【安価】女探偵「奇々怪々な事件ならおまかせあれ」

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15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 15:18:17.93 ID:R+1OyHrjO
よくわからんから>>14
16 : ◆VewnKbCuMWTD [sage]:2020/03/01(日) 15:25:09.79 ID:UxT4KTQOO
>>14
起きてる事件の内容だけでもいいですし犯人の異能まで指定してるものでもOKです
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 15:36:57.82 ID:6fbghqyrO
【来訪者】
【起きている事件・怪異】
【事件の首謀者】
こんな感じのテンプレあるとやりやすいかも
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 15:42:10.11 ID:FK7poNI5O
捜査官やヒロインの人かと思ったけど違うか
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 15:56:19.59 ID:IEXg1i0C0
【来訪者】 資産家の男性
【起きている事件・怪異】 娘が誘拐された
【事件の首謀者】 借金関係でこの資産家に恨みを持ってる男性。恨みを晴らすために黒魔術を学び、催眠や空間転移で誘拐を行ったため警察もお手上げの様子
20 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/01(日) 16:48:46.49 ID:1xt8Auw1O
奈月「売春、ですか……」


女子高の教師だというその男の話によれば、彼の勤務する学園の生徒がそこの理事長と売春行為を行っているのだという。


奈月「売春を行っているというのはどうして分かったんですか?」

女子高教師「何人もの生徒が放課後に理事長室に入っていくのを見てるんです。それも、うちの学園でも可愛いと言われる人気の子たちばかり!」

女子高教師「そのうちの何人かに聞いてみても、用事があったから呼ばれただけとはぐらかされるだけで……」

奈月「何か確証があるわけではないんですね?」

女子高教師「た、確かに、証拠とかはないですけど……でも、間違いないんです!」

奈月「なんでそう言い切れるんですか?」

女子高教師「それは……」

奈月「……その中に、あなたと付き合っていた子がいたんですね」

女子高教師「ッ!?」

奈月「その子がある日から急に高価なブランド品を身に着けるようになって、様子がおかしいと思ったあなたは彼女を尾行し、そして理事長室に入っていくのを見た、と」

女子高教師「……は、はい、その通りです。でも、なんで」

奈月「女の……いえ、探偵としての勘です」


そういって笑う奈月に対し、男は肩を縮こまらせ青くなった顔を伏せた。

そこまで怖がる必要はないのに。奈月は小さく笑いながら、男に優しく語り掛けた。


奈月「ふふ、安心してください。私は警察じゃないですし、あなたと彼女との関係をどうこう言うつもりはないです。真剣交際だったみたいですしね」

女子高教師「あ、ありがとうございます……で、でも、そうなんです! 彼女は俺を裏切るような子なんかじゃない! きっと、あの男が何か特別な力を使って彼女を騙してるに違いないんです!」


そうとは限らないんじゃないか、という言葉を口にするほど、奈月は子供ではなかった。

真偽は不明確だが、うら若き乙女の純情が悪漢に弄ばれているというのなら、女としても探偵としても見過ごせるはずがない。

目の前の男も、自身の社会的地位が危ぶまれることを承知の上で奈月に助けを求めに来たのだ。プロとしてクライアントの期待に答えなければ。


奈月「分かりました。まずは調べてみますね」


やると決まればあとは動くのみだ。理事長が何らかの異能を持っていようとそうでなかろうと、奈月の『眼』ならば全てを見抜くことができる。


奈月の行動 ↓2
1.依頼主の彼女に話を聞いてみる
2.気付かれぬように理事長に近づく
3.理事長室に忍び込みカメラを仕掛ける
4.その他
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 16:54:49.29 ID:YGKBipz0O
2
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 16:57:39.36 ID:p8gr3dL60
23 : ◆VewnKbCuMWTD [sage]:2020/03/01(日) 17:46:44.92 ID:EBuyJ5JcO
奈月「すみませーん、街頭アンケートにご協力いただけますかー?」

女子高生「え?」


ニコニコと営業スマイルを浮かべながら、奈月は標的の少女に声をかけた。

度の入っていない黒ぶち眼鏡をかけ、髪型のアレンジも変えている。メイクの雰囲気も変えて、普段よりもやや軽い印象を与えるものにしている。

女はメイクとオシャレ次第で人相が変わる。こういうときに便利だ。

戸惑う少女を無視し、あらかじめシミュレートしていた台詞を何度も口にしている風に話す。


奈月「イマドキ女子高生の恋愛模様をちぇーっく! って感じなんですけど、彼氏とかいます?」

女子高生「は? いや、今急いでるんで……」

奈月「ちょっとお話聞くだけですって、お時間とらせませんから! あなたすっごく可愛いし、やっぱり彼氏ぐらいいるよね? 年上? 年下? 同い年?」

女子高生「ちょっと、本当にやめてください……!」

奈月「あーすみません、ありがとうございましたー」


足早にその場を去っていく少女を見ながら、奈月は小さく息を吐いた。

あまりしつこく話しかけると、今度は周りの通行人に注目されてしまう。日常の一風景として、すぐに忘れ去られてしまうぐらいがいい。

一分にも満たない標的との接触は、傍から見れば明らかな失敗に終わった。標的に対し無駄な警戒心を与えたにも関わらずなんの情報も引き出せていない。

しかし、奈月は普通ではない。奈月には、異能とも呼べるほどの驚異的な第六感がある。

彼氏というワードを出すことで、少女の頭の中には関連するイメージが否応なしに浮かび上がる。それだけで、奈月はそれを感じ取ることができた。


奈月の収穫は? ↓1コンマ一桁
1〜3 理事長と売春をしていること、何らかの異能により魅了させられていることまで確信した
4〜7 理事長と性行為をしていることまでは分かった
8〜0 彼氏である男性教師よりも強く理事長の姿を思い浮かべていたことだけは分かった
ゾロ目 大した情報を得られなかったうえ、魅了の力を第六感で感じたことで僅かに魅了がかかってしまった
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 17:52:00.65 ID:1dlmOYF9O
sageだと更新気付けないからsaga入れて
25 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/01(日) 18:44:22.53 ID:Vz8e5g3gO
『んっ、ふぁ……あっ、あぁん……っ♥』


甘く、溺れたくなるほどの恍惚感。胸が高鳴り、頭がのぼせたように茹っている。

心を奪われるほどに魅了された男に愛され、組み敷かれ、女としての快楽を絶え間なく注がれている。

涙に滲む視界に浮かぶのは、満足げに彼女を見下ろす一人の男。

男は、汗と脂でテカる分厚い頬肉を持ち上げ、まんまると肥えた腹を一心不乱に打ち付けていた。


奈月「おえっ……」


先ほど見えたイメージを振り払うように奈月は頭を振った。

イメージであるため細部はぼやけ、昨今の詐欺アプリ並に美化補正がなされていたが、あれは間違いなく依頼主に見せてもらった写真の男だろう。


奈月(彼女と理事長とそういう関係にあるのは間違いない。売春をしてなかったとしても、未成年との淫行で十分罪に問えるけど……)


