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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【二十一輪目】
- 897 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/08(水) 23:26:15.55 ID:NvTSEtrPo
-
では少しだけ
- 898 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/08(水) 23:28:10.44 ID:NvTSEtrPo
-
天乃「っふ……」
園子「ん……ごくっ」
横になっているせいか、ひと際大きく喉が鳴る
園子自身には天乃に聞こえるよりも大きく聞こえたのか、
恥ずかしさに顔を真っ赤にしていく
その可愛らしい初々しさに、自分もそうだったのだろうかと、
天乃は少しだけ考えようとして――園子にキスをする
天乃「っは……んちゅ……ぷ……」
園子「っひゅっ……はぁ……んんっ」
自分がどうだったかなんて、今は関係ない
そんなことを考える余裕があるのなら次の手を考えたいし、
なにより、もしもそうだったら……攻め手から陥落しかねないからだ
- 899 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/08(水) 23:29:54.39 ID:NvTSEtrPo
-
天乃「はっ……んっ……」
園子「んにゅ……っふ……」
ぬるりとした流れが唇を潤し、
頬を汚して口元を艶やかに染めあげていく。
園子の長い髪の一部がそれに濡れていくのを横目に見た天乃は、
手の甲で拭うと、その指先で頬をなぞる。
天乃「園子……まだ大丈夫?」
園子「ぁぃ……だい、じょうふ……」
天乃「………」
まだ序の口の接吻だがそれなりに長くふやかしてしまったせいか、
園子の呂律は回らずに不安になるけれど、
あえて天乃は微笑む
性的な接触においては……それもまたスパイスの一つだ。
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/08(水) 23:45:14.05 ID:DLn8fndnO
- きてたー
- 901 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/08(水) 23:49:40.40 ID:NvTSEtrPo
-
天乃は園子の手を持ち上げると、その人差し指にキスをする。
くすぐったいのか、ただ驚いただけなのか、
園子の口から、ひゃんっっというような声が漏れたが、
天乃は関せずと、園子の指の側面にキスをして……手の甲を頬に宛がう
天乃よりも大きいけれど、やっぱりまだ小さな少女の手
その指先、爪の境目に舌を走らせる
園子「っ!」
天乃「んっ……」
園子「ゃ……く……」
びくっと、園子の体が震える。
初めての経験ということもあって、
くすぐったさが勝っているのだと判断しつつ、天乃はその指先を口に含む
- 902 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/08(水) 23:59:07.27 ID:NvTSEtrPo
-
第一関節のくぼみを唇で挟み、指の腹を舌先で潤していく
数回舐めて解放すると、園子はさっと手を引っ込める
天乃にはそんな意図など皆無だが、
それは普段、園子が自分の大切な場所に触れていた指だったのだ
園子「な、舐めるのは……禁止」
天乃「ふふっごめんね」
東郷や樹と違い、気まぐれでしかなかった天乃は、
園子の可愛らしい反応が見られるのなら……と、また今度。と心に留めて園子の頬を撫でる
形を体に覚えさせるように、その温もりを染み込ませるように
園子の恥ずかしそうな表情が動き、瞳が向けられる
園子「……んっ」
天乃「ちゅ……ん……」
中断があったことなど瞬く間もなく忘れ去り、二人の体が重なる
卑猥な音が部屋に響く、重なる二人の体の動きにベッドが軋む
整えられていたシーツは無残にも乱れて、所々にシミを作っていく
時も場所も……愛し合う二人にとっては蚊帳の外で、
ただ夢中に愛欲の祝杯をあげるのだった
- 903 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/09(木) 00:02:15.56 ID:JhUca1k/o
-
では、途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
すみませんがふたりのエッチな部分はここまでとさせて頂ければと思います
樹との方が終了次第可能であれば完成版に着手する予定ですが、出来ない場合もあります
- 904 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/09(木) 00:10:48.15 ID:+zHdulVXO
- 乙
初めてのせいか他の子と違って最後まで初々しいそのっちだったなぁ
そしてそのっち完全版は気長に待ちつつまずは樹編を楽しみにしておりますー
- 905 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/09(木) 02:48:39.37 ID:4o06yF1UO
- 乙
そのっちよかったね!
