このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください

【安価】クロエ「リリウム魔法学校へ! 2学期よ!」【百合】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

483 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/20(日) 18:52:57.56 ID:j6oCE6QPO
範囲だわ
484 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/20(日) 23:00:14.25 ID:vZCK3vJPo
>>482
あああそうです
久しぶりすぎて安価の投げ方も忘れてしまったようで…

続きはまた明日投下します
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/10/21(月) 00:59:56.96 ID:tuwtvGQwO
おつおつー
あと関係ないけど>>478で「マホリオ魔法学校」になってるね
486 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/21(月) 21:12:17.93 ID:AVUnehxao
>>485
ミスです
正しくはリリウム魔法学校です
お恥ずかしい…
487 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/21(月) 21:13:03.46 ID:AVUnehxao
クロエ「ローラ」


ローラ「クロエちゃん、どうかした?」


クロエ「せっかく来たんだから、他の学校の発表でも一緒に見に行かない?」

クロエ「あ、私達の学校のだけ見て帰るつもりだったなら止めないわ」


ローラ「助っ人同好会は今日一日お休みだし、見ていこうかな」


クロエ「そう? じゃあ……あ、カサブランカが次にやるみたい。見に行きましょうか」


ローラ「うん!」


ーーーーー


ビーーーーーーーッ


クロエ(舞台は豪華絢爛な一室。そこに佇むお姫様が一人)


フロウ(←舞)『……』


コンコンっ


リエル『失礼します、お嬢様』ペコリ


フロウ『リエル……』


ローラ(お姫様フロウと、使用人のリエル。少しの語らいの後、リエルは部屋を後にする)


クロエ(その後も、部屋に様々な人が訪ねてくる。母、兵士、市民……。会話の中でゆっくりとお姫様と国の置かれた状況が明かされていく)
488 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/21(月) 21:13:31.08 ID:AVUnehxao
兵士『敵はもうすぐそこです。このまま籠城していても仕方ありません』


母『なりませんよ、フロウ。あなたはこの国の姫なのですから。練習で一番腕が立つといっても所詮は練習。戦場なんかに行かせはしませんからね』


ローラ(その後も部屋への訪問は続いた。そして、お姫様も確実に変わっていった)


リエル『お嬢様、お呼びですか?』


フロウ『こっちに来て』ポンポン


リエル『はい』


フロウ『敵がすぐそこまで来ているらしいわ。知ってた?』


リエル『はい。城内はその話で持ちきりですから』


フロウ『……』ギュッ


リエル『お嬢様?』


フロウ『好きよ、リエル。愛してる』


リエル『……私もです、お嬢様』


フロウ『うん、ありがとう……。それだけ。持ち場に戻っていいよ』


リエル『……失礼します』パタン


フロウ『大好きだから……守るんだ。リエルも、この国も』


クロエ(そして、お姫様は戦場に出て、討たれて……。リエルがその亡骸を抱いて、幕が降りた)


ビーーーーーーーッ


ーーーーーー
489 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/21(月) 21:14:03.28 ID:AVUnehxao
ローラ「す、凄かったね……」


クロエ「ええ……。ほぼ一つの場面だけで心情の変化をあそこまで繊細に表現するなんて……」


審査員『カサブランカ魔法学校の皆さんありがとうございました。1時間の協議の後は表彰となります。全参加者は時間までに大ホールの観客席に着席してください』


クロエ「いよいよ表彰ね……。うちはどうかしら」


ローラ「ドキドキするねえ」


ーーーーー

ーーー




1時間後ーー


審査員『皆様、お疲れ様でした。これより表彰に移ります。先立って、特別審査員よりご挨拶いただきます』


真凛『皆さんこんにちは、水津真凛です』


ざわっ


真凛『特別審査員ということで皆さんの舞台を見させていただきました。どの学校も素晴らしい演技で、私も一緒に舞台に立ちたいなーって思ったり』


クロエ「ちょっと、あれお母さんじゃないの?」コショコショ


凜華「審査員やりに来てたなんて知らないよ……!」


真凛『ま、挨拶はそこそこに表彰に移りましょうか。甲乙つけがたかったんですが……そこは大会ですからね。では、優秀賞3校から発表していきます』


リリウム演劇部の結果
コンマ↓1〜3の合計
0〜100  選外
101〜150 優秀賞
151〜250 特別賞
251〜300 最優秀賞
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 21:17:10.56 ID:ueZPj5T+0
百合百合
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 21:18:57.17 ID:rlKXhKUu0
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 21:19:20.17 ID:0iLCmjGDO
はい
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 21:39:02.65 ID:RzPwK2sSO
残念……だけどマホリオと同じでまだ一年目、努力のきっかけになってくれたと考えれば
494 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/21(月) 22:42:59.70 ID:AVUnehxao
真凛『優秀賞、特別賞は以上です。……最後に最優秀賞を発表します』

真凛『最優秀賞は……カサブランカ魔法学校演劇部。演目は「亡国姫の最期」です』


くるくま「…………」


真凛『本当に、皆さん良い舞台でした。どの学校も非常に良い演技で……願わくばこの経験を糧に、さらに成長してほしいと思っています。……表彰は以上です』ペコリ


審査員『賞状と盾の贈呈を行います。受賞校代表の方は登壇をお願いします』


ーーーーー

ーーー




くるくま「皆、今日までありがとう。入選はできなかったけど……でも、今までで最高の舞台ができたと思ってる。皆と演じられて本当に嬉しかったよ」


クロエ「私の……」


くるくま「クロエくん、それ以上は言わなくていい。さっきも言ったが、魔獣の介入はなんの問題にもなってないんだ」

くるくま「……私達3年はもう舞台には立たない。次の舞台を創り上げるのは君たちだ。これからは一観客として、君たちの舞台を楽しみにさせてもらうよ」

くるくま「それじゃあ、学校に戻ろう」


はいっ!!
495 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/21(月) 22:43:57.15 ID:AVUnehxao
学校、部室ーー


くるくま「終わったんだな……」


アルト「くるくま……」


くるくま「アルト。どうかしたの?」


アルト「お、落ち込んでないかなって……」


くるくま「うーん……そうでもないなあ」

くるくま「そもそも、あの会場に入れるのが全国でも一握りの学校だけだからね。評価はされてたんだって思うよ」


アルト「そか」


くるくま「それにさ、実はこれからがすごく楽しみなんだよね」


アルト「これから?」


くるくま「一年生に、あの水津真凛の娘、凜華くんがいる。まだまだ技術は荒削りだけど、演技に真面目なレナくんがいる。天性の役者のモミジくんとヒカリくんがいる」

くるくま「ただまあ……実は一番気にしてるのはクロエくんなんだけどね」


アルト「クロエさん?」


くるくま「彼女には人を惹き付けるカリスマというのかな、そういうのを感じるんだ」


アルト「ああ……部活勧誘の時のこと覚えててくれたの嬉しかったもん」


くるくま「そう、人に愛される天才。彼女はしれっと人がされて嬉しいことをするもんだから、演劇部の中でも人気でね」


アルト「へええ……」
496 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/21(月) 22:44:32.46 ID:AVUnehxao
くるくま「2、3年生からは凜華くんやヒカリくんが人気だけど、1年生の中ではクロエくんが中心になることがすごく多いし……」


