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とあるシリーズ(禁書目録&超電磁砲)SS雑談スレpart20

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586 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/03(火) 23:52:19.94 ID:+STwvG8co
上条さんって最後に病院行ったのいつだっけ
美少女アレイスターとネカフェ行った時は腹に穴空いてて色々あって更に怪我してそのまんまイギリス行ったけど
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/04(水) 04:48:46.03 ID:jH4uxmaM0
アンチとかではなく、真面目に浜面って要らないと思っている。
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/04(水) 20:50:20.97 ID:2I4WLOQs0
>>587
要らんわな
仮に作者がああいうキャラを描いてクローズアップしたかったのだとしても、他のキャラ達と同様に一時だけのメインキャラにすれば良かっただけ
わざわざ3主人公だの3種のヒーローだのと格付けしてシリーズ通しての主人公にする必要が全く無い
逆に、あんな無能が前線で補正だけで何もかも乗り越えていくというアホ極まりないヒーローショーの戦犯でしかない
個人的には上里以下のキャラ
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/05(木) 13:45:06.45 ID:3gSufNbu0
個人的には土御門かステイルのような魔術サイドの誰かを三人目の主人公にして欲しかったなぁ
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/05(木) 14:56:21.97 ID:qGHeXaj+O
一時だけのメインキャラにしとけばコロンゾン編のところも割といい感じになったと思うんだけどクソみたいな出番ばっかりあったからな…
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/05(木) 17:53:53.47 ID:P5hjKUvw0
浜面はそれまでの活躍も持っている物もキャラとしての魅力も世界への貢献も全てに於いて上条さんと一通さんに劣るのに急に出て来てあの二人と対等なヒーローみたいに過剰に持ち上げられているから非常にイライラする。
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/05(木) 21:03:37.63 ID:ebI/wqnV0
鎌池はその時のマイブームを推しまくる悪癖をもっと自覚するべき
五和も一時は「第3のヒロインか?」と言われるくらいアピールされたけど、飽きたらポイだったし
トールとか上里も一時期は妙に持ち上げたけど、終わってみれば「アイツら何だったの?」レベル

浜面も、暗部編の最初のエピソードは正直面白かったよ。確かに輝いてた
でも輝いた所で退いとくべきキャラだったわ
「悟空とベジータの舞台にヤムチャも上がってきて根性見せたら面白いだろうな(ドヤァ」みたいな奇策は、面白がってもらえるとしても一発ネタでだけ
しつこくねじ込む様な要素じゃないだろ
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/06(金) 12:00:00.64 ID:Q5GtVUTq0
>>592
的確だな
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/06(金) 18:02:02.71 ID:k850ouG90
浜面の事は好きでも嫌いでもない
どうでもいい
無関心
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/06(金) 20:20:46.08 ID:922UIdCUO
>>592
せやな
鎌池に限らんけど一回きりとかだから良かったのをぐだぐだやって酷くなって良かった最初まで叩かれるパターン
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/06(金) 20:46:18.94 ID:5pcHWeEs0
浜面推しのなにがイタいって、読んでる客からは人気も需要もまるで無いのに作者が頑迷に押し通すところ
そもそも浜面自体は嫌いじゃなかったのにウザくなったって率は相当多いと思うわ
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 07:58:56.06 ID:u6LI6y/50
幻想収束(イマジナリーフェスト)の公式人気投票で改めて浜面の人気の無さが露呈してしまったからなぁ〜
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 17:22:59.34 ID:4kAojNhX0
いやあのメンツに入らんのは人気不人気とかじゃないと思うよ
というかレベル5の2人みたいな厨房人気取れるようなのに加えて入れてる土御門が凄すぎる
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 20:37:48.37 ID:sZP9mnHs0
原作でゴリ押しされ、最も活躍してたパートの禁書3期アニメの直後であれだけ支持がないのは不人気の極みだろ
垣根はきっちり上位に昇ってきたんだから、アニメの出来が悪かったから〜という言い訳は通らない
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 21:58:26.08 ID:mekMvKJF0
垣根は元々シリアスでもネタ的にも人気キャラなのに何言ってんだ
そもそもステイルがランクインできないのに浜面がランクインできるわけねーわ
その時点でアニメの出来が悪かろうが良かろうがランクインする可能性は0だし元々好きだろうとアニメ三期で浜面好きになれる要素ないから上がる要素は無い
あのランキングで人気不人気測れるはどの立ち位置だと思い込んでるのはある意味浜面の過大評価だと思うけど
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/08(日) 07:19:22.03 ID:P5SBHj6nO
一方も浜面も多少なりとも上条の助けになっている今の方が見れるしな
3期の範囲ではビーム出すしか能のないおばさんとロシアまで鬼ごっこしてただけだから人気なんて出るわけないしな
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/08(日) 09:52:01.39 ID:Q2mOUuHg0
アニメの浜面はここまで好きになれるような要素削って嫌わせるように出来るのかってくらいすごい
一番輝いてたであろう暗部抗争編のところはクッソ雑に麦野倒すしロシア編のクソイラつくところで浜面パート挟んでくるのはなかなか出来ることじゃないよ
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/08(日) 11:30:50.75 ID:DNiLyxVP0
ステイルはもう少し人気あってもいいよな
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/08(日) 17:26:30.72 ID:ul7mN/M60
大した事をしていないのにいつの間にかハーレムを構築し分不相応な程の美味しい思いをしまくっている浜面
インデックスの為に裏方で色々と頑張って来ているのに全く報われないステイル
理不尽だわ
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/08(日) 20:02:18.81 ID:P5SBHj6nO
まあでも得てして現実もそんなもんじゃない?
真面目な奴ほど馬鹿を見て、図々しいくらいの奴が得をするのは、ある意味リアリティーがあるともいえる
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/08(日) 20:06:26.91 ID:SUFrG0MOo
14歳でヘビースモーカーで神父っぽいとこ0だけど真面目なステイルさん
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/08(日) 21:54:48.25 ID:jJ2XZNgy0
>>605
上里ハーレムも、全く何も失わず何も反省しないまま帰ってったしな。
読者に不快感を与えるためだけに出てきたと言われても信じる

ただステイルの場合は汚い仕事に手を染めたのが唯一マイナスポイントかね
ヘタ錬もそうだけど、一線超えちゃったら幸せになれなくてもしゃーない感は若干なくもない
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/08(日) 23:55:13.42 ID:P5SBHj6nO
汚い仕事ってか1巻で既にインデックスとの思い出を失うのが辛い自分のためにインデックスを追い詰めるというこじらせをしたからな
その一点では一方や浜面にも劣ると言えば劣る
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 05:16:48.73 ID:whVxQHJqO
浜面のハーレムが羨ましいかというと全く羨ましくないからなあ…
彼女一筋なのはいいことだが
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 14:16:17.99 ID:/HfcdfAa0
アイテムの女共を囲ってハーレムやり出した時点で浜面は劣化版上条さんって印象しかない
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 18:55:05.89 ID:g5Lm/UtA0
滝壺の為だけのヒーローであって欲しかったな
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 21:30:57.18 ID:aodAN0c+0
>>609
100歩譲ってアイテムは仕方ないとしても、他にも黒夜だのフレメアだの見ず知らずの赤ん坊(リリス)だの相手にいい人ゴッコし始めたのがアカンわ
あれこそ劣化上条だろっていうね
せめてアイテムから踏み外さなければまだ良かった
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 22:59:51.26 ID:PRTdWAFnO
だからってアイテム以外見捨て始めたらそれはそれでおかしいだろ
上条と差別化は出来るかもしれんが、そんな胸糞悪いキャラが主人公格とかそれこそ本末転倒
守るのが滝壺だけだったら魅力的なキャラで居られたかと言えばそうでもないし、まだ今の方がマシやろ
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 23:03:57.09 ID:ZurBu2oDO
別に胸糞でもないけど
一途は口だけで八方美人のほうが胸糞
一人のためのヒーローとか自ら押してそんな話の構成にする作者の頭がおかしいだけ
浜面は被害者
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 23:15:47.31 ID:PRTdWAFnO
人助けは浮気なんか?人助けを浮気とする世界の方が胸糞だと思うが、そうでもないのかね
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 23:24:32.31 ID:ZurBu2oDO
バカなんだなあ
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 10:14:02.14 ID:5iUmthSh0
自分が無事な範囲で助けるのは有りだけど黒夜助けたところはなんというかマジで劣化上条としか言いようがない感じだったな
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 12:43:33.73 ID:fJrrR4Xy0
上条さんは普通に好き
一方通行は正直ちょっと複雑
浜面はどうでもいい
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 16:17:14.15 ID:nd3h+A1d0
作者の気紛れと贔屓だけで主人公になったキャラなんて好きになれるもんか
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 19:48:56.59 ID:fJrrR4Xy0
>>619
麦野を自力で撃破した所だけは良かったよ
以降はどうでもいいな
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 21:22:41.74 ID:L0DE/UAJ0
>>615
『誰にも選ばれず(大嘘)、資質らしいものを何一つ持っていなくても(大嘘)、たった一人の大切な者のために(大嘘)ヒーローになれる者』
この羊頭狗肉が胸糞だって言ってるんだろ

他のキャラのように圧倒的な異能やスキル・知識の無い浜面が、誰でも助けて誰を助ける時でもバカげた主人公補正が入るんだったら滝壺の存在価値すらないよ
鎌池が「ヒーロー」を書こうと思うとこのワンパターンになるのかもしれんが、一方通行や浜面みたいな身のほど知らずに都合の良いことしか起きない展開には割と辟易する
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 21:54:12.29 ID:T8O5S36qO
なんだろうな
浜面がたいして好きでないからこそそんな一文が守られてないから胸糞とかはまったく思わんな
それよりも滝壺以外は平気で見捨てるとか人間性疑うような感性してる方が胸糞
最低でも土御門くらい割り切ってるならともかく
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 11:14:10.57 ID:YUSopegW0
ヒーローの器じゃないんだよ
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 18:40:10.67 ID:6owub9pe0
誰でもヒーローになれる?誰でもヒーローになれる訳ではない?
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 20:35:27.55 ID:3+TBn0yx0
結局浜面のやってる事なんて、それ上条でもいいよね?浜面増やした意味は?ってなるからなあ
メタ的にも、浜面程度にできる事なら浜面じゃないヤツにもできるよね?浜面ゴリ押しに何の意味が?ってなるわけで