- 906 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/10(金) 00:10:58.54 ID:hRfk7GAFo
-
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
可能であれば、明日は通常時間から行う予定ですが
場合によっては再開は明後日、早ければ昼頃からとなります
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 06:03:06.40 ID:pNiqL7xKO
- 乙ですー
- 908 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/11(土) 21:16:28.18 ID:cuox8usCo
-
では少しだけ
- 909 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 21:24:03.91 ID:MyWFKDRFO
- やったぜ
- 910 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/11(土) 22:25:13.02 ID:cuox8usCo
-
√ 2月20日目 朝 (病院) ※日曜日
園子「……はふぅ」
園子にしては珍しく、早くに目を覚ました
結局、夜遅くまで楽しんでしまったと言うのに、
体には倦怠感を感じることはなく、目覚めもいい
普段ならあくびの一つや二つも出る寝起きだけれど
園子は軽い瞼を数回閉じて、微笑む
天乃「……ご機嫌ね」
園子「えへへ」
天乃「体は、特に何もなさそうね」
園子「超良好なんよ〜」
雲一つない青空を晴天とするように
園子は晴れやかに頷く
身も心も清められたようだと、園子は思う
- 911 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/11(土) 23:23:33.72 ID:cuox8usCo
-
天乃「えっちなことして、すっきりした?」
園子「……うん」
天乃「いまさら照れなくても」
明るい声を控えて布団を引き上げた園子に
天乃は囁くように言い、笑みを浮かべる
散々キスをして、体を重ねて……
どちらかと言えば、主導権は天乃が握っていたようなものだ
だからこそ、
してやったり。といった東郷や樹達と違って
されてしまった。という意味合いの強い園子には羞恥が色濃く残っているのだろう
もちろん、園子以外が手練れになってしまっているというのも大きい
園子「だって……」
天乃「楽しんでたのに」
園子「うぅ」
- 912 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/12(日) 00:00:45.01 ID:a6gp5v6Do
-
友奈にさえ握り返された主導権をそれなりに握ったままでいられたのだから
楽しんだのは天乃も同じだ
天乃「解るわよ、その気持ち」
園子「天さん……?」
天乃「みんな、堂々としすぎているのよ」
今では天乃も同じくらいに堂々とできている―と、自分では思っている―が
園子のように一夜一夜、
過ごすたびにそのことを思い出してしまうのはよくあることだと天乃は言う
天乃「大丈夫、いずれ慣れるわ」
園子「慣れていいのかな〜」
天乃「いつまでも初々しいままではいられないもの」
嫌でもなれてしまう……というのが正しいだろうか
天乃「でも園子はずっと、そのままでいてくれてもいいのよ?」
布団を引き上げる園子の腕の内側から頬へと手を伸ばした天乃は
捲れていく布団など気にも留めずに園子の瞳を見つめる
赤みがかった頬は、ちょっぴり温かい
1、もう数時間は、頑張れるかも
2、私もね。それなりに性欲があるのよ
3、みんなに感謝しなきゃね……二人っきりにしてくれたんだもの
4、好きよ
↓2
- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 00:02:23.12 ID:GdWpFpDRO
- 2
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 00:07:05.46 ID:BW8/5UGXO
- 2
- 915 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/12(日) 00:15:18.25 ID:a6gp5v6Do
-
ではここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼ごろから
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 00:19:53.06 ID:BW8/5UGXO
- 乙
久遠さんがそのっち相手に素で主導権握れるとは…
- 917 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 00:43:23.14 ID:GdWpFpDRO
- 乙
なんだか新鮮だよな
- 918 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/12(日) 18:41:48.60 ID:a6gp5v6Do
-
では少しだけ
- 919 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/12(日) 18:58:39.19 ID:a6gp5v6Do
-
天乃「私もね。それなりに性欲があるのよ」
園子「……へっ?」
天乃「ふふっ」
園子「ま、待ってさすがに朝もするのはどうかと思うんよ」
天乃「あら、今更じゃない?」
今からまたする気なのか
そう、ちょっぴり怯えた兎のような可愛らしい園子の反応に、
天乃の悪戯心が増長する
当然のことだが、、夜重ねて昼も重なるというのは
ドクターストップ待ったなしなのでやらないけれど。
園子が愛らしい反応を見せてくれるのなら、足を絡める程度ならしたくなる
園子「みんなに怒られちゃうよ?」
天乃「みんなだって、よくあることだから」
園子「………」
園子は近づいているのかいないのか解らなくなるほどゆったりと近づいてくる天乃をまっすぐ見つめる
雪のように白く清流のようなやわ肌、橙色の宝玉のような瞳
艶やかで、控えめな肉厚の唇
園子「ふぎゅぅ……」
天乃「園子!?」
瞬く間に真っ赤になって、園子の意識が遠のく
昨夜の宴は、まだまだ処女の園子には早い思い出だったのだ
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 19:09:56.28 ID:eYvHiawyO
- かわいい
- 921 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/12(日) 19:49:32.97 ID:a6gp5v6Do
-
天乃「園子ってば」
園子「んんぅ……」
天乃「やりすぎ……たの?」
昨夜のえっちをやりすぎたのか
からかいすぎたのか
どう考えても前者なのだが、
だとすれば、今までの天乃はやられ過ぎた。ということになってしまう
天乃「まったくもう」
呻く園子の髪を払い、頬を撫でる
キスをし、撫でて……キスをした柔肌は
相変わらず少女らしい愛おしさを感じさせる
夏凜達も同じく少女だけれど、
外出できない、晒されないという意味で箱入りだった園子は
触れていると、みんなよりも幼く思う