アルト「確かに。あんまり一人でいるところ見ないかも」


くるくま「うん。だから彼女のこれからにはすごく期待してる。一枚岩になった演劇部が見られるかもしれない、ってね」


アルト「ふふっ……」


くるくま「?」


アルト「くるくま、本当に楽しそう。いい後輩を持ったね」


くるくま「そうだね。本当にありがたいことだ」


アルト「……ねえ、演劇部の話もっと聞かせてもらってもいい?」


くるくま「もちろん!」


ーーーーー

ーーー

497 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/21(月) 22:44:58.89 ID:AVUnehxao
翌日ーー


くるくま「おはよう、皆。今日はミーティングだけだ。そしてこれからは本当に1、2年生だけになる」

くるくま「ミーティングの内容は……新部長決めだ」


ざわざわ


クロエ「新部長……」


演劇部新部長のプロフィールを作っていきます

テンプレート↓
【名前】
【容姿】
【性格】
【得意魔法】
【備考】演劇部新部長。

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 23:00:06.64 ID:Unfk0W1nO
【名前】ステラ=ファーシル
【容姿】茶の癖っ毛にメガネ。いつも眠そうでやる気の無さげなジト目をしている。
【性格】非常にめんどくさがりやなダウナー系。しかし一度スイッチが入ると誰よりも熱意を沸かせる二面性も。
【得意魔法】閃光魔法。攻撃能力は無いが出力調整で舞台照明や目眩ましに使える。
【備考】演劇部新部長。二年生でウィン達と同学年。
普段はめんどくさがりだが役者として稽古したり舞台に立ったりするとやる気スイッチが入り熱演を見せる。
その舞台にかける情熱からくるくまから部長に推薦された。
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 23:21:45.78 ID:HVKa0udpO
【名前】西條 澄夏(さいじょう すみか)
【容姿】オレンジのツインテールのロリっ娘。ツインテールはやたら長く、背丈と同じぐらいある。
【性格】背伸びしたがる性格で子供のように扱われることを嫌うが、そのせいかむしろ子供っぽく見える。
【得意魔法】物体(自分以外の生物除く)の硬度を自在に変えることが出来る。一度に使える対象は一つまで。
【備考】演劇部新部長。背伸びしたがる性格から部長に立候補し、何だかんだで熱意を買われ部長に抜擢された。
演劇部ではマスコット扱いされており、クロエ達含む下級生からも『すみちゃん』と呼ばれている。部長になってからはその度に『すみちゃんじゃなくてぶちょーって呼びなさい!』と否定するが一向に直してもらえない。
容姿のせいか幼女系ヒロイン役がよく回される。
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 00:01:12.71 ID:Q7JfvtCUO
【名前】早水 百合江(はやみ ゆりえ)
【容姿】黒髪ロングヘアー。背は高めで中々の巨乳。
【性格】おっとりした礼儀正しい性格のお嬢様。語尾がデフォで『ですわ』
【得意魔法】投影魔法。映像をプロジェクターのように空間に投影することが出来るが、自身のイメージしたものを直接映すことも出来る。
【備考】演劇部新部長。ローラほどではないが(そもそもローラが規格外すぎる)名家のお嬢様。
名は体を表すのか、女性同士の恋愛を見ることを好む百合っ娘。
彼女の魔法がプロット作りに役立つことや(百合作品への)凄まじい情熱から部長へと推薦された。
501 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/22(火) 00:25:49.33 ID:CQ1liKeXo
1.ステラ
2.澄夏
3.百合江

↓から投票
投票レスのコンマの合計が最初に150を超えたキャラが新部長となります
本日中に誰も150に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが新部長となります
自分の作成したキャラには投票できません
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 00:26:54.70 ID:v9FIkpWb0
3
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 00:27:45.55 ID:HTAnTop6O
2
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/10/22(火) 00:27:50.95 ID:XuMJz3Mfo
2で
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 00:28:09.54 ID:oJcZZXbPO
3
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 00:28:49.96 ID:KmEGzAEeO
1
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 00:30:01.48 ID:dgNkFKMz0
3
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 00:30:35.24 ID:SlFQd7QDO
3
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 00:32:15.67 ID:tZlH9w8hO
2がピッタリ150で決まったか
510 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/22(火) 06:23:47.16 ID:CQ1liKeXo
150ピッタリって想像していなかったんですが、言葉の意味的には「超える」はその数値を含まないそうです(つまり151以上が該当するみたいです。さっき調べました)

ただその時点でアナウンスをしなかったのもあり、3の百合江にも票が多く集まっているのも事実です

よって、↓から決戦投票を行いたいと思います

1.澄夏
2.百合江
の二人に投票をお願いします
コンマの合計が先に100以上になったキャラを新部長とします
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 07:00:37.11 ID:SlFQd7QDO
2
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 07:11:30.72 ID:y/YCa6oy0
2
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 07:17:20.50 ID:MgQ8vfyu0
2
514 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/22(火) 08:16:57.10 ID:CQ1liKeXo
新部長は早水百合江に決まりました
設定は>>500を参照
515 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/22(火) 18:11:47.34 ID:yOAcz8ajo
ーーーーー

ーーー




くるくま「……というわけで、協議の結果が出た」

くるくま「早水百合江くん、君が次の部長だ」


百合江「はい! 誠心誠意当たらせてもらいますわ!」


くるくま「これからは百合江くんを中心に部活に励むこと。じゃあバトンタッチだ」


百合江「皆様これから一年間よろしくお願いいたしますわ」ペコリ

百合江「堅苦しい挨拶も不要でしょう。今日はこのミーティングだけで終了ですので、皆様ごゆっくりお休みください。では解散ですわ」


お疲れ様でした!


くるくま「じゃあ部長の仕事の引き継ぎをするから、百合江くんはこっちに」


百合江「はい」


部長が交代し、3年生が引退しました。


現在の目標
・夏休みを過ごす

安価↓〜↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

8/10回目の行動です
8回目の行動終了時点でウィンvsラピス戦へと移行します
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 18:18:41.78 ID:OYgUn8DPO
リリウムの演劇部敗退に関して、自分の魔法のメイクのせいと普段以上にネガティブなデン。
見かねたレナが、負けたことによる自分のむしゃくしゃ発散も兼ねて連れ回して元気付ける。
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 18:21:20.50 ID:4ZPwAfF5O
食堂で恍惚とした百合江に遭遇。
何事かと思ったら、どうやらティア&アルシェの仲良し組や楓&嵐のツンデレ組など様々な組み合わせを見て悶えていたらしい。
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 18:25:50.88 ID:otew9dXLO
演劇部一年女子、猛特訓の巻。
あえて普段やらないような役を練習してみることで何か新たな可能性などを掴めないかチャレンジ。
(例:凜華やヒカリがか弱いヒロイン役を演じてみるなど)
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 19:07:02.44 ID:FIaZYVUA0
部屋に遊びに来たローラに新しい演劇部部長の話をすると家の関係で百合江と会ったことがあるらしい。どんな人なの?と聞くと、以前仲の良い幼馴染みの話をしたらすごく食いつきクロエについて詳しく聞かれたと思い出すローラ
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 19:26:14.85 ID:v9FIkpWb0
演劇中の魔物乱入を気にするクロエ、今後の影響も考えて対策を練り直すことを考えるが闇についての情報が足りない。
そこで旅行中に拾った古代の魔導書に闇魔法のことが書かれていたことを思い出し、早速解読に取り掛かる。
521 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:50:42.92 ID:6ZdLg0ojo
食堂ーー


