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【禁書】上条「野球大会で優勝したぞ!」操祈「1回裏☆」【安価】

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610 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 23:45:50.42 ID:IWpqqEMvo
611 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/04(土) 20:23:31.37 ID:Ux6QcGgOO
大変遅れましたがはじめます
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:27:26.93 ID:jpC2drmKo
OK
613 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/04(土) 20:53:12.91 ID:Ux6QcGgOO

・・・・・


上条「…………」

操祈「ハッ…ハッ…ハッ…」ガクガクガク

上条「だ、大丈夫か?」

操祈「超高速で疾走…一回転…急激なアップダウン…ああ、ああ、ああああ―――」ガクガクガク


・・・・・


カタカタカタカタ


上条「上がってきたな」

上条「かなり登ってるけど…」

操祈「はぁ、はぁ、はぁ…」カタカタカタカタ

上条「大丈夫か? 顔真っ青だぞ?」

操祈「な、なんでもないわぁ!?」

操祈「こういうのって何回も安全対策しているんんでしょう? だったらこんな子供だましにおびえてもしょうがないってものよぉ」


カタカタカタカタ


操祈「だから私は決してビビッてなんてぇ――」


カタカタカタカタカタ…


上条(あ、登り切った)

操祈「――ない、わぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


ゴォオオオオオ―――――!!!!!


上条「イヤァッホーーーーーーーーー!!」

操祈「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」


ゴォオオオオオオオオオ――――――!!!!!


上条「あはははははは、は!?」

操祈「いやぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


614 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/04(土) 21:10:26.31 ID:Ux6QcGgOO
・・・・・


ピッ


上条「その…スマンかった」

操祈「え、なんのことかしらぁ?」

上条「いや、なんでもない」

上条(トラウマを自分の能力で消したか…)


「――――チッ」ギロッ


上条「!?」ビクッ

上条「!」クルッ


「―――女王になんてことを」

「……やはり彼は…」

「いっそここで始末を――」


上条「………こ、これ以上何かあったら…」

上条(操祈の派閥に潰される!)



操祈「あれなんてどうかしらぁ!」

上条「あれは…コーヒーカップか!」

操祈「どういう乗り物かよくわからないからぁ、教えてほしいわぁ」

上条「とりあえず乗ってみようぜ」


・・・・・


〜♪


上条「これを回すとコーヒーカップが開店するんだ」

操祈「へぇ、これが何が面白いのかわからないけどぉ…まぁ回してみましょうか!」

上条「じゃあ行くぞー!」


上条さん回転数コンマ下1
奇数→その時、カップが動いた
偶数→回転数3000オーバー、記憶消去対象です
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 21:17:19.78 ID:Zsmpx0y1o
616 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/04(土) 22:09:04.80 ID:Ux6QcGgOO
上条「そーれっ」グイッ

操祈「へ?」グンッ


上条(その時、野球で鍛えた握力がとんでもないパワーを発揮した)


グルゥンッ


上条「あ」

操祈「イヤァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

上条「ぎゃああああ! 回し過ぎたぁああああ!!!!」

操祈「止めて止めて止めてぇえええええええ!!!」



・・・・・



上条「はぁ…はぁ…はぁ…」

操祈「う、うっぷっ…ぎもじばるい…」

上条「ごめん…ホントにゴメン…」

操祈「ちょっとお手洗いに行ってくるわぁ」フラフラ

上条「ああ…、無理するなよ」

上条「ちょっとやりすぎたな…―――!」ピリッ

上条「!」バッ


キュィンッ


上条「あ、あっぶねぇ…なんだ? 後ろから超能力の攻撃が…」


「……暗殺失敗」

「聞いていた通り防御力は完璧ですね」

「さすがは御坂様と幾度も渡り合った猛者。一筋縄ではいきませんか」


上条「こいつら俺を殺しに来たのかよ…」

上条「………?」

上条「こいつら、操祈の派閥だろ? ………操祈について行かなくていいのか?」

上条「操祈の派閥じゃないのか?」

上条「?」


操祈「おまたせしたわぁ」フゥ

上条「おう、大丈夫か?」

操祈「私、なんでお手洗いにいたのかよく覚えてなんだけどぉ…なにかわかるかしらぁ?」

上条「いや、なんでもない」

上条(トラウマになったか…)

上条「ところで、あっちで俺たちを監視しているの、おまえの派閥の生徒たちでいいんだな?」

操祈「? ええ、その通りよぉ」フリフリ

上条「………そうか」
617 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/04(土) 22:20:02.04 ID:Ux6QcGgOO
上条(イカン、これ以上やらかせば、操祈の遊園地の思い出がゼロに!!)

上条「よおし、やるぞ!」

操祈「?」



〜メリーゴーランド〜


上条「キャッキャ」

操祈「ウフフフ」

上条「よし!」


操祈「次はあれに!」


〜バイキング〜


上条「あぁぁああああああああああ!!!」

操祈「きゃぁぁあああああああああああああああああ!!!」


ピッ


〜ゴーカート〜


操祈「ええっと…これってどうやってやるのかしらぁ…?」

上条「………」

操祈「やっぱり自動で動くのがいいわよねぇ!」


〜回転ブランコ〜


操祈「ああああああああああああああ!!!」

上条「なんでこれを選んだんだぁぁああああ!?」


ピッ


〜ショー〜

操祈「楽しかったわぁ」

上条「そうだなー」

操祈「! あれは何かしらぁ!」


〜お化け屋敷〜

お化け「ばぁ」ガタンッ

操祈「ふぉぁっ!? ふぉわぁあああああああああ!?」

上条「わぁああああああああ!!!!」←操祈の声に驚いた
618 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/04(土) 22:36:21.84 ID:Ux6QcGgOO

ピッ

ピッ

ピッ

ピッ―――




カァカァカァ



上条「………コイツ、絶叫系にわざと行ってないか!?」

操祈「?」

上条「ダメだ! 記憶を消しているから学習してない!!」

操祈「? あれに行きましょう!」グイッ

上条「あれはタワー・オブ・テラー! やめとけ!やめとけ!」


上条(――ああ、わかった)

上条(操祈が遊園地に今まで来なかったのは――来なかったんじゃない。来ても全部トラウマになって記憶を消して回ってたから、思い出がなかっただけだったんだ!)

上条「……そりゃ好奇心で動けば無限ループだわな」

上条「!」ゾッ


「女王を全くエスコートできてないですわね」ヒソヒソヒソ

「処します? 処しますか?」ギロッ

「………いつでも処理可能です」カチャッ


上条(こ、こうなったら!)グイッ

操祈「! どこへ行くのぉ?」

上条「もうそろそろ時間的にあそこが最後だ!」

上条(俺の安全と操祈の安心を両立できる条件! それは危険を感じる絶叫系じゃなく、俺が攻撃されない密室! それクリアできるのは)


上条「最後はやっぱりここだろ」

上条「観覧車」

操祈「ただ個室に乗って高い場所に上るだけ…うっ、頭が!」

上条「大丈夫、大丈夫。俺がついているから」

操祈「なら…」
619 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/04(土) 22:50:50.32 ID:Ux6QcGgOO
・・・・・


操祈「あらぁ、とってもきれいな眺めねぇ」

上条「ああ、学園都市の隅まで見えそうだ」

操祈「綺麗な夕焼け…」

上条「………綺麗だな」

上条(赤い光に照らされた操祈は、とてもきれいに見えた)

上条(こんな綺麗な子が、俺の彼女なのは、とても誇らしいと思った)

操祈「ふふ、今、私に見惚れてたでしょう?」

上条「ばれた?」

上条「うん、すっげぇ、綺麗だよ」

操祈「えへへー」ニヘー

操祈「今日の思い出は、きっと私、忘れないわ」

上条(いや、結構色々忘れているけどな?)

操祈「なんだか時間がとんでるような気がするほど、それほど楽しかったわぁ」

上条(いやいや、時間じゃなくて記憶がとんでるからね?)

操祈「それほど楽しかったわぁ」

上条「……それはよかった」

上条(楽しかったのならそれでいいか)




観覧車アクシデントコンマ下1
奇数→「一時停止します。数分お待ちください」
偶数→その日、遊園地の観覧車に事件が――
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 22:53:23.30 ID:mMkqSkPr0
621 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 00:24:47.71 ID:nKGEb7doO
操祈「ねぇ」

上条「ん?」

操祈「今日の事、私とデートをしたこと、とっても楽しかった思い出」

操祈「あなたはずっと、ずっと、お爺さんになっても覚えておいてくれる?」

上条「あったりまえじゃん」

上条「絶対に覚える。てか、こんな可愛い彼女とのデートを忘れるようなロクでなしじゃあねぇぜ俺は!」

上条「忘れたくても忘れられねぇよ!」

操祈「………」

操祈「そう、ありがとう。愛してるわぁ」///

上条「俺も愛しているぜ、操祈」

操祈「えへー」ニヘー


操祈(どうか、『食蜂操祈』の事を忘れないで。もう、二度と絶対に――)


操祈「もうそろそろ観覧車が一周するわねぇ」

上条「終わりだな…」



ガコンッ


上条「ん?」

操祈「え?」

上条「止まったな」

操祈「止まったわねぇ」

上条「アクシデントか?」


ウィーーーーン


上条「動いたな」

操祈「動いたわねぇ」

操祈「でもちょっと速くなぁい?」


グォォオーーーーン!!


上条「速いな!」

操祈「ちょっとぉ! これって大丈夫なのぉ!?」


ピンポンパンポーン


『お客様にご連絡します。只今、観覧車の電気システムの故障により、観覧車が高速回転しております』

『どうかお客様はそれぞれ、超能力で耐えて頂くか、自らの肉体で耐え抜いてください』

『万が一どうしようもなくなっても大丈夫! 当観覧車の設計上、怪我はありえません!!』


上条「って、観覧車も絶叫系かよクソッタレェえええ!!!」グォングォングォン

操祈「ぁぁああああああああああああ!!!?!」グォングォングォン

上条「どおりでこの観覧車、材質が柔らかいなと思ってたぐへっ!?」ドスッ

操祈「当麻くん、助けてぇええ!」

上条「ちょ、おま、鳩尾にタックルはぐはぁっ! 回転力で威力倍増!」


グォングォングォン
622 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 00:52:53.44 ID:nKGEb7doO





『本日はありがとうございましたー。期間限定!一日限定絶叫観覧車は如何だったでしょうか』

『恋人たちのゆっくりとしたひと時にハートブレイクショット!』

『どうかこの休日にいい思い出を〜♪』


上条「二度と…この遊園地にはいかない…」

上条「くそ、ぐっちゃぐちゃにされて、前も後ろも上も下もあやふやだ」


操祈「……」グデー

上条「大丈夫か操祈ー」

操祈「カンランシャ、コワイ、カンランシャ、キケン。キオク、ケス」

上条「コラコラコラコラ」

上条「忘れないって言ったろ?」ダキッ

操祈「!」

上条「怖いのはもう終わったから。大丈夫、大丈夫」

上条「安心してくれ」

操祈「うん…」ギュー


ガコンッ


スタッフ「はい、次のお客様、出て行って下さ――――あ」


上条「あ」

操祈「あ」


見テ、キャー!ナニアレーヤダー
アイツラ、高速回転スル観覧車ノ中デナニヤッテタンダ…?
ソラ、ナニダロ
高度ナプレイダナ


操祈「あ、あなたたち…」


「一体なにをされているのですか。貴方は」

「女王にそんなふしだらな事を…」

「抱き地蔵ですか。仲睦まじい事」


上条「あのーこれは…」

操祈「その…ね? 何もやってないわよぉ…」


ガコンッ


上条「………もう一周、しようっか」

操祈「うん」
623 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 01:21:29.43 ID:nKGEb7doO
上条さんのHPが20減りました
HP:125→105/140

操祈さんの好感度が★1上がりました



・・・・・



上条「じゃあ俺はここで」

操祈「ええ。ありがとうねぇ。今日一日付き合ってくれて」

上条「いいって事よ。これから何回も何十回もデートするんだぜ? 次も楽しい事しような!」

操祈「ええ。本当に、ありがとうね!」

操祈「じゃあ、行きましょうか」

「はい」

「女王、さ、足もとをお気をつけて…」

「………」ギロッ

操祈「こら、睨まないのぉ」

上条「アハハ…」


バタンッ
ブォーンッ


上条「さすがお嬢様。おお帰りはリムジンか」

上条「さてと。俺もさっさと帰りますかねーっと」テクテク


帆風「あら?」スタッ


上条「げ、縦ロール…」

上条(コイツ、空から落ちてきたぞ?)

上条「まさか、操祈と別れたところを見計らって暗殺とかじゃないよな?」ジリッ…

帆風「殿方に出会い頭に身構えられると、乙女として傷つきますのでお止めください…」

帆風「それに私には帆風潤子という名前があります。決して危害を加える気も理由もありません」

上条「なんだ、よかった」

帆風「それで、女王との逢引はご無事で?」

上条「まぁな。色々トラブったけど、まぁアイツも満足して帰ってくれたから良しとするよ」

帆風「それはようございました。女王が幸せなら私たちの派閥の皆も幸せです」ニコニコ

上条(って言ってるけど、その派閥の皆から殺されかけたんだけどな?)

上条(もしかして操祈の派閥が二分化されている? まさか)

上条「で、そっちはバイトの帰りか? お嬢様のバイトってのはちょっと気になるな」

帆風「バイト…というか、まぁ簡単な警護です。あの女王のお体を狙う輩は多くて―――――………おっと!」バッ

帆風「………これは口外してはいけない決まりでした…どうか聞かなかったことに…」アセアセ

上条「まぁいいけど…ん? 操祈の体が危ない?」

上条「おい! それはどういうことだ!?」

帆風「や、やばいですわ!」

帆風「で、では、私めはここで!」シュバッダダダダダ〜〜〜〜〜〜ッ

上条「くっ、足が速いな…――ってか、操祈の奴、あんな身体能力がバケモノみたいなのいるなら、チームに誘ってくれたってよかったのに」
624 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 01:42:18.43 ID:nKGEb7doO
上条「な…」

上条(すこし目線を帆風から外すと、物陰に隠れて彼女を凝視していた奴がいた)


入鹿「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ――おや」


上条(らりった目で荒い鼻息を立ててる弓箭入鹿その人である)

上条「……やべっ、目が合った」バッ

上条(他人のフリ他人のフリ)

入鹿「これは、いつかの」

上条「誰ですか知らない人ですハイ」

入鹿「食蜂操祈さんの彼氏の上条当麻さんじゃあないですか。今日は遊園地デートですかー」

上条「なんで知ってる!?」

入鹿「私だって常盤台OG。情報網くらい持ってます」エヘンッ

上条「……で、何の用だよ」

入鹿「はい。実は今日一日、私の愛しのお方、帆風潤子さんをずーーーっと鑑賞しようとしたのですが…」

上条「………アッハイ」

上条(弓箭姉妹はヤバイヤツ認定しよう)

入鹿「どうしても捕まらないのですの…どうしたものか」

上条「………どうしたもこうしたもあるか。どうしろと」

入鹿「まぁまぁ。先日の、猟虎ちゃんの事もありますので、お詫びに何かお手伝いでもしようかなーっと」

上条「は?」

入鹿「最近、食蜂操祈の派閥になにやら動きがあるようなのです」

上条「!」



帆風『バイト…というか、まぁ簡単な警護です。あの女王のお体を狙う輩は多くて―――――……』



上条「操祈に何か危険が?」

入鹿「危険かどうかは分かりませんが…恐らく何か」コクリ

上条「詳しく、教えてくれ」

入鹿「では場所を変えましょう」
625 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 01:59:11.60 ID:nKGEb7doO
・・・・・


入鹿「食蜂操祈の派閥の大半がどこかへ行ってしまっているのです」

上条「半分?」

入鹿「はい。以前…厳密には3か月前までは、暇さえあれば、ほぼ全員が食蜂操祈の周りにいたのに」

入鹿「ここ最近、約半数以上がどこかへ赴いているのです。今日の帆風さんのように」

上条「本人はバイトって言ってたな」

入鹿「常盤台生は原則アルバイトは禁止しています」

入鹿「授業がない夏休み中ならともかく、授業がある平日にも学校にも寮にも顔を見せない者もいるとか」

入鹿「これは由々しき事態です。一日の帆風さん成分摂取量に響きます」

上条「………。つ、つまり、派閥は何かをやろうとしている?」

入鹿「はい。『やろうとしている』というより『やっている』確率が高いですが」

入鹿「そこで、全員の行動パターンを調べたところ、3交代制でどこかへ行っているのです。しかも24時間体制で」

上条「帆風は警護って言ってたな…何かを守っているんだ?」

入鹿「そこまでは……しかし確かなのは食蜂操祈の身に何かが起きている、起きようとしているという事実」

入鹿「とりあえず私が持っている情報はここまでです。どうかお役に立ててください」

上条「ありがとう。わざわざ教えに来てくれて」


上条「しかしなんでまた?」

入鹿「そんなの決まっているじゃないですか」

入鹿「帆風潤子さんの幸せは食蜂操祈の幸せ」

入鹿「彼女さえ笑顔でいてくれたなら、私の女神様も笑顔なのです」

上条「入鹿…」

入鹿「では私はこれで」


上条「……操祈。俺はおまえを守ってやる…!
626 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 02:04:23.11 ID:nKGEb7doO
入鹿「ああ、そうそう」

上条「おっと?」

上条「人がかっこつけている途中で戻ってくるなよ」

入鹿「それはゴメンナサイ」

入鹿「なにか有効な情報が入れば連絡したいのですが、連絡先を交換しませんか?」

上条「おう、いいぜ」

上条「………ついでに頼んでもいいか?」

入鹿「なんだ?」

上条「操祈の派閥の奴らが何をやっているか…せめて、バイトってのは何をやっているのか調べられるか?」

入鹿「うーん…それはかなり難しいですねー」

上条「そうか」

入鹿「しかし私も元とは言え常盤台の女だった者。依頼は完璧にやり遂げてこそ好い淑女というもの」

入鹿「相手は食蜂操祈が選び抜いた精鋭ばかり…やれるだけやってみますわ」

上条「ありがとう」



弓箭入鹿の電話番号を手に入れた!



627 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 02:05:35.83 ID:nKGEb7doO


現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:105/140


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20



食蜂操祈……★★☆☆☆☆☆☆☆☆
警策看取……★★★☆☆☆☆☆☆☆
ドリー………★★★★★☆☆☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★
安価下2
628 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 02:06:26.55 ID:nKGEb7doO
今日はここまでありがとうございました


>>627は10月上旬
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 02:38:30.99 ID:Xb9soCOPo
デート
オティヌス
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 19:01:50.42 ID:Snmy3//4o
631 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/11(土) 19:10:43.49 ID:Oo3BjpiwO
コロナウィルスは大丈夫でしょうか
緊急事態宣言で色々大変でしょうが、みなさまの暇つぶし程度になるのなら幸いです

さて次回は明日は日曜日の18時から行います

コロナのせいでかなり暇な時間が増えるので、もしかしたら平日にも更新するかもしれないのでよろしくお願いします
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 21:53:06.53 ID:xPzT/g/VO
マジで!?やったぜ平日も更新嬉しい
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 21:56:17.43 ID:3QG0sS7h0
エンディングと新作が見れる日も近いかな
634 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 19:26:45.47 ID:fF/2tBeLO
64のパワプロしてたら遅くなりましたは
始めます
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 19:35:40.97 ID:NWUaHX47o
OK
636 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 20:35:07.14 ID:fF/2tBeLO
―――10月上旬 上条宅


上条(さて、今日は何をしようか)

上条「そういえば、オティヌスの体の事、そろそろ」


オティヌス「ん? どうした」ズズー

オティヌス「はぁ、やはり食後は熱めの茶に限る」


上条(あらやだ、もうすでにジャパニーズ)

上条「いや、なんにも」

オティヌス「ところでおまえよ」

上条「ん?」

オティヌス「おまえ、なにか欲しいモノはあるか?」

上条「んー、いや、特に。なんで?」

オティヌス「もう二月もすればそういう季節だなと。深い意味はない」


上条(そんなことを言うオティヌスは何かあるか?)


上条(なんて聞くのは野暮か。もし俺がオティヌスにプレゼントするなら――)

上条(それには準備が必要だな)

上条(オティヌスの体を作るなら、操祈が言ってた通り、奴に聴くのが一番か)

上条「オティヌス、今日は俺と一緒に――」




@病院へ行こう……病院?
Aサイボーグと言えばあの女あの女……女?
B物作りといえばあの天使……天使?
Cよし、お菓子作りが趣味の乙女へ……乙女?


安価下2
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 20:37:52.90 ID:s+Ghi729o
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 20:45:42.92 ID:eJdI5tBM0
3
639 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 21:22:43.99 ID:fF/2tBeLO
上条「ノックしてもしもーし」ピンポーン


ガチャッ


上条「やっはろー」

オティヌス「やっはろー」




黒垣根「――――帰れ」




上条「んなつれない事いうなよー」ガシッ

黒垣根「右手で俺を掴むな! 能力が使えないだろ!?」

オティヌス「そういうな、邪魔するぞー」シュタッスタスタスタ

上条「するぞー」ズカズカズカ

黒垣根「邪魔するなら帰れ!」イラッ

上条「しっかしスゲェいい所に住んでんなぁ。さすがはレベル5。高級高層マンションの最上階。しかもワンフロア」

オティヌス「暗部時代の隠れ家の一つだろ? 隠れ家にしては目立ちすぎだが。ほう、ペルシャ絨毯とはしゃれているな」

上条「あ、オレンジジュース貰うぜー」ガチャッ

黒垣根「勝手に人んちの冷蔵庫漁るな! てかそれ俺が風呂上りに楽しみにしていた1本1万もする高級品じゃねぇか!」

上条「大丈夫だって、代わりに俺が買ってきた土産のポンジュース入れてあるから」

黒垣根「近所のコンビニで売ってる奴じゃねぇか! おまえ等価交換って知ってるか!?」

オティヌス「もちろんだ。オレンジジュースがポンジュースと私とあいつになったのだ」

黒垣根「よーし、俺が一から足し算引き算教えてやるから、等価交換としてぶち殺す!!」


獄彩「うるさい」ガンッ


黒垣根「あだっ」

上条「!?」

オティヌス「!?」

獄彩「っるさいわね…バイトで朝帰りなんだから静かにしてって言って――あら、おはよう」

獄彩「上条さんとオティヌスさんじゃない。朝からこの男が騒いでてごめんなさいね」

獄彩「すぐにお茶を出すから」


「「誰?」」


獄彩「へ?」

「「獄彩って誰?」」

獄彩「」
640 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 22:00:09.57 ID:fF/2tBeLO
上条「へぇ、おまえの名前って獄彩海美って言うのか」ズズー

上条「茶、うっま」

オティヌス「はじめて知った」スー

オティヌス「うむ、いい茶葉を使っている。さては王国御用達か?」

獄彩「そこまでマニアックじゃないけど、ありがと」

獄彩「名前は…ま、今まで能力名で通ってたからしょうがないけどね」カチャッ

オティヌス「『心理定規』だっけか」

上条「浜面から聞いたぜ。一番厄介な能力だって」

獄彩「あらやだ。彼からそんな高評価なの? それは過大評価よ」


黒垣根「………イテテテ…躊躇なくハイヒールで思いっきり後頭部ぶん殴る、悪魔みたいな性格が一番厄介だバカヤロウ」


上条「あ、起きた」

オティヌス「さすがレベル5、自分の能力で傷を塞いだか」

獄彩「おはよう垣根。いい朝ね」

黒垣根「テメーぶち殺されてぇのか」ギリギリギリギリ

獄彩「殺せるかしら。私とあなたの距離単位は10。愛する女を殺せる男はいるかしら?」

黒垣根「ち、チックショーーーーーー!!」

獄彩「オホホホホ、あ、お風呂掃除よろしくね」

黒垣根「いつか泣かす…ゼッテー泣かしてやる…」スタスタスタ

オティヌス「恐ろしい…」

上条「完全に尻に敷いてやがる…」


獄彩「で、ご用はなにかしら」

上条「実は今しがた風呂掃除に行ったレベル5に話があって」

獄彩「へぇ。まぁ彼の能力の事なら私も大体わかってるから聞くわ」

上条「実は…」
641 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 22:48:51.31 ID:fF/2tBeLO

・・・・・


獄彩「へぇ、この子のボディを…」

上条「そう。空気嫁が嫁ってのはアレだろ?」

オティヌス「空気嫁とはなんだ空気嫁とは。あれは私が考えついた最大の奇策だぞ」

上条「散々だったけどな」

獄彩「面白いことしてるわね」


獄彩「垣根の能力『未現物質』はこの世にない物質を作り出す能力」

獄彩「その能力を用いれば、確かに人間の体を作れるわ」

獄彩「実際、野球人形を作ったのはあの能力だし」

獄彩「あなた達が戦った…木原タイガースとブラックサイドアウトローズ。この2チームは野球人形のチームよ」

上条「聞いている。フレンダや駒場は…」

獄彩「ええ、一度死んだ者や実在する人物の残留思念や思考パターンをインプットさせて構築した、垣根帝督が作った野球人形」


獄彩「これを応用すれば、確かにオティヌスさんの肉体を作る事は出来る」

獄彩「理論上はね」

上条「じゃあ!」

獄彩「まあ無理だけど」

上条「ムリなんかい! なんで?」

獄彩「だって彼女、普通の人間ではないもの」

オティヌス「!」

上条「どうしてそれを…!」

上条(元魔神だって知ってるのか!?)

獄彩「いやこんなミニマムサイズになっちゃう人間なんていないわよ。どんな科学よ。22世紀から来たネコ型ロボットにでも頼んだ?」

上条「あー…それは色々事情があって」

オティヌス「しかし構造は人間だぞ。ただただ人間の構造をそのまま小さくしただけだと思ってほしい」


獄彩「ふぅん。ま、詳しくは効かないけど」

獄彩「それに資産的にも難しいわよ。なんたって、垣根が物質を作ったって言ったけど、実際は木原の研究所で培養と組み立てをしたのだから」

上条「木原? 木原ってーと」

獄彩「ま、そこらへんは自分でやる事ね。未現物質で人一人製造するのに一日もかからないけど、お金もすごっいかかるから」

上条「」
642 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 23:03:33.97 ID:fF/2tBeLO

獄彩「それにオティヌス本人の精神とどうリンクさせるかって問題もある」

獄彩「資金と設備をクリアしても、生きている本人がそのままなら意味がないでしょ」

獄彩「そこにあるのはただの動かない人形で。たとえ動いて、オティヌスそのままの行動をコピー可能だとしても、本人がNTR気分を味わうだけ」

獄彩「まぁそこは垣根の専門外。おたくの第5位に聞いてみる事ね」

獄彩「他者の精神乗っ取りはあの性悪女のオハコだから」


上条「つまり…垣根がオティヌスの体を作るのは」

獄彩「理論上可能。しかし問題は山積み。実質不可能に近い」

獄彩「どう? それでもやる気になった?」フフン


上条「………」

オティヌス「………」



上条さんの諦めの悪いさコンマ
奇数→「ゼロじゃないんだろ?」
偶数→「どうする? オティヌス」

643 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 23:06:58.25 ID:2ZXQkSjRo
644 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 23:30:25.59 ID:fF/2tBeLO
上条「つまり――垣根の能力で体を作る事は可能」

獄彩「ええ」

上条「でも体を作るってだけで、オティヌスがその体を操れるわけじゃない」

獄彩「そう」

上条「しかも作るってだけでお金がバカみたいにかかる」

獄彩「うん」

獄彩「よくわかってるじゃない。そう、可能性は限りなく小さい。やめておくのが身のためね」

上条「それでも」

獄彩「ん?」

上条「それでも可能性は――ゼロじゃないんだろ?」

獄彩「―――」

上条「ならやってみなくちゃわからない」

上条「金は正直言ってわからないけど、設備には心当たりがある」

上条「問題は精神のリンクだな…うん、ありがとう獄彩。すげぇ参考になった」


獄彩「本気? 一体何のために体が欲しいのかよくわなからないけど…」

獄彩「そこまでしてするものなの?」

上条「あったりまえだろ」

上条「女の子が悩んでいる事を、金が無いとか力がないとか言ってほったらかせるかよ」

上条「ましては彼女だぜ? 彼女が泣いているのを見過ごす彼氏がいるかよ」

獄彩「―――」


上条「じゃあ、俺らは行くわ。オティヌス、行くぞ」スクッ

オティヌス「ああ」ヒョコッ

上条「垣根にお礼を言っておいてくれ。ジュース美味かったって」スタスタ

獄彩「ちょっと!?」

オティヌス「おい、キャバ嬢娘」

獄彩「キャバ嬢じゃないわよ」

オティヌス「どうだ、私の男は。惚れるなよ」


バタンッ


ナンダヨ最後ノ台詞ハ
決ッテタロ? 惚レ直シタカ?


獄彩「――――」

黒垣根「なぁにが彼の能力は大体わかってる、だ」

獄彩「お風呂掃除終わったの?」

黒垣根「俺を誰だと思ってやがる。天下最強のレベル5様だぞ」

獄策(最強じゃないじゃない)

黒垣根「俺の能力を使えば、全部クリアできるっての」

獄彩「あらそう?」

黒垣根「なに簡単だ。肉体を大きくする…そういう物質を作ればいい――ま、あれだけ大言吐いたんだ。俺は知らねぇからな」
645 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 23:54:29.58 ID:fF/2tBeLO
黒垣根「それより―――上条当麻を試したろ?」

獄彩「あらわかった?」

黒垣根「アイツの諦めの悪さは学園都市イチだ。カマかけたって無駄だっての」

獄彩「いいなぁ、あんなに尽くしてくれるなんて」

獄彩「はぁ、あんな彼氏ほしいなぁ」

黒垣根「安心しろ、オメーじゃムリだ」ケッ

獄彩「―――」ゲシゲシゲシ

黒垣根「だから! ハイヒールで! 頭を! 殴るな!!」

獄彩「ぷぅ」

黒垣根「膨れっ面で叩いても可愛くねぇんだよ!!! ぐはっ」



・・・・・


上条「有力な情報が手に入ったところで、どうする?」

オティヌス「むふー」ギューッ

上条「どうした」

オティヌス「いやな、我が恋人はやはり最高だなーっと」

上条「だからと言って耳たぶに抱き着かないでくれます? こそばい」

オティヌス「まあそういうな」

オティヌス「で、これからどうする」

上条「そうだな。おまえの体を作るには、二つ必要になった」

オティヌス「精神と設備だな。設備には心当たりがあるんだろ?」

上条「…それなんだが……」



上条さんの人脈コンマ下1
奇数→あの人に頼むしかない
偶数→こうなったら一か八か
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 23:56:20.82 ID:BUNE2cGco
647 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/13(月) 01:01:52.26 ID:V8g7ZSQ4O
・・・・・


カエル先生「ムリだね?」

上条「えぇ…」

オティヌス「デスヨネー」


カエル先生「だいたい、このサイズの人間を通常サイズにするのは前代未聞だよ?」

カエル先生「いくら学園都市でも今出来る事と出来ない事があるのは、わかってるよね?」

上条「はい」

カエル先生「でも今じゃない。ちゃんとした準備をしてから設備云々を考えればいいんじゃないかな?」

上条「はい…」

カエル先生「まぁ僕が出来る事ならやってあげるよ。この小さな体に人間と同じ思考ができる脳とか、凄く興味があるしね?」ジッ

オティヌス「……」ジリッ

カエル先生「そんなに身構えなくてもマッドじゃないから安心して?」

カエル先生「っていうか、君、あれの権限まだ使ってないだろう?」

上条「あれ?」

カエル先生「ほら、野球大会の景品。1日学園都市統括理事長権…だっけ?」

上条「あっ」

カエル先生「それさえあればお茶の子さいさいじゃないかな?」

上条「―――」

オティヌス「オイコラ、その手があったって顔をするな。私はてっきりそれを実行するのかと思ってたぞ」

カエル先生「まぁまぁ」

カエル先生「でもその力も万能じゃない。ちゃんと下準備をしてからじゃないと1日じゃ足りないよ?」

カエル先生「さて、そんなところで診察は以上かな。他に何か質問は?」

上条「ナイデス…」

カエル先生「あと今度、健康診断をしにきなさい。野球大会の前と別人みたいな筋肉だ」

カエル先生「あとオティヌスさんもついでに……ああ、それと君の彼女さんたちもね」

カエル先生「一人、気になる子がいるから」

上条「はぁ」
648 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/13(月) 02:04:00.30 ID:V8g7ZSQ4O
・・・・・


上条「とりあえず先生の協力はこじつけたか…」

オティヌス「あの口ぶりは前段階までは自分でやれって事だろう」

オティヌス「あとは…」

上条「あれだなぁ…」

上条「この計画最大の問題…」

オティヌス「うむ、やはり精神系と言えば精神系能力最強の――」



操祈「呼んだかしらぁ」



上条「―――――」ビクッ

オティヌス「―――――」ビクッ

操祈「もう! 探したんだぞぉ☆」プンプン

上条「あ、操祈、ちょうどいい所に」

操祈「?」


・・・・・


操祈「ふぅん…なかなか面白そうな事してるわねぇ」

上条「って事で、ぜひとも操祈さんにはご協力をお願いしたいのですが…」

操祈「なにその気持ち悪い営業マンみたいな口調…」

操祈「確かに、私は精神専門の能力者だけどぉ、他人の精神のリモート接続を可能にするってのは難しいかなぁ」

上条「そっかぁ」

操祈「でも何か方法はないか考えてみるわぁ」

上条「ありがとう。よろしくたのむ」ペコッ

操祈「―――」

操祈「ねぇ」

操祈「もし何もかもが成功して、監督の体が出来たとしたら」

操祈「その体は人工物…オティヌス本来の体じゃあないわぁ。とどのつまり偽物。物質的に、別人よぉ」

操祈「たとえ心が同一人物でもねぇ」

操祈「当麻くん、貴方はそのオティヌスを愛せるの?」

上条「――――」

上条「それは…」


上条さんの返答コンマ下1
奇数→もちろん
偶数→……あ、当たり前だろ
649 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/13(月) 02:05:35.69 ID:V8g7ZSQ4O
途中ですが
今日はここまでにさせてください
ありがとうございました


次は土曜日の18時から始めます
平日出来るのならちょこっとやるかもしれませんのでよろしくお願いします
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/13(月) 02:12:58.34 ID:56fz+mXGo
651 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/15(水) 23:06:01.84 ID:krclxCZ5O
予告です
明日木曜日20時から行います
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 20:12:07.94 ID:DiExQCVk0
wkwk
653 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 20:38:43.36 ID:/3XwobyzO
がっつり遅れましたがはじめます
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 20:58:54.91 ID:9gu+WMoVo
OK
655 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 21:08:54.58 ID:/3XwobyzO
上条「――あ、当たり前だろ?」

操祈「………」

オティヌス「………」

上条「………」

上条(なんで俺、詰まったんだろう)


操祈「まぁいいわぁ。複数人とお付き合いするって決めたんだからぁ、一人だけじゃなくて私もデートしてよねぇ」

上条「わかった。お礼はちゃんとする」

操祈「約束よぉ。じゃ、私は先に帰るわぁ」スタスタ

上条「――――」

オティヌス「………」

上条「ごめん」

オティヌス「いいよ。当然の事だ」

オティヌス「………少し、疲れたろ。あそこに公園があったな。少し休もう」

上条「………ああ」





上条「ごめんな、俺のわがままで」

オティヌス「いいや、こればかりは私が悪い。おまえは十分にやってくれてる」

上条「……」

オティヌス「私も薄々気づいていた。もし私そのものを作ったとして、それが、私の代わりたりえたとして」

オティヌス「それは果たして私であるのか?」

オティヌス「私の代わりが私の記憶を引き継ぎ、私として振る舞ってたとして」

オティヌス「果たして私の精神であるか?」

オティヌス「そしてもし私が私としてその体を手に入れたとして」

オティヌス「その体の私をおまえは愛してくれるのだろうか? この体でおまえを愛せるのか?」

オティヌス「いや、おまえなら愛せるのだろう。その性格だ、愛してくれるに違いない。120%の力で求めてくれるし、応えてくれる」

オティヌス「だが、私は自信がないんだ。私はおまえほど愚直ではない。猜疑心が肩を掴むのだ」

オティヌス「
656 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 21:53:03.72 ID:/3XwobyzO
オティヌス「だが、私は自信がないんだ。私はおまえほど愚直ではない。猜疑心が肩を掴むのだ」

オティヌス「こんな小さな体の私で満足してないのだから、私じゃない私に、おまえを取られるのではないか?」

オティヌス「――そんな男ではない事は分かっている」

オティヌス「だが私は私を疑ってしまう。私は魔神だった女だ。策謀調略裏切り…不幸にした者や命を奪った者は少なくない」

オティヌス「知っての通りオティヌスという魔女は罪人で、残念だがそこまで綺麗な女ではないのだ」

オティヌス「おまえは頑張ったよ。よくぞ私の為にここまで動いてくれた。感動した」

オティヌス「もう、いいだろう」

オティヌス「私のためにここまでやらなくてもいい。なに、私でなくても私よりスタイルのいい女が3人もいるじゃあないか。あはは」


上条(そんな、諦めたような、悲しい笑い声は、聴きたくなかった)

上条(――……違う。違うんだ)

上条(おまえが思うほど、俺も大した奴じゃない)

上条(なんで操祈の問いに言葉を詰まらせた? 決まっている、自信がないからだ)

上条(もし精神のリンクが失敗して、二人のオティヌスが現れたとして…)

上条(片方は小さく、片方は普通サイズ。どちらも愛せる心が果たして俺にはあるのか――)



オティヌス「……帰ろうか」

上条「ああ」



上条(その日の夕食は、びっくりするほど静かで。恐ろしいほど味気なかった)

上条(お互いが自分の事を信じられないでいて、自問自答を繰り返しているような気まずさ)

上条(それでも日常のルーティンは正常で、一緒に風呂に入り、一緒の布団に入って就寝するが)

上条(――今夜だけ、違った)



夢見コンマ下1
奇数→いい
偶数→悪い
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 21:53:59.49 ID:yE9+0Ngfo
658 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 22:42:44.17 ID:/3XwobyzO
―――――
――――
―――


上条「おはようー」

オティヌス「おはよう。よく眠れたか?」

上条「ああ。オティヌスのおかげだぜ」チュッ

オティヌス「コラ、包丁持ってるのにちょっかいかけるな危ないだろ。もう」チュッ



上条(これは夢だ。あのオティヌスが、普通の人間と同じサイズで、エプロン姿で朝飯作ってら)



上条「じゃあ仕事行ってくる」

オティヌス「いってらっしゃい。気を付けて行くんだぞ。帰りは、早めにな///」

「「ちゅっ」」


上条(なんだこの恥ずかしいくらいのバカ夫婦っぷりは。ベタだろ。ベタベタだ)


上条「ただいまー」

オティヌス「おかえり。お仕事ご苦労さま。ごはんにするか? お風呂にするか? それとも、わ、た、し?」

上条「オティヌス〜」ギュ∼ッ

オティヌス「きゃーっ」


上条(見ているこっちが恥ずかしい。――けど)


上条「ふぃー風呂サイコー」ザバッ

オティヌス「コラコラ、先に入るなら言ってくれ」ガラッ

上条「ごめんごめん」


オティヌス「かゆい所はないか?」

上条「こら、自分で洗えるっての」


上条「先に布団入ってるぞー」

オティヌス「はーい、待ってろ」


オティヌス「おやすみ」

上条「お休み」


上条(すごく、幸せそうに笑うなぁ)

上条(こんな笑顔をするだろうか。これは夢だけど、俺が知っているオティヌスは、こんな心の底から幸せって感じの表情をするだろうか)

659 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 23:11:13.42 ID:/3XwobyzO








ギシィ…


上条「ん、どうした?」

オティヌス「なぁ、今日もいいか?」

上条「……いいよ、来いよ」



上条(そして俺が絶対に見たことがない顔がまた)

上条(黄色いチェックのパジャマのボタンを慣れた手つきで外した向こうに見えた、白い雪のような肌と火照った顔)

上条(その胸に吸い付く子を抱く母親のように慈愛に満ちた顔)

上条(お互いの……を一つにする時の、不安と焦燥をせり合わせた少女の顔)

上条(そして、乱れに乱れて果てるまで喰らい合う、女の顔)

上条(ああ、なんて幸せを噛み締めるように喘ぎ笑うのだろう)

上条(充実感と幸福感の熱で熔けてしまいそう。小さな肩を寄せ、金色の髪を嗅ぎ、抱き締めながら腰を振る)

上条(そして―――)


オティヌス「すき、すき、大好き、あっ」

上条「オティヌス、俺、もう!」

オティヌス「ああ、私も、一緒に――」


660 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 23:23:51.50 ID:/3XwobyzO

―――――
――――
―――



上条「――――ハッ」パチッ

上条「はぁ、はぁ、はぁ」

上条(夢、だよな…)

上条(ん、パンツに違和感が。あー久しぶりにやっちまったか)

上条「俺もケンゼンな男子高校生ですなー」

上条(――布団の中は男臭でムンムンだろう。オティヌスは大丈夫だろうか。窒息死してないだろうか)

上条「あれ? オティヌス」

上条(布団のどこかにいるはずの小さな妖精の姿はない。どこへ行ったのだろう)

上条(まぁいい。どのみち今はいているパンツを彼女に気づかれずに手洗いし、洗濯機にボッシュートしなければ)

上条(ミッションは難しいことない。問題は彼女がどこにいるかだが―――)

上条「ま、いいや。気持ちわりぃからさっさと替えよっと」ガバッ


ギィッ


上条(風呂場の横の脱衣所に向かう。――そこに洗濯機と下着入れがある――)

上条(と、その脱衣所の扉が少し開けられているのに気付いた)

上条(閉め忘れた?)