天乃「頑張ったわね」
初体験に、天乃はみんなから味わわされた技術を注いだ
天乃にとって普通でも、園子にとって衝撃的だった
それは楽園の果実
知るべきではないことを知る、禁断の蜜の味
- 922 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/12(日) 20:20:37.23 ID:a6gp5v6Do
-
それが毒になるかどうかなんて知る由もない天乃は、
園子の寝顔をただ愛でる
喜ぶ顔も、驚いた顔も
とても可愛らしいものだった
特に、エッチしているときは千変万化、これはどうだろうかと意地悪したくなる
これが、自分がみんなに与えていた影響なのかと思うと
今までのみんなを責めることなんて出来そうもない
天乃「……園子だけは、私にされてくれるままでいてくれるかしら」
最年少の樹に組み伏せられるし、一番疎いはずの友奈に主導権を奪われる
そんな所謂、弱者の立場にある天乃だが
それでも園子にならば……と、ちょっとだけ期待する
天乃「一人くらい、勝ちたいわ」
夏凜は平気かもしれない
風もその心を思って許してくれるだろうけれど、東郷はダメだ
樹もきっと、ダメですね。と、立場を一瞬で入れ替えられてしまう
天乃「……園子はそのままでいてね」
頬にキスをする
んっと呻いた園子は、「だめ……」と、見悶えた
- 923 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/12(日) 21:22:40.92 ID:a6gp5v6Do
-
天乃「でも、園子一人じゃないとダメよね」
東郷や樹一緒だと、
園子が余計なことを覚えてしまう
そうなると、天乃が付け入る隙が無くなってしまう
とはいえ、
園子は確実に学べるであろう二人と組むことを求めるだろう
それには、可能なら応えてあげたいとは思う
天乃「貴女が可愛いなら何でもいいかな」
ほんわかとしていても
きりっとしていても
園子はとてもかわいい女の子だ
もちろん、みんなだって
天乃「ふふふっ」
これからはもっと一つ一つのことを楽しめるだろう
大変なことはあるだろうけれど
それを乗り越えるのが人生だ
それを糧に、もっとみんなと親しくなれればいいと、天乃は園子の寝顔に微笑んだ
- 924 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/12(日) 21:33:09.69 ID:a6gp5v6Do
-
√ 2月20日目 朝 (病院) ※日曜日
01〜10
11〜20 風
21〜30
31〜40
41〜50 東郷
51〜60
61〜70 夏凜
71〜80
81〜90 千景
91〜00
↓1のコンマ
※空欄そのっち
- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 21:43:17.26 ID:Lu+gqcEsO
- あ
- 926 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/12(日) 22:24:26.95 ID:a6gp5v6Do
-
√ 2月20日目 朝 (病院) ※日曜日
園子「ん……っ」
天乃「おはよう」
園子「ひゃぁっ!」
目を覚ました園子の寝ぼけ眼に普通の挨拶
そのはずだったが、
目を見開いた園子は悲鳴を上げたかと思えば
ぐっと布団を引き上げ手顔を隠す
隠し切れない耳は綺麗な赤色だ
天乃「……どんな夢見てたのよ」
大体想像はつくけれど。
園子の手がしっかりとつかむ布団を押すと
皺が、より強く走る
園子「何にもしてない?」
天乃「何もしてないわよ」
園子「………」
天乃「してて欲しかった?」
園子「それは意地悪なんよ〜」
- 927 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/12(日) 22:57:00.53 ID:a6gp5v6Do
-
天乃「ふふっ、ごめんなさい」
園子「天さんは、全然、何とも思わないの〜?」
天乃「色々思うことはあるけれど、でも園子が可愛かったから」
園子「む〜……」
布団に埋もれてくぐもった声
怒っているわけではないようで、
園子が潜る布団の中、隣接している天乃の足に園子の足が絡む
天乃よりもしっかりとしているけれど、細くしなやかな足
ふくらはぎの筋肉は力が入っていない分、ぷにっとしている
園子「天さんは奇麗だった……」
天乃「そう?」
園子「うん」
大人びて見えてしまった
母親というわけではなく、女として
園子「……ちょっとだけ。したいことがあるんよ」
天乃「あら……」
顔を覆う布団が少し下がって、園子の顔の上半分が覗く
1、あら、エッチなことはダメよ
2、私に勝てたらね
3、良いわよ
4、私がしたいこともさせてくれる?
↓2
- 928 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 23:09:45.59 ID:0sjEOtVuO
- 4
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 23:10:21.48 ID:YmE7n03k0
- 3
- 930 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/12(日) 23:26:20.27 ID:a6gp5v6Do
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
風「園子が負けたわ」
東郷「ですが風先輩、そのっちは所詮素人」
風「くくくっ、最弱に勝って優越感に浸るとは惨めなものよ」
東郷「次は、勇者部随一の性豪と呼ばれたこの東郷が、現実を知らしめてきましょう」
樹「楽しそうだね〜……」
夏凜「目を背けて言われても」
- 931 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 23:31:20.40 ID:0sjEOtVuO
- 乙
余裕たっぷりな久遠さんもそうだけど翻弄されっぱなしのそのっちとか中々お目にかかれない貴重な光景だな
- 932 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/13(月) 01:20:52.56 ID:DgFbv/C3O
- 乙
久遠さん調子に乗っちゃって笑
- 933 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/13(月) 08:08:17.34 ID:2XmFyiJSO
- 乙
そういえば気付けば延長戦も20日目に突入してるな
2月はどこまで描写するのだろうか
- 934 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/13(月) 22:31:20.31 ID:06Xttm9do
-
では少しだけ
- 935 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/13(月) 22:42:54.32 ID:06Xttm9do
-
天乃「良いわよ?」
園子「むぅ〜」
誇らし気というより、自信がありそうな即答
どうにか一矢報いたいと思うけれど
自信のある天乃は天乃で、好きだ
別に負けてもいいやと思えてしまう心が半分ある
園子「二言はなしだからね〜?」
天乃「ええ」
園子「……」
足を絡める
すべすべして、張りのある肌
