【R-18】SEXで操縦するスーパーロボットモノ【安価】

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543 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/09(木) 16:07:04.88 ID:kNrvGb/A0
アキラとセレナの衣装案もうちょっと欲しい
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 16:29:58.16 ID:29YVdDyR0
複数案採用か
セレナ 上品さと煌びやかさを合わせ持った刺繍が施された和服
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 17:13:37.75 ID:lCzRbWXgO
アキラ
ベージュ色のIラインドレス
546 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/09(木) 19:48:54.35 ID:YxFRBaVv0
各自(ユウナ除く)3つずつ出たら締め切ろうかな

あとラ『プ』チャンだ、二度と間違えるな
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/10(金) 07:04:00.70 ID:w5J5u/Js0
セレナ

Xラインの黒のドレス
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/10(金) 19:42:20.96 ID:IcS0yLWR0
アキラ

和ゴス
549 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 14:56:48.21 ID:8EiqsWCU0
「じゃあ、着替えてくるね」

 それぞれ注文した服を手に、部屋へと引っ込んでいった。



「ち、違うんです! カタログに、第1期の復刻版が載ってたからつい」

 必死に弁明するカオリ。彼女が着ているのは、燕尾服とビキニを合わせたような露出の高い服に、パンツ丸出しのフリフリスカート。そう、魔法少女ラジカル☆ラプチャンの衣装である。

「そっ、そういうアキラさんだって!」

「んー?」

 アキラはアキラで、黒い和服にフリルや鎖を付け、下をミニスカートにした服を着ている。

「ちょっと、気になっちゃった」

「何をしているのよ」

 呆れるセレナ。彼女は肩口とスカートの広がった、Xラインの青いドレスを着ている。シンプルだが、品のある佇まいだ。

「…まあ、流石にこれでは行きませんよ」

 カオリは首を横に振った。



「ちょっとカオリ、真似しないでよ」

「それはこっちの台詞ですって!」

 アキラは深いスリットの入ったセクシーな青いチャイナドレス、カオリはと言うと、これまた黒地に金糸で模様の入ったチャイナドレスであった。

「あのね、あなた達、真面目に選ぶ気はあるの?」

 水色のグラデーション模様のマーメイドドレスを纏ったセレナが、溜め息を吐いた。起伏に富んだ彼女の体型に、この着こなしの難しいドレスが非常にマッチしている。

「暴力だ! 遺伝子の暴力だ!!」

 カオリが喚く。

「…大丈夫、次は真面目に選んだから」



「…おお」

 思わず嘆息するユウナ。
 セレナが着ているのは、何と和服。青色中心だった先程までとは打って変わり、綺羅びやかな紅白色で、派手ながら上品な刺繍も入っている。

「ど…どうかしら」

「そうきたかぁ」

 腕組して頷くアキラ。彼女は、今度はシンプルにベージュ色のIラインドレスを着ている。線の細い服だけに、彼女の体型が殊更強調される。
 そんな2人を、ぼうっと眺めているカオリ。すっかり萎縮していた彼女の背中を、ユウナが叩いた。

「シャキッとしろよ」

「ひっ…だ、だって、やっぱりうちには、こんな服は」

 彼女が勇気を振り絞って纏ったのは、紫色のドレス。背中は大きく開いており、胸元も谷間を強調するように切れ込みが入っている。スカートも、左の腿をむき出したアシンメトリーだ。

「そんなことないよ」

 アキラが、笑顔で肩を叩いた。
550 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 14:58:23.71 ID:8EiqsWCU0
↓1〜5 多数決

それそれどれにする? 3人全員に投票

(例)
アキラ→Iラインドレス

カオリ→チャイナ

セレナ→マーメイドドレス



なおラプチャンは流石にナシな
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/12(日) 15:14:35.24 ID:kRq2rC+g0
アキラ→Iラインドレス

カオリ→紫色のドレス

セレナ→マーメイドドレス
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/12(日) 15:19:03.03 ID:ACsYvwLq0
アキラ→Iラインドレス

カオリ→チャイナ

セレナ→マーメイドドレス
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/12(日) 15:40:15.71 ID:16USH0wDO
アキラ チャイナ
カオリ セクシー
セレナ 和服
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/12(日) 16:03:17.49 ID:ygol7k9j0
アキラ スリットの深い青のチャイナ服
カオリ ちょっと冒険して大人っぽいセクシーなドレス
セレナ 上品さと煌びやかさを合わせ持った刺繍が施された和服
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/12(日) 16:07:16.60 ID:XoJhS5hPo
セレナ→和服
アキラ→チャイナ
カオリ→紫色のドレス
556 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 16:36:17.74 ID:8EiqsWCU0


 約束の時間の30分前には、4人はゴンドラに乗ってサイドたちの居住区へと着いていた。
 結局、アキラは青いチャイナドレス、セレナは紅白の和服、そしてカオリは思い切って紫色のドレスを選んだ。

「…他の居住区に行くのは初めてだな」

 ユウナが呟いた。彼も、珍しくタキシードと正装だ。

「えっと、呼び鈴的なのは…」

 ゴンドラから降り、辺りを見回していると、奥から一人の女が走ってきた。

「あああっ、はっ、お早い到着で……ええっ!?」

 ぼさぼさ髪でジャージ姿の女は、4人を見るなり素っ頓狂な声を上げた。

「どっ、どどどどうしっ、どうしよ…」

「サイドさんのパートナーか?」

 ユウナの質問に、彼女はこくこくと何度も頷いた。

「いっ、いっ、イナバですっ、あのっ、サイドくんは奥で…」

「…早く来すぎたかしら」

 セレナが、やや声を張り上げて言った。途端にイナバが竦み上がり、首をぶんぶんと横に振った。

「ひぃっ!? そそっ、そんなことななないっ、ですっ。おおお奥に、案内します」

 そう言うと、カクンと後ろを向き、小走りに進み始めた。
557 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 17:03:04.30 ID:8EiqsWCU0
「ひょっとして、何か間違えてましたかね…?」

 服の背中や胸元を気にしながら、カオリが小声で言った。

「どうなんだろ。イナバさん、随分ラフな格好だけど」

「ここっ、こっ、こちらに、どうぞ」

 広いリビングを抜け、裏の扉を出ると、そこは木材の張られたテラスであった。
 外に出た瞬間、セレナがピクリと反応した。

「この匂い…」

 果たして、テラスの真ん中には大きなコンロが据え付けてあって、その前に屈み込んで1人の男と、2人の女が火熾しに励んでいた。

「…よし、点いたぞ」

 言いながら男が振り返る。そして、4人の姿に気づき、絶句した。
 緑色の地味なシャツに着古されたオーバーオールを穿き、軍手をして顔に煤まで付けた男。厚着の上からでも分かる筋肉質な肉体に反して表情は穏やかで、意外にもアキラと同じくらい、セレナよりもずっと低い身長であった。

「あっ、もう到着しちゃったの? ごめんなさいね、今」

 遅れて振り返った片方の女も、畏まった4人の姿に目を丸くした。

「…ささ、サイドくん、ど、どうしよ」

「あー…ツツジさん、一昨年の式典で着たスーツ…あれ、どこに仕舞ったか覚えてるか」

 4人は、全力で止めた。
558 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 17:36:48.23 ID:8EiqsWCU0


「お野菜焼けましたよー」

 ユキナという名の女が、ナスやピーマンなどの野菜を皿に取り分ける。
 ユウナたち4人は綺羅びやかな服装で、立ったまま炭火焼きの肉や野菜を味わっていた。

「いやー、申し訳ないことをした」

 タレの入った皿を手に、サイドは頭を掻いた。

「こちらの言葉が足りなかったせいで、変に緊張させてしまったか。ちょっとしたバーベキューパーティのつもりだったんだが」

「いえ、とんでもないです。こっちが勝手に勘違いしただけで」

 すぐにアキラが手を振った。

「えっと…改めて、アキラです。クラウドバスター・サヴェージの」

「うぇっ? あっ、どうも、カオリです…うちはマジカルで、この前はお世話になりました」

「クラウドバスター・ヴェノムのパイロット、セレナ・アンソニーよ。Mr. 大河内、お会いできて光栄です」

「ああ、ご丁寧にどうもありがとう」

「サイドさんと、ヤゴローのパイロットをしてました、大河内ツツジです。この度は来ていただいてありがとうございます」

 恭しく頭を下げる、サイドと同年代の女。暗い茶髪を肩まで伸ばして、白い七分丈シャツとジーンズの上から、エプロンを付けている。背は高くないが、脚が長い。

「…ユウナだ。明後日から、よろしく頼む」
559 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 17:37:25.01 ID:8EiqsWCU0
「ああ」

 それぞれ握手を交わす。ユウナの手を握った時、サイドはニヤッと笑って、小声で言った。

「…もう少し小さいのかと思っていたよ」

「!」

 それを聞いて、ユウナは思わず返した。

「もう少し、大きいのかと思ってた」

「ステルス機のコックピットは、オルゴンボックスの比じゃなく狭くてね。身長が高いと却って不利なんだ」

 そこへ、2人の女が歩いてきた。2人の間に手を繋がれてやって来たのは、小さな男の子であった。

「紹介しよう。ツツジさんとおれの息子、マイルだ」

 手を離した途端、ツツジの後ろに隠れるマイル。サイドは苦笑した。

「…この通り、人見知りだ」

「こんにちは」

 しゃがみ込み、笑顔で挨拶するアキラ。マイルは泣きそうな目で瞬きした。

「アタシたち以外には慣れてないからね〜」

 連れてきた女の一人が言った。赤毛で華奢な体格の白人であった。

「でも、可愛いでしょ。毎晩、誰がお風呂に入れるかで取り合いになるんだよ」

「こちらはメイア。セレナ君なら分かるんじゃないか? オロチのパイロットだ」

「ども〜」

「でも、ユウナさんも…」

「…」

 もう片方の、大柄な女が言いかけて、ユウナの目つきに気付いて口を噤んだ。

「…その、タキシード似合ってますよ。とってもかわ、じゃない、カッコいい」

「フミコだ。彼女は一番最近ここに来た。クラウドバスター・ドウジとして、今度の作戦に参加する予定だ」
560 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 17:45:36.99 ID:8EiqsWCU0
 食事や会話が弾み、時間が過ぎていく。秘蔵のワインも持ち出して、宴会の様相を呈してきた。

