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【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その12
- 685 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/12/30(月) 23:59:35.55 ID:MFHqCXFA0
- たとえお父さんを失っても、こんなにいいお母さんが傍にいてくれる。
私はそれだけでも、ずっと恵まれていた。改めて、そう思える。
――
アイナ母「ああ、心配だよ……」
アイナ母「お前は優しい子だから、武器も握ったことがないし……」
幼アイナ「だ、大丈夫! フライパンなら、握ってるよ!」グッ!
アイナ母「ああやめておくれ。そんなもので下手に武装しようものなら、逆に狙われるわよ!」
アイナ母「いいかい? 帝都で生き延びるには、堂々とすることだよ?」
アイナ母「たとえ何もなくとも、堂々としていれば、それだけで人は立派に見えるんだからね?」
幼アイナ「う、うん……」
アイナ母「それでも何かに巻き込まれそうになったら、知り合いの兵士の人を探すんだよ?」
幼アイナ「わかった!」
――
お母さんは私と違って、とてもしゃんとした人だった。
お父さんが死んじゃってからも、全然それを気にした素振りも見せないように振る舞った。
悲しいと正直に口には出していたけど、それでも前を向いてお店を開いた。
盛況……とは言えなかったけど、毎日を生きていくには十分だった。
お父さんと仲がよかったという兵士の人達が、よく顔を出してくれたのも大きいと思うけど。
……私は子供ながらにその時、この国の厳しさを改めて耳にしてしまった。
お父さんと仲良しだった兵士の人がある時、お母さんを訪ねてきた。
いつものお買いものかと思えば、私はどこかに行っているように言われて。
純粋に気になってしまった私は部屋に戻るふりをして、ついつい陰から聞き耳を立てていた。
――お父さんの仇が、もう死んだ。そういった内容だった。
お父さんを殺したのは、貧しい平民数人だったらしい。
彼らはお父さんを殺してその全てを奪った。
そんな彼らは、実はこの直後にお父さんの後を追っていたらしい。
- 686 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/12/31(火) 00:00:06.40 ID:J+W8gkNi0
- 戦利品を確認――誰もがお金を数える中、一人だけ真っ先に剣と鎧を確保した人がいたらしい。
そのままその装備で、さっきまで協力していた仲間全員を殺したそうだ。
こうすれば確かに一人あたりの取り分は増えるどころか、総取りになる。
そして協力者が黙れば、自分一人で帝国の兵士を倒したと偽ることもできる。
一人で兵士を倒す、これは立派な強者の証明。
力を示したとされ、そのまま空いた席に兵士をして登用される。
最下層から一気に登りつめる。きっとその人も、幸せだったことだろう。
でも。
何もできないまま殺されちゃったお父さんは、確かに帝国の兵士としては恥ずかしかったのかもしれないけれど。
それでも、私にとっては優しい頼れるお父さんで。
そして――誇らしいことに、お父さんは隊の中では円滑な交友を築き上げていたらしい。
なり上がったお父さんの代わりの兵士を、数日の内にすぐにお父さんの仲間の一人が問い詰めたらしい。
返答は帝国ではお決まりのもの。敗けた奴が悪い。
実力主義。誰もこれには逆らえない。
その人も、笑いながらそう言ったらしい。
――そうだな。じゃあ今度は、俺と決闘しようじゃないか。
お父さんの仲間は、そう言い返したそうだ。
帝国の兵士といえど、結局は帝国民の一人に過ぎない。
だからこそ死んだら自己責任なのは変わらない。
だけど兵士間には、この決闘の仕組みがあった。
皇帝陛下があまりにも強すぎ、ほとんどの兵士が現状に満足してしまった状態では、風化寸前だった制度。
一対一の、王城で行われる正式な戦い。
多くの他の兵が観客として集まるその場から、逃げ出すことなんてできない。
結局、束にならなければお父さんを殺せなかった人に、正面の決闘なんてできるわけも無く。
その人は決闘の場で、真っ先に喉を潰されて降参を口にすることもできないまま殺されたらしい。
私は、その報せを喜べなかった。
兵士の入れ替わりが珍しくも無い帝国だけれど、こうして即座に仇討がされるのは非常に稀なケースであると……
後になってから知った今からすれば、お父さんの仇を討とうとしてくれた人がいる、お父さんの人望こそ喜べるけれども。
子供だった私にとっては、お父さんが帰ってくるわけでもなく。
この国の現実をただ突き付けられたみたいで、複雑だった。
- 687 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/12/31(火) 00:01:27.85 ID:J+W8gkNi0
- 帝国は無慈悲な国だ。
だけど、戦えなくても生きていくことはできる。
戦えても、生きることができないこともある。
お母さんとお父さんは、それを私に教えてくれた。
お父さんはもういないけれど、お母さんはまだいる。
だから残されたお母さんと一緒に、頑張って生きて行こうって。
ずっとそう思っていた。
――
幼アイナ「すぐに、お薬買ってくるからね!」タタタ!
――
本当は、一人で外に出るなんて怖かった。
でも、あの時お母さんを助けられるのは自分だけだって思っていた。
お母さんがいつも以上の高熱で倒れて、私もきっと焦っていたんだろう。
大人しく、私にできる看病を部屋の中で続けていればよかったのかもしれない。
少し待てば、きっといつもの兵士の人がお店に来ていた筈なんだから。
事情を話せば、私のお買い物に同行くらいはしてくれたと思う。
でも、今こうして生きているからこそ言えることだけど。
私はあの日、勇気を振り絞って一人で買い物に出たことを褒めてあげたい。
あの一歩があったからこそ。
私は、運命の出会いを果たせたんだから。
――
- 688 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/12/31(火) 00:04:15.72 ID:J+W8gkNi0
- ……
幼アイナ「あ、ありがとうございました!」
商人「嬢ちゃん、気をつけて帰りなよぉ!」
幼アイナ「や、やった……!」
幼アイナ「私でも、一人でこんな遠くのお店でもお買いものできた……!」
幼アイナ「お母さん、褒めてくれるかなぁ……?」
幼アイナ「……ううん、今ははやくお薬をお母さんに飲ませてあげないと……!」タタタ!
幼アイナ「はやく、はやく……!」タタタ!
ドン!
幼アイナ「きゃ!」ドシャ!
大男「あん? なんだこのガキ?」
幼アイナ「ご、ごめんなさい!? 私、急いでて……!?」ビクビク
大男「おーおー、おめえがぶつかったせいで、こりゃ腕が折れてるぜぇ?」ズイ!
幼アイナ「ひ、そんな……!?」ガタガタ…
大男「こりゃあ、治療費払って貰わねえとなぁ?」
大男「ついでに、その身体もなぁ……?」ハァハァ
幼アイナ「や……やあぁ……!?」
ガシ!
幼アイナ「!?」
大男「あん!?」
ローゼン「……」ギリギリ…
大男「な、なんだテメェ!? 離しやがれ!」ググ…
ローゼン「……」ハァ…
ローゼン「子供相手に脅迫に欲情だなんて……」
ローゼン「少し、俺とお話でもしようか?」
幼アイナ(お城の、執事の人……?)
幼アイナ(か――かっこいい///)ポー…
- 689 : ◆gEU9La026k [saga]:2019/12/31(火) 00:09:32.31 ID:J+W8gkNi0
- アイナ過去イベント途中ですが、今日はここまで
本当に月日が経つのは早いものですね……
明日は来れるか怪しいというか、皆さまもお忙しい筈ですので、少々早いですがご挨拶を
本編を無事に完結まで持って行けて、こうしておまけを書いていられるのもひとえに参加してくださる皆様のおかげです
改めまして、今年一年このスレにご参加くださり、本当にありがとうございます
だいぶゆったりになってしまいましたが、お付き合い頂ける方は来年度もどうかよろしくお願いいたします
それでは皆様、よいお年を!
- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/31(火) 00:13:37.55 ID:VibK238fO
- 乙です
この作品は本当カップリングに説得力しっかり持たせてくるのが良いところ
- 691 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/31(火) 00:29:04.83 ID:eFFjW7Gm0
- 乙です!
今年も本当にありがとうございました!
- 692 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/31(火) 07:36:02.40 ID:UBXnK8piO
- おつおつ。アイナもこの頃はまだ苦労人の娘っぽいのにこの後生やしにいくのか……
てかエリス過去とかもだけど作風に合わずちょくちょく暗めの展開もあるのね
- 693 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/31(火) 09:49:08.84 ID:wS9F6W740
- 乙です
来年もよろしくお願いします
- 694 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/31(火) 10:38:53.44 ID:UBnST/ZeO
- 来年もよろしく!折角だし、確かとってないアイナとスミレの新年お酒イベとかどうかな?
- 695 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/01(水) 00:17:17.30 ID:ovuIUSD+0
- 明けましておめでとうございます
本年度も亀更新かと思いますが、よろしくお願いいたします
お酒は過去回想が終われば少し挟んでみようかと思います
- 696 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 10:50:26.21 ID:8bIfYrf50
- 正月ネタは駅伝を上手くアレンジするのも有りかな
走る以外にも色々な手段で「皆でタスキやタスキに準ずるものを繋いでゴールする」みたいな感じで
- 697 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/04(土) 23:41:33.06 ID:H0b/gs200
- こんばんはー
改めて今年もよろしくお願い致します
ゆったり再開しますが、新年早々にやる内容じゃないなぁ……
イベントにくぎりがついたら、また軽いものをいれたいと思います
- 698 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/04(土) 23:42:11.21 ID:H0b/gs200
- ――
……
大男「」ピクピク
ローゼン「やれやれ……」パンパン
ローゼン「図体と態度は大きい癖に、この程度か?」
幼アイナ(す、凄い……)
幼アイナ(あんなに大きくて強そうな人を、一瞬で倒しちゃった!)
幼アイナ(かっこよくて、強くて……)
ローゼン「……君、大丈夫だったか?」スッ…
幼アイナ(それに、優しくて……///)ポー…
ローゼン「やっぱり、ショックが大きかったか……?」ポン
幼アイナ「ひゃい!?」ビクン!
幼アイナ「あ、その……助けてくれて、ありがとうございます!」ペコリ
ローゼン「ん、無事そうで何より。気をつけるんだよ?」
幼アイナ「は、はい!」
ローゼン「……」
ローゼン「……天使達を少し待たせるけど、この子をこのままにも……」ブツブツ…
幼アイナ「天使?」
ローゼン「あ、ああ、なんでもないヨ。さ、こいつが起きないうちにお家に送ってあげよう」ヒョイ
幼アイナ「ひゃ!? えっ!?///」カカエラレ
ローゼン「お家はどっちかな?」
幼アイナ「あ、あっちの方です///」スッ
ローゼン「しっかり掴まって。一気に走るからネ!」ダダダダダ!
