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【安価コンマ】可愛い女の子と遊びたい!

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499 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/06/15(土) 05:30:48.41 ID:Nx1nL/kt0
ゾロ目なので>>497採用


金髪ギャル「あ、もう、どこ行ってたんですかぁ? いいですけど。お帰りなさぁい、お兄さん♪」

家に帰ると笑顔の金髪ギャルがエプロン姿で出迎えてくれた。私は玄関扉を開けたままの姿勢で硬直。なんでいるんだとか、そういえば合鍵を渡してたなとか、そのエプロン新しい奴だなとか、可愛い子の背中丸見えヘソ出しミニキャミソールと生足ホットパンツでエプロンって絵面が犯罪的すぎない? とか、色々な思考が脳内を駆け巡って、私は最終的な結論に辿り着いた。

……肌見せ系世話好き巨乳ギャル幼妻、アリだな! 満点! 私は深く首肯した。

ご飯できてますよ、と金髪ギャルに手を取られて入室。突っ込まないといけないことがあるのは重々承知なのだが、こう、金髪ギャルの頭越しに年齢不相応な胸の谷間が見えてですね……つまり私は何も言えないのだった。

金髪ギャル「はい、召し上がれ♪」

テーブルに並んでいたのは金髪ギャルお手製の料理だった。まあ何はともあれ、私はお腹が空いているのだった。いただきます。肉うまし。煮物うまし。野菜もイケる。きんぴらとか自分ではなかなか食べないからなあ。うむ!

腹がいくらか満ちたところで、そういえば、と金髪ギャルに――すごくニコニコしてこっち見てるけど君は食べないの? 食べてる? ならいいが――ご飯を作ってくれるのなら事前に連絡するように言う。もううちに来るなとは言わないが、もし私が外で食べてたらどうするのだ。

金髪ギャル「ええ〜? ちゃんとしましたよ? 既読にはなってませんけど」

なんだと? 私はスマホを確認。確かに通知が入っていた。時間的には私が川辺で黄昏れていた時か。気付かなかったな……それならそれで電話でもしてくれればいいものを。

次からはそうしますね、と笑う金髪ギャルになんとなく釈然としないものを感じたが、このしぐれ煮なんか特に上手くいったんですよ? はい、あーん♡ としてくるのに閉口して顔を背けたり、逃げ切れずあーんさせられたりしているとどうでもよくなった。味が良いので許すが。金髪ギャルの顔が可愛くて胸が大きくて露出がエロいことは関係がない。

美味しいですか? と訊かれるのに素直に肯定する。中学生でこれだけの料理を作れるのは並のことではない。これは将来男の胃袋をつかんで離すまい。なんのかのと言っても料理は男女付き合いの上で重要なファクターなのである。

金髪ギャル「良かったぁ。ふふ、いっぱい食べてくださいね? ……それで?」

うん? 訊き返す私に、金髪ギャルは笑顔で言った。

金髪ギャル「私が今日来るまで、お兄さんは誰と会ってました?」

私は咳き込んだ。金髪ギャルは笑顔のまま、この前約束しましたよね、と言う。私が来ることに文句を言わないこと、鍵をくれること。これは守ってくれましたね? でもラインはすぐ返してくれなかったなぁ?

金髪ギャル「それと、人と会ったらちゃんと私に報告すること。お兄さんは人との付き合い方がダメダメなんですから、私がしっかり見ててあげないと、って。ねえお兄さん? 私に報告しないで、何人の人と会いました?」

あー服に付いちゃってますよ、お兄さんは本当にだめな子ですねぇ、と近くに寄ってきた金髪ギャルが、私の服に飛ばしてしまった米粒を指で取る。私は蛇に睨まれた蛙のよう。なぜか冷や汗が止まらない。

金髪ギャル「ほらお兄さん? まだまだお料理残ってますからぁ、お腹いっぱいになるまで食べてくださいね? お話はゆっくり聞きますから」

はい……私は料理を口に運ぶ。味はいいのだ。味は。こんな状況でも味覚は正常なんだなあと思った。

とりあえず口に物が入っている状態なら時間は稼げる。私は口の中のご飯をゆっくりよく噛んで味わって食べる。そうだなあ。でもそんなに会ってないよ。(もぐもぐ)数人ぐらいじゃないかな、昔の知り合いに会ったりとか。(もぐもぐ)ああそう、今日はオレンジショートと剣道少女に会ったよ、二人とも彼氏くんと仲良くやってそうで何よりだね?(もぐもぐ)

金髪ギャルはにこやかに私の話を聞いている(でも距離が近い……なぜ元に位置に戻らないのだ? 別にいいが)。よし。自分の巧みな話術に内心でガッツポーズをしているうちに私はテーブルの料理を食べきっていた。

わぁ、全部食べてくれたんですね、と嬉しそうな金髪ギャルに、料理が美味しかったからだと言うと、金髪ギャルはさらに嬉しそうな顔をした。うむ。このところ人と話す機会が多かったから、私も話のスキルが上がったのだなあ。今までの時間は無駄じゃなかったのだなあ。
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/06/15(土) 05:34:16.14 ID:Nx1nL/kt0
まあまるきり嘘というわけではないし、むしろ本当のことなのだが、とちょっと得意になっている私に、金髪ギャルは、

金髪ギャル「うふふ、お兄さん? 私、もっとお兄さんの話、詳しく聞きたいです……いいですかぁ……?」

ん、と訊き返そうとした声が言葉にならなかったのは、金髪ギャルが突如私の股間に触れてきたからだった。すりすりと服の上から形を確かめるようなそれに、私が反射的に身を引く直前、金髪ギャルが身を乗り出してささやく。

金髪ギャル「動いちゃダメですよー? ふふ、カタぁくなって……♡ お兄さんの口は素直じゃないのに、こっちのお兄さんは素直ですよねぇ?」

膝立ちの金髪ギャルの肢体が押し付けられる腕、笑み含みの吐息がかかる耳裏、股間への刺激はあくまで微弱に、しかし絶えず触れられて、どくどくと心拍数が上がっていく。

拒絶してはならないと半ば強迫的に思った。それだけはしてはならないと第六感が告げている。これはアレか、別世界線の自分からのメッセージ的ななにかか、それとも本能的なものだろうか。そんなことを逃避的に考えた。

金髪ギャル「もしかしてぇ……私以外の女の子と会ってました?」

なぜわかるの? エスパー? 今度こそ私は恐怖した。ヤバいぞ私じゃ太刀打ちできない……! どうしたらいい? 正直に言ったらいいの? でも女の子と会うどころか体の関係持ちましたとか言ったらもっとヤバくならない? もしかして詰み?

やっぱりそうなんだぁ、とズボンのチャックを開けて取り出した私の逸物を擦る金髪ギャル。ふぅんというその口振り。あっ……気持ちいいんですけどこの雰囲気は……ダメかな……?

金髪ギャル「はぁ……お兄さんは女ゴコロが全ぇーん然わかってないですから、女の子と会うなら私に相談してくれないとすぐに嫌われちゃいますよぉ? 本当に仕方がないですねぇお兄さんは」

……おや? 思っていたのと違う流れに。

金髪ギャル「まったく、お兄さんったら小心者のくせに、女の子と見るとすぐに飛びついちゃうなんて……私がお世話してあげなかったせいですよね? ごめんなさぁい、今度からはちゃぁんとしてあげますから、安心してください☆」

本当に思っていたのと違う流れに! でも、まあ、いいか……いいよね! さっきまでのDead or Alive よりはマシ! はいそうです、すっかり溜まっちゃって女の子を見るとどうにも……へっへっへ、すいませんね、お手数おかけしますぅ。

金髪ギャル「はいはい、いいですよー。それで? 何人の娘と会ってたんですかぁ?」

えーっと、施設後輩に会ってポニテおかっぱヤンキーがうちに来て、大家娘とケーキバイキング行って、銀髪ロングとはゲーセンだったな、それで今日また施設後輩と会って帰りにオレンジショートと剣道少女と会って……つまり八人? 嘘、女の子ばっかり八人? 多くない?

しかもうち五人が未成年って……犯罪じゃん……? いやまあその未成年のうち二人とは関係持ってるので今更なのだが、それにしたって、私の人生に何が起こっているというのか。慄く私に、金髪ギャルはため息する。そして息を吸って、さらに大きなため息をした。

金髪ギャル「んんんん、ちょっと予想外ですねぇ……お兄さん、意外とモテる……? そんなものなんですかねー……でもお兄さんですしぃ……」

なにやら小声で言っているのだが、手を動かしたままなのでまるで耳に入ってこなかった。なにせ手付きが優しくってもどかしくてならないのだ。ローション使ってないのであまり早くされても困るのだが、これはこれで焦らされてるようで……まあこれはこれで……

まあ仕方ないですね、と金髪ギャルは吹っ切ったように私を見上げる。

金髪ギャル「正直に話してくれたんですから、ご褒美、あげないとですね? と言ってもぉ……お兄さんの、シャセーしてもないのにこぉんなにヌルヌル気持ちよさそうですし、ずっとこのままでもいいかもしれませんけど……♪」

勘弁してください……結構な長時間フル勃起で辛いんです……私の懇願に、金髪ギャルはクスクスと笑って、

金髪ギャル「はぁい。それじゃあ前みたいにローションでもぉーっとヌルヌルにして、気持ちよぉーくお射精させてあげますね♪」

金髪ギャルはどこからか私のローションの容器を取り出して両手に塗り伸ばして、ビンビンに反った私のモノを握った。ひんやりとした感触とぬちょっと粘った音、それが今までとは打って変わって一気に上下して、突然の強い快感に私は声を上げて仰け反った。

金髪ギャル「ふふっ、お兄さん、ああんって……うふふ、ふふっ、女の子みたぁい……♡ ふふ……っ」

笑いながらの高速手コキに私は声もない。敏感な亀頭が粘液まみれの手の平で包まれて、カリ首をきゅっと握られてはもう私はダメである。その上の竿刺激、ああ、陰嚢はぁっ、あんまりイジると良くなっ、捻転っして、生殖能力とかがぁああああ! もう駄目だぁ! 許してくれぇ!

金髪ギャル「はぁーい♡ ♡ 気持ちいいですねー♡ 我慢しないで、いーっぱい私のお手手で気持ちよくなってぇ、気持ちよぉーく射精しちゃいましょう♡ うふふ、お兄さん、かーわいい……♡」

耳元でささやかれる言葉の甘やかさに、私の辛抱は限界に達した。噴き上がった白濁が宙を飛んで、空になったテーブルの皿の上にボトボトと落ちていった。

いっぱい出してくださいね、という言葉通り、射精中も金髪ギャルの手は止まらず、最後の一滴まで私は精子を扱き出された。

金髪ギャル「はい、よくできました♡ たくさん射精できて偉いですよー♡ ♡」

高めに高められていたものを放出して意識まで若干脱出していた私の頬に、金髪ギャルが口付けした。そちらに意識を向けた途端、半開きになっていた唇に金髪ギャルの唇が合わさった。

ちゅ、という優しい口付けが繰り返される。金髪ギャルはぺろりと自身の唇を舐めて、まだまだ幼いはずの顔に浮かべた、頑是ない幼子に向けるような慈しみに満ちた笑みを深くした。


これからどうしますか?↓1〜3高コンマ、10:00より採用、締切12:00
ゾロ目のため金髪ギャルコミュ続行です
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/15(土) 05:39:51.66 ID:Nx1nL/kt0
補足・この状況で安心感は合わないかなーということで、恐怖と快楽による管理にしました。こう書くとまるで洗脳テクみたいで怖いですねぇ
同時に現段階では全行動の報告までは行ってません、というかそれやると手コキじゃすまないので……悪しからず
また数字安価は禁止としているので>>498は安価対象から除外しています、ご了承ください
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/06/15(土) 11:36:04.34 ID:G+qglUEjO
お兄さんの為にも色々調べてきたから実戦させて欲しいと言ってフェラ(資料が偏っていたのか異様に下品)される
更にフェラをしながら今後の勉強の為にと他の女の子とどんな事をしていたのかと尋問される
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/15(土) 11:39:49.90 ID:k22mY+zCO
我慢を覚えるために寸止責めをされる
途中服をずらして胸などを見せてくれる
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/15(土) 11:49:13.82 ID:AuvD7sr9o
後始末に動こうとするも金髪ギャルに制止され、顔を胸に埋める形で抱き寄せられる。
そのまま拭いたりされてると授乳手コキのような状況に興奮してしまい、もう一回してもらうも、匂いに溺れ依存を深めるように心理誘導される。
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/06/15(土) 12:53:20.14 ID:Nx1nL/kt0
金髪ギャルのコメント忘れてましたね

金髪ギャル『ああよかった、返事返ってこないの、気付かなかっただけなんだ……ちゃんと私の言い付け、守ってくれようとはしてたんだぁ、ふふ、偉い偉―い♪ でもお兄さん、けっこう女の子と接点あるんだなぁ? なら、私がちゃんとしてあげたほうが良いよね?』
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/06/15(土) 13:21:08.41 ID:Nx1nL/kt0
また金髪ギャル後の安価ですが、ちょっとオレンジショートに喫緊の案件が浮上したので強制的にオレンジショートのイベントを行います
というのも、もしオレンジショートが彼氏にガチレイプされていた場合、以下の流れが自然のためです
@月曜日オレンジショートが学校に来れない
A桃髪サイド、自分たちに欠席の連絡がないことを訝しみ、金髪ギャルから休日オレンジショートが彼氏といたと『私』が言っていたことを聞いて連絡してくる
B『私』、怒った様子の彼氏がオレンジショートを連れて行ったと証言
C桃髪サイド、オレンジショートが電話に出ないと憤慨。授業前なのでこれ以上電話し続けられないので、『私』にオレンジショートに話を聞くよう指示、自分は彼氏に話を聞くと言う
Dオレンジショート電話に出る、レイプと妊娠をほのめかすので内密に産婦人科に連れて行ってアフターピルを処方してもらう
E誰にも知られずに事を収めたいオレンジショートの意を汲んで彼氏に二度とオレンジショートに近づかないよう脅迫。一件落着

ざっくりこういうわけでオレンジショートが次に選ばれるのを待ってられなくなっちゃいます、まさかこうなるとは投下事は考えてなかったんですなあ
この結果、オレンジショートは男性恐怖気味になるも『私』は別、となって作劇上都合が大変いい
桃髪サイドは大凡の事情を察して多少『私』を見直すと、オレンジショートにはレイプされていてもらったほうが良いなあという感じです

もしかしたら産婦人科への付き添い役に剣道少女を抜擢するかもしれませんが、それはそれでオレンジショートが事情を話すのを許可するかといえば微妙、でも一人で行かせるのも悩ましいところ
まあ細部は後で詰めることにしますが

以上、大変申し訳ありませんが、金髪ギャルコミュのあとはオレンジショートイベントに移行します
当然登場キャラに安価制限は掛けないのでなにとぞよろしくお願いします
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/15(土) 13:28:08.00 ID:LuRS2k2Co
おけおけ
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/06/15(土) 14:09:34.34 ID:BR1gxjpAO
はーい
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/06/15(土) 15:46:06.17 ID:Nx1nL/kt0
>>503採用


それじゃあおちんちんキレイキレイしましょうねー、と金髪ギャルは枕元備え置きのタオルで陰茎を拭ってくれる。安手のタオルのゴワゴワした肌触りに、射精したばかりで敏感な亀頭をゴシゴシとされて腰が引ける私を、

金髪ギャル「はい、動いちゃダメですよぉー? ん……んー、おかしいですね、おちんちん、なんだかムクムクーって……せっかくキレイにしてあげてるところなのに、イケないおちんちんですね?」

それはその生理反応なのでなんとも。もごもご言い訳する私を仕方なさそうに笑って睨んで、金髪ギャルはタオルを取り去る。我が息子の充填率は七十パーセントほど、放っておけばじきに萎むのでお目溢ししてほしいところである。

金髪ギャル「お兄さんったらすーぐおちんちんをこんなにしちゃうんだから……このまま放っておいたらまた女の子のお尻を追っかけちゃうんでしょー? 悪いのはお兄さんじゃなくてぇ、こっちのおちんちんさんなのかな?」

きゅっとペニスの根本を握られて私の体温はだだ下がりだった。さっきから妙な既視感がちらつくのだ。まるで二十余年連れ添った相棒を永遠に喪ってしまったような……

違うんです悪いのは私なんです、だから我が友は、命だけはなにとぞ……! 必死に言い募る私を落ち着かせるように、金髪ギャルは優しく微笑んで、

金髪ギャル「大丈夫ですよお兄さん、ひどいことしたりませんから。ただ、お兄さんはちょっと、我慢を覚えたほうがいいですね?」

言って金髪ギャルは再びローションを両手に広げて、手コキ第二回戦が始まった。ぬちぬちと根本から上に、窄めた手の環で勃起を促すように扱かれる。もう片方の手で亀頭の膨らみ具合を確かめるように触れられれば、私の雄の部分は簡単に奮い立った。

だがさっきまでと明確に違うのは、金髪ギャルの手が一向に速度を上げないことだった。高まる性感、しかし射精には至らず、萎えることもできない絶妙な刺激。え、あの、巧すぎませんか金髪ギャルさん……?

金髪ギャル「そんなの、お兄さんの顔とおちんちん見てれば、今お兄さんがどれくらい気持ちいいかわかりますよぉ。例えばぁ……ここ、裏筋、指でクイクイってすると気持ちいいんですよね? でもこの強さじゃイクには足りないって、お兄さんの顔に書いてありますもん」

本当に口以外はとっても素直な人ですねぇと笑って手コキを続ける金髪ギャル。まったく言うとおりで、性感が焦れったくなるほどじわじわと、しかし際限なく高められていく。開いた口から荒い呼気が漏れて、少しでも快感を逸らそうとする端から、熾火のような快感が私の体を滞留する。

金髪ギャル「ほら、我慢、我慢ですよぉ? ああでも、ただ我慢するだけじゃ辛いですよね……それじゃ、あと十回往復して我慢できたら、ちょっとだけご褒美あげましょうか。初めますよ? はい、いーち、にーい、さーん……」

金髪ギャルのカウントダウンを脳内で復唱する。五、六、七、八、九……十は、十を早く……あああ十だけそんなゆっくりぃ……! 気が狂いそう! 十、十、十! 十を早くくれぇ!