「国防軍時代を思い出すよ」

 赤い顔で、サイドが言った。

「OB会になると、おれたち現役はどこまで気をつければいいやら、ヒヤヒヤしながら酒を飲んだものだ。それこそ、ジーパンなんかで来るOBを、君たちみたいにめかしこんで出迎えたものだよ…」

「はあ…」

 酒が飲めないユウナは、努めて耳を傾け、相槌を打つ。同じく飲めないカオリも同様だ。19歳のアキラとセレナは、向こうで白ワインに舌鼓を打っていた。



↓1〜3 会話の話題
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/12(日) 18:56:05.11 ID:O5uxBBZF0
それぞれのパートナーたちについて
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/12(日) 19:02:02.37 ID:LUIdzDKT0
マイルの遊び相手をする
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/12(日) 20:27:31.24 ID:XPfcrIwC0
クラウドバスターについて
564 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 21:34:32.30 ID:8EiqsWCU0
「…ときに、パートナーたちとは上手くやってるか」

「それなりに」

 ちらりと隣のカオリを見て、それから向こうの2人を見る。カオリが頷いた。

「良いと思いますよ。その…時々、だいぶエッチですけど」

「ははっ」

 軽く笑って、ワインを一口。

「それくらいの甲斐性が無いとな」

「あんたはどうなんだ。7人も抱えて、大丈夫なのか?」

「ああ。だが、おれ一人の力じゃないさ」

 グリルの側で、黙々と肉を焼くツツジに目を遣る。

「彼女が纏めてくれてるのが、何より大きいんだ」

「パパ…」

 そこへ、マイルがとことことやって来た。

「どうした、ママやお姉ちゃんたちは?」

 彼は答えず、恐る恐るユウナの方へと近寄った。

「…な、何だよ」

「…お姉ちゃん?」

「っ!?」

 思わず身を乗り出しかけて、カオリに腕を引っ張られた。

「ユウナさん! …ボク、この人はお兄ちゃん。オーケー?」

「おにいちゃん…?」

「おれ以外の男に会う機会が、そもそも無かったからな。珍しいんだろう。…マイル、ママたちのところへ行こうか」

「…いや」

 ところが、ユウナはサイドを止めた。それから、マイルの目の前にしゃがみ込んだ。彼の目を見て、言う。

「ユウナだ。お前、名前は?」

「…マイル」

「そうか」

 ぎこちない手付きで、小さな頭を撫でる。

「子供の相手が得意なんだな」

「そういうわけじゃない。ただ、こういう風に扱われたことがある、ってだけだ」

「…そうか」

 サイドは静かに頷いたが、それ以上は追求しなかった。
565 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 22:10:41.75 ID:8EiqsWCU0
 結局、屋内から椅子を持ってきて座ることにした。ユウナの膝の上には、マイルが座っている。

「あんた、元々空軍だったってな。…クラウドバスターは、どう思う」

「どう、と言われてもなぁ」

 サイドは考え込むようにグラスに口を付けた。

「…見ず知らずの若い女性の初めてを奪い、命懸けの状況で肌を重ねる…客観的に見れば、とんでもない兵器だよな」

「ああ、オレもそう思う」

「だが…3年も乗っていると、これ無しの人生はもはや、想像できない」

「…」

 黙りこくるユウナ。サイドは、彼の目をじっと見た。

「…国防軍からネストに移るに当たり、過去の戦闘記録は全て閲覧した」

「!」

「ドゥームズ・デイに出現した、4体のドゥームズも…2機の、プロトタイプのことも」

 彼は、深い溜め息を吐いた。

「…兵士でもない、13歳の子供が背負うには、あまりに酷い運命だ。その時に、おれがあの場にいなかったことを、まず悔やんだ」

「そ、そんなこと」

 思わず口を挟んだのは、カオリ。

「サイドさんだって、長い間一人でこの国を守ってきて…その間に、ツツジさんは2回も」

「カオリ君」

「っ!」

 突然、サイドが低い声で言った。

「その話は…マイルには生涯しないと、決めている」

「っ…ご、ごめんなさい…」

 涙ぐむカオリ。サイドは、慌てて両手を振った。

「あ、ああ、済まない。怒ったわけじゃないんだ。気に病まないでくれ」

 それから、取り繕うように外に目を向けた。

「…もう、日も暮れてきたな。明日は朝からミーティングだ」

「ああ」

「君にとっては、遺恨の一つだろう。過去の借りを返す、またとない機会だ」

「…そうだな」

 膝からマイルを下ろし、椅子から立ち上がる。

「…ちょっとは、マシになると良い。よろしく頼む」

 それから、他の女性たちと会話するアキラとセレナに声をかけた。

「そろそろ帰るぞ」

「えー、もう帰っちゃうの?」

「明日も朝早いからな。…セレナ、肉ばっかり食ってんじゃねえよ」
566 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 22:11:08.27 ID:8EiqsWCU0
今夜はここまで
567 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/14(火) 22:20:18.13 ID:iJ6qStSi0
 午前10時。8人のパイロットと2人の研究者、そして1人の男が、ネスト地下の会議室に集まっていた。

「…ごめんなさいね、こればっかりは、関わらないわけにはいかないわ」

「…」

 ユウナは黙ってそっぽを向いた。
 ライヒ博士は、寂しそうに笑うと言った。

「何はともあれ、これで揃ったわね。知らない人もいると思うから、改めて自己紹介しましょう。……私は、エリザベート・ライヒ。今回の作戦の統括責任者をさせてもらうわ。こちらは」

「ドゥームズ研究所技能主任、マユー・アイリス」

 ぶっきらぼうに名乗ったのは、先日ユウナたちを研究所に呼んだ、マユー・アイリス研究員。相変わらず長い髪はぼさぼさで、曇った分厚い眼鏡をかけている。

「アー…ドローンや、クラウドバスターから送られた映像を元に、リアルタイムでドゥームズの解析を行い、皆さんに還元します、ハイ」

 そこまで言って、彼女は何気なくアキラの方を見た。
 目が合った瞬間…アキラは、マユーの目が怯えているのに気付き、ぎょっとした。

「彼女は、私の大学時代の同期なの」

「…そーです」

「次に、こちらは」

 ライヒが、隣に立つ黒人の男を示す。

「今回の作戦の、輸送部隊を率いるジェイス・バードマン中佐よ。彼はクラウドバスターのパイロットではないけれど、輸送機連隊の指揮官として西海岸の奪還に貢献したの。今回は、我が国初めての遠方作戦ということで、オブザーバーも兼ねて招聘したわ」

「わたしは、ジェイス・バードマン、です」

 太い声で、彼は言った。日本語で話したのはそれだけで、すぐに早口の英語で話し始めた。一瞬遅れて、首から提げた翻訳機の音声が追いかける。

「今回の作戦で、偵察ドローンと無人輸送機隊の旗艦に搭乗します。作戦の概要は、後で話します」
568 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/14(火) 22:22:11.86 ID:iJ6qStSi0
「次に、いよいよ今回の主役、クラウドバスターのパイロットたちを紹介するわ」

 テーブルの上に、立体ホログラムが浮かび上がる。まず現れたのは、バランスの良い人型で背中に2本の短剣を差し、腕に蛇型ドローンを巻きつけた、クラウドバスター・コウガ。

「パイロットY#3、大河内サイドだ。よろしく。コウガが出ているということは、ユキナ君かな」

「ユキナです」

 黒髪をショートカットにした、小柄な女が頭を下げる。昨日のバーベキューパーティで、ツツジと一緒に肉や野菜を焼いていた、おとなしそうな雰囲気の女だ。
 コウガが消え、次に現れたのは大きく翼を広げた、銀色の鳥。しかし、鋭い鉤爪の生えた足は3本あった。

「これはクラウドバスター・カラス。見ての通り、飛行能力を持つ」

「そしてあーしが、カラスのパイロットのクロハって訳よ!」

 ぎょろりと目の大きい女が、ずいと身を乗り出した。随分と若そうな見た目だ。15歳くらいに見える。

「クロハは、クレードルのエリートでね。おれのところに来たのが16歳の頃だ。カラスは、戦闘というよりは偵察を主にすることになるだろう」

 カラスが消え、最後に現れたのは無骨な巨人。手には青いオルゴンの光を纏った、長い棍棒を握っている。

「そしてこいつが、おれたちの主力機、クラウドバスター・ドウジだ。ツツジさんが子育てに専念するようになってからは、こちらが最大火力を担っている」

「お願いします」

 昨日の大柄な女が、長躯を縮めるようにお辞儀した。

「…あっ、フミコっていいます」

 続いて、ドウジの代わりにクラウドバスター・サヴェージが投影された。

「…ユウナだ」

 ジェイスの方を見て、彼は名乗った。

「まず、アキラとはクラウドバスター・サヴェージに搭乗する」

「あたしがアキラです。サヴェージは近接型で、スピードと火力重視の機体です。見ての通り、脚が弱点だけど」

 マジカルが投影されると、カオリが口を開いた。

「あっ、カオリです。うちのはクラウドバスター・ラプチャン…じゃなかった、マジカルです。能力は、色々…っていうか魔法少女ラジカル☆ラプチャン第一期を見れば大体分かりますんで…駄目?」

 最後に、ヴェノムが投影された。

「…クラウドバスター・ヴェノム。私がパイロットのセレナ・アンソニーよ」

「…」

 ジェイスの眉がぴくりと動いた。

「防御力、再生力に優れている。腕からは毒を流し込むこともできる。その代わり、機動力や火力は低い」

「あなた…」

 ジェイスが何か言いかけて、黙った。
569 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/16(木) 21:19:31.06 ID:BoEUeE+J0
「じゃあ、作戦の概要を話しましょうか」

