提督「……辞めたい」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :水源+α :2019/02/27(水) 22:36:35.66 ID:xMIAKMMXO
着任後から一年間が経ったある日、提督は鎮守府近くの病院の病室に居た。誰かに階段から突き落とされた結果、骨折してしまったのだ。 犯人は以前として見つかっていないものの、艦娘の誰かというのは明らか。といっても一年間もの間、前任のせいもあり、艦娘達から酷い風評被害を受け、無視や陰口、暴力等が日常的に行われていたのでいつかこうなるとは提督も分かっては居た。これまで落ちぶれていた艦娘達の為に尽力してきた提督だったが、ついにこの事件がきっかけで愛想を尽かしてしまう。


 不意に、そんな弱音を病室のベッドの上で吐き出しまった。
 これまで色々なことを、見舞いに来てくれた一人の艦娘である大和と話し込んでいたが、俺は一通り会話が終わると、自然と口からそんな弱音を溢していたのだ。

 何かにすがるような思いだった。会話が終わった後に訪れた静寂が、元々疲弊しきって極限まで心細くなった心をさらに寂しくさせたのだろうか。

大和「……提督」

 俺の言葉に、大和が先程までの会話で淑やかに微笑んでいた表情を暗くさせる。

提督「……いや。ごめん。今のは、ちょっとした冗談って奴だ。……まだ二十二才という若輩者が、しかも提督の立場に立っているというのに、こんな弱音を吐くわけにはいかない。……だから、今の言葉は無かったことにしてくれ」

 やはり病室に居ると心細くなるのだろう。普段はこんな弱音は吐かなかった筈なのに、こうして無意識に吐いてしまった。気も滅入っている。

 普段の大和は俺のことを凄く思いやってくれる艦娘だ。だから、そんな俺のちっぽけな命令もいつも通り聞き入れ、俺が弱音を吐いたことを流してくれるだろう──そう思ったが、

大和「……無理です」
2 :水源+α :2019/02/27(水) 22:41:18.30 ID:xMIAKMMXO
提督「──」

 今日の──いや、今の大和はそうではなかった。

大和「……提督は私達艦娘の為に、もの凄く頑張ってくれました。あれほど前任によって落ちぶれていた横須賀鎮守府は、提督の尽力によって今はすっかり栄光ある横須賀鎮守府に、いやそれ以上のものへと成長を遂げています」

提督「……そうらしいな」

大和「なのに、なのに……私や武蔵、陸奥さん、翔鶴さん以外の艦娘達は……提督に酷い扱いをしました」

 怒りを腹に抑え込んでいるかのように、静かに大和は語る。

大和「……誰も見向きもしませんでした。誰も提督の努力を認めませんでした……そして──」

提督「お、おい大和」

大和「──誰もが提督の存在を否定しましたッ!!」
3 :水源+α :2019/02/27(水) 22:45:09.87 ID:xMIAKMMXO
 これまで怒りを沸々と溜め込んでいたのだろうか。普段は俺の前ではこれほど声を荒らげることはなかった大和が初めて怒りを露にした。

大和「提督は無茶しすぎです! 今まで無視を始めとした酷い扱いされているにも関わらず提督は何も言わずに甘んじて受け続けています! しかも今回のような人間の力の数倍はある艦娘達から暴力を振るわれても執務を続け、挙げ句には懲りずに交友を持とうと近付いて……また暴力を受けて!」

提督「……すまん」

大和「しかも今回に至っては暴力の範疇を超えて階段から突き落とされたんですよ!? 頭を打って死んでも……こうして助かった今で後遺症があってもおかしくなかったんですよッ……!」