幼アイナ「きゃあああぁぁぁぁぁぁ!?」ガシ!
……
- 699 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/04(土) 23:43:02.39 ID:H0b/gs200
-
【アイナの自宅】
ローゼン「よし、到着」ザッ!
幼アイナ「はわぁ……///」ストン
アイナ母「アイナ!?」
幼アイナ「ふぇ? ……お、お母さん!?」ワタワタ
アイナ母「だ、大丈夫かい? なんだか顔が偉く赤いけど……」
幼アイナ「う、うん。危ないことがあったけど、この人が助けてくれたの!」
アイナ母「まぁ……! 申し訳ありません、うちの娘がご迷惑をっ!」バッ!
ローゼン「いえ、自分は偶々居あわせて、見過ごせなかっただけです」
アイナ母「大したものはありませんが、是非お礼を……!」
ローゼン「お気持ちだけで結構です。それでは、仕事の途中ですので、失礼致します」ペコリ
幼アイナ「あ」
ダダダダ!
幼アイナ「行っちゃった……」ガクリ
幼アイナ「お名前、聞きそびれちゃったなぁ……」
アイナ母「そうだね。でもそれ以上に!」
幼アイナ「!」ビク!
アイナ母「あれだけ言ったのに、この子ったら……!」
幼アイナ「ご、ごめんなさいぃぃ!」
幼アイナ「でも、ほら! お薬、ちゃんと買えたよ!」ニコリ
アイナ母「本当にもう、この子は……!」ダキ!
……
- 700 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/04(土) 23:44:08.32 ID:H0b/gs200
- 数日後……
アイナ母「ふう、アイナの薬で完全復活!」グッ!
アイナ母「いい加減に店も再開させないとねぇ」
幼アイナ「お母さん、私もお手伝いするよ……!」ヨタヨタ
アイナ母「こらこら、休んでなさい。お母さんは大丈夫だから」
アイナ母「……アイナ、急にどうしたんだい?」
幼アイナ「え?」
アイナ母「前から手伝いはしてくれてたけど、ここ最近は全部やろうとするじゃないの?」
アイナ母「嬉しいけど、無茶は駄目よ?」
幼アイナ「お、お母さんが言っても説得力ないよっ!」プンプン!
アイナ母「はは、確かにね」
幼アイナ「……私ね、やりたいことができたの」
幼アイナ「――私もいつか、あの執事の人みたいな立派なメイドになるの!」グッ!
幼アイナ「お城のメイドならお給金もいいし、お母さんにも楽をさせてあげられるよ!」
幼アイナ(……それに、あの人にもう一度会えるかもしれないし///)
アイナ母「メ、メイドってアイナ……簡単に言うけれど、大変なんだよ?」
アイナ母「料理に掃除洗濯、それに夜戦……げふん、夜遅くまで起きてなきゃいけないお仕事もあるかもしれない」
アイナ母「何より、採用の基準を大きく占めるのは戦闘技能よ? あなた、あんまり戦うのは好きじゃないでしょう?」
幼アイナ「も、もう決めたんだもん……! 頑張って、いつかメイドになってみせるもん……!」
アイナ母「やれやれ……アイナはたまに私には予想もつかない行動力をみせるからねぇ……」フゥ…
アイナ母「……まぁ、確かにアイナは掃除や料理好きだし、向いている職ではあるのかね?」
アイナ母「……わかった。今すぐは無理だろうけど、いつかなれるように、頑張るんだよ!」
幼アイナ「うん! 約束!」グッ!
……
- 701 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/04(土) 23:45:35.30 ID:H0b/gs200
- ――――
―――
――
―
アイナ(……あの日から、私は地道に修行を続けた)
アイナ(何年もかかっちゃったけど、試験に合格できた喜びは今も覚えている)
アイナ(お母さんも一緒になって飛び跳ねてくれて……)
アイナ(焦がれていたローズさんの見た目はだいぶ変わっていたけど、中身は変わっていなくて)
アイナ(あの日がなければ、今の私はいなかった……)
アイナ(ローズさん、私は……///)
ローズ「アイナちゃん?」
アイナ「ひゃわぁ!? すみません!?」ビクン!
ローズ「なんだかぼーっとしてたみたいだけど、大丈夫?」
アイナ「だ、だい、大丈夫です!」ブンブン!
アイナ「ちょっとローズさんの昔のお話を聞いていたら、私も昔を思い出しちゃって……」
ローズ「ああ、アイナちゃんも昔は大変だったのよネ?」
ローズ「お父さんを早くに亡くされて、お母さんの為に頑張ってメイド試験を通って……本当にいい子ネ」
アイナ「えへへ……/// 今のメイド修行も大変ですけど、頑張ります!」グッ!
ローズ「その意気ヨ!」グッ!
スミレ「……」
スミレ(アイナさんの正体に、ローズさんは気がついていない)
スミレ(……無理もないとは思う。アイナさんの話では、合格当日からローズさんの格好を真似たというし)
スミレ(それでも、今のアイナさんをローズさんが可愛がっているのは間違いない)
スミレ(頑張りましょう、アイナさん……!)グッ!
スミレ(……そう。大切なのは、過去じゃなくて今だ)
スミレ(どんなものであれ過去を乗り越えて進んで、ボク達は今を生きている……)
――――
―――
――
―
- 702 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/04(土) 23:50:56.54 ID:H0b/gs200
- ――
特殊判定結果(>>636)
4:スミレの過去の境遇(キャラシートより最低過酷は確定)
59(王国の貧民。クラウスに期待を寄せていたが……)>55
※基準値を上回った為、追加の過酷な境遇。追加判定有
――
……数年前・王国領……
スミレ「……」グウゥゥ…
スミレ「お腹、空いたな……」
スミレ「ちょっと早いけど、お米齧っておこうかな」ガジガジ
――
私の家は……貧しかった。
帝国の貧民と比べれば、血生臭い目にあったりしない分は幾分恵まれてはいたと思うけど。
それでも、裕福とは言えなかった。
国王と貴族は際限なく自分の富を優先し、民に重い税を課していた。
せめてもの救いだったのは、貴族の中にも優しい人が少数だけど存在していたことだ。
――
貴族「……」スタスタ…
スミレ「あ……」
貴族「む、なんだこのパンは! 全部にカビが生えているではないか!?」ガサガサ
貴族「こんなゴミなど食えるか!」ポイ!
スミレ「っと!」キャッチ!
貴族「ほほ、私が捨てたゴミに飛びつくとは卑しいのう」
貴族「……もっと我が家から沢山ゴミを持ちだせたらよかったものを」
スミレ「……!」ペコペコ!
貴族「礼など不要だ。私はただゴミを捨てただけ。それだけしかできておらぬよ……」スタスタ
パン「……」ホカホカ
スミレ「全部、焼き立てだ……」ゴクリ…
スミレ「これだけあれば、お父さんやみんなも……!」
――
でもその数は圧倒的に少なくて。
表立って貧民に施しをすれば自分達が囲まれて潰されてしまう。
彼らは悩み耐えつつ、遠回しに私達を助けてくれた。
王国は腐っている。でも、全部が腐っているわけではない。
それがわかるだけでも、貧しい人たちは希望を持てた。
- 703 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/04(土) 23:57:39.23 ID:H0b/gs200
- そんな希望を持ちながら生きてきた私達に、ある日新しい希望の光が差し込んだ。
――国王陛下が亡くなった――
王国を揺るがす衝撃的な報せは、辺境領まで届くほどだった。
どうして亡くなったのか、詳細まではわからなかったけど。
これまでがこれまでだ。様々な憶測も飛び交う。
食べ過ぎ肥え過ぎ、贅の果ての自滅だの。
実は昔から病を患っていただの。
王国内のクーデターだの。
はたまた帝国か聖国の陰謀だの。
今となっても詳しいことは知らないし、別に知る気もない。
大切なのは、悪政国王が死んだという確かな事実。
そしてやっぱり詳細は知らないが、当時の王城内の混乱は想像以上だったらしい。
国王に子息はいなかった。まだ国王は死ぬ気はなかったのか、あるいは秘密裏に子息が消されていたのか。
悪辣な貴族の中には国王の地位を狙う者すらいたというし、何があっても不思議ではないだろう。
帝国は実力主義によって、強い者が皇帝になるというが、王国と聖国はこれには当てはまらない。
代々の王家の血筋の者が、その王の血を絶やさぬように後を継いでいく。
この王国の根幹、脈々と続いてきた仕組みがある以上混乱もするだろう。
強欲な貴族連中でさえもが、二分したのは当然かもしれない。
新たな国王に立候補する欲の深い貴族と、王国の伝統こそが最優先とする古参の貴族の争い。
結局後者に軍配が上がって、彼らはなんとか遥か遠縁の血筋の男性を見つけ出したらしい。
新たな王の名はクラウス。まだまだ若い、頼りない新王と風当たりは相当に強かった。
――
クラウス「なんということだ……話には聞いていたが、ここまで酷い有様とは」
クラウス「至急、この近辺の村にも物資の配達を急ぐのだ!」
貴族兵「へ、陛下。流石にこんな末端にまで配っていては国庫予算の問題が……」
クラウス「我々の得ている分を切り崩せばまだまだいけるだろう!? 急げ!」バッ!
貧民「ク、クラウス様がこのようなところまで……!?」
スミレ「あれが、新しい国王様……?」
――
それでも。
私達にとっては、とても眩しい希望の人だった。
- 704 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/04(土) 23:58:40.15 ID:H0b/gs200
- 後になって聞いた話だけれど、クラウス様は元々王国の現状を嘆いていた方だそうだ。
もっと知識を深め、王国を内側から変えていきたいと願っていたそうだけれど……
まさか、いきなり国王の座につくとは夢にも思っていなかったらしい。
自他共に認める、経験不足の王様。
それでも常に真っ直ぐで、本当に王国を考えてくれている人だということは察することができた。
当然、敵も多かったみたいだけれど、それも覚悟の上。
今までの貴族や高官がいい顔をしないとわかった上で、国民優先の政策を組み立ててくれた。
欲深い貴族たちは、刺客を放ったことすらあるという。
それを一人残らず叩き伏せたのは、深紅の令嬢と呼ばれる大貴族の将軍。
その圧倒的な地位と戦闘力の援護もあり、新王……
クラウス様はゆっくりとだけど、着実に王国をいい方向に持って行ってくれた。
貧しい人のほとんどが、クラウス様に期待した。
耐え忍んだ甲斐があったと、喜んだ。
――私も、そのうちの一人だ。
でも……あの日。
――
追加特殊判定
↓1コンマ二桁
- 705 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 23:59:27.58 ID:8jhbowA70
- あ
- 706 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/05(日) 00:00:22.05 ID:d0n71HH5O
- はい
- 707 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/05(日) 00:04:10.82 ID:xDskiZQU0
- ――
特殊判定結果(>>636)
スミレの過去・???
