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【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その12

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382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 11:55:05.20 ID:NwpLqHY0O
>>381が連続で偶数ゾロを出しておられる……
当時からして魔物は帝国が力技で排除して、王国が飼い慣らし、聖国が結界対処って感じか?
そう考えると戦果はともかく纏めて大軍使役できてたシュタイナーやっぱやべえな……
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 12:26:37.90 ID:EkPYzX+o0
96 75 22(偶数ゾロ)

やべーな。これは衝撃波食らった感じでダメージ受けるんじゃないか?
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 12:59:10.53 ID:uhvGFnzgO
ただ良い数字ではあるが過去編とはいえ
高い数字がそのまま良い結果とは限らんから
その辺は理解しておくべきかも(22は浮かれて良さそうだが)

ちなみに過去編は新たなネームドは流石に出ないか
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 13:13:29.79 ID:fBFN7vP30
毎回毎回結果も分からないのに反応し過ぎじゃないの
過去にも実際は良い結果だったのに悪い結果だと勝手に勘違いして戦犯とかボロクソに煽ってきた奴もいたし
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 13:17:52.93 ID:EkPYzX+o0
スマン…偶数ゾロ目で悪い時はなかったはずだからハシャギ過ぎた……
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 13:38:09.43 ID:63s6SFyU0
まあクリア後のおまけだし、過去の話ならアベル達にも影響ないだろうし安心していいんじゃないか?
偶ゾロは基本良結果だけど、高コンマは良結果じゃない時多々あったのも確か(王国の被害ダメージや酒の弱さとか)
388 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/12(火) 23:46:03.39 ID:ltwnN2IN0
こんばんはー
流石におまけですので、余程のことがない限り私もダメージは負わなもげぇ(吐血)
……やっぱり皆さん、こっちの判定表実はわかってるじゃないかなと思ってしまいます(白目)
偶数ゾロですので??の公開ありですね(しばらく先になりますが)
他のコンマも、かなり「らしい」結果になっていて驚きです

それではほんの少しだけ再開です
389 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/12(火) 23:47:05.75 ID:ltwnN2IN0
……


ギルバート「――やがて帝国は小国家を名乗れるまでの規模に達した」

ギルバート「己の身体を鍛え、その力で道を切り拓き、更なる発展を遂げ……」

ギルバート「同時に、この頃から人間の外敵も現れ始める」

カイン「……未開の地が開拓され、領土と呼べる域に達した」

カイン「そしてそこを治めているのは、まともな武具も揃っていない野蛮人……」

アベル「装備に恵まれた王国軍か、或いは魔法を使える聖国軍か……」

アドルラン「或いは、取り込み拡大を狙う他の小国家か?」

ギルバート「……答えは、全てだ」

皇子ズ「「!!」」

ギルバート「どの国も、様々な理由から領地は欲しい」

ギルバート「加えて確かに、帝国の装備は実に貧弱であったことも事実」

ギルバート「それにいくら開拓したところで食糧の安定生産には向かぬ地だ」

アドルラン「仮に粘られても、持久戦で食糧が底をつくと思われたのだな」

ギルバート「その通り。そしてそれは間違ってはいない判断だ。今の帝国も、そう攻められれば辛いだろう」

ギルバート「故に、初代皇帝は自らが先頭に立ち討って出た」

ギルバート「帝国領を奪おうとやってきた腑抜けどもを返り討ちにし、その足で敵の本陣まで攻め入った」

アベル「……王国と聖国は崩せずとも、小国家はそのまま蹂躙して逆に領土を奪い帝国の支配を広げる」

アベル「略奪国家と呼ばれるわけですね……」

ギルバート「先に仕掛けてきたのは、あちら側だというのにな」

カイン「ま……初代皇帝の気性から察するに、10で殴ったら100で返したりもしたんだろうけどね」

アドルラン「いずれにせよ、彼らは戦った。そして、そのおかげで今の帝国があるのだな……」

ギルバート「その通りだ」


――
390 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/12(火) 23:54:52.09 ID:ltwnN2IN0
――


……


ギルバート「――さて……かつての帝国の成り立ちは大体このようなものだ」

ギルバート「以後、幾度となく帝国は戦い続けて……そして今に至る」

アドルラン「ふむ……」

カイン「わかってはいたけど、戦いの歴史だねぇ……」

ギルバート「興味があるならば、この歴史書を読むがいい」ズドン!

ギルバート「当時の様子や、初代皇帝の偉業なども載っているぞ?」ズイ!

アベル「……思ったよりも、戦術は残っていないのですね」ペラペラ…

ギルバート「己を鍛えて敵を叩き潰す。これ以上なくわかりやすい戦術ではないか?」

カイン「無茶苦茶だけど、父さんが実践しちゃってるからなぁ……」

アベル「これは、かつての地図……」ペラ…

アドルラン「む……? 随分と、広いな?」

カイン「これが帝国領だとすれば、相当なものだな……」

ギルバート「……」

ギルバート「そう、かつての帝国は強く勇ましく……まさに帝国と呼ぶに相応しい覇者であった」

ギルバート「だが……」

ギルバート「如何に初代皇帝が偉大とはいえ、彼も人の子だ」

ギルバート「どれだけ己を鍛え続け、生涯負けを知らぬ者であっても……」

ギルバート「時の流れ、寿命には勝てぬ」

ギルバート「彼の子が、彼を慕っていた兵が、皇帝の道を継ごうと奮戦するが……」

ギルバート「やはり、時の流れには逆らえぬ。身体を蝕む毒の様に……」

ギルバート「やがて帝国は、徐々に弱体化してゆく」

アベル「……」

391 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/12(火) 23:59:33.37 ID:ltwnN2IN0
2:ギルバート幼少期(皇帝を目指した日。堕落した帝国の中で)

――


ギルバート「我がこの世に生まれる頃には……帝国はかつての見る影もない程に衰退していた」

ギルバート「当時の皇帝が、暗愚の極みとも言うべき存在であった影響も大きいのだろう」

アドルラン「父上の前の、皇帝……」

アベル「教本でも、ほとんど触れられていませんが……」

カイン「よっぽど酷くて、父さんが書物からも存在を抹消しようとした、ってところかな?」

ギルバート「その通りだ、カイン」

ギルバート「奴に存在意義があったのだとすれば……」




ギルバート「――我に、皇帝になる決意をさせたということだけであろう」




皇子ズ「「!!」」

アドルラン「父上が皇帝を目指された理由、ですか」

カイン「王国や聖国に倣うなら、代々の血筋……だけど、帝国なら……」

ギルバート「――初代皇帝は、その身と力で帝国を創り上げたのだ」

ギルバート「自らを常に練磨する……その肝要な部分さえ忘れ果てた皇族は、最早皇族にあらず」

ギルバート「血筋など関係ない。最も強き者こそが、帝国には相応しい……」

ギルバート「子供心に、変わり果て堕落した帝国を目の当たりにした我は、あの日誓ったのだ……」


〜〜〜〜

392 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/12(火) 23:59:36.40 ID:uhvGFnzgO
世界史だとモンゴル辺りがモロに被るか
領土拡げすぎて有能な指導者がいなくなると一気に元の木阿弥に
393 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/13(水) 00:01:02.44 ID:RzEuqCnF0
――――
―――
――



――数十年前……――



【帝国・王城】



皇帝「何? また王国軍が迫っているだと!?」

帝国兵「はっ! 件の一帯の領地を寄越さねば、この帝都に攻め入ると……」

皇帝「ぬぅぅ……」

帝国兵「陛下、いかがいたしましょう?」

皇帝「……」

皇帝「王国の兵の装備は強力だ。それに加えて、魔物まで手懐けておる……」

皇帝「我が帝国軍が敗ける道理はないが、少なからず損害は出てしまうであろうな」

皇帝「それに戦の用意も何かと手間だ。適当に、王国にまた金を贈っておけ」

皇帝「結局国王も、すぐに金にならぬ領土よりも現物の金を欲しておるのだからな」

帝国兵「かしこまりました!」バッ!

皇帝「いちいち戦をするなど、愚者のすることよ……」

皇帝「皇とは、悠々と快適に安全に暮らしてこそ」

皇帝「常に落ち着き、優雅な様を見せることで……民共は、皇帝の偉大さと帝国の盤石さを知ることができる」

皇帝「む? しかし王国に金を贈るとなると……また補充せねばならぬか」

皇帝「おい! 下民共の税をさらに引き上げることも忘れるな!」

帝国兵「はっ!」


……


――
394 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/13(水) 00:06:05.03 ID:RzEuqCnF0
――


【帝国・貧民街】


帝国兵「おら、下民共! 徴収の時間だ!」

貧民「ひいぃ! お、お納めくださいっ!」バッ



ギルバート(……なんで、この帝国はここまでつまらない世界なんだ?)

ギルバート(本に書いてあった。帝国を創った人は、自分の力で頑張ってきたんだ)

ギルバート(俺達もその誇り高い帝国の血を継いでいるんじゃないのか……?)