「………あんっ」


上条「………!」

上条(オティヌス)


オティヌス「はぁ、はぁ、ん、あんっ」クチュクチュ


上条(オティヌスが、小さな体で、その手を跨ぐらに突っ込んで、ナニカをしている)

オティヌス「はぁ、んあ、当麻、当麻。―――っ」ビクッ

上条「………」

上条(それは夢で見たような顔とはかけ離れていた)

上条(赤らめた頬と涙で濡れた瞳。痙攣する体。一心不乱に股を掻きまわす指)

上条(笑みはない。ただただ性欲を発散させるだけの作業だ)

上条(違う。――それはただ寂しさを晴らすための行為だった)

661 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 23:32:10.87 ID:/3XwobyzO


オティヌス『もう、いいだろう』

オティヌス『私のためにここまでやらなくてもいい。なに、私でなくても私よりスタイルのいい女が3人もいるじゃあないか。あはは』


上条(あの言葉が頭の中でぐわんぐわんと駆け巡る)

上条(吐き気がする。胸がはち切れそうだ)

上条(自分には出来ないからって他人に譲って。自分だけ寂しい思いをするだなんて)

上条「そんなの間違ってる…」


上条(パンツがカペカペになるのを覚悟をして踵を返した)

上条(脱衣所には先約がいた。それだけだ)

上条(朝の3時半。目覚めるにはまだ早い。一度寝なおそう)

上条(イカ臭い掛布団に包まって目を瞑る)

上条(が、眠れない。オティヌスの事を考えると、寝てもいられない)



上条「―――オティヌスを幸せにできるのは、俺だけだ」



上条(心に堅く決めろ。俺はあいつを幸せにする)

上条「体だ、どうしても体がいる…」

上条「でも、どうしたら―――」

上条(そんな堂々巡りをしていくうちに、思考は眠りに堕ちた)




オティヌスさんの好感度が★2上がりました
オティヌスさんの好感度がカンストしております
他のヒロインに★を分けることが出来ます
誰に分けますか?

※★2以上…複数人可

安価下2
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 23:41:31.54 ID:oIajFP9lo
663 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 23:44:45.93 ID:/3XwobyzO
今日は短いですがここまで
次回は土曜日の18時からお願いします

安価下
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 23:51:32.41 ID:gb1fYvN4o
食蜂
665 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/18(土) 18:10:45.49 ID:8v0MA+2fO
始めます
666 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/18(土) 18:12:15.96 ID:8v0MA+2fO
操祈「うーん、安請け合いしたけど。やっぱり難易度力が高いわねぇ」

操祈「新たな体を手に入れる――方法はいくつかあるけどぉ」

操祈「他者との脳内記録の共有…または自己の記憶の上書き保存。自分の脳内記憶を別の記憶で“塗りつぶす”」

操祈「やっぱりこれが一番手っ取り早いわねぇ。――私がいつもやってる事だし」

操祈(でもダメよぉ。この方法を使えばきっと“アレ”がバレてしまう。尻尾は完全にしまわなくてはならないわぁ)

操祈「ってなると、やっぱり人間の精神を丸ごと移し替えるってトンデモナイ方法でしかないわねぇ」ハァー

操祈「――これはもう魂とか憑依とかそんなオカルトみたいな話になってくるわねえ」

操祈「ん?」

操祈(いや、ちょっと待って)

操祈「確かサイボーグの実験で、自分の記憶をそのまま引き継がせた例があったような、なかったような――」

操祈「これは私たちの手だけじゃ足りないかもねぇ」



操祈の好感度が★2上がりました

上条さんのHPが20下がりました


――10月下旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:85/140


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20



食蜂操祈……★★★★☆☆☆☆☆☆
警策看取……★★★☆☆☆☆☆☆☆
ドリー………★★★★★☆☆☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★
安価下2
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 18:14:18.01 ID:YbyvBbdgo
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 18:17:56.01 ID:tPZIe06h0
遊ぶ
風斬
669 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/18(土) 18:49:40.81 ID:8v0MA+2fO
上条「―――――」ポケー

上条(ダメだ、全然だめだこりゃ)


上条(1か月前と先週とから。操祈とオティヌスの件で色々と調べたりしていた)

上条(まったくそんな気配を感じないが、弓箭入鹿曰く操祈(厳密には派閥)になにやら動きがあるらしい)

上条(入鹿が色々と報告を入れてくるが、捜査は空振りに終わっているらしい)

上条(ま、アイツの思い違いだろうが、初めてできた彼女だ。心配事はあるだけ心にくる)


上条(オティヌスの体の件は何も進展はない)

上条(操祈が何やら調べてくれているそうだが、あれいこう何もない。俺も色々調べてはいるが何もできないまま時は過ぎた)

上条(大覇星祭もてんやわんやして終わり。)

上条(冷たい風が首筋を撫でる10月半ばを過ぎたころ)

上条(ある奴を発見した)



風斬「あ、上条さん」ニャーニャーニャー

上条「お、おふ」

上条(風斬氷華。久しぶりの登場である)

上条「えっと、風斬さん? なにやってるんですか?」

風斬「見ての通り、猫さんと遊んでいるんです」ニャーゴロゴロニャー

上条「遊んでいるっつーか、キャットタワーにされているようにしか見えんのですが」

上条(風斬氷華。沢山の猫と戯れながら登場である)

風斬「よく見つけましたね。久しぶりに物が触れるようになったとはいえ、私ってば相変わらず影が薄いのに」ニャー

上条「頭とか肩とか胸とか太ももとかに猫乗せてたらそら見つけるわ。てかその自虐ネタは重いからやめて」

風斬「ここで出会ったのも何かの縁でしょうから。お暇ならお喋りでもしませんか?」

上条「俺、そこまでトーク力に自信ねぇぞ」

風斬「じゃあ相談事とかないですか? 目の下、クマができてますよ?」

上条「―――――」


@操祈の事
Aオティヌスの事
B癒しがほしい
C猫のお腹っていいよね

安価下2
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 19:02:33.93 ID:tPZIe06h0
踏み台
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 19:06:18.02 ID:T6qCgy2i0
2
672 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/18(土) 20:10:12.29 ID:8v0MA+2fO
上条「実は…」

風斬「うん」ニャー



風斬「そう――」ニャーニャー

上条「ッてな訳なんです…」

風斬「うーん…難しい問題だね。私にもありますよ。誰かの為になりたくても、何もできなかった事」ニャー

風斬「でも、それでも何かしてくれる、それだけで本人は嬉しいのではないでしょうか」ニャーニャー

上条「そんなもんかな」

風斬「そんなもんです」ニャーニャー

風斬「でも問題は解決するのが一番です。むふっ。そのためにはやっぱりオティヌスさんとの協力が必要ですし」ニャーゴロゴロ

風斬「一人で抱え込まずに、みんなに今日協力を求めるのも一つの手ですよ」ゴロゴロ

風斬「例えば御坂さんとかインデックスちゃんとか」クルルルル…

上条「………」

上条「ゴメン、マジメに相談乗ってくれているのはホントにありがたいんだけど」

上条「にゃーにゃーうるさすぎて土御門みたいになってるし」

上条「ってか顔に猫乗せてるのシュール過ぎて話が入ってこない」

風斬「えー」



風斬「ってなわけで、協力してくれる人たちを探しましょう」レッツゴー

上条「いいのか?」

風斬「いいんです。久しぶりに人と触れ合える機会は嬉しいですし」

風斬「とりあえず暇そうな、その分野に詳しそうな人たちに声をかけてみましょう」


上条風斬エンカウントコンマ下1
奇数→そういえばウチにサイボーグがいたな
偶数→そういえばウチにサイコガン持ってる奴いたな
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 20:11:09.58 ID:O180F8Sqo
674 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/18(土) 21:19:08.87 ID:8v0MA+2fO

ピンポーン

ガチャッ


上条「ちわー」

風斬「こんにちわー」



麦野「帰れ」バタンッ


風斬「ちょっと待ってください!」バコンッ

麦野「!? ドアぶち壊してんじゃねぇ!」バビュンッ

上条「お邪魔しまーす」キュィンッツカツカ

麦野「!? て、てめぇええええ!」ビュビュビュッ

上条「おや、デジャブ」キュキュキュィンッ

風斬「あら、流れビームが」ビシッ

麦野「!? 原子崩しを弾き返した!」

滝壺「いやあああ! 壁からビームが!」

絹旗「ああっ浜面が! 浜面がぁあ!!」


麦野「てめぇえらぁっ!」


上条「おやおや? どうやらお呼びじゃないようですわね」

風斬「この人がサイコガンの人ですか? 怖いです」

麦野「誰がコブラだ!」

浜面「ヒューッ、ヒューッ!」

滝壺「あ、はまづらが息を吹き返した」

麦野「帰れぇぇえええええええええええええええええ!!!!」
675 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/18(土) 22:24:33.10 ID:8v0MA+2fO
・・・・・



上条「追い出されたなー」

風斬「追い出されましたねー」

上条「まったく。ちょっと突撃隣の晩御飯ごっこしてたってのに」

風斬「すごい剣幕でビーム打たれました」

上条「どこの弾幕ゲーだってくらいにな。。俺と風斬じゃなかったら逃げられなかったぜ」


上条「さっそく計画が頓挫したけど、次行くか?」

風斬「そうですね…」



???「あれ? そこにいるの幻想殺しじゃん」


上条「あれ?」

風斬「お知合いですか?」

上条「ああ」

上条「サイコガンを持つ女だ」


黒夜「黒夜海鳥だバーカ。誰がスペースコブラだ。さっきからネタが古ぃんだよ。年がバレるぞ」


黒夜「ったくよー。麦野に届けるために、左腕と右目のパーツ持ってきてやったってのに。あいつんチ、メチャクチャじゃん」

上条「ちょうどいい所に来た。サイボーグのおまえに頼みたい事がある!」

黒夜「サイボーグっつっても腕だけだけど……って、なんでおまえの言う事きかにゃならねぇんだ!」

風斬「お願いします、ちょっとお聞きしたいことがあって――」ポヨンッ

黒夜「―――」


黒夜のイラっと度コンマ下1
奇数→………ねぇちゃん、ちょっとスケベなコト興味ない?
偶数→………その乳、切り落としていい?
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 22:25:34.50 ID:H/tbO2d2o
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 22:56:45.44 ID:m1BhrbiJ0
奇数みたかった
678 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/18(土) 23:38:48.47 ID:8v0MA+2fO
黒夜「………」ジーーー

風斬「なんですか…? そんなじっと見られると…」

黒夜「その乳、切り落としていい?」ボンバーランスボーン

上条「やめい」キュィンッ

黒夜「なんでだよーいいだろー?」ジタバタ

黒夜「クッソ! なんでこんなデカイ乳しやがって! ずっとバストアッパー探してるってのに!」ニュッ

風斬「ひゃぁっ!?///」モミモミ

上条「サイボーグの腕を操作できるのか!」

黒夜「―――−」

黒夜「こ、この重み…ずっしりとしつつ柔らかく心地よい感覚……これが、勝ち組!」モミッ

風斬「人のおっぱいを揉み砕いてそれはないです! ひゃんっ」

風斬「うぅ、おっぱいが大きくたっていい事がないのに…足元が見えないから転びやすいし、重いから肩がこるし」

風斬「時々、イヤらしい視線を感じたり、酔っぱらった男の人に変なコトされそうになったり…」

黒夜「ちぇっ、イイなーイイなーオッパイが大きいとモテるよなー」

風斬「ぐずん」

黒夜「あーにしてもこれ、ずっと揉んでいられるわ。あーこれはイカン、イカンなぁ。なにかに目覚めそうだわ」

上条「オッサンかおまえは」


上条「ん? 黒夜。おまえ、その腕の感覚ってあるのか?」

上条「揉んでいる感覚あるって事は」

黒夜「は? あったりまえじゃん。このサイボーグの腕は私の窒素爆槍(ボンバーランス)を強化するために着けたものだし」

黒夜「ちゃんと電気信号も通ってるし神経も繋がってる。感覚がなかったら怖くて能力出せないよ」

上条「詳しく! どうやって電気信号通してるんだ!?」ガバッ

黒夜「ええーっと、なにこれ。なんでこんなガッツいてんの?」

風斬「とても重要かつ大切な事なんです。なんでもしますから、教えてください」

黒夜「ん?」

黒夜「なんでも? 今、何でもって言ったよね?」

黒夜「そうだなー、じゃあ、しょうがないなー。乳揉ませろー! 嗅がせろー! 」ガバーッ

風斬「キャーーーー!」

黒夜「スーハー、スーハー、スーハー…うん、これが巨乳の包容力か。絹旗にゃムリな力だぜ。この香ばしい汗の匂いがまた…」モミモミモミモミ

風斬「実況解説しないで! もう! うぅ、一気に数十の手に揉みくだかれるセクハラされるなんて…」

上条(なんだこれ)

上条「じゃあ約束通り、教えてくれ」

黒夜「いいぜー。つってもこのサイボーグ義手は元々木原相似っていうキチガイの研究でさ。詳しい話はムズイからわかんねぇけど」

黒夜「人体や能力者の代替品を作ろうとしてたんだわ」

黒夜「その研究をちょいと参考にして、これを作ったって訳」
679 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/19(日) 00:01:06.24 ID:GoSYhDlpO
黒夜「で、これになにか用か? 幻想殺しの手でも追加したいのか?」

黒夜「っつても結局無能力なら意味ないと思うけど」

上条「いや、そうじゃなくて…」

風斬「実は―――」




黒夜「―――ふーん、おたくの監督がねー」

上条「あの小さな体のままは可哀そうだろ? だから…」

黒夜「いやいや私じゃお門違いでしょ、それ」

上条「え」

黒夜「私が使っているのはせいぜい手の代替品ってだけじゃん」

黒夜「全身の代替品はさすがにムリ」

上条「そうか…」

黒夜「でも、幻想殺しの知り合いに一人うってつけの奴いんじゃん」

黒夜「気に食わないクソッタレだけど、マッドサイエンティストとその下僕一号だけど」

黒夜「きっと奴ならオタクの希望に添える答えを出してくれるはずだぜ?」

上条「??」

上条「それって一体―――」

黒夜「は? ニブちゃんだなカミジョーさんは」

黒夜「まーいいや。私からはここまでだ。あとはてめーで見つけな―」スーーーーーーーーーーーーーーーーッ

黒夜「ぱぁ」

黒夜「うん。おっぱい最高。やっぱ、巨乳になるより巨乳を弄繰り回す方が性に合ってるわ」

黒夜「いい経験だったぜメガネッパイ」

風斬「風斬氷華ですっ!」

黒夜「じゃ、私はこれで。麦野に部品届けねぇと」ボンッ

上条「! ちょっと待て!」

上条「ちっ、能力を使って飛んで行っちまった。あんな使い方ってあんのかよ」

風斬「ああああ、あったまきました! 後で見つけたら制裁です!」

上条「あまりマジにやるなよ。あいつ、泣くとめんどいぞ」
680 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/19(日) 00:08:50.19 ID:GoSYhDlpO
・・・・・


上条「ってなわけで、結構有益な情報は得たんじゃないかな」

風斬「私はひどい目にあいましたけど」プンプン

風斬「とりあえず今日はここまでですね。もう夕暮れです」

上条「ありがとうな。すげー助かった」

風斬「どういたしまして。また困ったら連絡ください。ま、私ケータイとか連絡手段がないので、私から押しかけたりするかもですが」

上条「アハハ、ありがと」



風斬「………インデックスちゃん、元気にしてるかな」

上条「インデックスならステイルたちと一緒だから大丈夫だろ。一応学園都市にいるって話だし」

上条「気が向いたらアイツんところに行ってくれ」

上条「つっても、いつ今日みたいに現れるかわからんだっけか」

風斬「うん…」

上条「俺もインデックスの居場所までは分からないし…てか、ステイルの目が怖くて…」

上条「まあそのうち会えるだろ!」

風斬「そうですよね! ――――――あ」

上条「?」



振り向くと、そこには…コンマ下1
奇数→銀髪碧眼の少女が―――
偶数→金髪金眼の少女と黒髪黒目の少女と栗色栗目の少女が妖精を連れて―――
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 00:10:13.68 ID:rLMnEcPVo
682 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/19(日) 00:38:30.85 ID:GoSYhDlpO
上条「―――あ」


操祈「あらぁ? こんなところでなにをしているのかしらぁ」

看取「ダーリンがイイ所に」

ドリー「おにいちゃんだ!」ダキッ

オティヌス「コラコラ、私を頭の上に乗せているのに走るな抱き着こうとすなグェ!」


上条「おまえら! えっと、これはだな…」

上条(ヤバイ、風斬と一緒にいたのを見られた! 浮気と勘違いされる!)

上条「おい、おまえもなにか―――」


看取「ダーリン?」

ドリー「おにいちゃん、誰に行ってるの?」

オティヌス「は、まさかあまりの頭の悪さで幻覚でも見ていたんじゃないか?」

上条「あれ? ここに風斬いたろ?」キョロキョロ

操祈「? いいえ、最初から貴方一人だけだったわぁ」

上条「―――」

上条(……そうか、どうやら気を遣わせちまったみたいだな)フッ


上条「で、みんな集まってなにやってたんだ?」

ドリー「あのね! みんなでおにいちゃんのおうちで、おなべしようって!」

看取「最近肌寒くなってきたし。ソロソロお鍋が恋しいんじゃないカナーっと」

上条「いいな。何鍋にするんだ?」

オティヌス「ふっふっふ、それはこれからだ。これから各々食材を買い合って闇鍋とする」

操祈「私、オーガニックしかダメなのを忘れちゃだめよぉ」

上条「オッケー。じゃあ俺も参戦するぜー。ヘッへーなに入れてやろうか」

ドリー「へんなのいれなんでねー」

操祈「入れそうなのがこっちにもいるけど…」

看取「それは操祈ちゃんが食わず嫌いなダケー」

操祈「なによぉ」


アハハハハ…
ウフフフフ…
アハハハ…



風斬「…………」

風斬「ありがとう、上条君。これからもよろしくね」



風斬さんの好感度が10あがりました
風斬氷華好感度06→16

上条さんのHPが20減りました



683 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/19(日) 00:40:14.66 ID:GoSYhDlpO


――11月下旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:65/140


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20



食蜂操祈……★★★★☆☆☆☆☆☆
警策看取……★★★☆☆☆☆☆☆☆
ドリー………★★★★★☆☆☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★
安価下2
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 00:43:34.47 ID:dJ3KJWnBo
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 00:45:11.88 ID:PDFFfmhS0
遊ぶ恋査
686 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/19(日) 00:58:57.30 ID:GoSYhDlpO
今日はここまでです
ありがとうございました

次回は月曜日の20時からちょこっとやりたいと思います

安価下


〜おまけ〜


黒海「ちわーお届け物でーす」ツカツカ

黒海「うっわ、地獄かよ」


浜面「俺は被害者だ」ボロッ

麦野「ったく、あのクソボケツンツン頭と乳デカ女。次あったらぶっ殺す」

滝壺「きっと、むぎのじゃあかみじょうは倒せない」

絹旗「こと対能力者への超防御力なら学園都市一ですからね。しかも超体力あるときた」ペラッ

絹旗「早漏持久力ゼロの浜面と違って超絶倫なんでしょーねー」ペラッ

絹旗「お、あの監督の新作でるのか。超チェックしなくては」

浜面「このメスガキ、いつかヒーヒー言わせてやる…」


麦野「ちっ、しゃーない。おい浜面ー今からやるぞー」

滝壺「ダメ、今日は私の番」

麦野「じゃあ3人でだな」

浜面「ええ!? またかよ!」

麦野「むしゃくしゃしてる時はこれが一番なんだよ」ポヨッ


黒海「………」

黒海「おっぱい、ちっちぇな」ボソッ


麦野「あ?」

黒夜「ひっ」

麦野「テメー、今なんつった?」

黒夜「いや、その! あ、あいつと比べてだ。あのメガネッパイと」

麦野「あ? あのメガネ乳デカ女と?」

浜面(あ、アカン)


ガシッ


黒夜「ひぃっ」ギリギリギリ

麦野「よーっし、こうなったらテッテー的に教育してやる。はまづらー、今日は4人プレーだ」

浜面「いやいやいやいや、さすがに中学生はマズ―――」


バビュンッ


麦野「拒否権はないって、わかってるよね?」

浜面「は、はひ」


黒夜「いやぁぁあ!!!! た、助けて、助け、助けて絹旗ぁぁああああああ!!!」ジタバタジタバタ

滝壺「大丈夫。はまづらは優しいから」

絹旗「超グットラック」b

黒夜「あ、あああああああああああああああああああああああ!!」バタンッ
687 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/20(月) 20:15:34.03 ID:+wHF9owSO
はじめまする
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 20:22:19.38 ID:CpnmaH9vo
おーけ
689 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/20(月) 21:11:50.71 ID:+wHF9owSO
―――第十三学区 某大学附属病院


上条「………いいぜ、来いよ」

上条「覚悟はいいか。俺は出来ている」

上条「―――――――――――」

上条「だから一思いにやってくれぇ!!」


薬味「はい、痛かったら言ってねー。せーのっ」グィー

上条「イダダダダダダダダダダ!!!!」






ゴッキンッ☆






上条「不幸だ…草野球の助っ人に行ったら、肩を外しちまうなんて」

オティヌス『よかったじゃないか。知り合いの医者がチームにいて、そいつが勤めてる病院が近くにあって』

オティヌス『しかし利き腕じゃない左肩でよかったな』

上条「ヘッスラって危ないんだな」

オティヌス『だから不要なヘッドスライディングはやめろと。普通のスライディングと違って怪我の確率はダンチだと言ったろ全く』

オティヌス『まぁいい。薬味は性格はともかく腕は確かだ。きっちり治してもらってこい!!』



―――病室


上条「うぅ、剥離骨折の疑いあるから検査入院かあ」

上条「二泊三日……くぅ、寂しいなぁ」

土御門「まぁまぁ、そういうな。俺たちがいるぜよ」

青ピー「楽しみやわぁ。そういえばボクら一緒に寝泊まりするのって始めてちゃう?」

上条「………なんでおまえらがいるんだ」

土御門「ヘルニア」

青ピー「魔女の一撃喰らったわ」

上条「なにやってたんだおまえら……ってか魔女の一撃ってなに?」


※ドイツ語でぎっくり腰
690 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/20(月) 22:01:42.10 ID:+wHF9owSO
ガラガラ


恋査「まったく。あなたたちは本当にやんちゃなのですね」

恋査「3バカΔフォースの名は伊達ではありませんね」

恋査「あ、忘れてました、検査の時間です。バカはバカらしくバカみたいにボケっとしててくださいね。変な行動をすれば即エルボードロップが炸裂しますので」

土御門「ハイハイ!ナースさん、重度のヘルニアのせいでピクリとも動けませんにゃー。あとナースじゃなくてメイドさんがいいと思いまーす」

青ピー「ハイハイ!ナースさん、ボクも1mmも上体起き上がれないんで、オシモの世話とかお願いしていいですかー?」

恋査「オッケー、2日連続で入院延長決定してほしいですね。おかのした。ランニングエルボーかダイビングエルボー、どちらがいいですか?」

恋査「それとも婦長直伝雪崩式パワーボムがいいですか? 覚悟はできてますか? 私は出来ている」


上条「ヤメ! 病室をプロレスリングにするつもりか!!」


青ピー「なに言うねんカミやん! ナースさんやぞ? 純白の天使が豊満なお胸とピチピチお尻でホールドしてくれるんやで!? こんなん入院中でしかできひんやろ!?」

土御門「ワイはナースよりメイドさんを強く推すに――」



・・・・・


ナース「先生! 土御門さんとえーっと髪の毛が青い人の症状がまた悪化しました!」

医者「またかね! ただの腰痛で安静にして入れば3日で退院できるのに、なんで安静にしないんだ!?」

恋査「病院内では静かにお願いします」パンパン

上条「き、肝に銘じておきます…」


恋査「さて」ギシッ

上条「は? なんで普通に俺のベッドでくつろいでるんでせう?」

恋査「? 暇なので。付き合ってくださいよ、暇つぶし」

上条「オイコラ、ナースだろ働け」


上条さんの暇つぶし提供安価
@オティヌスの事を話す
A暇つぶしと言えばトランプ。UNO? あれは二人でやるもんじゃねぇ
B会話なぞ不要。肉体言語こそ我らの対話

安価下2
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/04/20(月) 22:14:09.84 ID:MwtaMqJv0
踏み台
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 22:18:56.44 ID:rbjVvWbWo
1
693 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/20(月) 23:43:57.84 ID:+wHF9owSO
上条(しかしちょうどいい。オティヌスについて聞きたい事があった)

上条「なぁ恋査。ちょっと聞きたい事があるんだけど」

恋査「はい。暇つぶしになれるのならどんなことでも聴いてください――」




恋査「――なるほど、監督の」

上条「そうそう。で、設備は俺の1日学園都市統括理事長権で何とかする。そこで垣根に体を作らせてもらって…って談までは上手く行ってる訳だけど」

恋査「問題はその体をどうやって動かすか、ですね」

恋査「なるほど、それで私ですか」

恋査「私…恋査はサイボーグの体は機械…人工物で出来ていますが、脳はかろうじて人間の物です」

恋査「まぁご存知でしょうが、念のため」

恋査「一番手っ取り早いのは、オティヌス氏の脳と脳髄を未現物質製サイボーグに移植するというやり方です」

恋査「ですが、オティヌス氏脳はあまりにも小さいのでこの案は不可能かと。オティヌス氏が人間たり得ているのは、あのサイズの脳で賄える体だからです」

恋査「もっとも、『どこぞのレベル5が巨大なもう一つの自分の脳を培養していた』という話ならありますが、そこは私から言うべきことではありません」

恋査「それにこの手術はリスクが高い。『私たち』のような人間ならのみならず、オティヌス氏はそれなりの人物で、未知な領域が大きいからです」

恋査「結論から言いますと、私と同じ体になる案は棄却するべきかと」

上条「………そうか。確かに脳移植は俺も反対だ。オティヌスにかかる危険が大きい」

上条「それに成功したって、恋査ってメチャクチャ高級価格なんだろ? 維持費もやばいだろうし」

恋査「恋査は脳をカートリッジ化していたり、ボディを頑丈に作られれているのは、能力を生み出すためであって」

恋査「ごく普通に日常生活を送るには、一般家庭でも十分維持可能な価格かと」

上条「……ちなみにおいくら?」

恋査「計算します―――計算終了しました」

恋査「製作費約1200万円、維持費月々約30万ほどです」

上条「一般家庭の定義がおかしいっ」



恋査気分コンマ下1
奇数→恋査、興に乗る。
偶数→恋査、悪乗りする。
694 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/20(月) 23:45:23.97 ID:+wHF9owSO
今日はここまでにさせてください
ありがとうございました

次回は土曜日の19時からよろしくお願いします


平日昼間、暇だったらちょこっと書くかも
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 23:53:56.98 ID:4YLnWQYSo
乙です
696 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/25(土) 19:17:53.21 ID:3lRxJ8jbO
はじめます
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/25(土) 19:18:45.24 ID:yE3nBIsco
OK
698 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/25(土) 19:56:38.57 ID:3lRxJ8jbO
恋査「まぁまぁ」

上条「まぁまぁ、じゃねーよ」

恋査「とりあえずスペックを…印刷しますのでお待ちください」

上条「は? コピー機なんてどこにあるんだよ。印刷室にでも行くのか?」

恋査「ウィーーーーン、ヴェッ、ヴェッ、ヴェッ」

上条「いやおまえが印刷するんかー――ーい!」

恋査「ヴェッ、ヴェッ、ヴェッ、ヴェーーーーーーー」

恋査「ふぅ、スカートの中からお取りください」

上条「どこから印刷してんだ!」

恋査「? 尻部の割れ目から」

上条「ケツから紙とか不潔だろ!?」

恋査「大丈夫、恋査はうんこはしないので」

上条「そういう事いわないの!」

恋査「四の五の言わないでさっさと取ってください」

上条「……もうツッコまねぇぞ…」スッ

上条「傍から見ればヘンタイだぞ俺たち」

恋査「失礼な。変態なのはあなただけです」

上条「―――」ビリッ

恋査「イッタッ―――もっと丁寧に取ってください」

上条「まさかのレシート方式かよ」

上条「えーーっと、なになに?」



上条「………なにこの腕部5連装メガ粒子砲って」

恋査「有線ですが腕を切り離してオールレンジ攻撃可能のビーム砲です」

上条「………なんで首も切り離せるの?」

恋査「胴体が大破した場合の脱出ポッドです」

上条「なんで口からもビームでるの?」

恋査「脱出ポッドが無防備なのはダメでしょう」

上条「……………。……なんで足がないの?」

恋査「あんなの飾りです。偉い人にはそれが分らんのですよ」


上条「ジオングじゃねぇか!!」ベシッ


恋査「レシー…設計図を投げないでください」

上条「レシート言ってんじゃねぇか。なんで地上なのに宇宙専用? ってかそのまえになんで戦闘ロボなんだよ!」

上条「そら1200万かかるわ。ってか1200万でジオング作れるのかよスゲーな!」
699 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/25(土) 20:22:02.90 ID:3lRxJ8jbO
恋査「………チッ、ツッコミくどっ」ボソッ

上条「じゃかしいっ」

感情「最低でも人の形したのじゃダメだ」

恋査「はいはい。ヴェッ、ヴェッ、ヴェッ、ヴェッ、ヴェッ」

恋査「ヴェッ、ヴェッ、ヴェッ、ヴェッ、ヴぇーーーーーーー」

恋査「はい」

上条「いちいち印刷するの面倒だな。てかケツに手を突っ込むのもなんか嫌だ」

恋査「あんっ」

上条「変な声出すな」ベリッ


上条「えーっとなになに……超鋼合金属ルナ・チタニウムとガンダリウム・アルファってなに」

恋査「オティヌスの装甲です。ザクマシンガンを全く受け付けません」

上条「…………このビーム・ライフルってのは」

恋査「本機の主兵装です。小型化してますが、戦艦の主砲クラスの威力を誇ります」

上条「………この頭のVみたいなのは?」

恋査「本機の象徴たるセンサーです。有効半径5,700mです」

上条「………『ダム』とは何だ?」

恋査「『ふくらはぎのくびで』です!! 地球の方言で」ぐぐっ!!



上条「ガンダムじゃねーか!!」ベシッ



上条「人の形っていうか、人型兵器じゃねぇーか! なにか、ジオンの次はガンダムも作るってのか1200万で! アナハイムエレクトロニクスでも無理だわ!」

恋査「AE社が登場するのはZから…」

上条「やかましいっ」
700 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/25(土) 20:37:58.66 ID:3lRxJ8jbO
上条「人間だよ人間! ふつーの人間じゃダメだって」

恋査「はいはい、人間人間ね、チッ、っるせーな」ゴソゴソベリッ

恋査「はい、どうぞ」つ設計図

上条「……さっきまでのヴェッ、ヴェッは何だったんだ…」

上条「えーっと…ああ、そうそうロボじゃないな。ロボットじゃなくて人造人間。こういうのでいいんだよ」

上条「えーっと、本機は汎用人型決戦兵器で、……A10神経を介して神経接続によるコントロールシステム…エントリープラグ…シンクロ率…A.Tフィールド…暴走状態だと何でも食べます―――」




上条「エヴァンゲリオンじゃねーか!」




・・・・・



上条「はぁ…はぁ…はぁ…」

恋査「これもだめ、あれもだめ――わがままですね」

上条「おま、おまえが、俺の彼女をマジンガーだのビックオーだの鉄人28号だのにしたがる、からであって」

上条「俺はなにも悪くねぇ」

上条「イタタ、肩が!」ビリッ

恋査「……少々悪乗りが過ぎましたね」

恋査「では私はこれで。いい暇つぶしになりました」

上条「ちょっと待て! オティヌスの体の件は――」

恋査「その話はお断りします。私の仕事ではないので」

上条「!」


上条さん咄嗟の台詞コンマ下1
奇数→交換条件がある!
偶数→お願いします何でもしますから
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/25(土) 20:40:04.79 ID:w7kVJPZXo
702 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/25(土) 22:18:51.01 ID:3lRxJ8jbO
上条「―――!」

上条(やばい。きっとこの計画は恋査じゃないと破綻する!)