提督「……」

大和「……私は。そして武蔵や陸奥さんや翔鶴さんだって今回のことを知ったとき……どんなに心配したかっ……」

提督「や、大和……本当に申し訳ない。あ、ああ……ここにティッシュが」

大和「私がこうして涙を流してるのは誰のせいなんですかっ……ティッシュなんて取らなくて良いんです! 今は私の話に集中してください!」

提督「……分かった」
4 :水源+α :2019/02/27(水) 22:47:23.02 ID:xMIAKMMXO
少し休憩タイム。
5 :水源+α :2019/02/27(水) 22:49:36.33 ID:xMIAKMMXO
再開します
6 :水源+α :2019/02/27(水) 22:50:15.60 ID:xMIAKMMXO
ここまでで何か質問するある人いますか?
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/02/27(水) 22:50:45.71 ID:UAUKIcw20
(休憩終わるの)早くありません?
8 :水源ふにα :2019/02/27(水) 22:51:25.81 ID:xMIAKMMXO
書き殴りたい気分なんですよ…遠い目
9 :水源+α :2019/02/27(水) 22:52:06.42 ID:xMIAKMMXO
あ、ここで一応シリアス注意です。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 22:54:47.30 ID:/1pAnmiuO
コテじゃなくて酉付けたら?
それとあんまり雑談挟まない方がいいよ荒らされるし
11 :水源+α :2019/02/27(水) 22:54:53.68 ID:xMIAKMMXO
投下します
12 :水源+α :2019/02/27(水) 22:55:46.16 ID:xMIAKMMXO
大和「……先程、提督が私に本音を呟いてくれる前、正直迷っていました。鎮守府にこのまま残り私達と共に護国の鬼として戦って欲しいと言うか。それか鎮守府から出て、違う余生を送って欲しいと言うのかを」

提督「……俺は、提督だ。だからこれからも戦k「ですがもうひとつの考えが浮かびました」……ぇ」

大和「──もう私は……あなたに無理をさせたくありませんっ」

提督「大和……」

大和「思えば、着任から今までで、初めて提督の本音を聞けることが出来ました。……普段は私達が心配しても、苦笑するだけでしたから」

 そこで依然として涙を流しながら、大和は淋しく微笑する。

大和「初めて私に溢してくれた本音が……なんでこんなものなのでしょうか。なんでこんなにも、互いを心苦しくさせるものになってしまったのでしょうか?」

提督「……それは、」

 大和は言い淀んだ提督を見た後、涙を袖で拭い、普段のような確りとした雰囲気になった。
13 :水源+α :2019/02/27(水) 22:59:43.55 ID:xMIAKMMXO
大和「……提督。もう良いのです。提督は何も悪くないんです。提督は、あの娘達が過去から脱け出せるように尽力しました。そして、その結果がこの現状なんです。全てはあの娘達をあのようにしてしまった前任のせいもありますが、多くはそれらの暗い過去からすがり付いて脱け出せない、弱いあの娘達のせいです。目に余る行為を犯してきたんです。





……ですから私はあの娘達の解体処分を希望します」

提督「……大和。自分が今何を言っているのか理解できてるのか?」

大和「はい。味方を……戦友を、死刑に処して下さい。……今回を含めて今までのようなあの娘達の行いは、上官に対する暴力や命令違反という、立派な軍規違犯であると同時に、法律上裁かれるべき犯罪行為にもなります。それに……もしも他の方が今の提督のような立場になったとしたら、精神的な疾患に必ずと言っていいほど陥り、即刻自殺もしてしまうことでしょう。今の提督はそれほど酷い扱いを受けてるんです……前任の後に着任したのがあなたでなければ、他の方が今のような状況になり、自殺という犠牲者になっていたことも容易に想像が出来ます。……私でもあのように扱われれば気が狂いそうになると思います。正直提督がいつか自殺してしまうのではないかと気が気でありませんでした」

提督「……いや、それは結果論で他の奴でも自殺はしn「提督ッ!!」──っ」
14 :水源+α :2019/02/27(水) 23:02:01.66 ID:xMIAKMMXO
大和「……提督。どうか自覚してください。これまでの提督は端から見ればどれほどの酷い扱いを受けていたという事実を……そして、提督の自己犠牲を見て心が張り裂けそうになるほど心配している人がいるということを」

提督「……」

大和「もっと御自愛下さい。提督は少々自己評価が低すぎます。世間から見てもあなたはとても素晴らしい提督です。そして尊重に値する人間でもあるんです。確かに指揮した多くの艦娘があなたの力を認めませんでした。しかし、少なくとも私──大和。武蔵、陸奥さんや翔鶴さんはあなたのことを誰よりも認めてます」