浜面を持ち上げたいがために守られ女や端役の落ち度をヒリ出す卑しい構造があからさまなのがやっぱ鼻につく要因な気がする
上条や一方通行くらいの特異性があるなら説得力や必然性もまだあるんだが
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 20:46:52.15 ID:JbTx3C/ko
ダイアン助けたいって言うのは分かるけどそのために滝壺傷つけたのが腹立ったな
どんなときでも滝壺最優先でいてほしかった
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 23:00:49.88 ID:PZlQc/Oe0
新約での出番がマジで浜面ファンからしても誰得な出番なのがな…
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 23:08:42.23 ID:iuGWUW6IO
上条大好きで浜面は邪魔と思う俺からすると、多少なりとも上条の一助になっている今の方がまだ見れるけどな
旧よりましってだけで、今でもいらないのは変わらないが
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/12(木) 08:08:48.84 ID:57geY/NB0
>>626
そんな事をしたの?キャラクターのコンセプト崩壊じゃん
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sega]:2019/09/12(木) 10:48:46.01 ID:voZn6/XP0
「誰にも選ばれず、資質らしい物を何一つ持っていなくても、たった一人の大切な者の為にヒーローになれる者」とは何だったのか?
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/12(木) 14:56:44.38 ID:GocYgjWK0
番外個体と絹旗のおすすめのss教えて誰か
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sega]:2019/09/12(木) 18:28:00.81 ID:voZn6/XP0
何かあったっけ?
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/12(木) 20:30:07.11 ID:geVbG5w50
浜面じゃなくて上条さんがアイテムに入るSSほんと好き
複数あるけど全部イケる
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/12(木) 21:21:05.12 ID:eRDdGSzw0
絹旗のSSって意外とないよな
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/12(木) 21:23:13.73 ID:y9BJl8Dwo
無いのなら作ればいいじゃないか
楽しみにして待ってるよ
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/13(金) 19:59:36.38 ID:FbMz0QCO0
>>631
番外個体って良キャラになるポテンシャルあったのに、結局は一方通行の喜び組に回され、それすらも中途半端に終わった印象
総体からは「あんなモン海賊版だ(意訳)」呼ばわりだし、結局何の意味があったのかよく分からんポジだなあ
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/13(金) 22:30:08.97 ID:jiNn8CFr0
>>633
分かる
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/14(土) 12:36:36.73 ID:HSeLpIEH0
番外個体といい総体といい一方通行の過去の悪行を突いてくれそうなキャラって結局はキャラとして機能しなくなるよね
まぁ今更なんだけどさ
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/14(土) 16:52:21.83 ID:yBAoH3/90
悪行自体は何度も描写されてるだろ
そこ突く方が展開ガバるし妹達関連の話は極力やめたほうがいいわ
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/14(土) 16:59:41.44 ID:fDeXsxjro
今更悪行がどうたらこうたら言われてもな
一方通行並みにエグいことしてきたキャラとか魔術サイドならいくらでもいそうだし
多分レッサーとかバードウェイとかも愛らしい外見で可愛い顔しながら平然と人殺してるだろうし
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/09/14(土) 20:00:06.53 ID:gHA7uMAMO
この作品のキャラって結果的に糞野郎の方が美味しい思いしてるよな
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/14(土) 21:17:29.00 ID:O/MzEgPm0
つーかお人好しや善人は損をするだけなのがな
姫神とかひたすら散々な目に遭ったのに上条に救われたらそれで終了とかさ
上条や御坂も基本的に働くだけ働いて何かいい思いするわけでもない
正直者が馬鹿を見るラノベってどうなのかね
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/14(土) 21:22:31.44 ID:n1lpmm9xo
上条さん達は見返りを求めて戦うわけじゃないしな
守りたいものを守れたことこそが良い思いなんだろうし
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 07:26:50.52 ID:BvHLNOOvO
いい思いってのがどの程度かにもよるが、恋愛が上手く行ってるとか、宝くじ当たるとかのレベルなら他のフィクションでもそうそう見ないだろ
一方や浜面の一部の元悪役が奇跡的に恵まれすぎてるから相対的にそう見えるだけでは
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 12:14:56.46 ID:LEP6myB20
同じ小悪党でも垣根の扱いとか糞以下じゃん
一方通行と浜面は恵まれ過ぎてて違和感
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 17:26:18.61 ID:2s3fzXjl0
ところで話は変わるけどよ、「とある科学の一方通行」のアニメを見ている人は居ないの?
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 20:58:45.08 ID:WVjWzyk80
>>645
作者がageたいキャラは罪業も裁量も理屈も無視していくらでも飴もらえるって話だからなー
垣根がやった悪事なんて一方通行に比べればフケみたいなもんだろうに、何故あそこまで貶められなきゃならんのだ?とも思うしな
禁書には好きな部分も多いけど、背負うべき罪をオサレ要素程度にしか扱ってないは、ぶっちゃけそこらの中坊が書いたなろう小説と同レベルとしか思えん
古参の読者にもどんどん切られた理由もそこらへんが呆れられたせいもありそう
上里やアレイスターあたりの締まりの無さは限度超えてたしな

>>646
最初のうちはとりあえず視聴したよ
やっぱり時間の無駄レベルだったから中盤あたりで切ったけど
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 21:02:58.64 ID:2s3fzXjl0
良い人だな
最初から全く見てないや俺なんか
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 22:10:33.93 ID:BvHLNOOvO
垣根も結構槍玉にあげられる事多いけど、かまちーとしては白垣根で救ったつもりかもしれないし、実際俺もそこまで不遇とは思えないな
一方や浜面とか主人公格に引き上げられた奴が特待レベルの待遇なだけであって、禁書全体でこじらせていたやつの中では垣根は特段不遇でもなくないか
新刊でもやられ役だったステイルや神裂の方がちょっとかわいそうだと思うくらい
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 22:11:53.45 ID:vTs5ymQgO
>>646
惰性で見てるよ
原作つまんなかったしアニメもつまらんなって感じだけど蛭魅の過去編あたりはマシかなって印象
一方出てない時の方がまだおもろい
あと露骨に禁書3期よりちゃんと作っててイラつく
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 17:24:58.76 ID:Y70JfJ/a0
でも作画とか微妙じゃん
見る価値ナッシング!
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 21:23:56.54 ID:LBCeu+RK0
>>649
白垣根で救ったつもりならやっぱり根本的にズレてるとしか思えんが・・・
それも内臓垣根とかでキッチリ落としてるし
アレで垣根ファンが納得するとでも思ってるのか?

>>651
作画よりも内容が微妙だろ
新ヒロインも新敵も新モブも全員一切魅力がないってある意味スゴイ
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/17(火) 14:51:10.68 ID:v/YSdNDn0
一方厨は一方通行×エステルのSSとか書かないの?あれだけ欲しがっていた一方通行の専用ヒロインじゃん
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/17(火) 17:54:59.86 ID:DyTRvWTs0
一方アニメは動く予算ないところ止め絵で誤魔化してるけど禁書3期はそれさえしなかったのはマジで何だったの…
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/09/17(火) 21:24:17.17 ID:kdVRGnNC0
そもそも学園都市の狭い範囲を、あのカスみたいな敵相手に、チート能力持った一方通行が怠けと舐めプで話引っ張るというバカ話でどれだけ動かせってんだ
雑魚モブ出したり雑魚メカ出したりしてるけど全部尺稼ぎとかマジでバカなんじゃないのか
アレを面白いとか言ってる奴は脳が膿んでる
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 01:28:01.08 ID:oK3qAKsP0
エステルに全く魅力を感じない。
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 09:55:01.59 ID:wFqmi3l50
一方はボロボロじゃないとね
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sega]:2019/09/18(水) 10:21:19.87 ID:xfPXUL2K0
過去の悪行も相俟って経歴は既にボロボロ
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 10:29:01.44 ID:poXsdXNCO
うーんこの会話が通じてない感
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/09/18(水) 21:06:16.72 ID:xnFlUTaW0
なんか一方外伝って「思いつきはしたけど使う機会なかった設定を流用して作った手抜き品」って感じ

「元来アニメ化するほどの代物じゃないのを企画通してみたけどやっぱビミョー」感はHOの再来って感じだが
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/19(木) 12:34:34.06 ID:dez2DPuw0
偶像とか言う聳え立つ糞
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/19(木) 13:49:53.01 ID:Wm/ICFTV0
一方アニメはつまらない原作をどうにか面白く見えるようにしようと頑張ってるよ
禁書三期は面白い原作をここまでつまらなく出来るかってレベルに貶めてたけど
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/19(木) 19:34:34.55 ID:Z6tYiDYT0
上条さんが出ないのなら見る価値は無い
どうでもいい
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/19(木) 19:36:16.35 ID:2oSCRrqO0
とある暗部の御坂美琴(2周目)
https://syosetu.org/novel/56774/

捏造設定メタ視点オリキャラが禁書並びに鎌池作品を蹂躙してていいぞー
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/19(木) 20:11:20.96 ID:pC9jhYW/O
確かに禁書3期はOPの曲映像以外はゴミみたいなクオリティーではあったが、一方浜面の出番が多い時点でつまらなかったから、完全再現できたところでな
唯一の正解は禁書3期は早く消化して新約をやるべきだったんだが、もうだめだろうな
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/19(木) 20:16:28.70 ID:Z6tYiDYT0
>>664
面白いのか?まぁ暇潰しにはなりそうだな
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/19(木) 20:22:03.08 ID:yr9GSy3no
一方とか垣根とかどうでもいいから原作最新刊を
とにかく上条さんが見たいんだよ
早く美琴達と同級生になっちゃった上条さんを見せてくれ
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/19(木) 20:32:55.88 ID:1TW17qvk0
>>665
うんまあ
正直3期パートって原作からそこまででもなかったよなあ
アックアだのイギリス王室だのフィアンマだの、SSでメインにされる作品なんてロクに見たこと無いし
暗部編だけは部分的に人気だったけど、ぶっちゃけ7割はスルーされる内容だしな

こんな事言ったらアレだけど
禁書ってキャラと設定とノリを楽しむべきラノベで、物語そのものはハッキリ言って9割方しょーもない話なんだよな
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/19(木) 20:58:06.63 ID:Z6tYiDYT0
>>667
それよな
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2019/09/20(金) 00:28:04.07 ID:MZg80oVq0
>>666
痛々しいで〜
https://syosetu.org/novel/56774/161.html     この辺とか

 初まりは一通のメールだった。
 それがパトリシアの全てを狂わせた。
 送り主不明のメールを無警戒にも開いてしまったあの時から、パトリシアの運命は普通から外れた。
 『第七回DEG』への招待状。
 始まったのは7人の人間によるイギリス全土を舞台にした殺し合い。
 正しく常軌を逸していた。
 誰もが狂って、正常じゃなくなっていた。
 生き残るために何だってしていた。
 家族を、恋人を、友人を、見知らぬ誰かを、通りかかっただけの他人を護るために、本当に出来ることをした。
 ある男はたった一人の人間を[ピーーー]ためだけに最新式対空ミサイルで300人の罪の無い一般人がのる飛行機を撃ち落とした。
 ある母は隠れ潜んだ敵を[ピーーー]ためだけに致死率90パーセント越えの細菌をイギリスの首都、ロンドンにばら撒いた。
 ある少女はわずかとなったタイムリミットに自暴自棄になって水道の水に猛毒を混ぜ込んだ。
 どうしようもなかった、とパトリシアは思う。
 今でもそう思う。
 それぞれがそれぞれの最善を尽くすために戦って、抗って、願って、それでも――――――。
 それでも、終わらなかったのだから。
 曰く、『さぁ、FDEGを始めようか』。
 七分の一の、四十九分の一の生存者。
 欧州全土を1000年は再起不可能なまでに破滅させた終滅の第四物語フォースストーリー。
 そのメインテーマは『犠牲』。
 その系統は『デスゲーム』。
 そのタイトルは『とある少女の喪失話譚』
 そしてラスボスの役割ポジションを担っていたのは、
「………………………人類絶対悪ビースト」
 人類絶対悪ビーストと呼ばれる存在達がいる。
 『人類』という種に対して『絶対』的な『悪』を為す存在達。
 国際連合によって秘密裏に認定された最重要指名手配EX存在。
 現在の世界では17の存在がその認定を受けている。

