【五等分の花嫁】四葉「中野四葉は幸せになりたい」

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56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 16:26:07.33 ID:Jut6GNvOo
57 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 21:04:29.92 ID:+BmwFNrf0

中野家の食卓。

四葉「あれれ?今日はご飯なしですか?」

二乃「とりあえず、インスタント麺あるから、食べたかったら自分で作って」

一花「はぁ……」

三玖「……うっ、ううっ」ポロポロ

四葉「ええっと、五月は!?」

五月「……今日は、そういう気分ではないので」

一花「何がいけなかったのかなぁ」

三玖「やっぱり、私達、負担になっていたんだ、と思う」

二乃「そうね。反省会よ、反省会!」

五月「やはりカレーをおかわりしたのがまずかったんでしょうか」ブツブツ

四葉「……」

三玖「ああ。四葉は知らなかったね。私達、実はみんな彼に告白したていたんだ」

二乃「五月までとは驚きよ」

五月「それで、今日、見事に全員振られた訳です……」


58 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 21:07:52.64 ID:+BmwFNrf0

一花「おかしいなー……こんなおっぱい大きくて可愛い子達に好きって言われて何の反応もないなんて」

五月「やっぱり、インポ……」

二乃「インポならまだましよ。ホモなんじゃないでしょうね!?」

五月「ほ、ホモォ」

三玖「それは認めないっ!フータローは……絶対、女の子が好きだから!」

一花「でもおかしい。そうだとしたら誰か1人はOKもらえると思うんだけどなー……」

二乃「ちょっと一回、作戦を練り直しましょうよ。停戦でいいわね、一花」

一花「理由を突き止めて排除するまでだよ、二乃」

三玖「シスターウォーズ、一時休戦……」

五月「とりあえず腹は減っては戦は出来ぬ。二乃、元気の出る料理を」

二乃「仕方ないわねぇ」

わいわい

四葉(た、楽しそう……!)
59 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 21:09:08.81 ID:+BmwFNrf0

四葉(なんだか久しぶりだな、姉妹でこうやって和気あいあいとしているなんて)

四葉(喜びも悲しみも五等分。こうやって失恋した悲しみも皆で分け合えば怖くない)

四葉(けれども、これ、上杉さんがこの中から誰か1人選んでたら大変な事になっていたんじゃ)

四葉(絶対ヒエヒエだったよ、この食卓)

四葉(そういう意味じゃ、上杉さんのは悪い選択じゃなかったと思うけど……)

四葉(上杉さんが、全員を振った理由……私のせい?)

三玖「四葉はどう思う?」

四葉「何を?」

三玖「フータローが、誰も選ばなかった理由」

四葉「ええっとー、うーん、ど、どうしてかなー」

一花「そうだよね。この中で告白していない中立な立場は四葉だけなんだから。第三者目線で考えてみてよ」

四葉(なんて答えよう……!)

↓1 どう答えますか?

60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 21:13:32.50 ID:Jut6GNvOo
ほ、ほかにすきなひとがいたから?
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 21:14:53.73 ID:kQtIknQco
何でこうなったのか私にも分からない
62 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 21:21:04.83 ID:+BmwFNrf0

四葉「ほ、ほかにすきなひとがいたから?」

一花「……」

二乃「……」

三玖「……」

五月「……」


まあ私なんですけどね!

上杉さんの好きな人!

とりあえず嘘ではない。でも、この場で私が上杉さんに好かれているのがバレるのはとてもまずい気がする。

告白せず、みんなの応援団だった私が、上杉の意中の人だったなんて。

まるで鳶が油揚げをさらっていくようなもの。

頑張っていた他の4人からしたら、納得いかないと思う。


↓1 仲良し姉妹ポイントチェック!
コンマ 50以上 1アップ
コンマ 50未満 1ダウン
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 21:21:35.61 ID:LTcoFuzGo
バレた?
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/03/23(土) 21:41:27.03 ID:VRneHHQnO
いい感じやな
65 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 21:45:09.99 ID:+BmwFNrf0

失恋で結束して仲良し姉妹ポイントは1アップしていた!

四葉の幸せポイント :■■■■■■□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□


一花「ないない、クラスの女子、フータロー君と話したことのある子、ほとんどいないよ?」

二乃「ケーキ屋でも私と店長以外とほとんど会話していないわ」

三玖「四葉の説はありえない」

五月「はっ!まさか……」

一花「五月?なにか気がついたの?」

五月「とんでもない事に気がついてしまいました。ああっ、お母さん、私はどうしたら……」

五月「上杉さんの好きな人がわかってしまいました」

四葉「ギクゥ!」

五月「私達4人以外で……上杉さんと一番仲がいいのは……」

四葉「五月!ちょ、ちょっと向こうで話そう!2人で!」アセアセ

二乃「誰よ!フータローの好きな人!教えなさい、五月!」

五月「上杉さんの好きな人は……らいはちゃんだったんですよ!」

一花・二乃・三玖「な、なんだってー!!(AA略」
66 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 21:47:18.67 ID:+BmwFNrf0

三玖「確かに……あの溺愛っぷりは怪しい」

二乃「だってまだ、小学生よ?それに血の繋がった妹を、なんて……」

一花「らいはちゃんかー……心苦しいよ……いくらなんでも」

五月「一花、らいはちゃんを傷つけたら許しませんよ!この私が!」

一花「冗談、冗談。でもそっかー……らいはちゃんという手があったか」

二乃「確かに、あいつが一番心を許してるのはあの子よね」

三玖「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」

五月「らいはちゃん推薦があれば、まだ私にもチャンスが……?」

四葉(ほっ。なんとか矛先が私に向かなかった……でも、いつまでも隠し通せる訳じゃないよね)
67 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 21:50:01.30 ID:+BmwFNrf0

上杉さんへの返事は保留している。

この状況、二つ返事で上杉さんの告白にOKしなかったのは正解だったかもしれない。

もし、そんな事になっていれば……

全員の振られる理由が、「実は四葉と付き合うことにしたから」

という事になって、仲良しポイントがゴリゴリ削れる未来しか見えなかった。

四葉(私だって上杉さんと幸せになりたい。でも、みんなの悲しむ顔もみたくない)

上杉さんと付き合うために……私に必要なのは姉妹からの祝福だ。


四葉(個別に探りを入れて、私も祝福の約束を手に入れないと)

四葉(全員の祝福が得られたら、満を持して上杉さんにOKの返事をしよう!)

四葉(それが、私が幸せになる一番の方法だ!)