金髪ギャル「はぁーい♡ じゅーうっと。よく我慢できましたねー、えらいですよぉー♡ じゃあ、言ってたとおり、ご褒美です。さっきからずっと気にしてたぁ……はい、おっぱい♪」

ブラを外して胸下までしかないキャミをたくしあげて、金髪ギャルの胸が露わになった。楕円に膨らんだ乳房は年齢不相応な質量を備えている一方、中央に浮いた突起の淡桃はいまだ幼く、大人と子供の狭間にある年代等有のアンバランスさがひたすら背徳的だった。

はっはっ、とお預けを食らった犬のように逸る私に、金髪ギャルは何もかもわかっているというように、いいんですよと微笑む。

金髪ギャル「おっぱい、ほしいんですよね? お兄さんのしたいようにしていい――きゃっ♡ もう、そんなに吸い付いて……ご飯食べたばっかりなのに、もうお腹空いたんですか? もう、食いしん坊なんだから……♡」

金髪ギャルの背に手を回して、目の前の胸にむしゃぶりついた。飴を煮詰めたような甘ったるい匂いが鼻腔をくすぐって、俄然、堪えは利かなかった。

その間もペニスへの刺激は続く。射精が叶わない苦しみ、高まる快感、ぐずる子をあやすように与えられた乳房。時折快感が跳ねて閾値を越えかけると、金髪ギャルは敏感に察知して寸でのところで手を止めてしまう。そして持ち直せばまた……

そうして、もうどうにもならない所まで来た。来てしまった。竿にはびっしりと血管が浮いて、寸止めに寸止めを重ねられてゴム毬のように膨らんだ亀頭は赤々と鬱血していた。先端から涙をとめどなく流してビクビクと小さく脈を打ったそれは、空気摩擦すら快感に変えている。

金髪ギャルは哀れな私に手を触れない。もはや乳首を吸うこともできず、金髪ギャルの胸に頭を預けて震えているだけの私を、抱くこともせず、突き放しもしない。

ただ、こう囁いた。

金髪ギャル「よくこんなになるまで我慢できましたね……♪ 弱音も言わないで頑張りましたねぇ、見直しちゃいましたぁ……お兄さんは私の思ってたとおり、やればできる子で、私、嬉しいです……♡」

今楽にしてあげますね、と金髪ギャルは、とん、と私の先端に触れた。それだけで凄まじい快感が迸って、それまで蓄積させられた快楽ごと、金髪ギャルの指が触れたところから一気に噴き上がった。


これからどうしますか?↓1〜3高コンマ、16:30より採用、締切17:30
次回で金髪ギャルコミュ終了です、金髪ギャルコミュ終了後、アナウンスどおりオレンジショートコミュに強制移行します

金髪ギャル『あー、かわいい……♡ 頑張ってるお兄さん見てると胸がキュンキュンしちゃう……ああ、今度のご褒美はどうしようかな、こんなに頑張ってくれたんだからちゃんと褒めてあげないと、ね……ふふ♪』
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/06/15(土) 16:37:54.66 ID:FpFAKdqcO
ずっと手だけじゃ可哀想だからご褒美に噂に聞いた事のある舐めたりしゃぶったりを実戦してみたいので教えてほしいと圧をかけてくる金髪
上手くいかなくてすぐに止めるだろうと適当に教えるが
初めてとは思えない巧みなテクニックで焦らされ寸止めされた挙げ句射精を懇願させられて口の中に大量に出してしまう
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/15(土) 17:29:35.51 ID:AuvD7sr9o
ご褒美はあえてお風呂に。以前言ったように全身を(一応普通に)洗う。
今回は裸で体も隠さないが、以前のような拒絶もなく、視姦するも大人しい姿に満足する金髪ギャル
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/06/16(日) 10:04:45.38 ID:m9rUcNJB0
ゾロ目なんで>>510>>511どっちも採用します


魂まで根こそぎ引っこ抜かれるような射精感。ゆるゆると手を上下して射精を後押ししてくる金髪ギャルに上半身をぐったりともたれさせて、暴風みたいに全身を荒れ狂う快感をやり過ごす。目を閉じて、女としていまだ成長しきらない体を掻き抱いていると、密着した鼻先に金髪ギャルの肌が薄く汗ばんでいるのがわかった。

金髪ギャル「ひゃっ……」

唇を寄せると、舌に感じるのはかすかな塩味、吐き掛けた吐息に湿る、十代半ばの皺一つない肌のなんと滑らかなことか。触れた肌に伝わる鼓動の小さな音、あるいはそれを無意識下で寄す処としようとしたのか、金髪ギャルの手の中で射精が勢いを失っても私は目の前の柔らかな肌から離れることができなかった。

金髪ギャル「よく頑張りましたねぇ……精子、びゅーってたくさん出てカッコよかったですよぉ……♡」

私の額にキスを落として、金髪ギャルはひたすら私を褒めそやす言葉を囁いた。――いい子です、私がいいって言うまでおちんちん我慢できて偉いですと、あるいはたくさん射精したのを褒めるようなことを、何度も何度も。

次第に鈴口からとろとろと精液の残滓が垂れるくらいにまで落ち着いて、私は思った。射精を褒められるって何……? 我慢できて偉いねって、なんだか物凄く屈辱なのだが……まあびっくりするくらい気持ちよかったのでいいといえばいいんだけど……

金髪ギャル「おちんちん、もう出ませんか? お疲れ様でしたぁ。あは、すっかりドロドロになっちゃいましたねー♪ わ、見てくださいよ、ほら、精子ネバーって」

金髪ギャルが手を合わせたり開いたりするたび、手に塗れた精液が白い糸を引いて、私の萎えたペニスの上に落ちた。あー、精液がテーブルまで飛んでる、っていうか私の下腹部から腿付近までが大量の精液でドロッドロのグッチャグチャだった。

体中にのしかかる重たい疲労感。肌に付着した精液の感触が不快だった。後処理が面倒だな……金髪ギャルにしてもらうか……でも射精させてもらって掃除までさせるのは……いやいや『射精させてもらって』って何だ、まるで私から射精介助を頼んだみたいではないか。

よくわからないまま状況に流されるところだった。危ないところだった。

と、金髪ギャルは両手の平を上にして、何やら考え込んでいる。そして何を思ったのか手を口元に近づけて、

金髪ギャル「ちゅっ、じゅる、んー……匂いは凄いですけど、味はあんまりしないんですね。美味しくはないですけど、変に臭くもないし、苦いっていうよりはナマっぽくて、単純に食べたり飲んだりする用のものじゃないって感じです」

精液の味を品評する金髪ギャル。まあ食用じゃないし無理に口にしなくても……と返した私に金髪ギャルは構わず、ぺろりと出した舌で手の精液を舐め取ったり、ズルズルと啜って、嚥み干してみせた。ん、ん、と眉根を寄せて言うには、

金髪ギャル「喉越しはすごーく悪いですねー、喉の奥に絡んじゃってイガイガーって嫌な感じです。でも、まあ、これなら大丈夫そうですね?」

いやよく飲めるな君……怖いものなしだな……いや待って、ちょっ、いいってタオルで、あとでどうせシャワーで流すんだからそんなことしなくても――

と止める間もなく、私の下腹部に顔を下ろした金髪ギャルの舌が、そこに付着している精液を掬うように絡め取った。ぴちゃぴちゃと舌の触れる湿った感触、あるいは唇で吸って、金髪ギャルは綺麗に白濁を私の肌から消していく。

そして最後のひと雫を口に収めて、金髪ギャルは顎を上げて飲み込んだ。射精した当人である私としてはもはや畏怖である。この娘本当ヤバイな……

は、と金髪ギャルは吐息。その細めた目で見下ろす視線の先。

金髪ギャル「ソコ以外はぜーんぶキレイにしましたけど、フフ、お兄さん? 薄々、そうじゃないかなーとは思ってたんですけどぉ、お兄さんはケダモノか何かですかぁ? あんなに出したのに、まだ足りないなんて」

それは私もそう思う。頷く私。というのも、二発続けて結構な量を放出した私の逸物が、今では鎌首をもたげ始めているのだった。精液舐め取られるなんて初めてだったので。あと飲精も。

お兄さん? と言う金髪ギャルの語気に不穏なものを感じて、私は即座に謝った。決して足りないというわけでなく、これはちょっと気の迷いというのかそんな感じのアレです。はい。なので気にしないでいてくれるとよいです。

金髪ギャルは薄く微笑んで私の言を聞いている。……あ、マズイ。私は言葉の選択を間違ったのを悟った。

金髪ギャル「はあ……やっと素直になってくれたと思ったんですけどねー。どうして誤魔化そうとするんですか? そういうところがダメダメだから、私がこうしてお世話してあげてるのに……もう」

ひええ怒っている……! タマ取られちゃう……! もう駄目だ……私の男としての人生はオシマイなんだぁ……

悲嘆する私に、金髪ギャルは、でも今日は許してあげます、と続けた。けれども、圧が……笑顔の裏から漏れる圧が変わってないんですけど……?

金髪ギャル「手だけじゃ満足できないってことなら、そう言ってくれればいいんですよぉ? それに、今日はい〜っぱい頑張ってくれたんですから、そのご褒美もあげないといけませんし?」

だから、と金髪ギャルは続けて、

金髪ギャル「お兄さんのおちんちんも、私のお口でキレイにしてあげます☆ 私、初めてするので、どうしたらいいのか教えてくださいね?」

口元に指を当ててそう言った。首を傾げた上目遣いでされた宣告に、私は一切の抵抗を放棄することにした。なまじ見た目が可愛いのがどうしようもない。もう好きにしてくれという感じ。
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/06/16(日) 10:10:53.34 ID:m9rUcNJB0
はい、と柔和な微笑みを返してくる(少なくとも表情としてはそういう他ない)金髪ギャルは、すすす、とまるで頓着なく私の股間に顔を寄せてくる。今日は外出してそれなりに汗もかいたし、恥垢とかで汚れていないかな、と心配したが、そういえば一発目のときにタオルで拭ってもらっていた。なら大丈夫か。

金髪ギャル「まずはキレイにするところから……♪ 舌をこーひて出ひて、舐めてあげればいいですか?」

べろりと舌を出して見せる金髪ギャル。唾液にぬらぬらと濡れた赤い舌にちょっとドキッとしてしまった。

ごほん。構わないが体勢が問題だった。今は胡座をかいた私の股間に、金髪ギャルが横合いから顔を埋めていくという構図である。この姿勢で舌を使おうとするのは少々大変なので、ベッドや椅子に座って高さを確保するのがいいのだが、

金髪ギャル「んー、あんまりお兄さんに動いてほしくはないんですよねー」

さいですか。それなら別の方法。そもそも口淫には二パターンある。舌を使うか、口の中に咥えるか。この場合は口に咥えるのがやり易いだろう。

とはいえこちらの方法は技術が必要で、歯が触れないように注意をしなければいけないので、初心者にはあまりオススメできない。それに私のは慣れてない娘が咥えるには難があるサイズである、まあ先っぽだけ口に入れるくらいが関の山だろう。金髪ギャルの口は身長相応に小さいことだし。

ま、実際にやるだけやらせてやれば諦めも付くだろう。私はそう考えていた。

こうえふえ(おそらく『こうですね』)と金髪ギャルは口を大きく広げて、ゆっくりと顔を下ろしていく。……あれ、口ってそんなに開くものだっけ? と思っている間に、金髪ギャルの口は亀頭を通過、膨らんだエラにも引っかからず、三分の一ほどを口内に収めてしまった。

金髪ギャル「じゅずぞぞぞぞっ、ん、んっ、はぁっ、じゅぷっ、じゅるるる」

突然の吸引に思わず情けない声をあげてしまった。ヌメヌメとした頬の内側の粘膜が張り付くように密着して、吸い上げられる。金髪ギャルの口が何度も吸い上げを行いながら徐々に上がっていって、ちょうどカリのくびれたところで唇が止まった。そのまま唇を残すように金髪ギャルの顔が引き上げられる。

ゴクンと嚥下したのは付着していた精液だろう、私のペニスはちょうど、金髪ギャルが飲み込んでいた箇所だけ綺麗になっていた。

金髪ギャル「は〜……これでいいんですよね?」

いいけれども……! 何だこの娘、本当にヤバイな! 初めてで何だその技術は!? 性の申し子か何かか? いやまあでも咥えられるのは一部だけだしぃー、私のを全部は飲み込めないしぃー!

金髪ギャル「そうなんですか? ちょっとやってみますね」

言うやいなや私のモノを口に含む金髪ギャルの顔が、私の竿を半ばもいかないあたりで止まった。中でつっかえてしまっている。金髪ギャルはペニスを咥えたまま微妙に頭を左右に振っているが、それで飲み込めるものでもあるまい。

いいから無理しないで、と金髪ギャルの顔に触れた時、ずぬぬっとその頭がさらに深くまで進んだ。さっきまでのつっかえが解消されている……だと……? 今の一瞬で喉を開く方法を会得したのか!? どういう才能なんだこの娘!?

わかった! わかったから、あんまり奥に挿れると喉の奥に当たってえずいちゃうから! ね!? という私の制止が届いたのか、やっと金髪ギャルの顔が止まった。私の竿の三分の二程度を金髪ギャルはその小さな頭で飲み込んでいた。

金髪ギャル「いやあ本当ですねー、あれ以上はちょっと無理かも……ごめんなさいお兄さん」

せっかくのご褒美なのに、と顔を上げた金髪ギャルは申し訳ながるが、謝られても非常に困った。大丈夫……大丈夫だから……っていうか初めてでアレは将来有望すぎるので……はい……
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/06/16(日) 10:12:04.34 ID:m9rUcNJB0
金髪ギャル「……わかりました。お口に入らなかった分、お兄さんが気持ちよくなれるよう頑張りますね☆ どうしたらいいか教えてください♡」

あああ逃れられない! 亀頭だけ咥えて口の中で舌を動かしたりとか、奥まで咥えて吸いながら上下に頭を振るとかあああああ、ヤバイこの娘教えたこと全部即座に習得するぅうう! 精子吸われる! 射精促される!

口に入り切らない根本を手で扱くとか私教えてないんだけど!? 陰嚢スリスリされるのゾクゾクするって私言ったっけ!? 涎が口の端から溢れてはしたない音を立てるのも意に介さない口淫に、私の亀頭が限界まで膨らむのを敏感に捉えたのか、金髪ギャルの首振りの速度が上昇した。

……なぜ!? いやいや出ちゃうから、顔離してっ、このままだと君の口の中に出しちゃうから! なんでもっと速くなるの!? 理由がわからないのだが!?

金髪ギャル「じゅっ、じゅぽっ♡ じゅっ、じゅっ、じゅぶっ、ふっ♡ ふっ♡ じゅるるる、じゅぞっ、ちゅううッ――! んぶっ♡ んっ、んぐっ、ぶふっん、ん……♡ ♡」

重ねに重ねた我慢があえなく決壊した。第一射の衝撃に耐えられなかったのか、金髪ギャルは初めこそ口内に放たれた精液を唾液混じりに吹き出してしまっていたが、すぐにコツを掴んだのか口を強く窄めて逃さず、数度に分けて喉を鳴らしていった。

金髪ギャル「はぁ……んっ♡ んっ♡ ぷはぁっ、はあ、はぁ〜〜……お口だとまだまだこんなに出せるなんて、やっぱり、全然あれじゃ足りてなかったんですねぇ……?」

気持ちよかったですか? と訊かれるのに肯定を返した。度重なる射精で私はもう頭がフラフラだった。そうですか、よかったぁと笑顔を見せる金髪ギャルに、はたして私は笑みを返せていたかどうか。

ともあれ、今はただただ休みたかった。今日はもう何もできる気がしない。今なら座ったままでも眠れてしまいそうだ。

金髪ギャル「〜〜〜♪」

当然そんなことは許されなかったのだが。舐めて綺麗にしてもらったとはいえ私は金髪ギャルの唾液まみれ、金髪ギャルは金髪ギャルで私の精液まみれである。そのまま眠るなんて真似を金髪ギャルが許すはずもなく。

こうして一緒にお風呂に入っているのだった。今更互いに隠すものもない、二人とも完全に全裸である。金髪ギャルの手で全身隈なく、隅々まで洗われた。一瞬我が分身が反応仕掛けたのには我ながら呆れるしかない(勃ちはしなかったので多分金髪ギャルには気付かれなかった)。

金髪ギャル「はい、終わりでぇーす♪ もうすっかり大人しいいい子ですね、感心です☆ それじゃ、次は交代ですね」

まあそういうわけだった。私もね、もう君の体に触れるのを嫌がったりはしないけれども、いちいち艶めかしい声出すのやめてもらってもいいですか……? それにしてもこの娘本当に中学生なのか、肉の付き方に偏りがありすぎるだろう……あ、なんでもないです。いやなんでもあります。綺麗なお体ですね。本当に。

いろいろと言いたいことはあったが、金髪ギャルの機嫌は非常に良さそうなのを見ていると、多少精気を抜かれるくらいはいいかという気になった。多少ならね。今回みたいなのは……まあたまになら許すとしよう。たまになら。


アナウンスどおり次回は安価ありません、オレンジショートコミュイベントです

金髪ギャル『ふんふんふーん♪ こうして触れるのも、私に触れてもらうのも、どっちも嫌がらずに素直になってくれてる……♪ んふふ、これだからお兄さんはお世話してあげてる甲斐があるなあ♪』

金髪ギャル依存度:身体依存度C、精神依存度B+
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/16(日) 10:14:41.18 ID:m9rUcNJB0
補足・金髪ギャルとの関係は今の所一方向的な支配-被支配です、この先に進むにはその枠組を壊すか改変する必要がありますね
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/06/22(土) 12:16:21.61 ID:G+LkPX4M0
翌月曜日朝、私のスマホに着信。その相手を見て、珍しい人間から珍しい時間に連絡が来たなと思いながら電話に出る。

桃髪サイド『オレンジショートがガッコ来てないんだけど。アンタなんか知らない?』

知らないがと素直に答える。なぜ私がオレンジショートの欠席情報を知っているのだ。

桃髪サイド『はァ? アンタ昨日、あの娘とあの娘のカレシに会ったって金髪ギャルから聞いたんだけど?』

話の繋がりが見えなくて困惑した。たしかに施設後輩と会った帰りに遭遇したのは事実だが、別にオレンジショートが学校を欠席するような何かがあったわけではない。だいたい、急に体調が悪くなることもあるだろうに、なぜわざわざ私に電話して来たのだ?

桃髪サイド『だからぁ、さっきからラインしてるのに全然既読になんないの。寝坊にしろ体調不良にしろいつもは連絡来んのに。で、金髪ギャルが昨日アンタがあの娘らに会ったって言ってたって言うから聞いてんじゃん?』

時刻は八時二十分、時間でいえば朝ホームルームの前であろう。私は少し笑ってしまった。素直にオレンジショートが連絡無しで学校を休んでるのが心配だと言えばいいのに。

何笑ってんのと電話の向こうで声を尖らせる桃髪サイドになんでもないと返して、昨日のオレンジショートらの様子を思い返す。簡単に言えば、オレンジショートと話していたら彼氏くんが怒って、オレンジショートを連れて行った、というところ。彼氏くんも嫉妬深いところがあってかわいらしいものだね。

桃髪サイド『……じゃあカレシとなんかあったのかな……あ、ヤッバ』

唐突に電話が切れた。先生でも入ってきたのだろう。と、通知がポップアップ。『あの娘のカレシには私から話聞いとくからオレンジショートにはアンタが話聞きなさい』『どうせムショクで暇なんだからそれくらい役に立ってよね』『一時間目終わったらまた連絡するから。じゃあね』

あくまで偉そうだなこの娘は……まあいい、自分でオレンジショートに連絡を取らないのは学校がスマホ禁止だからだろう。多少態度が悪いとはいえ、発端が心配から来ているのなら目くじらをたてることでもなかった。

といっても、桃髪サイドが連絡してダメなら私が連絡しても無意味だとは思うが。だが桃髪サイドの剣幕を考えると、二回くらいは駄目元で電話を掛けて、できる限りのことはしたという言い訳を用意しておいたほうがいいかもしれない。

そうと決まればコール。呼び出し音が一回、二回……留守電までは八回だったか、なんて考えていると、呼び出し音が途切れた。おや繋がった。今日は一体どうかしたかな、お友達が君に連絡がつかないからと心配して私に電話しろとうるさくてね――

オレンジショート『……お兄さん……?』

言葉に詰まったのはオレンジショートの声のトーンがあまりに暗かったから。まるで一睡もしていないかのように掠れた声。

電話向こうで嗚咽を怺えるオレンジショートの様子は明らかに尋常でなかった。私はたいした話ではないだろうと高を括っていた自分の浅はかさを呪いながら慎重に言葉を選ぶ。もし悩み事があるなら私でよければ話を聞くこと、ただし他人に言いにくいことなら無理をすることはないこと。

――だが一人で抱えるよりはご両親か友達か、信頼できる相手には話せるなら話したほうがいい。君を心配している人間は大勢いる。もし辛いことがあったなら君を心配している人たちのためにも話してあげてほしいと思う。

――たとえば、そう、君が付き合っている彼氏くんとか。

オレンジショート『ひッ……!』

そう言った途端オレンジショートの様子が急変した。喘鳴まじりの呼吸を苦しげに繰り返している――怯えているのだ。私の言葉がパニックを喚起した。ではそれが答えか。あの後、私の前から連れて行かれた後に、彼と何かがあったのか。オレンジショートをこうまで絶望に陥れるだけの何かが。

私はそれを微笑ましく見送ったというのか。

オレンジショート『わ、わたっ……私っ……妊娠しちゃうかも……やだ、こ、怖い……もしっ、あ、赤ちゃん、できてたら……っ』

助けて、とすすり泣くオレンジショート。告げられた言葉の内容。考えたのはいくつかのこと。事態の深刻さ、私にできることの範囲。それを行うに私がふさわしいのか否か。しかしどれも考えるまでもないことだった。

即答で私はオレンジショートの頼みを了承した。
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/06/22(土) 12:16:50.25 ID:G+LkPX4M0
そして一時間後、私達は産婦人科医院の前で待ち合せていた。やってきたオレンジショートは目に見えて憔悴していた。顔に暴行の痕が見られないのは救いと言っていいのか、それとも暴行犯の賢しさを嫌悪すべきかわからなかった。

私はできるだけ平静に、この医院にオレンジショートの名前で連絡をしていること、また女性患者に配慮して男子禁制のため私は中までは付き添えないことを再度伝える。事前に伝えてはいたもののやはり不安げなオレンジショートに、診療が終わるまで病院前のカフェで待っていることを告げて診療代の入った封筒を持たせた。

オレンジショートの姿が自動ドアの向こうに消えるのを見届けてからカフェに向かった。席について適当な飲み物を注文。店内は空調がよく効いて、汗に湿ったシャツの背中が冷える感覚が心地よい。

