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【鯖鱒wiki】どうやら坂松市で聖杯戦争が行われるようです【AA不使用】

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444 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:28:20.11 ID:xYbqfJ6Y0
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:35:04.00 ID:2DnD049do
乙です
とりあえず同盟は組めたし、楽になるように他陣営潰し合い始まってくれないかな…
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:36:17.23 ID:Mo2QRDPSO
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:37:37.36 ID:rBNboNm60
乙です
結構大きく前進できたみたいで嬉しい
448 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 19:22:49.88 ID:aCG3UF9SO


【いつ忙しくなるかわかんないので今日は早めに更新したい】

【参加出来るよ。という人はいますか?】

449 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:23:47.77 ID:AZKKzhQb0
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:23:59.97 ID:EHieDpEpO
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:25:20.98 ID:qC/z1+hK0
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:28:17.01 ID:0NpkNQ3lo
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:28:21.05 ID:ZpFxoN82O
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:28:58.37 ID:1ilJ19qjo
455 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 19:29:42.82 ID:aCG3UF9SO



「……ここか、アーディーの家は」
「普通……ですわね。一人増えるくらいでは問題ない程度には」

連絡先を書かれた紙に従って、アーディーの家に向かう
そこにあったのは一軒家。住宅街の一つの中に佇んでいた

「見た所、罠の類いは無さそうですわね。本当に招き入れてくれるとは思いませんでしたわ」
「正直、俺も少しだけ疑ってた。……けど、俺はアーディーを信じる事にするよ」
「あの少女のサーヴァントはセイバー。近接戦での実力は高いと見ていいでしょう」
「もっとも、どの様な相手であろうと私が遅れを取るとは思いませんわ。安心して席に座ってください」

とんと胸を叩く。その仕草は可愛らしく、また頼もしい
セイバー……アーディー曰く気難しい性格らしいが、どうなるか
チャイムを鳴らす。とたとたと歩く音が響くとアーディーが飛び出してきた

「せ、センパイ!ようこそ我が家に!」
「前置きは結構ですわ。早速ですが、その件のセイバーと合わせて貰えます?」
「……わかった、セイバーは居間にいる。交渉に応じるつもりはあるみたいだ」
「案内するよ。センパイ、早く上がって!」


急かされるままに手を引かれる。二重の意味でドキドキするけれど、今はそんな事言ってる場合じゃない
アーディーのセイバー。そいつに認められないと同盟を組む事は難しい……気合い入れないと!



456 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 19:30:10.60 ID:aCG3UF9SO




「反対だ。今すぐ消えろ」
「セイバー!何度も言っただろ、センパイ達と組む事はメリットの方が大きい!」

「デメリットの方が。の間違いだろう?右も左もわからない素人を抱え込む方が余程問題だ」
「そもそも、どうしてこんな奴等を味方にする意味がある?それも、断り無しに、だ。常識を勉強した方がいい」


「言われてんなあ、俺達」
「………………」「……バーサーカー?」
「いえ。何でも……あの子がセイバーでしょう」


青い髪の綺麗な少女。明らかに不機嫌に顔を歪ませ、アーディーを批難している
負けじと反論するアーディー。その態度から、この二人があまり仲良くない事は明白だ


「……じゃあ!セイバーに確認取ってたら同盟に承諾してたのか!?」
「するわけないだろう。そんな、どこの馬の骨ともわからない男となど」
「マスターの事だ。どうせ下らない目的の為に違いない」

ぐっと言葉に詰まる。直ぐ様セイバーに反論を

「そ、そういうセイバーはどうして信用出来ないんだ!?センパイが何したって言うんだ!」
「初対面の、しかも女性を連れた男を信用しろと?そっちの方が難しいだろう!」


声を荒げるセイバー。……このまま二人だけで話をしていても、一向に進まないだろう
その惨状を見かねたのか、ため息をつきながらバーサーカーが口を挟んだ



「……ならば、我々はどうすれば貴公の信用を勝ち取れる?此方が望むのは対等な同盟。一方的に利益を得る事は、私としても本意ではない」
「答えるがいい、剣の英霊よ!我々に望む事、余す所無く示してみろ!」



457 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 19:33:02.31 ID:aCG3UF9SO

『セイバーのステータスを開示します』

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:セイバー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
  【真名】:???             【属性】:中立・悪
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
  【筋力】:C+     【耐久】:A      【敏捷】:C      【魔力】:D     【幸運】:C      【宝具】:A
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫

458 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:34:44.00 ID:EHieDpEpO
まぁバーサーカーよりは強いか
459 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 19:36:14.56 ID:aCG3UF9SO



「答えろ、だと?ならば、答えは一つ」
「今すぐにここから出ていけ。私は貴様と組む答えは持ち得ない」

……けんもほろろとはこの事か。睨むセイバーをバーサーカーは一瞥する

「セイバー、いい加減にしてくれ……せめて断るにしても、理由を話さず嫌がる事がお前のやり方なのか?」
「理由なら最初から言っているだろう。そいつは信用出来ない。それ以上の理由等無い!」
「どうしてだ?センパイは信用するに値する人だ。今会ったばかりのセイバーより、私の方がセンパイには詳しいぞ!」
「……恥ずかしい事、言わないでくれよ」


「令呪を使うとは言わない。けど、同盟の検討すらせずに、私的な感情で拒絶して勝ち目がある程聖杯戦争は甘くない」
「セイバー、せめて同盟の条件くらいは二人に提示しろ。相手は話し合いに応じている。お前だけがワガママを言ってるんだ」

……押し黙るセイバー。少し考え込んだ後、俺達に改めて向き直った



【???】−2
123:かなり無茶苦茶
456:それなりに厳しい
789:寛容な条件
↓1

460 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:36:56.79 ID:AZKKzhQb0
どうなる?
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:37:23.81 ID:qC/z1+hK0
強くなくてよかった
後のこと考えるといい塩梅
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:37:28.43 ID:S245kk3y0
昨日からコンマが優しい
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:37:31.10 ID:0NpkNQ3l0
イージーモードかな?
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:37:43.68 ID:SXbwR0ep0
運命力は高い
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:44:23.50 ID:mF56PWcw0
運命ちからなら仕方ない
466 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 19:53:57.70 ID:aCG3UF9SO