ギルバート(なんなんだ、あの細い兵士は……? とても、精強な帝国兵には見えない……)イライラ…

ギルバート(そして、そんな奴にも無抵抗で少ない物資を渡すこいつらも……)イライラ…

ギルバート(全てが違う……こんなもの、帝国じゃない……)イライラ…

ギルバート(初代皇帝の掲げた、帝国の理念は……人間は強くあるべきということじゃないのか……?)イライラ…





ギルバート(今の帝国は――国も、民も、間違っている……!!!)グッ…




帝国兵「んんー……足りねえなぁ?」ゴソゴソ…

貧民「お、お許しを……!?」



ギルバート「……おい、お前」



帝国兵「あん、なんだ餓鬼?」




395 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/13(水) 00:11:06.14 ID:RzEuqCnF0
三連特殊判定結果

1:幼少期…立ち上がったばかりのギルバートのレベル(ラスボス補正でコンマ×2。ゾロ目も同様)

コンマ96

96×2= 1 9 2


※ こ ん な 子 供 が い る か 

※ 幼少期から初代皇帝に憧れたギルバート少年、バッキバキに鍛え抜いています

――



ギルバート「――何故、お前のような『弱者』が……支配者を気取るんだ?」ゴゴゴゴゴゴゴ…



帝国兵「」←レベル5


貧民「」←レベル1



帝国兵「わ、わかった……今日の徴収、特別に見逃してやるから……」ビクビク…

ギルバート「……」ピク…

ギルバート「……奪われたなら、この身を持って奪い返せ」

帝国兵「へ?」

ギルバート「奪ったならば、奪われる覚悟も決めろ……かつての帝国の考えの一つだ」

ギルバート「お前は、奪った。お前は、帝国の兵士だ。ならば――覚悟はあるんだろう?」ググ…



ドゴオオオォォォォ!


帝国兵「ぐぴゃっ!?」グシャア!

ギルバート「……脆すぎる」



貧民「」ジョバァー…



……
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 00:14:24.44 ID:pifAx84YO
花園垣くんかな?
397 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/13(水) 00:16:06.92 ID:RzEuqCnF0
判定結果の一つ目を公開したあたりで今日はここまで
……うん、1/2でレベル3ケタいくからゾロ目ボーナスも外しておいたら96とかほぼ最高数値出すというね(白目)
ここで低いコンマだったら徐々に鍛えて才能を開花させていく予定でしたが、もう怪物です
そして自動的に、青年期にこれ以上に育ったギルバートにボコられるフローレンさんの運命も決定しました(白目)

本日もありがとうございました!
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2019/11/13(水) 00:16:22.61 ID:81m7Gmy80
今でいうとワンピースのおでんレベルだな
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 00:20:07.81 ID:H8pEIP5oO
おつー
最近コンマ一桁で親しみやすかったパパン、戦闘絡みになった途端やっぱバケモンじゃないか(白目)
てか想像以上に皇帝が駄目なのもだけど、この国を変えなきゃって子供の頃に思ったのはアベルと同じなんだなぁ
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 00:22:06.79 ID:pifAx84YO
戦闘レベル192って本編だとエリスが3スレ目でようやく到達したみたいやね
……つかエリスの戦闘レベルの伸び方が改めて見るとおかしい
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 00:44:24.46 ID:81m7Gmy80
そもそも200越えしたキャラって本編でどれだけいたっけ?
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 13:08:48.74 ID:lNZKQWnUO
>>401
一応アベル隊は全員200超えてるし、アドルラン兄様とかスミレも超えてる。超えてないのはエメリナ、アイナ、ヒバリ、ティアのサポート組くらいかと
パパンも子供の頃はカインお兄ちゃんみたいなもやしかと思ったらそんなことはなかった
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/17(日) 14:25:58.15 ID:eKsplddPO
少しずつの更新までもが止まってるということは
相当忙しいのか、あるいはインフルかかっちゃったとかか
復活、再開気長に待ってまーす
404 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/17(日) 23:43:38.35 ID:iIMukdkc0
こんばんはー
すみません、少々仕事の方で厄介な案件を抱えまして忙殺されていました
生存報告すらできず、申し訳ありません……
明日の22時過ぎより、一部判定ありで再開できればと思っています
405 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 22:33:29.52 ID:8bIIJ9NS0
こんばんはー
それでは少しづつ再開していきます
406 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 22:34:19.73 ID:8bIIJ9NS0
……


ギルバート「……」シャクシャク…



シーン…



ギルバート「……ふん」ゴクン


ギルバート(兵士も、奪われていた貧民も、俺に何もかも差し出して逃げて行った……)

ギルバート(あの様子じゃ、兵士は子供に負けて逃げ帰ったなど恥だと誰にも言わないだろう)

ギルバート(仮に報告したところで、あの愚帝が動くわけがない)

ギルバート(なんて弱く、腑抜けて、脆くて、くだらぬ、無価値な人間達だろう)

ギルバート(かつての皇帝が成し遂げた偉業を、国も民も忘れたっていうのか?)



ギルバート(何もないところから国を造り上げ、どんな相手にも決して屈さなかったというかつての皇帝……)

ギルバート(それを慕い、精強だったという民と兵士達……)

ギルバート(――決めたぞ。誰もやらないのならば、思い出さないというのならば)






ギルバート(――まずは自分が動く。この身で道を切り拓き、必ずかつての帝国を取り戻してみせる……!)グッ!







ギルバート「よし。そうと決まれば、さらに鍛えて、それから……」




……
407 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 22:36:03.74 ID:8bIIJ9NS0
――――
―――
――




ギルバート「こうして、我は決めたのだ」

ギルバート「この手で、帝国の威光を取り戻そうとな……」




アベル「」

カイン「」

アドルラン「」



ギルバート「む? どうしたお前達?」

アベル「いや、帝国の兵士を粉砕したと簡単には言いますが……」

アドルラン「かつての帝国も腐敗していたことも驚きですが、それ以上の衝撃です……」

カイン「今の父さん見ると、納得できる部分もあるけどさぁ……」

カイン「その頃の父さんって、いくつぐらいだったのさ?」

ギルバート「そうだな、大体暗黒街に捨てた時のお前達と同じか少し若い頃か?」

ギルバート「お前達が暗黒街を生き延び、這い上がってきたことは確かに評価するが……」

ギルバート「我に言わせれば、あの時のお前達は些か鍛え方が足りぬようにも思えたがな」ムス…

アドルラン「お言葉ですが、父上のそれは流石に常軌を逸しているかと……」

ギルバート「……しかし、あの日まだまだ弱者であったアベル達が牙を砥ぎ、力を合わせ我を破ったのは紛れもない事実だ」

ギルバート「這い上がり、目標を討つ。かつての我と同じことを、お前達も成し遂げたのだな……」

アドルラン「父上……」

ギルバート「クク……お前達も、自分の子供に討たれぬよう気を付けることだな」

ギルバート「……いや、やはりアベルの子は過酷な環境に置いて牙を砥がせるのも悪くないか?」

アベル「父上、やめてください!?」ガタ!

ギルバート「ふっ、冗談だ。……我も、お前達のやり方で帝国がどうなっていくのかが気になるのだからな」

アドルラン「……未熟な身ではありますが、必ずやご期待には応えましょう」


408 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 22:44:01.64 ID:8bIIJ9NS0
カイン「やれやれ……そうは言っても父さん、鍛錬は続けろって言うんだろ?」

ギルバート「無論だ。帝国の在り方を抜きにしても、強き肉体を保つことはもはや人の義務ではないのか?」

アドルラン「それは確かに、そうなのですが」

アベル「まぁ、帝国もですが他国も情勢が完全に安定しているとは言えませんからね」

アベル「有事の際に備えて鍛錬を欠かさず、少なくとも現状を維持することは大切でしょう」

カイン「これでもだいぶ強くなれたつもりなんだけどなぁ……」

ギルバート「ふ……確かに、かつてとは別人だな」

ギルバート「だが帝国の者であれば、より高みを目指せ。己との戦いに、終わりなど無いのだからな」

アドルラン「父上はその信念の元、決起の日からも欠かさず鍛錬を重ねたのですね」

ギルバート「うむ……」

ギルバート「確かにかつての我は、同世代の子供の中では群を抜いていたのかもしれない」

ギルバート「しかしそれは、子供の狭き世界故ではないか?」

ギルバート「皇帝は腐っても皇帝で、実は高い実力を持っているのではないか?」

ギルバート「我はそう考え、すぐには行動に移さず鍛錬を重ねた」

ギルバート「事実、かつての我も今の我からすれば遥かに劣るからな」

カイン「基準が色々ずれてるんだよなぁ父さん……」

カイン「しかし、こうして聞くとますますアベルに似てるもんだね」

ギルバート「……血は争えぬということか。しかし、アベルと我にも違うところはあるぞ?」

カイン「?」







ギルバート「……周りがあまりにも弱すぎて、全く経験を積めなかったのだ」




皇子ズ「「「でしょうね……」」」


――
409 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 22:45:59.63 ID:8bIIJ9NS0
3:ギルバート青年期・前(軍学校時代。フローレンとの出会い)

