提督「艦娘が二千万特攻すれば、この戦争は勝てる」

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1 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/14(月) 22:12:46.19 ID:jCgtfsIT0
青葉「ええ、体当たり攻撃ですか?」

提督「ああ、新入りを育ててる余裕は、もうないからな」

明石「深海棲艦の猛攻に、矢折れ刀尽き、一度は玉砕を決めた、私たちの鎮守府。しかし、大本営からは予想外の<戦訓伝達のために脱出>命令。かくて、脱出した提督と私たちには、休む間もなく新たな鎮守府の編成が指示されたのです」

提督「かき集めてはみたが……使い物になる艦娘はどれだけいる?」

北上「やー、練度が酷いもんだね。訓練にすらならないよ」

金剛「艦娘学校が、私たちの頃と全然違うネ−!」

大淀「二年制だったはずの艦娘学校が、今や半年の速成教育になってますから、致し方ありませんね」

北上「にしても、ちょっと酷すぎるよねえ」

青葉「北上さんや金剛さんをはじめ、古株は慣熟訓練に駆り出されてるわけですが。二人とも、まだ戦傷が治っておらず包帯が痛々しい状態です」
2 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/14(月) 22:13:58.09 ID:jCgtfsIT0
北上「で、どうすんの? 私たちにも体当たりして[ピーーー]ってこと?」

提督「お前ら古株は、まだ使いどころがあるから、そうはしない。新入りたちの中から……志願でな」

金剛「実際、体当たりで戦果なんて出せるかわからないネ」

提督「……まだ、極秘だが、既にP島方面では作戦を実行。そこそこの戦果を挙げているということだ」

北上「あー、アタシは病院のベッドの上だったけどP島方面はどうなったの?」

提督「残念ながら、我が方は大敗北を喫して敗走だ」

北上「痺れるね〜」

提督「というわけで、明日にでも全員を練兵場に集めてくれ」

青葉「いよいよ、死にたがりを集めるとか、濡れちゃいますね……」

金剛「でも、そんな自分から、死ぬようなヤツが集まるとは思えないネー」

提督「……そこは、考えてあるさ」
3 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/14(月) 22:14:44.43 ID:jCgtfsIT0
=翌日=

提督「……というわけで、いよいよ本当の決戦は近づきつつある。我が軍の挺身にも拘わらず、空襲は日増しに激しくなっている。この中にも慣れ親しんだ故郷を焼かれ、親兄弟や友を失った者も多いだろう……」

青葉「ふーん、司令官、芝居がかった演説させると上手いですねえ」

提督「……この特別攻撃隊は、訓練によって得た技術。あるいは艤装の優劣を問わず、悪逆非道の深海棲艦に一矢を報いる、またとない機会である。もとより生還の可能性はまったくない。だが、すべての艦娘はもちろん、本官も必ず後から続くことを固く心に誓っている。なので、志願するものは、名乗り出て欲しい!」

青葉「……後から続きます?」

北上「アタシは続かないと思うな」

明石「わたしも、そういうのは苦手で……」

ザワザワ、シガンダッテ……

大淀「では、志願者を登録します。決して強制ではありません。強制ではありませんので、志願する方は前へお願いしますね」
4 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/14(月) 22:15:36.25 ID:jCgtfsIT0
ザワザワ……

青葉「うは〜案の定ですね。当然ですけど……」

提督「志願するものは、いないのか!!」

ザワザワ、ザワザワ……

矢矧「はい!」

提督「矢矧、志願するのか」

矢矧「いえ、違うわ」

提督「では、なんだ、説明はこれ以上は必要ないと思うぞ」

矢矧「提督……わからないの? 志願なんて必要ないじゃない」

提督「どういうことだ?」

矢矧「私たち艦娘は、常に全力で敵に食らいつくわ。そう、提督の命令一下でね……だから、志願なんて募らなくても……すでに、ここにいるすべての艦娘が体当たりするつもりだわ」
5 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/14(月) 22:16:59.87 ID:jCgtfsIT0
ザワザワ、ザワザワ……