7:寛容



「……互いの持つ陣営の情報の共有を行う事」
「それと、お互いの倒すべき陣営に対して可能な限りの支援をする」
「この条件でなら、同盟を結ぼう」

「え?その程度でいいのか?」

セイバーの提示した条件は、俺ですら簡単だと感じるほどに甘いもの
さっきまで徹底的に拒絶していたのに。俺だけでなく、バーサーカーも、アーディーも驚いていた

「せ、セイバー?急にどうしたんだ?」
「同盟を組む為の条件を出せと言ったのはマスターの方だろう。何か問題が?」
「いや、さっきまで嫌がってたし……」


「……私からも聞かせて貰おう。その心変わりの理由はなんだ?」
「私には、先程までの拒絶が嘘とは思えない。答えてみよ、セイバー」


バーサーカーからも質問される。幾らなんでも条件が緩すぎると感じたのだろう
セイバーの返答は……



1234:ぶっちゃけ舐めてる
567:相手が予想以上に強大だった
89:心の贅肉
↓1


467 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:55:57.21 ID:0NpkNQ3l0
はい
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:56:06.59 ID:eYXi0htno
バーサーカーの怒りアップ
難易度アップ
難易度ダウン


かな?
469 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 20:21:16.10 ID:aCG3UF9SO

1:舐めプレイ



「……フ、その二人はいつでも切り捨てられる」
「ならば私の役に立たせ、用済みになった時点で消せばいい」
「どうせ放置していても、他の陣営に倒される事は目に見えている。なら保険として、戦力として手元に置くべきだ」
「…………何だと?」


「……要するに、倒せる相手を取っておきたいって事か」
「そうとも。そうでなければ貴様らと組む必要すら感じない。私に不利な相手ならば、ここで追い出し別の陣営と組んで始末していた」
「………………」


……セイバーは俺達を舐めている。いつでも俺達を倒せるから、敢えて味方に引き込んだ。と
アーディーもセイバーに叱責する。当の本人は涼しそうな顔もしているが
バーサーカーも、きっとセイバーの発言に怒りを感じている……


「……では、その条件で同盟を結ぼう。私からは異論は無い」
「バーサーカー、いいのか?」
「相手の考えがどうであれ、相手の提示した条件は私達にも有利。受けない理由は無い」

穏やかに答えるバーサーカー。その表情からは争おうという意思は無い

「……何、私もマスターを信頼しよう。というだけだ。彼女は信じられる人間だと、貴方が判断したんだろう?」

……ありがとう

「では、これで同盟を締結する!双方、異論は無いか!」
「モチロン!よろしくな、センパイ!」
「ああ、こっちこそ」


手を繋ぐ。どうも本来は細かい契約があるそうだが、一般人の俺では無理だからこれだけだ

……さて、これで同盟は結ばれた。何か話しておく事はあるか?



自由安価。同盟に関して確認しておきたい事
20:30から
↓3まで
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 20:24:54.36 ID:qC/z1+hK0
互いの能力の確認とかは行わないのか、とかか?
あんま思い浮かばん
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 20:26:15.32 ID:0NpkNQ3l0
これ以上同盟を増やすのは難しそうだな
強い相手なら無理やり戦闘して捨て駒にされそうだし、弱い相手なら組んで反抗されるのを恐れそうだ
472 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 20:26:24.80 ID:aCG3UF9SO

【あ、無しなら無しでいいですよ】

473 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 20:29:34.18 ID:SXbwR0ep0
同盟を増やすというよりはより良い条件があったら乗り換えるかワンチャンくらいかなあ
とはいえセイバーはまだステ的にはいけそうな感じするから好条件には違いない
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 20:30:01.72 ID:mF56PWcw0
同盟の期間や破棄につながりかねない禁止事項だろJK
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 20:30:31.78 ID:SXbwR0ep0
同盟する上で最低限共有していないといけない情報が欲しい
御三家とか聖杯戦争のルールとか
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 20:36:59.63 ID:0NpkNQ3lo
上の2つでだいぶ出揃ってるよな…
友好的なアーディからセイバーのことや現在の関係性をもう少し聞いとくか
477 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 20:40:39.36 ID:aCG3UF9SO

【ここまで。では今回はセイバーの情報を引けるかどうかで】


478 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 21:00:13.92 ID:aCG3UF9SO



「……なあ、アーディー」
「ん、どうかした?センパイ」


同盟を組むに当たって、不安なのはアーディーのセイバーだ
もし、暗殺や裏切りの逸話が……アサシンで呼ばれてもおかしくない様な人物なら尚更だ
バーサーカーの情報を見せる前に、まずはセイバーの事を知っておきたい

「もしかして、セイバーとは険悪なのか?」
「……昨日まではそうでもなかったんだけど、多分同盟の提案を出したからかな」
「セイバーには無断だったし……」

……普通、険悪じゃなければ無断で同盟を組むなんて考えないと思うんだが

「……セイバー、何だか人を信用していない感じなんだ。だから、同盟を組むにはセイバーの目が無い方がよかった」
「ごめん、センパイ。正直センパイから同盟を持ちかえられた時は嬉しかったんだ」

「禍門も、ガイスロギヴァテスも……多分、一人じゃ絶対に勝てない相手だったから……」
「アーディー……」


さっきまでの元気な姿から、嘘みたいにしゅんとする

「マスター、いい加減に席に付け。このままだと交渉すら出来ない」
「……さて!話し合いを始めようか、センパイも言って!」
「わかった!」


セイバーに呼ばれて、席に付く。さて、ここからが話し合いだ……

479 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 21:01:10.44 ID:aCG3UF9SO


「双方、意見を言って欲しい。その上で同盟案を煮詰めよう」

バーサーカーが温度を取り、話し合いが進められる。口を開いたのはアーディーだ

「センパイはランサーを倒したいんだよな?」
「私達もなんだ。と言うより、ガイスロギヴァテスがやたらと突っ掛かってくるんだよな」


深い溜め息を吐く。確かガイスロギヴァテスとエーデルワイスは同じ御三家だ
それなのに仲が悪いなんて、おかしな話だが……


「正確にはガイスロギヴァテスは外の家の魔術師なんだ。この土地の霊脈に目を付けて、外来からやってきた寄生虫」
「禍門はもっと酷いよ。あの二つの家はいつも争っているから」
「なら、禍門となら同じ目的で同盟が組めるかもしれない」
「それは無理だマスター。禍門にはキャスターが付いている。我々と組むメリットが薄い」
「キャスター……?何故、それを貴様らが知っている?」
「新聞部が教えてくれたんだよ」

