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【禁書】上条「野球大会で優勝したぞ!」操祈「1回裏☆」【安価】

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611 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/04(土) 20:23:31.37 ID:Ux6QcGgOO
大変遅れましたがはじめます
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:27:26.93 ID:jpC2drmKo
OK
613 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/04(土) 20:53:12.91 ID:Ux6QcGgOO

・・・・・


上条「…………」

操祈「ハッ…ハッ…ハッ…」ガクガクガク

上条「だ、大丈夫か?」

操祈「超高速で疾走…一回転…急激なアップダウン…ああ、ああ、ああああ―――」ガクガクガク


・・・・・


カタカタカタカタ


上条「上がってきたな」

上条「かなり登ってるけど…」

操祈「はぁ、はぁ、はぁ…」カタカタカタカタ

上条「大丈夫か? 顔真っ青だぞ?」

操祈「な、なんでもないわぁ!?」

操祈「こういうのって何回も安全対策しているんんでしょう? だったらこんな子供だましにおびえてもしょうがないってものよぉ」


カタカタカタカタ


操祈「だから私は決してビビッてなんてぇ――」


カタカタカタカタカタ…


上条(あ、登り切った)

操祈「――ない、わぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


ゴォオオオオオ―――――!!!!!


上条「イヤァッホーーーーーーーーー!!」

操祈「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」


ゴォオオオオオオオオオ――――――!!!!!


上条「あはははははは、は!?」

操祈「いやぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


614 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/04(土) 21:10:26.31 ID:Ux6QcGgOO
・・・・・


ピッ


上条「その…スマンかった」

操祈「え、なんのことかしらぁ?」

上条「いや、なんでもない」

上条(トラウマを自分の能力で消したか…)


「――――チッ」ギロッ


上条「!?」ビクッ

上条「!」クルッ


「―――女王になんてことを」

「……やはり彼は…」

「いっそここで始末を――」


上条「………こ、これ以上何かあったら…」

上条(操祈の派閥に潰される!)



操祈「あれなんてどうかしらぁ!」

上条「あれは…コーヒーカップか!」

操祈「どういう乗り物かよくわからないからぁ、教えてほしいわぁ」

上条「とりあえず乗ってみようぜ」


・・・・・


〜♪


上条「これを回すとコーヒーカップが開店するんだ」

操祈「へぇ、これが何が面白いのかわからないけどぉ…まぁ回してみましょうか!」

上条「じゃあ行くぞー!」


上条さん回転数コンマ下1
奇数→その時、カップが動いた
偶数→回転数3000オーバー、記憶消去対象です
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 21:17:19.78 ID:Zsmpx0y1o
616 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/04(土) 22:09:04.80 ID:Ux6QcGgOO
上条「そーれっ」グイッ

操祈「へ?」グンッ


上条(その時、野球で鍛えた握力がとんでもないパワーを発揮した)


グルゥンッ


上条「あ」

操祈「イヤァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

上条「ぎゃああああ! 回し過ぎたぁああああ!!!!」

操祈「止めて止めて止めてぇえええええええ!!!」



・・・・・



上条「はぁ…はぁ…はぁ…」

操祈「う、うっぷっ…ぎもじばるい…」

上条「ごめん…ホントにゴメン…」

操祈「ちょっとお手洗いに行ってくるわぁ」フラフラ

上条「ああ…、無理するなよ」

上条「ちょっとやりすぎたな…―――!」ピリッ

上条「!」バッ


キュィンッ


上条「あ、あっぶねぇ…なんだ? 後ろから超能力の攻撃が…」


「……暗殺失敗」

「聞いていた通り防御力は完璧ですね」

「さすがは御坂様と幾度も渡り合った猛者。一筋縄ではいきませんか」


上条「こいつら俺を殺しに来たのかよ…」

上条「………?」

上条「こいつら、操祈の派閥だろ? ………操祈について行かなくていいのか?」

上条「操祈の派閥じゃないのか?」

上条「?」


操祈「おまたせしたわぁ」フゥ

上条「おう、大丈夫か?」

操祈「私、なんでお手洗いにいたのかよく覚えてなんだけどぉ…なにかわかるかしらぁ?」

上条「いや、なんでもない」

上条(トラウマになったか…)

上条「ところで、あっちで俺たちを監視しているの、おまえの派閥の生徒たちでいいんだな?」

操祈「? ええ、その通りよぉ」フリフリ

上条「………そうか」
617 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/04(土) 22:20:02.04 ID:Ux6QcGgOO
上条(イカン、これ以上やらかせば、操祈の遊園地の思い出がゼロに!!)

上条「よおし、やるぞ!」

操祈「?」



〜メリーゴーランド〜


上条「キャッキャ」

操祈「ウフフフ」

上条「よし!」


操祈「次はあれに!」


〜バイキング〜


上条「あぁぁああああああああああ!!!」

操祈「きゃぁぁあああああああああああああああああ!!!」


ピッ


〜ゴーカート〜


操祈「ええっと…これってどうやってやるのかしらぁ…?」

上条「………」

操祈「やっぱり自動で動くのがいいわよねぇ!」


〜回転ブランコ〜


操祈「ああああああああああああああ!!!」

上条「なんでこれを選んだんだぁぁああああ!?」


ピッ


〜ショー〜

操祈「楽しかったわぁ」

上条「そうだなー」

操祈「! あれは何かしらぁ!」


〜お化け屋敷〜

お化け「ばぁ」ガタンッ

操祈「ふぉぁっ!? ふぉわぁあああああああああ!?」

上条「わぁああああああああ!!!!」←操祈の声に驚いた
618 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/04(土) 22:36:21.84 ID:Ux6QcGgOO

ピッ

ピッ

ピッ

ピッ―――




カァカァカァ



上条「………コイツ、絶叫系にわざと行ってないか!?」

操祈「?」

上条「ダメだ! 記憶を消しているから学習してない!!」

操祈「? あれに行きましょう!」グイッ

上条「あれはタワー・オブ・テラー! やめとけ!やめとけ!」


上条(――ああ、わかった)

上条(操祈が遊園地に今まで来なかったのは――来なかったんじゃない。来ても全部トラウマになって記憶を消して回ってたから、思い出がなかっただけだったんだ!)

上条「……そりゃ好奇心で動けば無限ループだわな」

上条「!」ゾッ


「女王を全くエスコートできてないですわね」ヒソヒソヒソ

「処します? 処しますか?」ギロッ

「………いつでも処理可能です」カチャッ


上条(こ、こうなったら!)グイッ

操祈「! どこへ行くのぉ?」

上条「もうそろそろ時間的にあそこが最後だ!」

上条(俺の安全と操祈の安心を両立できる条件! それは危険を感じる絶叫系じゃなく、俺が攻撃されない密室! それクリアできるのは)


上条「最後はやっぱりここだろ」

上条「観覧車」

操祈「ただ個室に乗って高い場所に上るだけ…うっ、頭が!」

上条「大丈夫、大丈夫。俺がついているから」

操祈「なら…」
619 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/04(土) 22:50:50.32 ID:Ux6QcGgOO
・・・・・


操祈「あらぁ、とってもきれいな眺めねぇ」

上条「ああ、学園都市の隅まで見えそうだ」

操祈「綺麗な夕焼け…」

上条「………綺麗だな」

上条(赤い光に照らされた操祈は、とてもきれいに見えた)

上条(こんな綺麗な子が、俺の彼女なのは、とても誇らしいと思った)

操祈「ふふ、今、私に見惚れてたでしょう?」

上条「ばれた?」

上条「うん、すっげぇ、綺麗だよ」

操祈「えへへー」ニヘー

操祈「今日の思い出は、きっと私、忘れないわ」

上条(いや、結構色々忘れているけどな?)

操祈「なんだか時間がとんでるような気がするほど、それほど楽しかったわぁ」

上条(いやいや、時間じゃなくて記憶がとんでるからね?)

操祈「それほど楽しかったわぁ」

上条「……それはよかった」

上条(楽しかったのならそれでいいか)




観覧車アクシデントコンマ下1
奇数→「一時停止します。数分お待ちください」
偶数→その日、遊園地の観覧車に事件が――
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 22:53:23.30 ID:mMkqSkPr0
621 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 00:24:47.71 ID:nKGEb7doO
操祈「ねぇ」

上条「ん?」

操祈「今日の事、私とデートをしたこと、とっても楽しかった思い出」

操祈「あなたはずっと、ずっと、お爺さんになっても覚えておいてくれる?」

上条「あったりまえじゃん」

上条「絶対に覚える。てか、こんな可愛い彼女とのデートを忘れるようなロクでなしじゃあねぇぜ俺は!」

上条「忘れたくても忘れられねぇよ!」

操祈「………」

操祈「そう、ありがとう。愛してるわぁ」///

上条「俺も愛しているぜ、操祈」

操祈「えへー」ニヘー


操祈(どうか、『食蜂操祈』の事を忘れないで。もう、二度と絶対に――)


操祈「もうそろそろ観覧車が一周するわねぇ」

上条「終わりだな…」



ガコンッ


上条「ん?」

操祈「え?」

上条「止まったな」

操祈「止まったわねぇ」

上条「アクシデントか?」


ウィーーーーン


上条「動いたな」

操祈「動いたわねぇ」

操祈「でもちょっと速くなぁい?」


グォォオーーーーン!!