一息。肩の荷を少しだけ下ろした気分。

オレンジショートを産婦人科に連れてきたのは緊急避妊薬――アフターピルを医師に処方してもらうためだった。効果の高いアフターピルは性交後二十四時間以内に服用しなければならないため、薬を手に入れるまでのタイムリミットは今日の午後。

避妊の確実性は言うまでもなく重要だったが、オレンジショートには他にも今日必ずアフターピルを手に入れなければならない理由がある。同じ理由から彼女を医院に連れて来るのは両親や桃髪サイドではなく私でなければならない……

平日の朝だからか、待ち時間はそれほど長くはかからなかった。店内に私を認めたオレンジショートが駆け寄ってきて頭を下げる。

オレンジショート「ありがとう……! ほんっ、ホントに、私、夜ずっとこわくて、ぜんぜん眠れなくて……っ」

喉から声を絞り出して何度も礼を言うオレンジショートを宥めて席につかせる。人の疎らな店内で視線が刺さるが、このくらいの誤解は必要経費だろう。やって来た店員に飲み物を注文させてオレンジショートが泣き止むのを待った。

注文のココアが運ばれてくる頃にはオレンジショートは幾分か落ち着いたようだった。ごめん、迷惑かけちゃったと小さく謝って卓上に置いたのは封筒と診療明細、電話で確認したとおり、用意した金額でぴったり足りたらしい。

オレンジショート「お金、貸してくれてありがと……後でちゃんと返すから……」

その前に、と私はオレンジショートを遮った。これからどうするのかを決めるために彼女に確認しておかなければならないことがあった。

――ご両親に相談するつもりはあるのか。

オレンジショートはビクッと首をすくめた。叱られている小さな子供のように肩を縮めて俯いている。それが答えだった。

私は小さく息を吐いた。つまり大事にはしたくないということか。私の問いにオレンジショートは力なく項垂れている。私を頼った時点ではじめから彼女の意思は明らかだった。親や学校、友人に何も知られたくないからこそ、私という彼女にとってそのどれにも属さない存在は極めて都合が良かった。

ならば私のするべきことはもう一つあった。

オレンジショート「あ、あいつに電話……!? やっ、ヤダ、なんで私から……っ、あんなことされて話し合うことなんて――」

だが必要なことだった。そのために君は私を頼って、私がここにいるのだから。そういうことではなかったのか、と訊いても、オレンジショートはわかっていない様子。

だって彼が君に近づかないようにする必要があるだろう。

私が淡々と言った言葉にオレンジショートはひどく動揺した。見開かれた目、胸を強く押さえて、首を絞められたみたいな顔。その可能性を考えていなかったのか。馬鹿な娘だとは思わない。それだけ彼女が追い詰められていたということだった。

だがもう少し言い方は考えるべきだったかもしれない。これ以上彼女を無闇に傷つけるべきではなかった。慎重に私は言葉を選ぶ。

――親に相談しないということは、彼を止める手立てが打てないということだ。彼に接近禁止を命じられるのは第一に彼の親、彼の親でできなければ公権力がそれをする。そして君ひとりでは彼の親にそれをさせられない。どうしても君の保護者である君の親に話が行く。これは君にはどうしようもない。

――だからこそ私だ。君の望みを叶えられるのは今、この瞬間は私しかいない。彼に連絡を取りなさい。後は私がなんとかしよう。

オレンジショートの喉が嚥下した。どんな言葉を胃に嚥み下したのか、彼女は私の目を見つめてスマホを取り出してタップして私に手渡した。耳に当てたスピーカーからコール音が数度聞こえて、相手が出た。

彼氏「おいなんだよ、今まだ授業中っつかなんでガッコ来てねえの? 昨日休むなっつったろ――」

こんにちは、少しいいかな、と言うと、電話向こうの彼は困惑した様子だった。君には悪いが、君がオレンジショートのしたことの何分の一かは責任を取ってもらおうと、そんなことを考えながら私は次の言葉を放った。
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/06/22(土) 12:17:18.78 ID:G+LkPX4M0
桃髪サイド『――で? なんかあの娘のカレシ、急に授業中に出てって帰って来ないんだけど。なんなの? あの娘からもアンタも連絡来ないしフザケてんの? ねえ?』

昼休みであろう時間にかかってきた桃髪サイドからの電話に、さあ、ととぼけておく。すでにオレンジショートとは別れて家に帰っていた。

桃髪サイド『アンタ何かしたわね……どういうこと? 説明して』

勘が鋭い……。私は別に何もしてないよ、と答えた。当然嘘だった。彼氏くん(元をつけるべきか? まだ正式には別れていないので便宜上『彼氏くん』とする)を呼び出したのは私である。

簡単に言えば、親や警察に知られたくなければオレンジショートに近づくなと脅したのである。約二万円の診療明細が思いの外効いた。アフターピルは保険適用外なのでお高価いのである。この金を請求しない代わりに近づくなと言えば、彼氏くんは割合素直に従ってくれた。

ちなみにこの二万円、中学生には大金だろうとオレンジショートに弁済を求めるつもりはなかったのだが、

オレンジショート『別に大丈夫だけど……? 皆と遊ぶとき、それくらい使うときもあるし、親もなんにも言わないけど』

マジで……? お金持ちの家ってそういうもの……? もうちょっとお金の使い方どうにかしたほうがいいんじゃない?

まあそれは余談である。とにかく、と私は強引に話をまとめた。私から言えることはなにもない。ただオレンジショートにとってはかなり辛いことだったから、話すにせよ話さないにせよ、あの娘の気持ちを汲んであげてほしい。

オレンジショートからは近い内に連絡が行くと思う。あまり急かさないで待ってあげてもらえないか。

桃髪サイド『ふぅん……? まあいいけど。……アンタも相当なお人好しね』

じゃあね、と電話が切れた。私は息を吐く。これでとりあえずは解決だろう。まあ考えの足りない中学生である、足りない頭で自分に都合の良い理屈を乗っけて同じことを繰り返そうとするかもしれないが、今からそんな事を考えていても仕方がない。

とりあえずは休憩だとベッドに横になった。今回は仕方がないとは言え、人間関係の機微に巻き込まれると疲れる……オレンジショートの助けになれたのは良かったが……あの娘らが頼れるまともな大人はいないのか……


これからどうしますか?↓1〜3高コンマ、14:00より採用、締切16:00まで
(金髪ギャル解禁まで7回)
(剣道少女解禁まで6回)
(オレンジショート解禁まで5回)
(施設後輩解禁まで4回)
(銀髪ロング解禁まで3回)
(ヤンキー解禁まで2回)
(おかっぱ解禁まで1回)
(指定可:ポニテ、留学生、桃髪サイド、黒髪ツインテ、大家娘、おさげお嬢様)
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/22(土) 12:20:50.64 ID:G+LkPX4M0
(若干進め方に失敗感があるなー)
(前のオレンジショート回でコミュ続行でも別ヒロイン安価でも可にして、コミュ続行なら彼氏くんとどうなったかを指定してもらえばよかったかも)
(別ヒロイン安価なら穏当になんとかなったことにするとかで)
(思いつきで展開制限するのはよくないな……反省)
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/22(土) 12:39:35.42 ID:G+LkPX4M0
ミスったヒロイン一言コメント忘れてた

オレンジショート『……アイツ、本当に何もしてこない。お兄さんの言うとおりだ……あれ? おかしいな、男子といると体が震える……なんで? お兄さんとはそんなことなかったのに』

桃髪サイド『何があったのかはだいたい予想付いてるけど。あいつ、金髪ギャルとかオレンジシートにはイヤに優しいのね。……私にはそんなのしないくせに』
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/22(土) 14:06:39.75 ID:9Y1EvNfJ0
なにかとても嫌なことがあったのかかなり酔っぱらっている大家娘 そのまま男と逆レイプ気味に交わる
朝になると大家娘はすでにおらず「昨夜のことは忘れてくださいと」書置きを残していた

522 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/22(土) 14:08:04.21 ID:8AVkpkS10
ポニテ
ポニテが大学のレポートを完成させ、一緒にご飯食べて、一緒にお風呂入ったあと、思いっきりいちゃラブしまくって癒される
一緒の布団に入ってイチャイチャしながら、私をこんな風にした責任取ってくださいね(意訳:勝手にいなくなっちゃだめですよ)と優しく言われる
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/22(土) 14:16:04.11 ID:VRONJuIDO
休日、少し様子がおかしい大家娘にデートに誘われる
帰りに告白されて今日はずっと一緒にいたいと男の部屋に泊まり、一線を越える
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/22(土) 14:23:48.02 ID:G+LkPX4M0
ゾロ目なんで>>523採用確定なんだけど大家娘に何があったというの……考えなきゃ……
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/06/22(土) 16:40:56.62 ID:l827NOBfO
金持ちのお嬢さんには変わり者が多いんだろうきっと
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/06/23(日) 08:11:10.59 ID:IZiqqPPI0
ゾロ目なんで本当は>>523なんだけど書きやすさから同じ大家娘安価の>>521を主軸に進めます、申し訳ない


大家娘「あーもう、遅いれふよお兄さぁん、もう私待ちくたびれひゃって……うぇへへへ、あー、なんか暑っつい……暑くないれすか? あれ、靴、靴……んむむ、脱ぐのめんどくさぁい」

夜中に突如酔っ払いが来襲した。インターホンで応答したときから判っていたが大家娘はすっかりぐでんぐでんである。覚束ない足取りでよろける腕を支えて――胸! 柔らかいな……!――玄関口に座らせる。

はい靴脱いで……脱げない? 飲みすぎだろうソレ……っていうか息に酒精プンプンしてて近くにいるだけで酔いそう……はい? あーはいはいわかりました、脱がせてあげるからいい子にして……寄りかからないでぇ柔らかいのが腕に……!

大家娘「ありがとーごじゃいましゅお兄さん♪」

締まりのない笑顔を向けてくる大家娘にどういたしましてと返事をしておくが、君、男の一人暮らしに押しかけて無防備過ぎない? 大丈夫? お水でも飲む?

しかし大家娘はんふふと笑って、手に持っていたコンビニ袋をガサリと揺らした。……あの、その中に入ってるのってまさか……?

大家娘「はいそーです! さっきまで友達と飲んでたんですけど帰されちゃって……私全然足りないのに……なのでお兄さん、朝まで一緒に飲みましょー♪」

今日平日だけど!? 君は明日も大学あるんじゃないの!? 必死に宥めるが、あの、大家娘さん? さっきから抱きつき過ぎ……君酔うとスキンシップ過多になるね? いや、わかった、わかったから離れてぇ揺らさないでぇ……! 付き合う! お酒付き合うから!

そういうことになった。

大家娘が買ってきたのは缶ビール、チューハイ缶、カップの日本酒に焼酎の合計十本以上。……買い過ぎじゃない? ここまで運ぶの重かっただろう、言ってくれれば迎えくらいは……いやその前に説教だけども……

大家娘「そーなんれすよもー重くって重くって大変れしたぁ。ング、ングッン、プハぁ……んー♪ おいしー♪ あ、そうだ、おつまみも買ってきたんだった、うっかりです。えへへ、今出しますねー……あれぇ? おっかしいなぁ、一緒に買って……あ、こっちだった」

どうやら酒類とつまみで袋を分けたらしかった。それは別になんでもいいのだが、

大家娘「あー! お兄さんぜーんぜん飲んでなぁい! 駄ぁ目れすよせっかく一緒に飲んでるんれすからぁ、駆けつけ三杯っていうでしょー? はい、おつまみも見つかりましたから……あ、あーんとか? あーんしちゃいます? やっちゃいます!?」

やらんでいいです。酔っぱらいの相手を素面でなんてできるかと、私もカップ酒を呷った。カッと喉がアルコールで灼ける感覚。わー♪ と大家娘が手を打つのでいい気になって立て続けに酒を胃に流し込んだ。

私は焼酎の匂いが苦手で普段はあまり飲まないのだが、こうして酔いが回ってから飲むとなかなか悪くないではないか。あーでも肉系のつまみはやっぱりビールだなー、胡椒の辛味をシュワシュワした喉越しで一気に洗うのがたまらない。旨し!

えへへと笑っている大家娘が、最初と打って変わって意外に言葉少ななのに首を傾げる。こっちはやっと気分が乗ってきたのに君が冷めてしまっては本末転倒ではないか。

しかし私は寛容なので、もともとすでに酒が入っている大家娘にこれ以上の酒を強要したりはしないのだ。私いい大人。あるいは大家娘はもう眠いのかもしれない。酒を飲めばそういうこともある……

そういえば大家娘はなぜそんなに酒を飲んできたのか? そして私と飲もうとしたのか? 酒で熱を持ってしまって頭がよく働かないのだが。

大家娘「実はですね……ちょっとヤなことがあって……友達に相談してたら、どうせならぶつかってこいってお酒飲まされて……あれ? 私から誘ったんだっけ? 景気付け? 的な?」

どうも要領を得ないが、要するに大家娘はお酒の力で悩み事をどうにかしようとしているということだろう。よろしい、そういうことなら私もとことんまで付き合おうではないか。酒はパワー! 人生のエンジン! 私達は酒の力で動き回る車輪でしかないのだぁ!(意味不明)

大家娘「本当れすか? ホントに私に付き合ってくれます? 最後まで」

おうともさ、私にお任せなさい。そう言うと、大家娘は黙り込んで、ブラウスに手をかけてボタンをプチプチっとやって、おやなかなか……いい下着つけてるじゃないか……白と小振りなレースが清楚でいいね?

――なぜ脱いでる!? そんなノリだったっけこの飲み!?

大家娘「あー、涼しー♪ 楽ぅ……♪ んっ、んむむ、なんですかもー、私暑いんです、ヤぁですっ、スカート脱ぐの邪魔しない……でっ、くださいっ」

さすがに下は……下脱ぐのはマズイって……! スカートを脱ごうとする大家娘と死守しようと腕を押さえる私。膠着状態……! あっ、でもダメっ、目の前になんて豊かな実りの双丘が! つまりおっぱい! おっぱい!

露わな胸を見ないようにぎゅっと目をつむりながら押さえていた大家娘の腕から力が抜けていく。わかってくれたか……

大家娘「……やっぱり私なんかじゃダメです? そんな気持ちになりませんか? そうですよね。私なんか……」

消え入りそうな声で言う大家娘。あの……? 見ると大家娘は涙ぐんでいた。え? なぜ? さっきまでのテンションは? え?

大家娘「お兄さん、この前のお休み、女の人と一緒でしたよね……カフェで、すっごくキレイな人……楽しそうに笑ってて……わ、私、お、男の人とこんな、話したことっ、なくて、ま、舞い上がっちゃって……勇気出しても、わ、私っ、なんか、可愛くないし、嫌ですよね、見たくないっ、ですよね、気持ち、悪っ、ですよね……!」

ごめんなさいと呟く大家娘。色々と察したことはあったし、色々と言いたいことはあった。だが私が今しなければいけないことは一つだった。

私は大家娘の肩にブラウスを掛けてやりながら言った。

大家娘「お兄さん……?」

説教の時間だった。
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/06/23(日) 08:11:38.95 ID:IZiqqPPI0
大家娘「あの、お兄さん……? 今私そういう気分じゃ……あ、はい。正座、はい」

はい。私も居住まいを正しながら言う。論点は大きく二つあります。君自身に関することと、君が行動を起こそうとしている相手についてです。いいですね?

まずは君に関することだが、なぜ君はそう自分に自身がないのかね? はっきり言うが君が思っているより君はだね、言葉を選ばずに言うと、物凄く男心をくすぐる。ぶっちゃけセックスシンボル。歩くスケベと言っていい

大家娘「セっ……? スケ……っ!?」

いいか? 君の属性を挙げるとだ。黒髪三つ編み眼鏡内気おっぱいで一見地味だけどよく見れば可愛いというかめっちゃ可愛くない? なんで気付かないの皆? 俺だけがこの娘の良さを知ってるんだ系女子なわけだ。男慣れしてないのがさらに追加点の役満コース。

君の周りの男は常に君を狙っていると考えたほうがいい。付き合いたいと言うよりかはこの娘なら簡単にモノにできるだろう感があるというか。おとなしそうだし言うこと何でも聞かせられそうだし。実際にはともかくとして見た目と雰囲気の話でね。いや君、ホントよく今まで無事だったよね……オレンジショートの後だと特にそう思うわ……

オレンジショート? と大家娘が首を傾げるのに、なんでもないと話を戻した。とにかく! 君は男から見てかなりそそる女の子なのだから、もっと自分を大事にしないといけないということだった。わかったかね?

大家娘「……でもお兄さんは私のこと嫌なんですよね。脱いでも全然、見てもくれないし」

嫌なわけないが?(憤怒)私は分別のある大人だから頑張って耐えたのだが? そうじゃなければガン見してたのだが? 私じゃなければ今頃君は一生後悔する羽目になっているところだぞ? 感謝してほしいね、まったく。

大体だね、いくら男慣れしていないからって相手に私を選ぶのは男を見る目がなさすぎるだろう。私、無職のチャランポランだぞ? 女関係も最近どうもだらしないし。そんな男に酔った勢いで処女捨てるとか絶対後悔するぞ。

いやホントに。男って処女厨なところあるから。処女厨ってわかる? 女の子は処女じゃないと絶対嫌っていう考え。せっかく君、可愛くて相手いくらでもいるんだから、相手はもっと選びなさい。ね?

大家娘「……えいっ」

お? と言う間に天地がぐるっと回った。自分が押し倒されたと理解したのは、慣れ親しんだ天井に大家娘の顔があったから。

馬乗りにされている。脇腹に触れる太腿の感触――実際太い――がこれが現実なのだと告げていた。

大家娘「頭がクラクラしてお兄さんの話、よくわっかんないですけどぉ……つまり、酔っ払ってれば合法ってことですよね!」

そんなこと一言も言ってないんだけど!? 私の話の何がどうなってそうなった!? ちょっ、どいて……っ、君、腰までむにゅむにゅして柔らかいなあ……! でも太ってはないってどういうこと? 物理法則おかしくなってない?

大家娘「何だぁ、処女捨てるのってこんなに簡単らったんだぁ……今まで私何やってたんだろ……いいけど……お兄さんがはじめての相手かぁ……うへへ」

おかしくなっているのは大家娘の頭だった。そういえばブラウスの前止めてなかったので丸見えだったブラジャーを、大家娘はパチンと外してブラウスもするっと肩から外してトップレス! ナイスおっぱい! 大きさは当然、形も色もいい感じですね!

……待ってくれ……! そこはマズイ! 触っちゃ駄目ぇ――

大家娘「んっふっふふふ……知ってますよコレぇ……予習はバッチリしてますからぁ♪ 大っきくなってるってことは同意ってことですよね!? ね!?」

ンンン言い逃れできない……! お願いだから待って! ちょっとでいいから! ほら、シャワー! シャワー浴びよう! 体キレイな方がいいでしょ? ね?

大家娘「逃しませんよ……こんな機会もうないかもしれないんですから……絶対モノにしますからね……あ、男の人ってほんとに体固ぁい……♪ ほんとに体の作りが違うんですねぇ?」

シャツの下のお腹を弄られて私はもう駄目だぁ! ヤられる! 犯されちゃうのに私ったらドキドキが止まらない――!


これからどうしますか?↓1〜3高コンマ、10:00より採用、締切12:00
ゾロ目なので大家娘コミュ続行です、逆レイプで本番確定です、プレイ内容を安価ください
ただし大家娘は処女なので相応の制限があるものとします(酒入ってるので痛覚は鈍っていますが無理すると泣きます)

大家娘『ふふふ……処女喪失……ふふ、お兄さんに付き合ってる人がいるとかもう関係ない……ふふふ、セックスなんか怖くない、やってやる……やってやるぞぉ……(自暴自棄)』
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/06/23(日) 10:42:32.20 ID:9wrbEjNjO
酒のせいで感情にブレがあるのか最初は嬉々としてちんこを触っていたが反応が鈍いことに怒り出したり泣き出したりし出したので
折れた男が色々指導
最終的には不器用ながらも男の上で腰を振りつつセックスが楽しいと御満悦でアヘりだす
男はただひたすら天井のシミを数えている
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/23(日) 11:25:42.68 ID:QVU0jHb80
前戯も何もなくいきなり騎乗位で挿入して挿入して涙目になる大家娘
それでも必死で腰を動かすため、見かねてキスや乳首の愛撫で感じさせて膣を濡らす
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/23(日) 11:39:56.16 ID:tKOyxTWMO
騎乗位でいきなり膣口に当てた後、酔いもあり挿入まではすんなり行かず。
先端の刺激や擦れあい等、焦らすような快感を繰り返した後、結果として万全ではないが多少準備が整ってしまった状態で生挿入
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 18:19:41.14 ID:38QXU7JyO
待ってる
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/07/18(木) 19:01:04.24 ID:M70u9rdR0
>>529採用


そのまま寝間着のスウェットをずり降ろされた。勢い余って下のトランクスといっしょに。

大家娘「うわぁ……ほ、本物の男の人の、おち、ん、わっ、ビクって! ひぃぃ……えっえっ、大っき……えっなんか生暖かいし……」

ごくりと生唾を飲み込んだ大家娘は初めて目にしたのであろうビンビンになった男性器に興味津々だった。あああ突っつかないでデリケートなとこなので! 握られると女子の手ってホント柔らかいよね……! 駄目だ興奮が収まらない! というか酒で頭クラクラする! 体に力が入らない……!