 ヴェノムの画像が消え、次に浮かび上がったのは、毛むくじゃらのイノシシめいた怪獣だった。

「これが今回のメインターゲット、『ポリボア』よ。ドゥームズ・デイに東海地方に現れた4体の内、こいつだけがプロトタイプの追撃を逃れて九州地方に逃げ、居座った」

 イノシシの足元に、小さな九州を模った地図が浮かび上がる。

「直近のドローンからの写真によると、まだ阿蘇外輪山の中心に居座っているみたい。でも、九州は全域が既に壊滅状態にある」

 地図の陸地が、真っ赤に点滅した。

「これは、ポリボアの性質によるもの。このドゥームズは、見た目は巨大なイノシシに見えるけれど、実際は小さな針の塊よ。そして、この針の一つ一つが独立した生命体であることが分かっている」

 地図の脇に、細い針状の物体が表示される。マユーが付け加えた。

「小さいと言っても、人の背丈くらいはあります。こいつが時速30kmくらいで飛んできて、刺さったりします。端的に言って脅威です。単独では、あまり他の個体と離れて行動はできませんが」

 縦横無尽に飛び回る、茶色い針。飛びながらその先端が二股に割れ、やがて2本に増殖した。

「また、緩やかにですがこいつは増殖します。本当に緩やかに、ですが。どのくらい緩やかかというと、クラウドバスター・プライマスにぶった斬られた身体3分の1が今のサイズに戻るのに3年かかるくらいには緩やかです。従ってちょっとぐらい残っても慌てる必要はありません」

「…」

 硬い顔のユウナ。心配そうに彼に視線を向ける3人の女。

「一番の問題は、九州全域を覆う黒雲です。いつ新たなドゥームズが出てきてもおかしくありません。というか、既に数体確認してます。作戦中は、ポリボアだけでなくそいつらにも対処しないといけません。まあ、こちらでナビゲートします」
570 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/16(木) 21:43:49.96 ID:BoEUeE+J0
 そこまで進んで、ようやくジェイスが口を開いた。

「作戦中の物資支援について説明します。カタパルトによるクラウドバスター輸送に先立って、輸送機連隊を飛ばします。黒雲下でも行動可能な偵察ドローン30機と、大型無人輸送機6機、我々指揮隊の乗る有人機1機です。輸送機の中身は、簡易ドックです」

 今まで表示されていたポリボアの画像が消え、代わりに金属の柱と透明な隔壁で構成された箱が浮かび上がる。

「この中でのみ、クラウドバスターは機体換装を行うことが出来ます。また、第2陣からは補充用ナノマシンもお送りします。この簡易ドックを、九州の6箇所に投下・設置します」

 福岡、熊本、鹿児島、大分、宮崎、佐賀に光の点が灯る。

「また、食糧や消耗品なども供給する予定ですが、輸送機はドゥームズに対して無力ですので、予定通りにいかないことがあります。全力は尽くしますが」

「頼りにしている」

 サイドの言葉に、ジェイスは親指を立ててみせた。
 ライヒが再び口を開く。

「クラウドバスターの行動は、いつもの出撃とそう変わりないわ。起動した状態でカタパルトに載せ、北九州めがけて飛ばす。着陸後から作戦開始よ。作戦中は、2機が離れる事態は避けて。できるだけ早く戦闘区の全容を把握し、伝えるから、無理に索敵しようとはしないでね。あくまで安全が第一だから、作戦続行が困難と判断すれば、すぐに撤退を指示するわ」

「…」

 ユウナが鼻を啜った。彼を一瞬だけ見て、彼女は問いかけた。

「以上、こちらから伝えることは全部だけど、何か質問は無い?」
571 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/16(木) 21:44:43.60 ID:BoEUeE+J0
「クラウドバスターを動かせるのは2人だろう。残りのパイロットXはどうする?」

 サイドの質問に、ライヒはぽんと手を打った。

「そうだった。…操縦には参加できないけれど、オルゴンボックスに搭乗はできるわ。作戦中は常に全員がオルゴンボックスに搭乗し、操縦者以外は待機することになる。AIを調整して、シートベルト完備の席を作ってもらうわ」

「分かった」

 サイドが頷いた。



↓1〜3 作戦に関する質問
572 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/16(木) 21:54:02.02 ID:BoEUeE+J0
あ、とくに無いなら無いって書けばOK

安価下
573 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/16(木) 22:56:35.81 ID:BoEUeE+J0
 無さそうなので進める



「…他には、特に無いみたいね。今回のミーティングの内容は後で居住区の端末に送っておくから、確認してね。じゃあ、明日から頑張りましょう」



 居住区に戻ってきた。昼食も終え、午後からはまた自由時間だ。出撃前、最後の安息の時となるだろう。



↓1〜3でコンマ最大 どうする?
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 23:37:56.33 ID:iGG+o0CDO
皆と軽く散歩
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 00:46:13.65 ID:yFDx8KOM0
昔のホームドラマの再放送を見て、何となく未来の家族予想図について語り合う
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 06:25:19.94 ID:8FHeOdFs0
4P
577 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/18(土) 14:14:20.96 ID:yB+x5GT10


 居住区に戻ってきた。昼食も終え、午後からはまた自由時間だ。出撃前、最後の安息の時となるだろう。
 4人は…誰からともなく、あまり使われることのなかったラビングルームへと向かい、そして扉を閉じた。

「…ユウナっ」

 ユウナをベッドに押し倒すと、アキラは激しく唇を重ねた。前歯をぶつけ、舌を絡め、唾液を混ぜ合いながら、彼女はズボンに手をかけた。
 ところが、その手が目当てのモノに触れる前に、セレナがユウナのズボンとパンツを脱がしてしまった。

「あっ、何するの」

「私が先よ」

 セレナはベッドの上によじ登ると、着ていたシャツを脱ぎ、ブラジャーを外した。

 ___ばるん。

 そんな音がしそうな勢いで、豊満という形容詞すら足りないサイズの乳房がこぼれ落ちた。
 セレナはずっしりと重い2つの果実を両手で持ち上げると、それでユウナのペニスを挟み込んだ。

「うっ、あ」

「どう、凄いでしょ…」

 みっしりと詰まった乳房が、ペニスを扱く。あっという間に固くなったそれを、更に胸の谷間で攻め立てる。

「はぁっ、うっ」

「ほら、ほら…んっ」

 おっぱいの間からかろうじて出てきた亀頭を、口に含む。

「うっ!」

 とうとう、ユウナが射精した。

「んっ…ぅ…」

 どくどくと噴き出す精液を、口に受け止めるセレナ。強気に攻めたは良いものの、流石に精液の味には面食らったようだ。途中で離してしまったペニスを、すかさずアキラが咥え、残りのザーメンを吸い上げ、飲み込んだ。
578 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/18(土) 14:14:47.60 ID:yB+x5GT10
「ん…ん…っ」

 口いっぱいに液を溜めたまま、助けを求めるように辺りを見回すセレナ。そこへカオリが近寄った。

「あ…ちょっと、良いですか」

「んん……んっ!?」

 突然、カオリがその口に食いつき、中身をじゅるりと吸った。

「んぐっ…ん…んくっ…っはっ!」

 ごくりと飲み込んで、一言。

「…うぇ、やっぱまっず」

「おい…オレを置いてけぼりにするなよ」

 アキラの口の中で堅さを取り戻したイチモツに、ゴムを被せながら言う。
 そのままベッドの上で胡座をかいて、問う。

「誰から行く?」

「アタシが」

「私が」

 同時に言いかけて、同時に黙る。

「…アキラ」

「! うん」

 急いで服を脱ぎ、裸になる。筋肉に覆われた、起伏の豊かな身体が露わになる。
 彼女はベッドの上に仰向けになると、脚を広げて陰唇を指で開いた。

「早く、挿入て…」

 コンドーム越しに紅い媚肉に触れると、既に熱く濡れていた。
 そのまま、腰を押し進めた。

「ふぁ、あんっ…♥」

 柔らかい膣穴が、ユウナのペニスを包み込んだ。
 すぐに出してしまわないよう、ゆっくりと腰を振る。

「んっ、んっ、んぁっ♥、あぁっ♥」

 腰がぶつかると、膣がきゅっと締まり、彼の形に馴染んでいく。
 無心に腰を振るユウナの後ろから、セレナが両腕を回した。

「!」

「じっとしてるのは、性に合わないの」

 言いながら彼女は、後ろから彼の乳首を指でつまんだ。

「っ!?」

「ここでも気持ちよくなるようにしてあげる…」

「はんっ、邪魔、しないでっ! あっ♥」
579 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/18(土) 14:15:57.75 ID:yB+x5GT10
 ユウナの腕を掴んで引き寄せ、胸に抱きしめる。

「はっ、好きっ、ユウナっ…大好きっ…♥♥♥」

「っく…っ!」

 にわかに抽迭が止まった。びくびくと腰の震えを感じながら、アキラが囁く。

「ユウナ…この戦いが終わったら…一緒に」

「交代よ」

 今度はセレナが彼を引き寄せ、胸に押し付けた。くるりと返し、ベッドに仰向けに倒すと、精液の溜まったコンドームを剥がしてペニスを口に咥えた。

「んむっ…」

「はぁっ…何よ…こないだまで、下手くそだったくせに」

「んっ、鍛錬を、欠かさないのよ…私はね」

 そうは言うものの、手練手管とは程遠い単調なフェラだ。しかし、それは彼女は美味そうにやる。じっとりと舌を這わせ、じゅるじゅると吸い、滲んだ汁を飲み込んでいく。
 硬くなったペニスを吐き出すと、セレナはその上に跨った。