――


ギルバート「……と、言うわけだ。我の幼い頃は……」

ギルバート「周りがあまりにも腑抜けた連中が多かったせいで、実に得る物が少ない時間であった」

カイン「だからそれ、父さんの強さが当時からしておかしいんだって……」

アベル「俺が捨てられた頃の暗黒街にも言えることですが、基本は皆生き延びたいわけですからね……」

アドルラン「強者に挑みたくなる気持ちも失せる程に、圧倒的な差だったのだろうな……」

ギルバート「ぬ、ぬぅ……」

アベル「しかし、その言い方から察するに……幼少期を抜けた後は、得る物があったと言うことですか?」

ギルバート「うむ。カインはともかく、アドルランとアベルであればわかるのではないか?」

カイン「くぅ、もうわかっているけど、やっぱり兄弟の中で僕だけ出遅れてた現実が突き刺さる」

アドルラン「はははは! なぁに、お前は優秀だからすぐに私に追いつくだろうさ」

アドルラン「もっとも、そのまま易々と追い抜かれては堪らんから私も練磨を重ねるがな!」

アベル「俺も、兄様達を支えられるように尽力しますよ」

カイン「ほどほどでいいからなー? ……僕が差を埋めるのも大変なことになりそうだし」

カイン「この二人ならわかって、僕にはわからない……それってつまり、軍学校での生活が充実してたかどうかってことだろ?」

ギルバート「その通りだ」

ギルバート「競う相手も見つからず、知識も持たず停滞期に陥ってしまったこともあった我だが……」

ギルバート「当時の軍学校に入って……しばらくした頃だったか」

ギルバート「あやつ、フローレンと出会ったのは……」

皇子ズ「「!!」」


……

――
410 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 22:49:34.19 ID:8bIIJ9NS0
――――
―――
――



【旧帝国・軍学校】


ギルバート「……ふぅ」

ギルバート(士官を排出するための学校であればと、期待してみたが……)

ギルバート(学問はともかく、武術……模擬戦は期待外れと言わざるを得ないな)

ギルバート(教師ですら、我の前に立つことすらできぬとは……)

ギルバート(生徒もほとんどが有象無象、貴族の戯れでしかない)

ギルバート(……もう、この身で皇帝を討ち取ることができるのではないだろうか?)

ギルバート「……」

ギルバート(いや、慢心は最大の敵だ。我が肉体、未だ未熟)

ギルバート(とてもかつての皇帝に並べる程、強くは無い)

ギルバート(今はまだ耐え、さらに相応しき力を身に着ける時……!)ゴゴゴゴゴゴゴ!


生徒1「おいおい、ギルバートの奴からまたやべぇ気配をを感じるんだが……」

生徒2「勘弁してくれよ、次の時間って団体模擬戦じゃなかったか?」

生徒3「あいつがこの学校に来て1年ちょっと、誰もあいつと模擬戦場に並び立てた奴もいない……」

生徒4「あいつ本当に人間なのか……?」


ギルバート「……」フゥー…


生徒1「あ、でもあいつなら……もしかして?」

生徒2「あいつ?」

生徒3「あー、あの子か。入って来たばっかりなのに無双してる天才少女!」


ギルバート「……」ピク


生徒4「まだ同学年内だけらしいけど、確かその子も模擬戦で負け知らずなんだっけ」

生徒1「そうそう。女ギルバートとでも言うべきかな。名前は確か――」


……




――
411 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 22:54:41.76 ID:8bIIJ9NS0
――

……

フローレン「……ここでこうして、この公式を当てはめる。これでお終いよぉ」

女生徒1「あ、ありがとうフローレンちゃん! 助かったわ!」

フローレン「別にいいわよぉ、このくらい……」

フローレン「……」

フローレン(生まれてからずっと、なんでも上手く行った……)

フローレン(神童だなんて持て囃されて、帝国で一番のこの学校にも難なく入れた)

フローレン(ここの勉強や戦いなら少しは愉しめるかと思ったのに……)ハァ…

フローレン(この程度だなんて、本当につまらない……何か、何か愉しいことはないのぉ?)


女生徒1「よかったぁ……これでなんとか次の試験は突破できそう!」キャッキャッ!

女生徒2「でもホント凄いよねフローレンちゃん。ここ、授業でまだ一回しかやってないのに……」

女生徒3「まさに天才って言葉が相応しいよね。もう嫉妬の感情すら湧かないもん……」


フローレン(……なんでこんな簡単なことも理解できないのかしら、このお馬鹿さん達は?)

フローレン(……でも、愉しそうねぇ)

フローレン「……羨ましい」ボソリ

女生徒1「?」



教師「あー、静かに! 休憩時間は終わりだぞ!」パンパン!

教師「次は諸君らにとっては初めての事になるが、上級生を交えた団体鍛錬の時間だ。気を引き締めるように!」




フローレン(……団体模擬戦、ねぇ)

フローレン(少しは、愉しめるといいんだけれど……)



――
412 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 22:57:15.79 ID:8bIIJ9NS0
――




【模擬戦会場】


フローレン「そぉれ……」ブオン!


ズガア!


上級生徒「ぐわああぁぁぁ!?」ゴロゴロ…

フローレン「はぁ……あなたも、つまらないわねぇ……」

上級生徒「くっ……この貴族の僕に、よくもこんな恥を――」

フローレン「……」ズガン!

上級生徒「ひいいぃぃぃぃぃ!?」ジョバアァァ…

フローレン「……私、つまらないものは嫌いなのよぉ」

フローレン「いらない玩具は――壊して捨てるわよねぇ?」グオッ!

上級生徒「た、たひゅけてええぇぇぇぇぇ!」ダダダダ!

フローレン「はぁ……」


男子生徒「おいおい、なんだあいつ……女の身であんな軽々斧を振り回すなんて……」ヒソヒソ…

女子生徒「……胸は平らだし、男が女装してるんじゃないの?」ヒソヒソ…


フローレン(……全員、叩き割ってもいいんだけれど)

フローレン(それはそれで、次の玩具候補がいなくなってしまうかしらねぇ……)

フローレン「はぁ……本当に退屈――」



ズゴゴゴゴゴゴゴゴ!



フローレン「!?」バッ!


ギルバート「ぬうううぅぅぅぅぅぅぅん!」ズガァン!

教師達「「ぬわあああぁぁぁぁぁ!?」」ズザアー!


フローレン(せ、先生たちをまとめて一薙ぎで……!?)

フローレン(あの人……)


413 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 23:01:09.73 ID:8bIIJ9NS0
ギルバート「……終いか」チャキ…

生徒1「そりゃそうだろ……」ガタガタ…

生徒2「お前と戦いたがる奴なんて、この学校にいるわけないし……」ガタガタ…

生徒3「先生たちすらこれだもんなぁ……」ガタガタ…



フローレン「――待って。そこのあなた」



ギルバート「ん?」クル

フローレン「……あなたも、退屈しているのかしら?」

ギルバート「……そうだな」

フローレン「それなら――私と一戦、お相手願えるかしらぁ?」チャキ!





ザワザワ!




男子生徒「う、嘘だろ……あの怪力女、あのギルバートに自ら進んで挑んだだと!?」

女子生徒「へ、変態よ! 変態!」


ギルバート「……ほう?」

フローレン「私も、退屈で仕方がないの」

フローレン「もっと、もっと刺激のある……」

フローレン「あなたは、愉しませてくれる存在かしらぁ?」

ギルバート「ふ……」


414 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 23:04:40.61 ID:8bIIJ9NS0
三連特殊判定結果(>>377

2:青年期・前…ギルバートのフローレンへの好感度

コンマ75

75(ついに挑戦者が現れたか! なかなか見どころのある女ではないか!)>50

※基準値を超えたため、良好関係からスタート

――


ギルバート「はははははははは!」

生徒たち「「」」ビクゥ!

ギルバート「……笑ったのは、久方ぶりだな」

ギルバート「女、名は?」

フローレン「フローレンよぉ。あなたはぁ?」

ギルバート「そうか、お前が……我が名はギルバート」

ギルバート「フローレン、お前こそ……愉しませてくれるのか?」ニィ…

フローレン「ふふふふふ……!」

フローレン「私にそんな言葉吐いたの、あなたが初めてよぉ?」

フローレン「……」

フローレン「すごいわぁ……他の男とはわけが違う……!」ゾクゾク!

フローレン「こんな感覚、はじめてよぉ……!」チャキン!

ギルバート「……得物は斧か。珍しいな」チャキン!

フローレン「あなたは剣と盾……模範的ねぇ」

フローレン「――見せて貰うわよぉ? あなたの強さ!」バッ!

ギルバート「さあ、愉しませるがいい!」バッ!



――

※ギルバートのレベルが異常なため、最低保証戦闘

コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

415 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 23:05:02.98 ID:/3SEYain0
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 23:06:32.45 ID:cCd4UasQO
あっぶねぇ!
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2019/11/18(月) 23:09:31.42 ID:S/d1LJXe0
三つ目の判定がかなり気になるな
418 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 23:14:08.13 ID:8bIIJ9NS0
コンマ98

――ギルバート優勢!



ギルバート「ぬっ!」バッ!


ガギィィィィン!


フローレン「っ! 驚いたわぁ、私の斧をこうも簡単に止めて見せるなんてっ!」ギチギチ…

フローレン「いい、いいわぁあなた……!」ブオン!

ギルバート「なるほど、確かに他の腑抜けどもとは違うみたいだな……!」サッ!

ギルバート「だが……!」タッ!

フローレン(後退しつつ剣を構え直した……?)

フローレン(間合いをとって、様子を見るつもりかしらぁ?)

フローレン(悪いけれど、私はどちらかと言えば遠距離攻撃の方が得意なのよぉ?)バチ…





ギルバート「―――ずえあああああああぁぁぁぁぁぁっ!」ゴオォォ!





