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キミとアタシのパラドクス
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47 :
◆RDtBw.I80b8Q
[saga]:2018/12/20(木) 03:08:12.20 ID:HLX/4QoS0
「やあ、待たせたね。シャーリーちゃんの容態が気掛かりだったもんで」
これからの先行きに頭を抱えていると、部屋の外から声が聞こえてきた。
ガチャリと音を立てて、味けない鉄扉が開かれると、男が飄々とした歩みで中に入ってくる。
アルビノのような色素の薄い髪を生やした彼は、よっこいしょと向かい側の椅子に腰をかけた。
この男がさっき言っていた上の人物なのか?
こちらの勝手な思い込みだが、更に堅物がやって来ると思っていたので拍子抜けだ。
まあ、思っていたより話が通じそうで何よりなのだが。
「ダリルさん、ちゃんと彼にお持て成ししてくれた?大事な客人なんだから」
どうやら厳つい男の名はダリル、と言うらしい。
ダリルは彼にそう言われると、俺の聞き間違えだろうか、胸を張りながら
ダリル「ええ、イサカさん。言われた通りしっかり”お持て成し”をしました」
と自信げに答えた。
「おい待て。ここのお持て成しとやらは、頭を銃で殴りつけて軟禁する事を指すのか?」
イサカ「えっ。ちょっとダリルさん、話が違うんだけど」
ダリル「違うのですか?」
イサカ「あー。…すまない翔君。僕らの手違いで君にはひどい事をしたみたいだ。申し訳ない」
「はあ」
イサカ「まあ、こんな情勢だから殺気立つのも仕方がないんだ。彼にも悪気は無いし、どうか許してやってくれ」
ダリル「すまん」
「はあ…」
空いた口が塞がらない、とはこう言う事を指すのだろうか。
とりあえず彼らに敵意がない事が確認できた俺は、どうでも良くなってしまった。
それよりも彼に問いたい事が一つある。
48 :
◆RDtBw.I80b8Q
[saga]:2018/12/20(木) 03:09:53.04 ID:HLX/4QoS0
イサカ「で、どこから話そうか。多分、聞きたい事が山ほどあるでしょ」
「…アンタ、俺の事を知っているのか?さっき、俺の事を”翔”って呼んだよな」
先ほどの会話で、彼は確かに俺の事を”翔”と呼んだはずだ。
何故名前を知っているのか?ひょっとしたら、俺の事を知っているんじゃないのか?
イサカ「ああ、名前についてはシルバーウォーリアーにそう登録されていたからね。違うのかい?」
「…いや、そう言う事か」
イサカ「君については知らないなあ、悪いね。まあ名前も覚えていないのなら、これからは翔って名乗ればいいじゃないか」
残念ながら俺に関しての情報は持っていないみたいだ。ただ、名前がないのは不便なので、彼の提案を飲むことにしよう。
翔「じゃあそうさせて貰う。…後は、何から聞けば良いのやら」
分からない、と両手を軽く上げ、ワザとらしく首を振ると、イサカは苦笑いしながらも言葉を続ける。
49 :
◆RDtBw.I80b8Q
[saga]:2018/12/20(木) 03:19:13.03 ID:HLX/4QoS0
イサカ「そりゃそうか。そうだな、何処から話そうか。…この星はキザナっていう星なんだ。」
イサカ「この星には星血と呼ばれるエネルギーみたいなのが沢山あってね。それを使って結構文明が発達してるんだ。例えばそのテキストデバイスだって、星血エネルギーで動いてる」
イサカ「まあ小競り合いこそあれど、資源問題には縁がない世界だから結構平和”だった”んだ」
翔「”だった”?」
イサカ「そう、”だった”。ほんの数年前にある国でクーデターが起きてね。国がある勢力に乗っ取られたんだ。それからというもの、その国は他国が占有する星血を求めて、戦争をふっかけ始めた」
翔「その国ってのが」
ダリル「イ・リアスタ帝国だ」
イサカ「イ・リアスタ帝国は、それはもう凄まじい速さで勢力を拡大して行った」
翔「他の国は黙ってそれを見てたのか?」
イサカ「いいや、勿論抵抗したさ。それでも帝国は国々を易々と打ち倒し、占領していった。特に立地に恵まれている訳もないのに、だ」
50 :
◆RDtBw.I80b8Q
[saga]:2018/12/20(木) 03:20:27.30 ID:HLX/4QoS0
翔「…ARか?」
イサカ「冴えてるね。そう、ARの存在が大きかった。今まで大規模な戦争が無かったから、他国はARなんて兵器を作る必要がなかった」
イサカ「開戦当時は帝国がARの圧倒的な戦力で国々を蹂躙していった。それはもはや戦争とは呼べない、一方的な虐殺だったよ」
イサカ「時が経って、ようやくこちら側にもARとそのパイロットのアズワンが揃い始めて、同じ土俵に立てたんだ。だけど如何せん遅すぎた。その頃には帝国は、もはや他国とは比較にならないの程の戦力と領土を持っていた」
