このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください

【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その13

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

391 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/22(土) 00:41:13.87 ID:MXEUvrk/0
>>390
キアラの相手役を探せとかなるのかな?
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/22(土) 01:40:59.87 ID:qkOO+jsvO

まさかのフローレン参戦にびっくりだけど、キアラからすれば初めての親子作業なのかな…
それにしても凝っているというか現代ならロースターやミキサーですぐに片付く作業すら大変そうやな
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/22(土) 08:03:47.91 ID:ws7wFoZKO
この特殊判定はその辺がバレるかどうかとみたが
しかし見る人によってはこのチョコ作りの工程
結構な飯テロなんですが
ワイには刺さりました
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/22(土) 10:02:44.60 ID:YeA8JPPQ0
最初フローレン来た時不安だったが、キアラとのやり取りで安心した
395 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/22(土) 23:48:59.35 ID:80y/tabL0
こんばんはー
ちょくちょく結果公開前に判定内容がばれる現状(白目)
少しだけ再開です

なお、チョコを作るときにミキサーやフードプロセッサー使うのはやめましょう
大量の油分を含んでいるせいであっという間に機械の方が先に死にますし、代償の割に全然細かくならなくて泣くことになります
396 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/22(土) 23:50:18.22 ID:80y/tabL0
――

特殊判定結果

パトラの直感

50>39

※基準値を下回った為、マックスとの関係に気がつかず

――


パトラ(だ、駄目だ……)

パトラ(あの二人の元々の技能に加えて、この異様とすら言える熱意……)

パトラ(どう足掻いたところで、奇跡が起きたところで、私では敵わないっ!)ガク…

パトラ(でも、それでも未練を断ち切れないのは、どうしてなの……?)

パトラ(とりあえず、もう綺麗に作ろうだとか、美味しく作ろうとかではどうしようもないのは確か)

パトラ(見た目や味で駄目なら、工夫を凝らすしかない。どうしたものかしら……)

パトラ(……それにしても)

パトラ(エリスさんは普段のアベルさんへの敬愛を考えれば、むしろ当然とも思える熱意だけれど)

パトラ(まさか、キアラ皇女までこれほどとは……)

パトラ(――本当に、心優しくて兄想いの良い皇女様ですね)

パトラ(最近マックスがよく護衛を引き受けていると聞いたけれど……)

パトラ(護衛を任される誉れ、誇りなさいマックス!)

パトラ(私も、きっといつかはこんなチョコレートを作れる誇りある王国騎士になるから……!)



ガリゴリガリゴリ……



パトラ(……い、いつの日か!)

パトラ(忍耐力には自信があるし、この作業だけなら私でもできそうだけど……)



エリス「ふぅ、だいぶそれらしくなってきましたけど……」ネットリ

エリス「リーナさんから頂いたこの由緒ある教本によると……」パラパラ…

キアラ「……あ」




キアラ&エリス「「な――72時間続ける……っ!?」」ズガーン!?




フローレン「」

パトラ「」

パトラ(……うん。これはあれです。戦略的撤退です)

パトラ(――工夫あるチョコレート、こちらの作戦に早急に切り替えねば!)シュバッ!


……

397 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/22(土) 23:52:19.24 ID:80y/tabL0
フローレン「じ、冗談でしょぉ!?」

フローレン「三日三晩、延々とこの作業を繰り返すって聖国の人間は暇人揃いか馬鹿の集まりよぉ!?」

キアラ「で、ですが舌触り滑らかなチョコには欠かせない工程と記載されていますよ?」

フローレン「後ろにだんだん神の声が聞こえてくるようになるとか危ないことも記載されてるけどねぇ!?」

フローレン「まったく、あなたは本を万能って思い過ぎなのよぉ……」ハァ…

フローレン「本なんてものはね、それを書いてるのも人間だし、それも古い時代の存在なのよぉ?」

フローレン「見なさいな、私の圧倒的な魔力で磨り潰したこれを。もうこの粘り気はチョコレートそのものよぉ!」ネバーン…!

フローレン「ふふ、ここまでくれば後は形を決めて固めるだけ……!」クフフ…!

フローレン「待ってなさぁいノワール! 本気を出した私にかかればあなたのものなんて一捻りよぉ!」

フローレン「あーはっはっはっはっ!」ピュー!

キアラ「あ、お母様っ!?」オロオロ

キアラ「ど、どうしよう……」










キアラ「――潰し足りないだけじゃなくて、まだお砂糖もまったく入れてないよ……」







キアラ「だ、大丈夫かなぁ……」

エリス「……私の推測ですが、ギルバート様は甘いものより苦いものの方がお好みなのではないでしょうか?」

キアラ「いくらお父様でも、あの状態のものを食べるのはどうなんだろう?」

キアラ「それにその、お母様の料理は何を間違えたらそうなるのかわからないくらいに……」ブルブル…

エリス「……私は前に、お砂糖と他の粉の区別もついていませんでしたからね。少し、わかる気がします……」

キアラ「お母様も、エリスさんみたいにすごく上手くなればなぁ」

キアラ「……」

キアラ(……そういえば、お母様と一緒に何かを作ったの、初めてかも)

キアラ(こ、今度また、勇気を出して誘ってみようかな……?)

キアラ「……でも、今はお母様のことばかりを気にしているわけにもいきません」

エリス「そうですね。このままでは、私達のチョコレートも半端な状態のものになってしまいます……」


398 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/22(土) 23:56:44.88 ID:80y/tabL0
キアラ「確かにお母様の言う通り、だいぶ粘り気が出て来ましたけど」ネバネバ

エリス「ん〜……でも、まだまだ細かい粒々が沢山残っていますね」ジー…

キアラ「これじゃあ、口の中で滑らかにとはいきませんね……」

エリス「この微細な欠片すら残さず潰す為に要する時間が、先程提示されたものなのでしょうか?」

キアラ「妥協はできない、だけど時間もかけられない……どうしましょうか?」

エリス「おそらく、魔力強化による作業で本来よりは効率的に磨り潰せてはいる筈です」

エリス「こうしてみても、潰すと言うよりは練っている感覚に近いですからね」ネチョネチョ

エリス「このまま、押し通るしかありません……!」ゴリ……ゴリ……

キアラ「いくら強化しても、大元は私達の腕ですからとても長時間は無理ですよ」

キアラ「せめて、もっと人手が沢山あれば――あ、そうだ!」ポン!

エリス「?」

キアラ「ほ、他の方には内緒にしてくださいね?」キィィィィン!



援護天使1「チョコツクル」バッ!

援護天使2「チョコツクル」バッ!

援護天使3「チョコツクル」バッ!

援護天使4「タイショウヲヒタスラマゼル」バッ!




エリス「」

キアラ「ご、ごめんなさい、お願いします!」


天使達「「マゼル!!!」」ガガガガガガガガガガ!


エリス「ま、まさか一瞬で天使を複数体生み出すなんて……」

キアラ「球体に手をつけただけで、ボウルの中身を混ぜる命令式しか与えてないから、とても天使とは呼べないけど……」

キアラ「な、内緒ですよ? こっそりこんなずるいことしちゃっただなんて///」

エリス「い、いえ。時間が無いのは間違いないですし、助かったのも間違いありませんからね」

エリス(まさか、あの天使作成魔法がこんな形で……キアラ様の魔力、本当に底が知れません)

エリス「でも、ふふ……!」

キアラ「エリスさん?」

エリス「すみません。天使をこんなに平和な目的で扱えるキアラ様は、本当に優しい方だなって」

キアラ「そ、そんなことは/// それより、次の工程に移りましょう!」


399 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/23(日) 00:04:41.94 ID:a3b8/ZSD0
【ステップ4・混合】



天使達「「マゼマゼ!!!」」ガガガガガガガガガガガ!


エリス「うん、怒涛の勢いで混ぜられて、もう目視では微細片もわかりませんね」

キアラ「次は、ここに他の材料を混ぜ込むんですよね」

エリス「はい。お砂糖に……」



エリス「このカカオバターですね」ドン!



キアラ「今回はリーナさんが用意してくださったものだけれど……」

エリス「次回は、このバターの搾り出しから頑張ってみたいですね!」

キアラ「はい! あれ、エリスさん思ったよりお砂糖の量が少ないですね?」

エリス「え、ええ。アベル様は甘いものがお好きなのですが……」

エリス「ちょっと、私にも考えがありまして。お砂糖と油分は控えめにしようかと」

キアラ「そうなのですか。わ、私はどうしようかな……」

キアラ「……」

キアラ「……でも、普段から鍛錬を続ける男の人って、きっと身体を酷使していますよね?」

キアラ「カイン兄様も疲れた時は甘いものと仰っていましたし、お砂糖多めでも大丈夫でしょうか?」

エリス「大丈夫だと思いますよ。アベル様も本来はそちらの方がお好きですからね」

エリス「私のはただ、少し試してみたいことがるというだけですので」

キアラ「そ、そっか。それじゃあ私の方はエリスさんが使わずに余ったお砂糖とカカオバターを借りようかな」

エリス「はい、どうぞ。ではこれらを入れて混ぜ合わせて……」ササー…

キアラ「また、これを混ぜる作業が始まるわけですね……」


天使達「「マゼマゼ!!!」」バッ!


キアラ「うぅ、私の魔力ながらものすごく申し訳ない気分で一杯です……」

エリス「私も、今度は自力で作れるよう、72時間耐久鍛錬をしてみようと思いますっ!」

キアラ「流石に無茶だよエリスさん!?」ワタワタ


400 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/23(日) 00:17:24.05 ID:a3b8/ZSD0
【ステップ5・微粒化からの精錬】



天使達「「マゼマゼ……!!!」」ドドドドドドドド!


キアラ「ま、魔力が消耗が凄い……」

エリス「先程の72時間の記載は、おそらくこれを含めてのことだと思われます……っ!」グニグニ…

エリス「材料を混ぜてから、練りにくくなっていますもの……!」

エリス「それでもひたすらに練り続けるしかありませんけど……!」ネリネリネリネリネリ!



……



天使達「「マゼキッタ……」」シュゥゥゥゥ…


キアラ「ごめんなさい、お疲れ様でした……」ペコリ

エリス「はぁはぁ……だいぶ、見た目も液体のようになってきましたね」

キアラ「はい。でも、まだまだみたいですね……」パラパラ…

キアラ「このままボウルをぬるめのお湯で湯煎しながら……」チャポン

キアラ「やっぱりひたすらに練り続けるしかないようですね」ネリネリ…

キアラ「うぅ、今更ながらにチョコレート作りの大変さがよくわかります……」ネリネリ…

エリス「お湯の温度の維持も大変ですね。初級火炎魔法、弱……!」ポッ!

エリス「でも、大変な分……きっと完成したら、達成感もひとしおですよ!」ネリネリ…

エリス「あとは、アベル様のお口にあえば良いのですが……」ネリネリ…

キアラ「ふふ、大丈夫ですよ絶対」ネリネリ…


フワァ…


キアラ「だって、もういい香りがこんなにするんですもの///」

エリス「た、確かに我ながら美味しそうな香りだとは思いますけども///」

キアラ「……」

エリス「……」

キアラ「……あ、味見は料理の基本ですよね?///」

エリス「す、少しだけ///」


……
401 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/23(日) 00:19:27.34 ID:a3b8/ZSD0
ほとんど進んでいませんが今日はここまで
キアラのマックス秘匿コンマ防御率の凄まじさよ……

そして再度おまけ特殊判定コンマもとっておきます
本日もありがとうございました!