上条「速いな!」

操祈「ちょっとぉ! これって大丈夫なのぉ!?」


ピンポンパンポーン


『お客様にご連絡します。只今、観覧車の電気システムの故障により、観覧車が高速回転しております』

『どうかお客様はそれぞれ、超能力で耐えて頂くか、自らの肉体で耐え抜いてください』

『万が一どうしようもなくなっても大丈夫! 当観覧車の設計上、怪我はありえません!!』


上条「って、観覧車も絶叫系かよクソッタレェえええ!!!」グォングォングォン

操祈「ぁぁああああああああああああ!!!?!」グォングォングォン

上条「どおりでこの観覧車、材質が柔らかいなと思ってたぐへっ!?」ドスッ

操祈「当麻くん、助けてぇええ!」

上条「ちょ、おま、鳩尾にタックルはぐはぁっ! 回転力で威力倍増!」


グォングォングォン
622 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 00:52:53.44 ID:nKGEb7doO





『本日はありがとうございましたー。期間限定!一日限定絶叫観覧車は如何だったでしょうか』

『恋人たちのゆっくりとしたひと時にハートブレイクショット!』

『どうかこの休日にいい思い出を〜♪』


上条「二度と…この遊園地にはいかない…」

上条「くそ、ぐっちゃぐちゃにされて、前も後ろも上も下もあやふやだ」


操祈「……」グデー

上条「大丈夫か操祈ー」

操祈「カンランシャ、コワイ、カンランシャ、キケン。キオク、ケス」

上条「コラコラコラコラ」

上条「忘れないって言ったろ?」ダキッ

操祈「!」

上条「怖いのはもう終わったから。大丈夫、大丈夫」

上条「安心してくれ」

操祈「うん…」ギュー


ガコンッ


スタッフ「はい、次のお客様、出て行って下さ――――あ」


上条「あ」

操祈「あ」


見テ、キャー!ナニアレーヤダー
アイツラ、高速回転スル観覧車ノ中デナニヤッテタンダ…?
ソラ、ナニダロ
高度ナプレイダナ


操祈「あ、あなたたち…」


「一体なにをされているのですか。貴方は」

「女王にそんなふしだらな事を…」

「抱き地蔵ですか。仲睦まじい事」


上条「あのーこれは…」

操祈「その…ね? 何もやってないわよぉ…」


ガコンッ


上条「………もう一周、しようっか」

操祈「うん」
623 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 01:21:29.43 ID:nKGEb7doO
上条さんのHPが20減りました
HP:125→105/140

操祈さんの好感度が★1上がりました



・・・・・



上条「じゃあ俺はここで」

操祈「ええ。ありがとうねぇ。今日一日付き合ってくれて」

上条「いいって事よ。これから何回も何十回もデートするんだぜ? 次も楽しい事しような!」

操祈「ええ。本当に、ありがとうね!」

操祈「じゃあ、行きましょうか」

「はい」

「女王、さ、足もとをお気をつけて…」

「………」ギロッ

操祈「こら、睨まないのぉ」

上条「アハハ…」


バタンッ
ブォーンッ


上条「さすがお嬢様。おお帰りはリムジンか」

上条「さてと。俺もさっさと帰りますかねーっと」テクテク


帆風「あら?」スタッ


上条「げ、縦ロール…」

上条(コイツ、空から落ちてきたぞ?)

上条「まさか、操祈と別れたところを見計らって暗殺とかじゃないよな?」ジリッ…

帆風「殿方に出会い頭に身構えられると、乙女として傷つきますのでお止めください…」

帆風「それに私には帆風潤子という名前があります。決して危害を加える気も理由もありません」

上条「なんだ、よかった」

帆風「それで、女王との逢引はご無事で?」

上条「まぁな。色々トラブったけど、まぁアイツも満足して帰ってくれたから良しとするよ」

帆風「それはようございました。女王が幸せなら私たちの派閥の皆も幸せです」ニコニコ

上条(って言ってるけど、その派閥の皆から殺されかけたんだけどな?)

上条(もしかして操祈の派閥が二分化されている? まさか)

上条「で、そっちはバイトの帰りか? お嬢様のバイトってのはちょっと気になるな」

帆風「バイト…というか、まぁ簡単な警護です。あの女王のお体を狙う輩は多くて―――――………おっと!」バッ

帆風「………これは口外してはいけない決まりでした…どうか聞かなかったことに…」アセアセ

上条「まぁいいけど…ん? 操祈の体が危ない?」

上条「おい! それはどういうことだ!?」

帆風「や、やばいですわ!」

帆風「で、では、私めはここで!」シュバッダダダダダ〜〜〜〜〜〜ッ

上条「くっ、足が速いな…――ってか、操祈の奴、あんな身体能力がバケモノみたいなのいるなら、チームに誘ってくれたってよかったのに」
624 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 01:42:18.43 ID:nKGEb7doO
上条「な…」

上条(すこし目線を帆風から外すと、物陰に隠れて彼女を凝視していた奴がいた)


入鹿「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ――おや」


上条(らりった目で荒い鼻息を立ててる弓箭入鹿その人である)

上条「……やべっ、目が合った」バッ

上条(他人のフリ他人のフリ)

入鹿「これは、いつかの」

上条「誰ですか知らない人ですハイ」

入鹿「食蜂操祈さんの彼氏の上条当麻さんじゃあないですか。今日は遊園地デートですかー」

上条「なんで知ってる!?」

入鹿「私だって常盤台OG。情報網くらい持ってます」エヘンッ

上条「……で、何の用だよ」

入鹿「はい。実は今日一日、私の愛しのお方、帆風潤子さんをずーーーっと鑑賞しようとしたのですが…」

上条「………アッハイ」

上条(弓箭姉妹はヤバイヤツ認定しよう)

入鹿「どうしても捕まらないのですの…どうしたものか」

上条「………どうしたもこうしたもあるか。どうしろと」

入鹿「まぁまぁ。先日の、猟虎ちゃんの事もありますので、お詫びに何かお手伝いでもしようかなーっと」

上条「は?」

入鹿「最近、食蜂操祈の派閥になにやら動きがあるようなのです」

上条「!」



帆風『バイト…というか、まぁ簡単な警護です。あの女王のお体を狙う輩は多くて―――――……』



上条「操祈に何か危険が?」

入鹿「危険かどうかは分かりませんが…恐らく何か」コクリ

上条「詳しく、教えてくれ」

入鹿「では場所を変えましょう」
625 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 01:59:11.60 ID:nKGEb7doO
・・・・・


入鹿「食蜂操祈の派閥の大半がどこかへ行ってしまっているのです」

上条「半分?」

入鹿「はい。以前…厳密には3か月前までは、暇さえあれば、ほぼ全員が食蜂操祈の周りにいたのに」

入鹿「ここ最近、約半数以上がどこかへ赴いているのです。今日の帆風さんのように」

上条「本人はバイトって言ってたな」

入鹿「常盤台生は原則アルバイトは禁止しています」

入鹿「授業がない夏休み中ならともかく、授業がある平日にも学校にも寮にも顔を見せない者もいるとか」

入鹿「これは由々しき事態です。一日の帆風さん成分摂取量に響きます」

上条「………。つ、つまり、派閥は何かをやろうとしている?」

入鹿「はい。『やろうとしている』というより『やっている』確率が高いですが」

入鹿「そこで、全員の行動パターンを調べたところ、3交代制でどこかへ行っているのです。しかも24時間体制で」

上条「帆風は警護って言ってたな…何かを守っているんだ?」

入鹿「そこまでは……しかし確かなのは食蜂操祈の身に何かが起きている、起きようとしているという事実」

入鹿「とりあえず私が持っている情報はここまでです。どうかお役に立ててください」

上条「ありがとう。わざわざ教えに来てくれて」


上条「しかしなんでまた?」

入鹿「そんなの決まっているじゃないですか」

入鹿「帆風潤子さんの幸せは食蜂操祈の幸せ」

入鹿「彼女さえ笑顔でいてくれたなら、私の女神様も笑顔なのです」

上条「入鹿…」

入鹿「では私はこれで」


上条「……操祈。俺はおまえを守ってやる…!
626 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 02:04:23.11 ID:nKGEb7doO
入鹿「ああ、そうそう」

上条「おっと?」

上条「人がかっこつけている途中で戻ってくるなよ」

入鹿「それはゴメンナサイ」

入鹿「なにか有効な情報が入れば連絡したいのですが、連絡先を交換しませんか?」

上条「おう、いいぜ」

上条「………ついでに頼んでもいいか?」

入鹿「なんだ?」

上条「操祈の派閥の奴らが何をやっているか…せめて、バイトってのは何をやっているのか調べられるか?」

入鹿「うーん…それはかなり難しいですねー」

上条「そうか」

入鹿「しかし私も元とは言え常盤台の女だった者。依頼は完璧にやり遂げてこそ好い淑女というもの」

入鹿「相手は食蜂操祈が選び抜いた精鋭ばかり…やれるだけやってみますわ」

上条「ありがとう」



弓箭入鹿の電話番号を手に入れた!



627 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 02:05:35.83 ID:nKGEb7doO


現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:105/140


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20



食蜂操祈……★★☆☆☆☆☆☆☆☆
警策看取……★★★☆☆☆☆☆☆☆
ドリー………★★★★★☆☆☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★
安価下2
628 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/05(日) 02:06:26.55 ID:nKGEb7doO
今日はここまでありがとうございました


>>627は10月上旬
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 02:38:30.99 ID:Xb9soCOPo
デート
オティヌス
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 19:01:50.42 ID:Snmy3//4o
631 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/11(土) 19:10:43.49 ID:Oo3BjpiwO
コロナウィルスは大丈夫でしょうか
緊急事態宣言で色々大変でしょうが、みなさまの暇つぶし程度になるのなら幸いです

さて次回は明日は日曜日の18時から行います

コロナのせいでかなり暇な時間が増えるので、もしかしたら平日にも更新するかもしれないのでよろしくお願いします
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 21:53:06.53 ID:xPzT/g/VO
マジで!?やったぜ平日も更新嬉しい
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 21:56:17.43 ID:3QG0sS7h0
エンディングと新作が見れる日も近いかな
634 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 19:26:45.47 ID:fF/2tBeLO
64のパワプロしてたら遅くなりましたは
始めます
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 19:35:40.97 ID:NWUaHX47o
OK
636 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 20:35:07.14 ID:fF/2tBeLO
―――10月上旬 上条宅


上条(さて、今日は何をしようか)

上条「そういえば、オティヌスの体の事、そろそろ」


オティヌス「ん? どうした」ズズー

オティヌス「はぁ、やはり食後は熱めの茶に限る」


上条(あらやだ、もうすでにジャパニーズ)

上条「いや、なんにも」

オティヌス「ところでおまえよ」

上条「ん?」

オティヌス「おまえ、なにか欲しいモノはあるか?」

上条「んー、いや、特に。なんで?」

オティヌス「もう二月もすればそういう季節だなと。深い意味はない」


上条(そんなことを言うオティヌスは何かあるか?)