58>55
※基準値を上回った為……?
――
スミレ判定をとったあたりで今日はここまで
明日か明後日にはスミレの過去を終え、少し軽めの判定をとれればと思います
本日もありがとうございました!
- 708 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/05(日) 00:05:38.98 ID:xDskiZQU0
- 失礼しました。安価部分は誤りです……
- 709 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/05(日) 00:09:42.20 ID:d0n71HH5O
- 乙です。今年もよろしく
アイナもだけど、やっぱスミレも厳しめの境遇か。まあ金神竜の一部埋め込まれてる時点でハード確定だったけど
- 710 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/05(日) 23:15:22.58 ID:xDskiZQU0
- こんばんはー
亀ですが更新再開です。なんとか判定部分まで進めればいいなぁ……
- 711 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/05(日) 23:16:06.81 ID:xDskiZQU0
- ……
スミレ「ただいま戻りました」
スミレ父「おぉ、おかえりスミレ」
スミレ母「ご苦労様。何か収穫はあったかしら?」
スミレ「はい。今日もパンを頂くことができました」
スミレ「クラウス様のおかげで、ゆっくりとだけど配給網が出来上がっているようですよ」
スミレ父「クラウス様か……」
スミレ父「私は直接お会いしたことがないのだが、やはり素晴らしい方なのか?」
スミレ「そうですね……」
スミレ「私も遠巻きにそのお姿を見ただけですが、兵に指示を出されている姿は頼もしさを感じました」
スミレ「きっと、王国はこれから良い国になるのではないか。そう思えます」ホクホク
スミレ母「そう……よかったわ」
スミレ「ええ、本当に」
スミレ母「……ふふ、そして今日はさらにいいことがあるのよ?」ニコニコ
スミレ「え?」
スミレ父「配給とは違うが、良い貴族の方が直々にこの家を訪ねてくださってな」
スミレ父「見ろ、これを!」バッ!
金貨袋「……」ズッシリ
紅茶葉「……」ドッサリ
スミレ「こ、これは……!?」
スミレ父「本当に、ありがたい限りだよ……!」ポロポロ…
スミレ母「これだけあれば、もっといいところに家を建てて、まともな食生活を送ってもまだお釣りが出るわ」
スミレ母「もう、この貧困生活からおさらばできるのよ……!」ポロポロ…
スミレ父「さあさ、前祝いだ! 頂いたこの茶葉で、さっそく紅茶を飲んでみようじゃないか!」
スミレ「な、なんだかドキドキします……」ドキドキ
……
――
- 712 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/05(日) 23:17:24.15 ID:xDskiZQU0
- 生まれて初めて飲んだ紅茶。
貴族の嗜好品と呼ばれる理由もわかる程のいい香り。
すぐに飲むのは勿体なくて、ゆっくりと飲んだのを覚えている。
両親はそんなボクを見て、おかわりもあるからもっと飲んでいいんだと、笑っていた。
その時の嬉しそうな顔も、今でもはっきりと覚えている。
大量の金貨に嗜好品。底辺の暮らしから中流階級までは這い上がれるとなれば、当然の反応だったと思う。
紅茶の香を嗅ぎながら、両親の笑みを見つめながら。
ボクもつられて笑い、幸せな表情をしていたと思う。
もっとこの時間を楽しみたい。
そう思っていても、温かな紅茶のせいか急激な睡魔に襲われて……
――
……
スミレ「ん……んん……?」ムニャ…
「やっと起きたかい?」
スミレ「ん……お父、さん……?」
悪貴族「――いいや。今日から私が君のご主人様だよ?」ニタリ
スミレ「なっ!?」ゾクリ…
――
目が覚めた時には、偽りの幸せは崩れ去っていた。
なんのことはない。当時の王国では珍しい話でもなかった。
――ボクは、両親に売られた。それだけのことだ
――
- 713 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/05(日) 23:22:14.67 ID:xDskiZQU0
- 悪貴族「ふひ……君にはだいぶ前から目をつけていてねぇ」
悪貴族「清廉さを持ちながら、なかなかこちらは男を惑わす立派なもので……」モニュ!
スミレ「んっ!?///」
悪貴族「それにこの綺麗な髪の毛……」サラサラ…
スミレ「……!」ゾクゾク…
悪貴族「うん、いい触り心地だ。だが、それだけじゃない……」プツ!
悪貴族「おい!」
悪従者「はっ! 早速検査致します!」バッ!
スミレ「な、何を……」
悪貴族「なぁに、ちょっと魔力の適正検査をするだけだよ」
悪貴族「実験が済んだら、君は私が末永く可愛がってあげよう」
悪貴族「だからその綺麗な身体を切り刻む真似はしない。安心したまえ」
スミレ「じ、実験……!?」ジャラ…!
悪貴族「まったくあやつらは物の価値をわかっていなくて困る」
悪貴族「折角の素体、検査くらい髪の毛で間に合わせればよいものを……」ブツブツ…
スミレ(……っ、駄目だ動けない……!)ジャラジャラ…!
悪従者「――結果出ました! 性質は『雷』! つまりは金ですよっ!!!」ウオオォォ!
悪貴族「おほぉ!? これはこれは、想像以上の成果だ!」
悪貴族「やはり高貴な者は生まれ持った運も違うということだなぁ……」ウンウン
スミレ(この人達、一体何をするつもりなの……!?)
- 714 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/05(日) 23:30:36.75 ID:xDskiZQU0
- 悪貴族「いやはや、改めてありがとうスミレ」
悪貴族「涼しげな色合いだったから、蒼帝に適性があるかと思えば……」
悪貴族「まさか、まさか真竜に適性があるとは!」バッ!
悪貴族「くくく、これで私の地位もますます安泰というものよ……!」
悪従者「おめでとうございます!」
スミレ「蒼帝? 真竜……?」
悪貴族「む……そうか。下民には知る術もないか」
悪貴族「王国には、かつての実験で産み出された人には御しきれぬ怪物……竜がおるのだよ」
スミレ「!?」
悪貴族「その力は、圧倒的。騎士団の一つや二つは一薙ぎにするという」
悪貴族「詳しい資料は残されていなかったが、その数は5体」
悪貴族「灼熱を操る赤帝。大地の如き硬さを誇る黒帝」
悪貴族「氷嵐を操る蒼帝に、風を操る天の支配者たる白帝」
悪貴族「そんな帝竜達すら従える、雷鳴の覇者たる金真竜……!」
悪貴族「君は、その最強の存在に対する適正があったのだ!」
悪貴族「そして君のご主人様である私は、まさに最強の支配者になれたということだよ!」
悪貴族「ははははははは! まったく、笑いが止まらないよ! あははははははは!」
スミレ「……!」
- 715 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/05(日) 23:31:29.13 ID:xDskiZQU0
- ――
饒舌に竜について語る貴族の姿は、恐ろしいものがあった。
話を聞いていればどうやら、前王死亡の混乱に乗じて仲間の貴族と共に封印の宝玉を持ち去ったらしい。
実験の為には日数が必要。
竜は好戦的な前王すら使用を躊躇う程であり、一部貴族の間でも封印は厳重にするようという意見が多かったそうだ。
それを、この貴族達は破った。より強い力を得る為に。
感づかれたら不味いという自覚はあったのでしょう。
だからこそ、新王クラウス様が手を回しきれていない今の内に実験を……
人間の身体に、竜の因子を埋め込み生体兵器を造るということをしたかったのだろう。
それも、いなくなっても気がつかれない貧しい民を攫うか買うかしてまで。
帰る場所を失えば、必然的に戻る場所は貴族の下……
その庇護が無ければ、生きていくことはできない。
故に、いずれ誰もが従順な奴隷となる。
竜の力を持ちながら、竜とは違い遥かに楽に隷従させることができると。
本当に、楽しげに、誇らしげに、語って聞かせてきた。
――
スミレ「…………」
悪貴族「あぁ〜……やっぱりショック受けちゃうよねぇ」
悪貴族「でも安心するといい。さっきも言った通り、君は私が責任を持って可愛がってあげるからねぇ……」ニタリ
悪従者「……主様、その娘の身体は確かに楽しみではありますが、まずは実験が先です」
悪従者「いくら愚王とはいえ、長期間宝玉がないことに感づかれては……」
悪貴族「わ、わかっておるわ!」
スミレ「…………」
スミレ(……無理矢理攫われなかっただけ、私はマシなのかもしれない)
スミレ(襲って確実に捕まえられる自信が無かったとか……?)
スミレ(……戦争の道具になんて絶対になりたくない!)
スミレ(なんとか逃げ出さないと、クラウス様が……!)
――
ただ、貴族に誤算があるとすれば。
ボクは両親に捨てられたというのに、恐ろしい計画を聞かされたと言うのに。
頭の片隅で、逃げる算段をたてていたということだろう。
蒼帝の方がやはり適性があったんじゃないかと思える程に。
ボクはどこか氷の様に冷静でいられた。
今ではこの性格には、感謝しかない。
――
- 716 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/05(日) 23:39:02.33 ID:xDskiZQU0
- ……
金宝玉「……」バチバチィ!
悪従者「うぅ、封じられてなおこの危ない気配よ……」
悪貴族「しかし宝玉からゆっくりと竜の力を抜き出して、それを投与していくなどまどろっこしいのう」チュウウゥゥ…
悪貴族「直接本体から力を組み込めぬものなのか?」キュポ…
悪従者「む、無理ですって! こんなものを解き放ったら、最も弱い赤帝ですら王国全土を焦土にしてしまいます」
悪従者「非効率的ですが、我々ができる実験は今はこれが精一杯ですよ」
悪貴族「ぬぅ、致し方が無いか。元より操れぬ竜を操りやすい人間に組み込む実験ではあるしな……」トコトコ
悪貴族「それに仮に片鱗の力しか得られぬとしても、最強の金真竜ならばそれでも十分というものか」
悪貴族「さぁーて……それでは、いよいよだ。まずはこのぐらいの量を投与してみようか!」ブスゥ!
