加賀「……何をしているの、あなた達」 「「っ!?」」

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480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 04:05:19.45 ID:uVcB2lKqo
待つわ
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/29(水) 17:17:05.29 ID:C2hl+pJso
続きこないかなあ
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/11(月) 02:56:40.53 ID:6j5x0iADo
このご時世、生存報告だけでもほしい…
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/15(月) 20:25:47.51 ID:KTHs0qj00
待ってる
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 22:34:29.11 ID:ppb1L3m4o
舞ってる
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/07/04(土) 06:29:29.50 ID:uyGxv/knO
>>1もコロナにかかってしまったのだろうか
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/07/04(土) 13:03:15.05 ID:snHa1jZo0
コロナ不況の影響を喰らってるんじゃ?
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 13:41:09.84 ID:O/p8x6lJo
待ってる
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 22:59:01.10 ID:UwJlrHCgo
待ってる
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 00:34:54.24 ID:l+DXIEX6o
待ってる
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 09:56:52.08 ID:2IwqAeVgo
展開に行き詰まってるの?
相談してくれてもいいのよ?
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/10/09(金) 05:12:21.22 ID:IhF+FEsy0
パースたんのエッチシーン見たいお(´;ω;`)
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 20:05:22.24 ID:gWlx4Seao
復活してくれ…
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 01:49:15.70 ID:sUyi6Npdo
復活…
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/12/01(火) 16:19:23.88 ID:R6V9Rl2A0
ザオリクーーーーーーーーー!!!
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 21:11:50.06 ID:ddMyFCu/0
生き返れ生き返れ...
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 20:01:45.08 ID:v2vdbCbho
待ってる…
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/21(日) 01:26:21.85 ID:9+UXvmrao
早く続きを…
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2021/03/02(火) 03:49:50.20 ID:AKENfJrz0
私松輪!いつまでも待〜つ〜わ
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 20:12:43.08 ID:s3meDzvp0
気がつけばもう1年か……
( ?∀?)マダカナー
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2021/03/26(金) 00:49:21.48 ID:MRhy9/nr0
私松輪!いつまでも待〜つ〜わ
501 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/03/26(金) 03:46:33.37 ID:DsopwsC60
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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502 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/16(日) 21:25:08.30 ID:riWHoWdso
はよ
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2021/06/28(月) 23:49:06.20 ID:fPg/9WfE0
私松輪!いつまでも待〜つ〜わ
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 00:16:16.17 ID:Jx9xJi0eo
来いよ
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/04(土) 23:42:28.70 ID:i6XJHZbfo
待ってる…
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/07(木) 20:58:43.86 ID:dTs3mp9Go
まだか
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2021/10/12(火) 02:23:05.97 ID:9YGNE/Oc0
流石にもう更新はされないかぁ、好きやったで
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2021/10/13(水) 23:34:42.35 ID:MWfFXmpLO
まだ諦めないぞ
だけどもう無理ならそう言ってくれ
じゃないと諦められない
このまま待ち続けるのは辛い
終わるなら一言でいいから言って終わらせてくれ
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 21:56:15.28 ID:bOylu9B8o
待ってる
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 23:48:17.47 ID:eczTH+2ro
よいお年を
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/01(土) 20:59:29.09 ID:5VCqvE4eO
まだだ、まだ終わらんよ
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2022/01/29(土) 11:08:10.41 ID:W8fUQke50
待ってるよ
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2022/01/29(土) 15:21:57.28 ID:7CnXQ5zC0
あきらめろ
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2022/02/11(金) 17:24:02.66 ID:d5F5zI550
ヒューストン「……っ!!あ、あぁ……そんな……そんな……!!はぁ……はぁ……うっ、げほっ!!げほっ!!げほっ!!うぐっ、はぁ、はぁ、はっ、はっ」マッサオ ガタガタガタ

提督「っ!!」

コロラド「ヒューストン!?どうしたのヒューストン!?ヒューストン!!」ゾワッ

提督(コロラドにヒューストンと呼ばれている彼女はその青ざめた端正な顔を恐怖に歪める。そして激しく咳き込むと過呼吸の症状を見せた)

コロラド「しっかりしてヒューストン!!ヒューストン!!」フルフルフル

提督(そんなヒューストンにコロラドは悲痛な声で呼びかける。ヒューストンの頭を撫でる手は震えており、コロラドもまた恐怖と不安に冷静さを欠いていた。過呼吸を発症した相手にこれではまずい)

提督「大丈夫だ、コロラド。私に任せてくれ」ポン

コロラド「A, Admiral……わ、分かった……」コクコク

提督(地べたに座り込みながら抱き合う二人のすぐ横に膝を付き、コロラドの肩に手を置いてまっすぐ目を見つめながらそう伝える。コロラドは何度もうなずきながらヒューストンの体を委ねてきた)

提督(ヒューストンはコロラドに力なくしがみ付いていたが、それをゆっくりと引き剥がして正面から抱きしめる。血の匂い。血塗れだが柔らかく温かく震えている体)

提督「ヒューストン。大丈夫だ。もう何も心配ない。私が君を守る。ゆっくり深呼吸するんだ」ギュッ ナデナデ

ヒューストン「はっ、はっ、はっ、はっ、げほっ!!げほっ!!ふっ、ふっ、ふっ」ギュゥウ

提督(ヒューストンが痛いぐらいに体を抱きしめてくる。俺はヒューストンの背中と後頭部にそれぞれ手を回し、優しくなでる。その耳元で歌を歌った)

提督(以前聴いたジョニーが凱旋する時のフォークソングアレンジだ。原曲よりもゆったりとしていて落ち着ける曲だと思う。それ以外にアメリカ人ならだれもが知ってそうな落ち着ける曲を知らないしな……)



提督「When Johnny comes marching home again…… Hurrah…… Hurrah……♪ We`ll give him a hearty welcome then…… Hurrah…… Hurrah……♪」ナデナデ

コロラド(Admiralはヒューストンを抱きしめて優しく撫でながらまるで子守歌のようにジョニーが凱旋する時を歌う。ヒューストンの呼吸がだんだんとゆっくり、落ち着いてきた)

コロラド「……」ジッ

コロラド(私はAdmiralの横顔を見つめる。この人はさっき私とアトランタの命を助けてくれた。そして、自分の命も危なかったのにヒューストンのことも)

コロラド「……」キュン

コロラド(私の一番奥のところが、きゅっとした。この人に……Admiralにぜんぶぜんぶ委ねてしまいたくなる。この人にならぜんぶ任せられると思った)

コロラド「……っ!!」ハッ

コロラド(ってなんてこと思ってるのよ私!!違う違う!!ああもう!!おかしくなりそう!!今の私、正気じゃない……そうよ……これも……今感じてしまったこの気持ちも……全部違う……そう……吊り橋効果よ……)
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2022/02/11(金) 17:25:49.04 ID:d5F5zI550


提督「大丈夫かな?」

ヒューストン「ええ……大丈夫よ……」

提督「それを聞いて安心したよ」

提督(俺はヒューストンの頭と背中に回してい手を戻す。ヒューストンもまた俺の背に回していた手をするりと解いた。ヒューストンがどうすればいいのかわからないといった表情で俺を見つめている)

提督「よし、では次の行動にかかるとしよう」スクッ

コロラド「次の行動って……どうするつもりよ?」キロリ

提督(立ち上がった俺にコロラドが強い口調で問い掛けてきた。コロラドに目を向けると一瞬だけ動揺したように表情が揺らぐ。向けてくる敵意は不自然で……無理矢理そう振舞っているように感じた)

提督「現状把握だ」

コロラド「逃げるのならこれ以上ないチャンスだと思うけど?」

提督「そんなつもりはないよ」

コロラド「……そう。とりあえず旧太平洋艦隊司令部の建物へ向かいましょう。あそこが司令部として使われる予定だった。司令官たちはまだ通常艦隊の旗艦から移動してなかったけど……」

ヒューストン「そうですね。生き残りもきっと集合してくるはずです。情報も集まるでしょう。そう遠くないですし、走れば十分ほどで着くかと」

提督「わかった、そうしよう」

提督(不気味な空襲警報のサイレンが響いているが、いつの間にか上空から敵機の姿が消えていた。高射砲の音も止んでいる。聞こえるのは炎が燃え盛る音、何かが誘爆したのか遠くから響いてくる爆発音)

提督(攻撃の第一波は終わったようだ。……遠からず第二波が来るだろう。コロラドとヒューストン、アトランタと共に上空を警戒しつつも急ぎながら港へ向かう)

アトランタ「……」グイッ

提督「っ!?」

提督(途中、急に腰に手を回され強引に引き寄せられる。驚き、その手の主を確認するとアトランタだった。アトランタがそっと耳元に口を寄せ、ウィスパーボイスで囁く)

アトランタ「提督さん、あたしから離れないで。絶対に。じゃないと提督さんを守れない」

提督「アトランタ……ありがとう。だが、私よりも自分自身を優先してくれ。私も自分の身ぐらい自分で守れる」

提督(そう返した俺にアトランタはジッと俺の目をのぞき込む。その幻想的な感じのする仄暗い霧のようなグレーの、しかしどこか昏い瞳の奥底を見透かすことはできない。アトランタが立ち止まる。俺も立ち止まった)

アトランタ「……ちゅっ」

提督「!?」ビクッ

提督(いきなり、キスされた。こんな時に場違いな柔らかい唇の感触。アトランタの甘い女の子の香り。つい動揺してしまう。アトランタは口を離すと俺の腰に回していた手で俺の手を握る)

アトランタ「手、離さないでね」

提督「あ、ああ……」

提督(アトランタが再び足を進める。小走りに。俺はアトランタに手をとられたまま港への道を進んでいった。一瞬の出来事で、今のが本当にあったことなのか分からない。だが、強く握られた手がさっきの出来事が現実だと示していた)
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2022/02/11(金) 17:27:07.99 ID:d5F5zI550


中間棲姫(ハワイへの進出。そしてそこを拠点としての実施されるサンフランシスコとサンディエゴの海軍基地への強襲は、アメリカ西海岸における戦いの決定打となるはずだった。あそこの『船渠』を破壊する)

中間棲姫(艦娘たちの恐るべき継戦能力の源である船渠は特定の場所にしか建設できない。北米大陸の西海岸にあるその二ヵ所だけ。それを失えば太平洋艦隊は継戦能力を失う)

中間棲姫(太平洋艦隊の艦娘たちも甚大な被害を受けるだろう。けど彼女たちが鉄道で東海岸へと撤退することを阻止するのは不可能。でも東海岸の船渠で入渠してアメリカがその被害を立て直すのには時間がかかる)

中間棲姫(アメリカ人たちが態勢を立て直す前に今度は東海岸で大西洋艦隊に決戦を挑む。私たちのほうが戦闘力自体は高い。少なくとも緒戦は我々が優勢となることは今までの経験から間違いない)

中間棲姫(大西洋艦隊を撃破してノーフォークやブルックリン、そしてカナダのハリフォックスの海軍基地を撃破すれば、敵は北米大陸における船渠をすべて失うこととなる)

中間棲姫(そうなればアメリカは降伏するしかなくなる。新大陸の全てが我々のものになる。陸における私たちの私たちによる私たちのための『国家』ができる)

中間棲姫(陸の世界へ堂々と足を踏み入れることができるはずだった。そう、我々の目的はアメリカ大陸の支配だ。全戦力の七割を対アメリカ合衆国戦に割いていた)

中間棲姫(残りの三割の戦力をもってして大日本帝国の海軍戦力が我々のアメリカ大陸侵略を妨害できないようにするために動いている)

中間棲姫(船団護衛や対枢軸国との戦闘に戦力を割かなくてはいけない連合国に対しては対米戦のついでで十分。アゾレス諸島を拠点化しての牽制だけで十分。余裕のない彼らは主体的に何かをしてくる可能性は限りなく低い)

中間棲姫(そして周辺に脅威が存在せず、間違いなく我々の前に立ちふさがるであろう大日本帝国に対しては奇襲攻撃から新型戦略爆撃機の発進基地の確保。そして爆撃によって船渠を破壊)

中間棲姫(それにより敵艦娘の継戦能力を奪う。それが同胞たちの描いていた青写真だった。アジア方面を担当する同胞たちは大日本帝国の本土へ侵攻し、降伏させる気満々だったけれど)

中間棲姫(けどそれは、アゾレス諸島沖海戦とシンガポール沖海戦で彼に阻止された。敵として彼と対峙していた時、彼は我々にとって正に悪夢だった)

中間棲姫(そして味方となった後、悪夢は守護者へと変わった。そして今、彼はまた悪夢となった。裏切りに手を染めた私たちに残されたのは勝利か、さもなくば死だ)

中間棲姫(あの時を、走る彼を仕留めるチャンスだったあの時を思い出す。勝つためにもあそこで彼を亡き者としなくてはならなかった。なのに、できなかった。撃てなかった)

中間棲姫(そのことに安堵してしまっている自分が腹立たしい。どちらの側に立っているの?中途半端な愚か者ね……何を今更そんなことを?醜い裏切り者が……そう自分に唾棄する)