上条(なにをすれば―――)

上条「こっ」

恋査「………?」

上条「こ、交換条件がある!」

恋査「ほう、交換条件ですか」スッ

上条「あ、ああ」

恋査「恐らくこの計画はかなり長期間、拘束するプロジェクトになります」

恋査「こう見えても多忙の身、1分でもかなりのパワーと維持費を消費する私を数か月……覚悟はありますか?」


上条「………ああ、オティヌスの為ならなんだってする」


恋査「―――いえ、これはさすがに意地が悪すぎました」

恋査「今までの無礼をお詫びします」

恋査「野球大会での借りもありますし、全面的に協力しましょう」

上条「本当か!?」

恋査「はい。オティヌス氏に負担がかからないようにそのままの状態で駆動できる肉体の設計をすればいいのですね?」

上条「ああ! よろしく頼む!」

恋査「承知しました。では――」スタスタ

上条「はぁ、よかったぁ…」




恋査「おや、こんにちわ」

???「……」


アレを見ていた奴コンマ下1
奇数→エツ子は見た
偶数→ズッコケ3人組は見た
703 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/25(土) 22:24:30.31 ID:3lRxJ8jbO
今日はここまでにさせてください
ありがとうございました

次は明日の19時からはじめます
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/25(土) 22:55:47.60 ID:2ukX4TX3o
705 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/26(日) 19:27:26.95 ID:ZO4cYzWpO
はじめまっする
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 19:28:04.73 ID:Nq4/XQLYo
待ってた
707 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/26(日) 20:06:25.05 ID:ZO4cYzWpO
ドリー「こんにちわー」

恋査「では…」スタスタ

操祈「…………」ボケー

看取「…………」アワワ

ドリー「どうしたの?」

看取「だ、だ、ダーリンが、ス、スカート、スカ、スカートに」グルグル

操祈「あははは、見てない。見てないわぁ。あんなプレイ見てないわぁ」アハハハ

ドリー「どうしたの二人とも。おにいちゃんのおみまい、いかないの?」

操祈「今日のところは帰りましょう」

看取「サンセー」

ドリー「えー」

ドリー「じゃあわたしはおにいちゃんのところへいくー!」ダッ

「「あっ」」

ドリー「おにいちゃーん!」タックルッ

上条「ぐへっ」バキッ

看取「あっ」

操祈「あっ」




センセイ、上条サンノ容体ガッ
マタカ! エエイ、アノ病室ハ呪ワレテイルノカッ



上条(左肩が剥離骨折した)

上条(入院期間が延長されたが、入院食生活のおかげでやせた気がする)


上条さんのHPが20減りました
HP:65/140→45/140

恋査さんの好感度が20上がりました
恋査好感度202→222

708 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/26(日) 20:23:31.29 ID:ZO4cYzWpO
――――12月上旬


上条「ようやく肩が動かせるようになったぜ」ナガカッター

恋査「退院おめでとうございます」

上条「別に完全に治るまで入院するまでもなかったのに」

恋査「治るまで安静にしているか不安でしたので。再手術されては非効率です」

上条「まぁ入院費とか諸々安くしてくれたのはありがたかったけどさ」

上条(何やら変な検査があったが、まあよしとしよう)


薬味「退院おめでとう。いやぁいいデータ……げふんげふん、無事に怪我が治って何より」

薬味「なにやら恋査を使って面白いことをしているが、生憎私はノータッチだ。相談するならどこぞのカエル顔に頼んでね」

薬味「脊髄不随による身体障害者や筋ジストロフィー症患者への救済にもなるこの分野の研究は、私よりあの男の方が好みそうだ」

上条「そうか、わかった。骨折を2週間で治せるくらいいい腕なのにな」

薬味「いやいや、そう褒められたことはしてないよ」

薬味(色々と面白い事をしたからね)ニタリ



上条「しかしナースと主治医が退院の出迎えとか、ドラマみたいなことするんだな」

恋査「ああ、そうでした」ゴソゴソ

上条「?」

恋査「これを渡そうと」つUSBメモリー

上条「これは?」

恋査「オティヌス氏の代替ボディーの設計資料です。少々木原の技術は取り入れていますが、低価格かつ高燃費かつ耐久性良好に製作可能かと」

上条「そうか! ありがとう」ガシッ

恋査「―――」

恋査「……別に、貴方の為に作ったわけではないからね。ただ、研究として作ったんだからね」

上条「なぜツンデレ」

恋査「男の人はこういうのが好みでは?」

上条「いや、俺は違う」
709 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/26(日) 20:27:09.65 ID:ZO4cYzWpO
訂正
×→上条「しかしナースと主治医が退院の出迎えとか、ドラマみたいなことするんだな」
○→上条「しかしナースと主治医が退院の見送りとか、ドラマみたいなことするんだな」




上条「じゃあ、俺は行くわ。ありがとな」

恋査「お大事に」

薬味「また草野球の助っ人頼むよー。怪我したらまた治してあげるから!」

上条「へいへい」ノシ




上条「さて、設計図も出来たし、いつかは垣根とカエル先生に見せないとなぁ」

上条「ま、それはまた今度でいいか」

上条「とりあえず退院祝いだ。出迎えに誰も来なかったのはさみしいが―――」



――12月下旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:45/140


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20



食蜂操祈……★★★★☆☆☆☆☆☆
警策看取……★★★☆☆☆☆☆☆☆
ドリー………★★★★★☆☆☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★
安価下2
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 20:31:25.03 ID:RLJmt0H3o
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 20:36:37.28 ID:btQIRgi0o
遊ぶ 垣根
712 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/26(日) 21:03:52.96 ID:ZO4cYzWpO
黒垣根「ふぁ…」クァ

黒垣根「クソ暇だな」

獄彩「そうねー」ペラッ


prrrrr


獄彩「あら、電話よ」

黒垣根「電話? かったりぃな」ピッ

黒垣根「誰だ」


『ワタシ、メリーさん、今駅前にいるの』超裏声


黒垣根「死ね」ピッ

獄彩「誰?」ペラッ

黒垣根「メリーさんだとよ」

獄彩「なにそれwww」


prrrrr


黒垣根「………」

獄彩「出ないの?」

黒垣根「チッ」ピッ

黒垣根「誰だ」

『ワタシ、メリーさん、今あなたの家の前にいるの』超裏声

黒垣根「よし、そこにいろ。今ぶち殺しに行く」ツカツカ

『えっ、ちょ!?』

獄彩「部屋、汚さないでよねー」

黒垣根「自信がねぇな」



メリーさん「生存戦略ゥ――――!」コンマ下1
奇数→メリーさん大勝利!
偶数→メリーさん死す! デュエルスタンバイ!
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 21:05:01.89 ID:RLJmt0H3o
714 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/26(日) 21:58:58.35 ID:ZO4cYzWpO
上条「ふぅ、危なかった…」

黒垣根「クソッタレ」ボロッ

上条「ま、いい運動になったかな」コキコキ

獄彩「あらこんにちわメリーさん」ペラッ

上条「おいっす。お邪魔するぞー」

黒垣根「帰れ」

上条「まぁまぁそういうなって」

上条「ああ、この前のオティヌスの件のかくかくしかじかうんぬんかんぬん」

獄彩「あら、よかったじゃない」

黒垣根「ハッ、誰がんなクソ面倒な事するかよばーか」

上条「」

獄彩「あら、そんなこと言っていいのかしら」

黒垣根「あ?」


獄彩「上条君、ちょっとちょっと」チョイチョイ

上条「?」

獄彩「ごにょごにょ」

上条「そういえばいいのか」


上条「あ、あーもったいないなー(棒)」


黒垣根「クソ棒読みじゃねーか」

上条「せっかく、学園都市統括理事長の力で、色々出来るのにー(棒)」

上条「オティヌスの体を作ってくれるお礼にその力でナンデモしてあげるのになー(棒)」

黒垣根「」イッラァァッ


垣根クンの煽り耐性コンマ下1
奇数→フィィーーーーーッシュッ
偶数→ボウズ
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 22:00:40.23 ID:YnIWvpgh0
716 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/26(日) 22:50:29.50 ID:ZO4cYzWpO
黒垣根「なんでも? なんでもって言ったな?」

上条「お、おう」

黒垣根「そこのバカ女の入れ知恵だろうが、てめーが吐いたセリフは戻らねぇぞ」

黒垣根「よし、じゃあ寄越せ」

上条「は?」

黒垣根「設計データってのを寄越せってんだマヌケ」

上条「はい」つUSBメモリー

黒垣根「……簡単に渡したな。これ、コピーか」

上条「いやしてねぇよ」

黒垣根「…………」

黒垣根「まぁいい、おいPC持ってこい」

獄彩「はいはい」スクッ



・・・・・



黒垣根「ほらよ」ポイッ

上条「おっとっと!?」

黒垣根「これは返す。中身をコッチのPCコピーしたからな」

黒垣根「まったく。なんでこんなことを――とりあえずコイツに目を通すから」



上条「

717 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 00:51:35.10 ID:5bsOrCgJO
上条「意外と協力的だな」

獄彩「それは彼は彼なりに目的があるからじゃないかしら」

獄彩「ごめんなさいね。あの人、基本素直じゃないからちょっと利用させてもらったわ」

上条「?」

上条「垣根にはなにかあるのか」

上条「まさか、白い垣根と成り変わりたいとかアレイスターに復讐とか考えているんじゃないだろうな」

獄彩「まさか」

獄彩「彼は以前の…あの騒動の頃と違って現状と自分の力をちゃんと理解している」

獄彩「アレイスターとの交渉権は諦めてはないのかも――ひょっとしてこれを求めているのかもしれないけど――」

獄彩「きっとあなたの計画をしって、思い立ったのかもしれないわね」

上条「なにを」

獄彩「………あくまで私の憶測だから、あの人には内緒よ」

獄彩「ある事件で、一人の女の子を死なせちゃったの」

獄彩「実験で体中弄繰り回されて、最後は自壊プログラムで殺されちゃった子」

獄彩「あの子、すごく懐いてたけど、なにも知らないで死んだの」

獄彩「……きっと垣根はあの子に未練があるんじゃないかしら」

獄彩「野球人形を作る時はあの人、何もできなかったから、今度こそは――なんて、らしくないわ」

獄彩「ごめんなさい。あり得ないわ。だってこんなセンチメンタルでロマンチックな行動、あの冷酷無比のリアリストがやる訳ないもの」

上条「………ところで、その子の名前は?」

獄彩「林檎」

獄彩「杠林檎よ」

獄彩「暗闇の五月計画の被験者で、学園都市に殺された子供たちの一人よ」


718 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 01:39:01.70 ID:5bsOrCgJO

・・・・・



黒垣根「てめーまだいたのか」

上条「垣根…おめーいいやつだな」ダバー

黒垣根「………キモイ」

黒垣根「なにを吹き込んだ」

獄彩「特に何も」ケラケラ

黒垣根「チッ…まぁあらかたデータに目は通した。あのサイボーグにしちゃあそこそこの出来だろ」

黒垣根「たしかに俺の能力なら作れる」

黒垣根「だがまだ足りねぇ」

上条「え」

黒垣根「この設計図だの論文だの、USBのデータはあくまであのクソナースのシュミレートをアウトプットした産物だ。所詮シュミレートだ」

黒垣根「恋査はサイボーグだが、サイボーグの専門家じゃない。ただの人の形をしたPCだ」

上条「てめ、恋査をバカに――」

黒垣根「まぁ聴けよバカ」

黒垣根「あれは理論的正解を求める機械だ。だが求め続ける事はしねぇ。『これが正解』って信じて稼働する」

黒垣根「だから想定外のイレギュラーなバグに敗れる。外的要因やプログラムのバグとかな。だからこの資料にゃ必ず穴がある」


上条「なんでそこまで言えるんだ?」

黒垣根「ハッ、それを言わせるかよ」

黒垣根「コンピュータに曖昧な命令だして後々後悔するってのは俺が一番理解している」

黒垣根「だからサイボーグの専門家がいる。どうしてもだ。薬味のババアが無理なら、別の奴を当たるしかねぇ」


黒垣根「で、他に協力者は?」

上条「俺が良くお世話になってる病院の先生。ほら、カエル顔の」

黒垣根「冥土返しか。まぁいいだろう。だがあのカエル面も専門家じゃねーな」

上条「……心当たりはあるのか」

黒垣根「…………」

黒垣根「与太話だが、死ぬ前に聞いたことがある。うってつけの奴が一人。サイボーグ研究の第一人者が、てめーのテリトリーにいる」

黒垣根「――操歯涼子」

黒垣根「てめーの体をバラバラにして、てめーと同じ存在を作り上げたっつートンデモ科学者サマだ」



最後のピース回収、黒垣根協力コンマ下1
奇数→黒垣根「ま、暇だからやってやんよ」
偶数→黒垣根「は? やらねぇよ他あたれ」
719 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 01:42:48.07 ID:5bsOrCgJO
今日はここまで
ありがとうございました

明日の14時からここのコンマの話を終わらます
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/27(月) 01:58:00.16 ID:le0NTYnuo
乙々
721 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 02:03:26.99 ID:5bsOrCgJO
深夜までお付き合いどうもです
予定変更、次の安価までやります
722 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 02:14:45.40 ID:5bsOrCgJO
上条「……その操歯って人、どこにいるのかわかるか?」

黒垣根「それは―――」

上条「それは…」

黒垣根「――てめーで探しやがれ」

上条「は?」

上条「え? この流れは協力してくれる流れでは?」

黒垣根「は? やらねぇよ他当たれ。何言ってやがんだ。こちとら協力してやってんだから、てめーのやれることくらいてめー一人でやれ」

上条「この…」

獄彩「はぁ」



・・・・・



獄彩「ごめんなさいね。あの人、やっぱり素直じゃないから」

上条「ま、そうだよな」

上条「こればっかりは俺の力でやらねぇと」

上条「垣根の言い分は納得がいかない事があるけど一理ある」

上条「人間だろうがサイボーグだろうが一人一人が完璧じゃねぇ。すげー奴らが集まれば集まるほど完璧になるって事だろ」

獄彩「……ふふ」

上条「なんだよ」

獄彩「あの野球大会を優勝に導いたキャプテンは伊達じゃないわね。いいえ、貴方だからこそ、優勝できたのね」

上条「お、おう」

獄彩「野球大会が終わってから、ずっとあの人、退屈そうで眼なんて死んだ魚みたいだったのに」

獄彩「あなたがこの案件を持ってきてから、昔の垣根帝督に戻ったようよ」

獄彩「お礼に一つ、いい情報を教えてあげる。こう見えても情報通なのよ」


獄彩「操歯涼子と親交がある人が、あなたのチームの中にいるわ」


獄彩「彼女たちなら、貴方の力になってくれるはず」

上条「………わかった」

上条「じゃあ行ってくる。またよろしく頼むぜ」

獄彩「ええ、楽しみに待っているわ」
723 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 02:29:14.26 ID:5bsOrCgJO
※台詞変更




獄彩「お礼に一つ、いい情報を教えてあげる。こう見えても情報通なのよ」


獄彩「操歯涼子と繋がりがあるレベル5が、あなたのチームの中にいるわ」


獄彩「彼女たちなら、貴方の力になってくれるはず」

上条「………わかった」

上条「じゃあ行ってくる。またよろしく頼むぜ」

獄彩「ええ、楽しみに待っているわ」


バタンッ


上条(レベル5…彼女……あいつか?)




上条さん行動安価コンマ
@ビリビリにTEL
AターミネーターにTEL
B愛しのハニーにTEL

※コンマが5の倍数なら代わりに屍喰戦隊スカベンジャーwithネクロイエローとエンカウント

安価コンマ下2
724 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 02:34:35.54 ID:5bsOrCgJO
今日はここまで
ありがとうございました

次回>>719の通り平日昼間からGO
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/27(月) 07:48:39.46 ID:3c62aPa7o
1
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/27(月) 08:32:22.54 ID:DTVqcwtYo
1
727 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 14:26:41.56 ID:R5rAh/5dO
ちょいと遅れましたがはじめます
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/27(月) 15:04:19.57 ID:DTVqcwtYo
OK
729 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 15:17:12.33 ID:R5rAh/5dO
上条「…………」ピポパ


prrrrrrr


上条「でねぇな」



着ぐるみ「コラー待てー!」

上条「ん?」

着ぐるみ「ナル、清ヶ、挟み撃ちだ!」

セーラー「はいはいっと!」

帽子「捕った! ぐへっ」ゲシッ

マスク「なにをやってる!」

金髪マント「なんで追いかけてくるんだ〜!」

着ぐるみ「大丈夫だ、怪しいものじゃない。ただのスカウトだイエロー! 逃げるな〜!」

金髪マント「以前襲われた奴に追いかけられて逃げない奴があるか! そもそも着ぐるみ来た露出狂が怪しくないわけないだろう!?」スタタタタタタ!



上条「なんだあれ」prrrrrrrr…



ガチャッ


美琴『もしもし?』

上条「あ、つながった! 御坂! 頼みたい事がある!!」
730 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 16:11:10.56 ID:R5rAh/5dO
―――第七学区 とある公園


美琴「ゴメン、待った?」

上条「いや、今来たところ」

美琴「そ。ところで、なんだかトンデモナイことしてるそうね」

上条「なんで知ってんだよ」

美琴「ちょっと前に食蜂から連絡きたのよ」

美琴「まったく、私に聞くより自分で調べろっての」ブツブツ

美琴「で、頼みたい事って?」

上条「まさにそのことだ。御坂、操歯涼子って知ってるか?」

美琴「―――」

美琴「なるほど、紹介してほしいって訳。別にいいけど――」

美琴「………」ドキドキ

上条「?」

美琴「その代わり、交換条件があるわ」

上条「別にいいけど…」

美琴「わ、わ、わ、私、と、つ、つつつつきじ」←噛んだ

上条「築地市場?」

美琴「――――」

美琴「そのプロジェクトとやらに私も混ぜなさい!」ビリッ

上条「なんで!? いやいいけど!」キュィンッ

美琴(ああんもう、バカバカバカァ!)



・・・・・



――第二十学区 トレーニングジム前


美琴「確かここら辺にいるって話だけど――」

上条「トレーニングジム? 研究者じゃないのか?」

美琴「その研究ってのがひと段落したから、最近は近くのジムで体鍛え始めたそうよ」

美琴「第二十学区はスポーツ科学の街。うってつけよね」
731 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 16:25:26.21 ID:R5rAh/5dO

上条「ふーん。どうりですれ違う人みんなガタイがいいはずだ」


???「―――――――」チーン


上条「………気のせいかな。道のど真ん中でぶっ倒れている奴いるぞ」

美琴「………」

美琴「いや、まさかねー」

???「う…ぁ…」

上条「助けねぇと」ダッ

上条「大丈夫か!?」ガバッ

???「ああ、すまない。申し訳ないが、そこのベンチに座らせてくれないか…ぐっ」ズキッ

???「い、痛いっ。イタタタタタッ…あ、苦しい、痛い、あぁっ!!」

上条「オイ! 大変だ、救急車を――!」



???「あ、いや。これ、筋肉痛だから、そこまでは…」



上条「――――」

上条「はい?」

美琴「やっぱり。なにやってんのよ」

???「! 御坂美琴! なぜここに!」

美琴「あんたに用があってきたのよ」

上条「……まさかこの人が」

美琴「そ。学園都市サイボーグ研究の権威の一人」

美琴「操歯涼子よ」

上条「ええ、まさかの学生だったのかよ!? てっきり大人の女性かと」

操歯「そんな、大人の女性だなんて照れるアダダダダダダダ!!」

732 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 16:54:49.83 ID:R5rAh/5dO
・・・・・


操歯「ふぅ、すまない。全身痙攣の原因は体内の水分とミネラルの不足だ、これさえ補えば何とかなる」

操歯「が、腕なぞ1mmも上がらんのでは話にならん。痙攣は長時間起ると肉離れに発展する。全身肉離れは命にかかわるからな、痛すぎて」

操歯「本当に助かった。この礼は必ず返す。命の恩人だ」


美琴「って言っても、ただベンチに寝かせてスポドリを飲ませて、ストレッチとマッサージしただけだけどね、私が」

上条(俺がやろうとしたら御坂に全力で止められた)

美琴「まったく。ちょっと軽いトレーニングで体力をつけるって言ってたのに。なんでそんなボロボロなのよ。大リーグボール育成ギプスでもつけてる訳?」

操歯「ああ、ジムのトレーナーは鬼だ…ロクに運動謎していない、研究一筋の私にあんな過酷なトレーニングを課すなどと…」

上条「……一体どんなトレーニングを」

操歯「聞いて驚け。まずはランニングを1.5q。全身ストレッチ30分」

操歯「腹筋20回。背筋20回。腕立て10回。スクワット20回。バービージャンプ5回。これを2セット」

操歯「そして仕上げにプールでウォーキング20分(泳げないので)!」

操歯「く、思い出しただけでも震えが―――」


上条(ツッコんじゃだめだ、ツッコんじゃだ)

美琴「なにそのくっそ温い健康フィットネス」

操歯「ガーン」

上条「オイ御坂−−−−−!」



操歯「ふ、ふふふふふ、薄々気づいていたさ。私はものすごく貧弱なのだと。そりゃ、一日中研究室にカンズメしてたら弱くなるのは必然だが…」ズーン

操歯「もう、やめようかな」

美琴「なんか…ごめん」

美琴「でも大丈夫。あんたより運動音痴な奴と貧弱な奴知ってるから」





操祈「へっくちっ……うぅ、誰か噂してるのかしらぁ」寒気が

帆風「あらお可愛いくしゃみ。はいこちらを」つティッシュ

操祈「……ナニコレ」

帆風「ゲコ太ティッシュ! 限定品ですっ」グッ



一方通行「ぶェェッくしっ!! ……うぅ、さむっ」

打ち止め「もうそろそろクリスマスだねってミサカはミサカはさりげなくサンタさんへクリスマスプレゼントをねだってみたり!」ギューッ

一方通行「チッ、誰がやるかボケ」

番外個体「えーっ私もぉダーリンのプレゼントほしーなー」ダキー

一方通行「放しやがれボケどもォ! 鬱陶しい上に暑苦しい!」

黄泉川「寒いんじゃなかったのかよ」
733 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 17:51:28.92 ID:R5rAh/5dO



操歯「で、なんの用だ。私の長年の研究でも聞きに来たのか?」

美琴「分野としてはサイボーグなんだけど」

美琴「ちょっと助けてほしい事があって」

操歯「…ふむ。では私の自宅で聞こう」



・・・・・



操歯「ふむ。大体の経緯はわかった」

操歯「君の事も知っている。上条当麻だな。あの野球大会の決勝戦は研究の合間に見させてもらったよ」

操歯「で、私になにを?」

上条「計画に参加してほしい」

操歯「………」

操歯「いいよ」

上条「いいの!? 軽っ」

操歯「先ほど助けてもらった礼だ。それに――誰かの為に科学を使う。その心意気は好きだ」

操歯「さて、どこぞのサイボーグから貰ったとかいう資料データとやらはあるか? よし、少し借りるぞ。データをコピーするついでに見よう」


・・・一時間後


操歯「うむ…ざっと目を通したが、この論文には問題はなく思える。が、一晩待ってほしい。私の同居人と少し相談する」

上条「? 同居人? よく分からないけど、わかった」

操歯「これは私の電話番号だ。明日私から連絡をする。詳細はその時に」

操歯「ふぁぁ…疲れた。眠い。私は寝る。部屋はオートロックだから勝手に出て行ってくれて構わない。それより1分1秒が惜しい」

上条「お、おう(言ってる意味がわからん)」



美琴「話はまとまった? じゃあ帰りましょうか」

上条「なあ御坂、操歯って誰かと一緒に住んでんのか?」

美琴「いいえ、一人暮らしよ」

上条「じゃあ同居人って?」

美琴「ああ、それはね―――」
734 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 18:32:33.85 ID:R5rAh/5dO



操歯「―――――」スー



―――――
――――
―――


????「うむ、母の病をクリアしサイボーグ研究をひと段落した次は、小人の為のサイボーグ制作か。忙しい事だな」

操歯「そういう事だ。協力を仰ぎたい」

操歯「ドッペルゲンガー。恋査というサイボーグの論文をどう思う」



ドッペルゲンガー「………」



ドッペルゲンガー「うむ、私とは別のサイボーグか。興味深い。まぁ私は研究で奴は兵器と運用は違うが、似たようなものを感じるな」

ドッペルゲンガー「私は貴様という魂を分けられて発生した虚構の人工知能で」

ドッペルゲンガー「奴は人間の脳をカートリッジにして思考回路を構築する有機の人工知能」

ドッペルゲンガー「まぁ、私の存在は破壊され、貴様の中だけにある存在となったがね」

ドッペルゲンガー「ひょっとして私の後継機か?」

操歯「私は実際にあったことはないけどな。だが統括理事会のメンバーの一人の持ち物だ。それなりに知識はあるんだろう」

ドッペルゲンガー「まず貴様の見解を見よう」



操歯「――この計画は破綻しているとしか思えない」



操歯「ドッペルゲンガーでいうところの私の魂。恋査でいうところの脳カートリッジ。これを被験者オティヌスが生身で行うにしては難点だ」

操歯「被験者が実際に指先を動かすのとサイボーグの指先を動かすのとじゃあ肉体の壁が分厚い」

操歯「0.59秒の誤差が生まれる。人間の反射速度は0.2秒…2倍以上は大きい。10年、20年使っていくうちに劣化するだろうから、差は広がる一方だ」

操歯「恋査は日ごろメンテナンスを受けるサイボーグだ。10年先の故障は想定していない。0.39秒は恋査にとって誤差なんだ」

ドッペルゲンガー「同感だ」

ドッペルゲンガー「私と恋査は機械の体だが、この計画では被験者の各部体細胞を培養して作る人間の肉の体だ」

ドッペルゲンガー「果たして、精神と肉体のリンクはするか以前に発がんリスクが高くなる。20年後、全身悪性腫瘍の肉達磨になるのがオチだな」



???「――だがそんな常識は俺には通用しねぇ」



操歯「!?」

ドッペルゲンガー「!」
735 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 19:04:53.56 ID:R5rAh/5dO
操歯「誰だ!?」

ドッペルゲンガー「………」

???「おいおい、野球大会見てたんじゃねぇのかよ。傷つくぜ。チーム第七学区のリリーフエース様だ」

黒垣根「垣根帝督だ、よろしくなコラ」

黒垣根「へぇ、噂は本当だったんだな。14歳にしてサイボーグ研究の権威にまで成り上がった天才」

黒垣根「自分の体をバラバラにしてまで魂を生成しようとしたマッドサイエンティスト」

黒垣根「ま、他人じゃなくててめーの体をはったところは評価するぜ」


操歯「!? ここは私の夢の中だぞ! なぜ他人が介入を――」

黒垣根「おう、それは偉大な発明品を作ったてめーが一番わかるだろ。あれの応用なんだから。なぁ、インディアンポーカーの製作者さま」

操歯「! まさか研究資料に何か?」

黒垣根「あのツンツン頭のウニ野郎をてめーに紹介したのは俺だ。で、ちょいと細工させてもらった。そこのおまえの色違いは勘付いてたようだが」

ドッペルゲンガー「ああ、資料に違和感を感じていた。だが害はなかったので放置していたが間違いだった」

ドッペルゲンガー「そうか、インディアンポーカーは揮発性物質を媒体に嗅覚情報から脳に影響を及ぼすが」

ドッペルゲンガー「資料の文字配列、PCの画面点滅、それら視覚情報からインディアンポーカーと同じ効果を促したな」

ドッペルゲンガー「うむ、流石は御坂美琴と同じレベル5。格が違うな」


黒垣根「ちょっとそういう手口でしてやられた経験があってな。パクリってヤツさ」

黒垣根「それでてめーの夢に介入したって訳だから、木原相似には感謝しねぇとな」

黒垣根「つーか超電磁砲と同じとか、っざっけんな。あんな雑魚と一緒にするな、コロスぞ」


操歯「ありえない。視覚情報からだと…? 常識的に――」

黒垣根「だから言ってんだろタコ――俺にそんな常識は通用しない」バサッ

黒垣根「この未現物質には不可能はねぇ。俺とおまえが組めば、このフザケタ計画は100パー成功する」

黒垣根「いいか。これは命令だ。お願いでも要請でもねぇ。―――ついでに俺の計画も手伝え」m9

操歯「………断れば?」

黒垣根「とびっきりの悪夢も見させて発狂させてやんよ」

ドッペルゲンガー「舐められたものだ。夢の中とは言え、私は未だに強いぞ? 夢の中だからやりたい放題だ」


サイボーグ「「「「「「「「「「「「「侵入者、排除」」」」」」」」」」」」」」」ゾロゾロゾロ


黒垣根「人形が。千体万体でも出してきやがれ――――」
736 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 19:29:05.21 ID:R5rAh/5dO
操歯「――いや、やめろドッペルゲンガー。ここは垣根に従う」

ドッペルゲンガー「……貴様が言うなら仕方あるまい」

黒垣根「懸命だな」

操歯「おまえは第二位のレベル5だ。御坂美琴を雑魚呼ばわりする実力者。おまえたちが暴れ回れると、私の精神がおかしくなりそうだ」

操歯「いつぞやの怪獣大戦争でもされたらたまったものじゃない」

操歯「だが、垣根帝督。おまえの目的を聞かせてもらうぞ。それが条件だ」

操歯「私とドッペルゲンガーを――いや、上条当麻たちを使って、なにをしようとしている?」

黒垣根「―――ハッ」

黒垣根「たった一つだ。学園都市、いや世界中の学園都市に恩恵を受けているバカどもに―――学園都市の闇をさらけ出させる」

黒垣根「そして、アイツの事を―――――」



・・・・・



―――翌朝 上条宅


上条「ふぁぁぁあ…」

上条「よく寝た…。あれから御坂と別れて帰って風呂入って飯食って寝て終わっちまったな……」

オティヌス「くー…むにゃむにゃ」

上条「……もうすぐ、もうすぐおまえに…」ナデナデ

オティヌス「むふふ…くすぐったいぞおまえ」

上条「――――」



prrrrrピッ


上条「はい」

操歯『私だ。昨夜のことだが―――問題ない。この調子なら被験者…オティヌス氏の体は完璧に作り上げられる」

操歯『例の論文だが、いくつか修正案をまとめたから、メールで送る』

操歯『関係者各位に送るのは任せる。では私はこれで』

上条「ああ、操歯!」

操歯『どうした』

上条「その、出会って間もないけど……ここまでしてくれて、ありがとう!」

操歯『なに安い御用だ。それに礼なら第二位に言ってやれ』

上条「…? 俺、垣根の名前って出したっけ」

操歯『おっと。時間がないな。とりあえず決行には時間がかかる。設備投資は私と奴も協力するからな』

上条「! どれくらいかかる?」

操歯『そうだな……』



オティヌス√完まであと…コンマ下1
01-50→8か月
61-99→6か月
00→クリスマスには間に合う
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/27(月) 19:30:17.79 ID:DTVqcwtYo
738 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 19:31:08.02 ID:R5rAh/5dO
今日はここまでありがとうございました
コンマも安価もなしでごめんなさい

次回は木曜日の19時から始めます


実はスカベンジャー期待してました
アニメ登場に期待

コンマ下
739 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 19:40:51.09 ID:R5rAh/5dO

操歯『6か月待ってくれ。それ以降ならいつでもいける』

上条「かなり先じゃねーか」

上条「ええっと、今は12月だから…」

操歯『5月下旬ころだな』

上条「りょーかい。ありがとよ!」

操歯『ああ。その間、他の彼女とやらにもかまってやれよ』ブップープー

上条「余計なお世話だ!」



上条さんのHPが20減りました


黒垣根さんの好感度が20上がりました
黒垣根好感度203→223




上条「クリスマスプレゼントには間に合わなかったなぁ…何かしてあげようかな」

上条「オティヌスだけじゃない。操祈にも看取にもドリーにも、何かしてあげよう」



クリスマスイベントを開催しますか?

@クリスマス?なにそれ美味しいの?→スキップ

Aクリスマスは今年もやってくる→開催します(旅行イベントと同じ感じです)

安価下2
740 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/27(月) 19:41:33.71 ID:R5rAh/5dO
改めて今日はここまで>>738の通り
次回は木曜19時からオナシャス
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/27(月) 19:49:45.59 ID:DTVqcwtYo
2
742 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/30(木) 20:06:01.94 ID:CktRmlolO
日程変更のお知らせ
ごめんなさい、今日はお休みさせてください

明日の19時からはじめます

安価下
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/30(木) 20:48:23.48 ID:kjv3Xa01o
1
744 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/01(金) 18:51:25.32 ID:iNzLIz6pO
はじまます
が、
ご飯作り作り、食べ食べやっていきますので
進行遅いかも


はじめます
745 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/01(金) 19:12:20.45 ID:iNzLIz6pO
「ありがとうございましたー」


ガラッ


上条「よし、みんなのプレゼントは確保したぞ! みんなの反応が楽しみだなぁ!」


操祈「ありがとう! 素敵なイヤリングねぇ」

看取「このチョーカー、いいじゃん! アリガト♡」

ドリー「ネックレス? わぁ、きれい!」

オティヌス「髪飾りを…? ああ、大事にする」


上条「満足してくれてそうだな! よかった!」



クリスマスボーナスコンマ下1〜4
奇数→☆1
偶数→なし

操祈コンマ下1
看取コンマ下2
ドリーコンマ下3
オティヌスコンマ下4



746 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 19:19:34.80 ID:WM2mzLqgo
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 19:19:53.57 ID:cXjtdOSNo
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 19:33:56.46 ID:SfhI2f9y0
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 19:42:07.23 ID:bz2I6YZyo
750 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/01(金) 19:50:37.18 ID:iNzLIz6pO
看取さんの好感度が★1上がりました
オティヌスさんの好感度が★1あがりました

オティヌスさんの好感度がカンストしています
代わりに誰かに分けれます
安価下1



――1月上旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:25/140


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20

※5月下旬からオティヌスの手術可能

安価下2
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 19:57:51.48 ID:bz2I6YZyo
食蜂
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 20:04:50.78 ID:awwzwxdE0
休む
753 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/01(金) 20:19:02.36 ID:iNzLIz6pO
上条「あけまして!」

操祈「おめでとう!」

看取「ござい!」

ドリー「ます!」

オティヌス「はい、おめでとうー」

上条「いやぁ無事に正月を迎えられましたなぁ」

看取「今年もヨロシクネー」

操祈「ちょっと看取さん、それお酒じゃ」

看取「えーナンのことかなー?」トクトク

看取「ささ、ダーリン☆」

上条「ん? ああ、ありがとう」グビー


バタンッ


看取「あれ?」

上条「くかー」


寝正月を貪った
上条さんのHPが30上がりました
HP25→55/140



――1月下旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:55/140


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20

※5月下旬からオティヌスの手術可能

安価下2


食蜂操祈……★★★★★☆☆☆☆☆
警策看取……★★★★☆☆☆☆☆☆
ドリー………★★★★★☆☆☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★
安価下2
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 20:24:22.13 ID:awwzwxdEo
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 20:35:30.69 ID:iWsKPhp9o
勉強
756 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/01(金) 22:09:45.20 ID:iNzLIz6pO
――放課後


キーンコーンカーンコーン


上条「んーっ、今日も授業おわり! 長かった補修も終わり! さーって帰るかー!」


ガシッ


上条「ん?」

小萌「ハイちょっと待つのですー」

上条「小萌先生? 今から帰宅して愛しの彼女とイチャコラするんですが…」

小萌「イチャコラもいいですが、それよりも先にお勉強のお話しましょうねー」

上条「は!? 今やったじゃん」

小萌「今日でやっと先月入院して登校できなかった分と今までの赤点の分を消化したのです」


小萌「しかーし! これでも上条ちゃんはまだまだ進級するには危なっかしいのです」

小萌「学期末テストは2月下旬。進級ギリギリCHOPの上条ちゃんがここをクリアしないともう一度高校二年生をやり直さなくてはいけません」

小萌「死に戻りできないRe:ゼロから始める高校2年生活です」

上条「えぇっ!? 俺ってそこまでヤバいんですか!?」

小萌「だからこうして先生がサービス残業までして補修してあげているのです」

小萌「そこで! 来週、小テストを行いますー!!」

上条「ひぇっ」

小萌「もし赤点を取ったら……」

上条「赤点を取ったら―――?」

小萌「先生が見た上条ちゃんに24時間耐久授業の夢を見させて、Re:ゼロから始める補修生活を2月下旬まで繰り返すのですー」

小萌「これならおバカな上条ちゃんでも、強制的にオツムがよくなるのですー」ニッコリ

上条「げぇーーーっ!? マッドサイエンティスな発想! 小萌先生! いつからDIEジョーブ先生に!?」

小萌「それがいやなら一週間、みっちりお勉強しましょうね❤」
757 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/01(金) 22:22:11.09 ID:iNzLIz6pO
・・・・・


上条「ってな事なんです。どうか頭が良くなる薬ください。暗器パンでも可」

オティヌス「勉強しろ」

上条「はい…」



上条「……しかし俺一人だけじゃ、現界がある…補修つってもそんなに頭に入ってないし」←興味ないコトは右から左の人

オティヌス「誰かに家庭教師してもらえばどうだー?」

上条「!」

オティヌス「ま、夏休み最後の日のようにならないように気張るんだな」

上条「……いや、俺は仲間たちを信じているぜ!」

オティヌス(勉強の事になると他力本願なんだな)



誰にお願いしますか?
彼女・仲間を一人お選びくだい

【彼女】
食蜂操祈……★★★★★☆☆☆☆☆
警策看取……★★★★☆☆☆☆☆☆
ドリー………★★★★★☆☆☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★

女メンバー
1位 食蜂…1000【彼女】
2位 警策…1000【彼女】
3位 ドリー…1000【彼女】
4位 シャットアウラ…1000
5位 吹寄…719
6位 美琴…512
7位 結標…400
8位 アリサ…305
9位 番外個体…226
10位 オヌティス…215 【彼女】
11位以下
婚后…232
打ち止め…147
寮監…169
麦野…300
滝壷…130
絹旗…214
恋査 …222
レッサー…158
フレンダ=セイヴェルン…105
インデックス…102
サーシャ…43
風斬氷華…16
郭…00
バードウェイ…0
オリアナ…0

男メンバー
1位 一方通行…516
2位 削板…301
3位 海原…274
4位 浜面…165
5位 土御門…218
6位 黒垣根帝督…223
7位エツァリ…63
8位 青髪ピアス…50
9位駒場利徳…28
半蔵…27
シルバークロース=アルファ…01

好感度によって成功率変動
安価下2
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 22:25:13.40 ID:RbWR+Ex6o
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 22:35:16.94 ID:u8oa5jeso
食蜂
760 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/01(金) 23:17:14.98 ID:iNzLIz6pO
上条「――――――」

オティヌス「どうしたいきなり黙って」

上条「ふっふっふ、上条さんは一つ閃いたぜ」

オティヌス(どうせろくでもない事だろうなー)


上条「って事で善は急げだ」つスマホ

上条「ピポパのポチッとな」prrrrrrrrrr


操祈『はいもしもしぃ、どうしたのかしらぁ?』


上条「操祈か? ちょっとおまえにしか出来ない頼みがある」



761 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/01(金) 23:24:36.15 ID:iNzLIz6pO

上条「操祈か? ちょっとおまえにしか出来ない頼みがある」イケヴォ

操祈『えっ』キュンッ

上条「どうしても操祈じゃないとダメなんだ」

操祈『わ、わかったわぁ。とりあえず落ち合いましょう。どこに行けばいいのかしらぁ?』

上条「そうだな。操祈はどこにいる? そこの近くに行くぜ。出来るだけ静かで集中できる場所がいい」

操祈『静寂力高めで集中力発揮できそうな場所…そうねぇ…―――の近くにいるから、そこにいるわぁ』

上条「わかった。じゃあそこに行く」

上条(あれ? そこってあいつらいたりして…まっさかー)



どこで勉強しますか?
@とある高校
A区立図書館
B操祈のプライベートルーム
Cファミレス

安価下2
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 23:28:15.66 ID:e2BnABMio
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 23:28:54.43 ID:g/BAS78vo
2
764 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/02(土) 00:05:14.31 ID:MP5hS6AnO
――区立図書館


操祈「こ、こんにちわぁ///」

上条「やぁ、操祈」

操祈「!」ドキッ

操祈(なにこの今から決戦に向かうような、覚悟を決めた男力漲るオーラは―――)

操祈「で、でぇ、私になんのようかしらぁ」

上条「ああ、操祈にしてほしい事は一つ―――」



上条「勉強教えてください」



操祈「はい?」


・・・・


操祈「なるほどぉ。進級危うくなるくらい学習能力が…」

操祈「まぁ別にいいけどぉ」ムスッ

上条「それで操祈にもう一つ頼みたい事が」

操祈「なによぉ」

上条「――――――おまえの能力で俺の集中力と記憶力ブーストしてくれ――」キリッ

操祈「―――――」




仲間(邪魔)エンカウントコンマ下1
奇数→回避
偶数→
02-20…結標淡希
22-40…一方通行
42-60…インデックス
62-98…駒場利徳
00…その日、区立図書館は戦場となった
765 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/02(土) 00:13:58.79 ID:MP5hS6AnO
今日はここまでありがとうございました
次回は明日の19時から続きやります
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/02(土) 00:18:52.42 ID:74i+pWLjo
767 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/02(土) 19:35:09.05 ID:kqB6gFegO
hajimemasu
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/02(土) 19:36:17.20 ID:P4gdvrp2o
769 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/02(土) 20:10:25.50 ID:kqB6gFegO
インデックス「なにやってるの? とうま」シラー


上条「―――」ビクッ

上条「………その声はインデックス。なぜ図書室に」

インデックス「学園都市の図書室はどんな感じなんだろうって、魔導書図書館として興味があって」

上条「嘘つけ、図書館の前にあったステーキハウスを出禁になったんだろ、喰いすぎて。ここ来る前に通った時、店主と思うオッサンが発狂してたぞ」

インデックス「………」プゥ

上条「インデックスさんや、久しぶりの登場で絡みたいのは分かるが、今の上条さんは勉強をしないとヤバイ身」

上条「あとでお菓子あげるからそこで絵本でも読んできな(優しい目で)」

インデックス「……」イラァッ

インデックス「ふんッ!」ガリッ



上条「ぎにゃぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」



インデックス「ふん! とうまのバカ! とうまのバカ! もう知らない! ふん!」プリプリ

上条「嵐は…去ったか」

操祈「ええ。でも貴方がわるいわぁ」ハァ

上条「選択肢ミスった…」

上条「でも今日から集中して勉強しねぇと……留年しちまうのはイヤ、だ」ガクッ

操祈「ハァ…しょうがないわねぇ」



・・・・・


操祈「じゃあ、お勉強の時間よぉ」

上条「なんで着替えてるんですか? なんでスーツ姿で眼鏡なんですか。なんでミニスカ黒ストッキングなんですか」

操祈「雰囲気よぉ」キュッ

上条(く、いつも白や黄色の明るい系の色の服着てるから、暗い色はギャップが……くそ、チラリズムが――」ムラッ

操祈「欲望に正直でよろしい。でも今は、がり勉力マッパでお勉強しないとダメんでしょう?」

上条「むむーーっ」

操祈「赤点回避したらナンデモしてあげるからぁ。がんばって」

上条「!」



100-10=成功コンマ90


操祈好感度1000→100
インデックス102→10


お勉強成功コンマ下1
01-90→成功
91-00→失敗


上条さん集中コンマ下2
奇数→集中力の極致(操祈さん好感度+★1)
偶数→ぼけー
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/02(土) 20:16:31.74 ID:6xIWi851o
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/02(土) 20:16:56.48 ID:Hz23/F9bo
772 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/02(土) 21:24:25.88 ID:kqB6gFegO



上条(う――――ぉおおおおおおおおお!!!)ガリガリガリ



操祈「ふふ、がんばってねぇ」ナデ…

上条「―――――」ガリガリガリガリ

操祈(ふふっ効果力テキメンだゾ☆)

操祈(目先にエサがあるなら、男の子って頑張るのよねぇ…ふふっかわいい)