「ストップ! ゴム付けて!」

 慌ててアキラが、上を向いた肉棒にゴムを被せる。
 セレナが、腰を下ろす。

「Ah…♥」

 熱い肉のひだが、貪欲に絡みつく。騎乗位で腰を振ると、ユウナの遥か頭上で2つの巨乳がばるんばるんと揺れた。

「はっ、はっ、あっ…yeah…」
580 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/18(土) 14:16:37.90 ID:yB+x5GT10
 ぎし、耳元でそんな音がして、ユウナの顔に影がかかった。
 いつの間にか枕元にカオリがいて、膝立ちで彼を見下ろしていた。

「こ、ここからだと、スカートの中が丸見えで…」

 薄暗いスカートの中に、ピンクと白の縞々パンツが見える。

「あっ♥ エッチ…で、更にパンツを…」

 スカートの中に手を入れ、ゆっくりと下着を下ろす。

「あっ、あっ…つるつるパイパンまんこ、見えちゃう…♥」

「んっ、はっ、はっ」

 一方、セレナは休まず腰を上下させながら、両手をユウナの胸に這わせた。

「背丈は小さくても…ここは、男のカラダ…♥」

「はっ、鍛えてる、からなっ」

「Aha !」

 下から突き上げられて、セレナが悶える。負けじと、腰を打ち下ろす。
 ユウナの顔を跨いで、カオリがオナニーを始めた。

「はっ…んっ、ひ…」

「はっ、ah、あっ、んっ…」

 ユウナは、下からカオリの脚に手を伸ばし…ぐいと引き寄せた。

「ひんっ!?」

 同時に、腰を強く突き上げる。

「Oh♥」

 とろけたカオリの秘部に舌を挿れながら、セレナの膣内に射精した。
581 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/18(土) 14:50:46.13 ID:yB+x5GT10
「もう終わり…?」

 渋々ユウナの上から降りると、今度はカオリが彼の腹に跨った。

「はっ、ユウナさん…」

 腹筋に股間を擦りつけながら、言う。

「明日からの作戦…マジカルも、使いますか」

「使うかもな」

「んひっ…うち、今、超絶危ない時期なんですけど…」

 薄赤色の目をギラギラさせながら、熱に浮かされたように言う。

「でも…仕方ないですよね。大事な戦いですもんね。アキラさんには悪いけど…ユウナさんの第一子は、うちが産んじゃいますね…」

 ワンピースを脱ぎ捨て、16歳に似合わぬ豊満な乳房を曝け出すと、彼の鼻先に垂らした。
 ユウナが、その先端にしゃぶりつく。

「ひゃんっ…パパぁ…それは、赤ちゃんのぉ…」

 腰をずらし、ペニスを膣の割れ目でずりずりと擦る。

「気持ちぃ♥ おまんこいぃっ♥」

 中身の詰まったゴムが外れ、精液まみれのペニスがまた硬くなる。

「ひっ、硬くなったぁ♥ ごりごりっ、おまめ擦れちゃっ♥」

「カ〜オ〜リ〜…」

 そこへ、後ろから乱入者。

「抜け駆けとか、冷たいな〜!」

「あひっ!?」

 アキラが後ろから、彼女の腰に腕を回した。そうして、指先で彼女のへそをほじくり始めた。

「ひゃっ、やらっ♥ そこ弱っ、弱いんれすっ♥」

「知ってるよ〜。あたしも、後でいっぱい触ってもらうもんね」

「止めてっ、やめっ、ひゃあああっ♥♥♥」
582 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/18(土) 14:52:04.11 ID:yB+x5GT10
「出るっ…」

 素股されていたユウナも、勢いよく精液を噴き出した。

「ひゃ…びくびくっ…ひてる…♥」



 4人が疲れ果てて、ベッドや床でぐったりと眠っている頃。ベッドの上でアキラに抱きつかれているユウナの頬を、何者かがぱしぱしと叩いた。

「っ、何だよ……!!?」

「ようやく起きましたか」

 侵入者が、無機質な声で言う。

「この部屋は、オルゴンに満ちていますね。わたしとあなたが性交する時ほどではありませんが」

「お前…」

 枕元の電灯を、薄く灯す。オレンジ色の明かりに、侵入者の姿が照らし出された。



↓1〜3をいい感じにMIX 侵入者の外見
 なお年齢は13歳で固定させてもらいます
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/18(土) 16:23:32.90 ID:IqcYWQLB0
薄い胸 褐色の肌 白い髪 赤い瞳
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/18(土) 16:27:27.11 ID:LBPD89wDO
常に目をつぶっている
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/18(土) 16:30:40.99 ID:oOSUm8fmO
素足で肌の露出の多目の民族衣装の様な服を着ている
口元は紫のフェイスヴェールで覆われている
586 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/18(土) 16:42:08.47 ID:yB+x5GT10
 抜けるように白いショートヘア。反対に肌は褐色。歳は13と、ユウナは知っている。少なくとも、彼女が彼の知る人物と同一であれば。しかし、彼の知る『彼女』は、まだ膨らみ始めの薄い胸を白の小さなチューブトップなんかで覆ってはいなかったし、色鮮やかな巻きスカートなんかも穿いてはいなかったし、南国風のくっきりした顔に紫のヴェールなんて被っていなかったし、その双眸を固く閉じてもいなかった。

「誰なんだ?」

「あなたの知る『彼女』と、同一です。お忘れなら、名乗りましょう。わたしは___」



↓1 少女の名前
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/18(土) 16:53:27.13 ID:XnWpXOkKO
エニ
588 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/18(土) 17:08:25.67 ID:yB+x5GT10
「エニ」

 ユウナが、先んじて言った。

「……パイロットX#2。クラウドバスター・ローンウルフ…ドゥームズ・デイで、Y#1共々ガリバーに殺された筈だ」

「ローンウルフは、当初想定されていたものではありませんでした。プライマスさえも。クラウドバスターのパイロットとして最も効率良くオルゴンを発生し、戦闘センスを持った男女として選ばれたのが、わたしと、あなた」

「だが…オレは」

「ライヒの裏切りによって、彼女を最初のパートナーにした」

「裏切りだと? 博士が…」

「博士の役割は、あなたを格納庫まで誘導し、わたしと引き合わせることでした。わたしの父親も。しかし彼女はそれをせず、自らオルゴンボックスに搭乗した。取り残されたわたしと父親はやむなく予備のクラウドバスターに搭乗し、急拵えのローンウルフとして出撃し、そして死んだ」

「死んだ…死んだんだ。何でここにいる!」

「…パイロットX#36のバイタル変化を確認」

「はっ?」

 その身体が、溶けていく。

「わたしは正規の手段で、再びあなたに会いに来ます。その時が、戦いの終わりです」

「あっ、おい…待て!」

 手を伸ばすも、彼女の身体は銀色の液体となって溶け、やがてどこへともなく消えていった。

「んんっ…ユウナ…?」

「…アキラ」

 アキラが、彼の腕を胸に抱き寄せる。

「どうしたの…?」

「…何でもない」

 ユウナは、首を振った。
589 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/18(土) 21:39:52.41 ID:yB+x5GT10


 服を脱いで裸になり、正方形の部屋の真ん中に立つ。すると彼を囲むように4本の柱がせり出した。柱の間には2枚の黒いフィルムが張られている。
 柱が前後からゆっくりと近寄り、フィルムが彼の身体を挟み込んだ。そのまま空気が抜かれ、フィルムが身体に密着すると、壁面から放たれたレーザーが身体の輪郭を切り取り、胸と股間に穴を開けた。
 黒いボディスーツに身を包んだ彼は、次の部屋でチェストアーマーとサニタリーピースを付け、ブーツを履いて、部屋を出た。

 エレベーター前には、カオリとセレナが着替えを済ませて待っていた。

「アキラは?」

「もうすぐ来ると思いますよ」

「しばらくシャワー浴びれないから、味わって行くって」

「そうか」

 肩をすくめるセレナ。

「呑気なものね」

「お前は良いのか? 当面、肉は食えねえぞ」

「っ…こ、この間食べたから、問題ないわ」

 ユウナは鼻を鳴らした。
 自動ドアが開き、アキラが走ってきた。

「ごめんごめん、遅くなっちゃった」

「揃ったな。じゃあ行くぞ」

 エレベーターの扉が開く。4人は、白い箱の中へと足を踏み出した。
590 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/18(土) 21:40:40.29 ID:yB+x5GT10


 強化アクリルの巨大なケースが2個、レールの上を走っていく。ケースの中には銀色のナノマシンが充填され、上面にはオルゴンボックスが半分だけ飛び出ている。
 牽引車には、8人のパイロットが乗り合わせていた。

「座ってゆっくり話ができるのも、暫く先の話だな」

「サイドさー、ツツジいなくて大丈夫なん?」

 ニヤニヤしながら質問するクロハに、彼は深刻な顔で唸った。

「分からん。こんなことは、初めてだ…」

「行きて帰って、また会えますよ」

 アキラが励ますように言った。



↓23:00まで 何か話題があれば

今夜はここまで
591 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/19(日) 10:48:57.79 ID:Qh6WhaLg0


 下関に着いた。関門海峡に向かって設営された簡易ドックの前で、牽引車を交代した。
 ドックから離れたところには、多くの人々が集まっている。関係者はもっと近くにいるから、彼らはクラウドバスターを見に来た市民だろう。
 ドックにケースを装填すると、上から伸びてきたクレーンアームがオルゴンボックスを掴んで持ち上げた。

「…では、行こうか」

「頑張りましょう」

「ええ、お互いに」

 短く言葉をかわすと、それぞれタラップを上り、オルゴンボックスの前に立った。
 ハッチが開く。足を踏み入れると、待機モードの灯りが灯った。

「…誰から行く?」

 ユウナが、3人を見た。



↓1〜5多数決 どれで出撃する?