と、腿に感じていた重み――実際重い――が退いた。

大家娘が腰を上げていた。私の逸物を握ったまま、もう片手をスカートの中に入れてするっと下ろしたパンツは、ブラと合わせた清楚なナリで大家娘によく似合ってると思った。

……やべーぞ逆レイプだ!

大家娘「いいいい行きますよ? 行きますからね? 抵抗ないってことはいいってことですよね!? 嫌って言ってももう遅いですから!」

よくないんだよぉ! というかゴム! 生はやばいってぇ――! という私の抗議を、大家娘は行きますの一言で封殺。固定するように根本を握られた私の陰茎は、目の前にぶら下げられた餌に正直に反応していた。

唇を引き結んた大家娘は、それを自分の女の入り口に宛てがって、一気に、

大家娘「――――――ッ!?? いいぃぃっ痛――――!」

先端がメリっといったところで動きを止めた。哀切極まる断末魔だった。心の中で合掌。

いやそんなことをしている場合かと首を振って思考を正す。痛いよう、こんなの聞いてないと弱々しく繰り返す大家娘は中腰の姿勢から少しも動けていない。亀頭の先端も埋まったままで、慣れていない膣の痛いほどの締め付けに私は顔を顰めた。

まあ仕方がない、なんにせよ話は陰茎を抜いてからだなと大家娘の腰に手を伸ばして、その手を掴まれた。

大家娘は涙目で私を見ている。無言で。私も無言で、しばし見つめ合った。そして私はようやく理解した。

なんとしてもヤる気だなこの娘……! いやわかった! わかったから落ち着け、待て待てそんなに無理に挿れようとするのは――

大家娘「うぎぎぎぎぎ……!」

ああああメリメリってぇ――! 私だって処女特有の強張った締め付けが痛いのだ! 処女セックス強行で痛いのは女の方だけじゃないのだぞ!

あまりにも聞き分けのない大家娘についに私の怒りが爆発した。怒りのままに陰茎を無理やり引き抜いて、ぐすぐすと泣きべそをかく大家娘の手を引いて抱き寄せた。

大家娘「らってぇ……こうれもしないと私ぃ……ずっとこのままらもん……やだよぉ……」

うう、と私の胸に顔を押し付ける大家娘。はいはい、と大家娘の背中をポンポンとあやして、涙やらなんやらでシャツが湿っていくのを感じながら、私は下半身裸のままぼんやり天井を眺める。

どうしようかな。本当なら適当な慰め言って部屋に帰すべきなのだろうけど。私からすれば何を焦って処女捨てようとしているのかって感じだし。いいじゃん別に。せっかくの器量良しなのだ、ほんの少しの自信を持てばいい男なんて向こうからやって来るに違いないのに。私は嘆息する。
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/07/18(木) 19:02:28.61 ID:M70u9rdR0
セックスしようか。身を起こしながら私がそう言うと、大家娘は「えっ」と顔を上げた。キスの経験はあるかな? 親以外で。

大家娘「……えっ、セック……え? キス? いや……? えっと、ちょ、待っ、近いです顔っ、私ファーストキスでッ、ん、ん……む……!? ……!? …………!?」

ファーストキスご馳走さまでした。感想は? 急でわからなかった? じゃあもう一回。――はい。どう? まだわからない? そう? まあまあ遠慮しないで三回目。ああ、だめだめ。逃さないよ。今度は長くするからそのつもりで。はいスタート。

後頭部を掴まえながらたっぷり時間をかけて重ねた唇を離すと、大家娘は呆然とした風情。急なことに対応できずに思考がストップしてしまっている。再起動には理由が必要だろうか。

私は言う。なぜ急にキスしたか? セックスするのだからキスくらいするだろう。なぜ急にその気になったか? 目の前の据え膳を食べる気になっただけ。あいにく私はクズなので将来の責任を取るつもりはないけれども。

ま、君から襲ってきたのだ、まさか文句は言うまいね? できるだけ痛くはしないようにするから諦めるように。

大家娘「ままま待ってください、こっ、心の準備が……! あっ、さっき私、キ、キキキキスしたんですか? え? なぜ? あっ、夢……?」

どっこい現実です。次は舌入れたのするから舌出して。あと体触るからそのつもりで。服の下に手入れるから。ほら舌。べーってして。舌噛まないようにね。

大家娘「えっえっえっ、あっ、え? れぇ――――? えぅ!?」

意外に長かった大家娘の舌をこちらの舌で絡め取って唇を重ねた。ぬるぬると舌上の唾液を擦り合う、ぴちゃぴちゃという音が口腔から脳に響く。こちらの口内に誘導した大家娘の舌を唇で挟んでゆるく吸うと、私の体の上で大家娘は面白いように体を震わせた。

それでは体の方もいただきます。ブラウスの前が開けているのでいきなり服の下に行ってみよう。

大家娘「ン……っ、あっ、ひ、ん、んむ、ちゅっ♡ ちゅるっ♡ はぁっ♡ んんっ♡ あん♡ あ、ふ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ んふ……♡」

むむむ。わかってたけど胸大きいな……! 肌もっちもちで肉柔らかめ。乳房の肥大に相応に広がった乳輪、中央にぷっくりと膨らんだ乳頭は大きめで、これは弄り甲斐があって非常によし。

巨乳の魔力に心惹かれて手が離れないので、大家娘の頭を支えていた手を愛撫に回すのは当然の判断だった。胸下、腹……お腹やっわらかいな! あーそっか、私、今まで関係持ったの鍛えてるか肉付き薄いかだものな。うむ! プニプニは良いものだ……

大家娘「はぁー♡ はぁー♡ あ、あの、お♡ お腹と、んっ♡ 胸、ばっかり、その、恥ずかしいです、から……」

何ィ? こんなおっぱいとお腹しておいて触るなと? 生意気だぞ? ン?

ええ……と大家娘は私の謎テンションについて来れていないが、しかし、彼女の言にも一理ある。名残惜しいが胸ばかり触っているわけにもいかないのだ。だからこれが最後の揉み……いやこれで最後……もう一回だけ……

はいじゃあ次は本丸でーす、と大家娘のスカートの中に手を入れる。あ、私手洗ってないや。爪は切ってるからいいとして、ええっとウェットティッシュ……あったあった。いつ何があってもいいように常に枕元に置いてあるのだ。さすが私は準備がいい。

そういうわけで準備のできた私は大家娘の秘部に触れた。さらに触れ、なぞって、指先をちょっと沈めてみたりして。

……なんかすごく濡れてる。
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/07/18(木) 19:02:54.59 ID:M70u9rdR0
大家娘「…………」

顔を背ける大家娘。でも耳まで赤いのが丸わかりだった。いやいいことなんだよ? これからのことを考えたら濡れてるほうがさ。痛みも減るし。私も気持ちいいし。

うん、中も水気たっぷり……指、簡単に入るなぁ……

大家娘「んっ♡ や、待っ、ひぃん♡ ♡ あれっ♡ こんなすぐっ、ヘン♡ ヘンですっからっ♡ なんでぇ?♡ ひ♡ ぐっ♡ んん♡」

いや、いくらでも待つけど……。私は大家娘の膣内に指を挿れたまま静止。むしろ大家娘のほうが私の指を締めたり緩めたりしているのだが。というか腰押し付けてきてる。ついでに触れてもないのにすっかり充血したクリトリスも擦れるようにすると、

大家娘「ひぅ♡ ♡ ♡ あっあっ、あっ?♡ ♡ んッ♡ ♡ ♡」

ビクビク体を震わせて仰け反った。ええ……そんなに愛撫もしてないのに感じ易すぎじゃない……? いやいいんだけども。私には都合がいいし。たとえ、こうして指もう一本追加しても悠々咥えこんであんあん喘いでくれるって凄くやりやすいし。……この娘ホント、今まで良く無事だったな……

大家娘を抱くと決めたのは私だが、こうもあっさりと準備が整ってしまうと若干の戸惑いがあった。まあいいか。いいな。よし。

では、と据え膳を前に舌なめずりをしていたビンビンの逸物にゴムを装着。先程の痛みの記憶が蘇ったのか、大家娘は緊張に身を固くした。

今日はやめておくか、と私は最後の確認をする。大家娘はぐっと歯を噛んで、首を横に振った。瞳に決意の色。

なら始めよう。大家娘の腰を上げさせ、膣口に熱り立った陰茎を宛てがって、ずぬぬぬっと中に差し込んだ。

大家娘「んんん……! んはぁ……っ、はー♡ はー♡ 入ったぁ……」

熱を持った肉筒を開ききった亀頭のエラで掻き分ける。中の感触は最初の挿入時とは全く変わっていた。私のモノを受け入れるに十分な広がりを持って、きつく締め上げてくる。しかしこれは早く動かすと痛いかな。痛いだろうなあ。

とりあえずはペニスを受け入れる感覚に慣らそうと、私は腰を止めたままにする。体位は対面座位、崩した胡座の中に大家娘の尻を収めている状態である。

体位上、近まった大家娘の腰を抱いて唇を重ねた。私の胸付近でまごついている大家娘の手を私の首に回させて密着度を高めて、再び大家娘を抱きしめながら口づけを深くした。

大家娘「ん、ちゅう♡ ♡ ちゅっ、じゅる、じゅぷっ♡ はぁ、んっ、んー……♡ ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ ――っ、んふぅ……♡ あっ、はー♡ はぁー♡ ♡ ん、んっ♡ れる、れろぉ……♡」

もはや何も指示せずとも舌を絡めて寄越すのに合わせて、大家娘の体に触れていく。触診するように優しく触れるのは挿入の痛みを紛らわせるため。あと触り心地がいい。この、あんまり筋肉のついてない柔らかいのが最高に近い良さ。でも太ってるわけじゃないのが節制感があって好感が持てる。

は、と甘い吐息を漏らして、両腕を私の首に掛け、両脚でしがみついてくる大家娘が私の顔を覗き込む。微睡むような瞳、その中に見え隠れする、今以上を求める色。――男に媚びる女の目。

どうしてほしいのかをあえて訊いた。大家娘はごくっと喉を嚥下させる。上気した頬、喘ぐような呼吸、大家娘の瞳が情欲に染まる。

大家娘「……動いて……♡ たぶん、もう、大丈夫ですっ、からぁ♡」

その答えはわかりきっていた。私はゆっくりとした動きで抽送を開始した。
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/18(木) 19:04:55.52 ID:M70u9rdR0
文章のリハビリがてら今回はここまで
安価は次更新です、次はもうちょい早く投下したい
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/18(木) 19:58:26.05 ID:LmBC1rCDO
お帰りなさい
乙でした
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/07/18(木) 20:17:49.30 ID:79p1O6XzO
おつ
イッチのペースで構わんよ
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/07/26(金) 17:26:12.87 ID:cEmByn3e0
たっぷりと愛蜜で満ちた膣内に呼吸と同じリズムで己を反復させる。腰を揺するような動きは体位上、膣の浅い位置で連続して、ともすれば単調とも言えるが、慣らしにはもってこいである。なんたって大家娘は男女経験がないのだから。

だからこうして、動きが緩い分をキスや愛撫で埋めるのだが、

大家娘「んっ、ちゅ♡ ん、んっ、ぷはっ、はっ♡ あひんっ♡ く、首っ、舐めちゃ、あっ♡ ん〜〜〜♡ ♡ もう、くすぐったいれす……♡ あんっ」

ちょっと強く首筋を吸ってやるとこれである。首筋の赤らんだ肌に舌を這わせると、薄く汗ばんでいるのがわかった。酒気の他に立ち昇る体臭のかぐわしさ。

たまらず大家娘を掻き抱いた。触れ合った箇所に感じる女の柔肌、大家娘の胸が押し潰れる感触、鼻に掛かったような甘ったるい吐息が鼓膜を揺らす。興奮のまま腰をがっつきたくなるのを我慢。我慢……! ンンンもどかしい……!

だが今重要なのは彼女にとっての初セックスを恙なく終えることである。痛いのとか以ての外。たとえ腟内が大量に分泌された愛液でぐずぐずになっていても、そのくせ経験の足りない膣襞の締め付けがきつくても、

大家娘「んっ♡ んっ♡ んあっ、あっ、あっ♡ ちゅっ、ちゅぱ、ちゅるっ、ちゅ、あっ?♡ ♡ あ、はぁ♡ んむ♡ む、ん、んー……♡ ♡ ぷはっ、はっ、はーっ♡ あ…………♡ ♡」

明らかに相手が痛みでない声をこっちの耳元で垂れ流していても! 仮に今は良くても強くすると痛いかもしれないからぁ……! キスも当たり前みたいに受け入れるし舌絡めてくるし、目元火照らせてキスねだってくるのも超エロいけども……!

う、と息が上がって呼吸が乱れるのは、何を隠そう、大家娘の方から腰を押し付けてきているからだった。こっちは必死に我慢してるのに快楽貪りおって、さっきまで処女だったくせにこのドスケベ娘……!

こんなの我慢できるわけもなく。

大家娘「んっ!?♡ ♡ ♡ ん、むぐ、ん……!♡ ♡ ぷあっ、はむ、ん……ちゅっ、ちゅぷ……んふ……♡ ♡ ♡」

ぐりっと限界まで腰を奥に突き挿して射精。じっくり時間を掛けて高まった興奮を自分の尖った先端から注ぎ込むイメージ。唇を合わせ、肌を重なり合わせて、脈動の最後まで大家娘と交わり続けた。

私と大家娘は荒い息をつきながら抱き合っていた。精を放ち終えて萎え始める逸物を引き抜く。我ながら出しも出したり、という量だった。これは疲れるはず。

大家娘「はー……セックス、したんですねー……私が……あー、ねむ……」

そんなことをうとうとと言って、大家娘は眠ってしまったようだった。私も眠い。深酒の後に運動はなかなか……効く……

暗転。

目が覚めた。頭が痛い……二日酔いの症状だった。頭をバリバリ掻きながら起床。どうにも体がベトベトするというか不完全燃焼感があるというか。まあいい。とりあえずは水……

と、テーブルに書き置き。走り書きで、『先に帰ります 昨日はすみませんでした 大家娘』。

……あっ。やっちゃった。私は頭を抱えた。


大家娘コミュは終了です。これからどうしますか?↓1〜3高コンマ、19:30より採用、締切20:30まで
(大家娘解禁まで7回)
(金髪ギャル解禁まで6回)
(剣道少女解禁まで5回)
(オレンジショート解禁まで4回)
(施設後輩解禁まで3回)
(銀髪ロング解禁まで2回)
(ヤンキー解禁まで1回)
(指定可:ポニテ、おかっぱ、留学生、桃髪サイド、黒髪ツインテ、おさげお嬢様)

大家娘『あ――――嫌ぁ――やっちゃったぁー! どうしようどうしよう、明日からどんな顔してお兄さんに会おう!? 無理やり押し倒してって私そんなに? そんなに飢えてたの? 嘘でしょーもう! 死にたいぃ……!』
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/26(金) 19:30:23.92 ID:Valo5fGDO
おかっぱ
休日なおかっぱがやって来てイチャイチャする
あれから色々と「練習」してきたらしく、前戯や本番でも積極的に奉仕してくる
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/26(金) 19:34:34.63 ID:hp5Hh1SqO
ポニテ
ポニテが大学のレポートを完成させ、一緒にご飯食べて、一緒にお風呂入ったあと、思いっきりいちゃラブしまくって癒される
一緒の布団に入ってイチャイチャしながら、私をこんな風にした責任取ってくださいね(意訳:勝手にいなくなっちゃだめですよ)と優しく言われる
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/26(金) 19:34:41.62 ID:ffrqID+l0
おかっぱ
放課後の学校帰りのおかっぱと友人に遭遇。明らかに嬉しそうな態度をとるおかっぱとその相手の男に対して友人が色々と質問攻めにしてくる。
とりあえずごまかしてその場を切り抜けて、お互いの為に関係を秘密にしていこうと提案する。
おかっぱは納得したが、その分二人っきりではいいんですねとばかりにそのまま男の自宅で一戦交える。
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/27(土) 03:40:39.74 ID:2qpJ+i8Ho
何故かブクマから消えてて探した
結構進んでて嬉しい 時間合えば参加したいわ
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/07/30(火) 18:21:47.47 ID:mpL2YBN00
>>539採用、かなり踏み込みます

「最近のおかっぱちゃん、何か変わったよね」

お弁当を食べながら友人が言う。うんうんともう一人が同意するのに、私は、そうかな、とだけ答えて箸を口に運んだ。

学校のお昼休みである。中学生ともなれば親にお弁当を作ってもらうのが恥ずかしくなって購買で済ませる生徒も多いなか、私は入学以来ずっと自作していた。おかげで同年代の娘と比べて随分料理にも慣れた、と思う。

そのことに今では感謝しているあたり、実際、私は変わってしまったのかもしれない。

(変えられちゃった、って言うべきかな)

あっ、と席を囲む友人が声を揃えた。どうしたのか訊くと、友人たちは顔を見合わせて、三人で固まった教室の隅から、誰にも聞かれていないか周囲を見回した。ごにょごにょとささやきあって、そうして小声で言う。

「今のおかっぱちゃん、なんていうか……」

「なんか、ときどき、見ててドキってするような顔……してない?」

「だよね? やっぱしてるよね、そういう顔? なんか、余裕っていうか、大人っぽいっていうか。男子と話すのも普通になったし」

「……そんなことないよ。男の子相手だとやっぱり上手く話せないし」

「でも前は、こう、もっと怖がってたじゃん? それで男子にからかわれたりしたけど、今のおかっぱちゃんはなんだか……色っぽいっていうか」

好きな人でもできたとか? なんて訊いてくる友人たちの顔は好奇心に満ちていた。そんな人いないよと軽く否定したが、納得しない二人が却って盛り上がってしまうのに苦笑してしまう。さも困った顔を作って誤魔化しているうちに昼休みが終わってくれた。

話はまた後で聞くからと念押しして自分の席に戻る友人二人に手を振って、私は次の授業の準備をする。机上の教科書とノートの底をトントンと合わせているうちに先生が入室して、午後の授業が始まった。

今までもできるだけ真面目に受けていた授業だが、今はより真剣に取り組むようにしている。とはいえ数学の時間は少し苦手だった。数学自体は特に不得意というわけでもないのだけど、と思ってしまうのは、今日の問題の解答者として私が選ばれているからだ。

解答者は指定された問題を途中式も含めて黒板に書き付けなければならないのだが、

(やっぱり、みんなの前に立つのは、いつまでたっても慣れないな……)

物心ついた頃から引っ込み思案で、人見知りする気質は中学生になっても相変わらずだ。足が震えそうになりながらもなんとか解答し終えて席に戻る。ふう、と一息。

先生から答えが合っていることを褒められるのを、頭をちょっぴりだけ下げてやり過ごす。死にたくなるほど恥ずかしかったそれも、今では以前ほどではない。友人たちが口を揃えて私が変わったと言うのはこういうところかもしれない。

それは喜ばしい変化かもしれなかったが、他人に疑われるようでは困る。気を付けたほうがいいかもしれない。

でも、と思わず笑みがこぼれてしまうのは、そうした私の小さな変化や成長を大袈裟なくらい褒めてくれて、喜んでくれる人がいるからだ。約束は明日、やっと会えるのが待ち遠しくて仕方がなかった。

(……?)

