンワニーサンが下手したらネーサンになってま……

あれ それはそれでアリじゃね(錯乱)
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/27(火) 22:50:19.30 ID:6bxkRu1lO
おいこれまさか改心してさらにお兄ちゃんまでエリスに惚れるんじゃなかろうな……だとしたらエリス魔性の女過ぎるぞこれ。
(そして、お兄ちゃん改心により下手したらお兄ちゃんからも良い感情を持たれなくなるかもしれないママン)
606 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/27(火) 23:16:01.45 ID:ZgATpUeE0
――

カイン「僕は……僕は弱者だったっていうのか……?」

アドルラン「……少なくとも、ああも負かされては強者は名乗れまい。お前も私もな」

カイン「はは……そうだな、あんな滅茶苦茶な娘が相手じゃ兄さんも敗けるわけだ……」

エリス「……カイン様」

カイン「……!」ビクゥ!

エリス「私は……最初から今の力を持っていたわけではありませんし、少なくともこの帝国で私が勝てていない人もいます」

エリス「私も――昔はあなたよりも遥かに弱かったんですよ?」

カイン「なん、だって……!?」

エリス「お忘れですか? 私は――アベル様が暗黒街から生き延びたあの日。あなたが弱者とした子供の一人ですよ」

カイン「!!!」

ロウル「ちなみにもう一人は私ですよ。まぁ私はエリスさん程強くなれてはいませんが」

ロウル「――少なくとも今のカイン様相手なら、多少は有利に動ける自信はあります」

カイン「はは……憶えているさ……そうか、アベルが拾ってきた子供が、こんなに……」

カイン「あの時の恨みから、あそこまで滅茶苦茶な攻め方を……」

エリス「いえ、手加減はしてましたよ?」

ルーシェ「うん、エリスさん、ちょっとだけ速度落としてた……」

カイン「」

アドルラン(むぅ、エリス君でもやはり皇族に遠慮を……)

ヒバリ(いや、本気出したら殺しちゃうからじゃない……?)ヒソヒソ

アドルラン(……納得がいった)ヒソヒソ
607 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/27(火) 23:16:57.56 ID:ZgATpUeE0
エリス「……正直な話を申します。確かに、カイン様に個人的な恨みはあります。私というより、アベル様への対応にですが」

エリス「ですが……ある人のおかげで、ギリギリ踏みとどまることができました」

カイン「ある人……?」

エリス「貴方もよく知る人――エメリナさんです」

カイン「!!」

エリス「私が思わずカイン様への怒りをぶつけてしまった時……それでもエメリナさんは貴方を庇ったんです」

エリス「たとえ誰が否定しようとも、自分だけはって……貴方への忠誠を示したんです」

カイン「エメリナ……君は……」

エメリナ「……はい。私は、誰が何と言おうとカイン様のお傍にいます」

カイン「はは……こんな、無様という言葉も生温い姿を晒した僕でも、かい……?」

エメリナ「強さなんて関係ありません! カイン様の気まぐれだったのかもしれないけど……!」

エメリナ「それでも、それでもカイン様が私を助けてくれたのは間違いない! そしてこんな私でも捨てずにいてくれている……!」

カイン「……!」

エリス「……カイン様。どうして、どうしてその優しさを……あの日、アベル様にも向けてくださらなかったんですか……!?」

エリス「そうすれば、アベル様はあの後も苦しまずに済んだかもしれない……! 傷つけあわずに済んだかもしれない……!」ポロポロ

カイン「そ、それは……。いやそれよりアベル、お前……」

アベル「…………兄様は、ちょっと自信家なところがあったが、実際に頭が良かった」

アベル「父から見向きもされなかった俺に、たとえどんな理由があったにせよ普通に話しかけ、知識を披露してくれたのは……兄様だ」

アベル「……尊敬する兄が尋問官などに変貌し、挙句いきなり攻撃されて罵倒されては……流石の俺も傷つくさ」

カイン「――っ」
608 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/27(火) 23:39:35.95 ID:ZgATpUeE0
エメリナ「カイン様、教えてください!」

ルーシェ「アベル様とカイン様は、同じ時期に暗黒街に捨てられた……」

エリス「そしてそれが、兄弟の仲を引き裂いた……」

アドルラン「……そうだな。あの日から、お前はどこか変わってしまった」

アドルラン「カイン、頼む。何がお前をそこまで狂わせてしまったんだ?」

カイン「それは……」

――

※ゾロ目のため無条件成功

――


カイン「あの日……父上と母上から、寝室を変えるように言われたんだ」

カイン「兄さんが外泊するから、代わりに兄さんの部屋を使えって……」

アドルラン「――っ!?」

カイン「兄さんのベッドは……僕の部屋のベッドよりももっと柔らかかった」

カイン「子供ながらに、無邪気に跳んで遊んでしまった。兄様の無駄に多い私物を色々眺めたのも憶えている」

カイン「それが……僕が最後に見た、はっきりと色づいた世界だ」

カイン「ぐっすり眠ってしまった僕は……その夜、何者かに襲われて――視力を奪われた」

カイン「侵入者が何かを言っていた気がするけど、当時の僕は視えない不安と痛みで叫び続けてよく聞き取れなかった」

アドルラン「……!」

カイン「その後、親衛隊がすぐに侵入者を始末したみたいだけど……」

カイン「それからほとんど経たないうちに、僕はアベルと共に暗黒街に打ち捨てられたんだ……」

カイン「突然のことに心細くて、何も信用できなくて……アベルを攻撃して、逃げ出して……」

カイン「その後は必死だった。残飯を貪り、這いずりまわって、生き延びて……」

カイン「運よく魔導書を拾えた時だったかな。魔力のこもった文字なら、僕でも読めるとわかった」

カイン「後は簡単さ。魔法を鍛えて、音で判断が難しい多数を葬れるように改良して――暗黒街の弱者を蹴散らした」

カイン「一人で、生き延びられる力を手に入れ、そして城に帰ったら……父上から褒められて、尋問官の役職ももらったのさ……」
609 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/27(火) 23:55:15.97 ID:ZgATpUeE0
アドルラン「すまん……カイン!」ガバッ!

カイン「に、兄さん!?」

アドルラン「その日……私は外泊などしていない……!」

アベル「な!?」

カイン「そんな!? どういうことだ!?」

アドルラン「私もあの日、父上と母上に言われたよ……寝室を変えるように」

アドルラン「……カインが外泊するから、カインの部屋を使え、とな……」

カイン「!?」

ヒバリ「待って、それじゃあ……」

カイン「はは……なんだ、そんなことだったのか……僕は――兄さんの身代わりに使われたのか」

アドルラン「カイン……!」

カイン「いやそれとも、都合よく出来損ないの僕を殺そうとしたのかな……?」

カイン「本当は……僕だってわかっていたさ。父上の関心は僕にも向いていなかった……」

カイン「母上も……こんな偽りの強者を持ち上げてたんだ。あの愛情も、偽物だったのか……」

カイン「はははは……! こいつは傑作だよ! 僕は誰からも必要とされていなかった!」

カイン「それに気がつかず、いい様に持ち上げられて、強者になったつもりでいて……結果は僕が馬鹿にしてた弱者にぼろ負けだ!」

カイン「はははは! なぁ、アベル……笑ってくれよ、この兄を……」


アベル「……」
610 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/27(火) 23:59:44.92 ID:ZgATpUeE0
中途半端なところですが、本日はここまで
本当、ゾロ目チケットいらなかったんじゃないかな?