上条(なんて聞くのは野暮か。もし俺がオティヌスにプレゼントするなら――)

上条(それには準備が必要だな)

上条(オティヌスの体を作るなら、操祈が言ってた通り、奴に聴くのが一番か)

上条「オティヌス、今日は俺と一緒に――」




@病院へ行こう……病院?
Aサイボーグと言えばあの女あの女……女?
B物作りといえばあの天使……天使?
Cよし、お菓子作りが趣味の乙女へ……乙女?


安価下2
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 20:37:52.90 ID:s+Ghi729o
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 20:45:42.92 ID:eJdI5tBM0
3
639 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 21:22:43.99 ID:fF/2tBeLO
上条「ノックしてもしもーし」ピンポーン


ガチャッ


上条「やっはろー」

オティヌス「やっはろー」




黒垣根「――――帰れ」




上条「んなつれない事いうなよー」ガシッ

黒垣根「右手で俺を掴むな! 能力が使えないだろ!?」

オティヌス「そういうな、邪魔するぞー」シュタッスタスタスタ

上条「するぞー」ズカズカズカ

黒垣根「邪魔するなら帰れ!」イラッ

上条「しっかしスゲェいい所に住んでんなぁ。さすがはレベル5。高級高層マンションの最上階。しかもワンフロア」

オティヌス「暗部時代の隠れ家の一つだろ? 隠れ家にしては目立ちすぎだが。ほう、ペルシャ絨毯とはしゃれているな」

上条「あ、オレンジジュース貰うぜー」ガチャッ

黒垣根「勝手に人んちの冷蔵庫漁るな! てかそれ俺が風呂上りに楽しみにしていた1本1万もする高級品じゃねぇか!」

上条「大丈夫だって、代わりに俺が買ってきた土産のポンジュース入れてあるから」

黒垣根「近所のコンビニで売ってる奴じゃねぇか! おまえ等価交換って知ってるか!?」

オティヌス「もちろんだ。オレンジジュースがポンジュースと私とあいつになったのだ」

黒垣根「よーし、俺が一から足し算引き算教えてやるから、等価交換としてぶち殺す!!」


獄彩「うるさい」ガンッ


黒垣根「あだっ」

上条「!?」

オティヌス「!?」

獄彩「っるさいわね…バイトで朝帰りなんだから静かにしてって言って――あら、おはよう」

獄彩「上条さんとオティヌスさんじゃない。朝からこの男が騒いでてごめんなさいね」

獄彩「すぐにお茶を出すから」


「「誰?」」


獄彩「へ?」

「「獄彩って誰?」」

獄彩「」
640 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 22:00:09.57 ID:fF/2tBeLO
上条「へぇ、おまえの名前って獄彩海美って言うのか」ズズー

上条「茶、うっま」

オティヌス「はじめて知った」スー

オティヌス「うむ、いい茶葉を使っている。さては王国御用達か?」

獄彩「そこまでマニアックじゃないけど、ありがと」

獄彩「名前は…ま、今まで能力名で通ってたからしょうがないけどね」カチャッ

オティヌス「『心理定規』だっけか」

上条「浜面から聞いたぜ。一番厄介な能力だって」

獄彩「あらやだ。彼からそんな高評価なの? それは過大評価よ」


黒垣根「………イテテテ…躊躇なくハイヒールで思いっきり後頭部ぶん殴る、悪魔みたいな性格が一番厄介だバカヤロウ」


上条「あ、起きた」

オティヌス「さすがレベル5、自分の能力で傷を塞いだか」

獄彩「おはよう垣根。いい朝ね」

黒垣根「テメーぶち殺されてぇのか」ギリギリギリギリ

獄彩「殺せるかしら。私とあなたの距離単位は10。愛する女を殺せる男はいるかしら?」

黒垣根「ち、チックショーーーーーー!!」

獄彩「オホホホホ、あ、お風呂掃除よろしくね」

黒垣根「いつか泣かす…ゼッテー泣かしてやる…」スタスタスタ

オティヌス「恐ろしい…」

上条「完全に尻に敷いてやがる…」


獄彩「で、ご用はなにかしら」

上条「実は今しがた風呂掃除に行ったレベル5に話があって」

獄彩「へぇ。まぁ彼の能力の事なら私も大体わかってるから聞くわ」

上条「実は…」
641 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 22:48:51.31 ID:fF/2tBeLO

・・・・・


獄彩「へぇ、この子のボディを…」

上条「そう。空気嫁が嫁ってのはアレだろ?」

オティヌス「空気嫁とはなんだ空気嫁とは。あれは私が考えついた最大の奇策だぞ」

上条「散々だったけどな」

獄彩「面白いことしてるわね」


獄彩「垣根の能力『未現物質』はこの世にない物質を作り出す能力」

獄彩「その能力を用いれば、確かに人間の体を作れるわ」

獄彩「実際、野球人形を作ったのはあの能力だし」

獄彩「あなた達が戦った…木原タイガースとブラックサイドアウトローズ。この2チームは野球人形のチームよ」

上条「聞いている。フレンダや駒場は…」

獄彩「ええ、一度死んだ者や実在する人物の残留思念や思考パターンをインプットさせて構築した、垣根帝督が作った野球人形」


獄彩「これを応用すれば、確かにオティヌスさんの肉体を作る事は出来る」

獄彩「理論上はね」

上条「じゃあ!」

獄彩「まあ無理だけど」

上条「ムリなんかい! なんで?」

獄彩「だって彼女、普通の人間ではないもの」

オティヌス「!」

上条「どうしてそれを…!」

上条(元魔神だって知ってるのか!?)

獄彩「いやこんなミニマムサイズになっちゃう人間なんていないわよ。どんな科学よ。22世紀から来たネコ型ロボットにでも頼んだ?」

上条「あー…それは色々事情があって」

オティヌス「しかし構造は人間だぞ。ただただ人間の構造をそのまま小さくしただけだと思ってほしい」


獄彩「ふぅん。ま、詳しくは効かないけど」

獄彩「それに資産的にも難しいわよ。なんたって、垣根が物質を作ったって言ったけど、実際は木原の研究所で培養と組み立てをしたのだから」

上条「木原? 木原ってーと」

獄彩「ま、そこらへんは自分でやる事ね。未現物質で人一人製造するのに一日もかからないけど、お金もすごっいかかるから」

上条「」
642 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 23:03:33.97 ID:fF/2tBeLO

獄彩「それにオティヌス本人の精神とどうリンクさせるかって問題もある」

獄彩「資金と設備をクリアしても、生きている本人がそのままなら意味がないでしょ」

獄彩「そこにあるのはただの動かない人形で。たとえ動いて、オティヌスそのままの行動をコピー可能だとしても、本人がNTR気分を味わうだけ」

獄彩「まぁそこは垣根の専門外。おたくの第5位に聞いてみる事ね」

獄彩「他者の精神乗っ取りはあの性悪女のオハコだから」


上条「つまり…垣根がオティヌスの体を作るのは」

獄彩「理論上可能。しかし問題は山積み。実質不可能に近い」

獄彩「どう? それでもやる気になった?」フフン


上条「………」

オティヌス「………」



上条さんの諦めの悪いさコンマ
奇数→「ゼロじゃないんだろ?」
偶数→「どうする? オティヌス」

643 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 23:06:58.25 ID:2ZXQkSjRo
644 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 23:30:25.59 ID:fF/2tBeLO
上条「つまり――垣根の能力で体を作る事は可能」

獄彩「ええ」

上条「でも体を作るってだけで、オティヌスがその体を操れるわけじゃない」

獄彩「そう」

上条「しかも作るってだけでお金がバカみたいにかかる」

獄彩「うん」

獄彩「よくわかってるじゃない。そう、可能性は限りなく小さい。やめておくのが身のためね」

上条「それでも」

獄彩「ん?」

上条「それでも可能性は――ゼロじゃないんだろ?」

獄彩「―――」

上条「ならやってみなくちゃわからない」

上条「金は正直言ってわからないけど、設備には心当たりがある」

上条「問題は精神のリンクだな…うん、ありがとう獄彩。すげぇ参考になった」


獄彩「本気? 一体何のために体が欲しいのかよくわなからないけど…」

獄彩「そこまでしてするものなの?」

上条「あったりまえだろ」

上条「女の子が悩んでいる事を、金が無いとか力がないとか言ってほったらかせるかよ」

上条「ましては彼女だぜ? 彼女が泣いているのを見過ごす彼氏がいるかよ」

獄彩「―――」


上条「じゃあ、俺らは行くわ。オティヌス、行くぞ」スクッ

オティヌス「ああ」ヒョコッ

上条「垣根にお礼を言っておいてくれ。ジュース美味かったって」スタスタ

獄彩「ちょっと!?」

オティヌス「おい、キャバ嬢娘」

獄彩「キャバ嬢じゃないわよ」

オティヌス「どうだ、私の男は。惚れるなよ」


バタンッ


ナンダヨ最後ノ台詞ハ
決ッテタロ? 惚レ直シタカ?