うふふ…… うふふふふふ……


クロエ「百合江さん?」


百合江「うふふ……あら、クロエさん」


クロエ「ずいぶん機嫌いいけど……引き継ぎは終わったの?」


百合江「ええ。部長会議がいつだとか、今後のスケジュールだとかを聞いただけでしたし。機嫌がいいのは……うふふ、あれですわ」


クロエ「?」


ティア「……」アーン


アルシェ「あむっ」


クロエ「ティアがアルシェにおやつあげてるだけじゃない」


百合江「あの距離感……たまりませんわぁ」


クロエ「???」


百合江「あとあっちも……」


嵐「楓、これ食べとけ」


楓「えー、おやつにサラダって……」


嵐「いいから! 体にいいんだからほら!」


クロエ「また喧嘩してる……」


百合江「じゅるっ……おっとよだれが……」フキフキ


クロエ「?????」


百合江「まあ……仲の良い二人を見て癒やされていたわけですわ。お気になさらず」
522 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:51:12.19 ID:6ZdLg0ojo
百合江「それより、食堂にいらっしゃったということは何か食事でもしに来たのでは?」


クロエ「そうだった、部屋にローラが来てたからおやつを拝借しに来たんだったわ」


百合江「幼馴染百合ごちそうさまですわ」ボソッ


クロエ「それじゃあ失礼するわね」


百合江「はい」ニコニコ


自室ーー


クロエ「はい、ローラ。飲み物も持ってきたわ」コトッ


ローラ「わ、ありがとー」


クロエ「もうちょっとで夏休みも終わるわねえ」


ローラ「うん。すごく充実してたよ」


クロエ「でも、ウィンさん達の戦いも見届けないとだし……まだまだ落ち着けそうにないわね」


ローラ「あ、場所の確保は大丈夫だったよ。人払いもしてるから好きなだけどうぞって」


クロエ「じゃあ安心して暴れてもらえるわね」
523 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:51:39.70 ID:6ZdLg0ojo
クロエ「そうそう、助っ人同好会って引退とかあるのかしら?」


ローラ「んーと……先輩達は自分たちで仕事の量を調整してるから、厳密には引退とは言わないかも。ゆっくりフェードアウトしてく感じかなあ」


クロエ「なるほどねえ……」


ローラ「演劇部は大会が終わったから……」


クロエ「ええ、世代交代よ。次の部長は早水百合江さん……って言っても分からないかしら」


ローラ「……会ったことある……かも」


クロエ「意外な接点ね……どこで知り合ったの?」


ローラ「昔立食パーティーに行ったとき、年が近いからって一緒にお話ししてたの。早水さんって芸術家の名家で、それでお呼ばれしてたみたい」


クロエ「ふうん……」


ローラ「百合江さんはお話を読んだり書いたりするのが得意だって聞いたよ。幼馴染がいるって言ったらすごい興味持たれてね、たくさんクロエちゃんのこともお話ししたんだよ」


クロエ「……」


百合江『たまりませんわぁ』


クロエ「なんか想像できるわ……」
524 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:52:09.47 ID:6ZdLg0ojo
ローラ「……今聞いていいことか分からないんだけど、闇の試練の方はどうかな? なにか進展はあった?」


クロエ「昨日の舞台で真っ黒い魔獣がステージに上がったの覚えてるかしら」


ローラ「えっと……うん。確か最後の方のアクションシーンだったよね? 学内発表では見なかったけど……」


クロエ「あの魔獣は演劇部の演出じゃなくて……私に引き寄せられた闇の魔獣だと思うわ」


ローラ「そっか……」


クロエ「またいつあれが来るか分からないし……結界のある学校の敷地内にいるのが安全かしらね」


ローラ「あ、あの本は?」


クロエ「……忘れてたわ」ゴソゴソ

クロエ「あったあった。確か私の魔力を注ぎ込めば解読できるかもしれないのよね」


ローラ「うん。毎日ちょっとずつでもやってみたらいいかも」


クロエ「じゃあ早速……」キイイ…
525 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:52:36.20 ID:6ZdLg0ojo
闇は人の心を拠り所として、大きく暗く成長していく。

闇に……
526 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:53:14.06 ID:6ZdLg0ojo
クロエ「……読めた」


ローラ「ほんと!? なんて書いてあったの?」


クロエ「『闇は人の心を拠り所として、大きく暗く成長していく』……とりあえずはそれだけ。続きもあるみたいだったけどそれ以上は……」

クロエ「……余計な恐怖心を感じたり、悪夢にうなされたりっていうのはそういうことだったのね」フム


ローラ「成長していくってことは……まだ……」


クロエ「ええ。多分まだ酷くなるんでしょうね」


ローラ「…………」


クロエ「ローラがそんな悲しい顔しないの。今までだって皆のおかげでなんとかなってきたんだから、これからも頼らせてよ?」


ローラ「あ、う、うんっ! 頑張るよ!」フンス


クロエ(ほんと……ヒカリがいなきゃ悪夢に落ち込みっぱなしだったかもしれないし、ラピスさんがいなきゃ魔法も撃てないままだったかも。演劇部の皆も心配してくれてるし、今だってローラがいなかったら本のことを忘れてたかも……)

クロエ「いい友達に恵まれてるわねえ……」シミジミ
527 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:53:44.93 ID:6ZdLg0ojo
ー幕間
  レナとデンのデート風景ー


デン「はあ……」


レナ「あ、いた」


デン「はああああ……」


レナ「デン。ちょっと来なさい」


デン「んあ、レナさん……?」


レナ「過去最高の落ち込みようね……立てる?」


デン「だって、私の魔法がしょぼかったから演劇部が……」


レナ「『メイクだけで結果は左右されない』……違う。『演劇部員じゃないんだから気にしない』……違う」ブツブツ

レナ「あーもー! 言葉で慰めるとか無理よ! 私もむしゃくしゃしてるから付き合いなさい!」グイッ


デン「え、えっ? どこ行くの……」


レナ「いいから!」


ーーーーー

ーーー

528 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:54:12.04 ID:6ZdLg0ojo
喫茶店ーー


デン「これは……」


レナ「ケーキよ。嫌なことは甘いもの食べて発散するのが一番」パクッ


デン「…………」


レナ「……甘いの嫌いだったかしら?」


デン「そうじゃないけど……」


レナ「けど?」


デン「レナさんが私に優しくする理由が分からなくて……」


レナ「……さあね」パクッ

レナ「ほら、いいから食べなさい。口開けて」


デン「あむっ……。あ、美味しい……」


ーーーーー

ーーー

529 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:54:39.36 ID:6ZdLg0ojo
部室ーー 


クロエ「さ、心機一転頑張るわよー!」


モミジ「お、おー!」


凜華「今日は普段やらない役をやるのはどうだろう。演技の幅も増えると思うよ」


クロエ「面白そうね……。レナが陽気な役をやったり?」


レナ「ならあなたは大人しい役かしら」


ヒカリ「モミジさんは強気なリーダー役で……」


モミジ「凜華さんやヒカリさんは気弱な女の子……とか?」


凜華「そうそう。それで即興劇を回してみよう。きっと勉強になると思うよ」


ーーーーー


百合江「ふむふむ……ヘタレイケメン、低身長強気っ子……そういう解釈の仕方もありですのね……」メモメモ


ーーーーー


新たな練習を始めました。
530 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:55:16.07 ID:6ZdLg0ojo
スタジアム建設予定地ーー