奈月の見たイメージでは、少女は理事長に対し嫌悪感を抱いている様子はなかった。

むしろ、運命の王子様に恋するお姫様状態だ。恋に恋しがちな思春期の少女とはいえ、あそこまで強い好意を持っているというのは珍しく思えた。

こうなってくると、依頼主である男性教師の方がストーカーで、理事長と付き合う少女に横恋慕したという線もある。

理事長と少女が純粋な恋愛関係なら、依頼主の意向だけ聞いて理事長を罰するというのも筋が通らない気がしてくる。
26 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/01(日) 18:46:17.98 ID:Vz8e5g3gO
奈月「でも、私の直感だと依頼主さんはシロなんですよねー、どう思います?」

刑事『知らん。お悩み相談ならよそにかけろ。俺はお前と違って暇じゃないんだ』

奈月「私だってそうですよ! これも仕事のうちです! そうじゃなかったら刑事さんと電話なんてしませんから」

刑事『お前っ……!』

奈月「ねぇ、刑事さん。警察の方で理事長の周辺を調べてもらえませんか?」

刑事『無理に決まってるだろ。証拠もないのに警察は動けない』

奈月「私のお願いでも?」

刑事『無理だ』

奈月「ケチ!」

刑事『あのなぁ……お前の力を信じてないわけじゃない。ただ、その力が365日いつでも正しいなんて保証はどこにもないだろ?』

奈月「正しいですもん!」

刑事『とりあえず、なんでもいいから証拠を掴んでくれよ。そしたら、適当に理由でっち上げて家でも学園でも踏み込むから』

奈月「刑事さん……国家権力がそんなめちゃくちゃなんて、私はこの国の未来が心配です」

刑事『お前がめちゃくちゃだからだろうが! 妄言と切り捨てられないだけありがたく思え!』

奈月「はいはい。じゃあ証拠掴んだから連絡しますから、その時はお願いしますね」

刑事『ああ。あと、くれぐれも無茶だけは――』プツン!

奈月「さて、どうしよう」



奈月の行動 ↓1〜3 コンマ最大
1.理事長とそういう関係にありそうな他の女生徒と接触する
2.バレないように理事長に近づく
3.理事長室に忍び込みカメラを仕掛ける
4.その他自由指定
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 18:46:50.41 ID:FLDYFCTu0
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 18:47:01.88 ID:2PHKMUDAo
3
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 18:47:08.63 ID:3ZrT35A4o
3
30 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/01(日) 20:12:24.45 ID:MhZfMzmZO
奈月(まぁ、決定的な瞬間を撮っちゃうのが一番手っ取り早いよね)

女子高教師「本当にうまくいくんですか、こんなの……」ヒソヒソ

奈月「任せてください。私こう見えて鍛えてるんで、いざというとき走るのめっちゃ速いですよ」

女子高教師「バレるかどうかの心配ですよ!? あなたはともかく私はバレたら即アウトなんですから!」

奈月「勤め先の生徒と付き合う方がチャレンジャーだと思いますよ、せんせい♥」

女子高教師「っ……!」


放課後。

奈月は売春の決定的証拠を掴むため、依頼主である男性教師と一緒に校舎内を歩いていた。

学園という閉ざされた空間で、よそ者が怪しまれることなく内部に潜り込むのは極めて難しい。

だが、奈月はいつもの人懐っこい笑みを浮かべながら廊下を堂々と歩いていた。

途中、何人かの生徒や教師とすれ違ったが、奈月の存在が怪しまれることはなく、むしろ挙動不審となった男教師の方が怪訝な目で見られていた。

奈月は迷いのない足取りで理事長室に向かう。

歩みに合わせ、ひだのついたチェックスカートが揺れた。すらりと伸びた健康的な太ももが、白い素肌を大胆に晒している。

奈月は今、その学園の制服を着て女子生徒に扮していた。


奈月「この制服かわいいですねー! ふふ、私もまだまだイケますよね?」

女子高教師「そ、そうですね……」

奈月「ちょっと、今のはジョークですよ。ツッコんでくれないと私が痛い人みたいじゃないですか」


奈月はそういうが、実際のところ違和感はほとんどないといってよかった。

やや背は高く要所要所の発育はいいものの、幼さの残った端正な顔立ちのおかげで女子高生として十分通用した。

そもそも、年齢で言えば奈月は去年まで高校三年の一つ上でしかない。探偵としていろいろと危ない橋を渡ってきているとはいえ、彼女もまだまだ少女だった。
31 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/01(日) 20:14:34.07 ID:MhZfMzmZO
奈月「ここまででいいですよ。校舎の構造は把握しているのであとはひとりで行けます」

女子高教師「だ、大丈夫ですか?」

奈月「大丈夫ですって。私、野生の勘は鋭いのでヤバいと思ったらすぐに察知して逃げられます」

奈月「じゃ、また明日ね、先生!」


そう言って奈月は、男に向けて屈託のない笑みを浮かべた。

あどけない。本当にまだ学生のようだ。その無垢な笑顔に、男は胸が締め付けられるような高鳴りを覚えた。



奈月(さて……理事長がこの時間いないのは依頼主さんに確認してもらってる。生徒が理事長室に入るところは、依頼主さんの話だと珍しいことじゃないから見られても問題ない)


奈月は理事長室の前に立つと、ドアのカギ穴に小さな針金を挿し込んだ。

手首だけを器用に動かし、最小限の動きで鍵を開ける。はじめから鉤などかかっていなかったというように、奈月は自然な動作で扉を開けて中に入った。


奈月(休憩室とかがあるわけじゃないのね……とりあえず、死角ができないよう2、3個取り付けよう)


理事長は留守にしているとはいえ、あまり時間はかけられない。

奈月は学生カバンから小型のカメラを取り出すと、慣れた手つきでバレにくい場所に設置していった。


奈月(……これでよし。さて、あとは数日後回収してからのお楽しみか)


三分もしないうちにカメラを設置し終わった奈月は、そのままその場を去ることにした。



奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
1〜3 無事に売春の証拠を掴めた
4〜7 出ていこうとしたところで理事長が戻ってきてしまい、咄嗟に物陰に隠れた
8〜0 部屋に戻ってきた理事長に見つかってしまった
ゾロ目 後ろから理事長に羽交い絞めにされ、フェロモンを強制的に嗅がされてしまった
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 20:15:15.97 ID:4g6PcDCJ0
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 20:22:39.86 ID:FK7poNI5O
主人公が不利になるコンマ範囲はもっと広くてもええんやで(提案
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 20:27:08.99 ID:iLLs0njw0
質問この主人公が調教されて落とされたりした場合は新しい主人公作るんですか?
35 : ◆VewnKbCuMWTD [sage]:2020/03/01(日) 20:54:45.11 ID:UxT4KTQOO
>>34
早く終われば新主人公で続けるつもりですが、長く続けばこの子で終わるかも
36 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/01(日) 20:56:59.96 ID:UxT4KTQOO
奈月(――ヤバい、来る!?)