昔ほど筋肉を感じられないのが少しさびしいが、
これはこれで、女の子らしいので悪くはない
園子は昨夜の辱めを頭の片隅に追いやって、深く息を吐く
園子「……お姉様っ!」
天乃「っ!?」
- 936 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/13(月) 22:44:23.91 ID:4/j9/tOMO
- きてたー
- 937 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/13(月) 23:26:04.25 ID:06Xttm9do
-
布団を弾き飛ばす勢いで跳ね除けた園子は、
反応の遅れた天乃の体を全身を使って抱きしめる
天乃の不意を突けるのならば、全身全霊を持って童心に帰ろう
なにより、ふくよかな母性の寝床は心地いい
天乃「ちょ……っと……」
園子「お姉様……天乃、お姉様」
天乃「お姉様って……」
胸に顔を埋めている園子の吐息がくすぐったく、
そして、ただでさえ熱の籠る胸元を蒸らす
ぐりぐりと頭を動かすことなく、匂いを嗅いだりすることなく
園子の頭が動いて、視線が向かう
園子「むふぅ」
天乃「したかったことって、これなの?」
園子「みんな久遠先輩、久遠さん以外の呼び方を考えるの楽しそうだったから〜」
天乃「貴女は別に――」
園子「私も新しい呼び方を考えたかったんよ」
- 938 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/13(月) 23:58:00.57 ID:06Xttm9do
-
園子にしてはと言ってしまうと嫌味になるかもしれないけれど、
とてもシンプルな呼び方だ
みんなが久遠先輩と呼ぶのとあまり変わらない
けれど先輩とするのではなく、
お姉さまと呼ぶのは、単に園子がそうしてみたかったからだ
そもそも、バーテックスとの闘いなんて言う厄介ごとさえなければ、
お姉様と後輩という素敵な関係を築きたい乙女心があった
園子「……お姉様」
天乃「もっと別の呼び方はないの?」
園子「あまねぇ、ママのん……ママ……」
天乃「ふざけてるでしょ」
園子「えへへぇ」
半分上端、半分本気
天乃はちゃんと母親で、
子供に対して妻を呼ぶなら【ママ】と呼んでも差し支えない
男性が、常時ママと呼ぶのはやや違和感を覚えるけれど
女の子がそう呼ぶのなら、それはまだ可愛げがあると園子は思う
それは偏見というものかもしれないが、
園子は異性との付き合いを知らないのだから、違和感があって当然だろう
園子「私にとって、天さんはいつまでもお姉様なんよ」
優しくて、強くて、格好良くて
でも、可愛らしい所もあって……愛おしい
たとえ敗れる結果であろうと、一度は恋をしなければならない人
園子「お姉様がダメなら……ママがいいなぁ」
- 939 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/14(火) 00:00:22.56 ID:GqCk4C+po
-
途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 00:01:59.51 ID:v3byRMu2O
- 乙
そのっちかわいい
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 00:07:17.09 ID:rNmNtsRoO
- 乙
あのそのっちが乙女モード全開で甘えて来るとは…
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 08:25:39.45 ID:4Y1Q6204O
- やだそのっちかわいい…
- 943 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/14(火) 23:36:55.76 ID:GqCk4C+po
-
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日はできれば少し早い時間から
- 944 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 23:44:26.56 ID:39bItiI6O
- 乙ですー
- 945 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/15(水) 20:49:31.83 ID:7zp+aDc2o
-
では少しだけ
- 946 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/15(水) 21:22:40.46 ID:V+cWNN/QO
- やったぜ
- 947 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/15(水) 21:34:28.73 ID:7zp+aDc2o
-
天乃「園子……」
園子の縋るような視線に、天乃は言葉に悩む
ママと呼ばれること自体は、
母親になった以上、ありえない話ではないから受け入れることは出来なくもないが、
お姉様と呼ばれるのは恥ずかしい
けれど園子の目を見ると、
どちらかと言えば、お姉様と呼ばせてほしいと思っているとわかる
小学生の頃も、
時折甘えてくる素振りを見せてくることはあったが、
お姉様。と呼ばせてほしいと来るほどのものではなかった
その一線を越えたのは間違いなく、天乃と交際することになったからだろうけれど、
それだけではない
勇者部の面々が着実に天乃と距離を詰めていく中、
自分一人が取り残されることになってしまっていたからだろう
- 948 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/15(水) 21:49:02.90 ID:7zp+aDc2o
-
天乃「本気……なのよね?」
園子「天さんは見抜ける人だよ」
園子はそう言いながら、「あぁでも〜……」と、
天乃の胸の上で呻く
それなりの力で抱きしめているのに、
天乃の胸が必要以上に潰れることがないのは、
母乳が溢れてしまうのを気遣っているからだ
天乃には嘘だったら嘘だと見抜くことが出来る洞察力がある。
園子はそう思っているが、
同時に酷く鈍感な部分がある……いや、勘付いていながら
それはないと切り捨てていたところがあるのだ
今でこそ切り捨てることはなくなったから、問題はないはずだが。
まぁ一応、と、園子は天乃の胸元をぎゅっと掴む
園子「本気も本気〜……超真面目〜」
茶化しているようにしか聞こえない
しかし、園子の顔色は熱っぽさを感じさせる
心なしか、抱きしめられている体も熱い
- 949 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/15(水) 22:33:22.08 ID:7zp+aDc2o
-
園子「私はもう……子供じゃないんよ〜」
天乃「すりすりしないの」
園子「ぐずぐず」
胸を押さない器用な頬擦り
ダメと止めれば、横ではなく、縦向きに鼻をする
鼻水を擦りつけているわけではないし、
昨日は天乃も近いことをしたけれど、やっぱり駄目だ
天乃「鼻もだめ」
園子「みゅぎゅっ」
ポンっと頭を押された園子は天乃の胸に埋まって間の抜けた声を漏らす
息苦しさはあるはずだが、すぐには離れない
それどころか、少しばかり嬉しそうな声さえ聞こえる
1、良いわ。好きに呼んで
2、お姉様と呼ぶからには……覚悟できているんでしょうね?