防空理護姫「うそデショ……あァ……ソンナ……!!あじあニイルんじゃナカッタノ……!?」マッサオ フルフル

中間棲姫「……私も、見間違いであって欲しい」

防空理護姫「忌々シイきつね憑キ……滅ブべきフジョウリ……あぽめーかねーすておす……!!アノ男コソが終わりのハジマリだった!!かんむすめジャナイ!!」

防空理護姫「ウタレヅヨイ程度ならドウとでもナッタ……スクナクトモともあんなヒドイマケカタはしていなカッタ……アレさえ居なケレバ!!アノトキもアンナ……アンナことにナラナカッタノニ……」

防空理護姫「勝てるノニ!!ハワイからさんふらんしすこトさんでぃえごの船渠をハカイできればあめりかに勝てるノニ!!ナンデいるノヨォ……!!」

中間棲姫「……」

中間棲姫(彼がハワイにいる。それを知った彼女は激しく動揺して狼狽えていた。警戒についている他の部下たちがこの姿を見られずに済んでよかった。見られたら士気に悪い影響がある)

防空理護姫「コンドはナニヲするツモリ……!?ゼンブうまくイッテルはずナノニ!!ナンノ心配もナイはずナノニ!!全部アレのテノヒラの上でオドラサレテイルみたいにカンジル……」

防空理護姫「何かがオカシイ……ソウヨ……はわいは日本がセンリョウしているハズ……なのにナンデあめりか軍がイタ……!?しかもアンナ……日本のグンカンが湾内で沈ンデいて……」

中間棲姫(彼女は手で口を押えながら血の気のない顔で考えている。その疑問は私も持っていた。彼がなぜあそこでアメリカ人と一緒に……あれは明らかにハワイの日本軍をアメリカ軍が攻撃して全滅させている)

中間棲姫(まさか、アメリカに寝返った……?そうとしか思えない。でも、あり得ないと感じる。不測の事態だった。彼は何を考えている?あそこで何をしていた?嫌な汗が背筋を伝う。彼女の気持ちが痛いほどわかった)

中間棲姫(けれど不測の事態はあったものの奇襲攻撃は成功した。彼我の戦力差は圧倒的。作戦は順調どころか理想の展開だった。いくら彼でもどうしようもない。負けるはずがなかった)

中間棲姫「どちらにせよ、現在の状況は理想的な展開。敵の残存戦力は少ないし周辺に他の敵戦力は見当たらない。戦力差は圧倒的。負ける要素がない。彼にも不可能はある」

防空理護姫「っ!!ソ、ソウ……ネ……ソウヨネ……いくらアレでもこのアットウテキ戦力差をどうこうスルのはフカノウ。負けるはハズが……ナイ……」
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2022/02/11(金) 17:28:13.06 ID:d5F5zI550


提督(アメリカ旧太平洋艦隊司令部、そして大日本帝国海軍ハワイ警備府司令部が設置されていた建物には特殊作戦のため秘密裡に編成された第一特殊任務部隊)

提督("The Devil`s Fleet(悪魔の艦隊)"の生き残りが集結しつつあった。そこで情報を収集する。日本人である俺に対し嫌悪感を露わにし、情報を共有することを渋る者も多かった)

提督(しかしその場で最先任かつ最も階級の高いコロラドが俺の同席を認め情報共有を命令したことでなんとか情報を得ることができた。現状は、悪かった)

提督(分かっていたことだが、第一特殊任務部隊の通常艦隊はそのことごとくが撃沈されていた。現在、飛行艇や小型艦艇による生き残りの捜索救助が行われているとのことだ)

提督(司令官や参謀たちは戦死したらしい。よって、コロラドが第一特殊任務部隊における最上級者となったことが明らかになった)

提督(また、現在の第一特殊任務部隊に残された戦力は大きく低下していた。通常艦は湾内に居た輸送船と駆逐艦をいくつか残して全滅)

提督(艦娘たちも半数が死傷し、生き残りも我々大日本帝国に対する奇襲攻撃と深海棲艦の奇襲に対する応戦で消耗している)

提督(航空戦力はほぼ全滅。生き残りは飛行場へ移動していた通常艦隊空母の艦載機が少しと空母娘の航空隊、そして数機の飛行艇)

提督(陸上戦力は未だ確認中だが完了を待っている時間はもうないだろう。攻撃が終わってから一時間近く経っている。いつ第二波攻撃が来てもおかしくない)

提督(我々は司令部を良い目標となるそこから適当な建物に移動した。万が一敵の攻撃があっても目標とならないような、しかし付近へ散開した残存戦力がそれぞれ連絡を維持しやすい場所の建物へと)

提督(現状、コロラドがここにいる全部隊の司令官となっている。しかし、艦隊戦闘においてプロフェッショナルであろう彼女も戦域レベルでの状況判断と決断は荷が重いようだった)

提督(そういう教育を受けていないし経験を積んだこともないのだから当たり前だ。俺はコロラドに監禁場所へ連れていくという名目で廊下を歩かされる。隣にはアトランタがいた。監視のためと俺にずっとついてくるのだ)

コロラド「……」ジッ

提督(個室へと入り、振り向いたコロラドが縋るように俺を見る。この戦域において戦域レベルでの状況判断と決断ができる唯一の人物である俺の助けを求めていた)

提督「深海棲艦はハワイの占領を目的としているだろう。そして現有の戦力でそれを阻止するのは不可能だ。おそらく君たちにはハワイを本格的に確保するための後詰が控えているのだろう」

提督「しかしそれなりの大規模な部隊を深海棲艦に襲われる危険があるのに海上で待機させるわけがない。サンディエゴかサンフランシスコで待機しているはずだ」

コロラド「……」コクリ

提督「君たちが我々への奇襲攻撃を成功させた時点でその後詰を呼んでいたとしても、これから行われるであろう深海棲艦たちのハワイ占領を目的とした侵攻には間に合わない。撤退するしかないだろう」

コロラド「っ……そう……ね……本国からも撤退の許可が出た……でも撤退の準備に時間がかかるわ。敵は近い。準備中や撤退中に敵の追撃を受けたら……」

提督「被害は拡大するだろう。最悪、輸送船は全滅するかもしれないし、君たちも無事では済まないかもしれない」

提督「しかし……君たち行動可能な艦娘たちだけで今すぐ撤退を開始すればおそらく追撃を受けることなく無事に撤退できる」

コロラド「っ!!」キッ

提督(俺の言葉にコロラドが目を見開き口を開くが言葉は出てこない。この戦い初めて経験したであろう凄惨な戦場の真実がコロラドの心を蝕んでいるのだ)

提督「……」ジッ

コロラド「!!」ピクッ

提督(恐怖に怯え揺らぐコロラドの目をじっと見つめる。互いの視線が交差した。瞬間、コロラドがの表情が何か別の感情で歪む。体を震わせながらも鋭い眼光で俺を睨んだ)

コロラド「っ……仲間を見捨てるなんて……あり得ないわ……」フルフルフル キロリ

提督「ああ、そうだ。それだよ、コロラド」

コロラド「……?」

提督(俺の言葉にコロラドが困惑したように眉根を寄せる。あの頃、どんなに厳しく絶望的な状況であろうとも戦うことができるのなら。彼女たちの瞳からこの崇高な光が消えることは無かった)

提督「アメリカンスピリッツだ。我々の大和魂とは別の、しかし勝るとも劣らないものだ。かつてこの上なく心強い仲間であり、今や我々にとって一番恐ろしい敵となってしまった」

提督「しかし、こうしてまた頼もしく思うことがあるとは。あの頃に戻ったかのようだよ。懐かしい……」ニコリ

コロラド「……。私たちを貴方たちの敵にしたのは、他の誰でもない貴方たちよ……」

提督(コロラドが複雑な表情で目をそらしながらそう呟く。俺の心にも、時代のうねりに翻弄されたやるせない、叫びたくなる感情の嵐が吹き荒れた。それを無理矢理押さえつける)

提督「……しかし、今この時だけ。我々はあの頃のように戻れるはずだ。コロラド、I have "The Ruse"(私に"良い考え"がある)」

コロラド「"The Ruse(良い考え)"……」
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2022/02/11(金) 17:31:37.55 ID:d5F5zI550


ヒューストン「Ten-hut(気を付け)!」

コロラド「At ease(楽にして). これからの方針を伝えるわ。私たちは味方撤退の時間を稼ぐために打って出る」

「「「「!!」」」」

コロラド(私の言葉に場の空気が張り詰める。皆が真剣な表情で私に注目していた。頼もしい仲間たち。今から私は、私を含めたこの場の全員の命をベットして勝負しなくちゃいけない)

コロラド(Admiralの提案した作戦は無謀ではない。それでもハイリスクだった。けれど、ハイリターンが望める。上手くいってもリターンがない可能性もあるけど)

コロラド(それでも、するだけの価値があると思った。この"TARFU"な状況を何とかすることができる。分の悪い賭けじゃない。それに……あのAdmiralの作戦だ)

コロラド(噂は聞いてる。嘘みたいな活躍。特に追い詰められた時や圧倒的不利な状況で奇跡的な勝利を何度もその手にしてきた)

コロラド(あのウォースパイトもAdmiralに一目置いているらしい。さすがに恋仲ってのは尾鰭が付いているだけだろうけど。私はAdmiralの作戦をみんなに伝える。発案者が彼であることを伏せて)

コロラド「空襲してきた敵機の中に陸上機がいたわ。つまり陸上機の航続距離内に陸上型深海棲艦が存在する。そしてその候補地はただ一つ。ジョンストン岩礁よ」

コロラド「私たちは唯一場所が分かっているジョンストン岩礁の敵を攻撃するわ。この海図を見て。艦隊はこのドロップポイントまでPBMに搭乗して飛んでいく」

コロラド「敵に遭遇しないよう北へ迂回しつつ、レーダーに映らない低空飛行でね。夜だけど今日は満月で明るいし波も高くない。合衆国海軍のパイロットの練度は世界一よ。余裕だわ」

コロラド「ドロップポイントに到着したら降機してジョンストン岩礁の敵を強襲する。やつらに思いっきり”かまして”やりなさい!!」

コロラド「暴れまくってあいつらをわからせてやったらすぐにこのランディングポイントまで移動。待機しているPBMに搭乗してヤバくなる前に帰る。いいわね?」

「「「「Yes, Ma`am!!」」」」



提督「通信部隊や航空隊は大丈夫そうか?」

コロラド「ええ、もちろんよ。準備は完璧。あとは、やるだけ。蹴散らしてやるわ」

提督(出撃前の最後の挨拶に来たコロラド。ついさっきまで居た怯えて震えるか弱い女の子はもういない。そこに居たのは我々帝国海軍の最も恐るべき敵。合衆国海軍の戦艦娘だった)

コロラド「じゃ、行くわね。勝ってくるわ」

提督「幸運を」

提督(歩いていくコロラドは振り返ることなく手を上げて応えた。部屋のドアが閉まる。俺は一応捕虜という扱いのため、部屋から出ることは許されていない。飛び立つ飛行艇を見送ることすらできないのだ……)
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2022/02/11(金) 17:33:43.65 ID:d5F5zI550


中間棲姫(暫く静かだったハワイの敵が発信した謎のモールス信号。私はすぐにそれが和文モールスであることに気が付いた。今までのアメリカ軍の通信ではない。日本軍だ)

中間棲姫「っ!!!!」ゾクッ

中間棲姫(そう意識して解読した瞬間、心臓が止まりそうになった。ある一文とそれに続く四桁の数字。知っている。私はこれを知っている。この暗号の意味することを……!!)

中間棲姫「ニ、ニイタカヤマノボレ……!?」タラリ

防空理護姫「ニイタカやまノボレ……?龍宮コトバというコトハ……ニホン……っ……ナニかしらカノ暗号デショウネ」

中間棲姫「そう……これは暗号……以前、一度だけ使われた……」

防空理護姫「ド、ドウイウイミなの……?」

中間棲姫「……攻撃実施は本日とするって」

防空理護姫「コウゲキ……!!」サァッ

中間棲姫「けれど帝国海軍に動きがあれば必ず我々の哨戒線に引っかかるはず……それに昔使用した暗号をもう一度使うなんておかしい」

防空理護姫「ソウヨ……テイコク海軍はゼッタイにウゴいてナイ……!!」

中間棲姫(喉がカラカラだった。何かが起きている。それが何なのか把握できていない。まるで深い霧の中、崖に向かって歩いているような……)

中間棲姫(そんな……そんな何の根拠もないはずなのに背筋が凍るような恐怖をどうしようもなく頼りないように感じる論理で強引に押さえつけるしかなかった)



コロラド「Let`s Rock'n'Roll(お楽しみの時間よ)!!蹴散らせ!!」

「「「「Hoo-yah!!」」」」

コロラド(敵の数は多い。けれど私たちの逆襲に混乱を通り越して恐慌状態に陥っていた。練度が低い。ひよっこたちね。奴らも限界を迎えつつあると思うと安心できた)

ネ級「Φασκέλωμα(呪われろ)!!ヤツラ何処から湧いてキタ!?」

リ級「カッテいたんジャないノカ!?ドウシテここが攻撃サレテル!?」

コロラド(血と炎と砲火。敵のほうが多い。でも私たちが圧倒している。最高の気分だった。爆音、爆発、独立記念日の花火大会みたい。敵艦隊の旗艦を捉える。姫級、『防空理護姫』。"ごちそう"だわ……!!)