扉の方へ踵を返した瞬間、奈月の第六感が警鐘を鳴らした。

部屋のすぐそばまで理事長が迫っている。今外に出れば、理事長室から出る瞬間を目撃されてしまう。


奈月(今日は遠方の会議ででかけてるんじゃなかったの!? と、とりあえず隠れないと!)


奈月は周囲を確認し、身を隠せそうな場所を探す。

そして、部屋の中央に置かれた接客用の机の下に滑り込んだ次の瞬間、ドアが開いた。

むわっと、蜜のような甘い匂いが香ってきたような気がした。

瞬間、脳に流れる桃色のイメージ。

奈月は察した。

これからこの部屋で、男と女のまぐわいが始まろうとしている。


奈月(これは……現行犯逮捕できるのでは?)


刑事ではなく探偵である奈月に逮捕権はないし、そもそも不法侵入をしている身なのでたとえ現行犯だとしてもこの場で理事長を問い詰めることなどできないのだが。

それでも、奈月の代わりに設置したカメラが一部始終を収めてくれるはずだ。
37 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/01(日) 20:58:51.95 ID:UxT4KTQOO
「ん、んちゅ、ちゅぱ……あぁん……♥」

奈月(うわ、うわ、うわっ! お、落ち着いて! ここを無事に乗り切れれば、確固たる証拠がつかめるはず!)


自身のすぐ上で繰り広げられている痴態を想像しながらも、奈月は冷静さを保とうとする。

探偵と言う仕事柄、色恋や痴情がもつれたあれこれに立ち会うことも多い。

しかし、誰もが振り返る端正な顔立ちを持ちながらもそういう縁に恵まれなかった奈月は、こういう場面がどうしても苦手なのだった。


まだ幼さの残る少女の艶めかしい声がすぐ頭上から聞こえてくる。

布の擦れる音がする。机の下で寝そべる奈月のすぐそばにスカートとショーツが脱ぎ捨てられたのを見て、奈月は思わず息を呑んだ。

秘所を掻き回す、水気を帯びた音が激しく響き渡る。少女が一際甲高い嬌声を上げたと同時に、男の手は止まったようだった。

荒い息遣いが耳元まで聞こえてくる。それは少女のものだけでなく、自分の吐息の音も含んでいるのだと気付いたとき、本格的な抽挿が開始された。

ぱんぱん、と肉を打つ子気味良い音が響く。

イメージで見た、あの肥えた体躯に細身の少女が突き上げられている様をどうしても想像してしまう。

恥ずかしげもなく喘ぐ少女の快感が、昂揚が、イメージとなって奈月の肌を焦がす。

わずかに鼻を掠める程度だった甘い臭いが、いつの間にか辺り一面に充満していた。

荒く息を吸うたびに、少女と男がまき散らす淫臭が体内に取り込まれる。

ゆらゆらと揺れるような心地よい酩酊感に、奈月の思考がぼやけていく。


奈月(お、おかしい……こんなの、『普通』じゃない……)


奈月の第六感に頼るでもなく、今の奈月の状態は異常だとすぐに分かった。

いくらすぐ傍で本物の性行為が行われているとしても、それだけでここまで興奮してしまうほど奈月は変態ではない。


奈月(間違いない……異能なのか道具なのかは知らないけど、理事長は何らかの方法で生徒たちをそういう気持ちにさせて食いものにしてるんだ!)

奈月(今は、耐えないと……! 映像さえ見れれば、私の目がその正体を教えてくれるはず……!)

奈月「んっ……はぁ、はぁ……♥」


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
1〜3 なんとかその場をやり過ごし証拠を掴む
4〜7 なんとかその場をやり過ごすも、部屋から出ようとしたところを見つかってしまう
8〜0 気配を殺しきれず見つかってしまう
ゾロ目 我慢できず自慰を始めてしまい、そのままイってしまう
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 21:00:56.83 ID:wlFLbEosO
はい
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 21:01:20.81 ID:7z05UIRFO
高校生探偵的なキャラも出したいが事務所ありだと19あたりが年齢の下限かな?
40 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/01(日) 21:36:35.18 ID:EBuyJ5JcO
◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


刑事「ご苦労さま、お手柄だったな。おかげでホシを捕まえることができた」

奈月「ご褒美ください!」

刑事「会っていきなりそれかよ……依頼主からちゃんと報酬は貰ったんだろ?」

奈月「仕事ですから当然です! でも、私のおかげで凶悪な異能犯罪者を捕まえられたんですから、警察からもご褒美ほしいなぁ♥」

刑事「……ほら、駅前のたい焼き」

奈月「わーい! さすが刑事さん! 当然カスタードですよね!」

刑事「は? あんこに決まってんだろ」

奈月「えぇ!? あの店はカスタードの方がおいしいんですよ!」

刑事「知るかそんなもん」

奈月「はぁあ、まあいいや。いただきまーす!」

刑事「……特殊なフェロモンで女を誑かす異能犯罪者……厄介なやつだったな。お前も危ない橋を渡ったんじゃないか?」

奈月「ぜ、全然! 余裕ですよ余裕! 私はプロの探偵ですから!」
41 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/01(日) 21:39:10.75 ID:EBuyJ5JcO
刑事「はいはい……んで、ひとつツッコんでいいか?」

奈月「なんですか?」

刑事「その格好はどうした。コスプレにでも目覚めたのか」

奈月「違いますよ! 潜入の時に使った制服をもらい受けたんです! せっかくなんで今日だけ着ようと思って」

刑事「そんなもんなんでわざわざ貰ったんだ」

奈月「いろいろあって高校に通えなかったから、制服って憧れがあるんですよねー。まあ、中学は制服だったんですけど」

刑事「……」

奈月「えへへ、似合ってますか?」

刑事「ギリギリな」

奈月「もう、素直じゃないんだからー」

刑事(似合ってるさ、探偵なんかより……とか言ったらうるさそうだな)

奈月「私は天職だと思ってますよ、探偵」

刑事「……!」

奈月「この力はきっと、困ってる人を助けるために授かったんだと思うから」

刑事「……無茶だけはすんなよ。警察の仕事を増やされたらたまったもんじゃないからな」

奈月「それはお互い様ですね」

刑事「ガキが大人の心配なんて百年早い」

奈月「もう! 本当に素直じゃない人だなー!」


◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆
42 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/01(日) 21:40:08.11 ID:EBuyJ5JcO
次の事件 ↓1〜3 コンマ最大
テンプレ参考にさせていただきました