ウィン「お〜……ここ全部使っていいの?」キョロキョロ


ローラ「はい。それなりの広さはあるはずですから、どうぞご自由に。人から見られる場所でもないですし、安心して戦ってください」

ローラ(深夜の外出だけどウィンさんとラピスさんがついてくるって言ったら「ならいいか」の一言で校長先生から許可が出るなんて……。この二人本当に規格外だなあ……)


ラピス「いやー、どうなりますかねえ♪」


ナナ「私達は一箇所に固まってシールドを張ってますから、そこもご心配なく」


クリア「きゅー♪」


時雨「どらごん……本当に存在するんだな……」


クロエ「時雨さんもごめんなさいね。いつ闇の魔獣が来るか分からないからってボディーガードみたいなこと頼んじゃって……」


時雨「いや、構わん。私の力を買ってくれたというのは純粋に嬉しいしな」


ウィン「ねー、始めていーいー?」フオン


クロエ「ええ。好きなタイミングでどうぞ」


ラピス「では……」ゴゴゴゴゴ…


ナナ「わわ、ほんとに変身してます……」


ラピス「ふう……」バサアッ

ラピス「いきますよ」


ウィン「ーーっ」スウッ
531 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:55:44.67 ID:6ZdLg0ojo
ゴウッ!!!


ナナ「し、防御魔法【シールド】!」ギイッ


ウィン「ボクのシュートが相殺されるんだ……」


ローラ「い、今撃ってたの?」


ラピス「驚いたのはこちらです。あのスピードに付いてきて、しかも同威力の魔法を放つなんて……」


ウィン「面白い……!」
ラピス「面白いですねえ」


ギュン!


ウィン「魔弾【シュート】」ゴウッ


ラピス「見えてますよ!」バサアッ

ラピス「スゥ……ガアアアアアアア!!」


ビリビリビリ……ッ


ローラ「ひいい……っ! ドラゴンの咆哮……!」カタカタ


ラピス「グアウ!」キンッ!


ウィン「!!」ギュン!


時雨「……今撃つ前に避けたな。強者故の直感とでも言うのか……」


カッ! ゴウッ! キュン、ギュンッ!


ラピス「ふふふ……いいですよウィンさん……こんなにのびのびと戦えるのは初めてかもしれません」


ウィン「こっちこそ。こんなに魔法を撃つのは初めて」
532 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:56:13.93 ID:6ZdLg0ojo
ウィン「そろそろ終わらせる」ユラ…

ウィン「時間魔法【クロック】」


ラピス「ッ!」ゾクッ!


時雨「懐に入った!」


ウィン「魔弾【シュート】」ボシュッ!


ラピス「ガアアアアアアアアアアアアアッ!!」ゴウッッ!


ウィン「ぐっ!?」ミシッ


クロエ「あれに反応して……尻尾で叩き落とした……!?」


ナナ「ウィン!!」ダッ


ウィン「いつつ……」ムクリ


ナナ「ウィン! ウィン!! 大丈夫ですか!」ギューッ


ウィン「あー、うん……なんとか〜」


ばさっ ばさっ


ラピス「す、すみません! つい……!」

ラピス「まさかあんなにお強いとは……最後やられるかと思って割と本気で叩いてしまって……」


ウィン「さすがにドラゴンは不意打ちでも駄目でしたか〜」
533 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/24(木) 16:56:41.31 ID:6ZdLg0ojo
クロエ「ウィンさん大丈夫?」タタッ


ローラ「すごい勢いで落ちていきましたけど……」


ウィン「無事だよ〜」


クロエ「満足したかしら」


ウィン「うん、楽しかった〜」ノビー

ウィン「ラピスさん、ボクのわがままに付き合ってもらってありがとうございました」ペコリ


ラピス「いえいえ、こちらこそ楽しませてもらいました。ありがとうございます」シュウウウ…


ローラ「あ、人間の姿に……」


ラピス「……ふう。では学校の方に戻りましょうか」


クリア「きゅー!」

クリア『ママ強い! かっこいい!』


ラピス「ふふ、でしょう?」ドヤ


クロエ(すごい戦いを見せてもらったわね……)


現在の目標
・夏休みを過ごす

安価↓〜↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

9/10回目の行動です
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/10/24(木) 17:13:23.57 ID:yooqIuc90
ラピス・ウィンの単機戦闘力に中てられて魔法の特訓を開始

ただしレベルアップは簡単ではない模様
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/24(木) 17:21:26.25 ID:2SJhzCvIO
イオが爆発魔法をどうにか制御出来ないか悩んでいたので友人として相談に乗る
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/10/24(木) 17:23:36.55 ID:4jq5nis6O
ヒカリがクロエのことだけ呼び捨てで呼んでいることに案の定百合江が食いついてきた
ふと以前致してしまったことをそれぞれ思い出して二人とも変に意識してしまう
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/24(木) 18:20:54.60 ID:nbkdgYauO
アルシェが漫画を読んでいたらキスシーンを目撃。しかしこれまで受けてきた教育の影響で何をしているのかが分からずティアに質問。
図らずもティアへの羞恥プレイに。
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/24(木) 18:27:00.44 ID:ykjPRRasO
夏の暑さにやられた凜華が魔法を暴走させ氷付けになる(する)事故発生

氷付けになるのは部屋でも人でも作りやすいやつで
539 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:03:43.94 ID:Ik31rDzXo
部室ーー


クロエ「ふう……」キュッ


モミジ「あ、ポニーテールにしたんだ」


クロエ「動いてるとあっつくてね……」


百合江「皆様、部室に空冷魔法はかかってますが熱中症にはお気を付けくださいまし。しっかり水分補給をすること、いいですわね」


はいっ


レナ「凜華、ちょっといい?」


凜華「はぁ……はぁ……」ポタポタ


レナ「ってすごい汗……。タオル取ってくるわ」


凜華「ありがとレナさん……すこし動きすぎたよ……」ゼエゼエ


レナ「魔法で氷作ったら涼しいかもしれないわよ? あ、はいタオル」


凜華「……やってみようか」

凜華「ふっ……!」キイイ…


レナ「あ、いいわね。部屋がどんどん涼しくなってくわ」


凜華「っ」ガクンッ


レナ「きゃっ!」ガシッ

レナ「ちょっと、大丈夫?」


凜華「ぅ……」カクン


レナ「!! 百合江部長! 熱中症です!」


百合江「言ったそばから……! とりあえず寝かしてくださいまし!」
540 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:04:11.18 ID:Ik31rDzXo
クロエ「保健室に運ぶわ。ヒカリ、手伝ってくれる?」


ヒカリ「もちろん!」


モミジ「た、タオルとかスポドリとかもあった方がいいよね!?」ワタワタ


レナ「私職員室に先生呼びに行くわ。先に保健室に行ってて!」


ーーーーー


どどどどどっ


楓「なんだなんだ?」


クロエ「通るからどいてどいて!」


どどどどどっ……


嵐「ヒカリが凜華のこと背負ってたな……」ブルッ

嵐「さむっ……。風邪引いたかな」


晶「あ、おい! 足元!」


嵐「え? は!? 凍ってる!?」


晶「動くな! 炎で溶かす!」ボシュウッ


嵐「あ、ありがとな晶……」


楓「なんか大変なことになってるねえ……」


ーーーーー


モミジ「通り過ぎたところどんどん凍ってるよ!? どうしよう……!」


クロエ「とにかく一刻も早く保健室に寝かすわよ!」
541 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:04:38.68 ID:Ik31rDzXo
保健室ーー