人類絶対悪ビースト位階総序列第一位T。
 『悪意』の悪徳を体現する人類絶対悪。世界で起きる大事件の半数以上に関わっているとされる地球誕生以後最悪にして最低の生命。罪状、第一次及び第二次世界大戦の扇動、シチリア島沈没事件の実行、世界最悪のテロ組織『国境なきテロリストTerroristes Sans Frontières』への『皇帝イワン』密輸未遂、マダガスカル島両断の実行など。
 人の不幸を嗤い、悲劇に耽美し、涙を流す人間を観劇する、初まり罪に犯されし絶対悪。
 本名は不明、それ故に仮称が『根源悪ディープ・ブラック』。
 何をしてでも滅すべき、人類の敵。
 
 人類絶対悪ビースト位階総序列第二位U。
 『欲望』の悪徳を体現する人類絶対悪。人の願いを欲望のままに叶え、その失敗を嘲笑することを生き甲斐とする人外。罪状(なお全て間接罪)、地球温暖化の実行、一秒の定義の改竄、現行科学を遥かに凌駕した超超々越兵器『亜空の使者』の創造など。
 欲望を叶えるだけ叶えてその責任をとらない、他の人類絶対悪ビーストからすら嫌われる最低の絶対悪。
 故にその名は『ガイア・ジ・アース』。
 星が生み出した、星の癌。
 
 人類絶対悪ビースト位階総序列第三位V。
 『終焉』の悪徳を体現する人類絶対悪。過去現在未来に存在し得る全ての可能性を全て観測し、あらゆる『終わり』を現実にできる天才を超える天災。罪状(一切の証拠無し)、最低でも1870人の才人の廃人化、人口衛星USA-224墜落事件の実行、パリ全インフラ停止事件の実行、インペリアルパッケージ強奪未遂など。
 あらゆる全てをすることができ、あらゆる全てを識っている全能の絶対悪。
 故にその名は『木原五行』。
 木原一族の最高傑作にして、最大の失敗作。
 
 人類絶対悪ビースト位階総序列第四位W。
 『錯乱』の悪徳を体現する人類絶対悪。人が混乱し、混迷し、理不尽に必死に抗う様を高みから見ることで優越感に浸る、人間の根幹にある感情を最も端的に表す人間達。罪状、国際宇宙ステーションISSクラッキング事件の実行、全世界同時多発的海底パイプライン切断事件の実行、三原色喪失事件の実行など。
 柔軟な発想と存在しない禁則をもって人に仇為す最悪の災厄、他者の努力と対策を嘲笑う絶対悪。
 故にその名は『原初たる混沌宇宙』。
 誰にも制御することのできない、破滅快楽主義者の集まり

ビースト位階総序列第五位X。
 『代替』の悪徳を体現する人類絶対悪。唯一にして絶対の『人が人形になった存在』であり、量子学的にゼロパーセントと断言されたはずの『完全な人形』の完成品。人形村の人形師達が辿り着いた、夢想の夢の産物。罪状、四十三カ国の指導者たちの拉致及び殺害、数多の国の政治家に成り代わったこと、ロシア連邦核ミサイル発射未遂事件の命令など。
 本物となることのできる影、見破れない嘘、見分けの使い偽物、今あなたの隣にいるかもしれない最も身近な絶対悪。
 故にその名は『人形ひとかた人形にんぎょう』。
 この世で唯一の、完全なる人形型人間アリス。
 
 人類絶対悪ビースト位階総序列第六位Y。
 『殺人』の悪徳を体現する人類絶対悪。その魂魄に『殺人因子』を宿し、己が性質に従って無限の殺戮を繰り返す名を喪った殺人鬼の組織。罪悪感も罪責感も感じず、時に享楽をもって、時に悲哀をもってただただひたすらに殺し尽す血みどろの悪。罪状、第二次世界大戦における人道に対する罪(多数)、中国における民衆大虐殺事件の後押し、滅亡級魔術致死病療666ウイルス発動未遂など。
 歴史上最も多くの同族を殺した、絶対に和解することのできない絶対悪。
 故にその名は『不思議の国の御伽噺フェアリーテイルワンダーランド』。
 史上最も多くの人間の殺戮した、人殺しの組織。


 人類絶対悪ビースト位階総序列第七位Z。
 『救済』の悪徳を体現する人類絶対悪。魔術という神秘を極め切り、究め切り、窮め切った白痴の賢人。かの『黄金』すら上回る、魔術の基礎の基礎、魔術体系そのものを確立した始祖にして原初の魔術結社マジックキャバル。罪状、南極大陸地脈枯渇事件の実行、冥王星準惑星降格の主犯、小規模な世界法則改竄による科学法則に対する反逆など。
 人を救うことに執着した結果人を滅ぼすという結論に辿り着いてしまった、最も優しき絶対悪。
 故にその名は『断罪の七大罪』。
 変えられない現実を前に嘆き狂ってしまった、英雄の成れの果て。

671 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/20(金) 00:30:01.25 ID:MZg80oVq0
>>670
人類絶対悪ビースト位階総序列第八位[。
 『異端』の悪徳を体現する人類絶対悪。人の身でありながら神に成り代わろうとし、歴史を、因果を、当たり前を覆す、『黄金』と同等の魔術組織。そのあまりにも苛烈で過激で加虐な思想から地球上全魔術組織から『異端認定』を受けた最悪の魔術組織。罪状、老若男女879520人を用いた魔術的人体実験の実行、既存の魔術体系に対する反逆、十字教三大宗派本部襲撃など。
 神を求めるがあまり神をすら[ピーーー]、本末転倒な組織。
 故にその名は『大いなる業の憲章アルス=マグナ=カルタ』。
 凡ての神を否定する、黄金の錬金術師の魔術結社。
 
 人類絶対悪ビースト位階総序列第九位\。
 『虐待』の悪徳を体現する人類絶対悪。無意味に力を揮い、無作為に命を消費し、無駄に血を流す、残酷で残虐で残忍なテロ集団。世界各地でテロ行為を行う目的の全く見えない組織。罪状、善悪最終生存戦争ファイナルデッドエンドゲームの表向きの首魁、スレブレニツァの虐殺及びジョージア民族浄化等多数の虐殺事件の扇動、他の人類絶対悪ビーストに対する人員、武器、殺人ノウハウ等の輸出など。
 人の数を減らすことそのものを目的とした人間の形をした異星人エイリアン、会話は出来ても話の通じない絶対悪。
 故にその名は『国境なきテロリストTerroristes Sans Frontières』。
 自らの心しか信じない、極悪非道な絶対正義。
 
 人類絶対悪ビースト位階総序列第十位]。
 『復讐』の悪徳を体現する人類絶対悪。人類史史上最大の謎といわれる『幻想島フィクションアイランド』の謎の答えを探すためだけに生きているたった5人のダークヒーロー。罪状(なお全て間接罪)、ベルリンの壁再建事件の教唆、米国所属空母ロナルド・レーガン強奪事件教唆、ストックホルム大炎上事件教唆など。
 命の尊さを他の誰よりも知っていながら、己のエゴで人殺しを強要する善の皮を被った絶対悪。
 故にその名は『復讐同盟』。
 誰かの復讐を教唆する、外道の集まり。
 
 人類絶対悪ビースト位階総序列第十一位Ⅺ。
 『冒涜』の悪徳を体現する人類絶対悪。生命というモノを完全に理解し、命を、魂を、魂魄を、生きるということそのものを数式化した空前絶後の大天才。そしてその天才性を誤った方向に成長させた未曽有の大天災。罪状、ラスベガスゾンビ出現事件の実行、複数の死体を繋ぎ合わせた新生命体『ドリット・メンシュハイト』の制作、全世界同時生放送での人体解体の実行など。
 死を恐れるがあまり死を拒絶した、人類最後の夢である不死を現実にした絶対悪。
 故にその名は『死体繋したいつなぎ屍しかばね』。
 終わりを終わりで終わらせない、永遠の呪いを与える屑。
 
 人類絶対悪ビースト位階総序列第十二位Ⅻ。
 『進化』の悪徳を体現する人類絶対悪。人でない故がに存在する永遠の時間をもって自己進化を繰り返し、ついには開発者自身ですら制御不可能になった0と1の産物。罪状、G7各国全インフラ一斉混乱事件の実行、多数の国家の機密情報の外部流出の実行、新生命体『シュタール・ゲシュペンスト』の創造など。
 人でないが故にどうあっても人を理解できない、無限の平行線の果てにいる絶対悪。
 故にその名は『電脳生命体α』。
 人の傲慢が生み出した、電子の怪物。
 
 人類絶対悪ビースト位階総序列第十三位XIII。
 『蒐集』の悪徳を体現する人類絶対悪。物欲に支配された、最も人間らしき集団。奪い、盗み、集め、観賞し、そして満足する甚だ迷惑な強盗集団。罪状、霊装カーテナ=セカンド強奪事件の実行、紀元前観測断絶事件の実行、三原色喪失事件の実行など。
 盗むことに特化した、この世の全てを不確かにする絶対悪。
 故にその名は『極悪博物館』。
 積み重ねてきた歴史をすら盗む、断絶した資料館。
 
 人類絶対悪ビースト位階総序列第十四位XIV。
 『暴力』の悪徳を体現する人類絶対悪。子供のお使いから大規模テロの鎮圧、要人警護、ゴーストライター、無差別殺人、戦争行為、大虐殺、暗殺まで依頼されればなんでもこなす傭兵組織。罪状、ホワイトハウス襲撃事件の実働部隊、スエズ運河封鎖事件の実行、魔科学融合兵器『FAMSFusion Arm of Magic and Science』の開発など。
 あらゆる行為の前提条件に『暴力』が存在する、血の雨の中でしか生きられない絶対悪。
 故にその名は『悪意と殺意の傭兵団デッドエンドレッド』。
 善も悪も同列に扱う、大戦が生み出した負の遺産。
 
 人類絶対悪ビースト位階総序列第十五位XV。
 『選別』の悪徳を体現する人類絶対悪。自分たちに都合の良いことだけを信じ、自分たちに都合の悪いことは一切聞く耳を持たない永遠の弱者。罪状、善悪最終生存競争ファイナルデッドエンドゲームの補佐、偽最終審判判定未遂事件の実行、陸海往来断絶事件の主犯など。
 なまじ力を持ったばかりに世界を見なくなった、成長できない子供のままの絶対悪。
 故にその名は『聖なるカナン』。
 神に選ばれた使徒を自称する、自意識過剰な現実逃避者。