スミレ「っ……!」ギリッ…!
悪貴族「おお、ごめんよ。痛かったかい? 流石に注射痕ぐらいは我慢してくれないかな」ギュウゥゥ…!
スミレ「っぁ……!? ああぁぁぁぁぁっ……!?」
スミレ(腕が、灼ける……! 自分の中が、書き換えられていくような……!?)グラッ…
スミレ「っあ゛あ゛あ゛ぁぁぁ……!」ジャラジャラ!
悪貴族「おっと、少し量が多かったかな?」
悪従者「急激な発汗、やはり素体には負荷がかかるようですね」
悪貴族「壊すことだけはならんぞ。私の大切な最強の愛玩奴隷なのだからな?」
悪従者「承知しております。この様子では、少し休憩をいれた方がよさそうですね」
スミレ「……」ハァハァ…
- 717 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/05(日) 23:44:50.43 ID:xDskiZQU0
- スミレ(あぁ、自分でももうわかってしまう)
スミレ(力を注がれるまでに逃げれなかった時点で、こうなることはわかっていたのに)
スミレ(私はもう――人じゃない。竜を埋め込まれた、戦争兵器)
スミレ(でも、まだ意識ははっきりしている。熱いけど、腕も自分の意思で動かせる……)グ…
スミレ(私は兵器だけれど、まだ私ではある)ググ…
スミレ(――今が、好機!)グググ!
悪貴族「この後は両脚にも――」
バギィィィィィン!
悪貴族「なっ!?」
スミレ「ふうぅぅぅぅぅ……!」ギラリ!
悪従者「ば、馬鹿な!? もう両腕を真竜のものに!?」
スミレ「ああああああぁぁぁぁぁぁ!」ブオン!
悪貴族「ひいいぃぃぃぃぃ!?」
ゴバアアアァァァァ!
スミレ「……!」ダダダ!
悪貴族「か、壁を容易く壊す程の……」ガタガタ…
悪貴族「はっ!? お、追うのだ! 早く!?」
……
- 718 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/05(日) 23:47:36.50 ID:xDskiZQU0
- ――
その後の事は、よく覚えていない。
ひたすらに逃げて逃げて、走って走って。
乗ったこともなかったのに、馬に飛び乗った。
行く宛なんてない。もう王国に居場所はないんだから。
何処へ向かっているかもわからない。
馬の気まぐれで、ただ走るだけ。
でもそれでよかった。
ボクはもう戦争の道具に成り果てて、人では無くなってしまったのだから。
最後の人としての意思が望んだのは、貴族達に利用されることだけは嫌だと言うこと。
ボクが逃げ切れれば、連中も次回以降は警戒しておいそれと実験ができなくなるかもしれない。
クラウス様なら、いつかきっと王国を良くしてくれる筈だから。
だから、戦争兵器にだけはなりたくない。
もうなってしまったけれど、最後の一線だけは越えたくない。
何処に向かっているかもわからない。
それでも、どこか遥か遠くに逃げ出せたなら。
その場で、この命を断とう。
そうすれば、兵器はひとまず人知れずに一つ消え去るのだから。
――
……
スミレ(どれだけ移動したんだろうな……)
馬「……」モシャモシャ…
スミレ「……」ジー…
スミレ「……」スッ…ブチ!
スミレ「……」モシャモシャ…
スミレ(……あれ? なんで馬と一緒に草を食べているんだろう?)
スミレ(死ぬ気なら、もう空腹も気にしなくていいのに……?)
――
……本当は気がついていた。
兵器は嫌だ。
……まだ死ぬのも嫌だって。
だから、その後もひたすら馬を走らせた。
そして、あの日……
――
- 719 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/05(日) 23:54:16.99 ID:xDskiZQU0
- ……
【帝国領・辺境】
ローズ「あったあった! この素材なら、あの子達にもいい贈り物が作れるわネ!」ガサガサ!
ローズ「折角だし、もう少し採っていこうかしら?」ガサガサ…
ローズ「ん……?」
スミレ「うっ……」
ローズ「お、女の子!? ちょっとあなた、大丈夫!?」バッ!
スミレ「ぁ……ぅ……?」
ローズ「酷い衰弱具合ネ……あら?」
スミレ「……!」
ローズ「金色の、鱗?」
ローズ「……今はそんなことはどうでもいいワ。とにかく、急いで戻らないと!」ビュオン!
スミレ「……!?」
……
ローズ「ほら、食べられる? ありあわせで申し訳ないけど……」
スミレ「あ……」
ローズ「やっぱり無理よねェ。ほら、お口あけて!」ズイ!
スミレ「え、あ……!?」
ローズ「ほら、あーんして。あーん!」ズズイ!
スミレ「あ、あー……?」
スミレ「……」モグ…
スミレ「っ!!!」
スミレ「……おい……しい……」ポロポロ…
ローズ「ふふ、よかった。まだまだあるから遠慮しないでネ?」
――
- 720 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/05(日) 23:58:49.97 ID:xDskiZQU0
- ……
スミレ「……ごちそう、様でした」ペコリ
ローズ「ふふ、いい食べっぷりだったワ」ニコニコ
スミレ「あの……」
ローズ「……」
ローズ「ここは帝国の王城。アタシの部屋の中だから安心して大丈夫ヨ?」
スミレ「!?」
ローズ「アタシはメイド長のローズ。あなたは?」
スミレ「わ、私は……」
スミレ「……」グッ…
ローズ「……」
ローズ「……やっぱり何か、相当訳ありのようネ。それならそれでいいワ」
スミレ「え?」
ローズ「あなたが話してもいいと思えるその時になったら聞くから。それまではゆっくりしていきなさい?」
スミレ「……こ、この腕が、恐ろしくは、ないのですか?」ギラリ…
ローズ「確かにちょっと変わっているわネ。アタシも初めてみるワ」
ローズ「でも人とちょっと違うことぐらい、些細なことヨ? アタシも普通の人とはちょっと違うしネ」
スミレ「ちょ、ちょっと……?」
ローズ「そうよォ? アタシはただ天使達を完璧なレディーにしたいと願うどこにでもいるおと……乙女ヨ!」バーン!
スミレ「……」ポカーン…
ローズ「ささ、お腹が満たされたなら次はお風呂ネ! せっかく可愛い顔してるんだから、綺麗にしないと!」グイグイ!
スミレ「え、え、ええぇ!?」
……
- 721 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/05(日) 23:59:16.69 ID:xDskiZQU0
- ――――
―――
――
―
スミレ(ローズさん、あなたがいてくれたからボクは……///)
アイナ「……スミレちゃーん?」ツンツン
スミレ「ひゃ!? ア、アイナさん!?」ドキドキ
アイナ「もう、スミレちゃんまで私みたいになってどうしたの?」
スミレ「い、いえ。なんでもありません」コホン
スミレ「アイナさんが昔を思い出したように、ボクも少し昔を思い出しただけですよ」
アイナ「あ……」
ローズ「……」
スミレ「あ、いえ、そんな顔をなさらないでください!?」ワタワタ!
スミレ「ボクは、今の生活こそが大切で手放したくないものですから」
スミレ「過去よりも今。ローズさんとアイナさんとのひと時の方が、ずっと価値あるものなんです」
アイナ「スミレちゃん……」
ローズ「……ごめんなさいネ。私が昔話なんてしちゃったから」
アイナ「ロ、ローズさんのせいじゃないですよ!?」
スミレ「そうですよ。元々、ボク達が気になったからですし」
スミレ「ボクもアイナさんも、昔を思い出したのは……」
アイナ「……ローズさんには、昔も今も助けられてばっかりだなーって……///」
ローズ「もう、この子達ったら……」
ローズ「……」
ローズ「折角三人揃ってお外に来てるんだし、そろそろお昼にしない?」
ローズ「美味しいお店、連れて行ってあげるワ!」
アイナ「え、いいんですか!?」
アイナ(本当はローズさんの手料理の方がいいけど///)
スミレ「す、すみませんローズさん……」
ローズ「いいのヨ。パァーっと食べて飲んじゃいましょう!」
――
特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
- 722 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 00:00:04.97 ID:kf2eBd0jO
- サッー
- 723 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 00:00:12.56 ID:tbaLgtEi0
- はい
- 724 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 00:00:40.08 ID:BrbzDQSbO
- てりゃ
- 725 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/06(月) 00:01:25.29 ID:fs9ES0+O0
- まただよ(白目)
- 726 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 00:02:44.69 ID:kf2eBd0jO
- 久々の極端な数値なのよね
どうなったのか
- 727 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/06(月) 00:07:07.06 ID:fs9ES0+O0
- ローズ隊・酔いやすさ判定
1アイナ:97(カインクラスにベロンベロンに酔います。そして当然脱いじゃいます。帝国泥酔者多すぎ)
2スミレ:56(ちょっと酔いやすいかも。でも、酔わないよう冷静に節度を守ります)
――
判定を取った辺りで今日はここまで。
新年系は無理そうですが、お酒描写を挟んだ後、想定外の4番目の判定結果(偶数ゾロ)
イベント描写。そののちに従来の業務として白帝との交流に入ろうかと思います
本日もありがとうございました!
- 728 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/01/06(月) 00:10:13.15 ID:nAhYWUB2O
- おつおつ
ロリ巨乳のセックスモンスター(ティア・アイナ)はどちらも酒がダメなのか……
いや逆に考えるんだ、ティアと同じくその勢いでローズさんに迫れば良いのだと
- 729 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 00:15:20.95 ID:BrbzDQSbO
- おつおつ
アイナは本当に色々荒ぶるな……
スミレも過去かなりキツイのに酒判定共々安定してると思ったが、そういやこの子も鬼メンタルだった
- 730 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 19:19:37.95 ID:rR+fC6CR0
- スミレやキアラ達もメンタル判定でゾロったからこそよかったものの、ティアメンタルだったら鬱展開結構あったんかな
- 731 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/07(火) 23:28:38.31 ID:oUIMkLPR0
- こんばんはー
牛歩ですが、以前の5連判定最後部分まで再開です
>>730
序盤のシアだけで3回程マイナスイベント圧し折られてると言いますか、本当はもっと血生臭い展開もあるにはあったのですが……
本当に要所のコンマが強すぎました
- 732 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/07(火) 23:29:24.23 ID:oUIMkLPR0
- ――
【帝国・料亭】
アイナ「……も、もの凄く高そうなお店だよ!?」
スミレ「……」ガチガチ
ローズ「そう硬くならなくていいわヨ?」
ローズ「このお店は最近、王国から食材を仕入れているそうでネ」
ローズ「アタシもまだあまり王国食材には馴染みもないし、食べて味を盗もうってわけヨ」
スミレ「な、なるほど」
アイナ「でも、ローズさんほどの腕で、外のお店で満足できるものなんですか?」
ローズ「アタシだってまだまだヨ? エリスちゃんや天使達も凄い腕前だし……」
ローズ「後、頻繁に作っていると自分の味の癖に飽きて来ちゃうのヨ」
アイナ「あ、それはわかるかも?」
スミレ「とはいえ、ローズさんに通われるお店側もプレッシャーが凄そうですが……」
料理長「ま、またメイド長がいらっしゃったぞ……!?」
料理長「しかも今度は直属のメイドを引き連れて!」
料理長「みんな! ここが踏ん張りどころだ! いつも以上に全力を尽くしてくれ!」
従業員達「「了解です!!」」ビシ!