なおあまりにゾロ目が飛び交うのでもうばらしますが、これでも途中からゾロ目は確定で良イベにはしなくなってるんです
アベル隊や皇族メンバーの重要な判定(スキル獲得含む)が偶数ゾロ、それ以外は奇数ゾロが最良です
まあ綺麗にエリスとカインは偶数ゾロ、ルーシェは奇数ゾロ出したりしてるから、全く意味がないんですけどね!

最後に、もう改心は確定してしましましたが、アベルよりカインにかける言葉を↓1〜3で
本日もありがとうございました!
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 00:06:23.68 ID:8HePguaSO
おつおつ。お兄ちゃんフルボッコかと思ったらまさかのお兄ちゃん救済だったでござる。

『兄様が弱者であるように、俺も同じ弱者です。だから……兄様と俺は分かり合うことが出来るはずです』
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 00:30:20.10 ID:7FED6zl8O
おつおつ
コンマに嫌われ続けたお兄ちゃん、初めてにして一番重要な場面でゾロ目とか感涙ものだわ

『人はあやまちを正せます。それにできるならば、強い弱い関係なく兄様とは昔の関係に戻りたいと思います』
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 17:59:56.92 ID:iEVfRV+qO
『アドルラン兄様や妹達、そして自分には兄様が必要です。』
614 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/28(水) 22:55:04.58 ID:JbwK6zEZ0
こんばんはー
ちょっと遅くなってしまいましたが、行けるところまで
とはいえカインパートを投下してぎりぎり次の判定に行けるかどうかかな?
615 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/28(水) 22:55:44.45 ID:JbwK6zEZ0
アベル「……兄様、それは違う」

カイン「何が違うんだ。こんな――」

アベル「少なくとも、フィーアにキアラ、そして俺は――兄様を必要としている」

カイン「……!?」

アドルラン「ははは、酷いぞアベル。私だけ除け者にするな」

アドルラン「カインよ。確かに、お前のこれまでの行いは決して無視できるものではない」

アベル「だが人は過ちを正せる。それに兄様、俺も決して強者ではない。弱者の部類だろう」

アベル「あの暗黒街で学んだのは……人は一人では限界があるということ。だからこそ、皆で助け合う」

カイン「そうか、お前は僕とは逆の答えに行きついていたか……」

アベル「だから兄様――強者とか弱者とか、そんなことは関係なく……また昔のようにやり直しませんか?」

カイン「ははは……本当にお前は変わらないな。どこまでも甘い……」

カイン「今更そんな都合のいい話が、僕がお前達とまた一緒だなんて……」

アドルラン「やれやれ、お前は強情なくせに、妙なところで心が脆いな」

アドルラン「アベルがいいと言っているのだ。そして私も、きっとキアラもフィーアもな」

アドルラン「もうプライドなんて砕け散っただろう? あとはお前が手を伸ばすだけだ」

アベル「ええ、その通り」

カイン「兄さん……アベル……」フルフル
616 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/28(水) 22:56:40.71 ID:JbwK6zEZ0
カイン「だけど、僕は今まで……それにこんな弱者……」

アドルラン「ええい! いつまでそんなものに拘っているつもりだ!」

アドルラン「私は幼い頃はそれこそお前の言う弱者の中の底辺だったのだぞ!」

アドルラン「まずは変わろうという気持ちを持て、カイン!」

アベル「俺も兄様の言う弱者だ。今も昔もな」

アドルラン「あとはそうだな……うん、友を作れ! お互いを支えあう友を!」

アドルラン「私が駄目な頃、支えてくれたのはヒバリだ。共に勉学に励み、競い合う素晴らしい時間だぞ」

ヒバリ「や、やだアドルランったらも〜! 私との時間が素晴らしいものなら、夜だってぇ〜……」

アドルラン「アベルも、経験があるだろう?」

ルーシェ(……ヒバリさん、頑張ろうね……)

アベル「ええ。俺の場合はエリスとロウルが支えてくれて……軍学校ではアーシャの世話になりっぱなしだった」

アーシャ「あらあら、私の方こそアベルには色々と助けられましたよ?」

ヒバリ「え? 二人って学友だったの?」

アーシャ「ええ。これでも通っていた学校ではお互い競い合っていい成績出してたんですよ?」

アベル「……ほぼほぼ俺の負け越しだったけどな。しかし、有意義な時間だったのは間違いないな」

ヒバリ「ね、ねえアベル様? アーシャに感謝してる?」

アベル「それは当然だろう。軍学校時代は勿論だが、今も食生活や資金のやり繰りは頼りっぱなしだしな」

アベル「正直、頭があがらないよ」

ロウル「それは私達も同じくですねー。私とエリスさんだけじゃ、アベルさん支えきれません……」

ロウル「というかアベルさんがもっとしっかりすればいいんですよ!」

アベル「すまない!?」

アーシャ「ふふ、大丈夫。ちゃんとアベルが頑張っているの、私は見ていますから」

アドルラン「ははは、仲がいいなみんな!」
617 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/28(水) 22:57:29.71 ID:JbwK6zEZ0
ヒバリ(むむむ……黒髪美人の学友、私と似てるのに私とアドルランより親しげな感じがする……)

ヒバリ(今度ちょっとアーシャにコツかなんか聞いてみようかな……?)

カイン「……すごいな、アベル」

アベル「?」

カイン「いや、普通に部下に叱られたり、名前呼びだったり……」

アーシャ「あ……ついいつもの癖でアドルラン様達の前で……」

アドルラン「はははは! 別に気にしなくていいぞ! アベルも気にしてないだろう?」

アベル「ええ、むしろ居心地がいいですよ。あとカイン兄様、彼女達は部下ではなく友であり家族です」

アドルラン「私もだ。ヒバリとは親友だからな。堅苦しいのは性に合わん」

アドルラン「……ルーシェも普段は大人しいんだが、たまに遠慮のない小言を言うしな」

ルーシェ「アドルラン様、小言じゃなくて、提言」

カイン「……僕も……、そういう存在がいれば、今とは違う道を歩んでいたのかな……」

アベル「兄様、それなら今から歩み直せばいいだけです」

アドルラン「家族は、友とも言えるだろう?」

カイン「あ……」オドオド

アドルラン「やれやれ、まだ駄目か? なら仕方がない――エリス君!」

カイン「ひぃ!?」ビクッ

エリス「は、はい!?」




アドルラン「私とも今一度、徹底的に鍛錬して欲しい! 徹底的に、遠慮なくだ!」


618 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/28(水) 22:58:58.24 ID:JbwK6zEZ0
カイン「!?」

エリス「い、いえしかし……!?」

アドルラン「構わない! さっきと同じくらいでだ!」

エリス「か、かしこまりました!?」

カイン「に、兄さん何を考えているんだ!?」


――


エリス「せいっ、せいっ、せーいっ!」ガンゴンガン!