獄彩「――――」

黒垣根「なぁにが彼の能力は大体わかってる、だ」

獄彩「お風呂掃除終わったの?」

黒垣根「俺を誰だと思ってやがる。天下最強のレベル5様だぞ」

獄策(最強じゃないじゃない)

黒垣根「俺の能力を使えば、全部クリアできるっての」

獄彩「あらそう?」

黒垣根「なに簡単だ。肉体を大きくする…そういう物質を作ればいい――ま、あれだけ大言吐いたんだ。俺は知らねぇからな」
645 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/12(日) 23:54:29.58 ID:fF/2tBeLO
黒垣根「それより―――上条当麻を試したろ?」

獄彩「あらわかった?」

黒垣根「アイツの諦めの悪さは学園都市イチだ。カマかけたって無駄だっての」

獄彩「いいなぁ、あんなに尽くしてくれるなんて」

獄彩「はぁ、あんな彼氏ほしいなぁ」

黒垣根「安心しろ、オメーじゃムリだ」ケッ

獄彩「―――」ゲシゲシゲシ

黒垣根「だから! ハイヒールで! 頭を! 殴るな!!」

獄彩「ぷぅ」

黒垣根「膨れっ面で叩いても可愛くねぇんだよ!!! ぐはっ」



・・・・・


上条「有力な情報が手に入ったところで、どうする?」

オティヌス「むふー」ギューッ

上条「どうした」

オティヌス「いやな、我が恋人はやはり最高だなーっと」

上条「だからと言って耳たぶに抱き着かないでくれます? こそばい」

オティヌス「まあそういうな」

オティヌス「で、これからどうする」

上条「そうだな。おまえの体を作るには、二つ必要になった」

オティヌス「精神と設備だな。設備には心当たりがあるんだろ?」

上条「…それなんだが……」



上条さんの人脈コンマ下1
奇数→あの人に頼むしかない
偶数→こうなったら一か八か
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 23:56:20.82 ID:BUNE2cGco
647 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/13(月) 01:01:52.26 ID:V8g7ZSQ4O
・・・・・


カエル先生「ムリだね?」

上条「えぇ…」

オティヌス「デスヨネー」


カエル先生「だいたい、このサイズの人間を通常サイズにするのは前代未聞だよ?」

カエル先生「いくら学園都市でも今出来る事と出来ない事があるのは、わかってるよね?」

上条「はい」

カエル先生「でも今じゃない。ちゃんとした準備をしてから設備云々を考えればいいんじゃないかな?」

上条「はい…」

カエル先生「まぁ僕が出来る事ならやってあげるよ。この小さな体に人間と同じ思考ができる脳とか、凄く興味があるしね?」ジッ

オティヌス「……」ジリッ

カエル先生「そんなに身構えなくてもマッドじゃないから安心して?」

カエル先生「っていうか、君、あれの権限まだ使ってないだろう?」

上条「あれ?」

カエル先生「ほら、野球大会の景品。1日学園都市統括理事長権…だっけ?」

上条「あっ」

カエル先生「それさえあればお茶の子さいさいじゃないかな?」

上条「―――」

オティヌス「オイコラ、その手があったって顔をするな。私はてっきりそれを実行するのかと思ってたぞ」

カエル先生「まぁまぁ」

カエル先生「でもその力も万能じゃない。ちゃんと下準備をしてからじゃないと1日じゃ足りないよ?」

カエル先生「さて、そんなところで診察は以上かな。他に何か質問は?」

上条「ナイデス…」

カエル先生「あと今度、健康診断をしにきなさい。野球大会の前と別人みたいな筋肉だ」

カエル先生「あとオティヌスさんもついでに……ああ、それと君の彼女さんたちもね」

カエル先生「一人、気になる子がいるから」

上条「はぁ」
648 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/13(月) 02:04:00.30 ID:V8g7ZSQ4O
・・・・・


上条「とりあえず先生の協力はこじつけたか…」

オティヌス「あの口ぶりは前段階までは自分でやれって事だろう」

オティヌス「あとは…」

上条「あれだなぁ…」

上条「この計画最大の問題…」

オティヌス「うむ、やはり精神系と言えば精神系能力最強の――」



操祈「呼んだかしらぁ」



上条「―――――」ビクッ

オティヌス「―――――」ビクッ

操祈「もう! 探したんだぞぉ☆」プンプン

上条「あ、操祈、ちょうどいい所に」

操祈「?」


・・・・・


操祈「ふぅん…なかなか面白そうな事してるわねぇ」

上条「って事で、ぜひとも操祈さんにはご協力をお願いしたいのですが…」

操祈「なにその気持ち悪い営業マンみたいな口調…」

操祈「確かに、私は精神専門の能力者だけどぉ、他人の精神のリモート接続を可能にするってのは難しいかなぁ」

上条「そっかぁ」

操祈「でも何か方法はないか考えてみるわぁ」

上条「ありがとう。よろしくたのむ」ペコッ

操祈「―――」

操祈「ねぇ」

操祈「もし何もかもが成功して、監督の体が出来たとしたら」

操祈「その体は人工物…オティヌス本来の体じゃあないわぁ。とどのつまり偽物。物質的に、別人よぉ」

操祈「たとえ心が同一人物でもねぇ」

操祈「当麻くん、貴方はそのオティヌスを愛せるの?」

上条「――――」

上条「それは…」


上条さんの返答コンマ下1
奇数→もちろん
偶数→……あ、当たり前だろ
649 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/13(月) 02:05:35.69 ID:V8g7ZSQ4O
途中ですが
今日はここまでにさせてください
ありがとうございました


次は土曜日の18時から始めます
平日出来るのならちょこっとやるかもしれませんのでよろしくお願いします
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/13(月) 02:12:58.34 ID:56fz+mXGo
651 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/15(水) 23:06:01.84 ID:krclxCZ5O
予告です
明日木曜日20時から行います
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 20:12:07.94 ID:DiExQCVk0
wkwk
653 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 20:38:43.36 ID:/3XwobyzO
がっつり遅れましたがはじめます
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 20:58:54.91 ID:9gu+WMoVo
OK
655 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 21:08:54.58 ID:/3XwobyzO
上条「――あ、当たり前だろ?」

操祈「………」

オティヌス「………」

上条「………」

上条(なんで俺、詰まったんだろう)


操祈「まぁいいわぁ。複数人とお付き合いするって決めたんだからぁ、一人だけじゃなくて私もデートしてよねぇ」

上条「わかった。お礼はちゃんとする」

操祈「約束よぉ。じゃ、私は先に帰るわぁ」スタスタ

上条「――――」

オティヌス「………」

上条「ごめん」

オティヌス「いいよ。当然の事だ」

オティヌス「………少し、疲れたろ。あそこに公園があったな。少し休もう」

上条「………ああ」





上条「ごめんな、俺のわがままで」

オティヌス「いいや、こればかりは私が悪い。おまえは十分にやってくれてる」

上条「……」

オティヌス「私も薄々気づいていた。もし私そのものを作ったとして、それが、私の代わりたりえたとして」

オティヌス「それは果たして私であるのか?」

オティヌス「私の代わりが私の記憶を引き継ぎ、私として振る舞ってたとして」

オティヌス「果たして私の精神であるか?」

オティヌス「そしてもし私が私としてその体を手に入れたとして」

オティヌス「その体の私をおまえは愛してくれるのだろうか? この体でおまえを愛せるのか?」

オティヌス「いや、おまえなら愛せるのだろう。その性格だ、愛してくれるに違いない。120%の力で求めてくれるし、応えてくれる」

オティヌス「だが、私は自信がないんだ。私はおまえほど愚直ではない。猜疑心が肩を掴むのだ」

オティヌス「
656 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 21:53:03.72 ID:/3XwobyzO
オティヌス「だが、私は自信がないんだ。私はおまえほど愚直ではない。猜疑心が肩を掴むのだ」

オティヌス「こんな小さな体の私で満足してないのだから、私じゃない私に、おまえを取られるのではないか?」

オティヌス「――そんな男ではない事は分かっている」

オティヌス「だが私は私を疑ってしまう。私は魔神だった女だ。策謀調略裏切り…不幸にした者や命を奪った者は少なくない」

オティヌス「知っての通りオティヌスという魔女は罪人で、残念だがそこまで綺麗な女ではないのだ」

オティヌス「おまえは頑張ったよ。よくぞ私の為にここまで動いてくれた。感動した」

オティヌス「もう、いいだろう」

オティヌス「私のためにここまでやらなくてもいい。なに、私でなくても私よりスタイルのいい女が3人もいるじゃあないか。あはは」


上条(そんな、諦めたような、悲しい笑い声は、聴きたくなかった)

上条(――……違う。違うんだ)

上条(おまえが思うほど、俺も大した奴じゃない)

上条(なんで操祈の問いに言葉を詰まらせた? 決まっている、自信がないからだ)

上条(もし精神のリンクが失敗して、二人のオティヌスが現れたとして…)

上条(片方は小さく、片方は普通サイズ。どちらも愛せる心が果たして俺にはあるのか――)



オティヌス「……帰ろうか」

上条「ああ」



上条(その日の夕食は、びっくりするほど静かで。恐ろしいほど味気なかった)

上条(お互いが自分の事を信じられないでいて、自問自答を繰り返しているような気まずさ)

上条(それでも日常のルーティンは正常で、一緒に風呂に入り、一緒の布団に入って就寝するが)

上条(――今夜だけ、違った)



夢見コンマ下1
奇数→いい
偶数→悪い
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 21:53:59.49 ID:yE9+0Ngfo
658 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 22:42:44.17 ID:/3XwobyzO
―――――
――――
―――


上条「おはようー」

オティヌス「おはよう。よく眠れたか?」

上条「ああ。オティヌスのおかげだぜ」チュッ

オティヌス「コラ、包丁持ってるのにちょっかいかけるな危ないだろ。もう」チュッ



上条(これは夢だ。あのオティヌスが、普通の人間と同じサイズで、エプロン姿で朝飯作ってら)



上条「じゃあ仕事行ってくる」

オティヌス「いってらっしゃい。気を付けて行くんだぞ。帰りは、早めにな///」

「「ちゅっ」」


上条(なんだこの恥ずかしいくらいのバカ夫婦っぷりは。ベタだろ。ベタベタだ)


上条「ただいまー」

オティヌス「おかえり。お仕事ご苦労さま。ごはんにするか? お風呂にするか? それとも、わ、た、し?」

上条「オティヌス〜」ギュ∼ッ

オティヌス「きゃーっ」


上条(見ているこっちが恥ずかしい。――けど)


上条「ふぃー風呂サイコー」ザバッ

オティヌス「コラコラ、先に入るなら言ってくれ」ガラッ

上条「ごめんごめん」


オティヌス「かゆい所はないか?」

上条「こら、自分で洗えるっての」


上条「先に布団入ってるぞー」

オティヌス「はーい、待ってろ」


オティヌス「おやすみ」

上条「お休み」


上条(すごく、幸せそうに笑うなぁ)

上条(こんな笑顔をするだろうか。これは夢だけど、俺が知っているオティヌスは、こんな心の底から幸せって感じの表情をするだろうか)