フローレン「なっ!? くうぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」ギャリィィン!

フローレン(嘘、でしょぉ……!? あの距離を、一瞬で詰めるどころか……)

フローレン(な、なんて力なのぉ!?)ビリビリ…


ギルバート「く、くく……!」

ギルバート「まさか、これを受け止められるとはな!」

ギルバート「――滾ってきたぞ、フローレンッ!」


コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2019/11/18(月) 23:14:40.10 ID:S/d1LJXe0
さい
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 23:14:42.78 ID:XEJykPSDO
はい
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 23:15:53.65 ID:ymkP8QsEO
流石は天才
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 23:16:47.55 ID:3gcceel50
>>416では煽ってきてるくせに何で>>419には無反応なんだよ糞野郎
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 23:19:45.51 ID:cCd4UasQO
1つずれたら99だったから反応しただけだろ?
424 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 23:24:01.42 ID:8bIIJ9NS0
コンマ10

――ギルバート劣勢!


ギルバート「ならば、今一度……!」ググ…!


フローレン(速い……もう、さっきと同じ構えに!?)

フローレン(流石に今のを連続で受けたら……)

フローレン(痺れの残ったこの腕と)ビリビリ…

訓練斧「」ミシミシ…

フローレン(こっちが先に砕かれるわぁ……)ゾクゾク…

フローレン(ふふふ……!)



フローレン「あはははははは! いいわぁ、ギルバート!」キュオオオ!

フローレン「――愉しい♪」



ギルバート「ぬ!?」

フローレン「――あなたなら、本気で挑んでも、きっと……!」バチバチィ!


ズドオオォォォォン!


ギルバート「がっ……!?」プシュゥ…


生徒達「「ら、落雷魔法!?」」

教師「馬鹿な、帝国で魔法の才を持つものは僅かだというのに……」

教師「その中でも最たる希少魔法を扱うだと……!?」ワナワナ…

生徒「いや先生、模擬戦であれ大丈夫なんですかっ!? ギルバートから煙が――」


ギルバート「――素晴らしい!」ダン!

フローレン(やっぱり……!)

ギルバート「初めて――戦いというものを、今、愉しめているぞっ!」グオン!


コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 23:24:30.00 ID:abf4yHmG0
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 23:24:43.28 ID:XEJykPSDO
はい
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 23:25:35.95 ID:SohvJvuBO
とう
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2019/11/18(月) 23:26:13.88 ID:S/d1LJXe0
また>>1が白目になってしまう!
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 23:26:14.13 ID:+3SUcT370
あっ、、
430 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 23:26:16.73 ID:8bIIJ9NS0
…………あふん!?(爆散)
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 23:26:39.20 ID:ymkP8QsEO
これはフローレンさん
即落ち不可避
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2019/11/18(月) 23:26:48.23 ID:S/d1LJXe0
白目ではなく爆散してしまったか……
433 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 23:40:07.16 ID:8bIIJ9NS0
コンマ00


 ハ イ パ ー ク リ テ ィ カ ル ! ! !


※大興奮のギルバート、大ハッスル!

※フローレンオーバーキル堕ち!

――



ギルバート「はははははははははは!」ブオンブオンブオン!

フローレン「ちょっ!? あれを受けて弱るどころか――ますます強く!?」ガキンガキン!

ギルバート「これだ! 俺が求め続けたものは……!」グオン!

ギルバート「俺を恐れず挑んでくる者! 俺に傷をつけられる者!」

ギルバート「俺と……競い合える強者……!」グッ!

ギルバート「もっとだ! もっと来いフローレンッ!」ドゴォ!

フローレン「くぅぅぅ!?」ズザザザザ!

フローレン「あはぁ……♪」

フローレン「本当に、愉しい……♪」

フローレン「痛い、怖い……初めての感覚……♪」

フローレン「いいわぁ……」


ズゴゴゴゴゴゴゴゴ!


フローレン「――上級火炎魔法、上級水魔法、上級土魔法、上級風魔法!」

フローレン(多分、これだけやってもこの人は突破してくる!)ゾクゾク!

フローレン(あぁ、勝ってみたいなんて思ったのも初めてよギルバートォ!)

フローレン(やったことはないけれど、このかつてない昂揚感……っ!)

フローレン(――今の私なら、きっと何でもできるわぁ!)バチバチ!



――『金雷の戦斧』発動――



フローレン「あははははははははは! ねぇ、ギルバート?」

フローレン「思いつきの一撃だけど――これも、超えてみせてぇ!?」ギュオン!

434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 23:50:23.58 ID:mw+0WzbT0
フローレンさんがパパンに何だかんだでぞっこんなのって
実際この位の出来事あったからってイメージよな
凄くしっくりくる
435 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 23:54:00.34 ID:8bIIJ9NS0
ギルバート「ぬおおおぉぉぉぉぉぉ!?」ガガガガガガ!

ギルバート(こ、これが魔法……!)

ギルバート(多角的、広範囲に様々な襲撃……!)

ギルバート(これが、これが――本当の戦い!)

ギルバート(初代皇帝が切り抜け続けてきたもの……!)



フローレン「あははははははははは!」グオン!



ギルバート(このままでは、この魔法を防ぎきったところであの雷斧の直撃を受けるか……!)

ギルバート(あの表情、フローレンは本気で我の頭を割りに来ているな……)タラ…

ギルバート(このかつてない昂揚感のまま死ぬのは、些かもったいない……!)グッ!

ギルバート(もっとだ……もっと強く、速く剣を振るわねば……)

ギルバート(全ての魔法を斬り伏せ、かつフローレンそのものをも打ち倒せるような……)

ギルバート(そんな一撃を……!)ググググ!



フローレン「ギルバートォォォォォォォ!」バチバチバチ!



ギルバート「――――っ! みえたっ!!!」



――『七星剣』発動――



フローレン「なっ――」ゾクリ!



ズガガガガガガガガガガガガガ!




フローレン「きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」グシャズザァー!

ギルバート「い、今の剣は……?」ハァハァ…



生徒一同「「」」

教師一同「「」」


フローレン「ま、敗けた……? この、私が……?」ボロボロ…

フローレン「……」

フローレン(なのに……愉しい。これが、愉しいということ……!)

フローレン(……ギルバート、あなたと一緒なら退屈しないで済みそうよぉ♪)


――勝利!!!


――
436 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/18(月) 23:58:14.71 ID:8bIIJ9NS0
まさかの00が出たあたりで今日はここまで
フルパワーオーバーキルですが、これで仲は深まるようです(白目)
判定結果次第では初戦はギルバートが負けるパターンもあった中でこれは、
キャラ設定を後押しするかのような本当に凄いコンマです……

次は仲を深めたギルバートとフローレンのちょっとしたやりとりと判定の後、後期のノワール絡みの予定です

本日もありがとうございました!
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2019/11/19(火) 00:00:54.21 ID:jm5mfMi20

インフレしていてレベル表とか出したらパパンかなりすごいことになってそう
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 00:04:09.44 ID:tu6LaNpY0

本当要所要所でコンマ荒ぶって面白い
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 00:04:14.54 ID:u6TAC24nO
おつおつ!
興奮しすぎて必殺剣思いつくとか流石パパンというか、ほんとうにこのスレはコンマがエンターテイナー過ぎる
しかしフローレンさんの使用武器が斧だったという事実に驚き
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 00:27:59.18 ID:APxpvaZSO
おつおつ

フローレン、ここまで運命的な出会いなら本編でのノワールママへの嫉妬も納得出来る気がする
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 01:00:56.38 ID:bcdBsTnv0
乙です!
ハイパークリティカルのボーナスってなんかあります?
もうないんだっけ?
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 12:54:27.40 ID:u3401lcA0
2人ともこのノリの延長で4人仕込んで産んでそうだから困る
443 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/21(木) 23:32:22.17 ID:mdsuTc6h0
こんばんはー
時間が不安定で本当に申し訳ないです
ほんの少しだけ再開です
444 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/21(木) 23:32:53.90 ID:mdsuTc6h0
――


教師達「「」」

生徒達「「」」



フローレン「あいたたた……」パンパン…

ギルバート「む、今の一撃を受けてまだ立ち上がれるか」

フローレン「全身痛いわよぉ……?」ボロボロ

フローレン「ただ、武器のおかげねぇ……」スッ…

ギルバート「ん?」

訓練剣「」バラバラ

フローレン「訓練用の剣じゃ、私の魔法を捌いてあれだけの威力の技は耐えきれないに決まってるでしょぉ?」

フローレン「まったく、恐ろしく……面白そうな人ねぇあなた?」

ギルバート「……何かを掴んだかと思ったが、我が剣は未だ未完ということか」

フローレン「完成形は絶対に受けたくないわねぇ……」ブルブル…

ギルバート「ククク、完成した暁には、お前を実験台にするのも悪くないかもしれないな」

フローレン「……先に脳天に雷落とさせていただくわぁ」

ギルバート「既に落とされたがな。あれが、魔法か?」

ギルバート「まさか武術だけでなく、魔法まで絡めてくるとは思わなかったぞ」

フローレン「ふふん、私は天才だものぉ。武器も魔法も、なんでもできちゃうのよぉ?」

フローレン「でもギルバート、あなたはそんな私をこうして這いつくばらせた……」

フローレン「――あなたは、人生が退屈ではないのかしらぁ?」

ギルバート「……そうだな。今の帝国もこの軍学校も、つまらぬものだとは思う」

ギルバート「――だが、お前のような者がいると知れた今は、少し……愉しいと思えるな」

フローレン「……! あらぁ、私と同じじゃなぁい!」

フローレン「それじゃあ、どうせみんな固まっているし、授業なんて捨てて二人で色々愉しいこと探しに行きましょうよぉ?」ギュ!