【依頼主】
【事件・怪異】
【犯人・元凶】※犯人・元凶は指定しても現時点では不明でもいい
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 21:43:22.11 ID:XZmwVFIso
【依頼主】中堅読者モデルの少女
【事件・怪異】淫夢にうなされる・街を歩くと男性に襲われるが気付くといなくなっていて襲われた痕跡も消える
【犯人・元凶】読モ仲間
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 21:45:21.00 ID:54saHjwCo
【依頼主】女子高校生
【事件・怪異】自分と瓜二つの人間が援助交際するなど自分の評判を貶めてる。写真もばらまかれてる
【犯人・元凶】不明
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 21:46:20.10 ID:FLDYFCTu0
【依頼主】女子高生
【事件・怪異】夜な夜な気絶した全裸の人間が路上で発見される。依頼主も被害者の一人。
【犯人・元凶】人類を調査している宇宙人、「服」という文化を研究している。無機物を消滅させる謎のテクノロジーを持つ。
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 21:46:46.69 ID:wnsRrpM5o
【依頼主】過疎集落の小学生
【事件・怪異】親友が村の儀式に行ってから行方不明
【犯人・元凶】村の大人たち
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 21:47:28.86 ID:/qYzOt/6o
00って0?
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 21:53:49.56 ID:JaLmIQG4o
100だっけ0だっけ
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 21:55:34.57 ID:gVVaFotyo
決まってない。ゾロ目だし混ぜていいんじゃない?
合体させても違和感ない感じだし
50 : ◆VewnKbCuMWTD [sage]:2020/03/01(日) 22:00:03.80 ID:EBuyJ5JcO
00は100扱いです。コンマ一桁も1〜0で見てるので
今回は>>44

今日はここまで
平日は更新少なめですが、完結はさせます
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 22:08:38.72 ID:MqkzisvSo
おつおつ
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 19:28:11.07 ID:MaIrw/AkO
毎日更新はこないかな?
53 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/02(月) 20:41:19.61 ID:bGkYDB9cO
奈月「自分と瓜二つの女のせいで悪い噂が流れてしまっている、と」

女子高生「はい……」


奈月は差し出された写真を見ながら思案するように顎をなぞる。

写真には、奈月の目の前にいる少女が中年男性と腕を組み、いかがわしいピンクなお店に入っていく瞬間が撮られていた。

合成ではないな、と奈月は断じた。

目覚ましい進歩を遂げている昨今の画像加工技術であれば本物そっくりの贋物を作ることもできるだろうが、そんなものでは奈月の目は誤魔化せない。

それこそ、異能者の力をも欺く超常的技術でもなければそんなことは不可能だ。


奈月「失礼ですがお母さん、お子さんに生き別れた双子の姉妹とかいらっしゃいますか?」

母「いませんよそんなの! 私の娘はこの子だけです! でも、だからこそ気味が悪いんです、私でも見分けがつかないなんて……」

女子高生「仲のいい子たちは私のことを信じてくれてるんですけど、援交してるとか万引きしてるとかクスリをやってるとか、酷い噂ばかりが流れてて……もう学校に行くのも辛くて……」

奈月「なるほど……いずれにせよ、見過ごせませんね。任せてください! この奈月探偵事務所の名に懸けて、私が解決してみせますよ」

女子高生 母「「お願いします!」」

奈月(さて、まずはどこから当たろうか……)



奈月の行動 ↓1〜3コンマ最大
1.依頼主の交友関係を調査
2.援助交際している姿が目撃された歓楽街を調査
3.依頼主を尾行し、周辺で何かおかしなことが起きてないか調査
4.その他自由指定
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 20:43:59.34 ID:EyKT5AbBo
2
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 20:44:12.57 ID:sxjAhoV8o
2
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 20:44:17.18 ID:bbGs3KdEO
2
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 20:44:21.11 ID:06CgW+dro
2
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 20:46:43.76 ID:wDlXRK+f0
また荒らしか
59 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/02(月) 22:09:34.27 ID:QAqWX3S7O
夜の歓楽街は、ギラギラとしたネオンの光に溢れて星の一つも見えなかった。

十時を過ぎたころだというのに、大通りは多くの人で溢れていた。

少しでも早く我が家に帰るため足早に通り過ぎていく人の横を、酔っぱらったサラリーマンや浮ついた若者などが大声で話しながら歩いていた。

そして、そんなごくごくありふれたカタギたちに混じって、すねに傷を持った外れ者たちが何食わぬ顔で通りを闊歩している。

奈月自身は危険を回避することなど造作もないが、何も知らない千鳥足の一般人が、血と暴力の匂いを放つ連中の隣を横切るのを見るのはヒヤヒヤした。


奈月(例の写真が撮られたのは、この裏路地の向こうにあるホテル街か……)


脇に逸れた裏路地に足を踏み入れると、あれほど眩しかった街の光がすぐに届かなくなった。

女一人が通るには勇気のいる道を、奈月は勝手知ったる道のようにすいすいと進んでいく。

多少暗くて見えづらくとも、奈月は雰囲気でどこに何があるのか把握して避けることができるのだった。


奈月(自分と瓜二つの誰か……ぱっと思いつくのは、やっぱりドッペルゲンガーとかかな)


ドッペルゲンガー。自分とまったく同じ容姿をした怪異。または、自分とは違うもう一人の自分自身。

ドッペルゲンガーは不吉の象徴。出会ってしまうと死んでしまうという話も聞いたことがある。


奈月(まぁ、幻術やまやかしの類なら、私の目には通用しないけど)


その後、奈月はどうなる? ↓1〜3コンマ最大
1.依頼主と瓜二つの人物が男と歩いているのを見つけた
2.依頼主と瓜二つの人物に見つかってしまった
3.奈月と瓜二つの人物が目の前に現れた
4.特に情報は得られなかった
5.その他自由指定
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:11:55.77 ID:idjQPK8A0
1
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:12:17.08 ID:R3gtS+2+o
2
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:12:22.76 ID:kXAPkiUXo
2
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/03/02(月) 22:12:27.95 ID:8qgF/gpf0
3
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:12:33.29 ID:3K0poV34o
2
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 00:15:10.72 ID:m0iGiycCO
今日はもうおわり?
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 00:21:21.07 ID:53UKGK0z0
単発末尾oで萎えたんじゃない?
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 21:23:57.92 ID:5MUe3L4SO
これはエタりそう
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 22:07:18.22 ID:py4Cc2SHo
そら荒らしが出て対処不能ならそうなるわな
まともな掲示板なら管理人がアク禁して終わる話なんだが
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 12:17:55.10 ID:5NGj6Cv0O
悲しいなあ
70 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/04(水) 20:47:12.79 ID:vgWE57A+O
一本隣の道に出ただけだというのに、表通りとは明らかに空気が違っていた。

毒々しい桃色のネオン。雄を誘う色香を恥ずかしげもなく振りまく女たち。そんな女に煽られた肉欲の炎を隠そうともしない男たち。

やけに距離感の近い男女たちは、互いの腕を絡め合ったままやけに豪華なホテルのフロントに消えていく。

裏路地から抜けてすぐ、奈月はチャラついた男たちに話しかけられた。

何やらぺちゃくちゃと話しているが、奈月は一瞥もくれることなく進み続けた。

舌打ちが聞こえ、男たちの気配が遠のいていく。また別の獲物を探しに行ったのだろう。

奈月のような若く綺麗な女がこの夜道を歩くのは、飢えた獣の前で肉をぶら下げながら歩くようなものだった。舐められたらそのまま喰われかねない。


奈月(そろそろつくはず……まぁ、そう簡単に見つかるとは思ってないけど、何か手掛かりでもつかめれば……)


目的のホテルを前にして、一度も躊躇うことなく歩き続けてきた奈月の足が止まった。

奈月は、目の前から歩いてくる男女――正確には、男と腕を組むその少女から目が離せずにいた。


奈月(――いた!)