コロラド「Target in sight!!姫級よ!!プランB!!艦隊を分けるわ、ヒューストン!!あなたの指揮であいつを月まで吹っ飛ばしてやりなさい!!」

ヒューストン「Yes ma`am!!聞いたわね皆!?艦隊、前へ!!」

コロラド(作戦計画では敵旗艦が鬼か姫級であった場合は戦力を割いて攻撃することになっていた。私は引き続きジョンストン岩礁へ向けて突撃を続ける)

コロラド「そろそろ敵艦隊を突破するわ!!敵機が来る!!任せたわよ、アトランタ!!」

アトランタ「Wilco(了解)」
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2022/02/11(金) 17:36:27.51 ID:d5F5zI550


南方戦艦新棲姫「攻撃サレタ……!?」

南太平洋空母棲姫「!!」

防空理護姫『ソウヨ……デモ戦死はスクナイしマダ戦える。トモカク、現在のジョウキョウは意味フメイ!!少なくともこのセンイキにはあめりか軍とニホン軍が存在シテイル!!』

防空理護姫『ヤツラがお互いにテキタイしているのキョウトウしているのかスラ我々は分かってイナイ……

防空理護姫『タシカなのはキョウリョクな敵カンタイがフキンに存在シテイル可能性がタカイというコト!!ソコラジュウからヤツラのデンパを受信シテイルでショ!?』

南方戦艦新棲姫「タ、タシカニ西カラ東ニかけて広範囲カラもーるす信号ヲ受信してイル」

防空理護姫『それは帝国カイグンのモノで『トツレ』が『突撃準備隊形ヲ作レ』、『ト』レンソウで『全軍突撃』、ソシテ『トラ』レンソウで『我奇襲ニ成功セリ』をイミするラシイ!!』

南方戦艦新棲姫「ツマリあの信号ハ哨戒中のセンスイカンやショウカイキのものでなく、敵カンタイやコウクウタイがハッシンしているモノで、ヤケニ多いノハ位置がバクロするのをフセグための偽装というコトカ」

南太平洋空母棲姫「ハワイの敵センリョクは壊滅シテイルけど敵カンタイの規模はフメイ……敵カンタイの捜索ゲキハの方が重要。トイウヨリ……」タラリ

南方戦艦新棲姫「今このシュンカン敵のコウゲキを受けてもオカシクナイ……!!各員にツウタツ!!我々は敵に位置をホソクされている可能性がタカイ!!直ちにゲンザイイチを離れ敵カンタイの捜索にアタル!!」



提督(俺の謀略はコロラド達による反撃と生き残りの航空隊に帝国海軍の暗号を使用した情報戦によって敵に間違った判断をさせ、時間を稼ぐことだ)

提督(我々の思わぬ反撃に加えてあたかも付近に帝国海軍の部隊が存在し、今まさに更なる攻撃を開始せんとしているかのような通信を実施することで奴らは存在しない敵の存在を確信するはずだった)

提督(そんな俺の謀略に見事に嵌った敵深海棲艦は、我々の予想以上の時間を存在しない帝国海軍の捜索に費やした。夜が明けると飛び立つ大量の偵察機)

提督(当然、彼女たちが探すものが見つかるはずもなく時間は無為に過ぎていく。昼過ぎ、”騎兵隊”が到着した。アメリカ合衆国海軍の艦隊がハワイ付近に展開したのだ)

提督(昨晩、コロラドからの緊急通信で状況を把握したアメリカ軍は素早く動いたようだった。俺がそうしたように、艦娘たちを航空機でハワイ付近まで空輸してきたのだ)

提督(あの攻撃の後、通信でそのことを知ったコロラドは通常戦力等を撤退させたが、自分たちはホノルルに残ることを決断した。その時は深海棲艦がいつ捜索を打ち切りハワイへの侵攻を再開するかわからなかった)

提督(しかし、おそらく日の出の後、偵察機による捜索がある程度行われるまでは捜索が行われると考えたためだ。その場合、少しだけ時間を稼ぐことができれば援軍が到着する。その時間稼ぎができると判断したのだ)

提督(俺も撤退する部隊と一緒にアメリカ本土へ送られそうになったが、コロラドたちを説得してここに残ることができた。もっとも、説得は非常に簡単だったが)

提督(コロラドたちは俺を確実に確保するため安全な所へ送らなくてはならないという事は分かっていたが、厳しい状況に強い不安を感じていたのだろう。本心では俺に一緒に残って貰いたいと思っていたようだった)

コロラド『……分かったわ。Admiral……ここに残ることを許可します……』ギュッ

提督(自分が明らかに間違った判断をしている。自分の心の弱さに負けて。それをコロラド自身も理解しているのだろう。俯き、苦虫を嚙み潰したような表情で手を固く握りしめながらそう言ったコロラド)

提督(その表情はどこか背筋をゾクゾクとさせ、嗜虐心が擽られた。っ……話が脱線したな。ともかく、俺はホノルルに残りコロラド達は時間稼ぎのための過酷な戦いをすることもなく援軍が到着した)

提督(それを知った深海棲艦たちはハワイ占領を諦め撤退していった。そして今、安全を確保した援軍たちが哨戒に就く子たち以外が真珠湾に入港してきているようだった)
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/11(金) 17:47:53.56 ID:d5F5zI550


コロラド「ワシントン!!サウスダコタ!!」バッ ダキッ

ワシントン「コロラドさん、無事でよかったわ」ギュッ

サウスダコタ「こうして、生きてまた会えただけで嬉しい」ギュッ

コロラド「っ……戦死者がでたわ……たくさん……」ジワッ ポロポロ

ワシントン「……それは、仕方ないわ。コロラドさん。戦争だもの……」ウルッ

サウスダコタ「……想定外の事態だった。厳しい状況の中、生き残れた者も多い。誇るべきだよ、コロラド」

コロラド「ぐすっ……あ、あとね……私……み、民間人を……たくさん殺しちゃった……皆にも……させちゃった……うぅ……あ、赤ちゃんだって……殺しちゃった……!!」ブルブル ボロボロ

「「っ……」」

ワシントン「……コロラドさん。死闘で、侵略者があらゆる人間的な感情を踏みにじってくるのに、抵抗する人々がボロボロになった倫理や道徳にいつまでも縛られていたら……正義は無くなってしまうわ……」

サウスダコタ「始めたのは、奴らだ。悪事を犯した奴らが酷い報いを受けただけだよ。……コロラド、あの提督を捕虜にしたのだろう?今、どこにいる」



バンッ

提督「!!」

提督(ドアが乱暴に開かれる。そこに立っていたのは二人の若い女性だった。一人は眩いロングの銀髪。頭頂部あたりでぴょんと一房跳ねている。所謂、アホ毛というやつだ。水銀のような美しい銀の瞳)

提督(もう一人はとても不思議な、光が当たっていいる外側は青く、しかし光の当たらない内側は赤く、ところどころひとすじだけ白く見える髪をロングにしており、メッシュを入れるように一部を染めているのか右側頭部あたりに白い星が浮かんでいる)

提督(言葉にすると異様なそれはしかし、彼女を実際に見てみると芸術品として完成されていた。ブラックダイヤモンドのような煌めく暗い灰色の瞳)

提督(彼女たちはその整った顔に嫌悪と怒りに満ちた表情を浮かべ俺を睨みつけていた。俺は立ち上がり、正対する。ずかずかと入り込んでくる二人)

コロラド「ワシントン!?サウスダコタ!?」

アトランタ「お待たせ。なんかあった?」ガチャッ

サウスダコタ「……You scum, bastard, fuckin' JAP(この最低最悪のクソジャップめ)!!」グッ ドゴォ

提督「ぐっ!?っ……」ドサッ

ワシントンが提督の顔面に右ストレートを叩き込む。首がもげていないという事は艦娘の力を発揮してはいないのだろうが、人間としては全力だろう
あまりにも突然のことで提督はもろにそれを喰らって床に倒れこんだ。脳が揺らされ意識が朦朧としている。咥内を切ったのか口から血が流れた。
ワシントンとサウスダコタの剣呑な雰囲気に危機感を覚え何とか宥めようと無駄な努力をしながら付いてきていたコロラドとコーヒーを二人分淹れてキッチンの扉を開けたアトランタは
サウスダコタの右ストレートが提督を打ち抜きその場に倒れこむ光景を目の前で目撃することとなった
また、詳しくは知らないハワイ関連のおそらく不正規戦闘に従事して、自身も評価していた合衆国海軍の提督や同じ艦娘の戦友たちを含む大勢の死傷者が発生するような激しい戦闘を戦ったコロラドと無事再会し、
想像を絶するような過酷な戦闘で消耗しきり、悍ましい闇を背負わされ、精神がすり切れそうな彼女を前にして珍しくサウスダコタとの確執を忘れていたワシントン
その言葉にできない激情をすべての元凶である大日本帝国、その中でもアメリカにとって特に悪名高い帝国海軍の提督にぶつけてやろうとしていたが、サウスダコタに目の前で獲物をとられた


↓×3 アトランタとコロラド、ワシントンの反応
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/11(金) 19:11:30.41 ID:XUfXGHgh0
・アトランタ
コーヒーを持っていたことも忘れて提督の下に駆け寄る
提督の顔を胸に抱き寄せて痛く無いのかや何故殴られたのかを訪ね
サウスダコタに殺意のこもった無機質な視線を向ける
コロラド
追撃を加えようとするサウスダコタの手を掴み
泣きながら提督にやったのと同じ位の威力で
自分も殴ってほしい、罰を与えてほしいと頼む
ワシントン
自分以外がとった激情任せの言動に呆気にとられ真っ先に理性を取り戻す
サウスダコタの行動を肯定しつつも場の異様な空気を何とかしようと努めにかかる
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/11(金) 22:10:57.66 ID:xNw74YyaO
アトランタ
手に持つコーヒーの中身をサウスダコタにぶっかけ全身タックル。殺すつもりでサウスダコタを攻撃する

コロラド
悲鳴を上げて提督に駆け寄る。提督の口から流れる血に恐慌状態に陥り錯乱しながら提督を抱き締める

ワシントン
一連の流れに呆気にとられるがサウスダコタがボコされる展開にwktk しながら観戦
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/11(金) 22:44:54.31 ID:t+PXrc4io
生きてた!良かった!

安価522で
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/11(金) 22:59:52.24 ID:mDHHPpqoo
おかえりなさい
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/11(金) 23:16:53.84 ID:OvNOBlI+O
SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/13(日) 10:57:50.14 ID:uvf0sf/70
コロラド「……ぇ?ぁ……!!」サァッ

アトランタ「っ!!」ギラリ バシャッ ドンッ

サウスダコタ「熱っ!?なにしやがうぐっ!!」ドサッ

ワシントン「えっ!?アトランタ……!?」

コロラド「いやぁああああああああああ!!Admiral!!」バッ

アトランタ「死ねアバズレ……死ね……!!!!」グッ ドゴッ ドゴッ

サウスダコタ「ぶっ!?ぐっ……!!」タラリ

ワシントン「り、理解が追い付かないけど……良い画だわ」

サウスダコタ「あぁああああ!!」グイッ

アトランタ「うわっ!?」ドサッ

提督「っ……」グッタリ タラリ

コロラド「Admiral!!Admiral!!しっかりして!!っ!!血、血が……!!」ダキッ ユサユサ ビクッ サァッ

提督(何が起きたのかよくわからなかった。何かがおかしい。口の中が生暖かく、鉄の味がしていることに気が付く。涙を零しながら目の前でコロラドが何か言っているようだ)

提督(なんて言っているんだ……?うっ……揺らさないでくれ……猛烈な気持ち悪さだった。視界の端で誰かに馬乗りになって殴りつけていたアトランタが背中から倒れる)

提督(マウントポジションをとられていた子が強引に体を起こしたようだった。あの子……そうだ……俺はあの子に……コロラドが俺を強く抱きしめてくる)

コロラド「Admiral……!!Admiral……!!」ダキッ ギュゥゥゥゥ ポロポロ

サウスダコタ「やめろバカ!!気でも狂ったか!?」タラリ フラフラ ギロッ

アトランタ「死ね!!おっ死ね!!」ドガッ ドガッ

サウスダコタ「いっ!?ぎぃ!!チッ!!」ビキッ ブチッ

ワシントン「わお、いいのが入ったわね」

アトランタ「おっ死ねアバズレ!!」グッ

サウスダコタ「てめぇが死ねアトランタ!!」ガシッ ブンッ

アトランタ「うっ……!?がっはぁ……!!」バンッ ドサッ

提督「!!」
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/13(日) 11:07:03.93 ID:uvf0sf/70
提督(背中から倒れた姿勢のまま俺を殴った子に強烈な蹴りを入れていたアトランタは、三度目の蹴りを入れた瞬間その足を掴まれる)