アドルラン「こ、この程度――ぐっはぁ!?」ヒュー…グシャア!

――敗北……


ヒバリ「ア、アドルラーン!?」

ルーシェ「……生で見ると、やっぱり凄い」キラキラ


エリス「あ、あのアドルラン様……」アセアセ

アドルラン「まだまだぁ!」


アドルラン「ぐわああああぁぁぁぁ……」ゴロゴロゴロ!

――敗北……

アドルラン「ぬおおおぉぉぉぉ!?」ガシャーン!

――敗北……


カイン「お、おいアベル止めてくれ! というより普通に僕以外にも容赦ないな!?」

アベル「……俺も前に至近距離で三連魔法を使われたことがあります」

カイン「皇子全員に牙剥いてるのか!? メイドなのに!?」


アドルラン「ごふ……ち、力の差がさらに広がっている……もっと、鍛えねば……」ピクピク

ヒバリ「アドルラン、あの子はやめとこう。一歩一歩、身の丈にあった人を相手にしよう!?」アセアセ

カイン「本当に兄さんすら手も足もでないのか……」

アドルラン「ふふ、どうだカイン……?」

アドルラン「私も、お前と同じ相手に転がされる、同じ弱者だ」

カイン「!!」

アドルラン「これでもう、お前が私達を拒む理由も無くなっただろう?」

カイン「にい、さん……」
619 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/28(水) 22:59:58.55 ID:JbwK6zEZ0
アベル「やれやれ、無茶をする人だ……だが、その通りだ」

アベル「それとも兄様、俺もエリスに……転がされた方がいいのか……?」

カイン「い、いやそれはいい……」

カイン「しかしその彼女が……」

エリス「……ふぅ」

エリス「カイン様。先程も言った通り、私の貴方への怒りはアベル様への対応です」

エリス「ここで私が怒りのままに刃を向けるとすれば、それはアベル様とアドルラン様の想いを無碍にすることですよ?」

カイン「……君たちは?」

ロウル「まあ、私はアベルさんがいいって言うなら別にいいですよ?」

アーシャ「私もです。アベル達以外の人に対しては……カイン様自らが、接し方を考えるべきとは思いますが」

ヒバリ「私としてはアドルランとは仲良くして欲しいかな。結構、カイン様の行動に悩んでたんだからね?」

ルーシェ「うんうん……」

カイン「…………」

カイン「兄さん、アベル……」

アドルラン「なんだ、弟よ?」

アベル「兄様、もう少し前のように自信満々で喋ってもいいんですよ?」

カイン「っ、どうしようもない弟で、兄かもしれないけれど……」



カイン「……また――昔みたいな関係に、戻っていいのかな……?」



アベル「ふ……」

アドルラン「はははは! だからさっきからそう言っているというのに! 本当にどうしようもない弟だな!」バシバシ!


カイン「あ、ありがと、う……!」ボロボロ…


――カインが改心しました――
620 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/28(水) 23:20:56.11 ID:JbwK6zEZ0
――



アドルラン「さて、色々あったが……また、家族の思い出を作り直していこうではないか」

アドルラン「失った時間の分、濃密な思い出をな……」

カイン「兄さん……」

アドルラン「とりあえずまずは、カインの友を探すか!」

カイン「兄さん!?」

アベル「兄様はさっき見ていて思いましたが、皇子としてのプライドが高すぎましたからね」

アベル「俺を見て欲しい。皇子なんて身分は全く気にしない」

アドルラン「ふうむ、高すぎるプライドが邪魔をして、学校で友も作ってこなかったのだな……」

ルーシェ「……カイン様、ぼっち?」

カイン「おい!? メイドは僕の身体か心を痛めつけるのが趣味なのか!?」

アベル「……兄様、そこまで言ってまだ気がつかないですか?」

カイン「え?」

アドルラン「いるじゃないか。そんなお前でも、ずっとついてきてくれた子が」

エリス「私達に、カイン様も優しさを持っているということを教えてくれた方が」

カイン「あ……」


エメリナ「……///」
621 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/28(水) 23:21:41.91 ID:JbwK6zEZ0
カイン「エメリナ……」

エメリナ「はい、ここに……」

アドルラン「まあすぐに友を作れと言っても、お前の性格では難しいかもしれないからな」

アドルラン「まずはお前が気がついていなかっただけで、お前を支えてくれていた彼女ともっと仲良くなることから始めよう」

カイン「エメリナ、僕は……」

エメリナ「いいんですカイン様。何も言わないで……」

エリス「……本当に、もっとエメリナさんを大切にしてあげてくださいよ?」

ルーシェ「ちなみにエメリナさん……鍛錬も頑張っているみたい。多分――カイン様と互角、です」

カイン「!?」

エメリナ「い、いえそんなことは!?」

カイン「いや、いいんだ。そうか……ずっと、ただの弱者だと思ってたのになぁ……」

カイン「僕みたいに怠けず、ずっと頑張ってたのか……はは、本当に駄目な主人だな」

エメリナ「カイン様……」

カイン「なぁ、エメリナ。君さえよければ……君も、もっと僕に遠慮なくなんでも言ってくれ」

カイン「もう、強者だからとか、弱者だからとか言わないからさ……兄さんやアベルのメイドみたいに、ぶつかってきてくれないか?」

カイン「そうすれば、僕もきっと……変われると思うんだ」

エメリナ「カ、カイン様ぁ……!」ジーン…

アドルラン(メイドがぶつかってくるものという認識だけは、間違っているのだがな……)

アベル(こう思うのは不味いかもしれないが、兄様に限らず俺達全員が駄目な主人なのではなかろうか?)

エメリナ「あの、カイン様?」

カイン「なんだいエメリナ?」

エメリナ「実は、ずっと言いたかったことがあったのですが……」

カイン「ああ、構わないよ。なんでも言って来い。今なら罵倒も平気で受け止められるだろう」

エメリナ「で、では――」




エメリナ「できればカイン様と×××、××××××、して××! ×××××××とか××××もしてみたくて練習してて!」

エメリナ「あとあと、××××××××××××××××××××××××××××××!!!」




一同「」





エメリナ「……あれ?」


――
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 23:22:36.64 ID:BVmGJhso0
でも、アベルの三人娘は理解できないんだろうなぁ。多分
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 23:24:27.99 ID:Fd5Nitp3O
妹いたら改心がさらに感動のイベントになってたけど、やっぱいなくてセーフだった(白目)
624 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/28(水) 23:37:53.66 ID:JbwK6zEZ0
――


アドルラン「で、では私達は部下も待たせているために先に失礼するが……」

アドルラン「カイン――さっきの件に関しては今度ゆっくりと話がある」

カイン「ま、待ってくれ兄さん!? あれは僕のせいじゃない!?」

ヒバリ「いやー……凄いね、カイン様」

ヒバリ(アドルランにも有効な手段かもしれないわ……)