あの新聞部が……?と不思議そうな顔を浮かべるアーディー。疑う気持ちはよーくわかるぞ

「では、ランサーの情報を渡して欲しい。我々も彼女とは因縁がある」
「討伐に協力する為にも、私達に教えるべきではないか?」


バーサーカーに指摘される。ランサーの情報、それは俺達も知りたいからな



123:ステータスだけ
456:↑にランサーのスキル情報
789:↑に禍門のサーヴァントの情報
↓1
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 21:01:34.90 ID:EHieDpEpO
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 21:01:35.45 ID:qC/z1+hK0
はい
482 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 21:25:30.45 ID:aCG3UF9SO

5:ランサーのステータス+スキル



「……私達が調べた所だと、ステータスとスキルを少しわかったんだ」
「流石に、ランサーの真名や宝具まではわからなかったけど……」
「いや、充分だよ。ありがとう」

ランサーのスキル。そしてステータス……それがわかれば戦いやすくなる


『ランサーの一部スキルを開示します』
 ◆怪力:B
 一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。
 使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。

 ◆火炎耐性:A
  火山の化身としての能力。炎、及び高熱によるダメージを無効化する。
  また火神系の英霊に対して高い防御力を得る。


「……魔物?魔獣?けど、あいつ人間の姿をしていたぞ」
「恐らく、何か姿を変化させるスキルか宝具を所有しているのだろう」
「それに炎や高熱に高い耐性を持っている……相手によっては厳しくなるだろう」

バーサーカーの指摘に頷く。ルーン魔術の炎は聞かなくても、自己強化で切りかかれば……


「それと、これがランサーのステータスだな」

483 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 21:27:25.11 ID:aCG3UF9SO

『ランサーのステータスを開示します』

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:ランサー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓
  【真名】:???             【コスト】:3or4        【属性】:混沌・中庸
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓
  【筋力】:C(30)    【耐久】:B(40)    【敏捷】:C(30)   【魔力】:B(40)    【幸運】:E(10)  .【宝具】:A(50)
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 21:28:09.92 ID:qC/z1+hK0
あーあーはいはいあの子か
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 21:32:37.20 ID:P3sIpRSFo
オーケー、分かった
486 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 21:53:31.60 ID:aCG3UF9SO


「……全体的に高めだな」
「けど、ずば抜けて高い訳じゃない。これなら二人で攻めれば勝機はあるでしょう」
「私一人でも勝ち目はある。が、確実を求めるならば貴様らの力は必要だ」

バーサーカーの意見に同意するセイバー。確かにセイバーとの差はそこまでない
逆にバーサーカーは水を開けられている。ここで同盟を組めた事は俺達にとってもラッキーだ

「じゃあセンパイと私達は同じランサーを……」
「いや、待て。我々としては、ライダーの方を追っておきたい」
「……ライダー?」

きょとんとした顔。どうやらアーディーはライダーの事については知らないらしいな

「学校で襲われたんだ。黒い衣服を着た、風に乗るライダー」
「校舎裏に描かれた召喚の魔方陣。それを調べている最中に」

「……ちょっと待て。学校に召喚用の魔方陣が描かれていたって事!?」
「あれ、言ってなかったっけ」
「学校で召喚した。とは聞いたけど、それが魔方陣が原因なんて私聞いてない!」

ぷんぷんと怒るアーディー。すぐに表情を改めると、こう切り出した

「……ハッキリ言って、そんな事をする必要性を感じない。あそこは別に霊地じゃないし」
「それは私も感じていましたわ。あの場所で英霊を呼ぶ等、余程の酔狂者でしょう」
「それに、そのライダーの出方もおかしい。まるで、センパイが来る事を知っていたみたいなタイミングで……」

「おい!まさか、生徒会の誰かがマスターだって言いたいのか!?」
「落ち着きなさい。まだそこまでは言っていません。あそこに侵入者が来る事を見越して罠を張っていた可能性もあります」
「……そっか。バーサーカー」

「よし!じゃあ、今夜は二人でその魔方陣を見に行こう」
「確認すれば、マスターが誰かわかるかもしれない……いいよな?センパイ」
「ああ!」


学校の魔方陣。それを調べる事が俺達の第一歩だ
あの時は何も出来なかった……けど、今は味方がいる。絶対に大丈夫だ

「それじゃ、少し休んでいてよ。夜、二人で学校に行こう!」



487 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 21:55:04.70 ID:aCG3UF9SO

【本日はここまで、ちょっと進みが遅いので次回サーヴァント戦】

【という訳で、次回は誰が出てくるか】


12345:ランサー
67890:ライダー
↓1
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 21:55:12.12 ID:TYGsbB7uo
はい
489 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 21:56:38.07 ID:aCG3UF9SO

【という訳で、次回バーサーカー、セイバーVSランサー】

【これで本当に終了です。皆様お疲れさまでした】

490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 21:57:04.18 ID:EHieDpEpO
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 21:58:29.48 ID:qC/z1+hK0
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 22:31:23.05 ID:i+RCEYYs0
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 22:41:22.37 ID:ixLQsS/AO
494 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/03/09(月) 22:00:57.01 ID:p2LCUz/nO

【ちょっと書き溜めておきたいので本日はお休み】

495 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:53:52.09 ID:V/2g7MVDO

【書かない日が続くのは避けたいので描写だけ〜】


496 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:54:20.97 ID:V/2g7MVDO



「……ドミトリイ様、どうか、許可を」
「どうか、私にエーデルワイスを討ち取らせて欲しいのです」


郊外に居を構えるガイスロギヴァテス邸。その前でルシフェルは頭を下げる
地に座り、額を擦り付け、ただただ深く礼をする……土下座をして、ドミトリイに懇願していた
ドミトリイは見下ろしながらサングラスをかけ直す。そして、彼女に淡々と言葉をかけた


「ルシフェル、何度も言ったはずだ。俺達の目的は聖杯の奪取。そして威信を取り戻す事」
「雑兵ごときにかまけている暇は無い。ここは堪え、消耗してきた所を叩き潰す」
「ですが……!もう、もう私は我慢する事ができません!」
「目の前に一族の仇がいるのです!狂った思想に潰された者もいるのです!私は……!」
「これは戦争だ、私闘じゃない。認める訳にはいかない」