提督「そう、か」

大和「そうです」

提督「……」

大和「提督は軍を辞めますか?」

提督「──いや、まだ続けたいと思っている」

大和「ではもう一度やり直しましょう。現在の横須賀鎮守府の多くの艦娘を解体処分で一新して、新生横須賀鎮守府に生まれ変わらせましょう」

 強い意志を持った瞳で告げてくる大和の言葉に心が揺れた。

提督「……」
15 :水源+α :2019/02/27(水) 23:06:59.12 ID:xMIAKMMXO
undefined
16 :水源+α :2019/02/27(水) 23:07:59.12 ID:xMIAKMMXO
undefined
17 :水源+α :2019/02/27(水) 23:08:29.97 ID:xMIAKMMXO
あら、文字数制限かな?
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 23:08:56.10 ID:CncKCzqrO
たぶんそう
19 :水源+α :2019/02/27(水) 23:09:49.23 ID:xMIAKMMXO
 確かに。大和の言う通りかもしれない。今のままでは、今回の階段から突き落とされた以上のことをされ、どんどんとエスカレートしていくと思う。挙げ句には俺の命も……


 なれば現在横須賀鎮守府に所属して、俺に反抗的な態度を取る多くの艦娘達を解体処分して、新しい艦娘を建造で増やし、艦隊を一新すれば良いのではないか。
 今まで俺にして来たような目に余る態度をする艦娘が他の鎮守府に異動させたとしても上手くやっていけるわけがない。
 実際、今横須賀鎮守府に所属している艦娘の多くが一緒に前任の悪虐非道な振る舞いを耐え抜いたことで生まれた仲間意識による強い絆で結ばれている。その為絶対に離れたがらないので、他の鎮守府での戦闘で連携がとれずに力をを発揮できないとも予想がつく。

 だからこそ解体処分して、新規に着任した艦娘を最初から育成すれば良いのではないだろうか。

 
 大和からの提案に、今まで散々揺れ動いてきた心が融解し始める。
20 :水源+α :2019/02/27(水) 23:12:00.02 ID:xMIAKMMXO
──何をしたって又、裏切られるだけだ

(そんなことはない。いつか……きっと)


──もう疲れただろ? あいつらがお前に死んでほしいと思ってるように、きっとお前も心の底ではあいつらに死んでほしいと思い始めてるはずだ

(違っ……)

──なんでそこまであいつらに拘るんだ。あんな奴等、唯のバケモノだ。お前も散々身を以て体験したじゃねえか。そうだろう?

(……うるさい)

──お前がいくら手を差し伸べたって変わろうともせずに悲劇のヒロインぶってるクソアマ達を救う義理なんてあんのか?

(……黙れ)

──お前がこれまで頑張ってきても、結局何も過去から進展してねぇ。大和が言った通り、あいつらは弱いんだ。そんな奴等に、重要拠点である横須賀鎮守府を守らせるのか?

(……)

──もう諦めろ。横須賀鎮守府はここ一年間、ほぼお前だけの力で建て直してきたんだ。対して勝手に出撃して、勝手に遠征して、資材も勝手に減らし、報告書さえ出さずにお前と妖精さん達が苦労して直した入渠場で暢気に傷と汗を流してるような奴等だぞ?

(…………)



──あいつらを解体しろ。そうすればお前の功績も認められるようになって、昇進すr

(──黙れッ!)
21 :水源+α :2019/02/27(水) 23:14:50.59 ID:xMIAKMMXO
 これまで艦娘にされてきたことが一瞬のうちに、走馬灯のように流れた。
 溜め込んできた怒りや哀しみ、妬み等で蝕んでいた心の闇がここに来て大きくなっている。

 
 (俺は……あいつらを)






