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とあるシリーズ(禁書目録&超電磁砲)SS雑談スレpart20

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987 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/10/10(木) 16:00:55.84 ID:3pAgt0pL0
じゅーでんちゅー
988 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 21:36:42.87 ID:EyD0SHoY0
新約って物語じゃなくてキャラの扱いに問題ありすぎたよなあ
旧キャラは粗末に扱ったり割りばっかり食わせる
新キャラがことごとくヒーローに助けられ役の木偶と作者が推したいだけのゲテモノばかり
これで読者に切られんとでも思ったのかね・・・
989 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/11(金) 00:08:38.75 ID:Z9Ltf886O
そんなの旧からそうだし……
一方以降の蛇足なスピンオフとかアニメ3期やるの遅かったりいざやったらゴミなクオリティーにしたりメディア展開がへたくそではあるが、
本編の作風とかは何ら変わってないからその点に関してはかまちー可哀想だと思うくらいだな
990 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/11(金) 00:16:13.68 ID:NVJ7eUrO0
それで切るなら旧約の時点で切られてるでしょ
読んでない奴はそういう叩きを旧約の時からしてたし
そういう作風なの自体は読者は受け入れてたのに離れてったってことは他に原因がある
991 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/11(金) 00:17:08.01 ID:NVJ7eUrO0
踏んだけどスレ重複の使うのか新しく立てるかどっちがいいかね
992 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/11(金) 01:19:56.80 ID:56FmROcC0
すまん
何故か駄目だった
申し訳ないけど誰か頼む
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/11(金) 08:29:02.96 ID:NVJ7eUrO0
自分も何かのエラーで書き込めんな
994 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/11(金) 14:30:08.00 ID:hdjVR47TO
とあるシリーズ(禁書目録&超電磁砲)SS雑談スレpart21
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1570771725/
995 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/11(金) 19:57:36.14 ID:zkEqJAPm0


>>990
つーかもう付き合いきれなくなったんだと思うよ
「昔からそうだ」は「何時まででも通じる」という意味にはならない
なんにでも「飽和」や「過剰」や「限界」ってモンはある
インフレもキャラの多さも粗雑な展開も、いい加減にしろって思われた時点であとは薬よりも毒になるだけ
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/10/11(金) 20:40:37.89 ID:Z9kuUGJ40
https://syosetu.org/novel/56774/160.html
親友と家族を天秤にかけた。