3、ママにしましょう。ママ。それが良いわ
4、それ以外にしてくれると嬉しいのだけど
↓2
- 950 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/15(水) 22:44:52.39 ID:V+cWNN/QO
- 2
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/15(水) 22:46:12.70 ID:Zfr5/JS60
- 1
- 952 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/15(水) 22:57:38.01 ID:7zp+aDc2o
- ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
東郷「……つまり、触るな、それは私の女だ。って呼んでもいいと!?」
風「いやー呼んでるとは言わないんじゃない?」
風「というか、そんな言葉どこで覚えたのよ」
東郷「友奈ちゃんの漫画です。壁ドン……? という妙技もありました」
樹「妙技……」
夏凜「やられたいのね、樹」
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/15(水) 23:07:47.91 ID:V+cWNN/QO
- 乙
そのっちは頼りになる場面が多い分誰かに心から甘えてることって凄く珍しく感じるな
- 954 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 06:06:47.29 ID:doBgIvkPO
- 乙
- 955 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/16(木) 22:34:25.66 ID:QCp2B5bko
-
では少しだけ
- 956 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 22:35:14.91 ID:dwn9Aeh+O
- あいよー
- 957 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/16(木) 23:01:51.45 ID:QCp2B5bko
-
天乃は園子を優しい瞳で見つめる
園子がここまで身を寄せてくるのは珍しい
だから……と、天乃は言葉を呑む
天乃「良いわ。好きに呼んで」
園子「!」
天乃「呼びたいんでしょう?」
園子「良いの?」
天乃「嫌って言ったら……ううん、言わないわ」
嫌と言えば園子は呼ばない
園子だけではなく、交際しているみんながそれを避けてくれることだろう
天乃の一言は、周りにとってとても大きなことなのだ
お姉様と呼ばれるのはこそばゆいけれど
園子の想いあっての呼び方であるのなら、受け入れるのも悪くはない
天乃「好きでいいのよ」
園子「天さん……」
- 958 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/16(木) 23:16:10.54 ID:QCp2B5bko
-
園子の瞳が天乃の瞳を覗く
いつもはのんびりとしていて、
瞼が僅かに遮ることもある園子の瞳が、今はしっかりと見通せる
本心を探ろうとするような視線を前にした天乃は微笑む
嘘でも冗談でも何でもないと
本当に、好きでいいのだと答えてくれていると感じる微笑み
母が子供へと向ける慈愛に満ちたものではない
だが、同様の愛おしさを抱いている表情だ
園子「………」
園子は疑ったつもりはないけれど
しかしながら天乃の言葉を無条件で信じたわけではない
からかっているのかも。そう一瞬でも思った影が園子の視線を遮る
園子「お姉様って、呼んでいいの〜?」
天乃「流石に公の場では控えて欲しいけど、それもほどほどになら構わないわ」
園子「みんなの前でも?」
天乃「それは、ちょっと怖いけど」
けれど、その瞬間だけ誤魔化したところで、
付き合っていく以上はいずれ知られてしまうこと
なにより、一糸纏わぬ姿を見せあい、触れ合った仲なのだ
呼び名くらいで恥じらい続けていたらどうにもならない
天乃「それも大丈夫。みんなから色々言われるだろうけど、大丈夫よ」
飽きることはないだろうが、
みんなにも好きに呼んでもらうだけだ
- 959 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/16(木) 23:48:11.82 ID:QCp2B5bko
-
天乃「それとも、冗談だったの?」
園子「……ううん」
天乃「なら、何を気にしてるの?」
園子「むぅ」
園子は逃れるように天乃の胸に顔を埋める
ぐっと患者衣が引っ張られて、腰元の紐が少し頼りなさげで
昨夜変えたはずなのに、皺だらけで着古したようにさえ思える
その反面、胸の辺りを掴んでいた園子の手からは力が抜けて、ゆらりと園子が体を起こした
園子「気にしてるわけじゃ、無いんよ」
ただ少し、本当に少し。
まるで夢のようではないかと、思ってしまうだけで。
園子は長く不自由だった
勇者としての力だけがあり、それだけで崇められる日々
天乃達の話を耳にすることはあったし、運良く傍に来てもらうことも出来た日だってあった
それでも、不自由で、非日常な園子にとっては遠い世界の話に思えていた
それが、気付けば供物が返されると言う。告白が受け入れられたと言う。
ついには、体を交えることさえできてしまった
余りにも。
そう、二年前、不孝続きだったその身には余るほどの流れではないかと、園子は思う
園子「たまには上手くいかないことがあった方が、安心するな〜って」
困ったように園子は笑う
素直に嬉しさを表現しているのは明るいが、
歪んだ眉には不安が見て取れる
普通なら見て見ぬふりをするだろうか
それとも、何を言ってるのかと咎めるだろうか
天乃は自分を見下ろす園子の頬に手を伸ばす
天乃「今、幸せ?」
そして、園子へと問いかけた
- 960 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/16(木) 23:48:54.19 ID:QCp2B5bko
-
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
- 961 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/17(金) 03:38:12.57 ID:oZyXTEzEO
- 乙
今までの鬱憤を晴らすようなそのっちのターン!