操祈「で、ここがここを――」フッ


上条(と、吐息が――)ムラッ

操祈「だーめっ、まだ頑張って」ボソッ

上条「――――」ガリガリガリ

操祈「ふふっ」

操祈(私の能力なんていらないわぁ。そもそも右手で殺されちゃうから意味ないし)

操祈(でも私を選んだって事はぁ、すっごく信頼されているのねぇ)エヘヘー


操祈「さ、この英語の問題集を終わらせて頂戴。その次はこの数学2の――」

上条「ふっ…ふぅ…ふぅ―――」

操祈「勉強しすぎて頭痛がするのかしらぁ?」ピッ

操祈「これで少しはマシになったかしらぁ?」

上条「ありがとう」ガリガリガリ

操祈「がんばって」


操祈(―――ちょっとスゴイ集中してる…お色気力使ってブースターしたけど…これってホントに男の子の欲望力でご褒美しないといけないのかしらぁ…///)


・・・・・


操祈「………」シャッシャッシャッ

操祈「うん、正解。頑張ったわねぇ。よく頑張ったわぁ」ナデナデ

操祈「この量の問題集を一日でクリアしたんだものぉ。これはご褒美しないと――」


操祈(か、覚悟は決めたわぁ。今日、私はきっと―――ゴクリ)ドキドキ


上条「ぷしゅーーーーーーーー」コテッ

操祈「へっ?」

上条「…………」

操祈「き、気絶している」


773 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/02(土) 22:19:17.21 ID:kqB6gFegO
・・・・・


小萌「――――」シュッシュッシュッ

上条「…………」ドキドキ

小萌「―――――――――」シュッシュッ

上条「―――――――」ドッドッドッ


小萌「採点が終わりました」

上条「!」

小萌「小テストの結果は―――」

上条「……ゼロから始める補修生活は嫌だゼロから始める補修生活は嫌だゼロから始める補修生活は……」

上条「―――」チラッ

小萌「―――」ニッコリ

上条「あ、落ちた」ガーン


小萌「がんばりましたね、上条ちゃん。残念ですが、合格なのですー」


上条「え、嘘!? ぃや―――ったぁあああああああああああ!!!」ガッポォ

小萌「お静かに」

小萌「点数はギリギリなのですー」

小萌(しかし上条ちゃんなら必ず赤点を取るような難易度に設定したのですが……よく頑張ったそうですねー」

上条「やったー操祈の誘惑に負けずに家庭教師してくれてよかったー!」涙ドバー

小萌「操祈? 食蜂操祈さんですか? え、お付き合いしている? ひ、ひぇー!?」

小萌(―――? 食蜂さんに家庭教師を? って事は―――)

小萌「! ふ、ふっ、不純異性交遊なのですぅー!」

上条「ふぇっ!? いやいや、俺と操祈はそこまで行ってない!」

上条(毎回勉強の後、なぜか気絶してたから、行ってたりし――いやまさか)


ガラッ


土御門「くそっカミやんがテストパスしやがったぜぃ」

青髪「そんなぁ! ずっと小萌先生の夢見れる――ゲフン、一緒にメシウマ案件やったんに!」

上条「おまえら、何しに来た」

小萌「彼らも先日テスト受けたんですー。結果は二人とも落ちて睡眠補修確定なのですー」

土御門「せめてメイド服の小萌先生がよかったにゃー! こうなったら道連れだぜぃ」

青髪「小萌先生ー! 上条君は食蜂さんの他に美少女3人とお付き合いしてますー! 4股してますー!」

上条「待て! 全員公認だ!」

小萌「上条ちゃん…?」ガタッ

上条「ひっ」

小萌「不純! 不潔! 不誠実なのですぅーーーー!!!」

小萌「そこに直るのです。ここから先はお説教のお時間です!」

上条「ぎゃーーー不幸だぁぁああああああ!!!!」



上条さんのHPが20上がりました
上条さんの学力が20上がりました
774 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/02(土) 22:25:12.69 ID:kqB6gFegO
――2月上旬

上条「さむっ。うぅ、暖房暖房…」

オティヌス「冷えてきたな」ヌクヌク

上条「なに来てるの?」

オティヌス「土御門妹からちゃんちゃんこ貰った」ドヤァ

上条「よ、よかったな」

上条(似合っててちょっと面白い)


上条「先月、勉強見てもらった操祈にお礼しないとなデヘヘ」

オティヌス「2月下旬は学期末テストだろ? 大丈夫なのか?」

上条「………」

上条「大丈夫!」ダロッ

オティヌス「――――」



現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:75/140 学力:20


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20


※5月下旬からオティヌスの手術可能

安価下2


食蜂操祈……★★★★★☆☆☆☆☆
警策看取……★★★★☆☆☆☆☆☆
ドリー………★★★★★☆☆☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★
安価下2
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/02(土) 22:26:52.66 ID:dAvLfr1Mo
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/02(土) 22:37:18.32 ID:ON4MOpobo
デート
警策
777 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/02(土) 22:46:57.81 ID:kqB6gFegO
今日はここまで
ありがとうございました

明後日月曜日の19時から始めます


さて、みーちゃん√も手を付けますか
778 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/04(月) 18:42:03.27 ID:62cgq/N0O
開始時間変更
20時から始めます
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 20:17:50.35 ID:eGGQhMHTo
まだかな?
780 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/04(月) 20:42:13.43 ID:62cgq/N0O
大変遅れました
はじめます
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 20:42:34.62 ID:eGGQhMHTo
OK
782 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/04(月) 21:08:27.43 ID:62cgq/N0O
―――――
――――
―――



(これは夢だ)

(何か鈍い音がする。ドス、ドス、ドス、と、聞き覚えがある嫌な音)

(――殴打の音だ)

(拳で肉を叩く音)

(昔見た映画よろしく、吊るされた豚肉を―――違う、そんないいものじゃあない)

(――人をただ殴りつける音)

(大の大人がその大きな拳で、股の下にいる人間を殴る。殴り、殴り、殴っては■■する)

(その音だ、耳に響く)


「――――――――」


(悲鳴は上がらない。声も聞こえない。だが死んではいない)

(ただ痛みと苦しみに耐える少女の息遣いがかすかに聞こえる)


「ハァ、ハァ、ハァ――クソが、あの無能上司めっ。さんざん俺を扱き使いやがって、俺の方が優秀なのにッ」

「この、この、このぉっ! なんで俺が奴の研究の使いッ走りなんだってんだクソが―――」


(だが顔を真っ赤にして、興奮する猿のような男が――を一心不乱に振るっている)

(真っ赤になった拳は果たして、男の拳の血か、殴打に耐える少女の物か)


「クソッ、クソッ、クソッ」


(そんな事はどうでもいい。ただただこんなツマラナイコト終わってほしかった)

(冷たくなった心が宙に浮かぶ)

(私は男の真後ろに立っていた)

(男は私の存在には気づいていない。男は少女にしか興味がない――否、少女というストレス発散人形の性能にしか興味がない)

(少女も男なんかには興味も畏怖も感じなかった。ただのルーチンワークと言わんばかりにただ拳を叩きこまれている)

(ただ少女の心はここにあらず。宙に浮いたまま――――ずっと、私だけを見つめていた)


(当然、少女と目が合う)

(――――――)

(驚きはしなかった―――その少女は私と同じ顔をしていたことに)

(ただ、一言、目で訴えてきた)




――――――私はオマエを許さない。




(これは夢だ。夢だ―――夢だ)
783 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/04(月) 21:24:33.15 ID:62cgq/N0O
―――――
――――
―――


看取「―――――」ガバッ

看取「ハァ、ハァ、ハァ…」

看取(ユメ、か。久しぶりに見たな)

看取「あーもう、汗でベッタベタ―――へっぷしっ、うー、朝シャンしよ」


ドリー「…くかー……にへー」


看取「……かわいい」ナデナデ

看取(私、警策看取の朝は早い。午前5時には目を覚め、朝シャンとストロングコーヒーで完全に覚醒し、完璧にメイク)

看取(軽い朝食を作り終えると寝坊助な同居人2名を叩き起こす)

看取(現在7時前)

看取(これが、私の日常の始まりなのである☆)

看取(だが今日はちょっと違うらしい)


ピローン♪


看取「ダーリンからメール?」


上条『おはよう! 今日、遊びに行かね?』


看取「――――」ニマリ

看取「了解☆ 愛してるわ、ダーリン。ちゅッ(笑)」

看取(こんなにも心が軽くなる朝はない)
784 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/04(月) 21:42:08.77 ID:62cgq/N0O
―――第十五学区 駅前広場


上条「えーっと、待ち合わせ場所はここであってたよな?」

上条(久しぶりに看取とデートだ…最近はオティヌスの事と勉強の事で手一杯だったからな)

上条「よぉっし! デート頑張るぞー!」

上条「………」

上条「それにしても看取遅いな――」



上条さん振り返るコンマ下1
奇数→振り返らない
偶数→振り返るとそこに
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 21:46:52.37 ID:pSTFeG4l0
ほい
786 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/04(月) 22:11:20.51 ID:62cgq/N0O
上条「―――」


看取「だーれだ❤」ガバッ



上条「うわぁっ!? 誰だ!?」

看取「ナイスリアクションだゾ☆」

上条「あ、看取か!」

看取「アッタリ〜♡」ギュゥ

上条「当たってる当たってるっ」

看取「当ててるんだゾ」

看取「ふっ」

上条「あっ」


・・・・・


上条「公衆の面前でアレしちゃダメ」

看取「ちぇっ、ゴメンナサーイ」

看取「デモデモ」

上条「ん?」

看取「キモチよかったでしょ?」グネッ

上条「――――///」

上条「そういうのは、―――…………二人っきりの時でな///」

看取「………///」

上条「照れるなッ///」
787 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/04(月) 22:17:11.16 ID:62cgq/N0O
・・・・・


m酉「
788 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/04(月) 22:53:24.55 ID:62cgq/N0O
看取「ダーリン💛」ベタベタ

上条「あまりくっつくなよ、動きづらいだろ」

看取「ダッテダッテ寒いしぃ」

上条「じゃあ、俺のマフラー貸してやるから」

看取「えへへ、あったかぁい」

上条「おう、ロシアで大活躍した逸品だぜ」

看取「?」


看取(何言っているのかわからないけど。ふっふっふ、わざと首を無防備する作戦大成功☆)

看取(ふがふが…ふにゃ〜、ダーリンの匂いだぁ)

看取「〜♪」

上条「………」

上条(びっしり完璧なコーデ決めてる。でもこんな寒いのにマフラーをしてない…)

上条(もしかしてマフラーないのかな…)

上条(十五学区は学園都市一の繁華街――ちょうどいいな)

上条(よし、マフラーをプレゼントしよう)

上条「どこに行こうかな」



@高級品を扱うお店―――買えるかなぁ
Aちょっぴり背伸びをしてブランドものを
Bファッションはおしゃれではなく機能性! ズバリUN○QLO
Cファッションセンターしま○ら
D古着屋はいいぞっ

安価下2
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 22:58:56.94 ID:Bid01Wiho
3
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 23:02:27.25 ID:SfymxA+t0
3
791 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/05(火) 00:03:25.04 ID:Qx4Sq3TZO
上条「……服屋ってどこにあるかな」

看取「なにダーリン、ファッションに興味あるの?」

上条「え?」

看取「よーっし! じゃあこのファッションリーダー看取ちゃんがダーリンをコーデしてあげよう!」

上条「!」

上条「コーディエ!?」

看取「違う」


・・・・・


看取「サテサテ、ここ十五学区は学園都市イチの繁華街――つまりサブカルの中心地!」

看取「ファッションアイテム買うならこの街でしょ!」

上条「おお、洋服から和服に民族衣装からサブカルファッションまで…ずらぁーっと服屋が並んでるな」

看取「さーって色々見ていくぞー!」

上条(これなら、看取へのマフラーだって――)





看取「ダーリン、これ来てみてー」

上条「ハイハイ」

看取「イイ! イイじゃん! 超似合ってる!」

上条「お、マジで!?」

看取「じゃあ次これ」

上条「ハイハイ」

看取「キャーーーー☆ マジでやばーい! かっこよすぎィ」

上条「あ、ありがとう!」

看取「じゃあ次これ――」

上条「……ハイ」



上条「結構試着したな…こいつら一体いくら―――!?」

上条「………みみ、みみみ、みみみみ、看取ちゃん?」

看取「ハァイ、なぁにダーリン」

上条「これ一着一着がバカみたいにお高いんですけど…。総額軽く十ウン万―――」

看取「んー買っちゃうゾ☆」

上条「!?」

看取「ヤッパリ推しには課金しないとネー」ぐーるぐーる

上条「や、やめろ看取! それは破滅する奴の目だ!!」
792 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/05(火) 00:51:03.95 ID:Qx4Sq3TZO
・・・・・


上条「俺にはこういうのでいいんだよ」

看取「えーユニ○ロぉ?」

上条「おバカ! ユ○クロをバカにするんじゃないわよ! ロシアの極寒でもヴェネツィアの海の中でもアビニョンの小麦粉でもダメにならなかった性能は一番なのよっ!」

看取「なんでピーコ。――てか、ロシアとかイタリアとかなんで行ってんのサ。つーか小麦粉ってナニ」

上条「いやいや俺みたいな庶民はいつも背伸びしちゃダメなんだよ。たまにはいいけど」

上条「日常品を身の丈に合わないモンで固めてたから、いつか破綻するぜ」

看取「ブーブー」

上条「そこっ、あからさまにブーイングしない! お店の人に迷惑でしょっ」

上条(俺の所持金じゃあ、アレは手が出ねぇからな。なんとしてでも金を出すならマフラーにしたい―――なら)


上条「あれれー?www」

上条「もしかして看取ちゃんはブランド物で身を固めればファッションセンスがあるって思っちゃってる人なのかなーwwww」プークスクス

看取「ナッ」

上条「真にファッションセンスを問うなら、有名なブランドとか高い服じゃなくて、着る人に合ったデザインがいい服を選べるかどうかじゃないのかなー?wwww」

看取「ナナッ」

上条(――って、この前、コンビニで立ち読みした雑誌に書いてあった!)

看取「フーン。フーーーーーン…フゥーーーーーン……」

上条(おっとー? なにやら怖い顔してるぞー?)

看取「……いいよぉ。じゃあこうしましょう」

上条「な、なんだよ」

看取「このユニク○でお互いのファッションコーデを選んで、どっちが似合っているかショーブしよっか」

看取「負けた方がお勘定を持つってコトで」

上条「!?」

看取「アレだけ啖呵切ったんだからー断る理由はないよ、ネー」

上条「――――――」

上条「いいぜ、その勝負乗った!」

看取「ヨーシヨシ、じゃあ1時間後に集合で!」





上条「…………受けなくていい勝負に乗ってしまった」

上条「でも受けた勝負はキッチリやらねぇとな!」

上条「カワイイ彼女のコーデ? やってやらぁ!!」


上条さんのファッションセンスコンマ下1
奇数→看取の事をよく分かっているのはこの俺だ
偶数→ファッションリーダーKAMIJO(笑)
793 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/05(火) 00:52:09.54 ID:Qx4Sq3TZO
毎度毎度中途半端だけど
ごめんなさい、今日はここまでにさせてください
ありがとうございました


次回はGW最終日6日の18時からはじめます
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 00:52:29.92 ID:wC0Fno26o
795 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/06(水) 18:20:57.62 ID:6oDiZIGYO
はじめます
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 18:22:49.44 ID:2rLs/UHgo
OK
797 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/06(水) 18:58:36.54 ID:6oDiZIGYO
上条「……うーむ」


ガヤガヤ
ヒソヒソ
ヤダーナンデココニ男子ガー?
マサカ女装?
男ノ娘キドリ?ヤダー


上条「想像以上にアウェイだぞ…?」カチャカチャ

上条「……これとかどうかな」

上条(そういえばいつも看取が着ているのは色がある服が多いな)

上条(黒とかピンクとかダークグレーとか)

上条「………こういうのはどうだろ」


〜一時間後〜


看取「あ、キタキタ。早いね」

上条「すぐに決まったぜ」

看取「じゃあこれ試着してみて」

上条「そっちもよろしく!」


・・・・・


上条「黒メインのシックな感じか」

上条「値段もそこそこか。いいんじゃないかな?」


看取「だ、ダーリン、着替え終わった?」


上条「お、おう! 今出るぞ!」

看取「じゃあせーの、で一緒に」

上条「わかった!」

「「せーのっ」」


シャッ! シャッ!
798 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/06(水) 19:48:36.68 ID:6oDiZIGYO
看取「……///」

上条「――――」

看取「これ…真っ白なんだけど…///」

上条「めっちゃキレイ…だな」

上条(やっぱり美人だから何でも似合うとは思っていたが……ここまでとは)

看取「あ、ありがと///」

看取「ダーリンも似合ってるゾ…///」モジモジ

上条「――――」


看取(ゴメンね、ダーリン。白は…私には似合わないナ)


上条「で、勝敗はどうする?」

看取「え?」

上条「勝敗だよ、勝敗。どうやって決めんだよ」

看取「そうだナー」

看取「あ、店員さん!」


女性店員「はいー、どうなさいましたー?」

看取「どっちの方がファッションセンスあります?」

女性店員「そうですねーーーーーー」

女性店員(彼氏さんのお客様はぶっちゃけ私の好みですが、彼女さんのお客様の方は何か気取っていうか意識高すぎってカンジっていうか―――)

女性店員「彼氏さんの方ですね!」

看取「しゃっっ!」

上条「OH…」

女性店員「…?」

看取「じゃあお会計ヨロシクー」

上条「トホホ」



上条さんは洋服代2万円使った!
799 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/06(水) 20:18:30.61 ID:6oDiZIGYO
・・・・


看取「イヤー悪いなー! こんないい服を貰っちゃってー」

看取「さすがファッションリーダーKAMIJO(笑)さん」

看取「〜♪」

上条「くっそー」

上条(まぁいいや。喜んでくれているみたいで何よりだ)

上条(目的の物はマフラー。…良い物をプレゼントしてあげたい)


上条「―――おっ」ピーン


上条「あれは…マフラー専門店?」

看取「ホー、マフラーに興味があるのかな?」

上条「ああ、ちょっと見に行ってきていいか?」

看取「イイヨー」

上条「看取も見に行くか?」

看取「私はこれがあるから、マフラーはいいかな」

看取「…あ、向こうの手袋専門店にいるネ!」

看取「一時間後にシューゴーで」

上条「リョーカイ」ラジャッ


上条(真っ白にそのマフラーは似合わないだろう)

上条(よし! 出来るだけ良い物を買おう!)

上条「――――」

上条「ど、どれにしよう…」


上条さんの決断力コンマ下1
奇数→即決即断
偶数→優柔不断
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 20:21:53.30 ID:2rLs/UHgo
801 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/06(水) 21:32:06.77 ID:6oDiZIGYO
上条「右の白色のマフラーにしようか…左の黒のマフラーか…いや、長いのもいいけど…短いのもアリか…うーんこの…」チンタラチンタラ


・・・・・


看取「思っていたよりイイのがあったから、早く終わっちゃった」

看取「〜♪」

看取「ダーリン、驚くかな。手袋ないみたいだから、サプライズにあげちゃったら」

看取「ふふ、しかもペアルック。ホントにどこにでもいるバカップルみたいだ」


看取(楽しいな…好きな人とのデートってホントに楽しい)

看取(ワクワクする。いつもドキドキしてて、この人の為ならなんでもしたくなる)

看取(逆になんでもしてほしくて、見てほしくて、ずっと傍にいてほしくなる)

看取「こんな生活、ずっと続けばいいのになぁ///」ハー


看取「……トーマくん、遅いな」

看取「迎えに行っちゃお」




「よう、もしかして警策看取か?」




看取「―――――――――――――――――――――――――――」

看取(幸せな気分は台無しになった)


「あーぁっやっぱりそうだ! 俺だよ俺俺! 覚えてるか?」ズカズカ


看取(浮かれポンチな心は冷水をぶっかけられる)

看取(聞き覚えがある野太い声。大きな拳と痛みは脳髄がまだ覚えている)

看取(後ろから呼び止められたソノ男を、私はよく知っている)


「久しぶりだな、才人工房以来か。いやぁ奇遇だな。こんな所でどうしたんだ? 研究者…じゃなくて、教師として注意しないとなぁ」


看取「―――」スタスタスタ

看取(こういう手合いは虫だ。こういう手合いは無視だ。何事もなかったかのようにやり過ごせ)

「ちょっ、待てよ」ガシッ

看取「………」

看取(ホント、立ち止まらなきゃよかった。最初から無視していたら手首をつかまれなかったのに)

看取(あの時と変わらないゴツゴツとした大きな指が手首と肩を掴み、そのまま――)


「逃げるな」


看取「っ」

「にしてもあれからちょっとしかたってないのに、まぁ色気づいて……キャラに似合わないぜ、清楚系はよ」ムニムニ

看取「………――――」

「聞いたぜ? おまえ学園都市にケンカ売って失敗して暗部落ちしたんだって? 俺たちに復讐でもしようとしてたのか? ざまぁねぇなオイ」

「あーでも最近、テレビで見たぜ。学園都市野球大会で大活躍だったじゃねぇか。あの頃と全然人相違うくてビックリしたぜ」

「つーかさっきまでベタベタくっついて歩いてたのって同じチームのカミジョーだろ? 知ってる知ってる。この街の野球好きなら知らねぇ奴いねぇよ」

「へー。おまえら付き合ってんの。可哀そうだねー、アイツ。知っているのか? おまえのコト。代わりに教えてやろうか? おまえが実は――」
802 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/06(水) 21:37:44.24 ID:6oDiZIGYO
看取「………」

看取「ネェ、ここじゃアレだから、あそこの裏路地行きませんか?」スッ

「――――」

「いいぜ、久しぶりにじっくり話そう」ニチャァ

看取「私もじっくり聞きたい事があって。ねぇ、才人工房の研究員の人たちって今、なにやってるの?」スタスタ

「さぁ知らねぇ。どこぞのレベル5に消されたって話だが…俺と一緒にクビになった奴ならまだ元気だぜ。ほら、おまえがよく知ってる」スタスタ

「そいつら集めて新しいプロジェクトが立ち上がろうって話があるんだ」

「おまえも来るか? みんなおまえに会いたがってるだろうぜ」

看取「……でもそのまえにやることがあるデショ」ニコッ

「にひっ…わかってんじゃん。ここなら誰にも見つからないし、じゃあ早速―――…」トントン

「?」クルッ

液化人影「………」ヌルッ

「!!!??!?!??」ベチャッ

「もがっ!? もががっ」ジタバタ

液化人影「―――」スカンッ

「――――」ブラーン



看取「――――」スッ

看取(液化人影で顔を覆い鼻から侵入。脳を一撃で突き刺す。血痕を残さない暗殺法―――暗部にいたってのを知ってたのに警戒しないバカが悪い)

看取(手袋買っていてよかった。後で買い換えないと。それと街の監視カメラの改竄を――ああ、時間が足りない)

看取(とりあえずそこのマンホールに捨てておくか。このゴミはネズミさんが食べてくれるでしょ)

看取(これなら発見は遅れる――そのまえに)

看取「……スマホは…ああ、あった」ピッピッピッ

看取「………あった。こいつら――」

看取「―――」





ズルッ…ズルッ…ズルッ…ゲシッ

ヒューーーーン

スパパパァンッ

ズァァンッ


看取(一応、能力でバラバラにした。これで発見はかなり遅れるだろう)

看取「―――」つスマホ

看取「………コレが運命なら笑っちゃうね」

看取(ここまで来たら、私はもう日常には戻れない…)

看取「ごめんね…ダーリン…トーマくん…」スタ、スタ、

看取「あ、そうだ。プレゼント…」

803 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/06(水) 22:05:28.59 ID:6oDiZIGYO

・・・・・


上条「おっそいなぁ、看取の奴…」

看取「――――」

上条「……お、いたいた!」

看取「!」ビクッ

看取「………」

看取「イヤーモー、私の方が先って思ってたのにぃー」

上条「いやいや、これでもかなり迷ったんだぜ?」

上条「結構いいマフラー買えたんだが…どうだ、似合うか?」

看取「ウン、スッゴク似合ってる」

上条「だろー? って事で、はい」ファサッ

看取「え」

上条「こっちは俺からおまえへのプレゼント……どうだ?///」

看取「これは…」

上条「ホントはおまえに上げようって一つしか買わないつもりだったんだ

上条「だけど、おまえに似合いそうなのがたまたまペアルックで……その、バカップルみたいだからアレでイヤだったなら言ってくれて構わない…///」

上条「いまの白色の服に合わせて、白のマフラーにしてみた。気に入らなかったら…ごめん」

看取「………」ポカーン

上条「看取?」

看取「―――ふふっ」

看取「あはははははは、あはははははは―――――」ゲラゲラ

上条「なっ、そこまで笑う事あるか!? もしかして俺のファッションセンスが笑うほどおかしいのか!?」

看取「違う違うwwwアハハハ、おっかしーwwww」

看取「まさか同じことを考えているなんて!」

上条「って事は看取も?」

看取「ハイ、手袋。私のと同じ、ペアルック❤」

上条「わぁ、ありがとう看取! 大事にする!」

看取「私も。この服もマフラーも思い出も…絶対に大切にするから…」



上条「看取、何かあったのか?」



看取「…―――」ポロッ

看取「アレ?」

上条「看取」

看取「アレ? アレレ? おっかしーな」ポロポロ

看取「あはは、ゴメンね、チョット待ってね。今すぐに――あ、ゴメン、チョット待ってて。すぐに戻るから…」ダッ

上条「!」
804 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/06(水) 22:26:21.10 ID:6oDiZIGYO

上条「ちょっと待ってくれ!」ガシッ

看取「イタッ!」

上条「……手首いきなり掴んでゴメン、痛かったか。でも、こうでもしないと――このまま戻ってこない気がして」

看取「―――」

看取(強く手首を掴んだ手は緩む。そして強くも優しく抱き寄せられた)

看取(新品の洋服の香りと、大好きな人の香りでくらっとする。酷く安心する。ずっとここにいたい――けど私は生憎、白は似合わない)


上条「看取、何かあったかは言いたくなかったらいい。けど、絶対に傍から離れないから。だから」

上条「逃げるな」

看取「――――」

看取(ああ、プレゼントなんて無視して、逃げればよかった)

看取(最初から無視していれば、手首を掴まれなかったのに――ここに離れられなくなる事もなかったのに)




上条(一目見た瞬間に勘付いた)

上条(安物だが質のいい新品の白色のコート。その裾がちょっとだけ汚れていた)

上条(あれは泥か埃か。本当に微かな汚れを見つけた)

上条(何事もそつとない看取らしくない。なにか焦っていたのか。らしくない)

上条(そもそも顔に出過ぎだった。その大借金を清算しようと首を括って償おうとする表情は、最強の男に立ち向かって死のうとしたアイツの顔を思い出す)

上条(ああ、そして何より―――血の匂いがした)

上条(これでも散々修羅場鉄火場を潜ってきた。血も見てきた。彼女に何があったかはおおよそ予想がついた)

上条(――ここで看取の手を離せば、この女は二度と俺の前には現れない)

上条(その予感に従い、俺は彼女の手をとった)



看取(マッタクわたしも落ちたものだ。暗部でそれなりのコトをやってきたつもりだったが、暗部から足を洗って早一年半)

看取(こんなシロウトさんにバレるなんて鈍ったってもんじゃない)

看取(でも心の底で気づいてもらいたかったのかもしれない)

看取(今まさにこの街の闇に再び堕ちようとするのを、止めてくれるんじゃないかと―――)


看取「ダーリン…ダーリン。トーマくん…トーマくん…」ギュゥッ

看取「ゴメン、ゴメンね…もう離さないから、離さないで」ポロポロ


看取(そして期待通り、彼は堕ちようとする私の手を掴んでくれた)

看取(もう離れたくない。離さない)


上条「わかった。俺はもう離さないから、離れるなよ」


上条(予感は的中した。やっぱり看取は…ああ、なんてこった。二度と、二度と看取をこんな目にあわせるものか)

上条(不幸なのは俺だけで十分だ。毎朝タンスに足の小指をぶつけてもいい。だから看取を不幸になんてさせてたまるか)
805 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/06(水) 22:40:21.21 ID:6oDiZIGYO


ザワザワ
ナンダナンダ?
ナニガアッタ?


上条「―――///」

看取「―――///」


上条「と、とりあえず離れよう。天下の往来でこのままは目立つから…///」

上条「あ、一旦帰ろう! 仕切り直しで――」

看取「ウ、ウン…でもダーリン。ちょっと今の顔で外を歩きたくないな、ナーンテ…」

上条「え?」

看取「アハハ、メイクが…」デローン

上条「キャッ、キャーーーーー!?」



・・・・・



上条「とりあえず紙袋被ってくれ! マフラー入ってたヤツ!」ガバッ

看取「ヒドイッ!」

看取「リアクションもそうだけど扱いがチョーヒドーイ!」

看取「ソリャ、メイクはカンペキにキメてるけどー」

上条「悪かったって!」

上条「とりあえず、どこかで休憩できる場所―――」ウロウロ

上条「ファミレス? 喫茶店? いやいや、今だとすげー怪しい…」ウロウロ

上条「カラオケボックスは……ここらへんねぇな!」ウロウロ

看取「ネェネェダーリン? 今どこ歩いてるのー?」

上条「え? 今ってそりゃ――――」


【ホテルPAWA】


上条「――――――」


ホテルで休憩しますか?
はい→お二人で1万円になります
いいえ→パワポケのサクセスってなぜかここで別れるよね

安価下2
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 22:40:54.99 ID:2rLs/UHgo
807 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/06(水) 22:46:16.76 ID:6oDiZIGYO
今日はここまでですありがとうございました
次回は金曜日の20時から始めます



R18描写が苦手な方ってもしかしていらっしゃる…?
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/07(木) 08:34:53.71 ID:yCJAuxMUo
はい
809 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/08(金) 18:42:27.72 ID:paiF/wvYO
所要あり今日は延期
明日の19時から改めて…
810 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/09(土) 19:05:33.33 ID:U/jMxNtrO
っはじまます
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/09(土) 19:06:58.30 ID:3kdeXZWao
OK
エンディングまであとどのくらい?
次作の構想できてる?
812 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/09(土) 20:15:57.36 ID:U/jMxNtrO

上条「………」ドッドッドッ

看取「………」ドッドッドッ



看取「ネ、ネェ、ここってもしかして…ってかもしかしなくても……」

上条「違う」

看取「ラブホ――」

上条「違う! ホテルPAWAだ!」

上条「某ゲームでたびたび登場するあのホテルと同じ名前で、デートの毎になぜか朝そこで別れてなぜか弾道が上がったりするという曰く付きのホテルと同じ名前だが」

上条「ここは決してラブなホテルじゃなくて、どこにでもある休憩施設だッ!」

看取「そんな頑なに否定しなくても」

看取「デモデモ、ご休憩ですか?ご宿泊ですか? よく見たら学生さんですよねー? 爪長いですねー爪切りはないですよってオバチャンに聞かれたよね」

看取「てかお風呂スケスケだし。外からマルミエ・ロマエじゃん」

上条「……が、外国人観光客がホテルの代わりに使ってるから普通のホテルデス」

看取「あっ棚のなかAVばっかり。電マもバイブもある。アーカイブ揃ってるジャン。この0.01mmって書いてある箱ってナニかなー?」

上条「ハイハイ! ここはラブホです! ここしかなかったんです! 近くにあるお化粧できる場所なんて!」///

看取「マ、いいけど。学園都市の繁華街にもこんなのあるのは知らなかったしぃ」

上条「学生の街だから風紀を乱す施設はないのかと思ってたぜ」

看取「休憩12時間固定で1万かぁ…足元見てる感あるよネー」

上条「は、初めてラブホ入ったから相場はわからねぇ…」

看取「私もぉ」


上条「…………」

看取「…………」

看取「………///」

上条「………///」

看取「―――――――///」

上条「―――――――///」



上条「きゅ、急に黙るなよ。会話が途切れたら、その…恥ずかしいだろ……」

看取「そ、そこはオトコノコの役目でしょ…」

看取「と、とりあえず、顔を洗って、お化粧落としてくるから―――」

看取「その、ヤルかどうか、決めてね……///」ボソッ


バタンッ


上条「―――――――」

上条(ど、どどどどどどどどど、どうする!?)

上条(俺、ここでど、ど、童貞卒業するのか!? いや看取が初めてになるのか? いや大歓迎だけれども!!)

上条(いきなりのイベントすぎてど、どうすれば――)



R18イベントを行いますか?
はい→添え膳喰らわばなんとやら。コンマで追加好感度判定
いいえ→終了

※苦手な方の為にイベント終わりに本日更新分を>>で表示

安価下2
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/09(土) 20:24:33.83 ID:3kdeXZWao
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/09(土) 20:40:26.24 ID:ACTWmY0ao
1
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/09(土) 20:40:51.30 ID:ACTWmY0ao
ミス
はい
816 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/09(土) 22:02:35.68 ID:U/jMxNtrO





パシャッ…ジャバジャバ

キュッキュッ


看取「――――」フゥ

看取(……ヤッパ、メイクしようかな。イヤイヤ、待ってくれないデショ)

看取(このまま行かないとダメかな…)

看取「……」

看取「ダイジョーブ。私のカレシを信じろ…トーマくんなら、きっと受け入れてくれる…」




上条「ふーーーーっ」ソワソワソワ

上条「よし、覚悟は決めた!」

看取「……おまたせ…」ヨソッ

上条「!」ビクゥッ

上条「お、おう看取! は、早かったな…」


看取「ダーリンってもしかして……童貞?」


上条「ど、童貞ちゃうわっ!」アセッ

看取「……童貞なんだ」

上条「……ハイ」

看取「まぁイイけど。誰だって初めてはあるんだし」

看取「じゃあ…ヤロっか」

上条「――――」ドッドッ

看取「固くなりすぎw」

上条「るせー」
817 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/09(土) 22:40:29.23 ID:U/jMxNtrO



※ここからR18です ご注意ください




上条「俺、そんな知識ほとんどないから。一体どうすりゃいいのか…///」モジモジ

看取「ヤダーカワイイー///」

上条「なっ! じゃあ看取はどうなんだよ―――んっ」チュッ

看取「ダイジョーブ❤ 私に任せて…」

看取「とりあえず、ぬごっか」

上条「………え」








上条(俺はパンイチにひん剥かれた。)

上条(看取は下着姿。上下黒の、かなりエロい奴だった。そうとう気合が入って家を出たのだろう)

上条(二人立ったまま、十秒くらい言葉が無かった)


上条「そんなにジロジロ見るなよ。恥ずかしいだろ」

看取「だってスッゴイ筋肉だもん、見惚れちゃうのはトーゼンよね」

看取「そっちこそチラチラ見過ぎ。ま、私の勝負下着に悩殺されちゃうのもトーゼンだけど❤」

看取「……と言っても操祈ちゃんと比べたら私は物足りないんだけどねー。男の人って大きいのがスキだし」

上条「看取」

看取「ナニナニ?」

上条「―――めっちゃ可愛いよ」キリッ

看取「キャッ❤ いきなりイケボで言わないで、照れるジャン///」ベシッ

上条「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ」

看取「ア、ゴメン」



チュッ///


看取「んっ―――じゃ、パンツ脱いで」

上条「ほぇ」

看取「パンツあるとやる事できないっしょ」
818 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/09(土) 22:47:24.32 ID:U/jMxNtrO

上条「うぅ…笑うなよ」ヌギッ


息子「オハヨウサン」テルンッ


看取「ふふ、かわいいチンチン」

上条「いうなっ! そのセリフは男にダメージデカイ!」

看取「デモデモ男の人って大きさより膨張率っていうジャン―――……じゃあ、いくよ///」チュッレロッ

上条「!」ビクッ

看取「ふふ、かわいっ」レロレロ


上条(やべー、超気持ちい)

上条(これがフェラって奴か。看取が俺の陰茎を舐めてる)

上条(自分の手しか触った事がない箇所を、口でアイスキャンディーみたいに舐めてる)

上条(一舐めごとに腰が引ける。頭が沸騰する。目玉が上がる。立っているのが精いっぱいだ)


上条(手持ち沙汰の右手で彼女の頭を撫でる)

看取「んっ/// はっ……んちゅっ…ぱっ)

上条(サラサラとしてしっとりとした手の感触が心地いい。チンコも気持ちいい)

上条(あの看取が、俺のチンコ舐めてる)

上条(それだけで興奮する)


上条さん膨張率コンマ下1
01-30→緊張していて…
31-80→いつものサイズです
81-00→当麻じゃなくて馬
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/09(土) 22:55:18.64 ID:NwMPoT7no
820 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/09(土) 23:17:04.94 ID:U/jMxNtrO

上条(―――そういえば、ここ最近、オティヌスの事や勉強の事があったから、忙しくて性欲を発散するのを忘れていたのを思い出した)

上条(だからか性に敏感になっているらしい)

上条「ぁ、きもちいい」

上条(アホみたいに口に出た)

看取「ありがと、んっ」

上条「あっ///」

看取「んぁ/// アハ、大きくなってきた…ちゅっ」

上条(ギンギンと真っ赤になったイチモツをさらに舐め、そして)

上条「ぁ、それはダメだっ///」

看取「逃げちゃヤーダ❤ あーんっ」

上条「あっ」

看取「じゅるっ…ちゅっ…ぱちゅっ…じゅるっ」

上条「あ、あ、あっ、」

上条(我慢汁とヨダレでテラテラになった陰茎を一心不乱に舐め啜る看取。下品な音がエロさと気持ちよさを引き出す)

上条(そしてとうとう、精子が上がってくるのを感じた)

上条(こんなに気持ちがいいの、我慢なんて出来っこない。でもやめてほしくない。こんな快楽、知ってしまったらもう止まれない)

上条「あっ、あっ、あぁっ―――看取、で、」

看取「むぐっ」

上条(出る、という前にはもう出し切っていた)

看取「んっ!? んぐっ、げほっ―――んちゅっ、ちゅ〜〜〜っ」

上条「あっ、あ―――ハァ、ハァ、ハァ」ヘタッ

看取「〜〜〜っぱ。ん、濃――パァ、こんなに出らゃった」

上条(いっぱいに白濁液が口の中に。凄い、自分でやるより3倍出てる)

看取「ん、ゴックンッ――んあ、濃厚❤」

上条「……///」

看取「モウ、出る出るって言ってよ。ビックリしちゃった」

上条「ゴメン、気持ちよすぎた」

看取「フフフ、ありがと」

看取「ジャアジャア、次は私がキモチよくしてもらおっかなー」ギシッ

上条「?」

看取「今度は私を、ナ・メ・テ❤」

上条「」
821 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/09(土) 23:45:42.54 ID:U/jMxNtrO
上条「センセー、どこを舐めればいいのでせう」

看取「モーニブチンめー」プンプン

看取「じゃあどこでも触っていいよ。今なら、彼女のオッパイもオマンコも触りホーダイだよ」ムチッ

上条「///」

上条「じゃあ、胸から///」ムニッ

看取「あんっ///」ビクッ

上条「!?」

看取「モー! そんなおっかなびっくり触らないでよー! こしょばゆいじゃんあははは」

上条「むっ」

上条(どうやら看取ちゃんはもう少しハードな方がお好みらしい)

上条「じゃあ、こんなのはどうだ?」

看取「へ? んっ!?///」ギュッ

上条「すげー、超やわらけぇ…はは、絹旗みたいになってる」

上条(実は前々からすごく触りたかった。温泉に行ったときはもちろん、もっと前…プールや海に行ったとき。この白い肌を触って愛でたかった)

上条「あ、あー気持ちいい」

看取「ちょっと、おっぱい触りすぎ…てか強いよ…あっ」

上条「このブラ、すげぇカワイイ。俺の為に着てくれたの?」

上条(あ、看取の首筋美味しそう)チュッ

看取「んっ/// うん、実は、ダーリンとデートするときはコレって決めてたんだけど…あっ/// まさか、いきなりだから…ちょっと内心ビックリしてる」

上条「ありがと」

看取「どうたしまして。―――じゃあ下もヤロっか///」

上条「うん」

看取「マンコ見るの初めてだよね」スルスル

看取「ど、どう…かな?」

上条「……すげーキレイ。綺麗なピンク色」ホー

看取「アリガト///……あはは、褒められてばっかりだ。ていうか視すぎ。至近距離で見ちゃヤダ…鼻息荒いよー」

上条「照れた顔もメッチャカワイイ」チュッ

看取「アンッ…ヤメてもー悶絶で殺す気カナ? あぁっ」ビクッ

上条(若干濡れている膣口に唇を重ねてみる。ビクリと反応があった。思い切って舐めてみた)レロッ

看取「んっ――」ビクッ

上条(これにも反応があった。ちょっと面白く感じる。看取はさっきまでの俺のように、自分の陰部に意識を集中させている)

上条(この反応は嬉しい。俺の行為が、好意が相手に伝わるという幸福感。もっと感じさせたい)

上条(どれ、素人の付け焼刃だが、この手と指と舌で満足してあげよう――)


上条さんのテクニックコンマ下1
上条さん膨張率コンマ下1
01-30→痛いを通り越して激痛
31-80→幻想殺しは伊達じゃない
81-00→目が…目がぁっ!
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/09(土) 23:47:58.67 ID:ACTWmY0ao
823 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/10(日) 00:22:29.61 ID:sNCAZEDPO
上条「はぁ…はぁ…///」スリスリ

看取「あは、くすぐったいよ///」

上条(膣口をしばらく撫でてみたが反応が薄い)

上条(――と、気づいたが、陰部を見開くと上の方にポッチがあった)

上条(陰核…クリトリスという奴か。それを指で弄ると)

看取「んぐっ…!? あっ? あぁ!?///」

上条(面白いように腰が跳ねた)

看取「イッ――!?///」

上条(これはいい反応をする。どうやらクリトリスが弱点のようだ)

上条「あ、だんだん濡れてきた。気持ちいいのか?」

看取「ハァ、ハァ、ウン、そこ、弱いの…」

上条「じゃあ、こうは?」

上条(クリトリスで左手で遊びつつ、右手の中指を膣に突っ込んだ)

看取「〜〜〜〜!///」

上条「うぉっ!? スゲェ力…」

上条(まるで万力に挟まれているような感覚。熱湯のように熱くうねる膣の中を指で出し入れする)

看取「ハーッ❤ ハーッ❤」

上条(最初は第二関節も入らなかったが、何回か出し入れしていくうちに根元まで入るようになった。そのころ、看取は肩で息をするようになっていた)

上条(さらに向こうが見てみたい。次は指を二本にし立ててみた。指先に固い物が当たる、と)

看取「んっ!?」

上条(感度良好。興味本位で固い所を指を掻きまわす。一緒にクリトリスも攻める)

看取「んぅ、ぁぁああ〜〜〜/// あっ、あっ、ぁぁっ」

上条(まるで獣のような鳴き声をして看取は喘ぎ悶える。この反応が嬉しくて嬉しくて、つい力が入ってしまった)

看取「きもちいいっ、きもちいいから、ちょっと待っ―――あ、あぁあぁ〜〜〜〜〜///」ブシューッ

上条「うぉっ!?」

上条(潮だ。看取は右手の中指を強烈に締め付け、体を痙攣させながら絶頂を迎えた)


上条「ご、ごめん、看取! 調子に乗りすぎた!!」アセアセ

看取「イイってことよー。っていうか、ホントに初めて? スッゴク手慣れている感あって怪しいんですケドー」

上条「いやホントだって!」
824 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/10(日) 00:42:55.69 ID:sNCAZEDPO
上条(―――実は記憶喪失前はかなりのヤリチンで散々女を喰い漁っていて、体が覚えてました…なんて事はないよな?)