それは間違いなく昼に出会った少女の顔だった。

他人の空似どころではない。同一人物か、そうでなければ彼女の顔をなぞって精巧に作られたコピーだとしか思えない。

しかし、まったく同じ顔でも、表情一つでここまで印象が変わるものなのか。

鼻の下を伸ばす男に身体を密着させ、上目遣いで悪戯っぽく笑う少女は、依頼主の少女よりもずっと大人の世界を知っているように見えた。

思ってもみなかった絶好のチャンスに、奈月は僅かに動揺した。

しかし、すぐに落ち着きを取り戻すと、通りの脇に逸れ、壁を背にスマホを取り出した。

先ほどぱっと見た限りでは、超常じみた何かを感じることはなかった。

依頼主の少女が嘘をついていたようには見えなかった。彼女が嘘をついて非行に走っているわけではないだろう。


奈月(本当にただの生き別れた双子の姉妹だったりして……まぁ、近くで見ればはっきりするはず)


スマホを眺めるふりをしながら、少女の気配を探る。

そして、少女たちが目の前を通り過ぎるタイミングに合わせて、ちらりと視線だけを前に向けた。

自身とは違う誰かと同じ顔をした少女が、奈月の顔を見つめていた。



少女の正体とは? ↓1〜3 コンマ最大
1.依頼主の少女の奥底に眠る本能が具現化したもの
2.依頼主の少女に怨みを持つ知人が化けていたもの
3.依頼主の容姿をコピーした異形の化け物
4.本当にただの双子の姉妹
5.その他自由安価
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 20:49:17.28 ID:/nEouu+50
5 ホラー映画 呪怨に出てくる怨霊、佐伯伽倻子だった
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 20:50:34.62 ID:HrwGzE4yO
3
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 21:07:57.56 ID:4QwZurNoO
1
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 21:45:46.95 ID:C9YI+c5nO
荒らしの格好の的になりそうだし5は無しでも良さそう
75 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/06(金) 12:01:26.28 ID:YlOeNfVAO
ソレと目が合った瞬間、光では知覚できなかったその形貌が鮮明に浮かび上がった。

少女を模った被膜の内側に蠢く、おぞましい異形の姿。

驚愕に見開かれた奈月の瞳を、生気が抜け落ちた虚ろな瞳が見つめていた。

精巧に作られたそのレンズの奥にある、ギョロギョロとした目玉と目が合う。

気付かれている。こちらが向こうの正体に気付いたことに。


奈月(なんで、悟られないようにしてたのに――!?)

ドッペル「なぜ気付かれた?」

奈月「ッ!?」


少女は隣に立っていた男を肘で突き飛ばすと、脇目も振らずにそのまま路地裏に駆けていった。


奈月(逃げる!?)

奈月「このっ……!」バッ!


考えるより先に、奈月の脚は動いていた。

相手は明らかに人間ではない。むやみに後を追うことは相当の危険が伴う。

だが、人間に擬態できる化け物など、ここで逃がせば次も見つけられるという保証もない。

逃がさない。探偵として、力を持つ者としての矜持が、奈月を突き動かした。
76 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/06(金) 12:02:59.43 ID:YlOeNfVAO
裏路地に逃げ込んだ少女は、詰まれたゴミ袋や段ボールを蹴飛ばしながら一心不乱に駆けていた。

足元の障害物を直感でかわしながら、奈月は見失わないように追いかける。

薄暗い裏路地から飛び出すと、眩い街の光が奈月の視界をくらませた。

荒く息を吐きながら左右を見渡す。

裏通りとは違い、表通りは健全な喧騒に溢れていた。

行きかう人たちの間をすり抜けながら、奈月はスマホを片手に壁に寄りかかる男の前に立った。


奈月「はぁ、はぁ……話、聞かせてもらえます? あなた、どっから来た人? 火星?」

ドッペル「……本当に私の擬態を見破れるのか」


スマホから顔を上げた男が奈月を見やる。仮面のような薄気味悪い顔の裏側で、異形は目玉を激しくギョロギョロとさせていた。


化け物はどうする? ↓1コンマ一桁
1〜3 観念して平謝り
4〜7 ここで奈月を始末しようと襲い掛かってくる
8〜0 奈月を実験材料にしようと連れ去ろうとする
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 12:04:49.67 ID:t3QnZNzSO
はい
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 18:40:41.00 ID:AU3dvtPOO
1〜3がでたら一発で解決、8〜0がでたら一発でバッドエンド?
79 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/06(金) 18:59:32.67 ID:UQLLMWJWO
奈月「ッ……!」


奈月が弾かれたように顔を背けると、突き出された男の腕が空を切った。

その先端は、指先が溶けて鋭い刃を形成していた。明確な殺意のある形状に、奈月は血の気が引いた。

人面の裏に隠れた目玉がギョロギョロと蠢く。直感による奈月の速すぎる回避に驚いているようだった。

周りの通行人たちがざわつき始める。中にはスマホを取り出す輩もいた。

事態が良くない方向に進んでいることに奈月は冷や汗をかいた。とはいえ、今さらこの場を逃げるわけにもいかない。


奈月「ちょっと、こんな人目のつくところでおっぱじめる気!?」

ドッペル「構わない。容姿などいくらでも擬態できる。お前さえ排除できればな!」

奈月「このっ……!」


男の腕が鞭のようにしなり、奈月に振るわれた。

奈月は横に転がるようにして上体を下げ、それをかいくぐる。

もはや人体の構造を逸脱したその腕は、半径数メートル以内の通行人たちを薙ぎ払い、向かいの街灯の柱を切断した。

夜の街に悲鳴が上がる。事態を静観していた通行人たちが一斉に逃げ出した。

男は逃げていく人たちには一切目もくれなかった。その異形の目玉には、奈月しか映っていない。


奈月(私以外には興味なしってか……他の人を襲うつもりはないってのは助かるな。まあ、私がヤバいことに変わりはないんだけど)