四葉(それじゃあまず、誰のところにいこうかな)

↓1 誰と話にいきますか?
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 21:52:13.96 ID:kQtIknQco
三玖
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 21:52:29.30 ID:/fQNeMVJo
五月
70 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 22:23:11.45 ID:+BmwFNrf0

四葉「三玖〜今いいかな」

三玖「四葉、私もちょうど話があった」

私はしっかり筋を通したい。私が知る限り、最初に上杉さんに惹かれていたのは三玖だ。

三玖は上杉さんに好かれるために勉強も頑張っていたし、自分磨きもしていた。

そんな三玖を出し抜くように、上杉さんと付き合うなんて事になったら……

私達の関係は終わっていたかもしれない。

三玖「フータローには振られたけど、まだ諦めた訳じゃない」

三玖「フータローはフリー。まだチャンスはある」

四葉(三玖は強い。気が強くて器用でお洒落で自信満々な一花や二乃からは低く見られがちだけど、芯の強さは彼女たち以上だ)

71 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 22:24:33.93 ID:+BmwFNrf0

四葉「……もし、上杉さんが、誰かと付き合ったら、三玖はどうするの?」

三玖「そんな悲しいこと言わないでよ、四葉……それでフータローが幸せなら……私は……」

三玖も、上杉さんの幸せを考えているようで安心した。

自分だけが幸せになって得られるものなんてたかがしれている。

三玖「というわけで、私はまだ諦めてない。それを四葉に知ってほしかった」

四葉「うんっ!頑張ろうよ!」

三玖「それで……四葉は……まだ私の事、応援してくれる?」

四葉「あっ……」

どうしよう。以前なら三玖を素直に応援できた。でも、今は。

今、三玖を応援するということは、つまり、三玖の一番の障害になっているのは、上杉さんが好きな私であって。

私も上杉さんが好きで、幸せになりたいのに。でも、そのためには三玖に祝福して欲しいから相談に来たのに。

四葉「ええっと、えーっと」(おめめぐるぐる)

三玖「応援、してくれるよね?」

↓1 どう答えますか?
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/03/23(土) 22:37:16.95 ID:j1SrsjegO
ごめん応援できない
73 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 22:59:44.24 ID:+BmwFNrf0

四葉「ごめん応援できない」

三玖の真剣な気持ちは理解している。だからこそ、私も誠実であろうと思う。

その場しのぎの嘘は自分の首を締めるだけだ。

八方美人でいても、本当の幸せは手に入らない。

三玖「……!」

三玖は私の反応にいささか衝撃を受けているようだった。

気まずい沈黙が流れる。

上杉さんに振られて、いくら強い三玖とはいえ、精神的にただならぬダメージを受けているはず。

そんな中、味方だと思っていた私から支持を取り消されたらどう思うか。

三玖の心の傷に塩を塗るような行為。でも、私が幸せになるためには絶対に必要な事。

私も、心が痛い。

↓1 姉妹仲良しポイントチェック!

コンマ 50以上 現状維持
コンマ 50未満 1ダウン
コンマ ゾロ目  1アップ(祝福ゲット)
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 23:05:28.94 ID:xJvwF4aTO
うーそー
75 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 23:30:27.40 ID:+BmwFNrf0

三玖「了解した。四葉の気持ちはわかった。私こそ、四葉の気持ち、考えていなかった」

三玖「ごめん」

四葉「三玖!頭あげてっ……」

三玖「四葉が相手でも、私、負けないから」

四葉「三玖……」

三玖は唇を噛み、色々な感情を押し殺していた。

上杉さんに振られ、味方だと思っていた私さえ敵に回る。

彼女の心は今、孤独で一杯。

でも、五つ子だから。みんなで悲しみを分かち合えると、心のどこかで皆信じているから耐えられる。

心が、闇に飲み込まれることなく、相手と正々堂々と向き合える。

でも、私は三玖のボロボロの心にこれ以上塩を塗りたくるようなことは出来なかった。

四葉『三玖を応援できないのは、実は上杉さんに告白されて、私もやっぱり上杉さんの事が大好きだから』

四葉『三玖、私と上杉さんの仲を応援して欲しい』

とはとても言えない。

三玖「四葉。今日は慰めて……」

四葉「うん。我慢しないで泣いていいんだよ、三玖」

三玖「四葉ぁ……私、フータローに振られちゃったぁ」ポロポロ


幸せになる道はなんて険しいんだろう。
76 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 23:32:07.56 ID:+BmwFNrf0

四葉(祝福を得るのは思ったより難しいみたい)

四葉(でも、何度か会って話をすれば、理解してもらえる可能性はあがるかも)

四葉(仲良し度が高い時の方が、祝福はゲットしやすいと思う……)

四葉(さあ次は誰のところに)

そんな事を考えていると、スマホにメッセージが届いた。

四葉「ややっ……上杉さんから……上杉さん、いつも宿題ばかり送ってくるから嫌になるんですよね……」

四葉「むっ!こ、これは……」

風太郎『今週末暇か?暇なら買い物に付き合って欲しい。らいはの服を選ぶのを手伝ってくれ』

四葉(らいはちゃんを出汁にデートのお誘い……!)

四葉(ど、どうしましょう!?)

四葉(嬉しいけど……この時期にデートは……他の姉妹にばれたら、結構な修羅場に……)

四葉(……)

↓1 上杉さんの誘いをOKしますか? (OK以外では上杉さんの好感度 1ダウン)
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 23:33:46.02 ID:xJvwF4aTO
だが誘惑には逆らえない

乗る
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 23:43:21.05 ID:Jut6GNvOo
ふーたろーの好感度が下がってもよくないし
難しいなww
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/23(土) 23:48:32.22 ID:xJvwF4aTO
敵対の可能性を承知で言っておく

俺が目指すのは五つ子修羅場からの上杉風太郎五分割ルートだ

勿論止めてくれてもかまわん
80 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 00:19:37.37 ID:Gm12FOWI0

四葉「おまたせしました!すみません、待ちましたか?」

風太郎「いや。今きたとこ」

駅前の広場で待ち合わせ。上杉さんは珍しく私服姿。

四葉チェック!上杉さんの私服は……残念ながら35点。赤点スレスレのボーダーライン。

まあお金がないのでお洒落出来ないのは仕方ありませんが。

四葉「それにしてもどういう風の吹き回しですかー?急にらいはちゃんの服だなんて」

風太郎「いや……いつも同じ服ばかり着させてて、学校でいじめられてないか心配でな」

風太郎「何着かプレゼントしてやりたいんだが、女の服なんてわからんから……」

上杉さんは照れくさそうに頭を掻いていました。

四葉「でも、らいはちゃんいないと試着できませんよ?」

風太郎「あっ……らいはは、学校の友達と急に遊ぶ約束があるって!」アセアセ

四葉(素直に2人で遊びたいといえばいいのに)ししし

四葉「いいでしょう!私が何着か、らいはちゃんに似合う服見繕いますから、今度らいはちゃん連れて行って試着させてください!」

風太郎「助かるぜ!四葉!」

四葉「それじゃあまずは服選びにレッツゴー!」
81 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 00:22:59.27 ID:Gm12FOWI0