ギルバート「……いいだろう」


……

――

445 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/21(木) 23:33:25.23 ID:mdsuTc6h0
――

――あくる日――

……


調理教師「――というわけで、調理実習を……」




フローレン「ふぅん、確かにこの学校、色々と手広く教えてはいるのねぇ」

ギルバート「貴族とやらは、そういったものの教養もあると聞くが?」

フローレン「ええ。私も何年か前に嗜みとやらでやらされたんだけどぉ……」

フローレン「一回で教育担当の先生から合格を貰って、以後その勉強時間も無くなったわぁ」

フローレン「私の才が恐ろしいけど……だからこそ、私にとって料理なんて、面白くも愉しくもない苦痛な時間だわぁ……」

ギルバート「……では何故ここに来た?」

フローレン「だぁってぇ、あなたがまさかこんな授業を選択するだなんて夢にも思わなかったんだものぉ」

フローレン「てっきりまた実戦系を選ぶと思っていたのに、まさかの調理実習って……やっぱりあなた面白いわぁ♪」

ギルバート「……お前との鍛錬以外、まともな戦闘経験はもはやこの学校では積めん」

ギルバート「ならば次に必要な技能くらいは、覚えておくべきだと思ったまでのこと」

フローレン「?」

ギルバート「……帝国は、この土地柄だ。食糧は他国に比べれば質も量も劣る」

ギルバート「領地を奪い、豊かになるためには戦が必要となるが、戦中も食糧の必要性は高い」

ギルバート「何も美味である必要はないが……最低限、食べて肉体の礎になる程度のものは作るべきではないか?」

フローレン「なるほどねぇ……」


……


――
446 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/21(木) 23:35:29.31 ID:mdsuTc6h0
――


……


ギルバート丼「……」テーン

ギルバート「……」パク…

ギルバート「……」モグモグ

ギルバート(かつてと比べれば、遥かに良質な食事だな)

ギルバート(我ながら、思ったよりも作れるものだ)

ギルバート(時間をかけず、かつ全ての食材を一つの丼に入れる……これは完成形ではなかろうか?)

ギルバート(求める基準は満たした。他に何かめぼしい技能は……)


フローレン「ギールバートォ?」ピョン!

ギルバート「どうした、フローレン。……やらぬぞ?」ササ!

フローレン「い、意外と食い意地張ってるのねあなた」

フローレン「安心しなさぁい。そんなあなたの為に、何年振りかに久々に私も頑張っちゃったのよぉ?」

フローレン「ささ、この天才の料理をどうぞご堪能あれぇ?」


パカ



紅翠灰色のナニカ「」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…



ギルバート「うぐああああぁぁぁぁぁぁぁ!?」ゴフ!

フローレン「きゃ♪ もうギルバートったら、そんなに感動しなくてもいいのよぉ?」クネクネ

ギルバート(な、なんだこれは……?)ダラダラ…

ギルバート(これは……強敵の気配! 挑まざるをえない……!)グッ!

ギルバート「……」パク


ギルバート「……ぐぶぅ!?」レッセイレッセイレッセイ!

フローレン「どぉ? どぉぉ?」ニコニコ!

ギルバート「ふ……フローレン、やはり得がたき逸材よ……!」プルプル…

フローレン「当然よぉ!」アハハハハ!

ギルバート(凄まじいな……これは逆に、食べ続ければ身体を内側からも鍛えられそうだ……!)


……


――
447 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/21(木) 23:36:40.08 ID:mdsuTc6h0
――

……


試験官「――それでは試験の返却を……」



ギルバート「……」スッ…

フローレン「これまた意外ねぇ……」

フローレン「まさかあなたが真面目に試験を受けるだなんて……」

ギルバート「……お前は俺をなんだと思っているんだ?」

フローレン「そうねぇ……面白い人、かしらねぇ?」クスクス

ギルバート「……」

フローレン「ふふふ……!」


特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2019/11/21(木) 23:37:10.24 ID:QU0qJ/hj0
あい
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 23:37:33.47 ID:/liE8/N10
450 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/21(木) 23:47:28.94 ID:mdsuTc6h0
1:ギルバートの試験結果

24( 赤 点 で す よ )<50

※基準値を下回ったため、追試決定!

2:天才フローレンの手助け

47<50

※基準値を下回った為、手伝ってくれず


※学生時代のギルバートは勉学面でかなり苦労したようです

――


ギルバート「……俺は、面白くはないのだが」ペラ

フローレン「あらぁ? ……あららら」

ギルバート「……授業を抜け続けたのが、やはり響いたようだな」

ギルバート「次からはもう少し、参加する回数を増やそうと思う……」

フローレン「えぇー……つまんないわよぉ授業なんてぇ?」

ギルバート「フローレン、お前も――」



満点用紙「……」ピラ



ギルバート「……」

フローレン「……」ムフー!

ギルバート「……」

フローレン「……」ドヤァ…

ギルバート「……」

フローレン「……」

ギルバート「…………少し、素振りをしてくる」

フローレン「ちょっと変じゃなぁい!?」ガーン!




フローレン(教えてあげてもいいけどぉ……人に教えるのって、面白くないのよねぇ……)

フローレン(それに……あの人が、必死に教本にかぶりつく姿とか……すっごく面白うそう♪)

フローレン(ああ、やっぱり最高よぉギルバート……)




……


――
451 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/22(金) 00:04:04.33 ID:M77I8fHu0
――

……


ギルバート「……」モクモク…



フローレン「頑張っているわねぇギルバート?」

ギルバート「……何の用だ」

フローレン「天才の私が言ってもあまり説得力はないけどぉ……」

フローレン「勉強なんて、やり続けてもまともに頭に入ってこないものよぉ?」

フローレン「特にあなたは、これまで身体を鍛えることを優先していたみたいだしねぇ?」

ギルバート「……帝国の民なら、強くあらねばならない」

フローレン「……」ペラペラ…

フローレン「帝国の歴史書、それに戦術書だけ読みこまれた跡があるわねぇ?」

フローレン「この学校の誰よりも強いあなたが、つまらない勉強に取り組んでいるのは、ここら辺が関係しているのかしらぁ?」

ギルバート「……」

ギルバート「……帝国を創り上げたかつての皇帝は、偉大な存在だ」

ギルバート「歴史書には、確かにそれが記されている」

ギルバート「圧倒的な力で、自らの力で道を切り拓いた皇帝は、敵の小細工に屈することもなかったという……」

ギルバート「かつての偉業を学び、敵が弄するであろう策を知り、そしてそれを身体一つで潰せるように次の鍛錬に繋げる……」

ギルバート「勉学も、無駄ではない……」

フローレン(内容が偏り過ぎと言うか、文学系と数学系が壊滅してるわよぉ……?)

ギルバート「……俺は、誓ったのだ」

フローレン「え?」



ギルバート「――必ずこの手で、かつての皇帝の時代を取り戻す。強き帝国を蘇らせるのだと……!」グッ!



フローレン「!!!」

フローレン「……やっぱり、あなたは面白い人ねぇ」

フローレン「かつての時代を取り戻すだなんて、今の時代を無くすということよぉ?」

ギルバート「……その通りだ」

フローレン「ふ……ふふふ、ふふふふふ! あははははははははは!」

ギルバート「……何がおかしい?」

フローレン「だ、だってぇ……」

フローレン「こうも淡々と、それでいて堂々と皇帝への叛逆を口にするだなんて……普通じゃないわよぉ?」





フローレン「――ねぇ、よければ私もそれ、混ぜてくれないかしらぁ♪」


……

――
452 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/22(金) 00:05:39.16 ID:M77I8fHu0
フローレンとの出会い辺りが終わったあたりで今日はここまで
次はノワールとの出会いとその後。少しだけ長くなるかも?
しかしまずは安定した時間を取り戻したい……

本日もありがとうございました!
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 01:23:44.14 ID:NDW2GtEVO
乙です
フローレンさんの料理とかパパン赤点のくだりとか
何だかんだで楽しそうに語るパパンと
ほっこりしながら話を聞く息子達の絵が浮かんで和む
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 09:33:42.79 ID:dzWX0ocEO
乙!フローレンがメシマズなの理解してないのはパパンのせいか……
しかし思った以上に二人とも青春してるというか、やってることはアベルとアーシャに近いんだな
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 19:55:33.50 ID:PHLmMhW+O
色々おかしいというか
紙かにラブコメしてはいるんだけど
俺の知ってるはずのラブコメと
何か次元が違い過ぎる気がする
456 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/23(土) 23:59:34.81 ID:495tYZ4G0
こんばんはー
本当に更新が安定しませんが、いい加減先に進まねば……
判定前の(以前の三連判定最後の結果)まで投下しておきます
457 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/24(日) 00:00:34.35 ID:GdO8R0rd0
――――
―――
――