↓1コンマ二桁
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 00:19:51.75 ID:WCoQrZT+0
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 08:27:39.21 ID:wZS50H4P0
乙乙
マックスとの関係はいつまで秘密を貫き通せるか
徐々に周囲に話していって外堀を埋めていくのも一つの手段だと思うが
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 08:46:10.90 ID:WCoQrZT+0
>>403
話す相手によるのでは?
アベルは危ない
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 15:00:32.64 ID:pALFJZWXO
冗談抜きで根気いるんだな手作りチョコ…
キアラがこんだけ奮戦してくれたと知ったらマックスそれだけで昇天しそう
406 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/23(日) 23:25:33.51 ID:a3b8/ZSD0
こんばんはー
ようやくこだわり組終了までは進んでいきたいと思います
407 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/23(日) 23:26:20.50 ID:a3b8/ZSD0
【ステップ6・調温】



エリス「うん、いいお味です!」

キアラ「ざらつきもないし、これなら……!」グッ!

キアラ「いよいよ詰めの作業、調温ですね」パラパラ

キアラ「チョコレートの温度を微調整しながら、含有油分の安定化を行うみたいですね」

エリス「少し熱めの湯煎で、一度溶かしきって……」ドロドロ…

エリス「お水を張った別のボウルにゆっくりと重ねて……」ソッ…

キアラ「空気やお水が混じらないように、慎重に慎重に混ぜて……」マゼリマゼリ…

キアラ「……」マゼリマゼリ…

エリス「……」マゼリマゼリ…

キアラ「……」マゼリマゼリ…

エリス「……」マゼリマゼリ…

キアラ「……」ジー…

エリス「……」ジー…

キアラ「温度、下がってきたのでしょうか?」

エリス「混ぜた時の感触からして、下がってはいるようですけど……」

キアラ「もっと熟練すれば、見ただけでわかるのかな?」

エリス「……冷やしすぎもよくありません。そろそろ頃合いでしょう」カポッ…

キアラ「大体最初の温度の半分くらいまで下がればいいみたいです。そして次が……」

エリス「……温めの湯煎で少しだけチョコレートの温度を上げる、ですか」

キアラ「た、大変です。初級火炎魔法、初級水魔法……」パシャ…

キアラ「これくらいの温度が丁度いいかな?」チャポ…

キアラ「おっと、中に入らないように気をつけないと……」フキフキ

エリス「これで最後の調温を行えば、いよいよです……!」ワクワク!


408 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/23(日) 23:27:09.76 ID:a3b8/ZSD0
【ステップ7・ 型に充填して、室温冷却】



エリス「……」ゴクリ…

キアラ「……」ゴクリ…


チョコ型「……」カラッポ

とろけるチョコ「……」トロトロ…

チョコ型「……」ナミナミ!



エリス「……」ソッ…

キアラ「……」ソッ…






キアラ&エリス「「やったああぁぁぁぁぁ〜〜〜〜っ!」」パァン!





エリス「ようやく、ようやく完成しました……!」ウルウル!

キアラ「長かったですね……!」ジワァ…

エリス「ああ、はやく固まらないかな?」ソワソワワクワク!

キアラ「だ、駄目ですよエリスさん。もう少しの辛抱ですよ」ソワソワワクワク

エリス「氷魔法で一気に冷やし固めたいところですが……」パラパラ…

エリス「常温でじっくり固めた方が良いと記載もありますし、我慢ですね……」ムムム…

キアラ「まだかなー、まだかなー?」

エリス「アベル様、もうすぐです。もうすぐですよ!」


……


――
409 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/23(日) 23:29:06.77 ID:a3b8/ZSD0
【ステップ8・完成!】




……


キアラ「……! エリスさん!」

エリス「か、固まりましたか!?」

キアラ「はい、見てください!」



慈愛のミルクチョコ「……」ピカピカァ!

忠愛のビターチョコ「……」ツヤツヤァ!



キアラ「んん〜〜っ……!」フルフル…!

エリス「んん〜〜っ……!」フルフル…!」





キアラ&エリス「「完成、ですっ!!!」」ワーイワーイ!



ペラ…





エリス「……え?」

キアラ「本に、まだ続きが……?」ゾクリ…







【ステップ9・熟成】


※固まったチョコレートも、内部はまだ不完全です。適温の倉庫でおよそ一月熟成させましょう※






キアラ「」

エリス「」

キアラ「」マッシロ

エリス「」マッシロ


410 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/23(日) 23:35:05.63 ID:a3b8/ZSD0
キアラ「……え?」ゴシゴシ…

キアラ「……え? え?」オロオロ…

エリス「そん、な……」ガクリ…

エリス「ここまで、ここまで頑張ったのに……!」


慈愛のミルクチョコ「……」ピカピカァ!

忠愛のビターチョコ「……」ツヤツヤァ!


キアラ「熟成……お酒と、同じということなのですか……?」

キアラ「でも、いくらなんでもこれは……!」

エリス「本当に美味しいものをアベル様にお渡しするには、熟成を待つしかありません……」

エリス「でもこんな長時間、さっきまでの比じゃありません!」ジワァ…

キアラ「しかもこればかりは、どんな魔法を使っても効果が無い……」

キアラ「都合よく時を進めたり戻したりする魔法なんてないし、あってもいけないです……」ショボン



慈愛のミルクチョコ「……」ピカピカァ!

忠愛のビターチョコ「……」ツヤツヤァ!


キアラ「どう、しましょう……」

エリス「くぅ……」



……


――
411 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/23(日) 23:41:03.14 ID:a3b8/ZSD0
――


【帝国・???】



マークス「何? 工夫を凝らしたチョコを作りたい?」

パトラ「はい……」

パトラ「私では普通のチョコレートを作るのは非常に困難ですし、作れたところでエリスさん達には到底敵いません」

パトラ「それでもアベルさんにはやはり、しっかりとしたものをお渡しして、喜んでいただきたいのです」

パトラ「矛盾した無理難題を押し付けているという自覚はありますが、どうかお知恵を拝借できないでしょうか?」

マークス「ふーむ、私は別に大丈夫なのだが……」

マークス「リーナ様やアルフ様の方がこちらの知識は深いと思うぞ?」

パトラ「……リーナさんは胸の問題がありますし、アルフさんはなんだか拘りが強すぎそうで」

パトラ「それになんと言えばいいのか、マークス神父は頼りやすいというか……」

マークス「はっはっはっ! それは実に光栄だな」

マークス「いいだろう。私でよければ、喜んで力になろうではないかっ!」ムキィ!

パトラ「あ、ありがとうござます!」ペコリ!

マークス「しかし、普通のチョコを作るのでは駄目なのだね?」

パトラ「は、はい。初回は何故か爆発するという大変なことになりまして」

マークス「な、なんと……」

マークス「実は私も、ローズ殿の代わりにメイドのみんなにチョコ作りを教えていたのだが」

マークス「そこでやはり、エメリナ君も一度失敗してしまってね」

マークス「……」



412 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/23(日) 23:47:49.50 ID:a3b8/ZSD0
――

特殊判定結果

失敗しちゃったエメリナの救済
メイド仲間に助けられて作った二つ目のチョコ、どうなった?(失敗補正−20)

コンマ75 奇数:甘ーい♪

75−20=55(周りのフォローに加えて、持ち前の必死さでしっかり完成させました!)>50

※基準値を超えたため、カインにもしっかり正面から渡せます!

――


マークス「だが、彼女は諦めるということをしなかった」

マークス「スミレ君達の手助けもあり、立派なチョコレートを完成させたよ」

パトラ「そうだったのですか……」

マークス「神は努力をする者を見放すことはないよ」

マークス「パトラ君も、とても努力家ではないか」

マークス「すぐに上達するよ。このマークスが保証しよう!」グッ!

パトラ「あ、ありがとうございます///」

パトラ「もちろん、貴族の名にかけて努力は怠らないつもりです」

パトラ「なのですが……」

パトラ「なにしろ、今ばかりは時間が足りないのです……」ガクリ…

マークス「ふむ、それもそうか」

マークス「うーむ……」

マークス「今からでも間に合う、失敗のしない、工夫あるチョコレート……」ムムム…

マークス「……」ムムムム…

パトラ「……」ドキドキ…

マークス「……!」ピコーン!

マークス「――神よ、感謝致します!」バッ!

マークス「喜びたまえパトラ君! ちょうどいいものがあったぞ!」

パトラ「ほ、本当ですか!?」ガバ!

マークス「ああ」



マークス「――チョコフォンデュ。これしかないだろう!」グッ!




413 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/23(日) 23:56:01.10 ID:a3b8/ZSD0
パトラ「チョコフォンデュ……」

パトラ「ど、どのようなチョコなのですか?」ドキドキ

マークス「何、難しいことはないよ」

マークス「まずは、チョコレートを用意する。これは私が持っているから心配いらないよ」

パトラ「申し訳ありません……」

マークス「そしてこのチョコレートに少量の牛乳を入れて、湯煎しながらゆっくりとかき混ぜる」

パトラ「ふむふむ……」

マークス「ここで焦らないように。ゆっくりと滑らかに馴染むまで混ぜること」

マークス「ああ、そうだ。ここにブランデーも少量加えれば、大人な雰囲気も醸し出せるかもしれないね」

パトラ「そ、それはいいですね!」

パトラ「私、アベルさんよりちょっとだけお姉さんですしっ!」フンス!

パトラ「それで、次はどうするのですか?」

マークス「いいや、これで終わりさ。簡単だろう?」

パトラ「……え?」

パトラ「え、終わりって!? ちょっと溶かして材料加えて混ぜただけですよね!?」

マークス「そう。それ故に失敗はまず起こりえない」

マークス「それでいて、おそらく他の子達のチョコレートとは別角度から切りこめるよ」

パトラ「??」

パトラ「な、何が何やら……?」グルグル

マークス「ははは、説明が足りなかったね」

マークス「このチョコフォンデュとは、デザートの一種」

マークス「程よく熱したチョコレートに、果物やパンをつけて楽しむ料理なのだよ」

パトラ「!!」

マークス「つけるチョコレートの用意ができれば、後はもっと簡単だ」

マークス「用意した果物やパンを、一口大に切るだけでいい」

マークス「それらを串にさして、チョコレートを纏わせて頬張る、というわけさ」

414 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/24(月) 00:05:58.41 ID:g7jEYZPa0
パトラ「な、なるほど。確かにそれなら私でも大丈夫そうです!」

マークス「そうだろう?」

マークス「それにその性質から、温かいチョコレートを食べるというのはアベル君も珍しい経験の筈」

マークス「加えて、果物を用いることで普通のチョコとは違う食感と風味、清涼感を得られるし……」

マークス「パンをつければ、空腹も満たせるというわけだよ」

マークス「いかがかな?」グッ!