提督「ぜ、全員が……!」

矢矧「そう、私たちが全軍特攻、一億総特攻の先駆けとなるなら、そんな名誉はないわ。死んでいった仲間のため、親兄弟、友のために……華々しく散るのが艦娘じゃないの」

提督「そ、そうか……そこまで……ウウッ……」

青葉「あ、ほら、司令官が泣き真似を始めました。わたしたちも……」

大淀「う、ッグス……」

金剛「その決意、泣かずにはいられないネ」

明石「下向いて……私は泣いてる……」

北上「……お葬式も、つい笑いたくなることあるよね」
6 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/14(月) 22:20:19.45 ID:jCgtfsIT0
提督「そうか、君たちの覚悟はよーくわかった。よーくわかった。本官は、全員が志願する意志を確認した。ついては、順次、全軍特攻、一億総特攻の先駆けとして出撃を命じることになるだろう。その名誉の日まで、引き続き訓練に励んで貰いたい、解散!」

ザワザワ、ソンナムチャナ……

青葉「ああ、青くなってる艦娘とか、震えている艦娘とか……無様なのがいっぱいますね……」

大淀「一方で新入りでも、平然した顔のがいますね、ちゃんとチェックしておきましょう」
7 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/14(月) 22:21:05.86 ID:jCgtfsIT0
=執務室=

提督「というわけで、無事に全員が志願という報告を大本営に送ることができたな」

青葉「いやー、矢矧さんって履歴書の通り真面目ですね。私が司令官の言葉として“まず、お国のために心を鬼にして全員志願の心意気を”って、伝えただけなんですけどね」

提督「新入りだが役に立つな、よく覚えておこう」

青葉「でも、ホントに全員特攻とかになったら、嫌ですねえ」

提督「まさか、練度の高い艦娘は、ちゃんと体当たりできるように訓練指導するのが役割だ」

青葉「うっは、私たち、絶対に地獄にイキそうですねえ」

提督「ま、散々っぱら、命令して殺して来たんだ。もとより楽に[ピーーー]るとは思ってない」

青葉「ほんと司令官ってば鬼畜……」

提督「というわけで、一両日中に、瀬戸内海に設けられた訓練用の泊地に移動だ。準備を頼むぞ」

青葉「わかりました……で、地獄に行きそうと思ったら、イキたくなったんですけど……ぐっちょんぐっちょんで」
8 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/14(月) 22:22:43.66 ID:jCgtfsIT0
ひとまずここまでです。

では、最初に出撃する艦娘の安価をとりたいと思います。
ここまで登場している艦娘以外は、海外艦も含めて誰でも構いません。

>>10
>>12
>>15
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/14(月) 22:26:38.85 ID:NaW896dRo
(あえて雪風とかで思惑を外したい)
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/01/14(月) 22:26:52.04 ID:7O9zSX/c0
朝潮
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/14(月) 22:27:40.84 ID:oUQMdXsm0
一番槍いっちばーんな白露
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/14(月) 22:28:45.27 ID:/PdVlKHlO
春雨
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/14(月) 22:28:45.97 ID:r1Zeq6hS0
長門
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/14(月) 22:31:52.43 ID:Rjc7U18KO
まつわ
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/14(月) 22:32:08.27 ID:J4yE5KLTO
ちくしょう!!踏め!!
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/01/14(月) 22:32:27.85 ID:7O9zSX/c0
キソー
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/14(月) 22:33:26.00 ID:J4yE5KLTO
>>16
連取り乙
18 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/14(月) 22:34:37.39 ID:jCgtfsIT0
では、朝潮と春雨は確定で。
もう一人は……

