荒木比奈「周遊」

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17 : ◆U.8lOt6xMsuG [sage saga]:2019/04/20(土) 01:11:38.82 ID:1EFDs6Wg0

キスは触れるようなものから、互いの口の中へ下を入れ合い、混ぜ合った唾液を飲み込むようなキスへとエスカレートしていく

互いの衣服は脱ぎ捨てられ、布団のそばで散らかっている。肌色と肌色を重ねさせて、体温のやりとりをした。

キスをやめ口を離すと、首の後ろに手を回されて抱きつかれる。そのまま胸板や鎖骨に唇をはさせられ、リップ音が鳴る

僕は開いた右腕を比奈の秘部に伸ばす。陰毛を指先でかき分け、割れ目をなぞり、膣口を中指の先端で探った

「……下、もう濡れてる」

「あは、なんでっスかね……」

僕が指摘すると、比奈は恥ずかしそうに顔を胸板へ埋めた。それだけじゃなく、比奈は抱きついていた腕の内右の方を解いて、僕のペニスに右手を添えていた

「……こっちも、もう」

「うん……」

比奈の右手には、何年も前からペンだこがある。同人作家として活動を続けていく内に出来た勲章のようなペンだこ。指を絡ませてペニスを触られると、少しだけ堅くなっているペンだこが刺激をしてくる。その違う刺激が、ペニスをより固くする。

比奈が上目遣いで手コキしながら、淫靡さの混ざる吐息を漏らす。そのまままたキスをした。さっきまでのお酒の匂いは薄れかけていた。

そういえば内湯もあったよな、今度はそれを利用させてもらおう。

頭のどこかでそういうことを冷静に考える一方、頭や腹の底では煮えたぎるほどの情念が生まれていて、腕に入る力が強くなりすぎないようにするのが精一杯だった
18 : ◆U.8lOt6xMsuG [sage saga]:2019/04/20(土) 01:12:24.63 ID:1EFDs6Wg0

互いに向き合い、布団の上。

「うっ……んっ……♡はぁ……っ♡」

濡れぼそった膣内へ、ペニスが侵入していく。奥まで入りきったところでまた抱き締め合い、対面座位の状態で、僕らはつながり合った。

膣内は熱く、締め付け、ペニスを射精させようと蠢く。ヒダの一つ一つが纏わり付いて離さなくて、ピストンをしようものなら更に締め付けて、絡みついてくる

「ぅんっ♡あっ♡そこっ♡」

下から突かれる度に比奈は甘い声を短く漏らし、胸を揺らし、髪の毛をたなびかせる。揺れる乳房に手を添えると、案の定乳首は主張を強くしていて、指先でつまんだりすると、比奈の声はまた甘さを増す

「少しっ……激しくしてもいい?」

「うっ♡うんっ、シて、もっと♡」

乳房に添えていた手を比奈のお尻へ持っていく。お尻を手のひらで覆い、ピストンを更に早く、激しくする

「あっ♡やば、いっスよっこれ♡ひぅっ!」

結合部から泡立った愛液が互いの陰毛に絡まって白色になる。汗がシーツの上に垂れて、シミを作る。部屋に暖房なんて入ってないのにどんどん熱くなっていく。愛がそこで生まれていく

19 : ◆U.8lOt6xMsuG [sage saga]:2019/04/20(土) 01:13:31.48 ID:1EFDs6Wg0



ピストンを激しくしていく。大きさを増していく水音の中で、乱れていく妻の姿が愛おしくて、両手で抱き締めて、耳元で言葉を紡いだ

「比奈、好きだよ」

「うん、好き♡アタシも、好きっ!」

愛を伝える手段なんて、いくらでもある。文字に起こしたり、手をとったり、一緒の道を歩いたり、笑いあったり、セックスしたり。

こうやって、言葉で伝えたり。

「好きだ」なんて、結婚した後何度も言ってきた。けど、まだまだ足りない。伝えれば伝えるほど、奥から溢れるくらいにまた、伝えたい気持ちが溢れてくる。そして、彼女から同じ気持ちを受け取る度に、また同じ気持ちをお返ししたくなって、もうどうしようもなくなる。

70億を越す人間が居るこの世界に、たった一人の、愛する人へ伝える気持ちが耐えることはこれまでに一度もないし、これからもきっとないだろう

感情と性的な刺激が合わさって、僕らは昂ぶっていく。

髪の毛越しに頭を撫でた。汗ばんだ癖毛もまた愛おしかった。

不意に、肩の付け根にちょっとした痛みを感じた。またキスマークでもつけられたのだろう。前のがまだ消えてないのに、まあ、もう、どうでもいいや

汗が混じり合って、どちらのものか分からなくなるくらいに肌をくっつけ合う。僕の腕の中で、比奈が蕩けていく。柔らかな感触が体に伝わる。膣内でペニスが更に硬度と大きさを増した