ギルバート「……フローレンとの出会いは、このような具合であった」

カイン「へぇ、あの母さんがねぇ……父さんが勉強できなかったのもちょっと意外だよ」クスクス

アドルラン「少し様相は違うが、秀才な友人となるとアベルとアーシャ君に似ているかもしれないな」

アベル「俺とアーシャは、模擬戦で殺し合うような真似はしてませんけどね……」ハハハ…

ギルバート「ふ……お前に流れる我が血が、好敵手を引き寄せたのやもしれぬな」

カイン「しかしあれだね、母さんの料理が毒物なのは知ってたけど……」

カイン「この時に父さんがちゃんと注意しないから、今もああなんじゃないのかい?」

アドルラン「はははは! そこはアーシャ君とは違うところだな」

アベル「彼女は元々料理以外も優秀ですし、努力も怠りませんからね」

ギルバート「……フローレンに欠けているもの、ではあるな」ハァ…

ギルバート「元々あやつは、当時の帝国における大貴族の娘にして、生まれながらに多才であった」

ギルバート「それ故に人生に退屈していたらしいが……」

ギルバート「我と同じく敗れ堕ちて、少しは努力をすることを覚えるといいのだがな」

アドルラン「しかし、お話を聞く限りでは当時は父上と競い合っていたのでは?」

ギルバート「うむ。最初の模擬戦こそ我が勝ったが、以後は我が危ない時もあったものだ」

ギルバート「わかってはいると思うが、あやつの武の才は紛れもない本物……」

ギルバート「だからこそ我はあやつを妻としたのだが……」

カイン「あ、なんとなくわかった。皇妃っていう終点に辿りついたのもあるだろうけど……」

カイン「皇帝になった父さんが強くなり過ぎて、二番手でもいいと思うようになったんだね?」

ギルバート「……うむ。実際問題として、あやつはやる気を見せずとも敵を薙ぎ倒し続けたからな」

ギルバート「我は強き帝国を目指したが、実際はそうそう上手くいくものではなかった」



458 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/24(日) 00:01:07.87 ID:GdO8R0rd0
ギルバート「国は、どれだけの強者であれ一人では維持できぬ」

ギルバート「圧倒的な力で、兵と民を率いる器もまた必要……」

ギルバート「……そして政を考える頭もだな」

アドルラン「……」

ギルバート「我はフローレンと共に、力を蓄え続け……」

ギルバート「この数年後に、皇帝をこの手で始末した」

カイン「さっきの話を聞いている限りだと、皇帝との死闘ーってわけでもなさそうだねぇ」

ギルバート「……その通りだ。入念に鍛え上げ、正門から王城に殴り込みに向かったのだが……」

ギルバート「兵どもはフローレンの魔法で文字通りに消し飛び、皇帝の間には実に容易く辿りついた」

ギルバート「そして肝心の皇帝だが、いや本当につまらぬ男でな……」

ギルバート「語ることが無い程、実に呆気なく我が手で四散しおったわ」

カイン「はははは……」

ギルバート「そこから、突如皇位を奪った若造を許すまいと多くの強者が挑んでくるのを期待していたのだが……」

ギルバート「何故か、誰も現れなかった……」ガクリ…

ギルバート「我が望んだ強き帝国の始まりは、このように実に面白みのないものなのだ」

アドルラン「父上、先程カインも言っていましたが……」

カイン「父さんと、それに母さんもおかしいんだって!」

ギルバート「ぬ、ぬぅ……」

カイン「……で? あっさり皇帝になってから父さんはどうしたのさ?」

ギルバート「語るまでも無いが、我が掲げるは実力主義」

ギルバート「その身に宿す強さこそが至上……強き帝国の再興が我が望みだ」

ギルバート「だからこそ、真っ先に兵達の鍛錬強化を行ったのだが……」

ギルバート「……先に言った通り、政も王には欠かせぬものだ」

ギルバート「帝国には実力主義の絶対原則を広めたがいいが、そこから至らなかったのは我の反省すべき点であろう」

アドルラン「と言うと?」

ギルバート「……我式の鍛錬を課した兵が皆死に絶えた」

カイン「だろうね……何度も言うけど、父さん自分基準で考えるから色々面倒なんだよ……」

ギルバート「ぬぅぅ……」



459 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/24(日) 00:02:09.96 ID:GdO8R0rd0
ギルバート「やはり、初代皇帝は偉大な方であったと再認識せざるをえないな」

ギルバート「とにかく、我は皇帝となったはいいが……」

ギルバート「そこからは、兵の育成に難儀したりと我なりの苦悩もあったのだ……」

ギルバート「我とフローレンが、当時の帝国であまりにも突出した強者であり過ぎたのも問題があった」

ギルバート「確かに、我を慕う者は現れ始めた。実力主義を理解し、己を高める者も現れてきた……」

ギルバート「しかし……我らと競い合えるような強者が、誰もいなくなってしまった」

ギルバート「搾取され、貧民まで堕ちた弱者も……次第にそれを受け入れるか諦め始めた」

アベル「……」

ギルバート「帝国は、確かに強くなりはした」

ギルバート「これまで幅をきかせていた王国軍も、当時は数は少なかったが聖国軍も、蹴散らした」

ギルバート「奪われたかつての帝国の領土を、少しは取り戻せた。しかし全てには程遠い」

ギルバート「領地を奪えても、そこを食糧の生産に適した場所に変えるのにも時間がかかる」

ギルバート「むしろ戦よりも、そちらに多くの時間を費やしてしまったかもしれぬな」

アドルラン「……王に必要な、政をこなせる技量、ですか」

ギルバート「ふふ、よく覚えておくがよいアドルランよ……」

ギルバート「確かに、あの時から我が直接王国と聖国に乗り込んでいれば……勝負はついたやもしれぬ」

ギルバート「だがそれでは、我一人の力に過ぎぬ。強き肉体と意思を持ち、我が思想を継ぐにたる強者が存在しなければ……」

ギルバート「かつての帝国のように、やがては衰退してしまう。皇帝は強くあらねばならぬが、それ以上に強くあるべきなのは、帝国そのものなのだ」

ギルバート「……そして皇帝となり、しばらくした頃。我とフローレンは同じ結論に達した」




ギルバート「――今の帝国で最も強い我らの子であれば、次代を任せられるのではないか?」




ギルバート「……そうしてまず生まれたのが、お前だアドルラン」

アドルラン「……えぇ。あの頃の父上と母上の姿も、よく記憶しております」



――
460 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/24(日) 00:03:12.14 ID:GdO8R0rd0
4:ギルバート青年期・後(皇帝初期時代。ノワールとの出会い)

――


ギルバート「我もフローレンも、当初は我が子の誕生に期待したものだ」

ギルバート「だが……幼い頃のアドルランは虚弱貧弱、とても我らの子とは思えなかった」

アドルラン「お恥ずかしい限りです……」

ギルバート「……」

ギルバート「しかし、こやつは当時から諦めるということだけはしなかった」

ギルバート「我らが望む域には到底及ばぬものの……停滞するということは無かった」

ギルバート「そこだけは、評価できたと言えるであろう」

アドルラン「……ヒバリが、背を押し続けてくれたからですよ」

アドルラン「彼女がいなければ、私もきっと途中で折れていたことでしょう」

ギルバート「ふ……随分と遅咲きであったようだが、今後とも励むがよい」

アドルラン「ええ、勿論ですとも!」グッ!

ギルバート「……が、当時の我らはお前がここまで立派に成長するとは思ってもいない」

ギルバート「兵の育成は遅れ、頼みの我が子も弱者……我もフローレンも、少しばかり気落ちし停滞していたと言っていいだろう」




ギルバート「ちょうどそんな時であったか――ノワールと出会ったのは」




アベル「!!」

アドルラン「そういえば確かに、私が義母上に初めてお会いしたのは相当に幼い頃だった筈」

カイン「僕も……というか、僕が生まれるよりも前から王城にいた筈だよね?」

アドルラン「……少し、興味がありますね」ワクワク

カイン「同感だね。実力は確かだった母さんがいる中で、父さんが思わず手を出すくらいなんだ」

カイン「多分その頃から母さん負けてたんだろうし、気になるね」ワクワク

アベル「……俺も、気になりますね」

アベル「俺が物心ついた頃には、母上は既に妾の立場……そして数年の後に、幽閉されていました」

アベル「最近は母上とお話する機会もできましたが、母上は俺達の話を聞きたがるばかりで……」

アベル「俺は、当時の母上をほとんど知らない……」ドキドキ

ギルバート「ふむ……」

461 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/24(日) 00:05:40.59 ID:GdO8R0rd0
三連特殊判定結果(>>378

3:青年期・後…気の迷い? 妾ノワールとの関係の語り具合

コンマ22


22


偶数ゾロ:ついつい熱が入っていろいろぶっちゃけちゃう!