659 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 23:11:13.42 ID:/3XwobyzO








ギシィ…


上条「ん、どうした?」

オティヌス「なぁ、今日もいいか?」

上条「……いいよ、来いよ」



上条(そして俺が絶対に見たことがない顔がまた)

上条(黄色いチェックのパジャマのボタンを慣れた手つきで外した向こうに見えた、白い雪のような肌と火照った顔)

上条(その胸に吸い付く子を抱く母親のように慈愛に満ちた顔)

上条(お互いの……を一つにする時の、不安と焦燥をせり合わせた少女の顔)

上条(そして、乱れに乱れて果てるまで喰らい合う、女の顔)

上条(ああ、なんて幸せを噛み締めるように喘ぎ笑うのだろう)

上条(充実感と幸福感の熱で熔けてしまいそう。小さな肩を寄せ、金色の髪を嗅ぎ、抱き締めながら腰を振る)

上条(そして―――)


オティヌス「すき、すき、大好き、あっ」

上条「オティヌス、俺、もう!」

オティヌス「ああ、私も、一緒に――」


660 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 23:23:51.50 ID:/3XwobyzO

―――――
――――
―――



上条「――――ハッ」パチッ

上条「はぁ、はぁ、はぁ」

上条(夢、だよな…)

上条(ん、パンツに違和感が。あー久しぶりにやっちまったか)

上条「俺もケンゼンな男子高校生ですなー」

上条(――布団の中は男臭でムンムンだろう。オティヌスは大丈夫だろうか。窒息死してないだろうか)

上条「あれ? オティヌス」

上条(布団のどこかにいるはずの小さな妖精の姿はない。どこへ行ったのだろう)

上条(まぁいい。どのみち今はいているパンツを彼女に気づかれずに手洗いし、洗濯機にボッシュートしなければ)

上条(ミッションは難しいことない。問題は彼女がどこにいるかだが―――)

上条「ま、いいや。気持ちわりぃからさっさと替えよっと」ガバッ


ギィッ


上条(風呂場の横の脱衣所に向かう。――そこに洗濯機と下着入れがある――)

上条(と、その脱衣所の扉が少し開けられているのに気付いた)

上条(閉め忘れた?)


「………あんっ」


上条「………!」

上条(オティヌス)


オティヌス「はぁ、はぁ、ん、あんっ」クチュクチュ


上条(オティヌスが、小さな体で、その手を跨ぐらに突っ込んで、ナニカをしている)

オティヌス「はぁ、んあ、当麻、当麻。―――っ」ビクッ

上条「………」

上条(それは夢で見たような顔とはかけ離れていた)

上条(赤らめた頬と涙で濡れた瞳。痙攣する体。一心不乱に股を掻きまわす指)

上条(笑みはない。ただただ性欲を発散させるだけの作業だ)

上条(違う。――それはただ寂しさを晴らすための行為だった)

661 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 23:32:10.87 ID:/3XwobyzO


オティヌス『もう、いいだろう』

オティヌス『私のためにここまでやらなくてもいい。なに、私でなくても私よりスタイルのいい女が3人もいるじゃあないか。あはは』


上条(あの言葉が頭の中でぐわんぐわんと駆け巡る)

上条(吐き気がする。胸がはち切れそうだ)

上条(自分には出来ないからって他人に譲って。自分だけ寂しい思いをするだなんて)

上条「そんなの間違ってる…」


上条(パンツがカペカペになるのを覚悟をして踵を返した)

上条(脱衣所には先約がいた。それだけだ)

上条(朝の3時半。目覚めるにはまだ早い。一度寝なおそう)

上条(イカ臭い掛布団に包まって目を瞑る)

上条(が、眠れない。オティヌスの事を考えると、寝てもいられない)



上条「―――オティヌスを幸せにできるのは、俺だけだ」



上条(心に堅く決めろ。俺はあいつを幸せにする)

上条「体だ、どうしても体がいる…」

上条「でも、どうしたら―――」

上条(そんな堂々巡りをしていくうちに、思考は眠りに堕ちた)




オティヌスさんの好感度が★2上がりました
オティヌスさんの好感度がカンストしております
他のヒロインに★を分けることが出来ます
誰に分けますか?

※★2以上…複数人可

安価下2
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 23:41:31.54 ID:oIajFP9lo
663 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/16(木) 23:44:45.93 ID:/3XwobyzO
今日は短いですがここまで
次回は土曜日の18時からお願いします

安価下
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 23:51:32.41 ID:gb1fYvN4o
食蜂
665 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/18(土) 18:10:45.49 ID:8v0MA+2fO
始めます
666 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/18(土) 18:12:15.96 ID:8v0MA+2fO
操祈「うーん、安請け合いしたけど。やっぱり難易度力が高いわねぇ」

操祈「新たな体を手に入れる――方法はいくつかあるけどぉ」

操祈「他者との脳内記録の共有…または自己の記憶の上書き保存。自分の脳内記憶を別の記憶で“塗りつぶす”」

操祈「やっぱりこれが一番手っ取り早いわねぇ。――私がいつもやってる事だし」

操祈(でもダメよぉ。この方法を使えばきっと“アレ”がバレてしまう。尻尾は完全にしまわなくてはならないわぁ)

操祈「ってなると、やっぱり人間の精神を丸ごと移し替えるってトンデモナイ方法でしかないわねぇ」ハァー

操祈「――これはもう魂とか憑依とかそんなオカルトみたいな話になってくるわねえ」

操祈「ん?」

操祈(いや、ちょっと待って)

操祈「確かサイボーグの実験で、自分の記憶をそのまま引き継がせた例があったような、なかったような――」

操祈「これは私たちの手だけじゃ足りないかもねぇ」



操祈の好感度が★2上がりました

上条さんのHPが20下がりました


――10月下旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:85/140


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20



食蜂操祈……★★★★☆☆☆☆☆☆
警策看取……★★★☆☆☆☆☆☆☆
ドリー………★★★★★☆☆☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★
安価下2
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 18:14:18.01 ID:YbyvBbdgo
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 18:17:56.01 ID:tPZIe06h0
遊ぶ
風斬
669 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/18(土) 18:49:40.81 ID:8v0MA+2fO
上条「―――――」ポケー

上条(ダメだ、全然だめだこりゃ)


上条(1か月前と先週とから。操祈とオティヌスの件で色々と調べたりしていた)

上条(まったくそんな気配を感じないが、弓箭入鹿曰く操祈(厳密には派閥)になにやら動きがあるらしい)

上条(入鹿が色々と報告を入れてくるが、捜査は空振りに終わっているらしい)

上条(ま、アイツの思い違いだろうが、初めてできた彼女だ。心配事はあるだけ心にくる)


上条(オティヌスの体の件は何も進展はない)

上条(操祈が何やら調べてくれているそうだが、あれいこう何もない。俺も色々調べてはいるが何もできないまま時は過ぎた)

上条(大覇星祭もてんやわんやして終わり。)

上条(冷たい風が首筋を撫でる10月半ばを過ぎたころ)

上条(ある奴を発見した)



風斬「あ、上条さん」ニャーニャーニャー

上条「お、おふ」

上条(風斬氷華。久しぶりの登場である)

上条「えっと、風斬さん? なにやってるんですか?」

風斬「見ての通り、猫さんと遊んでいるんです」ニャーゴロゴロニャー

上条「遊んでいるっつーか、キャットタワーにされているようにしか見えんのですが」

上条(風斬氷華。沢山の猫と戯れながら登場である)

風斬「よく見つけましたね。久しぶりに物が触れるようになったとはいえ、私ってば相変わらず影が薄いのに」ニャー

上条「頭とか肩とか胸とか太ももとかに猫乗せてたらそら見つけるわ。てかその自虐ネタは重いからやめて」

風斬「ここで出会ったのも何かの縁でしょうから。お暇ならお喋りでもしませんか?」

上条「俺、そこまでトーク力に自信ねぇぞ」

風斬「じゃあ相談事とかないですか? 目の下、クマができてますよ?」

上条「―――――」


@操祈の事
Aオティヌスの事
B癒しがほしい
C猫のお腹っていいよね

安価下2
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 19:02:33.93 ID:tPZIe06h0
踏み台
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 19:06:18.02 ID:T6qCgy2i0
2
672 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/18(土) 20:10:12.29 ID:8v0MA+2fO
上条「実は…」

風斬「うん」ニャー



風斬「そう――」ニャーニャー

上条「ッてな訳なんです…」

風斬「うーん…難しい問題だね。私にもありますよ。誰かの為になりたくても、何もできなかった事」ニャー

風斬「でも、それでも何かしてくれる、それだけで本人は嬉しいのではないでしょうか」ニャーニャー

上条「そんなもんかな」

風斬「そんなもんです」ニャーニャー

風斬「でも問題は解決するのが一番です。むふっ。そのためにはやっぱりオティヌスさんとの協力が必要ですし」ニャーゴロゴロ

風斬「一人で抱え込まずに、みんなに今日協力を求めるのも一つの手ですよ」ゴロゴロ

風斬「例えば御坂さんとかインデックスちゃんとか」クルルルル…

上条「………」

上条「ゴメン、マジメに相談乗ってくれているのはホントにありがたいんだけど」

上条「にゃーにゃーうるさすぎて土御門みたいになってるし」

上条「ってか顔に猫乗せてるのシュール過ぎて話が入ってこない」

風斬「えー」



風斬「ってなわけで、協力してくれる人たちを探しましょう」レッツゴー

上条「いいのか?」

風斬「いいんです。久しぶりに人と触れ合える機会は嬉しいですし」

風斬「とりあえず暇そうな、その分野に詳しそうな人たちに声をかけてみましょう」


上条風斬エンカウントコンマ下1
奇数→そういえばウチにサイボーグがいたな
偶数→そういえばウチにサイコガン持ってる奴いたな
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 20:11:09.58 ID:O180F8Sqo
674 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/18(土) 21:19:08.87 ID:8v0MA+2fO