パトラ「す、素晴らしいです……!」

パトラ「ありがとうございますマークス神父! これで私も、愛の祭りに乗り遅れずに済みそうです……!」

マークス「何、私はちょっと知っていた知識を話しただけさ」

マークス「パトラ君、頑張るんだよ」

パトラ「はい!」

パトラ「……あ、最後にもう一つだけよろしいでしょうか?」

マークス「なんだろうか?」

パトラ「そのチョコフォンデュに使うパンや果物、何か指定はあるのですか?」

マークス「いいや、特に定まってはいないよ」

マークス「極端なことを言ってしまえば、チョコをつけて食べてみたいものならばなんでも大丈夫だ」

マークス「だから、パトラ君の好みのものを入れてしまえばいいんだよ」

マークス「何か、好きな果物とかはあるかな?」

パトラ「好きな果物、ですか……」フム…

パトラ「……」

パトラ「あっ」












パトラ「私――バナナが好きなんですよ」







マークス「おお、相性のいいものだね。むしろいい選択肢と言えるぞ!」

パトラ「よかった! それではマークス神父、私は早急に用意に取り掛かりますのでこれで!」バッ!

マークス「頑張りたまえ!」


……


――
415 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/24(月) 00:08:26.54 ID:g7jEYZPa0
パトラの方針が固まったあたりで今日はここまで
明日はなんとか導入部までは頑張りたいところ
本日もありがとうございました!
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 07:22:12.70 ID:sDJryVBi0
乙です
バナナ…バナナかあ…(アベルを見つつ)
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 07:57:18.98 ID:63E4r/tJO
おつおつ
俺のバナナもはやくも臨戦態勢です
しかしキアラとエリスはこれもしかして奇数ゾロで実は判定大失敗だったってことなのか…?
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 08:09:12.19 ID:dKVh5YBx0
およそ一月熟成だしホワイトデー(この世界ではなんと呼ぶのかは不明だけど)にアベル&マックスとエリス&キアラが同時にプレゼントという感じかな?
せっかくだしホワイトデー関連のイベントの様子も個人的に見たいかな
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 14:44:50.45 ID:LTYmT/HM0
バナナ咥えたり挟んだり入れたりしそう
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 17:06:40.59 ID:7uZ7cJeDO
一連の工程見てると手作りチョコってしんどいって次元じゃないな
そりゃガー◯チョコで手作りバレンタインをとかメーカーがセットにして販売するわけだ
421 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/24(月) 23:48:11.03 ID:g7jEYZPa0
こんばんはー
予定より遅くなりましたが、とりあえず導入部分まで再開します
422 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/24(月) 23:48:48.41 ID:g7jEYZPa0
――


……


【帝国・アベルの城塞】



パトラ「うぅ、色々と揃えていたらすっかり遅くなってしまいました……」ソロリソロリ…

パトラ「……」チラ…




フィーア「アベル兄様、いつもの感謝の気持ちを込めて作りました!」

フィーア「どうか、受け取ってください!」サッ!

アベル「ありがとうフィーア。嬉しいよ」ナデナデ

フィーア「アルフさんにお墨付きを頂きましたので、味も大丈夫だと思います!」ホクホク

アーシャ「ふふ、ではアベル? 私とロウルちゃんからも感謝のチョコレートです」スッ

ロウル「ありがたーく食べてくださいねぇアベルさん?」ニヤニヤ

アベル「おぉ、これは……」

フィーア「さ、流石アーシャ姉様にロウル姉様。すっごく綺麗な黒と白のチョコレートです!?」

アベル「……」ゴクリ…

アベル「見たところ、ロウルのチョコが一番甘そうだな?」

ロウル「それはそうですよー。なんといっても白いですからねぇ?」ニヤニヤ

アーシャ「ふふ……」

ロウル「ささ、これだけのチョコがあるんですから、是非とも少しは食べて頂きたいところです」

ロウル「自信はありますけど、やっぱり肝心のアベルさんの感想が気になりますからね」

フィーア「……」ドキドキ…


423 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/24(月) 23:52:53.42 ID:g7jEYZPa0
アベル「そ、そうか。では……まずはフィーアのものから頂こう」パク

アベル「んっ……美味いが、これは意外だな。てっきりフィーアは甘いチョコが好きかと思っていたが」モグモグ

フィーア「お、大人のレディーは苦さも知るとありましたし」アセアセ

アベル「ふふ、無理はしなくてよかったんだぞフィーア?」

アベル「大人でも苦いのが苦手で、甘いものが好きな女性がいるからな」

フィーア「そ、そうなのですか? でも、アベル兄様にご満足いただけたなら嬉しいです!」ニコニコ

ロウル「ではでは、次は私のものを」ズイ

アベル「そう急かすな。どれ……」パク

アベル「ん、甘……っぉ!?」ムグ!

ロウル「っく、あはははは! 驚きましたかアベルさん?」

フィーア「え? え? どういうこですか?」

アベル「い、悪戯好きなロウルらしい。見た目と味が真逆とは……」モグモグ

ロウル「いやいや、作っている途中で、大人なアベルさんならこっちの方がいいかなぁって」ニヤニヤ

ロウル「でも、味はいいと思いませんか?」

アベル「そ、そうだな。驚きはしたが、確かにこれも美味い」モグモグ

アーシャ「それじゃあ、次は私ですね」トッ…

アベル「こ、これはまた苦味の強そうな……」

フィーア「大人な感じがしますっ!」

アーシャ「ふふふ……」

アベル「……」ドキドキ

アベル「……」パク

424 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/24(月) 23:58:52.46 ID:g7jEYZPa0
アベル「――!?」






アベル「――あ、甘ぁい……?」ホクホク





アーシャ「でしょう? ロウルちゃんとは逆の仕掛けでしたー」ニコニコ

ロウル「まさか被るとは思いませんでしたよ。次回は、もう少し面白くした方がいいですかねぇ?」

フィーア「なるほど、チョコ作りも色々な技があるのですね! 私も次回はもっと頑張ります!」

アベル「……」モムモム…

アベル「いや、ありがとうみんな。まさかこんなに美味しいチョコレートを貰えるとは思っていなかったよ」



バン!



シア「ま、待ってください〜」トテトテ

ティア「ア、アベル様! 私達のチョコも召し上がっていただけたら嬉しいです……!」

ロウル「おや、お二人とも今までどちらへ?」

アーシャ「チョコレートは結構前に完成させていたようですけど……」

シア「その、ちょっとお花を買いに〜……」

ティア「チョコだけでは、アベル様に想いを伝えきれないかもしれませんし……」

フィーア「お花と一緒、そういう手もありました!?」

シア「その、アーシャさん達のものと比べると見劣りしてしまうかもしれませんけど〜……」

ティア「お、想いは込めました! どうか……」スッ…

アベル「いや、俺なんかの為に作ってくれただけでも嬉しいよ。頂こう」パク


425 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/25(火) 00:04:53.10 ID:L7cOdeNS0
アベル「ほう、やはりシアのチョコレートはかなり甘めだな」トローン

アベル「以前、甘いものが好きと言っていたから予想はついたが……」

シア「えへへ〜/// 女の子は甘いもの好きが多いんですよ〜?」

フィーア(ほ、ほんとだ。シアさんも甘いもの好きなら、大人のレディーになってからも甘いものを……)

アベル「そしてティアのチョコレートは……」モグ





アベル「――にっ!?」ビクン!




ロウル「!?」

アベル「っ……おぉ、こっちは逆に凄い衝撃だな」

アベル「迸る鮮烈な苦味に酸味、これはカカオ本来の味なのか?」

ティア「は、はい。神のカカオの風味を存分に出した聖国流のものです」

アベル(ロウルの仕掛けと違い、こちらは本当にカカオの苦味が強いな……)

アベル(しかしこれが本場の味だとしたら、俺の舌がやはり残念なのか? いやシアもいるし……)

アベル「……」モグ…

アベル(だが、これは……)

アベル「なるほど、いい風味だ。流石ティア、大した信仰心だ」

ティア「い、いえそんな///」テレテレ

シア「アベルさん〜!? その言い方だと私の信仰心が無いと受け取られかねませんよ〜!?」

アベル「そ、そんなつもりはないぞ!?」アセアセ

ロウル(うわー、香りだけで私の悪戯チョコよりずっと苦いってわかるのに)

アーシャ(まったく、アベルったら無理しちゃって……)

ロウル(でも、ちゃんと食べてはくれるんですよね。そのまま大人舌になることも、期待しちゃいますよ?)

フィーア「本場はやはり、苦味が強い……あれ? シアさんとティアさん、どちらを見本にすれば!?」ガーン!


ワイワイガヤガヤ…


パトラ「……」スッ…



……


――
426 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/25(火) 00:09:21.03 ID:L7cOdeNS0
――

【城塞・アベル私室】


アベル「……ふぅ」

アベル「こんなにチョコレートを食べられたのは初めてだな」

アベル「やはり、甘いものは素晴らしいが……」

アベル「意外と、苦いものも食べられた……いや、美味しかったな」

アベル「これも、彼女達がわざわざ作ってくれたからだろうか……?」

アベル「いずれ、何かお礼をしたいところだな」

アベル「しかし、キアラとエリスが厨房からいなくなってしばらく経つというのはどういうことだ……?」

アベル「それにシアとティアの話では、パトラも一緒に花を買ったと言っていたが……」



コンコン




アベル「ん?」



パトラ「――遅くに申し訳ありませんアベルさん。パトラです」




アベル「おお、入ってくれ」ガチャ

パトラ「失礼致します」ドキドキ

アベル「どうしたんだパトラ? 何か――」

パトラ「……アベルさん」

パトラ「少しだけ、お時間を頂戴してもよろしいでしょうか?」



……


――
427 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/25(火) 00:13:55.03 ID:L7cOdeNS0
――

……


花の生けられた花瓶「……」

熱せられたチョコ鍋「……」

盛り皿「……」タップリ



アベル「なるほど、こういう食べ方もあるのか」

パトラ「ええ。マークス神父に教えて頂きました」

パトラ「日頃のアベルさんへの感謝、どうお伝えしようかと色々悩んだのですが……」

パトラ「これならば、皆さんとも被らないかと思いまして」

アベル「ああ、驚いたよ。それにこれは……」


フワァ…


アベル「微かだが、酒も入っている……?」

パトラ「はい、微量ですが。いい香りでしょう?」

アベル「そうだな。長らく調理酒も撤去していたが……」

パトラ「ふふ、今は私とアベルさんしかいませんからね」

パトラ「私も強くはないですけど、この城塞で風味付けのお酒でも酔わないのは私達だけ」

パトラ「折角だから、ちょっと大人風にしてみました///」

パトラ「こうやって、串で果物とかを刺して」プス…

パトラ「こうやってチョコに浸して頂く……」

アベル「パンもあるんだな。これはどれから食べようかという楽しみもあるな」ワクワク

パトラ「やはり迷いますよね。では、まずは私のおすすめから」



バナナ「……」




428 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/25(火) 00:21:58.58 ID:L7cOdeNS0
パトラ「よいしょ」プス…

パトラ「……」







パトラ(き、緊張しすぎたぁぁぁぁぁぁ!? バナナを切り忘れているじゃないですかわたしぃぃぃぃ!?)