>>21
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/01/14(月) 22:36:05.74 ID:7O9zSX/c0
誤爆したすまぬ
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/14(月) 22:36:51.50 ID:0QmjG4cU0
そういう嘘いいから
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/14(月) 22:36:53.50 ID:5dgwc4SDO
22 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/14(月) 22:38:47.85 ID:jCgtfsIT0
朝潮と春雨と電……この三人が名誉ある特攻の先駆けに
決まりました。
では、明日以降投下していきますので、しばしお待ち下さい。
しかし、みなさん駆逐艦好きですね。
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/14(月) 22:41:44.72 ID:Rjc7U18KO
大人組と違って100匹以上いるんだから多少殺してもいいでしょ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/15(火) 04:18:01.23 ID:qVX4FCYEO
期待。
人型vs人型だと突っ込んでいっても蜂の巣→誘爆、で無駄死にしちゃいそう。 前の二人が斉射しつつも盾になって三人目が爆薬ガン積みてな、ジェットストリームアタックめいた特攻ならいけるか。
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/15(火) 04:38:09.09 ID:7TzZyF4hO
夜戦で仕掛けりゃいいんじゃね。てか、対話が可能な敵ならまだしも、深海棲艦なんてわけわからん生き物に侵略されるくらいなら一般市民からでも特攻志願者なんてそこそこ集まりそうだけどな。あー、アサシオチャン背負って一緒に特攻したいんじゃ〜
26 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/15(火) 22:46:48.16 ID:vIq79fDp0
青葉「さて、一月ほどが過ぎ、瀬戸内海の某所に設けられた施設で、訓練は順調に進んでいるのです。そして、いよいよ……」

=執務室=

提督「三人とも訓練ご苦労。ますます、意気が上がっているな」

朝潮「はい。いつでも出撃可能です!」

春雨「春雨に…ご用なのですか?」

電「なるべくなら、戦いたくはないですね」

提督「……まあ、よかろう。今日はいい知らせだ。先ほど、極秘電文が届いた。敵機動部隊は新たな本土空襲を企図し北上を続けているという。ついては、君たちに出撃してもらう」

親潮「はいっ! この朝潮、いつでも出撃可能です」

春雨「頑張りたい…です、はい!」

電「はわわっ……」
27 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/15(火) 22:47:21.33 ID:vIq79fDp0
提督「おめでとう。君たちは体当たり攻撃の栄えある第一号だ。この誇りを胸に、戦果を挙げて欲しい」

青葉「……三人とも、次第に青ざめますねえ。なんか震えて、お漏らしでもされたら掃除が大変ですねえ」

提督「では、装備も特殊なので、明石から説明を」

明石「はいはい。えー、こちらに見本として親潮さんのを持って来ました。見た目は通常の艤装ですが、中には詰め込めるだけ爆弾を詰め込んでます。本体もろとも体当たりすれば、自動的に爆発するようになってますが……敵の弾に当たっても爆発しちゃうので、気をつけて下さい。以上です」

提督「……ということだ。出撃は、明朝7時。それまでは、自由にしてよろしい。以上、下がってよろしい」

朝潮「はい!では失礼します!」

春雨「頑張り……ます」

電「……です」
28 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/15(火) 22:47:53.50 ID:vIq79fDp0
バタン

青葉「……大丈夫ですかねー?」

提督「大丈夫もなにも、戦果を挙げてもらわないと、俺たちが全員揃って最前線に送られるんだぞ」

青葉「次はホントに玉砕でしょう。やですねえ……」

提督「戦果の確認もあるので、途中まで金剛と北上に送っていかせる……。で、青葉、あいつらがヘンな気を起こさないかちゃんと見張っておけ」

青葉「はい、取材ですね!」
29 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/15(火) 22:48:24.93 ID:vIq79fDp0
=駆逐艦寮=

青葉「さて、まずは朝潮さんの様子を……」

ゴソゴソ

荒潮「うふふふふ。朝潮ちゃん、おめでとう。しっかり戦果を挙げてきてね?」

霞「ガンガンいきなさいよ」

満潮「少し気持ちが沈むけど……すぐに私たちも続くから、寂しくないでしょ」

朝潮「みんなありがとう。朝潮型の誇りにかけて、華々しく散ってみせるね。じゃあ、明日に備えて、私はもう寝るわね」

荒潮「あら、まだ早いのに」

霞「別れを惜しむのに、私たちじゃ役不足かしら?」

満潮「別に感傷的になんかならなくてもね」

青葉「なるほど、朝潮さんは、真面目ですね。もう電灯も消して……ん?」

(ベッドの中で)