今日もそのっちかわいい
- 962 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/17(金) 07:59:59.43 ID:NIEj6xv8O
- 乙
そのっちも辛い二年間を過ごしてきたもんな…
- 963 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/17(金) 21:01:19.23 ID:xiSY8zo1o
-
では少しだけ
- 964 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/17(金) 21:40:56.12 ID:xiSY8zo1o
-
園子「……幸せ」
過ぎる。と、後に付け加えたくなった
大切なものを喪ってしまうこともあったけれど、
それでもやはり、今この時を幸せだと言うべきだ
その喪われた当人が今になってもまだ引き摺っていることを望まないというのは園子の想像ではあるものの、
やっぱりいつも見せてくれていたあの快活な笑顔はそれを望まないと思う
園子「幸せなんよ」
世界にとっては数百年間であり、
園子のまだ短い人生でも約5年ほどの長い戦いが終わり、
一度はあきらめた体の自由を取り戻すことが出来て
そして……ここまでこれたのだから
天乃「だから、不安になっちゃうんでしょ」
園子「………」
天乃「どう? あってる?」
考えを遮る声はとても甘い
にっこりとしている笑顔は自慢げだ
- 965 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/17(金) 21:57:07.97 ID:WxyMHUTaO
- 尊い…
- 966 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/17(金) 22:00:50.31 ID:xiSY8zo1o
-
天乃は分かっていて言っているのだろうか
それとも、ただの当てずっぽうだろうか
天乃の性格を考えれば、どちらでも考えられる
茶化してはいけない空気と言うものを捉えられる分、
そうしても構わない、あえてそうすべき場面で天乃は冗談を囁くこともあるからだ
園子は天乃をじっと見つめる
昨夜と似た状況だと言うのに、それと似た昂りがないのはちゃんと分っているからだろう
けれど
天乃は相変わらず、艶やかな唇だし、何でも受け入れてくれる底の深い瞳をしている
園子「天さん――」
天乃「私にとっては、本当に……夢みたいなことなのよ」
園子「天さんにとっても?」
天乃「ええ」
これを言ってしまったら、きっと凄く怒られる。と、
天乃は人差し指を唇の前で立てて、内緒にね。と微笑む
天乃「私としては、死に際に見てる夢だって言われても驚かないわ」
- 967 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/17(金) 22:22:28.16 ID:xiSY8zo1o
-
園子「む……」
天乃「むくれないで、解ってるから」
これは確かに、みんなが怒る
いや、激怒するだろうと察したうえで、園子は顔を顰めたのだが
天乃は困ったように笑って誤魔化す。
天乃「あんなに大変だったのに……苦しかったのに、辛かったのに。世界が丸ごと反転しちゃったみたいでしょ?」
園子「天さんはほんとう、大変だった」
天乃「園子だって大変だったじゃない」
園子「私は死ぬ心配は要らなかった」
悲しい話だが、銀を喪ったことをきっかけのように
神樹様は勇者が死なないように護ってくれるようになった
それがまた、人にとっては非情だったのだけれど
天乃はそれにも関わらず、
元来持ち合わせていた穢れによって瀕死に追い込まれることがあったし
それのせいで、寿命が酷く縮んだとされた時期もあった
まだ子供の体で子供を作らなければならないと言うこともあった
園子「天さんの非にはならないんよ」
自慢することではないし、喜べることではないが
不幸の度合いは天乃がはるかに上回っている
- 968 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/17(金) 22:46:20.55 ID:xiSY8zo1o
-
それを想ってか、沈んだ表情を見せる園子の頬を擦る
優しく、愛おしく
その手の温もりと感触を心にまで摺りこませるように
天乃「そんな私が生きていることだって、夢みたいだって思わない?」
園子「思わない」
思いたくない。
今目の前にいるのが夢だなど、
頬に感じる温かみが幻覚なんかだと
それを想像するくらいなら――
天乃「でしょう?」
園子「!」
天乃「それでいいのよ。頑張ったんだもの。頑張ってくれたんだもの」
頬に触れていた手が、頭へと移る
頑張ったね。と、撫でるように動く
天乃「だから、ご褒美」
園子「……お姉様?」
天乃「なぁに?」
園子「っ」
もう一度、天乃の胸に飛び込む
華奢に感じる、園子よりも小さ苦大きな体をぎゅっと抱きしめる
子供の為に膨らみを増した胸に、無遠慮にしがみ付いた
- 969 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/17(金) 23:14:43.53 ID:xiSY8zo1o
-
天乃「幸せで良いの。これからは、もう、それを怖がらなくてもいいの」
幸せの後に、不幸が訪れること
その大切な何かを失ってしまうこと
別れはいつかきっと訪れることだろうが
少なくとも、世界を護るための犠牲として奪われることはない
天乃は心配は要らないと、胸を押しつぶす園子の頭を撫でる
ちょっとだけ息苦しさはあるが、問題はない
天乃「………」
さっきまで寝ていた分、ぼさっとしているが、
撫でる指の間を通るさらさらの髪
ふわりと感じる園子の匂いは昨日の濃密さを感じさせない
雰囲気がなければ、エッチな気分にもならないのね。と、
天乃は園子を抱き、撫でながら思う
園子は天乃お姉様と呼ぶのか、お姉様と呼ぶのか
今はお姉様だが、前者もあるのだろうかと、余計なことを考えた