毅然とした態度の拒絶。それは、ルシフェルを絶望させるのには充分過ぎて

「……いーじゃん。やろうよ、殲滅戦」
「ランサー、これは我々の問題だ。部外の者は黙っていろ」
「アタシのマスターはアンタでしょ?ならもうアタシだって関係者だっての」
「それに……いい加減、暴れたいっての!」


「……仕方がない。エーデルワイスを襲撃する、出撃の準備をしろ、ルシフェル」
「ドミトリイ様!……ありがとうございます!」
「勘違いするな。これはランサーのガス抜きも兼ねて、だ。使い魔を放ち、捕捉する」


「……すまない、ランサー」
「別にアンタの為じゃないしぃー」

それだけを呟いて、ガイスロギヴァテス邸を後にする三人
目を光らせた狩人は、今まさに天使を落とさんと動き出した



497 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:54:50.64 ID:V/2g7MVDO



「……やっぱり。これ素人が描いたものだ」
「わかるんですの?魔方陣を見ただけで」
「これだけ雑ならね。センパイがバーサーカーを呼べたのも納得だよ」

地面を弄くりながら、ブツブツと話し合う女性二人
もう一人のセイバーは、俺の見張りと言って、その中には加わらなかった

「描き方が杜撰過ぎて、ほんのちょっとの魔力でも反応しちゃう。今は聖杯の魔力が減ってるから大丈夫だけど」
「万一。という事も有り得ますわ。消しておかねばなりませんわね」
「要するに、適当に描かれた召喚陣だったから俺が偶然呼んじゃった。って事か?」
「そういう事!にしても、いったい誰が……」

思案するアーディーの隣で、合点がいった様に手を合わせるバーサーカー

「偶然にせよ、私としては都合のいい事でしたので。それだけは感謝致しますわ」
「バーサーカー、あまり褒められた事じゃないからな」




「……ああ。全く以てその通りだ。こんな茶番で我がガイスロギヴァテスの名が汚されたとは」
「覚悟しろ、エーデルワイス。その狂った妄念の罪を贖わせてやる……!」





498 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:55:23.06 ID:V/2g7MVDO



「……な!」
「やっほー、死に損ない。まだ生きてたの?」
「ドミトリイ……ルシフェル!」
「下がっていろ、マスター……こうも早く、また会う事になるとはな。ランサー」
「こっちの台詞だっての、バーサーカー。雑魚は雑魚らしく、狩られるのがお似合いよ」


鼻で嗤うランサーを、軽くいなすバーサーカー
後ろの二人……ドミトリイとルシフェルも、得物を取り出す。ここで俺達を仕留める気か!

「……ここは地形的に不利だ。狭く浅いから武器を振るうだけで互いに当たる」
「相手はランサー……槍の使い手。この場面では数の有利は意味をなさない……」

セイバーとバーサーカーの分析に、思わず冷や汗が出る。向こうは数の利すら差にならない程地形が味方していると
おまけに、後ろの二人は間違いなく戦闘のプロだ。俺は勿論、恐らくアーディーもあの二人に勝つ事は困難だろう

……また、同じなのか?追い詰められ、またここで殺されるのか?
一歩一歩絶望が歩いてくる。血の気がどんどん引いていく


「マスター。最悪でも貴方だけは助けよう」
「私は、貴方の剣なのだから」


……ああクソ、バーサーカーの言葉に上手く返答できない
『そんな心配なんていらない』の一言すら、俺はまともに答えられない──!





「……仕方がない。三人とも、伏せろ!」
「──『砲撃、用意《カルヴァリン》!』」

499 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:56:45.45 ID:V/2g7MVDO




「え?……うぉっ!?」
「ば、爆発!?……いや、砲撃!?」
「マスター、アーディー!セイバー、何を!」


セイバーが吼える。すると、どこからともなく砲台が表れ、ランサー達を撃ち抜いた
ランサーは火炎に耐性がある。これが有効な手にはならない事はセイバーもわかるのに……


「これは牽制、足止めだ!奴等が硬直している隙に、この場から逃げるぞ!」
「オッケー!センパイ、早く!」
「わかってるよ!」


ガイスロギヴァテス一行を横に、サーヴァント達は俺達を担いで屋根に上る
咄嗟の一時凌ぎだが、少しだけなら行動に余裕が持たせられる。どうする……?


「今ランサーの相手は出来ない。一度退くぞ」
「駄目だ!ここで奴等を倒す。居場所を突き止められた以上、また襲われるぞ!」
「けど、相手の二人はかなりの手練れだ。私はあの二人には勝てない……」
「センパイもいる以上、危険な目は合わせられない。撤退しよう、バーサーカー!」


どうも、セイバー陣営とバーサーカーの意見は食い違っている。ここで逃げるか、戦うか
戦うとなるとリスクがある。ここで俺達が殺されれば、芋づる式に二人も消える
かといって、逃げ続けるにも限度がある。奴等は目的の為ならば、最悪この学校を吹き飛ばすくらいはやりかねない
……俺の、答えは



「迎え撃とう。……ランサーと戦うんだ!」
「……マスター!」



500 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:57:35.74 ID:V/2g7MVDO



「……正気か、貴様っ!」
「ああ。このまま鬼ごっこを続けても、いずれは捕まって殺される」
「鬼は鬼でも鬼退治の方が好きなんだ。桃太郎みたいに……わかるかな?」「わかるかっ!」

セイバーの反応は尤もだ。明らかに不利なのはわかりきっている

「センパイ、相手は手練れの魔術師だ。命のやり取りに長けている。……手加減なんてしない」
「わかってる。けど、このまま逃げ続けちゃ駄目だ。いつかは相手になる連中なら、今相手になろう」
「死んじゃうかもしれないんだぞ!センパイが死んだら、私……!」

アーディーの心配もわかっている。けど、俺には自信もあるんだ

「絶対に死なない。俺には、バーサーカーがついている」
「だから……信じてくれ。俺達を」

強く頷き、バーサーカーに視線を移す。彼女は笑顔を向けて、強く肩を叩いてきた

「そう、私は負けない。私が私である限り、私の目の前に障害は無い!」
「だが、私は貴様等の意見には反対した。しかし二人の主張する権利は──」



「──命を懸けて守る。か」
「……知っているのか、セイバー」
「昔、そんな事を聞いた気がするんだ」
「なら、わかるだろう?私の言いたい事が」
「ああ。守って貰おうか。不遜なる女剣士よ」


不敵に笑う二人。そこには互いに対する信頼と覚悟が
それに応じるように、アーディーは指示を出す


「……よし!なら、なるべく広い場所……校庭に行こう!そこなら迎え撃つ事が出来る」
「わかった!頼んだぞ、バーサーカー!」



返事は無く、ただただ強い感触が伝わるだけ
俺は、もう逃げない……!


