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【鯖鱒wiki】どうやら坂松市で聖杯戦争が行われるようです【AA不使用】
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374 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/03/07(土) 19:16:44.21 ID:TcdvtFUWO
夜も更け、草木も眠る暗闇の中、二つの女性が闊歩する
一人はルシフェル。エーデルワイスへの憎悪を滾らせ、街を踏みしめる
「……ルシフェル、マジでやんの?」
「ああ。ここでエーデルワイスを消し去り、我等の悲願を叶える時!」
「その為にランサー、貴様を連れて来たのだ。貴様も戦いたかったのだろう?」
「まぁねー。ドミトリイの奴、あんな弱っちいバーサーカーなんかで日和って。情けない」
「……ドミトリイ様を馬鹿にするな」
もう一人……ランサーはケラケラと笑いながら槍を振る。退屈だったのか、その口は嬉しそうに弓を描く
ルシフェルはそれを諌め、空を見やる。月は雲に隠れて、姿を隠していた
「ドミトリイ様は私の恩人だ。あの方は……」
「……ルシフェル、ちょっと黙ってて」
「……どうした?敵か、ランサー」
「うん。ほら、来た来た……!」
「……!サーヴァントか!」
「……ぅ、うぅ、あぁあ」
虚ろな目と呻き声。フラフラと足元おぼつかず歩いている
獲物を見つけて喜悦に歪む。……その顔は、途端に萎えていった
「なんだ、雑魚か……」
「そう気を落とすな。お前の実力なら簡単に仕留められるだろう?」
「はいはい。それじゃ……」
「──う゛ぅ゛う゛あ゛あ゛あ゛!!!」
突如、目の前のサーヴァント……バーサーカーが天に吠える
初老のその姿からは想像しにくい程の野性的な咆哮。その目からは理性が消えていた
「……奴が本来の狂戦士か」
「狼じゃあるまいし……あの爺、ぶっ飛ばしてやるんだから!」
ランサーが走る。その槍で老人を貫かんと振りかぶり……老人は、闇に消えた
「……令呪を切ったか」
「ああもう!いい加減暴れたい!あーばーれーたーいーーー!!!」
じたばたと荒れるランサーに、こめかみを押さえるルシフェル
聖杯戦争は始まったばかり。彼女の望む闘争はまだ先の話の様だ
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