朝潮「……ん、っぐっす……いや、いやだ、いやだ……っぐっす……」

青葉「……まあ、口では優等生ぶっても……ですね、次に行きますか」
30 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/15(火) 22:48:53.72 ID:vIq79fDp0
=春雨の部屋=

青葉「あら、姉妹で別れを惜しんでいるかと思いきや、なにをしているんでしょうか?」

春雨「お父さん、お母さん、まだ寒さは厳しいでしょうか。喜んで下さい。私は栄誉ある任務を頂き……きっと、弟や妹も喜んで……みんな、村の皆さんにも鼻が高いと……ですから、私は笑って……散って……だめ……だめ……もう、なにも書けません」

青葉「……はあ、遺書というわけですか。ま、遺書を送る家族がいるだけ、まだ幸せですねえ、春雨さんは……なにもなさそうですし、次にいきますか」

=食堂=

青葉「あ、部屋にいないと思ったら、第六のみなさんは、ここですね……」

暁「立派に任務を果たしてきてよね!」

響「長い付き合いではないが、仲間がこんな栄誉を手にして、嬉しいよ」

雷「元気ないわねーそんなんじゃ駄目よぉ。ほら、鳳翔さんがお酒まで出してくれたんだから」

電「はい、お酒、初めてだけど美味しいのです……」

暁「立派に笑って散ってよね。みんなで応援してるんだから」

響「そうだな、期待しているよ。お別れに歌でも歌おうか」

雷「いいわねー、そうしましょう!」

青葉「賑やかですけど、ここはなんにも心配なさそうですね……」
31 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/15(火) 22:49:21.79 ID:vIq79fDp0
=翌朝=

提督「では、いよいよ時間だな。お前ら三人のために、所属する艦娘全員が、こうして見送りのために集まってくれた。水杯も交わした……こうして、栄誉ある艦娘を送り出せるのは、本当に嬉しい……どうか最後まで、頑張って欲しい!」

青葉「みんな、手に手に旗を持って……お祭りみたいに賑やかですね」

荒潮「がんばってね」

夕立「最後まで、気を抜いたらダメっぽい」

赤城「索敵は怠ってはいけませんよ」

川内「夜戦よりは、楽だよ多分」

朝潮「はい、では皆さん……朝潮、出撃します!」

春雨「いってきます……」

電「……なのです」

提督「じゃ、金剛に北上、護衛をよろしく頼む」

金剛「まかせるネ!」

北上「ちゃんと敵さんのほうまで引率するよ」
32 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/15(火) 22:49:51.84 ID:vIq79fDp0
(旗を振る音と、歓声が続いている……)

青葉「見えなくなっちゃいました……で、ホントに戦果なんかあがるんですかね〜」

明石「あれだけの爆薬。当たれば確実です」

青葉「当たりますか?」

明石「それは……わかりません」

提督「当たってくれないと……俺たちも困る」
33 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/15(火) 22:50:25.76 ID:vIq79fDp0
=本土近海・某海域=

北上「っと、ピケット艦は抜けたけど、私たちは引き返さないと不味そうだねえ……」

金剛「ですねー。でも、もうちょっと先まで連れて行かないとダメネー。この子たち、艤装が重くて足も遅くなってるんデース」

北上「っちい、提督ぅ。私らまで、死んじゃうじゃないか……」

朝潮「大丈夫です、もう、お世話になりました、反転して下さい」

北上「っと、そうもいかない……っと、見えた、本隊」

金剛「レ級eliteが3に、タ級flagshipが2。それに戦艦棲姫……って、どういうことデスか?」

北上「っと、下がったほうがよさそうだね。じゃ、三人とも、いってらっしゃい」

親潮「はい、お世話になりました……では、またどこかで」
34 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/15(火) 22:50:55.58 ID:vIq79fDp0
春雨「さようなら……」