ピンポーン

ガチャッ


上条「ちわー」

風斬「こんにちわー」



麦野「帰れ」バタンッ


風斬「ちょっと待ってください!」バコンッ

麦野「!? ドアぶち壊してんじゃねぇ!」バビュンッ

上条「お邪魔しまーす」キュィンッツカツカ

麦野「!? て、てめぇええええ!」ビュビュビュッ

上条「おや、デジャブ」キュキュキュィンッ

風斬「あら、流れビームが」ビシッ

麦野「!? 原子崩しを弾き返した!」

滝壺「いやあああ! 壁からビームが!」

絹旗「ああっ浜面が! 浜面がぁあ!!」


麦野「てめぇえらぁっ!」


上条「おやおや? どうやらお呼びじゃないようですわね」

風斬「この人がサイコガンの人ですか? 怖いです」

麦野「誰がコブラだ!」

浜面「ヒューッ、ヒューッ!」

滝壺「あ、はまづらが息を吹き返した」

麦野「帰れぇぇえええええええええええええええええ!!!!」
675 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/18(土) 22:24:33.10 ID:8v0MA+2fO
・・・・・



上条「追い出されたなー」

風斬「追い出されましたねー」

上条「まったく。ちょっと突撃隣の晩御飯ごっこしてたってのに」

風斬「すごい剣幕でビーム打たれました」

上条「どこの弾幕ゲーだってくらいにな。。俺と風斬じゃなかったら逃げられなかったぜ」


上条「さっそく計画が頓挫したけど、次行くか?」

風斬「そうですね…」



???「あれ? そこにいるの幻想殺しじゃん」


上条「あれ?」

風斬「お知合いですか?」

上条「ああ」

上条「サイコガンを持つ女だ」


黒夜「黒夜海鳥だバーカ。誰がスペースコブラだ。さっきからネタが古ぃんだよ。年がバレるぞ」


黒夜「ったくよー。麦野に届けるために、左腕と右目のパーツ持ってきてやったってのに。あいつんチ、メチャクチャじゃん」

上条「ちょうどいい所に来た。サイボーグのおまえに頼みたい事がある!」

黒夜「サイボーグっつっても腕だけだけど……って、なんでおまえの言う事きかにゃならねぇんだ!」

風斬「お願いします、ちょっとお聞きしたいことがあって――」ポヨンッ

黒夜「―――」


黒夜のイラっと度コンマ下1
奇数→………ねぇちゃん、ちょっとスケベなコト興味ない?
偶数→………その乳、切り落としていい?
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 22:25:34.50 ID:H/tbO2d2o
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 22:56:45.44 ID:m1BhrbiJ0
奇数みたかった
678 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/18(土) 23:38:48.47 ID:8v0MA+2fO
黒夜「………」ジーーー

風斬「なんですか…? そんなじっと見られると…」

黒夜「その乳、切り落としていい?」ボンバーランスボーン

上条「やめい」キュィンッ

黒夜「なんでだよーいいだろー?」ジタバタ

黒夜「クッソ! なんでこんなデカイ乳しやがって! ずっとバストアッパー探してるってのに!」ニュッ

風斬「ひゃぁっ!?///」モミモミ

上条「サイボーグの腕を操作できるのか!」

黒夜「―――−」

黒夜「こ、この重み…ずっしりとしつつ柔らかく心地よい感覚……これが、勝ち組!」モミッ

風斬「人のおっぱいを揉み砕いてそれはないです! ひゃんっ」

風斬「うぅ、おっぱいが大きくたっていい事がないのに…足元が見えないから転びやすいし、重いから肩がこるし」

風斬「時々、イヤらしい視線を感じたり、酔っぱらった男の人に変なコトされそうになったり…」

黒夜「ちぇっ、イイなーイイなーオッパイが大きいとモテるよなー」

風斬「ぐずん」

黒夜「あーにしてもこれ、ずっと揉んでいられるわ。あーこれはイカン、イカンなぁ。なにかに目覚めそうだわ」

上条「オッサンかおまえは」


上条「ん? 黒夜。おまえ、その腕の感覚ってあるのか?」

上条「揉んでいる感覚あるって事は」

黒夜「は? あったりまえじゃん。このサイボーグの腕は私の窒素爆槍(ボンバーランス)を強化するために着けたものだし」

黒夜「ちゃんと電気信号も通ってるし神経も繋がってる。感覚がなかったら怖くて能力出せないよ」

上条「詳しく! どうやって電気信号通してるんだ!?」ガバッ

黒夜「ええーっと、なにこれ。なんでこんなガッツいてんの?」

風斬「とても重要かつ大切な事なんです。なんでもしますから、教えてください」

黒夜「ん?」

黒夜「なんでも? 今、何でもって言ったよね?」

黒夜「そうだなー、じゃあ、しょうがないなー。乳揉ませろー! 嗅がせろー! 」ガバーッ

風斬「キャーーーー!」

黒夜「スーハー、スーハー、スーハー…うん、これが巨乳の包容力か。絹旗にゃムリな力だぜ。この香ばしい汗の匂いがまた…」モミモミモミモミ

風斬「実況解説しないで! もう! うぅ、一気に数十の手に揉みくだかれるセクハラされるなんて…」

上条(なんだこれ)

上条「じゃあ約束通り、教えてくれ」

黒夜「いいぜー。つってもこのサイボーグ義手は元々木原相似っていうキチガイの研究でさ。詳しい話はムズイからわかんねぇけど」

黒夜「人体や能力者の代替品を作ろうとしてたんだわ」

黒夜「その研究をちょいと参考にして、これを作ったって訳」
679 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/19(日) 00:01:06.24 ID:GoSYhDlpO
黒夜「で、これになにか用か? 幻想殺しの手でも追加したいのか?」

黒夜「っつても結局無能力なら意味ないと思うけど」

上条「いや、そうじゃなくて…」

風斬「実は―――」




黒夜「―――ふーん、おたくの監督がねー」

上条「あの小さな体のままは可哀そうだろ? だから…」

黒夜「いやいや私じゃお門違いでしょ、それ」

上条「え」

黒夜「私が使っているのはせいぜい手の代替品ってだけじゃん」

黒夜「全身の代替品はさすがにムリ」

上条「そうか…」

黒夜「でも、幻想殺しの知り合いに一人うってつけの奴いんじゃん」

黒夜「気に食わないクソッタレだけど、マッドサイエンティストとその下僕一号だけど」

黒夜「きっと奴ならオタクの希望に添える答えを出してくれるはずだぜ?」

上条「??」

上条「それって一体―――」

黒夜「は? ニブちゃんだなカミジョーさんは」

黒夜「まーいいや。私からはここまでだ。あとはてめーで見つけな―」スーーーーーーーーーーーーーーーーッ

黒夜「ぱぁ」

黒夜「うん。おっぱい最高。やっぱ、巨乳になるより巨乳を弄繰り回す方が性に合ってるわ」

黒夜「いい経験だったぜメガネッパイ」

風斬「風斬氷華ですっ!」

黒夜「じゃ、私はこれで。麦野に部品届けねぇと」ボンッ

上条「! ちょっと待て!」

上条「ちっ、能力を使って飛んで行っちまった。あんな使い方ってあんのかよ」

風斬「ああああ、あったまきました! 後で見つけたら制裁です!」

上条「あまりマジにやるなよ。あいつ、泣くとめんどいぞ」
680 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/19(日) 00:08:50.19 ID:GoSYhDlpO
・・・・・


上条「ってなわけで、結構有益な情報は得たんじゃないかな」

風斬「私はひどい目にあいましたけど」プンプン

風斬「とりあえず今日はここまでですね。もう夕暮れです」

上条「ありがとうな。すげー助かった」

風斬「どういたしまして。また困ったら連絡ください。ま、私ケータイとか連絡手段がないので、私から押しかけたりするかもですが」

上条「アハハ、ありがと」



風斬「………インデックスちゃん、元気にしてるかな」

上条「インデックスならステイルたちと一緒だから大丈夫だろ。一応学園都市にいるって話だし」

上条「気が向いたらアイツんところに行ってくれ」

上条「つっても、いつ今日みたいに現れるかわからんだっけか」

風斬「うん…」

上条「俺もインデックスの居場所までは分からないし…てか、ステイルの目が怖くて…」

上条「まあそのうち会えるだろ!」

風斬「そうですよね! ――――――あ」

上条「?」



振り向くと、そこには…コンマ下1
奇数→銀髪碧眼の少女が―――
偶数→金髪金眼の少女と黒髪黒目の少女と栗色栗目の少女が妖精を連れて―――
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 00:10:13.68 ID:rLMnEcPVo
682 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/19(日) 00:38:30.85 ID:GoSYhDlpO
上条「―――あ」


操祈「あらぁ? こんなところでなにをしているのかしらぁ」

看取「ダーリンがイイ所に」

ドリー「おにいちゃんだ!」ダキッ

オティヌス「コラコラ、私を頭の上に乗せているのに走るな抱き着こうとすなグェ!」


上条「おまえら! えっと、これはだな…」

上条(ヤバイ、風斬と一緒にいたのを見られた! 浮気と勘違いされる!)