提督「……大和の言いたいことは分かった」

大和「……提督!」

 やっと分かってくれた。そのような嬉々とした表情を浮かべたが、次の俺の言葉で、大和は又その顔を涼しくする。

提督「──だがダメだ。解体処分は受け入れられない」

 例えその心の殆どが艦娘への憎悪に蝕んでしまっていても、俺の一番大事な心の根っこは生き続けている。
 それは俺の信念であり夢でもある。


大和「……何故ですか」

提督「俺は横須賀鎮守府に着任する前に元帥から、ある命令を仰せつかっていた」

大和「それは、一体?」

提督「横須賀鎮守府を救ってやってくれ。とな」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/02/27(水) 23:15:11.99 ID:UAUKIcw20
改行制限や文字数制限は、必須フィールド(書き込みに使うこの欄)の下にある所に表示されますよ
最大6000バイト 最大85行って書いてあるところです。これがマイナスになると『undefined』になっちゃいます
23 :水源+α :2019/02/27(水) 23:16:53.75 ID:xMIAKMMXO
22<<成る程、ありがとうこざいます。にしても指が疲れてきたゾ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2019/02/27(水) 23:17:01.04 ID:h00/+aWso
あとついでにメル欄にsagaを入れておくと良いぞい
25 :水源+α [saga]:2019/02/27(水) 23:18:44.92 ID:xMIAKMMXO
こんな感じか。色々とありがとうございます。
さて、再開しますか。
26 :水源+α [saga]:2019/02/27(水) 23:21:16.75 ID:xMIAKMMXO
大和「……しかし!」

提督「ああ! わかってる。そうした結果がこの有り様だ」

大和「ではどうして「俺がバカだからだ」……え?」

提督「あいつらは、心にそれはそれは深い傷を負っている。前任の独裁的な統制によって身も心も汚された」

大和「はい」

提督「勿論、お前だってそうだ」

大和「……はい」

提督「あいつらは来る日も来る日も俺なんかがされているような生温いものなんか目じゃないほどのことをされ続けた。俺は……ここ一年間ずっと耐え忍んで来て、あいつらの痛みを充分に理解できたんだ。いや、そう簡単に理解できたなんて言ってはいけない。それほどのことをあいつらは俺と同じように耐え忍んできたから、今日まで俺も耐え忍んだんだと思う」

大和「……」
27 :水源+α [saga]:2019/02/27(水) 23:22:05.24 ID:xMIAKMMXO
大和「……しかし!」

提督「ああ! わかってる。そうした結果がこの有り様だ」

大和「ではどうして「俺がバカだからだ」……え?」

提督「あいつらは、心にそれはそれは深い傷を負っている。前任の独裁的な統制によって身も心も汚された」

大和「はい」

提督「勿論、お前だってそうだ」

大和「……はい」

提督「あいつらは来る日も来る日も俺なんかがされているような生温いものなんか目じゃないほどのことをされ続けた。俺は……ここ一年間ずっと耐え忍んで来て、あいつらの痛みを充分に理解できたんだ。いや、そう簡単に理解できたなんて言ってはいけない。それほどのことをあいつらは俺と同じように耐え忍んできたから、今日まで俺も耐え忍んだんだと思う」

大和「……」
28 :水源+ :2019/02/27(水) 23:22:45.79 ID:xMIAKMMXO
すまん連投しちまった。眠い
29 :水源+α [saga]:2019/02/27(水) 23:23:28.52 ID:xMIAKMMXO
提督「憎悪の対象が目の前に無抵抗で突然現れたとしたら、やり場のない怒りを俺もあいつらと同じようにしてぶつけていたと思う。大和」

大和「はい」

提督「……俺が憎いか?」

大和「提督」

提督「なんだ?」

大和「金輪際そのようなことを言葉にしないで下さい。流石に私も……怒ります」

提督「……すまん。だがこれだけは分かってほしい大和」

大和「……はい」

提督「誰もがお前のように心を切り替えられるわけじゃないんだ。……お前のように強くなんかない」

大和「わ、私は弱いですよ……提督があの時来なければ、私の精神は今のように立ち直ってません」

提督「そうだ。俺もこれまで耐え忍んでこれたのはお前が居たお陰なんだ。お前が俺を精神的な支柱とするように、俺もお前を精神的な支柱とした。だからお前はここまで立ち直り、俺もここまで頑張ってこれた。だがあいつらの場合は違う。俺たちのように精神的な支柱が姉妹に居たとしても、その精神的な支柱が今にも崩れそうになってるんだ。──つまり、あいつらには希望を持てる存在が居ないということだ」

大和「──!」
30 :水源+α [saga]:2019/02/27(水) 23:26:27.28 ID:xMIAKMMXO
提督「さっきお前が話した、暗い過去から脱け出せない弱いあいつらが悪いという話だが、確かにお前の言う通りだとは思う。だが、一番の原因はあいつらの周辺に希望をもてるきっかけがないことだと、俺は思う」

大和「……」

提督「だから俺は……あいつらを解体処分したくない。生きる希望を持たせてやりたいんだ。救いたいんだ。大和、心配してくれてありがとう。でも大丈夫だ。これからも俺は横須賀鎮守府の為に尽力したいと思っている。これは元帥からの命令であり、一年間を通しても変わらない、彼女達とぶつかり合って益々叶えたいと思った俺の夢でもある」