レナ「リリィ先生連れてきたわ」


リリィ「さ、寒いですね……」


クロエ「部活中に気絶しちゃって……多分熱中症だと思うんだけど」


リリィ「気絶しちゃった以上、素人が下手なことはできませんけど……。まずは……」スウウウ…


凜華「ぅ……ん……」


ヒカリ「少し顔色が良くなった……?」


リリィ「魔力の流れを安定化させました。これで魔法が垂れ流しになるのも止まったかと」

リリィ「あとは医療術師の方を呼んでおくので、応急処置だけしておきますね」テキパキ


モミジ「一件落着……かな?」


リリィ「あ、そのドリンク置いておいてあげてください。起きた時に飲んでもらいましょう」


モミジ「あ、はい!」


リリィ「ふふ、皆さんありがとうございました。水津さんはこちらで診ておくので部活に戻ってもらって大丈夫ですよ」


クロエ「こちらこそありがとうね、リリィちゃん。助かるわ」
542 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:05:21.25 ID:Ik31rDzXo
中庭ーー


クロエ「ほんと熱中症って怖いわね……」テクテク


レナ「ちょっと」


ヒカリ「……あ」


クロエ「どうしたの皆。立ち止まったりして……」


モミジ「中庭に氷の塊がある……」


クロエ「……意識失いながらも屋内には魔法撃たないようにって思ったのかしらね」

クロエ「早いとこ砕かないと邪魔よねえ、これ。……魔弾【シュート】!」ゴッ


ミシッ……


ヒカリ「ヘコんだだけだね」


クロエ「硬すぎよ! どうなってるの!」


イオ「え……えっ? なんですか、これ……」


クロエ「イオ? ……あ!」タタタッ

クロエ「イオ、あなたの爆発魔法でこれ砕いてくれない?」


イオ「え、む、無理……です」


クロエ「私の魔法じゃ無理だったのよ! お願い!」


イオ「じゃ、じゃあ……皆さん室内に下がってください。それが条件です」


クロエ「いいけど……変な条件ね?」


イオ「久しぶりだけど……もう子供じゃないし……魔法の練習だってしてきたし……」ボソッ


ーーーーー
543 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:05:47.93 ID:Ik31rDzXo
クロエ「いいわよー!」

クロエ(イオの魔法初お披露目ね……!)ワクワク


イオ「では……」

イオ「爆発魔法【エクスプロージョン】!」カッ


ドオオオオオオオオオンッッ!


クロエ「ーーッ!!?」ペタンッ


モミジ「ひ、ひいいっ!」


レナ「くっ……」


ヒカリ「す、すごいね……。氷が跡形もなく消えたよ」

ヒカリ「……あれ、クロエ?」


レナ「あの魔法を見て喜々として飛び出してったわよ」


ーーーーー


クロエ「イオ!」


イオ「っ」ビクッ

イオ「ごめんなさいごめんなさいっ、ごめんなさい!」


クロエ「イオ……?」


イオ「ごめんなさいっ、ごめん、なさい……っ!」


クロエ「ちょっと、イオ!」ガシッ!


イオ「はーっ、はーっ!」ガタガタガタ


クロエ「落ち着いて、私の目を見て、ゆっくり息を吐いて」


イオ「はっ、はっ、はっ……!」ガタガタガタ


クロエ「ゆっくり……吸って……吐いて……」


イオ「す、すう……っ、はあ、すっ、はぁぁ……!」


クロエ「大丈夫、大丈夫……」ポンポン


ーーーーー

ーーー

544 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:06:14.03 ID:Ik31rDzXo
校長室ーー


樹「イオさんの魔法は把握していたんだけど……まさかあんなに威力がある魔法だとはね」


クロエ「私の責任よ。魔法が見たいなんて言ったから……」


樹「いえ、遅かれ早かれ魔法を使うタイミングはあったと思うわ。むしろ夏休み中の人が少ない時で良かったかも」


クロエ「イオ……すごく怯えてた」


樹「流石にそこまでは把握してないわね。魔法にトラウマでもあったのかしら……」


クロエ「……決めた」


樹「?」


クロエ「イオのこと、私がなんとかするわ」


樹「……いいの?」


クロエ「魔法が撃てなくなるなんて、そんな辛いこと……私だけで十分よ」


ーーーーー


クロエ「イオ」


イオ「っ」ビクッ


クロエ「大丈夫、怯えないで」

クロエ「……なんでそうなったのか、聞かせてもらえる?」


イオ「……は、い」コクリ
545 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:06:40.13 ID:Ik31rDzXo
イオ「昔魔法が撃てるようになった時、まず家の一角が爆発して……」

イオ「親や先生からは、危ないから気をつけて魔法を使うように言われたんです」

イオ「でも、小学生の頃仲の良かった友達と喧嘩して……その時あの魔法を……っ」ガクガク

イオ「相手は幸い軽傷でした……。でももうそれからは皆私のことを危ない人だと思って離れていって……」

イオ「もう何年も経ってるし、魔法のコントロールもできるかもって思ったんですけど、さっきの魔法でまた人を傷つけたらと思うと怖くて……!」


クロエ「……よく話してくれたわね。ありがとう」ナデナデ

クロエ(人を傷つけたから、魔法を撃つのが怖い……。確かにあの魔法はとんでもないものね)


イオ「クロエさんと、せっかく友達になったのに……また離れるなんてやだよぉ……!」グスッ


クロエ「ちょっとちょっと。何勝手に私の行動を決めてくれてるのよ」


イオ「ふぇ……」


クロエ「友達はやめないし、なんなら提案があるのだけど」


イオ「提案……?」


ーーーーー
546 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:07:06.42 ID:Ik31rDzXo
修練場ーー


クロエ「ここで、私達で特訓するわよ」


イオ「とっくん……」


クロエ「実はね、つい最近すごい戦いを見て……私もパワーアップしたいと思ってたの」フオン

クロエ「私ね、実は魔力だけのシュートとシールドしか使えないのよ」


イオ「え? あの、闇……っていうのは?」


クロエ「あれが一応固有の魔法……でも魔力と完全に分離してて目くらましにしか使えないの。はっ!」シュウウッ

クロエ「触ってみて」


イオ「あ……触れない。ホントに暗闇がそこにあるだけなんだ」スカスカ


クロエ「で、イオはここで爆発の大きさをコントロールできるようにする」


イオ「……修練場壊しちゃうよ?」


クロエ「そこは校長先生にお墨付きを貰ってるわ。『絶対に壊れない、もし壊れても修復魔法があるから好きに使って』って」


イオ「……」

イオ「……クロエさん、ありがとう」ニコッ


クロエ「あ、久しぶりに笑ったわね。いい顔よ」


イオ「……///」カアッ
547 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:07:44.42 ID:Ik31rDzXo
その頃の部室ーー


百合江「あら、クロエさんは?」


レナ「他の問題ができちゃったみたいで、そっちの方に……」


ヒカリ「クロエ友達多いですから」


百合江「そうですの。では凜華さんの方はどうでしたの?」


ヒカリ「凜華さんはリリィ先生が診てくれてます。今は落ち着いてますが、後で医療術師の方に診てもらうと」


百合江「承知しましたわ」

百合江「ところで」ギラリ


ヒカリ「な、なんですか?」


百合江「なぜヒカリさんはクロエさんだけ呼び捨てなのでしょう。記憶が確かなら数カ月前はまださん付けで呼んでたはずですわ」


ヒカリ「それは……その……///」


百合江「あら! 顔が赤くなってましてよ。ナニかあったんですわね?」ハアハア


二年生1「百合江ストップ! 落ち着いて!」


百合江「離して! 離してくださいまし! 呼び方の変化には百合エピソードが付いて回るという持論があああぁぁぁ…………」ズルズル


ヒカリ「あ、あはは……困ったな……」

ヒカリ(クロエでシ……シたことなんて言えないし……///)