501 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:59:17.00 ID:V/2g7MVDO



「げほっ、ごほっ!アンタ達、死んでない?」
「案ずるな、無事だ。しかし、まさか不覚をとるとはな……慢心したつもりは無いが」
「くっ、これしきの事!すぐに追いましょう、ドミトリイ様。まだ近くにいるはずです!」

いきり立つルシフェルの声に、ドミトリイは目を伏せる
それは呆れからではなく、寧ろ彼女に呼応するかの様に

「……その様だな。奴等、校庭で陣取っている。我々を打倒する算段だろう」
「ハッ、舐めてくれんじゃない。数じゃないって事をわからせてやるわ」
「それをお前が言うのか、ランサー」
「アタシはいいのよ、アタシは!」

ランサーのきゃんきゃんと吠える姿。それを流し、ドミトリイは確認をとる

「……ルシフェルはエーデルワイスの小娘を、俺は小僧を仕留める」
「ランサー、宝具の開帳を許す。……盛大に暴れるがいい」


「……やーっと暴れられるのね。相手が鼠二匹だけってのは少し残念だけど」
「そう言うな、これは仕事だ。遊び無く、的確に屠るがいい」
「はいはい!……それじゃ、今度はアタシが狩る側って訳ね。面白くなってきたわ!」


狩人は高らかに笑う。追い詰めた得物を仕留める為に、二人を連れて空に駆けた



502 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:59:53.44 ID:V/2g7MVDO

【ここまで。次回には安価入れたいな……】

503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 22:04:01.93 ID:xmGaciOY0

カルヴァリン砲ってことは姉御の関係者かな?
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 22:08:40.03 ID:oW0Vv+TbO
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 22:10:14.89 ID:DzQLqTqXO
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 22:25:43.30 ID:vi0Gs6rqO

あれ、ヴォルテール以降の人間なのか?
507 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 22:37:36.62 ID:V/2g7MVDO

>>506
【ごめんなさい。今確認したら別の人と勘違いしていたという致命的なミスでした】

【そして使う言葉も間違えていたというね。なんかそれっぽい事を聞いた事がある。と解釈していただければ】

【なので、真名とはなんも関係がないと思ってください。申し訳ありませんでした……】



508 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/03/11(水) 23:01:45.20 ID:Hu9ocVH0O

【本日も書き溜めしたいのでお休み〜】

509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/11(水) 23:06:10.78 ID:pS9s7Ja/O
了解です
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 14:19:37.68 ID:bcCg+EolO
毎度ながらやらない時に知らせてくれるの助かる
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 15:04:50.41 ID:TarU3AnsO
この一言があるだけでいくらでも待ってられる
512 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:26:31.14 ID:aq2CTJavO

【ちらっと更新。最後に安価があります】


513 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:27:11.67 ID:aq2CTJavO






──“なんだい、アンタが女王かい?この萎びた魚みたいな目をしたヤツが”





……嵐が来たか。初めて出会った印象は、そんな荒々しいモノだった


男かと見違う程の大胆さ、女とは見違えない程の豪快さ。大口を開けて笑う姿は、“僕”には男にしか見えなかった


……けど、だからだろうか。僕は、どうにも彼女が気になって、気になって仕方がなかった


だから、ちょっとだけ試してみたかったんだ




──“何?アタシにアンタの替え玉をやれって?無理言うんじゃないよ!第一、アタシがアンタに似せたとしても、似るワケないじゃないか”


──“こちとら世界を回る準備があるんだ。お遊戯なら他を当たんな!”




……わかっている。けど、僕にとっては顔の傷は最大のタブーだ


特に、“顎の回りの傷”だけは何がなんでも隠し通さなければならない、秘中の秘


……それに、今を逃せば、きっとこんな事は頼めなくなる。そんな予感めいた感覚が僕にはある




──“……はぁ、仕方ないねぇ。一回だけだよ?それが終わったら楽しい船旅のプランを考えなくちゃならない”


──“待てよ?いっそ、アタシがアンタの代わりに『女王』になってやろうか?……なんてな!”




……貴女はわからないだろう。僕の胸に燻り続ける苦しみは


僕は、そもそも『女王ですらない』事を……




514 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:28:04.26 ID:aq2CTJavO



「……来たっ!」

アーディーの鋭い声が刺さる。覚悟は決めた筈なのに、否応にもなく体が固まる
歩み寄ってくる二つの影に視線を向ける。悠々と進む姿からは、俺達を警戒する様子は無い


「まさか、真正面から来るとはな」
「丁度いい。ここで始末してくれる!」
「二人とも、なんか悪役っぽいぞ」

「……いいや、始末されるのは貴様等だ」
「俺は自らの油断でガイスロギヴァテスの誇りを穢した……その罪、ここで清算する!」
「ドミトリイ……アンタ一人だけで私達に勝てると思ってるのか!」


一人、男が前に進む。その目に宿る決意の炎で俺達を焼き尽くさんと手を伸ばす
爆発。閃光。轟音。暴力的なまでの感覚に身を捩らせる……その一瞬が命取りだった
手や体を締め上げられて、肉を焼かれる。苦痛が多過ぎて、思考が出来ない……!



「ここからは俺も本気だ……完膚なきまでに焼き尽くす!」
ドミトリイの目が光る。ここで終わらせる覚悟を放ちながら─!