パトラ(今更そんなことは言えませんし、もう刺してしまったし……)

パトラ(ええい、王国騎士は退かない! このまま前進あるのみですっ!)



トポ…



アベル「お、おいパトラ? 他の果物は切られているのに、バナナは丸ごといくのか?」

パトラ「え、ええ……」スッ…



チョコバナナ「……」トローリ…




パトラ「……」ゴクリ…

パトラ(や、やだ……///)

パトラ(黒く、そそり立った様がまるでアベルさんの……///)

パトラ(――って私は一体なにを考えているの!?///)ドキドキ



ポタポタ…



アベル「パ、パトラ! 垂れているぞ!?」



429 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/25(火) 00:22:34.02 ID:L7cOdeNS0
パトラ「え? あ……!?」バッ!

パトラ(やだ、こんな続けて失態を晒すだなんて……)

パトラ(それに、よりによってこんなところに零してしまうだなんて……///)

パトラ(胸にまで……///)



パトラ「……」チラ…

パトラ「……」ゴクリ…



アベル「だ、大丈夫かパトラ?」

アベル「はやく拭いた方がいい。白い服は汚れが目立ってしまうぞ?」

パトラ「そ、そうですね……」



パトラ(……わ、私は……何を考えているの……?///)

パトラ(こ、これじゃあまるで……///)






パトラ「アベルさん、では汚れないように……」






パトラ「――て、丁寧に、拭いていただけますか?///」カアァァ…




アベル「」




……


――
430 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/02/25(火) 00:24:33.02 ID:L7cOdeNS0
少し順番を変えて、パトラパートを先に持ってきたあたりで今日はここまで
次の更新まで、少々お時間頂きますが、例によってあまり期待はなさらないでください

最後に再び先におまけ判定を取っておきます
本日もありがとうございました!

特殊判定
↓1コンマ二桁
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 00:25:40.85 ID:RAvPN2uT0
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 12:29:30.24 ID:MYl+70vXO
意外と結構むっつりパトラさん
しかし判定がエリスと同様に特殊プレイの気に入り度だとしたらパトラさんもprprにどハマりという大変な事態になるのではなかろうか
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 23:37:40.43 ID:qVVCllK+O
各々どっぷりと特殊プレイにハマってドエロくなってほしい
ところで各自の性癖改めて確認したらロウル犬なのにクンカーって相乗効果ヤバそう
というかアベルの精液鼻にかけられたりしたら匂いだけで連続イキしたまま戻ってこれなくなるんじゃなかろうか
434 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/04(水) 23:30:22.98 ID:ysHTy8UH0
こんばんはー
元々遅いのに加えて巷の騒動も加わって本当にとんでもなく間が空いてしまいました……
本当に申し訳ないです

もうとっくにバレンタインも過ぎ去っているどころかホワイト近づいている有様ですが、パトラパート投下していきます
435 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/04(水) 23:31:24.58 ID:ysHTy8UH0
――


我ながら、なんという体たらくだろうか。
パトラは己の軽率な言動を恥じる。
騎士として、貴族として、人として。
清く正しくあるべき自分が、今何を口走ったか。
顔が、全身が、急速に熱を持っていくのがわかる。


「あ、あの……」


やっぱり今のは聞かなかったことに……


「……わかった。丁寧にだな?」

「あっ……!?」


しかし口を開くよりも僅かに早く、アベルが動く。
静かに淡々と。
彼らしいと言えば彼らしい。しかしパトラからすれば、少しばかり面白くない。
自分はこれほど恥ずかしい思いをしているというのに、この冷静さ。
場数といったものが違うのだろう。それもわかりこそすれ、受け入れきることもできない。


(も、もう少し照れるとかしてくれても、いいじゃないですか……)


そんな細やかな不服を知ってか知らずか、アベルは零れたチョコレートを一瞥する。
まだ熱を持つ、とろりとしたそれ。
少量であるし、布巾で拭い取ることなど簡単だろう。


「――これで、とれるかな?」


「んっ……!?」


不意の刺激に、パトラの口から短い悲鳴が漏れる。
妄想したように舐めとられるでもなく、冷静な対応で布で拭いとられるでもなく。
まさか人差し指の腹で、ゆっくりとなぞるように拭われるとは予想外だった。
そして、ほんの数瞬触れられただけで悦んでしまった、自分自身も。


(私、こんな……)


いつから自分はこれほど、煩悩に蝕まれやすくなったのだろう。
思わず気の迷いで発してしまった言葉も、これで終わりだ。
この後は鍛錬場で、槍を振るって己を戒めなければ……



436 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/04(水) 23:32:04.07 ID:ysHTy8UH0
「ん、少し甘味が足りないか……? だが、美味い」

「っ!?」


決意を固めようとした時に、そんな仕草をされては。
抗議の言葉は飲みこみ、代わりにパトラはアベルから目を離せなくなっていた。

舌先を少しだけ見せ、ゆっくりと自分の指先についたチョコレートを舐めとる。
それだけの行為だというのに、目が離せない。
自分の胸元に垂れたチョコレートが、あの指に拭われ、そしてあの舌で舐めとられた。
もし、間の一工程が無ければ。



――自分の胸元に、あの舌が這わされていたのではないか?



振り払おう振り払おうと、何度努力しても振り切れない邪念、妄想。
清廉な貴族であろうとどれだけ誓っても、どうしてこうも惹かれてしまうのか。


(……わかっている。わかっているのに)


結局自分は掲げる信念以前に、貴族である前に一人の女でしかないのだと。
哀しいまでにその現実を突き付けられる。
どれだけ取り繕っても、自分の浅ましい欲はもうとっくに燃え盛っている。
舐めて欲しい。触れて欲しい。そしてそのまま……


「これならば、果物につけて食べても美味いだろうな」

「あっ……」


そしてそんな状態で、しかし望む彼の身体は離れていく。
そもそもは感謝の想いを込めて用意した料理。それを優先するのは至極当然のことだ。
それはわかっている。それでもパトラは落胆の色を隠すこともできない。
小さく漏れた切なげな声には耳を貸さず、アベルは本来の食事を始めだした。
これではもう、妄想したようなことは始まらないだろう。


「ん、美味いな……」


チョコレートにくぐらせた果実が頬張られる。
パトラからすれば、望んでいた言葉だ。しかし今はもっと別の言葉を望んでいる。
ああ、なんと浅ましい。自嘲せずにはいられない。





「――パトラもどうだ?」




437 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/04(水) 23:32:45.17 ID:ysHTy8UH0
「えっ――!?」


軽い自己嫌悪に陥っていたパトラは反応が遅れる。
告げられた言葉の意味を理解するよりも早く、目の前にはアベルの顔が。


「んっ、ふむっ……!?」


そしてそのまま、唇が奪われる。
不意を突かれ、為すがままに口内を蹂躙されながら、ようやく遅れて言葉の意味を理解した。


「んぢゅ……んく……ぁ……」


蠢く舌に紛れて、広がる甘味に苦味、そして酸味。
口移しで、彼が咀嚼途中のものが送り込まれているのだ。
まるで親鳥が雛に餌をやるように、じっくりと。


(おい、しい……)


ぐちゅぐちゅと、果物と唾液は休むことなく送られてくる。
こんな行為、貴族としてははしたないだろう。
雛鳥のように扱われているのも、本来であれば恥ずかしくて仕方がない筈だ。
それでもパトラの口内と頭を占める感想は、ただその一言のみ。


「んぁ……っ」

「……美味かっただろう?」


お互いが喉を鳴らした後、その距離はゆっくりと離れていく。
小さく笑って見せるアベルに対して、パトラは名残惜しそうに舌先を見せていた。

――ああ、もう見透かされているんだ

明らかなその反応の差。
ただ一言、そうですねと言えばこの皇子の悪戯もここで終わるのだろう。

けれど、それはない。互いがそれを確信している。
その証拠に、皇子は二つ目の果実を串に刺して見せびらかすようにしている。
騎士の本音を、彼女の口から直接聞きだす為に。




「――もっと……」




消え入るかのように呟かれた短い言葉。
しかしそれは、確かに続きを望む女の言葉でもあった。


……



――
438 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/04(水) 23:34:03.52 ID:ysHTy8UH0
――


「んちゅ……ぢゅ、ん……は、ふぁ……」



どれだけ同じ行為を繰り返したのだろう。
餌やりともとられるその行為に、二人は只々没頭し続けた。
口内の隅々までを舐めまわし、ぐちゃぐちゃのものを喉奥に少しづつ流し続けた。

普通の口付けとはまた違う、どこか倒錯的な行為。
気がつけば途中からチョコレートにつけることも忘れ、お互いを貪り合うことしかしていなかった。
普段の自分からは、口づけなどそう気安く強請れない行為だ。
しかしこうして食べさせあうためだという免罪符があると、こうも易いものなのか。
これならば……その思考を持ってしまった時点で、パトラは己がかつてよりも堕落していることを自覚する。


「ん、もっとぉ……」


それでも、もう止まれない。
きっと今の自分の顔は蕩けきった酷い有様なのだろう。
それでももう、止まれない。


「……おや、残念だなパトラ。果物は今のでもう底をついてしまったようだぞ?」


空いた皿が指先でコツコツと叩かれる。
あの量が無くなる程に没頭していたのかと、やはり気恥ずかしさは襲ってくる。
それでもパトラは、静かにその身を震わせる。
残念だと言っておきながら、彼の言葉にはそれを感じないから。
まだまだ続けてくれると、その瞳が物語っているから。


「……ああ、だがチョコレートだけは残っているな」

「っ……」


今、喉を鳴らしてしまったことに気がつかれていないだろうか?
今の言葉で、次に何をされるか悟ってしまった自分に幻滅されないだろうか?
いや、普段の騎士の自分なら悟れずに困惑したことだろう。
ただ、今日ばかりは。口の端をゆっくり吊り上げた皇子の言葉の意味がわかってしまう。
純白の聖職者から提供された、新鮮な情報を仕入れたばかりなのだから。


「これはもったいない。是非とも最後まで、果実につけて食べたいところなんだがな……」


誘う、その言葉。
頭がくらくらと熱っぽくなっているのは、きっとチョコレートに混ぜた洋酒のせいに違いない。
自分も酒に強いわけでもないのだ。酔ってしまっても、仕方がない。


「あの、アベルさん……?」

「ん?」



「――く、果物ならばここに、まだありますよ……?」



そう、きっと自分は酔っている。酒だか甘さだか、もうわからないけれど。
かつて部下に、まるで舐瓜のようだと言われたことを今になって思い出すとは。
そして普段であれば絶対に口にしない様な、知性や品性とはかけ離れたことを口走るとは。

パトラは顔を真っ赤にしつつも、しかし胸元をはだけてみせるその動きを止めることはできなかった。



……


――
439 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/04(水) 23:35:29.04 ID:ysHTy8UH0
――



「あっ、アベルさん、そこはっ……!」

「ふふ、愛らしい果物じゃないか」


するすると服も下着もあっけなく脱がされる。
もう引き返せないし、引き返す気もない。
胸元にはしる緩やかな刺激に悶えながら、パトラはその覚悟を決めていた。


「どれ……」

「はぁっ……ぁっ、ふぁ……!」


指で絡め取られたチョコレートが、柔らかな胸へと塗りたくられていく。
量が足りないためその全てを覆うことはできないが、それでも視覚から襲ってくる刺激は大きい。
自分の身体が、飾られていく。
そして、即座に食べられていく。
指先でやんわりと撫ぜられたかと思えば、今度は生暖かい舌が丹念に舐ってくる。
以前交わった時も随分と胸を責められた記憶があるが、今回はそれ以上か。


「やぁ……そんな、乳首ばかりっ……!?」

「甘くて、弾力があって、美味いぞパトラ?」

「ひぅぅっ!?」


特に先端部分へは執拗なまでに塗りこまれ、噛まれ、吸われ。
先程口移しで交換した果実のように、じっくりと弄られている。
経験の少ないパトラは既にそれだけで幾度も軽く達しているのだが、アベルの手は休まることは無い。
今度はチョコレートを掬い取ったかと思えば、頬や首筋に垂らしていく。


「アベル、さっ……くすぐった……!?」


抗議の声が受け入れられることはない。
それはパトラとて重々承知しているが、か細い抵抗を口にせずにはいられなかった。


(や、だ……どうして、こんなに……っ!)