- 970 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/17(金) 23:18:19.68 ID:xiSY8zo1o
-
ではここまでとさせていただきます
明日はできれば早い時間から
もう少しだけ園子継続
- 971 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/17(金) 23:30:54.53 ID:WxyMHUTaO
- 乙
散々待たされたせいかこれでもかという位甘えてくるそのっちかわいい
- 972 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 01:24:27.98 ID:p8J8prpfO
- 乙
思う存分甘えろそのっち
- 973 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/18(土) 21:29:23.89 ID:YYutOgHko
-
では少しだけ
- 974 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 21:36:47.97 ID:qxARu45HO
- よしきた
- 975 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/18(土) 22:26:55.79 ID:YYutOgHko
-
天乃「……落ち着いた?」
暫く撫でていた園子の頭が上下に動くことがなくなったのを胸に感じて、
天乃は静かに声をかける
園子「まだ、ぼやぼや〜」
天乃「そうなのね。もう少しだけよ」
園子「えへへ〜ふにゅふにゅ〜」
天乃「もう……」
天乃のちょっとだけ呆れたような、仕方がない。を含んだ吐息を耳に、
園子は天乃の乳房を頭で堪能する
昨日、手で触れた場所
柔らかでふかふかな感触は至福だ
本当は落ち着いてる
天乃の体に身を委ねたときから、十分、心は穏やかだ
けれど、園子はもう少しだけと言った天乃の言葉に甘える
天乃だって、園子が落ち着いていることは分かっているだろう
それでももう少しと言ってくれたのだから、甘えなければ失礼ではないかとさえ、思う
- 976 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/18(土) 23:18:56.65 ID:YYutOgHko
-
園子「ねぇ……天さん」
天乃「お姉様って呼ばないの?」
園子「今はどちらかと言えばママの気分かな〜」
天乃「はいはい」
好きに呼んでいいと言ったのは天乃だ
お姉様と呼ぶのも、ママと呼ぶのも
どちらにするかは園子の好きにできる
もちろん、それ以外の呼び方だって
天乃「……こんな大きい子供は産んだ覚えはないんだけど」
園子「養子縁組〜」
天乃「こらこら」
頭を撫でてあげると、園子は嬉しそうに笑う
柔らかい頬、ムニュッと抓むと園子の口から空気が漏れてくる
お腹を痛めて産んだ子供ではないけれど
本当に、まるで子供のようだ
今は別の病室で千景か、歌野か若葉……
天乃の精霊が面倒を見ている子供たちが大きくなったらこうなるのだろうか
中学生にまで育ってべったりな子供なのか
反抗的な中学生なのか
そこは、天乃達がどう育てていくかによって変わる
天乃「私と対等でいなさいよ。エッチの時以外は」
園子「ばぶみというやつは時と場所をえらばんのです」
天乃「ばぶみ……?」
- 977 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/19(日) 00:05:59.01 ID:rrq2V0npo
-
園子「天さんは知らなくていいんよ〜」
天乃「気になるのよ」
園子「ん〜」
園子はわざとらしく考える素振りを見せると
にやっと笑って、天乃の心臓の音を聞く
胸の分、遮られているけれどしっかりと聞こえる心地のいいリズム
聞き入ってしまえば、二度寝と縁の遠い東郷でさえ二度寝することを受け入れてくれるかもしれないと
園子は目を閉じ、あくびを飲み込んで耽る
園子「ばぶみとは、つまりママになることなのさ〜」
意味は少し違うが……それほど大きな違いもない
天乃の体はまだ子供らしく、しかしながら秀でている
実際に子供を産み、母親となった経験もある
資格は十分だ
園子「天さんは私達のお嫁さんで〜ママなので〜す〜」
そう言うと、園子はより一層天乃を抱きしめる
匂いがする。天乃の匂いだ
昨夜のエッチで清潔な匂いが大分薄れたが
それでも十二分に甘い……いや、だからこそとても甘く感じる
魅惑的で、妖艶な香り
園子「授乳も、してくれるし」
天乃「貴女がしたがったんじゃない」
子供がいる。そう言っても、だからこそ。と、したのは園子だ
1、もう二度としてあげないわ
2、体には何もない? 大丈夫なの?
3、ばぶみね……ほんと、わけのわからないこと覚えちゃって
4、あんまり変なこと言うとママと呼ぶの禁止するわよ
↓2
- 978 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 00:07:01.56 ID:bUp2P4lBO
- 2
- 979 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 00:07:41.58 ID:eJfHE8goO
- 2
- 980 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/19(日) 00:23:42.11 ID:rrq2V0npo
-
ではここまでとさせていただきます
明日はできればお昼ごろから
- 981 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 00:33:31.30 ID:eJfHE8goO
- 乙
勇者部を赤ん坊にしてしまう久遠さんのばぶみ…
まだ卒業間近の中学生なんだよな…?
