【安価】モノクマ「ドロドロした修羅場が見たいかー!」【短編集】

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110 : ◆1SKn6znVT2 [saga]:2019/06/23(日) 11:40:17.58 ID:blt6gTYb0
【タイトル:お遊び】 七海×狛枝×江ノ島  育成時空 NTR要素あり?

どうやらトゥルーエンドに入れたらしい。
平凡な少年(その割には矢鱈と美形)と金髪碧眼の美少女が抱き合うスクリーンショットを背景にスタッフロールが流れ始めた。

「…………あれ?」

そんなテレビ画面を見つめたまま、七海千秋は小首を傾げた。
苦手だったはずのギャルゲーをあっさりクリアできたのが不思議なようだ。
理由を少し考えるが、特に何もない。
徹夜によって妙に思考が冴えているが、それは何時もの話。場所も自分の部屋だし、この前プレイした時から変えた所も特にない。強いて言うなら、なんとなく。
なんとなく、自分が何を言われたら喜ぶかを考えながら選択肢を選んだだけ。――――――誰に?

閃いた気がして、彼女は自分の隣を見下ろした。

「……んっ」

見えたのは、タオルケットからはみ出したボリューミーな白髪。綿あめのようなそれの下には奇麗な寝顔があった。

女の子のように整った顔ですやすやと眠る彼を見つめながら考える。
狛枝凪斗。よく一緒に遊んでくれるお友達。ゲームソフトを買いに行く時にも付いて来てくれるし、仲は一番良いだろう。

もう一回、画面を見た。

数年後に飛んだのか、少し成長したヒロインと主人公が仲睦まじく手を繋ぎながら歩いていた。

その二人に自分と狛枝が重ねて見えたことから、七海千秋はようやく自分の感情に気が付いた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




「……え?それって何回も凪斗ちゃんを自分の部屋に連れ込んでるって事っすか?そんで朝帰り?」

「うん。狛枝君は誘ったら大体来てくれるから」

急に真面目なトーンになった澪田に天然ゲーマーはあっさりと頷いた。それに合わせ、昼食を一緒に食べている女性陣の箸がピタリと止まる。

“誰か気になっている男子は居るのか?”
そんな軽いガールズトークから発覚した事実は中々に衝撃的。西園寺にからあげを“あーん”している小泉も“あーん”されている西園寺も口を開いたまま固まってしまった。

だがまあ、思い返せば納得は出来る。
確かに七海と狛枝は二人でいることが多い。スタンスが似ているのだろう。共に付き合いは良いが、騒いでいる者の傍で静かに楽しんでいるようなタイプである。それに、どちらもモテる。容姿的にも釣り合っていると言えるだろう。それに確か同じ委員会に所属していた筈。

「………そういや狛枝ちゃんと仲が良かったっすね、千秋ちゃん」

何とか立ち直った澪田が食事と会話を再開する。
流石のムードメーカーも他クラスの生徒も利用している食堂で騒ぎ立てることは避けたか、声はかなり落としている。しれっと男の呼び名を変えた事からしても重大性は把握しているらしい。
そして、地味に顔が赤くなっている。同級生達の生々しい情事を想像したのだろう。

「自分から誘ってるって。七海お姉って意外と肉食なんだね」
「ちょっ!?日寄子ちゃん!?」

呆れた顔で言った西園寺を小泉が諫めるが、紅潮した顔には力が無い。というか、彼女も馴れ初め等が気になっているのだろう。平然とした顔で食事を続けている七海をちらちらと見つめている。
と、それまで黙っていた罪木が七海の方に顔を寄せてくる。何かを決心したような表情。どうやら耳に囁きたいらしく、手を口の前でメガホンのように構えている。七海も聞き取りやすいように顔を寄せていく。

「……七海さん。避妊はちゃんとしてます、かっ!?」

「普通に聞こえてんだよゲロ豚!もっと声落とせ馬鹿っ!」

「日、日寄子ちゃんも声大きいって」

そして、真っ赤な顔になった西園寺に尻を蹴られた。保健委員らしく本気で心配しているのだろうが、あまりにも直球過ぎる聞き方によって妙な空気になってしまった。小泉も一応止めに入っているが、この空気までは払拭できない。

「徹夜でゲームしてるだけだってば。大体まだ付き合ってもないしね」

そんな中であっさり七海は言った。顔を赤らめるでもない普通の表情。それがまた大人の余裕っぽく見えるものだから信じて良いか判断に悩むところである。小泉も澪田も突っ込むべきか非常に迷った。

「でも、うん。そうだね。好感度は稼いだと思うし、今日あたりちょっと挑戦してみるね」

が、ドヤ顔でこんな事を言われてしまえば、盛り上がるなというのは無理だろう。
チャイムが鳴るまで、小規模な女子会はヒートアップし、七海が狛枝の住む部屋に押しかけることが決まってしまった。

――――――そこで何が行われているかも知らずに。
111 : ◆1SKn6znVT2 [saga]:2019/06/23(日) 11:44:47.30 ID:blt6gTYb0
例によって分割です。
多分、皆絶望編を連想してしまうのではなかろうか。
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/25(火) 23:57:15.11 ID:X5uku9+I0
>絶望編
おいやめろ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/28(金) 23:03:54.56 ID:tkfVks560
やればできるってやつだよ(意味深)
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 23:21:49.44 ID:hdk3e6eD0
がんばれ(はぁと)
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