らいはちゃん向けにいくつか良さそうな服をチョイスした後は、上杉さんの服選びです。

風太郎「四葉、俺で遊んでないか?」

四葉「いいからいいから!次はこっちのワイルドなので……うーん、このダメンズな感じは一花が好きそうですね」

四葉「じゃあ少し三玖好みの、和を感じるTシャツはどうでしょう?」

四葉「五月はお洒落より食い気ですから、あまりファッション気にしなくていいですよ」

四葉「でも二乃はお洒落ですからね、付き合うなら格好気をつけた方がいいですね」

風太郎「うーむ……お前はどうなんだ?」

四葉「わ、私ですか?私の好みは……お、男の人の服とか選んだ事ないんでわかりませんっ」

店員「あの〜こっちの服とかどうでしょう?最近は流行のチェック柄、老若男女に愛されている428ブランドの新作です〜」

四葉「あー、これも上杉さんに似合いそうですね!やっぱり428ブランドは最高やで!」

店員「でも背高くてイケメンだから何着ても似合いますよ〜さらにこちらですとレディースでも同じ柄のをご用意しておりますよぉ〜」

四葉(あれ、これってデジャヴュ……)

店員「彼氏様とペアルックなんていかがでしょう」

風太郎「……///」

四葉(頬を赤らめてないで、なにか言ってくださいよ!上杉さん!)

四葉(ここは私が……)

↓1 ペアルックの服を買いますか?
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 00:27:50.66 ID:jiFkqBUs0
ペアルックはないかな
83 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 12:42:23.54 ID:Gm12FOWI0

四葉「ペアルックはないかな」アセアセ

四葉「私達『まだ』付き合っている訳じゃありませんし」

店員「た、大変失礼いたしました!」

風太郎「……」ガックリ

四葉(ごめんなさい、上杉さん!)

〜〜〜

服選びの後、上杉さんは珍しくお昼ご飯にラーメンをごちそうしてくれました。

何でも、らいはちゃんの服選びを手伝ったお礼とか。

風太郎「昔バイトしていた店なんだ。汚い店だが味だけは天下一品だ」

店長「『汚い店』は余計だぞ、上杉」ゴンッ

風太郎「いてぇ!客を殴らないでくださいよ!」

四葉「あはは」

店長「まさか上杉が彼女連れてくるとは、今日は雹でも降るんじゃないか?」

風太郎「彼女じゃありませんっ!四葉は俺の……」

四葉「俺の?」

風太郎「なんでもないっ!早く食って店出るぞ、麺が伸びたら台無しだ」

四葉「はーい」

化学調味料満載で四葉チェック星ゼロのラーメンでしたが、上杉さんのおすすめのお店でのお食事は私の思いでの一ページにしっかり刻まれました。

〜〜〜
84 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 12:43:26.66 ID:Gm12FOWI0


ご飯を食べた後、私達は2人で街をぶらぶら歩きました。

風太郎「なあ四葉。変な視線を感じないか?」

四葉「えー?ストーカーさんですか?」クルッ

後ろを見てもだれもいない。

風太郎「気のせいならいいんだが」

後半の上杉さんは少し落ち着きがありませんでした。

日が暮れる前にお別れして、休日デートは無事終了。

心配だった姉妹との遭遇もなく、まるで付き合いたての高校生カップルの初々しいデートという感じでした。

↓1 上杉さんの好感度チェック!
コンマ 50以上 好感度1アップ
コンマ 50未満 現状維持
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 12:48:14.63 ID:XcXWuaTbo
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 12:49:00.03 ID:R7WzS1bJo
87 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 12:54:22.28 ID:Gm12FOWI0

風太郎『今日はサンキュー、四葉。選んで貰った服、今度らいはにプレゼントするよ』

四葉(わわっ、家帰ったら上杉さんからありがとうメッセージが……!)

四葉『こちらこそラーメンごちそうさまでした』

四葉「っと。なんだか充実した休日でしたね」

デートは成功したみたい!上杉さんの好感度が1あがった。

四葉の幸せポイント :■■■■■■□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■■□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□


四葉(なんか順調だな〜)

四葉(でも、ペアルック拒否したときの上杉さん、ちょっぴり寂しそうでしたね)

四葉(お付き合いしたら、とっておきのペアルック着ましょうね!)

四葉(そのためには……姉妹から祝福を得ないと)

四葉「今回は誰と話そうかな……」

↓1 誰と話しますか?
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 12:58:10.41 ID:6fIVqUBd0
いつき
89 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 13:18:58.40 ID:Gm12FOWI0

四葉(五月も上杉さんに告白するなんて正直以外だったなー)

四葉(上杉さんの事、一番警戒していたのに)

四葉(でも私からしたら一番与しやすそうなのが五月だよ)

四葉(四葉スキャン発動!私の相性からの攻略難易度は)

四葉(一花>二乃>三玖>五月の順に高い!生まれた順番だね!)

五月「あの。話ってなんでしょうか」

四葉「まあまあ、話の前にしっかりご飯食べてよ!今日は私の奢り!」

五月「他の3人をハブっての相談に加えて、レストランのご馳走……嫌な予感がしますね。いただきはしますが」モグモグ

四葉「ここの料理ほんと美味しいよね!(今度上杉さんと来ようかなー)」モグモグ

五月「この和牛のステーキみてください!肉汁がとろっとろにこぼれそうですよ!ん〜〜!幸せぇ〜〜!」モグモグ

四葉(ししし、そろそろ満腹になってきたみたい……五月に本題を切り出そう)

四葉「五月、実はね……」

五月「あ、そうそう。そういえば私も四葉に聞きたい事がありました」

四葉(私ってやつは!いつも先を制されてしまうの!?)
90 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 13:20:54.04 ID:Gm12FOWI0

五月「先週末、何をしていたんですか?」

四葉「!」

五月「なにか楽しいことでもあったんですか?週明けからずいぶんとご機嫌な様子ですが」

五月「家にはいなかったようですけど」

五月「何をしていたんですか?」

五月は食事の手を止めて私をじっと見つめてきた。

本当の事を伝える?でも、五月の腹が読めない。

みんなが振られた状況で、上杉さんと二人っきりでお出かけしたなんて、他の子達からみたら完全に出し抜いたようにしかみえないかも。

四葉(ど、どうしよう……!)

↓1 何をしていたと答えますか?
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 13:32:48.67 ID:R7WzS1bJo
上杉さんにらいはちゃんの服を選ぶのを頼まれて一緒に出かけてました
振った直後だから姉妹のみんなには頼みにくなったみたいです
と言う
92 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 14:00:51.73 ID:Gm12FOWI0

四葉「上杉さんにらいはちゃんの服を選ぶのを頼まれて一緒に出かけてました」

四葉「振った直後だから姉妹のみんなには頼みにくなったみたいです」

四葉(どうだ!)