ふと視線を感じた気がして、ちらと周囲を窺う。クラス内の、三本の指で余りがくる数の友人はノートに夢中で、当たり前だが、誰も私を気に掛けてはいなかった。気のせいだろうか。いや、気のせいに違いないし、そのほうが良いに決まっていた。

あの人以外に気に掛けてもらっても邪魔なだけなのだし。

授業が終わり、当番の掃除も終わって、やっと下校である。本当は学校に行く時間がもったいなくて、時折狂おしいくらいになるのだが、そんなわけにもいかない。私は地味でおとなしい従順な子供でいつづけなければならなかった。少なくとも表面上は。

一人での下校である。いつもなら図書室で勉強して部活後の友人たちと帰るのだが、今日はそんなことをしている場合ではない。

(明日はお兄さんと会うんだから、ちゃんと準備しないと――)

「おい」

後ろから声を掛けられたのは、明日は何を用意していこうか考えていた折だった。振り返ると見覚えのある顔――同じクラスの男子生徒。

少し身構えてしまうのは、この男子が私をからかってくる男子グループの急先鋒だったからだ。グループ内では真ん中くらいの背丈で声が大きく、私や他のおとなしい女の子に何かとちょっかいを掛けてくる子。

「なに?」

「いや、べつに……その」

私は内心を悟られないように努めて静かに、もう一度用件を訊いた。男子の浅黒い顔――運動部だったっけ? どうだったかな――がやや赤いように見えた。

「なんかお前、最近ヘンだから気になって……」

「どうして?」

「え? いや、なんとなく……前と雰囲気、全然違うじゃん。お前そんなんじゃなかったろ」

「そう? まあそうかもしれないけど。話はそれだけ? じゃあもう帰るね」

「あ、いや……」

それ以降、特に何かを言うでもなかったので、私は男子に背を向けて家に帰った。少し驚いていたのは、大して関わりのない相手にも自分の変化が筒抜けだったこと。これは本当に気を付けないといけない。

お兄さんと一緒にいたいなら、誰かに欠片でも疑われてはいけないから。

でも今はそんなことより明日のことだ。そうだ、タルトにしよう、アップルタルト。生地は残りがあるからそれを使って、あまり手の込んだものだとかえって気後れしてしまうからシンプルに仕上げて、ああ、私が勝手に作ってくるものにもそうやって優しく気遣ってくれるのが嬉しいのだけど、私としては少しでも美味しくして喜んでほしいのだけど――

そんな事を考えているうちに家に着いてしまった。どうするかは家でゆっくり考えよう。でも明日のことを考える睡眠はしっかりとった方がいいかな。体は念入りに洗って、ああでも、今からこんなにドキドキしてちゃんと寝られるかな、なんて考えが次々湧いてきて止まらない。

その全てが、心が空まで浮いて飛んでいってしまいそうなくらい、楽しくて楽しくて仕方がないのだった。
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/30(火) 18:23:43.49 ID:mpL2YBN00
これまで書いたの眺めてるとおかっぱの精神状況がヤバい領域に行ってたのでそうしました
続きは後日、視点どっちにするかは考え中
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/30(火) 18:38:39.92 ID:EJJgB+iI0
乙でした
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/31(水) 08:56:25.43 ID:xS2wSYaYO

おかっぱちゃんかわいい
ドキドキする
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/31(水) 11:48:26.10 ID:tCsmc3nZ0
恋するおかっぱちゃん可愛い
しかし不穏な影が…
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/08/04(日) 15:35:42.77 ID:y2ieGE1E0
目的のアパートは登校路の途中にある。私の家からは少し中学校よりで、家を出て二十分ほどの距離。何の変哲もない普通のアパートなのに、毎朝その建物の前を通るだけで心が浮き立ってしまう。

ましてや今日はその中に入れるのだから、もう心臓のドキドキが止まらなかった。

階段を上がった先の奥の部屋、扉の前で深呼吸を挟む。一回、二回。私は意を決して呼び鈴を鳴らした。

『はい』

待ち望んでいた声。少し低めだけど親しみやすくて、なのに軽薄ではなくて、声を聞くだけで落ち着いてしまうのに、聞いているだけで頭がぼうっとなって体がそわそわしてしまう。

「私です」

そう答えた私の声はどうだろう。人からはよく小さいと怒られてしまうけど、ちゃんと聞こえただろうか。変じゃなかったかな。

知らずうつむいてしまっていた私の前で、ガチャリと音が鳴った。――ドアが開く。

「いらっしゃい」

ドアノブに手をかけたお兄さんに柔和に笑いかけられて、少し前の心配事なんて霧散してしまった。さ、とお兄さんに手で促されるまま、お兄さんの部屋に這入る。

室内はすっきり片付いて、掃除が隅々まで行き届いている。「単にものがないだけだよ。服なんかも全然種類がないから外出に困るくらいだ」なんてお兄さんは笑うけれど、私には大人のお部屋という感じでお兄さんによく合っていると思う。

「じゃ、お茶の用意をするから少し待ってて。今日は何を作って来てくれたのかな? はは、おかっぱのお菓子は美味しいから、私もすっかりアテにしてしまっている」

「あ、はいっ、今日はアップルタルトを……美味しく出来ていればいいんですけど」

と、手の荷物を置きがてら、丸テーブルの横にレンタルビデオ店の袋を見つけた。何を借りたのだろう、勝手に見るのは失礼かな。

(それとも……)

思わず赤面してしまったのは、ここでお兄さんと一緒にアダルトビデオを見たことを思い出したからだ。どうしよう。ちゃんと勉強はしてきたけどお家に来て急にだなんて、でも、

(お兄さんも期待してくれてたってこと……だよね? だったら、私……)

ああ、それ、とカップを手にお兄さんが戻ってきた。

「どうぞ。いや、この前テレビでやってただろう、新作アニメのあれ。私、すっかり忘れてて見損ねちゃってね、いやはや近くの店は全部借りられててさ、置いてるとこ探すのに難儀したよ。結構な店回って……おや、どうした、顔赤いが」

「なんでもないです……」

「……? ああ、そんなことより」

顔を上げると、お兄さんは心配そうな顔。

「今日の服もよく似合っているよ。でももし空調が効きすぎなら言ってほしい、調整する」

お兄さんがそういうのは、私が長袖のカーディガンを着ているからだろう。「いえ、その……」と口籠る私に、お兄さんの顔が沈むのを、慌てて否定する。

「違うんです。これはそういうんじゃなくって……その……」

私は覚悟を決めてカーディガンを脱いだ。二の腕のあたりを押さえてしまったのは空調が寒いからではなく、シャツの肩から下が無防備だから。

「その……私、あんまりノースリーブって着たことなくて……ひ、人に見られるの、恥ずかしくて……わ、私……その……どう、ですか? 変じゃ、ない……ですか?」

そっと上目遣いにお兄さんを盗み見る。緊張の瞬間。ぎゅっと手を握ってお兄さんの答えを待つ。

はたしてお兄さんは快活に笑った。

「ははは、そういう……くく、いや君、相変わらず君は本当に可愛いな。いや本当に。君は本当に可愛いな!」

可愛い可愛いと連呼されて、不意に抱き寄せられた。間近にお兄さんの顔――唇が触れた。

私は目を閉じてお兄さんのキスを感じる。手をおいた肩も、お兄さんの体はどこもかしこも固く大きいのに、唇だけは柔らかくて、とても甘やかだ。

「でも寒かったらちゃんと言うこと。私はあまり察しが良くないんだ。いいね?」

吐息のかかるような距離で見つめられて、少しかすれた声で囁かれれば、私にはうなずくことしかできない。「いい子だ」とお兄さんはまた触れるだけのキス。さっきよりも長い口付けで、私の頭の中はどろどろに溶けてしまうよう。

「そうだな……せっかく作ってもらって悪いのだけど、お菓子はもう少し後にしないか?朝ご飯食べたばかりなんだ。今日は何時までいられるのかな?」

口を離したお兄さんに訊かれる。今日はいつものように図書館に行くと言って出てきたから、お昼ご飯までに帰らないといけない。なぜなら今まではそうしていたから。それ以上遅くなって、お父さんやお母さんに不審がられるわけにはいかないから。

(お兄さんと会うのを誰にも邪魔させない)

お兄さんの胸に抱き止められながら私がそんな事を考えているのを、お兄さんは知ってか知らずか、あっけらかんと笑う。

「なら余裕だな。まだ八時にもなってない。……いやね、実を言うと、アレ、借りたはいいけど見ないまま寝てしまったんだ。借りただけで満足したっていうかね。だからもし君が見逃してたならでいいんだが、いっしょに見ないか」

私は喜んでお兄さんの誘いを受けた。実際のところ、私はテレビで放映されたのを見ていたのだけど、そんなことは、こうしてお兄さんからありがとうと抱き締められることに比べれば些細なことだった。
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/08/04(日) 15:36:58.77 ID:y2ieGE1E0
よっ、とお兄さんは私を抱えたまま手を伸ばす。カチカチとリモコンを操作すると、プレイヤーの中にディスクが入ったままだったのか、テレビ画面に映画のメニューが映った。

『本編再生』を選択して、つい先日見たばかりの映画が始まった。それを見る私は、今、お兄さんの膝の中だった。たしかにいっしょに映画を見たいとは言ったけれど、

(まさかこんな体勢で、だなんて……!)

予想以上の近さに肩が強張ってしまう私を、お兄さんは後ろから引き寄せる。両腕の縛めはゆるく、でも、お腹の前で腕を組まれて、まるでお兄さんの腕の中に閉じ込められてしまったみたい。

密着した背中から伝わるじんわりとした体温、振動として聞こえる力強い鼓動の音。私を捕らえる腕は、明らかに私より太く、たくましい、大人の男の人の肉体。

もう、映画の内容なんて、まったく耳に入ってこなかった。

『…………、…………、…………! …………!』

映画は進む。私はお兄さんにはある癖があるのを知っていた。何かに集中していたり、微睡んだりして意識が低下していると、お兄さんは手癖が悪くなる。とにかく手が動き回って落ち着かないのだ。

今起こっているのがそれだった。

「おお……! うーむ……お、凄いな……うん……」

こうして密着していないと聞こえないくらいの声の大きさでお兄さんは感嘆を漏らす。これもお兄さんが集中していて、他のことに気が回っていないときの癖。つまりお兄さんは映画に集中して、他のことが疎かになっている。

そのお兄さんの片手が私の体の上を這い回っていた。シャツの上からお腹を撫で、円を描くようにさすり、それが徐々に、ねっとりと上昇していく。

「う……! くっ、ふ……っ」

ジュニアブラをつけた私の小さな胸を、ささやかなカップの形状を確かめるようになぞられて、私は声を抑えるのに必死だ。

お兄さんの片手に手が捕まっているので、もう片方の手で口元を押さえる。指の間に指を絡めて、親指の腹で手の平を擦られて、たったそれだけの刺激が背筋に甘い電流を走らせる。

(知らない、知らない、知らない! 手の平を触られただけで感じるなんて、知らない……!)

お兄さんの手はまるで魔法みたいに私を気持ちよくしてくれる。それはわかっていたことだけど、まさか手の平でそうなるなんて思いもしなかった。

「あ……」

お兄さんに気付かれないよう、密かに体を震わせている私を、しかしお兄さんは片腕で抱く。前傾した上半身に強く抱擁されて、両の腿で左右から脇腹を挟まれて、私が勝手に動かないようにしっかりと固定される。

鑑賞の邪魔になったのかな、とも思ったが、やはりお兄さんは何も言わないまま。

(私が動いちゃうのはお兄さんのせいなのに。いくら無意識だからって、私が悪いみたいに……)

そんな小さな不満も、お兄さんの手に太腿を撫ぜられて一気に吹き飛んでしまった。ビクッと体を跳ねさせた私を、まるで動くなとでも言うように、お兄さんは縛めを強くした。

その上でお兄さんは手を動かす。膝頭の骨のくぼみを指先で弄んで、膝裏に指を這わせる。性急さはなく、ただただじっくりと、形を確かめる動き。

それが、焦れったくなるくらいゆっくりとした速さで上を目指していく。スカートをたくし上げた手が向かうのは私の体の中心。震えて行き場のない熱が高まる場所――その入口。

(あ……背中に固いの、当たってる。お兄さんの、大っきくなってる)

もぞもぞとお兄さんの腰が動いて、ぐっと押し付けられる。収まりのいい位置を探すような動きでぐりぐりと密着されて、形が嫌でもわかってしまう。鮮烈に刻み込まれた記憶と同じ形のそれは、優しくて、ちょっぴり意地悪だけどあたたかく私に微笑んでくれるお兄さんに似つかわしくない、私を凶暴にこじ開けて別のものに変えるための器官。

何も知らなかった私の体を割って、自分が女なんだって理解らせた、お兄さんの男性器。

かっと頭の中が熱くなる。前は内腿まで侵入されて、後ろは固くなったお兄さんのを押し付けられて、それでも身動きできないように強く強く抱き締められて、声を出すことも許されなくて。だからお兄さんから与えられる何もかもがどこにも逃げられずに私の体をぐるぐると回って、何も考えられないのにお兄さんと触れたところだけがリアルで。

全部全部真っ白になって、肌感覚だけが鋭敏になった私を、お兄さんに触れられたところだけがつなぎとめている。
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/08/04(日) 15:37:25.08 ID:y2ieGE1E0
だから。

「ごめんね、そんなつもりじゃなかったんだけども邪魔してしまった。申し訳ない」

「あ――」

耳元で囁かれる言葉、内容なんて頭に入らない、ただ潜めた声に耳をくすぐられる。今までになかった箇所への刺激。それで全身を駆け巡っていた熱が弾けた。体中の細胞が粟立つ感覚、ぞくそくとしたものが背筋を駆けて髪の毛の一本一本までを冒すよう。

閾値を越えた頭の中が沸騰する。思考なんて濁流のような感覚の暴走のせいで掻き消えているのに、お兄さんの手足に捕らえられて、私を私のままで閉じ込める。

はっきりと自覚させられる直感的な思考。意識以下の部分、私を私でいさせる深層に、言葉以上に雄弁なそれが刷り込まれる。

(私の手も足も、髪の毛の一本も、体の中も全部、心だって全部全部、どうしようもないくらいに――)

それはたぶん、出会ったときからずっと、水面に一滴ずつ毒を垂らすように進行していた。きっとお兄さんも無自覚に、私が気付いたときには手遅れになるような密やかさで。

「うわ、もうこんなに経ってる。そんなに長いこと触ってた? 本当に申し訳ない、どこか痛くなってたりしてない? 一時間半近くもとか自分でも驚き……おかっぱ? 大丈夫? ちょっと?」

「だい、らいじょうぶ、れふ……♡」

私の様子に気がついたお兄さんが慌てた声を出すのに、私は絶え絶えになった呼吸から声を絞り出す。そう、私は大丈夫だ。だって、お兄さんが映画よりも私のことを見てくれたから。私のことを気に掛けてくれたから。

だったら、どんなことだって大丈夫に決まっているでしょうという言葉は、すわ一大事という顔をしたお兄さんに抱え上げられて中断した。

「映画、いいんですか? まだ、途中……なのに」

ベッドに寝かされながら私は訊く。お兄さんはまるで壊れ物を扱うみたいにゆっくりと私を横たえて、ああ、と言う。続く言葉を私は知っているようで、でもお兄さんの口から聞きたいような、落ち着いているような逸るような気持ち。

「いいよ。映画なんていつでも見られる。それよりどうしてほしい? なにか欲しい物があれば言ってくれ。用意する」

「……わがまま、言ってもいいですか? 嫌いになりませんか?」

こういうとき、お兄さんは一瞬、何を言っているんだと怒るような顔を見せて、その後。

「馬鹿。そんなわけがないだろう。私は君が思っているよりはもっと、ずっと、君のことを想っているつもりだよ」

いやそれはちょっと言い過ぎかな、なんて言って、あなたは微笑う。泣きたくなるくらい優しいのに、どこかに拭いがたい陰がある、そんな顔であなたが微笑うから、私はどうしようもなく切なくなって、胸が張り裂けそうになって。

だからもう、私はあなたから逃げられない。

「じゃあ……私と、添い寝してくれますか?」

それが私にとってどれだけ幸せなことか知らないお兄さんが、「そんなことでいいのか?」と首を傾げるのがおかしくて、私はお兄さんに気付かれないように密やかに笑った。
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/04(日) 15:42:36.01 ID:y2ieGE1E0
ちなみに主人公(『私』)はこのとき、「映画おもしれー! ……ちょっと見ない間におかっぱがヤバイことになってる! やべーぞ!」
って感じです。まあそんなに格好のいいやつじゃないので、おかっぱからはそういうふうに見えてるってことで
それにしてもこいつらはいつになったらセックスするんだ……? 前パート長くなりすぎちゃった。待っててくれた人にはごめんなさい
次はちゃんとヤると思うので何卒。たぶんだけど。多分その予定なので続きは後日です
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/04(日) 16:22:00.19 ID:9JKSyg4ZO
えっちまで長ぇ!
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/04(日) 19:52:06.33 ID:2A641LHrO
でもえっちぃぞ!
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/04(日) 21:13:56.44 ID:Q0g+G6nM0

次も楽しみにしてます
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 07:31:16.51 ID:JuBMCRWCO
待ってる
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/03(火) 20:02:50.84 ID:v7RH31lh0
やっべぇ気付いたら一ヶ月も放置してんじゃん
すぐには無理だけど必ず更新するので待ってくれてる人には申し訳ないけどもう少し待ってて
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/03(火) 20:31:07.24 ID:ZRELNrPDO
のんびり待ってます
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/03(火) 22:08:22.57 ID:jyi91nQLo
まちまち
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/04(水) 19:13:39.15 ID:roOO4cQfO
まっとるよー
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/23(月) 14:02:04.17 ID:4SpWzZq/O
帰りを待ってる
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/10/09(水) 20:53:42.88 ID:oRrC12aP0
(ち、近い……!)

はじめに浮かんだ言葉はそれだった。ベッドに横になった私がいるのは、同じベッドに寝転ぶお兄さんの腕のなか。

私はお兄さんに腕枕をされていた。互いに向かい合っているから顔を上げればすぐ近くにお兄さんの顔があって、目が合うたびにドキドキしてしまう。

さっきまでこの人に体中を触られていたのだと思うと、体内の深いところがぼっと熱くなる。そんな顔を見られるのが恥ずかしくて、私はお兄さんの胸に顔をうずめた。

「ん? ああ、はいはい」

と何かを納得したお兄さんに頭をギュッとされて、「はふぅ」と私は思わず情けない息を漏らしてしまった。

だけど大丈夫。お兄さんは私のことを嫌いにならないって言ってくれたから、私がちょっとくらい変な声を出したって、私がちょっぴり恥ずかしくなるだけ。

(お兄さんの体、あたたかいな。ずっとこうしていたいな)

そう想ってしまうのは、きっと、とてもはしたないことなのだろうけど、お兄さんはそんな私を許してくれて、こうして抱きしめてくれる。

なんて幸せなんだろう――足の先から頭の天辺まで、頭の中さえ、幸せでいっぱいに満たされているみたい。

(でも、もっと欲しい。もっと幸せになりたい。だって私、知ってしまったから。今以上の幸せをお兄さんに教えられたから)

だったら、もう、私は自分を止められなかった。

「お兄さん、お願いがあるんですけど、いいですか?」

「もちろん。私にできることなら」

「お兄さんの体を触ってみてもいいですか?」

「え? いや、それは構わないが……」と私の不躾なお願いに困惑した様子のお兄さんが私を抱えていた腕を離した。

頭を上げると、お兄さんは微笑んで、

「さっきは私の方から触ったというか触りすぎてしまったから、当然、君には私を触り返す権利がある。私で良ければ存分に触り返すといい。ああ、あまり痛いのは苦手だから痛くしないでくれると助かるな」

「は、はい! 気をつけます……!」

お兄さんの許しが出たので、さっそく触れてみる。まずは胸。シャツの上から手のひらを当てると、布地の裏からじんわりとした体温が手に伝わる。男の人らしいごつごつした感触。

(あ、胸の真ん中、どくどくって、脈が跳ねてる……私よりも確実に強い鼓動の音)

この胸にさっきまで抱かれていたのだと思うと、なんだか気持ちがふわふわとしてしまう。とても現実味のない夢を見ている気分。

「……ふふ、少しくすぐったいな」

「あ……すみません、私、つい」

「ああ、いいんだ、続けて。胸ばかり触られるものだから、他のところはどうするのかなと思って」

「他、ですか?」

「うん。胸から上にいくのか、下にいくのか。今みたいに服の上からでもいいし、服の下に手を入れてくれてもいい。君の好きにするといい」

「……はい。じゃ、じゃあ、その……失礼します」

言われるまま、私はお兄さんのお腹からシャツの下に手を入れる。着痩せというのか、お兄さんはとても優しげな風貌をしている割に、意外なくらい男の人らしい体をしている。引き締まったお腹、分厚い胸板、筋肉で凸凹している肌。

(でも皮膚は柔らかいんだ。いつまでも触っていられそう……あれ? この突起って、服で見えないけど……わ、男の人でも、乳首って固くなるんだぁ。不思議)