そうしないと、自分が自分でなくなってしまうような。
普通ではない行為をされ……いや、内心どこかでこうなることを望んでいる自分がいた。
そして今、いたるところを舐められ、吸われ、その度に身体を震わせて。


(――私、悦んでいるの……!?)


何か、大切な道を踏み外してしまいそうな気配を、パトラは本能で察していた。



440 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/04(水) 23:40:17.52 ID:ysHTy8UH0

忠誠を誓った男から求められる。
それは確かに女としては嬉しいことであり、身体も反応してしまうものなのだろう。
だがしかし、今の自分のこの姿はどうか?


「んぁ、はぶっ……!」

「……しっかり味わえ、パトラ」


幾度目になるかわからない、チョコレートに塗れた二本の指。
しかしそれはお預けをするかのように、今度は身体のどこにも塗られることはなかった。
代わりに口元へと近づき、僅かに指の先が折り曲げられる。

これを、舐めてくれという意味であると。
言葉で言われるよりも先に、理解できてしまった。
そして浅ましくもしゃぶりつき、くぐもった声を漏らしながら必死にそれに舌を這わせている。

貴族として、騎士として。誇りある者からすれば本当に情けない姿だとは思う。
それでも、パトラは止まれないでいた。


「んぐ、おいひい、です、アベルさん……」


自然と、そんな言葉が口から漏れてしまう。
自分も相手も、お互いがお互いを舐め合う。


「んぢゅる……ちゅっ……じゅぅ……」


そして、吸い上げて。
まるで子供の戯れのような、しかし背徳的な行為。


(もし、子供が産まれて……母乳をあげる時も、こうなってしまったらどうしよう……)


僅かに残っていた冷静な部分ですら、考えていたのは少しずれた考えであった。


「そんなに吸い付かれては、俺も吸いかえしてやらないとな」

「あううううぅぅぅぅ!?」


再び乳首を甘噛みされながら吸われ、パトラの身体は大きく跳ねる。
赤ん坊はここまでの行為をしないのだから、彼女の不安は杞憂に過ぎない。
子供のような、しかし大人の時間。
仄暗さを持つ行為は、互いを昂ぶらせあう。



441 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/04(水) 23:43:25.61 ID:ysHTy8UH0
「はぁっ……アベルさん、そんなに私の胸ばかり……赤ちゃんみたいですよ?」

「おや、パトラは俺を甘えさせてくれるのではなかったかな?」

「そ、それはそうですけど……」

「パトラこそ、随分と俺の指を美味そうにしゃぶるな?」


くつくつと笑われ、指先で光る唾液が舐めとられた。
そのアベルの顔は実に嗜虐的であり、パトラの顔はさらに熱を持つ。
やはり、まだ夜の場においてこの皇子に勝つのは難しいのだと見せつけられた気がする。


「そ、それは、チョコレートのせいで……」

「ならば、俺もチョコレートのせいだな。俺はこう見えて、甘いものには目が無いんだ」

「……本当ですか?」

「ああ」

「それなら……こ、こちらに塗れば、胸から離れるのですか?」


それがわかっていながら、パトラは負けず嫌いな性格でもあった。
どうしても、常に優位なこの青年の笑みを崩してみたい。
年上らしく、本当に頼って甘えて貰いたい。そんな思いもあったかもしれない。
本当に今日の自分はどうしたのだろうか。
相も変わらず冷静な部分はそう考えるが、身体と口は思い通りには動かない。


「ほら、美味しいチョコレートが零れちゃいますよ……?」

「っ……!」


顔を真っ赤にさせながら、今度はパトラ自らチョコを掬い上げる。
そしてそれを自分の太ももや秘裂のあたりに垂らしていく。
清廉、真面目な騎士の予想外の行動には、さしものアベルも息を呑んだ。


「……それはもったいないな。是非頂こう」


引き締まった太ももにてらりと光るチョコレートは、実に魅惑的に映る。
舌先をのぞかせながら、アベルはゆっくりと顔を近づけていく。


442 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/04(水) 23:50:28.18 ID:ysHTy8UH0
「んんっ……! ふぅっ……!」

「ん……柔らかい胸もいいが、滑らかなこちらも捨てがたいな」

「んぁぁっ……っや、やっぱりアベルさん、赤ちゃんみたいですよ……っ?」


舐めまわされる太もも。
わざとらしく音を立てながら舐めあげられ、その度に上擦った嬌声が響く。
取り繕おうにも、やはりパトラは快楽への耐性が少なすぎた。
元はといえば、つい最近まで全くもって性への知識がなかったのだ。
年上であろうと、根本的問題であるその点がまだ劣っている以上、どうしても優位は長くは続かない。


「ふふ、まだ俺を赤ん坊呼ばわりするか? それならば望み通り、ここも吸いついた方がいいか?」

「あっ――!?」


不意に、両の手で脚が割り広げられる。
露わになるは、熱で再びとろけ出したチョコレートに塗れた秘裂。
アベルは躊躇いも無く、赤ん坊のように無遠慮にしゃぶりついた。


「イっ……ああぁぁぁぁっ!? だ、だめぇ、そんなっ……あはぁっ!?」


パトラ自身が垂らしたチョコレートは、しっかりと舐めとられていく。
しかしその合間合間に、肉豆を吸われて溢れ出る蜜も一緒に舐めとられていく。


「おや、チョコレートの味が変わって来たぞ? なんとも甘じょっぱくて、これはこれで悪くないな?」

「〜〜〜〜〜〜っ!!!」


見せつけるように、アベルの口が開かれる。
その舌先からつぅっと零れ落ちるのは、チョコレートのナニかが混ざった液体。
自分の痴態を見せつけられ、パトラは両手で顔を覆い悶える。
何をしても、より恥ずかしい目に遭っているのは自分ではないか。
負けっぱなしは情けないし、悔しい。
しかしそれ以上に悔しいのは、自分の身体の反応だ。


(駄目……どうして私、こんなに……っ!)

(お腹の奥が、熱いの……?)


見せつけられなくても、自分の身体がおかしいという自覚はあった。
食べ物を使った普通ではない行為で、どうしてこれほどまでに疼いてしまうのか。
深紅の令嬢とは違う筈なのに、欲しくて欲しくてどうしようもない。



――チョコレートには媚薬効果があるそうですわよ?――



何故、今頃になってその令嬢の言葉を思い出してしまうのか。



443 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/04(水) 23:57:17.17 ID:ysHTy8UH0
ああ、本当にチョコレートのせいなのか。
甘さは抑えた筈なのに、しかし言われてみれば自分の身体のあちこちから漂っているではないか。
芳醇なチョコレートのえも言われぬ香り。
これのせいで、今の自分は少しおかしくなっているのだ。


「はぁぁ……アベルさん、もう……っ!」


だから。だからこれは仕方がないこと。
貴族として、騎士として正しくない振る舞い。
でもチョコレートのせいなのだから、今だけはどうか許して。




「――アベルさんが、欲しいのっ……♪!」


「――赤ちゃんアベルさんじゃなくて、アベルさんの赤ちゃんの素が、欲しいんです……っ♪」


「お、おいパトラ……!?」


理論武装を済ませたパトラは、チョコレートに負けない甘ったるい声でアベルへと抱き縋る。
そしてそのまま、静止も聞かずに既に勃起していたアベルの肉棒を割れ目へとあてがった。
唾液とチョコレートと愛液とでぐじゅぐじゅになったそこは、ぬぷりとそれを容易に飲みこんでみせる。



「んきゅっ、いっ、ふああああぁぁぁぁぁぁ……っ♪」

「くっ、……っ!」


パトラの膣内は既に熱く蕩けていた。
自分や他者を律することの多い彼女が、自分を求めひくつきながら絡み付いてくる。


「ひ、あっ、あんっ♪ おくっ、きてますっ! あっ、はふぁっ♪」


一突きするたびに漏らす声も、随分と甘さを増したものだ。
普段の彼女とかけ離れた姿は、アベルにも大きな興奮をもたらす。


(これもチョコレートのせいか。いや……)


アベルもチョコレートが媚薬効果を持つと、まことしやかに噂されたことは知っている。
とはいえ、確証もない。仮に事実としても、この程度の量で本当に効果があるものなのだろうか。
或いは――思い込み。
そうだと思い、パトラが乱れているのだとしたら。
きっとこれが、彼女が奥底で望んでいたこと……なのかもしれない。



444 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/04(水) 23:58:04.71 ID:ysHTy8UH0
「なら、応えねばな……っ!」

「んひいぃぃぃぃぃっ……♪」


腰をしっかり掴んで、奥底まで叩きつける。
より大きな嬌声。真面目な女騎士の痴態。


「パトラっ、そろそろ一回、出すぞ……っ!」

「ふぁ、ふぁい♪ 来て下さいアベルさん……っ!」


きっと、自分も少なからずチョコレートでおかしくなっている。
いや、以前の生クリームの時からだろうか。


(今は……)


割り込んできそうな思い出を振り払うかのように、アベルは再度腰を強く打ちつける。
今はこの甘い空間と、騎士の責から解き放たれている女性を愛そう。


「パトラ……っ!」

「はひっ、あ、やぁ……んああああぁぁぁぁ〜〜〜〜ッッッ!?」


決意を固め、アベルはパトラの奥底に精を吐き出す。
どぷどぷと注がれる度に彼女の身体は小さく震える。


「はひっ……はぁっ……♪」

「――まだだ、パトラ」

「あぇ? ひゅっ……!?」


そしてそのまま、再び腰が動かされる。
あの堅物が、精一杯を振り絞り誘惑してきたのだ。
きっと今まで、我慢してきたに違いない。


「ア、アベルしゃんまっへ、まだぁ……!?」

「ああ、まだだ。もう少しな……!」


あまりの快楽に呂律も回っていない様子。
しかしその表情はやはり甘く蕩けており、拒絶する素振りもない。
自分もまだまだ満足していない。
深く抱き寄せ、僅かに残っていたチョコレートを舐めとりながら。
アベルはしばらくの間、媚毒に惑わされた騎士を可愛がり続けるのであった。


……



――


445 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/04(水) 23:58:31.85 ID:ysHTy8UH0
――


……


パトラ「うわあああああぁぁぁぁ!///」パタパタ!