……
――
- 733 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/07(火) 23:29:59.84 ID:oUIMkLPR0
- ……
ローズ「うんうん……」モグモグ
ローズ「いい貝を使っているわネ。素晴らしい歯触りだワ!」
スミレ「……この独特の風味は、この貝の肝を使っているのでしょうか?」モグモグ
アイナ「後は焦がしバターかな? シンプルだけど、食材が引き立っているね……」モグモグ
ローズ「ふふ、あなた達も随分と料理の知識が深まって嬉しいワ」
アイナ「ローズさんのお傍にいるためにも、頑張っていますから!」
スミレ「ええ。周りからも贔屓とみられぬ様、色々と知識は深めなければ」
ローズ「ふふふ……! 本当に、立派になって!」
料理長「お次の料理をお持ちしました」スッ
ローズ「あらありがとう。この匂いは……」クンクン
料理長「王国産最高級の牛肉。それを塩と胡椒のみで味付ました」
ローズ「焼き加減も見事……相当の自信作のようネ」
料理長「ありがとうございます。そしてこちらは、この肉に合う果実酒になります」スッ…
ローズ「あら? ここまで注文した記憶はないけれど?」
料理長「ローズ様にはお世話になっております故。私からの、せめてもの品でございます」
ローズ「あらそう? それじゃあ折角だし、頂いちゃおうかしら?」
料理長「ええ、是非。そして今後ともよろしくお願いいたします」ペコリ
ローズ「思わぬ代物が手に入ったわネ」ホクホク
ローズ「彼の言う通り、これは合いそうなお酒ネ。保存状態もいいし……」チラ
アイナ「……」ドキドキ
スミレ「……」ドキドキ
ローズ(熱視線を感じるワ……)
ローズ(……天使達が大丈夫なんだし、この子達も少しくらい大丈夫よネ?)
ローズ「……慌てないの。ちゃんと飲ませてあげるから」トクトク…
アイナ「あ、ありがとうございます!」
スミレ「……実は、高いお酒と安いお酒の違いというものを知りたかったんです」
グイッ
- 734 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/07(火) 23:34:10.86 ID:oUIMkLPR0
- スミレ「んっ……!?///」
スミレ「こ、これは……なんだか身体がふわふわしますね」
スミレ「美味しいですけど、それにつられて飲み続けたらすぐに酔い潰れちゃいそうですね」
ローズ「スミレちゃんは、あまりお酒に強くはなさそうネ?」
スミレ「そうですね。でも成程、この芳醇な香りが高級さの証――」
アイナ「ひゃっほーーーーーーーい!!!」スッポーン!
ローズ「」
スミレ「」
アイナ「これおいひいでふれ〜♪ からだもぽっかぽかであつ〜い♪」ゼンラ!
ローズ「またしくじったワッ!!!」ダン!
スミレ「あわわ……アイナさん、まだ一口目ですよ!?」
ローズ「とりあえず個室だったのが不幸中の幸いネ。はやく服を着せて介抱してあげないと」
スミレ「お酒って怖い……」
アイナ「あ〜、ローズさんだ〜♪」
アイナ「ローズさんちゅきちゅき〜♪」チュパチュパ!
ローズ「こ、こら! レディーがはしたないわヨ!?」
スミレ(……でも、今のアイナさんの方が積極的だ!?)
スミレ(普段からこれくらいすれば、ローズさんも……)
スミレ(……)
ローズ「ちょ、止まってアイナちゃん!?」ワタワタ
アイナ「えへへへ〜♪」スリチュパスリチュパ
スミレ(……でも、今は止めよう!)ダッ!
……
――
- 735 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/07(火) 23:37:53.27 ID:oUIMkLPR0
- ――
……しばらくして……
アイナ「うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!///」ゴロゴロゴロ!
ローズ「こらアイナちゃん、レディーが道端で転がらないの!」
スミレ「いえ、ボクがアイナさんだったらきっと同じことをしていますよ……」
スミレ「しかし流石はローズさん。まさかの事態にも、冷静に対処なさるなんて!」
ローズ「……前に、もっと凄い惨状を見てしまったからネ」トオイメ
スミレ「何があったんですか……」
アイナ「あああああああぁぁぁぁぁ!/// もう、もうお嫁にいけないいぃぃぃぃぃぃぃ!///」ゴロゴロ!
ローズ「大丈夫だから、そろそろ起き上がりなさい?」
ローズ「――いざとなったら、アタシが貰ってあげるから」
スミレ「!!!」
アイナ「えっ!?」ガバァ!
ローズ「!?」
アイナ「本当ですかっ!?」ガッ!
スミレ「今、確かに言いましたよね!?」ガッ!
ローズ「スミレちゃんまで!?」
- 736 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/07(火) 23:42:18.14 ID:oUIMkLPR0
- スミレ「――アイナさん! 今こそです!」
スミレ「ほら、もっとしっかりちゃんと立って!」ヨイショ!
アイナ「あ、ありがとうスミレちゃん。……うん、大丈夫」グ…
アイナ「今のローズさんの言葉で、酔いも消し飛んだよ……!」
ローズ「そ、そう? それなら良かった――」
アイナ「……」スー…ハー…
アイナ「……ねえ、ローズさん。もう一度聞かせて?」
ローズ「え?」
アイナ「……」
アイナ「本当に、こんな私でも、……ローズさんのお嫁さんに、してくれますか……?」ポロポロ…
ローズ「アイナちゃん……?」
アイナ「……たとえ、私を起き上がらせる為の言葉だったとしても……」
アイナ「それでも、私にはたまらなく嬉しい言葉なんです……っ!」
アイナ「わ、私は……!」
アイナ「――私はローズさんが大好きなのっ! 10年前助けてくれたあの時から、ずっとずっと……!」ポロポロ…
ローズ「!!」
アイナ「ローズさんは私のことを覚えていなかったけど、私は一日も忘れたことはなかった……!」
アイナ「執事からメイドになってても、声や動きはローズさんだった! 見間違えるわけがない……!」
アイナ「だから、だから私は、あなたの傍にいられるようにって……!」
ローズ「アイナちゃん、あなたもしかして……」
アイナ「男だからとか、女だからとか、そんなの関係ない! ローズさんだから、私は……!」
ローズ「でも、アタシは……」
アイナ「ローズさんとスミレちゃんが、そういう関係なのも知ってる! それでも、私は、私は……っ!」ポロポロ…
ローズ「アイナちゃん……」
- 737 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/07(火) 23:48:35.53 ID:oUIMkLPR0
- スミレ「……」スッ…
ローズ「スミレちゃん?」
スミレ「ローズさん、ご無礼を承知で申し上げます」
スミレ「……ボクも、ローズさんが大切です。この上なく大好きです」
スミレ「ですが、同じくらいアイナさんも大好きです」
スミレ「ボクを温かく受け入れてくれた二人が……本当に」
アイナ「スミレちゃん……!」ポロポロ…
スミレ「ですから、ローズさん。ボクのことは考えずに、アイナさんの気持ちに応えてあげてください」
スミレ「こんなに感情を爆発させたアイナさん、見たことがないでしょう?」
ローズ「スミレちゃん……」
アイナ「ごめん、ごめんねスミレちゃん……!」ポロポロ…
アイナ「な、なんでかな? 一回喋ったら、なんだか抑えられなくなっちゃって……!」
スミレ「いえ、むしろよかったですよ」ポンポン
スミレ「正面きってここまで言えば、アイナさんの気持ちもローズさんに伝わった筈ですから」
ローズ「……」
ローズ「…………」
ローズ「……少し、時間を頂戴」
アイナ「!!」ジワ…
スミレ「!!」
ローズ「少しだけ……ここで、待っていて」ザッ…
アイナ「え……?」ポロポロ…
スミレ「ローズさん……?」
……
――
- 738 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/07(火) 23:55:51.41 ID:oUIMkLPR0
- 特殊判定結果(>>637)
5:ローズのアイナとスミレに対する答え
コンマ66
6 6
偶数ゾロ:???として受け止める
――
アイナ「うぅ……」
スミレ「大丈夫。きっとアイナさんの想いは伝わりますよ」
アイナ「わ、私どうしてあんな……///」
スミレ「まだお酒が残っていたのかもしれませんね」
スミレ「お店の中でアイナさんが裸になった時は驚きましたけど……」
スミレ「こうしてアイナさんの一歩を踏み出す一因になってくれたなら、お酒も悪くないかもしれませんね」
アイナ「……禁酒するもん」
スミレ「あはは、確かに外では控えた方がいいかもですね」
???「……」ザッ…
スミレ「だ、誰ですっ!?」バッ!
ローゼン「……この格好にこの顔はいつ以来だろう」スッピンシツジ
アイナ「ローズさん!?」
スミレ「えっ!!?」
アイナ「あの時の、ローズさんだ……///」
スミレ「……///」
ローゼン「……」
ローゼン「……可愛いレディーを泣かせるなんて、酷い真似をしてしまったんだ」
ローゼン「挙句理由が、長い間その想いに気がつかなかったからだなんて……」
ローゼン「――真摯な想いには、こちらも相応の態度で応えるべきだろう」
ローゼン「……だから『メイド長ローズ』という『乙女』としてではなく」
ローゼン「――『一人の男』として。『ローゼン』として、『俺』の返事をしよう!」
アイナ「!?///」
スミレ「!?///」
- 739 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/07(火) 23:57:19.15 ID:oKKZgmyd0
- 低確率でないとでないレアキャラ出たな……
- 740 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 00:03:16.44 ID:HxOlBda7O
- ほんとここのコンマさんは恋愛要素に関しては命賭けておられる
- 741 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/08(水) 00:07:26.75 ID:v986vw530
- ローゼン「……ようやく、思い出したよ」
ローゼン「アイナちゃん、君はあの時に俺が助けた……」
アイナ「っ! うん、うん!」コクコク!