彼女は絆より愛を選んだ。

家族と恋人を天秤にかけた。

彼女は愛より恋を選んだ。

恋人と自分を天秤にかけた。

私は、

私は恋より生を望んだ。



――――――二九七


















そろそろ根幹を探求してみようか


上条当麻とパトリシア@ 『主メイン』『人キャラ』『公クター』

 目覚めは鬱屈だった。
 底なしの泥沼に嵌ってしまったかのような倦怠感が上条の身体を襲っていた。
「……っ、……ぅ、あ?」
 覚醒する意識と共に背中に冷たい感覚が奔る。
 何かを探すように手を動かして、重く感じる頭を起こして、
 上条は自分が今いる場所が廃ビルの一室であることに気が付いた。
「……………………………?」
 床に無造作に寝かされた影響か、痛む全身を無視しながら、途切れ途切れの記憶を手繰り寄せて上条は現状把握に尽力する。
 そう、確か、上条は……、あのスタジアムで『誰か』と戦って……。
「どう、……なったんだ?」
 記憶はそこで途切れていた。1周目の世界で人類が死滅した理由を探るためにインデックスに協力を仰ぎ、1周目のインデックスの行動の理由を推理して『スタディ』の居城があるスタジアムの地上部に行き、そこで『誰か』による襲撃を受け、上条はその襲撃者の攻撃によって胸や肩を貫かれて、
「!?」
 バッ、と上条は自らの身体を弄った。混乱していたからか今まで全く気が付かなかったが、スタジアムで戦っていた時と服装が変わっている。制服から半袖シャツと半ズボンに洋服が変わっている。
 上条が自ら着替えた記憶を持たない以上、誰かが上条を着せ替えたのだろう。
 だが、それよりももっと重大な異常が上条の身には在った。
「傷が……」
 無かった。
「……………………………」
 あるはずのモノがなかった。
 記憶と現実に齟齬があった。
「……なん、で」
 極限の混乱を抱えながら、上条はもう一度自分の身体を触る。
 少なくとも右肩と左腹と右胸には大穴があいていたはずだ。不可視の攻撃、おそらく銃弾のようなモノが上条を貫き、上条はその痛みから地面に倒れた。
 それは覚えている。
 だからおかしい。
 あの傷はそう簡単に塞がるようなモノではない。
 身体にあいた大穴はそう簡単に消えるモノではない。
「それに、ここはどこなんだ?」
 普通に考えれば、もしもあの状況から助かったのだとすれば、上条は病院に運ばれているはずだ。
 誰が病院に連絡してくれたのかとか、どうして襲撃者は上条に止めをささなかったのかとか、なぜ上条はあれほどの傷を負って即死していないのかとか、いろいろ問題点疑問点はあるにしろ、現在上条が助かっている、生きている以上、普通に考えれば上条は病院で治療を受けたと考えられる。
 そしてそうだとすれば納得できるのだ。病院で適切な治療を受け、その結果として大怪我が治った。大いに納得できる。だが、現実は違う。上条がいる場所は明らかに病院などではなく、治療を受けたような痕跡すらない。
 だからわからない。
「何が……、どうなってるんだ…………」
 項垂れる。
 何も分からない。
 何も、何一つとして。
 上条一人では、此処からどうすればいいか全く判断が出来ないだろう。
「あっ、起きたたんですか?」
「っ!?」
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/10/11(金) 20:41:37.37 ID:Z9kuUGJ40
 だからこそ外からアクションがあった。状況を進めるための駒が外側から現れた。
「あんた、は?」
 現れたのは短い金髪をカチューシャで押さえ額を露出した髪型をした少女だった。服装に関しては短めのプリーツスカートに半袖のブラウスといった極一般的なモノ。ただし一目で学園都市製ではないと分かる材質で造られていて、故にこの少女は『外』から来た人間であると上条は一目でわかった。
 年齢のせいか見目麗しいというほどではないが、それでも可愛らしい、庇護欲をそそられる容姿をした少女。
 だが、その姿にはどこか違和感があった。
(……鬘かつら?)
 違和感の原因は身体でも服装でもない。その髪だ。
 光を反射して輝く金髪の中に明度の違う金髪が混じっている。その明度の違いが上条に違和感をもたらしている。
 1人の少女が持つ2種類の金髪。それが上条にどうしようもない違和感を与えていた。
 だが、もちろんそれは重要なことではない。
 より正確に言うのであれば上・条・当・麻・の・所・属・す・る・物・語・に・関・係・の・あ・る・話・で・は・な・い・。