人類絶対悪ビースト位階総序列第十六位XVI。
 『廃頽』の悪徳を体現する人類絶対悪。便利になった現世界よりも不便だった過去を尊ぶ時代遅れの老害。反論できない詭弁と反論を許さない欺瞞で正論を煙に巻く、回想に浸る集団。罪状、全国家一斉インフラ停止事件の実行、超広域電磁パルスEMP攻撃未遂事件の実行、文明のゆりかご再誕事件の実行など。
 現代の人類を否定する、積み重ねてきた歴史を否定する絶対悪。
 故にその名は『神時代へ逆行する古代人』。
 過ぎ去った栄光に縋りつく、置いていかれた古代人。
 
 人類絶対悪ビースト位階総序列第十七位XVII。
 『偽悪』の悪徳を体現する人類絶対悪。まだ誕生していない唯一の人類絶対悪ビースト。誰かのための自己犠牲で人の歩みを阻害する、高貴な者の義務ノブレス・オブリージュを理由に全ての責任を被る、傷つきながらも笑う悪。罪状、彼は罪を犯した、彼は罪を犯した、彼は罪を犯したなど。
 しなくてもいいことをして誰かの成長を妨げる、正義の皮を被った絶対悪。
 故にその名は『上×勢力』。
 存在しない8つ目の罪の象徴、平和のための尊い犠牲。
 人の生み出した、人の業。
 
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/20(金) 00:31:23.20 ID:MZg80oVq0
>>671
以上、十一の組織と三の人外、三の人間をもって全人類絶対悪ビーストとされた。
 この絶望こそが、パトリシアのような主人公ヒーローが戦うべき最終敵ラスボスであった。
「人類絶対悪ビースト、かぁ…………」
 とはいっても第四物語フォースストーリーの主人公ヒーロー、誰も救えない英雄ガラクタヒーローパトリシア=バードウェイといえども全ての人類絶対悪ビーストに関わったことはない。パトリシアが関わったことがあるのは善悪最終生存戦争ファイナルデッドエンドゲームの時に敵対した国境なきテロリストTerroristes Sans Frontièresと聖なるカナンと極悪博物館の連中、そしてそれが『完結』した後の世界を旅する間に出会った断罪の七大罪、不思議の国の御伽噺フェアリーテイルワンダーランド、電脳生命体α、復讐同盟の連中くらいだ。
 それも結局パトリシアはどの人類絶対悪ビーストも殺しきることができていない。
 それはパトリシアが弱いからではなく、人類絶対悪ビーストが強いからではなく、世界に護れている、『加護』がある状態の登場人物キャラクターは条件が調わないと勝負すら出来ないからだ。
 
 だから、
 
「…………………やっと終われるよ、お姉さん」
 
 だから、パトリシアは微笑む。
 確信していた。
 やっと、ようやく、ついに、『物語』が『始まった』。
 七連物語セブンスストーリーズの第七物語セブンスストーリー、全ての物語を本当の『完結』へ導く最後の物語ファイナルストーリーが始まった。
 これで人類絶対悪ビーストが持っていた『加護』は消える。人類絶対悪ビーストの絶対性はなくなる。勝てるようになる。
 本当に、やっとだ。
 待っていた。
 待っていた。
 ずっと、待っていた。
 この瞬間を、この時間を、このトキを。
 
「私はきっと、お姉さんたちと同じ所にはいけないけど」
 
 呟く。
 語る。
 話す。
 
 灰・色・の・墓・石・の・前・で・パ・ト・リ・シ・ア・=・バ・ー・ド・ウ・ェ・イ・は・涙・を・流・さ・ず・泣・い・て・い・た・。
 
「それでも、ね」
 
 天国や地獄の概念を信じているわけではない。善行を為したモノは楽園へ行き、悪行を為したモノは煉獄に堕ちる。そんなことを盲信しているわけではない。
 しかしやはり自分のようなゴミクズと姉のような指導者が同じ場所に行くのはおかしいとパトリシアは思うのだ。
 努力すれば成果が出る。怠惰ならば成功しない。当然のことだ。
 だから、仮に死後の世界があっても転生しても自分と姉が出会うことはない。
 パトリシア=バードウェイという少女は罪を犯し過ぎた。
 パトリシア=バードウェイという女はあまりにも弱すぎた。
 パトリシア=バードウェイという個人はどうしようもなく愚かだった。
 
「全部終わったら、少しくらいは褒めてほしいかな」
 
 だから、パトリシアは泣く。
 この戯言が姉の魂に届いていないことを、願いながら。
 矛盾した言動で、泣く。
 



十七の人類絶対悪ビースト。

人類が人類である限り避けられない、滅亡の使者。

終焉の擬人化、破滅の具体化、絶望の具現化。

彼ら彼女らが斃すべき、『悪』の御名。



こんな感じが延々続く
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/20(金) 04:26:31.25 ID:HEIz4M5/o
黒歴史ノートかよ
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/20(金) 12:17:24.37 ID:vCy+HTBe0
こういう晒しはちょっと良くないと思うわ…
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/20(金) 13:12:00.82 ID:mqf5c/vp0
いいのか?こんな事をして
知らんぞ俺は
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/09/20(金) 15:47:05.20 ID:MZg80oVq0
私はいつも一人だった。
だから願った。愛されたいと。
私は多くの人から愛された。
だから思った。一人がいいと。
そして私は独りになった。
だから悟った。これが幸福だと。

――――――二九七


それでも僕は、明日が欲しかった
裏お茶会~1周目~

 崩れ落ちる上条ヒーローの身体を睥睨しながら、230万の死体で溢れる学園都市の中で僕は溜息をついた。
「わりと、期待してたんだけどね……」
 言葉にすることで僕は僕自身の考えを再認識する。
 そう、期待していた。本当に期待していたんだ。
 上条当麻なら、あるいはこの僕を上回ることが出来るかもしれない、と。
「いや、……矛盾だな」
 僕の世界の人類を護るためには、いずれ上条当麻は必ず[ピーーー]ことになる。それが早いか遅いかの違いだ。
「…………遅かったね、アレイスター」
「殺したのか」
「どのみち、間に合わなかったさ。彼はあまりにも遅すぎた」
 男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも見える『人間』、そう評されるアレイスターの方に視線を投げかけて、僕はこの全てが終わった世界を見通す。
 70億の、そして数百の死体しか存在しないこの世界でただ1人、僕だけは違うから。
 結局すべてが絵空事の虚言でしかないと知っているから。
「それを分かっていたからこそ、君も滅亡齎す七の子羊セプテム・アニュスの対策を発動させなかったんだろ」
「あの程度の術式に気付けないのならば、どのみちヤツは救済者ヒーローには相応しくないだろう」
「随分な言い様だ……。君の、君達の主人公ヒーローだろう?」
「違うな。私達の主人公ヒーローは彼ではない。上条当麻だ」
「厳しいね……。彼だって、僕がいる中頑張ってると思うけど」
「結果世界が滅んだが?」
「……………………もう少し、サポートしてあげれば良かったのに」
 フラグが立たなかったのは確かに上条の責任だが、たった1回で完全な救済を為せだなんて難易度が高すぎるだろう。今回は解決しなければならなかったことが多すぎる。瞬を倒して、蜜蟻をどうにかして、学究会防衛作戦を成功させ、咎負虐殺を止める。
 そんなの無理だ。
 僕だって、サポートなしで出来るとは思ってなかった。
「それは」
「呼ばれてないのにじゃんじゃじゃ〜〜〜ん!!!」
 空から純正の人類絶対悪が降ってきた。
「五行……。今結構重要な話してたんだけど」
「あぁ、あぁ、あ〜あ。まさかこんな結末になっちゃうなんてなぁ〜」
「聞けよ」
 いや、五行が人の話を聞かないのはいつものことなんだけど、今だけは邪魔しないでほしかった。アレイスターと一対一で、互いの本当の立場を曝け出して話せるのなんて、今ぐらいしかないだろうから。
「木原五行、全能存在パントクラトールか」
 ほら話が次に移った。
「……………はぁ」
 僕の隣に立つ少女を見て、アレイスターが言った。
 当然、調べられている、か。
「くきっ、くききッ!!!ま〜さっか!第六物語シックススストーリーの主人公ヒーローが死んじゃうなんて。フラグの立て方ミスっちゃった?」
「あぁ、ラスボスとの交戦フラグを立てないでサブイベントに入れ込んだんだ。馬鹿なことにね」
「くきっ!なら私のしたことの意味がなくなっちゃうな〜。せっかく、第七物語セブンスストーリーの主人公ヒーロー連れてきて物語交錯クロスオーバーさせてあげようと思ったのに」
 わざとらしい口調でアレイスターを挑発する五行を僕は止められない。権限自体は僕の方が上だし、立場も僕の方が上だけど、物語を進める役トリックスターの自発的な動きを止めることは僕には出来ないし、しようとも思わない。
 そういう称号キャラクター性の持ち主の行動はどのみち止められないモノだし。
「ふん、たかが全能如きが私と   の話を邪魔をするのか」
 だいたい、物語を進める役トリックスターは自由だからこそ意味があるんだ。
「くきぃ!たかがっ、たかがだってさリーダー!……このあてをたかがだなんて、さすがにムカつくかなあああああああああああああ!!!!!」
 だからほら、また勝手に手の内を晒す。
「超克科学オルディニスクレアーレ――――――完全無欠ウルトラ、十全十美スーパー、常勝不敗アンリミテッド、絶対究極パーフェクトガール、故に私は全知全能の絶対神イズミー!」
 超克科学オルディニスクレアーレ。覚醒ブルートソウルした極点突破者デスペラードのみが使う事の出来る世界物語キャラクターストーリー理論の最終到達地点。人類最終到達地点候補生たちの目指すべき場所。
 といっても今回五行が使ったのは見る限りただの即興術に過ぎないのだけれど、出来れば勝手に使わないでほしかったなぁ……。
「あれ?発動しない……?……うん?」
 まぁ、当然邪魔されるんだけど。
「全能の逆説オムニポテント・パラドックス。……まさか知らないわけではあるまい」
 二言だった。そして、その事実がアレイスター=クロウリーという魔術師にして科学者の強さを示しているんだ。
「……ぶ〜、つまんなぁ〜い」
 がっかりと肩を下げて、興がそがれたように超克科学オルディニスクレアーレの発動を止めた五行。まさか、全能の逆説オムニポテント・パラドックスを、全能者は全能であるが故に全能ではないという一学説を忘れたわけではないだろうに。
 いや、五行のことだから本当に忘れていたのかもしれないけど。
「殺しちゃう?殺っちゃう?ねぇリーダー!」
「落ち着けよ五行。いや頼むから落ち着いてくれ。だいたい彼を殺したところで」
 