パトラ「わ、私、なんてことをぉおおぉぉぉぉぉぉ!?///」パタパタ!

パトラ「違うんです、チョコレートの香りを嗅いだせいで……っ!」

アベル「あ、ああ。俺も済まなかった……///」

アベル「チョコレートを零したパトラを見たら、なんだか抑えが効かなくなってだな……///」

アベル「俺もどうやら、チョコレートの媚薬効果にやられていたようだ……」

パトラ「で、ですよね……!?」

パトラ「わ、私が変なこと口走っちゃったり、アベルさんを子供扱いしたのも、全部チョコレートのせいなんですよね!?」

アベル「あ、ああ。そうだろうな……」

パトラ「で……では……」

パトラ「きょ、今日のことはお互い見なかったということで……?」チラリ

アベル「いや、それは無理だろう。あんなパトラはなかなか見られないからな」

パトラ「うわああああぁぁぁぁ! アベルさんがいじわるですよっ!?///」パタパタ

パトラ「こ、こんなうまく立ち上がれなくなるまで私を好きにしておいて……!?」

アベル「それは本当に済まなかったと思っている……」フカブカ

パトラ「……す、すごくよかったですけどね?」ボソリ…

アベル「ん?」

パトラ「な、なんでもありません!」プイ!





コンコン




アベル&パトラ「「!?」」ビクゥ!




エリス「アベル様、いらっしゃいますか?」



446 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/05(木) 00:01:26.55 ID:YCOZ/MHE0
パトラ(エ、エリスさんっ!!?)

パトラ(大変、こんな状態を見られたら、なんと弁解すればいいか!?)ワタワタ

パトラ(ああ、そして腰が抜けて動けないこの苦境……っ!)プルプル…


アベル(ま、まさかこの時間になってエリスが来るとは……)ダラダラ…

アベル(エリスは許してくれているが、流石に別の誰かと致した直後の現場を見せるというのは……)ダラダラ…

アベル(かといってまさか追い返すなんてありえないし……)ダラダラ…



エリス「アベル様……? 気配はするのですが……」

エリス「――っ!? まさか、賊が!?」


エリス「アベル様っ! 今、お助け致しますっ!!!」ドバーン!






パトラ「あ」ハンラ

アベル「あ」ハンラ





エリス「え?」

エリス「……」


アベル「……」ドキドキ

パトラ「……」ドキドキ

エリス「……」

エリス「この匂い……」チラ…

パトラ「!」

エリス「もしかしてパトラさん、その……///」

エリス「アベル様と、チョコレートを使って……?///」

パトラ「は、はい!? ごめんなさい出来心だったんです!?///」

エリス「あ、別に怒っているわけじゃないですよ!?」ワタワタ

エリス「ただ、私はまだ生クリームしか試していなくて///」

エリス「ちょ、ちょっとだけ感想を聞きたいかなって……///」

パトラ「……」


447 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/05(木) 00:08:17.75 ID:YCOZ/MHE0
――


特殊判定結果

パトラ、チョコレート気に入った?(純愛願望+性格により激化)


85≧85(チョ、チョコレートのせいなんです/// 逆に言うとチョコレートさえあれば……)

※基準値と同値のため、まさかのお気に入り

※チョコレートを言い訳に、少しだけ素直になってくれるかもしれません


――


パトラ「……」

パトラ「……す……」

エリス「え?」

パトラ「――すごく、よかったです……///」

エリス「わぁ、やっぱり///」

エリス「ど、どうしたんですか? やっぱり、塗り合ったのですか?」ワクワク

パトラ「あっ……!? そうだ、塗り合う……!」

パトラ「失念していました……アベルさんにも塗って、舐めれば私も……」グッ…

エリス「と、ということはパトラさんはアベル様にひたすら食べられてしまったのですね///」

エリス(迂闊でした……私も、こうしていれば……?)

エリス(……いえ。普段からアベル様からは沢山のものを頂いているのです)

エリス(私の選択も、きっと間違ってなかった筈。でも……)

エリス「やっぱり、気になります……!」

パトラ「ああ、これ以上はやめてください!? 思い出したらまた恥ずかしくぅぅぅぅ!?///」

エリス「……アベル様?///」チラ…

アベル「あ、ああ。い、いつか、な……」



448 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/05(木) 00:12:04.27 ID:YCOZ/MHE0
パトラパート終了となります。
かなり高めの基準値だったのにまさかの同値。
気がつけばみんな何かしらに染まってしまっていますね……

この後は残りの面々のチョコ渡しの様子の後、ようやく前スレ1000の幼少姉妹のお話となります
しかし幼少姉妹の過去話だと、取るべき判定コンマが地味に大事になるかも?
なんとか更新速度も戻せればと思います
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 00:32:40.35 ID:XLgCHyYDO

感染しないよう気をつけて下さい
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/05(木) 10:16:39.31 ID:W6eC6Sie0

パトラさんえっちすぎるわぁ……
もしアベルの夜レベル低かったりしたらガチ赤ちゃんプレイとかもありえたのかな
451 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/07(土) 23:37:26.32 ID:7N1FIhx40
こんばんはー
早々にまた間が空いてしまいましたが、愛の祭り終わりまで進めたらと思います
452 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/07(土) 23:37:57.29 ID:7N1FIhx40
――


……


パトラ「ん、んん……///」コホン

パトラ「と、とりあえず、お二人共申し訳ありません」フカブカ

パトラ「チョコレートの効果に惑わされてしまいましたが、元はと言えば私の調理技術の不足が原因です」

パトラ「次回こそは、まともなチョコレートを……っ!」グッ!

パトラ「……」

パトラ「そういえばエリスさん、あれだけ拘っておられたチョコレートはどうされたのですか?」

エリス「うっ……」

アベル「なんだ、やはり作ってくれてはいたのか?」

パトラ「ええ。偶々目にしただけですが、それはもうものすごい熱意でしたよ?」

エリス「み、見られてたんですね///」

エリス「ただ、パトラさん?」

パトラ「はい?」

エリス「何事も、時には妥協も必要ということを私は学べました」トオイメ

パトラ「何があったんですか!?」

エリス「とりあえず、来年度は愛の祭りの一か月前から準備をする必要があります」

アベル&パトラ「「!?」」

エリス「……申し訳ありません、アベル様」

エリス「本来であれば、完成したチョコレートをお渡ししたかったのですが……」

アベル「い、いや。エリスが頑張って作ろうとしてくれただけで俺は十分嬉しいよ」

アベル「誰にだって失敗はある。あまり落ち込むことはないぞ?」

パトラ「しかし、意外です。あれだけ頑張って作っていたのに失敗なさるなんて……」






エリス「――純粋なチョコレートは今日に間に合いませんでしたので、代わりにこちらを!」



アベル「!?」

パトラ「こ、これは……」



453 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/07(土) 23:38:51.91 ID:7N1FIhx40
ガトーショコラ「……」キラキラ!



アベル「ケーキ、か?」

エリス「はい。チョコレートは冷やし固めてから、そのままの状態で長時間の熟成が必要とのことでして」

エリス「それでもやはり、出来るだけ早く召し上がって頂きたくもあり……」

エリス「キアラ様と相談した結果、再度溶かしてケーキに混ぜたんです」

エリス「これなら、熟成期間で改善される舌触りも他の食材が補ってくれますからね」

パトラ「す、すごくいい香りです……」

エリス「キアラ様は明日アベル様にお渡ししようかと仰っていましたけど、私は我慢ができなくて……///」

エリス「その、パトラさんのチョコを召し上がった後で恐縮なのですが……///」

アベル「いや、頂こう。ありがとうエリス」ナデナデ

パトラ「本当に申し訳ないです/// うぅ、私もこんなケーキを焼いてみたい……」

エリス「大丈夫ですよ。私もちょっと前まではアベル様がひきつっちゃうお料理しかできなかったんですから」

エリス「せっかくですから、パトラさんもいかがです?」

パトラ「え、いいんですか!?」

エリス「はい。パトラさんにも色々お世話になっていますからね」

パトラ「そ、それでは遠慮なく……」ゴクリ

エリス「でも、やっぱり一口目はアベル様がいいかな?///」

アベル「う、うむ///」




エリス「はいアベル様! 生クリームをつけて、どうぞお召し上がりください///」アーン!





……


――
454 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/07(土) 23:39:27.43 ID:7N1FIhx40
――


……


ローズ「やだもう、嬉しすぎて涙が零れちゃうワ!」ポロポロ

ローズ「天使達やみんながアタシの為にこんなにチョコレートを作ってくれるなんて!」

ローズ「しかもみんな美味しいワ! 本当に、自慢の子達ヨ!」モグモグ


フィーア「えへへ///」

アイナ「本当は私ももう少し頑張りたかったんだけど……」

アイナ「そ、そこはスミレちゃんが補ってくれたかな?」アセアセ

スミレ「いえ、ボク程度……と言いたいところなのですが」

スミレ「僭越ながら、少しばかりボクも皆さんのチョコ作りに指導をさせていただきました」

ローズ「うんうん、アナタのもよくできてるわぁ。見た目も味もかなりのものネ」

ローズ「ところで……」チラ…

キアラ「……///」

フィーア「じ、実はキアラ姉様はちょっと頑張り過ぎちゃったみたいで」ワタワタ

キアラ「ごめんなさいローズさん。もう一日だけ待って貰えると嬉しいです///」

ローズ「……まさかとは思うけど、キアラちゃんあなた一からチョコレート作ろうとしたの!?」

キアラ「は、はい/// エリスさんと相談して、ケーキにしちゃうことにしたんですけど……」

ローズ「なるほどネ。これは明日の楽しみも増えたワ!」ワクワク

ローズ「いいお祭りネ。やっぱり今度は、アタシも乙女として参加することにするワ!」


アイナ「うぅ、私ももっと乙女としての腕を磨かないとスミレちゃんに置いて行かれちゃう……」

スミレ「だ、大丈夫ですよアイナさん。置いてなんかいかないですから」アセアセ

スミレ「それにボクもまだまだ未熟。一から作ろうだなんてキアラ様の精神を見習わないと!」グッ!

アイナ「そ、そうだね。フィーア様も失敗しちゃってあの凄さみたいだし……」

アイナ「私達はローズさんの直属メイド! 最低限、お二人とローズさんに並ぶ力量を身に付けないと!」グッ!