・アキラ→クラウドバスター・サヴェージ(>>229

・カオリ→クラウドバスター・マジカル(>>135

・セレナ→クラウドバスター・ヴェノム(>>360
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 10:58:11.74 ID:+TQKVbhu0
カオリ
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 11:39:24.75 ID:36RazCXkO
アキラ
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 12:51:14.01 ID:QQSfrLJDO
カオリ
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 12:59:31.18 ID:r936UOGT0
カオリ
596 :3票先取したので進める  ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/19(日) 13:53:49.83 ID:Qh6WhaLg0
「…この後、カタパルトでドーン、でしょ?」

 カオリが、恐る恐る言った。

「ああ」

「じゃあ、うち行きます」

 カオリが前に進み出ると、ナノマシンが湧き出して操縦席を形成した。

「大丈夫なのか? 色々…」

「一人で椅子に縛り付けられてドーンの方が嫌ですよ。ユウナさんが側にいたほうが、まだマシです」

 仰向けになり、両脚を上げる。ロボットアームがサニタリーピースを外すと、除毛された秘部が露わになる。

「それもだけど…」

「危ない日じゃないの?」

 アキラの質問に、しどろもどろに答える。

「だ、大丈夫大丈夫。膣内に出さなければ…」

「…じゃあ、行くぞ」

 ペニスを取り出すと、亀頭を入り口にあてがった。顔の横まで上げた彼女の脚を両腕で掴み、上から押さえつけるように腰を沈めた。
597 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/19(日) 13:55:50.46 ID:Qh6WhaLg0
「ひぁ、あ、あっ…♥」



『パイロットX:カオリ パイロットY:ユウナ 結合を確認。オルゴン供給、安定』



「アキラ、座って」

「! そうだった」

 壁面に形成されていた、ナノマシン製の席に腰掛けると、8本のベルトと4本のアームが伸び、2人の身体をしっかりと固定した。
 ユウナとカオリにも、固定帯が巻き付く。



『クラウドバスター・マジカル、起動完了』



”…おお、繋がった”

 モニターに、サイドとユキナが映った。サヴェージに似たモーターサイクル型の操縦席で、2人は後背位で繋がっている。

”当機はクラウドバスター・コウガ。そちらは、マジカルか”

「よ、よろしくお願いします」

 カオリはどうにか首を回して、モニターを視界に入れる。
 コウガのコックピットの映像が隅に移動し、代わりにジェイスの顔が映った。

”3時間前に輸送機連隊が発進しました。司令機は現在、北九州上空に滞空中”

 ジェイスの顔が消え、無数の空撮映像に切り替わる。

”30機の偵察ドローンは、間もなく展開を終えます。安全を確認した順に、簡易ドックの設営に移ります。現時点で確認されたドゥームズは、ポリボアを除き___”



↓1コンマ

00〜10 1体
11〜40 2体
41〜80 3体
81〜98 4体
99    5体
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 14:11:19.12 ID:Ds5OoAbrO
はい
599 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/19(日) 14:41:51.80 ID:Qh6WhaLg0
 目を凝らすと、小分けにされた映像の内3つに、動くものが映っている。

”2体。北西に1体と、南部に1体。各個撃破が可能と考えます”

 映像が消え、クラウドバスターの外観に切り替わる。アクリルケースが展開し、カタパルトの土台がスライドしてくる。そこから、無数の金具がせり出して、2機の脚をがっちりと固定していく。
 がくん、機体が動き始めた。

「あ、あ、あ…」

 震え始めるカオリ。

「き、緊張するね」

「…」

 カタパルトがレール上を滑り、陸地の端まで移動する。オルゴンボックスの壁面の全周が外の風景に切り替わると、目の前は既に海であった。
 関門海峡を隔てたほんの向こう側が、九州。人も文明も絶え、怪獣に支配された地。

”リニアカタパルト、準備完了。射出用意。29、28、27…”

「今度は漏らすなよ」

「ぜ、善処します」

「…セレナ、何か言うことないの」

”17、16、15…”

「パラシュート降下訓練みたいなものだわ。恐れることなんて無い」

「おい、そろそろ口を閉じたほうが良いぞ」

「ふぅぅ…っ、お゛えっ…」

”6、5、4、3、2”

「ゆ、ユウナさん…うち」

「後にしろ、舌噛むぞ」

「今じゃないと! う、うち、ユウナさんのこと…す」

”1、ゴー!!”

 次の瞬間、凄まじいGが4人を襲った。

「すい゛ぃぃぃぃ!!! …んぐっ、ん゛んーっ!?」

 すかさず口にボールギャグを詰められるカオリ。

「くうぅっ…!」

「っっっ…」

 後ろの2人も、歯を食いしばって衝撃に絶えている。
 涙と鼻水とよだれで顔をべちゃべちゃにしながら……カオリは、繋がったユウナの身体に、たっぷりとおしっこを漏らした。
600 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/19(日) 17:05:30.07 ID:Qh6WhaLg0


「…っあ!」

「ひぐっ…ぐすっ…」

 ゴンドラが、地表に着陸した。固定帯やアームが外れ、ユウナは身体を起こした。

「…クソッ、だから言ったのに」

「うえぇぇん…だってぇ…」

”クラウドバスター・マジカル。そちらは大丈夫か”

「ええ、大丈夫よ」

 カオリをちらりと見てから、セレナが答えた。

”当機も無事着陸した”

”ひーっ、めっちゃ怖かった!”

 そこへ、ライヒの顔が映った。

”コウガ、マジカル両機の着陸を確認したわ。ドローンから周囲の様子はモニターしているけれど、そちらから何か見えるものは無い?”

 ユウナは、壁面のモニターに映る風景を、ぐるりと見回した。
 元は港に繋がる道路があった地域のようだ。ある程度の高さの建物は残らず崩れ落ちているし、コンクリートはひび割れて、雑草が生えている。そして、砕けた地面には、赤黒い染みのようなものが点々とこびりついていた。

「…酷いね」

 朽ちた乗用車と、その下に広がる黒い何かの汁を見ながら、アキラが呟いた。

”ドゥームズらしきものは、ここからは確認できない”

”了解。簡易ドックを組み立てるから、ゴンドラから一度降りてちょうだい”

「ああ」

 カオリの足首を掴み、左右に広げて腰を振る。
601 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/19(日) 17:07:18.75 ID:Qh6WhaLg0
「んっ」

 マジカルの機体が数歩、後ろへと下がる。ゴンドラの床から降りると、上空に大型の輸送機が飛んで来た。
 輸送機から、黒い巨大な箱が投下される。それはゴンドラの上に落下すると、そのまま合体して、クラウドバスター一機分の簡易ドックとなった。

「ここで修理やパイロット交代をするってわけね」

”こちらは輸送機連隊。たった今、偵察ドローンの展開が完了しました。これより映像解析に移ります”

「そう言えば…」

 ユウナは、おもむろに腰を引き、カオリの膣内からペニスを抜いた。

「ひっ、い、良いんですか」

「こうしても良いように、この前アップグレードされたんだった」

 実際、モニターの様子に変化は無い。形成されたシートに深く腰掛けると、カオリも起き上がった。

「ふぅ…」

 足元では、何かの機械が動いて床を掃除している。ユウナはロボットアームからサニタリーピースを取り上げると、股に当てた。

「食える時に食って、出せる時に出しとかないとな…」

 呟く彼の身体が、ぷるりと震える。

”皆、具合はどう?”

「っ、今話しかけるんじゃねえっ!」

”あら、それはごめんなさい”

”博士、行動開始はいつ頃になる?”

”慌てないで。今、最適なルートを考えてるところだから”

 モニターに、九州の地図が映る。

”ポリボアは、相変わらず阿蘇から動かない。ルートの候補は2つあって、先に北西のドゥームズを倒すルートと、ポリボアを最初に倒してそのまま南下し、鹿児島のを倒してから帰り際に北西のを倒すルートが今の所挙がっているわ”

 地図の3箇所に赤い点が灯り、そこから3つのウィンドウがポップアップする。

”ドローンの映像によると、南のドゥームズは青いドラゴンみたいな個体。北西は___”



↓1コンマ

00〜30 ハガードクラブ
31〜60 フレイムホーク
61〜80 クイーンビー
81〜98 デーモンアイ
99    バベル
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 17:08:52.76 ID:r936UOGT0
603 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/19(日) 20:02:30.48 ID:Qh6WhaLg0
”ドゥームズ研究所から、悪いお知らせです”

 突然、マユーが通信に割り込んだ。

”北西のドゥームズは、ポリボアよりヤバいやつです”

「何だと?」

 視界の隅に、大きめのウィンドウが開く。映っているのは、人間の女のようなドゥームズ。しかし、その下半身は昆虫の腹めいて丸く、背中から伸びた翅で宙に浮かんでいた。

”先に『クィーンビー』と定義しました。こいつはその名の通り、小型の蜂型ドゥームズを生み出し、使役します。それ自体も厄介ですが、何よりこいつらは、物を拾ってくる習性があります”

 クィーンビーの手元にズームする。そこには、無数の砲身の突き出た鉄塊が握られている。

”ペイントからこれはしんりゅう型駆逐艦の残骸と判明しました。三番艦『こうりゅう』が九州に救助に向かい、沿岸で破壊された記録がありますので、それでしょう”

「でも…形が変わってない?」

”そこがミソです。クィーンビーは、握った物体の形状を変化させ、自身に最適化させる性質があるようです。武器を用いるクラウドバスターでは、交戦しないほうが良いでしょう。下手したら、クラウドバスター自体を相手の武器に変えられるかも”

”…聞いたかしら”

 ライヒが戻ってくる。

”ルートが決まったわ。まずはポリボア。それから南のドラゴンを倒して、最後にクィーンビーよ。場合によっては、追加でクラウドバスターを出すことになるかも。…つまり、そこまではできるから、2機だけで片付けようと無理することだけはやめて。じゃあ、頑張りましょう”

 通信が切れた。残ったのは、サイドたちとの回線のみ。

”…では、向かうとしよう”
604 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/19(日) 20:07:22.56 ID:Qh6WhaLg0
____FIRST TARGET