「私はパトリシア=バードウェイ。欧州最大の魔術結社、『明け色の陽射し』のサブリーダーで、あなたと同じ七連物語セブンスストーリーズに属する人間。役割ポジションと称号キャラクター性は主役級メインキャラクターと主人公ヒーロー。そして手にした唯一性オリジナリティは誰も救えない英雄ガラクタヒーロー。……誰一人として救うことのできなかった、どうしようもない欠陥英雄ガラクタですよ」
 悔恨の過去に自嘲しながら、パトリシアはそう自己紹介した。
 久し振りに会った、会う事の出来た、自分と『同じ立場』の存在。抗えない『宿命運命』を担った同類。
 もう『終わってしまった』パトリシアには根源的には関係ない事だが、しかし物語交錯クロスオーバーした以上完全に無関係ではいられない。
 パトリシアは上条が七連物語セブンスストーリーズのどの物語に所属しているのか知らない。パトリシア自身が所属していた第四物語フォースストーリー、同じ『立場』の知り合いがいる第二物語セカンドストーリー、『完結』している第一物語ファーストストーリーと第三物語サードストーリーは除くとして、残りの3つ、第五物語フィフスストーリー、第六物語シックススストーリー、そして第七物語セブンスストーリーのどれに上条が所属しているかはまだこの時点では分からない。
 けれど間違いなく『同類』だ。
 それが分かる。分かるのだ。
 だから必然、パトリシアの上条に対する好感度は高く、同時に低い。
 それはパトリシアが上条に期待しているからで上条を羨んでいるからだ。
 『終わってしまった』蛇足の人生を生きるパトリシアと比べて、上条はまだこれからだと分かる。
 あんな戦闘に巻き込まれていたことからも分かる。
「『明け色の陽射し』……、魔術結社?」
 上条はパトリシアの言っていることの8割も理解していなかった。だから、理解できた単語だけを口に出した。
 魔術結社、『明け色の陽射し』。
 魔術結社という単語はインデックスから聞いたことがある。
 その名の通り魔術師の組織。同じ志を持った複数の魔術師が所属する組織。それが魔術結社。
「……そっちに注目するんですか?私達のような存在にとって重要なのはそっちじゃなくて称号キャラクター性の方なんじゃ?」
「称号キャラクター性?」
「……?……何で理解できないみたいな顔してるんですか?あなただって私と同じ、私と同じ主人公ヒーローでしょう?」
 端的に言って、
「当り前のように命の危機に瀕して、当たり前のように多くの人に好まれて、当たり前のように秘密を抱えて」
 ひどく単純な話として
「誰かのために身体をはって、誰かのために心を擦り減らして、誰かのために生きる」
 とても簡単なことで、
「主人公ヒーローでしょう?」
 上条当麻はパトリシア=バードウェイの言っていることが何一つとして理解できなかった。
「何、言ってんだ……?」
 『終わってしまった』パトリシアと『始まったばかり』の上条では自分の立場に関する理解度が大きく違う。
 役割ポジションと称号キャラクター性、そして唯一性オリジナリティ。
 主役級メインキャラクターであり、主人公ヒーローとして覚醒ユーヴァーメンシュした結果、誰も救えない英雄ガラクタヒーローの称号キャラクター性を手に入れたパトリシア。
 パトリシアは自覚している。この世界の在り方についてすべてではないが知っている。
 パトリシアの物語は既に『完結して終わって』しまっているから、パトリシアは上条よりも先に進んでいる。
 対して上条は違う。上条の物語はまだ始まったばかりだ。
 上条は主役級メインキャラクターであり主人公ヒーローでこそあるが、まだ覚醒ユーヴァーメンシュしていないし、故に固有の称号キャラクター性を持っていない。
 つまりは称号持ちネームドとしてはまだ半人前だ。
 個性がない、と言い換えてもいい。
 記号的である、とすら言ってもいい。
 だからまだ上条は知らない。
 パトリシアの領域には届かない。
「ん、えーと」
 パトリシアの表情に戸惑いが混ざる。あり得ない事態への困惑。予想外の反応への混乱。このタイミング、この時期であれば知っていて当然のはずなのだ。その当然を知らないとは一体どういうことなのか。
「………………………」
 パトリシアの知っている限り第一物語ファーストストーリーから第四物語フィフスストーリーまでの物語は既に『完結』している。そして『完結』している以上、それぞれの物語の主人公ヒーローは世界物語キャラクターストーリー理論の概要くらいは知っているはずなのだ。