五月「なら、いいですが……」

一部のスキもない完璧な解答で何かを言いたげな五月を黙らせた!

姉妹仲良しポイントは下がらなかった。


四葉(やっぱり五月は与しやすいっ!これが一花だったら絶対難癖つけてくるよ〜)

五月「で、では続いての質問です!四葉は上杉さんの事を」

四葉「ストーップ!四葉ルール発動!連続質問は禁止!次は私のターン!」

五月「ぐっ」

四葉(二乃だったらお構いなしに突っ込んでくるけど、五月なら私でも押せる!)
93 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 14:03:24.21 ID:Gm12FOWI0

四葉「で、今日五月を呼んだ理由は大事な相談があるんだ」

五月「上杉さんのことですね」

四葉「……うん」

五月からなんとしても欲しい。祝福が欲しい。

誰よりも不器用だけど、誰よりも責任感が強くて優しい五月の祝福があれば。

私は幸せになれる。

四葉「あのね、五月」

↓1
@ 私も上杉さんが好きだから応援して欲しい 祝福ゲット率 10% (仲良しポイントは低下しない)
A 私と上杉さんが付き合う事になったら祝福して欲しい 祝福ゲット率 50% (仲良しポイント低下率 50%)
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 14:04:42.83 ID:VS4UYej/o
1
95 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 14:15:23.30 ID:Gm12FOWI0

四葉「私も上杉さんが好きだから応援して欲しい」

もう嘘はつかない。応援団はやめて私もゲームに参加するんだ!

五月「……」

五月は目を丸く見開いて、驚きの表情を隠せていなかった。

四葉「言うの遅くなってごめん」

四葉「私も、上杉さんのことが好き」

四葉「もちろん、五月の気持ちはしっているし、他の子達は今でもみんな好きなのは知っている」

四葉「五月は上杉さんの事、好きなままでいいから、応援して欲しい」

少しズルい気がする。もう上杉さんが私の事を好きなのは知っているのに。

でも、恋愛は駆け引きだ。お互いカードを隠して戦うのは当然だし、これは私の中の正義を裏切るものじゃない。

五月の反応は……

↓1 コンマ
ゾロ目: もちろん応援します!一緒にがんばりましょう!
ゾロ目以外: すぐに答えられる事じゃないので、失礼します
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 14:17:19.99 ID:Kg/AP8hco
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 14:19:17.25 ID:xCcgsi0No
やるじゃん
98 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 14:34:48.94 ID:Gm12FOWI0

五月「四葉も上杉君のことが好きだったのですね!」ギュッ

五月は私の手を握ってきた。

五月「驚きです。他の皆が聞いたらどう思うか……」

四葉「まだ内緒にして欲しいなー(一花や二乃に圧力かけられるのは辛いから……)」

五月「もちろん応援します!これまで私達の事を応援してくれた四葉の恋ですから」

五月「でも、私だって諦める気はありませんよっ。ここからは正々堂々、一緒に頑張りましょう!」

四葉「うんっ!」

五月の優しさが心に染み渡る。最近ギクシャクしていた姉妹と、また心を通わせる事ができた。

四葉「それで、もし、私が、上杉さんと付き合えたら……五月は祝福……とかって出来る?」

五月「もちろんじゃないですか。他ならぬ四葉が選ばれるのであれば、祝福しますよ」

四葉「ありがとう!ほんとにありがとう、五月!……私、救われた気がする」ポロポロ

五月「泣くのは大げさですよ、四葉。まだ勝負は始まったばかりなんですから」


姉妹からの初めての祝福の約束を手に入れ、四葉の幸せポイントが1アップした。

四葉の幸せポイント :■■■■■■■□□□
上杉さんの好感度  :■■■■■□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 14:39:30.94 ID:np46OOaWo
天使か
100 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 14:45:37.60 ID:Gm12FOWI0

だか、この時、私は幸せの絶頂で浮かれていた。

後から見れば、すでに上杉さんに告白されているのだから、それを伝えた上で祝福の約束を得るのが筋だった。

こんなにあっさり、五月から一番欲しい言葉が得られたので、私はその確認を怠ったんだ。

気がついた時は後の祭り。幸せは大きければ大きいほど、失ったときの絶望も深い。

五月には、私が上杉さんに告白されていることは知られてはいけない。
101 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 14:47:01.14 ID:Gm12FOWI0

金曜日の夜。

上杉さんからのメッセージが来た。

風太郎『明日暇か?前田というクラスの男子から映画のチケットを貰ったんだ』

風太郎『あいつ、彼女と行く予定だったらしいが、彼女に急用が出来てキャンセルになったらしく、俺にチケットをくれた』

風太郎『無駄にするのももったいないから、よければ一緒に観に行かないか?』

四葉(上杉さんからまたお誘い……嬉しいな)

四葉(特に予定はないけど……毎週末上杉さんと出かけてたら、他の姉妹から怪しまれるかも)

四葉(どうしよう)

↓1 上杉さんの誘いをOKしますか? (OK以外では上杉さんの好感度 1ダウン)

102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 14:48:43.53 ID:TkX20h7q0
イく
103 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 18:22:16.32 ID:Gm12FOWI0

四葉(もっちろんOK!)


風太郎「映画観に来るの久しぶりだ」

四葉「私もです!あ、あれ、一花出てるやつですよ!ちょい役らしいですけど!」

風太郎「またB級ゾンビ映画に出てるのか」

四葉「で、どれですか?私達が見るのは。あのハリウッドアクション?それともサスペンス?」

風太郎「いや……あれだ」

上杉さんが指を指したのは、『五分の一の花嫁』。よくある人気漫画の実写映画。

ジャンルは本格派ラブロマンス。

チケット売り場に並んでいる客もカップルが多い。

四葉「……///」

風太郎「仕方ないだろ……前田が彼女と見に行くためのチケットだったんだから……」
104 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 18:24:49.38 ID:Gm12FOWI0


お互い顔を真赤にしながら入場したが、まあ映画が始まれば館内は暗くなって気にならなくなる。

悪の組織の陰謀で1/5に縮んでしまったヒロインと、どこにでもいる平凡な男子高校生の恋。

事前の四葉チェックでは星を与えられないチープな作品だったが、こうして映画で見ると案外面白いかも。

上杉さんと2人っきりという状況が、そうさせているのかもしれない。

物語も中盤ですっかり私は映画の舞台に引き込まれていた。

四葉「……ん?」

左手に何かが触れたのがわかった。

四葉(えっと、う、上杉さん!?)

上杉さんの右手が、私の左手に多いかぶさるように乗っていた。

上杉さんの顔をちらっと覗くが、映画館は暗くてよく見えない。

映画は主人公とヒロインの気持ちが通じ合い、これから告白のシーンという大きな見せ場に差し掛かったところだ。

四葉(映画のどさくさに紛れて、私の手を握ろうと……!)

