イケメン「……君が好きだ」美少女「……え?」男「やべぇ変な玩具の音がとまんねぇ」

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343 :1 ◆mUjz4FCa2c [sage saga]:2019/03/13(水) 02:52:53.14 ID:xOs5jK1A0
切なげにきゅっと唇を結ぶと、
美少女はゴリマッチョの横を素通りして男に近づき、
白髪少女との間に割り込む形で、
強引にその腕を絡めた。


男「な、何……?」

美少女
「怖かったので、本当に怖くて不安で……こうしてると落ち着けそうで……」


安堵を恐怖の入り混じった表情を作りつつ、
美少女はそこまで言ってから、
ちらり、と白髪少女に怜悧な視線を向けた。


――この男は自分のモノなのだから、
――変に仲良くなったり誘惑しないで。
――もしも邪魔立てするなら――
――タダジャ済マサナイヨ……。


と、言外にそう訴えかける。

しかし……睨まれた白髪少女は、
特に表情を変えるでもなく、
片眉を上げるだけに留めて来た。


白髪少女
「……そんなに怒らなくても良いでは無いか」


その余裕そうな表情が、
美少女の奥底に燻る夜色の火種を、
激しく煽る。


――本当ムカツク。
――コイツ、消シテモイイヨネ?


実の所……警察から逃げた段階で、
美少女の心は行動と同じく既にパニックになっていた。
そして、そんな風に乱れた心の安定を求めた先が男であり、
もはやそれは今の美少女にとっての全てになりつつある。

だから気づけなかった。
美少女は気づけなかった。

自分が狂い始めているのだ、と言う事に。
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