ローズ「フフ、燃えているわネ。次回も期待しちゃうわヨ? あ、それとアタシはもう少し甘いほうが好みかもネ?」

一同「「わかりました!」」


ローズ(あぁ、本当に幸せネ……)


……

――
455 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/07(土) 23:41:06.73 ID:7N1FIhx40
――

……


アドルラン「こ、これを私に?」

ヒバリ「うん、頑張って作ったんだ」

ルーシェ「……///」モジモジ

ヒバリ「ど、どうかな? 私としては、ルーシェのものに勝るとも劣らない会心の出来栄えなんだけど///」

ルーシェ「ヒバリさん、アドルラン様の為にって……とっても、頑張っていました。わ、私もですよ……?」

アドルラン「あ、ありがとう二人とも///」


カイン「おーおー、あの兄さんが真っ赤になるとはねぇ?」ニヤニヤ


アドルラン「カ、カイン!?」

カイン「いやいや、最近の兄さんは見ていると面白いなぁ」

カイン「あんだけ馬鹿真面目で、縁談をむっかつくくらいに蹴ってきた兄さんがねぇ……」ニヤニヤ

カイン「二人からチョコを貰っただけで、そんなに照れるだなんて」ニヤニヤ

アドルラン「ぬ、ぬぅ……///」

ヒバリ「しょ、正直私達もアドルランがこんな反応してくれると嬉しくてね///」ニマニマ

ルーシェ「愛のお祭り、いいです///」ホクホク

カイン「見せつけるねぇ……」

カイン(……帝国ももう少し落ち着いたら後継者の心配なさそうだな?)

アドルラン「そ、そういうカインはどうなんだ?」

カイン「ん?」

アドルラン「お前とて、こうしてしっかり自分の好みに合わせて作ってくれたチョコレートを貰えば……」

アドルラン「きっと、私と同じ状態にはなると思うぞ?///」

カイン「はは、僕はそこまでにはならないよ?」ニヤニヤ

カイン「ま、兄さんには今までの反動もあるんだろうさ。どうぞこれからも二人と仲良くするといい」

カイン「その点、僕は兄さんよりは女性への免疫あるからねぇ」ニヤニヤ


ヒバリ「……」ニヤリ

ルーシェ「……」ニヤリ


456 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/07(土) 23:42:10.37 ID:7N1FIhx40
エメリナ「……カ、カイン様?」ヒョコ


カイン「エッ、エメリナ!? 聞いていたのか!?」アセアセ

エメリナ「……」

カイン「う、嘘だからな? 今のはちょっと見栄を張ったというか……」アセアセ

カイン「僕にはエメリナ以外の子はよりつかなかったし、僕もエメリナ以外に興味はないというか……」アセアセ





エメリナ「――カイン様、受け取ってくださいっ!!!」バッ!





歪なハート型チョコ「……」テーン




カイン「!?」

エメリナ「そ、その……皆さんのものと比べると、味も形も酷いですけど、それでも……!」

ルーシェ「そんなこと、ないです」

ヒバリ「うんうん。エメリナ、誰よりも頑張ってたじゃない」

カイン「……」

ヒバリ「私やメイドのみんなでちょっと手伝いはしたけど、基本はこの子が一人で頑張ったのよ?」

ルーシェ「悲劇、乗り越えました……!」グッ!

ヒバリ「だからエメリナの気持ちを……え?」



カイン「……///」プシュー…

一同「「!?」」

カイン「あ、ありがとうエメリナ。その……///」

カイン「だ、誰からかこんな贈り物をもらったことなんて、初めてで……///」

カイン「上手く、言葉に、できない、んだけど……///」プシュー…

エメリナ「カイン様ぁ!」ダキ!



ヒバリ「あらあら。予想以上に効果てきめんじゃない」ニヤニヤ

ルーシェ「頑張った甲斐、ありました」ホクホク

アドルラン「よかったなぁ、カイン……」ホクホク

アドルラン「この愛の祭り、是非とも帝国でも恒例行事としたいものだな!」


……


――
457 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/07(土) 23:44:47.04 ID:7N1FIhx40
――


……



マックス「……」

マックス「………」

マックス「…………」


グルグル……


マックス「……」

マックス「………」

マックス「…………」


グルグル……


マックス「……」

マックス「……」



特殊判定
↓1コンマ二桁


458 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 23:45:52.31 ID:XDvbFP+70
459 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/07(土) 23:52:59.08 ID:7N1FIhx40
マックスの落胆

50>31

※基準値を下回ったため、深刻なダメージは受けず

※これにより……?

――


マックス「……」

ピタ…

マックス「はぁ……」

マックス「まったく、何を期待してるんだ俺は」

マックス「いくらこっそりお付き合いしているとはいえ……」

マックス「俺はまだまだ未熟な騎士で、キアラちゃんは皇女様だぞ?」

マックス「まさか聖国のお祭りに合わせて、俺に甘いチョコレートをくれるだなんて」

マックス「そんな都合のいい奇跡、起きるわけないよなぁ……」

マックス「俺ももっとパトラ将軍みたいに、邪念を振り払える立派な騎士にならないと」

マックス「そして、キアラちゃんも守れるような男になるんだっ!」グッ!




コンコン




マックス「おわぁ!?」ビク!

マックス「だ、誰だ!?」


キアラ「よ、夜遅くにごめんなさい。キアラです」


マックス「キ、キアラちゃん!?」ドキドキ

マックス「ま、待ってて。すぐにあけるから!」ガチャ


460 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/08(日) 00:04:22.08 ID:3buAz8Pt0
キアラ「ごめんなさいマックスさん、おしかけちゃって……」

マックス「い、いや全然大丈夫だよ!?」ドキドキ

キアラ「そ、その……///」

キアラ「遅くなっちゃったけど……あ、愛の祭りらしいから、これを……///」



ガトーショコラ「……」キラキラ!



マックス「!?」

キアラ「その、本当はチョコレートそのものを用意したかったんだけど……」

キアラ「ちょっと予定外のことがあって……」

キアラ「エリスさんと相談して、チョコレートを混ぜたケーキにしてみたの」

キアラ「ま、まだ誰にも食べさせてないから、味の保証ができないけれど……///」

マックス「だ、誰にも!?」

マックス「え、アベル皇子やローズさんにも!?」ドキドキ

キアラ「う、うん///」




キアラ「――普段、マックスさんにはあまり表だって想いを伝えられていないから」

キアラ「――きょ、今日くらいは、一番に伝えたいかなって///」



マックス「」フワー…

キアラ「マックスさん!?」

マックス「――はっ!? 嬉しさのあまり意識が飛んだ!?」

キアラ「そんなに!?」

マックス「いや、それくらい嬉しいってこれ! た、食べていいのほんとに?」ドキドキ

キアラ「う、うん///」

マックス「……」ドキドキ


追加特殊判定
↓1コンマ二桁

461 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:05:09.02 ID:4nz8MSG80
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:05:09.35 ID:xFK189UuO
そぉい!
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:06:03.42 ID:VCqzFTo20
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:06:08.95 ID:jUht84UA0
極端な数字だが果たして
465 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/08(日) 00:11:55.10 ID:3buAz8Pt0
マックスとキアラの羞恥心

15>02

※基準値を下回ったため実行!

――



マックス「……」ドキドキ

マックス「だ、駄目だ。緊張してフォークが持てそうにない」プルプル…

マックス「……」




マックス「――った、食べさせてくれたり、しないよね?///」

キアラ「!?///」ボッ!



マックス「ご、ごめん! 今の無し! 落ち着いたらちゃんと自分で――」



キアラ「……///」スッ…

マックス「え?」

キアラ「ほ、本で読んだことは、あります……///」

キアラ「こういう時は、こうするのが作法なのですよね?///」





キアラ「マックスさん……あ、あ〜んしてください?///」




マックス「」





マックス(俺は今日、死んでもいい)ダバー!

キアラ「マックスさん!? 泣いちゃう程に不味かった!?」オロオロ

マックス「う゛ま゛い゛よ゛おぉぉぉぉぉぉ……!」ダバダバ!



……


――

466 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:14:10.92 ID:4nz8MSG80
この二人純愛してんなー
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:15:06.97 ID:CypAqL7fO
マックスはやはりもってやがる…
468 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/08(日) 00:15:37.84 ID:3buAz8Pt0
――

……


アルフ「……よかったのかリーナ?」

リーナ「何がですの?」

アルフ「皆の報告を聞く前に帰ってしまって」

アルフ「やはり、祭りを伝えたのは我らだ。その……」

アルフ「上手くいったか、少し気になるではないか?」ソワソワ

リーナ「大丈夫ですの。何しろみんな私のよく知るお友達ですのよ?」

リーナ「きっと神も、それぞれに優しい祝福を授けてくださっていますの!」

アルフ「……」

アルフ(約一名、バーンズという犠牲者はいたがな……)

マークス「うむ、リーナ様の仰る通りだ!」

マークス「彼女達も頑張っていたし、きっとその気持ちは伝わる筈!」

マークス「今回の祭りを機に、帝国にも広まるといいですな!」

アルフ「アドルランが好意的に受け止めてくれれば、可能性はありそうだな」

リーナ「ふふ、まだまだ道は遠いかもしれませんけど……」

リーナ「今後も帝国や王国ともこういった交流は続けましょう」



リーナ「そして、三国が本当の意味で平等、愛にあふれる幸せな未来を築いてみせますの!」

リーナ「兄上、みていてくださいな!」グッ!



――


おまけEX10 【戦いを終えて〜〜聖国・愛の祭り〜〜】 おしまい


――
469 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/08(日) 00:20:15.41 ID:3buAz8Pt0
というわけでおまけ10終了となります
マックスは毎回結構判定を厳しめにしてある筈なんですけど、よくクリアしてきますねぇ……
なおその代償なのか運が悪い時は極端な結果ばかり出していますけど

明日からはようやく姉妹幼少期編となりますが……
正直、着地点にまだ悩んでいるというのが本音ではあります
あまり重いものにし過ぎるのもあれですし、小話セットも手の一つと考えているのですが、
よろしければ幼少期姉妹で見てみたいシーンなどがあれば、挙げていただけるとありがたいです。
そしてそれとは別に先に特殊判定を少し
本日もありがとうございました!

特殊判定
↓1〜3コンマ二桁
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:20:46.19 ID:4nz8MSG80
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:20:51.37 ID:VCqzFTo20
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:21:35.42 ID:xFK189UuO
おつおつ
おめでとうマックス……!
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:22:09.45 ID:ebjnkINDO
こっそり城内か外を冒険とかかな?
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:23:42.56 ID:vgLhxuG9O
おつです
妹ズ過去編だとやはりどういうきっかけでパパンがフィーアの才能を見抜いたのかが気になるので、その辺りとかお願いしたいです
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:29:16.31 ID:VCqzFTo20
見てみたいシーンではキアラの膨大な魔翌力がローズさんに見つかってコサージュをもらった経緯について見たいです
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:37:57.64 ID:CypAqL7fO
おつおつ。まさに愛の祭りなイベントだったな
過去編はフィーアが初期アベル隊ヒロイン達も姉様って慕うようになった経緯とかちょっと見たいかも
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 07:31:29.87 ID:grmywhPL0
重い話になるかもしれないけどハードモードだったキアラの様子とそれでも腐らずにいけた理由が見たいかな
478 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/08(日) 23:35:12.99 ID:3buAz8Pt0
こんばんはー
色々な案をありがとうございます
それでは短いですが、過去開始までの導入部分だけ投下します
479 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/08(日) 23:35:46.68 ID:3buAz8Pt0
――


EXイベント11

【戦いを終えて〜〜かつての帝国皇女姉妹〜〜】


――
480 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/08(日) 23:36:12.10 ID:3buAz8Pt0
【帝国・アベルの城塞】



フィーア「よいしょ、よいしょ……」

キアラ「ふぅ……」トサ!