――


ギルバート「あやつ、ノワールは……」






ギルバート「――実に、いい女であった///」ポッ…





皇子ズ「「「!!??」」」


ギルバート「強く、美しく……」

ギルバート「当時の我にとっては、その存在の衝撃はあまりにも大きかった」

ギルバート「くく、そしてその子のアベルが、強者を率いて我を打ち倒したのだ」

ギルバート「あの出会いがなければ、このようなことにはなっていなかったのだろうな……」ポー…

カイン「わ、わかっちゃいたけど、なんだかんだで父さんもやっぱり義母さんを評価はしているんだね」

ギルバート「当然だ。我が思想を真っ向から否定し、強者ながらに当時のあやつは上も目指さず……」ブツブツ…

アベル「やはり、判断基準はそこなのですね……」

ギルバート「力を持ちながら、ノワールの思想は我とはあまりにもかけ離れ過ぎていた」

ギルバート「我個人の感情もあるが、それを皇妃としては帝国の在り方がぐらついてしまう」

アドルラン「……仰ることは、わからないでもありませんが」

カイン「はぁ……正直さ、強さと性格は義母さんの方がずっといいのにね。もし今も――」




ギルバート「何を言っているカイン? ノワールがフローレンに勝っていたのはそれだけではないぞ」

ギルバート「ノワールは――夜伽でもあやつを遥かに凌駕していたからな……」



皇子ズ「「「」」」


……


――
462 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/24(日) 00:09:00.79 ID:GdO8R0rd0
と短いですが今日はここまで
本来であればギルバートの性格上多くは語らない予定でしたが、偶数ゾロのため少し饒舌になります
またノワールとの出会いに直接の関係はありませんが、この時代で一つ大事な判定を忘れていたので
追加で↓1コンマ二桁特殊判定

なんとか毎日ちびちび更新に戻れればいいなぁ……
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 00:10:08.68 ID:JuJbQWy/0
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 00:13:18.36 ID:BHD1pxkaO
おつおつ
もしかしてと思ってたがゾロ目はママンだったか
泳ぎと歌でやらかしたけどやっぱりコンマ運持ってるなこの人
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 03:23:57.43 ID:n9SMZT1TO
乙です
フローレンさんのターンも面白かった
ノワールさんのターンも楽しみですわ
本編で登場して暫くコンマが荒ぶりまくって
当初早めに救出しないとロストの危険もあったところが
とんでもないレベルで頼れる助っ人に
変貌していったのが懐かしい
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 14:10:32.11 ID:+dMJgShnO
パパン視点のノワールさん一連について
ノワールさん視点だとどうなるか結構気になる
元々パパンの寝首かこうとしたら返り討ちに逢って
夜で絞り殺そうとするも更に上回られて
そうこうしてたらパパンの弱さを把握しちゃって
暗殺稼業だったのに慈母愛に目覚めちゃって
アベル産んで更にそれが加速して……とか
こう……グッとくるんですが
467 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/24(日) 23:46:11.98 ID:GdO8R0rd0
こんばんはー
本当に連日遅くて申し訳ないですが、再び少しだけ再開です
468 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/24(日) 23:46:51.35 ID:GdO8R0rd0
――


アベル「あー……その、父上?」

ギルバート「なんだ?」

アベル「できれば、夜伽の件は置いて母上のことをお聞きしたいのですが……」

ギルバート「何故だ? あやつがそちらの才もあったからこそ、お前は産まれたのだぞ?」

アベル「」

カイン「あ、あの義母さんが……?」ゴクリ…

アドルラン「……」ゴクリ…

ギルバート「恥じることはない。むしろ、誇るべきだろう」

ギルバート「我とフローレンにとって、性交はより強き子を生み出すための儀式のようなものであった」

ギルバート「だからこそ、お前達が生まれた後もフローレンを抱き続け……」

ギルバート「キアラとフィーアも誕生したのだ」

ギルバート「お前達が成長しなければ、今頃はまた弟か妹が増えていたやもしれぬな」

カイン「」

アドルラン「」

ギルバート「……しかし、ノワールの時ばかりは……」

ギルバート「戯れ……いや、魔が差したと言うべきか……」

ギルバート「我としたことが、欲望を抑えきれなかったのだ」

アベル「父上、もう覚悟は決めましたが……」

アベル「できれば、出会った頃から順を追ってお話を……」

ギルバート「む、そうだな」

ギルバート「……そう。あれはアドルランが不甲斐なく、そろそろ次の子を作ろうと……」

ギルバート「帝国の発展が緩やかになり、他国と小競り合いを続ける停滞期の頃だったか……」


――――
―――
――

469 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/24(日) 23:47:20.69 ID:GdO8R0rd0
〜〜〜〜〜


【帝国・王城】


幼アドルラン「うぅ……げほ、ごほ……」グッタリ…

ギルバート「……」

フローレン「はぁ……駄目ねぇこの子は」

フローレン「私とあなたの子だから、きっと比類なき強さの子になると期待したのにねぇ」

ギルバート「まさか、ここまでの弱者とはな……」

幼アドルラン「っ……」ググ…

ギルバート「……今しばらく、様子は見てやろう」

フローレン「あなたも結構根気強いわよねぇ。私はもう、次の子を作った方がいいと思うわよぉ?」

フローレン「ねぇ……どうかしらぁ?」クネクネ…

ギルバート「……考えておこう」

フローレン「ふふ、愉しみねぇ♪」

ギルバート「……」

ギルバート「アドルランよ。よく覚えておくがいい」

ギルバート「いずれお前には、弟か妹が出来る」

フローレン「その子があなたよりも優秀だったら……」

ギルバート「――我は、お前を捨てる。生き延びたければ、強者となるのだ」

幼アドルラン「は、はい……!」

フローレン「まぁ、判断できるまでまた4〜5年はかかると思うから……」

フローレン「それまでは安心かもねぇ……?」クスクス


……

――

470 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/24(日) 23:49:08.56 ID:GdO8R0rd0
――


【帝国・貧民街】


フローレン「ふわぁ……珍しいわねぇ、あなたが自分からこんなところを視察したいだなんて……」

ギルバート「……帝都の兵は未だ精強と呼ぶには程遠い」

ギルバート「確かに、かつての帝国兵よりは強くはなったであろうが、我に言わせれば誤差の範囲だ」

ギルバート「アドルランも兵もまだ期待できぬなら……」

ギルバート「或いは、這い上がろうと牙を砥ぐ弱者がいないかと思ってな」

ギルバート「クク……我を殺し、這い上がろうとする猛者がいればいいがな」ゴゴゴゴゴ…

フローレン「その圧を抑えた方がいいわよぉ……?」

フローレン「あなたに勝てる男なんて、この世のどこにもいないと思うけどねぇ」

ギルバート「……」

フローレン「はぁ、でも本当になんというか……陰気な場所ねぇ」

フローレン「見事に落ちぶれた敗者、弱者の掃き溜めって感じじゃない」キョロキョロ

ギルバート「……確かにな」キョロキョロ


貧民達「「」」ガタガタブルブル…


ギルバート「……しかし、予感がするのだ」

ギルバート「この場所は、強者を生み出すというな……!」


ワーワー!

ドゴォ! ガシャァン!


ギルバート「む?」

フローレン「あっちの方、なんか騒がしいわねぇ?」

ギルバート「……」ダッダッ!

フローレン「あ、ちょっとあなたぁ!?」タタタ!


――
471 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/24(日) 23:57:14.88 ID:GdO8R0rd0
――


ズガァ!


覆面少年「う……く……!」ググ…


屍の山「」


略奪者1「ちぃ、しぶてぇ餓鬼だな……!」

略奪者2「折角生き延びれたんだから、大人しくどっかに逃げときゃよかったのによぉ……」

覆面少年「だ、黙れ……!」

覆面少年「貴様ら、一体何をしたんだ……!」

略奪者3「あぁ、ここら一帯を支配してたこいつらには俺らも苦労しててなぁ?」

略奪者3「まともにやりあっても勝ち目が薄いが、住むにはなかなかいい場所だ。欲しくなって当然さ」

略奪者1「だから――井戸水にちょいと毒を入れてやったのさ」

略奪者2「へへ、流石兄貴は賢いぜ。知恵あるものこそが真の強者ってわけだ!」

覆面少年「な、何が強者だ……! そんな手を使って……!」

略奪者3「勝てば強者なんだよぉ! それに、一応こうして解毒薬はちゃんと用意してたんだぜ?」スッ…

略奪者3「ちょっと弱らせて、死にたくなければ俺達にこの場所を譲れと言うつもりだったのに……」

略奪者3「まさか、あっという間に血ィ吐いて死んじまうなんてなぁ? とんだ弱者だぜこいつらはよぉ!」

覆面少年「こ、この……!」

略奪者3「あばよ餓鬼。奪われる者として生まれたことを恨むんだなぁ!」グォ!

覆面少年「……! このまま、ただ死んでたまるかっ!」チャキ!



バキィィィィ!



略奪者3「……へ?」

覆面少年「!?」




ギルバート「…………」ゴゴゴゴゴゴゴ…



一同「「ギ、ギルバート陛下!?」」




472 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/24(日) 23:58:10.62 ID:GdO8R0rd0
略奪者1「あ、あぁ……」ジョバー…

略奪者2「い、息が……」ブクブク…

略奪者3「へ、陛下……」ガタガタ

ギルバート「……」ゴゴゴゴゴゴゴ…

略奪者3「い、いかがでございましょう? わたくしめの立ち回りは……」ガタガタ…

略奪者3「安全に、確実に多くの弱者を葬って――」






ギルバート「帝国の面汚しめ―― 消 え る が い い 」ブオン!



グジャアアアァァァァ!