 空から剣が降ってきた。

「死を晒せよ、侵略者インベーダー」
 そんな声と共に、全長数十キロメートルにもわたる長大な剣が五行の脳天に向かって振り下ろされる。誰が、どうやって?そんな疑問が浮かぶ……、
「痛い」
 だなんてことは当然なかった。
 当たり前のことだ。僕は知っている。僕は識しっている。その剣がどんなもので、その剣を操るのが誰なのかを。
「痛い痛い痛い!痛いよリーダー助けて!」
「はいはい。ちょっと待ってろ」
 剣が直撃してるのに傷一つついてないくせにそんな泣き言を言う五行に呆れながら僕は軽く剣に触れる。それだけで、剣は消え去る。
 干渉。
 無限に修正され続ける罪深き世界5Re:worldbreakerを使う僕からすればこの程度のことは当然だ。
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/09/20(金) 15:47:53.38 ID:MZg80oVq0
「出てきなよ。いるんだろ?」
「無傷か」
 いつの間にかアレイスター=クロウリーの隣に立っている男を僕は知っている。
「右方のフィアンマ。あいつの下位互換程度が今更何の用?というか、この大絶滅リセットから生き残ってたんだ」
「……俺様も舐められたモノだ」
 僕のあからさまな挑発に、右方のフィアンマはあからさまに怒りを見せた。まぁ、下位互換と言われていい気になるような人間はいないだろう。
「あいつ、それって僕様のこと言ってるの、主あるじ?」
 そいつは右方のフィアンマと同じように突然現れた。
 これで3VS2。
「『神の代行人』GE13か」
「……下位互換程度が僕様に話しかけるなよ。ウザいんだよ代替品」
 GE13が右方のフィアンマを睨みつける。仕方がない事とはいえこの2人は相変わらず相性が悪い。といっても聖なる右を持つ右方のフィアンマが『神の代行人』であるGE13の劣化レプリカなのは周知の事実だ。そして自分の劣化レプリカ、クローンのようなモノが勝手に造られたというのは確かに気分の良いモノではないだろう。
「なんだ、還してほしいか?GE13オリジナル?」
 誰が見ても分かるくらい上から目線だった。
 その挑発には、当然GE13は耐えられない。
「――――――調子にっ」
「やめろ」
 だから僕は止めに入った。やれやれ、いくら『核』が固まっていないとはいえ、安易に行動するのはやめてほしいモノだ。
「あひゃひゃ!怒られてやんの〜!」
「……主」
 縋るように目を向ける13を、それでも僕は静止する。
「13、別に聖なる右を使われたところで君がオリジナルであるという事実は揺らがないさ。だから簡単な挑発に乗るなよ。……まだ、底を見せるな」
「了承したよ、主」
 底が知られても強さが変わらない先住民センチネルにとって強さを示すことは恐怖ではない。彼らの強さの限界点は1度知られている、だからこそその『上』にいけるんだ。底が暴かれれば弱くなる僕ら侵略者インベーダーとは違う。僕らは安易に力を晒せない。そうすれば、終わってしまうから。
「それにしても、本当に君達はこれで良かったのかい?」
「何がだ」
「大絶滅リセットで利するのは言うまでもなく侵略者インベーダーたる僕らだ。先住民センチネルたる君達からしたら、大絶滅リセットだけはどんな手段を使っても回避したかったんじゃないのかい?」
 少しの沈黙の後にアレイスター=クロウリーが口を開いた。
「ある意味ではそうかもしれない」
 肯定が返ってきた。
「だがある意味ではそうではないだろう」
 否定も返ってきた。
 そして後に続くように右方のフィアンマが言った。
「俺様達ももはや純粋な先住民センチネルとは言えまい。ならば妥協はするべきだ、というのが俺様達の出した結論だ。大絶滅リセット程度ならば、完全閉鎖アーカイブスルーや中断事象リアルが起きないのならば、やりようはいくらでもある」
「ふぅん……そう。だったらまぁ、初お披露目はこの程度でいいかな」
 そう言って僕は、諦めたように言う。そういうしかないから、言う。
「愛し子よMary、愛し子よMary、僕の愛するMy fair愛しき世界よMary Sue。
 その運命を改変しておくれCambiare il destino、
 その物語を書き換えておくれFare una storia。
 我が神のお望みとあらばWenn es meines Gottes Wille、
 我らが神のお望みとあらばWenn es unsere Gottes Wille、
 過去など無いに等しいのだDie Vergangenheit ist vorbei。
 すべての可能性を内包した書の中でO mundo onde há esperança e o desespero
 ただ一つの意志のみがEle destruiu何もかもを無に帰すのだo mundo」
 何度も言ってきた初めての詠唱を、僕は紡ぐ。
「絶対不変の絶対法則アンチェンジナブルラウ――――――無限に修正され続ける罪深き世界5Re:worldbreaker」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「さあ、やり直そうか」
 
「次は、失敗しないようにね」



一つ言っておこうか。

愛がないのならば、この物語の真実には辿り着けない。
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/09/20(金) 17:41:00.34 ID:MZg80oVq0
https://syosetu.org/novel/56774/109.html

『空白の主』とアルフ@ 仲間

 ここはどこでもないどこか。どこかにあるどこか。世界のどこにも存在せず、観測されず、けれど確かにそこにある。そんな真っ白な場所。
 初まりの領域。
「からからから。一件落着十一った十五六か七」
 その場所で一人の女がワラッテいた。
 その女の名前は『空白の主』。もちろん真の名前は、真名とでも言うべき別の名前はきちんと存在する。だが、それを知っている人間は世界のどこにも存在しない。
 今の世界にはどこにもいない。
「すべ十が全部予定通りの筋書き通り。からから、本当二すご一ね、あ一つ八」
 その声にこたえる人は誰もいない。その声を聴き届ける人は誰もいない。
 『空白の主』は独り、初まりの領域にただ独りですんでいた。
 『空白の主』以外誰もいないはずの空間。『空白の主』以外誰も存在しないはずの場所。
 だから、『空白の主』はしゃべり続ける。
「絶対能力進化実験零べル四ッ九ス四フ十。一方通行ア九セラ零ータ。『神』。……からからからから!!!何も、なーん二も知ら七一んだね。一つの物語第一章が終わり次の物語第一章が始まるの二」
「なら、次は私が動く番deathですか?」
 いきなり、
 いきなり、いた。
 『空白の主』以外のの誰も存在しないはずの初まりの領域に。
 誰もいなかったはずのその空間に。
 誰も存在しなかったはずなのに。
「おや、珍四一ね。君が五五二来る七ん十。『最終血戦城カス十ルル・ブラン』の方八一一のか一?」
「いいdeathいいdeath。どうせそろそろ準備をしなければならないdeathし」
 その人物は驚くべきことに『空白の主』と親し気に話をしていた。友好的な関係になどなれるはずがない『空白の主』と親し気に。
 つまり、初まりの領域に突如として現れたこの人物はすくなくとも『空白の主』が友好関係にならなければならない人物であると推察できる。
「からから。次の次の次だったっけ?君が物語に絡んでくるのは?」
「そうdeath。次の次の次、第二章の侵食される日常聖域ディスピアザサンクチュアリdeath。私が動くのは。今日はその前に挨拶をと思ったのdeath」
「相変わらず義理堅一ね、アルフ。そ零が君が君たる由縁なのかも四零七一」
 アルフ――――――と『空白の主』はその人物のことをよんだ。アルフの恰好は一般的に見ればかなり異質で異形、そう思えるようなものである。
 全体の色は黒で統一されている。黒のスーツ、黒のズボン、黒のマント、黒の指輪、黒の靴、黒の髪、黒の手袋、黒の襟、黒のモノクル。
 その中で唯一黒以外の部分は露出された顔のみ。白い肌、紅い唇と瞳。
 そのすべてが、彼が、アルフが人間では無いという事実を示していたが、その事実をもっとも端的に示しているのはアルフの恰好では無い。その雰囲気である。
 夜闇のように黒に染められた格好よりもなお深く、アルフの雰囲気は陰鬱としていた。墨汁よりも漆黒に、暗黒よりも純黒に、この世のすべての悪を凝縮したようなその黒がアルフが人間でないというただ一つの事実を指し示していた。
 『空白の主』と同じように。
「七らちょっ十復習二付き合っ十九零七一か七?今回の絶対能力進化実験零べル四ッ九ス四フ二十の件二つ一十」
「いいdeath。私もただあなたに会うだけでは味気ないと思っていたのdeath」
 そうして、人類ではない二人の生命体は今回の出来事について話し合いを始めた。といっても、彼彼女にとってこの話し合いは復習以外の意味を全く持たない。上の位相を話など、彼彼女はすべて把握しているのだから。
 極々一部分は例外となるが。
「そうだね。なら、あ零十かどうか七。一方通行ア九セラ零ータが『魔神化』四たプロセス十四十発動三せた魔術十か。代償八大き一け零ど、正式七モノ七ら私達の域まで来零る可能性があるかも四零七一」
「十三夜の星カウントサーティーンdeathね。地・脈・や・龍・脈・を・代・償・に・捧・げ・る・必・要・は・あ・る・d・e・a・t・h・が・確・か・に・あ・れ・な・ら・ば・私・達・の・領・域・に・来・れ・る・か・も・し・れ・な・い・d・e・a・t・h・」
「厳密二八違うが、天使の力十零ズマ十言一換え十も一一ね。あ零八、人間から四たらた一四た違一は無一だろう四」
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/09/20(金) 17:42:06.58 ID:MZg80oVq0
十三夜の星カウントサーティーン。
 地球と呼ばれる位相世界で風紀委員本部セントラルジャッジメント委員長白白白は一方通行アクセラレータが発動させた魔術を十三夜の星カウントサーティーンの簡易版として一夜の輝きミッドナイトブルースカイと名付けたが、『空白の主』とアルフの二人からすればたいした違いはない。『魔神』になれるという結果だけを重視している彼彼女に、『魔神』になれる時間はどうでもいいのだ。
 十三夜の星カウントサーティーンも一夜の輝きミッドナイトブルースカイもその場にある地脈、龍脈、天使の力テレズマ、世界の力をすべて食いつぶして発動させることに代わりはないのだから。
「十三夜の星カウントサーティーンが使われた土地はいつもなら『死んで』いるのdeathが、今回は違ったようdeathね」
「そこら辺八ほら、例の『人間』アレイスター=クロウリーがどう二か四たようだよ。土地とか地形十かを引っ張りまわ四十七んとかかん十かうま一具合二『脈』をなお四たみた一」
「それはすごいdeathね。わざわざ『死んだ脈』をなおすとは、面倒な手間をかけたのdeathね」
「そ零だけ『人間』二とってあの学園都市十か一う場所八重要っ十ことだね」
 地脈、龍脈、天使の力テレズマを使って発動する十三夜の星カウントサーティーンは土地を『[ピーーー]』魔術である。
 そもそも、地脈、龍脈は惑星の中を絶えず循環している土地に起因するエネルギーの一種である。個人の魔翌力以外で魔術に利用できるので魔術師にはよく使われ、力の流れを勘案すれば『人払い』のような魔術を使用することもできる。
 また、土地に起因するエネルギーであるため土地そのものをかえてしまえば、つまり無理やり地形を変えてしまえば地脈、龍脈の流れも変わる。これを応用したものが風水と呼ばれ、古来風水術師たちはその地脈、龍脈をよんで「特定の建物を建てるのに最適の場所」を割り出したりもした。
 さて、では『空白の主』やアルフが話した『土地が死ぬ』とはどういうことなのか。
 土地が死ぬ。
 死ぬ。
 それはいったいどういう意味なのか?
「『死んだ土地』二八人が行か七一――――――行け七一からね。そ四十その影響は周囲にも拡散する。放っ十おけばあの街が全体『死ぬ』の二も時間八かから七一だろうね」
「確かにそうdeathね。放置すれば100年くらいで『死ぬ』deathから、早めに対処したのはさすが『人間』deathか」
 端的に、一言で言ってしまえば、
 『土地が死ぬ』とは『その土地に誰もいけなくなる』という事である。
 地脈、龍脈はその力の流れによって「居心地の良い場所」と「そうでない場所」というモノが出来る。前述したように、それを利用した魔術が『人払い』なのだが、この力の流れが生み出す性質はもう一段階目が存在する。
 「居心地の良い場所」と「そうでない場所」、そして「行けない場所」である。
 この「行けない場所」というのは「そうでない場所」をより突き詰めたモノである。
 「そうでない場所」というのは言い換えれば「居心地の悪い場所」であると言える。これは地脈、龍脈の流れから出来るわけだが、仮にその場所に地脈、龍脈が存在しないのであれば、人はその場所のことをどう認識するのか。
 エネルギーが全くないその場所。脈の通らないその場所をどう認識するのか。
 その答えが「行けない場所」である。
「龍脈、地脈が途切零たその場所、天使の力テレズマの存在四七一その場所、世界の力が消失四たその場所を人八認識でき七一」
「「居心地の悪い場所」の究極系は「行きたいとも思わない場所」もっと言えば「行けない場所」、「認識できない場所」deathからね。『土地が死ぬ』とは『その土地を忘れる』というようなものdeathし」
 『死んだ土地』には人の意識が向かない。つまり、『死んだ土地』を通常の人は認識できない。これは魔術師でも超能力者でも原石でも例外はない。一定以上の力を持つ存在、『魔神』や『魔神』の成り損ない、『空白の主』にアレイスター=クロウリーは別だが。
 そう、『土地が死ぬ』とは文字通り『その土地が世界から断絶される』ということなのだ。
 そしてそれを意図的に起こしてしまうのが十三夜の星カウントサーティーン及びそれの派生魔術である。
「そういえばdeathが、十五夜まんげつとのバトルはどうでしたか?」
「……………………見十たん七ら手伝っ十ほ四かった七ぁ。君も知っ十一る通り、私弱一んだ四」
「それはすいませんdeath。あなたは十二分に戦えているように思えたのdeathが」
「………………………五の場所七ら、そりゃ一方的二負ける五十八七一けどね」
 憮然としながら『空白の主』はアルフのことを責めた。確かに死ぬことはないとはいえ風紀委員本部セントラルジャッジメント委員長補佐木葉桜十五夜の原石『世界支配ワールドイズマイン』による攻撃を受けるのは全くもって冗談ではないのだ。
 『空白の主』は戦闘が得意ではない。むしろアルフの方が直接的戦闘能力でいえば『空白の主』の何倍も強い。
「それにdeath、あなたがこの初まりの領域であんなにも手こずる相手を相手にするなんて私でも無理deathよ。勝てないdeath」
 