奈月「はぁ、はぁ……ちょっと落ち着いてよ。私はあなたに危害を加えたいわけじゃない」

奈月「ただ、あなたが別の誰かの姿で好き勝手すると迷惑になる人がいるの。だから、そういうことを控えてほしいだけ」

ドッペル「……」

奈月「あなた、男の人と、その、そういうこととかしてるって聞いたけど、なんで? ていうかあなたって女なの? 性別ある?」

ドッペル「……この星の支配種の生態について興味があった。雄との生殖行為を行ったのは単なる研究目的だ」

奈月「え、研究目的でそういうことできるの……? うへー、なんというか、真面目なんだね」

ドッペル「……お前は何だ? 私たちのことを知っているのか? 私の擬態はヒトの五感では見破れないはずだ」

奈月「私をそこらの人と一緒にしないでよね! 私にはとってもすごい第六感があるんだから!」

ドッペル「第六感……? 無意識化における経験則を用いたパターン推論か……私の擬態でも人間の挙動を忠実に再現できているわけではないのか?」

奈月(そういうのじゃないんだけど……なんだかめんどくさい話になりそうだからいいや)

奈月「とにかく! 勉強熱心なのはいいことだけど、やるなら他の人に迷惑かけないようにしてよ!」

ドッペル「……」


怪物はどうする? ↓1〜3コンマ最大
1.奈月の言うとおりにする
2.奈月にそこまで言うなら研究を手伝ってほしいという
3.奈月を無理やり実験材料にしようとする
4.その他自由指定
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 19:10:23.75 ID:RrDPoHkro
2
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 19:11:46.63 ID:w7pER92A0
1
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 19:14:02.11 ID:w7pER92A0
2
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 19:15:47.95 ID:w7pER92A0
あ、ごめん連続で書き込んじゃった
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 19:16:44.94 ID:1pO3bGLfO
1
85 : ◆VewnKbCuMWTD [sage]:2020/03/06(金) 19:34:29.63 ID:JbszxV4sO
安価下でひとつずらしてコンマ最大の>>84採用で
86 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/06(金) 21:39:57.79 ID:xA2MXBlGO
ドッペル「……私も、不要なリスクを冒したいわけではない」

奈月(あれ、意外と話せば分かる系?)


目の前の存在から敵意が薄れるのを奈月は感じ取った。

おそらく知性は高いのだろうが、人間の文化や情緒には馴染みがないとかそのあたりだろうと奈月は当たりを付けた。


ドッペル「だが、迷惑をかけるなと言われてもどうすればいいのか分からない。私の本来の姿はこの星で活動するには不適だ」

奈月「あなたの擬態がスゴすぎてマネした人と区別がつかないのが問題なのよね。いい感じに別人になれないの?」

ドッペル「そこまで便利なものではない。この目で視認した対象を正確にトレースするからこその精度だ。細部をアレンジしようとすれば途端に質が下がる」

奈月「うーん、そうなんだ……」

ドッペル「お前の見た目を貸してはもらえないのか?」

奈月「え、いや私の見た目で男の人とそういうことするつもり?」

ドッペル「そうだが」

奈月「だからそれが迷惑なんだって!」

ドッペル「面倒なんだなヒトという生物は」

奈月「あなただって自分と同じ姿の……いや、いいやそれは」

ドッペル「?」

奈月「よし、ここは私に任せなさい! 普通の人じゃ誰も相手にしてくれないような『ありえない』依頼をこなすのが私の仕事だから!」

ドッペル「……!」
87 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/06(金) 21:44:50.57 ID:xA2MXBlGO
◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


ドッペル「……で、これは本当に実在しないヒトなのか?」

奈月「うん! 最先端の技術である人工知能が作った『いかにも実在しそうだけど実際には存在しない人』だよ!」


パソコンの前でふふんと胸を張る奈月の肩越しに、異形は目玉をギョロギョロとさせながら液晶画面を覗き込んでいた。

モニターには、日本人系の少女の顔が映っていた。

奈月は誇らしげに見せつけていたが、それは誰でも閲覧可能なウェブサイトの無料サービスだった。

大量の顔写真データを人工知能が学習して、ありもしない架空の顔写真を生成しているのだ。

昨今の画像加工技術は目覚ましい進歩を遂げている。ぱっと見れば、多少癖がある顔立ちをしている程度にしか思わない。


奈月「どう? いけそう?」

ドッペル「……」


触手の先端にある拳ほどの大きさの目玉が、モニターをじっと見つめていた。

突如、異形の体表が溶解し、ブクブクと泡を立て始めた。

おぉ〜、と奈月が感心している間に、少女の擬態は完成したようだった。


奈月「すごいじゃん! ちゃんと擬態できてるよ!」

ドッペル「そうか。正直先日まで擬態していた雌とどう違うのかがよく分からないが」

奈月「いや、全然違うから」


見慣れない外国の人の見分けがつかないみたいなものかな、と奈月は一人納得する。


ドッペル「礼を言う。これでこの星での研究に専念できる」

奈月「一応言っとくけど、売春や窃盗はこの国では犯罪行為だから。警察とかもっと怖い人たちに捕まったら、あなた解剖されちゃうかもよ!」

ドッペル「その時はここに助けを求めに来る」

奈月「いや、国家権力を敵に回すつもりはないんだけど……」
88 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/06(金) 21:45:16.95 ID:xA2MXBlGO
ドッペル「この星では仕事をしてもらった礼に貨幣を支払うのだったな。やる」

奈月「はっ!? いや、このお金どうしたの!?」

ドッペル「交尾をした雄に貰った」

奈月「犯罪って言ったじゃんそれ!? こんなお金貰えないよ私が捕まっちゃう!」

ドッペル「そうか。では身体で払おう。雌は生殖器を弄られると快感を得るのだと交尾した雄たちが言っていた」

奈月「そういうのもいいから!!/// それは時と場合によるから、真に受けないで!」

ドッペル「ふむ、面倒だなヒトは」

奈月「じゃあもう帰りなよ母星にさ……」

ドッペル「ではな。世話になった」

奈月「うん。本当に悪いことはほどほどにねー」


疲れた様に手を振る奈月に答えるように、無表情の少女は小さく手を振った。

そのまま事務所から去ろうとする少女の後ろ姿を見て、奈月は首をひねった。


奈月「ねぇ、あなた……その身体……」

ドッペル「ああ、身体についてのデータはあの画像では得られなかったのでお前のを借りることにした」

奈月「はぁぁ!!? おい待て! 私の身体でそういうことするつもり!?」

ドッペル「じゃあね、探偵さん! この身体、大切に使わせてもらうね♥」


実在しない誰かに完全に擬態したその異形は、悪戯っぽい少女の笑みを浮かべると風のように去っていった。

奈月は怒りの表情であわあわと口を開閉させたあと、重い重いため息を吐いた。

そして、考えても仕方がないので、人工知能に非実在人物をひたすら考えさせて時間を潰した。
89 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/06(金) 21:46:40.68 ID:xA2MXBlGO
二つ目の事件も無事解決です