アイナ「ローズさんが助けてくれたから、現れてくれたから……!」
アイナ「私は、目標を見つけられた。頑張って、ここまでこれたの……!」
ローゼン「……悪かったな」ナデナデ
ローゼン「……アイナちゃん、知っての通り、普段の俺はああだ」
ローゼン「今ですら、気を抜けば元に戻りかねない人間だ」
ローゼン「それに、だな……」チラ…
スミレ「……///」
ローゼン「……情けなくも、雄として欲情してしまい、スミレちゃんの後ろに嵌まってしまう程の変態でもある///」
ローゼン「そして、君のその想いを受けて尚、どちらかを選ぶこともできないほどに、未熟だ」
ローゼン「乙女としても、男としても、駄目なところが多い。そんな俺でも、いいのか?」
アイナ「は、はい……! 何度でも言います。私は……ローズさんも、ローゼンさんも……」
アイナ「『あなた』だから、好きなんです……!///」ギュゥ!
ローゼン「……ありがとう、アイナちゃん」ギュゥ!」
スミレ「……おめでとうございます、アイナさん」パチパチ
アイナ「ス、スミレちゃん……」
ローゼン「……」グイッ!
スミレ「きゃ!?///」
ローゼン「……言っただろう? 選べないって」
ローゼン「頼りないかもしれないけど――二人とも、これからもずっと一緒だ!」ダキ!
アイナ「!!」ポロポロ…
スミレ「!!」ポロポロ…
アイナ&スミレ「「はい……どうか末永く……♪」」
――
- 742 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/08(水) 00:12:46.34 ID:v986vw530
- アイナとスミレの双方が女の子として受け入れられた辺りで今日はここまで
……指輪やらドレスやら、本当になんで狙い澄ましたかのように最重要とも言える場所を綺麗にゾロれるのか?
ちなみに本来のローズのガード値はコンマ75(スミレへの罪悪感から高め)でした
ここからスミレの説得やらで増減して最終判定をとか考えていたら一発というね(白目)
本日もありがとうございました!
- 743 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 00:13:40.56 ID:qjuJrL/B0
- 乙
このスレのコンマ神はかなり変わってる
- 744 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 00:19:08.15 ID:Hb66ckJ8O
- 乙!やっぱこのスレコンマ神いるよ絶対
本編クリアで平和になった後のあちこちでおめでたラッシュすぎる
でも個人的には生やしたアイナも見てみたかっ(ry
- 745 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 00:23:10.52 ID:AwaSq2mLO
- おつおつ
コンマさん『えーとお出かけの途中で邪魔が入らないようにして、三人の過去はこんな感じにしといて……ん!?二人の思いにローズさんがどう答えるかだと!?』
『そんなもん展開と>>1へのダメージ考えたらこうするしか無ぇだろぉ!!(偶数ゾロ)』
- 746 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 00:33:03.47 ID:MVve6E8pO
- おまけイベントでのカップル進展
アベル:胸の好みやら結婚願望やらで安定のエリス大勝利 さらにティアがハーレム入り(ただし危うく性的に敗北しかけた)
カイン:アベルの講義のおかげで遂にエメリナと一線越え&まさかのエメリナに勝利
アドルラン:ようやくヒバリルーシェと結ばれる
キアラ:いくつもの判定をくぐり抜けマックスとお忍びカップルに(ただしガードはめっちゃ固い)
ローズ:渾身の偶数ゾロ目効果により男としてメイド二人の思いを受け入れる←NEW!!
- 747 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 03:58:07.17 ID:DmPSDUAvO
- ローズさんはアイナの後ろを
ローゼン氏は二人の前を
貰う義務があると思いました
- 748 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 16:18:54.11 ID:FkexNx250
- 前にローズさん結婚式出る時はすっぴん新郎になりそうって言ってる人いたけど本当にそうなるとは……
しかし赤髪の執事って聞くと黒執事のグレルが頭よぎって仕方がない(ローズさんとタイプまるで違うが)
- 749 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/08(水) 23:27:43.96 ID:v986vw530
- こんばんはー
今日も少しだけ再開
おまけの判定と、後半部分の導入まで入れればと思います
- 750 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/08(水) 23:28:14.21 ID:v986vw530
- ――
……
アイナ「……///」
スミレ「……///」
ローゼン「さて……名残惜しいけど、一度離れよう」スッ…
アイナ「あ……」
ローゼン「あまり、こうしている場所は誰かに見られたくはないからね」
ローゼン「素性を知らない者からすれば、メイド長のメイドに手を出す不届きものだ」
スミレ「……確かに、驚きました」
スミレ「その……夜に、逞しいことは知っているつもりでしたが///」
スミレ「まさかお化粧を落として髪型を変えるだけで、見た目もこんなに……///」
アイナ「私は、どっちのローズさんも大好きです///」
ローゼン「ありがとう。ただ、やっぱり……普段はあっちの方が馴染むんだ」
ローゼン「この姿は公務外、君達との時間の時だけ見せる。それでもいいかな?」
アイナ「は、はい!///」
スミレ「ボク達だけが、ローズさんの秘密を知っている……///」
アイナ「なんだか、ますますドキドキしちゃうね……///」
ローゼン「それじゃあ……」スッ…
ガサゴソ…
ローズ「悪いけれど、元に戻らせてもらうわヨ?」パッ!
アイナ「わ、はやい!?」
ローズ「元々フィーアちゃんに変装を教えたのはアタシなのヨ?」
ローズ「まあ、今ではすっかり越されちゃったけどネ」
- 751 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/08(水) 23:28:43.12 ID:v986vw530
- ローズ「……さてと。アイナちゃんとスミレちゃんの気持ちは嬉しかったけど……」
ローズ「まだしばらくは、秘密の関係ヨ?」
ローズ「女の子なら、結婚式とかも憧れるとは思うけど、もう少し我慢して頂戴……」
スミレ「それは、理解しています」
スミレ「帝国も未だ不安定な情勢ですし、皇子様達を差し置いてメイドが結婚というのも不味いですからね」
アイナ「そうでなくてもローズさん忙しいし、仕方がないよね」
アイナ「私は、ローズさんとこれからも一緒っていうだけで……///」クネクネ
ローズ「本当にごめんなさいネ……」
ローズ「色々落ち着いたら、しっかりとした式を行うワ」
ローズ「――勿論、ローゼンとしてネ?」
アイナ「……///」プシュー…
スミレ「……///」プシュー…
アイナ「あ、でも大丈夫かな……!?」
ローズ「?」
ローズ「あぁ、二人と同時に結婚すること? それは大丈夫ヨ」
ローズ「元々一夫多妻は認められているし、アドルラン様なら上手いことそこも調整してくれそうだしネ」
アイナ「ち、違うんです! それも大事だけど、もう一つ!」
アイナ「私――まだ生やせていないんですっ!!!」
ローズ「」
スミレ「」
- 752 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/08(水) 23:30:21.92 ID:v986vw530
- ローズ「」
ローズ「……お、落ち着いてアイナちゃん?」アセアセ
ローズ「大丈夫。ちゃんと誓うワ。あなた達はアタシが男としてしっかり愛してあげる」
ローズ「だから――」
アイナ「でもローズさん、最初にスミレちゃんのお尻から責めたんですよね?」
アイナ「そしてスミレちゃんは、今も処女なんだよね?」
スミレ「は、はい///」カアァァ…
アイナ「それを見てから、ローズさんは本当は男の子のお尻の穴を一番求めているって……」
アイナ「苦労しましたけれど、裏道からそういった本も仕入れて、沢山お勉強したんですっ!」
ローズ「ち、違うのヨ!?」アセアセ
ローズ「た、確かにアタシは男女問わずかわいい子が好きだけど……」
ローズ「あの日は、男装したスミレちゃんが本当にもう、たまらなく可愛くて、我慢ができなくてネ……」
スミレ「///」
ローズ「……後ろならまだお互い引き返せる、そんな言い訳を考えてしまっただけなのヨ」
ローズ「雄の部分を制御しきれなかった、アタシの責任だワ……」ガクリ…
スミレ「いえ、ボクもまさかお尻であんなに気持ちよくなれるとは思っていなかったので……///」
スミレ「ボクの方から求めはじめてしまったことこそが、そもそもの原因ですよ///」
アイナ「……」ゴクリ…
アイナ「つまりローズさんは、男の子の身体じゃなくても大丈夫?」
ローズ「え、ええ。本当に、酷い誤解をさせてしまったわネ……」
ローズ「スミレちゃんも、改めて悪かったワ」
ローズ「……アタシも、決めたワ。今度はしっかり向き合って……前の方を可愛がってあげるからネ」
スミレ「///」
アイナ「……」
おまけ特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
- 753 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 23:30:32.34 ID:JXXcBsBp0
- あ
- 754 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 23:30:48.93 ID:l7zpUNMDO
- はい
- 755 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 23:35:48.95 ID:qjuJrL/B0
- 今回は特に問題なかったのかな?
- 756 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/08(水) 23:43:14.66 ID:v986vw530
- 凄まじく高めの保証を更に越えてくるメイド長の恐ろしさよ……
1:アイナの生やしたい願望
75>34
※基準値を下回った為、沈静化
※普通の女の子として愛されるでしょう
2:失念していたローズの夜レベル(最低保証有)
最低保証85<93(乙女の繊細なテクと男の逞しさ。スミレも納得の陥落)
――
アイナ「そ、それじゃあ……」
アイナ「私、このままでも、ローズさんに……愛して貰えるんですか?///」
ローズ「もちろんよ、アイナちゃん!」ギュウ!
アイナ「ふわあぁぁ///」
ローズ「まったく、あなた可愛いんだから、変なことはもう考えちゃ駄目ヨ?」
アイナ「はい///」
アイナ「あ、でもローズさんがスミレちゃんの前を塞いだら、今度はスミレちゃんのお尻が寂しくなっちゃう!?」ガーン!
アイナ「やっぱり、スミレちゃんのお尻の為にも生やした方がいいのかなっ!?」
ローズ「」
スミレ「や、やめてくださいアイナさん!///」
アイナ「で、でも前に読んだ本に書いてあったよ!? 二穴責めって凄いって!」
アイナ「ローズさんもだけど、スミレちゃんのことも大好きだし、必要なら言っていいよ!?」
スミレ「だ、だから大丈夫ですってば///」
アイナ「本当に? ローズさんの為だけじゃなくてスミレちゃんの為にも生やせるから覚えておいてね!?」
ローズ「アイナちゃんっ!!!」
アイナ「ひぅ!?」ビクーン!