20 : ◆U.8lOt6xMsuG [sage saga]:2019/04/20(土) 01:16:01.57 ID:1EFDs6Wg0


「もぉ、あっ♡い、イく……っ♡」

ピストンの最中、腕の中で比奈の体が痙攣する。足を僕の腰にまで絡ませながら、体全身に電気が走ったかのように小刻みに震えた

膣もそれに合わせるように強く締め付け、ペニスにこれまでになかったほど強い刺激を与えてきた。僕はそれに耐えられなくなり、膣内へ精液を注ぎ込む

「っ……♡中、で……っ♡」

収縮を繰り返す膣内で果てる。息は上がっていて、それが落ち着くまでに時間を要した

荒げていた呼吸がある程度戻ってから、膣からペニスを引き抜いた。膣口から白濁液が一筋、垂れていく

互いに汗をかき、体もかなり汚れてしまった。後戯を終えたら内湯を使わせてもらおう、と思っていたら、比奈に手首を掴まれた

「その……ちょ、お願いが……」

掴んできた手の力は、さっきまでと比べると弱々しく、さっきまでと同じくらいに熱かった

「あせ……いっぱいかいちゃったんで……お水を少し…」

「……うん」

テーブルまで這って、コップを手に取る。わずかに残っていた分の水も、もう乾ききっているのが分かった。もうすこしゆっくりと休んでから、内湯を使った方が良いなと思った

21 : ◆U.8lOt6xMsuG [sage saga]:2019/04/20(土) 01:17:17.64 ID:1EFDs6Wg0
今回はここまでです、終わりは明日にでも

総選挙の季節ですね、一票でもいいので荒木比奈産へよろしくお願いします
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/20(土) 16:24:32.75 ID:IfhJXm9fo
乙
>>16の最後の行すき

R-18のssなせいか荒木比奈産という誤字すらエロく見える
23 : ◆U.8lOt6xMsuG [sage saga]:2019/04/21(日) 00:28:45.53 ID:q+xfJe/W0

◆◇◆

さっきまでとは打って変わって、のんびりとした時間を彼とすごす。

内湯に浸かりながら、ふくらはぎの辺りを揉んでほぐす。日中、かなり歩いたから疲労もその分溜まっていた。

「明日は筋肉痛かもっスねぇ……」

引退してからは座りっぱなしで、あんまり運動をしてないしなぁ。ジムとか行ってみた方がいいのかなぁ

「はは、僕もそうなりそうだ」

彼は太もも、大腿四頭筋を手のひらでほぐしている。水面が波打って、ちゃぷちゃぷと音を立てていた

「というか、もう痛い」

「アタシもっスよぉ……」

マッサージのせいでちょっとムードが壊れてしまったかも。まあ、これはこれで私達らしいと言うか、嫌いではないけれど


24 : ◆U.8lOt6xMsuG [sage saga]:2019/04/21(日) 00:34:09.62 ID:q+xfJe/W0

私は酔うのが早いし、それが醒めるのも早い。もう頭のほわほわとした感覚は大分薄れている。

「酔いはもう平気?」

「はい」

「よかった」

纏わり付いていたアルコール臭は消えて、代わりに温泉の匂いや、木々の音、春の夜の冷たさを風が運んでくる。

「……またここに来たいっスね」

「……だったら、明日行こうとしてた場所は、またにしようか」

「……っスね」

明日はのんびりして、筋肉痛の足でも労って、ゆっくり帰ろう、と彼は言う。私は腰掛けていた身体を少し、彼の方に寄せて、肯定の意を示した

まだ旅行は終わってないのに、また次の事を考えた。次はどこへ行くんだろう、どんな季節で、どんな料理を食べて……何人で、旅行に行くんだろう

どれだけ考えても、未来のことは分からない。けれど、明るいものになるだろうと言うことだけは確信出来た

水の音、風の匂い、空気が肌を撫でる感触……どれもこれも、漫画では伝えられない、目で見えないものだ。それを、最愛の人と一緒に共有出来る幸せを噛みしめながら、湯船で時間を溶かしていく。

この感情は、写真じゃ切り取れないだろうな

彼の手をとった。指先が湯のせいでふやけていた。私も同じようにしわしわだった。構わず握った。


空気が澄んでいて、月が美しく夜空に映えている。「綺麗でスね」と言うと「綺麗だね」と返ってきた。互いの顔が赤いのは、シチュエーションのせいで、きっと、温泉のせいじゃないだろう
25 : ◆U.8lOt6xMsuG [sage saga]:2019/04/21(日) 00:38:26.27 ID:q+xfJe/W0
ここまでです、読んでいただきありがとうございました

射精一回に含まれる精子の数は約1〜4億ほどだそうです(個人差あり)。このSSを読んだ人は、これまでの人生で出した精子の数の分だけ荒木比奈さんに投票してくれると嬉しいです
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/21(日) 09:29:39.59 ID:a/jm98Tco
最後のゆったりとした余韻をあとがきの精子語りで台無しにしていくスタイル
今更だけどジュブナイルの人だったのか 他の過去作も結構好きだぜ
乙
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