ギルバート「ふん……下劣な手段で強者を気取る者など、我が帝国には不要よ」

ギルバート「……ん?」

覆面少年「っ……!」ガタガタ…

ギルバート「ほう……面白いぞ小僧……!」

ギルバート「我に、そんな小さき刃を向けて抗おうとするか!」

覆面少年「……!」ブルブル…

ギルバート「我との力の差を理解しながら……その瞳は諦めるということをしていない」

ギルバート「ククク……! これは、思わぬ収穫だ……!」

ギルバート「面白い……この場で消すには惜しき人材よ」スッ…

覆面少年「え……?」



フローレン「はぁはぁ、やっと追いついたわぁ……って、何があったのぉ?」

ギルバート「遅いぞフローレン。なに、思わぬ人材が見つかっただけのことよ」

フローレン「人材って……この子供が?」

ギルバート「屑共にも、我にすらも退くことをしなかった。今は弱者だが……いずれは強くなることだろう」

ギルバート「……小僧。貴様は今ここで、本来ならば死んでいた」

ギルバート「だが、その揺るがぬ瞳……戦う意志は評価に値する」

ギルバート「……その意志を持ち続け、強くなり、這い上がってみせよ!」

覆面少年「……!」

フローレン「へぇ、久々に面白い子が見つかったのねぇ。でも、その格好じゃ次に会ってもわからないわよぉ?」

フローレン「せめてその顔を覆ってる布を取って、できれば名乗りも欲しいんだけどぉ?」

覆面少年「……」シュルシュル…


――
473 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/25(月) 00:00:34.12 ID:p2/5MGW10
特殊判定結果

バーンズ少年の素顔

01〜33:醜い子として捨てられた哀れな少年
34〜66:女のようだとからかわれる美少年
67〜99:傷だらけの生まれながらの戦士
00:素顔は秘密。その方がカッコいいから

コンマ68

67〜99:傷だらけの生まれながらの戦士

――

バーンズ「……バーンズと申します」キズダラケ

フローレン「あら……」

ギルバート「ほう……その年で、随分と死地を切り抜けてきたようだな」

ギルバート「ますます、気に入ったぞ」ニヤリ

バーンズ「……強くなければ、生き延びられませんから」

バーンズ「……先程は、失礼致しました。陛下がいらっしゃらなければ、俺は殺されていたというのに」

バーンズ「挙句、弱者の俺を殺さずに見逃していただくなど……」

ギルバート「フフ、お前の戦う意志の強さ……傷は負ったかもしれぬが、あの程度の輩など倒せたであろう」

バーンズ「え?」

ギルバート「強き肉体は勿論だが、意志の力も大切よ。必ず成し遂げたい、譲れぬ信念……それは強さの糧となる」

ギルバート「我を前に怯まず刃を向けたお前は、必ずや強者となるだろう」

バーンズ「俺が……」

フローレン「そうねぇ、確かにアドルランよりも遥かに気迫があるわぁ」

フローレン「……ねぇあなたぁ? 折角面白そうな子見つけたのに、ここに数年放置するのも勿体ないとは思わない?」

フローレン「どうせなら、もう手元に置いちゃいましょうよぉ」

ギルバート「なるほど、それも面白いやもしれんな」

バーンズ「!?」

ギルバート「バーンズよ――我が下で牙を砥げ。いついかなる時でも、我に刃を向けてもよいぞ?」ニヤリ

フローレン「いや、それは駄目でしょう!?」

バーンズ(な、なんて人だ……揺るがぬ自信と、確かな強さ……)

バーンズ(汚い手も闇討ちも裏切りも、この人は全てを捻じ伏せられると確信させる……)

バーンズ(これが、真の強者……皇帝ギルバート陛下……!)ゴクリ…

バーンズ「……!」バッ!

フローレン「あら、綺麗な敬礼。いきなり兵士登用しても通用しそうねぇ?」


……

――
474 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/25(月) 00:05:48.11 ID:p2/5MGW10
――


……


ザワザワ…


貧民1「お、おい見たか……?」

貧民2「あ、ああ。確かにあれはギルバート様とフローレン様だったが……」

貧民3「子供を一人連れて行ったみたいだけど、どういうことだ?」

貧民1「決まってるだろ! 実力主義、強者こそが全てと言う陛下だぞ!?」

貧民1「あの子供はきっと、陛下に強者として認められたんだ!」

貧民1「こんなところから、一気に王城生活、極楽浄土だよ!」


ザワザワ!


貧民2「ほ、本当に強ければ、俺達みたいに学のない奴でも……?」

貧民3「こ、子供ですら認められるなら、俺らにもチャンスはあるんだよな……!?

貧民1「ああ! 次に陛下がいらっしゃるのがいつかはわからないが……」

貧民1「とにかく、鍛えるぞ! そうすればいつか、俺達も……!」

貧民達「「「うおおおぉぉぉぉぉぉぉ!」」」









黒衣少女「……」

病人「ゲホゴホ……」

黒衣少女「……」

黒衣少女「……待っているだけじゃ、駄目」

黒衣少女「生き延びるには……」タタタタタ!



……


――
475 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/25(月) 00:11:23.03 ID:p2/5MGW10
――


……とある日……


【帝国・王城】


ズガ! ズガァ!



フローレン「……なーんか騒がしいわねぇ?」

ギルバート「ふむ……」



ダダダ!



帝国兵「へ、陛下!」ボロボロ…

ギルバート「……何事だ」

帝国兵「し、侵入者です! たった一人の筈なのですが、既に守備隊は壊滅し――」


シュッ…!


帝国兵「おふぅ!?」ゴス!

パタリ…

ギルバート「!!」

フローレン「投剣……!?」


シュン!


フローレン「……そこぉ!」バチバチ!



ズドオォォォン!



黒衣少女「……!」スッ…

フローレン「!! 私の一撃を、かわしたですって……!?」

フローレン「こんな、みすぼらしい小娘が……!?」ワナワナ…

ギルバート「ほう……!」

黒衣少女「……」チャキ…
476 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/25(月) 00:28:26.50 ID:p2/5MGW10
黒衣少女「……陛下」

フローレン「!!」

ギルバート「!!」

黒衣少女「……私は強者でしょうか?」

ギルバート「ククク……! その身なり、貧民街でも最下層の者か……」

ギルバート「面白い、こうも続けて思わぬ逸材が見つかるか……!」

ギルバート「見事なものよ。力持つ者はそれ相応の物を得る。何が望みだ娘……?」

黒衣少女「……食べ物と、薬」

ギルバート「いいだろう……だが……」グッ…

黒衣少女「っ!!」チャキ!

ギルバート「――もっと、我にその力を見せてみるがいいっ!」ダン!

黒衣少女「!!!」バッ!


ズガァン!


ギルバート「このくらいはかわせるか!」

黒衣少女「……!」スゥ…

ギルバート「む……!?」

ギルバート(気配が……柱の影に潜みおったか!)

バシュ!


ギルバート「ぬっ!?」ガキィン!

ギルバート(弓矢に切り替えてくるか! ならば次は……)

シュン!


ギルバート「ぐ……!?」ドス!

フローレン「あなたぁ!?」ガタ!

ギルバート(投剣も混ぜ込んできたか、こやつ……!)



黒衣少女「……!」スッ…

ギルバート「――面白い、面白いぞ! 我に傷をつけたのはフローレン以来だっ!!!」ダン!

黒衣少女「!?」


――『七星剣』発動――


ズガガガガガガガ!


黒衣少女「……っ!?」ズシャアアァ!

ギルバート「――だが、まだ我が命までには届かぬな」ジャキン!

ギルバート「しかし、大したものだ。望み通りの食事と薬はすぐに用意し――」


パサ…


黒髪美少女「うぅ……」ボロボロ


ギルバート「///」キュン!

フローレン「……あなたぁ?」

――
477 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/11/25(月) 00:31:54.75 ID:p2/5MGW10
バーンズとノワールに出会ったあたりで今日はここまで
キャラシートから逆算すると、ノワールがアベルを産んだのはキアラと同じ頃の年齢……
随分手が早いなぁと思っていましたが、ゾロ目爆撃も相まってアベルはエリス(16)を孕ませるの確定だったり
泳ぎのコンマとかもそうですが、やはりアベルはギルバートの子ということなのかもしれません

本日もありがとうございました!
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 00:35:16.25 ID:bL1agkvBO
おつおつ
ここまでやられたらそりゃフローレンもノワールママに嫌がらせ()するわなぁ
そして『キュン!』じゃねぇよパパンww
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 00:40:17.91 ID:XRjV2+vYO
おつー
バーンズさんの素顔判定、地味にかなり厳しかったけどイメージ通りになってなにより
この後ノワールママン共々気に入られて部隊に配属されたんだろうけど、パパンの反応的に続きが気になって仕方がない
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2019/11/25(月) 00:43:28.44 ID:jx0nfIKd0

ノワールママはエリスだった?
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 05:18:21.02 ID:q9N03dpOO
ここにきてバーンズさんの素顔分かるとは
実際傷だらけではあるけどスカーレットさんが
気に入るレベルには男前なんだろうな
ただマジで武を高めることしかしてこなかったせいで
お酒も夜もからっきしってのが又良いんだよな

ノワールさんとパパンの夜の戦いは正直見たいです
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