 ◆灼牙の蛇
  ヴァイパー。ドミトリイ自身と彼独自の戦術を指す異名。
  煙幕やフラッシュなどの目くらましと高速で展開されるワイヤーで相手の行動を妨害する  そこから身動きが出来ない相手に火炎を投げつけたり、ワイヤーを発火させ蒸し焼きに、   爆薬を仕込んでの撤退など。さまざまな戦法に展開が可能。   
  今回は対サーヴァントを想定した、霊体に効果が高いワイヤーを用意している。


515 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:28:38.13 ID:aq2CTJavO



「あっ……!」
「アー、ディー……っ!」
「あ、熱い……っ。痛ぁ……!」


見ると、アーディーにも燃えるワイヤーが絡み付いて締め付けている
キツく身体に食い込む紐に、苦悶の表情を浮かべながら、額から汗を垂らす
俺も、身体から嫌な音が軋み始めた。このままだと二人とも……

「セン、パイ……。私は大丈夫、だから……!」
「だから、バー、サーカー……っ!センパイを、お願い……!」

「マスターを狙うとは卑怯な手を……!待っていろ。すぐにワイヤーを」「させるかぁっ!」
「ランサー!貴様、伏せていたか!」
「当然でしょ?アタシはアンタ達の相手。遊んでよ、イケてるお二人さん!」
「くっ、厄介な……!」

「……ドミトリイ様が奴等を始末する間、貴様等は黙って見ているがいい」
「そして、エーデルワイスの小娘……貴様は、私が手ずから殺してやる」
「ふざ、けんなっ。こんな、所、で……!」


ランサーと対峙するセイバーとバーサーカー。アーディーに向け斧を構えるルシフェル
行動したのはルシフェルだった。斧を振りかぶり、アーディーの首に向けて……!



「覚悟しろ、エーデルワイス……『天使に恋した一族』よ!その穢れた血で……」
「今まで犯してきた罪を、贖うがいい──!」


516 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:29:18.53 ID:aq2CTJavO




「……させるか!」
「バーサーカー!……ランサー!取り零すな!」
「無茶言わないでよ。ニ対一なんだし少しは見逃してっての!」

間一髪。バーサーカーがランサーをすり抜け、首に迫った斧を弾く
アーディーを庇う様に立つバーサーカー。彼女は俺に視線を向けると、文字を書いてワイヤーを切った
ルーン魔術の応用だろうか。隣のアーディーのワイヤーを解除する

「……ありがとう!バーサーカー」
「マスター、下がっていてくれ。こんな奴等に傷付けさせる訳にはいかない……!」

「…………」
「セイバー、ゴメン!……セイバー?」
「何でもない!油断するな!」

「ドミトリイ様……!すみません!私のせいで、私の……!」
「……いや、俺が仕留め損ねたせいだ。気に病む必要は無い」
「ランサー、宝具を開帳しろ。次こそは確実に殺し切る」




冷たい死刑宣告が肌を走る
ドミトリイの声を受けたランサーは、獰猛な笑みを浮かべながら槍を掲げた





「了解。命乞いなんて聞かない、嬲り殺しにしてくれる……」

「此は赤熱、蝕む鎖……鉛の穂先よ、外敵の口を封じるがいい!」

「『他者拘束・灼熱流鉛《カウンタークロス・メタルハイドラ》』!!」



517 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:30:00.92 ID:aq2CTJavO




ランサーが槍を振るう。先端の穂先がどろりと溶け、宙に舞う
散った鉛は雨の様に降り注ぐ。……粘土の高い、高熱の雨となって

「熱っ、熱い!なんだコレ!」
「……!マスター!離れろ!」「ぐえっ!」


俺とアーディーが蹴飛ばされ、端に吹き飛ぶ
起き上がった目の前にあったのは、鉛で身体中を縛り上げられたバーサーカーとセイバー
ジクジクと嫌な音を立て、二人を焼いていた


「……拘束か。しかも、高熱によってダメージを蓄積させる性質の」
「アハハっ、いい気味ね!偉そうにしてるその面歪むの、サイッコーの気分だわ!」
「これで、アンタ達は手も足も出ない。思う存分痛め付けてあげる……!」

「セイバー!今助けに」「向かわせると思っているのか?」
「……ドミトリイ!」
「貴様等如きにランサーを差し向ける必要は無い。……ルシフェル!」


立ち塞がるドミトリイが腕を向け、ルシフェルが突進してくる
ランサーは槍を揺らしながら、セイバーとバーサーカーに歩み寄る。……ここで、その命を潰さんと


「さぁて、どっちを先に殺そうかなぁ〜?うん決めた。そこの白い方にするわ」
「くっ……!この私を易々と殺せると思うな!ケダモノが!」
「アハハハ!バーサーカーの癖にペラペラ喋るのは面白かったけど、そろそろ幕引きね」
「バーサーカー……」
「……私は」


ケタケタと笑うランサーを睨む。けど、俺には何も出来る事が無い……


「───死ね」


冷たい、氷の様な声。その一言で槍が落ちる
俯くセイバーの横で、目を閉じる。まるで……

518 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:30:47.92 ID:aq2CTJavO






「私は、まだ死ぬつもりは無い」
「──は?」


一瞬だった。鉛の鎖が引き千切れ、ランサーの腕を、剣が切り落とす
ガランと音を立てて落ちる槍。それを蹴飛ばし立ち上がったのは……バーサーカーだった
さっきとは逆に、ランサーに剣を突きつける。勝ち誇った顔ではなく、冷静に


「形勢逆転だ。ランサー」
「バ、カな……!何で、あの鎖を……!」
「愚問だな。知性の始まりは疑う事から……と、言いたい所だが、教えてやろう」


風が吹く。白銀の少女は目の前の怪物へと語りかける


「私は何者にも縛られない。それが猛る炎の中であろうと、凍む氷の壁であろうと」
「それが、私の生きた道……生き様。誰が、何であれ、私の歩みを止める枷にはなり得ない!」
「刮目せよ。私の生き様、見せてやる!!」


凛。強い意思を迸らせて、宣言する
英霊とは過去に足跡を遺した英雄の魂。な、ば彼女は正しく生粋の英雄だ
言葉一つの重みが違う。バーサーカーの声は、俺に……俺達に、立ち上がる勇気をくれる……!


「立て!勝負はここからだ。恐れるモノは何も無い、お前達には私がついている」
「貴方には彼の偉大なる大英雄の娘……この私がいるのだから!」


『バーサーカーのスキルを開示します』
 ◆■■■の娘:B
  ■■の■■■の娘である彼女が持つ固有スキル。   
  彼女が本来持つカリスマが更に強化されたもの。   
  自軍の能力を向上させる上に、自身を除く味方全体に戦闘続行のスキルを付与する。  
  死してなお■■■■■■■■■■■■が遺した影響を現すスキル。



「ふざ……けるなぁ……!ふざけるなあぁああああーーーっ!」
「……バーサーカー。僕は」


各々の意志が揺れ動く。バーサーカーの言う様に、ここからが本当の勝負
絶対に、生き残ってやる……!