電「次に生まれてくる時は……ううん、本気を見るのです!」

金剛「っと、気づかれてるネ−!!」

北上「っと、下がるよ……ん、爆薬が重すぎるのか、あいつら、やっぱり鈍足になってる……」

親潮「一発必中! 肉薄するわ……っえ?」

ドッカーン……

北上「ああ、そうだ無電……だめ、親潮、轟沈……」

金剛「っちょ、全速で退避。こっちにくるヨー!」

電「命中させちゃいます、電の本気……あ……」

ドッカーン……

金剛「電も轟沈したヨー! なにが、体当たり攻撃……当たらないヨー!」
35 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/15(火) 22:51:28.44 ID:vIq79fDp0
北上「ちょっと、爆煙で、なにも見えない……今のうちにアタシたちも……ん、無電」

春雨「……まだ、続行できます。前方、がら空き……このまま突入します」

金剛「見るネ−、10時方向、春雨が戦艦棲姫の前に……」

春雨「や、やめて!や、やめて!きゃぁっ!!おかあさ……」

ドッカーン……

北上「うわっ……眩しい」

金剛「見えないネー」
36 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/15(火) 22:52:07.91 ID:vIq79fDp0
=執務室=

北上「……で、しばらく波も荒れて、大変だったんだけど」

金剛「レ級eliteが3、タ級flagshipが2に戦艦棲姫が跡形もなくなってたネー」

北上「春雨の一撃でさ」

提督「……すごい戦果だ」

明石「さすが、私の開発した艤装ですね」

青葉「ええ、三人ともまだ、改にもなってないのに、それだけ戦果が挙がれば、勘定は合いますね」
37 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/15(火) 22:52:36.51 ID:vIq79fDp0
大淀「では、さっそく大本営に報告する文書を」

提督「そうだな。えーと、朝潮・春雨・電の三隻からなる体当り攻撃隊は、○○方面に出撃。春雨は<大日本帝国万歳>の訣別の言葉と共に壮烈にも戦艦棲姫に突入し、これを轟沈。これに続き朝潮・電も<天皇陛下万歳>を叫び、レ級・タ級に突貫したと認む……っと」

青葉「なんか話をつくってません?」

提督「朝潮と電が、無様に轟沈とは書けないだろ……」

北上「まーね、しっかし、鈍足になるのはどうかしたほうがいいと思うよ」

金剛「おまけに、白昼堂々は危険すぎるネー。こんな、まぐれはないよ」

提督「ああ、そこは検討が必要だな」

青葉「じゃ、体当たり攻撃は続行ですね」

提督「もちろん。じゃ、青葉、朝潮・春雨・電が軍神になったことを、艦娘たちにも報告してくれ」

青葉「はいはい、すぐにまとめますよ〜」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/15(火) 22:53:05.70 ID:9f5OI18no
ヒエッ
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/15(火) 22:53:55.75 ID:vKPTp5Uco
親潮、とばっちり…
40 : ◆6ae5KZVV.rp/ :2019/01/15(火) 22:54:32.43 ID:vIq79fDp0
というわけで、なんのまぐれか、サラっと上手くいってしまった最初の特攻作戦。
ここからが、本当の地獄のはじまりです、多分。

なので、次第に登場する艦娘たちを掘り下げながら展開していきます。

では、安価を。
物語を転がすために必要なので、青葉・大淀・北上・金剛・明石はNG。
あとは、海外艦も大丈夫です。

>>42
>>44
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/15(火) 22:56:44.86 ID:cUSu7Hbe0
那珂ちゃん
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/15(火) 22:57:35.02 ID:Uvaw44bR0
加賀さん
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/15(火) 23:00:45.18 ID:PrA+ATPDO
大井
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