【安価】モノクマ「ドロドロした修羅場が見たいかー!」【短編集】

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89 : ◆1SKn6znVT2 [sage]:2019/05/26(日) 23:20:28.50 ID:WKvzJLlt0
【題名:無題(思い付かなかった)】 茶柱×百田×春川   ※育成時空 

最近、胃がキリキリする。
美味しい朝食を食べながら最原終一はそんなことを考えていた。

百田「それじゃこれ食べ終わったら道場に行こうぜ!」
茶柱「ふん!良いでしょう。今日もきっちりとネオ合気道の極意を叩き込んであげますからね!」

胃痛の原因は二人の楽し気な会話。盗み聞きしていた訳でもないのに耳に入るのは食堂が静まりかえっているからだ。見たい訳ではないが、気になって仕方ない。最原は視線だけで隣の席を盗み見た。

春川「…………なに?」

あっさりばれた。
滅茶苦茶不機嫌そうな春川がこっちを睨んできた。本人に睨んでいるという自覚があるかは分からないが、すわりきった目が本気でやばい。
持っている箸がミシミシとやばい音を立てているのが分かってしまう。というか、既に三膳駄目になっていた。

最原「あ、いや。今日も花村君のご飯は美味しいなって」
春川「…………そうだね」

雑な誤魔化しを適当に流した春川は再び正面の茶碗に視線を落とし、ちびちびと食事を再開した。その様子さえも恐ろしいが、最原が気になっているのは春川の隣を陣取っている青年と少女だ。

百田「しっかし、ネオ合気道ってすげえんだな!」
茶柱「そうでしょうそうでしょう!ネオ合気道は素晴らしいのですよ!」

背中しか見えない青年の名前は百田解斗。
彼と面と向かって談笑しているのは茶柱転子。彼女自身は否定するだろうが、楽しそうな笑みを浮かべていた。
仲の良い友達というか、カップルと勘繰られても仕方ない雰囲気だ。

だが、誰も特に何も言わない。皆、黙々と食事をしている。
ブレーキがぶっ壊れたような王馬や狛枝でさえ煽りに行かないのだから相当だろう。それ程までに春川が纏うオーラは剣呑としていた。

想い人が自分以外の女と親し気にしているというのが気に入らないらしい。というか、本当に手遅れかもしれない。

百田「っしゃあ!それじゃ行くか、転子!」
茶柱「ええ、行きましょうか解斗さん!」

なにせ、まさかの名前呼びである。
少し前までは結構仲が悪い―――というか茶柱が喧嘩を売っていた筈なのだが、一体何があったのか。
しかも何の冗談か、百田は春川が不機嫌になっていることにすら気付いていない。

百田「っと、ハルマキ。今日のトレーニングは八時からで良いか?」
春川「…………それで良いよ」

そして気付いていないまま振り返り、あっさり治すのだから性質が悪い。
女子の誰かがほっと溜息をついたのが良く分かる。百田の方に顔を向けようともせず、黙々と食べ続けている春川の顔は若干ほころんでいた。
薄氷の上ではあるものの何とかなりそうだ。
そう考えた最原は安堵しながら食事に戻ろうとし、目聡く見つけてしまった。

茶柱「………っ」

百田を見上げながら裾を引っ張る茶柱の物言いたげな顔を。
自分の方を見てほしいと言わんばかりの表情は軽く濡れている。

あ、これ本気でやばい奴だ。

悟った最原は久しぶりに自分の才能を呪った。
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