ーーーーー

ーーー

548 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 18:08:11.90 ID:Ik31rDzXo
ー幕間
  ティアとアルシェ、漫画を読むー


アルシェ「……」ペラッ


ティア「……」ペラッ


アルシェ「……?」


ティア「どうかしましたか?」


アルシェ「これ、なにしてるの」スッ


ティア「あ、あー、これはあの……キ……です」ボソボソ


アルシェ「? キ?」


ティア「き、キス……です///」


アルシェ「きす……なんでしてるの?」


ティア「それは……す、好きだからではないですか?」


アルシェ「好き……よく分かんない」

アルシェ「好きだからきす……ふふっ」


ティア「キス、知らないんですか?」


アルシェ「……」コクン

アルシェ「今まで読んだのは魔術の本だけだから、物語を読むのも初めて」


ティア「すごい生き方してますね……」


現在の目標
・夏休みを過ごす

安価↓〜↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

10/10回目の行動です
行動終了後、イベントを挟んで夏休みが終了し、二学期へと突入します。
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 18:31:16.26 ID:P10MybKgO
久々に黒魔術部を見に行ったらエミールが他の部員に揉みくちゃにされていた。
理由を聞いたらエミールのパルプンテで部員全員に強力な魅了効果がかかってしまったらしく、害は無さそうなので放っておくことに。

……なお実はパルプンテの内容は『魅了』ではなく『増幅』だったとかなんとか
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 18:36:34.14 ID:OmclwggOO
夏休み最後の日、自室で夏休みが終わってしまうことを惜しみながらもヒカリと共に思い出を反芻する。
来年もまた皆でたくさん思い出を作ろうと約束する。
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 18:40:21.61 ID:D9PNB6D9O
ルクがばれないようにひっそりと外に出ていた。
どうやら学校内を見物していたらしく、その中で校長やウィン、デンといった規格外が気になったとか。
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 18:42:17.39 ID:PK27nT+50
ローラとラピスとクリアと隣町で遊びに行ってるとたまたま夏祭りで縁日が開かれており、レンタルの浴衣に着替えながら楽しむことに
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 18:42:25.82 ID:U+Rc92Mj0
夏休み終盤、チームの連携を高めるという名目で夏祭りに出向くティア、アルシェ、ナミネの三人(提案はナミネ)
屋台巡りに一段落したところでナミネが気を利かせて離脱し、ティアとアルシェを二人きりにしてしまう(実はナミネは離れた所から見守っている)
そしてなぜか先日読んだ漫画のキスシーンを思い出し、ティアにキスを迫るアルシェ(半分くらいは好奇心)
554 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 22:45:42.23 ID:Ik31rDzXo
ローラの部屋ーー


ルク「ふああ……」ポンッ


ローラ「きゃっ! びっくりしたぁ……」


ルク「たまには体動かそうと思いまして」

ルク「では少し失礼しますよ」バサアッ


ローラ「……」ポカーン

ローラ(ルクさんってマイペースだなあ……)

ローラ「じゃない! 見つかっちゃう!」


ラピス「ご安心を」


クリア「きゅー!」


ラピス「私が見えないよう光を屈折させてますのでバレることはありません」


ローラ「そう……ですか?」ホッ


ーーーーー


ルク「ほー、面白い人いますねえ」キョロキョロ


ーーーーー


デン「……?」


ーーーーー


ウィン「ん〜……?」


ーーーーー


樹「?」


ーーーーー


ルク「おっと……さすがにあのクラスだと姿が見えなくても何かを感じるみたいですね」ソソクサ

ルク「……おや、あれは……」


ーーーーー
555 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 22:46:21.26 ID:Ik31rDzXo
黒魔術部ーー


エミール「みんなストップ、ストップ!」


黒魔術部員「はあはあ……エミール可愛い……」


クロエ「久しぶりに見に来てみればこれは何……?」


エミール「く、クロエさん! 魔法使ったら変なんだよ! みんな襲ってきて……!」


黒魔術部員「魅力魔法だから! 魅力魔法だから!」


クロエ「あー……お邪魔みたいだから帰るわね。ケガはしないでしょうし……頑張って」グッ


エミール「な、なんでぇ……ひゃんっ!」

エミール「あ、こら、胸揉むなあ!」


クロエ「……」ソソクサ


ーーーーー


クロエ(? 魅力魔法なら私が何も感じないのって変よね……)

クロエ「……」ウーム

クロエ「まいっか」


ーーーーー


ルク「あは、あははは! 感情増幅の魔法が暴発! 面白い魔法使いもいますね!」ケタケタ

ルク「ひーっ、ひー……そろそろ戻らないとローラさんに怒られますかね」バサッ

ルク「くくっ、リリウム……中々愉快な……」バサッバサッ


ーーーーー

ーーー

556 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 22:46:49.87 ID:Ik31rDzXo
ローラ「ルクさん! 勝手な行動しないでください! 心配したんですから!」プンプン


ルク「ごめんなさい……」


ラピス「ローラさんローラさん、これ……」ピラッ


ローラ「あっ……!」


ルク「夏祭りのチラシですか?」


ローラ「これは、その」


ラピス「『ラピスさん用りんごあめ』『クリア用わたあめ』『クロエちゃん用チョコバナナ』……」

ラピス「『ルクさん用たこ焼き』……?」


ローラ「わ、わああああっ!」ガバッ


ルク「買ってくるつもりだったんですか……?」


ローラ「…………///」コクリ


ルク「まあ」キュン


ローラ「だ、ダメです! ルクさん心配かけたので買ってきません!」


ルク「……」シュン


ローラ「〜〜〜っ、今回だけですからね! もうっ!」


ルク「!」パアッ


ラピス(飼いならされてますねえ)
557 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 22:47:24.03 ID:Ik31rDzXo
ラピス「さてと……」


ローラ「ラピスさん?」


ラピス「お祭りに行くんでしょう? なら準備しないと……」


ローラ「ラピスさんは連れていきませんよ?」


ラピス「え?」


ローラ「え?」


ラピス「なっ、なんでですか! 私も行きますよ!」


ローラ「ダメです! クリアのこと誰が見てるんですか!」


クリア『クリアも行きたい……』


ローラ「ええ!?」


クリア「んーーーっ!」グググ…


ラピス「あ」


ローラ「え、え、これなんですか!? 大丈夫なんですか!?」ユサユサ


ラピス「人間の姿になりますね、これ」


クリア「んーーーーーーーーーっ!!!」ググググッ!