上条「おい、おまえもなにか―――」


看取「ダーリン?」

ドリー「おにいちゃん、誰に行ってるの?」

オティヌス「は、まさかあまりの頭の悪さで幻覚でも見ていたんじゃないか?」

上条「あれ? ここに風斬いたろ?」キョロキョロ

操祈「? いいえ、最初から貴方一人だけだったわぁ」

上条「―――」

上条(……そうか、どうやら気を遣わせちまったみたいだな)フッ


上条「で、みんな集まってなにやってたんだ?」

ドリー「あのね! みんなでおにいちゃんのおうちで、おなべしようって!」

看取「最近肌寒くなってきたし。ソロソロお鍋が恋しいんじゃないカナーっと」

上条「いいな。何鍋にするんだ?」

オティヌス「ふっふっふ、それはこれからだ。これから各々食材を買い合って闇鍋とする」

操祈「私、オーガニックしかダメなのを忘れちゃだめよぉ」

上条「オッケー。じゃあ俺も参戦するぜー。ヘッへーなに入れてやろうか」

ドリー「へんなのいれなんでねー」

操祈「入れそうなのがこっちにもいるけど…」

看取「それは操祈ちゃんが食わず嫌いなダケー」

操祈「なによぉ」


アハハハハ…
ウフフフフ…
アハハハ…



風斬「…………」

風斬「ありがとう、上条君。これからもよろしくね」



風斬さんの好感度が10あがりました
風斬氷華好感度06→16

上条さんのHPが20減りました



683 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/19(日) 00:40:14.66 ID:GoSYhDlpO


――11月下旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:65/140


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20



食蜂操祈……★★★★☆☆☆☆☆☆
警策看取……★★★☆☆☆☆☆☆☆
ドリー………★★★★★☆☆☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★
安価下2
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 00:43:34.47 ID:dJ3KJWnBo
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 00:45:11.88 ID:PDFFfmhS0
遊ぶ恋査
686 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/19(日) 00:58:57.30 ID:GoSYhDlpO
今日はここまでです
ありがとうございました

次回は月曜日の20時からちょこっとやりたいと思います

安価下


〜おまけ〜


黒海「ちわーお届け物でーす」ツカツカ

黒海「うっわ、地獄かよ」


浜面「俺は被害者だ」ボロッ

麦野「ったく、あのクソボケツンツン頭と乳デカ女。次あったらぶっ殺す」

滝壺「きっと、むぎのじゃあかみじょうは倒せない」

絹旗「こと対能力者への超防御力なら学園都市一ですからね。しかも超体力あるときた」ペラッ

絹旗「早漏持久力ゼロの浜面と違って超絶倫なんでしょーねー」ペラッ

絹旗「お、あの監督の新作でるのか。超チェックしなくては」

浜面「このメスガキ、いつかヒーヒー言わせてやる…」


麦野「ちっ、しゃーない。おい浜面ー今からやるぞー」

滝壺「ダメ、今日は私の番」

麦野「じゃあ3人でだな」

浜面「ええ!? またかよ!」

麦野「むしゃくしゃしてる時はこれが一番なんだよ」ポヨッ


黒海「………」

黒海「おっぱい、ちっちぇな」ボソッ


麦野「あ?」

黒夜「ひっ」

麦野「テメー、今なんつった?」

黒夜「いや、その! あ、あいつと比べてだ。あのメガネッパイと」

麦野「あ? あのメガネ乳デカ女と?」

浜面(あ、アカン)


ガシッ


黒夜「ひぃっ」ギリギリギリ

麦野「よーっし、こうなったらテッテー的に教育してやる。はまづらー、今日は4人プレーだ」

浜面「いやいやいやいや、さすがに中学生はマズ―――」


バビュンッ


麦野「拒否権はないって、わかってるよね?」

浜面「は、はひ」


黒夜「いやぁぁあ!!!! た、助けて、助け、助けて絹旗ぁぁああああああ!!!」ジタバタジタバタ

滝壺「大丈夫。はまづらは優しいから」

絹旗「超グットラック」b

黒夜「あ、あああああああああああああああああああああああ!!」バタンッ
687 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/20(月) 20:15:34.03 ID:+wHF9owSO
はじめまする
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 20:22:19.38 ID:CpnmaH9vo
おーけ
689 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/20(月) 21:11:50.71 ID:+wHF9owSO
―――第十三学区 某大学附属病院


上条「………いいぜ、来いよ」

上条「覚悟はいいか。俺は出来ている」

上条「―――――――――――」

上条「だから一思いにやってくれぇ!!」


薬味「はい、痛かったら言ってねー。せーのっ」グィー

上条「イダダダダダダダダダダ!!!!」






ゴッキンッ☆






上条「不幸だ…草野球の助っ人に行ったら、肩を外しちまうなんて」

オティヌス『よかったじゃないか。知り合いの医者がチームにいて、そいつが勤めてる病院が近くにあって』

オティヌス『しかし利き腕じゃない左肩でよかったな』

上条「ヘッスラって危ないんだな」

オティヌス『だから不要なヘッドスライディングはやめろと。普通のスライディングと違って怪我の確率はダンチだと言ったろ全く』

オティヌス『まぁいい。薬味は性格はともかく腕は確かだ。きっちり治してもらってこい!!』



―――病室


上条「うぅ、剥離骨折の疑いあるから検査入院かあ」

上条「二泊三日……くぅ、寂しいなぁ」

土御門「まぁまぁ、そういうな。俺たちがいるぜよ」

青ピー「楽しみやわぁ。そういえばボクら一緒に寝泊まりするのって始めてちゃう?」

上条「………なんでおまえらがいるんだ」

土御門「ヘルニア」

青ピー「魔女の一撃喰らったわ」

上条「なにやってたんだおまえら……ってか魔女の一撃ってなに?」


※ドイツ語でぎっくり腰
690 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/20(月) 22:01:42.10 ID:+wHF9owSO
ガラガラ


恋査「まったく。あなたたちは本当にやんちゃなのですね」

恋査「3バカΔフォースの名は伊達ではありませんね」

恋査「あ、忘れてました、検査の時間です。バカはバカらしくバカみたいにボケっとしててくださいね。変な行動をすれば即エルボードロップが炸裂しますので」

土御門「ハイハイ!ナースさん、重度のヘルニアのせいでピクリとも動けませんにゃー。あとナースじゃなくてメイドさんがいいと思いまーす」

青ピー「ハイハイ!ナースさん、ボクも1mmも上体起き上がれないんで、オシモの世話とかお願いしていいですかー?」

恋査「オッケー、2日連続で入院延長決定してほしいですね。おかのした。ランニングエルボーかダイビングエルボー、どちらがいいですか?」

恋査「それとも婦長直伝雪崩式パワーボムがいいですか? 覚悟はできてますか? 私は出来ている」


上条「ヤメ! 病室をプロレスリングにするつもりか!!」


青ピー「なに言うねんカミやん! ナースさんやぞ? 純白の天使が豊満なお胸とピチピチお尻でホールドしてくれるんやで!? こんなん入院中でしかできひんやろ!?」

土御門「ワイはナースよりメイドさんを強く推すに――」



・・・・・


ナース「先生! 土御門さんとえーっと髪の毛が青い人の症状がまた悪化しました!」

医者「またかね! ただの腰痛で安静にして入れば3日で退院できるのに、なんで安静にしないんだ!?」

恋査「病院内では静かにお願いします」パンパン

上条「き、肝に銘じておきます…」


恋査「さて」ギシッ

上条「は? なんで普通に俺のベッドでくつろいでるんでせう?」

恋査「? 暇なので。付き合ってくださいよ、暇つぶし」

上条「オイコラ、ナースだろ働け」


上条さんの暇つぶし提供安価
@オティヌスの事を話す
A暇つぶしと言えばトランプ。UNO? あれは二人でやるもんじゃねぇ
B会話なぞ不要。肉体言語こそ我らの対話

安価下2
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/04/20(月) 22:14:09.84 ID:MwtaMqJv0
踏み台
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 22:18:56.44 ID:rbjVvWbWo
1
693 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/20(月) 23:43:57.84 ID:+wHF9owSO
上条(しかしちょうどいい。オティヌスについて聞きたい事があった)

上条「なぁ恋査。ちょっと聞きたい事があるんだけど」

恋査「はい。暇つぶしになれるのならどんなことでも聴いてください――」




恋査「――なるほど、監督の」

上条「そうそう。で、設備は俺の1日学園都市統括理事長権で何とかする。そこで垣根に体を作らせてもらって…って談までは上手く行ってる訳だけど」

恋査「問題はその体をどうやって動かすか、ですね」

恋査「なるほど、それで私ですか」

恋査「私…恋査はサイボーグの体は機械…人工物で出来ていますが、脳はかろうじて人間の物です」

恋査「まぁご存知でしょうが、念のため」

恋査「一番手っ取り早いのは、オティヌス氏の脳と脳髄を未現物質製サイボーグに移植するというやり方です」

恋査「ですが、オティヌス氏脳はあまりにも小さいのでこの案は不可能かと。オティヌス氏が人間たり得ているのは、あのサイズの脳で賄える体だからです」

恋査「もっとも、『どこぞのレベル5が巨大なもう一つの自分の脳を培養していた』という話ならありますが、そこは私から言うべきことではありません」

恋査「それにこの手術はリスクが高い。『私たち』のような人間ならのみならず、オティヌス氏はそれなりの人物で、未知な領域が大きいからです」

恋査「結論から言いますと、私と同じ体になる案は棄却するべきかと」

上条「………そうか。確かに脳移植は俺も反対だ。オティヌスにかかる危険が大きい」

上条「それに成功したって、恋査ってメチャクチャ高級価格なんだろ? 維持費もやばいだろうし」

恋査「恋査は脳をカートリッジ化していたり、ボディを頑丈に作られれているのは、能力を生み出すためであって」

恋査「ごく普通に日常生活を送るには、一般家庭でも十分維持可能な価格かと」

上条「……ちなみにおいくら?」

恋査「計算します―――計算終了しました」

恋査「製作費約1200万円、維持費月々約30万ほどです」

上条「一般家庭の定義がおかしいっ」



恋査気分コンマ下1
奇数→恋査、興に乗る。
偶数→恋査、悪乗りする。
694 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/20(月) 23:45:23.97 ID:+wHF9owSO
今日はここまでにさせてください
ありがとうございました

次回は土曜日の19時からよろしくお願いします


平日昼間、暇だったらちょこっと書くかも
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 23:53:56.98 ID:4YLnWQYSo
乙です
696 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/25(土) 19:17:53.21 ID:3lRxJ8jbO
はじめます
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/25(土) 19:18:45.24 ID:yE3nBIsco
OK
698 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/25(土) 19:56:38.57 ID:3lRxJ8jbO
恋査「まぁまぁ」