四葉(い、今はまだ乗っかっているだけですが……ど、どうしましょう……!?)

↓1 どうしますか?
@手を握る (上杉さんの好感度1アップボーナス)
A手を引っ込める
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 18:27:59.27 ID:txD5n8Mgo
1
106 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 18:41:00.00 ID:Gm12FOWI0

カップルで見る映画なんだから、これくらい当たり前だよね。

そう言い聞かせて、私は上杉さんの手を握った。

四葉(男の人の手って大きいなぁ……それに暖かい)

お互い無言。

でも、映画が盛り上がるクライマックスに差し掛かると、握る手がぎゅっと強くなって、心が通じ合う気がした。


上杉さんと映画館で手をつないだ!好感度1アップ!

四葉の幸せポイント :■■■■■■■□□□
上杉さんの好感度  :■■■■■■□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□
107 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 18:43:28.35 ID:Gm12FOWI0

エンドロールに差し掛かっても、私達は手を握ったまま動かなかった。

場内が明るくなる。

慌てて、私は手を引っ込めた。

風太郎「それじゃあ、四葉、今日はもう帰ろうか」

四葉「そ、そうですね!」

ドキドキするのが止まらない。

上杉さんの手をずっと握っていた左手が熱い。

映画館を出て、帰路についた。

お互い、ずっと無言。上杉さんもやりすぎたと思っているのかも。

四葉(でも、私の気持ち、通じたよね、上杉さん。告白は保留しているけど、上杉さんの事が好きって気持ちは……)

四葉(今、とてもいいサイクルに入っているかも)

四葉(姉妹仲を保ちながら、上杉さんの好感度もアップして、順調に幸せポイントが溜まっている)

四葉(いまの私、負ける気がしない!せっかくだから、もっと上杉さんの好感度あげておこうかな)

四葉(どうしよう?)

さらに上杉さんの好感度アップチャンス!
↓1 帰り道、上杉さんと手を繋いで帰りますか? 

@手をつないで家まで帰る (さらに上杉さんの好感度1アップ! ただしコンマ50以上で一花・三玖コンビと遭遇)
A手はつながない (特に何もなし)
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 18:44:15.25 ID:6fIVqUBd0
1
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 18:47:59.24 ID:np46OOaWo
せーふ
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 19:10:35.42 ID:5iSZSaQbo
つよい
111 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 19:21:15.55 ID:Gm12FOWI0

四葉「うっえすぎさーん」ギュッ

風太郎「!」

四葉「映画、面白かったですねっ!」

四葉「ししし、迷子にならないよう……たまには手つないでかえりましょー!」

風太郎「お、おう!また迷子になられたら大変だ!」

四葉「……」ギュッ

風太郎「……」ギュッ

こうして私達は家の近くまで手を繋いで帰った。

付き合ってもいないけど、付き合う一歩手前。そんな感じ。

今日、手を繋いで、私の気持ち、少しは上杉さんに伝わったかなぁ。

四葉(あとは祝福。祝福が欲しい……)


上杉さんの好感度1アップ!

四葉の幸せポイント :■■■■■■■□□□
上杉さんの好感度  :■■■■■■■□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□
112 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 20:21:23.03 ID:Gm12FOWI0

四葉(五月からは祝福の約束を手にいれたけど、他の3人は……結構難易度高いそう)

四葉(せっかく上杉さんと気持ちが通っているうちに、なんとかしないと)

四葉(でも、手つなぎで映画ってドキドキしちゃった)

一花「おーい、四葉ー」

四葉「ゲッ 一花」

一花「ニヤニヤしてなんか良いことあったの?」

四葉「な、なんでもないよ!」

一花「ふーん……話聞いてよ、四葉」

四葉(一花は振られた後も色々頑張っているみたい。上杉さんから聞いた話だと、最近らいはちゃんに接触して色々貢いでいるらしい)

四葉(上杉さんは、らいはちゃんをあんまり甘やかせないで欲しいみたい)

四葉(でも、振った直後だから厳しく当たれないって困っていた)

一花「今週末、らいはちゃんをウチに呼んでお泊まり会しようと思うの!どうかな?」
113 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 20:25:11.67 ID:Gm12FOWI0

四葉「賛成!」

四葉(それは一花らしからぬグッドアイディア!らいはちゃんと一晩過ごせるなんて!)

四葉「上杉さんは来るんですか!?」

一花「誘ったけど、勉強あるから駄目だって。まあ気まずいよねー、振った子4人もいるお家に遊びにくるなんて」

四葉「ま、まあそうだよね」

一花「そういえば私達、仲良し5人姉妹だったと思うけど、誰か1人振られてない子いるよね」

四葉「……あはは、誰だろう?……ひょっとして私!?」

一花「そうそう。四葉はどうなのかなーって思って」

四葉「わ、私は……上杉さんの事……」

一花「え?何?」

四葉「こ、告白は、ま、まだ……してないから、振られてないだけで……」

四葉(一花にはまだ言えない……祝福してほしいけど、私達の関係がバレたら恋の手練手管で上杉さん奪われちゃわないか心配)

四葉(もう少し上杉さんの好感度を高めて、他の姉妹の支持を取り付けて後顧の憂いをなくしてから挑みたいところだよ……)

114 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 20:28:53.86 ID:Gm12FOWI0

一花「うーん、四葉って自分の魅力に気がついてる?」

四葉「え?」

一花「実はね、この前別のクラスの男子に『四葉さんと仲良くなりたいんで紹介してください!』って頼まれたの」

一花「結構イケメンだったよ。サッカー部のキャプテンなんだって。一応、周りの評判も確認したけど、悪い評価はほとんどなかったよ」

一花「高校3年間サッカーばっかりして、今まで彼女とかいない、真面目な感じで、スポーツ万能の四葉とは気が合うと思う」

一花「どうする?紹介していい?」

四葉「だ、駄目!」

一花「え?なんで?別に一回会うくらいいいじゃん。そこから先は相手を見て四葉が判断すればいいんだし」

四葉(私には上杉さんって心に決めた人がいるのに……相手の人にも悪いよ……)

一花「ねえ、お姉ちゃんの顔を立てると思ってさ、一回くらい会ってあげてよ」

四葉「とにかく駄目っ!」

一花「……なんで?」

四葉「え?」

一花「理由教えてよ。私も向こうに断るのに必要だし。四葉って今付き合っている人どころか好きな人もいないよね?」

四葉(な、なんて答えよう……!)

↓1 どう答えますか?
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/24(日) 20:30:52.65 ID:TkX20h7q0
好きな人ならいる、一花だってわかってるでしょ
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 20:31:04.62 ID:5iSZSaQbo
心に決めた人がもういるのでっ
117 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 20:40:39.22 ID:Gm12FOWI0
四葉「好きな人ならいる、一花だってわかってるでしょ」

四葉(逃げちゃ駄目だ。戦わないと……また一花に盗られちゃう!)