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/09/20(金) 17:42:35.57 ID:MZg80oVq0
 十五夜の原石『世界支配ワールドイズマイン』による『局地的位相操作』攻撃は当然のように位相操作能力を持つアルフでも防ぐことは難しい。おそらく、『空白の主』と協力しても万全に防ぐことは難しいだろうとアルフは思っていった。
 最大限まで過大評価してまだ過小評価。それがアルフの感じる十五夜の原石の力、実力である。
「でも手伝っ十ほ四かった四。あの後、私八十五夜と木原脳幹の二人を一っぺん二相手二する羽目二七ったんだ四。死んだらどうする二もりだったんだ一」
 ちょっと拗ねたように『空白の主』はいった。実際あの三つ巴のバトルでは一番『空白の主』が不利だった。世界支配ワールドイズマインも対魔術式駆動鎧アンチアートアタッチメントも、双方共に『空白の主』にダメージを与えることのできる力なのだから。
「さすがに死にそうになったら介入しますdeathよ。私もあなたに死なれてはこまりますし。友人ではないdeathか」
「そうだね。……志を同四十する仲間、だ四ね」
 その言葉にはきっと、何よりも深く、苦しく、尊く、貴重な意味が込められたいた。たぶんすべてが偽りだったとしても、誰かに操られたものだとしても、自分の意思では無かったとしても、それだけは、その言葉だけはただ一つの真実で、本物だった。
「では、そろそろ私は最終血戦城カステルル・ブランに帰りますdeath。あまり長く離れていると反乱がおきるかもしれないdeathし」
「そうだね。それじゃあまた」
「death。またdeathdeath」
 そうして、アルフは去っていった。この初まりの領域から消え去った。上の、別の位相へと。
 最終血戦城カステルル・ブランへと。
「…………………………………………からから。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――独り、か」
 『空白の主』はそう、寂しそうに呟いた。
 



第一部第一章 終了

第一章 すべての初まりPandora Blackbox、開けられた箱庭Open The Sanctuary 完
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/09/20(金) 17:43:46.71 ID:MZg80oVq0
https://syosetu.org/novel/56774/158.html

インデックスと大悪魔と空白の主@ 理を外れ人を外れた存在

 その場所は地球上のどこでもなく、それでいて地球という世界を見上げることのできる場所であった。白く、白く、白く、ただひたすらに白いその場所で、1人の少女が佇んでいた。
「……………………………………」
 呆然と、まるで信心深い宗教家が神に見放されたと自覚した時のように茫然と、その少女は立ち尽くしていた。
 何が起こってるのか分からないというのか、この場所がどこなのか分からないのか。
 いや、いいや、違う。そうじゃない。そんなモノじゃない。
「…………………………………………………………」
 ただ見えていないだけだ。ただ分かっていないだけだ。ただ受け入れていないだけだ。
 少女の世界は終わっていた。少女の世界は崩壊していた。少女の世界は破壊されていた。
 たった一人の少年の死によって、少女の自我は完全に終焉を迎えていた。
 だから少女はもはや廃人。
 ただ酸素を吸って二酸化炭素を吐くだけの人型物体。
「…………………………………………………………………………………………」
 それだけ大切な少年だったのだろう。
 それだけ喪いたくない人だったのだろう。
 己の命よりも、己の所蔵する10万と3000冊の魔導書よりも大切な存在だったのだろう。
 だから壊れた。
 よりもよってその死に様を直視してしまったから壊れた。
 己の無力が少年の死を招いたと誰に言われるまでもなく自覚していたから壊れた。
 魔神にすら至れる可能性を持つ幼き少女は、もう完膚なきまでに狂って終わって壊れた。
 そんな少女の名をインデックスという。
「――――――ごふっ」
 唐突にインデックスは吐血した。
 ただでさえ赤い紅い朱い修道服が、さらに赫く染まる。
 ただでさえ青い碧い藍い顔面が、さらに蒼く染まる。
「あ、ふっ……ひ」
 血を吐いて、血を吐いて、血を吐いて、白しか存在しない世界を少しだけ赤く染めて、インデックスは喉を抑えるようにして蹲った。どうでもいい、ひどくどうでもいいことでしかないが、喉奥に何かが引っかかっている。
 血溜でも引っかかっているのか。だとすればこのままでは窒息死してしまうかもしれない。
 窒息死。
 それはどれだけ苦しい死に様だろうか。
 上条の億分の一でも、当麻の兆分の一でも、救済者ヒーローの京分の一でも苦しいのだろうか。
「か、――――――ひぅ、ぐ、はひーっ、ひーーっ……ふ、……ひゅー、――――――」
 息が詰まる。
 それはきっと二重の意味での苦しみ。
 肉体的な、そしてそれを上回る精神的な苦しみ。
 後悔。
 後ろの悔い。
 痛い。
 痛い痛い。
 痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
 堪らない。
 耐えられる程度の、傷み。
「はっ、ははっ、……当麻、……当麻ぁ」
 時間の感覚なんてとっくの昔に無くなっていた。時節フラッシュバックするする現実を痛感しながら、インデックスはただ記憶の中の想い出後悔に浸る。立ち尽くして、血を吐いては蹲り、涙を流して顔を手で覆い、発狂した様に髪の毛を毟って爪を噛み、肌を引っ掻いてまた泣く。
 この白に埋め尽くされた空間を赤色で染めながら、インデックスはもうずっとそうしていた。
「…………あ゛………………………ひっ、ひくっ…………………ごふっ」
 そしてまた血を吐く。
「……………………………………………………………」。
 そしてまた沈黙する。
 痛いくらいの沈黙が白き空間を満たす。
 呆然と、まるで信心深い宗教家が神に見放されたと自覚した時のように茫然と、その少女は立ち尽くしていた。
「……………………当麻……………………………………」
 立ち尽くす。泣く。血を吐く。呻く。記憶のフラッシュバック。そのサイクル。
 ここが何処かもわからず、ここが何かも知らず、己が何をしているのかもわからず、ただ機械のように繰り返すそのサイクル。
そ・こ・に・突・然・、異・物・が・雑・じ・る・。
 
「酷い様なりけるのよ」
 あり得ないことが起こった。
 あり得ざる存在が存在した。
「力ある存在キャラクターが、己の称号キャラクター性すらたもてなきとは」
 異物が雑じる。
 この白き空間には存在しないはずの存在が現れる。
「………………………………………………………………――――――――――――――――――――――――」
 その女は見た目18歳程度でありながら老齢な雰囲気を宿す矛盾した成り立ちをしていた。
 その女は背丈の2.5倍ほどある宝石店に売られていてもおかしくないような黄金色をした髪を持っていた。
 その女はベージュ色という本来では修道服としては相応しくない色をした修道服を着ていた。
 ……その女のことをきっとインデックスは知っていた。
「されとて、まさか『初まりの領域』にまで堕ちたりけるとはね」
 呆れたように、女はそんな台詞を口にする。予想外、とまではいかないが予定外の事態だった。上条当麻ヒーローの敗北とインデックスヒロインの崩壊。いくらこれが嘘だからといってそれはまだ早いだろうと僕は思うのだけど。その辺、お前らはどう思う?それも敵が人類絶対悪ビーストであるのならばともかく、ただの暗部組織が相手と来た。
 期待しすぎたか、と女は少しだけ反省する。
 だがある意味では仕方がないというか、当然の期待でもあったのだろう。
 彼らは本来ならば出来たはずなのだ。
 敗北をすることなく、勝利を掴めたはずなのだ。
 積み重ねた10年以上の時が、彼らが暗部組織程度の敵を、悪を蹴散らせる事実を保証しているはずなのに。
 それでも負けた。
 それでも負けたのは……やはり……。
「当麻……………………………………ぐすっ、………ひぅ……っ!…………当麻あ゛……………ぅうぅぅ……………………」
「ここまで近づきても気付けぬか……。………………潮時なるかな」
 距離50センチメートルでも反応無し。
 わりと大きな声を出しても反応無し。
 直接触ってみても、
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/09/20(金) 17:44:24.72 ID:MZg80oVq0
「……………――――――――――――――――――……………………………――――――…………………………………………………………」
 直接触ってみても反応無し。
 だから女は決断する。
 幾つもの出来事イベントを乗り越え、10年以上の時をかけ積み重ねてきた全てを切り捨てる覚悟を持つ。
「仕方なき、か」
「…………………………………………………………………」
 見切りをつけた。
 インデックスは此処で終わりだ。ここまで上条当麻に依存していたことは完全に予想外だった。こんな廃人はもう役に立たない。どれだけ素晴らしい能力を持っていても、どれだけ貴重な役割ポジションをもっていても、どれだけ代替の効かない称号持ちネームドでも、この程度でいちいちいちいちメンタルケアを必要とするなら、ここまではともかく、これから少し先はともかく、全ての役者が揃った後では絶対に役に立たない。
 必要となるのは能力よりも技術よりも友人関係よりも金銭よりも精神なのだ。
 だからインデックスはもういらない。
 幸いにも変わりはもうきちんと登場している。
 だから躊躇いはなかった。
 勝つための最善手を、女は打つ。
「根源魔術オルディニスデーストルークティオー―――――― 揺らぎゆく自己同ドッペルゲン
 