次の事件 ↓1〜3 コンマ最大
【依頼主】
【事件・怪異】
【事件の犯人・元凶】※犯人・元凶は指定しても現時点では不明でもいい
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 21:48:04.44 ID:1pO3bGLfO
【依頼主】フツメン男子高生
【事件・怪異】彼女や若妻の寝取られが多発
【犯人・元凶】魔道具を用いた30代男性

魔道具、情欲の矢
効果、この矢に射抜かれた女性は射抜いた男性に発情しメロメロになる。
かすり傷でもわずかに効果は発動してしまう。
矢は持ち主の性欲によって作成でき、今回の犯人は非常に性欲が強く、矢が尽きることはほぼない。
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 21:50:30.47 ID:x+d5zmPUo
>>43
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 21:50:45.93 ID:VsLca1dXo
>>46
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 21:54:41.42 ID:qWcxK31xO
埋まるのはっや
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 22:08:05.47 ID:ax2qxhWuO
このドッペルさん、良いなw
95 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 09:45:59.41 ID:K2iMrYfFO
奈月「はぁ、はぁ……いやぁ、のどかですなぁ」


額の汗をぬぐいながら、奈月はぽつりと呟いた。

ローカル線の駅を降りた後バスにのって一時間半。その終点からさらに徒歩で30分以上。

あぜ道の脇に広がる田畑と四方を取り囲む大きな山を見渡しながら、奈月はリュックを背負いなおす。

鳥や蛙の鳴く声が響く。都会の喧騒で生きてきた奈月には新鮮に感じられた。


奈月「ゆっくりと羽を伸ばしてリフレッシュしたくなるところだけど、今回は仕事で来たんだよねぇ」


今回の依頼主は、この過疎集落出身だという少年だった。

家の都合で去年ごろ奈月の住む都会に引っ越してきたらしいが、依頼内容はこの村にいるはずの彼の親友についてだった。

その親友は、この村に古くから伝わる儀式に参加したのち、彼の前に姿を現さなくなったのだという。


奈月(村の儀式かぁ……骨が折れそうな仕事だなぁ)


こういった閉鎖的な集落では余所者には排他的であることが多い。

そもそも特に観光名所もないこの村に奈月が訪れる理由探しにすら苦労するほどだが、奈月の場合は直感があるためそこは大きな問題にはならない。

問題なのは、少年の親友が行方不明になった理由の方だ。

村の儀式で行方不明と聞くと、安直なのは生贄を欲する土地神などだろうが、強力な神や妖怪の類だと奈月一人ではどうすることもできない。

とはいえ、カルト集団による猟奇的犯行だったとしてもそれはそれで手に負えないのだが。

いざ逃げ出そうにも足もない。いつも以上に慎重に行動しなければならない。


奈月(とはいえ、依頼を受けたからにはプロとして仕事をまっとうしないとね)


目を赤くしながら、なけなしのお年玉を差し出してきた少年の姿を思い起して、奈月は気合いを入れなおした。


今回の仕事は…… コンマ↓1〜3
1.いつも通り奈月一人で来た
2.危険を伴うため刑事も一緒に来てもらった
3.その他助っ人と一緒に来た(どんな人物かも)
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 09:48:10.27 ID:c7lZz0X1O
1
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 09:51:16.19 ID:+H2gP92N0
1
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 09:53:09.47 ID:SCHldjbkO
1
99 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 11:44:20.40 ID:VYy80SpzO
奈月(まあさっと盗み見てさっと返ればなんとかなるか……戦闘にも多少の心得はあるし)


今までそれなりの危機に瀕したことはあるが、全て持ち前の第六感と身体能力で回避してきた。

油断をしているわけではないが、奈月には自身のプロとしての力に自信と矜持を持っていた。

ポケットから、依頼主の少年に貰ったメモを取り出す。

儀式とやらが行われたのはこの村に唯一ある大きな本堂なのだという。

よれよれの鉛筆で書かれた地図を元に辺りを付ける。

この辺りは辺境すぎてネットの地図では詳細が分からなかった。この大雑把な地図だけが頼りだ。


奈月(まあこんだけ見晴らしがよければそれっぽい建物はすぐに見つかるか)

村人「おめぇさん見ねぇ顔だな」

奈月「っ……!」

村人「おお、こりゃおどれぇた! 随分とまぁべっぴんさんが来たもんだ!」

奈月「こ、こんにちは……!」


突然気さくに話しかけられ、奈月は慌てて挨拶を返した。

顔に多くの皺が刻まれたしゃがれ声の老人は、骨ばった指で顎を撫でながら奈月を眺めていた。

奈月の顔からつま先までを、老人の視線が何度も行き来する。

なんだか居心地が悪く、奈月は体をよじらせた。余所者がそんなに珍しいのだろうか。


村人「こんななにもねぇ村にどうしたんだ」

奈月「え、えっと、実は私、田舎マニアでして、各地のマイナーな田舎を巡ってるんですよ〜!」

村人「わっはっは! 確かにここは何もねぇ片田舎だ!」

奈月「あ、すみません……!」

村人「構わねぇ構わねぇ、ホントのことだ」

奈月「それで、各地の村の風土や慣習なんかにも興味がありまして……この村独自のお祭りとか、儀式とかってありますか?」

村人「あぁん……?」


あらかじめ決めておいた質問をして、相手の出方をうかがう。

別に本当のことを聞き出す必要はない。相手がそれについてのイメージを浮かべれば、奈月の第六感はそれを感知できる。

悟られないように奈月は老人をじっと見つめる。老人はわずかに思案したのち、その震える唇を開いた。


老人はどうするか ↓1コンマ一桁
1〜3 今晩村の儀式があるから見ていったらどうだと答える
4〜7 そんなものはないと答えるが、嘘であることが奈月にバレる
8〜0 なぜそのようなことを聞くのかと警戒を露にする
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 11:47:21.01 ID:dTyjPcjeO
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 13:13:42.11 ID:+H2gP92N0
エロいこと起きないねえ
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 13:18:22.22 ID:PnWeUpYeo
待ちきれないよ早く見せてくれ
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 13:27:12.00 ID:7HRcgzfXO
>>93
数秒足らずで埋まったり、数分程度の余裕持たせたらコンマ90代で取り合いになったスレもある
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 13:41:59.21 ID:rBNboNm60
かわいい探偵さんがかっこよく事件解決する話もおつなもの
105 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 15:01:23.66 ID:+BLtS7HtO
村人「奇遇だなぁ! ちょうど今夜村の儀式があっから見ていくといいべ!」

奈月「え、こ、今夜ですか?」

村人「よかったらうち来るか? この村はよそ者が時間潰す場所も宿もねぇでよ」

奈月「え、えっと……」


あっさりと目的の儀式にありつけそうで逆に困惑する奈月。

ただ、その老人が嘘を言っているようにも見えないし悪意も感じられなかった。

よそから来た見ず知らずの人間をいきなり家に招くなんて不用心な気もするが、田舎の人たちはこれぐらいフレンドリーなのかもしれない。


奈月(ここで断って一人で本堂を見に行くってのも怪しまれるかな?)