一花「……」

一花の微笑みが凍りついた。

四葉(目ざとい一花が、私が上杉さんの事が好きで仲良くなりたがっている事、知らない訳ない)

四葉(ここで引いたら、負け!逃げずに戦え四葉!)


↓1 姉妹仲良しポイントチェック!
コンマ 50以上 現状維持
コンマ 50未満 1ダウン
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 20:41:37.67 ID:VS4UYej/o
宣戦布告
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 20:42:28.13 ID:TkX20h7q0
コンマ神は四葉にどこまで甘いのか
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 20:43:10.01 ID:5iSZSaQbo
反動が怖い
121 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 21:00:34.25 ID:Gm12FOWI0

一花との女の戦い第一ラウンド。

私達はお互いの目を見据えあった。

この戦いだけは負けられない。

私達の間に火花が散った。

先に目線を切ったのは一花だった。

一花「ふー、わかったわかった。それじゃあ上手いこと言って、紹介の件は断っておくよ」

一花「じゃあ私忙しいからココらへんで。らいはちゃん来るときの料理の事、二乃と打ち合わせないと」

そう言って一花はどこかへ行った。

四葉「はぁ〜〜ドキッとしたぁ」

でも、この一瞬のやり取りを通じてわかったことがある。一花は絡め手が得意だけど、真っ向勝負にめっぽう弱い。

一花は臆病なんだ。私みたいなのが珍しく強気に出たらしっぽを巻いて逃げていく。

四葉(第一ラウンドは私の勝ち……でも、これで宣戦布告ってことだから……)

四葉(ここから先の戦い、もっと気を引き締めていかないと)
122 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 21:33:55.58 ID:Gm12FOWI0

週末。

らいは「おじゃまします!」

三玖「いらっしゃい」

四葉「わわ〜〜!久しぶりの生らいはちゃんだ〜!ぎゅーっとしていい?ぎゅー!」

らいは「ちょっと四葉さん痛い痛い」

三玖「四葉くっつきすぎ……私も」

四葉「らいはちゃんは譲りませんよー!」ギューッ

一花「いらっしゃい〜らいはちゃんの遊びたかったゲームあるよ〜一緒に遊ぼうよ〜」

らいは「わあい!一花さん大好き!」

一花「えへへ」

五月「それより、ご飯先にしましょう!今日はウチのシェフが腕によりをかけてご馳走を用意していますよ!」

らいは「うわっ!すっごい豪華!お店の料理みたい!」目キラキラ

二乃「もしよければ毎日私が作りに行ってあげてもいいわよ」

五月「それは私達が困ります」

わいわい

123 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 21:42:07.62 ID:Gm12FOWI0

らいはちゃんのお泊まり会。

みんな色々な思惑はあるけれども、上杉さんと似つかない素直で可愛いらいはちゃんのことは皆大好きで自然にテンションもあがります。

一緒に夕ご飯を食べて、お風呂に入って(誰が一緒に入るかで喧嘩に…!)、ゲームをして、宴もたけなわ……

女の子が6人も集まれば、当然ガールズトークになります。

一花「らいはちゃん、クラスに好きな子いないの〜?」

三玖「小学生、意外と進んでるんだね……もうその年でクラスにカップルが5組も……」

二乃「ええっ!?エッチしたことある子もいるの!?」

五月「不純!ふしだら過ぎます!今どきの女子小学生!」

三玖「遅れてるのかな……私」

一花「ある雑誌のデータだと、女子高校生は80%が経験済みらしいよ」

五月「そんなに!?じゃあ私達の中で4人はすでに……」

二乃「一応聞くけど……まさか、この中に経験ある人いないでしょうね?」

三玖「いるわけない」

二乃「一花、あんた映画の仕事でイケメン俳優とかスポンサーのおじさまとかから言い寄られてるんじゃないの?」

一花「んー、そこらへんは社長がうまくブロックしてくれてるから大丈夫」

らいは「お兄ちゃんも経験なさそうだよね」
124 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 21:45:22.26 ID:Gm12FOWI0

二乃「あいつに経験ある理由ないじゃない!女の子への接し方が未経験者丸出しよ!」

一花「うわー、ひどいディス入りましたー」

三玖「フータローは大丈夫……私がいるから」

二乃「え?なにかいった?三玖?」

らいは「お兄ちゃんは心配なさそうだね、あはは」

五月「ごほん。それはそうと、らいはちゃん。この中で選ぶとしたら……1番お姉ちゃんになって欲しい人、誰ですか?」

四葉「……!」

場が凍りついた。

上杉さんの妹のらいはちゃんはキーマンだ。ここ最近、みんならいはちゃんとの距離を詰めようと色々頑張っていたみたい。

とはいっても年下との付き合いが下手くそな二乃や三玖はそれほどうまくいっていないみたいだし、一花も貢物のしすぎで上杉さんから注意される始末。

らいはちゃん推薦のチャンスがあるのは……

もともと頻繁に連絡を取り合って一緒に遊びにでかけるまで仲がいい五月と……私。

このタイミングで五月が仕掛けたのも、自信があるからだ。

五月が私の方をみる。どっちが上杉さんに相応しか、ここではっきりさせましょうという挑発的な眼差しだ。

らいは「ええっと、私が1番お姉ちゃんになって欲しいのは……」


↓1 コンマ下1桁
1-4 四葉お姉ちゃん! 上杉さんの好感度1アップ

5-0 五月お姉ちゃん! 上杉さんの好感度1ダウン(相対的低下)
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 21:46:40.74 ID:+Z0+f/w7O
3
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 21:47:28.26 ID:VS4UYej/o
コンマ神確変入ってない?
127 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 22:08:00.85 ID:Gm12FOWI0

らいは「四葉お姉ちゃんかなー」ギューッ

四葉「らいはちゃん……!」ギューッ

らいはちゃんは私に抱きついてきた。

五月はがっくりうなだれた。他の3人も動揺を隠しきれない様子だ。


上杉さんの好感度1アップ!