ローラ「ええええええっ!?」


安価↓
クリアが人間形態に変化可能になりました
竜にとっての大きな変化です
子供っぽい性格も変化を迎える……かもしれません
【人間形態の容姿】(イメージとしてはローラ達学生よりも年下です)
【性格】(竜形態と同じように元気なイタズラっ子でも、全く違う性格でも構いません)
558 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/25(金) 22:48:06.99 ID:Ik31rDzXo
安価の内容は「クリアが人間形態になったときの設定」です
一番大事な文言入れるの忘れてました…
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 22:54:19.81 ID:lRBYcLPG0
【人間形態の容姿】小学生低学年の様なロリっ娘、髪はセミロングで蒼から白にグラデーションしてる
【性格】何一つ変わらない
560 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:14:58.91 ID:0favKdSio
クリア「ふう……」シュウウウ…


ローラ「わ、わあ……」


クリア「これでお祭り行ってもいい!?」キラキラ


ローラ「……」

ローラ「絶対に、ぜっっったいに迷惑かけちゃダメだよ」


クリア「うん!」


ローラ「ラピスさんも!」


ラピス「は、はいっ!」ピシッ


ルク(飼いならされてますね……)


ローラ「それじゃあ……準備して行こっか?」


ーーーーー

ーーー




ラピス「そういう訳でお祭りに行ってまいりますので」


クロエ「ええ。楽しんできて」


ローラ「演劇部は明日朝早いんだもんね」


クロエ「そうね、明日からまた学校が始まるから朝練の時間も使わないと」


ローラ「お土産買ってくるからね!」


クロエ「お願いねー」


パタン


ヒカリ「行かなくてよかったの?」


クロエ「お祭りに行って、そこで闇の魔獣が来ても困るしね。まさか町中でラピスさんに竜になってもらって助けてもらうわけにもいかないし」


ヒカリ「大変だね……」


ーーーーー

ーーー

561 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:15:32.58 ID:0favKdSio
祭り会場ーー


ローラ「レンタルの浴衣があるみたい。せっかくだから着ていこっか」


ーーーーー


ざわざわ ざわざわ


「美人……」

「子供の方も可愛い……! モデルみたい!」


ラピス「見られてますね……これは『迷惑かけてる』には入りませんよね?」ソワソワ


ローラ「ふふ、大丈夫ですよ。ラピスさんすっごく綺麗だから見惚れちゃう人も多いかも」


クリア「クリアは!?」


ローラ「クリアもすっごく可愛い」ナデナデ


クリア「んふー!」


ローラ「それじゃあ行きましょうか」


ラピス「はい! わたあめ! 焼きそば! フランクフルト! なんでも来いです!」


ナミネ「あら」


ローラ「あ、ナミネさん! と、ティアちゃんと、アルシェちゃん?」


ナミネ「親睦を深めようと思いまして、三人で。そちらは?」


ローラ「ラピスさん達お祭りの食べ物食べたことないだろうなと思って買おうとしたらついてきちゃいました」


ナミネ「あらあら」
562 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:16:09.45 ID:0favKdSio
ナミネ「見慣れない子がいますけど……」


クリア「クリアだよ!」


ナミネ「あら、人間になれようになったんですね! おめでとうございます!」


クリア「あのね、ナミネいっつもお勉強教えてくれてありがとね!」


ナミネ「!」ジーン

ナミネ「いい子……」


ラピス「でしょう」ドヤ


ティア「ナミネさんっ、早く来て……ください……っ!」

ティア「このままじゃ……屋台が全滅します……!」


ナミネ「あ……では失礼しますね!」ピューッ


アルシェさん! ストップです!


ローラ「あはは……じゃあ改めて出発だね」


ラピスクリア「おー!」


ーーーーー

ーーー

563 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:16:36.66 ID:0favKdSio
ナミネ「一通り回りましたかね……」


ティア「……」コクン


アルシェ「……まだいける」


ナミネ「さ、流石に休憩しましょう。お手洗いに行ってきますので、少しここで休んでいてください」


ティア「……」コクン


アルシェ「ん」コクリ


ーーーーー


ナミネ「さて……」ササッ

ナミネ「どうなりますかね」ニヤリ


ーーーーー


アルシェ「……あ」

アルシェ(ティア、ほっぺに食べかすついてる……)

アルシェ「ん」ヒョイパクッ


ティア「っ!!」ガタンッ

ティア「なに、を」


アルシェ「食べかすついてたから……」


ティア「そ、そうですか」ドギマギ


アルシェ「……」ジー

アルシェ(この間読んだ……きす? してみようかな。もっとティアのいろんな顔が見れるかも)

アルシェ「……」ガシッ


ティア「アルシェ……?」
564 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:17:29.94 ID:0favKdSio
アルシェ「……」グググ…


ティア「な、なんですか! まだ食べかすついてますか!?」


アルシェ「んーん」


ティア「なら……」


アルシェ「きす、したい」


ティア「!!!!??」


アルシェ(あ、すごい真っ赤)


ティア「それは、あの、ある、あるしぇは、わたしのことが、すき? すきなんですか?」


アルシェ(そうだった……好きだからきすするんだった……)


ティア「あるしぇ……」


アルシェ「分かんない。してみたい、じゃだめ?」


ティア「だめ! だめです! キスは付き合って互いに好きにならないと……」


アルシェ「付き合う?」


ティア「恋人同士になるってことです……!」


アルシェ「恋人……」


ティア「友達以上に大切で、好きな人同士のことです……どれだけ知らないんですか」


アルシェ「なら、アルシェはティアが一番大切で、好き」


ティア「ふぇ……っ///」


アルシェ「これじゃ、だめ?」
565 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:18:07.67 ID:0favKdSio
ティア「だめじゃ……ないです」

ティア「私と、恋人になってくれますか?」


アルシェ「うん。一番大切にする」


ティア「じゃあ……キスしても……いいです……よ?」


アルシェ「うん」グ…ッ


ちゅっ……


ティア「ん……っ」


アルシェ「……っ」

アルシェ「なに、これ……」ドキドキ

アルシェ「胸が、ドキドキして……」


ティア「わ、私も……です」ドキドキ


ーーーーー


ナミネ「あ、ああ……!」

ナミネ(お二人とも……! 良かったですね……!)


ーーーーー


ナミネ「お二人とも、お待たせしました」


アルシェ「ナミネ、ごめん」


ナミネ「は、はい?」


アルシェ「ティアと恋人になったから、ナミネのことは大切にできない」


ティア「ん゛っ!///」


ナミネ「あらあら」
566 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:18:41.44 ID:0favKdSio
ティア「アルシェ、それはそういうことじゃなくて……!」


アルシェ「?」


ティア「友達は友達で大切にしてください。ナミネさんなんて特にマホリオの仲間なんですから」


アルシェ「ティアがそう言うなら……」


ナミネ「ゆっくり恋人らしさを学べばいいんですよ。帰ったらご教授しましょうか?」


ティア「だ、だめ! 教えるのは私の役割……!」


ナミネ「あらあらうふふ」

ナミネ「ではそろそろ帰りましょうか?」


アルシェ「? 休憩が終わったんだから当然続き」


ナミネ「……ティアさん、お察しします」


ティア「……アルシェですから」


ーーーーー

ーーー

567 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:19:08.41 ID:0favKdSio
所変わって自室ーー


クロエ「今日で夏休みも終わりね……」


ヒカリ「いろいろあったね」


クロエ「ええ。五ヶ月くらいかかった気がするわ」


ヒカリ「宝坂見て、旅行して、大会出て……他にもいろいろ」


クロエ「イオのこともあったし、ウィンさんとラピスさんの戦いも見たし」


ヒカリ「それはすごそうだね……」


クロエ「来年もまた楽しむわよ。今年とおんなじ……いえ、それ以上に!」


ヒカリ「うん。これからもよろしくね、クロエ」


クロエ「こちらこそ」


ーーーーー

ーーー

568 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:19:35.41 ID:0favKdSio
ミシッ……
569 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:20:03.77 ID:0favKdSio
樹「!」ゾクッ

樹(「何か」……来た!)バッ
570 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:20:32.94 ID:0favKdSio
自室ーー


ズズズ……


クロエ「?」


ヒカリ「クロエ……?」


バキイイイッ!!