イサカ「反抗勢力は僕たちみたいな反乱軍がポツポツと沸く位で、他の国は帝国に従属するか、中立な立場を装っている」
翔「…」
イサカの話を聞けば聞くほど、この星の現在の情勢が如何に悲惨である事がわかる。
悲痛な面持ちで黙っていると、ダリルが口を開いた。
51 :
◆RDtBw.I80b8Q
[saga]:2018/12/20(木) 03:21:36.02 ID:HLX/4QoS0
ダリル「このままじゃいけない」
イサカ「ああ、そうだ。彼のいう通り、これ以上帝国の好き勝手にさせてはいけないし、させないためにも僕たちがいる」
ダリル「…ここにいる皆は、戦火に追われて逃れてきたものだったり、身寄りを失った人が大半を占めているんだ。誰もがこの悲惨な戦争を食い止めたいんだよ」
イサカは机の上で握りしめた両手に更に力を入れながら、こちらに力説する。
その彼の目には、確固たる信念が宿っているように受け取れた。
翔「…大体の話はわかったよ。で、その話を聞かせて、俺をどうするつもりだ?」
イサカ「別にどうもしないさ…と言いたいところなんだけど。君、ARに乗れるよね」
彼の言う通り、俺はシルバーウォーリアーに乗って帝国の奴らと戦った。
この話の流れから、彼らの言いたい事に見当がつく訳だが。
52 :
◆RDtBw.I80b8Q
[saga]:2018/12/20(木) 03:22:30.76 ID:HLX/4QoS0
イサカ「実は誰もがARに乗れるって訳じゃないんだ。色々条件が必要でね」
イサカ「ARに乗れるアズワンは本当に少ない。我が反乱軍でも僕を入れて3人しかいないんだ」
イサカ「だから提案なんだけど、翔君、うちの軍に協力してくれないかな?」
イサカ「勿論タダとは言わない。最低限の衣食住は保証するよ。…どうせこれから行く当てないんだし、悪くない提案だと思うけど」
予想通りだ。貴重な戦力であるアズワンをみすみす手放すわけが無いのだ。
そして彼の言う通り、悪く無い提案だ。どうせこのまま外へ出ても3日も経たずに野垂れ死ぬのが目に見えている。
だが言われた通りにするのも癪なので、少しだけ冗談を挟むことにしよう。
53 :
◆RDtBw.I80b8Q
[saga]:2018/12/20(木) 03:25:27.31 ID:HLX/4QoS0
翔「いや、悪いが俺には夢があってね。この美声でのし上がって、この星のスターになるつもりだ」
イサカ「アハハ!面白いことを言うね、翔君。で、スターになってどうするつもりだい?」
翔「戦争をやめさせてやるぜ。俺の歌を聞けえぇぇぇ!ってな」
イサカ「それなら仕方ないか。ダリル君、彼を外まで送ってやってくれ。そうだな、手ぶらでお見送りするのも申し訳ないから、食料を幾らかと、扱いやすい小型のサブマシンガンでも…」
イサカ「ああ、因みにここら辺、夜になると野生の猛獣がウヨウヨ出るからね」
翔「冗談だから!!…えっと、イサカさん、だっけ。これからよろしく頼むよ」
危うく放り出される所で、俺はイサカの話を遮る。これだから冗談の通じない奴は…。
イサカ「ああ、こちらからも宜しく」
差し出された右手と固く握手を交わす。
こうして翔はイサカ率いる反乱軍に身を連ねる形となったのだ。
イサカ「まあ翔君の歌声で世界を救うよりかは、ウチでARに乗って世界を救う方が現実的だよねぇ」
翔「アンタも聞いてたのか」
イサカ「あれ、基地内放送で皆に丸聞こえだったからね」
翔「エッ、じゃあ俺の独り言もか?」
イサカ「うん」
翔「あああああああああああああ!!!」
ダリル「…俺は悪く無いと思うぞ、お前の歌」
翔「うるせえ!フォロー下手かお前は!!!」
54 :
◆RDtBw.I80b8Q
[saga]:2018/12/20(木) 03:30:38.56 ID:HLX/4QoS0
>>46
この世界のシャーリーちゃんはおっぱいあるかも知れないだろ!!
まあ無いんだけどな。
あとブレードジップ出たんだけど、とんでもない勢いでRPが溶けたわ。楽しいけど
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2019/01/12(土) 00:45:20.16 ID:2rSctuk60
刃刀刃とブレードジップで三刀流たのしいれす(^p^)
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2019/01/26(土) 03:03:35.60 ID:AMnb31IE0
本スレで怪の文が頑張ってるから俺も続き書くわ。テスト期間終わったらだけど
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