看取「デモデモ、自分じゃなかなか出来ない絶頂までさせてもらったんだから、イイとしますかー」ハーッハーッ

看取「ジャア、本番しましょっか」

上条(来た)

上条(とうとう、俺は童貞を捨てる。心臓がバクバクしてる)

看取「………」ドキドキ


上条「そ、その前に一つ確認していいか?」

看取「なに?」

上条「今更だけど、看取って初めてじゃないよな?」

看取「――――」

看取「ウン、違うよ。処女なんてとっくの昔に失くしてる」

上条「―――――――――」

看取「ここまで来たなら言うけど」

看取「実はね、私、施設育ちなんだ。それもカナリヤバイ所」

看取「そこでチョットやらかして、長い間物置…っていうか牢屋…折檻部屋?に閉じ込められて」

看取「運が悪かったというか何というか」

看取「コトごとに殴られるわ蹴られるわの毎日。トイレもご飯もロクにさせてもらえなかったなぁ」

看取「その時、私、ハジメテを奪われたの」

看取「閉じ込められて数日たって、何回か嬲られた時、デブでギトギトな研究室の下っ端のパシリみたいな奴。私が一番毛嫌いするタイプに」

看取「上司が無能だの、先輩がウザいだのサンザン垂れごと言って、暴力振るうだけ振るって」

看取「そのあと興が乗ったのか、そいつの性癖だったのか」

看取「気づいたら犯されてた」

看取「殴られて体が痛いのか、破瓜で痛いのか、熱出して朦朧としていたから曖昧だったけど。気が付いたらマンコから精液垂れ流してた」

看取「それからミンナのタガが外れたのか、ご飯持ってきたセンセーとか見張りのゴリラみたいなオッサンに色々された」

看取「私、チットモ清純じゃないよ。清楚なんて世界から一番かけ離れた、ゴミダメから生まれたような女なの」

看取「私に白は絶対に似合わない」

看取「どう? 軽蔑した? チンコ萎えちゃった?」

上条「―――――――」



上条漢コンマ下1
奇数→――安心した
偶数→……それでも俺は――
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 00:44:03.66 ID:A7DupLDuo
826 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/10(日) 01:02:24.14 ID:sNCAZEDPO
上条「………」

上条「まぁたしかにビックリしたよ。看取は時々何か儚い所あったし、4人と一緒にいるとき積極的だけどいざって時は一歩引いている感じあったし」

上条「何か訳アリなんだろうなーって薄々は思ってた」

上条「けど、まさかここまでとは…」

看取「軽蔑した?」

上条「まさか。軽蔑するのはおまえに酷い目合わせた奴であって、おまえが軽蔑されることはないだろ?」ナデナデ

上条「まぁ確かに、俺は確かに自分で汚い人間だって思っているかもしれない。それくらいの事をされた過去があるんだし」


上条「………それでも俺は―――警策看取を愛しているのには変わりない」


看取「……ホント?」

上条「ホントもホントだぜ」


上条「自分で自分の事を許せないで、過去に悩んでいて、自分なんて、と心の中で言い続けていて」

上条「自分より操祈やドリーの方が女の子としてキレイだとか思っているかもしれない」


上条「でも俺は全然思わないね。警策看取は世界で一番綺麗な女性の一人だ」

看取「―――」

看取「…そ、そんなのウソだよぉ」

上条「俺が口酸っぱく看取は綺麗だ綺麗だと言っても信じてくれなくてもいい」

上条「それでも俺がおまえのことを綺麗だと言い続けるし、心の底から惚れている事は信じてほしい」

上条「俺はおまえを愛している。過去にどんなことがあったとしても」


看取「――――――」

看取「アリガト、トーマくん」

看取「私もあなたを愛している……だからお願い…」

上条「ん?」

看取「どうか、未来に何があっても私も愛してくれますか…?」

上条「あったりまえじゃん」ナデナデ

看取「―――アア、貴方が私の恋人でよかった」グズッ
827 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/10(日) 01:19:38.91 ID:sNCAZEDPO

ギシッ


上条「………じゃあ、入れるぞ」

看取「ウン…いいよ、来て。あはっ、すっごい、フェラした時より大きい…入るかな…」

上条「ぜ、善慮します」ヌリヌリ

看取「ハァ…ハァ…」

上条「…ハァ、ハァ」ヌリヌリ

看取「ンッ、はっ…ハァ、ハァ」

上条「……ハァ、ハァ」ヌリヌリ

看取「ハァ……ハァ………――――あれ?」

上条「……い、入れる穴ってどれ? これか?」

看取「イヤ、それ尿道!」

看取「セッカクのいい雰囲気が台無しじゃん!」

上条「め、面目ない…」

看取「童貞らしくて安心したけどさ! っていうか思い切り指入れてたデショさっき!」




TAKE2



上条「………じゃあ、入れるぞ」

看取「ウン、来て…ここだから…」くぱぁ

上条「うっわ、めっちゃエロイ…」ヌリヌリ

看取「十分に濡れているから、すんなり入ると思う…」

上条「あ、入りそう…これか」ヌルッ

看取「あ、来た来た…んっ――」


上条「あっ、入った❤」ヌプッ

看取「はっ…ヤバッ、思ってた以上に大きい…///」

上条「動くぞ…うっ、狭い…めっちゃくちゃ熱い――」

看取「熱いっ…あっ…んぁ」

上条「スゲェ、チンコのカリが引っ掛かる! ハァ、ハァ――」グィ∼

看取「んっ―――」


上条さんと看取さん相性コンマ下1
01-30→三擦り半
31-80→イク時は一緒です
81-00→今夜は寝かさないぞ
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 01:20:30.36 ID:vt//zCcSo
829 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/10(日) 01:44:22.07 ID:sNCAZEDPO
上条「あぁっ…はぁ、はぁ…」

看取「アハハ、入れて抜くだけでマンシンソウイ。こりゃ三擦り半で終わりかなー?」

上条「ハッ、舐めるなよー。アッヘアヘにしてやんよっ――ふーっ」グィー

看取「あっ―――ん〜〜〜っ……ハァハァ…止まった」

上条「ふっ、ふっ、ふっ――さっきは半ばで引いちまったけど、次は全部いれるぞ…」グイ∼

看取「えっ!? あれで全部じゃ――キャッ…ん〜〜〜〜〜〜」

上条「ふぅ、全部入ったぜ…」

看取「うぅ…お、おっきぃ…正常位でここまでって…」チカチカ

上条「奥に何かを感じる…これが奥か?」

看取「イヤイヤ、もう奥とっくに突き破ってるから、ぅ、子宮がつぶれりゅっ…」チカチカ

上条「看取、大丈夫か?」

看取「ウン…馴染むまでこのまま……その間、チューしよ」

上条「わかった…ちゅっ、ちゅっちゅっ」

看取「んっ…あ、舌も出して、くちゃっ、ぬちゃっ…ん、唾液交換しよ///」

上条「ああ…ちゅぱっ、ちゅっ、くちゅくちゅ…」




上条「はぁ、はぁ……/// 落ち着いたか?」

看取「ウン、だいぶマシになったかも」

上条「じゃあ動くぞ…ふっ」ヌプ∼

看取「あぁ〜〜〜っ」ゾクゾク

上条「やべぇ…超キモチイイ…」グイィ∼

看取「あっ」

上条「ダメだ、ゴメン、ペース上げるぞ」

看取「キテキテ」

上条「、ッ、ッ、ッ」ヌッヌッヌッ

看取「あっ、あっ、あっ、あっ///」

上条「あーやべぇ…腰が止まらねぇ」

看取「気持ちいいよぉ…マジでヤバい…相性マジでばっちりすぎて…あ、ヤバイイク! こんなに早くにイクの初めて!」パンパンパンパン

上条「俺もヤバイ! 上がってきた!」パンパンパンパン

看取「あぁっ、あっ、ぁつ…あ、あ、あぁぁぁあ――――」パンパンパンパン

上条「――――」パンパンパンパン

上条「ところで看取さんや、看取さんや。重要な事を忘れてた…」パンパンパンパン

看取「エ?」パンパンパンパン

上条「俺、ゴムつけたっけ」パンパンパンパン

看取「ヘッ?」サーッ
830 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/10(日) 02:02:40.60 ID:sNCAZEDPO
看取「―――そういえばつけてない!」

看取「マジでイク5秒前にそれ言うのアリ!? あっ、あっ、ヤバイって抜かないと赤ちゃんできちゃぁっ」ガクガクッッ

上条「あーマジでゴメン! あ、でもヤバイ出るかも!」パチュッパチュッパチュッ

看取「あぁっ、あ、あっ―――――」ガクガクガク

上条(うぅっ、絞りとられる!)

上条「ごめん、出る!」ビュッ

看取「ああ〜〜〜〜〜っ///」ビュルルルル



上条「ハァ…ハァ…ハァ…」

看取「……ハァ…ハァ…ハァ」

上条「………ゴメン」

看取「……セキニン、取って、くれたら…許す」

上条「あーでも、気持ちよかった…」

看取「………」ジーッ

上条「なに」ビコーン

看取「ゼンゼン満足してないってカンジ」

上条「デスネ」

看取「ま、ナカダシ一回されたら二回も三回も変わらないよねー」


看取「アッタマきた。もう私でしか勃起できない体にしてやる」ガバッ

上条「ひぇっ」

看取「ちょっとゴロンしたままねー」

上条「お嬢さん一体なにを!?」

看取「騎乗位って知ってる?」



・・・・・・



看取「あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ―――」パチュ!パチュ!

上条「ハァッ、ハァッ、あ、やべ、また出る!」ビュッ

看取「あ、あ〜〜〜!」ガクガクガクッ

上条「ハァ…ハァ…ハァ…/// ちょっと水…」クピクピ

看取「ゼー///、ゼー///、ゼー///」

上条「おーい、大丈夫かー?」ペチペチ

看取「マジでナンなの…童貞にここまでやられるなんて…ウソよ…」

上条「つかぬことを聞きますが、件の事件はいつのお話で?」

看取「中1から中2くらいまで」

上条(2年前か…ブランクあるとはいえ、ちょっと自信が出てきた)

看取「チョット酷い事思ってたでしょ」

上条「ゴメン。でも看取がそこまで気持ちいいのは、嬉しいぜ」

看取「バーカ」

看取「ジャ、ラスト行きますか」

上条「うっへ、まだやるのかよ」

看取「アラアラ? ムスコは正直で元気だぞー?」
831 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/10(日) 02:19:09.23 ID:sNCAZEDPO
・・・・・


看取「あっ、あっ、あ、この体位、すきぃっ」グチュグチュ

上条「俺も…あっ、ヤベェ、色々擦れてヤベェ!」



看取(抱き合いながら足を絡め腕を絡め、唇を交わしながら腰を振る…)

看取(それだけなのに、頭がチカチカする程に気持ちが良くて、泣き叫ぶほど嬉しくて、涙が出るほど幸せだ)

看取(恋人の喘ぎ声がここまで耳をくすぐる音楽だとは思わなかった)

看取(お互いが一糸纏わぬ獣になって溶けあうのが、ここまでの快楽だとは想像だにしなかった)


看取「きちゃう゛っまだぎちゃうっ。あぁっ」ビクビク

上条「ハッ、ハッ、ハッ///」


看取(性行為は暴力の延長線だと思っていた)

看取(ただただ痛みと苦しみと絶頂と、負の感情を精液と一緒に押し付けられる行為だと思っていた)

看取(だけど、そんな世界を彼は一変させてくれた)

看取(上条当麻。キミが恋人で本当によかった)

看取(きっと彼に出会えたこと、彼に抱かれていることこそ、一生分の幸運に違いない)


看取「あっ…あっ―――あ、いぐっ! イクイクイクイクイク!」ガクガク

上条「看取、出すぞ! おまえの中に!」

看取「出して! 中に出して! トーマくんの赤ちゃん孕ませてぇっ!」ビューッ

上条「出る―――!」

看取「あっ――――! あ―――――!?」



看取(なのに、なんで)



警策看取「…………………」



看取(あのころの私が彼の背後に立っていて、あんな目をして立っているのだろう)

看取(どうしてあんな真っ黒な目をして、眉間にしわをこれれでもかと寄せて、こういうのだろう――)



警策看取「この街を許すな――」



看取(――私は子宮で精液を搾り取る感覚でオーガズムに至り、私の意識はここで途切れた)
832 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/10(日) 02:47:16.00 ID:sNCAZEDPO
・・・・・


チュンッ
チュンチュン


看取「―――ん」

上条「……くかー」

看取(あ、もしかしてこれが噂の朝チュンって奴か)

上条「ぐー」

看取「ニヒヒ、カワイイ顔してる。ウリウリ」グニグニ

上条「むにゃむにゃ…」

看取「にやっ――どれ、お姫様には目覚めのキッスを―――」


操祈「――――――」


看取「―――………お、おはよう操祈ちゃん」

操祈「おはようじゃあないわよぉ。帰らないなら連絡の一つでも寄越しなさぁい」

操祈「特にそういう行為をするときはね」ギロッ

看取「ゴメンゴメン、つい成り行きで忘れてた…アハハ」

看取「えーっと――ゴッメーン☆童貞奪っちゃった♡ テヘペロッ☆」

操祈「テヘペロじゃあないわよぉ…」グヌヌヌ

看取「操祈ちゃーん、その辺にしないと血の涙で制服が汚れちゃうゾー? 今日はガッコーじゃないのー?」

操祈「――――」つリモコン

看取「ステイ!ステイ! リモコン降ろして!」

看取「ワルかったと思ってるよ。順番で言うなら最初は操祈ちゃんからがスジだし。恋人になったのも一番最初だし、ネンキだって違うしね」

看取「でもケイケンホーフである私がリードなかったら、きっとぐっだぐだで何もなく終わってたと思うゾ」

操祈「それ、自分で言ってて悲しくないのぉ? 悲劇力は私より上でしょうに」

看取「それでもスキだって言ってくれたモーン。なら堂々とするのがスジってモンじゃん?」ナデナデ

操祈「……はぁ…とにかく、ドリーが心配してたから。あと監督もぉ。あの2人の心配性力舐めちゃダメよぉ」

看取「ダイジョーブ、あとでフォロー入れとくから」

操祈「どうだか」

操祈「お金は私が出しておくから、寄り道せずに真っ直ぐ帰ってきなさい。出席日数危険力ヤバメなのにさらに迷惑かけたら承知しないわよぉ」

操祈「……あと、ちゃんとお風呂入ってから帰ってきなさいよぉ。すっごい臭いよここ。うぷっ。じゃあ、私は行くわぁ」スタスタ

看取「リョーカイ」

看取「ああ、ちょいと待って操祈ちゃん、一言いい?」

操祈「なぁに?」

看取「コンナ私も愛してくれたんだ、トーマくんは。大丈夫だよ、あなたたちも絶対に愛してくれるから」

操祈「――――」

看取「学校頑張ってね〜♪」ノシ

操祈「………」バタンッ
833 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/10(日) 03:05:37.89 ID:sNCAZEDPO

看取「ラッキー♪ ホテル代浮いちゃったー♪」

看取「オヤオヤオヤ? ここにテントが」


バサッ


息子「―――」ビキーン



看取「朝立ちかぁ」

看取「……ジュルリ」ソロー


・・・・・



上条「――――」パチッ

上条「やりすぎた…」

上条(初めてとは言え、飛ばし過ぎたらしい)

上条「疲労感がヤバいな…。夕方から深夜までぶっ続けだったし」

上条「ん」


息子「………」シナ


上条「朝立ちぬ」


上条「さすがに使いすぎたか」

看取「オヤオヤ、あ、お目覚めかな?」ホカホカ

上条「おはよ、看取。俺もシャワー浴びる…体中カペカペだ」

看取「オソヨー、だねダーリン」ツヤツヤ

上条「なんかツヤツヤしてるな」

上条「ん? おそよ?」

看取「オソヨ」

上条「今何時?」

看取「朝の10時周ったところ」

上条「―――今、何時だっけ」

看取「月曜日だよ? いい朝だね!」

上条「―――――――――――――――」

看取「オヤ、ナニからナニまで諦めたような表情。次は夕方までやる? やっちゃう? 私は付き合うゼ!」

上条「ふ、フフフフフ、今月も補修地獄…フフフフフ、不幸だァぁああアアアアアアアアアアア!!!!!」



上条さんのHPが20下がった

看取さんの好感度が★1あがった
上条さんは童貞を卒業した

看取さんとの逢瀬
1→良
2→良
3→良

看取さんとの逢瀬で好感度が★3上がった

警策看取……★★★★★★★★☆☆
834 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/10(日) 03:14:32.80 ID:sNCAZEDPO
――2月下旬

上条「もう2月下旬か…雪が降ってきたな…」カリカリカリ

上条「今月末には期末テストがあるな」カリカリカリ

上条「……遊びたい。デートしたぁい」


芹亜「コラッ! 手が止まってるぞ! 留年したいのか!」

上条「ヘブッ」ベシッ

吹寄「そこっ間違ってる!」

上条「ぐはっ」ゴンッ

土御門「メイド…メイドが欲しい」プシュ∼

エツァリ「妹さんが定期テスト一位取ったらどんなメイド服でも着てあげると言ってましたよ」

土御門「コォォオオオ」ガリガリガリガリ

青髪「つっつーは正直やねー。ボクはもう一年小萌先生と一緒のクラスなら留年しても」

小萌「あ、私は来年、3年生のクラス担任になる予定ですー」

青髪「コォォオオオオ!!」ガガガガガガガガ


上条「うぅ、看取、操祈、ドリー、オティヌスぅ…」


芹亜「……はぁ、明日は休みにしてあげるけど…ハメ外し過ぎるなよー」

上条「!」


現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:55/140 学力:20


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20


※5月下旬からオティヌスの手術可能

安価下2


食蜂操祈……★★★★★☆☆☆☆☆
警策看取……★★★★★★★★☆☆
ドリー………★★★★★☆☆☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★
安価下2
835 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/10(日) 03:27:02.14 ID:sNCAZEDPO
今日はここまでです
ありがとうございました
エロシーンは初めての試みで書きましたがどうでしたか?
楽しんで読んでいただければ幸いです

次回は月曜日の20時から始めます



エロシーン抜きで今日の分は
>>812
>>816
>>832
>>833
>>834


>>811
エンディングは5月から8月ほど予定
オティヌス√はほぼ確定
みーちゃん√はまだ七分
みさきち√はチラ見せ程度
ドリー√は0%
ハーレムエンドにはまだ遠いかと

次作の構想はまだ未定です
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 05:21:52.22 ID:Bjdszfc7o
デート
ドリー
837 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/11(月) 20:48:20.92 ID:/RJdYk6wO
ごめんなさい、明日の19時に変更でおなしゃす…
838 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/12(火) 19:37:56.64 ID:IctSTQLKO
遅れました
20までにした安価埋まればはじめます

埋まらなければ明後日木曜日の15時からに変更
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/12(火) 19:40:04.99 ID:0qdVsYf4o
デート
ドリー
840 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/12(火) 20:20:24.17 ID:IctSTQLKO
遅れましたが始めます
841 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/12(火) 21:09:56.42 ID:IctSTQLKO
〜次の日〜

――上条宅


上条「さーって愛しの彼女たちと遊ぼっかなぁ〜」ウキウキ

オティヌス「いやいや、勉強しろよ。単位ヤバいんだろ?」ゴソゴソ

上条「うっ」

オティヌス「それに私には用事がってな。生憎と逢瀬はできん」

上条「ええ!? そんな…」シュン…

オティヌス「そう残念がるな、。あーあったあった。最近は寒いからな」バッサバッサ

上条「どこか行くのか…?」


ピンポーン


操歯「おーい、オティヌス。準備は出来たか? あまりに遅いと垣根の奴が暴れかねん」

オティヌス「ちょっと待ってくれー!」スルスル

上条「あれ? 操歯?」

操歯「やぁ、テスト勉強頑張れよ」

オティヌス「最近忙しそうだったからな、言ってなかったが、今日はカエルの所に行って検査だ」

上条「初耳なんですけど。ついて行こうか?」

オティヌス「だから勉強しろバカ。私の事は私でやる! まったく、ほとんど私に言わずに計画を進めやがって」プンプン

オティヌス「なんだ? サプライズプレゼントにしたかったのか?」

オティヌス「おまえは大人しく勉強しろ勉強!」

オティヌス「よし! じゃあ私は一日いないから! 行ってくる!」

操歯「では恋人は借りていく。生物なら後で教鞭取ってやるから、我慢してくれ」」バタンッ


しーん


上条「……」

上条「――――」ピポパッ

上条「あ、操祈? 今日――」


操祈『ごめんなさぁい、今日は別の派閥との会合なのぉ! お勉強頑張ってねぇ』バタバタ


上条「………」

上条「―――」ピポパッ

上条「あ、看取? 今日、デートし――」


看取『アー。ゴメーン。今日はチョット外せない用事が…あっ、猟虎ちゃんどこ行ったかなー!?』

看取『ジャアジャア、今日はゴメンね? お勉強ガンバッ』ブッ

上条「……」

上条「ほ、包囲網敷かれてやがるッッ!!」


・・・・・


吹寄「――チームメンバー全員に連絡しました」パチンッ

芹亜「よし。くれぐれも奴を遊ばせるな」

芹亜「勉強させろ。すっごく気の毒だけど、今回の学年末テストで赤点とって留年とか――」

芹亜「――卒業してもしれないんだけど!」
842 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/12(火) 21:32:32.24 ID:IctSTQLKO
パッ


エツァリ「――監視カメラ、起動しました」

芹亜「よくやった。あとで御坂のブロマイドを褒美にくれてやるわ」ペッ

エツァリ「ぐへへ、ありがとうごぜぇます。ありがとうごぜぇます。エヘヘヘ」ペコペコ

吹寄(だんだんキャラが崩れてきたなぁ…)


上条『……グズッ』


吹寄「泣いてるわね…」タプンッ

芹亜「ちょっと可哀そうになってきたけど…」タプンッ

芹亜「くっ、私たちが家庭教師しに行こうか」プヨンッ

吹寄「ダメです! それじゃあ上条当麻の為になりません!」プヨンッ

エツァリ(その豊満な胸の美少女二人が家庭教師していては集中もなにもありませんよ。―――私は別ですがね!)ドヤァッ

吹寄「目標、問題集を開きました」

芹亜「いい加減に観念したか…うむ、可哀そうだが…獅子は我が子を谷底に落とすという――」

吹寄「貴方はあの男の母ですか」


ピンポーン


吹寄「誰か来ました!」

芹亜「!?」





上条「……? 誰だろ。はーい」パタパタ



ガチャッ


ドリー「おにーちゃーん! あーそーぼー!」ガバッ

上条「!?」
843 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/12(火) 22:00:13.52 ID:IctSTQLKO



吹寄「!?」

芹亜「!?」

芹亜「バカなの!? ドリーへの連絡は!?」

吹寄「しました! ですがなぜ…―――」



ドリー「えへへ、おにいちゃんすきー」グリグリクンカクンカ

上条「お、おぶ…ど、ドアを開けるとドリーがタックルしてきた…」

ドリー「?」ブーブー

ドリー「あれ? でんわだ、だれだろ」

ドリー「はーい」

吹寄『ちょっとドリーさん? どういうつもり? メール見た!?」

ドリー「? メール? なんてかいてあったの?」

吹寄『はぁ!?』



芹亜「見せて!―――!」



『チームの皆様へのお知らせ』

『我がチームの主将、上条当麻は来週の学期末テストで赤点を取ると留年の危機にありますので』

『本日、どうか遊びの誘いが来ても断るようにお願い致します――』


芹亜「まさか、ドリーは漢字が読めない…!?」ガクガク

芹亜「最悪だ、勉強どころじゃない!」

吹寄「……いい? 上条当麻は今とってもピンチなの。お勉強しないとヤバイんだけど!」

ドリー『わかった! おにいちゃんがサボらないようにカンシすればいいんだね!』ニコー!

ドリー『あ、おにいちゃん、ゲームしていい?』

吹寄(ダメだ、全然わかってない…!)
844 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/12(火) 22:35:30.84 ID:IctSTQLKO
・・・・・


上条「ジュースあるけど飲む?」ニコニコ

ドリー「ありがとー!」カチャカチャ

ドリー「えいっ、えいっ」フリフリ

上条「ここに置くぞー」

ドリー「はーい」カチャカチャ

上条「―――――」コトッ

上条「……おにいちゃんもやっていいか?」

ドリー「ダメー! おにいちゃんはおべんきょう!」

上条「……はい」



上条「――――」カリカリカリカリ

上条「…………」チラッ

ドリー「えっ、ほやぁっ!」ミニスカフリフリ

上条「……///」カリカリカリカリ

上条「―――」チラッ

ドリー「おりゃっ、てやっ!」ミニスカチラチラ



上条「――――」チラー

ドリー「?」

上条「!」バッ

上条「―――」カリカリカリカリ

ドリー「〜♪」カチャカチャ


上条(パンツが、見えそう!)

上条(しゅ、集中出来ねぇ!)



上条さんの自制心コンマ下1
奇数→ドリー! これを履いてくれ!
偶数→じーーーーーーっ
845 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/12(火) 22:37:10.57 ID:IctSTQLKO
ごめんなさい、今日はここまでにさせてください
明後日木曜日の14時から始めます

ありがとうございました

コンマ下
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/12(火) 22:37:39.64 ID:9XnSPwWmo

ガン見
847 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 14:22:23.69 ID:ULO/2qe9O
はじめます
848 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 14:53:26.89 ID:ULO/2qe9O
ドリー「―――よーっし、ダルシムやっとたおした〜……ん?」


上条「みえ…みね…みえ、ない…いや、みえ……みえそう……もうちょい」


ドリー「?」

ドリー「おにいちゃん? なんでおねんねしているの? おべんきょうは?」

上条「――――ハ!」

上条「あ、ああ、すまん!」ガバッ

上条「ちょっと行き詰ってて考え事してた」アセアセ

上条「イヤー、ドリーがいてくれて助かるなー」カリカリカリ

ドリー「………」

上条(さすがに苦しいか!)

ドリー「どういたしまして!」ニコー

上条(っぶねーーー! あっぶねぇーーー!!!)




吹寄「―――」チッ

芹亜「―――」チッ

吹寄「どっちが悪いと思いますか?」

芹亜「男の部屋にミニスカはいてくるドリーに原因あるけど、ガン見してるバカ後輩が悪い」

吹寄「同感です」つスマホ


prrrrrrrr


ドリー「? またセーリちゃんから」

ドリー「はーい。え? うん、わかったー!」ピッ

ドリー「おにいちゃん、かしてほしいものがあるんだけど」

上条「なんだ?」



849 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 14:53:52.41 ID:ULO/2qe9O
・・・・・


ドリー「これがジャージかぁ!」

上条「芋ジャージでよかったのか? しかも俺の」



吹寄「ドリーの性格上、あのファッションはあり得ません。恐らく警策さんのチョイスかと」

芹亜「く、泥棒ネコめ…」

芹亜「しかしすんなり着替えたけど、服に頓着しないのか?」


ドリー「みーちゃんにかってもらったおようふくダメっていわれたのはざんねんだけど」

ドリー「おにいちゃんのにおいすきー!///」スンスンスハー



芹亜「好感度上がってるけど!?」

吹寄「まさかの匂いフェチ!?」

上条『そ、そか…///』

芹亜「照れるな。遠まわしに体臭クサいって言われてるんだぞ!?」



ドリー「さて、ゲームのつづきつづき…」パラパラ

ドリー「んー、かみがじゃまだな――きっちゃおっか。ハサミある?」

上条「!? やめろドリー! ここで髪を切るな、せっかく伸ばしてるんだから! そもそもここで切るな掃除が大変になる!」

ドリー「じゃあむすんで」

上条「」



上条さんのヘアメイクテクニックコンマ下1
奇数→勉強に忙しい。ここは手短に。芋ジャージといえば三つ編み!
偶数→インデックスにとうとうできなかった髪型を実践する時が来た
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/14(木) 15:03:12.26 ID:FEBJ5jjuo
テクニシャン
851 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 16:31:16.43 ID:ULO/2qe9O
上条「―――ほう」スクッ

上条「この俺にヘアメイクをしろと?」スタスタ


ガラッガチャガチャ


ドリー「ほへ?」

ドリー「おにいちゃんなにをさがしているの?」

上条「ああ、あったあった。あの時、買ってそのままだったな」

上条「これか? これは――」ニヤァ




美琴「こんにちわー」ガチャ

美琴「差し入れ持ってきたけど食べるー? アイツ、ちゃんと勉強してるー? ――って」

芹亜「………」

吹寄「………」

美琴「どうしたの、死んだ目をして」

美琴「え? モニターを見ろって?」ドレドレ

美琴「―――」



上条「これはどうだ?」ジャーン

ドリー「あはははは! へんなかみがたー!」

上条「ふはははは、ならば次は――」


イチャイチャ


美琴「―――めっちゃイチャイチャしとる」

吹寄「あれこれ2時間、ノートを広げたまま放置…」

美琴「……」



上条「ふぅ、こんな感じでどうだ?」

ドリー「わぁ、すごいカワイイ! エヘヘ、ありがと♡」チュッ

上条「どういたしまして」チュッ

ドリー「あ、おにいちゃんのにおいすきー。もっとかがせて、ちゅーさせてー///」ベタベタ

上条「あはは、くすぐったいからやめー。あはは」イチャイチャ



芹亜「カーーーッ! カーーーーッ! 甘い! 甘いわボケ! あずきにあんことアイスを乗せたプリンとシュフォンケーキのような!」

芹亜「……いや美味そうだけど。今度試そうかしら」

芹亜「兎に角! この、ようやく付き合いたてのぎこちなさが抜けてイチャイチャし始めてカップルのようなクソ甘さ! 胸焼けがする!」

芹亜「おい御坂、コーヒー淹れてくれ。とてつもなく苦い奴だ」

吹寄「御坂さん…私もお願いするわ。うぅ、そこっ、くっつぎすぎ! ベタベタしちゃダメでしょ。あーまたキスしてる。首筋におい嗅ぎすぎ! ――御坂さん?」
852 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 16:40:57.73 ID:ULO/2qe9O

美琴「あqwせdrftgyふじこlp――――ぷしゅーーー」

吹寄「好きな男が別人とイチャイチャしてるのを目撃して頭がオーバーヒートしてる…」

美琴「ふ、ふふふ、わ、私と同じ体の別人がアイツにチュッチュしてる…首とか頭とかの匂い嗅いでる…ふ、ふふふ、の、脳が破壊される……///」

美琴「あ、でも私と同じ遺伝子なんだから、私か…ふふふふふ、嬉しいなぁ、嬉しいなぁ…あ、でも辛いです…」

吹寄「別世界に行ったわね」

芹亜「NTRした心を自分と置換した妄想で逃げたが、あまりにも自分のキャラと乖離していてエラーが起こったか」

芹亜「どれ、ここは御坂の差し入れとやらをば――うむ、シュークリームか。張り込みにはあんぱんと牛乳だろうに…しかし! スパーキング!」スパァンッ

美琴「むぐっ!? もぐもぐ…うぅ、あまぁい」ダバー

芹亜「帰ってきたか。いくらおまえのクローンだが別人は別人だ。しっかししろ。ほかにイイ男はいるさ」

吹寄「は? クローン?」

芹亜「なんでもない」

美琴「う、ぐずぐず…」

芹亜「さ、今やる事は泣く事じゃない。一言言ってやれ」m9ビシィッ

芹亜「巨乳の私よりあんな貧乳女を選んだクソヤロウにな」ビキビキ

美琴「すいません雲川さん、それは私にも効きます」ズーン

吹寄「そっちも傷心じゃないですか」タプンッ

美琴(帰りたい…)



上条『――――』イチャイチャ

ドリー『―――』ベタベタ



美琴「―――」

美琴「……あーでもだんだん腹立ってきた。あはは、悲しいのか怒ってるのかよくわからないや…」バチバチ

美琴「すーーーーっ」



上条「匂い嗅ぎすぎだドリー」ハァハァ

ドリー「おにいちゃん、おにいちゃん」スーハースーハー

上条(触っちゃおうかな、どこか。いいよな、付き合ってるし。こんなに無防備だから――)



バチッ
ガガッ―


上条「!?」

上条(なんだ? テレビとかケータイとかが一斉にノイズを――)


『ベンキョウ…シロォ…―――』


上条「ひぃっ」ビクッ

ドリー「?」

『イイ加減ニ、ベンキョウ、シナサァァァァアアアアイイイイ!!!!!』

上条「ひぃいい! は、はぃいい!!」ガバッ ガリガリガリガリ
853 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 17:22:11.92 ID:ULO/2qe9O
上条「―――――」

ドリー「………」

ドリー(みことおねえちゃん、かな?)

ドリー(テレビやコンセントとか、いろんなばしょにカメラがあるなーってさいしょからおもってたけど、みことおねえちゃんのしわざだったかー)キョロキョロ

ドリー(…みーちゃんでもみさきちゃんかなっておもったけど。おねえちゃんならダメかな。だっておねえちゃんは、おにいちゃんのカレシじゃないし)

ドリー(ソクバクしたりカンシしたりしていいのはコイビトになってからって、みさきちゃんがいってた)



吹寄「監視カメラの場所が割れました! 3番から8番、エラー! 2番も壊されました!」

芹亜「なに!?」

吹寄「生きているのは1番だけです!」


ドリー『おねえちゃん、おねえちゃん。みことおねえちゃん』

ドリー『いーけないんだー♪ プライバシーのしんがいはどうかとおもうよー』バチッ


美琴「―――」

吹寄「全カメラ…壊されました」

芹亜「くっ、復旧はできる?」

吹寄「予備のカメラを起動します! ――! ダメです、予備も壊されました!」




上条「? ドリー何やってるんだ? 部屋のあちこち歩きまわって」

ドリー「ううん! なんでも。ちょーっとムシがいたから!」

上条「ゲッ! クモか!? Gじゃないだろうな」

ドリー「もーまんたいだよー。ちゃんとこわしたから」

上条「こわした?」


ドリー「それよりっ! おべんきょうはもういいでしょ? ねぇねぇ、あそぼうよー」グィー

上条「えっと、それは――ゲームはどうした?」

ドリー「てっけんもストリートファイターはあきたもん」

上条「ん、じゃあ」


上条さん克己心コンマ下1
奇数→俺にはやるべきことがある
偶数→よーっしこうなったら徹底的に
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/14(木) 17:52:10.81 ID:2rAamGSto
哀れみこっちゃん
855 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 18:29:59.40 ID:ULO/2qe9O
吹寄「打つ手なし、か」

芹亜「くそっ、上条め。童貞を捨てた奴はただの獣だ! 今頃、部屋の中の効果音がイチャイチャから別の音になるぞ!」

美琴「いま、なんて」

芹亜「あっ」ババッ

美琴「ふ、ふふふふふ、あははははははは!」


美琴「先に私が好きだったのに! ずっと好きだったのに!」

美琴「いつぞやはラスボスに寝返ったかと思えば!」

美琴「いつのまに一番嫌いな奴に横取りされて! 私をいい様に操ってた悪役だった女にも掻っ攫われて! まさかまさか自分のクローンにも先越される!」

美琴「しまいにゃソイツに説教されるとはアッハッハッハッハ! アッハッハッハッハ!」ガクガク


芹亜「お、おい大丈夫か…?」

吹寄「み、御坂さん…」


美琴「あはははは! 笑えない! 笑えないわぁははははははは!!!」

美琴「アイツ、ヤる事ヤってたんだ! ヤッバイわー! 私いま、なんでもデキそう!」

美琴「初春さんには劣るけど、その気になればアンタんちの家電なんて乗っ取れるんだから……」

美琴「―――同じ電気使いの妹がぶっ壊したカメラの一つや二つ! 復旧できなくて何が超能力者、じゃああああああああああーーーーーーいっ!!」バリバリバリバリッ



ビリビリッ



ドリー「!」ビクッ

ドリー(え、うそっ。ちゃんとカメラこわしたのに!)