____”POLYBOAR”





↓1〜3多数決 クラウドバスター・マジカルのまま進撃しますか?
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 20:12:00.17 ID:A4K3yyOWO
はい
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 20:27:23.22 ID:1GXEYMqx0
進撃
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 20:29:09.80 ID:QQSfrLJDO
進撃する
608 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/19(日) 20:37:18.33 ID:Qh6WhaLg0
今夜はここまで
609 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/20(月) 21:39:11.77 ID:qeJOCj9z0






「リザ! 逃げようよ!」

 リザは少年を助手席に乗せ、逃げ惑う人々と逆方向に車を走らせた。そしてトンネルを潜って地下深くへ進むと、やがて薄暗い鉄の空間に辿り着いた。
 金網の橋を渡ると、その先には巨大な黒い球体が2個、隣り合ってそれぞれ4本のワイヤーに吊り下げられていた。

「これは…?」

 質問しようとしたその時。



 ___ぱさり。



「えっ?」

 振り返ると、リザが羽織っていた白衣を脱ぎ、足元に落としたところであった。
 少年の見ている前で、彼女は黒いタイトスカートのホックを外し、ブラウスのボタンを外した。薄手のストッキングとスカートを一緒に下ろし、ブラウスを脱いで落とした。

「何やってるの…逃げようよ、早く!」

「あなたも脱いで」

「えっ…」

 背中に両手を回すと、黒いブラジャーが緩んで、柔らかな乳房がまろび出た。同じ色のショーツを引き下ろすと、綺麗に陰毛を剃り落とした艷やかな裂け目が、薄明かりの下に露わになった。

「何で脱いでるの! 逃げなきゃ…死んじゃう」

「大丈夫」

 シューズも脱いで一糸纏わぬ姿になったリザは、ゆっくりと少年に歩み寄った。

「絶対に助かるから。…さあ」

「…」

 涙を浮かべながら…少年は、着ていたシャツを脱いだ。
 おかしいことだとは分かっていた。リザが何と言おうと、今すぐ逃げないと助からないことは分かっていた。
 しかし…それでも、彼女の言う通りにすれば、何とかなると思った。それだけ、彼女を信頼してきた。信頼するに足る時間を過ごしてきた。思い出を作ってきた。

「…脱いだよ」

 素っ裸になった少年に、リザは微笑んで頷いた。



 ___がたん。



 2人の後ろで、片方の球体がハッチのように開いた。球体の中では、何かのデータを示す光が行ったり着たりしている。

「さあ…行きましょう」

 少年の肩を抱き、球体の中へと足を踏み入れる。
 ハッチが閉まる間際…2人の後ろから、怒声と共に誰かが走ってくる音がした。



610 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/20(月) 21:39:46.01 ID:qeJOCj9z0


「___さん、ユウナさんっ!」

「…っ、ああ、どうした」

 ユウナは我に返って、カオリの顔を見た。

「サイドさんたち、準備できましたよ」

 モニターを見ると、簡易ドックから一機のクラウドバスターが出てきたところであった。サイドらの乗るその機体は、先程までのコウガではなく、長い棍を携えた無骨な巨人、ドウジであった。

”待たせたな”

 通信が開いた。今度は正常位で、固く手を握り合っているようだ。相手はフミコと言ったか。体位のせいで、こちらからは後頭部しか見えない。

”ポリボアの情報を見るに、コウガよりこちらの方が有利だと判断した”

「あんたに任せる。じゃあ、出発するか」

”了解”

 ドウジが、大股に歩き出した。分厚い足がコンクリートを踏み締める度、重々しい地響きがマジカルの方まで伝わってきた。

「…さてと」

「…はい」

 カオリが再び仰向けになり、脚を上げる。ユウナは柔らかくなったペニスを手で扱いて固くすると、ひくつく肉の穴に、深々と突き挿れた。

「んっ、ぁ…♥」

「ふぅっ…じゃあ、飛ぶか」

「へっ? …うぇっ!?」

 カオリの身体が180度回転する。うつ伏せになった彼女の脚を脇に抱えると、ユウナは腰を突き出した。

「ひゃんっ♥」

 マジカルのスカートの裾から、青い光が噴き出す。すると、銀色の巨大な魔法少女は、緩やかに空へと浮かび上がった。

「ひっ、あっ、また飛んだっ…」

「あんまり締めるなよ。マジで膣内に出ちまう」

「っっっ…」

 こくこくと頷くカオリ。それとは裏腹に、何かに期待するように、彼女の膣が一瞬だけ、きゅっと締まった。
611 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/20(月) 21:40:50.89 ID:qeJOCj9z0
次回から戦闘開始

奮ってご参加ください(過疎)
612 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/21(火) 18:40:30.88 ID:/sFTQQEx0


 北九州から南下し、山間部を踏み越える。マジカルは飛んで移動できるが、ドウジは山の隙間を縫うように大股に歩いて行く。北部九州も福岡を抜ければ殆どが耕作地だが、流石に山はそういうわけにもいかない。
 従って、カルデラの中心に鎮座する、茶色い毛むくじゃらの怪獣を視認したのは、マジカルのほうが先であった。

「…心拍数が上がってますよ」

「知ってる」

「大丈夫ですか」

「うるさい」

 ポリボアの姿が、だんだんと近付いてくる。茶色の巨体は、イノシシと名付けられてはいるものの、頭も足も牙も見当たらない、どちらかと言えば毛虫か何かのようだ。
 その身体が、もさりと動いた。

「! 気付かれた…?」

「来るわ」

 セレナが、短く言った。
 今まさに、ポリボアの身体から夥しい量の針が放たれたところであった。
613 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/21(火) 18:43:28.40 ID:/sFTQQEx0
では、始めます

操縦法は>>117
機体の情報は>>135 を参照

↓1 どうする?
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 18:43:55.31 ID:xUvy1Vs4O
針をビームで撃ち落とす
615 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/21(火) 19:00:52.91 ID:/sFTQQEx0
「削るしか無い…っ!」

 両手をカオリの背中に置くと、彼女の身体をエビ反りにするように押し付け、腰を叩きつけた。

「ひぎぃっ…」

 変な声が漏れたが、日頃のストレッチの成果が出た。彼女の腰はしなやかに曲がり、ユウナの身体と密着した。
 そのまま、繰り返し腰を打ち付ける。

「ひっ、いっ、ひんっ♥」

 マジカルが、棘付きハンマーもといラプチャン☆スターを抜き、ビームを放つ。幾つもの光線が、飛んでくる針を焼き尽くしていく。
 しかし、数が多い。数本がマジカルに刺さった。

「ぐっ」

「や、だっ」

 機体が揺れた。遥か眼下では、ポリボアがむくりと身体をもたげ、マジカルを虚ろな顔で見つめていた。



↓1 どうする?
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 19:02:26.85 ID:e+At3dSG0
直接本体を狙ってビームを叩きこむ
617 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/21(火) 20:09:24.13 ID:/sFTQQEx0
「さっさと片付ける!」

 ユウナは叫ぶと、いきなり腰を激しく振り始めた。

「えっ、あっ、まっ…」

「殺す、殺す、殺す…」

 マジカルが、杖を両手で構える。その先端に、青い光が収束していく。そして…
 次の瞬間、ポリボアの身体が無数の針となって飛散した。

「!?」

「危ない!」

 アキラが叫ぶと、ユウナは我に返ってカオリの身体をぐいと傾けた。マジカルが急速旋回し、そのすぐ横を太い針の束が駆け抜けた。

”遅くなった。ドウジ、今着いた…”

 回線が開くと、サイドが絶句した。

”…フミコさん、急ぐぞ”

”はい…っ、ぁっ”

 手を握り、激しく腰を振る。
 ドウジが、棍を両手で構えた。

”…っ、出すぞっ”

”っ…んっ…!”

 抽迭が止まり、サイドの肩が強張った瞬間、ドウジの棍棒から青い炎が噴き出した。
 同時に操縦席が回転し、フミコが上になった。
 モニターの向こうで、フミコの穏やかだった目に、炎が灯った。

”…参ります!”

 ドウジが、青い光を放つ棍棒を構えた。
 茶色い槍となったポリボアが、再びマジカルに襲いかかった。



↓1 どうする?
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 20:37:38.27 ID:xUvy1Vs4O
ドウジと交互に攻撃を繰り出す
619 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/21(火) 21:38:42.08 ID:/sFTQQEx0
「…」

 ユウナは、深呼吸した。それから、カオリの身体を再び仰向けにひっくり返した。

「…フミコさん、オレたちは上から行く」

”はい。降りてきたところを…叩きます”

「せぇやっ!」

 彼女の脚を掴み、振り回す。
 マジカルが、杖を振るってポリボアを打ち返した。

「喰らえっ!」

 鼻っ柱を棘付き鉄球で打たれたポリボアは、ぐるりと旋回して地表に向かって飛んだ。

”ここです!”

 青く燃え盛る棍棒が、ポリボアを焼いた。逃げるように再び空へ向かうが、明らかにサイズダウンしている。

「まだだ、喰らえ!!」

 太腿に投影されたコンソールを操作すると、両肩から10発の青い光弾が飛んだ。それは複雑な軌道を描き、ポリボアに命中する。

”はぁあっ!”