ルーシェ「……」

ルーシェ(これは濡れ衣だけど、エメリナさんがアドルラン様に怒られるのも困るし、黙っておこう……)

アドルラン「ではな諸君、また会おう!」


――


ロウル「……で、カイン様は戻られなくて大丈夫なんですか?」

カイン「いや、さっき散々にやられたからね。正直、身体の節々が痛くてあまり動きたくない」

アーシャ「回復魔法も、万能ではありませんからね」

エリス「流石にやり過ぎでしたでしょうか?」

カイン「やり過ぎだよ!? 僕に腹を立てるのはわかるが、途中から僕を玩具にしてなかったか君は!?」

アベル(流石兄様、技の実験台にされたことに気がついている……)

カイン「まったくなんなんだ……」

カイン「はぁ……無駄に肩肘張らなくていいっていうのは――確かに随分と楽でいいものかもしれないけど」

カイン「その状況で改めて気配を探れば、アベル……お前の部下――いや友の力はなんだ?」

カイン「何故かさっきから突然黙ってしまった雌――」

シア「カイン様〜? 私の名前は〜、シアと申します〜。復唱お願いしますよ〜?」グリグリ

カイン「シ、シアもおそらくかなりの魔力を持つだろう……」

カイン(こいつ、いつの間に詠唱を……というよりもこれは岩槍か!? 雌奴隷に脅迫されているのか!?)

アベル(ああ、雌奴隷と兄に呼ばれたくなくて息を殺していたのか……)

アベル(しかしこれは……)

カイン「お前の部隊は少数だ。しかし、この力は……僕とは違う、本当の強者のもの」

カイン「アベル、何か考えているのか……?」

アベル「……」


カインにアベルの野心を話すか否か

↓1〜3多数決

625 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 23:40:39.85 ID:pWq99sD60
改心したし話す
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 23:41:37.65 ID:BVmGJhso0
話す
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 23:41:57.94 ID:JluixFiZO
取り敢えず他国の姫たちを性奴隷にするのが夢って言っておく
無理なら普通に言っとこ
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 23:42:19.04 ID:Xa2mZbhQO
今のお兄ちゃんなら大丈夫そうだし話す。
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 23:43:08.08 ID:7FED6zl8O
話してもいいかな
630 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 00:12:48.49 ID:+Bp4zmZU0
野心を打ち明ける


――


アベル「…………」チラ

エリス「!」

アーシャ「!」

ロウル「!」

シア「!」

カイン「ん?」

アベル「兄様は、この国を――帝国をどう思いますか?」

カイン「これはまた、いきなりと随分漠然とした質問だな?」

カイン「そうだね……もう今更、アベル達に隠す意味もない程の醜態晒したし本当のことを言うよ」

カイン「――怖い。そう、その一言に尽きるよ」

アベル「……」

カイン「実力主義の世界。強ければなんでもできるし手に入る。強者には楽園だろうね」

カイン「でも……多分、どんな強者も心のどこかでは怯えているんじゃないかな」

カイン「いや、そうであって欲しいよ」

カイン「僕だって……内心は、ずっと怖かった。今の地位を失い弱者になったら、今度こそ父上にゴミのように殺されるんじゃって……」

アベル「それで、捕虜にもあのような真似を?」

カイン「自分に酔わなければ、他者をいびらなければ、強者の実感がわかなかった……」

カイン「ははは、僕もアベルのことを笑える身分じゃなかったってことだね。挙句酔っただけで弱者のままで……」

カイン「……あれ? でも敵国の兵は普通に薙ぎ払えたしな。まさか敵国まで僕を持ち上げようと!?」ガタガタ

ロウル「……カイン様って実は結構メンタル弱いんですか?」

アベル「どうやらそうらしい」
631 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 00:13:39.35 ID:+Bp4zmZU0
アーシャ「いえ、私達も王国や聖国の兵とは何度か衝突しています」

アーシャ「私的な分析で申し訳ないですが、これまでの統計からすれば、カイン様の力なら将を含めた敵軍は全て撃破可能でしょう」

カイン「……つまり、僕はそこら辺の敵将よりは強いが、帝国の中では弱者だったってことかな?」

アーシャ「まぁ……そうなりますね……」

カイン「最悪だよ……要するに今の僕は、それで勘違いして一番中途半端な状態で粋がっていた救いようがない道化じゃないか……」

エリス「カイン様、そう思ったのならば鍛錬あるのみです!」

カイン「……少なくとも君とは御免だよ。で、僕の力はそこらの敵将より上、それでこの子を筆頭にアベルの隊は僕以上」

カイン「つまり、そこら辺の部隊は僕以上に容易に蹴散らせることになる。それでいてまだ鍛錬を続けるというのは……」

アベル「はい。王国と聖国は目下の敵ではありません。まあ聖国は衝突の可能性が高いですが、目的地はそこじゃない」

アベル「俺の狙いは――帝国軍。俺達の父、皇帝ギルバートです」

カイン「なっ――!?」

カイン「ま、まさかアベル……この国をひっくり返すつもりなのか!?」

アベル「はい。今はまだ無謀かもしれませんが、幸い俺は目をつけられていない。着実に力を蓄え、その機を狙っています」

カイン「だからと言って、相手はあの父上だぞ!?」

アベル「はい、だからこそです。父、皇帝ギルバートは確かに絶対の存在にして実力主義の体現者」

アベル「それ故に、彼を打ち倒せたならば――それは、彼に実力を認めさせることにもなります」

アベル「勝者が絶対であるというならば、実力主義の頂点が今の帝国を否定しようが彼にはそれを止めることができない」

カイン「絶対に揺るがない実力主義だからこそ、最も強い者が唱える主義こそが正しいと認めさせるというのか……!?」

カイン「だが――父上は、もはや人間という枠から逸脱しているんだぞ!?」

アベル「兄様。だから先程も言ったではないですか。一人で駄目ならば……支えあうと」
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 00:16:26.26 ID:0VMCOEAhO
とりあえず妹組、特に一方的に見下してたキアラとの関係改善のために妹達との模擬戦(という名のお兄ちゃんパワーレベリング)もどっかで入れるべきかな?
633 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 00:27:02.13 ID:+Bp4zmZU0
アベル「兄様、考えてみてください。もしこの国が、こんな過剰な実力主義じゃなくなれば……」