奈月(大丈夫、何かあれば第六感で分かるはずだし、問題ない、よね?)

奈月「ありがとうございます! それじゃあ、お言葉に甘えさせていただきますね!」

村人「わっはっは! 器量がいい娘はそうでねぇとな! オラの家はこっちだで」


こうして、僅かに腰の曲がった老人に、奈月はついていくことにした。
106 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 15:03:01.30 ID:+BLtS7HtO
◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


奈月「んー! おいしいです! この山菜の天ぷらサクサクです!」

村人「そうかそうか! 若ぇんだからたーんと食え!」

奈月「すみません、こんなご馳走になっちゃって」

婆「ええんよ。おいしそうに食べてくれて私も作った甲斐があった」

村人「もともと儀式の日は普段よりも贅沢なもんを食うようにしてんだ」

奈月「儀式って、具体的にどんなことをするんですか?」

村人「別にどうってことはしねぇけど、神様への日頃の感謝と、これからの息災が続くことへの祈願だな」

奈月「神様……この村の神様はどんな神様なんですか?」

村人「なんか古くからいる山の神って話だけんど、詳しいことは分かんねぇなぁ。ま、縁起のいい神様よ!」

奈月「なるほど……儀式には村の皆さんが参加されんですか?」

婆「ええ。みんなが集まって顔を見せ合う貴重な機会でもあるでな」

奈月「……子供も、ですか?」

村人「もちろん。まぁ、最近はこの村も子供が減ってきてなぁ。つい最近も若い家族が都会の方に出て行っちまって」

婆「まぁ、何もない村だから仕方ないですよ」

奈月「……」


おそらく依頼主の少年の家族のことだろう。

何も知らずにこの村に来ているということにしている以上、これ以上の探りを入れることはできなかった。


奈月(特に、嘘を言っているようにも聞こえない。悪意も感じない)

奈月(儀式ってのは、本当にただの行事でしかないの? それとも、普通の村の人は儀式の真相を知らないだけだったり……)

村人「よし、じゃあそろそろ行こうか」

奈月「っ……! はい!」


老人たちが立ち上がったのを見て、奈月も続けて立ち上がる。

いずれにせよ、この目で確かめるしかない。


このあとどうなる? ↓1コンマ一桁
1〜3 儀式に参加したが、本当にただ神様に祈って村人が駄弁るだけの会だった
4〜7 本堂にて祈りと供物をささげると、奥から神の使いを名乗る人物が現れた
8〜0 本堂にて祈りと供物をささげたあと、村人たちの子孫繁栄の儀式に巻き込まれた
ゾロ目 村人たちに襲われて本堂に縛りつけにされた
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 15:04:21.39 ID:IPOFHZBBo
はい
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 15:04:44.15 ID:maWsS06BO
繁栄
109 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 16:31:05.85 ID:VYy80SpzO
「おぉ、なんだぁそのめんこい子は!? お前さんこんな若くて綺麗な子どこで拾ったんだ!」

村人「拾ったとか失礼なこと言うでねぇ! この村の儀式に興味あるんだと!」

「へぇー! そうかそうか! こんな可愛い子が一緒に祈ってくれるんなら神様も大喜びだなぁ!」

奈月「あ、あはは……」


本堂に行くと、すでに三、四十人ほどの人たちが集まっていた。

これで村の住人のほとんどが集まっているのだという。都会の人の多さからは考えられない。

見渡してみると、還暦をとうに迎えた老人や白髪交じりの初老の男性が一番多いが、若々しい青年たちも見受けられた。

だが、依頼主から聞いた特徴に合致する少年はいなかった。


奈月(いやぁ、これは……まいったね……)


本堂に足を踏み入れてすぐ、奈月の脳裏に鮮烈なイメージが迸った。

何世代にも渡ってこの本堂で行われてきた儀式。

幾度となく繰り広げられてきた行為の、その強い情念が積み重なって残痕となり、奈月の第六感を刺激した。
110 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 16:34:11.57 ID:VYy80SpzO
かつて、人が田畑を耕し山の獣を狩る生活をしていたころ、人手は何よりも重要な資産だった。

だたでさえ飢饉や疫病で子が満足に育つことも難しい時代だ。子孫繁栄および無病息災を祈願する習わしは全国各地に残っている。

その土地で脈々と受け継がれてきた風土や慣習を、都会で育ってきた部外者の奈月がどうこう言う資格はないのかもしれない。

しかし、それに巻き込まれるとなるのであれば話は別だ。


奈月「す、すみませ〜ん……やっぱりよそ者の私がお邪魔するのも申し訳ないので、私は遠慮します……」

村人「そう言いなさんな! ほら、お前さんみたいなべっぴんさんが参加するからってんでうちの若い衆が張り切っとるぞ!」

奈月(このジジイ、自分はとっくの昔に枯れ果ててるからって完全に善意で言ってるじゃん!)


この老人に少しでも奈月をハメようという下心があれば奈月もとっくのとうに勘付いていただろう。

本堂の襖が締まるぴしゃり!という大きな音に、奈月の肩が跳ねた。

部屋の四方に、蝋燭の灯がともる。奈月を取り巻く男たちの影が、壁に移ってゆらゆらと揺れていた。


村人「これがこの本堂に代々伝わるご本尊、子孫繁栄を司る『大魔羅様』じゃ」

奈月「ひっ……!?」


奈月の目の前に突き出されたのは、大層立派な男性器を模した木像だった。

鼻息荒く奈月の肢体を眺める男たちを前に、奈月は空回る頭で必死に打開策を考えていた。


奈月はどうする? ↓1〜3コンマ最大
1.とにかく説得を試みる
2.大人しく従うふりをして隙を突いて逃げようとする
3.武力で抵抗しようとする
4.その他自由指定
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 16:38:01.41 ID:JawdlBuUO
4一回流れに身を任せてみる
夜は長いしお酒(御神酒)あるから、酒飲みながらやろうとして酒宴を開く
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 16:42:18.91 ID:wdDXpl11O
4
大魔翌羅様には女性が見たら発情してしまう効果があり、体が火照り始める
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 16:51:24.01 ID:+H2gP92N0
4
>>112 + この事件は大魔翌翌翌羅様という魔道具が原因で、奈月は第六感で感じてしまい効果極大

ダメならずらして
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 16:53:57.58 ID:1SL+sBTI0
3
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