- 982 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 04:38:02.32 ID:bUp2P4lBO
- 乙
あふれ出る母性
- 983 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/19(日) 20:08:12.50 ID:rrq2V0npo
- 遅くなりましたが、少しずつ
- 984 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 20:15:35.55 ID:nai54rAXO
- よっしゃ
- 985 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/19(日) 20:31:05.75 ID:rrq2V0npo
-
天乃「体には何もない? 大丈夫なの?」
園子「えー? むしろ元気はつらつ夢いっぱいだよ〜?」
天乃「二度寝は……いつものことよね」
園子「えへ〜」
天乃「褒めてないからね?」
呆れて言うと、それでも園子はえへへ〜とほんわかと笑う
いつもよりものんびりとしている園子は体調面に問題を抱えているようには感じない
こうして抱きしめている体も、特別熱くはないし、不自然な兆候も感じられない
天乃「私の力、園子には一番毒だったけど……」
園子「今はむしろ心地いいまであるんよ〜」
天乃「神樹様の力が抜けたから、私の力だけが残っているのね。きっと」
園子「これからは定期的にちゅぅちゅぅしないとダメだったりして〜?」
天乃「そうならなかったから今があるんでしょ」
もぅ……と、天乃は漏らして園子の髪を手で梳く
天乃の母乳には、天乃の力が籠っている
だから、子供たちはそれがとても必要だし
以前の園子達も重要な要素になっていた
けれど、神樹様の力も失せた今、
園子達は性的趣向を除いてそれを摂取する必要はないはずなのだ
天乃「これの影響でみんなに私の力が移らないかが心配になるわ」
園子「だからダメって言ってたんだね〜」
天乃「そうよ」
- 986 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/19(日) 20:57:38.39 ID:rrq2V0npo
-
樹は特にそうだが園子を除いた勇者部の面々は、
東郷以外に関して満開の数が少なく、神様の影響をそこまで受けていない
それゆえ、天乃の力を微量取り込んだとしても体調に影響はないだろう
だが、園子はそこに当て嵌まらない
非常に重く影響を受けていた
だから……と思うが、
園子はそんな心配なんてないとでも言いたげに可愛らしい笑顔を見せてくれている
天乃「まったくもう」
園子「もう大丈夫。ね?」
天乃「そうね」
園子は満面の笑みを浮かべると、
天乃の胸に頬をすり合わせて、満足気な息を吐く
園子「退院したら、全部終わったんだよ。って、ミノさんのお墓に行きたい」
天乃「須美も連れて行く?」
園子「……うん」
天乃「二人が私のお嫁さんになったって言ったら、なんて言われるかしら」
園子「え〜」
不満そうに唸った園子は
天乃の体をよじ登るようにして、顔を近づける
ちょっぴりむくれているけれど、怖くはない
園子「お嫁さんは天さんだよ〜これは絶対〜」
天乃「私も、え〜ってむくれるわよ」
園子「可愛いから許す。やって〜」
天乃「絶対にやらない」
嬉しそうの園子の額を押して、突っぱねた
- 987 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/19(日) 21:09:24.99 ID:rrq2V0npo
-
√ 2月20日目 昼 (病院) ※日曜日
01〜10
11〜20 東郷
21〜30 大赦
31〜40
41〜50 千景
51〜60
61〜70 風
71〜80
81〜90
91〜00 夏凜
↓1のコンマ
- 988 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 21:10:06.65 ID:nai54rAXO
- あ
- 989 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/19(日) 21:44:39.88 ID:rrq2V0npo
-
√ 2月20日目 昼 (病院) ※日曜日
風「家は大赦が片づけてくれるって話だけど、どうする?」
天乃「ずいぶんと戻ってないけど、瞳が手入れしてくれてたって聞いたし、大赦に入らせなくてもいいと思うわ」
風「一応、世話になったのに」
天乃「私達の大切な家だもの」
巫女になって貰おうというような提案がなければもう少し優しかったかもしれない
しかし、大赦はここに至ってなお、天乃に背負わせようとしたのだ
天乃が大赦を許す理由がない
たとえ、そこに自分の祖母がいようとだ
風「それもそうねぇ、退院の荷物は纏めておくから。天乃は子供の面倒見ていて良いわよ」
天乃「ありがとう」
風「ところで、このおもちゃ何?」
風の手の上で、静かな鈴の音が転がる
二つの鈴がぶつかって、中の小さな球体が音を響かせられないもどかしさに揺れる
双子はそれでも気付いたのか、風の手に向かって小さな手を一生懸命に伸ばす
天乃「今朝戻ってきたら千景が持ってたの。水都さんが用意してくれたらしいわ」
風「確かにあやすのに重要だわ。あまりにも泣かないから、失念してた」
まだ言葉もうまくない赤ちゃんらしい声が、部屋に響く
風の手には届かないと解ったのか、
寝そべりながらギリギリ届きそうな袖に指先をかける
風「おーっ、えらいえらい」
風は嬉しそうに鈴を両手に分けて、双子の前に垂らして揺らす。
風に揺られたような、柔らかく、そして澄んだ音が木霊する
天乃「……風鈴?」
風「ボケだと思っていい?」
- 990 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/19(日) 22:15:03.53 ID:rrq2V0npo
-
天乃「あ……ふふっ」
風「素か」
天乃「確かにそのままだったわね」
風「退院したら、色々頑張らないとねぇ」
天乃「ええ」
天乃達は退院することを決めていたが、
家のこともあって、明日退院する
友奈だけは、絶対に安静にする必要もあるということで、
入院したままになるが、仕方がな
少なくとも、リハビリが可能になる程度に回復していなければ
家には連れて帰ることが出来ないというのが、医師の判断だった
風「絶対安静を約束して連れ帰れたら良かったんだけど」
天乃「仕方がないわ。あそこまでいっちゃったんだもの」
風「天乃はそれ以上だったけどね……まぁ、天乃が快復できたんだから友奈も大丈夫だと思うけど」
ちゃんと会いに行くくらいはしておきなさいよ。と
風は子供たちの相手をしながら、言う
千景もそうだが、風もよく似合う
樹という妹を持ち、
早くに両親を喪ってしまった悲しい過去があるからこそ、
みんなよりも、母親らしさがあるのかもしれない
1、家はそのままでいいの? それとも、もう少しいい場所に引っ越す?
2、それはそうと、園子が変なこと覚えてたわよ。見張っててくれないと困るわ
3、なんだか、風のほうがお母さんみたいだわ
4、そうね、友奈に会いに行こうかしら。子供、頼んで平気?
↓2
- 991 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 22:18:15.97 ID:nai54rAXO
- 1
- 992 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 22:20:31.35 ID:gPMiq+K90
- 4
- 993 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/04/19(日) 22:25:17.79 ID:rrq2V0npo
-
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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【二十二輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1587302604/
- 994 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 22:28:06.27 ID:nai54rAXO
- 了解
- 995 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 23:51:11.88 ID:CU+Iec+3O
- 埋めるぞー
- 996 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 23:51:41.21 ID:CU+Iec+3O
- 埋め
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