提督(そしてそのまま壁に向けて投げ飛ばされた。壁に激突し、床に叩きつけられるアトランタ。壁のアトランタが叩きつけられた所はクレーターのように陥没している)

提督(普通の人間なら死んでいてもおかしくない。艦娘といえど無事ではすまないような事態だ。何とかアトランタのもとへ向かいたい。しかし俺の体は言う事をきいてくれない)

提督「ア……トラ……ンタ……!!」

ワシントン「ち、ちょっと待ちなさいサウスダコタ!!今のはシャレにならないわよ!?」

サウスダコタ「あぁ!?てめぇの目は節穴かワシントン!?あいつの方がシャレになってなかっただろうが!!殺す気で来てたぞ!!」ギロリ

ワシントン「っ」タジッ

サウスダコタ「うぐっ……クソ、脳を揺らされた……血が……鼻、折れてないだろうな……?」フラフラ ドクドク

ワシントン「ど、どうしようコロラドさん……コロラドさん?」

コロラド「Admiral……お願い……死なないで……!!」ブルブルブル ハイライトオフ

ワシントン「っ!?大丈夫ですかコロラドさん!?」

ウゥーーーーン

ワシントン「なっ!?」

サウスダコタ「空襲警報……!?」



真珠湾がアメリカ軍に奇襲された日の昼ごろには日本はハワイとの通信が途絶したことを把握していた
帝国海軍軍令部は至急艦隊を編成しミッドウェーまで航空機で移動させてからハワイへ向かわせる方針を決定するとともに、
艦隊がハワイへ着く前に潜水艦娘の中でも偵察能力に長ける潜水空母娘にハワイの状況を調べさせる事を決定した
それを受けた艦娘艦隊司令長官は比較的ハワイに近い海域で活動していた何名かの潜水空母娘にハワイへの急行と水偵を用いた偵察を行う事を命令した
その中の一人である彼女は命令を受け取ってすぐに全速力でハワイ近海へと向かい、一日後、作戦海域に到着した
彼女は水偵を発艦させ、レーダーに捉えられないように低空飛行で真珠湾へと向かわせる。そして到着直前で偵察に適した高度へと上昇させた
見たのは戦艦や空母を主力とした通常艦隊が真珠湾で無残に撃沈されている様とその周辺に停泊したり航行したりしている合衆国海軍の艦娘たち
そして爆撃や砲撃を受けたように廃墟と化したホノルル市街と司令部前の旗ポールに掲揚された風にたなびく星条旗だった。眼下の街で空襲警報のサイレンが鳴り始める
彼の地で何が起きたのかはもうわかった。見える限りの敵戦力も把握した。高射砲の射程に入ったり敵の戦闘機が上がってきたりする前に偵察機を引き返させる

↓×1〜3 潜水空母娘一人と提督に対する思い。そしてそこに居た提督も無事ではないことは確実で、最悪……いや、おそらく死亡しているという事実に対する心情
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/13(日) 11:23:22.73 ID:4lChuC9V0
提督への思いよりも先に、あと何度このような
破壊と殺戮が繰り返されるのだろうと虚しさにかられる
提督に対して、今度こそここまでの廃墟と化した空間では
助かる筈が無いと思う一方で、今度は一体どうやってここから
奇跡的な生還を披露してくれるのだろうと期待する思いを同時に抱く
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/13(日) 16:20:00.69 ID:4CpTTN1tO
潜水空母娘は伊58

提督の指示でまるゆや事情を知る他の艦娘たちと共にU-511を匿い続ける傍ら
提督との肉体関係のあるU-511や他の伊号潜水艦娘たち数人の艶かしい会話に触発され
いつしか自身の提督への恋心を自覚する様になった
吊り橋効果にも期待しつつ恋を成就させる為に今回の超高倍率の偵察任務を引き受けた

目前の惨状から深い絶望感に襲われるも
提督なら決して諦めないだろうと己を鼓舞しつつ
自身の運を頼りに懸命に提督を探す
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/13(日) 17:35:12.90 ID:5CxSPR2Do
>>529

>>530
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/14(月) 11:27:36.85 ID:KL7D1NrqO
伊58(どうしてこんな酷いことが起きるの……世界は平和になったんじゃなかったんでちか……?いや……きっと平和なんてないんだ。小さい頃は戦争なんてなくて……平和だって思ってた……)

伊58(……でも、幼すぎて知らなかっただけでち。きっとあの頃からずっと、本当に平和だった時なんてないんだ。大化の改新だって、平家物語だって、戦国時代だって)

伊58(新撰組だって、日本海海戦だって、何か良い事みたいに扱われてるけど、全部血の流れた戦いだったでち。あと何回こんなことが繰り返されれば……世界は平和になるのかな……)

伊58「……」ハイライトオフ

伊58(それを見て何があったのかを察したでち。ハワイには軍民合わせて三万人の人がいた。拠点の規模に対して比較的少ないのはここが最前線だから。人がいる区画は限られてる)

伊58(その区画を囲うように黒い線が……火災が起きた跡がある。っていう事は、逃げられないように焼夷弾で炎の壁を作ったんだ。皆殺しにするために……入念に計画された明らかにそれを目的とした攻撃)

伊58(攻撃されたのは通信が途絶えたあの日に違いないでち……ちょうど提督がハワイに着く予定だった日。提督も音信不通ってことは、攻撃に巻き込まれたってこと。こんな手際の良いやつらが提督をみすみす逃がす訳ない)

伊58「っ……」ジワァ

伊58(この気持ちを自覚したのはつい最近でち。きっかけはあの日。提督とユーを二人きりにしちゃったあの日に、ゴーヤは気づいちゃった……)

伊58『……さーて。今日はもう疲れたでち。早く部屋に戻って寝たい気分。だからお先に失礼するよ。お休み、二人共』

U-511『っ!!G……Gute nacht, でっち!!』

提督『っ!あ、ああ。お休み、ゴーヤ』

伊58『っ……?』スタスタスタ ズキン

伊58(心に感じる痛み。何か取り返しのつかない過ちを犯してしまったような感覚。二人のことが気になって気になって仕方がなかった。それで気づいちゃったでち。ゴーヤは……提督が好きなんだって。結局、寝れなかった)

伊58『……そ、そういえばユー』

U-551『?』

伊58『提督とは、うまくいったでちか?』

U-511『……Ja///』カァッ コクン

伊58(顔を赤くして恥ずかしそうに俯いたユーは、小さな声で、でも確かにJa(うん)って言った……あの時、平静を装っていたけど……本当はその場で轟沈しそうになってたでち)

伊58『そ、その……した……の……?』ドクン ドクン

U-511『///』コクン

伊58『……どうだった?』ハイライトオフ

U-511『うぅ……その、ね……すごくよかった///』モジモジ
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/14(月) 11:36:56.54 ID:KL7D1NrqO
伊58(幸せそうな顔。そのあと、部屋で寝込んだでち。始まる前に終わってしまった、いや、自分で終わらせてしまったゴーヤの恋。でも、そうじゃないって知った。あの日、偶然イムヤとイクの話を聞いたから)

伊58『……』スタスタスタ

伊168『うわ、なにこの水着。紐じゃん』

伊19『スリングショットなの。提督もきっと喜ぶのね』

伊168『えー水着姿とか裸なんていつも見せてるんだから逆に綺麗な服とか可愛い服着た方が喜ぶんじゃない?』

伊58『!?』ピクッ ピタリ

伊19『今度の休みにグラサンとかしてバレないようにしてこれ着てビーチとかプールで提督と並んで歩くのね』

伊19『提督はイクみたいな可愛いくてえっちな体した子にこんな格好させて歩かせてるってこととそれを周りに見せつけてるってことに興奮して夜はケモノになるの』

伊58『ぇ……』ドクン

伊58(イムヤとイクの話は提督とそういう関係だって言ってるようなもので……ユーが居るのに……いや、もしかしてユーの方があとかも……というか、あの二人は提督が他の子ともそういう関係でもいいでちか……?)

伊58『ユー。提督とはうまくいってるでちか?』

U-511『Ja. もちろん』

伊58『それならよかった。……でも、ユーもたいへんでちね』

U-511『えっ?』

伊58『てーとく、人気あるから。きっと大変。もしかしたら略奪愛とか狙ってる子もいるかも』

U-511『ふっ。それは絶対大丈夫』クスリ

伊58『そ、そうでちか。それならよかったでち』

U-511『……まあでも、Admiralならうわきも赦しちゃうかな』

伊58『!!』ドクン

伊58(うわきも……ゆるしちゃう……なら、いいよね……?ユーがそういうなら……イムヤもイクもしてるんだし……ゴーヤがしたって……いいでちよね……?そんな昏い炎がゴーヤの中で燃え上がった。だからゴーヤは……)

伊58(今回この任務に割り当てられたのはゴーヤにとって絶好のチャンスだと思ったでち。提督のピンチに颯爽と現れるゴーヤ。そうすればきっと提督もゴーヤのことを意識してくれるはず。……そう思っていたのに)

伊58「っ」キッ

伊58(いや、違う。まだあきらめちゃだめだ。提督は、どんな時だって一度も諦めたりしなかった。どんな時も、思いもしなかったような解決策を閃いて何とかしちゃう。そんな人でち)

伊58(ソビエトでも北アフリカでも大西洋でもシンガポールでもそうだった。今回もきっとそうでち。提督は、きっといきてる。また奇跡を起こしているに違いないよ。なら、ゴーヤは……)

伊58「待っててね、てーとく。今ゴーヤが行くよ」

伊58(電信で偵察結果を報告する。個人的感想を排除して、ただ見たありのままの状況を。報告を終わらせて、ゴーヤはそのままハワイへ向かうでち。自分の直感を信じて)

↓×1〜3 先ほどの右ストレート事件の騒動を踏まえて、これからの対応を協議しなくてはならないコロラドの精神状態
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/14(月) 12:28:43.00 ID:ItwlEyP9o
提督にも己の大親友やその赤ん坊の姿が重なる錯覚が見えた
提督に危害を加えたサウスダコタと今後そうする可能性の高いワシントンに対し
日本という敵に向けているものを超える復讐心を抱くが
咄嗟に抱き締めていた提督の温もりを感じ何とか激情を抑え肩を震わせている
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/14(月) 12:58:26.01 ID:85kjsvs5O
>>534で確定なんだろうけど折角だし駄目元で

警報と抱き抱えた提督の眼差しに我に返る
生き残る為に殺して仲間達とここまで戻ってこれたことを思い出し
先の作戦で提督に教えられたアメリカンスピリッツをその場の全員に呼び掛ける
今はこの男を利用して死線を切り抜けてから殴り合いを再開しようと毅然と振る舞うも
心情は虚勢にまみれていてすぐにでも提督に抱きついて泣きじゃくりたい気持ちで一杯
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/14(月) 13:51:12.85 ID:ZHriFxlSO
上2つどっちもうまく混ぜてほしい
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/14(月) 15:08:25.40 ID:pCzd8DDq0
割とコンマ惜しくて草
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/14(月) 20:56:48.83 ID:s7IoPgVQO
コンマ00は秒が偶数なら100、奇数なら00で、コンマと秒数が同じ場合、レスが後の方を採用という事でお願いします



ウゥーーーーン

ワシントン「っ……と、とりあえずすぐに防空壕へ行かないと!!コロラドさん、っ!?」ゾクッ

コロラド「……」ギロリ ゴゴゴゴゴゴ

ワシントン(コロラドさんはまるで仇を見るような目で私を睨み付けていた。チャーミングな童顔を怒りに歪ませて。たじろいでしまう。殺意を向けられているのが分かった。空気が鉛のように重い。背筋に冷たいものが走る)

提督「っ……コロラド……」モゾリ

コロラド「っ!!」ハッ

ワシントン「っ……」ストン

ワシントン(コロラドさんが腕に抱く帝国海軍の提督がかすれた声をだした。コロラドさんが視線をその男に向ける。プレッシャーが途切れた。その場に座り込んでしまう。息をするのを忘れていたことに気が付いて、大きく息を吸った)

ワシントン「はぁ……はぁ……」

ウゥーーーーン

提督「……」ジッ

コロラド「……」ギュッ

ワシントン(空襲警報のサイレンがどこか遠くに聞こえた。日本人とコロラドさんが見つめあう。どうしてそんな慮って慈しむような顔で……そのJAPをみるんですか、コロラドさん……?)