アベル「よし、こっちはこれでいいか?」ゴト!

マックス「うおぉ、思ったより重い……!?」ヨロ…

パトラ「まったく、無茶しないのマックス」ヒョイ

ロウル「一気に片づけたい気持ちはわかりますけど、こういう時は運べるものは小まめに運ぶべきですよ?」

アーシャ「最近、旅行やお祭りで少し気を抜き過ぎたかしら……? まさかこんなに色々書類が溜まっているなんて」

アベル「兄様達いわく、不要なものも多いらしいが、まるで目を通さないのも不味いからな……」ドサリ!

ティア「ん、んん……!」プルプル…

シア「この箱も重いです〜……」プルプル…

エリス「ああ、お二人とも無茶は駄目ですよ!?」ワタワタ

アベル「一応、これで最後だが……」ドスン!

マックス「ふひぃー……な、なんなんですかこの荷物?」

マックス「確か現状の帝国は、アドルラン皇子を皇帝代理としている筈ですよね?」

マックス「帝国の施政に関わる書類は王城に送られると記憶していますが……」

アベル「俺も一応、兄様の補佐の立場だからな。皇子全員の署名が必要なものもある場合は、こちらにも送られてくる」

アベル「それに黒騎士として動いていた名残なのか、俺宛への依頼書などもあるからな」

ロウル「流石に全部はアベルさんも処理しきれないんで、署名書類以外は私達もお手伝いするんですけど……」

エリス「なんだか、前よりもさらに量が増えていますよね?」

アーシャ「……こちらは全部、重要な案件の書類みたいです。ではこっちは……?」パカ!


481 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/08(日) 23:37:32.96 ID:3buAz8Pt0
アーシャ「……え?」ヒキッ…

パトラ「ど、どうしたんですかアーシャさん!?」

シア「な、何が入っていたんですか〜?」トテトテ

ティア「ちょっと、気になります……」

マックス「って、なんだこの数の便箋やら装丁書やらは……この感じ、貴族からなのか?」

ロウル「あー……一応、一応見てやりますかねぇ」ヒキッ…

エリス「……」ビリ…




『帝国名門貴族たる我が家にて、アベル皇子を讃える――』




アーシャ「よし、燃しちゃっていいわ」

エリス「初級火炎魔法」ボッ!

パラパラ…

マックス「うえぇ!? い、いいんですかそれぇ!?」

ロウル「いーんですよ。あ、こっちもですね。もう普通に破いて捨てましょう」ビリビリ!

パトラ「……なるほど、アベルさんに取り入ろうとする貴族の下心丸出しの手紙の山ですか」ハァ…

アーシャ「最近、多いんですよね……」ビリビリ

ロウル「王国貴族もですけど、帝国貴族も大概なのが実情ですからねぇ……」

アーシャ「耳が痛いわ……あ、これも棄てましょう」グシャア!

シア「え、縁談のご案内書まで〜!?」ワタワタ

ティア「ア、アベルさん、やはり貴族の方とご結婚なさっちゃうんですか……!?」

アベル「するわけがないだろう、あんな連中と……」

アーシャ「……帝国将の娘までいますね。なんとしてでも地位にしがみつきたいのでしょう」

ロウル「まったく、帝国が変わった途端に急に態度を改めて、本当に嫌な連中ですね」

エリス「アドルラン様とカイン様も、苦労なさっているかもしれませんね……」ビリッ!


482 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/08(日) 23:40:16.31 ID:3buAz8Pt0
フィーア「むぅ、アベル兄様は変な人には渡したりしませんからね!」プンプン!

キアラ「と、とりあえずそういった書類は全部捨てちゃう方向でいいのかな?」

キアラ「それじゃあこっちの箱も……」カパ

キアラ「……え?」

フィーア「キアラ姉様? どうされ……っ」


キアラ「……」

フィーア「……」


マックス「ど、どうしたんだ二人とも?」

マックス「アベル皇子にスカーレット将軍が求婚とかそんなとんでもな――」


パサ…


パトラ「マ、マックスまで!? 一体何を……?」ヒョイ

パトラ「こ、これは……」







マックス「――キアラちゃんとフィーアちゃんにまで縁談来てる……」






一同「「!?」」



483 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/08(日) 23:42:18.68 ID:3buAz8Pt0
アベル「……」

エリス「……」

アーシャ「……」

ロウル「……貸してください」

パトラ「は、はい」スッ…

ロウル「……おーおー、これはすごい。とある帝国将さんからの縁談話ですよ」

アーシャ「息子も以前よりキアラ皇女を気にかけており……よくもまあこんな出鱈目を」

エリス「……こちらも、似たような内容ですね」

アベル「これは帝都のあの貴族から、フィーアに対してか。……全部処分でいいな?」

フィーア「はい!」

キアラ「……」コクリ

マックス「……」ブルブル…


メラメラ…


アベル「……すごいな、本当に余計なものばかりだったようだ」

ロウル「一気にさっぱりしましたね!」

マックス「……」

マックス「……あの、よかったんですか?」

アベル「ん、何がだ?」

マックス「その、アベル皇子はもうエリスちゃん達がいるからわかりますけど……」

マックス「キ、キアラちゃんとかは、やっぱりちゃんとした家系と……」

アベル「……確かに、国を考えれば政略上の結婚というものもあるだろう」

アベル「だが、可愛い妹達がそんなものの道具にされるなど我慢ならん。二人の結婚は二人が決めた相手とすべきだと俺は思う」

フィーア「私は、アベル兄様のような方でなければ全員お断りです!」ピョン!

ロウル「まあ、アベルさんの意見は多少家族目線も入ってしまってますけど……」

エリス「私達の目からしても、さっきの貴族達にはお二人をお任せすることなどできません」

アーシャ「彼ら、昔のことを忘れたのかしらね……? 厚かましい限りだわ」

マックス「昔のこと……?」

アベル「……」

アベル「そういえば、あまり昔の帝国を語ったことはなかったな」

アベル「シアにパトラ、それにティアには俺が妾の子として暗黒街に捨てられたことくらいは話したとは思うが」

ティア「は、はい。すごく、驚きました……」

シア「私もです〜……」

パトラ「……その言い方だとアベルさん、お二人も?」

アベル「……」
484 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/08(日) 23:45:40.54 ID:3buAz8Pt0
――

三連特殊判定結果

1:当時のアベルの王城内での評価(妾の子−20補正有)

19−20

= 0 (−1)

 王城内は勿論、本来なら帝国にいることもまかり通らん!

※皇帝からは無関心、その他上層部や兵からは邪魔者扱い。城塞だけが唯一の場所だったようです

2:当時のキアラの王城内での評価(フローレンによる−10補正有)

37−10

=27(ろくに武器も握らない、本ばかり読む子が第一皇女って大丈夫か……?)

※アベル程ではありませんが、相当肩身が狭い境遇です

3:当時の王城内でのフィーアの評価(暗殺才能未開花のため補正無)

42(……まあ、まだ小さいしこれから期待すべきか?)

※兄や姉に比べると周りの対応も幾分優しめですが、それでも冷たい人の方が多いです

※全員基準値50を下回った為、かなりハードな幼少期だったようです

――


アベル「ああ、俺は言わずもがなというか」

アベル「当時、カイン兄様は一人で暗黒街を生き延びたことで少し評価されたのに対して……」

アベル「俺は兄様よりも時間がかかったうえ、エリスとロウルに支えられてようやくだったからな」

アベル「父がこの城塞で暮らすことを認めてくれなければ、俺も帝国そのものを追われていただろうな」

シア「そんな……」

アベル「だが、それ以上に問題だったのは……」

アベル「当時のキアラとフィーアに対しての風当たりも、相当に強かったということだ」

マックス「え!? ど、どうして……!?」

アベル「今からもう10年以上前の話だ……」

アベル「アドルラン兄様も病弱な身体こそ克服されていたが、まだ身体は完成しきっていない頃だ」

アベル「カイン兄様は両目の光を失い、実力主義に怯えた結果が歪んで強者の地位にしがみつく様になってしまった」

アベル「俺は論外。続く皇女二人は戦う力も意思も持たない……」

アベル「時が経つにつれ、皇帝ギルバートの子供達はどんどんと帝国を継ぐには不安のある者ばかりになった」

アベル「今以上に幼く、戦いを好まなかった二人は実力主義に傾倒した帝国上層からすれば、面白くない存在でもあったんだよ」

パトラ「なんて、身勝手な……!」フルフル…

ティア「酷すぎます……」

キアラ「だ、大丈夫ですよ!?」ワタワタ

485 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/08(日) 23:50:10.48 ID:3buAz8Pt0
キアラ「確かに、大変ではありましたけど……」

キアラ「アベル兄様と比べれば全然ですし、本ばかり読んでいたのも事実ですし……」

フィーア「私もです! 昔には嫌な思い出もありますけど……」

フィーア「それも含めて成長して、今の私がここにあるんですから!」エヘン!

キアラ「少し遅れてしまいましたけど、今こそ私達も帝国皇女として頑張ろうと思っています」

アベル「……本当に、立派な妹達だ」ナデナデ

フィーア「えへへへ///」

キアラ「……///」

パトラ「本当に、ご立派です……」

パトラ「しかし、なんといいますか……」

キアラ「?」

パトラ「それだけの境遇で、どうしてお二人はここまで純真に育たれたのでしょう?」

シア「あ、それは私も気になります〜。私の方が神様に怒られちゃうって、よく思うくらい純粋ですもの〜……」

ティア「は、はい。あの恐ろしい皇帝のお子さんとは思えないです……」

マックス「よくない扱いされてて、それでもキアラちゃん達はこんなに優しくていい子なんだもんなぁ……」

マックス「確かにどうしてかってのは、気になる……」

キアラ「べ、別に面白い話ではないですよ……?///」

フィーア「んー……アベル兄様が希望だったのは間違いないですけれど」




フィーア「――やっぱり、あの頃はローズさんがいてくれたからこそ、ですね!」




……

――
486 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/08(日) 23:57:26.52 ID:3buAz8Pt0
導入部分まで進んだ辺りで今日はここまで
フィーアくらいは+補正いれておこうかと思いましたけど、まだこの時点ではギルバートに見いだされていないので無補正に
……したら綺麗に全員50下回りましたね(白目)
まあ既に未来がこうなっている+ローズがいるので、過去の悲惨さは相応に抑制されると思います

そして再び先に特殊判定も取っておきます
本日もありがとうございました!

特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 23:57:59.54 ID:yN+9uBIn0
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 23:58:17.73 ID:ebjnkINDO
はい
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 23:59:32.63 ID:APTNb2hNO
設定後押しするかのようなアベルへの容赦ないコンマよ
490 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/09(月) 23:52:35.07 ID:xgiSsQKf0
こんばんはー
遅くなってばかりですが、ちょっと安価部分まで進んでいきます
713.86 KB Speed:0.6   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)