アベル「多くの人が、兄様も、怯えずに暮らせるとは思いませんか?」

カイン「……!」

アベル「皆で力をあわせ、いつの日か皇帝に挑みこの国を変える。それが俺が長年抱き続けた野心ですよ」

カイン「……君たちも、こんなとんでもない考えを知っているのか?」

エリス「当然です。アベル様の道が、私の道」

アーシャ「アベル、それとなく軍学校でもこれを主張してたんですよ。すごいでしょう?」クスクス

アベル「お、おい人の黒歴史を掘り起こすな!?」

ロウル「いやいや今も†聖暗黒騎士アベル†とかやってるじゃないですかー?」

アベル「それを言っているのはロウルだけだからな!?」

カイン「……なんて緊張感の無い連中だ。それでいて、本当にそんなおおそれた事を……」

アベル「確かに困難は極めるだろう。だがいずれ誰かがやらねばならない、実現させなくてはならないことだ」

カイン「は……頼りない子犬と思っていた弟が、まさかとんだ狂犬だよ……」

カイン「それで、少数精鋭のようだけど味方はこれだけかい?」

アベル(……ここまできたら、フィーアとキアラのことも話すべきか?)
634 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 00:29:52.05 ID:+Bp4zmZU0
と、再び中途半端ですが本日はここまで
本来カインはこんな早く味方になる予定じゃなかったんですが、ほんとコンマ怖い
なお無事に改心はしてくれたのですが、これまでの散々なコンマの影響と話の流れから、まだカインに一部判定が残っています
そこでまた変な数値が出ると、カインがまた弄られてしまう可能性があるので頑張りましょう
最後に、妹組のことも話すか否か。
↓1〜3多数決で

本日もありがとうございました!
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 00:31:20.27 ID:frBCJ3gE0
話す
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 00:31:34.47 ID:pD/WATuDO

話す
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 00:32:49.44 ID:JT2XV3UfO
おつおつ。
話してお兄ちゃんにはさらに向上心持ってもらおう。
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 00:34:28.05 ID:a4ev3b+PO
おつおつ
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 00:38:02.43 ID:WPDrx+iI0
乙 これは弄られるパターン
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 00:43:11.00 ID:goH69qTG0
乙 それにしてもよくゾロ目が出る 
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 00:56:04.35 ID:InT62shLO
おつおつー
アドルラン兄さんもカリスマあったり弟のために体張ったりいい兄やってるし、カインお兄ちゃんも改心で丸くなったし、妹も混ざればいい家族に戻れるかもね
……パパンとママンが超絶曲者だけど
アベルママンはまだ出てないけど、お兄ちゃん達からの評価どれくらいなんだろ
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 18:28:57.45 ID:gl7ZIB14O
おつ!
643 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 22:27:05.80 ID:+Bp4zmZU0
こんばんは
さ、流石に多数決のゾロ目は特典無しでお願いします。ほんとにゾロ目乱舞するなぁ……
明かすことに決まったところで、ちょっとだけ再開です
644 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 22:27:54.65 ID:+Bp4zmZU0
妹の事も話す

――


アベル「いや、俺としてはあまり好ましいとは言えないんだが……」

アベル「キアラとフィーアも、俺側だ」

カイン「……は?」

ロウル「うん、その反応が普通ですよねぇ……」

カイン「いやいや待て待てアベル。あのフィーアと、それにキアラだぞ?」

アベル「……兄様、落ち着いて聞いてくれ。あの二人の地力は、俺達……いや、アドルラン兄様より上だ」

カイン「アベル、冗談ならもっと笑える……」

アベル「……」

カイン「………………本当、なのか?」

アベル「兄様達が来るちょっと前に知ったばかりだが……」

カイン「……一応聞くが、二人の戦闘スタイルは?」

ロウル「フィーア様は短剣の二刀流です。まあ基礎を教え込んだのがエリスさんですから、その影響でしょう」

カイン「また君か! 何をしているんだ本当に!?」

ロウル「ちなみにフィーア様は相当なお強さでしたけど、エリスさんが本気で挑んで負かしています」

カイン「フィーアにまで牙剥いたのか!? もう既に反逆すれすれだぞおい!?」

エリス「キ、キアラ様にだけは刃向けてませんから!」

アーシャ(……逆に言うとそれ以外の皇族全員に刃を向けて、勝っちゃっているんですよね)

カイン「ああ、頭が痛い……今日は厄日か……?」

カイン「もう何が来ても驚かないぞ。キアラは?」

アベル「キアラは俺と模擬戦をしたが、フィーアと比べると少し動きが甘かったが、当然だろう」

カイン「当たり前だ。いつも本ばかり読んで、まともに出歩かないあいつが……」

シア「でも漏れ出る魔力に、私押し潰されそうになったんですよ〜?」

カイン「……!? 馬鹿な、そんな魔力、僕が感知できないわけが……」

シア「キアラさんのコサージュが、封印具だったみたいですよ〜?」

カイン「……くそ。僕自身がそれを体感しなきゃ、流石にその話は信用できないぞ」

ロウル「あ、それなら今度はカイン様がお二人を連れてきてくださいよ」

カイン「……いいだろう。今日はもう遅いから、明日の朝にでも連れてきてやる」


※カインと妹二人の模擬戦が決定しました


――
645 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 22:28:40.55 ID:+Bp4zmZU0
カイン「しかし仮に二人も力を持っていたとして……それでも父上には届くまい」

アベル「それはわかっている。だからこそ、帝国将として実戦を経験し、休日は鍛錬や交流をしているんだ」

カイン「……なあアベル、こうは考えないのか?」

カイン「今、聞いた話を――僕がこのまま父上か母上に話したら?」

カイン「間違いなく、お前は死ぬぞ?」

アベル「ふっ、兄様はそんなことをしないさ」

カイン「……何故、言い切れる?」

アベル「兄様は、なんだかんだで俺に甘いからな」

カイン「な……!?」

アベル「あの日、暗黒街でも……気絶した俺に追撃をしていれば、俺を殺せた。俺も敵と認識していたなら、そうすべきだ」

アベル「以前この城塞で戦った時も。首を狙えば、殺せていた」

カイン「……っ」

カイン「はっ……どこまでもおめでたい、昔から変わらない馬鹿だなお前は」

カイン「そんな馬鹿と、皇族殆どに剣を向ける狂ったメイドやその同類達じゃ勝てる戦も勝てやしないよ」



カイン「――そんな馬鹿達でも、僕みたいな優れた頭脳が加われば少しはマシになるとは思うよ?」



アベル「はは、兄様こそやっぱり本質は変わっていないじゃないか。ええ、是非お願いします」

カイン「ああ。兄より優れた弟などいないと証明してやるよ」

カイン(……そうさ。僕も馬鹿だ。偽りの強者であることにも気がつかず、それでいて強者の陰に怯えて……)

カイン(どうせ馬鹿なら、どこまでも馬鹿になった方が楽ってもんさ)

カイン(……『強者と弱者』に縛られない世界、か。もし、本当に実現できたなら――)


――
646 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 22:29:18.42 ID:+Bp4zmZU0
カイン「さて、僕もそろそろ戻るとしよう」