ぼうっと頭の中が熱い。まるで自分の意志じゃないみたいに、私の手はお兄さんの体の上を動く。お兄さんの言葉がリフレインする。

(『服の下に手を』/『胸から上か下に』/『君の好きにしていい』――)
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/10/09(水) 20:54:32.99 ID:oRrC12aP0
服の下に潜り込ませていた手はシャツが邪魔でそれより上には行けない。(だから下に行くしかなくて)片手を下へ。さっきとは逆に、胸から下、お腹から、下。ズボンのウエスト部に指が掛かった。(私の好きにしていい)息が上がる。熱っぽい頭。お兄さんは私を止めない。(お兄さんは私を嫌いにならないって)お兄さんの言葉を何度も頭の中で繰り返す。(お兄さんは楽しみにしていた映画よりも私を優先してくれた)(そのうえ添い寝まで許してくれて)(だから大丈夫)(大丈夫)(大丈夫――)

そして私ははじめて自分からそれに触れた。呼吸が震える。ズボンの布地を大きく盛り上げているそれの輪郭を指でかたどる。いっそ私の手よりも大きなそれがビクビクと脈を打つのがわかった。

お兄さんは笑って、恥ずかしいな、なんてちっとも恥ずかしくなさそうに言う。顔を上げると、お兄さんは思っていた通りの微笑みを浮かべていた。

「このまま続けてもいいけど、少し生殺しというか窮屈だな。なあ、おかっぱ」

でも、頭の中の芯がどうしようもなくぞくぞくして、たまらない。

「外に出して直接触ってほしいな。いいかな?」

「……はい」

言われるまま、先が引っかからないようにやや持ち上げながら、パンツごとお兄さんのズボンを引き下ろした。

(あ……)

息を呑んだ。何度見ても慣れない、と思わないでいられない。本当にこんなものが、よりによってお兄さんの体についているのがいまだに信じられなかった。

ぐっとお兄さんのおへそまで反り返ったそれは、間違いなく私の手首なんかよりも優に太い。ごつごつとした血管。エラの張り出した先端は大きく笠を広げた茸のよう。

ツンと青臭さが鼻を突いて、私は喉に引っかかっていた唾の固まりを飲み込んだ。

「さ、いいかな。最初はあまり強く握らないで、ゆっくり触ってみてほしい」

私の手の中でそれが脈を打つ。私が手を動かすたびにビクビクと身悶えして、今にも爆発してしまいそう。

「形。感触。温度。全部確かめて、覚えて、忘れないように」

私の頭はまるでスポンジみたいにお兄さんの声を吸う。お兄さんの声。私の髪や頬を撫でてくれる手の平。与えられるものがあまりに大きすぎて、代わりにもともとあったものが流れ出していく。

「先っぽから透明なのが出てるだろう。それを指につけて、先端を刺激して……デリケートなところだから優しく……そう、気持ちいいよ」

でも、まだ足りない。全然足りない。もっと満たしたいの。もっと満たされたいの。だって記憶が告げている。私はもうその方法を知っている。

私の中をあなたでいっぱいにして、がらくたみたいにつまらない私を生まれ変わらせる方法。

「ん……手が止まってるよ。どうしたのかな、そんなに私を見つめて」

「お、兄さん……わ、私……私……!」

言葉が胸につかえる。お兄さんは何も言わない。私を待ってくれている。だからあとは私が言うだけ。言葉にするだけ。私は大きく息を吸って、吐く。二度、三度と繰り返して、言った。

「私、お兄さんがほしいです……! このまま……直接、お兄さんのを……私に……私の中に、ほしいです」

「……自分が何を言っているのかは理解しているね?」

うなずいた私に、お兄さんはしばらく黙って、のそりと体を起こした。そして、私のお腹を擦るように触れる。

「あ……」

「ゴム無しでのセックス。当然、リスクがある。君はピルを飲んでいないね? だったら妊娠の恐れがある。安全日なんてものはないから、当たるか当たらないかは運次第だ」

お兄さんの指が私のお腹を押す――正確にはその皮膚の下の器官を。震えが背中を駆け上る。お兄さんが触れたところの真下から耐え難い熱が湧いて、止まらない。

「もし妊娠したら? 君はまだ中学生だ。両親にはなんて説明する? それとも人工中絶か? いずれにせよ君への負担は甚大だ。とくに中絶となれば二度と子供を産めない体になるかも」

「……はい」

「本当にわかっているのかな? 君にとっては大変不幸なことだが、私は君が思うほど善良な人間ではないんだ。わかりやすく言ってあげようか」

お兄さんの口が開くのを、私はぼんやり見る。

「君の人生は無茶苦茶になる。今まで君が頑張ってきたことも、将来も、全部パーだ。君が誰かを好きになったときも一生ついてまわる。いっときの過ちでは済まないよ。さあ、どうする? 君の好きにするといい」

お兄さんの言葉に、私はほんの少しだけ笑ってしまった。だっておかしい。私の答えなんて、お兄さんにはわかりきってるはずなのに。
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/10/09(水) 20:55:04.23 ID:oRrC12aP0
(私の)(好きに)(私が決めなきゃ)

私はスカートをたくし上げた。す、と風を冷たく感じる。自分でも驚くほど、下着が濡れている。

もう恥ずかしいなんて言っていられない。スカートの裾を口でくわえて、下着を下ろす。ぬとっと粘ついた液体が糸を引いたのにも構わずに脱ぎ捨てた。

お兄さんの腰の上にまたがる。お兄さんのを手で上向きに固定して、私の入り口にあてがった。ふっ、ふっ、と呼吸が乱れる。怖さはある。自分の腕ほどもあるものを、自分から体内に受け入れないといけない。

(大丈夫、この前はちゃんと入ったから。お兄さんのは大きいけど、大丈夫、ちゃんとできる――)

はぁ、と大きなため息。お兄さんのものだった。

「わかった。そこまで覚悟してるなら、私も覚悟を決めよう。意地悪してごめん」

お兄さんの済まなそうな微笑みはとても優しさに満ちていた。それを見て、緊張が解けて泣きそうになってしまった私に、お兄さんは優しく口づけをして、もう一度謝ってくれた。

「本当にごめん。代わりにできる限り優しくするから、どうか許してほしい」

私はベッドに横たえられながら、甘いキスの雨を受ける。唇、頬、首元、耳、片手の指を絡めあって、お兄さんの唇が触れるたび、頭の中に幸せなものが満ちていく。

そう、これが幸せなのだろうと思う。今までの私の人生と、これからの私の人生を集めても、きっと今以上の幸せはないと思った。

そして、私は予感している。今からはもっと、それ以上の幸せが待っているに違いない。

いつの間にかスカートが除かれて、下は一糸まとわぬ姿、上は開けたノースリーブシャツだけで、ブラもどこかにいっていた。でもそんなのはどうだっていい。

「挿れるよ。力を抜いて」

お兄さんの雄々しくそそり勃ったおちんちんが、私の入り口にあてがわれる。お兄さんの手が私の腰をがっちりと固定して、いつでも好きなタイミングで始められるのに、こうしてお兄さんは私の準備ができるのを待ってくれる。

そんなお兄さんだから、こうして私はあなたが欲しくて、欲しくて、どうしようもなくなるのだ。

「はい……♡ うれしい……来てください……♡ 私のナカでお兄さんを直接感じられるなんて夢みたいです♡」

私はお兄さんに手を重ねて誘うと、お兄さんはうなずきを返した。

ず、と異物が自分の中に侵入する。びりびりと電流が弾ける。侵入は止まらず、私の奥を目指して進んで、そのたびに内側で擦れたところから全身に痺れに似た感覚が飛び散る。

そうして、私の奥を先端が叩いて、止まった。霞んだ視界、お兄さんの顔が降りてきて、唇を落としてくれる。触れるだけのキス。お兄さんと私の一番深いところで繋がりながら、お兄さんの首に両手を回して、何度も口づけあった。

は、と息を整える途中、ふと見ると、私の中に満杯にしたお兄さんのものは、まだ余裕を残している。

「まだ入るんですね、お兄さんのが……♡ 今よりもっとお兄さんのでいっぱいになるなんて、私、もっとおかしくなっちゃいますね♡ ♡」

「え? ああ、うん……うん? いや、入るかな? どうだろう。君は体が小さいからなあ」

お兄さんは首を傾げて、おもむろに腰を引いた。ぞりっと中の壁をえぐられて、また腰を突き込まれて、柔らかさを確かめるように奥を捏ねられ、押し引きされ、私は自分の喉から出たとは思えない声を上げてしまった。

「ん、前よりすごく具合が良くなってるな……! 前も初々しくてよかったが、これは、きついのに柔らかいというか、すごく絡みついてくると言うか……ナマだからか? うーん」

「あっ、お兄、さっ、あっ♡ そんな奥っ、ばっかり、角度っ♡ 変えっ、てっ、何度もされちゃっ、あっ♪ あっあっ、ん、ぐぅ♡ ♡」

「ああ、ごめんごめん、気持ちよくてつい。そんなに何度もしてないのに変わるもんなんだね」

そんな事を言いつつ、揺するような動きで奥を刺激されて、私は文句も言えないくらい溶かされてしまった。実際、お兄さんのを満足に受け入れきれなかった前回の反省から、膣内を毎晩ほぐしていたのだけど、それでも足りないのだから驚きだった。

(でも、前よりは受け入れられてる……やった……♪)

そんな事を考える余裕があったのは最初だけだった。
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/10/09(水) 20:55:30.52 ID:oRrC12aP0
「あっ♡ ♡ ♡ あっ、そこ、お腹、破れっ、破れちゃっ、ああっ♡ ♡ こすれてぇ♡ ♡ おなかのっ、なか、なくなっちゃいます♡ ♡」

前もされた、腰を抱えるように持ち上げられて、ナカの浅いところをこじられたり、

「ひぅ♡ ♡ この体勢、奥っ、深いとこ、当たってっ……! っ♡ ♡んんっ♡ ♡ すごいれふっ、後ろからされるのっ、すごいっ♡ ♡」

四つん這いになって、後ろから腰を打ち付けられたりする。今までは向かい合っての行為だけだったが、こうして一方的にされて、お兄さんの方から求められていると思うと、頭の中が沸騰しそうだった。

「ぐっ、そろそろ限界だ……! 中に、中に出すから、いいな!」

お兄さんの叫びに総毛立つ。射精。私の中に、お兄さんが射精する。妊娠するかもしれない行為。脳裏に浮かぶのは前回の行為のとき。コンドームの中に吐き出された大量の精液が、これから、私の中に……

「はいっ、はいっ♡ ♡ ください♡ お兄さんの、ぜんぶ、わたしの♡ ♡ わたしに、ぜんぶ、だして♡ だしてぇ♡ ♡ いっぱいにしてくらさいぃぃっ♡ ♡」

「ぐおぉ……!」

低い咆哮と同時に、わたしの中の一番深いところに打ち込まれて、それが来た。

体内でお兄さんの男性器が脈動しているのが手に取るようにわかった。お兄さんが熱いものを何度も何度も吐き出して、私の中を満たしていく感覚。全身の感覚器がそこだけに集中して、与えられるものを一滴も逃さないようにしているよう。

それがどれだけ続いたのか、十秒だったのか一分だったのか、もしかしたらもっと長い時間なのかもわからない。私は体の芯から冒してくる快楽に全身を浸していた。

「どうしてこの体位なのかわかる?」

お兄さんの声が耳元でした。

「四つん這いになって、腰を高くして、……精液が外に漏れないようにするためだよ。野生動物がしているのと同じように。これでまた、妊娠の確率が上がってしまったね?」

言われた言葉を、ゆっくりと咀嚼して、飲み込んで、私はまた白い闇の中に落ちた。底なし沼に落ちたみたいな、幸せな夢の中にいるみたいな、恐怖と浮遊感。

その後のことは、もうわからない。流されるまま、お兄さんのする事を受け入れていたのだと思う。

……と言うのは、私が今、こんな状態だからだ。汗やら精液やらでどろどろになっていたからだをお風呂できれいにしてもらい、服も下着から着せてもらって、ベッドで腰を抜かしている。体中が自分のものじゃないみたいに重くて、指先一つ満足に動かせなかった。

「……」

お兄さんはというと、ベッドの下だった。両手を地面について、頭を地面に付けている。つまり土下座だった。本当に土下座ってする人いるんだ、と小さな感動があった。

「大変申し訳ありませんでした……そんなになるまで無理させるつもりはなかったんだけども……いや、それよりも、今後、どうしますか? ナマでヤっちゃったので、ホントに妊娠の恐れがあるのですが……君の言うとおりにします」

お兄さんはなぜか敬語だった。

(……)

言いたいことはある。もし妊娠していたら、お兄さんと私の間に子供ができたなら、私はどうするだろう。答えは決まっているけれども、それをお兄さんに言うつもりはなかった。

お兄さんは私を受け入れてくれるのはわかっているけど、だからって、わざわざお兄さんを困らせるようなことはしたくなかった。

だから、私はさっさと言うことにした。

「大丈夫です……万が一があったらって、ピル、飲んでます」

「えっ……あ、そう……それはどうもありがとう……」

「だから、お兄さん、これからもずっと、生でセックス、しましょうね?」

「え? いや、ピル飲んでてもゴムはちゃんとしたほうが……」

「んー……だめです、立てません……お兄さん、お願いします」

「あ、はい」

お兄さんが抱き起こしてくれうのに身を預けて、私はこっそりと笑う。こんなのを一度味わったら、誰だって二度と手放せなくなるに違いないのだから。

だから、ずっと、これからも、いつまでもこうしていましょうね、お兄さん?


おかっぱコミュは終了です。これからどうしますか?↓1〜3高コンマ、22:00より採用、締切24:00まで

(おかっぱ解禁まで7回)
(大家娘解禁まで6回)
(金髪ギャル解禁まで5回)
(剣道少女解禁まで4回)
(オレンジショート解禁まで3回)
(施設後輩解禁まで2回)
(銀髪ロング解禁まで1回)
(指定可:ポニテ、ヤンキー、留学生、桃髪サイド、黒髪ツインテ、おさげお嬢様)

おかっぱ『大好きですお兄さん♡ お兄さんと一緒にいられれば、私、ずっと幸せです♪ ゴミみたいな私に、こんな幸せがあるなんて、不思議です……ずっといっしょですよね? お兄さん♪』
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/09(水) 20:56:58.37 ID:oRrC12aP0
おかっぱ
【年齢・属性】中学3年生
【身長】144p
【髪型】おかっぱ
【容姿・身体的特徴】体格は細身で華奢
【男性経験】処女
【恋人】いない
【性格】引っ込み思案で大人しい
【備考】親、学校に従順。いわゆる「真面目でおとなしい」が規範意識が高いわけではない。本質は思考停止
・主人公(『私』)に精神的に依存。価値判断の根幹に主人公(『私』)を置き、自分を含めた他を下位に位置づけることで精神を安定させている。主人公(『私』)との触れ合いを神様からのご褒美として捉えているため、依存はすれども束縛はしない。「一緒にいて気に掛けてくれればそれだけで幸せ」系女子。ヤバい(確信)←New!

身体依存度B
精神依存度A
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/09(水) 20:58:20.01 ID:oRrC12aP0
いやまさかこんなに間があくとは思わなかった、もし待ってくれてた人がいるならごめんなさい
それにしてもやっと依存Aを出せましたね、感慨深い
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/09(水) 22:07:59.89 ID:zb3epgbf0
ポニテ
ポニテが大学のレポートを完成させ、一緒にご飯食べて、一緒にお風呂入ったあと、思いっきりいちゃラブしまくって癒される
一緒の布団に入ってイチャイチャしながら、私をこんな風にした責任取ってくださいね(意訳:勝手にいなくなっちゃだめですよ)と優しく言われる
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/09(水) 23:41:50.53 ID:2AlkwgIT0
ヤンキー そろそろ突撃してくる頃だと思い至り君で遊んであげるよと連絡を入れる
その際全裸にコートのみの格好で 更に大量のおもちゃで自分の全身を責めつつ近くのコンビニで大量のコンドームを買って来るよう指示 出来ないならもう遊んであげないよと言う指示を最後にヤンキーからの連絡を一切無視して待つ
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/09(水) 23:59:23.07 ID:nKbwSOjsO
留学生
自転車の練習に付き合っていたところ
ゲリラ豪雨に遭い主人公宅に避難
前回のこともあり自制が薄れる
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 00:20:46.60 ID:eyAXqugnO
再開嬉しい
今回もエロくて良かった
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 00:27:14.79 ID:YqUWm3bI0
更新再開待ってました
おかっぱコミュ良かったです
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/10/10(木) 07:40:15.58 ID:qei2BCZWO
おかえりー
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 09:26:15.69 ID:OyFWKCweO
まさか昨日更新あるとは おつおつ
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 21:51:18.29 ID:CPtuD8bXO
今回もエロくてよかった
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/11/08(金) 18:11:28.83 ID:E+v9Vg710
>>567採用


「私と君の契約を解除しようと思う」

お兄さんの声が言った。まるで事もなげな口ぶりは明日の天気でも話しているよう。私は手元の洗い物を片付けて、備えつけのタオルで丁寧に手を拭ってから台所を出た。

サークルの合宿から帰った数日後だった。児童福祉を学んでいる私はゼミ仲間と一緒にボランティアサークルに所属していて、夏の合宿としてキャンプ地で児童と数日触れ合っていた。

この報告レポートは卒論に向けての資料にもなるため、ここ数日はかかりきりでレポートの作成に取り組んでいたため、こうしてお兄さんの部屋に出向くのは控えていたのだけれども。

座ったまま私を見上げてくるお兄さんの顔には目立った感情が浮いていない。食後に淹れたテーブルの上のお茶は一口分だけ減っていて、それ以上口を付けるつもりはないようだった。

「理由を」

喉に言葉が絡んで詰まった。「理由を教えて下さい」

「私の側の契約不履行だな。君にとっては大変不幸なことですまないが」

「それは……いえ、それでは説明になっていません。私が訊いているのはあなたが私との関係を打ち切らなければいけないと、そう思うに至った理由です」

「ああ、それは簡単なことだ。成り行きで手軽に女子を抱けるようになってね、それを手放すのが惜しくなった。相手は君が私の性処理を引き受ける理由になった娘だ。ほら、あのおかっぱ頭の可愛らしい娘」

つまり君のしてきたことはまるきり無駄だったということだな、とお兄さんは口元を歪めて笑った。

その子のことは当然覚えていた。この部屋で、お兄さんの部屋の中で、この人とのことを誰にも言わないでほしいと泣いて訴えてきた子。

(やっぱりそうなったのか――)

思いながら、またそれとは別の微妙な不快感が胸の中に貯まるのを感じながら私は言葉を作る。

「困ります。考え直してください」

「困るも何も」お兄さんは笑う。「私が君との契約を打ち切って、私になんの不利益があると? 君がとても魅力に溢れた女性であるのは事実だが、代替がきかないわけではない。以前にも言ったがね、そもそも私は中学生くらいの年代の女子が好みなんだ」

「……またあなたはそうやって」

「ん? なにかな?」

私は口を噤む。この人の手口は明らかだった。――私を誘導しようとしている。私が身を引けばそれで良し。もし私が関係の継続を望むなら、私はこう言わなければならない。

(警察に通報されたくなければ、この関係を続けると言え――だなんて、そんな馬鹿なこと)

本当に馬鹿げたことだった。そもそも通報が脅しになるならこんなことにはなっていない。この人が警察への通報によってその身が破滅することを恐れてくれるような人であってくれれば。

そしてこの人の真意はまさにそこにあるのだ。

(……破滅願望)

働いておらず、頼る家族もいない以上、お兄さんの今の生活は貯金で成り立っていることになる。正確な年齢は訊いていないが三十歳前後だろうから、一人暮らしの成人男性の貯蓄高なんて知れている。遠からず生活資金が枯渇するのは目に見えていた。

お兄さんが警察への通報を恐れないのは、それによってお兄さんの未来がいささかも変化しないからだった。せいぜいが早いか遅いかの違いだけ、それもお兄さんにはどうだって構わないのだろう。

もしかしたら私を抱いたのも同じことなのかもしれない。だとすれば――あの時から、私に自分の身を捧げると言わせたときからそうだったのだとしたら。

本当に、私がこの人にできることなんて……
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/11/08(金) 18:11:54.97 ID:E+v9Vg710
「どうしたら……どうしたら考え直してくれますか?」