「クラウ・ソラス+グングニル=万物貫九輝煌の剣クラウ・グングニル・ソラス」
 
 バグドダッッッ!!!!!、と轟音が響いた。
 第五宇宙速度をもって顕現した神話の武具が女に向かって直進する。
 人間では見ることも出来ないほどの速さ。
 人外でも追いつけないほどの速度。
 それが銀河集団脱出速度である第五宇宙速度。
 光速には届かないが、それでも十分すぎる。
 秒速にして1000キロメートルの攻撃を避けることなど、どんな生物でもできる訳がない。
 故に、
「…………………空白の主」
 女は避けなかった。
 いや、正確に言うなら避ける必要すらなかった。
 万物貫く輝煌の剣クラウ・グングニル・ソラス。
 アイルランド民話に登場する剣と北欧神話に登場する槍の特徴を合成させた融合神話武器。あらゆる敵を貫き、追尾し、切り裂く絶対の武器。
 それも敵がそれ以上の力を持つのなら意味はない。
「からからから、かかかからからからからからから!!!初めま四十のひ三四ぶりっ、大悪魔五六ンゾンンンンンンンンンン!!!!!!!!!」
 万物貫く輝煌の剣クラウ・グングニル・ソラスは女に、いやコロンゾンに刺さりもしなかった。当たる直前でコロンゾンの霊媒アバターであるローラ=ザザの左手が 万物貫く輝煌の剣クラウ・グングニル・ソラスを掴み取っていた。
 そしてそのまま握りつぶす。
「取り戻四二来たのか七守り二来たのか七助け二来たのか七救一二来たのか七ぁ!」
 ついでとばかりに放たれる空白の主の追撃。
 フラガラッハ+ブリューナク+天下五剣=天下に轟く雷速絶貫の回答者天剣・フラガラック・ブリューナク。
 レーヴァティン+如意金箍棒にゅいきんこぼう=伸縮自在の全焼枝金棒・レーヴァティン。
 ハデスの兜+トリシューラ=不可視三叉槍トリシューラ・ハデス。
 それをコロンゾンローラは弾く、捌く、消す。
 その程度の武器ではコロンゾンは傷つけられない。
「遅一遅一遅一四遅すぎる!今ッ更ァッ、出来る訳が七一の二一!」
 コロンゾンを殺したいのであればそれこそ外世界の存在でも連れてこなければならないだろう。
 例えばタングラムとか。
「同士討ち!自爆!フ零ンドリーッッッ、ファ一アアアアアア!!!無自覚十八一え憐零だ四ね。仲間同士で潰四合う七ん十ッッッ!!!」
 威圧するかのように顔を歪ませる空白の主をコロンゾンローラは真正面から見つめる。
 まだ、敗けていない。
 ここからの逆転はあると信じている。
「勝ち誇るには早きけるのよ、空白の主」
「からから、勝ち誇る二八早きける?勝ち誇りもするよ。何せ、君達の最重要駒が一つ脱落四たんだからからからから!!!」
「まだ確定はせざりたるわ!」
 反撃。
 反抗。
 反対。
「禁書目録インデックスは七連物語セブンスストーリーズ第六物語シックスストーリーの庇護対象ヒロインであろうぞ!」
「からからから。禁書目録一ンデッ九スの絶対性八まだ保障さ零十一七一。彼女八まだ庇護対象ヒ六一ンであっ十隣二並び立つ者メ一ンヒ六一ンじゃ七一」
 言葉と言葉の応酬おうしゅうはそれでも彼女たちが行えば全く別物へと変化する。
 片やこの世界においても十二指に入る単一存在。『333』の数字を等価に持ち、拡散という本質にそって世界に汚泥と悪逆を撒き散らす大悪魔であり、世の理の結合を妨げる人外。単純戦闘能力ではかのアレイスター=クロウリーですら敵わないとされる絶対にして先住民センチネル側の理外人外の1人。
 イギリス清教最大教主アークビショップ、必要悪の教会ネセサリウストップ、ローラ=スチュアートコロンゾン。
 片やこの世界においても十二指に入る始源存在。人類が生み出した文明の全てを無効化し、人類が殺害することは絶対不可能である人外。人類が生み出した文明の全てを支配し、操作し、隷属させる罪人。時空間を超越し、運命論からも抜け出し、神話を体現する原初の片割れにして侵略者インベーダー側の理外人外の1人。
 『初まりの領域』の主、本名未だ不明、『空白の主』。
 この二人――――――人ではないから二人という数え方が適切かは分からないが、二人からすれば言葉は十分に武器足りえる。
 なにせ二人が口にする言葉はただの言葉ではない。相手の称号キャラクター性に対する攻撃だ。
「インデックスはまだ死んでなきなのよ」
「今の一ンデッ九スが上条当麻の隣二立つ五十八不可能!そして、今の一ンデッ九ス八もう正気二八戻零七一!」
「そんなことはなきなのかしら!復活を望む声があれば黄金の餞はなむけでインデックスは復活できたるわっ!まだ、そこまでは確定していなきよ」
 だから二人とも必死だ。口論で負ければその時点で『核』が破壊されてしまう。そうなれば復活は絶対にできない。
 だから敗けられない。
 そして言い負かせれば、殺せる。
 故に本気の本気も本気。
 全力全開の全身全霊の一所懸命。
「からから、悪あがき!一ンデッ九ス八地球位相二八戻零七一!一ンデッ九ス八この『初まりの領域』で一生狂気二浸っ十過ごす!五零八確定四十一るのお!」
「それはどうなりけるかしら」
「………………?」
「インデックスとは、一つの称号キャラクター性を指すものではなかりけるわよ」
 この戦いを理解できる人間はどれくらいいるのか?
 この二人の言っていることが分かる存在はどれくらいいるのか?
 お前達には、
 君達には、
 
 
 
 理解できるか?
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/09/20(金) 17:56:14.40 ID:MZg80oVq0
https://syosetu.org/novel/56774/106.html

問答型思考補助式人工知能リーディングトート78@ 人工知能の最善解 アレイスター=クロウリーと木原脳幹@ 対等な対話

 生体認証完了。接続を確認。
 お帰りなさいませ、アレイスター様。
 
 問答型思考補助式人工知能リーディングトート78は入力されたタスクに従って活動を開始します。
 件の絶対能力進化実験レべルシックスシフトの問題について議論しましょう。
 
 まずもって大前提の確認をいたします。
 今回アレイスター様が計画した絶対能力進化実験レべルシックスシフトは、この世界全体に能力者が無意識に発生させているAIM拡散力場を広めることで虚数学区を世界を覆うように発生させることでした。
 
 方法論としては絶対能力進化実験レべルシックスシフトをわざと頓挫させ、妹達シスターズを治療と称して世界各地に送り込むことが確立されていました。
(リンク先に別議題あり。絶対能力進化実験レべルシックスシフトに関連した諸計画の詳細については『こちら』をどうぞ)
 
 この目的は達成できたとみるべきでしょう。結果として、一方通行アクセラレータの打倒は御坂美琴によって成せられ、絶対能力進化実験レべルシックスシフトの頓挫は確実なモノになりましたので。
 
 ただし、そのことに関する別の問題が発生したのもまた事実です。
 
 別の問題。
 つまり、一方通行アクセラレータの死亡によりアレイスター様の計画プランに重大な誤差が発生したという問題についてです。
 
 現状、この問題に対するアプローチは二つほど考えられます。
 
 一つは計画プランそのものを一度破棄すること。
 生命維持装置によって推定寿命が1700年ほど存在しているアレイスター様ならば、現在と同じ条件が再びそろうまで生き続けるということが可能であります。
 ならば、現段階で重大かつ明らかな誤差が認められる計画プランそのものを完全に破棄し、次のチャンスが来るのを待つという手段をとることも可能です。
 
 しかしこれは得策ではありません。
 
 現段階での計画プランの破棄はあまりにも極論すぎますし、1700年以内に現在と同じようなバランスをもって計画プランを実行できるだけの状況がそろうとは限りません。
 あるいは、1700年という時間が過ぎ去ってもなお計画プラン実行に必要な人材、状況、感覚等が揃わない可能性も存在します。
(リンク先に別議題あり。アレイスター様の推定寿命以内に計画プランがもう一度実行可能になる状況が揃う可能性については『こちら』をどうぞ)
 
 故に、もう一つのアプローチを推奨します。
 
 もう一つのアプローチは一方通行アクセラレータに代わりうる人材を計画プランの中心に置き直し、現状のままに計画プランを推進していく方法論です。
 
 一方通行アクセラレータの死亡は計画プランに重大な誤差を与えましたが、一方通行アクセラレータという存在は決して代替不可能な人材ではありません。
 例えば第二候補スペアプランである学園都市第二位の超能力者レベルファイブ、垣根帝督であれば一方通行アクセラレータの代替は可能です。
 
 ただし、これもまた得策とは言えないでしょう。
 
 第二位の超能力者レベルファイブ、垣根帝督の能力特性は第一位の超能力者レベルファイブ、一方通行アクセラレータとあまりにも正反対すぎます。
 『すべてを破壊する』モノと『すべてを創り出す』モノ。
 『こことは違う世界における有機』と『こことは違う世界における無機』。
 『神にも等しい力の片鱗を振るう者』と『神が住む天界の片鱗を振るう者』。
 垣根帝督を一方通行アクセラレータの代替存在にした場合、計画プランの失敗は確実なものとなるでしょう。
(リンク先に別議題あり。垣根帝督を計画プランの中枢に添えた場合の計画プラン成功確率については『こちら』をどうぞ)
 