カイン「……偽りだとしても、母上がうるさいだろうしね」

アベル「兄様……」

カイン「安心しろアベル。僕の性格はよく知っているだろう? 僕を敬わなかったり舐めたりする奴は嫌いなんだ」

カイン「……あっちが偽ってくるなら、こっちだって偽ってやるまでさ」

カイン「アベル、僕もしばらくはお前との敵対関係を続けておくぞ」

カイン「父上達の動向や、親衛隊の様子を探るのはお前には無理だろうからな」

カイン「せいぜい、鍛錬を積んでおくことだね」

アベル「……兄様もな」

カイン「……そうだな、とりあえずエメリナには勝っておきたい」

エメリナ「カイン様……」

カイン「エメリナ、君はこんな馬鹿達の馬鹿な計画に付き合う必要はないんだぞ?」

エメリナ「いえ、私はただカイン様にお仕えするだけです……!」

カイン「……馬鹿ばかりだ、全く」

アベル「しかし兄様も、お気をつけて」

カイン「誰に言っているんだ。僕に任せておけばなんの問題も無い」

アベル「キアラとフィーアには……いや、それは明日話した方がいいか」

カイン「そうだな。城内にも隠密部隊はいる。迂闊な発言はできないからな」

カイン「……」

特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 22:29:53.20 ID:I80+rQBtO
模擬戦(ショータイム)
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 22:30:10.66 ID:3X2h+kE20
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 22:30:56.31 ID:Z6Yl9rkJO
ま た ゾ ロ 目 か
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 22:32:30.28 ID:h1+LKlBoO
正直主のリアクションがこのスレの醍醐味の1つになってると思うの
651 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 22:36:18.76 ID:+Bp4zmZU0
……いや、ゾロ目って出はするんだよね?
問題なのはやたらと大事なところで出まくるってのがね(白目)
ゾロ目じゃない方も含めて、アベルサイドに強烈に有利な結果です
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 22:40:26.62 ID:Z6Yl9rkJO
お兄ちゃん味方になった瞬間コンマが微笑んだのを見る限り、結果からしてアベルがコンマさんに愛されてるとしか思えないレベル
653 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 22:50:27.85 ID:+Bp4zmZU0
特殊判定結果

1カインのアベル母(ノワール)と自分の母(フローレン)の天秤
20(正直、落ち着いていて優しいノワールの方が好きだった)

※50を下回ったため、カインがフローレンに惑わされなくなりました

2ノワールの現在の技量
66×2(ゾロ目ボーナス)
=100(132)(全盛期どころか今なお成長を続けているとんでもお母さん)

※フローレンのレベルを確定でノワールが上回ります

――


カイン「そういえばアベル――義母さんはこのことを知っているのか?」

アベル「いや……それよりも母上は今どうしているかさえ……」

カイン「そうか……。とりあえず、まだ生きてはいるよ」

アベル「!!」

カイン「ただ、母上……フローレンの圧力で、半ば城に軟禁状態だ」

カイン「……隙があったら、彼女の様子も見に行くよ」

アベル「兄様……」

カイン「今だから言うけどさ……僕は、お前の母さんが羨ましかった」

カイン「静かな人だったけど、綺麗で、僕にも本当に優しくて……そして、強かった」

アベル「そうだな……」

カイン「城内の兵士の会話を耳にしただけだが――義母さんはそんな状態でも、衰えていないらしい」

カイン「もしかするとあの人もお前と同じように……は、まさかな」

カイン「だがあの人なら、お前の味方になってくれる可能性は高いだろう」

アベル「兄さん、ありがとうございます……!」

カイン「ふん、感謝しなよ?」

カイン「……」

カイン「……こっちこそ、ありがとうなアベル」

アベル「……兄様、また明日」

カイン「ああ、またな……」


――
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 22:53:12.01 ID:Z6Yl9rkJO
やっぱこの国の女やべーわ
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 22:57:38.21 ID:g1BNjNA1O
王族周りが強すぎて将軍とかもういらんな
656 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 23:02:44.44 ID:+Bp4zmZU0
――

【帝国鍛錬場】

アドルラン「どうだ諸君、励んでいるか!?」

帝国兵1「あ、アドルラン様!」

帝国兵2「どこへ行かれていたのですか!? ご覧ください、我々を!」


帝国兵ズ「「ふおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」」


帝国兵1「ご覧の通り、なんだか全員滾りがおさまりません!」

アドルラン「素晴らしい! その様子ならば……」

帝国兵2「はい! 明日以後も、弛まぬ鍛錬を重ねて行きます!」

アドルラン「頼もしいぞ……!」

帝国兵1「それにしてもアドルラン様……妙にお姿がボロボロなような?」

アドルラン「あ、あー……これはだな、私の秘密鍛錬のせいでな……」

ルーシェ(エリスさんとの戦いが、回復しきれてないですからね……)

ヒバリ(私も、仕事の合間にちょっと鍛え直さないと、アドルラン助けられないかなぁ……)

帝国兵ズ「「さ、流石アドルラン様……! 俺達の今日の鍛錬なんて、アドルラン様の足下にも及ばないんだ……!」」

部隊長「アドルラン様のお言葉通り、まさにこの程度で満足してはならないということだ!」

帝国兵ズ「「それを自ら示してくださるとは……! 俺達もアドルラン様に恥じないように頑張るぞ!!!」」


アドルラン(ふふ……終わってみれば、今日は実に素晴らしい日だ)

アドルラン(しかし唯一の気がかりは、カインの視力が失われた事件……)

アドルラン(父上、母上……貴方がたは、何をお考えなのですか……?)

※アドルランが帝国に不信感を抱きました

↓1〜2特殊判定コンマ一桁
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 23:03:29.45 ID:kF46Fs0N0
せいや
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 23:03:56.79 ID:Z6Yl9rkJO
兄様はどうかな
659 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 23:12:06.85 ID:+Bp4zmZU0
特殊判定結果


帝国兵レベル18+10(やる気100ボーナス)+5
=33(現在の聖国将と同一)


アドルランレベル72+10(やる気100ボーナス)+9
=91


※帝国兵の大幅な練度上昇により、通常戦闘の発生率が下がりました

※一定時間経過で、王国と聖国の帝国警戒度を判定します

――
660 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 23:22:41.47 ID:+Bp4zmZU0
【翌日】

【帝国・皇帝の間】

ギルバート「……何?」

カイン「いえ、フィーアが僕の勇姿を見たいというので」

フィーア「はい!」

キアラ「……」

フローレン「まぁ、流石カインだわぁ。……それで、そっちは?」

カイン「ああ、ついでですよ。少しでも僕に近づけるように、ね」

カイン「まぁ、見ただけでこの出来損ないが変われるとは思えませんけど」

フローレン「ふふ、そうねぇ……?」

キアラ「……」

ギルバート「フィーアよ、本当にカインでよいのか?」

フィーア「はい! アドルラン兄様もカイン兄様も大好きですから!」

ギルバート「……そうか。ならば我からは何もいうまい。行くがよい……」


――
661 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 23:27:37.06 ID:+Bp4zmZU0
――



カイン「……はぁ、冷静に今までの自分の言動を思い出すと頭が痛い」

キアラ「あの、カイン兄様、その……いきなり私とフィーアちゃんをどうして……」

カイン「……キアラ、お前のことはアベルから聞いたよ」

キアラ「!?」

カイン「フィーアのこともな」

フィーア「アベル兄様が……ということはカイン兄様、もしかして!?」

カイン「……ああ。あの馬鹿の馬鹿な計画に、馬鹿な僕も一枚噛ませてもらうことにしたよ」

カイン「ただ、まだ僕はお前達の力を直接見ていない」

カイン「積もる話も色々あるけど、まずはアベルの城塞に着いて、それが済んでからだ」

フィーア「は、はい!」


――
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 23:27:50.03 ID:K6jcaC7dO
勇姿(バスケットボール)
663 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 23:35:07.21 ID:+Bp4zmZU0
――