クロエ「!」バッ


ヒカリ「!?」バッ

ヒカリ(ドアが……いや、そんなことより……)


クモ?「ゥゥゥウウウヴゥゥゥヴ」


ヒカリ(人間大の大きさの真っ黒なクモ……闇の魔獣か)


クモ「ウウヴヴウウゥゥゥゥヴウウ」


ヒカリ「ボクが時間を稼ぐ。そのスキに箒で飛んで誰か強い人を呼ぶんだ」


クロエ「え、ええ!」


ヒカリ「魔弾【シュート】!」ゴッ


クモ「ウウゥゥゥゥヴヴウアアアアァァ」カサカサカサッ


クロエ「っ」ギュンッ
571 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:21:03.61 ID:0favKdSio
クロエ「……!」ギュンッ!


クモ「シイイイィィィイイアアアアア」カサカサカサカサ


ヒカリ「クロエ! そいつクロエにしか興味ないみたいだ!」ギュンッ!


クロエ「上等! 魔弾【シュート】!」ゴッ


クモ「ギギイィィ……」ドサッ


クロエ「な、何よ。見掛け倒し……」


クモ「ウウウゥゥヴウヴウゥゥヴウアアアアアア!!!」ガバアッ!


クロエ「!!」


樹「魔弾【シュート】!」ゴオウッ!


クモ「キシェェエアアアアアァァ!」ドッ


樹「外に逃げて!」


クロエ「ええ!」ギュン!


クモ「ゥゥウヴウヴウ」カサカサカサカサッ


樹「狙いはあくまでクロエさんだけね」

樹(なら……!)
572 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:21:45.64 ID:0favKdSio
中庭ーー


樹「クロエさん! 空に逃げて!」


クロエ「了解よ!」ギュンッ!


クモ「シュウウアアアアゥゥヴゥウウ」シュルシュルシュル!


樹「糸まで吐いて、まるで本物のクモね。ただ動きまで止めちゃ……だめよね!」

樹「模倣・破壊魔砲【キャノン】!!」ゴオオオオッ!!


クロエ「へっ?」


ドオオオォォォォォォンン……


ーーーーー


ナミネ「あら、花火大会はまだのはず……」


ーーーーー


クロエ「…………」シュタ


樹「大丈夫だった?」


クロエ「死ぬかと思ったわよ! 主に校長先生の魔法でね!」

クロエ「あれだけの威力なのに校舎は傷ついてないし……」


樹「そこはほら、私一応校長先生やれるほど魔法上手だから調整して……」


ざわざわ ざわざわ


樹「生徒が出てきちゃったわね……一度校長室に」


クロエ「はいはい……」
573 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:22:21.27 ID:0favKdSio
校長室ーー


ヒカリ「びっくりしたよ、もう! ほんとにケガしてない!?」


クロエ「ええ、それは大丈夫」


樹「あれが闇の試練ね……」キリッ


クロエ(しれっと校長先生モードに……)


樹「クロエさん、闇の本の解読はどうかしら」


クロエ「一行だけ。『闇は人の心を拠り所にして、大きく暗く成長していく』って」


樹「ふむ……」メモメモ

樹「これからはできる限り解読を進めてちょうだい。頻繁に結界を突破されるようなら結界の張り直しが必要かもしれないしね」

樹「そうそう、他の闇の魔法使いがいないか、少しツテを使って調べてみるわ。実際の話を聞ければ解決につながるかもしれないし……。たまに声をかけてくれれば見つかったかどうか報告するわね」


クロエ「ええ、何から何までありがとう」


樹「それじゃあ改めておやすみなさい。明日からの二学期、頑張るのよ」


ーーーーー

ーーー

574 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:22:51.50 ID:0favKdSio
自室ーー


クロエ(ドア直ってる……修復魔法かしら)


ヒカリ「本……ってどれ?」


クロエ「ヒカリには見せたことなかったわね。これよ」ペラッ


ヒカリ「全然読めなさそうだけど……」


クロエ「こうやって魔力を注げばたまに読め……」キイイ…
575 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:23:20.27 ID:0favKdSio
闇は人の心を拠り所として、大きく暗く成長していく。

闇に自我はなく、ただ大きくなることだけを本能とする。

精神的に……
576 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:23:57.52 ID:0favKdSio
クロエ「……読めた」


ヒカリ「ほんと!? すごい仕組みだね……」


クロエ「とりあえずメモして寝ましょう。……はあ、最後の最後に疲れたわ」メモメモ


ヒカリ「ラピスさんがお祭りに行ってるときにこんなことがあるなんてね」


クロエ「ほんと、私一人の時に襲われたらちょっと怖いわよね……」ボフッ


ヒカリ「それはないと思うな……」

ヒカリ(クロエ人気だから誰かしら一緒にいるし、誰か気づいて助けてくれそう……)


クロエ「ふあ……」


ヒカリ「あ、寝よっか。電気消すね」


クロエ「ええ。おやすみ……」


ヒカリ「おやすみなさい、クロエ」


ーーーーー

ーーー

577 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/10/26(土) 00:24:36.02 ID:0favKdSio
講堂ーー


樹「皆さん、おはようございます」


おはようございます!


樹「これから二学期に入りますが、まだまだ暑さは残っています。体調に気をつけて、生活するようにしてくださいね」


二学期が始まりました

現在の目標
・闇の試練の情報を集める
・部活に精を出す

安価↓〜↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

二学期は9月〜12月までの4ヶ月です(年末にはお休みになります)
1ヶ月を4週間として行動します
1/16回目の行動です
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 00:35:09.30 ID:Q7u+njJFO
ついに結ばれた無口ロリ組のとこで砂糖吐きかけた

演劇部の特訓。今回のテーマは『一人のヒロインを取り合う男役二人』ということで男役に凜華とヒカリが選ばれヒロイン役はローテーションしていく形に。
美形二人に挟まれて次々とヒロイン役がダウンしていく中、ヒカリと同室&凜華と同じチームなためか他より耐性が付いていたクロエはどうにか耐えきることに成功する。

なお今回の目的は部員達に凜華&ヒカリに対する耐性を付けるのが目的だが、百合江の趣味も多分に入っているそうな。
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/10/26(土) 00:40:25.22 ID:pRs3uG5h0
新学期最初の大規模パルプンテ、学校中から布類が消える(服はもちろんハンカチやスカーフ、カーテンも)

一部生徒達は自前の魔法で裸晒すのを回避するも半数以上が数時間真っ裸で過ごすハメに
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 00:43:17.21 ID:zWuNPn8pO
二学期初日、『夏休みが終わった』という現実を受け入れられず現実逃避に走る一部生徒達。
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 00:47:51.33 ID:dQ9bu43IO
ティアとアルシェが恋人同士になったことを思い出してしみじみしていたナミネだったが、冷静に二人のキスを思い出してしまい真っ赤に。
まだ特に気になる相手はいないものの、急に恋愛方面について興味が出てしまい悶々。
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 06:52:41.03 ID:0161R1DkO
闇の本が唐突に読める項目が増えることが気になり、どういった条件で読み進めることが出来るのか色々試して法則性を探る。
608.72 KB Speed:0.5   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)