上条「まぁまぁ、じゃねーよ」

恋査「とりあえずスペックを…印刷しますのでお待ちください」

上条「は? コピー機なんてどこにあるんだよ。印刷室にでも行くのか?」

恋査「ウィーーーーン、ヴェッ、ヴェッ、ヴェッ」

上条「いやおまえが印刷するんかー――ーい!」

恋査「ヴェッ、ヴェッ、ヴェッ、ヴェーーーーーーー」

恋査「ふぅ、スカートの中からお取りください」

上条「どこから印刷してんだ!」

恋査「? 尻部の割れ目から」

上条「ケツから紙とか不潔だろ!?」

恋査「大丈夫、恋査はうんこはしないので」

上条「そういう事いわないの!」

恋査「四の五の言わないでさっさと取ってください」

上条「……もうツッコまねぇぞ…」スッ

上条「傍から見ればヘンタイだぞ俺たち」

恋査「失礼な。変態なのはあなただけです」

上条「―――」ビリッ

恋査「イッタッ―――もっと丁寧に取ってください」

上条「まさかのレシート方式かよ」

上条「えーーっと、なになに?」



上条「………なにこの腕部5連装メガ粒子砲って」

恋査「有線ですが腕を切り離してオールレンジ攻撃可能のビーム砲です」

上条「………なんで首も切り離せるの?」

恋査「胴体が大破した場合の脱出ポッドです」

上条「なんで口からもビームでるの?」

恋査「脱出ポッドが無防備なのはダメでしょう」

上条「……………。……なんで足がないの?」

恋査「あんなの飾りです。偉い人にはそれが分らんのですよ」


上条「ジオングじゃねぇか!!」ベシッ


恋査「レシー…設計図を投げないでください」

上条「レシート言ってんじゃねぇか。なんで地上なのに宇宙専用? ってかそのまえになんで戦闘ロボなんだよ!」

上条「そら1200万かかるわ。ってか1200万でジオング作れるのかよスゲーな!」
699 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/25(土) 20:22:02.90 ID:3lRxJ8jbO
恋査「………チッ、ツッコミくどっ」ボソッ

上条「じゃかしいっ」

感情「最低でも人の形したのじゃダメだ」

恋査「はいはい。ヴェッ、ヴェッ、ヴェッ、ヴェッ、ヴェッ」

恋査「ヴェッ、ヴェッ、ヴェッ、ヴェッ、ヴぇーーーーーーー」

恋査「はい」

上条「いちいち印刷するの面倒だな。てかケツに手を突っ込むのもなんか嫌だ」

恋査「あんっ」

上条「変な声出すな」ベリッ


上条「えーっとなになに……超鋼合金属ルナ・チタニウムとガンダリウム・アルファってなに」

恋査「オティヌスの装甲です。ザクマシンガンを全く受け付けません」

上条「…………このビーム・ライフルってのは」

恋査「本機の主兵装です。小型化してますが、戦艦の主砲クラスの威力を誇ります」

上条「………この頭のVみたいなのは?」

恋査「本機の象徴たるセンサーです。有効半径5,700mです」

上条「………『ダム』とは何だ?」

恋査「『ふくらはぎのくびで』です!! 地球の方言で」ぐぐっ!!



上条「ガンダムじゃねーか!!」ベシッ



上条「人の形っていうか、人型兵器じゃねぇーか! なにか、ジオンの次はガンダムも作るってのか1200万で! アナハイムエレクトロニクスでも無理だわ!」

恋査「AE社が登場するのはZから…」

上条「やかましいっ」
700 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/25(土) 20:37:58.66 ID:3lRxJ8jbO
上条「人間だよ人間! ふつーの人間じゃダメだって」

恋査「はいはい、人間人間ね、チッ、っるせーな」ゴソゴソベリッ

恋査「はい、どうぞ」つ設計図

上条「……さっきまでのヴェッ、ヴェッは何だったんだ…」

上条「えーっと…ああ、そうそうロボじゃないな。ロボットじゃなくて人造人間。こういうのでいいんだよ」

上条「えーっと、本機は汎用人型決戦兵器で、……A10神経を介して神経接続によるコントロールシステム…エントリープラグ…シンクロ率…A.Tフィールド…暴走状態だと何でも食べます―――」




上条「エヴァンゲリオンじゃねーか!」




・・・・・



上条「はぁ…はぁ…はぁ…」

恋査「これもだめ、あれもだめ――わがままですね」

上条「おま、おまえが、俺の彼女をマジンガーだのビックオーだの鉄人28号だのにしたがる、からであって」

上条「俺はなにも悪くねぇ」

上条「イタタ、肩が!」ビリッ

恋査「……少々悪乗りが過ぎましたね」

恋査「では私はこれで。いい暇つぶしになりました」

上条「ちょっと待て! オティヌスの体の件は――」

恋査「その話はお断りします。私の仕事ではないので」

上条「!」


上条さん咄嗟の台詞コンマ下1
奇数→交換条件がある!
偶数→お願いします何でもしますから
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/25(土) 20:40:04.79 ID:w7kVJPZXo
702 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/25(土) 22:18:51.01 ID:3lRxJ8jbO
上条「―――!」

上条(やばい。きっとこの計画は恋査じゃないと破綻する!)

上条(なにをすれば―――)

上条「こっ」

恋査「………?」

上条「こ、交換条件がある!」

恋査「ほう、交換条件ですか」スッ

上条「あ、ああ」

恋査「恐らくこの計画はかなり長期間、拘束するプロジェクトになります」

恋査「こう見えても多忙の身、1分でもかなりのパワーと維持費を消費する私を数か月……覚悟はありますか?」


上条「………ああ、オティヌスの為ならなんだってする」


恋査「―――いえ、これはさすがに意地が悪すぎました」

恋査「今までの無礼をお詫びします」

恋査「野球大会での借りもありますし、全面的に協力しましょう」

上条「本当か!?」

恋査「はい。オティヌス氏に負担がかからないようにそのままの状態で駆動できる肉体の設計をすればいいのですね?」

上条「ああ! よろしく頼む!」

恋査「承知しました。では――」スタスタ

上条「はぁ、よかったぁ…」




恋査「おや、こんにちわ」

???「……」


アレを見ていた奴コンマ下1
奇数→エツ子は見た
偶数→ズッコケ3人組は見た
703 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/25(土) 22:24:30.31 ID:3lRxJ8jbO
今日はここまでにさせてください
ありがとうございました

次は明日の19時からはじめます
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/25(土) 22:55:47.60 ID:2ukX4TX3o
705 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/26(日) 19:27:26.95 ID:ZO4cYzWpO
はじめまっする
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 19:28:04.73 ID:Nq4/XQLYo
待ってた
707 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/26(日) 20:06:25.05 ID:ZO4cYzWpO
ドリー「こんにちわー」

恋査「では…」スタスタ

操祈「…………」ボケー

看取「…………」アワワ

ドリー「どうしたの?」

看取「だ、だ、ダーリンが、ス、スカート、スカ、スカートに」グルグル

操祈「あははは、見てない。見てないわぁ。あんなプレイ見てないわぁ」アハハハ

ドリー「どうしたの二人とも。おにいちゃんのおみまい、いかないの?」

操祈「今日のところは帰りましょう」

看取「サンセー」

ドリー「えー」

ドリー「じゃあわたしはおにいちゃんのところへいくー!」ダッ

「「あっ」」

ドリー「おにいちゃーん!」タックルッ

上条「ぐへっ」バキッ

看取「あっ」

操祈「あっ」




センセイ、上条サンノ容体ガッ
マタカ! エエイ、アノ病室ハ呪ワレテイルノカッ



上条(左肩が剥離骨折した)

上条(入院期間が延長されたが、入院食生活のおかげでやせた気がする)


上条さんのHPが20減りました
HP:65/140→45/140

恋査さんの好感度が20上がりました
恋査好感度202→222

708 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/26(日) 20:23:31.29 ID:ZO4cYzWpO
――――12月上旬


上条「ようやく肩が動かせるようになったぜ」ナガカッター

恋査「退院おめでとうございます」

上条「別に完全に治るまで入院するまでもなかったのに」

恋査「治るまで安静にしているか不安でしたので。再手術されては非効率です」

上条「まぁ入院費とか諸々安くしてくれたのはありがたかったけどさ」

上条(何やら変な検査があったが、まあよしとしよう)


薬味「退院おめでとう。いやぁいいデータ……げふんげふん、無事に怪我が治って何より」

薬味「なにやら恋査を使って面白いことをしているが、生憎私はノータッチだ。相談するならどこぞのカエル顔に頼んでね」

薬味「脊髄不随による身体障害者や筋ジストロフィー症患者への救済にもなるこの分野の研究は、私よりあの男の方が好みそうだ」

上条「そうか、わかった。骨折を2週間で治せるくらいいい腕なのにな」

薬味「いやいや、そう褒められたことはしてないよ」

薬味(色々と面白い事をしたからね)ニタリ



上条「しかしナースと主治医が退院の出迎えとか、ドラマみたいなことするんだな」

恋査「ああ、そうでした」ゴソゴソ

上条「?」

恋査「これを渡そうと」つUSBメモリー

上条「これは?」

恋査「オティヌス氏の代替ボディーの設計資料です。少々木原の技術は取り入れていますが、低価格かつ高燃費かつ耐久性良好に製作可能かと」

上条「そうか! ありがとう」ガシッ

恋査「―――」

恋査「……別に、貴方の為に作ったわけではないからね。ただ、研究として作ったんだからね」

上条「なぜツンデレ」

恋査「男の人はこういうのが好みでは?」

上条「いや、俺は違う」
709 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/04/26(日) 20:27:09.65 ID:ZO4cYzWpO
訂正
×→上条「しかしナースと主治医が退院の出迎えとか、ドラマみたいなことするんだな」
○→上条「しかしナースと主治医が退院の見送りとか、ドラマみたいなことするんだな」




上条「じゃあ、俺は行くわ。ありがとな」

恋査「お大事に」

薬味「また草野球の助っ人頼むよー。怪我したらまた治してあげるから!」

上条「へいへい」ノシ




上条「さて、設計図も出来たし、いつかは垣根とカエル先生に見せないとなぁ」

上条「ま、それはまた今度でいいか」

上条「とりあえず退院祝いだ。出迎えに誰も来なかったのはさみしいが―――」



――12月下旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:45/140


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20



食蜂操祈……★★★★☆☆☆☆☆☆
警策看取……★★★☆☆☆☆☆☆☆
ドリー………★★★★★☆☆☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★
安価下2
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 20:31:25.03 ID:RLJmt0H3o
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