コロラド「……避難しましょう。サウスダコタ、自分で歩けるわね?」

サウスダコタ「は、はい……」ビクッ

コロラド「ワシントン」グッ スクッ

ワシントン「っ」ビクッ

ワシントン(日本人を、まるでハリウッドスターがヒロインにするように横抱きにして立ち上がったコロラドさん。私を見るその眼差しはさっきのが見間違いのように平静なものに戻っていた)

コロラド「アトランタを運んで。行くわよ」
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/14(月) 21:02:00.40 ID:s7IoPgVQO


合衆国政府高官『いいだろう。君の言う通りこれはGodsend(棚から牡丹餅)だ。やってみてくれ』

コロラド「ありがとうございます、閣下」

合衆国政府高官『すべてがうまくいくことを祈ろう。幸運を、コロラド嬢。See you soon』

コロラド「See you soon」

コロラド(提督の提案に乗る許可を政府高官から取り付けた私は交信を終了すると、後ろで待機していた皆を振り返る。今の更新はスピーカーにしていた。皆もその内容を聞いている)

コロラド「聞いたわね?許可が下りたわ。我々はAdmiralの提案に乗って日本と交渉する」

コロラド(私の言葉に、改めて皆は動揺を露わにした。互いに目配せを交わし、落ち着きなさげにそわそわとしている。不安が艦隊の雰囲気に悪い影響を及ぼしていた。私は皆に語りかける)

コロラド「……ごめん。これには緘口令が敷かれてるし、こんなこと戦友に知られたくないって子も多いはずだわ。でも、言わなくちゃいけないと思う。仲間たちに同じ罪を背負わせてしまう前に……」

コロラド「物事が行くとこまで行ってしまって、ナチスとコミュニストみたいになる前に。手遅れになる前に。恨んでくれてかまわない。緘口令違反で告発したかったらして頂戴。でも、お願い。これが終わるまで待って」

コロラド(みんなの視線が私に注目している。じっと、静かに集中して私の話を聞いてくれていた。私は、自分の心の中のこの思いをなんとか言語化して皆に伝える)

コロラド「私たち"The Devil`s Fleet"は、皆も察してると思うけど、ハワイでの不正規戦闘に従事したわ。ハワイの日本人を皆殺しにした。それを深海棲艦がしたことにして、奴らから私たちがハワイを解放したことにする」

コロラド「私は、艦隊の皆に民間人の虐殺を命令したわ。最悪の国際法違反。死刑間違いなしよ。責任は、全部私にある。皆には自分を責めないで。全部、私のせいだもの」

ヒューストン「ち、違います!!貴女のせいではありません!!」

コロラド(そう言った瞬間、ヒューストンが悲鳴のような声をあげる。それをきっかけにして第一特殊任務部隊の皆が口々にヒューストンに同意してくれた。それだけで、心が救われた。私は手で皆を制して、お礼を述べてから話を続ける)

コロラド「正直、最初は最高の気分だった。パールハーバーの復讐をしてやった。JAPどもに報いを受けさせてやった。そう思ったわ。でも、上陸して自分が何をしたのかを直接見て、背筋が凍ったわ」

コロラド「死体の山だった。私がそれを作っただなんて認めたくなかった。老人や……っ……赤ちゃんまで……私の手は、取り返しがつかないぐらいに汚れちゃった。あの子はパールハーバーに……戦争に何の関係もない……!!」ジワァ ポロポロ

コロラド(目から熱いものが零れてしまう。視界がゆがんだ。皆が沈痛な面持ちで顔を俯ける。私は少し、話せなかった。何とか気持ちを落ち着かせて言葉を続ける)

コロラド「戦争になったら、酷いことになる。でも、今、私たちはAdmiralという鍵を持ってる。彼は帝国海軍の提督で、因縁の相手よ。でも、彼は合衆国と日本の戦争を望んでいない。平和的な解決を望んでいる」

コロラド「援軍到着までの時間を稼ぐのにも協力してくれた。ハワイで起きた事についても口裏を合わせると言ってくれてる。書類にサインもするって。何故なら、彼は日本が合衆国と戦争になったら勝てないと考えているから」

コロラド「胡散臭い戯言じゃない。日本の利益のため。何よりも信用できるでしょ?……もしうまくいけば、無血で全部解決できるかもしれない。私は、もう無理だけど……全部終わったら胸を張って故郷に帰りたかった」

コロラド「私は正しいことをしたって。今、私にできる事で戦争を防ぐことより正しいことはない。そう確信しているわ。もしかしたら、後々戦争になることは避けられないのかもしれない。でも、諦めるのは今じゃない」

コロラド「私たちにはアメリカンスピリッツがある。それは自由を愛してそれを脅かすものと戦う勇気と不可能を可能にするフロンティア精神、そしてルーツの全く違う人々が互いに協力し合う融和の心だわ」

コロラド「フロンティア精神と融和の心をもって臨みましょう。大日本帝国との和解という奇跡を現実のものとするために。もし、努力したうえで戦争が避けられないのなら、その時は私たちの勇気が大日本帝国の野望を打ち砕く」



コロラド「っ……」ペタリ

コロラド(個室に戻った瞬間、私はドアに背を預け、そのままずりずりと座り込んだ。私の話は皆の心に届いてくれたんだと思う。不安を完全に消すことはできなかったけど、反対する子は出てこなかった)

コロラド「うぅ……」フルフルフル

コロラド(賽は、投げられた。あとはもう結果が出るのを待つだけだ。怖い。怖くて怖くてたまらない。Admiralのことは信じてる。でも……もし日本人が聞く耳を持たなかったら……?奴らが構わず攻撃してきたら?)

コロラド(想像するだけで恐怖におぼれそう……絶体絶命の危機になる。私を信じたせいで、たくさんの仲間が死ぬことになる……私のせいで……そんなことになったら……耐えられない……)

コロラド「Admiral……Admiralに……会いたい……」

コロラド(感情のままに暴言を吐いた私の命を助けてくれた。それだけじゃなくてヒューストンとアトランタも。自らの命を顧みずに。いえ、それだけじゃない)

コロラド(彼の協力のおかげで多くの陸軍部隊と私たち第一特殊任務部隊が死線を潜り抜けることができた。彼に支えてほしい。抱きしめてほしい。彼の胸で泣きたかった)



アメリカがやった
敵討ちの時間だ

↓×1〜3 旗艦(空母または戦艦一名)と彼女を含めた帝国海軍の艦娘たちの心情。特に強調したい場合は指名可(提督Loveの場合はそのことも踏まえて)
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2022/02/14(月) 21:47:59.86 ID:t3nSqTuh0
加賀
アメリカ絶対殺すウーマン化しており、般若のような面構えで、呪詛を吐き続けている
また、以前、イントレピッドと共闘した時のことを思い出しながら、あの時の借り(損害)を万倍にして返すと息巻いている

それ以外
加賀の雰囲気に若干気圧されながらも、本音は一緒
逸る加賀を落ち着かせながら、士気を高める
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/14(月) 23:34:58.61 ID:1Re3WciEO
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/15(火) 00:43:36.94 ID:lvsKyNs7o
旗艦:陸奥
もう一度、提督に告白しようと覚悟していた矢先の惨状の報告に立ち眩むも
混乱を避けるべく旗艦として毅然と振る舞う
内心はアメリカへの対抗心で燃えている

長門
提督の訃報を知らされる度に泣く陸奥へ胸を貸していた事を思い出し
妹の成長ぶりに胸が熱くなる
提督は死なないと信じているので至って冷静に、提督が生きていればこうするのではないかと状況分析や戦略のブレーンとして振る舞う
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/17(木) 01:44:43.32 ID:zgQ72a+4O
陸奥(ずっと酷い対応をしていた。あの日、提督からその爛れた女性関係について聞かされてから、私の中の恋心は何か悍ましいものへと変質させれらてしまったから)

陸奥(嫌悪して、憎んでいた。そのくせ、提督が気になって仕方がなかった。いつでも提督のことを考えていたし、彼が私を見ていないとき、私は彼をずっと見ていた)

陸奥(感情に振り回されて、制御不能なこの衝動を提督にぶつけていた。必要最低限のやり取りでさえ、まるで反抗期の不良少女みたいにケンカ腰で疎ましそうに対応していたと自分でも思う)

陸奥(女性要員と雑談中、たまたま近くに居た提督に聞こえるように「火遊びしない一途で誠実な人がいいわ。いろんな子と関係を持ったりするような軽薄な男は絶対ムリね」と言ってやったこともある)

陸奥(もちろん、提督はそうされても仕方がない事をしていると思ってる。それは、きっと正しい。でも、たとえそうでももし自分が提督なら、そんな対応されたら相容れないと割り切ってさっさと縁を切っている)

陸奥(けど、提督は変わらず私を気にかけてくれていた。トブルクを巡る陸海空の激しい戦いが繰り広げられる中、イタリアの艦娘に手ひどくやられて大破して、重傷を負って後送されることになった私を見舞いに来てくれた)

陸奥(忙しい中時間を見つけて。ぐちゃぐちゃな、私自身も理解できない私の心。私は長門に目配せして寝たふりをする。嘆息した長門は部屋の外にいる提督に声をかけた)

長門「寝てしまっているようだ」

提督「そうか。とにかく、大事ないようでよかった」

長門「陸奥は艦娘だ。撃沈されない限り大事になることはないだろう。それより、そんなところで立っていないで入って来たらどうだ?」

提督「寝ているところを見られるのを嫌がる子は多いからな」

長門「ああ……」

提督「さて、では私は行くとするよ。これは君からという事にして陸奥に渡してあげてくれ」

長門「……断る。自分でおいていってくれ」

提督「長門?」

長門「忙しい中、昼休みを潰して来たのだ。顔を少し見ていくくらい罰はあたらないだろう」

提督「……わかった。そうしよう」

陸奥(長門……なんてことを……余計なことをしでかした姉妹に対する殺意を抱きながら寝たふりを続ける。近づいてくる足音がベッドの傍で止まった。無言の時間が流れる)

長門「っ……提督、そんな顔をしないでくれ。陸奥は大丈夫だ。入渠すれば傷一つなくなる」

提督「あ、あぁ……そうだな……」

陸奥(苦渋に満ちた声。それほどまでに提督は私のことを……心臓が鷲掴みにされたような感覚がした)
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/17(木) 01:51:02.00 ID:zgQ72a+4O


長門(持ってきた物を机に置いた提督が悲痛な表情で陸奥を見る。手が陸奥の方へ動くがすぐに躊躇うように止まってしまった。一瞬の逡巡。正直、嫌だと思うところがある)

長門(ただでさえ数多くのライバルがいるのだ。そこに陸奥も加わることになるかもしれない。だが、私はこれ以上陸奥が苦しむところを見たくない。提督に声をかける)

長門「きっと喜ぶ。してあげてくれ」

提督「……」コクリ

長門(私の言葉に提督は頷くと再びゆっくりと手を陸奥の頭へのばす。提督と陸奥の関係がこじれる前、陸奥は提督に頭を撫でられるのが好きだった。どうも提督と飲みに行ったときしてもらって癖になったらしい)

長門(きっと父性を感じたのだろう。周りは年下ばかりだからな。アルコールが得意でない私からしてみれば酔った勢いで甘えることができるのは死ぬほど羨ましいし、ずるいと思っていたが)

提督「……」ソッ ナデナデ

長門(提督は恐る恐るという感じで陸奥の頭に触れた。そのまま優しく何度か撫でる。顔に浮かべているのは悔恨の表情だ。提督が口を開く)

提督「……本当に、無事でよかった。よくやってくれたな、陸奥。ゆっくり休んでくれ」



長門「ただいま。提督は帰ったよ、陸奥」

陸奥「ぐすっ……長門……私……私ね……ひっく……やっぱりあの人のこと……えぐっ……好きなんだわ……」ポロポロ



長門(陸奥が提督へ想いを告げる事を決意したあの日からこのハワイでの事件まで、我々は二回提督の訃報を知らされた。一度目は大西洋でドイツ軍に襲撃され、乗艦が撃沈され行方不明となり公式に戦死とされた)

長門(その時は葬式まで行われた。そして二度目はシンガポール沖の決戦の後、新聞で提督の死が報じられた。それは結局誤報だったが、行方不明ではなく明確に死亡とされていた上に混乱のために生還の公式発表が遅れた)

長門(その二回とも、陸奥は酷い状態になった。その度に私は陸奥に胸を貸したものだった。そして今、我々は三度目に直面している。伊58からの報告によりハワイ警備府は壊滅していることが判明した)

長門(巻き込まれたであろう提督も行方不明だ。知らせを聞いた直後こそ折れそうになった。しかし、折れなかった、ハワイへ派遣される艦隊の旗艦となった陸奥は毅然と振舞っていた)

長門(提督との関係が拗れた日以来、陸奥の調子は悪かった。思いを告げることを決意した後も、全盛期には及ばなかった。しかし今の陸奥はかつての全盛期以上の気迫に満ちている)

陸奥「皆、そろそろハワイ近海に到着するわ。アメリカ軍が出てくる。……奴らに誰を怒らせたのか教えてやりなさい!!」

「「「「了解!!」」」」

長門(数々の試練が陸奥の精神を強くしたのだ。姉妹艦の成長ぶりに胸が熱くなる。陸奥の鼓舞に艦隊が大きな声で応えた。我々の士気は旺盛だ。成すべきを成すことができる。そう確信した)



コロラド『さすが艦娘ね。MARVELのコミックみたいになってたけど軽傷よ。でも、戦闘は避けるべきだわ。だから貴女にAdmiralの事を任せる。他の子たちは日本人の事を好ましく思っていないから』