519 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:33:03.29 ID:aq2CTJavO

【本編はここまで】

【次は??してくるサーヴァントだけ】
 12345:アーチャー
 67890:キャスター
 ↓1
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 22:33:46.89 ID:BC4wHkAL0
521 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:34:56.88 ID:aq2CTJavO

9:社畜のキャスター

【という訳で本日はここまで】

【次回決着。お疲れさまでした〜】

522 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 22:37:52.11 ID:3XuLFuSL0
乙ー
まぁ、ランサーは想定通り、セイバーは具体的な背格好描写なかった気がするから分からなかったけどコイツか。久々に見たな
バーサーカーは恐らく個人を特定できるスキルが公開されたけど知識不足で分からん
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 22:45:30.08 ID:XTTUsWT20

ランサーがギリシャの怪物系だってことは分かった
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 23:34:57.22 ID:bcCg+EolO

足癖悪いなこのバーサーカーwww
525 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/03/13(金) 21:46:54.07 ID:Yb/u3PonO

【本日も書き溜めてるのでお休み】

【戦闘シーンに一週間かけるとか幾らなんでも無能過ぎるので何かしらの対策は考えます】


526 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/13(金) 22:00:30.85 ID:yGa1BYs3O
スレを建てようと書き貯めに挑み、余裕で一ヶ月掛かって筆折った話する?(白目
ぶっちゃけ良いもの作ろうとしたら時間掛かるぐらい想定の範囲内だし定期的に報告してくれれば高望みしないよ
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/13(金) 22:04:51.09 ID:H9Z/UGS/o
息抜きに抽選落ちマスターとサーヴァントのショートショートとか
528 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:29:28.79 ID:U7A1JUMaO

【予想以上に書き溜めが進んでしまったので初投稿です】

【安価はありますがそんなに急ぎでもないのでお気楽にどうぞ】


529 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:30:01.77 ID:U7A1JUMaO




「喜べキャスター。お前の願いはようやく叶う」
「ホント!?やったあ!」


……セイバー、バーサーカー、ランサーの三騎が激突する数刻前
禍門みとりの所有するマンションの一角。最上階の部屋で、女性がぴょこぴょこと飛び跳ねた
小柄な肉体に相反した胸の膨らみは、跳ねる度に連動して、激しく大きく躍動する
キャスターのマスター……マリアは彼女に向けて冷ややかな視線を浴びせる。とっとと止めろと

「じゃあ、さっそくセッ」「自害コマンドって知ってるか?」

言わせないと言わんばかりに令呪を見せる。やる気満々のキャスターは面食らって抗議した


「あれ!?叶えてくれるんじゃないの!?」
「当たり前だ色ボケ露出狂。召喚して早々小学校に性教育と称して乗り込んだバカに好き勝手やらせられる訳ないだろうが」
「私はサーヴァントを呼んだのであって、デリヘル嬢を呼んだんじゃない。仕事しろ、仕事」
「ぶー。ケチ、喪女、一万年独身」
「失敬な。まだそんなに生きていないぞ」


不貞腐れた様に拗ねる女性……キャスター
胸元を大きくはだけさせたその姿は扇情的とも呼べる大胆さ
その反対、顔立ちは容姿と相反する様に幼く、そのアンバランスな姿が艶かしい
もっとも、今は叱られた子供の様にむすっと頬を膨らませているのだが


「……そもそも、どうしてボク達なのさ。禍門にだってアーチャーがいるじゃん」
「アイツを出すと否応無く警戒されるだろう。事実、私達も消されると思った」
「おっきかったもんね……やっぱりアソコも」
「“汝がマスター、マリアが命ず……”」「ごめんなさい調子に乗り過ぎました!」
「……はぁ。さっさと支度しろ。夜の学校は幽霊が運動会するらしいからな」
「それ間違って……いや、合ってる……?」


土下座を決めるキャスター。それを養豚場の雌豚を見る様な目付きで凄むマリア

そんな事等露知らず。夜の戦いは混迷を増していた……



530 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:31:21.54 ID:U7A1JUMaO



「ふふ、ふふふ……許さない。命乞いしても絶対に殺す……!」
「知性どころか理性すら消し飛んだか。卑しいケダモノが」

相対するランサーとバーサーカー。その瞳に宿る光は真逆のもの
知性を感じさせる怜悧な少女。髪を振り乱し、殺意を滾らせる少女

「あの程度……あの程度ですって?」
「なら……あの程度に殺されたアタシは……」
「何だって言いたいのよおおおおおっ!!!」


ぐにゃり。とランサーの姿が歪む。ヒトの姿から“破る”様に
少女の身体から頭や尾が飛び出す。たちまち、獅子の頭に、蛇の尾を持つ怪物へと“戻った”


『ランサーのスキルを開示します』
 ◆変容:B
  肉体変貌。能力値を一定の総合値から状況に応じて振り分け直す。
  総合値は現在のステータスの合計値であり、各能力値の上限はAランクである。

 ◆自己改造:A
  自身の肉体を、まったく別の肉体に組み替える適性。
  このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。


「……ランサー!誰がそこまでやれと言った!」
「黙っててよドミトリイ。アタシは今、そこの小娘をブチ殺したい気分なの……!」


「あ、あの姿って……!」
「聞き覚えがあるな。数多くの動物が混じった怪物が神話の世界にいる。と」
「じゃあ、あいつの本当の名前って……!」


「覚悟しなさい、小娘。英雄の資格があるか、このアタシが直々に試してやる──!」
「来るがいい怪物。英雄の血を引く私が、父の娘として相応しい事を証明してくれる──!」


剣と顎が交錯する。これはただの殺し合いではない。己のプライドを賭けた、しのぎ合い



531 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:32:13.16 ID:U7A1JUMaO



「はあっ──!」


バーサーカーの握る流麗なる剣先が、ランサーの異形の身を斬りつける
刀身が首を切り落とす。ボトリと嫌な音を立てて沈む、獅子のあぎと
意外な程にあっさりと決まった勝負。怪物の身が大地へ堕ちた