 故に断定される。この少年の所属は第五物語フィフスストーリーか第六物語シックスストーリーか第七物語セブンスストーリーである。
 だが、パトリシアは既に物語交錯クロスオーバーしている第二物語セカンドストーリーの主人公ヒーローから第五物語フィフスストーリーと第六物語シックスストーリーの情報を聞いている。
 情報によれば第五物語フィフスストーリーの舞台は現実世界ではなく、第六物語シックスストーリーの舞台は学園都市外のはずだ。つまりこの少年の所属は第五物語フィフスストーリー及び第六物語シックスストーリーではないとパトリシアは断定する。
 ということは、
 であるとすれば、
 その推論が正しいのであれば、
「あ、な……たが……?」
 いや、いいや。
 辿り着く。
 パトリシアはようやくたどり着く。
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/10/11(金) 20:43:11.81 ID:Z9kuUGJ40
「あなたが、」
 その喜悦を抑えられない。
 求め続けていた『中心』。世界の全てを操ることのできる本当の『最重要人物キーキャラクター』。核の違う、格の違う『最後の希望Last future of Embryo』。
 それが、今、目の前にいる?
「あなたが主軸メインストーリーなんですか?」
 見つめる。
 見つめる。
 口元が歪む。
 いや、いいや、断定していいはずだ。
「ねぇ、答えてよ」
 詰問口調になるのも仕方がないだろう。なんせ本当に長い間求め続けてきたのだ。あの地獄を乗り越えて、人類史史上最大の犠牲者を出したテロを踏み越えて、三発目の核爆弾の爆発を止められないで終わったFDEGを想い出にして、永劫の悪夢をリフレインさせながら生きることを選んで、心を擦り減らして精神を狂気に浸して魂を冒されながら生きてきた絶望のヒビが、
 ようやく、終わる。
「あなたが、全部終わらせられる、何もかもを完膚なきまでに救う、完全で、完璧で、完成された、最新の、最後の、最高の、正常に動作する、正当な行動だけをする、皆に認められて、誰にでも褒められて、頂点に立つ、多くを導く、悪人を説得できる、敵でも協力させられる、どうしてか都合の良い事ばかり起きて、あり得ないくらいのペースで事件に巻き込まれて、試練もあるけど乗り越えて、たくさんの異性から好意を持たれて、特殊な力を持っていて、いろいろなことを隠されていて、出自に秘密があったりして、土壇場で逆転の秘策を思いついて、追い詰められれば覚醒して、自然に仲間が出来て、普段はくだらない日常を過ごしていて、平穏を維持するために戦って、時に精神的な問題を抱えて、出来のいい師匠がいて、親友が闇堕ちしたりして、死んだと思っても実は生きていて、知り合いの死を乗り越えて、もともとはただの一般人で、昏めの過去を持っていて、ぶれない信念があって、トラウマを抱えていたりして、覚悟を決めるイベントがあって、因縁のあるライバルがいたりして、くだらないことに悩んだりして、ラッキースケベを体験して、重要人物とのコネを持っていて、大統領とか裏組織のトップとかと繋がりがあって、実は両親が重要人物で、黒幕の思惑に利用されて、だけど絶対に悪を倒すことが出来る、世界を救える、人を助けられる、誰も犠牲にしない第三の選択肢を生み出すことが出来る、尋常じゃない回復力と常人とは比べものにならない才能を持っている、誰にでも出来ることを率先してやる、神様にこそ愛された、選ばれている、愛されていた、都合の良い、天才的な閃きを持つ、運よく生き残る、よく事件に巻き込まれる、いつの間にか世界規模の戦いに参加している、高校生以下で、飲酒も喫煙もしない、血だらけになってもたてる、アバラが折れても戦闘を続行できる、咄嗟に誰かを庇える、自分の命を誰かのために使える、大怪我を負っても敵に立ち向かう、正義感に満ちた、曲がったことが赦せない、柔軟で、高度な、臨機応変に動ける、迫害された、差別された、仲のいい同性の友人が情報通で、急に転校生が同じクラスに来たりして、道端で重要人物とぶつかって、時にあくどいこともやる、1人暮らしの、辛い過去を持った、頭のいい、でも馬鹿だったりする、誰にでも優しくて、努力家で、みんなを手伝える縁の下の力持ちで、神様に選ばれた、多くの人に支持される、どうしようもないほどに愛に満ちた、人間離れした、裏切りも許容する、特別で、特異で、特性で、スピンオフとかで活躍しちゃう、表と裏を、白と黒を、光と闇を行き帰する、誰よりも」
 