コロラド『彼の提案に乗ることが決定されたから何もないとは思うけど、万が一の可能性もある。それに、貴女の言う通り彼の監視役も必要だしね。護衛兼監視よ。頼むわね、アトランタ』

提督「……」グッスリ

アトランタ「……」

部屋で提督と二人っきりだ。提督は先ほどのダメージと疲労で眠っている。命に別状はないし絶対安静というわけでもない。時間はたっぷりあるし、邪魔する者は誰もいない

↓×1〜3 アトランタの心情と行動
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 06:19:06.67 ID:8D65p7Q4o
「あの人」が気にならないといえば嘘になる
でも確かに提督に助けられ抱き締められたとき、そして提督を守ると固く誓ってキスをしたあのとき、今まで感じた事のない胸のあたたかさや昂りを覚えたのも事実

また鈍い頭痛に襲われるも確実に洗脳が解けつつある中、提督とのその先の深い関係に強い関心を抱くアトランタは全裸で同衾の後、逞しい胸板に抱かれながら提督と一つになる
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 07:26:45.65 ID:eBeCADnh0
洗脳されていた時から今に至るまで
仲間である筈の奴とも本気で殺意持って殴り合う程
ヤバい環境で生き続けている自分が最初から壊れていると
改めて心で自嘲しつつ目の前の提督を見て正気を失う

自分がこれまで味わった死線と提督に嫌われることの
どちらが自分にとって恐ろしいか試そうと
服を脱いで寝ている提督に抱きつく
起きた提督に最初は冷静に状況を正しく説明した後
壊れた自分をあなたに救えるのかとキスとペッティングで迫る
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 07:43:47.07 ID:MosCnnpNo
>>546
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/17(木) 14:42:49.89 ID:SI5FEb/mO
アトランタのエロとかいう創作家泣かせの難題
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 03:49:54.38 ID:h670aEoZO
SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/19(土) 01:16:27.25 ID:jM1YRjHi0
アトランタ(鈍い頭の痛み。あたしは帽子を投げ捨てるとゆっくりと彼のベッドへ歩いていく。肩のサスペンダーに手を掛けた。もうわかってるでしょとあたしを見るあたし自身が居る。サスペンダーを外してスカートのウエスト部分へ)

アトランタ(それを理解してしまったら、もう終わりだから。あたしはあたしを無視する。ボタンとホックを外すと、スカートはぱさりと床へ落ちる。あたしの全てを捧げたあの人が頭をよぎった。痛む心。きっと血が流れてる)

アトランタ(ブラウスのボタンを外していく。一つずつ、一つずつ。考えたくない。考えられない。まるで悪い夢を見てるみたい。でも、ひとつだけわかったことがある。目の前で眠るこの人は……)

アトランタ(提督さんは自らの命を賭してあたしを助けてくれた。助ける必要のなかったあたしを。アメリカと日本の戦争を避けるという崇高な意志さえ危険に晒して。そこにあるのは純粋なあたしへの無償の愛)

アトランタ(あの時感じた胸のあたたかさ。そして提督さんにキスしたときに感じたあの昂ぶり。それはとても大切なものだと直感した。ブラウスのボタンをすべて外し終わる)

アトランタ(ブラウスを脱ぎ捨てた。ガーターベルトを外してショーツを下ろす。ブラを外して全部床に床に放った。ソックスだけの姿で提督さんの眠るベッドの傍に立つ。あの女に殴られた所が傷ましい痕になっちゃってる)

アトランタ(異国情緒漂う整った顔立ちが台無し。あたしはブーツを脱いでベッドに上がるとソックスを脱ぎ捨てた。一糸まとわぬ姿になる。そのまま提督さんの隣に潜り込む。抱き着いて腕を絡ませた)

アトランタ(暖かい。提督さんの体温を全身で感じる。ジャケットを脱がされただけの白いシャツに紺のpants(ズボン)姿。comforter(掛け布団)の中は提督さんの匂いでいっぱいだった。フェロモン溢れる男の人の匂い)

アトランタ(快楽に溺れて頭の中が真っ白になるんじゃなくて心からリラックスできたのはいつぶりだろう?きっと戦争が始まってから初めて。夢見心地。このまま眠ってしまいたい。でも、それはすぐに台無しになる)

アトランタ「っ……」ムラムラ

アトランタ(疼く下腹部。あの人に散々抱かれて快楽漬けにされたあたしはすっかりセックスの……女の悦びの虜になっていた。あたしの心と体が制御できない性欲に侵されていく。提督さんが欲しくて堪らなくなる)

アトランタ(ついさっきまで胸に抱いていた何か尊いものが穢れた汚い獣欲に塗りつぶされていく。それにあたしは抗えない。手が下の方へ伸びてしまう。触れたそこは既に濡れていて……指で自分を慰める)

アトランタ(提督さんが隣で寝ているのにあたしは淫らな密事に耽っている。それがゾクゾクとした、いつもと比べ物にならない快楽を伝えてきた。夢中でそれを貪る。高まる体と心)

アトランタ(それに向けてより激しく自分を責め立てる。到来した快楽の暴力に絶叫しそうになった。歯を食いしばって抑えようとしたけど、意味があったのかわからない。涙が出て唾液が垂れた)

アトランタ(がくがくと痙攣する腰。余韻に浸る。あたしはぼんやりとした頭で提督さんを確認した。静かに眠ってる。提督さんの横顔に、あたしの中のタガが外れた。あたしは体を起こすと提督さんに馬乗りになる)

アトランタ(垂れたのが内股を伝う感覚。提督さんの胸に顔を埋めて、濃厚なフェロモンたっぷりの匂いで鼻腔を満たす。そのまま鎖骨から首筋、そして顔へ。興奮で体が熱い。高鳴る胸。唇を重ねる)

アトランタ(舌で舌を絡めとって嬲る。心と頭が蕩けた。下腹部が耐えられないくらい疼く。利き手をそこへ伸ばして激しくかき回した。固く充血したそこを弄り、抓る。淫らな水音。指に力がこもる。二回目の絶頂)

アトランタ(提督さんの上にのしかかるように崩れ落ちる。獣のように荒い息。提督さんはまだ目を覚まさない。少し落ち着いてから体を起こす。提督さんの足の方へずり下がった。パンツに手をかける)

アトランタ(ボタンとホックを外してゆっくりと太ももまで脱がせた。男らしい引き締まった腰回りと太もも。そして下着越しでもわかるソレ。うっとりする。一通り撫でまわしてから下着も同じようにずり下した。露わになる提督さんのソレ)

アトランタ(手で触れ、優しく握った。手でのやり方もしっかりと教え込まされた。緩急をつけて、カリや裏筋を刺激するように扱く。空いている手で自分の胸や下の方を慰めながらむくむくと大きくなっていくソレを責めた)

アトランタ「ごくっ」ジッ ドキドキ

アトランタ(惚れ惚れするほど立派に大きく固く張り詰めたソレについ息を呑んでしまう。目が離せなかった。びくんびくんと脈動している。先端から透明なのが垂れ始めていた。むせ返りそうなオスの匂い)

アトランタ「はぁ……はぁ……っ……ぺろ」ピトリ

アトランタ(顔を近づけすぎて鼻が先端に触れた。舌を伸ばしてカリを舐める。先端を口に含んで雫を嘗めとった。味覚と嗅覚が雄に蹂躙される。あたしは、どんどん提督さんのを飲み込んでいく)

アトランタ(ようやく根元まで飲み込んだ時には喉奥までソレに犯されていた。でも、何度も苦しい思いをして、もうえずいたりしなくなった。喉で締め上げるのもお手のもの。あの人にもすごく褒められ)

アトランタ(提督さんも悦んでくれるといいな、あたしのディープスロート。提督さんのを口淫しながら自分を慰める。胸を揉みしだいて先端を弄り回したり、スジを撫でて中に指を入れて、勃ってるそこを抓んだり)
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/19(土) 01:20:59.76 ID:jM1YRjHi0
提督「ぅ……っ……」ビクビク モゾモゾ

アトランタ(夢中でしゃぶりながら自慰していると、提督さんが喘いで体を捩り始めた。出しちゃいそうなんだ。全部零さず飲んであげたい衝動に駆られるけど、一番最初は一番大事な所に欲しい)

アトランタ(あたしは口を離す。そしてずりずりとちょうどいいところまで移動して、膝立ちになった。提督さんのソレに触れると微調整。あたしのそこに充てがう。そこはもうびしょびしょで、とっくに準備はできてた)

アトランタ「んっ……ふぁ……!!」ズププププ

アトランタ(腰を下ろすとぬるりと提督さんのがあたしのそこを押し開いて中へ中へと入ってくる。すごく熱い。伝わる快感に頭が焼き切れそう。そのまま、根元まで挿れた。一番奥まで貫かれる。満たされた感覚。多幸感)

アトランタ「あっ……ふぅ……」グッチュ グッチュ

アトランタ(ゆっくりと腰を前後にグラインドする。一番奥がえぐられた。雌として雄に奉公しつつご褒美を頂くんだ。教えられた通りに。快楽に導かれるままに腰の振りを激しくしていく)

提督「ぁ……ぅ……」ビクビク

アトランタ「あっ、イイ!!イイよ提督さん!!Shit!!Fuckin' good(クソ気持ちイイ)!!」グッチュグッチュ

アトランタ(提督さんがまだ寝てるかどうかなんてもうどうでもよかった。声を我慢するのも忘れてたけどどうでもいい。激しく腰を前後する。この後待ってるご褒美のことしか考えられなかった)

アトランタ「はぁ、はぁ、あぁ、Coming(来る)!!I`m gonna come(来ちゃう)!!提督さん、あたし、あぁ、くる!!くるくる……I`m comiiiiiiiiiing(来ちゃってるぅぅぅぅ)!!」ビクンビクン キュゥゥゥゥン

提督「ぅぁ……!!」グイッ ビュルルルルルル

アトランタ(弾ける快楽。背筋から脳髄まで快楽の電撃が神経を迸った。腰を突き出して提督さんを潰しちゃいそうなくらい押し付ける。中で提督さんのがはち切れそうなくらい大きくなっていく感覚)

アトランタ(提督さんも腰を突き上げてきた。びくびくとあたしの中で提督さんのが痙攣する。熱いものが注がれる感覚。あたしはまた提督さんにのしかかるように崩れ落ちる。お互い、荒く熱っぽい息遣い)

アトランタ「はぁ……はぁ……はぁ……」

提督「っ……はっ……」

アトランタ「っ……提督さん」

アトランタ(あたしの呼びかけに、提督さんは答えない。まだ起きてない?こんなに激しくセックスしてるのに?あたしはもう一度提督さんに声をかける)

アトランタ「ねえ。本当に起きてないの?」
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/19(土) 01:23:08.77 ID:jM1YRjHi0
提督「……」

アトランタ(返事はない。あたしは提督さんの頬を摘まむと軽く引っ張る。嫌そうに眉間に皺を寄せて少し顔を背けるけど、それだけ。本当に目が覚めていないみたい。けどまあ当然か)

アトランタ「大変な目にあったもんね……提督さん……」ナデナデ

アトランタ(提督さんが愛おしくてたまらなかった。頭を撫でる。また唇を重ねて、少し体を動かしたときに感じる甘い快楽。それで気が付いた。提督さんのがまだ臨戦態勢にあることに)

アトランタ「!!」ビクン

アトランタ(中を満たす熱いものが提督の精液であることは間違いなかった。それは、提督さんとの結合部を確認してどろりとした白濁液があふれてきていることからも確実。提督は射精しているのに全然萎えない。絶倫ってやつだ)

アトランタ「……!!」ゾクゾクゾク キュンキュン

アトランタ(そう理解した瞬間、下腹部の奥底が震えた。再び性欲が激しく燃え上がって湧いてきた慈愛の感情を焼き尽くした。あたしは提督さんの唇を奪うと舌を絡ませる)

アトランタ(そして今度は激しくピストンするように腰を振る。きすはめってやつだっけ?もしかしたらたねづけプレスってやつだったかもしれない)

アトランタ(まあ、どっちでもいいか。あたしは体に感じる提督さんの体温に、心の片隅に情欲以外のものを感じながらも獣のように快楽を貪った)



提督「っ……」

提督(何か、すごく淫らな夢を見ていた気がする。知らない天井だった。目が覚めて暫し、呆ける。そして思い出した。今の状況を。俺はサウスダコタと呼ばれた子に不意打ちでいい右ストレートをもらってしまった)

提督(それまでの疲労もあって俺は今まで意識を失っていたのだろう。今どうなっている?状況を確認しなくては。起き上がろうとして俺にのしかかる存在に気が付く。それはアトランタだった)

アトランタ「すぅ……すぅ……」

提督(髪も解かず俺の上で覆いかぶさるように寝ているアトランタ。柔らかく暖かい体が重力によって押し付けられている。もちろんその見事な二つの巨峰も惜しげなく。何故か全裸だった。しかも俺もズボンと下着が半脱げになっている)