「やったか!?バーサーカー!」
「……手応えが無い。気を付けろ、マスター!」


「ク、フフフ……ハハハハハ!」


……いや、まだ終わりじゃない。
寸断したあぎとと身体が泥の様に溶け出す。それはくっつき、混ざり合い……一つの塊となった
塊は徐々に肉体を形成していく。先程と同じ、化け物の姿へと


「泥の肉体という訳か。……厄介な」
「これで終わり?……なら、次はアタシの番よ」
「我が肉体は火山の化身。炎の瀑布にいつまで耐えられるかしら!?」


一転攻勢。ランサーが襲いかかる
爪、牙、蛇の尾。どれをとっても致死の攻撃。バーサーカーはいなすだけでも手一杯だ
文字通り違う手数の差。それは、ゆっくりと、確実にバーサーカーを追い詰めていく……




532 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:33:29.15 ID:U7A1JUMaO



「………………」
「セイバー!バーサーカーの援護を……」
「させるものか!ここで沈むがいい、エーデルワイス!」

激を飛ばすアーディーに迫る、鈍色の刃。ぐおんと空を切る音が、やけに耳にこびりつく

「また来た……!?何で私達をつけ狙う?私達の一族が、アンタに何をしたって言うんだ!」
「語る必要は無い、邪悪なる一族が。死こそが貴様等の為せる唯一の赦しと知るがいい!」


女性のか細い腕から、重量に満ちた凶器を振り回す。当たれば成人男性でも致命傷だ
鈍い音を鳴らしながら追うルシフェル。撃退の手段を持たないアーディーは、ただただ逃げて惑うしかない
しかし、それにも限度はある。今、まさに追い詰められて、首を落とされようとしていた


「く……う……」
「天使に恋した一族よ……呪うならば、その身に流れる穢れた血を恨むがいい」
「アーディー!ぐっ……!」
「貴様の相手は俺だ。黙って見ていろ、直に、お前も連れていってやろう」


身体を縛られる。首を落とされる。身を削られていく──全員が、死の直前に迫っていた

……ただ、一人だけを除いて


「…………僕は」



533 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:33:59.40 ID:U7A1JUMaO



──“騎士ぃ!?アタシがぁ?おい、この女王頭でも打ったのかい?”

──“でも、ま、有り難く頂戴するとするさね。ほら、騎士様ってのは高給取りだって相場は決まってる”

──“だったら受け取らない理由は無い。要は、アンタはアタシを雇いたい。って事なんだろ?”




「……そんなつもりじゃ、無かったんだけどな」


……本当は、貴女の姿が騎士の様に見えたから
自分には無い、天性の輝きを見初めたから……


「聞け!我が光を知らぬ者よ!」


セイバー。剣士の英霊が、苦笑を浮かべ、立ち上がる
三者三様の絶体絶命。それを救わんと、自らが本物の騎士にならんと声を張りあげる
その背後に、一つ。また一つと集う艦。満ちていくのは輝く?


「この名を刻んで逝くがいい……《テメロッソ・エル・ドラゴ》!」
「《太陽を落とした女》と──!!」


砲が火を噴く。ドミトリイの炎も、ランサーの炎も掻き消す程の嵐が吹き荒れる
瞬く間に砲撃の雨が戦場を覆い尽くす。その様はまるで、嵐の夜……


「うおっ!?」
「くっ……!まさか、これ程とは……!」
「セイバー!此方にも頼む!」
「心得た。……全く、あいつは本当に似てるな。自分勝手な所が、特に」


534 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:35:41.43 ID:U7A1JUMaO

【文字化けしてる……】
【?→焔】


「ハ、馬鹿の一つ覚えじゃあるまいし……」
「こんなの、痛くも痒くも無いわ!」


しかし、砲撃の雨霰を受けても平然としている存在もいる
ランサーの肉体は火山の泥。人の手で造られた火など、毛ほども障らない

「たかだか火の噴く木箱程度で、アタシを倒せると思っていたの?そんなもの……ッ!?」



「油断大敵、だ。その人を甘く見過ぎ、自分を過信する癖を調教し直した方がいい」

……が、迎撃せんとしたランサーの身体を細剣が貫く
その理由は至極単純。巨躯を誇る肉体は、砲撃によってその大半を消し飛ばされていたからだ
ここまで削り取られれば、粘土の肉体とはいえダメージは免れない。今のランサーには、肉体の優位性すら無くなっていた


「最初から効かない事はわかっていた。しかしその身を吹き飛ばすには充分過ぎる」
「───私の勝ちだ」

「あ……ア、アァアァアアァァアアア!?!?」

叫ぶ。錯乱した様に、獣の慟哭が響く
剣を身体から引き抜き、振るう。刃についた泥が、足元に落ちた
そのまま、頭を切り捨てんと……





「“ランサーよ。汝がマスター、ドミトリイ・ガイスロギヴァテスが令呪を以て命ず”」

「“潮時だ……我等を連れて、撤退せよ”」


目を焼く程の、深紅の魔力が光り輝く。その光はランサーを包み、空へと消えた
先程までいたドミトリイ、ルシフェルの姿は既に無い。命令通り、何処かに撤退したのだろう


「マスター。この戦い……我々の勝利だ!」
「僕は……騎士として戦えたのなら満足だよ」


バーサーカーとセイバーの、勝利を伝える声が響く
途端に沸き上がる歓声が、初陣の戦果を雄弁に物語っていた




535 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:38:22.30 ID:U7A1JUMaO

【???判定。どうなっても大丈夫なやつ】

123:特に無し
456:セイバー
789:貴方
↓1
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 12:40:06.77 ID:uUhDFUWW0
えい
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 12:41:30.88 ID:tCZQFC910
ランサーの真名がようやくわかった
538 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:42:13.80 ID:U7A1JUMaO

7:「うん!ボク、あの子が気に入ったよ!」「確か、禍門のマスターの知り合いだったな」


【という訳で昼の部はここまで。続きは夜に】

539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 12:43:02.62 ID:ZUzY0okRO
乙ー
どうなっても大丈夫(色情魔にロックオンされる
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 12:45:13.34 ID:SoBp5FnDo
おつおつ
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 13:19:07.97 ID:/LOXyuf20
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 13:27:53.63 ID:fSJYeAaPO
543 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 21:24:48.28 ID:Q7Vd2kP1O

【鯖鱒wikiに自作のデータを登録させていただきました】

【お暇でしたら、見ていただいて貰えると嬉しいです】

【それでは夜の部。人はいますか?】

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