言葉が口をついて出た。一度言葉が出てしまえば、もう止まらなかった。

「わ、私にできることなら、なんでもしますから。どうか考え直してください……お願いします」

「……ふぅん」

お兄さんが立ち上がった。ゆっくりと私に近づいて、私の目の前で止まる。

「……どうしても駄目ですか? 私ではどうしても足りませんか」

顔を顰めて、理解できないというように首を振る彼に、私は小さく尋ねた。お兄さんは嘆息する。

「そういうことになる。君の肌も、唇も、胸も、胎の中も自由にしたが、結局私はあの娘との関係を切れない。君にできることはない」

お兄さんは確かめるように、口にした私の箇所を手で触れる。唇から顎、首を伝って、胸を通り過ぎて、臍の下で指を止める。

それだけのことで、私の身体は総毛立ってしまう。指が触れたところから熱が広がって、体内で暴れているよう。

直感があった。きっとあの子も私と同じなのだ。なぜならこの人には、相手の意思を無視して強引に従わせることなんてできない。常に逃げ道を与えて、私達がいつでも拒絶できるようにする。そして一度拒まれれば、この人は二度と強要するようなことはするまい。

あの子は望んでこの人に抱かれている。そしてこの人にはあの子との関係を拒めない理由がある――その理由はきっと、口で言っているものとはまったく別物なのだと私は確信していた。

私は意識して、口の中に溜まった唾液の固まりを嚥下する。私がこの人に捧げられるもの。ファーストキスも処女さえも失った私が、女として持っている究極のもの。

「避妊なしでの……セックスなら、どうですか? 私にあげられるものは、全部、あげますから」

私のお腹を指すお兄さんの指を両手で包む。男の人らしいしなやかで長い指。これよりも優に太くて固いものが自分に突き刺さる、これまで何度も繰り返された恐ろしい行為が生々しく記憶に焼き付いて離れない。

「わからないな。もし仮に君がそこまでしても、私が君との契約を守るとは限らないんだぞ」

「そういう問題ではありません」

「……これだけのものを捧げられれば、私も契約を守るに違いないとでも? それは浅はかというものだ。現に私はこうして君を裏切って――」

「そんな事も言っていません」

「……いや、本当にわからない。私が他の女の子を食い物にしないために君は私に身を捧げたのだろう。君には私の行動を強制的に縛る手段がある。警察に通報するだけで、君は簡単に目的を達成できる。なぜそうしない? 私には理解できない」

「――本当にわかりませんか? 少しも?」

お兄さんはしばらく黙って、ゆるゆると首を振った。こんなことも言ってあげないとわからないのかと思うと、ため息の出る気持ちだった。

だが仕方がない。この人はこういう人なのだ。私の気持ちを言わずとも察してくれるなんてできない、仕方のない人。

どうして最初からあなたのことを警察に通報しなかったのかなんて、少し考えたらわかることなのに。

「だって、私が見捨てたら、あなたは一人になってしまいます。そして一人で死んでしまう……私には見過ごせません」

そうならないためになら、自分がどうなったって構わない。そう思った。
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/08(金) 18:13:53.23 ID:E+v9Vg710
ここまで
依存度Aにするためなんでかなり安価内容を改変しています、ご了承ください
……でもこれ逆レコースじゃない? 大丈夫……?
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/11/08(金) 21:28:45.34 ID:u1xi2UwEO
既に経験済みだし大丈夫大丈夫
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/09(土) 12:23:37.17 ID:1NxUvturo
更新おつおつ
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/11/17(日) 11:09:50.28 ID:f2tdjEgN0
「なるほど。合点がいった」

おかしいとは思っていた、とお兄さんは言った。

「君を抱くことも、こうして食事を振る舞ってもらうことも、まるで当然のことみたいになっていたが、そもそもそこからしておかしい。君が私の要求を受け入れているのは他の娘を私の手から守るためなのだから、君は私を嫌悪しているのが普通だろう」

お兄さんの眼が、ひたと私に向けられている。震え上がってしまいそうなほどの激情の籠もった視線。

(怒っている……)

ぞくぞくと体の芯が震えた。

「君は私を憎んでいるようには見えなかった。少なくとも私との関係を嫌がってはいない。それが――まさか私を憐れんでいたとはな。ただの欲求不満のエロ娘かとも思っていたが」

「よっ……!? エロ娘……!?」

「違うのか?」

「ちが――」

私は寸でのところで言葉を打ち切った。「どうした? 違うのではないのか?」とお兄さんは言う――その口調の白々しさ。

「まるで私が深い孤独を感じていて、消極的な自死を選ぼうとしているなどと思われているとは非常に心外だ。しかも、なんだって? 私の孤独を君が癒やすと? 文字通り身を挺して? そんな馬鹿げた話はない」

「でも、あなたは――」

「議論の余地はない。君の考えていることはすべて思い違いだ。誤認も甚だしい。私が君を抱いてきたのは手軽に性所理のできる都合の良い道具が手に入ったからで、孤独を癒やすためではない。またその必要もない。――だが、そうだな。もしそうでないというなら、私としても君と関係を続けるのに異論はない」

お兄さんは愉しげに目を細める。こういうときのお兄さんが恐ろしく悪辣なことを考えているのは、これまでの経験からわかっていた。

だが、聞かずにはおれない。

「どういうことですか」

「君が私とのセックスに夢中になってしまって、生ハメも生中出しも試してみたいというのなら、私は喜んで君とセックスすると言っているんだ。もし君が違うというなら、私としては別にそれでも構わないがね」

その時はここでおさらばだ、と嘯くお兄さんに、私は二の句が継げない。この人は、という思いが頭の中を駆け巡って、しかし、それ以上の言葉が浮かばない。

お兄さんはニヤニヤと私を見るだけ。その観察するような眼差しに、私の中で急激に膨れ上がる感情があった。

どこまで私を侮辱すれば気が済むのか、とも思った。あなたを救いたいと思う私の気持ちを否定して、そのうえ泥を塗りかけるのか、とも。

怒り、屈辱、私の尊厳を貶めるような言葉に対する怖れ、反発――そのすべてを上回って塗りつぶす――暗い、歓びに似た感情。

ずっと私は、その言葉が欲しかった。

「わ、わたっ、しは――」呼吸が震える。私は必死に言葉を紡ぐ。「わたし、は」

「『わたしは』?」

ああ、この人は待ってくれている。私が選ぶのを。私の言葉を。私はどちらでも選べる。与えられた退路――お兄さんの望みはそれなのだ。『違う』と言って私に拒絶してほしくて、自分を否定されることを望んでいる。

だから。

「私は、セッ、セックスしたくて、ずっと、欲求不満でした……あなたに抱かれてっ、から、欲しくて、たまら、なくて……」

「それじゃあわからない。何がどこに欲しいのか、どうして欲しいのか。はっきり言葉にしなさい。私は君の口から聞きたい」

「ぁ――」

示された道はどこまでも間違っていて、だからこそ、こんなにも甘い、罪の味がするのだ。

「お兄さんの、おちっ、んちんで、何度も、私の、お――おまんこ、ズポズポされて、期待しちゃってるんです……ナマの射精、されたら、どれだけ気持ちいいんだろうって。だから、私……私を……」

「妊娠してもいいと? 一時の快楽のために? もし妊娠したら? このお腹が醜く大きくなって隠しようがなくなれば、大学の友人にも親にも知れる。周囲のサポートも望めないのに一人で産むつもりかな? 誰とも知れない男の子供を? はは、それとも中絶するかな?私の知ったことではないが」

「……はい」

「君は子供が好きなんだろう? 今回の合宿も充実していたみたいじゃないか。大学を卒業すれば、君は当然、そちらの道に進むだろう。大好きな子供と触れ合って、そのうちいい相手でも見つけて幸せな家庭を築く。君の子供はきっとかわいいだろうね。実に素晴らしい人生だ。――それを自分から投げ出すと?」

「……は、い。そんなのより、お兄さんとセックスしたいです……」

震える声で答えた時、お兄さんの手が私の顔に触れた。唇をなぞる親指、首を触れるか触れないかの力で伝う指、――くすぐったさすらあるはずの感覚が、怖いくらい官能的だった。

お兄さんの顔が見れなくてうつむいた顎に手を添えられる。見上げた視線が交錯した。
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/11/17(日) 11:10:39.15 ID:f2tdjEgN0
「いいよ。そこまで言うのなら、君の望みどおりにする。君から私以外のすべてを奪って、代わりに一生消えない傷をあげよう」

お兄さんは嗤いながら私に唇を重ねた。私もまた、舌を絡め返して、頭に流し込まれる罪の味に溺れた。

お兄さんのキスは決して激しくはない。けれども丹念に、私の舌を迎えて絡め、ときには甘く吸われる。口の中で奏でられる卑猥な水音は、口の中どころか、頭の中を犯されているよう。

「んっ……」

胸をまさぐられて息が漏れた。いつの間にか、お兄さんの手は私の両手から抜け出していた。ブラジャーの下から持ち上げるようにされて、息が荒くなるのを自覚した。

でも。(もっと……)思ったときには、口が動いた。

「直接、触ってくださ……あ……」

お兄さんの手が私の服の下に滑り込んだ。慣れた手付きで外されたブラジャーが床に落ちる。後で拾わないと、という益体もない考えが脳裏をかすめたが、それも一瞬だけ。

お兄さんの手が本格的に私の体を這い回れば、余計なことを考えている暇はなかった。

「あっ、あ、もっと、触って……あっ♡ ん、んんっ……ちゅっ♡ んあっ、はぁっ、なんでそんな、ゆっくりぃ……?♡ なんでそこだけ、避けっ、んむ♡ ♡」

「どこを触ってほしい?」

「……っ♡ ♡ ちくびっ、ですっ、服と擦れて、もどかしっ……あっ♡ ッ♡ ♡ んっ♡ ♡ ん、ちゅっ♡ ♡ いきなりっ、あ♡」

やにわに固く張った乳首をつままれて、あられもない声が出た。お兄さんの責めはおそろしく巧みだ。時にはつまんだり、あるいは指の腹で捏ねたり、指の間に挟みながら乳房を揉みしだかれたりもする。あるいは乳輪のキワだけを刺激されたりして、緩急をつけた責めに、私の体は敏感に反応してしまう。

それだけではなかった。(音……)同時に、もう片方の手で執拗に耳を弄くられていた。そのせいで、キスの厭らしい音に意識が向いてしまうのだ。余裕を失くした頭は与えられる刺激に翻弄されるばかりで、私の意識を真っ白に染めていく。

「あ……これ……」

だから、それに触れたのは意識してのことではなかった。立っていることが難しく感じて、お兄さんの体に縋り付いただけ。

その片方の手が、お兄さんの股間に触れていた。

「こんなに硬く……♡」

すりすりとその形を確かめる。ズボンの上からでもその固さははっきりとわかった。根元からの長さも、掴んだ時の太さも、私は知っているのに、確かめずにはいられない。

(だめ)反射的にそう思った。それだけはだめだ、とても許されない、と。いくらこの人を救うためだからといって、そこまでするのはいけないことだ。

私はたしかにそう思っているのに、口から出るのは別の言葉だった。

「あは、おっきぃ……♡ このおちんちん、今日はナマで、なにも付けないで、私のナカに……っ♡ ♡ 想像しただけで、頭っ、ヘンになりそう♡」

でも――そう、これは必要なことなのだ。お兄さんの孤独を癒やすためには、こうして淫乱な女になりきらなければならない。そうしなければ私を抱いてくれないのだから、心にもないことだって口にしなければ。

「ふぅん。それが君の本性か? こんな、キスと胸を触られただけで発情して、いやらしい言葉で男を誘って……」

だから、こんなことを囁かれても、私はこう返さなければならないのだ。

「はい……♡ 私はいけない娘です……おまんこ……ううん、子宮がうずうずして、仕方がなくて、私……♡」

「本当かな? なら、証拠を見せてみなさい。自分でスカートをたくし上げて、パンツを下ろしなさい」

はい、と私は従順にスカートの裾に両手をかける。震える手で、そろそろと上に上げていく。ヒヤリとした風を内腿に感じた。

「パンツを下ろして」

私から身を離したお兄さんが命令する。――逆らおうとも思わなかった。片手をパンツにかけてずり下ろす。羞恥で顔が燃えそうだった。

「こちらを見なさい。顔を背けてはいけない」

許してください、と小さく抗弁した私に、お兄さんは重ねて、お兄さんの方を見るように言った。躊躇いは数瞬、観念して、私はお兄さんに顔を向ける。

「ふん。あの程度のペッティングでこんなに濡らすとは、私のがナマでほしいというのも、あながち嘘ではないのかもしれないな。ははは、あの子達を守りたいとか、私を癒やしたいと口では言っておきながら、実際の君はこうなのだから」

しゃがみ込んでいたお兄さんはつまらなさそうに言った。私の内腿に垂れた愛液を掬って、その軌跡を追うように腿を撫であげる。焦れったくなるようなスローさに、ぞくぞくとした震えが走って、止まらない。
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/11/17(日) 11:11:21.16 ID:f2tdjEgN0
「ん……!?♡ ♡」

到達した割れ目に指先を添わせていたのが、不意につぷりと中に侵入した。途端、感覚が突き抜けた。ギュッと閉じたまぶたの裏がチカチカと明滅する。

「指を挿れただけでこれとは、相変わらず感じやすいな、君は……クリトリスもまだ触ってないぞ」

そんなようなことをお兄さんが言った。時間とともに高まった感覚が緩やかに下りていく。それを待っていたのか、お兄さんが私の中から指を引き抜いた。

「ああ、いいとも。それだけ準備ができていれば十分だろう」

それじゃあ始めようか、とお兄さんは言った。指にまとわり付いたねっとりとした液体が白く光るのを眺めながら、私にベッドに寝転ぶように言う。パンツは脱げと言われても、私は言われるままにするしかない。

服を着たまま、下着だけを脱いだ格好でベッドに乗った私に、お兄さんは指示を飛ばす。――スカートをたくし上げろ。シャツの裾を捲れ。足を開け。陰唇を左右に広げろ。

そして。

「わ、私のっ、ダラダラよだれを垂らした、ほしがりっ、おまんこに、お兄さんの固くて、おっきくて逞しいおちんぽ、挿れてくださいっ♡ ♡ いっぱいおまんこ肉でおちんちん扱いて、遠慮のない中出し、ナマの子宮に浴びせてくださいっ!♡ ♡」

――私の想像しうる限り一番下品な言葉で誘ってみせろ。私にそう指示したお兄さんは、裸になった下半身でペニスをビキビキと膨張させながら、

「……いや、うん。合格です……はい……」

ちょっと? なんですその反応? お兄さん?

「いや……本当にいいんだな? 後で後悔しても遅いんだぞ」

私は笑ってしまった。お兄さんはこの期に及んで往生際が悪い。

「ほしいって言ったのは私です。だから、早く、ください」

私の言葉に、お兄さんは逡巡する色を浮かべていたが、ついに決心したようだった。何も付けていない先端が、私の入り口に宛てがわれる。

永遠にも思える挿入前の一瞬。でもそれは結局、一瞬のことに過ぎない。

「あ――……♡」

お兄さんが腰を前に動かして、どんどんと私の中に侵入していく。体中の血液が沸騰するようだった。――これでもう、後戻りはできない。私も、この人も。

「もっと♡」口から出る声は、自分のものとは思えないくらい媚びたものだった。「いちばん奥まで、ください、はやくぅ♡ 指じゃ届かないの、お兄さんのじゃなきゃ……っ、あっ♡ ♡ ♡」

「ははっ――これがほしいって? はじめの頃は、こうしてっ、奥、されると苦しそうだったのに、なっ」

「あっ、んぅっ♡ ♡ 奥っ、子宮ぅうっ♡ ♡ グリグリされるのイイっ♡ 頭フワって、何も考えっ、られなっ、ああっ♡ ♡ だめ、もうイッちゃっ、イっクぅ♡ ♡ ♡ イっ〜〜〜……♡ ♡ ♡」

奥を少し小突かれただけで軽くイッてしまった。ふわふわと漂ってしまいそうな意識を、お兄さんに掴まれた手の感覚が繋ぎ止める。絡められた指、視線が交わって――今、ほかでもないこの人と繋がっているのだと、強く意識させられる。

(ほしい)――そう本能が訴えていた。もしかしたら逆かもしれない。全部、私の持っているものを差し出したい――そしてこの人から与えられるすべてが欲しい。それは互いに一つのものだった。

「もっと動いてっ、私のナカで気持ちよくなってぇ♡ ♡ 強引にしてもいいからっ、好きにしてぇ♡ お兄さんの気持ち良くなるっ、やり方で、私に、赤ちゃんっ、作らせて♡ ♡」

「――うおおッ!」

吠えたお兄さんが覆いかぶさってきた。小刻みな、しかし猛烈な突き込みに、私はたまらず喘いだ。身を捩っても逃げ場なんてなくて、私は目の前の体に縋り付く。両手でお兄さんの頭を掻き抱いた。

お兄さんのストロークがより早く、小さくなる。同時に、堪えきれないといったふうな低い呻きが聞こえた。考えるより先に口が動いた。

「出してぇ♡ ♡ ナマの先っぽ押し付けてぇ、お兄さんの濃いの、いっぱい♡ ♡ ナカあふれるくらいいっぱいの、だして♡ ♡」

「ううッ……!」

私にひときわ深く突き刺して、お兄さんの身体が止まった。熱いものが体の中の深いところで飛沫いているのがわかった。――射精されていた。髪の毛先まで粟立つようだった。がくがくと腰から下が震えた。

お兄さんの顔が降りてくる。今度は私から唇を重ねた。空恐ろしくなるくらいの幸福感に包まれながら、ひたすら、降り注ぐものすべてを体中で受け止めた。
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/11/17(日) 11:12:26.03 ID:f2tdjEgN0
「はぁ――……」

深く息をついたのは湯船の中だった。全身の重ったるい疲労感が湯の中に溶けていくようだ。

お兄さんが一回の行為で満足することはなく、幾度も幾度も求められた結果だった。お兄さんとの行為が一回で終わった試しがなかったから、これは当然予想できたことだった。

「でも、それにしたって……多すぎです……」

私の抗議に、同じ湯船に浸かっているお兄さんが笑った。もう、と後ろのお兄さんにもたれかかると、お兄さんは余計に楽しげに笑った。

こうして一緒にお風呂に入るのにすっかり慣れてしまった。セックスの後、へろへろになった私をお兄さんがキレイにしてくれるのも、よくあること。髪を洗うのも随分と上達していたが、これはもしかしたら他の娘にもしているからかもしれない。

本当に悪い人、とお湯の中のお兄さんの手に手を重ねた。

「そういえば、君、ちゃんとピルは飲んでいるのか? まあ君に限って飲み忘れることはないと思うが」

急にそんなことを訊かれて、私は首を傾げる。お兄さんはなぜか硬直しているようだったが、それもまた不思議で、私は首を傾げた。

「……もしかして飲んでない? 私、いっぱい君の中に出しちゃったんだが……?」

「そうですね。赤ちゃん、本当にできちゃうかも」

「お金は払うから、アフターピル、処方してもらおう。な? いつ行く? 今日?」

「もう夕方ですよ。それに、避妊はしません。しないって言ったでしょう。ねえ、赤ちゃん出来てたらどうしましょうね? お兄さんはどうしてほしいですか? 産んでほしい? それとも中絶? ねえ? お兄さん?」

「いや……待ってくれ……いや、そうか……避妊しないか……そっかぁ……」

顔を見なくても、お兄さんが本気で懊悩しているのがわかった。そこで堕ろせと言えないのがあなたの駄目なところですよ、と思ったが、これは言ってあげるつもりはなかった。

そしてきっと、私が堕ろすといえば反対するだろうことも、私にはわかりきっているけれど、これも見ないふりをしてあげる。今だけですよ、と私はお兄さんの指を握る。

「ね、お兄さん。私をこんなにしたのはお兄さんなんですから、ちゃんと責任、取ってくださいね?」

うっと言葉に詰まるお兄さんが愉快で、私は声を上げて笑った。笑い事じゃないぞ、とお兄さんが不貞腐れるような声を出すので、さらに笑ってしまう。

――きっと運命に近いのだと思う。別にお兄さんの役割は他の誰でも良かった。たとえば私をストーカーしてきていた人でもいいし、私に厭らしい目を向けてくる脂ぎったおじさんでもいいはずだった。

(それがこんな、悪い人ぶってるのに全然悪人になりきれなくて、甘ったるいくらい不器用に優しい人だなんて)

実のところ、生理周期的に言えば今日は妊娠することはないのだが、お兄さんのは量も多ければ濃度もある。もしかしたら精子も生命力旺盛で、排卵期まで生き延びるかも。

もし出来ていなくたって、もう、絶対にどこにも行かせるつもりはないのだけど。私が指を絡めてみると、うんうん唸りながらもお兄さんが指を絡め返してくれる。それはまるで私とお兄さんの未来を暗示しているようで、私は笑みを深くした。
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/11/17(日) 11:12:53.76 ID:f2tdjEgN0
ポニテコミュは終了です。これからどうしますか?↓1〜3高コンマ、13:00より採用、締切15:00まで

(ポニテ解禁まで7回)
(おかっぱ解禁まで6回)
(大家娘解禁まで5回)
(金髪ギャル解禁まで4回)
(剣道少女解禁まで3回)
(オレンジショート解禁まで2回)
(施設後輩解禁まで1回)
(指定可:ポニテ、ヤンキー、留学生、桃髪サイド、銀髪ロング、黒髪ツインテ、おさげお嬢様)

ポニテ『赤ちゃん、出来てたらいいな……♡ ナマ、すっごく気持ちよかったし、ピル飲んでるって嘘ついて今度また……♡ ふふ、ふふふっ♪』
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/11/17(日) 11:13:23.80 ID:f2tdjEgN0
ポニテ
【年齢・属性】 20 大学生
【身長】 162
【髪型】 ポニーテール
【容姿・身体的特徴】 細身ながらもしっかり鍛えられている。巨乳
【男性経験】 なし
【恋人】 いない
【性格】 明るく真面目。ほんわかした包容力のある性格。子供好き。芯が強く、意外と行動力がある
【備考】ストーカー被害。メサイアコンプレックス、漠然とした現状への失望、自己犠牲願望(自己犠牲行為そのものと、それに足るものとの出会いの両方)
・自己犠牲シチュで極太バイブオナ狂い
・性処理道具、いつでもどこでも電話一本で飛んできます
・「可哀想な主人公(『私』)を救うために淫乱な自分を演じる」ことで、自己犠牲願望とセックスにどハマリしている自分とを両立されることに成功した。でも淫乱なのは演技ではなく素。「ダメな人とのセックスって自傷っぽくて最高」系女子。ヤバい(確信)←New!