美琴「へっ、甘いっての! ショートさせた電気回路を私の能力で無理やりこじ開けたわ!」

吹寄「全カメラ復旧しました!」

芹亜「でかした第三位!」

美琴「朝飯前だっての! 今の内に!」

芹亜「今手配した! 次はマジックミラー号作戦だ!」
856 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 18:53:09.44 ID:ULO/2qe9O

上条『んじゃあ』スクッ

吹寄「立ち上がったぞ! 何をする気だ!」

美琴「獣がやる事は一つ!」

芹亜「イチャイチャするつもりだ…エロ同人みたいに!」



上条「ほいっ」ドサドサドサッ

ドリー「これは…?」

上条「ああ、マンガ」

ドリー「まんが?」

上条「まさか読んだことない訳ないよな…」

上条「まあ俺が集めてた奴とか(まぁ記憶喪失前だけど)、青ピーとか土御門から借りたやのとかあるぞ)

上条「相当量あるから、暇つぶしになるだろう」

ドリー「ふぅん」ジトー

上条「なんだよ」

ドリー「わたしよりおべんみょうのほうがいいんだ」

上条「そりゃあな。留年とかしたくねぇし」

ドリー「………ねぇ、ガッコーってどんなところ?」

上条「中学生なのに子供みたいなこと聞くんだなぁ」

ドリー「だっていったことないもん。みさきちゃんがいうにはただただめんどうなところだってきいてたけど」

上条「そうだなー。先生から授業受けて、勉強して、いい点とって進級して、いい成績取っていい大学とかいい所に就職する――って考えだとメンドクセーけど」

上条「別にそれだけがすべてじゃない」

上条「友達とダベって遊んで騒いだり。委員長とか先生にボコられたりするけど、ダチとバカやってるのが一番楽しいかな」

上条「まぁなんだ。気が合う奴と一緒に何かをして、場所と時間を共有する。楽しいかどうかはそいつ等しだいだけど」

上条「俺の場合はとても楽しい。学校ってのはそういうところだ」

ドリー「ふーん…」

ドリー「よくわからないけど…たのしいのかー」
857 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 19:09:16.13 ID:ULO/2qe9O
ドリー「―――わたし、おにいちゃんとおなじガッコーにいきたい」

上条「そうか、そうか―――はぁっ!?」

上条「ど、ど、ドリーさんや? いまなんと?」

ドリー「おにいちゃんとおなじガッコーにいきたい」

上条「Whats!?」



芹亜「ぶっ!?」

吹寄「!」

美琴「は、はぁぁぁああああああああああああああ!?」



ドリー「だって、たのしいんでしょ? おなじトキとバショをキョウユウ?するんでしょ?」

ドリー「だったらわたし、おにいちゃんのコーコーにいく」

ドリー「コーコーセイカツってのをしてみたい」

上条「イヤイヤイヤイヤイヤ」

上条(そういえばドリーって高校生だっけ…つーか何歳だっけ…あらやだ俺、この子の詳しいプロフィール全然知らないわぁ)

上条「ドリーは高校生なのかなー?」

ドリー「ううん。でもなりたい」

上条「どーすれば…」



吹寄「あらいいんじゃない? ドリーちゃんいい子だし能力高いし、学校としては大歓迎―――って二人とも」

芹亜「この場合、どうする? 奴はクローンだけど。おまえの妹なんだけど!」ヒソヒソ

美琴「どうしろと! てか、学習装置にかけられていないから学習レベルがそこいらの小学生より下よ!? 高校編入どころか高校受験も難しいわよ」ヒソヒソ

美琴「ていうか、あの子があのバカと一緒な学校にいくとか―――行くとか…」ウルウル

芹亜「常盤台はそのままエスカレーターだからなぁ。常盤台の顔があのTHE★普通高校に編入するには、常盤台の看板を捨てないとダメなんだけど」

芹亜「まぁ捨てるどころか泥を塗るな。在校生からOGや理事会まで総出でシメにかかるぞー」

芹亜「ま、叶わん夢から覚める事だ」ポンポン

美琴「ぐず…」

吹寄(ただ単にライバル作りたくないだけなんだろうなぁ。醜いですよ雲川先輩)

芹亜「ともかく断るべきだけど。御坂美琴のソックリさんが編入とか、目立ちすぎて一騒動起きるレベルだ」



上条「―――」

ドリー「はいれるかな? どうかな? どう思う?」



ドリーの未来を決める?コンマ下1
奇数→勉強がんばればワンチャン
偶数→ドリーじゃあ難しいだろー
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/14(木) 19:13:43.11 ID:ltVTe+Yeo
よくよく考えると御坂さんの脳が破壊される女ばっかなんだな
859 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 19:32:12.39 ID:ULO/2qe9O
上条「勉強頑張ればワンチャンあるんじゃね?」

ドリー「ホント? じゃあドリーもおべんきょうするー!」



芹亜「アホーーーーー!!!!」

美琴「あぁぁあぁあああああああああああああああああ!!(絶望)」

吹寄「なに騒いでるんですか…」



ドリー「おべんきょうおしえて♡」

上条「いいぞぉ。俺バカだけど」

ドリー「ダイジョーブ。こうみえて、オベンキョーはカンペキだから!」フンスッ

上条「じゃあ、ここは」

ドリー「こうだよー」サラサラ

上条「おー凄い、合ってる!」

ドリー「カインさんからおしえてもらったの!」

ドリー「カンジはハンプクだからレンシューしなさいっていわれてるけどやってないんだー」アハハ



芹亜「ヤメテ! マジでこの子、ウチ来そうなんだけど。っていうか、よくよく考えたら第5位の洗脳で入学どころか編入もできるけど!」

美琴「アハハハハ! 私、夢に見たアイツとのイチャイチャ高校生活(ラブコメ)が今始まりゅ!」フラフラ

芹亜「御坂ぁぁあああ妄想ザ・ワールドから帰ってこーい! それ以上、脳を破壊すると能力が! カメラが!」ガクガク

美琴「あははー、遅刻するわよー」グールグール

吹寄「あぁっ、カメラがっ!」


上条「じゃあここは?」

ドリー「ここをだいにゅうしてーこうなんだ!」サラサラ

上条「なるほどなるほど。すげーわかりやすい! 今まで雲川先輩や吹寄に教えられてもわからなかったのに! ドリーはすごいなぁ」ナデナデ

上条「あいつら、最終的にどつくわ怒鳴るわ根性論だわで全然わからなか―――」



ブツンッ



芹亜「あ゛?」

吹寄「お゛?」
860 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 20:20:02.77 ID:ULO/2qe9O
―訂正とお詫び―


カインさん←×
カイツさん←○

日本全国100万人のカイツ=ノックレーベンの女性高校生ファンのみなさまにお詫び申し上げます

――――――――



芹亜「今、カメラが壊れる前、なんて言った?」

吹寄「私もあまり聞き取れませんでしたが」

芹亜「聞き間違いかな? 聞き間違いならいいだけど」

芹亜「私たちの教え方が、あのハナタレ小娘より下って……聞こえなかった?」

吹寄「いいえ。私の耳に届いたのも恐らく空耳だと願いたいですけど――私たちの教え方が、ドヘタクソと聞こえましたが」


芹亜「………」

吹寄「………」

美琴「あははー私ドリー」グルグル



「「よし、カチコミ行くか!」」








ドリー「!」バチッ

上条「――−」ゾワッ




バッコーーーンッ!



上条「なんだ!? 壁がふっとんだ!?」

上条「隣の部屋――土御門の部屋に何が…」

上条「! み、御坂!?」

雷神美琴「――――」グォングォングォン

上条「アイェェエエ! 雷神モード!? 雷神モードナンデ!?」

雷神美琴「アハハ、もう、頬っぺたにご飯粒ついてるぞ。えいっ☆」バチッ

上条「……なんて!? ってキャーーー!?」キュィンッ


吹寄「イチャイチャカップル発見。悪・即・斬。ただちに制裁する」

芹亜「部屋間違えて隣の部屋カチコんじゃったけど、土御門の部屋だったからオッケー!」

上条「ふ、二人とも…なんでここに?」

「「家庭教師に来た」けど」

上条「カテキョー!? カテキョーはカテキョーでも後ろにヒットマンがつくぞ!?」

芹亜「あれはNTR力で己の現界を天元突破しただけだ。MNRはどうしたとか、キャラ崩壊じゃあないかとか、そんな世界観に問題はない。ある程度ストレス発散すれば元に戻る。はずだ――まぁそんな事より」


「「で、誰の教え方がドヘタクソだって?」」ゴキゴキッ☆

美琴「はいあーん♡」ビリッ


上条「あぁぁああああん、不幸だぁあああああああああああああああ!!!!!」
861 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 20:38:03.52 ID:ULO/2qe9O
―――――
――――
―――


――夜


ドリー「だ、大丈夫?」

上条「だ、大丈夫…」プスプス


吹寄「うむ、おまえにしては上出来の点数だな。小テストは合格だ」

芹亜「ま、こんな所だろう。間違えたら後ろの電撃娘から熱いお仕置きが待ってる状況なら間違える訳にもいかんけど」

上条「つ、疲れたぁ…」


美琴「ぐずぐず…」

吹寄「ほら、いつまでぐずってるの。帰りますよー」ペチペチ

美琴「ぐー」

吹寄「寝ちゃった…」

芹亜「寝かせてやれ。御坂は御坂で最近、色々大変だったからなぁ、上条よ」ジトォ

上条「え、俺?」

芹亜「自覚なし…いや脈無しか。どうして同じ顔なのに…」

上条「?」

芹亜「いやなんでもない!」

芹亜「吹寄、御坂を担げ。日常的に筋トレしてるおまえのパワーの出番だけど」

吹寄「いえ、私のは健康の為に――まぁお安いですけど」ヒョイッ

上条(野球はじめてからパワー付きやがった…)

芹亜「では私たちはここでお暇する。引き続き、おまえは勉強する事」

吹寄「ドリーさん。あなたも帰りなさい。こんな獣と一緒にいたら喰われるわよ」

上条「ばっ、そんなことすっかよ!」

「「どうだか」」

ドリー「?」


吹寄「兎に角、来週の学年末テスト、絶対に落とさないこと!」

芹亜「留年したら覚えておけよ?」



バタンッ



上条「………」

ドリー「………」
862 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 21:01:40.29 ID:ULO/2qe9O
上条「やっと、静かになったな」

ドリー「ホント。あーあー、おにいちゃんとふたりっきりになれたとおもったら、いちにちのハンブンもなかった」

上条「また今度な」

上条「さて、もう遅いし。ウチに帰るか?」

ドリー「そのコトなんだけど――」




看取『あ、ゴメーン! ゴミそう……げふんげふん、今、ケッコウ立て込んでて――今晩帰れないと思うから操祈ちゃんにヨロシク!』ブッ

操祈『あ、ごめんなさぁい! ほん……げふんげふん、派閥の会合が色々白熱力しちゃてっててぇ――今晩は戻れないと思うから、看取さんに言っておいて!』ブッ


ドリー「ってコトで、ふたりともかえってこないの」

上条「――――」

ドリー「おねがい! おにいちゃんのへやにおとまりさせて!」

上条「え」

ドリー「それでいっしょにねて! みーちゃんかみとりちゃんといっしょにねないと、ねむれないの!」

上条「へ」

ドリー「このとおり!」パンッ

ドリー「カミさまホトケさまカミジョーさま、どーかどーか」ナムナム

上条「いやーさすがに女の子をウチに泊めるのは―――」


インデックス『とーま、とーま、お腹すいたー』ギュルルルルル…


上条「―――過去一年くらいあったけど…いや、俺は風呂場で寝てたし!」

ドリー「ならいいでしょ?」キュルッ

上条「うっ、上目遣いで懇願されると弱い!」

上条「どうする…俺、ドリーと一緒のベッドに入って―――理性を保つ自信がねぇぞ…」



上条さんの脳内〜理性vs本能〜
@いいぜ! 布団の中でナニをするかわからねぇけど
Aいいけど、俺はずっと勉強してるから先に寝てな! 寝ている間なら…
Bさすがにアレだから送ってあげよう。送り狼? はてなんのことか
C助けて! 小萌先生(一日終了)

安価下2
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/14(木) 21:03:44.69 ID:u7B0Djjeo
864 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 21:03:57.14 ID:ULO/2qe9O
今日はここまで
ありがとうございました

次は土曜日の16時から始めます
カミジョーさんはドリーのコトを知らない体でオナシャス


おなかすいた(インデックス感)
どこもお店閉まってるの忘れてた…コロナめ


安価下
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/14(木) 21:09:10.42 ID:HQa2X6Sdo

1
866 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 16:41:26.81 ID:ilOTILgLO
遅れました始めます
867 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 17:21:59.73 ID:ilOTILgLO
ドリー「――――」キュルル

上条「うっ」

上条「はぁ…」

上条「その顔は弱いからあまりやらないでくれ…」

ドリー「じゃあ!」

上条「ただし文句は言うなよ!」

ドリー「うん!」



オティヌス『今日はもう遅いから病院に泊まる。くれぐれも変な事をするなよ』

上条『わかってるよ』



上条「とは言ったものの…」カリカリカリ

上条「―――」

ドリー「〜♪」

ドリー「ねぇおにいちゃん、なんでおんなのこのパジャマあるの?」

上条「あー、ちょっと事情があってな。インデックスが居候してたんだよ。それはアイツの」

ドリー「ふぅん…」ジトー

上条「手は出してないぞ。そういう関係じゃない」

ドリー「なにもいってないよ。ちょーっとちっちゃいけど、まぁいっか」

上条(あ、ドリーがウチに泊まることを、3人に伝えないと…)スマホポチポチ

ドリー「ダーメ」スッ

上条「スマホ返せ」バッ

ドリー「だーめっ! みーちゃんたちにおしえちゃ」

ドリー「きょうは、ひみつのおとまりかいなんだゾ☆」

上条「操祈のマネ似てないぞー。てか、どやされるの俺なんだが…」

ドリー「わたしからいっておくから」ニコニコ
868 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 17:50:37.61 ID:ilOTILgLO
上条「とりあえず勉強してるから、先に寝ててくれ」カリカリカリ

ドリー「えー、おにいちゃんといっしょがいい」

上条「……わかった、先に布団に入ってろ。この問題集、もうすぐ終わるから」

ドリー「はーい」



上条(と言ったものの)


ドリー「すー…すー…」Zzz


上条「眠ってんじゃん」

上条「眠れないってのはなんだったのか。5分もたたずに夢の中じゃねーか」

上条「………」

上条「ま、たまには浴槽で寝るのもアリか……風邪、引かねえといいけど」


上条「――――」カリカリカリカリ

上条「……うーん、ここの公式どれ使うんだったか…」

上条「たしか間違えて御坂の電撃喰らって覚えたはずなんだけど……」

ドリー「……うぅ、むにゃむにゃ」

上条「ん」

上条「………」

ドリー「うーん、おにいちゃん、だいすきぃ…」

上条「……」ナデナデ

上条(御坂で思い出したが、ドリーと御坂ってそっくりだよな…)

上条(アイツはいつも眉間にしわ寄せてビリビリしてくるけど、ドリーはいつもニコニコしててかなり印象が違うし)

上条(それに、ドリーは腰まである長髪だから、顔が隠れてて今まで気づかなかったけど)

上条(髪をいじった時に見た顔の作り…御坂と同じだった。まるで、御坂を子供っぽくしたような)

上条(御坂美琴には約2万人のクローンがいる。半数はすでに死亡して、9,970人が今も生きている)

上条「妹達(シスターズ)…ドリーがその一人……? いや、まさかな」

上条(妹達と比べて人間味溢れている…というか人間味がありすぎる。と言って、打ち止めや番外個体とも違う匂いを感じる)

上条「御坂と同じ電撃使い。御坂と同じ顔。御坂と同じ背格好…違うのは髪の長さだけ」サラサラ

ドリー「ふへっ…」ギュッムニッ

上条「!?」

上条(ファッ!? ファッ!? ファーーーー!! お、俺はなにもやってないよ。やってない)

上条(ドリーが俺の手を握って、自分の胸に押し当てただけだぁっ!)


ムニムニ


上条「………いや、御坂のクローンじゃないな。意外ある?」ムニムニ

上条「―――」むらっ


最後の問題に行き詰った。眠るのにはまだ早いが…
@ベッドに潜り込もう……げふん、眠ろう(エッチあり)
Aどれ、確かめねば。とりあえず…(エッチなし)
Bされっ! マーラよ! カリカリカリカリカリ(★1獲得で終了)

安価下2
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 18:15:01.77 ID:7gOU6Wcio
870 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 18:30:25.78 ID:ilOTILgLO
お風呂とご飯休憩
21時にまた来ます
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 18:32:34.77 ID:0zbRi+Ryo
2
872 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 21:54:03.88 ID:ilOTILgLO
一時間遅れですが
つづき始めます
873 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 22:46:20.45 ID:ilOTILgLO
上条「……」ムラムラ

上条(いけない事をしている気分になるな)

上条「―――」ムニムニ

上条「……」

上条(頭に血が上っているのに背中が寒い)

上条(胸から手を放す…けど、俺の手をしっかり握ったままのドリーに手。これを起こさずに解くのは難しいだろう)

上条「……ふぅ、これくらいにしてやめよう。これ以上やると後に引けな――」

ドリー「うーん」ゴロンッ


ブンッ


上条「――へぶっ!?」バキッ

上条「あいったぁぁ…」

上条「へ? 今、俺殴られ…」

ドリー「うーん…」グルッ

上条「ぎゃっ!?」メキッ

上条「……うぉ…テクニカルにコメカミにキック…」プルプル

上条「……ドリーってもしかし寝相が――」




猟虎「大丈夫なんですか、警策さん。おうちに帰らなくて」コソコソ

看取「さみしいケド、まぁドリーのアレから解放されるのだけは良かったかなぁ」コソコソ

猟虎「アレ?」



帆風「……誰かが一緒にお布団に入らないと暴れる?」

操祈「そうなのよぉ。いつも私と看取さんで川の字で就寝してると大丈夫なんだけどぉ」

操祈「一人だったりちょっと離れてると…」

帆風「キックとグーの嵐…」

操祈「……同居初日の夜は二人して不眠だったわぁ」タハハ

操祈「最近看取さんもなんだか忙しいしぃ…もしかしたらあの子、当麻さんの所にいたりして」


猟虎「その場合だと、上条さんタコ殴りですね。アハハ」

看取「イヤイヤ、まさか。その場合だったらダーリン…」


「「大丈夫かなぁ」」




上条「ぐぉ…鳩尾に、ソーラープレキサスブロー…」プルプル
874 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 23:06:10.65 ID:ilOTILgLO
上条「……はぁ、はぁ」フラフラ

ドリー「んーっ」ゴロッ

上条「ひぃっ」ブンッ

上条(ほ、本気の拳…は、鼻へし折られるかと思っ)


グイッ


上条「イダダダダ!」

ドリー「ぬぅー」

上条(後頭部掴まれた! 何が来る!? 頭付きか?」グイッ


ボフッ


上条「?」

上条(やわらか――)

ドリー「むぎゅー」ギュー

上条(あ、これもしかして胸に顔押し当てられ……い、息がっ!)ジタバタジタバタ




看取「アレがキツかったなー。ドリーって抱き着き癖があって。体ならいいんだけど、頭掴まれると数分胸に…」

猟虎「……呼吸出来ないのでは?」

看取「操祈ちゃんは一回死にかけてたよ」

猟虎「ひぇっ」



上条さん生還コンマ下1
01-30→上条が死んだ!
31-80→腋がガラアキだ!
81-00→こうなれば仕方ない。拳を握る
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 23:10:23.28 ID:aCg5D74io
876 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 23:50:47.09 ID:ilOTILgLO
上条「んーーーーっ! んぅ、んぐっぅぅうううーーーーーー!!!!」ジタバタジタバタジタバタ

ドリー「……」スヤスヤ

上条「んっ……―――――」バタッ

上条「……」パタンッ






ドリー「ん…」ゴロンッ

上条「――――――」

上条「…………かはっ!」ガバッ

上条「げほっ、げほっ、げほっ、はぁ、はぁっ、はぁっ!」

上条「ぜー……ぜー…ぜー…」

上条「い、一瞬、呼吸が止まってた…心臓止まりかけた。視界がチカチカする」フラフラ

上条「………ドリー…」

上条「む、手が解放された。うっわ、痕ついてら」グッパグッパ


ドリー「………うーん…」

ドリー「胸、苦しい…」ブチッ

上条「!?」

ドリー「すーっ、はーっ…むにゃ」ぷるっ

上条「!? ブラつけてねぇ! 直でパジャマ着てたのか!」

ドリー「むにゃー」ガバー

上条「 無 防 備 ! 」

上条「おっぱいおっぴろげじゃねぇか…」

上条「……」ムラッ

上条(人間、命の危機を感じたら、性欲が強くなるという)

上条「―――」スッ



上条さん性欲に正直コンマ下1
01-30→……ボタン、しめてやろう
31-80→揉むくらいならバレないよな
81-00→―――いっそ舐めるか
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 23:55:05.39 ID:aCg5D74io
878 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 00:23:13.23 ID:wPb1cd5vO
上条「―――///」


ムニムニ


上条「はぁ…きもちい…」ムニムニ

ドリー「ん…」

上条「やっぱり御坂よりデカイな…いや、御坂のはみたことないけど、水着でしか」

上条「温泉ん時は恥ずかしくて注視できなかったけど、めっちゃキレイな形。柔らかいんだけど確かな弾力性があって、スベスベしてて気持ちいい」

上条「やべぇ、ずっと揉んでいられる」モミモミ

ドリー「あはは、くすぐった…んっ///」

上条「いっちょ前に感じてる…どれ、乳首もイジってやろう。……綺麗なピンク色」コリッ

ドリー「んっ///」ビクッ

上条「――――」ゾクッ


ギシ…ギシ…


上条「マウントなら殴ってはこれまい…。どんとこい寝相パンチ」


モミモミコリコリ


ドリー「あっ…///」ビクビクッ

上条(眠っている女の子のオッパイめっちゃ揉んでる…背徳感がやべー)モミモミ

上条(どうする? この先もやっておくか? 青ピーからちょっと前に貰ったエロ本みたいに、パイズリとかしちゃう?)

上条(ドリーのサイズなら出来るか…よしっ)

上条「はぁ、はぁ、はぁ」ゴソゴソ


むわっ


ドリー「むっ、くさい」ピクッ

ドリー「にゃーっ」ビリッ

上条「ふぎゃっ!?」ババババババッ



ドリー「すぴー」

上条「……ここで放電とか…股からの感電したから、幻想殺しはムリか―――」ビリビリ


ドリー「…おもいっ」ゲシッ


上条「ぐぇっ!?」ドテーンッ

上条「無理やりマウントから蹴り出された…! ベッドから落ちて頭を机の角に強打とか……ぐぉおおおお!」

上条「………俺の息子…臭いのか……シャワー、浴びてこよう」
879 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 00:44:25.57 ID:wPb1cd5vO
・・・・・・


上条「……」ホカホカ

上条「シャワーから帰ってきたら、ドリーが180度回転していた件」

上条「しかもパジャマのズボンまで脱いでるし」

上条「もう、パンツ一丁じゃねぇか。色気もクソもねぇ」

上条「まさか、御坂もこんな寝相じゃあねえよな?」



美琴「へっぷしっ! 誰か噂してるわね…」

黒子「おや、まだ起きてらっしゃったのですか」ガチャッ

美琴「黒子より先に寝たら、襲われるかもしれないじゃない」

黒子「あはははーそんな事は―――」

黒子(キェェエエエ!! もうすぐ美琴お姉様が卒業してしまうというのに、今だ一度も褥を共にできずゥゥキィイイイイェェエエエエエエエエエエ!!!)

美琴(アンタの考えは丸々お見通しなのよ黒子ぉ! 寝不足は美容の天敵っていつも言ってるのは黒子じゃないのぉお!!)



※深夜0時過ぎ。この時間、就寝中の者と活動中の者、成育の差が出るのはここであるのを、後に御坂美琴は後悔するのであった。



上条「ふぅ、俺のTシャツと短パンをなんとか着させたぞ…暴れるわ、殴られるわで…どっと疲れた…」

上条「――寝るか」

上条「……つっても同じベッドは…大丈夫かな…俺、殴られねぇよな?」

上条「安全の為に風呂場で寝るか? いやでもこの調子だとそのうち外で歩きそうな勢いだ」

上条「―――ええい、ままよ!」ギシッ


バサッ


上条(おう、イイ感じにドリーの体温でヌクヌクになった布団!)

上条(これはすぐに眠れそうだけど…―――狭い)

ドリー「ん――」ゴソゴソ

上条「ん?」

ドリー「ぎゅーっ」ムニャムニャ

上条(ぐぇぇっ! 抱き着かれてる! 熱烈なハグというには、うぐっ、苦しい!)

上条(こ、この場合は無理やりにでも呼吸を確保できる体勢を―――)グイィイ

上条「はぁ、はぁ…あ、ポジション決まれば結構いい感じに…」ウトウト

上条「ああ、眠くなってきた。これはストンと眠れるぞ…」


上条さん安眠コンマ下1
01-30→その夜、アナコンダに食われる夢を見る
31-80→もう、ドリーなしじゃ生きていけない
81-00→一か所がめっちゃギンギンする
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/17(日) 00:51:12.99 ID:UYHE1QTKO
そい
881 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 01:45:26.17 ID:wPb1cd5vO
・・・・・


ドリー「………」ギュゥ

上条(あれから恐らく1時間くらい…経ったわけだが…)

上条「ずーーーーーっと同じ体勢で寝がえりがうてない」

ドリー「むにゅ、むにゅ…おにいちゃん、だいすき…」

上条(寝言…夢の中でもデートか)

上条「…//////」

上条「俺も好きだぞ…///」ボソッ

ドリー「えへー」ニマー

ドリー「んー…」ムチュー

上条「へ」


チュッ


上条「!?」

ドリー「ちゅっ…ちゅぱっ…ちゅっ…ちゅっ、じゅるっ///」

上条「〜〜〜〜〜〜〜〜!?///」

ドリー「チュッ///」スルスル

上条「―――――――――――///」

上条(き、キスもし始めた…! ふ、太腿が足に絡んでくる!)

上条(ヤバイヤバイ、股間がっ、上条さんのエクスカリーバが///)ムクムク


ムスッコ「ビキーン」


ドリー「むちゅー…」チュパチュパ

上条「〜〜〜〜〜///」

上条(か、体が動けないからシゴけねぇ――うわぁあ、生殺しだぁああああああああああ!!!)ギンギンギン


882 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 01:53:30.55 ID:wPb1cd5vO
ちゅんっ ちゅんっ ちゅんっ




ドリー「ふぁぁあああ」ガバッ

ドリー「よくねたぁ…んーっ、グッドモーニングだねおにいちゃん!」

ドリー「おにいちゃん?」


上条「―――――」ギンギンギン


ドリー「おにいちゃん。どうしたの?」

上条「なんでもないよ? おはよう。いいあさだね」

ドリー「なんでそんなにつかれたかおしているの? オメメがまっかっかだよ?」

上条「それはドリーがちゃんと寝ているか見てたからだよ」

ドリー「おにいちゃん、なんでおくちがベッタベタなの?」

上条「朝起きるといつもこうなんだよ」

ドリー「………おにいちゃんのズボン、なんかもりあがってるよ? ギンギンだよ」

上条「これは男子共通の生理現象だよ。限界を超えた姿さ」

ドリー「ふぅん…」

ドリー「あ、いつのまにかパジャマがおにいちゃんのTシャツになってる!」

上条「何を言ってるんだい? 最初っからTシャツだったじゃあないか。あはは、ドリーったらとぼけちゃって」

ドリー「おにいちゃん…さっきからコワイ」

上条「あっはっはっは」

上条「さぁ、朝になったし。ドリーはウチに帰りな。操祈と看取が帰ってくるまえに帰らないとややこい事になるぞ」

ドリー「あ、そっか」ヌギヌギ

上条(生着替えすな)ギンギン

ドリー「泊めてくれてありがとうね、おにいちゃん!」バタンッ

上条「ああ、これでやっと、眠れる―――)スッ
883 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 02:06:14.59 ID:wPb1cd5vO
―――――
――――
―――



――くるしい


―――くるしい





うまれてから、ずっとおみずのなかにいた



おみずのなかで、ずっと、うきっぱなしで、ゆめのなか


ふわふわふわふわ、ゆめのなか


ゆめにはいつも、おともだちがいて



たったヒトリのおともだちは、とってもいいにおいをしたおんなのこ





いじわるだけど、とってもやさしいおんなのこ


いっしょにあそんでくれた、とってもとってもたいせつなおともだち





でもすぐにいなくなっちゃった






かなしいぁ、かなしいなぁ






ふたりめのおともだちは、とってもきれいなおんなのこ



すなおじゃないけど、とってもやさしいおんなのこ



みーちゃんのフリをしてともだちになってくれた、とってもとってもやさしいおともだち





でもおあそびのとちゅうで、おなかがいたくなっちゃって、びっくりさせちゃった



すごくふあんで、こわくて、さむくて、あつくてくるしくてくるしくてくるしくて


みじめでつらくてなみだがでそうだったけど、わかっていたけど、じかんがきた



――ああ、わたしはシぬんだ
884 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 02:14:12.91 ID:wPb1cd5vO



イタミとクルシミで、アタマがぱぁんしそうな、しかいのなかで


みさきちゃんはわたしのてをにぎってくれた



あ、ああ、ほんとうにやさしいコ


ないてほしくないからわらってみたけど、わらえたかしら




わからないけど、まぁいいや、それよりねむくてさむくてあつくてつめたくてつらくてだるくていたくていたいイタイタイタイタイタチアチアタタタタアアア




―――きをうしなうほど、■たかった





のうみそがハレツしそうななかで、おとなのセンセーたちはわたしをみて、


「ああ、だめだな。ここまでだ」「よくもったほうだ」「これでコモリからジユウになれる」「これでジッケンがサイカイできる」「イヤイヤ、コレモじっけんダロ」


ナニヲイッテルノカワカラナイ




ことばのいみ、も、わから、ない



ただ、いたい


これだけはハッキリしている


ゆびいっぽんもうごかせないけど


うでをふりまわして、ナイゾーをてでこねくりまわして、あたまをたたきつけてしまいたいほど


すっごく、いたかった



けど、ゼンゼンウゴケナイ


なぜならわたしは、おみずのなか


おみずのなかで、ふわふわ、ふわふわ、ういている




うまれたときからずっと、ずっと、ずっと――――おみずのなかで、ういたまま




そして、きょうもゆめをみつづけた
885 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 02:25:08.22 ID:wPb1cd5vO




―――いつからか、しろいオバケのゆめをみた




ずっと、ずっと、たたかってまけて、コロされるゆめをみた




まいにち、まいにち、ゆめをみて



まいにち、まいにち、ころされた




でもゆめだから、だいじょうぶ…めざめることはないけど、ゆめからさめたらわすれている




そして、いちまん、さんじゅういっかいめの、シをみていたとき―――おにいちゃんがいた





―――――
――――
―――




上条「ぶはぁっ―――」ガバッ

上条「………」ハァハァハァ

上条「夢? くそ、質の悪い。悪夢だ…」


上条(夢の中で夢を見ていた。悪夢のなかで悪夢を見ていたような感覚。内容はほとんど忘れたけど…強烈に思い出すのは死のイメージと)


上条「俺…?」

上条「まったく意味が分からん」

上条「―――」

上条「二度寝しよ」ガバッ


ドリーさんの好感度が★1あがりました

上条さんのHPが20減りました


ドリーさんとの逢瀬
1→不
2→良
3→合

ドリーさんとの逢瀬で好感度が★1上がった


ドリー………★★★★★★★☆☆☆
886 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 02:28:43.85 ID:wPb1cd5vO
今日はここまででお願いします
ありがとうございました

次は月曜日の17時からちょこっとだけ


最後にデート後の逢瀬での判定について
ヒロインとの逢瀬はコンマの中央値を求め、3回行います

01-30→不
31-80→良
81-00→合

良一つで★1 合二つで★1 合三つで★2 不はなし
良一つと合一つで★1


という設定ですので、よろしくお願いします
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/17(日) 02:32:29.87 ID:HQn9v0u/o
888 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/18(月) 17:29:17.03 ID:t8XfmfhGO
ちょこっとだけやります

889 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/18(月) 17:59:36.14 ID:t8XfmfhGO
2月下旬…


上条「―――――」


小萌「では、問題用紙と解答用紙を配りますねー。後ろに回してくださーい」

上条「――――」




オティヌス「そこ! 英文法が狂ってるぞ!」バチッ

上条「ぎゃっ!?」

操祈「ここ、敬語が間違ってるわよぉ」ビリッ

上条「いってぇっ!」

看取「ココココ、計算間違っているゾー。これじゃあ重さが釣り合わないんですけど」バリッ

上条「ぐぅ!?」

ドリー「あ、ここ、コーシキがまちがってる」バンッ

上条「ああっ!?」

オティヌス「コラ! 私たちが教えてやってるんだから、『ありがとうございます』だろ! あとここも間違ってる! いい加減に覚えろ!」

ドリー「おにいちゃん、ヘンタイさんなんだね!」ビチッ

上条「ありがとうございます!」




上条(血の滲む努力の成果、見せてやるぜ!)

上条(……やるぞぉ!)



上条さん学年末テストコンマ下1
合格ライン=100-(上条さん学力40)=60

01-59…赤点(地下帝国送り。4月までスキップ)
60-00…赤点回避(コンマでボーナス)

61-70→★1ボーナス
71-80→★2ボーナス
81-90→★3ボーナス
91-00→★4ボーナス
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/18(月) 18:07:19.47 ID:GXOOYR+Io
そげぶ
891 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/18(月) 18:22:15.30 ID:t8XfmfhGO
一週間後


小萌「ではテストを返しますー」

土御門「どうだカミやん。自信満々って顔してるけど」

上条「ふっふっふ。この上条さんはここ1カ月間、毎日努力してきたんだ。このテストは自信があるぜ。自己採点も赤点回避は間違いない!」

青ピー「お、カミやん凄いやん! でもあれやね。でもそれ、フラグ…」

上条「あっはっはーんなの、ありえないってー。さすがにそんな不幸は」


小萌「次、上条ちゃん」


土御門「出番だぜぃ」

上条「おう、あとで点数見せあいしようぜ。負けた奴が買い食いオゴリで――――」


小萌「はい、上条ちゃん」パサッ

上条「――――」

上条「!!?!?!!!?!?!!?!?!??!?!?!!??!?!?!?!?」ガーン

小萌「上条ちゃん…あとで職員室にくるのですー」


土御門「カミやーん、なんてんやったにゃー? オレは86点だったにゃー」

青ピー「マジかいな! かーっ敗けたー! ボクは61点」

土御門「赤点ギリギリじゃねーの。危なかったにゃーアオピー」

土御門「で、カミやんは? ―――カミやん?」

上条「――――はぁ」マッサオ

土御門「……そのー、カミやん? 顔が真っ青なんだが…」サーッ

青ピー「………ちょっと失礼…」


青ピー「!? 47点!?」


土御門「うっ、あ、赤点!?」

青ピー「途中まで全問正解してるのに、なんで…? ―――! こ、これは!」


上条「アハハハハハ! アハハハハハハハハッ!」

上条「そうだよ。解答を一問ズレて書いてたんだよぉ! アハハ! アハハハハハハ! うわぁぁああああああああああああ!!!」ダッ

「「カ、カミやーーーーーーーーんっ!!」」
892 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/18(月) 18:41:40.56 ID:t8XfmfhGO
・・・・・


小萌「上条ちゃん…今回のテストは残念でしたね…」

上条「ハイ…」

小萌「しかし赤点は赤点ですー。出席日数が足りないのにこれでは、進級はまず不可能なのですー」

上条「はい…」ウルウル

上条「うぅ」ガクッ

小萌「しかーし先生はここ最近の上条ちゃんの頑張りはちゃんと見てました! 解答も、解答欄ズレていますが、解答こそ全問正解ですしー」

小萌「そこで、校長先生に掛け合って救済措置を設ける事にしました!」

小萌(まぁかなり上からの指示があったのですが…なぜなのでしょう?)