四葉の幸せポイント :■■■■■■■□□□
上杉さんの好感度  :■■■■■■■■□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□
128 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 22:09:56.55 ID:Gm12FOWI0

戦いの趨勢は決した。

逆転の手はらいはちゃん推薦しかない。そう縋っていた4人は戦略の大幅な見直しを迫られる。

でも、上杉さんの気持ちは堅い。どんなにアピールしても、振り向いてくれない。

理由は私だけが知っている。上杉さんは私が好きだから。

私も勝負に出よう。

四葉「あのね、私、皆に隠していた事があるの」

四葉「実は、この前、上杉さんから告白されたんだ」

四葉「返事は保留しているけど、私も上杉さんが好き」

四葉「みんなが祝福してくれるなら……私、上杉さんと付き合う」

四葉「だから、祝福して欲しい。お願いっ!」

私は一世一代の大勝負に出た。

らいはちゃんがいるこの場。そして上杉さんの好感度が高くて姉妹仲がいいこの時をおいて他にチャンスはない。

シスターズウォーは私の勝利で決着だ。


つづく。

129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 22:10:33.45 ID:5iSZSaQbo
お?
おつー
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 22:15:03.78 ID:TkX20h7q0
そう簡単に逝くかな?
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 22:20:48.86 ID:yQldaJ8Lo
グロいことが起きなきゃいいけど
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 22:24:27.91 ID:ifwBNxwLo
五等分はまだ…四等分と挽肉にならなければ…
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 22:31:46.53 ID:np46OOaWo
勝負に出たな 乙
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/25(月) 20:24:21.61 ID:N8qyfJUp0
コンマ神次第で四等分の風太郎&挽肉の四葉?
135 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/26(火) 21:37:32.09 ID:1rM6uUUg0

私は待った。祝福の時を。

五月「驚きですが」

口火を切ったのは五月。

五月「私は祝福します。四葉と上杉さんの仲を応援します」

誰も何も言わない。でも、私は手をぎゅっと握りしめた。

五月「らいはちゃんも認めているのですから。姉妹の仲で誰よりも私達と上杉さんの事を考え、献身的に尽くしてくれた四葉の幸せを」

五月「私達に祝福しない理由がありません」

五月「お母さんがいいました。喜びも悲しみも五等分。祝福しようじゃありませんか」
136 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/26(火) 21:40:29.12 ID:1rM6uUUg0

五月からの祝福で私の心が幸せが注がれていく。

きっと他のみんなも祝福してくれる。そう信じていた。

二乃「私は認めないわっ!」

四葉「!」

二乃「四葉、あんたいつフー君に告白されたのよ?」

四葉「……あ」

二乃「まずそれを答えなさい」

四葉「えっと……3週間くらい前の金曜日……み、みんなが、返事を受ける前……」

二乃「じゃあフー君は四葉が好きだから私を振ったって認識でいいわよね?」

四葉「……そう、だと思う」
137 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/26(火) 21:43:19.85 ID:1rM6uUUg0


二乃「はぁ?とんだピエロだわ!四葉はこの数週間、私達が振られて落ち込んでいたのを、ニヤニヤ眺めてたって訳でしょ?」

二乃「で?何、このタイミング?皆で和気藹々としてる中でらいはちゃんの中で1番のお姉ちゃん候補ってなった時?」

二乃「なにか裏でコソコソしていると思ったら、五月に根回ししてたんでしょ?」

二乃「はぁ〜〜〜!?ほんと、茶番!らいはちゃんもいるし、私にも勝ち目はないし、仲良し姉妹を演じるなら祝福せざるを得ない状況で、それ?」

二乃「筋通せよ四葉」

四葉「わ、私は……そ、そんなつもりじゃなくて……」

早まった。確かに私は勝っていたんだ。

でも真っ向勝負にとことん拘っていた二乃を納得させられない。祝福は、得られない。

心のバケツに大きな穴が空いて、五月に注がれた幸せが急に溢れていくのがわかる。
138 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/26(火) 21:44:43.20 ID:1rM6uUUg0

一花「それはちょっとおかしいと思うな、二乃」

四葉「一花……?」

一花「だって、四葉は別にフータロー君に告白していた訳じゃないし、整理すると向こうから勝手に告白してきたわけでしょ?」

一花「確かに、四葉はフータロー君に好意を抱いていたと思うけど、それは恋心かはっきりしなかった」

一花「そんな時に突然、フータロー君に好きなんて言われちゃったら気持ちを整理する時間が必要だと思うよ」

一花「その後で私達が振られちゃった訳じゃん。私達の気持ちを考えたら、四葉の立場としては言えないよ、告白されたなんて」

二乃「……っ!」

一花「三玖はどう思う?」
139 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/26(火) 21:46:44.85 ID:1rM6uUUg0

三玖「わ、私は……」

三玖「四葉が好きな子と結ばれるのは祝福したいっ……でも、その相手がフータローだなんて」

三玖「正直、悔しい。胸が痛い」

三玖「でも私の本心は……ずっと応援してくれた、四葉の幸せなら……祝福出来る」

三玖「おめでとう、四葉」

四葉「三玖……!」

二乃「はいはい、いい子いい子。で、一花。あんたはどうなの?こんなコケにされて祝福なんて出来るの?」

一花「祝福するよ、私も。おめでとう、四葉」

四葉「えっ……一花」

一花「当たり前じゃん。1人の幸せは皆の幸せ。幸せは五等分。他ならぬ四葉の幸せなんだ。祝福しない理由はないよ」

五月「二乃。大人になりましょう。幸せは五等分ですから」

二乃「私は絶対認めないわ。四葉なんかに負けるなんて。私は独占したい。あんたらみたいに五等分で満足できるほど、安い愛じゃないのよ!」
140 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/26(火) 21:48:34.77 ID:1rM6uUUg0


五月「四葉に謝ってください!二乃!」バシッ

五月は二乃の頬を力いっぱい叩いた。

三玖「あっ」

一花「うわっ」

二乃「……」

二乃はギロッと五月を睨んだあと、私の方をみた。

二乃「祝福は絶対にしない。私はフー君が好き。その気持は誰にも負ける気はないし、諦めてないから」

二乃「まだ勝負はここからよ。料理の腕も、お洒落も、女としての魅力も、四葉、アンタに負けたと思った事なんて一度もない」

二乃「決着がつくまで、私達、少し距離をおきましょう。それじゃあ、バイバイ」

二乃は部屋を飛び出した。

四葉「待って!二乃!」

こんなのってない。上杉さんと付き合えても、二乃が祝福してくれないと、私幸せになれないよ。

一花「ほっとけば良いんだよ。二乃も少し頭冷やせば分かってくれるから」

引き止めようとする私を、一花が制した。

らいは「恋愛って大変なんだね」

らいはちゃんが最後にぽつりとつぶやいた。
141 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/26(火) 21:50:25.00 ID:1rM6uUUg0

次の日の朝、二乃は私達の家からいなくなっていた。

一晩中考えたけど、答えは出ない。

何が悪かったんだろう。

最初に言えば良かったのかな。上杉さんに告白されたってことを。

でも、正直に話しても二乃が祝福してくれる保証なんてないし、そんな事をしたら一花から絶対妨害されていた。

すでに勝敗は決したからこそ、二乃以外の3人から祝福は得られた。

でも、私は幸せになれていない。二乃の祝福が欲しい。

これは私のエゴ。二乃に認められないと、上杉さんに気持ちを伝えられない。幸せになれない。

二乃のことをなんとかしないと。

四葉「どうしよう。誰に相談しよう」

↓1 誰と話しますか?
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/26(火) 21:51:38.02 ID:96FfWM1Ro
風太郎に経過と二乃暴走の注意を示唆
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/26(火) 22:27:56.81 ID:gX1WEkMTo
盛り上がってきたな
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/26(火) 22:48:27.24 ID:StKKbfIt0
ニコニコで一挙放送中

二乃「戦争だろっ・・・!恋愛は・・・!こんな事になったら・・・っもう戦争だろっ・・・!」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/03/27(水) 00:07:55.24 ID:0v0qXDT00
デート(戦争)
146 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/27(水) 00:49:03.62 ID:9r4xvc/w0

こんな時頼れるのは上杉さんだ!