 降りてきたところに、ドウジの一撃。
 遂に、ポリボアが空中から動けなくなった。

「オレはもう、あの日とは違う…」

 杖を構え、肉薄する。

「借りを、返してやる!」

 そして、トドメの光弾を放とうとしたその時

”…! そんな”

「あ、あっ!」

 突然、空中でポリボアの身体がぱっと広がった。それだけでなく、開いた隙間を埋めるように、その針が急速に分裂を始めた。

「おい! 復活は遅いんじゃなかったのかよ!」

”必要に応じて速度を変えられるのか、それとも『材料』が近くにあるのか”

 マユーが、通信越しに呟く。

「クソッ…」

 目の前の敵は、元の大きさを通り越して、更に空を覆わんばかりに広がっていく。このままでは、ドウジ共々押し潰されて終わりだ。



↓1 どうする?
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 21:50:28.48 ID:DL9UOTIhO
役割交換してカオリに頼む
621 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/21(火) 21:51:56.66 ID:/sFTQQEx0
今夜はここまで
622 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/22(水) 22:50:54.76 ID:0dCgst6C0
「…ユウナさん」

 不意に、カオリが口を開いた。

「この前の『予習』を思い出してください。良いですか。……『巨大化は負けフラグ』です」

「…はっ?」

 意味を尋ねようとした瞬間、操縦席がひっくり返った。

「うわっ!?」

「つまり、今が勝機!!」

 上になったカオリは身体を後ろに反らすと、一つに繋がった性器をユウナに見せつけるように、腰を揺すった。

「んふっ…♥」

 マジカルが、両手を広げる。
 そこへ、牽制とばかりに数十本の尖った毛が飛んできた。

「おい、刺さるぞ!」

「マジカルの装甲は、敵の攻撃を吸収して強くなる…!」

 その言葉通り、銀の装甲に突き刺さった毛は、そのままマジカルに吸収されていく。そして、マジカルの衣装が、だんだん分厚く、豪華になっていく。

「劇場版でいきますよ…」

 遂に、背中から大きな翼が生えた。青い光を撒き散らしながら、マジカルが急上昇を始める。
 カオリが、がくんと身体を前に倒した。両腕をユウナの首に巻き付け、激しく腰を上下に動かし始める。

「はっ、はっ、ひっ、んはっ」

「はあっ、か、カオリっ」

 ユウナは、その腰に手をやりながら言った。

「良いのか、本当に」

「何が『良いのか』、ですかっ、男の子と女の子っ、どっちが良いかって?」

 熱に浮かされたように、彼女は答える。

「…どっちでも、良いですよっ♥」

「! …っ」

 その言葉に、ユウナの中の躊躇いが消えた。
 腰を掴み、自分からも彼女の膣を突き上げる。
623 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/22(水) 22:51:24.12 ID:0dCgst6C0
「ひんっ♥ あっ♥ いいっ♥」

 腰から手を離すと、2人で指を絡め合う。
 マジカルが、杖を両手で構えた。

「はっ、あんっ♥ ひっ、ひゃぁっ♥ ……んむっ」

 唇を重ねた瞬間、ユウナの中から熱情が噴き出した。

「んんっ…♥♥♥」

 次の瞬間、マジカルの杖から青いスパークが飛び散った。それは棘鉄球の先に収束していき、巨大な光球を形成していく。

「きた…危険日おまんこに、ザーメンきちゃった…っ♥」

 操縦席が更に変形し、今度は後背位になる。
 モニターには、迫りくるポリボア。そして、それを囲むファンシーなデザインのターゲットサイト。

「もう一発、ください…っ♥」

「ああっ!」

 萎えきらないペニスを、力強く前後させる。愛液と精液が混ざり合い、白い泡になって溢れてくる。

「はぁんっ♥ もっと、くださいっ…」

 チェストアーマーを毟り取り、乳房を曝け出す。ユウナはそれを片手で掴み、もう片方の手で性感帯である臍を弄った。

「ひぃんっ♥ そこっ、弱いんれすっ♥」

「イけっ…お前も、イけっ…!!」

「ひんっ、あっ…っっっ♥♥♥」

 膣がきつく締まる。うねる肉の穴に、再び精を注ぎ込む。
 マジカルの翼が一層激しく燃え上がり、接近しようとしたポリボアが押し戻された。杖先の光球は更に膨れ上がり、漏れ出たスパークが地表までも焦がした。

”マジカル、聞こえるかマジカル! どうなっている!?”

「こちらは大丈夫ですから!」

 かろうじて、アキラが声を張り上げる。

「取り敢えず、離れてください!!」

 それだけ言うと彼女は、シートに腰掛けたままサニタリーピースを剥ぎ取り、両手で自分の股間を弄り始めた。

「んぅっ…カオリばっかり、ずるいよぉ…♥♥」
624 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/22(水) 22:52:00.51 ID:0dCgst6C0
「ひぁ…はぁぁ…♥ ……っっっ!!」

 突然、カオリが息を呑んだ。

「どうした?」

「…出た」

「何が?」

「卵子が…分かっちゃった…うち、『排卵した』…♥」

「…!」

 操縦席が動く。再びカオリが下に、ユウナが上に。両脚を上げた少女の腰を、逃げられないよう上から押さえつける、屈曲位。

「あはっ…おっきくなった…うちのこと、そんなに孕ませたいんですね…」

 両手のひらで、ユウナの頬をそっと挟む。

「…どうぞ。うちは、準備オッケーですよ♥」

「! カオリ…っ!」

 上から、下へ。腰を打ち付ける。
 真上を向いた膣穴に、陰茎を真下に突き下ろす。

「ひっ♥ はんっ♥」

 一撃、一撃。味わうように、打ち下ろす。
 粘膜が擦れ合い、子宮の入り口を深く衝く。

「はぁっ♥ 出されたらっ、始まるっ♥ 種付けレースっ♥ はじまっちゃうっっっ♥♥♥」

 膣がうねる。蜜が溢れる。子宮が、開く。

「いっとーしょーはっ、あかちゃんっ♥ ゆーなとうちのっ、あかちゃんっ♥♥ あかちゃんできるっ♥ ままになるっ♥ うち、17しゃいで、ままになっちゃうのぉっっっ♥♥♥」

「出る…出すぞっ…妊娠、しろっ!」

 カオリが、両脚をユウナの腰に、きつく巻きつけた。

「まっへ、ひっさつわざっ…一緒に…」

 はっと顔を上げる。
 目の前には、空を覆う異形。
 そして、マジカルの握る杖には、限界を超えるエネルギーが集まってきていた。

「いいれすかっ、ひっさつわざ、いっしょにっ♥」

 スパークが、止まる。
 周囲が、一瞬、静寂に包まれた。

 ___そして

「せーのっ」
625 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/22(水) 22:53:17.64 ID:0dCgst6C0



「「銀河☆ラプチャー!!!」」


626 : ◆eXipHdytqM [sage saga]:2020/01/23(木) 21:59:13.81 ID:Vy8FMWQj0
関係ないけど皆さん、ロボットアニメで特に心に残っているものはありますか

GEAR戦士電童が誰にも通じなくて泣いています
627 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/25(土) 10:02:01.23 ID:yAZ3XNRt0


 白く染まった視界が、元に戻ってきた。マジカルは今…

「…お、落ちてるーっ!?」

「もう一回飛ぶぞ!」

 腰を掴み、飛行しようとする。が

「…どうなってる、全然反応しないぞ!?」

「あっ…」

 カオリが、声を上げる。

「どうした!?」

「『魔力切れ』で…装甲がパージしてる」

「はあっ!?」

 モニターを見ると、真っ赤なアラートが出現している。そして点滅する『ナノマシン喪失30%以上』の文字。

「嘘でしょ!? どうにかならないの?」

 アキラが叫んだ。
 モニターの向こうで、サイドが声を張り上げている。

”フミコさん、間に合うか?!”

”やってみます……んっ”

「No、NO ! まだ死ぬわけには…」

「やだーっ! 赤ちゃん産んでないのに、死にたくないーっ!」

 騒然となるコックピット。落下のGが、見る見る内に大きくなり……

 ……突然、止まった。

「くっ」

「ぐぇっ」

「っ、てぇ…何が起こった…?」
628 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/25(土) 10:03:00.58 ID:yAZ3XNRt0
 その時、モニターにジェイスの顔が映った。

”戦闘をモニターしていたドローンから、サルベージ用のワイヤーを出しました”

 視界を動かすと、装甲を失ったマジカルの肩に3本のワイヤーが刺さっていて、機体を宙に吊り下げていた。

「た…助かった…っぁ」

「Sir…maybe…」

 脱力するカオリ。セレナは、モニターをじっと見ながら、英語で何かを呟いた。



 平地に設置された簡易ドックに、機体が下ろされた。四方から強化アクリルの壁がせり上がり、機体を囲む。

『結合を解除』

「んっ」

 ペニスを抜くと、マジカルの機体がゆっくりと融け出した。

「あっ…ヤバ…♥」

 散々出された精液が、白い塊になって溢れ出る。

「奥の奥まで、いっぱいだぁ…」

「でも、カオリはしばらくお休みだよ」

 アキラが釘を刺した。彼女が目を遣るモニターには『ナノマシン喪失34% 機体維持不可』の文字。

「…次は、青いドラゴンね」

 セレナが言った。

「サヴェージか、ヴェノム。どちらで行く?」



↓1〜3多数決 どれで出撃する?