上条「救済措置?」

小萌「はい! これから一か月間、学校で奉仕作業をしてもらいますー」

上条「!」

小萌「そこで、ちゃんといい子にしてくれれば、ちゃーんと進級できますよー!」

上条「こ、小萌せんえ〜〜〜〜!」ガバァッ

小萌「コラー上条ちゃん、急に抱き着いちゃダメ…く、苦しいですー!」



・・・・・



オティヌス「で?」

操祈「今」

看取「なんて?」

ドリー「いったの?」

上条「……今日から1か月間、帰れません」


「「「「は?」」」」


上条「テストで赤点とっちゃって、泊まり込みで学校の奉仕作業をすることになりました…」

「「「「はい?」」」」

上条「朝はグランドの草むしり、昼は授業、放課後は学校の掃除、夜は小萌先生の補修――」

「「「「な、なんですって〜〜〜〜!!?」」」」


オティヌス「なっ!? じゃあ、帰ってこれないじゃないか!」

看取「きゅ、休日は!?」

上条「朝から晩までボランティア活動。夜は小萌先生の補修――」

ドリー「ええ、あえないの!?」

操祈「一体、いつ休んでいるのあの人は!」

上条「でも、そうでもないと…俺、土御門や青ピーの事を先輩って呼ばないとダメなんだあああ!!」ダダダダダダッ

上条「ああああ、不幸だぁぁあああ!!」



――そして一か月が過ぎた。
893 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/18(月) 18:57:34.46 ID:t8XfmfhGO
――4月1日 とある高校 校門前


カッ


上条「ふぅ、娑婆の空気が美味いぜ」


小萌「出所――じゃなかった。進学おめでとうですー。上条ちゃん。はい、紅白饅頭」

小萌「先生も毎晩毎晩、上条ちゃんとの熱い日々が懐かしいですー。もうあの夜の日々を送れないとなると、寂しいのですー」

上条「コラコラ先生。人聞きの悪い事を言うな。誰かが聞いただどうするんだ」

上条「毎晩毎晩遅くまで、先生が俺に地獄のような補修という拷問をしていただけじゃあないか!」

上条「彼女たちに聞かれたらどうする!?」


ガシャッ


上条「!」

操祈「そ、んな…!」

上条「!?」

看取「セッソーがないとは思っていたけど…そんなロリっ子年増と毎晩…!?」

ドリー「……おにいちゃん?」

オティヌス「……この、畜生が!」

上条「――ち、違うぞ。俺はおまえらが想像しているようなことはしていない! 断じて!」



・・・・・



上条「なんでおまえらがここに」

ドリー「それはねー、おにいちゃんがきょうしゅっしゃってきいて」

看取「出社て。働きに出ちゃダメでしょ。それを言うなら出所ね」

上条「出所でもないけどな」

上条「で、なんで?」

オティヌス「実はな――」


上条さんが通う高校に

@ドリー一人がウチのクラスに転入する
Aドリーと看取が入学する
Bドリーと看取と操祈(派閥ゾロゾロつれて)入学する
Cオティヌス「――どうしてもおまえの学校が見に行きたいと」

安価下2
894 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/18(月) 18:59:18.12 ID:t8XfmfhGO
今日はホントにちょびっとですがここらへんで
次は水曜日の14時からよろしくお願いします


安価下
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/18(月) 18:59:46.00 ID:Sn2gReYko
乙です
安価は3
896 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/20(水) 15:13:56.49 ID:u57vfkb6O
今日はごめんなさい、お休みさせて下さい
次は金曜日の19時からはじめます…
897 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/23(土) 16:01:28.41 ID:PzLpdvW5O
ごめんなさい
本日の20時から始めます

安価下
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 17:28:54.68 ID:12R9I7Njo
3
899 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/23(土) 20:12:39.47 ID:PzLpdvW5O
はじめます
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 20:21:23.08 ID:12R9I7Njo
待ってた
901 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/23(土) 20:32:29.35 ID:PzLpdvW5O
看取「コレ」スッ

上条「ん? ウチの高校の入学案内――……誰が」

看取「ワタシと」

ドリー「わたしと!」

操祈「わたしぃ」

上条「………ふぅん………―――んん!?」


小萌「ハイなのですー」

小萌「今学期から、警策看取さん、ドリーさん、そして食蜂操祈さんが本学校に入学することになったのですー」

上条「………マジ?」


上条「看取さん看取さん、貴方って確か超名門の霧ケ丘じゃ?」

看取「イヤイヤ、私中退してるし。そもそも書類上一度死んだ身だし」

上条「ドリーに至っては籍とかあるの?」

操祈「そこは私の能力とコネでチョチョイのチョイだゾ☆」

上条「つーか操祈は常盤台にエスカレーターじゃん!」

ドリー「イヤだって」

上条「はぁ!?」

操祈「常盤台のレベル5…その肩書は御坂さんに押し付けてきたわぁ。いやぁ、肩の荷が下りたというかぁ清々したって感じぃ?」

操祈「ま、御坂さんには私の分まで頑張ってもらうわぁ」

上条「今頃、御坂がどんな風になってるのかが目に浮かぶ…」




美琴「なんで! あの女が! アイツの高校に! 編入してんのよぉおおおおおおおおお!!!!!」ジダンダジダンダ




帆風「あら、女王、こんなところに」ゾロゾロ

上条「!? 操祈の派閥メンバーがなぜここに!?」

帆風「はい。晴れて私たちもここに入学が決まったのです! 女王がいるところに私らあり! という事で一つ」ニコニコ

操祈「そういうことよぉ」ドヨーン

上条「あれ? 操祈の環境って常盤台とほとんど変わらないのでは…?」
902 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/23(土) 21:06:39.72 ID:PzLpdvW5O
小萌「グフフフフフ、今でも信じられないのですぅ。名門常盤台の生徒さんたちを、私たちのような普通校が引き抜いちゃうなんて…」

小萌「優秀な生徒さんを有名校に引き抜かれる事は多々ありましたが、まさか逆の事が起こるなんて…」

小萌「例えるなら西武の主力を全員引き抜いて黄金時代を築いた王ダイエー? 今でいう楽天ゴールデンイーグルス?」

小萌「フフフフフフ、どっちでもいいですー。とにかくレベル3以上の超能力者を多数確保した事実は変わりないですー」

上条「小萌先生がかつてないほどゲスイ顔に!?」

小萌「せんせー、ずーっと赤ヘル専だったからFAで選手を盗られるのはあっても獲るのは初めてなのでちょっと混乱しているのですー」

小萌「とりあえず上条ちゃんはグッジョブ。多少の赤点は目を瞑れるくらいの大功績ですー」

上条「―――」

上条「じゃあ、じゃあ…」

上条「じゃああの地獄の1か月はなんだったんだぁーーーーーーっ!!」フコーダー



・・・・・



上条(どうやらみんなは制服の採寸に来たらしい)

上条「小萌先生、なんかヤバイ顔してたな」

オティヌス「まるでギャンブルで負ける奴の顔だな」


上条(今年の大覇星祭。常盤台へ盛大に勝負に出た我が高校……もとい小萌先生は)

上条(常盤台を見事に纏め上げ、打倒食蜂操祈に燃える御坂美琴に盛大にケチョンケチョンにされるのはまた別の話)




――4月上旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:35/140


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20

食蜂操祈……★★★★★☆☆☆☆☆
警策看取……★★★★★★★★☆☆
ドリー………★★★★★★★☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★

※5月下旬からオティヌスの手術可能

安価下2

903 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 21:10:45.34 ID:12R9I7Njo
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 21:11:54.73 ID:Tzg/AY8f0
デート
食蜂
905 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/23(土) 23:55:44.07 ID:PzLpdvW5O
―――入学式当日


上条「……ホントに入学してきやがった」

操祈「おはよう〜♪」

ドリー「おにいちゃーん!」ダキー

看取「コラコラ、ドリー! いきなりタックルはアブナイぞー」ギュッ

上条「―――」ガクガク


上条(実はワタクシ上条当麻。4股掛けてる事実を学校ではナイショにしてました)

上条(なぜかって?)


チョッ、アレ!
ハーレムダ!学園ハーレムダッ!
クッソ!ウラヤマケシカランッ

ッテアレ、常盤台ノレベル5ジャネェカ!ナンデウチナンカニ!?
知ラネェノカ?男ノタメニ編入シタラシイゼ
カーッペッ
ヤダー3股ー?

アレ、上条先輩ジャネ?
エッ!?アノ女タラシデ有名ナ!
ヤッパリヤリチンダッタンダー
上条死ネ!
刺サレロ!
Nice boat!


上条(ふ、不幸だ…)

操祈「―――」

操祈「ふぅん…」
906 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/24(日) 02:16:30.00 ID:u+W5ZmIZO
ごめんなさい明日また来ます
19時から
907 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/24(日) 19:32:19.57 ID:u+W5ZmIZO
遅れましたがはじめます
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 19:34:18.18 ID:J4rCf4vBo
OK
909 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/24(日) 20:31:26.14 ID:u+W5ZmIZO
―――放課後


ドリー「おにーちゃーん!」ダキッ

上条「へぶっ!?」

看取「ヤーット終わったわ、ガイダンス。ふぁぁ…」

上条「お疲れさん」ポンポン

上条「あれ? 操祈は?」

ドリー「せんせいのおはなしのあと、せんせーのところいっちゃった」

上条「?」

看取「職員室だと思うけど」

上条「職員室に何の用だ?」ブーブー

上条「ん?」ピッ


操祈『生徒会室に集合』


上条「??」


・・・・


上条「失礼しまーす」ガラッ

操祈「いらっしゃぁい」ニコニコ

上条「なんで生徒会長の席ついてんだ新入生」

操祈「ええ? だってぇ――」



操祈「――生徒会長になったからぁ」



上条「はぁ!?」
910 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/24(日) 20:56:23.75 ID:u+W5ZmIZO
操祈「だってぇ、常盤台のレベル5でぇ」

上条「元だけどな」

操祈「それなりの財力と権力があってぇ」

上条「ただのお嬢様だからな。つーか常盤台抜けても権力は維持されるのか?」

操祈「―――」プクゥ

上条「膨れるな膨れるな」

上条「……そういえば、生徒会選挙は来週だったな。あれ? 新入生も立候補と選挙できたっけ」

操祈「そこは私の能力でちょちょいとぉ」

上条「選挙法違反じゃねーか」

操祈「―――」プクー

上条「だから膨れるなって」

上条「能力で選挙に勝ってもズルはなぁ」

操祈「……」プクー




操祈さんの決意コンマ下1
奇数→わかったわぁ! そこまで言うんなら、能力なしで生徒会長になってやるんだからぁ!
偶数→能力も実力の内よぉ
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 20:57:06.53 ID:Qvp1j13ko
912 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/24(日) 21:46:31.00 ID:u+W5ZmIZO
上条「無理することはないぞー」

操祈「――――」プルプルプル

操祈「もう! 誰の為に頑張ろうとしていると思ってぇ!」プンプン

操祈「もういいわぁ! わかったわぁ! やればいいんでしょやれば! 能力なしで生徒会長になってやるんだからぁああ!!!」








上条「って事があってな」モグモグ

オティヌス「なーにやってんだ奴は」モグモグ


オティヌス「きっと奴にも考えがあったのだろうが、おまえに全否定されたんじゃあ立つ瀬がない」

オティヌス「可哀そうに。おいそこの、にぶちん唐変木の人の気持ちがわからん脳なし男」

上条「ケンカ売ってる?」

オティヌス「食蜂を助けてやれ。選挙とやらに立候補して落選でもしてみろ、なにされるか…いや、なにしでかすかわからん」

上条「―――」



――次の日


上条「ってなわけで、第一回チキチキ食蜂操祈を生徒会長にしましょう委員会ーッ」パチパチパチパチ

看取「ナニナニ。何やるのコレ」

上条「よくぞ聞いてくれました。昨日、我が食蜂操祈さんが生徒会長選挙に立候補したので、その応援をしよう、という委員会です」

看取「ハァ?」

ドリー「アハハハハ、おもしろそう!」

上条「しかも能力を使わず」

看取「ムリムリムリ」

ドリー「ムリだよねー」
913 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/24(日) 23:44:27.41 ID:u+W5ZmIZO
上条「との、みなさんの評価ですが。どうですか未来の生徒会長」

操祈「その言葉使いやめてよねぇ。キモイ」

上条「かはっ!」バタッ


看取「イヨ! 生徒会長!」

ドリー「セートカイチョー!」

操祈「やめなさぁいっ」


帆風「恐れながら女王」

操祈「女王はやめなさぁい。なに?」

帆風「我々派閥のみなさんと一晩会議した結果、能力ナシで女王のお力のみでの当選は不可能と結論づけました」

帆風「私は…当選派だったのですが、口惜しく…」グゥッ

操祈「―――」ガーン



上条「あれ、相当議論してたぞ」

看取「一晩って一晩中ってイミでしょ。徹夜だ徹夜」

ドリー「おめめのしたクマすごいよ…」

幽霊『潤子ちゃんも大変だなぁ』

ドリー「?」クルッ



帆風「しかし! 派閥は全会一致で、我ら総勢全力で女王を応援する所存!」ハハァッ

操祈「ありがとう…ありがとう…!」ウルウル


上条「帆風、昨日何か変なテレビでも見てたのか?」

看取「大河ドラマでもBGVで流したんじゃない?どこぞのマンガ家みたいに」

幽霊『真田丸面白かったなー』

ドリー(あれ? 誰かいる?)ピリッ


操祈「とにかく! 私は能力を使わず自分の力で生徒会選挙に当選するわぁ!」
914 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/25(月) 00:10:08.50 ID:DOpJvKUvO
・・・・・


上条「その為にはまず何が必要だよ」


看取「ハイ! 公約! ちゃんとした公約がないとダメダメだよねー」

ドリー「ハイ! ニンキ! ニンキがなかったらだれもひょうはいれてくれないよ!」

帆風「はい、発信力でしょうか。政策を広く伝える為の」

操祈「はぁい、人心掌握力よねぇ。心を掴まないとお話にならないわぁ」


上条「で、今の操祈にないものは?」


看取「ハイ! 公約! 勢いだけで立候補したから!」

ドリー「ハイ! ニンキ! おにいちゃんとイチャイチャしているのをみたひとたち、みんなイライラしてた!」

帆風「はい、発信力でしょうか。ここは常盤台ではないので、発信力は乏しいかと」

操祈「………まだ入学間もない立場だからぁ、人心掌握力はまだないわねぇ」


上条「………当選ムリじゃね?」

帆風「委員長ぉ!」




操祈さん当選への道のりコンマ下1
奇数→しかしさすがは常盤台のお嬢様。政治も出来る。
偶数→その道は困難を極めた――
915 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/25(月) 00:11:28.25 ID:DOpJvKUvO
今日はここまででお願いします

コロナの緊急事態宣言が解除されたので平日の更新は難しくなるかも?
なので次回は土曜日の19時から始めます
もしかしたら明日の20時にくるかも
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/25(月) 00:17:14.41 ID:HsQsTZdfo
917 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/30(土) 19:20:18.25 ID:x/7HXiXYO
はじめっます
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 19:47:58.17 ID:qIZQtGA5o
待ってるぞ
919 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/30(土) 20:31:01.55 ID:x/7HXiXYO
操祈「公約力、人気力、発信力、人心掌握力……ふーむ」

操祈「人心掌握力はまだまだ準備が足りないとして――」紙サラッ

操祈「とりあえずこんなものじゃなぁい?」サラサラ


看取「学食のスペース増量と購買の強化? あとは学習のレベル向上…ホウホウ。アメの中にムチもある公約だね」

操祈「あれもやりますこれもやります、みんなの為に私は頑張りますので票を入れてねぇ、って公約なんて嘘ついているようなものよぉ」

操祈「それに上級生の頭の中を見れば、だいたいこの学校に足りない所はわかるしぃ」

上条「確かに学食も購買も昼休みじゃあ競争だからな。いいんじゃん」


操祈「人気力は私の派閥の子たちにも頑張ってもらうけどぉ」キョロキョロ

操祈「――そこで覗き見している人にも、頑張ってほしいわねぇ」


ガラッ


「女王、曲者をひっとらえました」ドンッ

操祈「ご苦労様ぁ」

上条(時代劇の影響がまたここで)

青ピー「ぐへっ!」

土御門「は、離すにゃー! くっそ、さすがにレベル4相手には無理だぜぃ…」

青ピー「ああ、お嬢様に縛られるとか…ボクぁ幸せモンやで…」

「「「うわー…」」」

青ピー「美少女3人に冷たい目で見られるのもご褒美や!///」ビクンビクン


操祈「あなた達にも手伝ってもらおうかしらぁ…」ニヤニヤ

青ピー「なにを手伝えっちゅーねん。あれか! 庶民サンプルか? 庶民サンプルとして捕獲して色んなコトするんやろ! エロ同人みたいに!」

上条「するかバカ」
920 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/30(土) 21:05:28.39 ID:x/7HXiXYO
操祈「この人たちには、広報になってもらおうかしらぁ」

操祈「具体的にはファンクラブとかぁ。学校サイトとかSNSで色々といい情報を流してほしいのよぉ」

操祈「出来るわよねぇ、えーっと…名前なんだったかなぁ。青髪ピアス?でよかったかしらぁ?」

操祈「(インディアンポーカーを使って私で色々してた事、まだ根に持ってない訳がないわよぉ)」ヒソヒソ

青ピー「!? なぜそれを!」

操祈(記憶消したのに、またやってたのねぇ)

操祈「問題よねぇ。停学は避けられないしぃ、下手すれば退学もあるえるかもぉ」

青ピー「やります! やりますから許してぇ!」

操祈「とりあえず3日間以内に私のSNSのフォロワー500人に増やしなさぁい」ビシッ

青ピー「うわぁ、殺生な! あ、でもこの女王様に」

上条「一体青ピーに何が…」


土御門「まて! それだったわオレは関係ないじゃぜぃ! さっさと解放しろ!」ジタバタジタバタ

操祈「そういえばあなた、定期的に薬味先生と何をやってるのかしらぁ?」

土御門「―――――」ピタッ

操祈「妹の、舞夏に教えてあげても、いいんだけどなぁ」

土御門「――――――」

土御門「せ、」

操祈「せ?」

土御門「誠心誠意! 尽くさせてもらいますぜよ女王テメーコノヤロー!!」ウワァァン!

操祈「えらいえらいぞー」ナデナデ


操祈「ほら、この短時間で二人も人心掌握したでしょ?」

上条「脅しじゃねーか」


操祈「人気力が上がればSNSを通して発信力は上がり、自然と人心は掌握できるわぁ」

操祈「クク、生徒会長となった暁にはこの学校のトップに君臨して、生徒を奴れ…――なんでもないわ」

ドリー「でもこれ、できるかなぁ?」

操祈「大丈夫よぉ」

操祈「たかが高校一つ、掌握しないで何が心理掌握よ」アーッハッハッハッハッ

帆風「さすがです女王!」




上条(全ては青ピーと土御門にかかってんじゃねーか)

看取(操祈ちゃんってトキドキ、アホだよね)

ドリー(だいじょうぶかなぁ)



――その後、青ピーと土御門がとてもとてもがんばって、計画は上手くいきましたとさ
921 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/30(土) 22:28:31.40 ID:x/7HXiXYO
――数日後 放課後 図書室


上条「すげぇ、SNSのフォロワー全校生徒余裕で超えてるな」

上条「あの2人一体何を――」


操祈「……うーん」

上条「なに唸ってんだよ」

上条「明日が選挙当日だろ?」

操祈「……できてない」

上条「は?」

操祈「選挙演説の原稿ができていないのよぉ…」グダグダ

操祈「いつもは能力でちょちょいのぱっぱで済ませるからぁ。こういうのを考えたことないのよねぇ」ムー

上条「操祈がこの学校でやりたい事を言えばいいんじゃね?」

操祈「……当麻さんとずっとイチャイチャしたい」ボソッ

上条「――――///」

上条「そ、そういう事は、演説で言うなよ?」

操祈「言わないわよぉ。公私混同もいい所よぉ」

操祈「でもぉ、立候補した理由はそれだしぃ…」

上条「じゃあこの学校のダメな所とか」

操祈「外様の私がそれ言ったら間違いなく反感買うわぁ」

操祈「うーん、うーん」

上条(なにかアドバイスでも出来ねぇかな…)


上条さんのひらめきコンマ下1
奇数→じゃあいい所を上げてみよう
偶数→こういう時こそ庶民の力を見せる時
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 22:29:06.71 ID:xVsSQPHLo
923 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 00:34:16.43 ID:kNQ3wR8rO
上条「じゃあさ、この学校のいい所を上げてみろよ」

操祈「いい所?」

操祈「うーん」



操祈「雰囲気はいいわよねぇ。ギスギスしてないし、生徒も誰もがノビノビ生活している感じがするわぁ」

操祈「きっと小萌先生の影響かしらぁ」

操祈「そういえば去年の夏休み、ここのプールで遊んだわねぇ。あの時、校内には人はいなかったからわからなかったけど」」

操祈「こういう、ユルユルな雰囲気ってとても新鮮な気がするわぁ」

上条「気、楽だろ?」

操祈「そこはいい所よぉ」

操祈「でもぉみんなみんな、意識が低いっていうかぁ」

操祈「ちらほら有能そうな能力持っている子がいるのに『自分は普通の高校生だ』って、ちょっと勿体ない子が多いのよねぇ」

操祈「―――」

操祈「ああ、そっか。そういう事を書けばいいのかしらぁ」

操祈「ありがとぉ。いいアドバイスだわぁ」カリカリカリ

上条「そうか。よかった」

上条(自販機でジュースでも買ってやろう。操祈が好きそうなのはあるだろうか)



上条(結局何を買うか迷って、ベターに紅茶を買ってみた)

上条(午後ティーなんてまさにこの時に飲むものだろう)


ガラッ


上条「おーっす操祈ー、はかどってるかー?」

上条「――――」



上条(放課後。誰もいない図書室。夕暮れ時、真っ赤になった天井と本棚)

上条(そこには金髪を朱に染めたような、操祈の姿があった)

上条(どうやら原稿とやらは書き終わったらしい。夕焼けの校庭を見つめてくつろいでいる)

上条「――みさ…」


―――ジッ ザッ


上条さん、何かを――コンマ下1
奇数→――思い出す
偶数→思い出して、忘れる
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 00:37:04.63 ID:YUxLGDvQo
925 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 00:58:24.16 ID:kNQ3wR8rO
――ザッ ザッ ザッ ザ、

ザ――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――。







『あれ? ウチの高校に常盤台の生徒がいる?』

『あらぁ、こんにちわぁ。ちょっと聞いてもいいかしらぁ。雲川芹亜っていう、無駄に胸囲力がある性悪女は見なかったかしらぁ?』

『雲川先輩? もう帰ったと思うぞ。さっき「今日はラジオの放送があったんだった」ってダッシュで』

『――あの女…呼びだしておいてバックレとか……』

『連絡してみようか?』

『いいわぁ。それより、ここで会ったのも何かの縁って奴なのかもねぇ』

『そこの冴えないツンツン頭のお方、どうか私とお話ししなぁい?』

『お嬢様がこんな普通の高校生をナンパしてんじゃねぇよ。まぁいいぜ、俺も暇してたし』

『俺、上条当麻。常盤台のお嬢さんのお名前はなんていうんだ??』

『私? 私の名前は――ショクホウミサ――――ザッ




ザ――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――。


カコーンッ



上条「ハッ」ビクッ

操祈「きゃぁっ!? ビックリしたぁ」

上条「あーわりぃわりぃ。ほら、お疲れさん。ジュースでも飲んで一服しようぜ」

操祈「―――――?」

操祈「当麻さん、あなた、大丈夫?」

上条「?」

操祈「夕焼けでわかりづらいけどぉ……顔色が真っ青よぉ?」

上条「そうか? 気のせいだろ」

操祈「―――」



上条(あれはただの白昼夢だったのか?)

上条(にしては明晰夢であり過ぎる。俺はもしかしてこの場所で昔、操祈とであっている?)

上条「はは、まさか」
926 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 01:13:35.34 ID:kNQ3wR8rO
上条(それにあれに出ていたのはミサキではない)

上条(胸のサイズが小さかったし、なにより顔が……顔が――――思い出せない)

上条(あの時、俺は彼女をミサキだと何故思ったのだろう。あれは完全な別人だ。ミサキだとするなら、違和感がありすぎる)


上条「――」ボケー

操祈「………。」

操祈「………本当に大丈夫かしらぁ。私のせいで疲れてない? 膝枕してあげようか?」

上条「ダイジョーブ。お、原稿書き終わってんじゃん。一服したら帰ろうぜ。はい、午後ティー」

操祈「―――」

操祈「それ、余り過ぎじゃないのよねぇ。まっずいから」

上条「」

上条(さすがお嬢様、舌が肥えてら)


カシュッ


操祈「……でも、ありがとぉ。大好きよぉ。あ・な・た♡」

上条「よせよ///」

上条「それより、明日は頑張ろうぜ」

操祈「ええ、任せなさい!」


―――――
――――
―――


―――選挙当日



操祈「私は常盤台からこの高校に転入しました。理由は私のごく個人的な理由だからです』

操祈『ですが、この高校に来て、自由な校風に魅了されました―――」



操祈「―――そこで私より、以下の事柄をマニフェストとして掲げさせていただき―――私は校内で生徒から―――』

操祈『あなたたちは出来るのです! レベルを上げて、他校の生徒と渡り合える実力があるのです! 私が責任と自信を持って保証しましょう」

操祈「―――以上で、私、食蜂操祈の演説を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました』ペコチ
927 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 01:32:22.28 ID:kNQ3wR8rO


操祈「――――」

上条「―――」ソワソワ

看取「ダーリン、ソワソワしすぎ」

ドリー「おにいちゃんのほうがキンチョーしてるー」

操祈「もうなにもかもやりきったわぁ。だからあとは結果を待つだけ――」

土御門「そうだぜぃカミやん。いやぁ頑張ったにゃー」

青ピー「頑張った頑張った。フォロワー頑張って増やす活動はホントに辛かった」

吹寄「なにをやってんだか」

姫神「っていうか、いつの間に上条君に彼女が…って3人も」

看取「あ、もう一人いますよ」

姫神「」

上条「いや、違う。当選結果じゃなくて。なんでおまえらが俺のクラスに普通に溶け込んでいるのかなって」


帆風「当選結果が出ました!」


「「「「!!」」」」


ザワザワ
ワイワイギャーギャー


生徒会会長選挙 当選者 食蜂操祈(一年)



ワーワーワー!



帆風「当選しました! 今日から女王は生徒会長です!」

上条「! やったー!」

操祈「当然ね」

上条「よかったなぁ操祈ー!」ギュッ

操祈「! ……もう」ギュッ


ヒューヒュー
アッツイネー


姫神「―――」

姫神「ちょっと屋上からスカイハイしてくる…」

吹寄「!?」
928 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 01:36:09.34 ID:kNQ3wR8rO
ごめんなさい
今日はここまでにさせてください
眠気が…
起きたらちょこっとやるかも

次は明日っていうか今日日曜日の19時から


929 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 19:05:08.69 ID:kNQ3wR8rO
ちょこっとやります
930 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 20:09:34.50 ID:kNQ3wR8rO
操祈「じゃあ、当選祝いって事でぇ、今夜は当麻さんと――」


土御門「こうなったら打ち上げだにゃー! 当選祝いだにゃー!」

青ピー「場所はどうする? やっぱあそこやろ!」

吹寄「ああ、一昨年のお鍋? いいんじゃないかしら」グィー

姫神「離して…私…いっぺん死んでみる」

吹寄「ハイハイ、姫神さんも行くわよねー! すき焼きすきでしょ?」

姫神「うん」


「お、じゃあ俺もいくぜ!」

「私も!」

「じゃあみんなでパーティーだ!」

小萌「コラー! 教室でなにを騒いでいるのですー!? 宴会の企てなら保護者である先生も混ぜるのですー!」

黄泉川「ビールがある所に黄泉川ありじゃん!」

「ぎゃー! 黄泉川先生が現れたぞ! ビールくさい息でアームロックされるぞ! 二つの意味で昇天するぞ!」


ワイワイギャーギャー


吹寄「当然、あなたたちも行くわよね?」

看取「はーい」

ドリー「はーい」

操祈「え、ちょ!? ―――」


・・・・・


―――夜


上条「いやぁ今日の打ち上げ楽しかったなぁ!」テクテク

操祈「この学校っていつもこうなのぉ?」グッタリ

上条「いつもこうだぞー? ウチの連中って意識が低いんじゃなくて、意識のベクトルが違うんだなーこれが」

操祈「能力開発とか学業より、みんなでワイワイ遊ぶ事に全力尽くすとか――カルチャーショック力ハンパない、わぁ」


上条(我らが3年生どころか1年生2年生も巻き込んだ、怒涛の打ち上げもお開きになり。解散後は各々の帰路へと向かった)

上条(結局、最後までいたのは本当に数人だけだったが、最終的に小萌先生と黄泉川先生が他の先生も巻き込んでどんちゃん騒ぎを起こすという)

上条(もう当選祝いでも何でもないただの行けず後家たちの悲しい飲み会になったのは言うまでもない)


上条(そうなる前に、看取は眠りが早いドリーを負ぶって途中で帰っていった)

上条(あそこで眠らせていたら、寝相が悪いドリーが何をするかわかったもんじゃない、との英断である)

上条(そして俺は、本日の主役である操祈を送るため、夜の学園都市を並んで歩いていた)

上条(夜が深夜になる時間。人通りが少ない歩道を二人だけ、手を繋いで歩く)

上条(二人だけ、じゃねぇな。遠くから派閥の何人かが監視してる)


操祈「もう疲れたぁ。っていうか、お腹いっぱい過ぎて動けなぁい」フラフラ

操祈「おんぶしてぇ」

上条「はいはい」
931 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 21:19:45.54 ID:kNQ3wR8rO
上条「よっこいしょっと」

操祈「重い、なんて言ったらリモコンでイタズラしちゃうゾ☆」

上条「はは、軽い軽い」

操祈(ヤダ、背中、ゴツゴツしてる…///)ドキドキ


操祈「ま、まったく。生徒も生徒なら教師も教師だわぁ」

操祈「途中で第一位と結標さんが来なかったらどうなってたか…」

上条「そういってやるなよ生徒会長。これから改革していくんだろ?」

操祈「そうよねぇ。でも嫌いじゃないわぁ。常盤台みたいな肩がこる空気とは違う空気」

操祈「それを残したまま、ちょっとはマシな高校にしたいわねぇ」

上条「頼むぜ会長」

操祈「なによ副会長」

上条「―――え、俺、副会長なの?」

操祈「冗談よぉ。役員は派閥のみんなで固めるつもりだゾ。貴方にこれ以上迷惑かけたら、留年しちゃうじゃなぁい」

操祈「あ、いや、でも生徒会の役員だったら内申点上がるわね…」

上条「イイエ、遠慮シテオキマス」

操祈「あら残念」



上条(夜の学園都市を、操祈をおぶって歩く)

上条(道路を行き交うサイドテールが少なくなっていく)

上条(市街地から離れて、住宅地に入る。しばらく歩けば、操祈たちが暮らすマンションと俺の部屋の分かれ道にはいる)


上条「……次のデート、どうする?」


上条(どうでもいい話題を振ってみる。散々騒いだ後のこんな夜は、疲労感と興奮が曖昧に溶け合っていて、上手く話が転がらない)


操祈「うーん、そうねぇ。プラネタリウムなんてのはどうかしらぁ」

上条「お、いいねぇ。あーでもあれってすぐに終わるじゃん? それだったら水族館も一緒にどうだ?」

上条「確か、山の上に水族館が新しく出来たそうだぜ」

操祈「おかしい話ねぇ。山の上でも魚が泳ぐとか」クスクス

上条「午前はプラネタリウム、午後は水族館…ちょっと忙しいけど、楽しそうだろ?」

操祈「ええ。それはいいわねぇ。いつ行きましょうか」

上条「いつでもいいぜ。なんなら次の土日でも」

操祈「都合がいい日にちが決まったら連絡するわぁ」

操祈「ああ、楽しみねぇ」

上条「そうだな――」


上条(何気ない会話を続ける)

上条(明日また学校で会えるのに、ひと時の別れを惜しんでいる)

上条(今日は、まだまだ操祈と触れ足りない)


上条「そういえば、前にもおんぶして歩いたこともあったな」

操祈「ああ、合宿の時でしょう? あれはキツかったわぁ」

上条「俺が行かなかったらどうなってたことか」

上条(ああ、でも―――それの他にも、こんな夜、彼女をおぶっていたような―――――)
932 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 21:37:53.22 ID:kNQ3wR8rO
――ザッ ザッ ザッ ザ、

ザ――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――。



『大丈夫か? まったく、おまえもドジだよなぁ』

『う、うるさいわねぇ! あんなところに、空き缶ポイ捨てする人が悪いんですぅ!』

『それで足首捻挫して動けなくなるなんて…。人の子と言えねぇけど、もしかして運動音痴――』

『あーーっ! あーーっ! 聞こえませんー! 私が運動音痴なんて聞こえなーい!』

『聞こえてんじゃねーか』

『にしても、初対面の美少女をおぶって送るなんて…しかも常盤台のお嬢様と来たか』

『ふふん、光栄に思いなさい。――? そういえばなんで、常盤台の女子寮の道を知っているのかしらぁ?』

『ああ、ちょっと前に用事があって。知ってるか? 御坂美琴っていうビリビリ女がいて―――アダダダダダ! リモコンの角で殴るな!』

『ふんだ! こうなったら、御坂さんより豊満な私のボディで悩殺してあげるんだからぁ! えいっ』

『ぐぇぇえ! 胸を押し当ててるつもりだろうけど、首っ、首締まってるから!』



ザ――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――。



操祈「……さん。―――さん」

上条「――――」

操祈「当麻さん!」

上条「ふがっ!? え、なに?」

操祈「分かれ道に到着したんならぼーっと立ち止まってないで降ろしてちょうだい」

上条「ああ、わりぃ」

操祈「大丈夫? 顔色が悪いみたいだけどぉ」

上条「? そうか? ちょっと疲れたかなぁ」

操祈「な!? もしかして本当に重かったのかしらぁ!? た、確かに最近は運動不足で摂取カロリーがそのままだから」ガーン

上条「そう言う訳じゃなく」イヤイヤ

上条「――ここでいいのか? もう少し送ろうか? ウチの学生寮は、ほら、すぐそこだし、操祈を送るには問題ないぜ」

操祈「大丈夫よぉ。すぐそこだし、疲労力が困憊している私の足でも十分踏破出来るわぁ」

上条(自分ちまでの道のりを踏破て)

上条(しかし夜道は危ない。大丈夫だろうか)



上条さんの夜は長い?
@操祈、今夜は――(エッチあり)
A操祈を送ってから――(エッチなし)
Bそうか。じゃあまた明日。(★1で終了)


安価下2
933 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 21:39:25.59 ID:kNQ3wR8rO
今日はここまでですありがとうございました
次は来週土曜日の20時から始めます

安価下



解釈違いがあったらどうしよ…
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 21:45:21.95 ID:YUxLGDvQo
2
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 21:12:54.72 ID:/Ujrmtvmo
2
936 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/06(土) 20:34:55.78 ID:Z+gAIDwHO
はじめっます
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 20:37:31.14 ID:c2iMbd49o
OK
エンディングまでまだまだ長そうですね
938 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/06(土) 21:40:29.08 ID:Z+gAIDwHO
上条「いいよ、このまま送ってく」

上条「それに、いいトレーニングになるしな」

操祈「それ、私の体重力がトレーニングに最適なくらい重いって事かしらぁ?」グリグリ

上条「訂正します。羽毛布団みたいに軽いのでちょっとやそっとの距離なんてかるーく踏破してやるさー」ゴツゴツゴツ

上条「だからラッコみたいにリモコンで頭叩かないでくださいお願いします」

操祈「はいはい。じゃあちゃっちゃかと歩いてちょうだぁい」

上条「ハイハイ、お姫様」


・・・・・


上条「ふぅ、いい汗かいたぜ」

上条「さて、マンションに着いたし。おーい、操祈ー」

操祈「ぐー」

上条「……あれ? 寝ちゃってる」

上条「ええーっと部屋は何階の何号室だっけ…」

操祈「30階一フロア貸し切り」

上条「え?」

操祈「ぐー」

上条「―――」

上条「………オートロックの暗証番号は――」

操祈「1021」

上条「1021っと」


ガラッ


上条「―――」

操祈「ぐー」

上条「…実は起きてるだろ」

操祈「ぐ、ぐー」

上条「―――」
939 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/06(土) 21:58:52.21 ID:Z+gAIDwHO
上条「さて、エレベーターはっと……」

上条「―――」



張り紙『エレベーター故障中』



上条「は?」

操祈「ぐー」


張り紙『階段はアチラ👉』


上条「は?」

上条「30階を、登れと?」

上条「きっと体重が中学生の平均を上回る操祈をおぶって?」

操祈「〜〜〜〜〜!!」ギリギリギリ

上条「イダダダダダダ! 登ります! 登るから脇腹をつねるな!」

操祈「ぐー」

上条「エレベーター故障中って知ってたな? 登りたくないために狸寝入りしているな!」

操祈「―――」

操祈「むにゃむにゃ、無事に送ってくれたらご褒美あげちゃうゾ☆ むにゃ」

上条「―――」ブチッ

上条「よし、無事にベッドの上に届けてやるから覚悟してろ」

操祈「!?」

上条「そりゃ、いくぞー!」ダダダダダ

操祈「ちょ、それってどういう事ーーーー!?」



上条さんの根性コンマ下1
奇数→さて、覚悟しろよ。今夜はオールナイトだぜ
偶数→リタイア。少し横になっていい?
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 22:00:01.54 ID:XtlGUilCo
根性ォォォォォォ!
941 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/06(土) 22:17:39.78 ID:Z+gAIDwHO
上条「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…」ブシュー

操祈「ほ、ほらぁ、頑張ってぇ! も、もうすぐゴールよぉ!」

上条「ウェ…げ、幻聴が聞こえる…操祈の応援が」

操祈「幻聴じゃないわぁ! うわぁん、ごめんなさぁい。素直に派閥の子に手伝ってもらえばよかったわぁ!」

上条「もう、ゴールしても…いいよね?」

操祈「それ死亡フラグよぉ!」

上条「ゴール…」

操祈「当麻さーん!」


ガチャッ


看取「ッルサイ。何時だと思ってるの?」ギロッ

操祈「すいませんでした」

上条「ゼー…ゼー…」



・・・・・



看取「なにやらせてんだか」

操祈「とりあえず、私の部屋のベッドに寝かせるわぁ」

看取「ウッワ、しれっと自分の部屋とか。ヤラシー」

操祈「うるさいわねぇ。ほら、当麻さん、こっち」

上条「すまん、お邪魔、します…」ゼーゼー

看取「ヨクモマァ、体重○○kgもある女を担いでここまで登ってきたモンだね」

操祈「ちょ! 私の体重をなぜ知ってるの!?」

看取「その巨乳とムチムチボディを見て体重が気にならない私じゃない!」クワッ

操祈「とりあえず次、彼の前で口走ったら記憶消すから」

看取「」
942 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/06(土) 22:29:54.82 ID:Z+gAIDwHO
―――――
――――
―――



『やっと、目が覚めたわねぇ』

『あれ? ここは? っていうか、なんでパツキン美少女に膝枕されているんでせう?』

『はぁ、やっぱり覚えてないわよねぇ』

『?』

『なんでもないわぁ』

『……??』

『あなたは、そうねぇ。どこかのおバカさんを守るために、チンピラにケンカを売った――って事でいいかしらぁ?』

『よく分からねぇが……どうやらそのチンピラから守れたのか? そのおバカさんってのを』

『ええ。多勢に無勢だったけど。なんとか防衛力で守り切ったわぁ。ええ、チンピラは尻尾捲いて逃げたわぁ』

『なら、よかった。誰を守ったのか全然覚えてないけど。――どうやら守れたようでよかった』

『どうして…』

『?』

『どうして、そんなにボロボロになってまで、他人の為にそこまでできるのかしらぁ?』

『んー。まったく覚えてないから、今回はどうしてそうなったか分からないけど。ま、毎度の事だから何となくわかるぜ』


『――泣いている人がいたら助けた。それだけだろ』

『そう、やっぱりあなたはあなたねぇ――』



(そう言って、擦り傷だらけのその金髪の女は、ぽろぽろと涙を流して微笑んだ)



―――――
――――
―――



上条「―――フガッ」

操祈「あら、やっと目が覚めたわねぇ」

上条「あれ? ここは? っていうか、なんでパツキン美少女に膝枕されているんでせう?」

操祈「――――」

上条「あ、あれ? なんでそんなにビックリしているんですか? 操祈さん」

操祈「なんでもないわぁ」

操祈「(あーもうビックリしたぁ。そうよね、そういうわけないわよねぇ)」
943 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/06(土) 23:10:17.75 ID:Z+gAIDwHO
上条(寝ぼけてて夢で言ったセリフをそのまま吐いてしまった)

上条(しかし最近、明晰夢をよく見るようになったな)


上条「えーっと改めて。ここはどこ? あなたはだれ? そして俺は誰だっけ?」

操祈「状況確認のついでにヒヤっとするボケを挟まないでぇ」

操祈「ここは私と看取さんとドリーが暮らすマンションの、私の部屋。地上30階ワンフロアの一室よぉ」

操祈「そして私は愛しの上条当麻さんの恋人で、いずれ貴方の妻になる女よぉ」

上条「うーん、さりげなく将来の設定まで盛ってくるとはさすが俺の愛しの操祈さん」

操祈「あら、そこは否定しないの?」

上条「いや、操祈との夫婦生活も悪くないよなぁと思って」

操祈「――――」

操祈「いやぁんもう、照れるじゃなぁい」

操祈「ヨーシヨシヨシヨシヨシヨシ」

上条「ムツゴロウみたいに撫でるな」



上条「ところで操祈さんや」

操祈「なぁに?」ナデナデ

上条「今さらなんだが、ぜんっぜん体が動かないんですけど」

操祈「それはそうでしょう? 私を担いでここまで来たんだからぁ」

上条「うーバッキバキだなぁ」

操祈「んー、じゃあ――マッサージしてあげましょうか」

上条「え゛?」

操祈「なんでイヤそうな顔をするのかしらぁ?」

上条「いやぁ出来るのかなぁって」

操祈「失礼ねぇ。私くらいの美肌とスタイルを維持するために適度なボディケア(エステ)も必要なんだゾ」

操祈「まぁちょっと揉んであげるくらいなら私だって出来るわぁ」

上条「そうか? じゃあよろしく…」

操祈「じゃあ早速脚から〜♪」ギシギシ…

操祈「!?」


ムキィッ


上条「? どうした?」

操祈「え、ええ…」

操祈(わ、私の握力でこのムッキムキの脚を揉めるかしらぁ?)