風太郎「話って何だ?」

放課後上杉さんを校舎裏に呼び出した。

四葉「あのねっ、相談があるの」

風太郎「相談か……勉強の話か?わからない問題があるのか?」

四葉「ち、違います!勉強じゃなくて……じ、実は!この前の上杉さんの告白にも関係しているんです!」

上杉さんの顔に緊張が走った。

デートに誘われて手もつないで、あとは私の返事待ちって感じになっている関係だけど。

四葉「私がお返事出来ない理由、なんだかわかりますかっ」

風太郎「わからん」

四葉「少しは考えてくださいよ、もー!」

風太郎「お前のことは常々考えているんだが」

四葉「もうっ、上杉さんったら……」

好感度が高いおかげで、上杉さんは私のホの字みたい。
147 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/27(水) 00:52:57.19 ID:9r4xvc/w0


四葉「姉妹のことで悩みがあるんですっ」

風太郎「あっ」

鈍感な上杉さんも察したみたい。

四葉「そのですねー、上杉さんが私にあんなタイミングで告白するから、姉妹仲がギクシャクしたんですよっ!」

風太郎「その点はすまなかった」

四葉「それで私としては、皆に了解してもらった上で、上杉さんにお返事したいんです」

四葉「で、紆余曲折を経て、3人の了解は得ました」

四葉「でも、残り1人が……怒っちゃって、家出したんです」

風太郎「家出といえば二乃か五月だな」

四葉「前者です。で、私としては二乃と仲直りして、きちんと話し合ってお互い納得した上で、お返事したいなーと」

風太郎「そうか、二乃が……」

上杉さんも二乃には思うところがあるみたい。最初に告白して、上杉さんに恋を意識させたのも二乃だから。

四葉「正直、家出した二乃が心配です。今はホテル暮らしみたいですけど、何するかわからなくて……」

四葉「とても思いつめた様子でした。上杉さんも気をつけてくださいっ!」

風太郎「あいつの暴走に振り回されるのは今に始まったことじゃないから大丈夫だ」

風太郎「だが、俺になにか出来ることはあるか?」

四葉「うーん」

↓1
@二乃に家出をやめるように説得してください  
A二乃と二人きりで会わないようにしてください コスト:姉妹仲良しポイント1ダウン

148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/27(水) 00:58:21.25 ID:I4AsWFXPo
1
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/27(水) 00:58:38.77 ID:Hi/tNBVZo
1
150 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/27(水) 01:38:12.64 ID:9r4xvc/w0

四葉「二乃に家出をやめるように説得してください」

四葉「私じゃメッセージも既読スルーされるんですっ」

四葉「教室では話しかけるなオーラがすごいし」

四葉「他の姉妹は二乃はほっとけば帰ってくるという扱いで何のアクションもないです」

四葉「このままじゃ、姉妹がばらばらになっちゃう」

四葉「それだけは嫌。上杉さん、お願いします」

四葉「……この問題、解決したら、お返事、しますっ」

風太郎「ああ!わかった!俺に任せろ!」

上杉さんのやる気スイッチを押せたみたい。

風太郎「と言いたいところだが……実は昨日、また二乃から告白された」

四葉「ええっ!?」

上杉さんからの衝撃の告白。家出からまだ3日も経ってないのに二乃の動きが早すぎる。

うじうじ誰に相談するか悩んでいた私の時間は何だったんだろう。
151 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/27(水) 01:41:38.62 ID:9r4xvc/w0

四葉「で、答えは……?」

風太郎「保留にしている」

上杉さんは目を一瞬そらした。私の心がズキッと締め付けられる。

風太郎「もちろん、俺の気持ちは変わりない。でも、二乃の気持ちを考えると、すぐに返事は出来なかった」

大丈夫。まだ、上杉さんの好感度は高い。でも、二乃は危ない。

私はこの時、このまま二乃の祝福を待つのが正しいのか疑問をいだいた。

風太郎「だが、その件と家出の件も含めて、二乃としっかり話し合おうと思う」

風太郎「あいつ、いまどこのホテルに泊まっているか知ってるか?」

四葉「上杉さん、二乃のホテル行くつもりですか?」

風太郎「ああ。前も家出した時も何度か通ったぞ。学校やバイト先じゃ込み入った話は出来ないだろ?」

四葉「ですが、ホテルは」

私は恥ずかしくてその先を言えなかった。なんてことを想像したの、四葉!

でも今の二乃なら、上杉さんを誘惑しかねない。危なすぎる。上杉さんだって男の子だ。

二乃に「抱きなさい」なんて言われたらイチコロだ!

四葉「二人っきりは……まずいんじゃないかな」

風太郎「なら、四葉も一緒に来るか?」


こうして私と上杉さんと二乃、三人での会談が急遽予定される事になった。

上杉さんを巡って、私と二乃の第二次シスターズウォーが始まる。

続く。
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/27(水) 01:47:14.60 ID:GxMQHp8So
あぶねー二人っきりは逆転敗北が見えてた
おつー
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/27(水) 01:58:49.14 ID:wvjxY6URo
二乃は髪切って四葉の変装得意そうだよね
デミグラスハンバーグ決めとく手もあるが愛の力で風太郎には頑張ってもらいたい
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/27(水) 07:47:52.02 ID:2HbOLxhh0
四葉ハンバーグ?
155 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/27(水) 22:29:23.01 ID:9r4xvc/w0

二乃ホテル。


二乃「いらっしゃい、フー君♥こんな時間に乙女の部屋に遊びにくるなんて大胆だわ♥」

四葉「あの〜私もいるよっ」

二乃「なんでアンタまでいるのよ!」

風太郎「まあまあ。姉妹で喧嘩はやめろよ」

二乃「四葉に頼まれて仲裁ってわけね」

二乃はため息をついた。

二乃「で、フー君はどうして欲しいの?」

風太郎「とりあえず家出をやめて五つ子の家に帰れ。ホテル代だって馬鹿にならないだろ」

二乃「いやよっ!あの家にいると私は駄目になる。それに、今の四葉と一緒に暮らすなんて……私にだってプライドってもんがあるの」

風太郎「お前なぁ……」

上杉さんは呆れ気味だ。
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