・アキラ→クラウドバスター・サヴェージ(>>229

・セレナ→クラウドバスター・ヴェノム(>>360
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 10:36:35.16 ID:J+BNXX+MO
アキラ
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 12:37:53.55 ID:0kOcvkTDO
セレナ
631 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/25(土) 15:03:25.70 ID:yAZ3XNRt0
あといっこ
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 15:15:07.98 ID:RRYCDEuG0
アキラ
633 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/25(土) 15:25:21.06 ID:yAZ3XNRt0






 球体の壁面が、ぱっと明るくなった。モニターの上を、文字が走る。



”___CLOUDBUSTER SYSTEM STANDBY”



「『クラウドバスター』…?」

「黒雲を打ち払い、ドゥームズを撃退する兵器…」

「兵器? …まさか、これであの怪獣と戦うつもりなの!?」

 少年は叫んだ。

「無理だよ! そんな…死んじゃう!」

「大丈夫…」

 リザは、球体の中心に立つと少年の方を向いた。
 すると、足元から銀色の液体が湧き出した。それはリザの身体を包むように固まっていき、そのまま彼女を横たえた。背中を固定し、脚を上げ、少年に向けてリザの秘された場所、女性器を剥き出した。

「さぁ…私の脚の間に」

「で、でも」

「ええ、そうよね。一緒にお風呂に入っても、そこだけは触っちゃ駄目、いけないところって教えてきたものね」

 リザは、指先で閉じられた柔肌の裂け目を、そっと開いた。

「でも、ユウナ君はもう13歳。だから、教えてあげるわ」

「…っ」

 少年はごくりと唾を呑むと、桜色の粘膜に、恐る恐る顔を寄せた。

「ふふっ…股の割れ目の中は、初めて見るわよね。女の子にペニスは無いけれど、似たものはあるわ」

 ピンクの包皮を捲り、小豆のような突起を指で擦る。

「んふっ…ここが、そう…クリトリスって言うの。一番気持ちいいところだから、覚えておいてね…」

「…」

 息も忘れて、リザの秘所に見入る。興奮と、今まで隠されていたものを目の当たりにする背徳感で、彼は激しく震えていた。

「でも、クリトリスから放尿はできないの。おしっこは、この穴から出すの…今は時間が無いから、おしっこが出るところは今度見せてあげるわね。…そして」
634 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/25(土) 15:27:08.81 ID:yAZ3XNRt0
 ひくひくと動く肉の穴に、人差し指を這わせる。

「ここは、男の子には無い部分。ヴァジャイナ…膣、おまんことも言うわ」

「これは、何のためにあるの…?」

「良い質問ね。…さあ、立ち上がって」

 言われた通り、リザの脚の間で立ち上がる少年。その、皮に包まれた陰茎が、大きく膨らんでいる。ある時期から、リザと一緒に入浴した時には、決まってこうなっていた。

「ほら…ペニスが大きくなったでしょ」

「うん。どうして?」

「それはね…」

 膝を曲げ、腰を突き出すようにして、女性器を広げる。



『___Pilot X No,1 繧ェ繝ゥ…』

『_____繝ォ__Elisabeth Reich. ___Authorized.』



「…女の子と、一つになるため」

「一つに…リザと…」

「そう。私は…」

 その時、突然足元が大きく揺れた。

「! 怪獣が」

「大丈夫! だから」

「やっぱり駄目だよ、逃げないと! ねえ」

「ユウナ君!」

 リザが、声を張り上げる。

「このままここにいても、2人で死ぬだけよ。立ち向かうの! 生きるために…」

「嫌だよ! 怖いよ、リザ…」
635 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/25(土) 15:28:00.05 ID:yAZ3XNRt0
「大丈夫」

 リザは起き上がると、柔らかな胸に彼を抱きしめた。

「私とあなたが力を合わせれば、怖いものなんて無い。私が、必要なことは、全部助けてあげる。それに…もし駄目でも、その時は…最期まで、一緒よ」

「っ…リザ…っ」

 啜り泣きながら、小さく頷く。
 リザは、その頭を撫でた。

「ありがとう。じゃあ、勇気が出るおまじない」

 そう言うと彼女は、彼の前に膝を突き

「んっ」

「っ!」

 唇を、重ねた。小さな唇を吸い、舌を滑り込ませた。震える身体を抱き、迷う舌を舌で慈しんだ。
 触れ合う肌の間で、少年のペニスが更に大きく、硬くなり、熱い液体が滲んだ。

「はぁ…さぁ、立ち上がる時よ」

 口を離すと再び仰向けになり、脚を大きく広げる。開いた秘部は赤く火照り、透明な蜜が垂れている。

「男になって…私を、あなたのものにして」

「リザ…!」

 上を向いたペニスを、開かれたリザの入り口にあてがう。

「そう、その穴…そのまま、腰を前に」

「っ…くぅっ…!」

 少年の細い男性器だと言うのに、彼女の膣は驚くほど狭い。導かれるように腰を突き出すと、みしりと奇妙な感触がして、温かいものがペニスを伝った。

「はぁっ…奥まで…最後まで」

「リザ…リザぁっ!」

 そして…遂に、根本まで2人は、一つになった。



『___Pilot Y No,2 Yuna. ___Authorized.』



 がくん。ばしゃん。2人の搭乗する球体が、一瞬、何かに落下した。しかし、少年はそれどころではなかった。



『Pilot X No.1. Pilot Y No.2. Intercourse: COMPLETE. Orgone supply: STABLE.』



「ひっ…リザ…っ…」



『___Defined. ”CLOUDBUSTER PRIMUS”』



 銀色の液体が、巨人の形に組み上がっていく。2人の乗る球体は、その胸部に固定された。
 球体の中で少年は、リザの乳房に顔を埋め、声を上げて泣いていた。



636 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/25(土) 20:39:09.85 ID:yAZ3XNRt0


「…」

 レーションを黙々と頬張るユウナ。隣では、アキラが床に座り込んで水を飲んでいる。

「…静かだね」

「…」

 オルゴンボックスのモニターからは、外の風景が全方向見える。夕暮れ時で、太陽が朱く沈もうとしていた。
 そう、太陽が沈んでいた。
 これまで、九州の空は厚い黒雲に覆われていた。縁の方はまだ空も見えたが、内陸まで来ると完全に陽光は遮られ、足元には雑草の代わりに苔やカビが生えていた。
 その空が、今は晴れている。ポリボアを倒したことで、黒雲の一部が消えたのだ。

「このまま、空が全部晴れるといいね」

「…ああ」

 壁の側では、カオリが寝息を立てて、セレナがもそもそと栄養バーを齧っている。
 ポリボアを倒し、周囲の安全を確認したとは言え、オルゴンボックスから出ることはできない。黒雲の上空には必ずオゾンホールがあり、そこから強力な紫外線が降り注いでいるからだ。
 次の標的は、青いドラゴンめいたドゥームズ。パートナーは、アキラを選んだ。

”レーションと水だけだと、流石に気が滅入るな”

 サイドが通信を繋いできた。

”早いところ片付けて、帰ろう”

「ああ」

 向こうも食事中のようだ。クロハが渋い顔でレーションを咀嚼している。

”次は、何で行く?”

「サヴェージだ」

”分かった。見たところ、相手に飛行能力は無さそうだ。こちらもコウガで行こう”

”よろしくお願いします”

 ユキナが映り込んで、頭を下げた。



↓1コンマがゾロ目で…
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 20:41:56.24 ID:DexuzOta0
638 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/25(土) 20:47:34.55 ID:yAZ3XNRt0
____SEC縺ND TARGE繝?

___繝_””SOMETHING BLUE””
639 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/25(土) 20:52:52.25 ID:yAZ3XNRt0
今夜はここまで
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 22:46:22.44 ID:6Dszk2xe0
641 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/26(日) 13:58:23.44 ID:5XwIKEyK0
 日の出と共に出発した。
 2振りの短剣を背負い、肩に蛇を巻きつけた忍者めいた姿のコウガと、屈強な腕に鋭い爪を持ち、野性的なシルエットのサヴェージ。ヒーロー好きの子供たちからの支持が高いこの2機は、荒れ果てた大地をのんびりと歩いていた。

”ミタケさんは、九州の出身だった”

 通信越しにサイドが言った。彼は膝の上にユキナを座らせ、片手で彼女の股間を愛撫している。ゆっくり歩くくらいであれば、挿入しなくても問題ない。アキラも、今はユウナの右脚を跨いで、秘部を擦りつけているだけだ。

”もう引退してしまったが、現役なら連れてきただろうな。クラウドバスター・カグヤは、強かった”

「引退した相手がいるのか?」

”ああ”

 彼は頷いた。

”今までに9人のパートナーを迎え、そして2人が抜けていった。…いや、本来クラウドバスターの操縦方法を考えれば、これでも少ないほうなのかもしれない”

 サイドは溜め息を吐いた。

”…とは言え、竜崎君のやり方が正しいとは思えないがな”

「…」

「え…」

 2人とも、どきりとした。サイドが、他人を批判するのを聞いたことが無かったからだ。

”いや、済まない。この話は止めだ。…どうする、このペースで進めば、接敵は昼過ぎになりそうだ。少し休憩していこうか”

「それが、良いと思います…んっ」

 アキラが同意した。
642 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/26(日) 13:59:08.04 ID:5XwIKEyK0


”敵は現在、鹿児島湾沿岸の大隅半島側におり、移動していません”

 ジェイスが伝える。同時に表示されたライブ映像に映っているのは、首の長い恐竜めいた姿のドゥームズ。巨大な身体は鮮やかな青い鱗に覆われており、背中にはラクダのような大きなコブが付いている。眠っているかのようにじっとしているが、時折長い首をのそりと動かしては、辺りを窺っているようだ。

「呑気な奴だ」

”油断は禁物だ。どんな能力を持っているか…”

”そうですね。コイツの詳細はまだ分かりません”

 マユーが割り込んできた。

”名称も付けられませんが、取り敢えず『サムシングブルー』とでも呼んでおいてください”

「ロマンチックな名前をつけるのね」

 セレナが鼻を鳴らした。

「そうだね。…」

 アキラが、おもむろにユウナの上から降りた。サニタリーピースを取り上げると、そのまま他の3人から離れたところに移動した。サニタリーピースを付け直し、その場にしゃがみ込む。

「…ん、ぁ…」

「…」

 ユウナは、黙ってドローンの映像を眺めている。のろまな竜は、当てもなく視線を彷徨わせ……そして、何の偶然か、ドローンの方を見た。

「…!」

 カメラ越しに、目が合った。白く濁った、虚ろな目が、4つ。それが、映像越しに彼を…

 ___次の瞬間、映像からドゥームズの姿が消えた。

「What !?」

「えっ、いつの間に!?」

 叫ぶセレナとカオリに、通信の向こうからサイドが告げた。

”……そこだ”

「!!」

 アキラが急いで駆け寄り、操縦席に跨る。サニタリーピースを剥ぎ取り、半勃ちのペニスを無理矢理ねじ込むと、ユウナは言った。

「小便は済んだか」

「うっさい。…全部出したよ」

「じゃあ、行くぞ!」

 モニターの向こうでは、既に剣を抜いたコウガと、サムシングブルーが対峙していた。



操縦法は>>117
機体の情報は>>229 を参照

↓1 どうする?
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