 
 
 
 
「なんなんだよッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」

 
 
 
 
 
「―――――――――――――――――――………………」
「なぁ、なんだよ!?さっきから黙って聞いてりゃ訳の分からないことをべらべらしゃべりやがってッ!主人公ヒーロー?主軸メインストーリー?なんだよそりゃ?俺は知らない知らない知らなんだよそんなことはッッッ!!!」
 髪をぐちゃぐちゃに掻き毟って上条は叫んだ。
 いっぱいいっぱいなのだ。
 ある意味ではパトリシア以上に上条には余裕がなかった。
 だから睨みつける。ねめつける。憎しみをもって、上条はパトリシアのことを見る。
 訳が分からないいい加減にしてくれどうして俺ばっかりと、圧倒的な負の感情をぶつける。
「どうしてこんなわけのわかんない事ばっか起きるんだよ!?どうして俺にばっかりこんな『不幸』が降り注ぐんだよ!?なんで前の人類は死滅したんだ!?誰があのスタジアムで俺を撃ったんだ!?お前はいったい誰なんだよ!?どうして俺の身体には傷一つないんだよ!?どうして、どうしてっ、どうして……っっっ」
 もちろん、普段の上条はこんな理不尽なことはしない。きちんとパトリシアの話を聞いて、分からないことを理解しようと努力して、相互理解を努めようとするだろう。
 上条の根幹にあるのは優しさだ。どれだけの悪人でも、どれだけイカレテイル存在でも、問答無用で殴りつけるなんてことはしない。
 だから珍しいのだ。本当に珍しいのだ。
 上条当麻という人間が年下の少女を理不尽に怒鳴りつけるなんてことは。
「…………………………………俺に、何を、どうしろっていうんだよ」
 そう言って、上条はズルズルと壁にもたれかかった。
 何をすればいいか分からない。何が起きているのか分からない。どうすれば正解なのか判断できない。
 情報が足りなくて、人手が足りなくて、信頼の有無が理解できなくて、もう一歩も動けない。
 全てが分からないからもう終わりだ。
「俺は、………………もう…………………」
「一つ、アドバイスしてあげます」
 よく分かっていた。
 パトリシアは今の上条のことをよくわかっていた。
 かつてのパトリシアも今の上条と同じようなことがあった。
 誰が敵か分からず、誰が味方か分からず、何をすればいいか分からず、どう行動を起こせばいいのかわからず、そもそも行動を起こすことが正解なのか分からず、手掛かりもなく、たった一人で恐怖に震え、絶望に悲嘆し、実の姉すらも攻撃したその過去。
 救えない。
 救えない。
 救えない。
 
 生半可な言葉では、届かない。
 
「――諦めるのは簡単です」
 
 だから単純でいい。
 
「でも」
 
 たった二言でいい。
 
「私達主人公には、似合わない」
 
 私達主人公は必ずもう一度立ち上がれると、誰も救えない英雄パトリシア=バードウェイは知っている。
 かつての自分がそうだったように、上条も必ず立ち上がるとパトリシアは知っている。
 主人公ヒーローとは、そういう生き物だ。
 



少しだけ、明かされる『世界観』。

次の更新は8月中にです。

999 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/10/11(金) 20:43:43.88 ID:Z9kuUGJ40

1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/10/11(金) 20:44:29.10 ID:Z9kuUGJ40

























…………えっ?上条のキャラクターが原作と違うって?

あははっ、よく気付いたね。

でも大丈夫。それにはきちんと理由があるんだ。

あははっ、だって彼はもう――――――――――――――――――

ね?

分かるだろう?
1001 :1001 :Over 1000 Thread
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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【イナイレ】円堂「痴漢してしまった…」【安価】 @ 2019/10/11(金) 15:20:46.01 ID:XPaRvRhQ0
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とあるシリーズ(禁書目録&超電磁砲)SS雑談スレpart21 @ 2019/10/11(金) 14:28:45.61 ID:FIPdzGG+O
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モバP「秘伝忍法、四十八手?」  あやめ「はい!」 @ 2019/10/11(金) 14:22:55.91 ID:2pYBYTkg0
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