上条さんの筋肉の固さコンマ下1
奇数→操祈ちゃんのせいで別のところも固く…
偶数→操祈ちゃんに踏んでもらおう
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 23:10:56.56 ID:c2iMbd49o
945 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/07(日) 00:04:36.12 ID:tKrz/+ASO
操祈「うーーーー!」ニギニギ

上条「………」

操祈「ふーーーんーーーー!」ニギニギ

上条「――――」

上条「あのー操祈さん?」

操祈「な、なにかしらぁ?」ハァハァ

上条「無理しなくていいからね?」

上条「うつ向けだから見えないけど、めっちゃしんどそうなのはわかるからな?」

操祈「だ、大丈夫よぉ!」汗ダクダク

操祈「(く、岩のような筋肉の張り力…想像以上に固いわねぇ。指がもうプルプルよぉ)」

操祈「こ、こうなったら」ギシッ


グイッ


上条「!? 操祈! いきなりスゴイ力が! まさか」

操祈「そうよぉ! 最初っからこうすればよかったわぁ! マッサージが絶対に握力でやるものじゃないって」

上条「足で踏んでる!?」

操祈「んっ、ふんっ、んっ……ふふ、結構手応えあるわぁ。いえ、足応えなんだけどぉ」

操祈(ふふ、これはこれで、嗜虐力があっていいかもぉ…)ゾクゾク

上条「う、ごぉ、……これはいいぞ!」グリッ

操祈「!」ゾクッ

操祈「ふふ、元常盤台の女王の御足よぉ。感謝しなさぁい」ゾクゾク

上条「ああ、もっと強く! 強く踏んでくれ!」グリグリ

操祈「ならぁ、言う事があるんじゃなぁい?」グリグリ

上条「お、お願いします! もっと強く踏んでください! 特に背中の腰あたり!」




ドリー「――――――」ジトー



操祈「………あ」

上条「んあーっ! チョウキモチー!」

ドリー「なにやってるの、おにいちゃん」

上条「んあっ!?」

上条「そ、その声はド、ドドドド、ドリーさん?」

ドリー「おにいちゃんがみさきちゃんにふまれてよろこんでる」

操祈「……え、えーっと」

上条「これにはふかーい理由が…」

ドリー「みーちゃーん!」スタタタタ…

「「――――」」汗タラタラ

看取「コォラァァアアア!! 私のドリーになに見せてるのコノ、バカップルがぁああ!!」ゴゴゴゴ

液化人影『ぬぼぉーーーー!!』

「「きゃーーー! ごめんなさぁーーい!」」
946 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/07(日) 01:34:33.15 ID:tKrz/+ASO
・・・・・


操祈「ちょっと悪ノリしすぎたわぁ」フミフミ

上条「俺も…。んあー、でもこれいいわぁ。いい感じに筋肉がほぐれていくのを感じる」

操祈「それはどうもぉ」

操祈「っていうかぁ、踏まないと解れない筋肉ってどれだけ固いのよぉ」

上条「そうか? シャットアウラは普通に揉んでたぞ」

操祈「……パワーゴリラじゃないかしらあの子」


上条「……」ウトウト

操祈「眠っていていいわよぉ。それくらい気持ちいいって事なら嬉しいわぁ」フミフミ

上条「……うん」



―――――
――――
―――


『あいたたたた…もう、階段を踏み外して落ちるなんてぇ…』

『ぐぇえええ……』

『!? 誰か踏んでる!? 大丈夫かしらぁ!』

『大丈夫だからどいてくれ…』

『あーちょっと待って…』グイッ

『……アダダダダダ! 何か首に引っかかってる! クラッチしてる! キャメルクラッチングしてるから!』グゥィィイイイ

『あ、鞄のヒモが!』


―――――
――――
―――


上条「ん…っ」パチッ

操祈「あら、起きた?」フミフミ

操祈「ふぅ、いい汗かいたわぁ」パタパタ

上条「おーすげー楽になった」

操祈「どういたしましてぇ」

操祈「あー疲れたー。マッサージしてー」

上条「オイ」

上条「まぁいいか。ちょっと横になれ」

操祈「はぁい」

947 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/07(日) 02:00:36.68 ID:tKrz/+ASO


操祈「あ〜極楽ぅ…」

上条「どういたしまして」モミモミ

操祈「それにしても、最近のあなた、疲れ気味かしらぁ」

上条「そうか?」

操祈「ぼーっとしたり、すぐに眠っちゃうことが多くないかしらぁ」

上条「そうか?」

操祈「もしかして無意識? やだ、ナルコレプシー? 睡眠障害の疑いあるわよぉそれ」

上条「怖いこと言うなよ。ただふと夢を見たりするだけだ」

操祈「夢?」

上条「ああ、なんでか操祈と出会う夢だよ」

操祈「?」

上条「例えばウチの高校の図書室とか、道で足を挫いておんぶして常盤台の寮に送ったりとか、階段からコケて下敷きになったとかで」

上条「『初対面の操祈』と出会うって夢――」

操祈「え?」

上条「――あー、って言ってもアレだな…操祈って認識しているんだけど、何となく別人に思えるっていうか、そのーアレだ」

上条「言葉に出来ないくらい曖昧な表現だけど、夢の中で出会った操祈を、今目の前にいる操祈が同一人物として思えないんだよ」

上条「両方とも操祈なのは確かなのに」

操祈「―――−」

上条「操祈?」

操祈「そう、ふぅん」

操祈「白昼夢を見てしまうなんて…よっぽど疲れているのよ」

上条「そうかなぁ」

操祈「っていうかぁ、それほど私と運命の出会いをしたかったのかしらぁ?」

操祈「ほらぁ、夢って願望が現れるっていうしぃ」

上条「いやぁどうだろ。操祈と何度でも出会うってのは嬉しい夢なんだけど」

操祈「そういえば量子力学の観点じゃあ並行世界を垣間見てるんじゃないかって論文もあるそうよぉ」

上条「それに似た話は俺も聞いた。仏教かなんかじゃあ、夢は三千ある世界の一つを見ているとかなんとか。インデックスだったかオティヌスだったか忘れたけど」

操祈「どちらにせよ、なんだかロマンチックねぇ。まるで私たちって運命の出会いをしたみたい」

上条「だなぁ」



上条「うっし、マッサージ終わり! どうだ?」

操祈「すっごい…体が凄く軽いわぁ。特に肩! 羽毛布団みたいに軽いわぁ!」

上条「まぁ、そんなどでかいもんぶら下げてたらバッキバキになるわな」

操祈「フフ、我慢してイタズラしなかったのは褒めるわぁ。ご褒美に触ってもいいわよぉ」ムギュッ

上条「マジで!?」

操祈「冗談よぉ」ササッ
948 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/07(日) 02:03:35.01 ID:tKrz/+ASO


操祈「じゃあもう遅いから、今日は泊っていきなさぁい。私の部屋を使っていいから」

上条「操祈はどこで寝るんだ?」

操祈「あらぁ? 一緒に寝たいのかしらぁ?」

上条「―――」

操祈「欲しがりそうな視線でぐらっと来たけど、私はドリーたちと寝るわぁ。あっちはもうお休み中だけど」

上条「わかった。お休み」

操祈「お休み。電気、消しておくわねぇ」


パチッ

バタンッ


上条(そういえば。女子の部屋に入るのは初めてだな)

上条(いや、御坂がいたか。でもあの時は白井がいたからノーカンだ、ノーカン)

上条(この部屋はなんだかお嬢様お嬢様していて、ちょっと居心地が悪い。それに好きな女の子の匂いが充満するこの部屋で眠りにつくのはちょっと難しいあもしれない)


上条「あ、寝れそう」ウトウト


上条(前言撤回。眠気が勝ったみたいだ)

上条(俺はその眠気に身を委ねて―――)



上条さん寝落ちコンマ下1
01-30→元気が良すぎて眠れない
31-80→―――部屋の外から声が聞こえる
81-00→タイムラップ野比のび太並



前二つのコンマの仕様を間違えました
コンマの判定はそのままで、★の獲得判定は良合否の判定は、>>886より中央値なので良で進めさせていただきます
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 02:31:19.01 ID:bkEjA/Q/o
はい
950 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/07(日) 02:37:04.37 ID:tKrz/+ASO
上条(委ね―――られるか!)ギンッ

上条「やべー、操祈の匂い、スゲーいい匂いヤベー」クンカクンカ

上条(ここで毎晩寝ているんだよな? これが枕なんだよな?)スーハースーハー

上条(間違いなく操祈の匂いだ―――)


ムクムク


上条「―――」

上条(―――ヌキたいッ)

上条「イヤイヤイヤイヤイヤ、ダメだろ。絶対にダメだろ。ここでマスかくのはさすがに後々怖い」


操祈『ヤダー、イカくさーい。別れましょッ』


上条(――死んでも阻止!)

上条「去れ! 煩悩よ!」クワッ



ガチャッ



操祈「……なに叫んでるのぉ?」

上条「………なんでもない」


上条(その晩、一睡もできなかった)
951 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/07(日) 03:41:34.22 ID:tKrz/+ASO



パタンッ



操祈「ふぅ」

看取『ナニナニ? 溜息なんてついちゃって』ヒソヒソ

操祈「看取さん、わざわざ液化人影使ってなにか用?」

看取『イヤァードリーが離してくれなくって。もうガッチリホールドされちゃってて。こうしてお話できるのも、こうでもしないとね』ヒソヒソ

操祈「ああ、小声なのはそのせいねぇ」

看取『セッカク気持ちよさそうに眠っているのに、起こしちゃうのはアレだし。今日は楽しそうだったから尚更』

看取『きっと面と向かってコレを言うと言い終わる前に私の記憶を消すだろうし』

操祈「―――」

看取『オット、怖い怖い。女王様がお怒りだ』

操祈「それは怒るわよぉ。ずっと見ていたわよね。私と彼を」

看取『イヤァ、あんな中学生みたいな甘っちょろいプレイみせられたらさー、モンモンとするさー』

看取『ダーリンもカワイソウ。あれじゃあエサをお預け喰らったワンチャンじゃん。しかも自分の部屋にカンヅメとか生殺しにも程度あるデショ』

看取『私たちももう高校生なんだからオトナになろうよー』

操祈「ふん、そんなの私の勝手よぉ。それにぃ、あの人はそんな事しなくても私を愛してくれるわぁ」

看取『ウッワー、確かにダーリンは理想の男だけど、理想を押し付けるってのはよくないよねー。男はキホン、ケダモノなんだゾ』

操祈「――で、そんなくだらない事を言う為にわざわざ洗われた訳?」

看取『マッサカー』

看取『一つ、ツッコミを入れようと思って。ほら、夢の話あったじゃん。アレ、よく話題を逸らせたなーって。さすが精神系のスペシャリスト。能力が利かなくても口八丁でごまかせるなんてヤルネー』

操祈「―――」

看取『夢は願望とか並行世界とか、そんな都市伝説にもならないショボイ与太話より、有名な説があるよね?』


看取『――過去の記憶の再現。または過去の記憶からの警告、注意トカナントカイロイロエトセトラエトセトラ』

看取『ダーリンは素直でカワイイ思考回路でスッゴクキュートだけど、私のようなヨゴレ役からすれば、不用意に逸らし過ぎて逆にバレバレ』

看取『ダメダメ。操祈ちゃんは常にダーリンを見ているように、私もありとあらやる手を使ってでも、ドリーとダーリンの周りを監視しているんだから』

看取『もちろん、キミの周りもね』


操祈「そう…あなた、知ったのね」


看取『杜撰だね。交代して入れ替わる護衛の派閥メンバー。時々忙しく外出する食蜂操祈。そして現在の上条当麻の異常性』

操祈「……あの人は普通よ。異常なのは右手と無駄にある正義力だけ」

看取『いいや。彼は実に重い障害を脳におっている。しかも2回。あの病院にそれで2回も入院している。前回は一昨年の夏。これは私たちには関係ない』

看取『問題は4年前――上条当麻は脳に重大な障害を負っている』

看取『イヤハヤ、彼の入院歴を調べた時には戦慄したよ。道理で絶倫な筈さ。だって死ぬような経験が日常茶飯事なんだモン』

看取『あの日、とあるレベル5を守るために戦って重傷を負い、そのレベル5の応急処置のおかげで一命をとりとめたが、それが原因で“そのレベル5を記憶できなくなった”そうだよ』

操祈「へぇ、そんな夢に出てくるようなヒーローがいるのねぇ」

看取『しらばっくれるなよレベル5』

操祈「―――」


看取『ネェ、みさきちゃん。なんで―――ダーリンは“食蜂操祈”の事を忘れないの?』


操祈「―――」
952 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/07(日) 04:12:53.81 ID:tKrz/+ASO

看取『操祈ちゃん、ダーリンが記憶喪失した後――いいえ、あの事件からずっと……』

操祈「―――言わないで、もう」

看取『………』

看取『言わないの? ダーリンにホントの事』

操祈「言えると思う?」

看取『イクジナシだねー。いやロクデナシだ』

看取『あんなイイオトコに最悪で最低なウソついてる』

操祈「ええ、全くその通りよぉ」

看取『……ソッカ』トテトテ

看取『ハー、サテサテ。一足先にお休みさせてもらおーっか。もう遅いし』

看取『じゃあ操祈ちゃん、オヤスミ。記憶が改竄されているのなら、ちょっとはマシな記憶にしてほしいナ』

操祈「しないわよぉ。どうせ全部は調べられてないでしょうし。アレまで見られた、なんて報告は受けてないし」

看取『オヤオヤ、まだヒミツがあるのか。アキレタ』

操祈「でも代わりに忠告だけはするわぁ」

操祈「もし当麻さんに今言った事を全て話したら――ドリーとダーリンには悪いけど、消えてもらうわ」

操祈「それだけは、わかっておきなさい」

操祈「じゃあ、おやすみ。これからも仲良くしましょう」スタスタスタ…

操祈「じゃあ、シャワーを浴びてくるから、ドリーとあの人の事はよろしくねー」


看取「―――」ゴクリ

看取「ホント、レベル5ってみんなバケモノだわ」

ドリー「んにゃ、みーちゃん?」

看取「ああ、ごめん。起こしちゃったね…」



シャー…キュッ


操祈「―――」ポタ…ポタ…

操祈「間違いない。兆候が出始めている…」

操祈「1年…本当に長かった…長かったわぁ」

操祈「さて吉が出るか凶がでるか…」

操祈「この計画が成功すれば…記憶が戻ってきて……私のあの人が戻ってくる…」

操祈「でも凶なら…あの人は――」


操祈(これは賭け。一命を賭けた大博打。一世一代の大仕掛け)

操祈(もしこれが失敗すれば――)

操祈(―――上条当麻の精神は崩壊する)


操祈「大丈夫…大丈夫…大丈夫…」ブツブツ


上条さんのHPが20減りました

操祈さんの好感度が★6上がりました


食蜂操祈……★★★★★★★★★★


★1余りました
他の恋人に分けられます
安価下1
953 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/07(日) 04:15:00.81 ID:tKrz/+ASO
――4月下旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:15/140


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20

食蜂操祈……★★★★★★★★★★
警策看取……★★★★★★★★☆☆
ドリー………★★★★★★★☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★

※5月下旬からオティヌスの手術可能

安価下2

954 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/07(日) 04:16:43.90 ID:tKrz/+ASO
今日はここまでにします
ありがとうございました

うーん眠い



>>952は安価下1
>>953は安価下2
でオネガイシマス


おやすみなさい(朝ですケド)
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 05:16:58.57 ID:rY/KNxzlo
ドリーに分ける
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 10:29:51.89 ID:b0qs/y090
勉強
957 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/13(土) 18:35:45.50 ID:2+Ss6kI2O
全開予告できなかったですねごめんなさい
明日の18時から始めます

>>955
ドリー………★★★★★★★☆☆☆

ドリー………★★★★★★★★☆☆
958 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/14(日) 19:08:43.22 ID:6fRvSQnFO
一時間遅れ失礼しました
はじめます
959 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 19:15:02.00 ID:aX8c989Io
OK
960 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/14(日) 19:18:53.70 ID:6fRvSQnFO
一時間半遅れ失礼しました
はじめます
961 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/14(日) 19:26:42.80 ID:6fRvSQnFO
上条「――――勉強しよう」ドドン

上条(今年、やっとの思いで進級で来たが)

上条(来年、卒業できるかは怪しいのは事実)

上条(今に始まった事ではないが、クラス一のおバカであるワタクシ上条当麻)

上条(今の内に勉強しなくてはならないのは――)


小萌「では、新年度一発目の小テストなのですー。赤点叩きだした困ったちゃんはスケスケみるみるとコロンブスの卵なのですー」


上条「……勉強せ(行き)ねば」

上条(なぜか風○ちぬの主題歌をバックに、俺は――)



彼女・仲間を一人お選びくだい

【彼女】
食蜂操祈……★★★★★☆☆☆☆☆
警策看取……★★★★☆☆☆☆☆☆
ドリー………★★★★★☆☆☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★

女メンバー
1位 食蜂…1000【彼女】
2位 警策…1000【彼女】
3位 ドリー…1000【彼女】
4位 シャットアウラ…1000
5位 吹寄…719
6位 美琴…512
7位 結標…400
8位 アリサ…305
9位 番外個体…226
10位 オヌティス…215 【彼女】
11位以下
婚后…232
打ち止め…147
寮監…169
麦野…300
滝壷…130
絹旗…214
恋査 …222
レッサー…158
フレンダ=セイヴェルン…105
インデックス…102
サーシャ…43
風斬氷華…16
郭…00
バードウェイ…0
オリアナ…0

男メンバー
1位 一方通行…516
2位 削板…301
3位 海原…274
4位 浜面…165
5位 土御門…218
6位 黒垣根帝督…223
7位エツァリ…63
8位 青髪ピアス…50
9位駒場利徳…28
半蔵…27
シルバークロース=アルファ…01

好感度によって成功率変動
安価下2
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 20:09:02.21 ID:/pxMI8Cgo
963 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 20:13:09.18 ID:ba7F7CBi0
警策
964 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/14(日) 20:57:25.33 ID:6fRvSQnFO
上条「……鬼門はやはり物理…うーん、どうやってもわからねぇ」

上条「流体力学がサッパリポンだ…ん、流体?」


液化人影『話は聞かせてもらった!』ニョロン


上条「ぎゃー! 排気口から水銀が!」

看取『イヤイヤ、私』

上条「あ、看取」

看取『物理がわからないんだってー? だったら看取オネーチャンにまっかせなさーい!』

上条「」

看取『ソコソコ、心配そうな顔をしないの』


どこで勉強しますか?
@とある高校
A区立図書館
B看取たちの部屋
Cファミレス
D秘密の部屋

安価下2
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 20:59:53.94 ID:aX8c989Io
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 21:13:13.02 ID:0OzUeWR3o
5
967 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/14(日) 22:17:33.81 ID:6fRvSQnFO
上条「まぁ家庭教師やってくれるならありがたいけどさ」

看取『ヨッシャ、じゃあ場所はどうするー?』

上条「どこでもいいよ」

看取『じゃあバショは用意するから、外で待っててー』

看取『ヒミツの部屋にご招待するから!』

上条「ヒミツの部屋って…? まぁわかった」


・・・・・


上条「さて、外で待っててって言われたけど――」


キキィーーーッ


上条「はっ!?」

上条「うそん、トラックがこっちに突っ込んできた!」


ブォーーーーーンッ


上条「キャーッ異世界転生されるぅー!」


ギャギャギャギャギャキキィーーーッ!


上条「あ、あっぶねぇ…直前で止まった…なにやってんだコラーッ!」

上条「……? どっかで見たことあるような…」

看取「ゴメンナサーイ」ガチャッ

上条「ヘ、看取!?」


ウィーーーン…ゴォオ―――


上条「―――って! このトラック、操祈のトラックじゃねぇか!」

看取「あ、プレイゲームって奴? 操祈ちゃんから借りたケド、やっぱりコレだったかー」

看取「ま、お勉強しよっか」

上条「え、ここで!?」

看取「学園都市横断クイズー!」

看取「外れると誰かの家に突っ込んじゃうゾ☆」

上条「アホかおまえ!」


仲間(邪魔)エンカウントコンマ下1
奇数→回避
偶数→
02-20…吹寄
22-40…婚后
42-60…削板
62-98…黒垣根
00…明日の新聞に名前が乗る
968 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 22:21:48.80 ID:AmcX58ibo
969 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/14(日) 22:37:16.52 ID:6fRvSQnFO

100-22=成功コンマ78


看取好感度1000→100
黒垣根好感度223→22


お勉強成功コンマ下1
01-78→成功
79-00→失敗


上条さん集中コンマ下2
奇数→集中力の極致(看取さん好感度+★1)
偶数→ぼけー
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 22:39:04.17 ID:aX8c989Io
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 22:39:32.82 ID:RuJq11sIo
972 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/14(日) 23:50:43.83 ID:6fRvSQnFO
上条「オイバカやめろ!」

上条「一問間違えると誰かの家に突っ込むとか正気か!?」

看取「ジョーダン、ジョーダン」

上条「冗談でも言っていい事と悪い事あるぞ…」

看取「でも、間違えると―――」


ガコンッ


上条「はっ!?」

看取「エッ!?」

上条「………何か轢いた?」

看取「イヤイヤイヤ、自動制御のトラックだよ? そんな事は――」


ギギッ…ギギギギギィ―――


黒垣根「て、めー、ら…」ボロボロ…

上条「ギャー!血みどろのホストがトラックこじ開けてきた!」

黒垣根「クソ…スマホ歩きしてたら赤信号渡っちまったぜ…それでもブレーキくらい掛けろや…!」フラフラ

「「イヤイヤ、自業自得だろ」」

黒垣根「ブッコロス…」

上条「理不尽!」

看取「テイッ」ゲシッ

黒垣根「あ」

黒垣根「ああああああああああああああああああああああああ!!!」ゴリゴリゴリッ!

看取「―――」

上条「………」

看取「さて、勉強しよっか」

上条「出来るか!」


上条(その後、なんとか勉強は捗ったが。垣根がどうも心配で集中できなかった)


上条さんのHPが20上がりました

上条さんの学力が20上がりました
973 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/14(日) 23:53:41.95 ID:6fRvSQnFO
――5月上旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:35/140 学力:60


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20

食蜂操祈……★★★★★★★★★★
警策看取……★★★★★★★★☆☆
ドリー………★★★★★★★☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★

※5月下旬からオティヌスの手術可能

安価下2
974 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/14(日) 23:54:51.16 ID:6fRvSQnFO
今日はここまで
ありがとうございました

来週は土曜日19時からはじめます
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/15(月) 00:08:44.78 ID:uYg3NAB3o
976 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/15(月) 07:47:53.33 ID:VsGpJf8zo
デート
ドリー
977 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/20(土) 19:28:09.14 ID:gYs/ltmJO
はじめます
978 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/20(土) 19:34:26.93 ID:BnCNgPUJo
了解
979 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/20(土) 20:26:48.33 ID:gYs/ltmJO
上条「それにしても…GWは疲れた…」

上条(先々週、GWは地獄だった)

上条(初日にシャットアウラにアリサのライブの警備の助っ人に呼ばれたかと思えば)

上条(御坂と白井になぜか追い回されたり、結標となぜか少年を追い回したり)

上条(W海原に迫られたり。吹寄に頭突きくらったり)

上条(なんかちょくちょく暗部案件もちらほら)

上条(なんやかんやで無事に地獄を乗り切り、学校再開と相成った――)


上条「〜♪」スタスタ

上条「珍しく早く目が覚めちまった。ま、早起きは三文の徳っていうし、なにかあるかも――」


ドリー「おにーーーちゃーーーーーーん!!」ドコーッ


上条「――ナハァッ!?」ドコォッ

上条「ど、ドリー、毎朝脇腹にタックルかますのヤメテクレ…」カハッ

上条「そしておはよう。珍しく早いな」

ドリー「でへへー。はやおきしちゃった」


上条(ドリーが高校に通い始めて1か月。慣れてきただろうか)

上条「クラスはどうだ? 友達で来たか?」

ドリー「んー、まえとかわらないかなー。みーちゃんとみさきちゃんと、みさきちゃんのおともだちがほとんどだから」

ドリー「どこへいくにしてもだれかいるんだもん。つまんない。ブカツってのをしてみたかったけどダメっていわれちゃった」

上条「相変わらず過保護だな」

ドリー「でもおにいちゃんといっしょならなんだっていいよ!」

上条「ところで操祈と看取はどうした?」

ドリー「ふたりともカホゴなので、だまっていえをでてきました」キラーン

上条「オイコラ」
980 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/20(土) 20:56:10.71 ID:gYs/ltmJO


操祈「看取さん! ど、どどどど、ど、ドリーがいないわぁ!?」アタフタ

看取「ドリー! ドリー! ああ、どうしよう、操祈ちゃん! ドリーが行方不明に!」アタフタ

操祈「看取さんはとりあえず警察に! 私は派閥の子たちに招集をかけるわぁ!」ポチポチ

看取「リョウカイ!」110



上条「って事が起こらないように、連絡はしといたぞ」パチッ

ドリー「もう、おにいちゃんもカホゴ」

上条「ハイハイ。じゃあ行こうか」


上条(学校への行き方は徒歩と通学バス移動だ。一応徒歩でも行けなくもないが、ちょっと遠いのである)

上条「バスがくるまで…ちょっと待つな。かなり早く出たからなぁ」

ドリー「じゃああるこうよ!」

上条「いやいや、けっこうきょりあるから――あ」

ドリー「じゃあキョーソーしよー!」シュタタタタタ

上条「おい待てー!」ダッ


上条「勝手に走るな! 道わかるのか!? ああ、もう迷子になったら操祈たちにどう言えば――!」




上条さんとドリーさんの方向感覚コンマ下1
奇数→二人仲良く迷子になりました
偶数→SOS!SOS!ドリーが迷子になりました!助けてくださぁい!
981 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/20(土) 20:57:46.00 ID:yth6GOqjo
982 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/20(土) 22:41:57.18 ID:gYs/ltmJO
・・・・・



上条「どう、言おう…」

上条「―――」ポツーン

上条「ドリー! どこ行ったぁー!?(泣)」



ドリー「あれ? おにいちゃんどこ…。もしかしてマイゴ? もう、しょうがないなぁ」

ドリー「ま、テキトーにあるけばあえるよね! ほら、すべてのみちは……あー、なんだっけ……えーっと、ロマンスにつうず!」

ドリー「うん、ロマンスにつうず!」

???「いやいや、ロマンスってなんですか、と―――」



上条「ドリー! 出てきてくれーぇっ」ガサガサ

上条「ここか!?」ガバッ

上条「ここか!」ガコンッ

上条「ここかーっ!」ギィィイイ

上条「どこだーっ!?」


御坂妹「そのドリーというのは猫か何かですか?とミサカはゴミ箱やダストシュートをかたっぱしから開けるツンツン頭に声を掛けます」


上条「! 御坂妹!」

御坂妹「はい。ミサカ10032号です、とミサカは貴方から頂いたペンダントをチラ見せします」

上条「ちょうどいい所にいた! 御坂妹にしか出来ないことがあるんだ!」ガシッ

御坂妹「!」

御坂妹「なんでしょうか…と、ミサカはいきなり肩を掴まれて思わず赤面します」

上条「うん、一ミリも顔色変わってないから安心しろ。で、俺が探している子がいるんだけど――」

御坂妹「知ってますよ、と別のミサカと先ほど発見した少女について証言します。この先500mの裏路地にいました」

上条「なにぃ!?」

上条「ありがとう御坂妹! じゃ!」

御坂妹「ちょっと待ってください、とミサカは後ろからタックルします。とー」

上条「ぐへっ!」ドコーッ

御坂妹「実は昨晩から実戦演習として近辺でサバゲをしていたのですが――」

上条「なんの実戦演習かは知らんがなぜサバゲ? つーかデジャヴ」

御坂妹「――まだ妹達が60人ほど近くにいますので、ミサカネットワークを駆使して捜索しませんか? とミサカは提案します」

上条「!」

御坂妹「捜索対象ドリーはすぐに走ってどこかへ行きましたので、こういう時は人海戦術が一番の戦略です、とミサカはミサカネットワークでスレを立ち上げます」

上条「は? スレ?」

御坂妹「――――!」ピーン


ドリー、見つかる?
奇数→見つかる
偶数→見つかったけど…
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/20(土) 22:43:21.05 ID:aq0at/qg0
984 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/21(日) 00:06:32.75 ID:cLDUbsDnO
御坂「見つけました、とミサカはドリーが複数のミサカに確保されたという情報を提供します」

上条「本当か!? どこだ!」ダッ



ミサカ10048号「いやいや、ロマンスってなんですか、とミサカは正しい慣用句を教えます」

ミサカ14820号「正しくは全ての道はローマに通ずです、とミサカは続けます」

ミサカ17823号「ドリーさんですね、とミサカはミサカネットワークスレ『【急募】上条様の彼女を捜索してクレメンス【ドリー迷子】』であった容姿の特徴を見て確認します」

ドリー「だれ? あれ? たいかいでしんぱんしてたひと」

「「「ハイ。お久しぶりです、とミサカはあいさつします。おはようございます」」」

ドリー「わぁ、すごーい。しあいのとき、いつもおもってたけど、やっぱりソックリなんだね!」

ミサカ12345号「―――?」

ミサカ19821号「………?」

ミサカ17748号「???」

ミサカ14444号「何を言っているのですか? 貴女も私たちと同じ――」

ミサカ14514号「御坂美琴お姉さまのクローンなのでは?」

ミサカ17789号「私たちがそっくりになのは当たり前の事です、とミサカは言います」

ミサカ18624号「そしてあなたも。スレであった容姿の特徴『髪を長くした私たち』だった事と…」

ミサカ10483号「…AIM拡散力場と電撃使い特有に発生する電磁波の周波数は御坂美琴お姉様、そして私たちクローン『妹達』と完全に一致します、とミサカは」

ミサカ103347号「あなたを私たちと同じクローンである可能性が極めて高い事について提言します」

ドリー「―――――」

ドリー「………クローン?」


上条「見つけた!」

御坂妹「やれやれ、こんな所まで走っていってしまうとは、とミサカは荒れた息を整えます。空間移動能力者ですか」

ドリー「おにいちゃん!」ダキーッ

上条「まったく、探したぞ」グリグリ

ドリー「イタイイタイ…」

上条「これに懲りたら自重しろよ」

ドリー「はーい」

上条「おまえらもありがとうな。こんなゾロゾロと」

ミサカ198224号「いいえ礼には及びません。それよりとミサカはベッタリ引っ付いてる私たちの姉妹について――」

上条「―――え?」

ドリー「あ、おにいちゃん、そろそろじかんだいじょうぶかな?」

上条「あ…あーーーっ!? このままだと遅刻じゃねぇか!!」

上条「走るぞドリー! 近くに学校行きのバス停があったはずだ!」

ドリー「うん! じゃあね、しすたーずのみんな! おにいちゃんをさがしてくれてありがとう! とミ―――」

ドリー「あ、おにいちゃんまってよー!」

上条「遅刻すると小萌先生から補修地獄があ!」


御坂妹「―――」

御坂妹「なるほど、どうやら私たちはパンドラの箱を開けてしまったかもしれないようですね、とミサカは口走った事を後悔します」

御坂妹「ドリー…彼女は一体……と、調べる事が出来たと姉妹たちと共に行動に移ります」


ドリーに異常は――コンマ下1
奇数→なし?
偶数→あり?
985 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/21(日) 00:09:05.32 ID:307hu+kgo
986 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/21(日) 00:35:30.10 ID:cLDUbsDnO
ドリー「はぁ、はぁ、はぁ」

上条「ま、まにあっ―――た――――」ゼーゼー

ドリー「いやぁいいあせかきましたなー」

上条「まったくだコンチクショー」


ブォーン…


ドリー「あ、バスきたよおにい――」バチッ


ザッ…


10038/では各自、割り振られた行動をとり、目的の為に動くように
10910/了解。A班は被疑者ドリーの過去を詮索し
19909/B班は被疑者ドリーの現在を捜査し
17441/C班は被疑者ドリーの未来を模索します
20001/でも無茶したらダメだからね。これは皆が思っている以上にデリケートな問題かも

ブッ


上条「ドリー?」

ドリー「―――はっ」

ドリー「ううん、なんでもない。じゃあガッコーにいこー!」


ハッシャシマース
ブゥン…


ドリー(ヤバイかも…なんかきもちわるい――)

上条(なんだか顔色が悪いな…)

上条「大丈夫か、ドリー? 体調が悪そうだぞ」

ドリー「ううん。ダイジョーブ。ヘーキヘーキ」ニコニコ

上条「……」


上条さんの勘コンマ下1
奇数→嫌な予感がする
偶数→本人が大丈夫と言っているなら…
987 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/21(日) 00:38:39.25 ID:YQ8V4mkqo
988 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/21(日) 00:59:49.87 ID:cLDUbsDnO
上条「――」

上条「とりあえず学校に着いたら保健室いくぞ」

ドリー「え?」

上条「顔真っ青だぞ。汗かいたから風邪引いたか? とにかく一休みして、早退するぞ」

ドリー「えー」

上条「えーじゃない」

上条「俺も付き添うから…」

ドリー「むぅ…」

ドリー「……ホッ」



・・・・・


―――とある高校 保健室


操祈「イヤイヤ、私たちがやるわよぉ」

上条「へ?」

看取「ダーリン、単位ヤバイでしょ。今の内にイイコにしてないと、この前みたいに泣いちゃうゾ」

上条「いや、でもドリーが…」

ドリー「ううん、へーきだから。おにいちゃんはきょうしつにもどってて」

ドリー「っていうか、みさきちゃんも! セートカイチョーなんだからかんたんにガッコーをほっぽりだしちゃダメ!」

操祈「うっ」

看取「ジャアジャア、私が…」

ドリー「みーちゃんもメ! みーちゃんは、はやく、わたしいがいとおともだちつくって! ボッチになるよ!」

看取「うっ!」

上条「看取、ボッチなんだ」

看取「私、ボッチじゃないモン!」


ドリー「わたしはじぶんでかえれるから…」

「「「それはダメ」」」

ドリー「じゃあ、きょうはここでやすんでます」

「「「それならOK」」よぉ」


上条「昼休みに顔出すから」

看取「大人しくするんだゾ☆ 液化人影を置いておくから安心してオヤスミ」

操祈「一応、派閥の子を定期的に寄越すわぁ。なにかあったらこれを押してちょうだい。みんなにSOSメール送るナースコールみたいなものよぉ」ポイッ

上条「……なぜ、へぇボタン」

看取「懐かしいなぁオイ」


・・・・・


上条(その後、SOSメールは来ることはなく。放課後、俺は保健室に真っ先に向かった)

上条(俺は昼休み、先生に頼み事をされて顔を出せなかったから、ドリーがどうなったか心配だ)

上条(生徒会の仕事で操祈と看取は遅れるそうだ。二人が言うにはあれからずっと眠っていたらしいが…)


放課後、保健室、彼女と二人――安価下2
@何も起こらない訳がなく…(エッチあり)
A様子を見るだけ…(エッチなし)
Bさぁ、帰ろうか(★1)
989 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/21(日) 01:02:14.63 ID:cLDUbsDnO
今日はここまで
ありがとうございました
次は来週土曜日18時半からお会いしましょう

次スレはその日に立てますので
990 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/21(日) 01:06:25.18 ID:307hu+kgo
991 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/21(日) 01:12:56.85 ID:9dUTiH4Co

安価1
992 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/27(土) 14:55:41.27 ID:4MavE+fYO
こんにちわ
時間変更のお知らせです

18時半から21時に変更します

よろしくお願いします
993 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/06/27(土) 21:30:15.55 ID:4MavE+fYO
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1593260890/


次スレ立てましたので
このスレを埋めてくださいませ
>>1000の願いを叶えて進ぜよう…
994 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/27(土) 21:46:19.24 ID:TyrzMrv3o
995 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/27(土) 21:46:56.35 ID:TyrzMrv3o
埋め
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/27(土) 21:48:14.37 ID:JJeMyY8/0
埋め
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/27(土) 21:48:52.74 ID:DFSb+XpEo
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/27(土) 21:49:21.37 ID:TyrzMrv3o
埋め
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/27(土) 21:50:56.50 ID:UqPfVnbgo
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/27(土) 21:51:48.66 ID:u40E8Z4x0
出来れば今の原作の時系列や設定でリメイク
1001 :1001 :Over 1000 Thread
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | もうたらい回しは勘弁だぜ
 |_____ _____________
         ∨
    ⊂⊃
   .∧_∧          ,  ⌒ヽ
  .( ´Д`)_        (       ヽ⌒ヽ
  ( ̄ヽ   ヽ_ヽ   /⌒.\ ⌒ヽ    ⌒ヽ
  |. T |      ̄ ̄´ /\ \  /⌒)   ⌒ヽ
⌒ ヽ_ノ、    ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /⌒ヽ   ⌒ヽ
 ⌒ヽ  ⌒⌒ヽ⌒, ⌒ヽ,  ⌒⌒,ヽ ノ⌒ヽ⌒    )
(   ⌒ヽ  ⌒    ,  ⌒ヽ   ⌒ヽ  ,    )              SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
 ヽ   (              ,          )                 http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
   (   丶   (        )     ノ  丿

1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
【ARIA×モバマス】高森藍子「そのあたたかな手に」 @ 2020/06/27(土) 18:22:23.11 ID:1dnQeO7k0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1593249742/

全レスする(´;ω;`)part30 べたべた気味 @ 2020/06/27(土) 17:32:22.82 ID:5JhQDH5ao
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1593246742/

【イナイレ】プロリーグを戦うスレ【安価・時々コンマ】 @ 2020/06/27(土) 12:27:27.45 ID:u0ZI1Pyf0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1593228447/

キングキドラ「ゴジラー、今何時?」ゴジラ「…」 @ 2020/06/27(土) 11:36:46.57 ID:KDSVMYfQo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1593225406/

武内P「ホモのショックで記憶が」 @ 2020/06/27(土) 07:57:06.53 ID:6UUG/lssO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1593212226/

VIPてガンダムVSシリーズ避難所 @ 2020/06/26(金) 19:15:42.76 ID:v6k+WAiP0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1593166542/

黒埼ちとせ「進化論」 @ 2020/06/26(金) 16:44:07.53 ID:W5lmC8VA0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1593157447/

未来「翼と百合営業する話」【ミリマス 】 @ 2020/06/26(金) 03:45:16.96 ID:9rrQTzr/0
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