↓×1〜3提督の反応とアトランタに対して起こして何かアクションを取るのであればその反応
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 07:21:46.12 ID:h2sEzAa30
匂いで何があったのかを理解する
一方でこの状況そ生んだのがアトランタの独断か
それとも他の艦娘やアメリカ側の思惑が絡むのか不明
だがそれ以上にアトランタの豊満で妖艶な肉体の魅力に
意識無い状態で搾られたとはいえ本能がまだまだ反応する
性的な尋問ならば返り討ちにしてやろうと
本番は避けつつアトランタの肉体を心行くまで味わいにかかる
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 07:25:33.44 ID:zXArcNtHO
また自分の知らぬ間に艦娘と褥を重ねた事に罪悪感を覚えるも
目の前のアトランタ(鳳)を自分のものにしたい気持ちが鎌首をもたげる
寝たままのアトランタを寝バックでせめ立てる

目覚めた彼女も体勢を変え、いつもの説明もしつつ肉欲と愛情が交じった淫靡な声をあげながらお互いに腰を打ち続ける時間が続く
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/19(土) 07:59:34.82 ID:dMjHmbeHo
提督まだしんどいから取り敢えず二度寝
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/20(日) 13:44:20.90 ID:K1UrDCGI0
提督「……!?」ポカン

提督(目の前の光景を理解できなかった。一体何が……?考えても頭の動きが鈍い。それを何とか自覚することができた。俺は脱力して深呼吸する。アトランタの柔らかくて暖かい体は心地よい重量感で、落ち着いた)

提督(一度、深呼吸。考える。今の状況について。俺から主体的にできる事は……もうない。日本政府へ連絡するという唯一かつ必須の行動は既に終了している。電報を打った。「布哇ハ敵深海棲艦ノ奇襲攻撃ヲ受ク」)

提督(「猶モ帝国陸海軍将兵皆士気旺盛ナレド敢闘虚シク、又非戦闘員ニ於イテハ良ク軍ニ協力スルモ遂ニ報ワレル事ナク、此ノ最終局面ニ至リテ其ノ悉クガ戦死或イハ自決セリ」)

提督(「本職唯一人死ニ損ナリシ事ハ慙愧ニ堪エザルモ、付近デ作戦行動中ト思ワシキ米海軍来援ノ次第ヲ伝エ、此ノ命続限リ御国ヘ奉公セント生キ恥ヲ晒サントス」、と……アメリカ経由のため少し時間がかかるだろうが)

提督(後は政府の領分だ。政権を取り、彼らなりの考えがあったのだろうとはいえ戦争への道へ進んでいた一派はドイツの攻撃で死んだ。現政権なら穏健派や国際協調を是とする人々の意見を弾圧したりはしないだろう)

提督(きっとうまくいく。そう信じて待つしかない。もし俺からの連絡が届く前に上が動いていたら、もう一仕事する必要があるかもしれないが……)

提督「っ……」ギリ

提督(あの文章を作成した時の事を思い出して酷い気分になる。それが正しいと信じている。だが……殺された人々の無念は如何ほどか計り知れない。あの人たちに俺は顔向けできない)

提督(自暴自棄な気分になった。心身ともに酷い状態だし、耐えがたいほどだるい。俺はそのまま、アトランタの存在にどこか救いを見出しながら二度寝することにした)



伊58(誰にもバレずに無事オアフ島に上陸できた。提督が生きているとしたら、一番あり得そうなのは捕虜として捕らえられている事。高台から真珠湾の基地とホノルル市街の様子を偵察する)

伊58(水偵を通して見た時に真珠湾に居たアメリカ海軍の艦娘は居なくなってた。司令部の建物にも人影が見当たらない。ホノルル市街の方にも何人か居たはずだけどそれも見つけられなかった)

伊58(出航したでちか?注意深く観察する。ようやく一人、いや二人見つけた。綺麗に整えられた敷地の中に家が建てられてるところに居る。多分駆逐艦娘。あの敷地を警備してるのかな?そこを目指して出発する)

伊58(過ぎ去る町並みは攻撃を受けてない区画だから何事もなかったみたいに綺麗で……だからこそ人が居ないのが不気味でち。目的地に到着。攻撃を受けないために何の変哲もない住宅地に見えるこの敷地を拠点にしてるんだ)

伊58(警備についてるアメリカの艦娘が手に持ってるのはライフル銃。ゴーヤのFNブローニングが頼りなく感じるでち。でも、見つからなければ問題ないよね。ここなら潜入できる)

伊58(家が綺麗に並んでいるんじゃなくてデザイナーがデザインしたみたいな庭の所々に家が建ってるお洒落な感じの敷地は、そこを飾る生垣に隠れながら見つからずに移動できる)

伊58(警備に立つ子も侵入者が来るなんて夢にも思ってないみたいでち。周囲に気を払う事もしないでお喋りしてる。油断しきってるでち。潜入前にじっくり観察。どの家に人がいるのかな)

合衆国海軍駆逐艦娘「But is Atlanta OK(それにしてもアトランタは大丈夫かしら)? 二人っきりでジャップと同じ建物にいて。心配だわ」

合衆国海軍駆逐艦娘「まああの日本の提督も負傷してるし、普通の人が私たち艦娘に敵うわけないよ。それよりもコロラドさんが私たちを信用してくれなかった事の方が悲しいな」

合衆国海軍駆逐艦娘「サウスダコタがやっちゃったからね……あのジャップに何かあったら不味いことになるんだし、アトランタ以外はあいつが居る家に入るの禁止ってのも仕方ないわよ」

伊58「……!!」

伊58(それを聞いて飛び跳ねて喜びたい気分になったでち。提督が生きてる!!しかも監視についてるのは一人だけ!!うまくやれば誰にもバレずに提督を助けられる!!……でも、失敗したら取り返しのつかない事になる)

伊58(逸る心を落ち着けるでち。周囲を警戒しつつ偵察を続ける。ずっと、静かに。数時間かけて情報を収集する。どこに何人警備がいるのか。何時間で交代するのか。控えはどの家にいるのか。提督がいるのはどの家か)

伊58(日が西に傾いてきた。大体分かったでち。完璧に把握できたわけじゃないけど警備は間違いなく手薄。交代の周期は分かったし、控えがいる家も提督がいそうな家も目星が付いた)

伊58(この絶好のチャンスを逃しちゃいけない。どっか行ってる他の敵が戻ってくる前にやらなくちゃ。潜入を始める。姿勢を低く、静かに。生垣に身を隠しながら入念に検討したルートで目的の家に到達)

伊58(警備の子たちを確認する。大丈夫。あの子たちから死角になってる窓へ近づく。換気のためか少し空いていた。ラッキーでち!!静かに忍び寄る。音を立てないように匕首を抜いて、こっそり中を確認する)

↓×1〜3 提督の上に全裸のアトランタが向かい合うようにして身を委ねているのを見たゴーヤの反応
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/20(日) 13:51:54.88 ID:nZYjNRAXO
この未曾有の危機にこの種馬が!と怒りつつ呆れるも
スマートに潜入成功
真っ暗な部屋の中で寝ているアトランタを目隠し、猿轡、ロープで拘束した上で提督を起こし告白する
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/20(日) 14:45:42.08 ID:nbJ+5YHF0
一瞬面喰らうが、観察を続ける内にようやく状況が飲み込めるようになり、安心半分呆れ半分で無事を確信する
とりあえず、提督の安否は確認できたので、気づかれないようにキスをした後、報告しに戻る
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/20(日) 14:47:50.23 ID:MHgH2WM5o
>>558
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/20(日) 18:24:54.44 ID:K1UrDCGI0
伊58(中の部屋には誰もいないでち。手鏡を取り出して中に差し入れる。窓に罠が仕掛けられていないことを確認して手鏡を仕舞うと静かに開けた。匕首を口にくわえて静かに侵入する)

伊58(音を立てずに窓を閉めた。屋内に入ったことで音で中の状況が分かるようになる。二人分の安らかな寝息が聞こえたでち。匕首を握りなおしてそれが聞こえる部屋へと向かう)

伊58(その部屋のドアには簡易な鍵がかかっていた。硬貨とかでマイナスドライバーみたいにすれば簡単に開くやつ。ガチャリと音が鳴らないように気を付けながら開錠した)

伊58(ドアノブに手をかけてゆっくりと捻って警戒しながらドアを開くでち。何か仕掛けられてるわけでもなさそう。部屋の中は暗い。カーテンが閉め切られてる。窓も閉まってるみたいでち)

伊58(何かのにおいがした。何のにおいなんだろ?中を確認すると、部屋の真ん中に置かれたベッドの上に提督がいた。知らない、たぶんアメリカの艦娘と一緒に)

伊58(その子は提督の上に乗っかって寝ていた。正面から抱き合うように。しかも服を着ていない。全裸でち。床に服と大人なパンツとブラジャーが散乱していた)

伊58「っ〜〜〜〜!!」ブチッ

伊58(頭が沸騰する。こんな大変な時にてーとくはなにしてるでちか!?いったい何人とシたら気が済むの!?しかも敵のアメリカ人となんて!!見境なしの種馬でち!!部屋の中に踏み入れて提督のもとへ向かう)

提督「……」グッスリ

伊58「っ」

伊58(でも提督さんの顔を見た瞬間に怒りが嘘みたいに消えた。顔を殴られた痕。それでも、安らかな寝顔。ちゃんと息をしてる。生きてるでち。力が抜けてその場に座り込みそうになった)

伊58「……」ジワァ ポロポロ

伊58(生きててくれた。良かった。本当に良かった。ちょっと、涙が止まらないでち。泣いてる場合じゃないのに。目を拭って肩にかけていたロープを手に取る。まずこのアメリカ人を何とかしないと)

過酷な状況に晒され続けて張り詰め、研ぎ澄まされていたアトランタは自らの安寧を脅かす存在に気が付き為すべきことを為すかもしれないし、久しぶりの平穏に緊張の糸が途切れていて気が付かないかもしれない
また、何か事が起きるのならば提督もまた目を覚ますかもしれない

↓×1〜3 ゴーヤの行動に対するアトランタの反応
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/20(日) 19:14:37.06 ID:Q4OzeCaV0
暗闇の中での気配に気づいて咄嗟に行動しようにも
腰が抜けて動くことができない
一方で侵入者の正体が日本側の存在であることに当たりを付け
自分にとっても提督は守るべき大切な存在であることを呟き
情報の交換を持ちかける
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/20(日) 19:16:22.06 ID:g8mcVGPBo
人の気配感じて起床&抵抗。提督も起きて争ってる二人を止める
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/20(日) 19:21:00.85 ID:Bd0lvOuLO
一瞬で提督を庇う体勢になり伊58を誰何
貴女も提督さんが好きなの?提督さんの味方なの?と
利害関係が一致すれは共闘する可能性も視野にいれつつ質問攻め
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/20(日) 19:21:41.33 ID:MHgH2WM5o
>>562で抵抗中に>>561の交渉を持ちかける感じで
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/21(月) 00:50:27.93 ID:DGybLVH8O


伊58「っ……」ゴシゴシ

アトランタ「!!」ゾクッ

アトランタ(誰かの震える吐息に目が覚めた。一気に意識が覚醒する。背筋がぞくりとした。居る。すぐ傍に。泣いてる?そいつが動いた。あたしはベッドの端に追いやられていた掛け布団をそいつめがけて投げつける)

アトランタ(ヒュッっと息を呑む音。布団が侵入者の頭から被さる。その寸前に見えたギラリと光る刃。跳ねるように体を起こす。侵入者は後退って距離を取りながら布団を剥ぎ取ろうと藻掻いている)

アトランタ(ベッド近くのテーブルに置かれた装備に飛びつく。ホルスターからガバメントを引き抜いて構えると同時に侵入者が布団を剥ぎ取った。目が合う)

伊58「……!!」ゾワッ

アトランタ「……」ジッ

アトランタ(相手はアジア人の少女だった。服装や装備からして日本の艦娘、潜水艦娘だ。手にジャパニーズカタナを持っている。涙に濡れる赤くなった目を見開いてかわいらしい顔に絶望をありありと浮かべていた)

アトランタ「……あんたは提督さんの味方なの?」

伊58「ぇ……?」

アトランタ「答えて。あんたは提督さんの味方?」

伊58「……そ、そうでち」

アトランタ「そう……なら、あたしはあんたの味方よ。あたしは鳳。日本のスパイ」スッ

アトランタ(銃を下ろしてそう伝えたあたしに潜水艦娘は茫然としていた。暫くしてようやく事態を飲み込めたらしい彼女はほっとしたように太い息をもらす。警戒心を解きはしないけど手に持っていたカタナを鞘にしまった)

伊58「伊58でち。帝国海軍所属の潜水艦娘。あなたはアメリカの艦娘なの?」

アトランタ「USSアトランタよ。ソロモンで日本の捕虜になって、そこで……っ……まあ、それはどうでもいいでしょ。貴女はここで何してるわけ?伊58」ズキン

伊58「……情報収集と生存者の捜索でち。人が居たこの辺りを調べているときにてーとくが掴ってる事を知って、助けに来たの」

アトランタ「そう……貴女の事情は分かった。悪いけど、今提督さんは脱出できないの。いろいろ事情があってね……とりあえず、彼の身の安全は保障するわ」
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/21(月) 01:18:13.31 ID:DGybLVH8O
伊58「ど、どういう事……?」