身体依存度A
精神依存度A
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 11:19:03.64 ID:vaT836Sw0
>>569
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/11/17(日) 12:20:04.79 ID:f2tdjEgN0
(安価は13:00から採用です)
(また数字安価禁止です、ご了承ください)
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 14:32:43.88 ID:chpDWvYNO
留学生
自転車の練習ついでに近くの神社の収穫祭に行き
出店で焼き芋など色々と食べ歩く

作中の時期って現実に合わせて大丈夫だっけ?
ダメなら普通の祭でお願いします
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 15:20:41.62 ID:chpDWvYNO
更新乙です
さすが身体依存度Aとてもエロかったです
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 01:08:05.01 ID:75GcxwZbo
神出鬼没 おつおつ
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/11/22(金) 18:16:35.57 ID:D7WDQEty0
>>588採用(七月、自転車の練習ついでに近くの神社の収穫祭(※→縁日)に行き
出店で焼き芋など色々と食べ歩く)


「お待たせしましタ。ドーです? 似合うデスカ?」

留学生が袖を指先でつまむように押さえながら出てきた。

浴衣である。金髪碧眼西洋美少女+浴衣+サイドにまとめた髪。着慣れない異国の服のせいで落ち着かない所作! イエス! イエス! イエス! 胸の裡で快哉を叫びながら私は厳めしく頷いた。

ソーです? と首を傾げながらもどことなく嬉しそうにしている留学生が微笑ましい。出費を厭わず着付けに連れて来てよかった。

七月の下旬ともなれば、彼女ら中学生はすでに夏休みに突入していた。せっかく日本に留学して来たのなら日本の夏を満喫しなくては甲斐がないというもの。海、スイカ、花火……自転車の練習中、留学生が誘ってきたのは、近所の神社で行われるお祭りだった。

本来ならば友人と行くべきところだが、あいにく皆、家の用事やらなんやらで都合がつかなかったらしい。留学生の通っている中学校はなかなかに上流階級の子弟が集まっているらしく、それなりの、避けて通れないしがらみがあるのだろう(金髪ギャルでさえぶつくさ言いながら田舎に引っ込んでいった)。

そんな折、留学生は納涼祭の張り紙を見たのだという。ぜひ日本の伝統文化に触れてみたいが、一人で参加するのは心もとない。しかし、一緒に行ってくれるはずだった彼女のホームステイ先も急な仕事が入ってしまった。

留学生『だから、オニーサン。いっしょ、お願いしマス。ダメです? お礼しますノデ。なんでもしマス』

そんなふうなお願いをされて、この私が嫌だと言うはずもなかった。別にお礼がどうこうでなく。そして同じ行くなら、と、浴衣をレンタルすることにしたのだった。

店の人に着付けてもらったのは色彩のコントラストが鮮やかな浴衣で、方々に大ぶりの花があしらってあった。しかし決して華美には映らないのは、もっと華やかな存在がそれを纏っているからだ。

花簪で金糸の髪をお団子にまとめ、薄く紅を塗ったのか艷やかな唇、白皙の肌とぱっちりとした睫毛に囲まれたサファイアブルーの瞳は大粒の宝石をはめ込んだよう。この異国的な絢爛たる美貌が和の装いを食って、一種の妖しい色気を漂わせている。

出し惜しみしなくてよかったと心底思った。レンタル一着、一晩一万円ではむしろ安すぎるかもしれない。縁日ではたくさん楽しんでもらおうと心に誓った。

留学生「But I feel so bad……ユカタ、すごくキレイです。ワタシ、アー、お支払い、しますカラ」

いいんだ。私は首を振った。私が払いたいのだ。いいものを見せてくれて感謝の気持ちしかない。お願いだから私に支払わせてくれ。払わせてください。

Hmm……と釈然としない顔の留学生を押し切った。「オニーサンも、カッコイー、ですネ?」というのは、私もついでに浴衣を着付けてもらっていたからだ。なにげに初浴衣。ありがとうとクールに頷いてみせたが、内心テンション爆上がりである。

せっかくの浴衣である、足元も、と下駄も借りた。店から神社までは電車で二駅、歩き慣れない履き物の留学生のために手を繋いで行った。いやそういう下心があって浴衣と下駄を勧めたわけでは……いやほんとに。信じてほしい。

留学生「アー、ハイ、おマツリ終わったラ、ユカタ、返す、シテ……また、お店、行きマスね? ジテンシャ、も、アー……」

つまり、レンタル店までは自転車で行ったので、お祭りの帰りにまた店に寄って浴衣を返して、家までは自転車で帰ることにする、ということである。

神社自体は私も留学生も近場なので、わざわざ浴衣を返しに電車で店まで行って、現地で解散するという手間を掛けなければならなかった。でも仕方ないよね。留学生の浴衣姿、見たいもの。ポニテに着付けをさせるのはさしもの私も気が引けたのである。

でも電車の中まで手を繋ぐことなくない……? アッ、それ、小首傾げて上目遣いにこっち見るのダメです。ときめきハート(不整脈)で死ぬ……いや、ダメじゃないです。むしろどんと来いというかカモンベイベーハリーアップというか……いや何でもないです。はい。

そんなこんなで最寄り駅に着いた。和装特有のちまちました所作で留学生が歩くのに歩調を合わせる。夏の夜長、日が落ちたか落ちずやの時間ではまだまだ明るい。大通りを折れて歩道のない道へ。連れ立った子供たちがはしゃぎ合いながら走り去っていった。かすかに太鼓の低い音……
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/11/22(金) 18:17:05.64 ID:D7WDQEty0
わあ(Whoa?)、と声を上げて走り出した留学生の手が、私の手の中からするっと抜ける。危ないと言う間もなく、浴衣と下駄に足を取られて転びそうになった留学生を慌てて抱きとめた。

留学生「す、すみまセン……エヘヘ。でも、これが日本のおマツリ……so fantastic……」

感慨に震えている様子の留学生を立たせてやって、一息。腕の中に感触が残って消えない。そして振り撒かれる郁々とした濃密な体臭。留学生自身は無邪気ですらあるのに、彼女の外側はあまりにも性を感じさせてやまない。

もう一度息をついて気持ちを切り替える。よし。

道の両端に縁日の出店が広がっていた。色とりどりの幟を立てて、いかにも美味しそうな匂いがしてくる。とはいえ地元の小さな神社である、縁日もそれほど大きい規模ではなかったが、

留学生「アー……ベビー、カステラ? Baby? What the meaning……ン、ンー、キソバ……わかりまセンね。ヨーヨー? Hmm……」

こんなにも目を輝かせてくれるならなんにせよ良しである。この夏中にもっと大きい神社のお祭に連れて行ってあげたいものだった。きっともっと喜んでくれるぞ。いや、でも、屋台のバリエーションはそんなでもないから、喜び度合いもたいして変わらないかも?

留学生「オニーサン、行きまショウ! 早く、行きたイ、デス!」

よし行こう! 私もお祭りなんて来るの久しぶりなのだ、めいっぱい楽しむぞー!

まずは腹拵え、焼きそば、たこ焼き、フランクフルト、イカ焼きに牛串、かき氷……あ、いかセンベイもある! 私好きなんだよないかセンベイ……目移りするなあ、どれにしようかなー! 悩むぅー!

留学生「ンー♪ 選べないデスね……どうしまショ? どうしマス?」

全部! 全部行こう! とりあえず目についたのは全部! あ、焼きもろこし! 食べたい! 食べよう! すいませーん、焼きもろこし二つー!

そんなわけで。

私は焼きもろこし片手にフランクフルトと牛串の最強装備、留学生は焼きそばとかき氷を両手に持って完璧である。これなら誰にも負けない。欲望に忠実な絶対勝利スタイル……!

……買いすぎた……! 両手ふさがってたら遊べない! とりあえず休憩所を探したがそんな洒落たものはなかった。ちっちゃいお祭りだからこれは仕方がない。

仕方がないので神社前の入口前の階段に腰を下ろすことにした。ハンカチを敷いたけど浴衣汚れないかな……心配……。まあいいや。クリーニング料は覚悟しよう。

では食べよう、となったが、私、串五本を両手の指に挟んで持っているので、これは、無理だな? となった。馬鹿か私は。テンション上がりすぎちゃっていた。

あ、でもかき氷は先に食べたほうがいいな、溶けちゃうので。私が言うと、留学生は焼きそばを膝の上に置いて、匙でかき氷を掬った。いただきます、と口に運ぼうとして、止まった。

留学生「オニーサンから、ですね。アーン」

……いや、いいから、私のことは気にしないで……お兄さん、そういうのドキドキしちゃうほうだから……いや、うん。そうだね。買ったの私だもんね。両手塞がってるからアーンされるのも仕方ないよね。ね?

かき氷は冷たくて美味しかった。「ンー♪ おいしい、デス。オニーサン、アーン」あ、もう一口くれるの? はい。いただきます。……アメリカだと間接キスの文化とかないのかな。こんなの、男子中学生だとドキドキし過ぎで死ぬだろ……私アラサーだけど瀕死だぞ……

かき氷に続いて焼きそばもアーンされつつ消化。あとは串持ちながら遊べばいいだろう。私は立ち上がった。ほっとするのは、アーンの姿勢だと留学生の袷がちょうど目に入って、こう、ね? いや、浴衣ってガードはむしろ堅いんだけどそれがグッとくるというか? ね?

気を取り直して再出陣。金魚掬って射的撃ってヨーヨーと水風船釣って、と定番の屋台を巡る。こんな遊びをしたのは本当に久しぶりだった。最後のお祭りは小学校の時だったか。もう、記憶もおぼろげで、当時のことは思い出せないが、子供時分の私はどうだっただろう。こんなに楽しめていただろうか。

留学生「〜〜〜♪」

水風船をぽんぽんしながら留学生はご満悦。こうして見ると留学生は意外に表情豊かである。表情の変化自体は微細なのだが、慣れると結構わかりやすい。

おや、浴衣が着崩れしている。……って足! 生足! 「?」って白い内腿の際どいとこまで――アッ、帯! 胸元はだけちゃうぅううァー! え? 着崩れってそんなになるもの!? どうしよう、トイレとかで一人で直せる? そんなわけないよね……お祭りのスタッフさんとかに頼めばいいのかな……

留学生「ン……オニーサン、お願い、デス? 他の人、ちょっと、イヤ、です」

あ、そっかぁ……他の人嫌かぁ……女の人にしてもらうのとかは……イヤだよね、そうだよね。うん。……いやでも、私、男だし、さすがに、と躊躇したが、留学生が所在なげに目を伏せるのを見て、肚を決めた。

お店ならある程度信用できても、着替えを(というか直し?)を知らない人に任せるのが心細いというのはわかる。それが異国ならなおさらだろう。これはつまり留学生の信用の現れである。私になら、消去法であったとしても、他の見知らぬ同性よりは信用できると言ってくれている。

ならば応えるしかあるまい。私は人気のない公園に留学生を連れ込んだ。
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/11/22(金) 18:17:39.53 ID:D7WDQEty0
これからどうしますか?↓1〜3高コンマ、21:00より採用、締切23:00まで
留学生コミュ続行でも構いませんし、別のヒロインコミュでも構いません

留学生コミュ続行の場合、留学生とのこれまでの関係上、ある程度の制限があります。ご了承ください(とくに野外、借り物衣装ですのでその点ご注意ください)

別ヒロイン指定の場合、この場は穏当に、浴衣の着崩れ直してお祭り楽しんでおしまいです
また下記の安価制限があります
(留学生解禁まで7回)
(ポニテ解禁まで6回)
(おかっぱ解禁まで5回)
(大家娘解禁まで4回)
(金髪ギャル解禁まで3回)
(剣道少女解禁まで2回)
(オレンジショート解禁まで1回)
(指定可:ヤンキー、桃髪サイド、銀髪ロング、黒髪ツインテ、おさげお嬢様、施設後輩)

留学生『(訳:)日本のお祭りって楽しい♪ ユカタもとっても綺麗で、素敵……時々、お兄さんがヘンなのはそのせい? フフ、どうなのかな……? お兄さん、いい人だし。――確かめてみようかな。ちょっとだけ、ね』
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 22:12:58.29 ID:Av8ILKcVO
ヤンキー そろそろ突撃してくる頃だと思い至り君で遊んであげるよと連絡を入れる
その際全裸にコートのみの格好で 更に大量のおもちゃで自分の全身を責めつつ近くのコンビニで大量のコンドームを買って来るよう指示 出来ないならもう遊んであげないよと言う指示を最後にヤンキーからの連絡を一切無視して待つ
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 22:17:33.78 ID:mUOUWGO60
施設後輩
休日にばったりスーパーにて遭遇
朗らかな調子で施設後輩の部屋に招待され、手料理を振る舞われる
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 22:24:12.44 ID:0aYCGdEpo
留学生
陰でそのまま直そうとするも留学生が微妙に動いてなかなか上手くいかずぐちゃ気味に
ふいに良い事を思いついたと言われ離れると、するっと前面はだけさせてから一から続きをお願いされる
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 00:33:26.49 ID:QOI29EYoO
更新乙です
浴衣を着たのはゾロ目のおかげ?
とても良かったです
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/11/24(日) 16:08:50.45 ID:1Ml2ClBA0
>>596採用、ゾロ目


空は夜の藍色を濃くし始めていた。神社近くの小さな公園は人の気配に乏しく、時間の割にひどく暗い。ベンチの脇にぽつんと立った街灯が、木々や植え込みに深い陰影を生んでいるからかもしれない。

失敗したな、と思った。留学生の浴衣の着崩れを直すのだから、当然、人目に付くところではできない。その点、この公園は神社の奥まったところにあって入り口もわかりづらく、人目を避けるという意味では最適だった。

そして今はそれが仇になっていた。

留学生「ムム……よくわからなイ……What's going on? Hm……オニーサン、すみまセン、やはりワタシでは、直せナイですネ」

浴衣の胸元をあれこれといじって、困った顔で眉を下げる留学生はひたすら可愛かった。しかも生地の薄い肌着から豊かな胸がこぼれて、深い谷間が丸見え、脚ははだけて腿までを曝けていて、なまじっか一部を隠しているのが扇情的でさえあった。

……ヤバいぐらいスタイルがいい。まだ中学生なのにこのダイナマイトボディはさすがのアメリカンスタイル……! すごいぞ!

オニーサン、と呼ばわれて私は頭を振って邪念を飛ばす。一息。落ち着け。たかが浴衣の乱れを直すだけである。別に動揺なんてする必要はない。たとえいかに留学生が可愛くても、スタイルがべらぼうに良くてモデル裸足でも、ロケーションが逢引に絶好でも、そんなことに私は心を乱されはしないのだった。

なぜなら留学生は私を信用して服の乱れを直すよう頼んでいるのだから、それを裏切るような私ではないのだ。

留学生「ン……フフ、ちょっと、アー、くすぐったイ? デス、フフフ」

ごめんね我慢して? モゾモゾしないで、動くともっとずれちゃうから――ぁあああ! ほらぁ! もうぐっちゃぐちゃ! もう何がどうなってるのかわからないよ! スマホで着崩れの直し方見てるのにさっぱりできない! もう、君、無邪気に笑っちゃって……可愛いなぁ本当になあ!

くそ、どうしたらいいんだ……拷問じゃないか……手、ちらちら柔らかいのに当たるし、この近さだと、もう、すっごい濃い匂いがして頭クラクラしてくるし、こっちはもの凄く我慢してるっていうのに……

駄目だぁ、もう手も覚束ねえ! もう、触れば触るほど悪化して留学生があられもない姿に……! うわ、エッ――いや違う違う、私はそんな眼でこの子見てないから。はい。そういうことで。

……誰か助けて……! このままだとなにかとても良くないぞ! くそ、なんでこういうときに限って金髪ギャルやらはいないんだ、呼んでもないときは勝手に来るのに! 職務怠慢だぞ!

留学生「フフフ……ンー、But what should we do……Oh, I have a good idea! オニーサン、すこし、離れテくだサイ」

いいことを思いついた、という顔の留学生が言う。助かった、と私は二歩下がった。とりあえず今は心を静めなければ。ふぅ……

留学生はなにやら後ろ手にごそごそしているが、一体何をしているのだろうか。見やっていると、留学生は、「エイッ」と掛け声した。留学生の浴衣の帯が外れた。

私は盛大にむせた。えっ、何? 何してるの? 浴衣ぺろんってなって中の浴衣用肌着見えてる――っていうか、それ、汗吸って透けてるぅ! でも中にキャミ着てたのね! 良かった! いや良くない!

留学生「アー、涼しイ、です。ラクになりましたネー」

まあ、あれだけ着崩れしてたらそれは不快だったろうけれども! でももうちょっとさあ、手加減してくれませんか……? さっきからこっち、大ダメージ続きなんですけど……!?

ドーしましたカ? と留学生は、笑顔で、

留学生「これデ、ちゃんと、直せる、デスね?」

……そうだね! 私はあらゆる言葉を飲み込んでそう応じた。そんなつもりで留学生が帯取るわけないじゃないか、当たり前ですよね。いやどんなつもりも何もないけど。浴衣直すためです。

はい、浴衣、すぐ直します。……どうやって? 帯、どう結ぶの? え? 一から着付けるの? なんか、浴衣の裾、地面に落ちて溜まってるんだけど。そういえば店で裾上げ的なのされた気が。それもするの? 私が?

……無理じゃね? 直感的にそう思った。だからといって、この状態の留学生を置いて人を呼びに行けるわけもない。もし誰とも知れぬ悪漢が公園に入り込みでもしたら痛恨事である。

私がやるしかない。覚悟を決めて、スマホで浴衣の着付けを検索した。

……え、肌着も? いやさすがにそこまで私がするのは……いいの? 嫌じゃない? あ、そう……はい。わかりました。やります。……ちょっと湿ってるぅ……あ、これ、襦袢って上と下で二層構造になってるのかな。上、背中側で結んでるな。後ろから失礼――ンンンうなじ……! はい、紐、解きました、肌着取ります――上半身キャミだけになってこれは……! ああああああ! 煩悩……!

うん、下もだね! はい! 紐、解きます……前から失礼――手に当たるお腹の感触すっごい! ヒィアアア、柔っわらか温ったかすっごい! しかも下に履いてんの、これ、もう紐じゃん! 布面積すっごい! アアアアアアア……! アア……もう許して……私を解放してぇ……

夜。人気のない暗い公園。そして目の前には薄っすいキャミと紐パンだけの金髪巨乳ムッチムチ美少女。それも超・美少女! しかもこれから肌着を着せて浴衣を着付けるわけで、つまり、さらなる身体的密着状態が私を待っているわけで。

私は言葉にならない嗚咽を垂れながら膝から崩れ落ちた。とても精神が耐えられる気がしなかった。
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