ローズ「レディーが外で生やすとか二穴とかそんなに叫んじゃ駄目でしょう!?」
ローズ「ああ、もう! やっぱりまだレディーには遠そうネ!」
ローズ「まだまだこれからもずっと、二人とも傍で可愛がってあげるから覚悟なさいっ!」
アイナ&スミレ「「はいっ!!」」
ローズ「ふふ……!」
アーシャ「あ、よかった見つかって……!」
ローズ隊「「「!?」」」ビックゥ!
- 757 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 23:45:31.11 ID:MVve6E8pO
- アイナがガキ使で稲垣が歌ってた例のアレを熱唱する様子を幻視した
- 758 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 23:47:41.12 ID:CKuAvTmsO
- 流石ローズさんやでぇ……
でもアイナとスミレ同時に相手するならこれくらいないと危なそうだし、本当にコンマさん仕事する
- 759 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/08(水) 23:47:57.84 ID:v986vw530
- アーシャ「あ、あら?」
ローズ「ア、アーシャちゃん奇遇ネ……」ドキドキ
アイナ「な、何か御用でしょうか……!?」ドキドキ
スミレ(い、色々と聞かれていないことを願います……)ドキドキ
アーシャ「突然ごめんなさい。メイド試験をお休みになられるくらいですから、貴重な休暇とわかってはいたのですけど……」
アーシャ「実は、ちょっとフィーアちゃんに関係する急ぎの案件が発生しまして……」
ローズ「な、なんですってぇっ!!?」
ローズ「……」チラ…
アイナ「ふふ、大丈夫ですよローズさん。私はローズさんの言葉で大満足です♪」
スミレ「ええ。それにフィーア様はボク達の主。従者の本業を疎かにするなど、あってはならないことです」
ローズ「……また今度、改めて三人でおでかけしましょうネ」
ローズ「それじゃあ、急いで天使の所にいくわヨ!」バッ!
アイナ&スミレ「「はい!」」バッ!
アーシャ「ありがとうございます」ペコリ
アーシャ「では、ご案内いたしますね」
……
――
- 760 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 23:52:08.59 ID:UwB79aWyO
- アイナはエメリナに続く夜カンスト組だからな……
- 761 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/08(水) 23:55:11.58 ID:v986vw530
- ――
【帝国・辺境の森林】
ロウル「ふ、ふふ……!」
ロウル「ついに、ついに見つけましたよアベルさーん!」グッ!
ロウル「近すぎて見落としていましたが、城塞に割と近いながらにこの充実具合!」
ロウル「巨体でも姿を隠すには十分な森! 岸壁に空いた穴!」
ロウル「それでいて少し動けば、こうして風が気持ちいい草原!」
ロウル「こーやって寝っ転がっても……」ファサァ…
ロウル「きーもちいー♪」コロンコロン
ロウル「……って、私が楽しんじゃ駄目じゃないですか」スク
ロウル「しかし、本当に我ながらいい場所を見つけたものですよ」ウンウン
ロウル「……平和にはなりましたし、城塞の方ももう少し緑を増やすのもいいかもしれませんね」
ロウル「この私が太鼓判を押すこの場所ならきっと……!」
ロウル「きっとフィーア様も白帝竜も満足してくれるに違いありません!」ムフー!
ロウル「フィーア様まだかなまだかなー♪」ソワソワ
白帝竜「キュルルーン!」バサァ!
フィーア「あ、いたいたロウル姉様ー!」ブンブン!
ロウル「いきなり白帝竜と頭上からの登場ですか!?」ガーン!
- 762 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/09(木) 00:00:06.74 ID:vLywzHzo0
- ロウル「お、驚かさないでくださいよ」ドキドキ
ロウル「確かにいい場所を見つけたとはお伝えしましたけど、確認もしないで白帝竜同伴だなんて……」
フィーア「だ、だって〜……」
フィーア「私もこの子も、待ちきれなかったんですもの!」ピョンピョン!
白帝竜「キュルン!」コクコク
フィーア「それに、ロウル姉様が探し出してくれた場所ならば間違いありませんから!」
ロウル「そ、それほどでも……」テレテレ
ロウル「でも、どうですかこの場所!」
ロウル「この場所なら、フィーア様は勿論のこと私達でも様子を見に来ることができます」
ロウル「万が一密猟者がいたとしても……」チラ
白帝竜「キュ?」
ロウル「流石に竜を捕えようなんて思う命知らずもいないでしょうからね……」
ロウル(正直、私達も正面からぶつかると普通に敗けそうですし)ダラダラ
ロウル(多分、アベルさんとエリスさん。それに元皇帝陛下とノワール様くらいですよ、正面からいけるの)
ロウル「それにほら、ここすっごく風が気持ちいいんですよ」ソヨソヨ…
ロウル「どうです? なかなかいい場所を見つけたでしょう?」ムフー!
白帝竜「キュルルーン♪」バッサバッサ!
フィーア「よかった、この子も気に入ってくれたみたいです!」ピョンピョン!
フィーア「勿論私も大満足です! ロウル姉様、ありがとうございます!」
ロウル「いえいえ。私も頑張って探した甲斐があったというものですよ」
- 763 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/09(木) 00:07:53.53 ID:vLywzHzo0
- ロウル「とはいえ、流石に私の一存でも決めきれないのも事実」
ロウル「特に白帝竜はよくとも、フィーア様がここに来ることを反対されては駄目ですからね」
ロウル「事前にアーシャさんにお願いして、ローズさん達にもここを訪ねて貰う手筈にはなっているんですけれど……」
フィーア「ローズさんなら、許してくれると思うけどなぁ……」
フィーア「でも、ちょうどよかったです!」ピョン!
ロウル「?」
フィーア「実は、もう一つ。ロウル姉様やローズさんにもお願いしたいことがあったんです」
ロウル「はて? 私に出来る範囲のことであればいいんですけれど」
フィーア「実はですね!」
フィーア「こうして、この子の暮らしていけるいい場所が見つかったのに……」
フィーア「お友達を、いつまでも白帝竜って種族名呼びし続けることに違和感があって」
フィーア「――せっかくだから、この子に名前をつけてあげたいなって!」ニコニコ
白帝竜「キュ、キュルー!?」
ロウル「なるほど、アベル様のファフニールのような感じですね」
ロウル「確かに愛着や親しみやすさは増えるかもしれませんけど……」
ロウル(どういった名前をつけましょうかねぇ……?)
……
――
- 764 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/09(木) 00:10:07.40 ID:vLywzHzo0
- 白帝竜の新居がみつかったあたりで今日はここまで
この後ローズ隊と白帝の交流を経て今回のおまけは終了となりますが、
以前お話した通り、白帝さんの名前を折角なので募集します
お暇なときに案を考えていただければ、後日多数決かコンマで決定をしようと思います
本日もありがとうございました!
- 765 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 00:13:24.27 ID:Fizo5odj0
- 乙
白帝竜の名前候補に「パイロン」とかどうだろう?
白龍の中国語
- 766 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 00:19:51.35 ID:oBkccX1pO
- おつおつ!スミレとの接触に密やかな期待
白帝さんはカピバライメージ強いせいか、ホワイトさんの名前が離れない
フィーアが名付け親ならシロちゃんとかもありかも?
- 767 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 12:16:59.15 ID:PIswD5W20
- きゅーきゅー鳴いてるからキューちゃんとか(直球)
- 768 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 12:37:09.28 ID://iUZ/dOo
- きゅうりじゃないか
- 769 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/10(金) 23:32:57.13 ID:MwUKOWGpO
- 確か王国の竜って金・白・蒼・黒・赤の五種類だったと思うんだけど、中国に古くから伝わる『麒麟』も対応する色があるんだよね
金(黄色)が『麒麟』、青が『聳孤(しょうこ)』、赤が『炎駒(えんく)』、黒が『?端(ろくたん)』もしくは『角端(かくたん)』、で白が『索冥(さくめい)』
ここから取って『サク』とか『メイ』とかどうかな?
- 770 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/11(土) 14:29:58.78 ID:jMEVfbBjO
- 気になって少し調べてみたけど、王国の帝竜とパパンのスキルの元ネタが四神なのかな
色が当てはまるし中央の黄龍(金)は皇帝の権威の象徴みたいだし開幕攻撃でも使ってきてたし
- 771 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/13(月) 11:35:22.54 ID:XyqxFH8p0
- すみません、またしてもインフルエンザでダウンしておりました……
型違いをこんな頻度で貰うもんなんですかね?
ある程度は回復したので、近いうちに更新を再開したいと思いますが、
人がいるかわかりませんが、とりあえず先に名前だけ多数決とっておきたいと思います
>>770
概ねその通りです(本来の色や司と違うけど)。王国の五竜も帝国に合わせて同じ、聖国はそのまま四大天使
宗教観ごっちゃとかは今更です
1:パイロン
2:ホワイト(さん)
3:シロ(ちゃん)
4:キュー(ちゃん)
5:サク
6:メイ
↓1〜3多数決
- 772 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/13(月) 12:05:09.73 ID:lRMmXcUWO
- インフル二回は経験無いな……無理せず休んで
安価は5で
- 773 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/13(月) 13:38:18.55 ID:ZD7Hdb4e0
- お大事に安価は1
- 774 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/13(月) 13:52:47.32 ID:LAW40kUiO
- いのちだいじに!
名前はペット過ぎでもなく親しみやすさもあるし5番で
- 775 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/15(水) 23:40:25.96 ID:SRfzUz7X0
- こんばんはー
とりあえず白帝さんの名前決定あたりまで再開します
- 776 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/15(水) 23:41:30.40 ID:SRfzUz7X0
- ……
ロウル「……」ムムム…
フィーア「……」ムムム…
白帝竜「……」ドキドキ
フィーア「!!」ピコーン!
フィーア「閃きました!」
ロウル「おおぅ、思ったより早いですね。どんな名前ですか?」
フィーア「――ドラちゃんです!」ムフー!
白帝竜「ギュ!?」ガーン!
フィーア「あ、あれ?」
ロウル「んー……この反応だといまいちなんですかねぇ?」
フィーア「わかりやすくていい名前だと思ったのですが……」ガックリ
ロウル「確かにわかりやすいですけど、帝竜全体通して使えちゃう名前でもありますからね」
フィーア「な、なるほどです!」
ロウル「名前を聞いて、一発であーあの人かとわかるといいと思うんですよ」
ロウル「そしてこの白帝竜の特徴を考慮すれば、答えは一つです!」グッ!