アトランタ「あたしからは話せない」

伊58「そう……じゃあ提督さんと話をさせてもらうよ。でも、その前に服着たらどうでちか?」

アトランタ「……ん。そうね」

アトランタ(伊58の敵意が込められたその言葉に、裸なのはお前がいきなり侵入してきただろうがってイラっとしたけど我慢。相手はガキだし、何よりあたしを見る伊58の恨めしそうな視線が気持ちよかったから)

アトランタ(あたしはガバメントをホルスターにしまうと床に散らばる服を集めてテーブルに置く。シャワーを浴びたいけど後回し。ブラを着けながら伊58に質問する)

アトランタ「提督さんの事、好きなの?」

伊58「えっ!?」ビクッ

アトランタ(伊58はすごく動揺していた。肩越し振り返って顔を見ると驚愕の表情を浮かべて真っ赤にしていた。優越感。ブラを着け終わるとショーツを手に取る。乾いてるし、まあいいか)

アトランタ「ふっ。初心なんだ。かわい」

伊58「……!!」

アトランタ(ブラウスに袖を通してボタンを閉じていく。背中にひしひしと感じるプレッシャー。ぞくぞくした。スカートを穿いて乱れた髪を解いて結びなおす)

アトランタ「お待たせ。じゃあ提督さん起こそうか」

アトランタ(敗北感と屈辱、嫉妬にまみれた表情で睨んでくる伊58の前であたしは提督さんの耳元に口を寄せる。そして優しく提督さんを起こしてあげた)



コロラド『付近の日本艦隊へ連絡するわ。私は合衆国海軍戦艦娘、BB-45 "コロラド"よ。私たちは戦闘の意思はない。話がしたいの。聞こえていたら返事して。お願いよ……』

陸奥(ハワイ近海へ到着して、さあ艦隊決戦だと意気込んでいたところで受信した国際緊急周波数での通信。それはアメリカ軍からの呼びかけだった)

陸奥(コロラドと名乗る声は何度も繰り返し自分たちに戦闘の意志がないことと話がしたいということを訴えていた。私は長門を見る。長門は真っすぐと私の目を見ながら口を開いた)

長門「提督なら間違いなくこの呼びかけに答えるだろう」

陸奥「……電波を発したらこちらの位置が暴露するわ」

長門「ああ。だから艦隊を分けるんだ。本隊と通信に答える艦隊に」

陸奥「おそらく敵の方が数が多いのに艦隊を分けるのは各個撃破されるリスクが高くなるんじゃない?」

長門「そうだな。だがもし敵がこちらの発する電波を逆探知して襲ってきたら、本隊は一方的に敵の規模や位置を知ることができる。陸奥、この長門が行こう。命令してくれ」

↓×1〜3 陸奥の決断
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 01:24:00.11 ID:p+VqG6s/o
リスクはあるかもだけどここは長門の言う通りにしてみる
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 02:30:54.24 ID:PIp+t89ao
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 07:12:16.37 ID:TKSSFowqo
SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 07:33:03.72 ID:zJGCIppbo
>>567
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/22(火) 12:47:35.27 ID:7etiSQVlO
陸奥「っ……」フイッ

陸奥(長門の真っ直ぐな眼差し。覚悟している顔だった。私は顔を背ける。こんな表情、見せられないもの。長門を送り出したら、これが敵の罠だった場合敵の集中攻撃を受けることになる)

陸奥(生きては帰れない。これが、今生の別れになるかもしれない。私の判断が長門の死を招くかもしれない。全滅させられていたハワイの友軍とそこに翻っていた星条旗)

陸奥(アメリカ人たちは宣戦布告も何もなしに停戦を破ってハワイを奇襲攻撃したとしか思えない状況。奴らの言う事は信用に値しない。これも罠に違いない)

陸奥(でも、コロラドと名乗ったこの声の持ち主は必死さを醸し出している。それに、万が一何か私たちの思いもよらないような事が起きていてアメリカ人が私たちの敵じゃなかった場合)

陸奥(ここで戦火を交えることは取り返しのつかない事態を引き起こしかねない。怪しいアメリカ人の要請に応えるしかない。できれば自分で行きたかった。でも、私は艦隊の旗艦だ)

陸奥(指揮を執らなくてはいけない。私たち艦娘には制約がある。艦隊の一部を分離してその指揮を誰かに任せることはできるけど、出撃してから帰還するまで旗艦を代わることができない。だから……)

陸奥「長門……お願い」

長門「任せろ」

陸奥(長門に頼むしかなかった。消え入りそうな私の声に長門が力強く応える。不敵な笑みを浮かべていた。この笑みを見るのはもう最後になるかもしれない。心がどこまでも落ちていきそうな感覚)

陸奥(信じられない。絶対イヤ。怖い。泣いてしまいそう。でも、私は旗艦で、皆が私たちを見ている。泣くのだけは絶対にダメ。歯を食いしばって堪える)

↓×1〜3 所属艦が全て実装されてる駆逐隊一つ
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/22(火) 13:00:55.10 ID:sJDwceaio
第八駆逐隊(朝潮型4隻)
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/22(火) 13:45:00.20 ID:5/hRhI0So
上で
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/22(火) 14:45:45.83 ID:kWiaHmVMo
第六駆逐隊
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/22(火) 20:40:21.15 ID:BMLTdIYxO
暁「戦艦単艦で行かせられないでしょ?随伴する駆逐艦が必要なのです。第六駆逐隊が志願します」

陸奥「!!」

長門(暁の声に陸奥が硬直する。本当は一人で行きたいのだが暁の言う事は最もだった。間髪入れずに他の駆逐隊の面々も第六駆逐隊に続く)

朝潮「第八駆逐隊が行きます。どうか、私たちに行かせてください」

浦風「いや、うちら第十七駆逐隊に任せちゃって」

野分「旗艦、是非とも第四駆逐隊にご命令ください」

長門(駆逐艦たちは全員が自ら進んでこの危険な役目を務めようとしていた。しかし、その役目に割り当てるのは一個駆逐隊が妥当だろう)

長門(だからこそ駆逐艦たちは陸奥に詰め寄るようにして自分たちこそが相応しいと訴えかけている)

陸奥「……!!」ギュッ

長門(そんな駆逐艦たちの行動は、生きては帰れないかもしれない事に自分より年下の子たちを自ら選んで送り出さなくてはならないという残酷な刃となって陸奥の心を切り裂いている)

長門(ふと、第六駆逐隊の面々が私を見ていることに気が付いた。良い目をしている。暁たちが頷いた。私も頷くと、陸奥の名前を呼ぶ)

長門「陸奥。特三型はこの中で一番戦歴が長くて経験豊富だ。そんな第六駆逐隊を引き抜くのは疾痛惨憺だが、私ももしもの時にむざむざやられるつもりは到底ない。暁たちを貰えるか?」



長門「This is IJN Nagato(こちらは帝国海軍の長門だ)。USSコロラド、聞こえるか?」

コロラド『っ!!聞こえるわミス・ナガト!!Loud and clear!!応答してくれてありがとう!!よければ日本語で話しましょうか?』

長門「いや、英語で結構。見事な日本語だった、コロラド嬢。それで、話したいこととは?」

コロラド『分かったわ。話したい事は、ハワイで何が起きたのかについてよ。まず初めに伝えるわね。私たちは、やってない。こちらで帝国海軍の提督を保護しているわ』

「「「「!!」」」」ドクン

長門(衝撃が走る。提督が生きてる。良かったと心底安心した。正直、気が抜けてしまう。しかし第六駆逐隊の手前、それを表に出す訳にはいかない。努めて変わりないように装う)

コロラド『私たちと一緒に来て彼に会ってほしいの。大日本帝国と合衆国の関係は今拗れてる。ここで私たちから話を聞くより提督も交えて話す方がきっと貴女たちにとってもいいでしょ?』

長門(そう言って自分たちの座標とそこで待っている旨を続けるコロラド。他に選択肢はない。私は彼女に了承の意を伝えた)

 
指定された座標で彼女たちは対面することとなった
↓×1〜3提督の件もまだ完全には信用してないし、何より多くの日本軍の血がアメリカ人によって流されている。姉妹艦や仲の良い子たちが大破させられもしている。という事を踏まえて長門と六駆の面々の心情と自らの大きすぎる十字架にさらに嘘という罪を加えてしまったコロラドの心情
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/22(火) 21:16:10.50 ID:5/hRhI0S0
長門、六駆 提督が無事というのは実は嘘で罠かもしれないから、ぬか喜びしないように気を引き締めてお互いに励まし合いながらことに当たる。怨念は一旦封印
コロ 嘘も方便なので致し方なし
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/22(火) 21:30:26.11 ID:K/16H/kFo
帝国海軍艦娘共通
コロラドのことは半分信じていないが、コマンダン・ テストやガングート、匿った独国艦娘等と提督が懇ろである件がハーレムのネットワークで公然となっていることもあり
きっとこの艦娘も提督に絆されているのだろうなと女の勘で察している

長門
コロラドの姿を見て、そのあどけなさからいけないとは思いつつも子供に接する母親の気分を覚える
毒気を抜かれるも六駆の手前、冷静にコロラドたちとの対話をこなす

六駆
駆逐隊としては誰一人欠けていないが、同じ特型のムラクモや遠征をよく共にした天龍を喪った件もありコロラド含む米国艦娘への敵意は隠さない


コロラド
提督との約束とは言え罪悪感はわいてくる
でも賽は投げられた、後へは引き返せないと覚悟を決める
精一杯泣き出したい気持ちを抑えて目の前の逞しいプロポーションのビッグセブンに相対、同僚のサポートもあり対話を円滑に続けんとす
対話の所々で無意識に提督の名前を何度も出している事には気付いていない
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/22(火) 21:52:22.52 ID:sJDwceaio
577
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/23(水) 20:45:13.51 ID:3SyoboktO


暁(勘違いしてた。暁たちにとって戦争は辛いものだったけど。死にそうな思いを何度もしたけど。数えきれないくらいの死を見てきて、想像もできないくらいの死を聞いてきたけど。でも、いつからか)

暁(こんな酷い戦争でも、暁たち艦娘は、死んじゃうようなことは無いんだって。けど、天龍さんがいなくなって、ムラクモも……遠い昔の、思い出したくない悪夢。硫黄島の戦い)

暁(あの頃、暁たちは怯えていた。次々いなくなっていく仲間たち。次は誰がって。出撃が怖かった。全部思い出した。戦争は殺し合いなんだ。私たちは命を賭けて戦ってるんだ。あの子たちは、アメリカ人は敵よ。それを忘れちゃダメ)



コロラド(私は赦されない罪を犯した。告解しなくてはならない。けど、できない。しない。それどころか嘘を吐いて隠し通そうとしてる。冒涜した魂をさらに犯す行為。もし私が被害者だったら絶対赦さない)

コロラド(泣きたかった。どうすればいいのか分からない。どうしようもない。私は、永遠に自ら主と聖人たちから決定的に離れ去ってしまった。もう私は救われない)

コロラド「!!」ピクッ

コロラド(日本艦隊が現れた。険しい眼差し。私の罪が見透かされてるよう。雲の切れ目から差し込む日の光が彼女たちを照らしていた。皆、見目麗しい事もあって天使が私を裁きに来たように錯覚する)

コロラド「……」ドクン ドクン フルフルフル

コロラド(動悸が酷い。足が震える。ふと、手が握られた。いつの間にかヒューストンが隣に来ていた。暖かい。私は、ヒューストンを見上げる。ヒューストンは真剣な表情で私をじっと見つめている)

ヒューストン「皆、貴女と共にあります」

コロラド「!!」

コロラド(そう言われて皆を見る。皆、心配そうな表情で私を見ていた。私のせいで罪を犯してしまったのに、私のことを恨みもしないで……私は決意を抱く)

コロラド(もう、この呪われた運命を受け入れるしかない。でも、私たちがやってしまった事に、せめて何か良い意味もあったという事を証明しなくちゃいけない)

コロラド「……ごめんね、皆。ありがとう」

コロラド(覚悟が、決まった)



コロラド「コロラドよ。Nice to meet you(お会いできて光栄だわ), ミス・ナガト」

長門「長門だ。こちらこそ、コロラド嬢」

長門(コロラドと握手する。実際に対面して驚いた。なんて小柄で可愛らしい……戦艦娘という事は同年代だと思うが、そのあどけない顔立ちも相まり年下にしか見えない)

コロラド「それじゃ向かいましょう。パールハーバーへ」

長門「ああ、分かった」

長門(真珠湾へ向けて出発する。しかしコロラドの挙動がぎこちない。緊張しているのだろう。まあ、状況的に無理もない)

長門(それに第六駆逐隊が敵意を露わに殺気を放っている。その事もあり、逆に私はある程度心に余裕を持つことができていた。隣を行くコロラドの方を見る)

コロラド「な、何かしら?」

長門(挙動不審だった。余裕のないその様子に、まるで必死に頑張っている子供を見守るような気分になる。こんな時に不謹慎だが、母性本能を擽られた)
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