【アベルの城塞・鍛錬場】


ロウル「本当に朝一で来ましたね……。というか、前線とか大丈夫なんですか?」

カイン「ああ、昨日兄さんが兵士達を鼓舞したら、彼ら本当にやたらとはりきったみたいでね」

カイン「我先にと、自ら戦場に飛び出していったよ。おかげで都合よく僕らも時間ができたったわけさ」

カイン「……僕も、少しはここで鍛錬するつもりだよ」

アベル「兄様……」

カイン「だが、その前にこっちの確認が先だ」


カイン「まずはフィーアからだ! その力、この兄にも見せてみろ!」

フィーア「あ、あの兄様は、視力を……」

カイン「言葉のあやだよ! さぁ、模擬戦だ!」

エリス「フィーア様、頑張ってください!」

フィーア「は、はい!」


アーシャ「シアさん、早朝から悪いけど、回復準備お願いできますか?」

シア「うう〜ん、まだ眠いです〜……」ウトウト



カイン「悪いが僕は妹にも容赦はしないからな」

フィーア「お願いします!」


――模擬戦開始!!!
664 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 23:37:08.72 ID:+Bp4zmZU0
【状況:拮抗】









――『皇帝に届きうる刃』発動――








カイン「ぐふぅ!?」




――劣勢!
665 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 23:41:05.50 ID:+Bp4zmZU0
カイン(な、何が起きた……!?)

カイン(僕は、自分の弱さを知った)

カイン(だからこそ、最初から探知の風も極限まで張りつめたのに、まるでわからなかった……!?)

カイン(くっ……!)



カイン:レベル40

【スキル】
『全てを薙ぎ払う暴風』
敵の人数が自軍より多い時、
自軍の合計値を自身のレベル×敵軍人数に変えることができる

『気配探知の護風』
奇襲を無効化し、奇襲をしてきた者に劣勢を与える


VS


フィーア:レベル88
【スキル】
『天衣無縫』
自身に劣勢判定が発生する時、判定コンマが偶数かゾロ目だった場合は劣勢判定を回避する
『瞬速の変り身』
敵のカウンタースキルの成功率を半減させる
★『無音変化』
逃走判定が確実に成功する
★『皇帝に届きうる刃』
戦闘開始直後、敵に確定で劣勢を与える(奇襲とは異なる)
またこのスキルを持つ限り、補正差が50以上であったとしても30までに軽減し戦闘を行う
さらに戦闘時、ネームレス敵兵の存在を全て無視して敵将のみへの攻撃が可能となる
666 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 23:43:43.32 ID:+Bp4zmZU0
【状況・劣勢】

【攻撃状態】
カイン:レベル40

VS


【攻撃状態】
フィーア:レベル88
『皇帝に届きうる刃』補正差を30まで軽減

レベル差48=補正−40


コンマ90以上で優勢
コンマ89以下で劣勢

↓1コンマ二桁

667 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 23:44:36.55 ID:pD/WATuDO
はい
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 23:44:50.18 ID:LWz+7bhOO
頑張って
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 23:45:01.38 ID:h1+LKlBoO
覚醒したお兄ちゃんなら
きっと奇跡を……!
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 23:45:38.67 ID:A2TXkPihO
やったよ兄さん!ゾロ目また来た!
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 23:46:02.66 ID:h1+LKlBoO
奇跡(ゾロ「おいすー^^」
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 23:49:50.04 ID:SjT6Z9lAO
あれでもフィーア相手にゾロ目って確か……(白目)
673 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/29(木) 23:53:11.15 ID:+Bp4zmZU0
コンマ55

ゾロ目による確定優勢

――


フィーア「まだまだ行きますよ、カイン兄様!」シュン!

カイン(落ち着け、カイン……)

カイン(今の一撃は確かに驚いたが――軽い)

カイン(少なくとも、昨日のエリスと比べれば、まだ勝機がある……!)

カイン(どうしてかフィーアの気配も音もまるで探れないが……)

フィーア「やあっ!」シュバッ!



カイン(戦場に立ったことない、真っ直ぐな妹は――愚直に正面から来る!)


カイン「そこだ、フィーア!」ゴァッ!

フィーア「!?」



――『天衣無縫』発動――
自身に劣勢判定が発生する時、判定コンマが偶数かゾロ目だった場合は劣勢判定を回避する



フィーア「あ、危なかった〜……!」ヒラリ



カイン「なっ……!?」

カイン(ば、馬鹿な!? 我ながら今の一撃は完璧だった! アベルや兄さんにだって、確実に決まっていたはずだ!)

カイン(フィーア、お前は一体……)ゾクリ…

コンマ90以上で優勢
コンマ89以下で劣勢

↓1コンマ二桁
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 23:54:10.41 ID:vKOe4D9aO
えい
675 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/30(金) 00:02:35.85 ID:gQJGO/BR0
コンマ41

――敗北……


カイン「く……」

カイン(初めてだよ……視力を取り戻したいなんて思ったのは……)

カイン(音も匂いもない、それでいて僕を狙ってくる刃だなんて――どうしようもない)


フィーア「やっ!」シュバッ!

カイン「ぐはっ……!?」ドサッ…



ロウル「いやー……あれをかわせるフィーア様がやっぱりおかしいですよ」

アベル「俺なら、確実にやられていただろうな……」



フィーア「だ、大丈夫ですかカイン兄様!?」オロオロ

カイン「あ、ああ平気さ」ムクリ

カイン(……)

カイン(不思議な気分だ。妹に何もできないまま敗けたってのに、悔しいって感情が前ほどわいてこない……)

カイン(……やっぱり昨日のアレが原因かなぁ……)

カイン(我ながら、ちょっとやそっとの敗北じゃ折れない心は手に入った気はするけど、複雑すぎる)

カイン(しかしフィーアが本当にここまでやるとなると、キアラも本当に……)

――
676 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/30(金) 00:06:43.32 ID:gQJGO/BR0
――

アベル「兄様、大丈夫ですか?」

カイン「ああ、昨日と比べればなんともないさ」

シア「フィーアちゃんですから、流石に大きな怪我はないですね〜」ポヤァー

カイン「驚いたよ、本当に……」

カイン「この眼が視えていれば……いや、焼け石に水か」

シア「……」


特殊判定↓1コンマ二桁
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 00:06:50.74 ID:s8DuhQDr0
678 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/30(金) 00:12:14.93 ID:gQJGO/BR0
特殊判定結果

シアの呪術知識
74>70(カインの傷に心当たり有り)