ロウル「――キューキュー鳴くからキューちゃん! これでどうですっ!?」ドヤ!
白帝竜「キュル……」ショボン…
ロウル「あれ、駄目ですか!?」
フィーア「難しいですね……」
ロウル「むむむ、これはローズさん達にも色々案を出して貰う必要がありそうですね」
……
――
- 777 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/15(水) 23:42:37.89 ID:SRfzUz7X0
- ……
ローズ「待たせたわネ愛しの天使!」バッ!
白帝竜「キュル?」
アーシャ「あら、こんにちは。元気そうですね」フフ
アイナ「な、なんでアーシャさんそんな平然と……」ブルブル
スミレ「……まさかこうして、本物の白帝と対峙するとは思いもしませんでしたよ」
ローズ「本当に人生、どこでどう変わるかわからないものよネ」
ローズ「この竜も、一歩間違えばアベル様達のお腹の中だったかもしれないし」
白帝竜「キューンキューン……」プルプル…
フィーア「ローズさん、怖がらせちゃ駄目ですっ!」
ローズ「あらごめんなさい。本当に、いろいろびっくりネ」
アイナ「スミレちゃん、白帝竜って大体どのくらい強いんだっけ?」
スミレ「帝竜の中では最強の存在。ローズさんですら太刀打ちできない相手の筈ですよ?」
ローズ「まったく、燃えちゃうようなことを言わないの!」ゾクゾク!
白帝竜「キュルル……!」ドヤ!←レベル510
ロウル「まず、こんな巨大な生き物と一対一の勝負を考える時点で間違っていると思いますよ?」
アーシャ「そうね。一人一人は及ばずとも、みんなで力を合わせて初めていい勝負ができるでしょう」
アイナ「うわぁ……流石。皇帝陛下を相手取った強者の余裕を感じる……」
ロウル「いや、流石にあのとんでもない人と比べればこの竜もだいぶ可愛いですって」
白帝竜「キュン!?」ガーン!
フィーア「ああっ!? もう、あんまりこの子をいじめないでください!」プンプン!
スミレ「ふふ、皆様にかかればもう、竜は戦争兵器なんかじゃないと言い切れそうですね」
スミレ(本当にまさか、こんなことになるなんて。夢にも思わなかったなぁ……)
- 778 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/15(水) 23:44:01.28 ID:SRfzUz7X0
- ローズ「さて、この子が思ったよりも大丈夫そうなのもわかったし、そろそろ本題に移りましょう?」
ローズ「見たところ、ロウルちゃんがこの子の住処を見つけてあげて、そのお披露目ということでいいのかしら?」
ロウル「ええ。ですが、今はそれに加えてもう一つ」
フィーア「この子の、名前を考えてあげたいんです!」ピョン!
アイナ「名前……ですか?」
アーシャ「確かに、白帝竜では味気ない気もしますものね」
スミレ「フィーア様の案はどのようなものなのでしょう?」
フィーア「残念ながら、却下されてしまいました……」
ロウル「私も同じくです。何かいい案はありませんかね?」
ローズ「なるほどそういうことネ……」
ローズ「……二人とも準備はいい!? 天使のサポートもアタシ達の大事な仕事ヨ!」
アイナ&スミレ「「は、はい!」」
アーシャ「ふふ、私も少し考えてみようかしら?」
白帝竜「……」ドキドキ
ロウル「……今更ですけどこの竜、結構わかりやすいですよね。今は結構緊張してそうですし」
フィーア「とっても感情豊かです!」ピョンピョン!
ロウル(……他の帝竜を食べてしまったことへの罪悪感が)
ロウル(――食べませんけど、この竜も美味しかったりしたんでしょうか?)チラリ
ロウル(なんとなくガラから濃厚な旨味が出そうな、そんな気配を感じます)
白帝竜「!?」ゾク!
ローズ「――よし!」
ロウル「お、一番手はローズさんですかね?」
- 779 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/15(水) 23:45:09.07 ID:SRfzUz7X0
- ローズ「ずばりこの子の名前は――パイロン! どうかしらっ!?」
白帝竜「キュー……」
ローズ「あら……駄目みたいネ」
フィーア「かっこいいですけど、ちょっと固い感じがします?」
ロウル「そうですねぇ。ローズさんにしては、男の子よりというか……」
ローズ「そ、そんなことないわヨ? アタシずっと乙女ヨ?」アセアセ
ローズ(……久々に戻った影響残っているのかしら?)
ローズ「なかなか、難しいわネ……」
アーシャ「では、次は私が」スッ…
アーシャ「……アベルと言えばイメージカラーは黒。同じように白帝竜と言えばイメージカラーは白です」
アーシャ「――ここはシンプルに、ホワイトはどうでしょうか?」
白帝竜「キュッキュー……」フルフル…
アーシャ「駄目ですか……」
アイナ「今更だけど、しっかり私達の言葉理解してるんだね……」
アイナ「でもアーシャさんの名前はいい線いってると思うんだ……!」グッ!
アイナ「シンプルに、それでいて可愛く! そうなるとここは――シロちゃんとかどうかな!?」
白帝竜「キューン」バツジルシ!
アイナ「思った以上に明確に拒否された!?」ガーン!
ロウル「私のキューちゃんも拒否されましたし、やむを得ないかと思いますよ?」
アーシャ「本当に賢い子ですね……」
ローズ「まいったわネ。流石のアタシも、名づけの鍛錬はしてこなかったワ……!」
スミレ「……」
- 780 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/15(水) 23:46:48.29 ID:SRfzUz7X0
- スミレ「……ふむ」
ローズ「あらスミレちゃん、妙案が浮かんだかしら?」
アイナ「気になる気になる……!」
スミレ「いえ、ボクもまだ考えている途中なのですが……」
スミレ「白帝竜の反応を先程から観察している限り、白帝竜は落ち着きこそすれその誇りは残っているようです」
アイナ「誇り?」
スミレ「ええ。金真竜の護衛、最強の帝竜としての誇り、自負」
スミレ「そしてその賢さ……ひたすら暴れ者という赤帝よりも、高い知能を持っているでしょう」
白帝竜「キュキュー」コクコク
アーシャ「頷いているわ……」
スミレ「勿論腕力その他もずば抜けてはいるでしょうけど、白帝竜はその知性にも誇りがありそうです」
スミレ「……ですから、あまりに可愛らしい名前では受け付けないのかと」
フィーア「な、なるほどです!?」
スミレ「あとは細く洗練された外見ですからね。もしかすると、女の子かもしれません」
スミレ「そうなると雄々しい名前にも抵抗があるかも?」
スミレ「これらを踏まえると、知的で優雅さのある名前なら気に入ってもらえるのではないかな、と」
ローズ「す、すごいわスミレちゃん!?」
アイナ「流石スミレちゃん、すごい洞察力だよ!?」
フィーア「わ、私も頑張ります!?」
スミレ(……)
スミレ(ボクも少なからず、この力を誇りに思っているからでしょうか?)
スミレ(たとえ戦争兵器ではなくなっても、なんとなく白帝竜の気持ちもわかる気がするんですよ……)
白帝竜「キュルル……」
- 781 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/15(水) 23:47:55.93 ID:SRfzUz7X0
- アーシャ「知的な名前、それでいてこの子に似合いそうな……」ウーン…
ロウル「……駄目です。一度思い浮かんだらキューちゃんが頭から離れません!?」
ロウル「大体なんで白帝だけキューキュー鳴くんですか!?」
白帝竜「キュルー! キューン!」
スミレ「……多分、その辺りも他の帝竜との格の違いなのでは?」
アーシャ「黒帝竜はかなり大柄かつ鳴き声も動きも大きかったですし、本当にそうなのかもしれませんね」
アーシャ「一番強いけど、一番控えめ……みたいな?」
ローズ「知的で優雅で控えめ……難しいワ!」
アイナ「も、もう案がでませーん!」
フィーア「でもでも、仲良くなるにはやっぱり名前って大切だと思います!?」ワタワタ!
アイナ「スミレちゃん、もう一声お願いっ!」
スミレ「ええっ!? ボクが言ったのはあくまで推察なんですけど……」
スミレ「そうですね……」
スミレ「……」モクモク
スミレ「……あ」ピーン!
フィーア「来ましたか!?」ピョーン!
スミレ「……ええ。一応は」
- 782 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/15(水) 23:50:56.40 ID:SRfzUz7X0
- スミレ「……以前、キアラ様からお借りした本にこんな記述がありました」
スミレ「五竜と同じように、様々な色を体現する空想上の生き物……」
スミレ「その中に、五竜と色が重なる縁起のいい生き物もいたんです」
フィーア「縁起のいい生き物?」
スミレ「はい。吉報の前触れともされていたようですね」
スミレ「そんな生き物の白い個体は――サクメイと呼称されるようで」
スミレ「もう王国貴族のいいなりになる必要もありませんし、こうして新しい住み場所も見つかったんです」
スミレ「――絶望の顕現ではなく、吉を運ぶ存在となれるような願いも込めて」
スミレ「親しみやすく、品よく、サクという名前ではいかがでしょうか?」
白帝竜「!!」
白帝竜「キュルルーン♪」バッサバッサ!
ロウル「おおぅ!? 明らかな好感触ですよこれは!」
スミレ「気に入って、貰えたのでしょうか?」
ローズ「ふふ、これをみれば一目瞭然じゃない!」
アイナ「スミレちゃん、ありがとう!」
アーシャ「優しいとてもいい願いだと思います。この子も喜んで当然ですね」フフ
フィーア「はい! 私も気に入りました!」
フィーア「――これからも、よろしくお願いします! ――サクちゃん♪」
サク「キュッキュルー♪」バサァ!
……
――
- 783 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/01/15(水) 23:54:17.43 ID:SRfzUz7X0
- 白帝改めサクちゃんになったあたりで今日はここまで
もう少しだけ続いた後、おまけ8は終了となります
というわけで、激烈亀になっていますが次のおまけ9の題材を早いですが先に安価募集しておこうかと思います
人いるか怪しいけど↓1〜5あたりで
本日もありがとうございました!
- 784 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 23:59:04.56 ID:gFvXWfCG0
- 乙
キアラと巨大天使(+α)が人知れず帝国で人助けする話を希望
プ〇キュアや特撮といったニチアサ物的なノリで
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