 故に、一方通行アクセラレータの代替存在として計画プランの中枢にそえるべき存在は学園都市第二位の超能力者レベルファイブ、垣根帝督ではなく学園都市第三位の超能力者レベルファイブ、御坂美琴とするのがふさわしいでしょう。
 
 御坂美琴と一方通行アクセラレータの性質は先の戦闘でも観測されたように非常にに似通っています。
(リンク先に別議題あり。絶対能力進化実験レべルシックスシフト第10032次実験における一方通行アクセラレータと御坂美琴の戦闘内容については『こちら』をどうぞ)
 
 魔術ルートMと科学ルートSという違いはありますが双方ともに『神』――――――位相操作能力を得ることのできた稀有な存在でありますし、『神にも等しい力の片鱗を振るうモノ』と『この世界から別の世界に干渉し別の世界の力を引き出しているモノ』という別位相への干渉が出来るという共通点も存在します。
 
 また、能力性質も『破壊』という一面では似通っています。
 
 御坂美琴の役割は既に妹達シスターズの生産が終わった時点で終了したと言えますし、これから一方通行アクセラレータの代役を任せることになったとしても誤差は最低限に済むでしょう。
 
 ただし、御坂美琴にもまた問題点が存在します。
 
 一つに御坂美琴の器が一方通行アクセラレータよりもはるかに矮小であるという事。幼少期から『闇』の中にいた一方通行アクセラレータと日常の中で過ごしていた御坂美琴では精神の強弱が違います。
 
 二つに友人関係の有無。
 『闇』の中にいた一方通行アクセラレータの人間関係は希薄でしたが、御坂美琴には『表』の友人がいます。彼ら彼女らの動向にも気を配る必要があるでしょう。
 
 三つに御坂美琴の構造状の問題です。
 今回の絶対能力進化実験レべルシックスシフトにおいて御坂美琴はその魂、霊魂、記憶をミサカネットワーク内に移しました。
 現状この問題に対する対処方法は確立されていますが、御坂美琴の成長を促すという一面ではこの代わりバックアップがいくらでもいるという状況はマイナスにしかならないでしょう。
 
 しかし、その上で一方通行アクセラレータの代替候補としての役割を二人で比べた場合、それでもなお御坂美琴に軍配が上がるのも事実です。
 
 能力、精神構造、魂、霊魂、人間関係、過去、『闇』との関わり、計画プラン上の役割、肉体の強弱、被操作性、暗示の効き具合、背後組織、頭脳、特殊性。
 その他すべてを含めた上で、御坂美琴が一方通行アクセラレータの代役にふさわしいと判断します。
 
 率直に言って。
 垣根帝督を第三候補サブプランに格下げし、御坂美琴を第二候補スペアプランに格上げすることが計画プラン完遂の条件であると推測します。
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/09/20(金) 17:56:58.77 ID:MZg80oVq0
『それで、』 
 木原脳幹。
 学園都市の中に5000人ほど存在する『木原一族』の中でもさらに異端と称されるゴールデンレトリバーは志こころざしを同じとするような一人の男と通信をとっていた。
『どうするつもりだ?アレイスター』
 木原脳幹は学園都市にいる他の誰よりもその存在の危険性について知っていた。それはもしかしたら、統括理事長であるアレイスター=クロウリーよりも深く。
『死縁鬼苦罠の方はどうとでもなる。いざとなれば、私かお前が動けばいいだけの話だからな。だが、もう一つの勢力についてはそうもいかないだろう』
『風紀委員本部セントラルジャッジメントか。……実際に戦った存在として、そちらは風紀委員本部セントラルジャッジメントをどう見ている』
 もしも、ゴールデンレトリバーという犬種に表情を作る機能が備わっていたとすれば、今木原脳幹の表情は驚きに染まっていただろう。
『――――――お前がそんなことを言っている時点で、奴らの異質さは推して知るべしだがな。明確に交戦したのは一人だけだったが、それでも奴らの異質さは身に染みたな。対魔術式駆動鎧アンチアートアタッチメントの直撃を喰らっても復活するような存在だぞ。下手をすれば、『魔神』以上の驚異と考えた方がいいのかもしれん』
『それだけではないだろう』
 信頼と信用と真なる信を言葉にのせながらアレイスターは言った。それだけであっては困る、というニュアンスを混ぜながら。
『あぁ、実際あの不死性は厄介だが対処不可能というわけでは無い。魂のストックか、純粋な再生能力か、あるいはそ・も・そ・も・死・や・怪・我・を・無・効・に・す・る・ような能力だな。つまり、『封印』という手段で楽に対処できる』
 この場合の『封印』とは魔術的な意味合いのものでは無い。対魔術式駆動鎧アンチアートアタッチメントに含まれた兵装を使って最果の周囲の空間を完全凍結したり、Equ.DarkMatter等を使って周囲の空間から最果を断絶したりするといった手法である。
『だが、お前の言っているのはそういう事ではないのだろう?』
 風紀委員本部セントラルジャッジメント封印戦力常世涯最果とこよのはてさいはては確かに難敵であり、強敵ではある。だが、それは有する武器や能力が不明だった初見の戦闘だったからだともいえる。
 二度目の戦闘ではあそこまで手こずることはないだろう。
 力や武器、行動パターンなどはもう暴かれているのだから。
 そう。もう常世涯最果とこよのはてさいはては強敵とは言えない。そして、真の強敵とは有する力を暴かれても対抗策が浮かばないような相手のことを言うのだ。
『あぁ。…………『初まりの領域』で戦った木葉桜十五夜このはざくらまんげつ。奴は、どうだった』
 声のトーンが変わったように思うのは、決して脳幹の聴き間違いなどでは無いはずだ。実際に、アレイスターは危機感を覚えているのだろう。
 もしかしたら――――――という危機感を。
『そうだな。奴の力はおそらく『位相操作』。それも隠世かくりょに住む『魔神』の位相操作よりもさらに濃縮されたもので間違いない。だが、そのかわり位相を操作できる範囲は狭いようだったがな』
 初まりの領域で脳幹は二人の人物と交戦した。
 『空白の主』と木葉桜十五夜。
 そのうち、木葉桜十五夜の力はもう理解できた。
 局地的な位相操作能力。部分的に世界を書き換える力。
 た・だ・し・濃・度・が・段・違・い・だ・っ・た・が・。
『『魔神』の位相操作を水性インクと例えるのならば奴の位相操作は油性だ。上塗りする世界の質も、書き換える世界の濃さも比較にならん。……対魔術式駆動鎧アンチアートアタッチメントでも、もしかしたら相討ちがせいぜいかもしれないぐらいにはな』
『―――――――――――――――鍵となるのは、やはり風紀委員本部セントラルジャッジメントか』
 アレイスターにとってこの絶対能力進化実験レべルシックスシフトに死縁鬼苦罠が絡んでくるのは予想の範囲内だった。改良版音響式能力演算妨害装置キャパシティダウンバージョンベータの使用もまだ予想の範疇はんちゅうだった。
 ただ、予想外だったのは風紀委員本部セントラルジャッジメントの動き。いや、この場合は予想外では無く、予想できなかったというべきかもしれない。
 6年前に現れた風紀委員本部セントラルジャッジメントの動きは世界最強の『人間』であるアレイスターとて完全に読めるものでは無い。
『『空白の主』が一方通行アクセラレータに干渉したのは、……奴らの仕業だと思うか』
『わからない、というほかないだろう。らしくないぞ、アレイスター。こんなことは私にきくまでもなく、自覚していることだろう』
 あの時。
 アレイスターは一方通行アクセラレータを守るために、『空白の主』に一撃を与えた。結果として一方通行アクセラレータは守られ、現実世界に帰った。
 だが、代償は大きかった。
 アレイスターは何も一方的に傷を与えたわけでは無いのだ。傷は与えもしたが、与えられもした。
 だから、本来ならば見過ごすはずもない、絶対に見過ごすべきでは無い一方通行アクセラレータの死という絶望のイレギュラーを容認する羽目になってしまった。
 つまり、一方通行アクセラレータが初まりの領域に行って『空白の主』にさえ会わなければ、こんなことにはならなかったと言える。
 そしてアレイスターは一方通行アクセラレータが『空白の主』にあったのは風紀委員本部セントラルジャッジメントの、もっと言えば風紀委員本部セントラルジャッジメント委員長白白白が原因と考えていた。
 傷を負いさえしなければ、きっと一方通行アクセラレータの死はどうにかできた。
 それに、一方通行アクセラレータが『魔神化』しなければ土地を修正する必要もなかった。



685 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/09/20(金) 17:57:33.05 ID:MZg80oVq0
『…………………………………』
『やれやれ、その沈黙を私に伝えてしまっている時点で、お前の動揺が透けて見えてしまうぞ。どうした、お前が長年をかけて練り上げた計画プランは、この程度のイレギュラーですべて頓挫してしまうほど柔いものなのか?』
『―――――――――――――――――――――』
『それとも、この程度の誤差で、あ・ら・ゆ・る・モ・ノ・を・犠・牲・に・し・て・で・も・叶・え・た・い・お・前・の・願・い・と・や・ら・は・諦めがつくモノなのか?』
『――――――――――そうだな』
 肯定の言葉には否定のニュアンスが込められていた。
かつて、イギリスの片田舎で死の寸前まで追い込められた時でも手放すことのできなかった願い、世界の全ての魔術師を敵にまわしてでも叶えたかった願い。
それをもう一度だけ強く思う。
 芯がぶれないように、真がぶれないように。
『この程度の誤差など、どうとでもなる』
 その言葉には確かな自信と、確かな自負があった。現状警戒すべき勢力は分かっている。滞空回線アンダーラインが入ることが出来ないただ唯一の組織である風紀委員本部セントラルジャッジメント。この学園都市の中で唯一把握できない組織である風紀委員本部セントラルジャッジメント。
 そして、その頂点トップである委員長白白白。
『ならいい』
 アレイスター=クロウリーがアレイスター=クロウリーらしさを取り戻したことに脳幹はわずかに安堵する。確かに風紀委員本部セントラルジャッジメントは強大無比かもしれないが、対抗できないわけでは無いのだから。
『お前はお前の思うようにやるがいいさ。善悪好悪。例え、悪と言われようと、確かにお前を好んでいるモノだっているのだからな』
『――――――――――――――ふ』
 通話が切れる一瞬前に、思わず漏れてしまったというようなわずかな笑い声が聞こえた。それはアレイスターと長くを過ごしてきたゴールデンレトリバーでも久しぶりに聞く声。昔、葛藤しながらも正義を信じて歩いていたころの『人間』の感情だった。
『私達のやっていることは善悪で言えば悪で、好悪で言っても悪なのかもしれない』
 通話が切れて、だからこそ脳幹はこの言葉を言う。
 返答を求めているわけでは無く、返信を期待しているのでもなく、返事が欲しいのでもない。ただ単に、伝えたい言葉があった。
『だがそれでも、最後に目的を達するのは私達だ』
 滞空回線アンダーラインでその言葉を聞いたアレイスターは、ただ歪な笑みを浮かべた。
 
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