――


シア「カインさん、少し失礼しますね〜?」

カイン「お、おい雌――シア、何をするつもりだ?」

シア「ちょっと、眼の様子を……」シュルシュル…

シア「これは……!」

カイン「お、おい……?」

シア「……これでも、聖国の将の端くれです」

シア「全力は尽くしますよ……!」

特殊判定
↓1コンマ二桁

ゾロ目で……?
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 00:12:37.07 ID:Xve9oEztO
んふ
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 00:13:31.17 ID:GOqgdzaAO
いでよゾロ目!
無理ならチケットだ!
681 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/30(金) 00:20:33.68 ID:gQJGO/BR0
コンマ07
失敗……

と、キアラ戦前に本日はここまで。ゾロ目怖い(リアル話)
よりによって唯一ゾロ目攻撃を受け付けないフィーア相手にゾロ目をくり出すあたり、やはりカインは運がないのかもしれません
問題なのはカインがノワール寄りかつノワールがゾロったことで確実にフローレンを抑え込めるようになってしまったことなんですが
(コンマ90台でも、フローレンに負けてる予定でした)

なお今回の判定はカインの視力が回復するか否かの判定です
ゾロ目チケット使用希望者がいるので↓1〜3で使用するか否かを

本日もありがとうございました!
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 00:25:15.80 ID:bTqR5DlrO
治してもいいかもしれないけど皇帝に怪しまれないだろうか?

安価下
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 01:16:59.33 ID:MV2O3h1W0
確かに治していいとは思うけど、皇帝にバレるリスク考えたら今はしない感じで 使わない
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 01:17:33.00 ID:b6Ul6aqQ0
やっぱ治してあげたいなあ、使う
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 06:08:28.67 ID:bsnwSHfa0
使う。ただ、このタイミングの00はなにも起こらないか気になる
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 06:42:42.81 ID:bsnwSHfa0
すいません。>>685は使わないで
見間違えてもう決定しているかと勘違いしてました。
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 06:55:37.24 ID:sYiB4tAG0
>>685>>686
ええ…
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 07:55:52.81 ID:PPnTfYyXO
使わないに決定か
まあその前のシアの高めの判定クリアしてるの見る限り、シアがいれば再チャレンジは出来そうだし大丈夫かな
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 12:55:44.66 ID:J0CKEUiA0
>>683の言うように
何だかんだで味方側の強化や動きがあまりにも急なのは
敵側の動きも活性化し過ぎるおそれもあるからな

しかし改めてゾロって怖いわね
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 12:57:17.03 ID:J0CKEUiA0
素で冷や汗流れて思わず後ろ振り返ったわ(白目)
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 13:00:26.77 ID:RERh9ymQ0
>>689
1時間早かったらもっと凄いことになってたな
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 13:01:43.75 ID:RERh9ymQ0
ゾロって怖い(便乗
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 13:18:42.15 ID:h1suvMgTO
お兄ちゃんとフィーアって戦闘になると(描写的に)お兄ちゃん側の相性悪すぎるけど、この二人組んで多人数相手だと逆に相性良いんだよな。

『全てを薙ぎ払う暴風』で自軍のレベルにブーストかけて、フィーアがそのブースト乗せたまま敵軍ガン無視して敵将(開幕劣勢状態)にトドメ刺しに行くから(白目)
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 15:00:29.50 ID:Nx/ZRTdvO
今更だけど、たまたま拾った初戦の相手なのに、シアってかなり貢献してない?
・お兄ちゃんにやられたアベルを治療
・断崖絶壁戦を特殊勝利に持ってく&やられたアベルを治療(本来死亡判定)
・エリスとキアラに回復伝授(フィーアの初撃を防げる他、耐久性アップ)
・揃ってピュアだったアベル隊の3人に性教育をしてくれる
・雌奴隷のふりでお兄ちゃんの童貞を確定させる
・実質いつでもお兄ちゃんの目を治せる
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 19:15:42.46 ID:x8l+mkG80
しかしお兄ちゃん、目が復活しようがしまいがキアラのスキルで相対前に戦闘不能にされるんじゃ……
折角だからキアラにエリスぶつけて皇族全員に喧嘩売ったメイドってのも面白いかもしれん
696 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/30(金) 22:23:07.74 ID:gQJGO/BR0
こんばんはー
よかったー判定取ってなくて(範囲外のゾロ目をみつつ)
お察しの通り、シアが70判定越えてるんで、また機会はあります
それでは今日もちびちびと
697 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/30(金) 22:23:50.99 ID:gQJGO/BR0
――


カイン「いや、やめてくれ」スッ…

シア「え?」

カイン「今、もし本当に視力が戻っても……僕は弱いままだろう」

カイン「それに、流石に母上には怪しまれるかもしれないからね」

カイン「もし本当に僕の眼が治せるなら……もう少し僕が、肉体的にも精神的にも強くなってからだ」

シア「でも……」

カイン「治るかもしれない。それがわかっただけでもありがたいさ」

シア「そ、それならいいんですけど〜……」

カイン「ただ、もしこの傷に詳しいなら、どんなものなのかだけは教えてくれないかな?」

シア「は、はい〜。これは恐らく、呪術を込めた短剣の傷です」

シア「傷は浅くても、威力の低さの代わりに半永久的に局所的な呪いが残る……回復魔法や自然治癒を阻害してます〜……」

カイン「そうか、ありがとう……」




カイン(もし、本当に兄さんの暗殺が目的なら、もっと直接的な効果……猛毒でも使った方が早い)

カイン(それが、呪い?)

カイン(確かに強力なのは身を持って知っているが、皇族狙いの暗殺はすぐに仕留めなければ護衛が来るのは誰でもわかる)

カイン(…………いや、今はいい。これまでこの状態でやってきたんだ。まずはこの状態で強くなろう)



※カインの治療は、また別の機会があります


――
698 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/30(金) 22:25:15.13 ID:gQJGO/BR0
――


カイン「さて、次はキアラだね」

キアラ「に、兄様……」

カイン「キアラ、まずはお前に今までの非礼を詫びよう」

キアラ「い、いえそんな!?」

カイン「僕も弱者だった。僕が誰かを見下す資格はなかった。だからこそ……」



カイン「本気でぶつかってこい、キアラ」

キアラ「……! は、はい!」


――模擬戦開始!!
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/30(金) 22:28:05.96 ID:U5r69w/XO
ジョインジョインエリスゥ
ジョインジョインフィーアァ
ジョインジョインキアラァ(いまここ)
700 : ◆gEU9La026k [saga]:2018/11/30(金) 22:30:40.93 ID:gQJGO/BR0
【状況:拮抗】



カイン「さて……」

キアラ「……」スッ……


ゴオオォォ!


カイン「な、んだこの魔力――!?」




――『溢れ出る魔力の奔流』発動――
戦闘時、常時補正+5。自身のスキル全てに敵の妨害を阻止する★効果を付与する
またこのスキルを持つ限り、補正差が50以上であったとしても30までに軽減し戦闘を行う
さらに自身のレベルの半分以下の敵全てを行動不能(戦闘参加不可)にする


キアラ:レベル105
溢れ出る魔力=105×1/2=53



カイン:レベル40

魔力射程圏内――強制戦闘排除




カイン「むぐぁ!?」ベシャア!



――敗北……
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