大和「提督の、夢」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/02/27(水) 23:28:47.04 ID:UAUKIcw20
書き忘れてましたけど、スマホとかだと20〜30行くらいしか改行できないのでご注意を
32 :水源+α [saga]:2019/02/27(水) 23:29:24.49 ID:xMIAKMMXO
提督「そうだ。俺の夢だ。だからこれからもよろしく頼む。こんな懲りないバカ野郎だがな」

大和「……そんなバカ野郎だなんて」

提督「それに、もう心を鬼にして仲間を解体処分して下さいなんて言うな。お前が傷付くだけだろうが」

大和「っ! ……もしかして、気付いてたんですか?」ウルウル

提督「バカ。一年間も一緒に居るんだ。お前は心優しい性格してるのは重々理解してる」

大和「てい、とくっ……」グスッ

提督「ほら。泣くなよ実際俺の方が今骨折して泣きたいっていうのに」ナデナデ

大和「だって……だってぇ」ボロボロ

提督「はは。たまに子供っぽくなるよな」ナデナデ

大和「! 提督だっていつでも子供っぽいじゃないですか!」///

提督「撫でられて言われても説得力がないぞ」ナデナデ

大和「なっ!/// 離してください」ブンブン

提督「おっと」バッ

大和「ぁ」
33 :水源+α [saga]:2019/02/27(水) 23:30:39.81 ID:xMIAKMMXO
提督「ん? どうした」

大和「……なんでもありません」

提督「そうか。……まあ、とはいっても現状が危険なままなのは変わりないな」

大和「そうですね。ですからこれからは交代制で提督の護衛に付くことにしました」グスッ

 涙をハンカチで拭いながらも、そう告げてきた大和に思わず聞き返す。

提督「え? いつ決まったんだ?」

大和「もしも提督が解体処分もせずに又鎮守府に戻ってくるケースも考えて、事前に私と武蔵、陸奥さん、翔鶴さんで取り決めたことです。……ですがもしものケースではなく本当に適用することになりそうですね」
34 :水源 [saga]:2019/02/27(水) 23:32:22.71 ID:xMIAKMMXO
眠い。後二、三回投下したら明日に持ち越します。
35 :水源+α [saga]:2019/02/27(水) 23:34:11.33 ID:xMIAKMMXO
提督「そうなのか……俺としても、今まではお前らも側に付かせようとはしなかったが今回のことを考えると付けざるを得ない状況だと思うが、……迷惑じゃないか?」

大和「ですから提督は自己評価が低過ぎます! これは個人的な理由を外したとしても提督をお守りするという艦娘としては当たり前の対応ですからね? 私達に迷惑だとか迷惑じゃないとかそういう次元の話では無いんですよ!」ムスッ
36 :水源+α [saga]:2019/02/27(水) 23:36:14.96 ID:xMIAKMMXO
提督「……そうか。すまん」

大和「それで提督。これからも今までのようにあの娘達と接していくんですか?」

提督「……いや。流石にもう無理だと思ってる。不必要に親しみを持って接していくことはもうしない。実際、生きる希望は自分で見つけるものだし、無理に俺がお前みたくあいつらの精神的な支柱にならなくても良いと思う。突き落とされる少し前の鎮守府は俺が居ないところでは、頼み込んで支給した娯楽品を楽しんで居たようだったし、料理も美味そうに食べていたようだ。だから皆の心で徐々に鎮守府に帰ってくる理由も出来ていると思っている」

大和「ではどうするおつもりで?」

提督「それはもう決まってるだろう──」









提督「基本不干渉。要は事務以外の会話はしない。流石に俺も、あいつらには愛想が尽きかけている。あいつらに何か生きる希望を持たせて真っ当な人生を送らせるという夢は達成するが、もう友好関係を結ぶのは諦めようと思う」
37 :水源+α [saga]:2019/02/27(水) 23:38:17.02 ID:xMIAKMMXO
ここで一段落。まだ投下して欲しい人が多く居たら続けます
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/02/27(水) 23:40:13.19 ID:UAUKIcw20
お疲れ様でした
結末が気になるので、最後までよろしくお願いします
84.49 KB Speed:0   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)